JP2001027843A - トナー担持体及びそれを用いた画像形成装置 - Google Patents

トナー担持体及びそれを用いた画像形成装置

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JP2001027843A JP2000010641A JP2000010641A JP2001027843A JP 2001027843 A JP2001027843 A JP 2001027843A JP 2000010641 A JP2000010641 A JP 2000010641A JP 2000010641 A JP2000010641 A JP 2000010641A JP 2001027843 A JP2001027843 A JP 2001027843A
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toner
resin
image forming
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toner carrier
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Yoshio Takizawa
喜夫 滝沢
Yuichiro Mori
雄一郎 森
Shu Inoue
周 井上
Ryuta Tanaka
隆太 田中
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Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 導電性弾性基材と樹脂被覆層との密着性に優
れると共に、長期使用時における樹脂被覆層のひび割れ
を防止しうるトナー担持体、及びそれを装着した画像形
成装置を提供すること。 【解決手段】 アスカーC硬度が30〜80°の導電性
弾性基材の表面に、厚さが1〜100μmで、かつ関係
式(I) 1≦E/t≦40 ・・・(I) 〔ただし、Eは破断伸び(%)、tは樹脂被覆層の厚さ
(μm)を示す。〕を満たす樹脂被覆層を設けてなるト
ナー担持体及びこれを装着した画像形成装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トナー担持体、及
び画像形成装置に関し、さらに詳しくは、複写機やプリ
ンターなどの画像形成装置において、静電潜像を保持し
た画像形成体にトナーを供給して、該画像形成体表面に
可視画像を形成させるためのものであって、導電性弾性
基材と樹脂被覆層との密着性に優れると共に、長期使用
時における樹脂被覆層のひび割れを防止することがで
き、耐久性の向上したトナー担持体、及びそれを装着し
た画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機,プリンターなどの電子写
真方式の画像形成装置などにおいて、静電潜像を保持し
た感光体などの画像形成体に、一成分トナーを供給し、
このトナーを該潜像に付着させて可視化する画像形成方
法として、加圧現像方式が知られている(米国特許第3
152012号明細書、同第3731146号明細
書)。この加圧現像方式は、トナーが担持されたトナー
担持体を、静電潜像を保持した画像形成体(感光体)に
接触させて、トナーを該画像形成体の潜像に付着させる
ことにより、画像形成を行うものであり、そのため、上
記トナー担持体は、導電性と弾性を有する導電性弾性体
で形成されることが必要である。
【0003】図2は、この加圧現像方式による画像形成
装置の一例を示す概要図であって、加圧現像方式におい
ては、この図2に示されているように、トナーを供給す
るためのトナー塗布用ローラ5と静電潜像を保持した画
像形成体(感光体)6との間に、トナー担持体(現像ロ
ーラ)1が配設され、トナー担持体1,画像形成体6及
びトナー塗布用ローラ5が、それぞれ図中矢印方向に回
転することにより、トナー7がトナー塗布用ローラ5に
よりトナー担持体1の表面に供給され、このトナーが成
層ブレード8により均一な薄層に整えられる。そして、
この状態でトナー担持体1が画像形成体6と接触しなが
ら回転することにより、薄層に形成されたトナーが、ト
ナー担持体1から画像形成体6の潜像に付着して、該潜
像が可視化するようになっている。図中9は転写部であ
り、ここで紙などの記録媒体にトナー画像を転写するよ
うになっている。また、10はクリーニング部であって
必要に応じて設置され、そのクリーニングブレード11
により、転写後に画像形成体表面に残存するトナーを除
去するようになっている。
【0004】このような加圧現像方式による画像形成装
置においては、トナー担持体1は、画像形成体6に密着
した状態を保持しながら回転しなければならず、そのた
め、図1の概略断面図に示されるように、金属などの良
導電性材料からなるシャフト2の外周に、シリコーンゴ
ム,NBR(アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴ
ム),EPDM(エチレン−プロピレン−ジエン共重合
ゴム),ポリウレタンゴムなどの弾性ゴムやフォームな
どに導電剤を配合して導電性を付与した導電性弾性体か
らなる導電性弾性層3を形成した構造となっている。さ
らに、トナー7に対する帯電性や付着性の制御のため
に、あるいは画像形成体6及び成層ブレード8との摩擦
力制御や、弾性体による感光体の汚染防止などのため
に、樹脂などからなる被覆層4が導電性弾性層3の表面
に設けられている。一方、紙やOHP用紙などの紙葉類
からなる画像形成体に、トナー担持体上に担持させたト
ナーを孔状の制御電極を介して直接飛翔せしめて、画像
を形成させる画像形成方式も提案されている。また、画
像形成体(感光体)に近接して非接触状態に配設された
スリーブ状のトナー担持体の表面に、薄層に成層した非
磁性トナーを担持し、これを感光体上に飛翔させて現像
を行い画像を形成させる方式も提案されている(特開昭
58−116559号公報)。
【0005】いずれの場合も、トナー担持体上には、ト
ナーに対する帯電性や付着性の制御のために、あるいは
感光体,成層ブレード,制御電極などの他の部材との摩
擦力低減などのために、樹脂などからなる被覆層が導電
性弾性層の表面に設けられている。上記被覆層を構成す
る樹脂としては、例えばメラミン樹脂,フェノール樹
脂,アルキッド樹脂,フッ素樹脂,ポリアミド樹脂など
が知られている。しかしながら、これまで、導電性弾性
基材及びその表面に設けられる樹脂被覆層の物性につい
ては、必ずしも明確ではなく、そのため、導電性弾性基
材と樹脂被覆層との密着性が悪くて、樹脂被覆層が剥が
れたり、あるいは長期使用時において、樹脂被覆層にひ
び割れが生じるなど、好ましくない事態がしばしば招来
していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況下で、導電性弾性基材の表面に樹脂被覆層を設けて
なるトナー担持体において、導電性弾性基材と樹脂被覆
層との密着性に優れると共に、長期使用時における樹脂
被覆層のひび割れを防止することができ、耐久性の向上
したトナー担持体、及びそれを装着した画像形成装置を
提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、導電性弾性基
材として、アスカーC硬度が特定の範囲にあるものを用
い、かつ樹脂被覆層として、その厚さを規定すると共
に、破断伸び/被覆層の厚さの値が特定の範囲にあるも
のを設けてなるトナー担持体が、その目的に適合しうる
ことを見出した。本発明はかかる知見に基づいて完成し
たものである。すなわち、本発明は、表面にトナーを担
持してその薄膜を形成し、画像形成体に接触又は近接し
て、該画像形成体表面にトナーを供給することにより、
可視画像を形成するトナー担持体において、アスカーC
硬度が30〜80°の導電性弾性基材の表面に、厚さが
1〜100μmで、かつ関係式(I) 1≦E/t≦40 ・・・ (I) 〔ただし、Eは破断伸び(%)、tは樹脂被覆層の厚さ
(μm)を示す。〕を満たす樹脂被覆層を設けたことを
特徴とするトナー担持体を提供するものである。また、
本発明は、表面にトナーを担持してその薄膜を形成し、
画像形成体に接触又は近接して、該画像形成体表面にト
ナーを供給することにより、可視画像を形成するトナー
担持体を装着した画像形成装置において、該トナー担持
体として、前記トナー担持体を用いたことを特徴とする
画像形成装置をも提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明でいう導電性弾性基材と
は、シャフトなどの外側に導電性弾性層を設けたものを
指す。本発明のトナー担持体は、前述した図1に示すよ
うに、良導電性シャフト2などの外側に、導電性弾性層
3、さらにその表面に樹脂被覆層4を形成したものであ
る。上記導電性弾性層には、適当なゴム状弾性体に導電
剤を添加して導電性を付与した弾性材料が用いられる。
ここで、ゴム状弾性体については特に制限はなく、従来
トナー担持体において慣用されているものの中から任意
に選択して用いることができる。このゴム状弾性体とし
ては、例えばニトリルゴム,エチレンプロピレンゴム,
エチレンプロピレンジエンゴム,スチレンブタジエンゴ
ム,ブタジエンゴム,イソプレンゴム,天然ゴム,シリ
コーンゴム,ウレタンゴム,アクリルゴム,クロロプレ
ンゴム,ブチルゴム,エピクロロヒドリンゴム,シリコ
ーンゴムなどを挙げることができる。これらは単独で用
いてもよく二種以上を組み合わせて用いてもよいが、こ
れらの中で特にニトリルゴム,ウレタンゴム,エピクロ
ロヒドリンゴム,エチレンプロピレンゴム,エチレンプ
ロピレンジエンゴム,シリコーンゴムが好適である。
【0009】また、導電剤としては、イオン導電剤や電
子導電剤が用いられる。イオン導電剤の例としては、テ
トラエチルアンモニウム,テトラブチルアンモニウム,
ドデシルトリメチルアンモニウム(例えばラウリルトリ
メチルアンモニウム),へキサデシルトリメチルアンモ
ニウム,オクタデシルトリメチルアンモニウム(例えば
ステアリルトリメチルアンモニウム),ベンジルトリメ
チルアンモニウム,変性脂肪酸ジメチルエチルアンモニ
ウムなどの過塩素酸塩,塩素酸塩,塩酸塩,臭素酸塩,
ヨウ素酸塩,ホウフッ化水素酸塩,硫酸塩,エチル硫酸
塩,カルボン酸塩,スルホン酸塩などのアンモニウム
塩、リチウム,ナトリウム,カリウム,カルシウム,マ
グネシウムなどのアルカリ金属やアルカリ土類金属の過
塩素酸塩,塩素酸塩,塩酸塩,臭素酸塩,ヨウ素酸塩,
ホウフッ化水素酸塩,トリフルオロメチル硫酸塩,スル
ホン酸塩などが挙げられる。また、電子導電剤の例とし
ては、ケッチェンブラック,アセチレンブラックなどの
導電性カーボン;SAF,ISAF,HAF,FEF,
GPF,SRF,FT,MTなどのゴム用カーボン;酸
化処理を施したインク用カーボン,熱分解カーボン,グ
ラファイト;酸化スズ,酸化チタン,酸化亜鉛などの導
電性金属酸化物;ニッケル,銅などの金属などを挙げる
ことができる。
【0010】これらの導電剤は単独で用いてもよく、二
種以上を組み合わせて用いてもよい。また、その添加量
は特に制限はないが、上記イオン導電剤の場合、前記ゴ
ム状弾性体100重量部に対して、通常0.01〜5重量
部、好ましくは0.05〜2重量部の範囲で選ばれる。一
方、電子導電剤の場合、ゴム状弾性体100重量部に対
して、1〜50重量部、好ましくは5〜40重量部の範
囲で選ばれる。これにより、導電性弾性層の抵抗値を、
103 〜1010Ω・cmの範囲に調整するのが好まし
く、特に104 〜108 Ω・cmの範囲に調整するのが
好ましい。なお、この導電性弾性層には、前記導電剤以
外に必要に応じて公知の充填剤や架橋剤など、他のゴム
用添加剤を適宜添加することができる。本発明において
は、導電性弾性基材の硬度、すなわち上記導電性弾性層
の硬度が、アスカーC硬度で30〜80°の範囲にある
ことが必要である。この硬度が80°を超えるとトナー
担持体が硬くなり、感光体などとの接触面積が小さくな
って、良好な画像形成が行えなくなるおそれがある。さ
らには、トナーに損傷を与えて感光体や成層ブレードへ
のトナー固着などが発生して画像不良となりやすい。逆
に30°未満では、圧縮永久歪が大きくなり、何らかの
理由でトナー担持体に変形や偏心が生じた場合、画像ム
ラが発生することとなる上、樹脂被覆層との密着不良が
生じやすい。これらの理由から、好ましいアスカーC硬
度は40〜70°の範囲である。
【0011】この導電性弾性層は、感光体や成層ブレー
ドなどと当接して使用されることから、圧縮永久歪みが
小さいことが好ましく、具体的には20%以下、特に1
0%以下が好ましい。とりわけ、ポリウレタンゴムは圧
縮永久歪みを小さく設計できるので、有利である。さら
に、この導電性弾性層の表面粗さは、JIS10点平均
粗さで、15μmRz以下、特に1〜10μmRzとす
るのが好ましい。平均粗さが15μmRzを超えると、
被履層を形成してもトナー層の層厚や帯電の均一性が損
なわれ、画像不良の原因となり好ましくない。
【0012】本発明のトナー担持体においては、トナー
に対する帯電性や付着性の制御のために、あるいは感光
体及び成層ブレードなどとの摩擦力低減や弾性体による
感光体の汚染防止などのために、導電性弾性基材の表
面、すなわち上記導電性弾性層表面に、樹脂被覆層が設
けられる。本発明においては、この樹脂被覆層の厚さ
は、1〜100μmの範囲で選定される。この被覆層の
厚さが1μm未満では塗膜の形成状態として不十分のた
め、実機による繰り返し印字で被覆膜が損失してしま
う。100μmを超えるとトナー担持体が硬くなり、ト
ナーに損傷を与えて画像形成体や成層ブレードへのトナ
ー固着などが発生して画像不良の原因となる。これらの
理由から、樹脂被覆層の好ましい厚さは、5〜30μm
の範囲である。さらに、この樹脂被覆層は、関係式
(I) 1≦ E/t≦40 ・・・ (I) 〔ただし、Eは破断伸び(%)、tは樹脂被覆層の厚さ
(μm)を示す。〕を満たすことが必要である。E/t
値が1未満では長期使用時において、樹脂被覆層にひび
割れが生じやすく、また40を超えると被覆層にべたつ
きが生じ、トナーがトナー担持体表面に残存するおそれ
がある。樹脂被覆層のべたつきやひび割れなどを考慮す
ると、この好ましいE/t値は、1〜20の範囲、特に
5〜15の範囲である。すなわち、樹脂被覆層の破断伸
びEは、該被覆層の厚さが5μmの場合には、5〜20
0%であり、好ましくは5〜100%であり、特に好ま
しくは25〜75%である。また、被覆層の厚さが10
μmの場合には、破断伸びEは、10〜400%であ
り、好ましくは10〜200%であり、特に好ましくは
50〜150%である。なお、上記破断伸びEは、JI
S K−7113に準拠して測定した値である。
【0013】本発明のトナー担持体においては、この樹
脂被覆層の抵抗を、前記導電性弾性層の抵抗より高くす
ることが、トナー担持体の抵抗を調整する上で好まし
く、この被覆層の好ましい抵抗値は103 〜1016Ω・
cmの範囲であり、特に106〜1013Ω・cmの範囲
が好ましい。また、トナー担持体の抵抗としては102
〜1012Ωが好ましく、特に104 〜1010Ωが好適で
ある。また、樹脂被覆層を形成したトナー担持体の表面
粗さは、JIS10点平均粗さで10μmRz以下が好
ましく、特に1〜8μmRzの範囲が好ましい。この平
均粗さが10μmRzを超えるとトナーの帯電量が小さ
くなったり、逆帯電トナーが生じて画像カブリを生じた
りするので好ましくない。また、Rzが小さすぎるとト
ナー担持量が少なくなり、画像濃度が低下するのでやは
り好ましくない。上記樹脂被覆層を構成する樹脂として
は、架橋性樹脂が好適であり、中でも溶剤(アセトン等
の良溶媒)に対する不溶部が70重量%以上のものが好
ましく、この不溶部が70重量%未満では、長期間の放
置により、画像形成体や成層ブレードなど、トナー担持
体と接触している部材の圧接痕ができ、その結果、画像
に黒横線などの不具合が生じるおそれがある。特に、溶
剤不溶部が80重量%以上のものが好適である。この架
橋性樹脂とは、熱,触媒,空気(酸素),湿気(水),
電子線などにより自己架橋する樹脂あるいは架橋剤や他
の架橋性樹脂との反応により架橋する樹脂をいう。
【0014】このような架橋性樹脂の例としては、水酸
基,カルボキシル基,酸無水物基,アミノ基,イミノ
基,イソシアネート基,メチロール基,アルコキシメチ
ル基,アルデヒド基,メルカプト基,エポキシ基,不飽
和基等の反応基を持つフッ素樹脂,ポリアミド樹脂,ア
クリルウレタン樹脂,アルキッド樹脂,フェノール樹
脂,メラミン樹脂,シリコーン樹脂,ウレタン樹脂,ポ
リエステル樹脂,ポリビニルアセタール樹脂,エポキシ
樹脂,ポリエーテル樹脂,アミノ樹脂,アクリル樹脂,
尿素樹脂等及びこれらの混合物を挙げることができる。
これらの中で、フッ素樹脂,ポリアミド樹脂,アクリル
ウレタン樹脂,アルキッド樹脂,フェノール樹脂,メラ
ミン樹脂,シリコーン樹脂,ウレタン樹脂,ポリエステ
ル樹脂,ポリビニルアセタール樹脂,エポキシ樹脂,及
びそれらの混合物が好ましく、特にアルキッド樹脂,フ
ェノール樹脂,メラミン樹脂及びそれらの混合物が、ト
ナーの帯電能、トナーに対する非汚染性、他の部材との
摩擦力低減、画像形成体に対する非汚染性などの点から
好適である。
【0015】上記架橋性樹脂には、必要に応じて触媒、
架橋剤が用いられるが、触媒としては、例えば過酸化物
やアゾ化合物などのラジカル触媒,酸触媒,塩基性触媒
などが挙げられる。また、架橋剤は水酸基,カルボキシ
ル基,酸無水物基,アミノ基,イミノ基,イソシアネー
ト基,メチロール基,アルコキシメチル基,アルデヒド
基,メルカプト基,エポキシ基,不飽和基等の反応基を
1分子中に2個以上もつ分子量1000以下の化合物、
好ましくは分子量500以下の化合物であり、例えば、
ポリオール化合物,ポリイソシアナート化合物,ポリア
ルデヒド化合物,ポリアミン化合物,ポリエポキシ化合
物等が挙げられる。この架橋性樹脂には、さらなるトナ
ーへの帯電能の向上、他の部材との摩擦力低減、導電性
付与などの目的で、所望により、荷電制御剤,滑剤,導
電剤,その他の樹脂など、種々の添加剤を含有させるこ
とができる。本発明のトナー担持体における樹脂被覆層
の形成方法については特に制限はないが、通常は、架橋
性樹脂,架橋剤及び各種添加剤を溶解又は分散させてな
る塗工液をディッピング法,ロールコーター法,ドクタ
ーブレード法,スプレー法などにより、導電性弾性層上
に塗布したのち、常温あるいは50〜170℃程度の温
度で乾燥し、架橋硬化させて形成する。
【0016】前記塗工液の調製に用いられる溶媒として
は、例えばメタノール,エタノール,イソプロパノー
ル,ブタノール等のアルコール系溶媒、アセトン,メチ
ルエチルケトン,シクロヘキサノン等のケトン系溶媒、
トルエン,キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒、ヘキサ
ン等の脂肪族炭化水素系溶媒、シクロヘキサン等の脂環
式炭化水素系溶媒、酢酸エチル等のエステル系溶媒、イ
ソプロピルエーテル,テトラヒドロフラン等のエーテル
系溶媒、ジメチルホルムアミド等のアミド系溶媒、クロ
ロホルム,シクロロエタン等のハロゲン化炭化水素系溶
媒等、及びこれらの混合溶媒などが挙げられる。
【0017】本発明は、また上記トナー担持体を装着し
てなる画像形成装置をも提供するものである。本発明の
画像形成装置の種類については特に制限はなく、例えば
(1)トナーを担持したトナー担持体を静電潜像を保持
した画像形成体(感光体)に接触させて、トナーを該画
像形成体の潜像に付着させることにより画像形成を行う
加圧現像方式、(2)紙葉類からなる画像形成体に、ト
ナー担持体上に担持させたトナーを孔状の制御電極を介
して直接飛翔せしめて、画像を形成する方式、(3)画
像形成体(感光体)に近接して非接触状態に配設された
スリーブ状のトナー担持体の表面に、薄層に成層した非
磁性トナーを担持し、これを感光体上に飛翔させて現像
を行い、画像を形成する方式、などいずれの方式のもの
であってもよい。本発明の画像形成装置の一例として
は、前述の図2に示す加圧現像方式の装置を挙げること
ができる。
【0018】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定さ
れるものではない。 実施例1 分子量2500のポリイソプレンポリオール(OH価4
7.1)100重量部にアセチレンブラック2.85重量部
を配合し、混合機を用いて混合してポリオール組成物を
調製した。このポリオール組成物を減圧下に攪拌して脱
泡した後、クルードMDI(粗メタキシリレンジイソシ
アネート)(NCO重量%:31.7)を13.33重量部
加えて2分間攪拌し、ジブチルチンジラウレート0.00
1重量部を加え、3分間攪拌した。次に、これを、金属
シャフトを配置し予め90℃に加熱した金型に注型し、
90℃で12時間硬化させて金属シャフトの外周に導電
性弾性層を形成してローラを得た。得られたローラの表
面を研磨して、表面をJIS10点平均粗さ8μmRz
程度に調整した。上記ローラにおける導電性弾性層のア
スカーC硬度は65°であった。
【0019】次に、トルエン中にオイルフリーアルキッ
ド樹脂20重量%およびメラミン樹脂3重量%溶解し、
更に樹脂成分100重量部に対して10重量部のカーボ
ンブラックを添加し分散させてなる塗工液中に、上記ロ
ーラを浸漬し引き上げ、これを100℃にて5時間加熱
し、架橋硬化した樹脂被覆層をもつローラを作製した。
このローラにおける樹脂被覆層の厚さtを断面の顕微鏡
観察で測定したところ、10μmであった。また、樹脂
被覆層の破断伸びE(JIS K−7113に準拠して
測定)は95%であり、E/t値は9.5であった。
【0020】このローラについて、以下のようにして評
価を行った。その結果を表1に示す。 (1)ローラ抵抗 ローラを銅板に両端に各々500gの荷重をかけて押し
つけ、抵抗率計R8340A(アドバンテスト社製)を
用い、100Vの電圧を印加して測定した。 (2)塗膜密着性 ローラ表面に巾18mm,長さ5cmの接着テープ(ス
コッチ社製)をはりつけ、これを剥がした時のテープへ
の塗膜の付着状態を目視で観察することにより行った。 (3)ローラ表面のヒビ,ワレ ローラ表面を目視により観察することにより行った。な
お、上記(2),(3)については、各ローラを現像ロ
ーラとして図2に示した現像ユニットを用い、また平均
粒径7μmの非磁性一成分トナーを用い、線速150m
m/secの周速で回転させながら反転現像で画像出し
を行い、初期及び5000プリント後のローラについて
評価を行った。
【0021】比較例1 下記成分を攪拌混合し、110℃に加熱した金型に注入
し、2時間硬化させて金属製シャフトの外周に導電性弾
性層を形成した。導電性弾性層の成分 ポリエーテルポリオール(分子量5000,OH価33) 100重量部 1,4−ブタンジオール 2.0重量部 シリコーン界面活性剤 1.5重量部 ニッケルアセチルアセトネート 0.5重量部 ジブチルチンジラウレート 0.01重量部 アセチレンブラック 2.0重量部 クルードMD1 15.5重量部 上記成型体を実施例1を同様に研磨してローラ形状と
し、樹脂被覆層を形成した。このローラを現像ローラと
して同様の評価を行った。その結果を表1に示す。
【0022】比較例2 比較例1において、弾性層の成分として、1,4−ブタ
ンジオールを用いず、またクルードMDI15.5重量部
をウレタン変性MDI15重量部とした以外は、比較例
1と同様にした。その結果を表1に示す。 比較例3 実施例1において、ローラ表面被覆層をメチルエチルケ
トン(MEK)可溶性フェノール樹脂15重量%、さら
に樹脂100重量部に対して10重量部のカーボンを添
加したMEK溶液を用いて形成した以外は、実施例1と
同様にしてローラを作成し、以下同様の評価を行った。
その結果を表1に示す。 比較例4 実施例1において、ローラ表面被覆層を一液型ウレタン
20重量部及び樹脂100重量部に対し10重量部のカ
ーボンブラックを添加したMEK溶液を用いて形成した
以外は、実施例1と同様にしてローラを作成し、以下同
様の評価を行った。その結果を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】
【発明の効果】本発明のトナー担持体は、導電性弾性基
材の表面に樹脂被覆層を設けてなるものであって、該導
電性弾性基材と樹脂被覆層との密着性に優れると共に、
長期使用時における樹脂被覆層のひび割れが防止され、
耐久性に優れており、各種画像形成装置のトナー担持体
として好適に用いられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のトナー担持体の一例を示す概略断面
図である。
【図2】 加圧現像方式による画像形成装置の一例を示
す概要図である。
【符号の説明】
1:トナー担持体(現像ローラ) 2:シャフト 3:導電性弾性層 4:被覆層 5:トナー塗布用ローラ 6:画像形成体(感光体) 7:トナー 8:成層ブレード 9:転写部 10:クリーニング部 11:クリーニングブレード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 隆太 神奈川県横浜市戸塚区上矢部町440−1− 542 Fターム(参考) 2H077 AD01 AD06 FA13 FA22 3J103 AA02 AA14 AA33 AA51 BA41 FA12 FA14 GA02 GA52 GA57 GA58 HA03 HA04 HA05 HA12 HA20 HA43 HA44 HA46 HA47 HA48 HA53

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面にトナーを担持してその薄膜を形成
    し、画像形成体に接触又は近接して、該画像形成体表面
    にトナーを供給することにより、可視画像を形成するト
    ナー担持体において、アスカーC硬度が30〜80°の
    導電性弾性基材の表面に、厚さが1〜100μmで、か
    つ関係式(I) 1≦E/t≦40 ・・・(I) 〔ただし、Eは破断伸び(%)、tは樹脂被覆層の厚さ
    (μm)を示す。〕を満たす樹脂被覆層を設けたことを
    特徴とするトナー担持体。
  2. 【請求項2】 樹脂被覆層を構成する樹脂が、フッ素樹
    脂,ポリアミド樹脂,アクリルウレタン樹脂,アルキッ
    ド樹脂,フェノール樹脂,メラミン樹脂,シリコーン樹
    脂,ウレタン樹脂,ポリエステル樹脂,ポリビニルアセ
    タール樹脂及びエポキシ樹脂の中から選ばれた少なくと
    も一種の架橋性樹脂である請求項1記載のトナー担持
    体。
  3. 【請求項3】 樹脂被覆層の厚さが、5〜30μmであ
    る請求項1又は2記載のトナー担持体。
  4. 【請求項4】 関係式(I)におけるE/t値が、1〜
    20である請求項1,2又は3記載のトナー担持体。
  5. 【請求項5】 導電性弾性基材を構成する弾性体が、ニ
    トリルゴム,ウレタンゴム,エピクロルヒドリンゴム,
    エチレンプロピレンゴム及びエチレンプロピレンジエン
    ゴムの中から選ばれた少なくとも一種である請求項1な
    いし4のいずれかに記載のトナー担持体。
  6. 【請求項6】 表面にトナーを担持してその薄膜を形成
    し、画像形成体に接触又は近接して、該画像形成体表面
    にトナーを供給することにより、可視画像を形成するト
    ナー担持体を装着した画像形成装置において、上記トナ
    ー担持体として、請求項1ないし5のいずれかに記載の
    トナー担持体を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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