JP2006091526A - 現像装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 静電潜像が担持される像担持体1に対向し回動自在で且つ表面に現像剤を担持する現像剤担持体2と、この現像剤担持体2に対向し回動自在で且つ当該現像剤担持体2上の現像剤の帯電規制を行う帯電規制部材3と、この帯電規制部材3に対向配置され且つ当該帯電規制部材3上に付着した帯電現像剤を除電する除電部材4とを備える。
また、現像剤担持体2に対向し回動自在で且つ当該現像剤担持体2上の現像剤の帯電規制を行う帯電規制部材3と、この帯電規制部材3に対向配置され且つ当該帯電規制部材3上に付着した現像剤を掻き落とす掻き落とし部材5と、この掻き落とし部材5によって掻き落とされた帯電現像剤を除電する除電部材4とを備える。
【選択図】 図1
Description
したがって、このようなトナーに現像装置内で加わるストレスを可能な限り小さくすることが、長期に亘って安定的に使用する現像装置としての重要な要件となっている。
同図において、現像剤としてのトナーが収容されるトナーホッパ61内に設けられたアジテータ62によって撹拌されたトナーは、トナー供給ロール63を介して現像ロール64上に供給される。このとき、この現像ロール64に対向して配置された回転可能な層規制部材としての層規制ロール65によって、現像ロール64上のトナーはその層厚を規制されると共に所定の帯電量を付与され、現像ロール64上に規制されたトナー薄層が形成される。このように、層規制部材として層規制ロール65を使用することで、層規制部材として例えばブレードを使用した方式に比べ、トナーへのストレスが大きく低減されるようになる。
そして、現像ロール64に対し接触又は所定の間隙を隔てて配置された感光体ドラム66と現像ロール64の間に印加された現像バイアスによって、現像ロール64上に規制、帯電されたトナー薄層が感光体ドラム66上に現像され、顕像化される。
ここで、層規制ロール65上に付着したトナーは、掻き落とし部材67で掻き落とされ、トナー供給ロール63又はトナーホッパ61に戻される。尚、図中、符号68は感光体ドラム66を帯電する帯電ロールであり、符号69は感光体ドラム66上の残留トナーを掻き落とすブレードである。
しかしながら、その場合、層規制ロール65上にトナー本来の極性とは逆極性のトナーが付着し、例えばこの層規制ロール65に付着したトナーが層規制ロール65の回転に伴って、層規制ロール65と現像ロール64との対向部位に再び侵入するため、層規制ロール65との対向部位を過ぎた現像ロール64表面には、層規制ロール65上に付着した特に逆極性のトナーに影響され、トナー量や帯電量が異なる不均一なトナー層が形成されることとなる。この不均一なトナー層がそのまま現像ロール64と感光体ドラム66との対向部位である現像領域に達し、不安定な現像が行われる結果、画質の劣化を来すようになる。
ところが、層規制ロール65表面に付着したトナーのうち、特に、逆極性に帯電したトナーは、静電引力(クーロン力)により無帯電トナーより強固に層規制ロール65上に付着しているため、層規制ロール65からこの逆極性トナーを掻き落とすためには、掻き落とし部材67を層規制ロール65へ強く押し当てる必要がある。そのため、この強い押し当て力によってトナーの溶融が発生し易くなり、層規制ロール65や掻き落とし部材67へのトナー固着が起こり易くなる。
更に、図13では、層規制ロール65が現像ロール64だけでなく、トナー供給ロール63にも接触するように配設し、層規制ロール65とトナー供給ロール63との摩擦により層規制ロール65上に付着したトナーを除去するようにした方式が提示されている(例えば特許文献2参照)。しかしながら、この場合も、層規制ロール65から掻き落とされた(除去された)トナーは直接トナー供給ロール63やトナーホッパ61に戻されるため、トナーの凝集に対する解決には至らない。
更にまた、図14に示すように、層規制ロール65とトナー供給ロール63に共に接触しこれらの表面を清掃するクリーニングロール70を備える方式も提示されている(例えば特許文献3参照)。尚、図中、符号73〜76はバイアス電源である。そして、この方式にあっては、現像時と非現像時とで極性の異なるバイアスをクリーニングロール70に印加して、層規制ロール65やトナー供給ロール63上のトナー固着を防止するようにしている。しかしながら、この方式では、現像動作時に発生する逆極性トナー等の異常帯電トナーについてはそのままトナーホッパ61内に混在させることとなり、凝集等を防ぐことができない。
本発明は、以上の技術的課題を解決するためになされたものであって、現像剤担持体上のトナー帯電量やトナー量が安定し、且つ、装置内のトナーの流動性等も安定した現像装置及びこれを用いた画像形成装置を提供するものである。
また、現像剤担持体2は現像剤を担持できるものであればロール状、ベルト状いずれでもよく、効果的に現像を行う観点からは現像剤担持体2が像担持体1に接触配置される態様が好ましいが、像担持体1と非接触配置の態様であっても差し支えない。更に、現像剤担持体2としては弾性体であっても剛体であっても差し支えない。
また、この帯電規制部材3によって、現像剤担持体2上の現像剤の層厚規制を同時に行うことも可能であり、この場合、この帯電規制部材3の上流側では現像剤担持体2上の現像剤量が既に層厚規制されていてもよいし、特に層厚規制されていなくてもよい。
また、除電バイアスとして、直流バイアスに交流バイアスを重畳したバイアスを使用することが好ましく、このことにより、帯電規制部材3上に付着した帯電現像剤を一層有効に除電することができるようになる。
除電部材4をロール状で構成することで、帯電規制部材3と接触しても長期使用に際し、安定した除電性能の維持が可能になる。また、除電部材4として、表面に半導電性ブラシを有する回転部材(ブラシ状)で構成するようにすれば、上述したロール状と同様、長期使用に際し安定した除電性能の維持が可能になる。更に、除電部材4としてコロナ帯電器を使用することで、帯電規制部材3との接触が避けられ、長期使用に際し一層安定した除電性能を維持することができる。
ここで、現像剤として一成分系の負極性トナーを使用し、現像剤担持体2と帯電規制部材3とが(a)のようにWith方向に回転する場合について説明する。
現像剤収容部6から図示外の現像剤供給部材等によって現像剤担持体2上に供給されたトナーは、トナーが現像剤担持体2上に供給されるまでのトナー同士の摩擦等によって、マイナス帯電されたトナーやプラス帯電されたトナーが混在する。
帯電付与(帯電規制部材3側がマイナス極性となる電界作用により)されるが、このとき、多くのトナーは正規のマイナス帯電が行われるが、一部異常帯電を受けたトナーはプラス帯電(逆極性トナー)される。そして、逆極性トナーは帯電規制部材3側に吸引される。
そのため、現像剤担持体2と帯電規制部材3との対向部位を過ぎた現像剤担持体2上のトナーは、層厚規制も加わって、マイナスに帯電され且つ層厚が規制された均一なトナー層が形成されることとなる。
一方、帯電規制部材3上には、電気的に吸引された逆極性トナーや機械的な摩擦力により付着するマイナストナーが付着したまま、帯電規制部材3の回転に伴って移動する。
そして、帯電規制部材3上に付着した帯電トナーは、除電部材4との対向部位で除電されトナー本来の極性(この場合マイナス)に戻る。そのため、特に逆極性トナー(この場合プラス帯電したトナー)が現像剤担持体2の上流側に直接戻ることを防いでいる。尚、帯電規制部材3と除電部材4との対向部位で、帯電規制部材3上に付着したトナーは帯電量が小さくなることから、多くは帯電規制部材3から掻き落とされる。
仮に、逆極性トナーが現像剤担持体2の上流側に戻ると、この逆極性トナーの周囲に他のトナー(本来の極性を有するトナー)が集まり易く、クラスタ状の凝集を起こす結果、トナーの粒径や流動性に悪影響を及ぼすこととなる。
また、図2(b)についても、除電部材4によって、帯電規制部材3上に付着した帯電トナーが除電されるため、(a)と同様の効果を生じる。
このとき、掻き落とし部材は、除電部材4にて除電された後の現像剤を掻き落とすことから、掻き落とし部材の帯電規制部材3への押し当て力を小さくでき、帯電規制部材3や掻き落とし部材への現像剤固着を防ぐことができる。尚、掻き落とし後の現像剤が現像剤収容部6等に混入しても、除電された現像剤を掻き落とすことから、混入による凝集を防ぐことができる。
また、上述した第二の態様の現像装置のうち、現像剤担持体2に供給する現像剤が収容可能な現像剤収容部6を備えた態様において、除電部材4として、少なくとも一部に除電バイアスが印加可能な導電部を有し、帯電規制部材3から掻き落とされた現像剤が前記現像剤収容部6に至る前に除電する仕切部材とすることも可能で、この仕切部材によって帯電規制部材3から掻き落とされた現像剤は、仕切部材によって除電され、その後現像剤収容部6へ戻される。
尚、仕切部材は、板状であってもよいし、例えば板状部材の下流側にロール状部材を備え、このロール状部材にて現像剤を現像剤収容部6等に戻す態様であってもよい。尚、この場合、ロール状部材のみが除電機能を備えることであってもよい。
また、本発明は、上述された現像装置を含む画像形成装置をも対象とするものである。
また、現像剤担持体に対向し回動自在で且つ当該現像剤担持体上の現像剤の帯電規制を行う帯電規制部材と、この帯電規制部材に対向配置され且つ当該帯電規制部材上に付着した現像剤を掻き落とす掻き落とし部材と、この掻き落とし部材によって掻き落とされた帯電現像剤を除電する除電部材とを備えたので、現像剤担持体上の現像剤が安定した帯電量に規制され、現像特性を安定させることができる。
そして、帯電規制部材上に付着した、特に現像剤本来の極性と異なる極性の現像剤が除電されることから、これら逆極性に帯電した帯電現像剤による現像剤凝集等を防ぐことができ、現像剤の安定した流動性をも確保することができる。
したがって、長期に亘って安定した現像特性が得られる現像装置を提供できる。また、この現像装置を用いることで、長期に亘って安定した画像形成が可能な画像形成装置を提供できる。
◎実施の形態1
図3は、本発明が適用された実施の形態1の画像形成装置を示す。
同図において、符号21は、矢印方向に回転する有機感光体等からなる静電潜像を担持する感光体であり、この感光体21はスコロトロン等の帯電装置22によって帯電され、レーザ書込装置やLEDアレイを有する露光装置23によって静電潜像が書き込まれる。この静電潜像は、光の当たった感光体21表面電位が低下し、光の当たっていない高電位部分とのコントラストによる電位画像として形成される。
また、現像装置24は、現像ハウジング31内に非磁性一成分現像剤であるトナーを収容し、現像剤担持体としての現像ロール32にトナーを担持させ、この現像ロール32にバイアス電源25からの現像バイアスを印加することで、現像ロール32を静電潜像の高電位部と低電位部との中間電位に保持し、静電潜像の画像部を帯電されたトナーにて現像するようにしたものである。
更に、転写装置26は、例えば感光体21に接触配置される転写ロールにて構成され、バイアス電源27によって感光体21上のトナー像が引き付けられる方向の転写バイアスを印加することで、感光体21上のトナー像を記録材28に転写させるようにしたものである。
また、感光体21上に残留したトナーは、例えばドクターブレード式のクリーニング装置29によって除去される。
定着装置50は、例えばヒートロール方式で、加熱ロール51と加圧ロール52とを有し、この加熱ロール51と加圧ロール52との間に記録材28を通過させることによりトナー像を記録材28に定着するようになっている。
本実施の形態における現像ロール32は、ステンレス等の金属製シャフト周面に、ウレタンゴムやシリコーンゴム等の合成ゴムからなる円筒状の半導電性ゴムを被覆した構成であり、シャフトの両端が図示外の支持体に回転自在に支持されるようになっている。また、この現像ロール32には、シャフトの端部にバイアス電源25が接続され、所定の現像バイアスが印加されるようになっている。尚、本実施の形態では、現像ロール32は金属製シャフトに半導電性弾性部材を被覆した構成としたが、例えばアルミニウムやステンレス等の金属ロールであっても差し支えない。また、現像ロール32と感光体21とは接触した構成としたが、非接触であっても差し支えない。
本実施の形態における除電部材37としては、図4に示す態様の他に、例えば図5(b)〜(d)に示すような各種の除電部材37が使用できる。図5(a)は本実施の形態で使用される除電部材37であり、(b)は表面が半導電性ブラシで構成されたブラシ状回転部材、(c)は帯電規制ロール36に近接配置された導電性部材、(d)は帯電規制ロール36に除電部材37としてのスコロトロン等のコロナ帯電器が近接配置された構成となっている。尚、このスコロトロンの使用に際しては、バイアス電源43としては、高圧側の電源43aと制御側の電源43bとに分かれている。
同図において、トナーホッパ34内でアジテータ35によって撹拌されたトナーは、アジテータ35の羽根35bの回転によってトナー供給ロール33側に供給される。トナー供給ロール33上に担持されたトナーは、トナー供給ロール33の回転に伴い搬送され、現像ロール32との対向部位に到達する。このとき、この対向部位での現像ロール32とトナー供給ロール33との機械的な摺擦力や供給バイアスによる電界作用により、トナー供給ロール33上のトナーは現像ロール32側へ供給され、現像ロール32上にはある程度制御されたトナー層が形成される。
現像ロール32へ供給されたトナーは、帯電規制ロール36によって帯電制御され、現像ロール32上には所定のトナー帯電量で且つ所定のトナー量のトナー薄層が形成される。このため、現像ロール32上で帯電制御されたトナー薄層が現像ロール32と感光体21との現像領域に搬送されることになる。
そして、現像領域では、バイアス電源25からの現像バイアスにより現像が行われ、感光体21上の静電潜像が顕像化される。また、現像ロール32上で現像されずに残った残留トナーは、現像ロール32上をそのまま搬送され、トナー供給ロール33との対向部位に到達し、ここでトナー供給ロール33側に回収される。
また、このとき、除電部材37に交流電界を重畳していることから、一層効率的に除電作用が行われるようになる。
したがって、長期に亘って現像特性が安定すると共に、安定した画像形成が可能な画像形成装置が実現できるようになる。
尚、本実施の形態では、除電部材37としてロール部材を使用したことにより、連続的に安定した除電効果が得られるが、例えば図5(b)のようなブラシ状回転部材を用いても連続的に安定した除電効果が得られる。また、図5(c)のように帯電規制ロール36に非接触のコロナ帯電器を使用することで、帯電規制ロール36へ摩耗劣化等の物理的な影響を与えることなく、除電を行うことが可能になる。
しかしながら、このトナーホッパ34へ戻ったトナーは十分除電されているため、核となってトナーホッパ34内のトナーを凝集させるようなことがなく、トナーの流動性等への悪影響を及ぼすこともない。
一方、帯電規制ロール36上から掻き落とされなかったトナーは、そのまま帯電規制ロール36と現像ロール32との対向部位に戻ることとなるが、このときもトナーの帯電量は小さく、逆極性トナーもないため、帯電規制ロール36と現像ロール32間の電界に影響を与えることがなく、トナー薄層の帯電条件は安定して行われるようになる。
更に、本実施の形態では、帯電規制ロール36を挟んで現像ロール32と除電部材37とを略対向する位置に配設していることから、除電バイアスが帯電バイアスに影響することもなく、安定した帯電規制が行われる。
図6は、本発明が適用された画像形成装置の実施の形態2に係る現像装置の要部を示す。同図において、本実施の形態は、実施の形態1における現像装置24と略同様に構成されるが、帯電規制ロール36に対向配置される部材として、除電部材37の更に下流側に掻き落とし部材38が設けられている点が実施の形態1と異なる。尚、実施の形態1と同様な構成要素には同様の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
本実施の形態では、除電部材37によって帯電規制ロール36上に付着した帯電トナー(主として逆極性トナー)を除電した後、帯電規制ロール36上に付着したままのトナーを確実に掻き落とすことができ、帯電規制ロール36と現像ロール32との対向部位では、帯電規制ロール36側が常に新生面となるため、安定した帯電制御が可能になり、現像ロール32上のトナー層のトナー帯電量及びトナー量の規制が常時安定して行われるようになる。
また、この掻き落とし部材38によって掻き落とされたトナーは、除電部材37によって既に除電処理がなされているため、トナーホッパ34等へ戻されてもトナー凝集を起こすことがなく、トナーの安定した流動性は維持されることとなる。
更に、本実施の形態では、除電部材37が、実施の形態1に比較し、帯電規制ロール36と現像ロール32との対向部位の近くに配設される構成となっているが、除電部材37に印加する除電バイアスが帯電規制ロール36と現像ロール32間の帯電バイアスに影響しないように配設されていることは云うまでもない。
図7は、本発明が適用された画像形成装置の実施の形態3に係る現像装置の要部を示す。同図において、本実施の形態は、実施の形態1における現像装置24と略同様に構成されるが、除電部材37の構成が異なる点と、帯電規制ロール36に対向して掻き落とし部材38が配設される点とが実施の形態1と異なる。尚、実施の形態1と同様な構成要素には同様の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
仕切板37aは、図8に示すように、三方が絶縁性のプラスチック(コの字状)371aの内部に半導電性プラスチック372aを一体化したものとなっている。また、ロール部材37bは、金属シャフト周面に例えば半導電性のウレタンゴムを被覆したもので、金属シャフトによって図の矢印方向に回転できるようになっている。そして、この金属シャフトの一端がバイアス電源43に接続されている。
したがって、帯電規制ロール36から掻き落とされたトナーは、除電が確実になされることから、トナーホッパ34へ戻されても、このトナーを核とした凝集の発生を防ぐことが可能になり、トナーの安定した流動性を維持できる。尚、このとき、仕切板37aの半導電性プラスチック372aは、除電バイアスが帯電規制ロール36と現像ロール32との間の帯電バイアスに影響しない距離になっている。
図9は、本発明が適用された画像形成装置の実施の形態4に係る現像装置の要部を示す。同図において、本実施の形態は、実施の形態1における現像装置24と異なり、帯電規制ロール36が現像ロール32の下方に配設されている。また、トナー供給ロール33の下方には、帯電規制ロール36等から掻き落とされたトナーをトナーホッパ34側へ戻す第二のアジテータ51が配設されている。尚、実施の形態1と同様な構成要素には同様の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
そして、現像ロール32と対向する位置で、鉛直下方側には、トナー供給ロール33によって現像ロール32上に供給されたトナーの帯電量を制御するための帯電規制ロール36が、現像ロール32と所定量食い込んだ状態で維持され、現像ロール32上のトナーのトナー帯電量とトナー量を規制するようになっている。また、帯電規制ロール36には、帯電規制ロール36上に付着したトナーを掻き落とす掻き落とし部材38が接触配置されている。
特に、本実施の形態では、トナー供給ロール33の下方に、例えば半導電性のシャフトの周囲に複数の半導電性フィルム(本例では4枚)が設けられた第二のアジテータ51が配設されている。この第二のアジテータ51は、例えば図示外の掻き落とし部材によってトナー供給ロール33上から掻き落とされたトナー等をトナーホッパ34側に戻すようになっている。
そして、本実施の形態では、この第二のアジテータ51には、バイアス電源43が接続されており、このアジテータ51の回転によって、搬送されるトナーの除電を行うようになっている。
トナーホッパ34内でアジテータ35によって撹拌されたトナーは、その羽根35b(本実施の形態では2枚の羽根が形成されている)の回転によって徐々にトナー供給ロール33側に供給される。
トナー供給ロール33に供給されたトナーは、現像ロール32との対向部位で所定量のトナーが現像ロール32側に供給される。この現像ロール32側に供給されたトナーは、そのまま帯電規制ロール36側に運ばれ、トナー帯電量及びトナー量の規制が行われる。その結果、所定量のトナー薄層が現像ロール32上に形成され、その後の現像領域での安定した現像がなされるようになる。
そのため、トナーホッパ34内でのトナーの凝集を防ぐことができ、トナーの安定した流動性が維持される。
一方、ブレード39によって現像ロール32から掻き落とされたトナーは、マイナス帯電が維持された状態のため、トナーホッパ34内に混入しても凝集等の悪影響を発生することは殆どない。
このような態様にあっては、帯電規制ロール36上に付着した帯電トナーは、除電部材37によって除電された後掻き落とし部材38によって掻き落とされるため、掻き落とされたトナーは十分除電された状態となっている。したがって、除電されたトナーが第二のアジテータ51を経由してトナーホッパ34に戻ることとなり、トナーホッパ34内でトナー凝集等の発生を抑えることが可能になる。
更に、この除電部材37を設ける態様では、第二のアジテータ51にもバイアス電源43を印加することもでき、このことにより、一層トナーの除電がなされることとなる。
Claims (14)
- 静電潜像が担持される像担持体に対向し回動自在で且つ表面に現像剤を担持する現像剤担持体と、
この現像剤担持体に対向し回動自在で且つ当該現像剤担持体上の現像剤の帯電規制を行う帯電規制部材と、
この帯電規制部材に対向配置され且つ当該帯電規制部材上に付着した帯電現像剤を除電する除電部材とを備えることを特徴とする現像装置。 - 請求項1記載の現像装置において、
除電部材には、帯電規制部材との間にて、この帯電規制部材上の帯電現像剤が除電される除電バイアスを印加することを特徴とする現像装置。 - 請求項2記載の現像装置において、
前記除電バイアスは、帯電規制部材と除電部材との間に、除電部材側が現像剤の本来の帯電極性と同じ極性方向となるような電界を付与するものであることを特徴とする現像装置。 - 請求項2又は3記載の現像装置において、
除電バイアスは、直流バイアスに交流バイアスを重畳するものであることを特徴とする現像装置。 - 請求項1記載の現像装置において、
除電部材は、ロール部材で構成されることを特徴とする現像装置。 - 請求項1記載の現像装置において、
除電部材は、表面に半導電性ブラシを有する回転部材で構成されることを特徴とする現像装置。 - 請求項1記載の現像装置において、
除電部材は、コロナ帯電器にて構成されることを特徴とする現像装置。 - 請求項1記載の現像装置において、
除電部材は、除電部材に作用する除電電界が現像剤担持体と帯電規制部材との間の帯電領域に影響しない位置に配置されることを特徴とする現像装置。 - 請求項1記載の現像装置において、
更に、帯電規制部材と除電部材との対向位置より帯電規制部材の回転方向下流側には、帯電規制部材と対向配置され且つ帯電規制部材上の現像剤を掻き落とし可能な掻き落とし部材を設けることを特徴とする現像装置。 - 請求項9記載の現像装置において、
除電部材及び掻き落とし部材は、除電部材に作用する除電電界が現像剤担持体と帯電規制部材との帯電領域に影響しない位置に配置されることを特徴とする現像装置。 - 静電潜像が担持される像担持体に対向し回動自在で且つ表面に現像剤を担持する現像剤担持体と、
この現像剤担持体に対向し回動自在で且つ当該現像剤担持体上の現像剤の帯電規制を行う帯電規制部材と、
この帯電規制部材に対向配置され且つ当該帯電規制部材上に付着した現像剤を掻き落とす掻き落とし部材と、
この掻き落とし部材によって掻き落とされた帯電現像剤を除電する除電部材とを備えることを特徴とする現像装置。 - 請求項11記載の現像装置のうち、現像剤担持体に供給する現像剤が収容可能な現像剤収容部を備えた態様において、
除電部材は、少なくとも一部に除電バイアスが印加可能な導電部を有し、帯電規制部材から掻き落とされた現像剤が前記現像剤収容部に至る前に除電する仕切部材であることを特徴とする現像装置。 - 請求項11記載の現像装置のうち、現像剤担持体に供給する現像剤が収容可能な現像剤収容部を備えた態様において、
除電部材は、現像剤収容部の現像剤循環経路の入口側に配設され且つ掻き落とし部材によって帯電規制部材から掻き落とされた現像剤を除電しつつ搬送する除電搬送部材であることを特徴とする現像装置。 - 請求項1乃至13のいずれかに記載の現像装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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