JP2001228700A - 現像ローラ及び画像形成装置 - Google Patents

現像ローラ及び画像形成装置

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JP2001228700A
JP2001228700A JP2000039278A JP2000039278A JP2001228700A JP 2001228700 A JP2001228700 A JP 2001228700A JP 2000039278 A JP2000039278 A JP 2000039278A JP 2000039278 A JP2000039278 A JP 2000039278A JP 2001228700 A JP2001228700 A JP 2001228700A
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Takao Ouchi
隆生 大内
Mitsuharu Takagi
光治 高木
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Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ローラの表面硬度を過度に上げることなく、
現像剤に対するローラ表面の耐摩耗性を向上させた現像
ローラ及びそれを装着した画像形成装置を提供するこ
と。 【解決手段】 画像形成体に接触又は近接して現像剤を
供給し、該画像形成体表面に可視画像を形成させるもの
であって、良導電性シャフトとその外周に設けられた導
電性弾性層を有し、かつ該導電性弾性層が非導電性無機
充填剤を含む現像ローラ、及びこの現像ローラを装着し
てなる画像形成装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、現像ローラ及びそ
れを用いた画像形成装置に関する。さらに詳しくは、本
発明は、ローラの表面硬度を過度に上げることなく、現
像剤に対するローラ表面の耐摩耗性を向上させてなる、
長期間にわたって良好な画像を与えることができる現像
ローラ及びこのものを装着した画像形成装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機やプリンター等の電子写真
方式の画像形成装置などにおいて、静電潜像を保持した
感光体等の画像形成体に一成分トナー(現像剤)を供給
し、該トナーを潜像に付着させて可視化する画像形成方
法として、加圧現像法が知られている(米国特許第31
52012号明細書、同第3731146号明細書
等)。この加圧現像法は、トナーを担持した現像ローラ
を、静電潜像を保持した画像形成体(感光体)に接触さ
せて、トナーを該画像形成体の潜像に付着させることに
より画像形成を行うもので、このため上記現像ローラを
導電性と弾性を有する導電性弾性体で形成することが必
要である。
【0003】すなわち、この加圧現像法では、例えば図
2に示すように、トナーを供給するためのトナー塗布用
ローラ5と静電潜像を保持した画像形成体(感光体)6
との間に、現像ローラ1が配設され、これら現像ローラ
1、画像形成体6及びトナー塗布用ローラ5がそれぞれ
図中矢印方向に回転することにより、トナー7がトナー
塗布用ローラ5により現像ローラ1の表面に供給され、
このトナーが成層ブレード8により均一な薄膜に整えら
れる。そして、この状態で現像ローラ1が画像形成体6
と接触しながら回転することにより、薄層に形成された
トナーが現像ローラ1から画像形成体6の潜像に付着し
て、該潜像が可視化するようになっている。図中9は転
写部であり、ここで紙等の記録媒体にトナー画像を転写
するようになっている。また、10はクリーニング部で
あり、そのクリーニングブレード11により転写後に画
像形成体6表面に残存するトナーを除去するようになっ
ている。このような加圧現像法による画像形成装置にお
いては、現像ローラ1は、画像形成体6に密着した状態
を保持しながら回転しなければならず、このため、図1
の概略断面図に示すように、金属等の良導電性材料から
なるシャフト2の外周に、シリコーンゴム、アクリロニ
トリルブタジエンゴム、エチレンプロピレンゴム、ポリ
ウレタンゴム等の弾性ゴムやフォームなどに導電剤を配
合して導電性を付与した導電性弾性体からなる導電性弾
性層3を形成した構造となっている。さらに、トナー7
に対する帯電性や付着性の制御のために、画像形成体6
及び成層ブレード8との摩擦力制御のために、あるいは
弾性体による画像形成体の汚染防止などのために、通常
樹脂等からなる被覆層4が導電性弾性層3の表面に設け
られている。
【0004】一方、紙やOHP用紙などの紙葉類からな
る画像形成体に、現像ローラ上に担持させたトナーを孔
状の制御電極を介して直接飛翔せしめて、画像を形成さ
せる画像形成法も提案されている。また、画像形成体
(感光体)に近接して非接触状態に配設されたスリーブ
状の現像ローラの表面に、薄層に成層した非磁性トナー
を担持し、これを画像形成体上に飛翔させて現像を行
い、画像を形成させる方法も提案されている(特開昭5
8−116559号公報)。いずれの場合も、現像ロー
ラ上には、トナーに対する帯電性や付着性の制御のため
に、あるいは画像形成体、成層ブレード、制御電極等の
他の部材との摩擦力低減などのために、通常樹脂等から
なる被覆層が導電性弾性層の表面に設けられている。
【0005】このような現像ローラは、その上に保持し
た現像剤を画像形成体に移行させる推進力となるバイア
ス電圧を得るために、現像ローラ全体の抵抗値は106
〜1011Ω程度となっている。そして多くの場合、抵抗
の調整を容易にするために、導電性弾性層の固有抵抗を
低抵抗とし、樹脂からなる被覆層の固有抵抗を高抵抗と
している。その際、被覆層の固有抵抗の調整は、被覆層
を形成する樹脂にカーボンブラックや金属酸化物等の導
電性粉末を含有せしめることにより行っている。本発明
者らは、これまでに、メラミン樹脂、フェノール樹脂、
アルキッド樹脂、フッ素樹脂、ポリアミド樹脂等の樹脂
を被覆層に用いた現像ローラを、摩擦や画像を改良し得
る現像ローラとして提案してきた。
【0006】ところで、このような現像ローラを用い
て、加圧現像法により静電潜像の現像を行う場合、現像
に供されることなく、現像ローラの端部に残留、蓄積し
た現像剤などとの摩擦によって、該現像ローラの端部表
面が摩耗し、その結果画像不良をもたらすと共に、ロー
ラの耐久性を低下させる原因となる。この場合、耐摩耗
性を向上させるために、ローラ表面の硬度を高くする
と、加圧現像法の場合、感光ドラムなどの画像形成体と
の接触面積が小さくなり、良好な現像が行えなくなる場
合がある。さらに、現像ローラの硬度が高すぎると、画
像形成体に損傷を与えるおそれがある上、該現像ローラ
に当接されている層規制部材との間で、現像剤が過負荷
を受けて損傷する場合もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況下で、ローラの表面硬度を過度に上げることなく、
現像剤に対してローラ表面の耐摩耗性が良好な現像ロー
ラ及びそれを用いた画像形成装置を提供することを目的
とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、良導電性シャ
フトとその外周に設けられた導電性弾性層を有する現像
ローラにおいて、該導電性弾性層に非導電性無機充填剤
を含有させることにより、その目的を達成しうることを
見出した。本発明は、かかる知見に基づいて完成したも
のである。すなわち、本発明は、良導電性シャフトとそ
の外周に設けられた導電性弾性層を有し、かつ表面に現
像剤を担持してその薄膜を形成し、この状態で画像形成
体に接触又は近接して、該画像形成体表面に該現像剤を
供給することにより、画像形成体表面に可視画像を形成
させる現像ローラにおいて、上記導電性弾性層が非導電
性無機充填剤を含むことを特徴とする現像ローラを提供
するものである。また、本発明は、現像ローラが装着さ
れてなり、かつ現像ローラの表面に現像剤を担持してそ
の薄膜を形成し、この現像ローラを画像形成体に接触又
は近接させて、該画像形成体表面に現像剤を供給するこ
とにより、画像形成体表面に可視画像を形成させる画像
形成装置において、該現像ローラとして、上記現像ロー
ラを用いたことを特徴とする画像形成装置をも提供する
ものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の現像ローラは、図1に示
すように、良導電性シャフト2の外周に導電性弾性層3
が形成され、導電性弾性層3の表面に、好ましくは樹脂
被覆層4を形成したものである。シャフト2としては、
良好な導電性を有するものであればいずれのものも使用
し得るが、通常は、金属製の中実体からなる芯金や内部
を中空にくりぬいた金属製円筒体等の金属製シャフトが
用いられる。上記導電性弾性層3には、適当な高分子弾
性体に導電剤を添加して導電性を付与したものが用いら
れる。ここで、高分子弾性体としては、特に制限はな
く、例えばシリコーンゴム、ウレタンゴム、ポリブタジ
エン系ゴム、天然ゴム、イソプレンゴム、スチレンブタ
ジエンゴム、ニトリルゴム、エチレンプロピレンゴム、
エチレンプロピレンジエンゴム、アクリルゴム、エピク
ロルヒドリンゴム及びクロロプレンゴムなどが挙げら
れ、これらは一種で用いてもよく、また二種以上を組み
合わせて用いることもできるが、これらの中で、特にポ
リブタジエン系ゴム、イソプレンゴム、エチレンプロピ
レンゴム及びウレタンゴムから選ばれる一種、又は二種
以上の混合物が好ましい。この高分子弾性体は無発泡弾
性体及び発泡弾性体のいずれであってもよい。
【0010】一方、これらのゴム材料に添加される導電
剤は、イオン導電剤と電子導電剤とがあり、前者のイオ
ン導電剤の例としては、テトラエチルアンモニウム、テ
トラブチルアンモニウム、ラウリルトリメチルアンモニ
ウム等のドデシルトリメチルアンモニウム、ヘキサデシ
ルトリメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアン
モニウム等のオクタデシルトリメチルアンモニウム、ベ
ンジルトリメチルアンモニウム、変性脂肪族ジメチルエ
チルアンモニウム等の過塩素酸塩、塩素酸塩、塩酸塩、
臭素酸塩、ヨウ素酸塩、ホウフッ化水素酸塩、硫酸塩、
アルキル硫酸塩、カルボン酸塩、スルホン酸塩などのア
ンモニウム塩:リチウム、ナトリウム、カルシウム、マ
グネシウム等のアルカリ金属又はアルカリ土類金属の過
塩素酸塩、塩素酸塩、塩酸塩、臭素酸塩、ヨウ素酸塩、
ホウフッ化水素酸塩、トリフルオロメチル硫酸塩、スル
ホン酸塩などが挙げられる。
【0011】また、電子導電剤の例としては、ケッチェ
ンブラック、アセチレンブラック等の導電性カーボンブ
ラック:SAF,ISAF,HAF,FEF,GPF,
SRF,FT,MT等のゴム用カーボンブラック:酸化
処理を施したインク用カーボンブラック、熱分解カーボ
ンブラック、グラファイト:酸化スズ、酸化チタン、酸
化亜鉛等の導電性金属酸化物:ニッケル、銅等の金属な
どの粉末が挙げられる。これらの導電剤は一種用いても
よく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。また、そ
の添加量は特に制限されるものではないが、イオン導電
剤の場合、上記高分子弾性体100重量部に対して、
0.01〜5重量部、好ましくは0.05〜2重量部の
範囲とすることができ、電子導電剤の場合、1〜50重
量部、好ましくは5〜40重量部の範囲とすることがで
きる。
【0012】この導電剤添加量の調整により、導電性弾
性層の固有抵抗値を、103 〜10 10Ω・cm、特に1
4 〜108 Ω・cmの範囲に調整するのが好ましい。
本発明においては、現像ローラの硬度を過度に上げるこ
となく、現像剤に対するローラ表面の耐摩耗性を向上さ
せるために、該導電性弾性層に非導電性無機充填剤を含
有させる。この非導電性無機充填剤としては、非導電性
であって上記効果を有するものであればよく、特に制限
されず、様々なものを用いることができる。例えば、炭
酸カルシウム、クレー、タルク、シリカ、軽石粉、硫酸
バリウム、硫酸カルシウムなどの粉体が用いられるが、
これらの中で、シリカ粉体が効果の点から好ましく用い
られる。このシリカ粉体は、その平均比表面積が、窒素
吸着法(BET法)による測定において、50m2 /g
以上であるものが好ましい。該平均比表面積が50m2
/g未満のものでは本発明の効果が充分に発揮されない
おそれがある。効果の点から、この平均比表面積は、6
5m2 /g以上がより好ましく、特に80m2 /g以上
が好適である。なお、BET法による平均比表面積は、
シリカ粉体を300℃で1時間乾燥後、ASTM D4
820−93に準拠して測定した値である。
【0013】導電性弾性層中の上記シリカ粉体の含有量
は、該導電性弾性層を形成する高分子弾性体100重量
部当たり、5〜50重量部の範囲が好ましい。この含有
量が5重量部未満では現像剤に対する耐摩耗性の向上効
果が充分に発揮されないおそれがあり、一方50重量部
を超えると硬度が高くなりすぎることがあり、好ましく
ない。耐摩耗性及び硬度などを考慮すると、このシリカ
粉体の含有量は、10〜40重量部の範囲にあるのがよ
り好ましい。この導電性弾性層には、前記の導電剤及び
非導電性無機充填剤以外に、必要に応じ、従来公知の他
の充填剤、架橋剤など、その他ゴム用添加剤を適宜添加
することができる。
【0014】この導電性弾性層の硬度は、アスカーC型
で40〜90°、特に50〜85°の範囲とすることが
好ましい。この硬度が90°を超えると現像ローラが硬
くなり、画像形成体等との接触面積が小さくなって、良
好な画像形成が行えなくなる恐れがある上、現像剤に損
傷を与えて画像形成体や成層ブレードへの現像剤固着な
どが発生して、画像不良が生じる原因となる。逆に低硬
度になりすぎると、画像形成体や成層ブレードとの摩擦
が大きくなり、ジッター等の画像不良が発生する恐れが
ある。導電性弾性層は、画像形成体や成層ブレード等と
当接して使用されることから、圧縮永久歪みが小さいこ
とが好ましく、具体的には20%以下、特に10%以下
が好ましい。特にポリウレタンゴムは、この圧縮永久歪
みを小さく設計できるので、好ましい。また、この導電
性弾性層の表面粗さは、JIS10点平均粗さで、15
μmRz以下、特に3〜10μmRzとすることが好ま
しい。この平均粗さが15μmRzを超えると現像ロー
ラの表面を形成する後述の樹脂被覆層を厚く形成する必
要があり、その結果、現像ローラ表面が硬くなり、現像
剤に損傷を与えて画像形成体や成層ブレードへの現像剤
固着などが発生して、画像不良となるので好ましくな
い。また、Rzが小さすぎると該樹脂被覆層を形成した
際に、現像ローラの表面のRzが小さくなりすぎ、現像
剤担持量が少なくなり画像濃度が低下する恐れが生じ
る。
【0015】なお、この表面粗さは、表面粗さ計「サー
フコム590A」(東京精密社製)を用いて、円周方向
に測定長さ2.4mm、測定速さ0.3mm/秒、カッ
トオフ波長0.8mmでローラのシャフト方向及び内周
方向で偏りがないように300箇所以上測定して求めた
値である(以下においても同様)。本発明の現像ローラ
においては、現像像に対する帯電性や付着性の制御のた
めに、画像形成体や成層ブレードなどとの摩擦力低減の
ために、あるいは、弾性体による画像形成体の汚染防止
などのために、上記導電性弾性層の表面に樹脂被覆層を
設けることができる。この被覆層を構成する樹脂成分と
しては、例えば尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキッド樹
脂、フェノール変性・シリコーン変性等の変性アルキッ
ド樹脂、オイルフリーアルキッド樹脂、アクリル樹脂、
シリコーン樹脂、フッ素樹脂、フェノール樹脂、ポリア
ミド樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、マレイン
酸樹脂、ウレタン樹脂等を挙げることができる。これら
の中では、特にメラミン樹脂、フェノール樹脂、アルキ
ッド樹脂、フッ素樹脂及びポリアミド樹脂の中から選ば
れる一種又は二種以上が好適に使用される。
【0016】この樹脂被覆層には、上記樹脂成分以外
に、現像剤への帯電能のさらなる向上、他の部材との摩
擦力低減や導電性付与等の目的で、荷電制御剤、滑材、
導電剤、その他の樹脂等の種々の添加剤を含有させるこ
とができる。本発明の現像ローラにおいては、このよう
な樹脂被覆層の抵抗を、導電性弾性層の抵抗より高くす
ることが、現像ローラの抵抗を調整する上で好ましく、
この樹脂被覆層の好ましい固有抵抗値は106 〜1016
Ω・cmの範囲であり、特に109 〜1014Ω・cmの
範囲が好ましい。現像ローラの抵抗としては104 〜1
10Ωが好ましく、105 〜108 Ωが特に好ましい。
また、樹脂被覆層を形成した現像ローラの表面粗さは、
JIS10点平均粗さで、10μmRz以下、特に0.
3〜8μmRzとすることが好ましい。この平均粗さが
10μmRzを超えると、現像剤の帯電量が小さくなっ
たり逆帯電現象が生じて、画像かぶりを生じるので好ま
しくない。また、Rzが小さすぎると現像剤担持量が少
なくなり、画像濃度が低下する恐れが生じる。
【0017】本発明の現像ローラにおける樹脂被覆層の
形成方法については特に制限はないが、通常は、樹脂成
分及び必要に応じて各種添加剤を溶解又は分散させてな
る塗工液をディッピング法、ロールコーター法、ドクタ
ーブレード法、スプレー法などにより、導電性弾性層上
に塗布した後、常温あるいは50〜170℃程度の温度
で乾燥し、硬化させて形成する。この樹脂被覆層の厚さ
は、1〜50μm程度とすることができるが、特に2〜
30μmの範囲が好ましい。この樹脂被覆層の厚さが薄
すぎると局所的な放電が起こり、画像に白横線が発生し
やすくなる。また、厚すぎると現像ローラが硬くなり、
現像剤に損傷を与えて画像形成体や成層ブレードへの現
像剤固着などが発生して画像不良の原因となる。
【0018】上記塗工液の調製に用いられる溶媒として
は、例えばメタノール、エタノール、イソプロパノー
ル、ブタノール等のアルコール系溶媒、アセトン、メチ
ルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶媒、
トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒、ヘキサ
ン等の脂肪族炭化水素系溶媒、シクロヘキサン等の脂環
式炭化水素系溶媒、酢酸エチル等のエステル系溶媒、イ
ソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル
系溶媒、ジメチルホルムアミド等のアミド系溶媒、クロ
ロホルム、シクロロエタン等のハロゲン化炭化水素系溶
媒等、及びこれらの混合溶媒などが挙げられる。本発明
においては、ケトン系溶媒及びケトン系溶媒と芳香族系
炭化水素との混合溶媒が特に好ましく用いられる。本発
明の現像ローラは、電子写真装置における現像装置など
の画像形成装置に組み込まれて用いられるものであり、
例えば、図2に示したように、トナーを供給するための
トナー塗布用ローラ5と静電潜像を保持した感光ドラム
(画像形成体)6との間に、本発明の現像ローラ1を配
置し、トナー塗布用ローラ5によりトナー7を担持し、
これを成層ブレード8により均一な薄層に整え、さらに
この薄層からトナーを感光ドラム(画像形成体)6に供
給し、感光ドラム(画像形成体)6の静電潜像にトナー
を付着させて潜像を可視化するものである。図2に示し
た画像形成装置の詳細については、上述の従来技術にお
いて説明したので省略する。
【0019】なお、本発明の現像ローラを装着する画像
形成装置は、図2に示したものに限定されず、表面に現
像剤を担持して該現像剤の薄層を形成し、この状態で画
像形成体に接触又は近接して、該画像形成体表面に現像
剤を供給することにより、画像形成体表面に可視画像を
形成するものであればいずれのものでもよい。例えば、
紙やOHP用紙等の紙葉類を画像形成体とし、これらに
現像ローラ上に担持させた現像剤を制御電極に形成した
孔を通して直接飛翔せしめ、紙やOHP用紙に直接画像
を形成させるものであってもよい。また、本発明の現像
ローラに担持させる現像剤としては、非磁性の一成分ト
ナーが好適に用いられるが、磁性タイプの一成分現像剤
を用いることもでき、例えば磁性一成分トナーを用いて
白黒画像印字を行う場合にも、本発明の現像ローラ及び
画像形成装置を好適に用いることができる。
【0020】
【実施例】次に、本発明を実施例により、さらに詳細に
説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定
されるものではない。 実施例1〜5及び比較例1,2 第1表に示す配合組成のゴム組成物をシャフトを配置し
た金型に注型し、150℃にて30分加硫硬化させ、金
属シャフトの外周に導電性弾性層を設けてなる現像ロー
ラを作製した。この現像ローラにおける導電性弾性層の
アスカーC硬度を測定すると共に、カラーレーザプリン
タに該現像ローラを装着し、ポリエステル系トナーを用
いて、線速217mm/秒で40時間連続印刷を行っ
た。試験後、現像ローラ表面の摩耗の有無を調べ、下記
の基準で評価した。これらの結果を第1表に示す。 <評価基準> ○:摩耗が全く見られない。 △:若干の摩耗痕が見られる。 ×:ローラ端部に削れたような跡があり、明らかな摩耗
が見られた。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】(注) 1)ブタジエンゴム:Mw約60万 2)液状イソプレンゴム:Mw約2万 3)炭酸カルシウム:平均粒径1μm 4)タルク:平均粒径5μm 5)クレー:平均粒径3μm 6)シリカA:比表面積(BET法)30m2 /g 7)シリカB:比表面積(BET法)100m2 /g 8)カーボンブラック:DBP吸油量150
【0024】
【発明の効果】本発明の現像ローラは、ローラの表面硬
度を過度に上げることなく、現像剤に対するローラ表面
の耐摩耗性を向上させたものであって、長期間にわたり
良好な画像を安定して与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像ローラの一例を示す概略断面図で
ある。
【図2】本発明の画像形成装置の一例を示す概略断面図
である。
【符号の説明】
1 現像ローラ 2 シャフト 3 導電性弾性層 4 樹脂被覆層 5 トナー塗布用ローラ 6 画像形成体(感光体) 7 トナー 8 成層ブレード 9 転写部 10 クリーニング部 11 クリーニングブレード

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 良導電性シャフトとその外周に設けられ
    た導電性弾性層を有し、かつ表面に現像剤を担持してそ
    の薄膜を形成し、この状態で画像形成体に接触又は近接
    して、該画像形成体表面に該現像剤を供給することによ
    り、画像形成体表面に可視画像を形成させる現像ローラ
    において、上記導電性弾性層が非導電性無機充填剤を含
    むことを特徴とする現像ローラ。
  2. 【請求項2】 非導電性無機充填剤が、シリカ粉体であ
    る請求項1記載の現像ローラ。
  3. 【請求項3】 導電性弾性層中のシリカ粉体の含有量
    が、該弾性層を形成する高分子弾性体100重量部当た
    り、5〜50重量部である請求項2記載の現像ローラ。
  4. 【請求項4】 シリカ粉体の平均比表面積が、窒素吸着
    法(BET法)による測定において、50m2 /g以上
    である請求項2又は3記載の現像ローラ。
  5. 【請求項5】 導電性弾性層を形成する高分子弾性体
    が、シリコーンゴム、ウレタンゴム、ポリブタジエン系
    ゴム、天然ゴム、イソプレンゴム、スチレンブタジエン
    ゴム、ニトリルゴム、エチレンプロピレンゴム、エチレ
    ンプロピレンジエンゴム、アクリルゴム、エピクロルヒ
    ドリンゴム及びクロロプレンゴムの中から選ばれる少な
    くとも一種からなる無発泡弾性体又は発泡弾性体である
    請求項1ないし4のいずれかに記載の現像ローラ。
  6. 【請求項6】 導電性弾性層が、表面に樹脂被覆層を有
    するものである請求項1ないし5のいずれかに記載の現
    像ローラ。
  7. 【請求項7】 現像ローラが装着されてなり、かつ現像
    ローラの表面に現像剤を担持してその薄膜を形成し、こ
    の現像ローラを画像形成体に接触又は近接させて、該画
    像形成体表面に現像剤を供給することにより、画像形成
    体表面に可視画像を形成させる画像形成装置において、
    上記現像ローラとして、請求項1ないし6のいずれかに
    記載の現像ローラを用いたことを特徴とする画像形成装
    置。
JP2000039278A 2000-02-17 2000-02-17 現像ローラ及び画像形成装置 Pending JP2001228700A (ja)

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