JP4639879B2 - 現像装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置で用いられる現像装置に係り、特に、一成分現像剤を用いた現像装置及びこれを用いた画像形成装置の改良に関する。
従来における電子写真方式等の画像形成装置で用いられる現像装置としては、トナーのみからなる一成分現像剤を用いた一成分現像方式と、トナーとキャリアからなる二成分現像剤を用いる二成分現像方式とが知られている。中でも、一成分現像方式の現像装置は、キャリアとの混合、撹拌、トナー濃度の制御が不要であるため、装置の小型化、低コスト化が可能であり、更に、現像剤の交換作業等が不要なため、主としてメンテナンスフリーが要望されるプリンタにおいて使用されることが多くなってきている。
また、このような現像装置は、近年、特にカラー画像形成装置に使用されるようになってきているが、カラー画像を形成するためには、イエロ、マゼンタ、シアン、ブラック等の各色トナーを完全に溶融させることで発色させる必要がある。更に、カラー画像形成装置の省エネルギー化、高速化への要求に対応するため、トナーに使用されるバインダ樹脂はより低温で溶融するような樹脂が選択されている。
したがって、現像装置内でトナーに加わるストレスによって、トナーの劣化も起こり易くなることから、現像装置内でトナーに加わるストレスを如何に小さくするかが、長期に亘って安定的に使用する現像装置としての重要な要件となっている。
特開平6−167871号公報(実施例、図5) 特開2000−10404号公報(発明の実施の形態、図1) 特開2002−72687号公報(発明の実施の形態、図2)
このような問題を解決するために、現像ロール上のトナーを掻き取る掻き取り部材を新たに設けたり、現像ロール上のトナーを除電して現像ロールから剥離し易くする除電部材を設ける方式が開示されている。すなわち、現像ロール上の残留トナーを減らすことで、ゴースト防止(現像に要したトナー消費量の差異による現像履歴が次に現像される画像への濃淡となって現れる現象を防止する)を行うと共に、現像ロール上からトナー供給ロールによって剥離されるトナー量を少なくすることができ、現像ロールとトナー供給ロールとの圧接力を軽減できる。その結果、トナーへのストレス付与が小さくなる。
掻き取り部材を設ける方式にあっては、この掻き取り部材によるトナーへのストレスが無視できず、掻き取り性能の維持が困難となり、現像ロール上に形成されるトナー層の均一性が損なわれ、画像上の濃度むらが生じたり、白筋発生に繋がるおそれがある。
また、除電部材を設ける方式では、例えば図12に示すように現像ロール64の現像領域の下流側に除電ブラシ67を設け、現像ロール64上の残留トナーを除電しながら掻き落とす方式が知られているが、除電ブラシ67の当て方によっては却ってトナーに与えるストレスが大きくなる。尚、同図において、符号61はトナーを収容するトナーホッパ、符号62はトナーホッパ61内のトナーを撹拌するアジテータ、符号63は現像ロール64へトナーを供給するトナー供給ロール、符号65は現像ロール64上のトナーの層規制を行う層規制部材、符号66は静電潜像が担持される感光体である。
そのため、除電部材を画像形成中は現像ロール64から離間させることで画像性能を向上させようとする方式(例えば特許文献1参照)や、図13に示すように、除電部材として薄板状部材68を使用し、現像ロール64と薄板状部材68とに印加する夫々の電源電圧Va,Vdとして、(Va−Vd)の符号がトナーの帯電極性と同一極性になるような電圧を印加することで、残留トナーの剥離性能を向上させる方式(例えば特許文献2参照)が提案されている。更には、図14に示すように、除電部材として除電ロール69を使用し、現像ロール64との当接圧をトナー供給ロール63の当接圧より小さくする方式(例えば特許文献3参照)が提案されている。尚、図中、符号65aは層規制部材65によって層厚規制されたトナーの帯電を制御する帯電ロールである。
しかしながら、このような除電部材を備える方式に対し、本件発明者らは鋭意検討した結果、次の課題を見出した。
上述したような除電方式にあっては、現像ロール上の残留トナーに対し均一な除電作用がなされず、現像ロール上に新たに供給されるトナーの均一性が不足したり、現像ロールから剥離されたトナーの帯電量が残っているため、このトナーが、特にトナーホッパに戻されると他のトナーと凝集し易い等の現象が現れる。
このように回転体状部材や薄板状部材の除電部材を現像ロールに接触させて、現像ロール上の残留トナーを除電する方式にあっては、通常、除電部材が金属であったり、あるいはカーボンブラック等の電子伝導性物質が内部に添加された部材であることから、除電部材と現像ロールとの間に加わる除電電界が残留トナーに均一に印加されないことによる。その結果、残留トナー全体に亘っての均一な除電が行われなかったり、また、除電部材と現像ロールとの間に印加されるバイアス条件や両者の設置条件によっては、両者間で異常放電を起こし、その結果、現像ロールや除電部材への異常放電によるトナー固着をも生じる。したがって、除電時に如何に均一な除電作用をもたらすかが重要となる。
本発明は、以上の技術的課題を解決するためになされたものであって、現像剤担持体上の現像剤帯電量や現像剤量を均一化し、かつ、長期に亘る使用に際しても現像剤帯電量や現像剤量の変化が小さく、更に、装置内の現像剤の流動性等も安定した現像装置及びこれを用いた画像形成装置を提供するものである。
すなわち、本発明に係る基本的構成を有する現像装置は、図1に示すように、静電潜像が担持される像担持体1に対向し回動自在で且つ表面に現像剤を担持する現像剤担持体2と、前記像担持体1と現像剤担持体2との対向部位より現像剤搬送方向上流側にて当該現像剤担持体2に対向する位置に配設され且つ現像剤担持体2に現像剤を供給する現像剤供給部材3と、前記像担持体1と現像剤担持体2との対向部位より現像剤搬送方向下流側にて前記現像剤供給部材3より上流側には当該現像剤担持体2に対向する位置に配設され且つ現像剤担持体2上の残留現像剤を除電する除電部材4とを備え、この除電部材4は、少なくとも現像剤担持体2に面する表面が導電剤としてイオン伝導性物質8のみを含む半導電性樹脂層4aによって構成されるものであることを特徴とする。
また、本発明の態様としては、静電潜像が担持される像担持体1に対向する回動自在で且つ表面に現像剤を担持搬送する現像剤担持体2と、現像剤担持体2に対向配置され且つこの現像剤担持体2に現像剤を供給する現像剤供給部材3と、この現像剤供給部材3と前記現像剤担持体2との対向部位より現像剤担持体2の回転方向下流側にて現像剤担持体2に対向配置され且つ現像剤担持体2上の現像剤の帯電量並びに現像剤量を規制するロール状の帯電規制部材6と、像担持体1と現像剤担持体2との対向部位より現像剤担持体2の回転方向下流側前記現像剤供給部材3と前記現像剤担持体2との対向部位より上流側にて当該現像剤担持体2に対向する位置に配設され且つ現像剤担持体2上の残留現像剤を除電する除電部材4とを備え、前記現像剤担持体2は、回動自在な筒状薄膜部材と、この筒状薄膜部材の形状を保持するように当該筒状薄膜部材内に固定的に内包される保持部材とを有し、この保持部材には少なくとも前記帯電規制部材に対応する部位に凹部を設けると共に当該凹部に面した部位にて前記帯電規制部材と筒状薄膜部材とを接触させたものであり、除電部材4は、少なくとも現像剤担持体2に面する表面が導電剤としてイオン伝導性物質のみを含む半導電性樹脂層4aによって構成される。
この態様としては、筒状薄膜部材の表面が導電剤としてイオン伝導性物質のみを含む半導電性樹脂層4aによって構成されるようにすれば、除電時のバイアス条件がいっそう安定し、除電性能がより向上することから好ましい。
このような技術的手段において、本発明に係る現像装置は、一成分現像剤を使用するものであり、現像剤としては、磁性又は非磁性のいずれであっても差し支えない。
また、現像剤担持体2は現像剤を担持できるものであればロール状、ベルト状いずれでもよく、効果的に現像を行う観点からは現像剤担持体2が像担持体1に接触配置される態様が好ましいが、像担持体1と非接触配置の態様であっても差し支えない。更に、現像剤担持体2としては弾性体であっても剛体であっても差し支えない。
更にまた、現像剤供給部材3は、現像剤担持体2と接触、非接触配置のいずれでもよく、また、現像剤を現像剤担持体2に供給できるものであれば、剛体、弾性体を問わない。
そして、本発明における除電部材4は、現像剤担持体2上の現像剤の除電が可能な態様であれば、現像剤担持体2と接触又は非接触いずれであってもよく、除電部材4により、現像剤担持体2上の現像後の残留現像剤を有効に除電することができ、現像剤担持体2上の残留現像剤を容易に除去することが可能となり、現像履歴の発生を抑えることができる。
また、除電部材4には、現像剤担持体2との間にて、この現像剤担持体2上の残留現像剤が除電される除電バイアスを印加する除電バイアス印加手段5を備えることが好ましく、このことにより、現像剤担持体2上の残留現像剤の除電作用を促進することができる。
更に、除電バイアスを直流定電流制御によって供給するようにすれば、安定した均一な除電バイアスを印加することができることから好ましい。また、除電バイアスとして直流バイアスに交流バイアスを重畳することで、現像剤担持体2上に付着した残留現像剤をいっそう有効に除電することができることから好ましい。
本発明における除電部材4の代表的態様としては、導電性板状基材上に半導電性樹脂層4aを積層した態様、導電性回転体表面に半導電性樹脂層4aを積層した態様、導電性回転体表面に半導電性樹脂層4aとして繊維状に構成されたブラシ状部材を設けた態様が挙げられる。
そして、本発明におけるイオン伝導性物質を含む半導電性樹脂層4aとしては、体積抵抗率10〜1012Ω・cm、より好ましくは10〜1011Ω・cmの層で構成されるものであればよい。半導電性樹脂層4aの体積抵抗率が10Ω・cmより小さいと、除電時の放電電流が十分に確保されず、現像剤への除電作用が不十分となる。また、体積抵抗率が1012Ω・cmより大きいと、放電が行われず、現像剤の除電が行われないようになる。
ここで、導電剤としてのイオン伝導性物質と電子伝導性物質との相違について説明する。図2(a)(b)は、本発明に係る半導電性樹脂層4aの断面を示す模式図であり、(a)は樹脂7中にイオン伝導性物質8が分散されている状態、(b)は樹脂7中に例えばカーボンブラック等の電子伝導性物質9が分散されている状態を示す。
イオン伝導性物質8は電子伝導性物質9と異なり、樹脂7に対する分散性において優れている(基本的に分子レベルでの分散となる)ため、樹脂7中に均一分散され易く、半導電性樹脂層4aに電界が印加された場合、樹脂7中の電流経路は一様となり、特に弱いポイント等ができることがなく、半導電性樹脂層4a全体に亘って一様な電流が流れるようになる。
一方、電子伝導性物質9を樹脂7中に分散させた場合、電子伝導性物質9の粒子径の大きさもあり、各所でクラスタ状の塊を作ることになる。そのため、半導電性樹脂層4aに電界が印加されると、耐電特性の弱い部位(例えば図中の矢印にて示すような粒子のチェーン状部位)ができ、集中電流が流れる結果、半導電性樹脂層4aの全体に亘って一様な電流を流すことができない。更に、電子伝導性物質9を用いた場合には、例えばカーボンブラックを使用する場合と、金属微粒子を使用する場合とでは、使用される物質によって、抵抗値の環境変化方向が異なる。すなわち、例えばカーボンブラックは半導体的性質を有しているため、抵抗温度係数が負であるのに対し、金属等は逆に正の抵抗温度係数となる。
したがって、半導電性樹脂層4aを電界制御(電流制御)に使用する場合は、イオン伝導性物質8を樹脂7中に分散させた方が安定した条件を維持できるようになる。
尚、イオン伝導性物質8としては、過塩素酸塩(例えば過塩素酸リチウム、過塩素酸ナトリウム、過塩素酸アンモニウム等)や四級アンモニウム塩等が挙げられ、樹脂7としては、ウレタン、アクリル、ナイロン、ポリフッ化ビニリデン等の樹脂が挙げられる。
更に、本発明においては、図1に示すように、現像剤供給部材3より現像剤担持体2の現像剤搬送方向下流側にて現像剤担持体2に対向配置され且つ当該現像剤担持体2上の現像剤の帯電量並びに現像剤量を規制するロール状の帯電規制部材6を備えているため、このことにより、現像剤担持体2上の現像剤に安定した帯電量及び現像剤量を付加することができ、現像剤担持体2上に残留する現像剤の帯電量を均一にすることが可能になる。そのため、除電部材4による除電性能をいっそう安定化させることができる。
また、本発明の代表的態様の現像装置においては、この帯電規制部材6の駆動力を筒状薄膜部材である現像剤担持体2に伝達する駆動伝達手段を備えるようにすることが好ましく、この場合、現像剤担持体2と現像剤供給部材3との関係(回転方向、回転状況等)を自由に設定することができ、現像剤供給部材3から現像剤担持体2への現像剤の適正な供給性能を確保することができる。
この駆動伝達手段としては、帯電規制部材6の回転軸を芯材として筒状薄膜部材の両端に位置し且つ筒状薄膜部材に押し付けられる駆動押圧部材と、筒状薄膜部材の内周面側に設けられ駆動押圧部材と共に筒状薄膜部材を挟持する支持部材とを備えることが好ましく、代表的態様としては、帯電規制部材6の回転軸を軸にして駆動押圧部材(コロ部材等)を現像剤担持体2の両端部に設ける態様が挙げられる。
更に、本発明においては、筒状薄膜部材は、当該筒状薄膜部材の形状を保持する保持部材を内包しているため、このことにより、筒状薄膜部材の回動が一層滑らかになり、現像剤担持体2として良好な現像特性を確保することができる。
また、本発明は、上述された現像装置を含む画像形成装置をも対象とするものである。
本発明の基本的構成によれば、現像剤担持体に対向する位置に、現像後の現像剤担持体上の残留現像剤を除電する除電部材を備え、この除電部材は、少なくとも現像剤担持体に面する表面が導電剤としてイオン伝導性物質のみを含む半導電性樹脂層によって構成されるようにしたので、残留現像剤への均一な除電作用が可能になり、現像履歴の発生を防ぎ、回収される現像剤の帯電量も小さくできる。そのため、現像剤担持体上の現像剤帯電量や現像剤量が均一化され、かつ、長期に亘る使用に際しても現像剤帯電量や現像剤量の変化が小さく、更に、装置内の現像剤の流動性等も安定した現像装置を提供できる。
また、本発明によれば、現像剤担持体として、回動自在な筒状薄膜部材と、この筒状薄膜部材の形状を保持するように当該筒状薄膜部材内に固定的に内包される保持部材とを有し、現像剤供給部材より現像剤担持体の回転方向下流側にて現像剤担持体に対向する位置に、現像剤担持体上の現像剤の帯電量並びに現像剤量を規制するロール状の帯電規制部材を設け、更に、像担持体と現像剤担持体との対向部位より現像剤担持体の回転方向下流側で現像剤供給部材と現像剤担持体との対向部位より上流側にて現像後の現像剤担持体上の残留現像剤を除電する除電部材を備え、この除電部材が、少なくとも現像剤担持体に面する表面が導電剤としてイオン伝導性物質のみを含む半導電性樹脂層によって構成されるようにすれば、上述した基本的効果に加え、現像剤担持体と現像剤供給部材の駆動条件を自由に設定することができ、いっそう安定した現像剤の供給が可能になる。
そして、現像剤担持体の保持部材には少なくとも帯電規制部材に対応する部位に凹部を設けると共に当該凹部に面した部位にて帯電規制部材と筒状薄膜部材とを接触させるようにしたので、筒状薄膜部材と帯電規制部材との接触状態を一層安定に保つことができる。
更に、これらの現像装置を用いることで、長期に亘って安定した画像形成が可能な画像形成装置を提供できる。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
◎実施の形態1
図3は、本発明の基本的構成が適用された実施の形態1の画像形成装置の概略を示す。
同図において、符号21は、矢印方向に回転する有機感光体等からなる静電潜像を担持する感光体であり、この感光体21は帯電ロール等の帯電装置22によって帯電され、レーザ書込装置やLEDアレイを有する露光装置23によって静電潜像が書き込まれる。この静電潜像は、光の当たった感光体21の表面電位が低下し、光の当たっていない高電位部分とのコントラストによる電位画像として形成される。
また、現像装置30は、現像ハウジング31内に非磁性一成分現像剤であるトナーを収容し、現像剤担持体としての現像ロール32にトナーを担持させ、この現像ロール32にバイアス電源33からの現像バイアスを印加することで、現像ロール32を静電潜像の高電位部と低電位部との中間電位に保持し、静電潜像の画像部を帯電されたトナーにて現像するようにしたものである。尚、符号34は、現像ロール32にトナーを供給するトナー供給ロールである。
更に、転写装置26は、例えば感光体21に接触配置される転写ロールにて構成され、バイアス電源27によって感光体21上のトナー像が引き付けられる方向の転写バイアスを印加することで、感光体21上のトナー像を記録材28に転写させるようにしたものである。
また、感光体21上に残留したトナーは、例えばドクターブレード式のクリーニング装置29によって除去される。
更に、本実施の形態において、感光体21上のトナー像を転写された記録材28は、定着装置50に搬送され、この定着装置50によりトナー像が記録材28に定着される。
定着装置50は、例えばヒートロール方式で、加熱ロール51と加圧ロール52とを有し、この加熱ロール51と加圧ロール52との間に記録材28を通過させることによりトナー像を記録材28に定着するようになっている。
ここで、本実施の形態の特徴点である現像装置30について、図4に基づいて詳細に説明する。同図において、現像装置30は、感光体21に向かって開口する現像ハウジング31を有し、この現像ハウジング31の開口に面し且つ感光体21と対向して接触する位置に、現像ロール32を回動自在に収容している。
本実施の形態における現像ロール32は、ステンレス等の金属製シャフト周面に、ウレタンゴムやシリコーンゴム等の合成ゴムからなる円筒状の半導電性ゴムを被覆した構成であり、シャフトの両端が図示外の支持体に回転自在に支持されるようになっている。また、この現像ロール32には、シャフトの端部にバイアス電源33が接続され、所定の現像バイアスが印加されるようになっている。尚、本実施の形態では、現像ロール32は金属製シャフトに半導電性ゴムを被覆した構成としたが、例えばアルミニウムやステンレス等の金属ロールであっても差し支えない。また、現像ロール32と感光体21とは接触した構成としたが、非接触であっても差し支えない。
この現像ロール32の背後には、現像ロール32と接触して、現像ロール32にトナーを供給するトナー供給ロール34が配設されている。本実施の形態におけるトナー供給ロール34は、ステンレス等の金属製シャフト周面に半導電性発泡ウレタンを被覆した構成となっており、現像ロール32同様、シャフトの両端が図示外の支持体に回転自在に支持されている。また、シャフトの端部にバイアス電源41が接続され、トナー供給ロール34から現像ロール32側へトナーを供給するための供給バイアスが印加されるようになっている。そして、このトナー供給ロール34は現像ロール32に対し、所定量(本実施の形態では0.5mm)食い込んだ状態で回転するように維持され、トナー供給ロール34から現像ロール32へのトナー供給が安定して行われるようになっている。尚、この食い込み量は、現像ロール32やトナー供給ロール34の長寿命化という観点から、安定したトナー供給可能な範囲でできるだけ小さいことが好ましい。
また、このトナー供給ロール34の背後には、トナーを収容するトナーホッパ35が設けられ、アジテータ36の回転によってトナーが撹拌されるようになっている。このアジテータ36は、プラスチック製のシャフト36aにポリエステルフィルム等の樹脂フィルムの羽根36bを支持した構成をしており、現像動作時にシャフト36aの回転によって羽根36bが回転することで、トナーホッパ35内のトナーを撹拌すると共に、トナー供給ロール34側へトナーを供給するようになっている。
更に、本実施の形態においては、現像ロール32とトナー供給ロール34との対向部位より現像ロール32の回転方向下流側には、現像ロール32上のトナー層に対しトナー帯電量及びトナー量を規制する規制ブレード37が配置されている。この規制ブレード37は、薄板金属板の現像ロール32に面する側に薄板状のウレタンゴムが取り付けられた構成をしており、薄板金属板の一端が現像ハウジング31に固定されている。
そのため、この規制ブレード37によって、トナー帯電量及びトナー量が適正に規制されたトナー層が現像ロール32上に形成されるようになり、感光体21と現像ロール32との対向部位である現像領域で安定した現像が行われるようになっている。
尚、本実施の形態では、規制ブレード37にて、トナー帯電量及びトナー量を規制する態様を採ったが、これに限らず、例えばトナー供給ロール34側で予め現像ロール32上のトナー層厚規制を行う場合には、この規制ブレード37をロール状とし、トナー帯電量のみを規制するようにしてもよい。
そして、特に本実施の形態では、現像領域よりトナー搬送方向下流側で現像ロール32に対向する位置には、現像に使用されずに現像ロール32上に残った残留トナーを除電する除電部材38が設けられている。
本実施の形態における除電部材38は、図5に示すように、プラスチックの基体38a上に薄板状の導電性電極38bを設け、更にその導電性電極38bの上にPVDF(ポリフッ化ビニリデン)中にイオン伝導性物質が分散された半導電性樹脂層38cとで構成されている。この半導電性樹脂層38cは、体積抵抗率が1010Ω・cmになるように調整されている。
また、本実施の形態では、負帯電トナーを利用する際には、除電部材38の導電性電極38bが現像ロール32に対し正極側になるような向きに定電流制御され、交流電界が重畳された除電バイアスがバイアス電源42によって供給されることで、現像ロール32上の残留トナーの帯電量を無帯電化することができる。このとき印加される除電バイアスは、除電部材38と現像ロール32間で放電開始電圧以上となるように制御されることが好ましく、仮にこの除電バイアスが放電開始電圧以下となった場合には、十分に無帯電化することができず、現像履歴解消(ゴースト解消に繋がる)も不十分となる。
次に、本実施の形態に係る、特に現像装置30の作動について、図4を基に説明する。
同図において、トナーホッパ35内でアジテータ36によって撹拌されたトナーは、アジテータ36の羽根36bの回転によってトナー供給ロール34側に供給される。トナー供給ロール34上に担持されたトナーは、トナー供給ロール34の回転に伴い搬送され、現像ロール32との対向部位に到達する。このとき、この対向部位での現像ロール32とトナー供給ロール34との機械的な摺擦力やバイアス電源41による供給バイアスの電界作用により、トナー供給ロール34上のトナーは現像ロール32側へ供給され、現像ロール32上にはある程度制御されたトナー層が形成される。
現像ロール32へ供給されたトナーは、規制ブレード37によって層規制され、現像ロール32上には所定のトナー帯電量で且つ所定のトナー量のトナー薄層が形成される。このため、現像ロール32上で層規制されたトナー薄層が現像ロール32と感光体21との現像領域に搬送されることになる。
そして、現像領域では、バイアス電源33からの現像バイアスにより現像が行われ、感光体21上の静電潜像が顕像化される。また、現像ロール32上で現像されずに残った残留トナーは、現像ロール32上をそのまま搬送される。
現像領域では、感光体21上の静電潜像に応じてトナー消費がなされるため、現像ロール32上の残留トナーは、静電潜像に応じてトナー層厚の異なる状態(現像履歴)となっている。そのため、仮に、この残留トナーの状態のまま、現像ロール32とトナー供給ロール34との対向部位(ニップ域)に導かれると、現像ロール32上のトナーの不均一性が完全には取りきれずに残存することになり、新たにトナーが供給された現像ロール32上では、トナー量だけでなく、帯電量も不均一になる。
本実施の形態では、このような状況を防ぐため、現像ロール32上の残留トナーに対し、イオン伝導性物質を含む半導電性樹脂層38c(図5参照)が形成された除電部材38を使用することで、残留トナーには均一な除電バイアスが印加され、現像ロール32の軸方向全体に亘って均一な除電がなされる。そして、除電された残留トナーは、現像ロール32とトナー供給ロール34とのニップ域にて容易に掻き落とされ、現像ロール32へ新たに供給されるトナーは均一化されるようになる。このとき、掻き落としが容易であることから、トナーへのストレスが軽減されると共に、現像履歴を抑えることができる。尚、本実施の形態では、この除電部材38によって残留トナーの一部は機械的な掻き取り作用が相俟って作用しているが、特に機械的掻き取り作用がなくても現像ロール32に供給されるトナーの均一化は達成される。
また、現像ロール32上の残留トナーが除電されるため、現像ロール32から掻き落とされたトナーは十分除電され、これがトナーホッパ35内に回収されることから、トナーホッパ35内でのトナーの不要な帯電や凝集を防ぎ、トナーホッパ35からトナー供給ロール34へ供給されるトナーの流動性、凝集性等も安定させることができ、現像ロール32上に供給されるトナーの均一性を一層安定させることができる。
このように、本実施の形態では、イオン伝導性物質を使用したが、仮に、電子伝導性物質、例えばカーボンブラックを使用した場合には、一部の粒子チェーンに電界集中が起こり、放電が不均一になる。その結果、残留トナーへの均一な除電効果が働かず、現像履歴を解消できないばかりか、異常放電による放電痕等の副次的な影響をも被ることとなる。
また、本実施の形態では、除電部材38として板状部材(図6(a)参照)を使用したが、除電部材38の形状としてはこれに限らず、例えば図6(b),(c)に示すように、ロール部材やブラシ状回転部材を使用することであってもよい。このとき、ロール部材にあっては、少なくともその表面にイオン伝導性物質を含む半導電性樹脂層が形成され、ブラシ状回転部材にあっては、イオン伝導性物質を含む半導電性樹脂がブラシ状に形成されていればよい。
更に、本実施の形態では、図4に示すように、現像ロール32としてゴムロール、トナー供給ロール34として発泡ロールを使用したが、これに限らず、例えば現像ロール32として金属シャフトそのものを用い、その表面に絶縁性薄膜又は半導電性薄膜を形成したものを使用してもよく、この場合、感光体21とは所定のギャップを設けて配設するようにすればよい。また、トナー供給ロール34として、ステンレスやアルミニウム等からなる金属シャフト、円筒形部材で構成した金属製剛性ロール、表層を樹脂被覆した剛性ロールを使用することも可能で、この場合、現像ロール32とは離間配置されるようにすればよい。尚、トナー供給ロール34が上述した態様であり、現像ロール32が弾性体又は可撓性部材にて構成される態様にあっては、接触配置する構成であっても差し支えない。
◎実施の形態2
図7は、本発明の基本的構成が適用された画像形成装置の実施の形態2に係る現像装置の要部を示す。同図において、本実施の形態は、実施の形態1における現像装置30と略同様に構成されるが、除電部材38がロール部材によって構成される点及び現像ロール32上のトナー層厚を規制する規制ブレードの代わりに層規制ロール39が配設される点が実施の形態1と異なる。尚、実施の形態1と同様な構成要素には同様の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
本実施の形態における除電部材38は、金属ロール表面に導電性ウレタンゴム等の弾性層が形成され、更に、その表面にイオン導電性物質を含むPVDFの可撓性チューブ(シームレスチューブ)が被覆された構成となっている。また、本実施の形態では、この除電部材38は現像ロール32に対し所定の食い込み量(本実施の形態では0.1mm)で食い込んだ状態で配設され、バイアス電源42によって所定の除電バイアスが印加されると共に、現像ロール32の回転に伴って従動回転するようになっている。
また、層規制ロール39は、ステンレス等の金属製シャフト周面にウレタンゴム等の半導電性ゴムを被覆した構成のものが使用され、現像ロール32に対しAgainst方向に回転(互いの対向部位では逆方向に回転)すると共に、現像ロール32に対し所定量(本実施の形態では0.5mm)食い込んだ状態で維持されている。また、この層規制ロール39のシャフトにはバイアス電源(図示せず)が接続され、現像ロール32との対向部位で現像ロール32上のトナー層に有効な帯電量を付与するための帯電バイアスが印加されるようになっている。そのため、この層規制ロール39によって、トナー帯電量及びトナー量が適正に規制されたトナー層が現像ロール32上に形成されるようになり、感光体21と現像ロール32との対向部位である現像領域で安定した現像が行われるようになっている。
更に、本実施の形態では、この層規制ロール39上に残留したトナーを掻き落とす掻き落とし部材40が、その一端を現像ハウジング31に固定して設けられている。
本実施の形態における掻き落とし部材40は、薄板状のウレタンゴムを層規制ロール39の回転方向に対しドクター方向になるように配設し、層規制ロール39上に付着したトナーを掻き落とすようになっている。尚、掻き落とし部材40としてはウレタンゴムに限らず、他のプラスチック材料、金属材料にて構成されてもよい。
本実施の形態においても、現像領域後の現像ロール32上の残留トナーを効率よく、均一に除電することができ、トナー供給ロール34によるトナー供給に際し、現像履歴に左右されず均一なトナー層が現像ロール32上に形成されるようになる。また、現像ロール32に対しトナー供給ロール34を強く押し当てる必要がないため、トナーへのストレスも小さく、トナー固着の発生を防ぐことも可能になる。
更に、本実施の形態では、除電部材38として回転体を使用していることから、板状部材を使用する実施の形態1に比べ、通常、寿命を長くすることができる。尚、この回転体の表層に付着するトナーを掻き取るようにすれば、寿命を一層長くすることができる。
本実施の形態では、除電部材38が現像ロール32に従動回転する態様を示したが、これに限らず、例えば従動せずに所定の速度差を以て回転する態様であってもよい。また、速度差を設ける場合、除電部材38の回転方向はどちらでも差し支えない。
◎実施の形態3
図8は、本発明の基本的構成が適用された実施の形態3に係る現像装置30が配設された画像形成装置の概略を示す。同図において、本実施の形態は、実施の形態1,2における画像形成装置(図3参照)と略同様に構成されるが、感光体21の回転方向が異なる点、現像装置30が後述するように異なる点が実施の形態1,2と相違する。尚、実施の形態1,2と同様な構成要素には同様の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
本実施の形態における現像装置30は、図9に示すように構成されている。同図において、本実施の形態は、実施の形態2の現像装置30(図7参照)同様、層規制ロール39及びロール部材の除電部材38を備えているが、現像ロール32の回転方向が実施の形態2と異なるため、層規制ロール39が現像ロール32の下方に配設されている。
また、この層規制ロール39には、この層規制ロール39に付着したトナーを掻き落とす掻き落とし部材40が対向配置され、更に、層規制ロール39に対向配置され且つこの層規制ロール39上の除電を行う除電ロール43を設け、層規制ロール39に付着したトナーの除電を行うようになっている。
更に、本実施の形態では、現像ロール32とトナー供給ロール34とは所定の間隙をもって配置され、両者の対向部位では互いに同方向(With方向)に回転するようになっている。そのため、トナー供給ロール34から供給されたトナーは、現像ロール32に供給された分以外は、この対向部位(ニップ域)を通過した後、下方に向かって噴出するようになっている。本実施の形態においては、この噴出したトナーをトナーホッパ35側へ戻すための第二のアジテータ44がトナー供給ロール34の下方に配設されている。
この第二のアジテータ44は、例えば導電性の樹脂製シャフトの周囲に複数(本例では4枚)の半導電性フィルムが設けられ、この第二のアジテータ44が回転することで、下方のトナーをトナーホッパ35側へ戻すようになっている。
本実施の形態における現像装置30の作動について、実施の形態2の現像装置30(図7参照)と異なる点を中心に説明する。
本実施の形態では、現像ロール32とトナー供給ロール34とが離間配置されているため、トナーホッパ35からトナー供給ロール34へ供給されるトナーの性状が現像ロール32上のトナー層に与える影響が大きくなる。
すなわち、トナーホッパ35内ではトナーの流動性や凝集状態に影響され、正規極性(トナーがCCA(電荷制御剤)等によって本来有する極性)に帯電したトナーや逆極性に帯電したトナーの混在も増加してくる。また、トナーホッパ35からトナー供給ロール34へ供給されたトナーが現像ロール32へ供給される際は、バイアス電源33による現像バイアス33とバイアス電源41による供給バイアスとの電位差によって、現像ロール32側へのトナーの供給が促進される。したがって、トナー供給ロール34から現像ロール32へ供給されるトナーの帯電状態や流動性が不均一であると、現像ロール32上に供給されるトナーは不均一になり易い。
更に、逆極性のトナーや不均一な帯電量のトナーの存在により、トナー粒子同士の凝集が生じ易くなる。そのために、トナー供給ロール34と現像ロール32間のギャップを調整し、一定の電界を加えることで現像ロール32へ均一なトナー供給を行うようにしても、形成されるトナー層は不均一化してしまう。
本実施の形態では、層規制ロール39に除電ロール43を備えたことで、層規制ロール39から回収されたトナーは除電されていることから、トナーホッパ35へ回収されるトナーの除電がなされるようになる。更に、本実施の形態で、第二のアジテータ44を除電するようにすれば、現像ロール32とトナー供給ロール34とのニップ域から噴出するトナーに対しても確実に除電を行ってトナーホッパ35へ戻すことができ、長期に亘る使用に際しても現像ロール32への安定したトナー供給が可能になる。
また、本実施の形態では、除電ロール43を使用したが、この除電ロール43の代わりに、例えばブラシ状回転部材であってもよいし、コロトロン等の帯電器を使用しても差し支えない。
◎実施の形態4
図10は、本発明が適用された画像形成装置の実施の形態4に係る現像装置30の要部を示す。同図において、本実施の形態は、実施の形態3における現像装置30(図9参照)と略同様に構成されるが、現像ロール32の構成及び層規制ロール39に除電ロール43を備えていない点が異なる。尚、実施の形態3と同様の構成要素には同様の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
本実施の形態における現像ロール32は、厚さ100μmのPVDFの可撓性チューブ46内に、この可撓性チューブ46の形状保持を行い且つ導電性を備える摺動部材47を固定的に内包した構成となっている。
ここで、現像ロール32と層規制ロール39との圧接状態について説明する。図11は、両者の圧接状態を示すもので、可撓性チューブ46の両端部内部には、可撓性チューブ46を内面から押圧するリング状の支持部材48が設けられている。また、摺動部材47が層規制ロール39と対向する位置には、摺動部材47に凹部(図のA部)を備え、現像ロール32の可撓性チューブ46と層規制ロール39との安定した圧接が十分確保されるように、可撓性チューブ46が変形可能なスペースが取られている。そのため、現像ロール32と層規制ロール39との接触状態を一層安定に保つことができる。
更に、層規制ロール39の両端部39aには、支持部材48と可撓性チューブ46を挟んで対向する位置にゴム状コロ部材等の押圧部材45が装着されている。本実施の形態では、この押圧部材45が層規制ロール39の回転に伴って回転することで、可撓性チューブ46が回転するようになっている。
また、本実施の形態では、図10に示すように、摺動部材47の感光体21と対向する位置にも凹部(図のB部)を備えており、現像ロール32の可撓性チューブ46と感光体21との安定した接触状態が十分確保されるように、可撓性チューブ46が変形可能なスペースが取られている。そのため、現像ロール32と感光体21との接触状態を一層安定させることができる。
次に、このような本実施の形態における現像装置30の作動について、特に現像ロール32の関連について説明する。
本実施の形態では、現像ロール32の可撓性チューブ46の駆動を層規制ロール39の駆動力から行ったため、現像ロール32とトナー供給ロール34との回転方向、速度等をトナーの供給性能を優先させるように条件設定することができ、現像ロール32へのトナー供給を一層安定させることができる。また、層規制ロール39の両端部39aに装着された押圧部材45によって、現像ロール32の可撓性チューブ46を回転させるようにしたので、可撓性チューブ46の回転が安定すると共に、駆動伝達のための例えばギア等も不要になり、コストアップを抑え、装置の小型化をも推進することができる。
更に、本実施の形態では、層規制ロール39の対向位置で可撓性チューブ46を駆動するようになっているため、可撓性チューブ46が感光体21側へ押しやられるようになる。そのため、摺動部材47に凹部(図のB部)を備えない態様にあっても、現像ロール32と感光体21との対向部位では、現像ロール32の可撓性チューブ46と内包される摺動部材47との間に隙間を作り易くなり、可撓性チューブ46と感光体21との接触圧が一層低い低接触圧現像が実現できる。
更にまた、可撓性チューブ46を押圧部材45で回転させることで、可撓性チューブ46とトナー供給ロール34との間では、可撓性チューブ46が摺動部材47側に押し付けられるため、両者間のギャップが安定する。このため、トナーに加わるストレスは、小さく、かつ、一定となり、安定した画質が長期に亘って維持される。
尚、本実施の形態では、現像ロール32とトナー供給ロール34とは離間配置される態様を示したが、これに限らず、両者が接触する態様であっても差し支えない。
本発明に係る現像装置の概要を示す説明図である。 (a)(b)は本発明に係る半導電性樹脂層の作用を示す説明図である。 本発明の基本的構成が適用された画像形成装置の実施の形態1を示す説明図である。 実施の形態1の現像装置を示す説明図である。 実施の形態1の除電部材を示す説明図である。 (a)〜(c)は実施の形態1の除電部材の態様を示す説明図である。 実施の形態2に係る現像装置を示す説明図である。 実施の形態3に係る画像形成装置を示す説明図である。 実施の形態3の現像装置を示す説明図である。 実施の形態4に係る現像装置を示す説明図である。 実施の形態4における現像ロールと層規制ロールとの関係を示す説明図である。 従来の代表例としての現像装置を示す説明図である。 第二の従来例としての現像装置を示す説明図である。 第三の従来例としての現像装置を示す説明図である。
符号の説明
1…像担持体,2…現像剤担持体,3…現像剤供給部材,4…除電部材,4a…半導電性樹脂層,5…除電バイアス印加手段,6…帯電規制部材,8…イオン伝導性物質

Claims (9)

  1. 静電潜像が担持される像担持体に対向する回動自在で且つ表面に現像剤を担持搬送する現像剤担持体と、
    現像剤担持体に対向配置され且つこの現像剤担持体に現像剤を供給する現像剤供給部材と、
    この現像剤供給部材と前記現像剤担持体との対向部位より現像剤担持体の回転方向下流側にて現像剤担持体に対向配置され且つ現像剤担持体上の現像剤の帯電量並びに現像剤量を規制するロール状の帯電規制部材と、
    像担持体と現像剤担持体との対向部位より現像剤担持体の回転方向下流側前記現像剤供給部材と前記現像剤担持体との対向部位より上流側にて当該現像剤担持体に対向する位置に配設され且つ現像剤担持体上の残留現像剤を除電する除電部材とを備え、
    前記現像剤担持体は、回動自在な筒状薄膜部材と、この筒状薄膜部材の形状を保持するように当該筒状薄膜部材内に固定的に内包される保持部材とを有し、この保持部材には少なくとも前記帯電規制部材に対応する部位に凹部を設けると共に当該凹部に面した部位にて前記帯電規制部材と筒状薄膜部材とを接触させたものであり、
    前記除電部材は、少なくとも現像剤担持体に面する表面が導電剤としてイオン伝導性物質のみを含む半導電性樹脂層によって構成されるものであることを特徴とする現像装置。
  2. 請求項記載の現像装置において、
    更に、筒状薄膜部材の表面が導電剤としてイオン伝導性物質のみを含む半導電性樹脂層によって構成されるものであることを特徴とする現像装置。
  3. 請求項記載の現像装置において、
    半導電性樹脂層は、体積抵抗率が10Ω・cm以上で1012Ω・cm以下であることを特徴とする現像装置。
  4. 請求項記載の現像装置において、
    除電部材には、現像剤担持体との間にて、この現像剤担持体上の残留現像剤が除電される除電バイアスを印加する除電バイアス印加手段を備えることを特徴とする現像装置。
  5. 請求項記載の現像装置において、
    前記除電バイアスは、直流定電流制御によって供給されるものであることを特徴とする現像装置。
  6. 請求項記載の現像装置において、
    前記除電バイアスは、直流成分に交流成分が重畳されたものであることを特徴とする現像装置。
  7. 請求項記載の現像装置おいて、
    前記帯電規制部材の駆動力を現像剤担持体に伝達する駆動伝達手段を備えることを特徴とする現像装置。
  8. 請求項記載の現像装置において、
    駆動伝達手段は、帯電規制部材の回転軸を芯材として筒状薄膜部材の両端に位置し且つ筒状薄膜部材に押し付けられる駆動押圧部材と、
    筒状薄膜部材の内周面側に設けられ駆動押圧部材と共に筒状薄膜部材を挟持する支持部材とを備えることを特徴とする現像装置。
  9. 静電潜像が担持される像担持体と、
    この像担持体上の静電潜像を現像する請求項1乃至のいずれかに記載の現像装置とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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