JP2002189341A - 現像ローラ及び画像形成装置 - Google Patents

現像ローラ及び画像形成装置

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JP2002189341A JP2000390208A JP2000390208A JP2002189341A JP 2002189341 A JP2002189341 A JP 2002189341A JP 2000390208 A JP2000390208 A JP 2000390208A JP 2000390208 A JP2000390208 A JP 2000390208A JP 2002189341 A JP2002189341 A JP 2002189341A
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Takao Ouchi
隆生 大内
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    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/06Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing
    • G03G15/08Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer
    • G03G15/0806Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer on a donor element, e.g. belt, roller
    • G03G15/0818Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer on a donor element, e.g. belt, roller characterised by the structure of the donor member, e.g. surface properties

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ローラ表面の温度上昇が抑制されることによ
り、現像剤の融着が防止され、長期間にわたって良好な
画像を与えることのできる現像ローラ及びそれを装着し
た画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 潜像保持体に接触又は近接して現像剤を
供給し、該潜像保持体表面に可視画像を形成させるもの
であって、良導電性シャフトとその外周に設けられた導
電性弾性層を有し、かつ該導電性弾性層が熱伝導率0.1
5W/m・K以上のものである現像ローラ、及びこの現
像ローラを装置してなる画像形成装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、現像ローラ及びそ
れを用いた画像形成装置に関する。さらに詳しくは、本
発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリなどの電子写
真装置や静電記録装置などの画像形成装置において、感
光ドラムなどの潜像保持体表面に保持された静電潜像を
現像剤で可視化するための現像ローラであって、ローラ
表面の温度上昇が抑制されることにより、現像剤の融着
が防止され、長期間にわたって良好な画像を与えること
のできる現像ローラ、及びこのものを装着した画像形成
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機やプリンター等の電子写真
方式の画像形成装置などにおいて、静電潜像を保持した
感光体等の潜像保持体に一成分トナー(現像剤)を供給
し、該トナーを潜像に付着させて可視化する画像形成方
法として、加圧現像法が知られている(米国特許第31
52012号明細書、同第3731146号明細書
等)。この加圧現像法は、トナーを担持した現像ローラ
を、静電潜像を保持した潜像保持体(感光体)に接触さ
せて、トナーを該潜像保持体の潜像に付着させることに
より画像形成を行うもので、このため上記現像ローラを
導電性と弾性を有する導電性弾性体で形成することが必
要である。
【0003】すなわち、この加圧現像法では、例えば図
2に示すように、トナーを供給するためのトナー塗布用
ローラ5と静電潜像を保持した潜像保持体(感光体)6
との間に、現像ローラ1が配設され、これら現像ローラ
1、潜像保持体6及びトナー塗布用ローラ5がそれぞれ
図中矢印方向に回転することにより、トナー7がトナー
塗布用ローラ5により現像ローラ1の表面に供給され、
このトナーが層規制部材(成層ブレード)8により均一
な薄層に整えられる。そして、この状態で現像ローラ1
が潜像保持体6と接触しながら回転することにより、薄
層に形成されたトナーが現像ローラ1から潜像保持体6
の潜像に付着して、該潜像が可視化するようになってい
る。図中9は転写部であり、ここで紙等の記録媒体にト
ナー画像を転写するようになっている。また、10はク
リーニング部であり、そのクリーニングブレード11に
より転写後に潜像保持体6表面に残存するトナーを除去
するようになっている。
【0004】このような加圧現像法による画像形成装置
においては、現像ローラ1は、潜像保持体6に密着した
状態を保持しながら回転しなければならず、このため、
図1の概略断面図に示すように、金属等の良導電性材料
からなるシャフト2の外周に、シリコーンゴム、アクリ
ロニトリルブタジエンゴム、エチレンプロピレンゴム、
ポリウレタンゴム等の弾性ゴムやフォームなどに導電剤
を配合して導電性を付与した導電性弾性体からなる導電
性弾性層3を形成した構造となっている。さらに、トナ
ー7に対する帯電性や付着性の制御のために、潜像保持
体6及び層規制部材8との摩擦力制御のために、あるい
は弾性体による潜像保持体の汚染防止などのために、通
常樹脂等からなる被覆層4が導電性弾性層3の表面に設
けられている。
【0005】このような現像ローラは、その上に保持し
た現像剤を潜像保持体に移行させる推進力となるバイア
ス電圧を得るために、現像ローラ全体の抵抗値は106
〜1011Ω程度となっている。そして多くの場合、抵抗
の調整を容易にするために、導電性弾性層の固有抵抗を
低抵抗とし、樹脂からなる被覆層の固有抵抗を高抵抗と
している。その際、被覆層の固有抵抗の調整は、被覆層
を形成する樹脂にカーボンブラックや金属酸化物等の導
電性粉末を含有せしめることにより行っている。このよ
うな現像ローラを用いて加圧現像法により、静電潜像の
現像を行う場合、トナーあるいはトナーシール材などと
の摩擦によって、特に現像ローラ端部の表面温度が上昇
し、その結果、トナーが発熱により融着固化し、ローラ
表面が削られる現象が発生する場合がある。これに対処
するために、耐摩耗性を向上させようとしてローラ表面
の硬度を高くすると、現像ローラ自体の耐摩耗性は向上
するものの、加圧現像法の場合、感光ドラムなどの潜像
保持体との接触面積が小さくなり、良好な現像が行えな
くなる場合がある。また、硬度が高すぎると潜像保持体
に損傷を与える場合もある上、現像ローラに当接されて
いる層規制部材との間で、現像剤が過負荷をうけて損傷
するおそれもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況下で、電子写真装置や静電記録装置などの画像形成
装置において、感光ドラムなどの潜像保持体表面に保持
された静電潜像を現像剤で可視化するための現像ローラ
であって、ローラ表面の温度上昇が抑制されることによ
り、現像剤の融着が防止され、ローラ表面の摩耗が抑え
られて端部割れなどが生じにくく、長期間にわたって良
好な画像を与えることのできる現像ローラ、及びこのも
のを装着した画像形成装置を提供することを目的とする
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記目的を
達成するために鋭意研究を重ねた結果、良導電性シャフ
トの外周に、熱伝導率がある値以上の導電性弾性層を設
けてなるローラにより、その目的を達成し得ることを見
出した。本発明は、かかる知見に基づいて完成したもの
である。すなわち、本発明は、良導電性シャフトと、そ
の外周に設けられた導電性弾性層を有し、かつ表面に現
像剤を担持してその薄層を形成し、この状態で表面に静
電潜像を保持した潜像保持体の表面に接触又は近接して
回転することにより、該潜像保持体表面に上記現像剤を
供給して該潜像保持体表面の静電潜像を可視化する現像
ローラにおいて、上記導電性弾性層の熱伝導率が0.15
W/m・K以上であることを特徴とする現像ローラを提
供するものである。また、本発明は、表面に静電潜像を
保持し得る潜像保持体と、この潜像保持体の表面に接触
又は近接した状態で、該潜像保持体の表面に沿って回転
するように配設された現像ローラを有し、かつ該現像ロ
ーラの表面に現像剤を担持してその薄層を形成し、該現
像剤を現像ローラ表面から上記潜像保持体表面に供給し
て、該潜像保持体表面の静電潜像を可視化する画像形成
装置において、該現像ローラとして、前記本発明の現像
ローラを用いたことを特徴とする画像形成装置をも提供
するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の現像ローラは、図1に示
すように、良導電性シャフト2の外周に導電性弾性層3
が形成され、導電性弾性層3の表面に、好ましくは樹脂
被覆層4を形成したものである。シャフト2としては、
良好な導電性を有するものであればいずれのものも使用
し得るが、通常は、金属製の中実体からなる芯金や内部
を中空にくりぬいた金属製円筒体等の金属製シャフトが
用いられる。本発明の現像ローラにおいては、上記導電
性弾性層の熱伝導率は0.15W/m・K以上であること
が必要である。この熱伝導率が0.15W/m・K未満で
は、ローラ表面の温度上昇を充分に抑制することができ
ず、その結果、現像剤の融着固化が生じ、ローラ表面が
削られたり、端部割れが起こり、長期間にわたって良好
な画像を与えることができなくなり、本発明の目的が達
せられない。好ましい熱伝導率は0.20W/m・K以上
である。このような熱伝導率は、以下に示す導電性弾性
層を構成する各種材料の種類やその含有割合などを適宜
選択することにより、達成することができる。
【0009】上記導電性弾性層には、適当な高分子弾性
体に導電剤を添加して導電性を付与したものが用いられ
る。ここで、高分子弾性体としては、特に制限はなく、
例えばシリコーンゴム、ウレタンゴム、ポリブタジエン
系ゴム、天然ゴム、イソプレンゴム、スチレンブタジエ
ンゴム、ニトリルゴム、エチレンプロピレンゴム、エチ
レンプロピレンジエンゴム、アクリルゴム、エピクロル
ヒドリンゴム及びクロロプレンゴムなどが挙げられ、こ
れらは一種で用いてもよく、また二種以上を組み合わせ
て用いることもできるが、これらの中で、シリコーンゴ
ム、ウレタンゴム、ポリブタジエン系ゴム及びイソプレ
ンゴムが好適である。この高分子弾性体は、無発泡弾性
体及び発泡弾性体のいずれであってもよい。該高分子弾
性体としては、特に(A)ブタジエンゴム、(B)液状
イソプレンゴム及び(C)シリコーンゴムの混合物から
なるものが好適である。この場合、各成分の含有割合
は、〔(A)+(B)/(C)重量比が95/5〜5/
95の範囲にあるのが好ましい。この重量比が上記範囲
を逸脱すると、所望の物性と材料コストとのバランスが
とれなくなるという不都合が生じるおそれがある。該重
量比は、90/10〜10/90の範囲がより好まし
く、特に85/15〜15/85の範囲が好ましい。
【0010】上記(A)成分のブタジエンゴムとして
は、物性確保の点から、重量平均分子量Mwが30万以
上のものが好ましい。一方、(B)成分の液状イソプレ
ンゴムは、重量平均分子量Mwが10万以上では固形状
になりやすく、製造時において分散性能が乏しくなり、
好ましくない。さらに、(C)成分のシリコーンゴムと
しては、 一般式 −〔SiR2 −O−SiR2 −O−SiR2 −O〕n − (式中、Rはメチル基、ビニル基、フェニル基、トリフ
ルオロプロピル基などを示し、nは繰り返し数であ
る。)で表される構造を基本的な分子構造としているも
のが好ましい。
【0011】一方、これらのゴム材料に添加される導電
剤は、イオン導電剤と電子導電剤(導電性粉末)とがあ
り、前者のイオン導電剤の例としては、テトラエチルア
ンモニウム、テトラブチルアンモニウム、ラウリルトリ
メチルアンモニウム等のドデシルトリメチルアンモニウ
ム、ヘキサデシルトリメチルアンモニウム、ステアリル
トリメチルアンモニウム等のオクタデシルトリメチルア
ンモニウム、ベンジルトリメチルアンモニウム、変性脂
肪族ジメチルエチルアンモニウム等の過塩素酸塩、塩素
酸塩、塩酸塩、臭素酸塩、ヨウ素酸塩、ホウフッ化水素
酸塩、硫酸塩、アルキル硫酸塩、カルボン酸塩、スルホ
ン酸塩などのアンモニウム塩:リチウム、ナトリウム、
カルシウム、マグネシウム等のアルカリ金属又はアルカ
リ土類金属の過塩素酸塩、塩素酸塩、塩酸塩、臭素酸
塩、ヨウ素酸塩、ホウフッ化水素酸塩、トリフルオロメ
チル硫酸塩、スルホン酸塩などが挙げられる。
【0012】また、電子導電剤の例としては、ケッチェ
ンブラック、アセチレンブラック等の導電性カーボンブ
ラック:SAF,ISAF,HAF,FEF,GPF,
SRF,FT,MT等のゴム用カーボンブラック:酸化
処理を施したインク用カーボンブラック、熱分解カーボ
ンブラック、天然グラフィイト、人造グラファイト;ア
ンチモンドープの酸化スズ、酸化チタン、酸化亜鉛など
の導電性金属酸化物;ニッケル、銅、銀、ゲルマニウム
などの金属の粉末や酸化物;ポリアニリン、ポリピロー
ル、ポリアセチレンなどの導電性ポリマー等が挙げられ
る。これらの電子導電剤の中では、安価であって、少量
で導電性を制御しやすい点から、カーボンブラックが好
ましい。このカーボンブラックとしては、使用量をなる
べく少なくし、かつ導電性を確保するという点から、D
BP(ジブチルフタレート)吸油量が100ミリリット
ル/100g以上のものが好ましく、特に120ミリリ
ットル/100g以上のものが好ましい。
【0013】これらの導電剤は一種用いてもよく、二種
以上を組み合わせて用いてもよい。また、その添加量は
特に制限されるものではないが、イオン導電剤の場合、
上記高分子弾性体100重量部に対して、0.01〜5
重量部、好ましくは0.05〜2重量部の範囲とするこ
とができ、電子導電剤の場合、1〜50重量部、好まし
くは5〜40重量部の範囲とすることができる。この導
電剤添加量の調整により、導電性弾性層の体積固有抵抗
値を、103 〜1010Ω・cm、特に104 〜109 Ω
・cmの範囲に調整するのが好ましい。
【0014】本発明においては、現像ローラの硬度を過
度に上げることなく、現像剤に対するローラ表面の耐摩
耗性を向上させるために、所望により該導電性弾性層に
非導電性無機充填剤を含有させることができる。この非
導電性無機充填剤としては、非導電性であって上記効果
を有するものであればよく、特に制限されず、様々なも
のを用いることができる。例えば、炭酸カルシウム、ク
レー、タルク、シリカ、アルミナ、酸化亜鉛、軽石粉、
硫酸バリウム、硫酸カルシウムなどの粉体が用いられ
る。この導電性弾性層には、前記の導電剤及び非導電性
無機充填剤以外に、さらに必要に応じ、従来公知の他の
充填剤、架橋剤(加硫剤)など、その他ゴム用添加剤を
適宜添加することができる。
【0015】この導電性弾性層の硬度は、アスカーC型
で30〜90度、特に40〜75度の範囲とすることが
好ましい。この硬度が90度を超えると現像ローラが硬
くなり、潜像保持体等との接触面積が小さくなって、良
好な画像形成が行えなくなる恐れがある上、現像剤に損
傷を与えて潜像保持体や層規制部材との摩擦が大きくな
り、ジッターなどの画像不良が発生するおそれがある。
【0016】また、この導電性弾性層の表面粗さは、J
IS10点平均粗さで、15μmRz以下、特に3〜1
0μmRzとすることが好ましい。この平均粗さが15
μmRzを超えると現像ローラの表面を形成する後述の
樹脂被覆層を厚く形成する必要があり、その結果、現像
ローラ表面が硬くなり、現像剤に損傷を与えて潜像保持
体や層規制部材への現像剤固着などが発生して、画像不
良となるおそれがあるので好ましくない。また、Rzが
小さすぎると該樹脂被覆層を形成した際に、現像ローラ
の表面のRzが小さくなりすぎ、現像剤担持量が少なく
なり画像濃度が低下する恐れが生じる。
【0017】なお、この表面粗さは、表面粗さ計「サー
フコム590A」(東京精密社製)を用いて、円周方向
に測定長さ2.4mm、測定速さ0.3mm/秒、カッ
トオフ波長0.8mmでローラのシャフト方向及び内周
方向で偏りがないように300箇所以上測定して求めた
値である(以下においても同様)。本発明の現像ローラ
においては、現像剤に対する帯電性や付着性の制御のた
めに、現像ローラと潜像保持体及び層規制部材との摩擦
力を制御するために、あるいは導電性弾性層による潜像
保持体に対する汚染防止などのために、例えばメラミン
樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂、フッ素樹脂、
ポリアミド樹脂、シリコーン樹脂及びこれらの混合物な
どの架橋性樹脂からなる樹脂被覆層を、導電性弾性層の
表面に設けることが好ましい。
【0018】この樹脂被覆層の厚さは、1〜100μm
程度が好ましい。また、前記架橋性樹脂には、所望によ
り帯電性制御剤、滑剤、導電剤、その他樹脂など、各種
添加剤を含有させることができる。本発明の現像ローラ
における樹脂被覆層の形成方法については特に制限はな
いが、架橋性樹脂、架橋剤及び各種添加剤を溶解又は分
散させてなる塗工液をディッピング法、ロールコーター
法、ドクターブレード法、スプレー法などにより、導電
性弾性層上に塗布した後、常温あるいは50〜170℃
程度の温度で乾燥し、架橋硬化させて形成する。
【0019】上記塗工液の調製に用いられる溶媒として
は、例えばメタノール、エタノール、イソプロパノー
ル、ブタノール等のアルコール系溶媒、アセトン、メチ
ルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶媒、
トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒、ヘキサ
ン等の脂肪族炭化水素系溶媒、シクロヘキサン等の脂環
式炭化水素系溶媒、酢酸エチル等のエステル系溶媒、イ
ソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル
系溶媒、ジメチルホルムアミド等のアミド系溶媒、クロ
ロホルム、シクロロエタン等のハロゲン化炭化水素系溶
媒等、及びこれらの混合溶媒などが挙げられる。本発明
の現像ローラにおいては、この樹脂被覆層の体積固有抵
抗値は、107〜10R16Ω・cmが好ましく、特に1
9 〜1014Ω・cmが好ましい。現像ローラの抵抗値
としては、103 〜1010Ω・cmが好ましく、104
〜109Ω・cmが特に好ましい。
【0020】また、樹脂被覆層を形成した現像ローラの
表面粗さは、JIS10点平均粗さで、10μmRz以
下、特に0.3〜8μmRzとすることが好ましい。こ
の平均粗さが10μmRzを超えると、現像剤の帯電量
が小さくなったり逆帯電現象が生じて、画像かぶりを生
じるので好ましくない。また、Rzが小さすぎると現像
剤担持量が少なくなり、画像濃度が低下する恐れが生じ
る。本発明の現像ローラは、電子写真装置などにおける
現像装置などの画像形成装置に組み込まれて用いられる
ものであり、例えば、図2に示したように、トナーを供
給するためのトナー塗布用ローラ5と静電潜像を保持し
た感光ドラム(潜像保持体)6との間に、本発明の現像
ローラ1を配置し、トナー塗布用ローラ5によりトナー
7を担持し、これを層規制部材8により均一な薄層に整
え、さらにこの薄層からトナーを感光ドラム(潜像保持
体)6に供給し、感光ドラム(潜像保持体)6の静電潜
像にトナーを付着させて潜像を可視化するものである。
図2に示した画像形成装置の詳細については、上述の従
来技術において説明したので省略する。
【0021】なお、本発明の現像ローラを装着する画像
形成装置は、図2に示したものに限定されず、表面に現
像剤を担持して該現像剤の薄層を形成し、この状態で画
像形成体に接触又は近接して、該画像形成体表面に現像
剤を供給することにより、画像形成体表面に可視画像を
形成するものであればいずれのものでもよい。例えば、
紙やOHP用紙等の紙葉類を画像形成体とし、これらに
現像ローラ上に担持させた現像剤を制御電極に形成した
孔を通して直接飛翔せしめ、紙やOHP用紙に直接画像
を形成させるものであってもよい。また、本発明の現像
ローラに担持させる現像剤としては、非磁性の一成分ト
ナーが好適に用いられるが、磁性タイプの一成分現像剤
を用いることもでき、例えば磁性一成分トナーを用いて
白黒画像印字を行う場合にも、本発明の現像ローラ及び
画像形成装置を好適に用いることができる。
【0022】
【実施例】次に、本発明を実施例により、さらに詳細に
説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定
されるものではない。なお、現像ローラの諸特性は、以
下に示す方法に従い求めた。 (1)体積固有抵抗値 下記(2)の現像ローラの抵抗値から、次式により体積
固有抵抗値ρを算出した。 R=(ρr2/Ld)ln(r2/r1) ただし、R:現像ローラの抵抗、ρ:導電性弾性層の体
積固有抵抗値、L:軸方向の接触長さ、d:ニップ幅、
r1:シャフト半径、r2:現像ローラの外半径、l
n:自然対数である。 (2)現像ローラの抵抗値 被試験体ローラの両端に各4.9Nの荷重をかけて銅板上
に押し付け、抵抗率計「R8340A」(アドバンテス
ト社製)を用い、100Vの電圧を印加して抵抗値を測
定した。
【0023】(3)熱伝導率 京都電子工業(株)製の熱伝導率測定計「QTM−50
0」を用いて測定を行った。 (4)トナーの融着の有無 60時間耐久試験後、下記の判定基準により、トナーの
融着の有無を調べた。 ○:融着がみられない。 ×:融着がみられる。 (5)現像ローラ表面の摩耗 60時間耐久試験後、下記の判定基準により、現像ロー
ラ表面の摩耗を調べた。 ○:摩耗が全くみられない。 △:若干の摩耗がみられる。 ×:ローラ端部に割れたような跡があり、明らかに摩耗
がみられる。
【0024】実施例1〜3及び比較例1,2 第1表に示す配合組成のゴム組成物を、金属製シャフト
がセットされた金型に注型し、第1表に示す加硫条件に
て硬化させ、金属シャフトの外周に、直径20mm、長
さ398mmの導電性弾性層を有する現像ローラを作製
した。この現像ローラの抵抗値、導電性弾性層のアスカ
ーC硬度、体積固有抵抗値及び熱伝導率を測定した。結
果を第1表に示す。次に、該ローラをカラーレーザープ
リンタに現像ローラとして装着し、ポリエステル系トナ
ーを用いて60時間連続印刷し、耐久試験を行った。ロ
ーラ表面温度を測定すると共に、試験後、トナーの融着
の有無及びローラ表面の摩耗の程度を調べた。その結果
を第1表に示す。
【0025】
【表1】
【0026】(注) 1)ゴム材 ゴムA:重量平均分子量60万のブタジエンゴム ゴムB:重量平均分子量2万のイソプレンゴム ゴムC:シリコーンゴム 2)ポリオール成分 ポリオールA:ポリアルキレンポリオール ポリオールB:ポリエーテルポリオール ポリオールC:ポリエーテルポリオール 3)ポリイソシアネート成分 ポリイソシアネートA:ジフェニルメタンジイソシアネ
ート ポリイソシアネートB:ジフェニルメタンジイソシアネ
ート 4)導電剤 カーボンA:DBP吸油量150ミリリットル/100
gのカーボンブラック カーボンB:DBP吸油量490ミリリットル/100
gのカーボンブラック 5)架橋剤 DBTL:ジブチルチンラウレート PO:パーオキシド
【0027】実施例4 実施例3で得られたローラの表面に、厚み20μmのフ
ェノール系樹脂被覆層を形成した。このローラをカラー
レーザープリンタに現像ローラとして装着し、ポリエス
テル系トナーを用いて60時間連続印刷し、耐久試験を
行った。試験後、トナーの融着の有無及びローラ表面の
摩耗の程度を調べたところ、実施例3と同様にトナーの
融着はなく、またローラ表面の摩耗も確認されなかっ
た。
【0028】
【発明の効果】本発明の現像ローラは、良導電性シャフ
トの外周に設けられた導電性弾性層の熱伝導率を0.15
W/m・K以上とすることにより、ローラ表面の温度上
昇が抑制される。その結果、現像剤の融着が防止され、
ローラ表面の摩耗が抑えられて端部割れなどが生じにく
く、長期間にわたって良好な画像を与えることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像ローラの一例を示す概略断面図で
ある。
【図2】本発明の画像形成装置の一例を示す概略断面図
である。
【符号の説明】
1 現像ローラ 2 シャフト 3 導電性弾性層 4 樹脂被覆層 5 トナー塗布用ローラ 6 潜像保持体(感光体) 7 トナー 8 層規制部材 9 転写部 10 クリーニング部 11 クリーニングブレード
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Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 良導電性シャフトと、その外周に設けら
    れた導電性弾性層を有し、かつ表面に現像剤を担持して
    その薄層を形成し、この状態で表面に静電潜像を保持し
    た潜像保持体の表面に接触又は近接して回転することに
    より、該潜像保持体表面に上記現像剤を供給して該潜像
    保持体表面の静電潜像を可視化する現像ローラにおい
    て、上記導電性弾性層の熱伝導率が0.15W/m・K以
    上であることを特徴とする現像ローラ。
  2. 【請求項2】 導電性弾性層を形成する弾性体が、シリ
    コーンゴム、ウレタンゴム、ポリブタジエン系ゴム、及
    びイソプレンゴムの中から選ばれる少なくとも一種から
    なる無発泡弾性体又は発泡弾性体である請求項1記載の
    現像ローラ。
  3. 【請求項3】 導電性弾性層が、アスカーC型で30〜
    90度の硬度を有するものである請求項1又は2記載の
    現像ローラ。
  4. 【請求項4】 導電性弾性層が、体積固有抵抗値103
    〜1010Ω・cmのものである請求項1,2又は3記載
    の現像ローラ。
  5. 【請求項5】 導電性弾性層が、表面に樹脂被覆層を有
    するものである請求項1ないし4のいずれかに記載の現
    像ローラ。
  6. 【請求項6】 被覆層を構成する樹脂が、メラミン樹
    脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂、フッ素樹脂、ポ
    リアミド樹脂及びシリコーン樹脂の中から選ばれる少な
    くとも一種である請求項5記載の現像ローラ。
  7. 【請求項7】 表面に静電潜像を保持し得る潜像保持体
    と、この潜像保持体の表面に接触又は近接した状態で、
    該潜像保持体の表面に沿って回転するように配設された
    現像ローラを有し、かつ該現像ローラの表面に現像剤を
    担持してその薄層を形成し、該現像剤を現像ローラ表面
    から上記潜像保持体表面に供給して、該潜像保持体表面
    の静電潜像を可視化する画像形成装置において、上記現
    像ローラとして、請求項1ないし6のいずれかに記載の
    現像ローラを用いたことを特徴とする画像形成装置。
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