JP2005049463A - 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 Download PDF

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Nobuhiko Umezawa
信彦 梅澤
Noriyuki Kimura
則幸 木村
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Abstract

【課題】現像剤凝集物が第1シール部材と現像剤担持体との接触部に挟まることにより接触不良が発生し、その接触不良部から現像容器内の現像剤が噴き出した場合に、噴き出した現像剤が像担持体に付着するのを防止する。
【解決手段】現像剤担持体11の表面に当接する第2シール部材17を第1シール部材16よりも開口部10a近傍に位置させて現像容器10に設ける。これにより、第1シール部材16が現像剤担持体11に対して当接している状態において、現像剤凝集物が第1シール部材16と現像剤担持体11との接触部に突発的に挟まることにより接触不良が発生し、その接触不良部から現像容器内の現像剤が噴き出した場合に、噴き出した現像剤を第2シール部材17にてシールすることにより、噴き出した現像剤が像担持体1に付着することはなくなるので、現像剤汚れのない画像を提供することができる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の画像形成装置として、潜像担持体としての感光体と、互いに異なる色のトナーを収容し、該感光体に対して接離動作を行う複数の現像装置とを備えたものが知られている。この画像形成装置では、各現像装置で順次現像した各色のトナー像を重ね合わせて形成した感光体上の重ねトナー像を転写材に一括転写したり、各現像装置で現像した感光体上の各色のトナー像を中間転写体上に順次重ね合わせて転写し、該中間転写体上の重ねトナー像を転写材に一括転写したりすることにより、カラー画像が形成される(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
ここで、図5は従来の画像形成装置に備えられる現像装置の一例を示す縦断側面図、図6は現像装置の一部を拡大して示す縦断側面図である。図5及び図6に示すように、この現像装置は、現像剤として非磁性一成分トナー(以下、トナーという)を用いた一成分現像方式の現像装置である。現像装置は、それぞれ感光体ベルト101に向けた開口部110aを有する現像容器110、現像剤担持体としての現像ローラ111、該現像ローラ111上にトナーの供給を行うトナー供給ローラ112、現像容器110内のトナー収容部118a、118b、118cに収容されているトナーを供給ローラ112側へ送り出す搬送パドル117a、117b、117c、そして、現像ローラ111上に当接して現像ローラ111に担持されたトナーの層厚を規制し所定の層厚のトナー層を形成するための現像剤層規制ローラとしての規制ローラ114などを有している。
【0004】
現像ローラ111は、現像容器110の開口部110aから一部が露出して現像時には所定の線速で矢印反時計方向に回転可能に設置されており、トナーをローラ面に担持して感光体ベルト101との当接部である現像位置に搬送し、感光体ベルト101上に形成された潜像を現像する。
【0005】
トナー供給ローラ112は、現像ローラ111に所定の圧力で当接されている。また、トナー供給ローラ112には、トナー規制ブレード113が当接され、現像ローラ111に供給するトナーの量が規制されるようになっている。
【0006】
規制ローラ114は、現像ローラ111上のトナーを所定の層厚に規制するともに、トナーに対して摺接することによりトナーを摩擦帯電する。現像ローラ111上で帯電されたトナーは、感光体ベルト101上の静電潜像を現像する。また、規制ローラ114には規制ローラクリーニングブレード115が当接されており、現像ローラ111との当接部を通過した規制ローラ114の表面がクリーニングされるようになっている。また、湿度等の環境変動による現像ローラ111及び規制ローラ114の外径の変化を吸収するために、規制ローラ114の付勢手段としてスプリング119を設け、規制ローラ114を現像ローラ111に対して加圧している。
【0007】
また、現像装置の側端部(図5中左側)には、それぞれ独立して回転可能なカム150が当接しており、非現像時には感光体ベルト101から離間し、現像に先立って現像ローラ111が感光体ベルト101と所定の位置関係としての接触する現像位置まで移動するような接離動作を行うように構成されている。
【0008】
さらに、現像装置の現像容器110の内面には、現像ローラ111と現像容器110との隙間からトナーが漏れ出すのを防止するために、現像ローラ111の表面に先端が当接するよう延在した入り口シール116が設けられている。
【0009】
【特許文献1】
特開2002−182470公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、入り口シール116は、現像容器110の内圧の影響を受けるため、現像ローラ111に対する十分な当接圧及びその真直性が必要である。そこで、図6に示すように、入り口シール116は、現像ローラ111に対して食い込む形で当接している。
【0011】
しかしながら、このように入り口シール116が現像ローラ111に対して食い込む形で当接している状態において、トナーの経時劣化や装置内湿度上昇による流動性の低下等によりトナーが凝集したトナー凝集物が発生し、このトナー凝集物が入り口シール116と現像ローラ111との接触部に突発的に挟まった場合には、その影響で局所的に入り口シール116の現像ローラ111に対する接触不良が発生し、その接触不良部から現像容器110内の圧力が開放されて現像容器110内のトナーが噴き出し、噴き出したトナーが現像ローラ111の上部より感光体ベルト101に付着することで、トナー汚れが画像に発生するという問題がある。
【0012】
なお、トナー凝集物の発生は、入り口シール116の現像ローラ111に対する当接圧を下げることで、発生率を下げることができるが、現像容器110内のトナーの外部流出を防ぐといった入り口シール116の主たる機能が損なわれてしまうために、ある程度の圧力にて当接せざるを得ず、完全に発生を防ぐのは困難である。
【0013】
加えて、入り口シール116は現像容器110の内面に配設されていることから、入り口シール116近傍の現像ローラ111の上部においては、現像ローラ111の回転に伴って外部から現像ローラ111に沿って流れ込む気流と入り口シール116にぶつかって戻る気流とが衝突して乱流が発生するという問題がある。この乱流は、現像ローラ111上のトナーを飛散させ、飛散したトナーが現像ローラ111の上部より感光体ベルト101に付着することで、トナー汚れが画像に発生するという問題がある。
【0014】
本発明の目的は、現像剤凝集物が第1シール部材と現像剤担持体との接触部に挟まることにより接触不良が発生し、その接触不良部から現像容器内の現像剤が噴き出した場合に、噴き出した現像剤が像担持体に付着するのを防止することである。
【0015】
本発明の目的は、現像剤担持体上のトナーが飛散するのを防止することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、像担持体上の潜像を現像する現像装置において、現像剤を収容し、前記像担持体表面に向けて開口部を有する現像容器と、この現像容器の前記開口部近傍に配設され、前記現像剤を担持搬送して前記像担持体の潜像を現像する現像剤担持体と、この現像剤担持体の表面に先端が当接するように前記現像容器に設けられ、前記現像容器内の前記現像剤が前記開口部から外部に流出するのを防止する第1シール部材と、この第1シール部材よりも前記開口部近傍に位置し、前記現像剤担持体の表面に当接するように前記現像容器に設けられる第2シール部材と、を備える。
【0017】
したがって、第1シール部材が現像剤担持体に対して当接している状態において、現像剤の経時劣化や装置内湿度上昇による流動性の低下等により現像剤が凝集した現像剤凝集物が発生し、この現像剤凝集物が第1シール部材と現像剤担持体との接触部に突発的に挟まった場合には、その影響で局所的に第1シール部材の現像剤担持体に対する接触不良が発生し、その接触不良部から現像容器内の圧力が開放されて現像容器内の現像剤が噴き出すことになるが、噴き出した現像剤は第2シール部材にてシールされる。これにより、噴き出した現像剤が像担持体に付着することはなくなるので、現像剤汚れのない画像を提供することが可能になる。
【0018】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の現像装置において、前記第1シール部材の前記現像剤担持体の表面に対する当接圧に比べて前記第2シール部材の前記現像剤担持体の表面に対する当接圧を小さくする。
【0019】
したがって、第2シール部材は現像容器の内圧の影響を受けないために現像剤担持体に対する当接圧を第1シール部材の当接圧よりも大きくする必要はなく、第1シール部材よりも当接圧を小さくすることにより、第2シール部材での現像剤凝集物の発生を抑えることが可能になる。
【0020】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の現像装置において、前記第1シール部材の形成素材をPET(Polyethylene Terephthalate)にする。
【0021】
したがって、第1シール部材による現像剤担持体に対する十分な当接圧及びその真直性を確保することが可能になる。
【0022】
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか一記載の現像装置において、前記第2シール部材の形成素材をPUR(Polly Urethane Reactive)にする。
【0023】
したがって、PURは素材の曲げ応力が小さいことから、現像剤担持体に対する当接圧が極力小さく、かつ、現像剤担持体への接触が確実な第2シール部材を得ることが可能になる。
【0024】
請求項5記載の発明は、請求項1ないし4のいずれか一記載の現像装置において、前記第1シール部材の表層に導電性を付与する。
【0025】
したがって、第1シール部材での電荷の蓄積が無くなり、第1シール部材への現像剤の付着力を落とすことで、現像剤凝集物の発生率を低下させることが可能になる。
【0026】
請求項6記載の発明は、請求項1ないし5のいずれか一記載の現像装置において、前記第2シール部材を前記現像容器における前記像担持体に対する最近傍に配設する。
【0027】
したがって、現像剤担持体の回転に伴って発生する気流が現像容器の内部(第1シール部材の配設部分)に流れ込むのが防止され、乱流が発生することがなくなるので、現像剤担持体上のトナーが飛散するのを防止することが可能になる。
【0028】
請求項7記載の発明のプロセスカートリッジは、潜像が形成される像担持体と、この像担持体を回転可能に保持するカートリッジケースと、このカートリッジケース内に保持され、前記像担持体上の潜像を現像する請求項1ないし6のいずれか一記載の現像装置と、を備える。
【0029】
したがって、このプロセスカートリッジを用いた画像形成装置で画像形成を行った際に、現像剤凝集物が第1シール部材と現像剤担持体との接触部に挟まることにより接触不良が発生し、その接触不良部から現像容器内の現像剤が噴き出した場合であっても、噴き出した現像剤が像担持体に付着するのを防止することが可能になる。
【0030】
請求項8記載の発明の画像形成装置は、像担持体と、この像担持体の表面を一様に帯電する帯電装置と、一様帯電後の前記像担持体を露光して潜像を形成する光書込装置と、前記像担持体上に形成された潜像を現像する請求項1ないし6のいずれか一記載の現像装置と、前記像担持体から記録媒体に現像像を転写する転写装置と、前記記録媒体に転写された前記現像像を定着する定着装置と、を備える。
【0031】
したがって、この画像形成装置で画像形成を行った際に、現像剤凝集物が第1シール部材と現像剤担持体との接触部に挟まることにより接触不良が発生し、その接触不良部から現像容器内の現像剤が噴き出した場合であっても、噴き出した現像剤が像担持体に付着するのを防止することが可能になる。
【0032】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態を図1ないし図4に基づいて説明する。本実施の形態は、画像形成装置として4組の現像装置を備えたカラーレーザプリンタ(以下、プリンタという。)を適用した例である。
【0033】
ここで、図1は本実施の形態のプリンタPの概略構成を示す縦断側面図である。図1に示すように、プリンタPは、複数の支持ローラに掛け回された像担持体としての感光体ベルト1を備えている。感光体ベルト1は図中の矢印Aで示した時計方向に回転駆動され、その周りには、帯電装置3、光書込装置4、4組の現像装置5Bk,5C,5M,5Y、中間転写体としての中間転写ベルト6、感光体クリーニング装置7などが配置されている。感光体ベルト1の表面には有機感光層が形成されている。
【0034】
このようなプリンタPで画像形成動作(プリント動作)を実行するときは、帯電装置3に高電圧が印加されることにより、感光体ベルト1が一様に帯電される。そして、図示しない画像信号処理部では、カラー画像情報(例えば、外部のコンピュータから送られてきたカラー画像信号)が光書き込み信号に変換されて光書込装置4に送られる。光書込装置4では、上記光書き込み信号に基づいて図示しない光源としてのレーザが制御され、ポリンゴンミラー8、f/θレンズ9a及び反射ミラー9bを介して、Black(Bk)、Cyan(C)、Magenta(M)、Yellow(Y)の画像信号に対応した光書き込みが行われ、感光体ベルト1上に静電潜像が形成される。
【0035】
感光体ベルト1上の静電潜像は、該潜像とは逆極性の電荷にて帯電された現像剤としての各色トナーをそれぞれ有する各現像装置5Bk、5C、5M、5Yによって各色ごとに現像される。これにより、感光体ベルト1上には、各色ごとにトナー像が形成される。
【0036】
感光体ベルト1と中間転写ベルト6との接触部においては、中間転写ベルト6にトナーと逆極性の電荷を印加することにより、感光体ベルト1上のトナー像が中間転写ベルト6上に転写される。このトナー像の形成及び転写動作を4回くり返すことにより、中間転写ベルト6上に4色重ねのカラートナー像が形成される。この中間転写ベルト6上のカラートナー像は、給紙カセット40又は手差しトレイ41から搬送ローラ対42によって送られてきた記録媒体としての転写紙pに、転写装置としての紙転写ローラ43によって転写される。カラートナー像が転写された転写紙pは、定着ローラ対44からなる定着装置に搬送され、該トナー像が溶融定着される。
【0037】
次に、本実施の形態の特長である現像装置5(5Bk,5C,5M,5Y)について図2及び図3を用いて説明する。現像装置5は、非磁性一成分トナー(以下、トナーという)を用いた一成分現像方式の現像装置である。各現像装置5は、それぞれ感光体ベルト1に向けた開口部10aを有する現像容器10、現像剤担持体としての現像ローラ11、該現像ローラ11上にトナーの供給を行うトナー供給ローラ12、現像容器10内のトナー収容部18a、18b、18cに収容されているトナーを供給ローラ12側へ送り出す搬送パドル17a、17b、17c、そして、現像ローラ11上に当接して現像ローラ11に担持されたトナーの層厚を規制し所定の層厚のトナー層を形成するための現像剤層規制ローラとしての規制ローラ14などを有している。
【0038】
現像ローラ11は、現像容器10の開口部10aから一部が露出して現像時には所定の線速で矢印反時計方向に回転可能に設置されており、トナーをローラ面に担持して感光体ベルト1との当接部である現像位置に搬送し、感光体ベルト1上に形成された潜像を現像する。
【0039】
トナー供給ローラ12は、現像ローラ11に所定の圧力で当接されており、その表面部は、発泡ポリウレタンで構成されている。また、トナー供給ローラ12には、トナー規制ブレード13が当接され、現像ローラ11に供給するトナーの量が規制されるようになっている。
【0040】
各搬送パドル17は、矢印反時計方向に回転可能に設置されており、この回転によりトナーを供給ローラ12側へ送り出す。各搬送パドルの形成素材としては、例えばポリプロピレン等の柔らかく弾性を有するものを用いることができ、その弾性を利用して現像容器10の内壁と密着させた状態で回転し、確実にトナーを搬送する。
【0041】
そして、規制ローラ14は、現像ローラ11上のトナーを所定の層厚に規制するともに、トナーに対して摺接することによりトナーを摩擦帯電する。現像ローラ11上で帯電されたトナーは、感光体ベルト1上の静電潜像を現像する。本実施の形態においては、規制ローラ14の表面部の形成素材として、樹脂コーティングを施したウレタンゴムを用いている。また、規制ローラ14には規制ローラクリーニングブレード15が当接されており、現像ローラ11との当接部を通過した規制ローラ14の表面がクリーニングされるようになっている。また、本実施の形態においては、湿度等の環境変動による現像ローラ11及び規制ローラ14の外径の変化を吸収するために、規制ローラ14の付勢手段としてスプリング19を設け、規制ローラ14を現像ローラ11に対して加圧している。
【0042】
このような規制ローラ14は、現像時には、回転する現像ローラ11に対して停止した状態で接触させておくように設けられている。一方、非現像時には、現像ローラ11を現像時の回転方向に対する逆方向に回転(以下、逆回転という)させ、このときに規制ローラ14を現像ローラ11に連れ回るようにしている。現像ローラ11の逆回転のための現像ローラ逆回転駆動手段としては、モータ(図示せず)を逆回転させることによって行っている。このように非現像時のみに現像ローラ11に規制ローラ14を連れ回らせるようにすることは、ワンウェイクラッチ(図示せず)を用いることで容易に実現することができる。
【0043】
各現像装置5の側端部(図2中左側)には、それぞれ独立して回転可能なカム50が当接しており、非現像時には感光体ベルト1から離間し、現像に先立って現像ローラ11が感光体ベルト1と所定の位置関係としての接触する現像位置まで移動するような接離動作を行うように構成されている。そして、感光体ベルト1上の静電潜像を現像するときは、たとえば、Bkの静電潜像が感光体ベルト1に形成されたとき、現像装置5Bkの後部に位置しているカムが図示しない駆動制御部で180度回転駆動され、現像器5Bkが感光体ベルト1側に押し出され、現像ローラ11Bkが感光体ベルト1に接触する現像位置まで移動する。他の色の現像装置5C,5M,5Yについても同様である。
【0044】
さらに、本実施の形態の現像装置5の現像容器10の内面には、現像ローラ11と現像容器10との隙間からトナーが漏れ出すのを防止するために、現像ローラ11の表面に先端が当接するよう延在した第1シール部材としての第1入り口シール16が設けられている。この第1入り口シール16の形成素材は、PET(Polyethylene Terephthalate)である。このようにPETを使用するのは、第1入り口シール16は、現像容器10の内圧の影響を受けるため、現像ローラ11に対する十分な当接圧及びその真直性が必要であるためである。このように現像容器10内の圧力が高まるのは、現像容器10がこの第1入り口シール16により密閉状態となり、現像ローラ11や搬送パドル17等の回転に伴う気流が発生することにより圧力が高まるためである。したがって、図3に示すように、第1入り口シール16は、現像ローラ11に対して食い込む形で当接している。具体的には、本実施の形態の第1入り口シール16は、PET(t=0.1)を使用し、当接位置までの距離を6mm、現像ローラ11への食い込み量を0.4mmに設定している。また、第1入り口シール16の表層には導電性が付与されている。これにより、第1入り口シール16での電荷の蓄積が無くなり、第1入り口シール16へのトナーの付着力を落とすことで、トナー凝集物の発生率を低下させることが可能になっている。
【0045】
加えて、本実施の形態の現像装置5の現像容器10における感光体ベルト1最近傍である開口部10aには、第2シール部材としての第2入り口シール20が設けられている。この第2入り口シール20の形成素材は、PUR(Polly Urethane Reactive)である。このようにPURを使用するのは、第2入り口シール20は現像容器10の内圧の影響を受けないため、現像ローラ11に対して第1入り口シール16より当接圧を大きくする必要はなく、むしろ第2入り口シール20においてはトナー凝集物の発生を抑えるため、第1入り口シール16より当接圧を小さくする必要がある。すなわち、第2入り口シール20は、当接圧が極力小さく、かつ、現像ローラ11への接触が確実である必要があるため、素材の曲げ応力が小さいPURを選択するようにしたものである。具体的には、本実施の形態の第2入り口シール20は、PUR(t=0.1)を使用し、現像ローラ11に対して面で接触するようにしており、当接位置までの距離を6mm、当接位置から先端までの距離を10mmに設定している。
【0046】
ここに、第1入り口シール16が現像ローラ11に対して食い込む形で当接している状態において、トナーの経時劣化や装置内湿度上昇による流動性の低下等によりトナーが凝集したトナー凝集物が発生し、このトナー凝集物が第1入り口シール16と現像ローラ11との接触部に突発的に挟まった場合には、その影響で局所的に第1入り口シール16の現像ローラ11に対する接触不良が発生し、その接触不良部から現像容器10内の圧力が開放されて現像容器10内のトナーが噴き出すことになるが、噴き出したトナーは第2入り口シール20にてシールされる。これにより、噴き出したトナーが感光体ベルト1に付着することはなくなるので、トナー汚れのない画像を提供することが可能になる。
【0047】
また、現像容器10における感光体ベルト1最近傍である開口部10aに第2入り口シール20を設けることにより、現像ローラ11の回転に伴って発生する気流が現像容器10の内部(第1入り口シール16の配設部分)に流れ込むのを防止すること可能になるので、乱流が発生することがなくなり、現像ローラ11上のトナーが飛散するのを防止することができる。
【0048】
なお、前述したように本実施の形態においては、規制ローラ14を駆動させるために定期的に現像ローラ11を逆回転させており、その現像ローラ11の逆回転により第1入り口シール16の配設部分に挟まったトナー凝集物は第1入り口シール16と現像ローラ11とのニップ部より解放破壊され、第1入り口シール16と現像ローラ11とは本来の当接状態に戻る。そのため、第2入り口シール20にて第1入り口シール16から噴き出したトナーをシールしても、第1入り口シール16と第2入り口シール20との間でトナーが溜まりあふれるといったことはない。
【0049】
なお、本実施の形態においては、カラーレーザプリンタへの適用例として説明したが、電子写真プロセスを利用して画像を形成する画像形成装置であれば良く、原稿の画像を読み取るためのスキャナを一体に備えるデジタル複写機(あるいは、複合機ないしはファクシミリ装置)にも適用可能である。また、カラー画像を形成する画像形成装置に限るものではなく、モノクロ画像のみを形成する画像形成装置であっても良い。
【0050】
また、プリンタ、複写機等の何れの場合であっても、現像装置5を他の装置とともに一体に収納したプロセスカートリッジをプリンタ(または、複写機本体等)内に着脱自在とした構成の場合にも同様に適用することができる。図4は、現像装置5を含むプロセスカートリッジCの概略構成を示す縦断正面図である。図4に示すように、プロセスカートリッジCは、カートリッジケース51、カートリッジケース51内に回転可能に保持された像担持体であるドラム状の感光体52、カートリッジケース51内に保持されて感光体52の周囲に配置された帯電装置53、現像装置5、クリーニング装置54等により構成されている。このプロセスカートリッジCは、図示しないプリンタ本体に対して着脱自在に取り付けられるものである。なお、プロセスカートリッジCの構成例としては、図示例に限るものではなく、現像装置5及び感光体52が含まれていれば良く、帯電装置53、クリーニング装置54等をカートリッジケース51内に一体に含むか否かは任意で良い。
【0051】
何れにしても、現像装置5及び感光体52を含めてプロセスカートリッジCとしてカートリッジ化することは、メンテナンスの面で有利であり、現像装置5及び感光体52等の部品又は装置に起因した故障が発生した場合、プロセスカートリッジCを交換するだけで、早期に原状回復させることができるようになる。
【0052】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、像担持体上の潜像を現像する現像装置において、現像剤を収容し、前記像担持体表面に向けて開口部を有する現像容器と、この現像容器の前記開口部近傍に配設され、前記現像剤を担持搬送して前記像担持体の潜像を現像する現像剤担持体と、この現像剤担持体の表面に先端が当接するように前記現像容器に設けられ、前記現像容器内の前記現像剤が前記開口部から外部に流出するのを防止する第1シール部材と、この第1シール部材よりも前記開口部近傍に位置し、前記現像剤担持体の表面に当接するように前記現像容器に設けられる第2シール部材と、を備え、第1シール部材が現像剤担持体に対して当接している状態において、現像剤の経時劣化や装置内湿度上昇による流動性の低下等により現像剤が凝集した現像剤凝集物が発生し、この現像剤凝集物が第1シール部材と現像剤担持体との接触部に突発的に挟まった場合には、その影響で局所的に第1シール部材の現像剤担持体に対する接触不良が発生し、その接触不良部から現像容器内の圧力が開放されて現像容器内の現像剤が噴き出すことになるが、噴き出した現像剤を第2シール部材にてシールすることにより、噴き出した現像剤が像担持体に付着することはなくなるので、現像剤汚れのない画像を提供することができる。
【0053】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の現像装置において、前記第1シール部材の前記現像剤担持体の表面に対する当接圧に比べて前記第2シール部材の前記現像剤担持体の表面に対する当接圧を小さくすることにより、第2シール部材は現像容器の内圧の影響を受けないために現像剤担持体に対する当接圧を第1シール部材の当接圧よりも大きくする必要はなく、第1シール部材よりも当接圧を小さくすることで、第2シール部材での現像剤凝集物の発生を抑えることができる。
【0054】
請求項3記載の発明によれば、請求項1または2記載の現像装置において、前記第1シール部材の形成素材をPET(Polyethylene Terephthalate)にすることにより、第1シール部材による現像剤担持体に対する十分な当接圧及びその真直性を確保することができる。
【0055】
請求項4記載の発明によれば、請求項1ないし3のいずれか一記載の現像装置において、前記第2シール部材の形成素材をPUR(Polly Urethane Reactive)にすることにより、PURは素材の曲げ応力が小さいことから、現像剤担持体に対する当接圧が極力小さく、かつ、現像剤担持体への接触が確実な第2シール部材を得ることができる。
【0056】
請求項5記載の発明によれば、請求項1ないし4のいずれか一記載の現像装置において、前記第1シール部材の表層に導電性を付与することにより、第1シール部材での電荷の蓄積が無くなり、第1シール部材への現像剤の付着力を落とすことで、現像剤凝集物の発生率を低下させることができる。
【0057】
請求項6記載の発明によれば、請求項1ないし5のいずれか一記載の現像装置において、前記第2シール部材を前記現像容器における前記像担持体に対する最近傍に配設することにより、現像剤担持体の回転に伴って発生する気流が現像容器の内部(第1シール部材の配設部分)に流れ込むのを防止し、乱流の発生を防止するので、現像剤担持体上のトナーが飛散するのを防止することができる。
【0058】
請求項7記載の発明のプロセスカートリッジによれば、潜像が形成される像担持体と、この像担持体を回転可能に保持するカートリッジケースと、このカートリッジケース内に保持され、前記像担持体上の潜像を現像する請求項1ないし6のいずれか一記載の現像装置と、を備えることにより、このプロセスカートリッジを用いた画像形成装置で画像形成を行った際に、現像剤凝集物が第1シール部材と現像剤担持体との接触部に挟まることにより接触不良が発生し、その接触不良部から現像容器内の現像剤が噴き出した場合であっても、噴き出した現像剤が像担持体に付着するのを防止することができる。
【0059】
請求項8記載の発明の画像形成装置によれば、像担持体と、この像担持体の表面を一様に帯電する帯電装置と、一様帯電後の前記像担持体を露光して潜像を形成する光書込装置と、前記像担持体上に形成された潜像を現像する請求項1ないし6のいずれか一記載の現像装置と、前記像担持体から記録媒体に現像像を転写する転写装置と、前記記録媒体に転写された前記現像像を定着する定着装置と、を備えることにより、この画像形成装置で画像形成を行った際に、現像剤凝集物が第1シール部材と現像剤担持体との接触部に挟まることにより接触不良が発生し、その接触不良部から現像容器内の現像剤が噴き出した場合であっても、噴き出した現像剤が像担持体に付着するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のプリンタの概略構成を示す縦断側面図である。
【図2】現像装置の概略構成を示す縦断側面図である。
【図3】現像装置の一部を拡大して示す縦断側面図である。
【図4】現像装置を含むプロセスカートリッジの概略構成を示す縦断正面図である。
【図5】従来の画像形成装置に備えられる現像装置の一例を示す縦断側面図である。
【図6】現像装置の一部を拡大して示す縦断側面図である。
【符号の説明】
1,52 像担持体
3,53 帯電装置
4 光書込装置
5 現像装置
10 現像容器
10a 開口部
11 現像剤担持体
16 第1シール部材
20 第2シール部材
43 転写装置
44 定着装置
51 カートリッジケース
P 画像形成装置
C プロセスカートリッジ

Claims (8)

  1. 像担持体上の潜像を現像する現像装置において、
    現像剤を収容し、前記像担持体表面に向けて開口部を有する現像容器と、
    この現像容器の前記開口部近傍に配設され、前記現像剤を担持搬送して前記像担持体の潜像を現像する現像剤担持体と、
    この現像剤担持体の表面に先端が当接するように前記現像容器に設けられ、前記現像容器内の前記現像剤が前記開口部から外部に流出するのを防止する第1シール部材と、
    この第1シール部材よりも前記開口部近傍に位置し、前記現像剤担持体の表面に当接するように前記現像容器に設けられる第2シール部材と、
    を備えることを特徴とする現像装置。
  2. 前記第1シール部材の前記現像剤担持体の表面に対する当接圧に比べて前記第2シール部材の前記現像剤担持体の表面に対する当接圧を小さくする、
    ことを特徴とする請求項1記載の現像装置。
  3. 前記第1シール部材の形成素材をPET(Polyethylene Terephthalate)にする、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の現像装置。
  4. 前記第2シール部材の形成素材をPUR(Polly Urethane Reactive)にする、
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一記載の現像装置。
  5. 前記第1シール部材の表層に導電性を付与する、
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一記載の現像装置。
  6. 前記第2シール部材を前記現像容器における前記像担持体に対する最近傍に配設する、
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一記載の現像装置。
  7. 潜像が形成される像担持体と、
    この像担持体を回転可能に保持するカートリッジケースと、
    このカートリッジケース内に保持され、前記像担持体上の潜像を現像する請求項1ないし6のいずれか一記載の現像装置と、
    を備えることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  8. 像担持体と、
    この像担持体の表面を一様に帯電する帯電装置と、
    一様帯電後の前記像担持体を露光して潜像を形成する光書込装置と、
    前記像担持体上に形成された潜像を現像する請求項1ないし6のいずれか一記載の現像装置と、
    前記像担持体から記録媒体に現像像を転写する転写装置と、
    前記記録媒体に転写された前記現像像を定着する定着装置と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
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JP2009109863A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Ricoh Co Ltd 現像装置、プロセスユニット及び画像形成装置
JP2009251478A (ja) * 2008-04-10 2009-10-29 Ricoh Co Ltd 現像装置、プロセスユニット及び画像形成装置

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