JPH1195544A - 現像ローラ及び現像装置 - Google Patents

現像ローラ及び現像装置

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JPH1195544A
JPH1195544A JP17996298A JP17996298A JPH1195544A JP H1195544 A JPH1195544 A JP H1195544A JP 17996298 A JP17996298 A JP 17996298A JP 17996298 A JP17996298 A JP 17996298A JP H1195544 A JPH1195544 A JP H1195544A
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JP
Japan
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roller
resistance
developing roller
resin
developing
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Pending
Application number
JP17996298A
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English (en)
Inventor
Mitsuharu Takagi
光治 高木
Yoshio Takizawa
喜夫 滝沢
Tokuo Okada
徳男 岡田
Hiroshi Kaneda
博 金田
Koichi Iwami
公一 石見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高品質の画像が得られると共に、高度な階調
律性を達成することができる現像ローラを得る。 【解決手段】 表面に一成分現像剤を担持して該現像剤
の薄層を形成し、この状態で画像形成体に接触又は近接
して、該画像形成体表面に上記現像剤を供給することに
より、該画像形成体表面に可視画像を形成する現像ロー
ラにおいて、表面に高抵抗樹脂成分が付与されたイオン
導電性を有する弾性層を具備し、かつ静止時のローラ抵
抗をR1、回転時のローラ抵抗をR2としたとき、R1
>R2となることを特徴とする現像ローラを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
等の電子写真装置や静電記録装置などにおいて、静電潜
像を保持した感光ドラムやベルト、紙,OHP,印画紙
等の紙葉類などの画像形成体に一成分現像剤を供給し
て、これら画像形成体表面に可視画像を形成するための
現像ローラ及び該現像ローラを用いた現像装置に関し、
更に詳述すると、濃度むらや地かぶり等のない高品質の
画像が得られると共に、高度な階調性を達成することが
できる現像ローラ及び該ローラを用いた現像装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
複写機、プリンタ等の電子写真装置や静電記録装置など
において、潜像を保持した感光ドラム等の潜像保持体に
一成分現像剤を供給し、潜像保持体表面の潜像に該現像
剤を付着させて潜像を可視化する現像方法として、加圧
現像法が知られており(米国特許第3152012号、
同第3731146号等)、この方法によれば、磁性材
料が不要であるため装置の簡素化、小型化が容易である
と共に、トナーのカラー化が容易である。
【0003】この加圧現像法は、トナー(通常は非磁性
一成分現像剤が用いられる)を担持した現像ローラを感
光ドラム等の静電潜像を保持した潜像保持体に接触させ
て、トナーを該潜像保持体の潜像に付着させることによ
り現像を行うもので、このため上記現像ローラを導電性
を有する弾性体で形成する必要がある。
【0004】即ち、この加圧現像法では、例えば図2に
示されているように、トナーを供給するためのトナー塗
布用ローラ4と静電潜像を保持した感光ドラム5との間
に、上記現像ローラ1が配設され、これら現像ローラ
1、感光ドラム5及びトナー塗布用ローラ4がそれぞれ
図中矢印方向に回転することにより、トナー6がトナー
塗布用ローラ4により現像ローラ1の表面に供給され、
このトナーが成層ブレード7により均一な薄層に整えら
れ、この状態で現像ローラ1が感光ドラム5と接触しな
がら回転することにより、薄層に形成されたトナーが現
像ローラ1から感光ドラム5の潜像に付着して、該潜像
が可視化するようになっている。なお、図中8は転写部
であり、ここで紙等の記録媒体にトナー画像を転写する
ようになっており、また9はクリーニング部であり、そ
のクリーニングブレード10により転写後に感光ドラム
5表面に残留するトナーを除去するようになっている。
【0005】この場合、現像ローラ1は、感光ドラム5
に密着した状態を確実に保持しつつ回転しなければなら
ず、このため図1に示されているように、金属等の良導
電性材料からなるシャフト2の外周にシリコーンゴム、
NBR、EPDM等の弾性ゴムやウレタンフォームなど
に導電剤を配合して導電性を付与した弾性体からなる弾
性層3を形成した構造となっている。
【0006】また、特開昭58−116559号公報に
開示されているように、潜像保持体に近接した非接触状
態に配設された現像スリーブの表面に、薄層に成層した
非磁性トナーを担持し、これを潜像保持体上に飛翔させ
てトナーを潜像保持体に供給し、現像を行う方法も提案
されている。更に、上記潜像保持体がドラム状ではな
く、ベルト状である場合や、紙,OHP,印画紙等の紙
葉類などの記録媒体に現像ローラから直接トナーを供給
して画像を形成する方式もあり、このような方式におい
ても同様の現像ローラを用いることができる。
【0007】一方、近年においては、従来の文字のみを
印字する、現像特性が所謂白黒二値的な現像特性のみな
らず、写真画像出力等の高画質化要求により、高階調性
も要求されるようになってきており、この要求に応える
ため実行現像バイアスに対するトナー現像量が緩やかに
変化するような現像ローラの設計が必要になってきてい
る。このような特性を得るためには、ローラ抵抗を高抵
抗化し、更にローラ表面抵抗を高抵抗化した設計指針が
考えられる。
【0008】しかしながら、ローラの抵抗を高くする
と、ローラ抵抗による電圧降下に基づく現像バイアスの
低下が起こり、十分な現像量が得られなくなってしま
い、従来の技術ではこの点の問題を解決することができ
ないのが現状である。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みされたもので、
電圧降下に基づく現像バイアスの低下を生じることな
く、十分な現像量が得られ、しかも階調特性についての
要求を十分に満足することができる現像ローラ及び該現
像ローラを用いた現像装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結
果、現像ローラの表面に一成分現像剤を担持して該現像
剤の薄層を形成し、この状態で該現像ローラ表面を、静
電潜像を表面に保持した潜像保持体等の画像形成体に接
触又は近接させて、該画像形成体表面に上記現像剤を供
給することにより、画像形成体表面に可視画像を形成す
る場合に、上記現像ローラとして、表面に高抵抗樹脂成
分が付与されたイオン導電性を有する弾性層を有し、回
転時のローラ抵抗よりも静止時のローラ抵抗の方が大き
い現像ローラを用いることにより、現像バイアスが電圧
降下することなく、十分な現像量を確保した上で、高度
な階調性を達成し得ることを見出した。
【0011】即ち、イオン導電性を有する弾性層上に、
高抵抗樹脂成分による表面処理を施すことにより、静止
時ローラ抵抗R1>回転時ローラ抵抗R2となるローラ
を得ることができ、これにより表面抵抗が高く高度な階
調性を達成し得る現像ローラが得られると共に、現像バ
イアスが電圧降下することもなく、十分な現像量を確保
し得、高画質の画像出力を達成し得ることを見出し、本
発明を完成したものである。
【0012】従って、本発明は、表面に一成分現像剤を
担持して該現像剤の薄層を形成し、この状態で画像形成
体に接触又は近接して、該画像形成体表面に上記現像剤
を供給することにより、該画像形成体表面に可視画像を
形成する現像ローラにおいて、表面に高抵抗樹脂成分が
付与されたイオン導電性を有する弾性層を具備し、かつ
静止時のローラ抵抗をR1、回転時のローラ抵抗をR2
としたとき、R1>R2となることを特徴とする現像ロ
ーラを提供する。
【0013】また、本発明は、外周面に一成分現像剤を
担持した状態で画像形成体表面に当接又は近接し、回転
することにより、上記一成分現像剤を画像形成体表面に
付着させて画像形成体表面に可視画像を形成する現像ロ
ーラを具備してなる現像装置において、上記現像ローラ
として本発明の現像ローラを用いたことを特徴とする現
像装置を提供する。
【0014】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明の現像ローラは、通常は、図1に示したローラと
同様に、良導電性シャフト2の外周に弾性層3を形成し
たローラとされるものであり、本発明にあってはイオン
導電性を有する弾性層3の表面に高抵抗樹脂成分を付与
して、ローラ抵抗を静止時ローラ抵抗R1>回転時ロー
ラ抵抗R2に調整したものである。
【0015】ここで、上記シャフト2としては、良好な
導電性を有するものであれば、いずれのものも使用し得
るが、通常は金属性の中実体からなる芯金や内部を中空
にくりぬいた金属製円筒体等の金属製シャフトが用いら
れる。
【0016】また、このシャフト2の外周に形成する弾
性層3は、ポリウレタン又はEPDM等のエラストマ
ー、フォーム材料または樹脂成形体などを基材として用
い、それに過塩素酸ナトリウムの如きイオン性導電物質
を混入してイオン導電性を付与することにより、導電性
を現像ローラとして最適な高中抵抗領域105〜1010
Ω・cmに調整したものが好適である。
【0017】この場合、基材としてはポリウレタン、E
PDM、天然ゴム、ブチルゴム、ニトリルゴム、ポリイ
ソプレンゴム、ポリブタジエンゴム、シリコーンゴム、
スチレン−ブタジエンゴム、エチレン−プロピレンゴ
ム、クロロプレンゴム、アクリルゴム、及びこれらの混
合物等が挙げられるが、特にポリウレタンとEPDMが
好ましい。また、基材として用いられるその他の樹脂と
しては、フェノール樹脂、ポリエステル、ポリカーボー
ネートなどが好ましく用いられる。
【0018】上記弾性層3の基材として用いられるポリ
ウレタンについて説明すると、ポリウレタンエラストマ
ーやフォーム材は種々の方法で製造されたいずれのもの
でもよく、例えば過塩素酸ナトリウム等のイオン導電性
物質をポリウレタンプレポリマー中に配合し、プレポリ
マーを架橋反応させる方法、ポリオールにイオン導電性
物質を配合し、このポリオールをワン・ショット法にて
ポリイソシアネートと反応させる方法などの方法で得る
ことができる。
【0019】ポリウレタンを得る場合に用いられるポリ
ヒドロキシル化合物としては、一般の軟質ポリウレタン
フォームやウレタンエラストマー製造に用いられるポリ
オール、例えば、末端にポリヒドロキシル基を有するポ
リエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、及び
両者の共重合物であるポリエーテルポリエステルポリオ
ールが挙げられるほか、ポリブタジエンポリオールやポ
リイソプレンポリオール等のポリオレフィンポリオー
ル、ポリオール中でエチレン性不飽和単量体を重合させ
て得られる所謂ポリマーポリオールなどの一般的なポリ
オールが使用できる。また、ポリイソシアネート化合物
としては、同様に一般的な軟質ポリウレタンフォームや
ウレタンエラストマー製造に使用されるポリイソシアネ
ート、即ち、トリレンジイソシアネート(TDI)、粗
製TDI、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート
(MDI)、粗製MDI、炭素数2〜18の脂肪族ポリ
イソシアネート、炭素数4〜15の脂環式ポリイソシア
ネート及びこれらポリイソシアネートの混合物や変性
物、例えば部分的にポリオール類と反応させて得られる
プレポリマー等が用いられる。
【0020】一方、EPDMについては、この場合エチ
レンとプロピレンと第3成分とからなる三元重合体であ
り、上記第3成分としては、特に制限されるものではな
いが、ジシクロペンタジエン、エチリデンノルボルネ
ン、1,4−ヘキサジエン等が好適に用いられる。ま
た、上記エチレン、プロピレン及び第3成分の割合は、
特に制限されるものではないが、エチレンの含有量が5
〜95重量%、プロピレンの含有量が5〜95重量%、
第3成分の含有量がヨウ素価で0〜50とすることが好
ましい。なお、ヨウ素価の異なる2種以上のEPDMを
混合して用いることもできる。上記EPDMには、シリ
コーンゴム又はシリコーン変性EPDMあるいはこれら
双方をブレンドして用いることもできる。この場合、シ
リコーンゴム、シリコーン変性EPDMの混合量は、E
PDM100重量部に対して5〜80重量部とすること
ができる。なお、上記シリコーン変性EPDMとは、シ
ラノール化合物やシロキサンを介してEPDM及びシリ
コーンの両ポリマー間の結合力を高めたハイブリッドゴ
ムをいう。
【0021】更にまた、弾性層を架橋してゴム状物質と
するために架橋剤、加硫剤を添加することができる。こ
の場合、有機過酸化物架橋及び硫黄架橋のいずれの場合
でも加硫助剤、加硫促進剤、加硫促進助剤、加硫遅延剤
等を用いることができる。更にまた、上記以外にもゴム
の配合剤として一般に用いられているしゃく解剤、発泡
剤、可塑剤、軟化剤、粘着付与剤、粘着防止剤、分離
剤、離型剤、増量剤、着色剤等を添加することができ
る。
【0022】この弾性層3には、表面上のトナー帯電量
をコントロールする目的でニグロシン、トリアミノフェ
ニルメタン、カチオン染料などの各種荷電制御剤、シリ
コーン樹脂、シリコーンゴム、ナイロンなどの微粉体を
添加することができる。この場合、これら添加剤の添加
量は、上記弾性層3の基材成分100重量部に対して、
上記荷電制御剤は1〜5重量部、上記微粉体は1〜10
重量部とすることが好ましい。
【0023】次に、この弾性層3にイオン導電性を付与
するために用いられる導電性材料としては、テトラエチ
ルアンモニウム,テトラブチルアンモニウム,ラウリル
トリメチルアンモニウム,ステアリルトリメチルアンモ
ニウム,オクタデシルトリメチルアンモニウム,ドデシ
ルトリメチルアンモニウム,ヘキサデシルトリメチルア
ンモニウム,ベンジルトリメチルアンモニウム,変性脂
肪酸ジメチルエチルアンモニウム等の過塩素酸塩、塩素
酸塩、塩酸塩、臭素酸塩、ヨウ素酸塩、ホウフッ化水素
酸塩、硫酸塩、エチル硫酸塩、カルボン酸塩、スルフォ
ン酸塩などのアンモニウム塩;リチウム、ナトリウム、
カルシウム、マグネシウム等のアルカリ金属あるいはア
ルカリ土類金属の過塩素酸塩、塩素酸塩、塩酸塩、臭素
酸塩、ヨウ素酸塩、ホウフッ化水素酸塩、トリフルオロ
メチル硫酸塩、スルフォン酸塩などのイオン導電性物質
が例示され、これらイオン導電性物質を、通常上記弾性
層3の基材成分100重量部に対して0.01〜1重量
部、特に0.05〜0.5重量部の範囲で配合すること
ができる。
【0024】ここで、導電性材料としては、上記イオン
導電性物質が弾性層3を105〜1010Ω・cm、特に
105〜108Ω・cmの中高抵抗領域にばらつきなく容
易に調整することができることから使用され、このよう
なイオン導電性物質を含む中高抵抗領域の弾性層と後述
する高抵抗樹脂成分との組み合わせによって、ローラの
抵抗特性を静止時ローラ抵抗R1>回転時ローラ抵抗R
2に効果的に調整することができるが、この場合必要に
応じて、電子導電性物質を適量混合することもできる。
なお、電子導電性物質としては、ケッチェンブラックE
C,アセチレンブラック等の導電性カーボン、SAF,
ISAF,HAF,FEF,GPF,SRF,FT,M
T等のゴム用カーボン、酸化処理等を施したカラ−(イ
ンク)用カーボン、熱分解カーボン、天然グラファイ
ト、人造グラファイト、アンチモンドープの酸化錫、酸
化チタン、酸化亜鉛、ニッケル、銅、銀、ゲルマニウム
等の金属及び金属酸化物、ポリアニリン、ポリピロー
ル、ポリアセチレン等の導電性ポリマー等が挙げられ
る。
【0025】本発明において、弾性層3は、特に制限さ
れるものではないが、上記導電性材料の配合により、上
述のように、その抵抗値を105〜1010Ω・cm、特
に106〜108Ω・cmとすることが好ましい。抵抗値
が105Ω・cm未満であると、感光体等の画像形成体
にピンホール欠陥があった場合にリークが発生して画像
不良を起す場合があり、一方1010Ω・cmを超える
と、有効現像バイアスが確保できずに十分な画像濃度が
得られない場合がある。
【0026】この弾性層3の硬度は、特に制限されるも
のではないが、現像ローラが感光ドラム等の潜像保持体
と接触する場合には、JIS−Aスケールで60°以
下、特に25〜55°とすることが好ましい。この場
合、硬度が60°を超えると感光ドラム等との接触面積
が小さくなり、良好な現像が行えなくなるおそれがある
が、逆にあまり低硬度にすると圧縮永久歪が大きくな
り、なんらかの理由で現像ローラに変形や偏心が生じた
場合、画像の濃度むらが発生することとなる。このた
め、弾性層の硬度を低硬度に設定する場合でも、圧縮永
久歪をなるべく小さくすることが好ましく、具体的には
20%以下とすることが好ましい。
【0027】また、弾性層3の表面粗さ、即ち本発明現
像ローラの表面粗さは、特に制限されるものではない
が、JIS10点平均粗さで15μmRz以下、特に1
〜10μmRzとすることが好ましい。表面粗さが15
μmRzを超えると一成分現像剤(トナー)のトナー層
の層厚や帯電の均一性が損なわれる場合があるが、15
μmRz以下とすることにより、トナーの付着性を向上
させることができると共に、長期使用時でのローラの摩
耗による画像劣化をより確実に防止し得る。
【0028】本発明の現像ローラには、この弾性層3の
表面部分に、高抵抗樹脂成分を付与するものである。こ
の高抵抗樹脂成分としては、特に制限されるものではな
いが、感光ドラム等の潜像保持体に対して非汚染性であ
ることが好ましく、具体的には、尿素樹脂、メラミン樹
脂、アルキッド樹脂、フェノール変性・シリコーン変性
等の変性アルキッド樹脂、オイルフリーアルキッド樹
脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、フェ
ノール樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ポリエス
テル樹脂、マレイン酸樹脂、ウレタン樹脂等を挙げるこ
とができる。これらの中では、特に成膜性、密着性の観
点から、尿素樹脂、メラミン樹脂、シリコーン樹脂、フ
ェノール樹脂、アルキッド樹脂、変性アルキッド樹脂、
オイルフリーアルキッド樹脂及びアクリル樹脂から選ば
れる1種又は2種以上が好適に使用される。
【0029】この高抵抗樹脂成分は、上記弾性層3より
も高抵抗のもので、特に実質的に非導電性のものが好ま
しく、具体的には106〜1015Ωcm、特に108〜1
15Ωcm程度の抵抗値のものが用いられ、最終的にこ
のような抵抗値の範囲となれば、導電性材料を添加して
もよい。この場合、通常は上記弾性層3の表面部分には
カーボン等の導電性粉体が含まれていない方がより良好
なトナー帯電性が得られるが、高速性を要するプリンタ
ー等に用いる場合には低圧かぶりの発生を効果的に防止
するため、逆に弾性層3の表面部分に導電性粉体を含有
させることが好ましい。従って、この樹脂成分に添加す
る導電材料としてカーボン等の導電性粉体を採用するか
否かは現像ローラの用途、目的に応じて適宜選定するこ
とができる。
【0030】かかる高抵抗樹脂成分を弾性層3表面に付
与する手段としては、上記高抵抗樹脂成分を含有する樹
脂溶液でローラの弾性層3を表面処理する方法が好適に
採用される。この場合表面処理は、樹脂溶液を調製した
後、スプレー法、ロールコーター法、ディッピング法な
どにより行うことができる。例えば、ディッピングによ
る表面処理は、1〜30%の濃度に調整した樹脂溶液に
通常室温で5秒〜5分、好ましくは10秒〜1分浸漬
し、これを引き上げ、乾燥する方法を採用することがで
きる。なお、スプレー法を採用する場合、処理液中の樹
脂濃度をディッピング法より高く設定でき、例えば10
〜50%の濃度に調整したものを使用することも可能で
ある。なお、樹脂溶液を調製するための溶剤は、上記樹
脂を溶解するものであればいずれのものでもよいが、通
常はメタノール,エタノール,イソプロパノール等の低
級アルコール、アセトン,メチルエチルケトン,シクロ
ヘキサノン等のケトン類、トルエン、キシレンなどが好
ましく用いられる。
【0031】以上の高抵抗樹脂成分による表面処理によ
り、ローラ表面の低摩擦化はある程度達成されるが、更
なる摩擦低減のため、この樹脂成分中に種々の添加剤を
添加することができる。この場合、感光体への汚染がな
く、表面処理の均一性が低下することなく、摩擦低減が
可能な添加剤として、シリコーン樹脂、シリコーン樹脂
粉体、フッ素系及びシリコーン系界面活性剤、シリコン
系カップリング剤及びシリカ粉体が好適に用いられる。
【0032】上記シリコーン樹脂としては、溶剤可溶性
のもの、例えばメチルシリコーン、メチルフェニルシリ
コーン、あるいはこれらの変性体、シリコーンエポキシ
ブロック共重合体等が挙げられる。
【0033】シリコーン樹脂粉体としては、例えばメチ
ルシリコーン或いはメチルフェニルシリコーン重合体、
アミノ基変性シリコーン重合体の微粉体などが挙げら
れ、平均粒径0.1〜100μmの球状及び不定形のも
のが好適に用いられる。
【0034】フッ素系界面活性剤としては、フッ化アル
キルとカルボン酸、カルボン酸塩、スルホン酸塩等が結
合したイオン性のもの、フッ化アルキルとアルコール、
エーテル等が結合した非イオン性のもの、更に側鎖、主
鎖にフッ化アルキルを含む重合体、共重合体などの高分
子系のものが挙げられる。
【0035】シリコーン系界面活性剤としては、一般的
なシロキサンオキシエチレンのようなメチルシリコーン
と親水性、親油性セグメントとの結合体、メチルシリコ
ーンとアクリルセグメントとの共重合体等の高分子系の
ものが挙げられる。
【0036】シリコン系カップリング剤としては、通常
のシランカップリング剤だけでなく、末端にアミノ基、
イソシアネート基、ビニル基等が導入されたシラン等が
含まれる。
【0037】これらは単独で用いてもよく2種以上組合
せて用いてもよい。なお、フッ素樹脂も摩擦低下剤とし
て有効に作用する。上記摩擦低下剤の使用量は、上記樹
脂成分100重量部に対して1〜100重量部、好まし
くは10〜75重量部である。また、この高抵抗樹脂成
分中に導電性材料を添加する際には、導電性材料として
イオン導電性物質を用いる場合には、上記樹脂溶液中に
添加するイオン導電性物質の添加量を、上記樹脂成分1
00重量部に対して0.001〜1重量部とすることが
好ましく、一方、導電性材料としてカーボン等の導電性
粉体を用いる場合には、該導電性粉体の添加量を上記樹
脂成分100重量部に対して1〜50重量部とすること
が好ましい。
【0038】なお、この弾性層3上に付与される高抵抗
樹脂成分は、弾性層3の表面を完全に覆う皮膜状のもの
であってもよく、また弾性層3表面の凹凸内に該樹脂成
分が点状に埋め込まれた点散在状であってもよく、更に
はこの樹脂成分によって弾性層3表面の凹凸の大部分が
埋まり、凸部の先端のみが所々露出した状態であっても
よい。なお、弾性層上に付与するこの高抵抗樹脂成分の
厚さは、特に制限されるものではないが、皮膜状の場合
でも0.1〜20μm、特に1〜10μmとすることが
好ましい。
【0039】本発明の現像ローラは、上記高抵抗樹脂成
分を付与する表面処理によって、静止時のローラ抵抗を
R1、回転時のローラ抵抗をR2としたとき、R1>R
2となるように調整したものである。この場合、上記表
面処理に用いる高抵抗樹脂成分が、上述のようにほぼ絶
縁に近い106〜1015Ωcm程度の高抵抗樹脂である
ことが重要である。その理由は、ローラ表面に導電性を
もたせると、ローラの長手方向で電流が流れやすく、例
えば画像上で長手方向に沿った直線上に階調をもたせる
ように長手方向での電位分布が細かく設定される場合、
感光体等への電荷の流れ込みなどによって感光体表面の
電位が乱され、十分な高階調性が得られない。これに対
して、表面がほぼ絶縁に近い現像ローラを用いれば感光
体表面の電位を乱すことなく正確にトナーを現像でき、
高階調な画像が得られる。
【0040】そこで、本発明のローラは、表面に上記高
抵抗樹脂を付与してローラ表面部分の抵抗値を高くする
ようにしたものであるが、通常ローラの表面抵抗をこの
ように高く設定すると、十分な現像量が得られにくい抵
抗領域となってしまう。しかしながら、実際の現像装置
内では現像時にローラは常に回転しており、ローラ抵抗
を考えるときには回転時の抵抗を考えることが現実に即
している。そこで、本発明では、上記表面処理によって
静止時の抵抗R1がローラの回転抵抗R2よりも常に高
い値が得られるようにローラ抵抗の特性を調整し、これ
により実際の現像時の抵抗値である回転抵抗R2は、静
止時の抵抗値R1よりも常に低い値が得られ、実際には
十分な現像量が得られるものである。
【0041】ここで、ローラの回転時と静止時で抵抗値
が変化することについての理由としては、以下のことが
考えられる。即ち、図3に弾性層単体、及びその上に高
抵抗樹脂を膜厚を変えて処理していったときの静電容量
の変化を示した。なお、この場合の高抵抗樹脂による処
理液の処方は後述する実施例1と同様のものとした。そ
の結果、処理厚を増すに従って静電容量が大きくなるこ
とが観察された。また、図4に同ローラの静止抵抗と回
転抵抗の測定値を示した。その結果、いずれも静止抵抗
よりも回転抵抗の方が低い値を示し、また静電容量が大
きいものの方がその差が大きくなることが観察された。
更に、抵抗値の回転速度依存性については、実用上の回
転速度範囲(80rpm程度)ではほとんど影響を受け
ないことが確認された。
【0042】これらの結果から、以下のモデルが推察さ
れる。即ち、通常、電圧印加時に観測される電流値は、
電極とローラの軸との間に流れる電流に加えて、静電容
量に基づく電荷の充電に費やされた電荷量とが積算され
た値である。この場合、ローラが静止しているときは、
静電容量に基づく電荷はすぐに飽和に達し、あとはロー
ラ抵抗を介して定常的に流れる電流値のみが観測され、
一方回転時には常にローラの新しい面が電極に接触して
いるから、常に静電容量分の電荷を充電することが必要
になり、これが定常的に電流量として観測される。従っ
て、静止時と回転時とで電流量に相違が生じ、前述のよ
うに、静止時の抵抗よりも回転時の抵抗が低くなると考
えられる。
【0043】本発明の現像ローラは、一成分現像剤を用
いる通常の現像装置に組み込むことができ、具体的には
図2に示すように、トナーを供給するためのトナー塗布
用ローラ4と静電潜像を保持した感光ドラム5との間
に、本発明現像ローラ1を感光ドラム5と接触又は近接
した状態で配設し、トナー塗布用ローラ4によりトナー
6をこの現像ローラ1に供給し、これを成層ブレード7
により均一な薄層に整え、更にこの薄層からトナーを感
光ドラム5に供給し、該感光ドラム5の静電潜像にトナ
ーを付着させて潜像を可視化することができる。なお、
図2の詳細については、従来技術において説明している
のでその説明を省略する。
【0044】この場合、本発明の現像ローラは、図2の
ように、感光ドラム5表面に保持された静電潜像を一成
分現像剤で可視化する場合に好適に使用されるものであ
るが、本発明現像ローラにより現像剤を供給して可視画
像を形成する画像形成体としては、上記感光ドラムに限
定されるものではなく、ベルト状等のドラム状以外の潜
像保持体や、更には記録媒体としての紙、OHP、印画
紙等の紙葉類に直接現像剤を供給して、これら紙葉類に
可視画像を形成する用途にも好適に適用することができ
る。例えば、特開平8−129293号公報に開示され
た機構のように、紙やOHP等の紙葉類の裏面側に背面
電極ローラを配置した状態で、該紙葉類の表面側に現像
剤を担持した現像ローラを近接させ、この現像ローラ上
の現像剤をアパチャ電極で制御しながら上記背面電極ロ
ーラへ向けて飛翔させることにより、該背面電極ローラ
と現像ローラとの間に配置された上記紙葉類に現像剤を
供給して該紙葉類に可視画像を形成する現像ローラとし
ても本発明の現像ローラを好適に採用することができ、
この場合にも本発明の現像ローラを用いることにより、
優れた階調性が得られるものである。
【0045】ここで、上記一成分現像剤としては、非磁
性の一成分現像剤が好適に用いられるが、磁性タイプの
一成分現像剤を用いることもでき、例えば磁性一成分現
像剤を用いて白黒画像印字を行う場合にも本発明の現像
ローラ及び現像装置を好適に用いることができる。
【0046】
【実施例】以下、実施例,比較例を示して本発明をより
具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限される
ものではない。なお、下記の例で、表面処理は室温で処
理液に30秒浸漬することによって行った。
【0047】[実施例1]グリセリンにプロピレンオキ
サイドとエチレンオキサイドを付加して、分子量500
0としたポリエーテルポリオール100部(重量部、以
下同じ)に、ウレタン変性MDI25.0部、1,4−
ブタンジオール2.5部、ジブチルチンラウレート0.
01部、過塩素酸ナトリウム0.15部を配合し、これ
を110℃に加熱した金型に注入して2時間硬化させる
ことにより、金属製のシャフトの外周にポリウレタンか
らなる導電性弾性層を形成して導電部材を作製した。得
られた導電部材の表面を乾燥研磨してローラ状に成形し
た。
【0048】このポリエーテル系ウレタン樹脂からなる
ローラは、抵抗値が106Ω、表面粗さがJIS10点
平均粗さRzで7.0μmであった。
【0049】オイルフリーアルキッド樹脂とメラミン樹
脂(順にベッコライトM−6402、スーパーベッカミ
ンL110、ともに大日本インキ化学工業社製)とを
4:1の割合で混合し、メチルエチルケトンに樹脂濃度
15重量%となるように溶解して樹脂溶液を調製し、こ
の樹脂溶液で上記イソプレン系ウレタンローラの表面を
表面処理して、現像ローラを得た。
【0050】幅1cmの電極2枚を5cm間隔で設置
し、その上に得られたローラを載せ、片端500gずつ
合計1000gの荷重をかけて電極にローラを圧接し、
両電極間に100V電圧を印加して表面の抵抗値を測定
したところ、表面抵抗は8×108Ωであった。
【0051】[実施例2]表面処理を、レゾールタイプ
・フェノール樹脂(PR50232、住友デュレズ社
製)をメチルエチルケトンに樹脂濃度15重量%となる
ように溶解した樹脂溶液を用いて行ったこと以外は、実
施例1と同様にして現像ローラを得た。実施例1と同様
に表面抵抗を測定したところ、表面抵抗は3×108Ω
であった。
【0052】[比較例1]表面処理用の樹脂中に導電剤
としてカーボン(Printex XE2、デグサ社
製)を10部添加して、表面処理を行ったこと以外は実
施例1と同様にして現像ローラを得た。実施例1と同様
に表面抵抗を測定したところ、表面抵抗は104Ωであ
り、表面が十分に導電化されていた。
【0053】[比較例2]ローラ成形時にイオン導電性
物質の添加量を0.001部に減らして高抵抗値化する
と共に、表面処理を行わないこと以外は、実施例1と同
様にして現像ローラを得た。表面抵抗は、6×107Ω
であり、高抵抗ローラであった。
【0054】[比較例3]ポリエーテル系ウレタンロー
ラを作成する際、導電剤としてイオン導電性物質に代え
て、カーボンブラック(デンカブラック、電気化学工業
社製)を2.7部用いて導電性を付与したこと以外は実
施例1と同様にローラを得、表面処理を行わずにこれを
現像ローラとした。ローラの表面抵抗は104Ωであっ
た。
【0055】上記実施例及び比較例で得た各現像ローラ
について、以下の特性試験を行った。結果を表1に示
す。 (1)回転抵抗測定 図5に示した装置を用い、ローラ軸端片側500gずつ
合計1000gの荷重で現像ローラを電極ローラに押し
当て、電極ローラを30rpmで回転させて現像ローラ
を従動回転させた。この状態で直流電圧電源より100
Vの電圧を現像ローラ軸・電極ローラ間に印加したとき
の電流値を観測し、5秒間通電時の値から抵抗値を算出
した。 (2)静止抵抗測定 図5の装置を用い、上記回転抵抗測定時と同様に現像ロ
ーラを電極ローラに押し当て、両ローラの回転を停止さ
せた状態で電流値を測定し、同様に抵抗値を算出した。 (3)画像評価 図2に示した、現像装置に各現像ローラを組み込み、画
像出しを行って、下記の項目を評価した。 黒濃度:黒ベタ画像を出力し、その光学濃度をMacb
eth610Cを用いて測定した。 かぶり:感光体における印字部分以外の部分に付着した
トナーをテープに転写し、その光学濃度をMacbet
h610Cを用いて測定した。 黒追随性:印刷方向に黒ベタ画像を長く印字し、先後端
にて濃度差を目視判定した。 ゴースト:文字パターンを印刷したすぐうしろにハーフ
トーンベタ画像を印字し、前の文字の残像の有無を目視
にて観察した。 階調性:写真画像を印字し、目視にて階調性を判断し
た。
【0056】
【表1】
【0057】表1に示した結果から明らかなように、高
抵抗樹脂成分の付与により、ローラの抵抗特性を静止時
抵抗R1>回転時抵抗R2に調整した実施例1,2の現
像ローラは、十分濃度の画像が得られ、かつ階調性にも
優れるものであることが確認された。これに対して、R
1とR2とが等しい比較例1及びR1<R2である比較
例3の現像ローラは、得られた画像が非常に二値的であ
り、文字の再現性には優れるが階調性の再現性に著しく
劣り、写真画像を出力した場合には、画像がつぶれ、ハ
ーフトーンの再現性に乏しいものであった。また、弾性
層の抵抗値をイオン導電性物質の過塩素酸ナトリウムで
調整し、表面に樹脂成分を有しない比較例2の現像ロー
ラは、画像は黒ベタ濃度追従性が悪く、またバックグラ
ウンドのかぶりやゴーストも見られた。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の現像ロー
ラ及びこれを用いた現像装置によれば、電圧降下に基づ
く現像バイアスの低下を生じることなく、十分な現像量
が得られ、しかも階調特性についての要求を十分に満足
することができる画像が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明現像ローラの一例を示す概略断面図であ
る。
【図2】本発明現像装置の一例を示す概略断面図であ
る。
【図3】弾性層単体、及びその上に高抵抗樹脂を膜厚を
変えて処理していったときの静電容量の変化を示すグラ
フである。
【図4】同ローラの静止抵抗と回転抵抗の測定値を示す
グラフである。
【図5】実施例,比較例で表面抵抗を測定するために用
いた装置を示す概略図である。
【符号の説明】
1 現像ローラ 2 シャフト 3 導電層 4 トナー塗布用ローラ 5 感光ドラム(潜像保持体) 6 トナー(非磁性一成分現像剤) 7 成層ブレード 8 転写部 9 クリーニング部 10 クリーニングブレード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石見 公一 東京都立川市若葉町2−7−25

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に一成分現像剤を担持して該現像剤
    の薄層を形成し、この状態で画像形成体に接触又は近接
    して、該画像形成体表面に上記現像剤を供給することに
    より、該画像形成体表面に可視画像を形成する現像ロー
    ラにおいて、表面に高抵抗樹脂成分が付与されたイオン
    導電性を有する弾性層を具備し、かつ静止時のローラ抵
    抗をR1、回転時のローラ抵抗をR2としたとき、R1
    >R2となることを特徴とする現像ローラ。
  2. 【請求項2】 上記弾性層がイオン導電性物質を含有し
    てなるものである請求項1記載の現像ローラ。
  3. 【請求項3】上記高抵抗樹脂成分が、抵抗値108〜1
    15Ωcmの樹脂である請求項1又は2記載の現像ロー
    ラ。
  4. 【請求項4】 上記高抵抗樹脂成分が、尿素樹脂、メラ
    ミン樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、アルキッ
    ド樹脂、変性アルキッド樹脂、オイルフリーアルキッド
    樹脂及びアクリル樹脂から選ばれる1種又は2種以上を
    含有する樹脂成分である請求項1〜3のいずれか1項に
    記載の現像ローラ。
  5. 【請求項5】 外周面に一成分現像剤を担持した状態で
    画像形成体表面に当接又は近接し、回転することによ
    り、上記一成分現像剤を画像形成体表面に付着させて画
    像形成体表面に可視画像を形成する現像ローラを具備し
    てなる現像装置において、上記現像ローラとして請求項
    1〜4のいずれか1項に記載の現像ローラを用いたこと
    を特徴とする現像装置。
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