JP2006259286A - 現像装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】像担持体と対向する部位に開口部を有し、内部に現像剤を収容する現像剤容器と、現像剤担持体と、現像剤供給剥ぎ取り部材と、現像剤規制部材とを有する現像装置において、
前記現像剤が、一成分現像剤であり、前記現像剤供給剥ぎ取り部材が、前記現像剤担持体表面と所定の当接幅及び当接圧で摺擦するように配設され該現像剤担持体への該一成分現像剤の供給及び剥ぎ取りを行うものであり、前記現像剤担持体が、基体と、導電性樹脂被覆層とを有し、該導電性樹脂被覆層は表面の十点平均粗さが、2.0〜5.5μmであり、且つ、その変動係数が11.5%以下であって、表面の油溜り深さRvkが、0.80μm以下であることを特徴とする現像装置。
【選択図】図1
Description
図2に示した現像装置は、非磁性トナー6を収容した現像剤容器8に、感光ドラム1に対向した開口部からその外周面の一部を露出させて回転自在に配置した現像スリーブ3と、この現像スリーブ3の表面に接触配置した弾性を有する現像剤規制ブレード4と、現像スリーブ3に現像剤規制ブレード4よりも現像スリーブの回転方向上流側に接触配置したトナー供給ローラ5とを備えている。現像時、現像スリーブ3およびトナー供給ローラ5は矢印方向に回転駆動され、トナー供給ローラ5によって現像剤容器8内に収容した非磁性トナー6が現像スリーブ3に供給される。供給された非磁性トナーは、回転する現像スリーブ3上に担持されて感光ドラム1に向けて搬送され、その搬送途中において、現像剤規制ブレード4により層厚を規制されて、現像スリーブ3上に所定の層厚のトナー層に形成され、またトリボ(摩擦帯電電荷)が付与される。
そこで剥ぎ取り性能を向上させ現像残りトナーを十分に除去するためには、供給ローラと現像スリーブとの当接圧を高くする、回転数を増やす、ニップ幅を広くとるなど、機械的な力をさらに加える方法が考えられる。しかしながら、これらの方法ではトナーへの負荷が増大してしまい、トナー劣化による帯電不良や現像スリーブへのトナー融着が発生しやすい。また、バイアスを印加し静電的に剥ぎ取る場合には供給(剥ぎ取り)ローラを導電化する必要があり、導電剤の添加により、例えば供給(剥ぎ取り)ローラの硬度が高くなるなど不具合が生じやすい。さらにバイアス電源が必要になるなど構成が複雑で高コストなものとなってしまう。
現像後の現像剤担持体表面の現像残現像剤を現像剤供給剥ぎ取り部材で剥ぎ取りを行う現像装置を用いた際に、長期にわたる繰り返しの使用によっても現像剤が劣化することなく十分に除去することが可能であり、現像剤担持体表面の導電性樹脂被覆層が均一な表面形状を有し、それらの結果から生じる現像剤搬送性の不安定化、現像剤の帯電の不均一化、さらに画像濃度低下、画像濃度ムラ、スリーブゴースト、現像剤融着の如き問題が発生しない、高品位の画像を安定して得ることのできる現像装置を提供することである。
前記現像剤が、一成分現像剤であり、
前記現像剤供給剥ぎ取り部材が、前記現像剤容器内で前記現像剤担持体表面と所定の当接幅及び当接圧を有して摺擦するように配設され該現像剤担持体への該一成分現像剤の供給及び該現像剤担持体からの該一成分現像剤の剥ぎ取りを行うものであり、
前記現像剤担持体が、少なくとも基体と、該基体表面に形成された導電性樹脂被覆層とを有し、該導電性樹脂被覆層の表面の十点平均粗さRzjisが、2.0〜5.5μmであり、且つ、該Rzjisの変動係数が11.5%以下であって、該導電性樹脂被覆層の表面の油溜り深さRvkが、0.80μm以下であることを特徴とする現像装置である。
さらに、前記現像剤供給剥ぎ取り部材は、発泡体からなる弾性層を有するものであることが好ましい。
さらに、前記発泡体は、セルを有し、該セルの平均セル径が200〜500μmであることが好ましい。
さらに、前記現像剤供給剥ぎ取り部材は、45〜65°の硬度(アスカーF)を有するものであることが好ましい。
さらに、前記現像剤担持体表面と前記現像剤供給剥ぎ取り部材の当接圧(線圧)は、18〜36N/mであることが好ましい。
さらに、前記現像剤担持体表面と前記現像剤供給剥ぎ取り部材の当接幅は、1〜5mmであることが好ましい。
さらに、前記導電性樹脂被覆層は、結着樹脂、該結着樹脂中に分散された黒鉛化粒子を少なくとも含有しており、該黒鉛化粒子は、体積平均粒径が0.5〜4.0μmであり、体積分布における10μm以上の体積粒径を有する粒子の存在割合が5.0体積%以下であることが好ましい。
さらに、前記黒鉛化粒子は、0.20以上0.95以下の黒鉛化度P(002)を有することが好ましい。
さらに、前記黒鉛化粒子は、下記式(1)及び(2)に示す関係を満たすものであることが好ましい。
-0.0464Ln(X) + 0.3143 ≦ Y ≦ -0.0464Ln(X) + 0.7643 (1)
0.5 ≦ X ≦ 4.0 (2)
[式中、Xは、黒鉛化粒子の体積平均粒径(μm)を、Yは、黒鉛化粒子の黒鉛化度P(002)を表す。]
さらに、前記黒鉛化粒子は、バルクメソフェーズピッチを黒鉛化して得られたものであることが好ましい。
さらに、前記黒鉛化粒子は、メソカーボンマイクロビーズ粒子を黒鉛化して得られたものであることが好ましい。
さらに、前記現像剤は、非磁性一成分現像剤であることが好ましい。
さらに、前記現像剤は、フロー式粒子像測定装置で計測される円相当径dが3μm以上400μm以下の現像剤粒子についての平均円形度(aave)が0.970以上の値を有するものであることが好ましい。
長期にわたる繰り返しの使用によっても現像剤(トナーと表すことがある)を劣化することなく現像剤担持体上の現像残りトナーを現像剤供給剥ぎ取り部材により十分に除去することが容易となる。
さらに、現像剤担持体上の現像残りトナーを現像剤供給剥ぎ取り部材により効率よく十分に除去することが容易となる。
さらに、長期にわたる繰り返しの使用によっても現像剤供給剥ぎ取り部材の発泡体からなる弾性層のセルへのトナー詰まりを起こすことなく現像剤担持体上の現像残りトナーを現像剤供給剥ぎ取り部材により十分に除去することが容易となる。
さらに、硬度が高くなることによるトナー劣化を起こすことなく現像剤担持体上の現像残りトナーを現像剤供給剥ぎ取り部材により十分に除去することが容易となる。
さらに、トナーに対しダメージを与えることなく現像剤担持体上の現像残りトナーを現像剤供給剥ぎ取り部材により十分に除去することが容易となる。
さらに、現像剤担持体の導電性樹脂被覆層が潤滑性を有し、現像剤担持体の導電性樹脂被覆層が均一な表面形状を有することで、トナー剥ぎ取り性の向上が得られ、トナー搬送性を向上させることができる。
またさらに、現像剤担持体の導電性樹脂被覆層がより均一な表面形状を有し、且つトナーへの均一な帯電付与性、トナー搬送性が安定することで、一層のトナー剥ぎ取り性の向上を得ることができる。
また、さらにトナーへの均一な帯電付与性を向上させるとともにハーフトーンムラや濃度ウスの発生を抑えることができる。
また、導電性樹脂被覆層の表面形状や材料組成のばらつきが小さく均一な表面粗度を形成し、トナー汚染やトナー融着を発生し難くする効果が得られる。
また、長期にわたって安定してトナー劣化することなく現像剤担持体上の現像残りトナーを現像剤供給剥ぎ取り部材により除去することができ、高品位のカラー画像を得ることができる。
また、球形化度の高いトナーを用いた場合においても、長期にわたって安定してトナー劣化することなく現像剤担持体上の現像残りトナーを現像剤供給剥ぎ取り部材により除去することができ、現像剤担持体上にトナー層を安定して形成し搬送することができる。
これにより長期にわたる繰り返しの使用によっても画像濃度低下、画像濃度ムラ、トナー融着、ハーフトーンムラ、ゴースト、画像スジなどの問題点が発生しない、高品位の画像を得ることができる。またさらには高転写性の球形化度の高いトナーに対してトナーの不均一な帯電を制御すると共にトナーに十分な帯電を与えることができるためトナー消費量を少なくすることができる。さらに異なる環境条件下においても、画像濃度低下、画像濃度ムラ、トナー融着、ハーフトーンムラ、ゴースト、画像スジの如き問題点が発生せず、高品位の画像を安定して得ることのできる現像装置を得ることができる。
本発明の現像装置について説明する。
図1に、非磁性一成分現像剤(現像剤と表すことがある)を用いる現像装置の構成の一例を模式的に示す。図1において、公知のプロセスにより形成された静電潜像を担持する像担持体としての感光ドラム21は、矢印B方向に回転される。現像剤担持体としての現像スリーブ24は、金属製円筒管(基体)26とその表面に形成される導電性樹脂被膜層25から構成されている。非磁性一成分現像剤23を用いるために金属製円筒管26の内部には磁石は内設されていない。金属製円筒管26の替わりに円柱状部材を用いることもできる。現像剤容器としてのホッパー22中には非磁性一成分現像剤23を撹拌するための撹拌翼28が設けられている。現像スリーブ24に非磁性一成分現像剤23を供給し、かつ、現像後の現像スリーブ24の表面に存在する非磁性一成分現像剤23を剥ぎ取るための現像剤供給剥ぎ取り部材としての現像剤供給剥ぎ取りローラ20が現像スリーブ24に当接している。現像剤供給剥ぎ取りローラ20は、現像スリーブ24と同方向に回転することにより、その表面が、現像スリーブ24の表面とカウンター方向に移動することとなる。ホッパー22から供給された非磁性一成分現像剤23は、現像スリーブ24に供給され、現像スリーブ24は、矢印A方向に回転することにより、供給された非磁性一成分現像剤23を担持して現像スリーブ24と感光ドラム21とが対向した現像部Dに非磁性一成分現像剤23を搬送する。現像スリーブ24に担持されている非磁性一成分現像剤23は、現像スリーブ24の表面に対して現像剤層を介して圧接する現像剤規制部材29によりその層厚が規定される。現像剤23は現像スリーブ24及び現像剤規制部材29との摩擦により、感光ドラム21上の静電潜像を現像可能な摩擦帯電電荷を得る。
なお、第1図及び第3図に示した現像装置はあくまでも本発明の現像装置を模式的に例示したものであり、現像剤容器(ホッパー22)の形状、撹拌翼28の有無など様々な形態があることは言うまでもない。
現像スリーブ24に対する現像剤規制部材29の当接圧(線圧)は、5N/m〜50N/mであることが、現像剤の規制を安定化させ、現像剤層厚を好適にさせることができる点で好ましい。現像剤規制部材29の当接圧(線圧)を5N/m以上とすると、現像剤の規制が適正となり、カブリやトナーもれがなく、50N/m以下とすると、トナーへのダメージが小さくなり、トナー劣化や現像スリーブ24及び現像剤規制部材29への融着を防止することができる。
本発明者らは、前記の課題について鋭意検討を行った結果、現像剤担持体としての現像スリーブ24表面の現像残トナーを現像剤供給剥ぎ取り部材としての現像剤供給剥ぎ取りローラ20で剥ぎ取りを行う現像装置を用いた際、現像スリーブ24の導電性樹脂被覆層25の表面の十点平均粗さRzjis が2.0〜5.5μmであり、Rzjisの変動係数が11.5%以下、且つ、導電性樹脂被覆層25の表面の油溜り深さRvkが0.80μm以下とすることで、前記課題を解決することができることを見出した。
基体26としては、円筒状部材、円柱状部材、ベルト状部材等があるが、感光ドラム21に非接触の現像方法においては、金属のような剛体の円筒管もしくは中実棒が好ましく用いられる。このような基体26はアルミニウム、ステンレス鋼、真鍮等の非磁性の金属または合金を円筒状あるいは円柱状に成型し、研磨、研削等を施したものが好適に用いられる。これらの基体26は画像の均一性を良くするために、高精度に成型あるいは加工されて用いられる。例えば長手方向の真直度は30μm以下、好ましくは20μm以下、さらに好ましくは10μm以下のものが好適に用いられ、現像スリーブ24と感光ドラム21との間隙の振れ、例えば、垂直面に対し均一なスペーサーを介して突き当て、現像スリーブ24を回転させた場合の垂直面との間隙の振れも30μm以下もしくは20μm以下、さらには10μm以下であることが好ましい。材料コストや加工のしやすさからアルミニウムが好ましく用いられる。
まず、現像スリーブ24の導電性樹脂被覆層25の表面粗さを、JIS B0671により測定し、得られた粗さ曲線から、負荷曲線(BAC)を得る。粗さ曲線と負荷曲線(BAC)の関係を模式的に図4に示す。図4において、b1、b2、bi、及びbnは粗さ曲線の、山頂線に平行な切断レベルCで粗さ曲線を切断したときに得られる各切断長さを表し、Cは粗さ曲線の山頂からの切断レベルを表し、mは粗さ曲線の平均線を表し、Lは基準長さを表し、tpは、図4中の式から求められる負荷長さ率(%)を表す。
導電性樹脂被覆層25は、結着樹脂及び結着樹脂中に分散された黒鉛化粒子を少なくとも含有する。
上記導電性樹脂被覆層を形成する方法については、特に限定されない、例えば、現像スリーブ24の基体26にディッピング法、スプレー法、はけ塗り法などの方法で塗布し乾燥させれば、本発明に用いられる現像スリーブ24が得られる。基体26への導電性樹脂被覆層の形成方法の一例としては、基体26をスプレーガンの移動方向に平行に垂直に立てて、基体26を回転させつつ、基体26とスプレーガンのノズル先端との距離を一定に保ちスプレーガンを一定速度で上昇させながら上記導電性被覆層25を形成する材料を分散した塗料を用いてエアスプレー法により塗料を基体26に塗布する方法が挙げられる。一般にエアスプレー法では塗料を安定して微粒子液滴化させることにより分散の良好な導電性樹脂被覆層25を得ることができる。
本発明に使用される黒鉛化粒子は、現像スリーブ24の導電性樹脂被覆層25表面に均一で現像剤供給剥ぎ取りローラ20により効率的にトナーを剥ぎ取ることのできる表面粗度を形成すると同時に、導電性樹脂被覆層25に潤滑性を与え、トナー汚染やトナー融着を発生し難くするために用いるものである。更に、黒鉛化粒子はトナーへの帯電付与性を高める効果もある。
-0.0464Ln(x)+0.3143 ≦ Y ≦ -0.0464Ln(x)+0.7643 (1)
0.5≦ X ≦4.0 (2)
[式中、Xは、黒鉛化粒子の体積平均粒径(μm)、Yは、黒鉛化粒子の黒鉛化度P(002)を表す。]
コールタールピッチ等から溶剤分別によりβ−レジンを抽出し、水素添加、重質化処理を行うことによって得られる。また前記重質化処理後、微粉砕し、次いでベンゼン又はトルエン等により溶剤可溶分を除去して得られたものを用いても良い。
本発明に用いられる現像剤は、一成分現像剤であり、非磁性一成分現像剤であることが好ましい。本発明に用いられる現像剤(トナーと表すことがある)は、粉砕トナー製法及び重合トナー製法を用いて製造することが可能である。トナー製造方法に重合トナー製法を用いる場合においては、以下の如き製造方法によってトナーを製造することが可能である。
例えば、黒色顔料としては、カーボンブラック、アニリンブラック、非磁性フェライト、マグネタイトが挙げられる。黄色顔料としては、黄色酸化鉄、ネーブルスイエロー、ナフトールイエローS、ハンザーイエローG、ハンザイエロー10G、ベンジジンイエローG、ベンジジンイエローGR、キノリンイエローレーキ、パーマネントイエローNCG、タートラジンレーキが挙げられる。
橙色顔料としては、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、ベンジジンオレンジG、インダスレンブリリアントオレンジRK、インダンスレンブリリアントオレンジGKが挙げられる。赤色顔料としては、ベンガラ、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウォッチングレッドカルシウム塩、レーキレッドC、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、ブリリアントカーミン3B、エオキシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキが挙げられる。青色顔料としては、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩化物、ファーストスカイブルー、インダンスレンブルーBGが挙げられる。紫色顔料としては、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキが挙げられる。緑色顔料としては、ピグメントグリーンB、マラカイトグリーンレーキ、ファイナルイエローグリーンGが挙げられる。白色顔料としては、亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、硫化亜鉛が挙げられる。これらの着色剤は、単独又は混合して、更には固溶体の状態で用いることが出来る。
例えば、黄色顔料としては、C.I.10316(ナフトールイエローS)、C.I.11710(ハンザイエロー10G)、C.I.11660(ハンザイエロー5G)、C.I.11670(ハンザイエロー3G)、C.I.11680(ハンザイエローG)、C.I.11730(ハンザイエローGR)、C.I.11735(ハンザイエローA)、C.I.117408(ハンザイエローRN)、C.I.12710(ハンザイエローR)、C.I.12720(ピグメントイエローL)、C.I.21090(ベンジジンイエロー)、C.I.21095(ベンジジンイエローG)、C.I.21100(ベンジジンイエローGR)、C.I.20040(パーマネントイエローNCR)、C.I.21220(バルカンファストイエロー5)、C.I.21135(バルカンファストイエローR)が挙げられる。
粉砕トナー製造法として、公知の方法が用いられる。例えば、結着樹脂、荷電制御剤、必要に応じてワックス、磁性体、着色剤、その他の添加剤等をヘンシェルミキサー、ボールミルの如き混合器により十分混合してから加熱ロール、ニーダー、エクストルーダーの如き熱混練機を用いて溶融混練して冷却固化、粉砕後、分級を行って着色粒子を得る。必要に応じ表面処理を行っても構わない。その後、無機微粉体を添加混合することによって、トナーを得る。分級及び表面処理の順序は、どちらが先でも良い。分級工程においては生産効率上、コアンダ効果を利用した多分割分級機を用いることが好ましい。
上記のスチレン共重合体を構成するためのコモノマーとしては、アクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸オクチル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミドの如き二重結合を有するモノカルボン酸もしくはその誘導体、マレイン酸、マレイン酸ブチル、マレイン酸メチル、マレイン酸ジメチルの如き二重結合を有するジカルボン酸及びその誘導体が挙げられる。
また本発明におけるトナー(現像剤)は、フロー式粒子像測定装置で計測される円相当径dが3μm以上400μm以下の現像剤粒子についての平均円形度(aave)が0.970以上の値を有するものであることが好ましい。トナーの平均円形度(aave)を0.970以上とすると転写率の点から好ましい。
外添剤は、トナーに添加した時の耐久性の点から、トナー粒子の重量平均粒径の1/10以下の粒径であることが好ましい。この外添剤の粒径とは、電子顕微鏡におけるトナー粒子の表面観察により求めた平均粒径を意味する。これら特性付与を目的とした外添剤としては、例えば、以下のようなものが用いられる。
2)研磨剤:金属酸化物(チタン酸ストロンチウム、酸化セリウム、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化クロム)、窒化物(窒化ケイ素)、炭化物(炭化ケイ素)及び金属塩(硫酸カルシウム、硫酸バリウム、炭酸カルシウム)。
3)滑剤:フッ素樹脂粉末(フッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン)及び脂肪酸金属塩(ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム)。
4)荷電制御性粒子:金属酸化物(酸化錫、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ケイ素、酸化アルミニウム)及びカーボンブラック。
(1)黒鉛化粒子の黒鉛化度P(002)
黒鉛化度P(002)は、マックサイエンス社製の強力型全自動X線回折装置"MXP18"システム(商品名)により、黒鉛のX線回折スペクトルから得られる格子間隔d(002)を測定し、d(002)=3.440−0.086(1−P(002)2)により求める。
尚、格子間隔d(002)は、CuKαをX線源とし、CuKβ線はニッケルフィルターにより除去する。標準物質に高純度シリコンを使用し、C(002)及びSi(111)回折パターンのピーク位置から算出する。主な測定条件は以下のとおりである。
X線発生装置:18kw
ゴニオメータ:横型ゴニオメータ
モノクロメータ:使用
管電圧:30.0kV
管電流:10.0mA
測定法:連続法
スキャン軸:2θ/θ
サンプリング間隔:0.020deg
スキャン速度:6.000deg/min
発散スリット:0.50deg
散乱スリット:0.50deg
受光スリット:0.30mm
トナーの平均粒径及び粒度分布はコールターマルチサイザー(ベックマン・コールター社製;商品名)を用い、個数分布、体積分布を出力する。電解液は1級塩化ナトリウムを用いて約1%NaCl水溶液を調製する。測定法としては、前記電解水溶液100ml〜150ml中に分散剤として界面活性剤(好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸塩)を0.1ml〜5ml加え、更に測定試料を2mg〜20mg加える。試料を懸濁した電解液は超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行い、前記コールターマルチサイザーにより100μmアパチャーを用い、2μm以上のトナーの体積、個数を測定して体積分布を算出し、これより体積分布から求めた体積基準の重量平均粒径を求める。
トナーの円相当径d及び平均円形度(aave)は、フロー式粒子像測定装置「FPIA−2100型」(シスメックス社製;商品名)を用いて粒子投影像の粒子投影面積Sおよび周囲長Lを測定し、粒子投影面積Sから下記式(3)を用いて円相当径dを算出し、粒子投影面積S及び粒子投影像の周囲長Lから下記式(4)を用いて円形度aを算出し、円相当径dが3μm以上400μm以下のトナー粒子について、平均円形度(aave)を求める。
d = 2×(S/π)1/2 (3)
a = 2×(π×S)1/2/L (4)
具体的な測定方法としては、容器中に予め不純固形物などを除去したイオン交換水10mlを用意し、その中に分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸塩を加えた後、更に測定試料を0.02g加え、均一に分散させる。分散させる手段としては、超音波分散機「Tetora150型」(日科機バイオス社製;商品名)を用い、2分間分散処理を行い、測定用の分散液とする。その際、該分散液の温度が40℃以上とならない様に適宜冷却する。また、円形度のバラツキを抑えるため、フロー式粒子像分析装置FPIA−2100の機内温度が26〜27℃になるよう装置の設置環境を23℃±0.5℃にコントロールし、一定時間おきに、好ましくは2時間おきに2μmラテックス粒子を用いて自動焦点調整を行う。
JIS B 0601(2001)、JIS B 0671に基づき、小坂研究所製サーフコーダーSE−3500(商品名)を用い、カットオフ0.8mm、評価長さ4mm、送り速度0.5mm/sの測定条件にて、100点について各々測定し、その平均値をとった。またRzjisの変動係数は、Rzjisの測定100点から求められる偏差を平均値で割り、得られた結果を百分率で表した。
粒子の体積平均粒径及び導電性樹脂被覆層中の粒子の存在比率は、レーザ回折型粒度分布計、コールターLS-230型粒度分布計(ベックマン・コールター社製;商品名)を用いて測定した。具体的測定方法としては、少量モジュールを用い、測定溶媒としてイソプロピルアルコール(IPA)を使用し、IPAにて粒度分布計の測定系内を約5分間洗浄し、洗浄後バックグラウンドファンクションを実行する。次にIPA50ml中に、測定試料を1〜25mg加え、試料を懸濁した溶液を、超音波分散機で約1〜3分間分散処理し、試料液を調製する。前記測定装置の測定系内に調製した試料液を徐々に加えて、装置の画面上のPIDS(偏向散乱強度差測定法によるサンプル濃度の表示)が45〜55%になるように測定系内の試料濃度を調整して測定を行い、体積平均粒径及び体積分布から算出した粒子の存在比率を得る。
(黒鉛化粒子の調製)
黒鉛化粒子の原材料として、石炭系重質油を熱処理し、生成した粗メソカーボンマイクロビーズを遠心分離し、ベンゼンで洗浄精製して乾燥した後、アトマイザーミルで機械的に分散を行うことでメソカーボンマイクロビーズを得た。このメソカーボンマイクロビーズを窒素雰囲気下において1200℃で一次焼成を行い炭化させ、続いてアトマイザーミルで二次分散を行った後、窒素雰囲気下において2500℃で二次焼成を行い黒鉛化し、更に分級して体積平均粒径2.5μmの黒鉛化粒子A−1を得た。黒鉛化粒子A−1の物性を表1に示す。
・アンモニアを触媒として生成されたレゾール型フェノール樹脂中間体溶液 400部
(メタノール50%含有)
・黒鉛化粒子(A−1) 150部
・メタノール 150部
上記材料に直径1mmのガラスビーズをメディア粒子として加え、サンドミルにて分散し、更にメタノールで分散液の固形分を40%に希釈して塗工液を得た。この塗工液を用いてスプレー法により外径16mmφのアルミニウム製円筒管上に導電性樹脂被覆層を形成させ、続いて熱風乾燥炉により150℃/30分間加熱硬化して現像剤担持体B−1を作製した。Rvkは0.73μm、Rzjis3.0μm、Rzjisの変動係数は9.5%であった。得られた現像剤担持体B−1の導電性樹脂被覆層の物性を表2に示す。
次に下記の手順によって重合トナーを作製した。
60℃に加温したイオン交換水900部に、リン酸三カルシウム3.5部を添加し、TK式ホモミキサー(特殊機化工業製;商品名)を用いて、10,000rpmにて撹拌し、水系媒体を作成した。
・スチレン 150部
・n−ブチルアクリレート 50部
・C.I.ピグメントブルー15:3 15部
・サリチル酸アルミニウム化合物 3部
(ボントロンE−88:オリエント化学社製;商品名)
・ポリエステル樹脂 16部
(プロピレンオキサイド変性ビスフェノールAとイソフタル酸との重縮合物、
Tg=65℃、重量平均分子量(Mw)=10000、数平均分子量(Mn)=6000)
・ステアリン酸ステアリルワックス 30部
(示差走査熱量計(DSC)のメインピーク60℃)
・ジビニルベンゼン 0.5部
これに重合開始剤2,2'-アゾビス(2,4-ジメチルバレロニトリル)4部を溶解し、重合性単量体組成物を調製した。
前記現像剤担持体B−1をEP85カートリッジ(キヤノン(株)社製;商品名)を改造して組み込み製造した現像装置を市販のレーザビームプリンタ(キヤノン(株)社製 LBP2510;商品名)に装着して用いた。EP85カートリッジから現像剤担持体上に装着されている帯電補助ローラを外し、現像剤担持体B−1を組み込んだ。また、現像剤担持体B−1の左右につけるコロの直径を大きいものに変更し、現像剤担持体と像担持体(感光ドラム)との間のS-Dギャップを250μmとした。現像剤供給剥ぎ取りローラとして芯金上にポリウレタンフォームからなる弾性層を設けた直径14mmの現像剤供給剥ぎ取りローラ(R−1)(セル径420μm、アスカーF硬度53°)を用い、現像剤担持体との当接幅3.7mm、当接圧(線圧)25N/mとした。また現像剤規制部材はリン青銅薄板上にショアーD硬度40度のポリアミドポリエーテルエラストマーを射出成形にて設けたものを用いた。
トナー劣化の度合いを測る尺度として画像濃度を測定した。反射濃度計RD918(マクベス製;商品名)を使用し、ベタ印字した際のベタ黒部の濃度を5点測定し、その平均値を画像濃度とした。
現像剤供給剥ぎ取りローラによる剥ぎ取り性の尺度として評価後の現像剤担持体表面のトナー融着を観察した。現像剤担持体の表面を顕微鏡にて観察し下記評価基準により評価した。
A:全くトナーによる融着が無い(剥ぎ取り性良好)
B:若干融着がみられるものの実用上問題ないレベル
C:融着がかなり多く、ハーフトーンもしくはベタ黒画像上に斑点状、さざ波状、もしくは絨毯状の濃度ムラが発生し、実用上問題となるレベル
D:融着によりハーフトーンもしくはベタ黒画像上に斑点状、さざ波状、もしくは絨毯状の濃度ムラの発生が激しい
現像剤供給剥ぎ取りローラによる剥ぎ取り性の尺度としてスリーブゴーストを評価した。ベタ白部とベタ黒部が隣り合う画像を現像した現像剤担持体の位置が、現像剤担持体の次の回転時には現像位置に来て、ハーフトーン画像を現像するようにして、ハーフトーン画像上に現れる濃淡差を目視で観察し下記の基準に基づいて評価した。
A:濃淡差が全く見られない
B:軽微な濃淡差が見られる
C:濃淡差がかなり見られる
D:実用上問題となる濃淡差がスリーブ1周分以上出る
ハーフトーン画像の画像の濃度ムラ等の画像不良及び、画像形成を行った際の現像スリーブ上でのトナーコート不良の目視による観察を参考にして、評価結果を下記の基準に基づいて評価した。
A:ハーフトーン画像にもスリーブ上にも全く確認できない
B:スリーブ上でわずかに確認できるが、ハーフトーン画像ではほとんど確認できない
C:ベタ画像で確認できる
D:実用上問題となる画像不良が確認できる
評価後に現像剤規制部材のブレード表面のキズ及びトナー融着の有無を目視により観察した。評価結果を下記の基準に基づいて評価した。
A:ブレード表面にキズは見られず、画像にも全く確認できない
B:ブレード上でわずかに確認できるが、画像ではほとんど確認できない
C:ハーフトーン画像でスジなどが確認できる
D:実用上問題となる画像不良が発生する
黒鉛化粒子の分級条件を変更した以外は実施例1と同様にして黒鉛化粒子A−2、A−3、A−4およびA−5を得、これらの黒鉛化粒子A−2、A−3、A−4およびA−5を、黒鉛化粒子A−1の代わりに用いた以外は、実施例1と同様にして現像剤担持体B−2〜B−5を作製し、現像装置を製造した。また、これらの現像装置を装着したこと以外は実施例1と同様にして評価を行った。
得られた黒鉛化粒子の物性を表1に、現像剤担持体の導電性樹脂被覆層の物性を表2に、評価結果を表4に示す。
現像剤供給剥ぎ取りローラ(R−1)に変えて、直径14mmの現像剤供給剥ぎ取りローラ(R−2〜R−13)を用いた以外は実施例1と同様にして現像装置を製造し、これらの現像装置を装着したこと以外は実施例1と同様にして評価を行った。
現像剤供給剥ぎ取りローラのセル径、硬度及び現像剤担持体との当接条件を表3に示す。また、得られた評価結果を表5に示す。
二次焼成温度を各々3400℃、2200℃、1800℃とし、体積平均粒径が黒鉛化粒子A−1とほぼ同じになる条件で各々を分級した以外は実施例1と同様にして、黒鉛化粒子A−6、A−7およびA−8を得た。黒鉛化粒子A−1に代えてこれら黒鉛化粒子A−6、A−7およびA−8の各々を用いた以外は実施例1と同様にして現像剤担持体B−6、B−7およびB−8各々を作製し、現像装置を製造した。また、これらの現像装置を装着した以外は実施例1と同様にして評価を行った。
得られた黒鉛化粒子の物性を表1に、現像剤担持体の導電性樹脂被覆層の物性を表2に、評価結果を表6に各々示す。
黒鉛化粒子A−6の分級条件を変えた以外は実施例18と同様にして黒鉛化粒子A−9、A−10各々を得た。黒鉛化粒子A-1に代えてこれら黒鉛化粒子A−9、A−10の各々を用いた以外は、実施例1と同様にして現像剤担持体B−9、B−10を作製し、現像装置を製造した。また、これらの現像装置を装着した以外は実施例1と同様にして評価を行った。
得られた黒鉛化粒子の物性を表1に、現像剤担持体の導電性樹脂被覆層の物性を表2に、評価結果を表6に各々示す。
黒鉛化粒子A−7の分級条件を変えた以外は実施例19と同様にして、黒鉛化粒子A−11、A−12各々を得た。黒鉛化粒子A−1に代えてこれら黒鉛化粒子A−11、A−12の各々を用いた以外は、実施例1と同様にして現像剤担持体B−11、B−12を作製し、現像装置を製造した。また、これらの現像装置を装着した以外は実施例1と同様にして評価を行った。
得られた黒鉛化粒子の物性を表1に、現像剤担持体の導電性樹脂被覆層の物性を表2に、評価結果を表6に各々示す。
分級条件を変更した以外は実施例1と同様にして黒鉛化粒子A−13、A−14を調製し、黒鉛化粒子A−1に代えてこれら黒鉛化粒子A−13、A−14の各々を用いた以外は、実施例1と同様にして現像剤担持体b−1、b−2を作製し、現像装置を製造した。また、これらの現像装置を装着した以外は実施例1と同様にして評価を行った。
得られた黒鉛化粒子の物性を表1に、現像剤担持体の導電性樹脂被覆層の物性を表2に、評価結果を表4に各々示す。
コールタールピッチから溶剤分別によりβ−レジンを抽出し、これを水素添加、重質化処理し、次いでトルエンにより可溶分を除去することでバルクメソフェーズピッチを得た。このバルクメソフェーズピッチを微粉砕し、空気中において約300℃で酸化処理した後、窒素雰囲気下で2400℃で熱処理し、更に分級して黒鉛化粒子A−15(黒鉛化度0.42、体積平均粒径2.7μm)を得た。またこのとき分級条件を変えて黒鉛化粒子A−16〜19の各々を得た。黒鉛化粒子A−1に代えてこれら黒鉛化粒子A−15、A−16、A−17、A−18、A−19の各々を用いた以外は実施例1と同様にして現像剤担持体B−13〜17の各々を作製し、現像装置を製造した。また、これらの現像装置を装着した以外は実施例1と同様にして評価を行った。
得られた各黒鉛化粒子の物性を表1に、現像剤担持体の導電性樹脂被覆層の物性を表2に、評価結果を表7に各々示す。
分級条件を変えた以外は実施例25と同様にして、黒鉛化粒子A−20、A−21を得た。黒鉛化粒子A−1に代えてこれら黒鉛化粒子A−20、A−21の各々を用いた以外は実施例1と同様にして現像剤担持体b−3、b−4を作製し、現像装置を製造した。また、これらの現像装置を装着した以外は実施例1と同様にして評価を行った。
得られた各黒鉛化粒子の物性を表1に、現像剤担持体の導電性樹脂被覆層の物性を表2に、評価結果を表7に示す。
コークス及びタールピッチを2800℃程度で焼成して黒鉛化し、更に分級して黒鉛化粒子A−22、A−23の各々を得た。黒鉛化粒子A−1に代えてこれら黒鉛化粒子A−22、A−23の各々を用いた以外は実施例1と同様にして現像剤担持体B−18、B−19を作製し、現像装置を製造した。また、これらの現像装置を装着した以外は実施例1と同様にして評価を行った。
得られた各黒鉛化粒子の物性を表1に、現像剤担持体の導電性樹脂被覆層の物性を表2に、評価結果を表7に示す。
下記に示す配合にて現像剤担持体の表面に設ける導電性樹脂被覆層の塗布液を作成した。
・アンモニアを触媒として生成されたレゾール型フェノール樹脂中間体溶液 400部
(メタノール50%含有)
・黒鉛化粒子(A−1) 150部
・下記式で表される第四級アンモニウム塩化合物 50部
・メタノール 150部
現像剤担持体B−20の導電性被覆層の物性を表2に、評価結果を表7に示す。
3 現像スリーブ
4 現像剤規制ブレード
5 トナー供給ローラ
6 非磁性トナー
8 現像剤容器
11 円筒状基体
12 導電性樹脂被覆層
13 凹凸付与粒子
14 黒鉛化粒子
20 現像剤供給剥ぎ取りローラ(現像剤供給剥ぎ取り部材)
21 感光ドラム(像担持体)
22 ホッパー(現像剤容器)
23 非磁性一成分現像剤
24 現像スリーブ(現像剤担持体)
25 導電性樹脂被膜層
26 金属製円筒管(基体)
27 電源
28 撹拌翼
29 現像剤規制部材
Claims (13)
- 像担持体と対向する部位に開口部を有し、内部に現像剤を収容する現像剤容器と、該現像剤容器の開口部にて回転自在に配設され表面に該現像剤を担持する現像剤担持体と、現像剤供給剥ぎ取り部材と、該現像剤供給剥ぎ取り部材の、該現像剤担持体の回転方向下流側で該現像剤担持体に当接し該現像剤担持体上の該現像剤の層厚を規制すると共に該現像剤に電荷を付与する現像剤規制部材とを有する現像装置において、
前記現像剤が、一成分現像剤であり、
前記現像剤供給剥ぎ取り部材が、前記現像剤容器内で前記現像剤担持体表面と所定の当接幅及び当接圧を有して摺擦するように配設され該現像剤担持体への該一成分現像剤の供給及び該現像剤担持体からの該一成分現像剤の剥ぎ取りを行うものであり、
前記現像剤担持体が、少なくとも基体と、該基体表面に形成された導電性樹脂被覆層とを有し、該導電性樹脂被覆層の表面の十点平均粗さRzjisが、2.0〜5.5μmであり、且つ、該Rzjisの変動係数が11.5%以下であって、該導電性樹脂被覆層の表面の油溜り深さRvkが、0.80μm以下であることを特徴とする現像装置。 - 前記現像剤供給剥ぎ取り部材が、発泡体からなる弾性層を有するものであることを特徴とする請求項1記載の現像装置。
- 前記発泡体が、セルを有し、該セルの平均セル径が200〜500μmであることを特徴とする請求項2記載の現像装置。
- 前記現像剤供給剥ぎ取り部材が、45〜65°の硬度(アスカーF)を有するものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の現像装置。
- 前記現像剤担持体表面と前記現像剤供給剥ぎ取り部材の当接圧(線圧)が、18〜36N/mであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の現像装置。
- 前記現像剤担持体表面と前記現像剤供給剥ぎ取り部材の当接幅が、1〜5mmであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の現像装置。
- 前記導電性樹脂被覆層が、結着樹脂、該結着樹脂中に分散された黒鉛化粒子を少なくとも含有しており、該黒鉛化粒子は、体積平均粒径が0.5〜4.0μmであり、体積分布における10μm以上の体積粒径を有する粒子の存在割合が5.0体積%以下であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の現像装置。
- 前記黒鉛化粒子が、0.20以上0.95以下の黒鉛化度P(002)を有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の現像装置。
- 前記黒鉛化粒子が、下記式(1)および(2)に示す関係を満たすものであることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の現像装置。
-0.0464Ln(X) + 0.3143 ≦ Y ≦ -0.0464Ln(X) + 0.7643 (1)
0.5 ≦ X ≦ 4.0 (2)
[式中、Xは、黒鉛化粒子の体積平均粒径(μm)、Yは、黒鉛化粒子の黒鉛化度P(002)を表す。] - 前記黒鉛化粒子が、バルクメソフェーズピッチを黒鉛化して得られたものであることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の現像装置。
- 前記黒鉛化粒子が、メソカーボンマイクロビーズ粒子を黒鉛化して得られたものであることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の現像装置。
- 前記現像剤が、非磁性一成分現像剤であることを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の現像装置。
- 前記現像剤が、フロー式粒子像測定装置で計測される円相当径dが3μm以上400μm以下の現像剤粒子についての平均円形度(aave)が0.970以上の値を有するものであることを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載の現像装置。
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