JP5020109B2 - 現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置、カラー画像形成装置 - Google Patents

現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置、カラー画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、複写機、FAX、プリンタ等の電子写真技術を用いた画像形成装置の現像装置、並びにこれを用いたプロセスカートリッジ、画像形成装置及びカラー画像形成装置に関する。
従来、複写機、FAX、プリンタ等の画像形成装置として、潜像担持体としての感光体と、互いに異なる色のトナーを収容し、該感光体に対して接離動作を行う複数の現像装置と、を備えたものが知られている。この画像形成装置では、各現像装置で順次現像した各色のトナー像を重ね合わせて形成した感光体上の重ねトナー像を転写材に一括転写したり、各現像装置で現像した感光体上の各色のトナー像を中間転写体上に順次重ね合わせて転写し、該中間転写体上の重ねトナー像を転写材に一括転写したりすることにより、カラー画像が形成される(例えば、特許文献1参照)。
ここで、図7は従来の画像形成装置に備えられる現像装置の一例を示す断面図、図8は現像装置の一部を拡大して示す断面図である。図7及び図8に示すように、この現像装置は、現像剤として非磁性一成分トナー(以下、トナーという)を用いた一成分現像方式の現像装置である。現像装置は、それぞれ感光体ベルト101に向けた開口部110aを有する現像容器110、現像剤担持体としての現像ローラ111、該現像ローラ111上にトナーの供給を行う現像剤供給ローラ112、現像容器110内の現像剤収容部118a、118b、118cに収容されているトナーを現像剤供給ローラ112側へ送り出す搬送パドル117a、117b、117c、そして、現像ローラ111上に当接して現像ローラ111に担持されたトナーの層厚を規制し所定の層厚のトナー層を形成するための現像剤規制ローラ114などを有している。
現像ローラ111は、現像容器110の開口部110aから一部が露出して現像時には所定の線速で矢印反時計方向に回転可能に設置されており、トナーをローラ面に担持して感光体ベルト101との当接部である現像位置に搬送し、感光体ベルト101上に形成された潜像を現像する。
現像剤供給ローラ112は、現像ローラ111に所定の圧力で当接している。また、現像剤供給ローラ112には、現像剤規制ブレード113が当接し、現像ローラ111に供給するトナーの量が規制されるようになっている。
現像剤規制ローラ114は、現像ローラ111上のトナーを所定の層厚に規制するともに、トナーに対して摺接することによりトナーを摩擦帯電する。現像ローラ111上で帯電されたトナーは、感光体ベルト101上の静電潜像を現像する。また、現像剤規制ローラ114には規制ローラクリーニングブレード115が当接しており、現像ローラ111との当接部を通過した現像剤規制ローラ114の表面がクリーニングされるようになっている。また、湿度等の環境変動による現像ローラ111及び現像剤規制ローラ114の外径の変化を吸収するために、現像剤規制ローラ114の付勢手段としてスプリング119が設けられ、このスプリング119は現像剤規制ローラ114を現像ローラ111に押圧している。
また、現像装置の側端部(図7中左側)には、それぞれ独立して回転可能なカム150が当接しており、非現像時には感光体ベルト101から離間し、現像に先立って現像ローラ111が感光体ベルト101と所定の位置関係としての接触する現像位置まで移動するような接離動作を行うように構成されている。
さらに、現像装置の現像容器110の内面には、現像ローラ111と現像容器110との隙間からトナーが漏れ出すのを防止するために、現像ローラ111の表面に先端が当接するよう延在した入口シール116が設けられている。
ところで、入口シール116は、現像容器110の内圧の影響を受けるため、現像ローラ111に対する十分な当接圧及びその真直性が必要である。そこで、図8に示すように、入口シール116は、現像ローラ111に対して食い込む形で当接している。
しかし、このように入口シール116が現像ローラ111に対して食い込む形で当接している状態において、トナーの経時劣化や装置内湿度上昇による流動性の低下等によりトナーが凝集したトナー凝集物が発生し、このトナー凝集物が入口シール116と現像ローラ111との接触部に突発的に挟まった場合には、その影響で局所的に入口シール116の現像ローラ111に対する接触不良が発生し、その接触不良部から現像容器110内の圧力が開放して現像容器110内のトナーが噴き出し、噴き出したトナーが現像ローラ111の上部より感光体ベルト101に付着することで、トナー汚れが画像に発生するという問題がある。
なお、トナー凝集物の発生は、入口シール116の現像ローラ111に対する当接圧を下げることで、発生率を下げることができるが、現像容器110内のトナーの外部流出を防ぐといった入口シール116の主たる機能が損なわれてしまうために、ある程度の圧力にて当接せざるを得ず、完全に発生を防ぐのは困難である。
加えて、入口シール116は現像容器110の内面に配設されていることから、入口シール116近傍の現像ローラ111の上部においては、現像ローラ111の回転に伴って外部から現像ローラ111に沿って流れ込む気流と入口シール116にぶつかって戻る気流とが衝突して乱流が発生するという問題がある。この乱流は、現像ローラ111上のトナーを飛散させ、飛散したトナーが現像ローラ111の上部より感光体ベルト101に付着することで、トナー汚れが画像に発生するという問題がある。
この問題を解消するために、特許文献2に記載の現像装置では、現像剤を収容し、前記像担持体表面に向けて開口部を有する現像容器と、この現像容器の前記開口部近傍に配設され、前記現像剤を担持搬送して前記像担持体の潜像を現像する現像剤担持体と、この現像剤担持体の表面に先端が当接するように前記現像容器に設けられ、前記現像容器内の前記現像剤が前記開口部から外部に流出するのを防止する第1シール部材と、この第1シール部材よりも前記開口部近傍に位置し前記現像剤担持体の表面に当接するように前記現像容器に設けられる第2シール部材とを備えている。
したがって、第1シール部材が現像剤担持体に対して当接している状態において、現像剤の経時劣化や装置内湿度上昇による流動性の低下等により現像剤が凝集した現像剤凝集物が発生し、この現像剤凝集物が第1シール部材と現像剤担持体との接触部に突発的に挟まった場合には、その影響で局所的に第1シール部材の現像剤担持体に対する接触不良が発生し、その接触不良部から現像容器内の圧力が開放されて現像容器内の現像剤が噴き出すことになるが、噴き出した現像剤は第2シール部材にてシールされる。これにより、噴き出した現像剤が像担持体に付着するのを防止することができる。
しかし、第1シール部材と第2シール部材に挟まれた二重シール空間の内圧が、前記第1シール部材の現像容器内部圧よりも低く、かつ圧差のある場合、現像剤凝集物により第1シール部材と現像剤担持体との接触部に隙間が発生すると、第1シール部材から噴出したトナーは第1シール部材と第2シール部材に挟まれた現像容器内空間に堆積し、これが第2シール部材から漏れ、噴き出す場合がある。
特許4002723号公報 特開2005−49463号公報
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その課題は、第1シール部材から噴出したトナーが現像容器外へ漏洩するのを第2シール部材により確実に防止することができる現像装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決する手段である本発明の特徴を以下に挙げる。
本発明の現像装置は、現像剤を収容し、かつ像担持体表面に向けて開口部を有する現像容器と、この現像容器の前記開口部近傍に配設され、前記現像剤を担持搬送して前記像担持体の潜像を現像する現像剤担持体と、この現像剤担持体の表面に先端が当接するように前記現像容器に設けられ、前記現像容器内の前記現像剤が前記開口部から外部に流出するのを防止する第1シール部材と、この第1シール部材よりも前記開口部近傍に位置し、前記現像剤担持体の表面に当接するように前記現像容器に設けられる第2シール部材と、を備える現像装置において、前記第1シール部材より内側の現像容器内部空間と、前記第2シール部材と前記第1シール部材とに挟まれた二重シール空間とが、前記現像剤の通過を阻止する第1フィルタを介して連通されていることを特徴とする。
また、本発明の現像装置は、さらに、前記二重シール空間と、前記現像容器の外部の現像容器外空間とが、現像剤の通過を阻止する第2フィルタを介して連通されていることを特徴とする。
また、本発明の現像装置は、さらに、前記第1フィルタの通気性が、前記第2フィルタの通気性以上とされていることを特徴とする。
本発明のプロセスカートリッジは、上記のいずれかに記載の現像装置と、該現像装置によりトナー像が形成される像担持体と、が一体的に組み込まれ、トナーカートリッジの交換によりトナーを補給する、画像形成装置本体に着脱可能に装着されることを特徴とする。
本発明の画像形成装置は、上記のいずれかに記載の現像装置を具備していることを特徴とする。
本発明のカラー画像形成装置は、上記のいずれかに記載の現像装置が複数並列に設けられていることを特徴する。
上記解決する手段としての現像装置、並びにプロセスカートリッジ、画像形成装置及びカラー画像形成装置では、第1シール部材から噴出したトナーが現像容器外へ漏洩するのを第2シール部材により確実に防止することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。なお、いわゆる当業者は特許請求の範囲内における本発明を変更・修正をして他の実施形態をなすことは容易であり、これらの変更・修正はこの特許請求の範囲に含まれるものであり、以下の説明はこの発明における最良の形態の例であって、この特許請求の範囲を限定するものではない。
本発明の実施の一形態を図1ないし図4に基づいて説明する。本実施形態は、画像形成装置として4機の現像装置を備えたカラーレーザプリンタを適用した例である。
ここで、図1は、本発明の画像形成装置の一実施形態を示している。図1に示すように、画像形成装置は、複数の支持ローラに掛け回された像担持体としての感光体ベルト1を備えている。感光体ベルト1は図中の矢印方向に回転駆動され、その周りには、帯電装置2、光書込装置3、4機の現像装置4(K,C,M,Y)、中間転写体としての中間転写ベルト5、及び感光体クリーニング装置6などが配置されている。感光体ベルト1の表面には有機感光層が形成されている。
このような画像形成装置で画像形成動作(プリント動作)を実行するときは、帯電装置2に高電圧が印加されることにより、感光体ベルト1が一様に帯電される。そして、図示しない画像信号処理部では、カラー画像情報(例えば、外部のコンピュータから送られてきたカラー画像信号)が光書き込み信号に変換されて光書込装置3に送られる。光書込装置3では、上記光書き込み信号に基づいて図示しない光源としてのレーザが制御され、ポリンゴンミラー7、f/θレンズ8a及び反射ミラー8bを介して、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の画像信号に対応した光書き込みが行われ、感光体ベルト1上に静電潜像が形成される。
感光体ベルト1上の静電潜像は、該潜像とは逆極性の電荷にて帯電された現像剤としての各色トナーを有する現像装置4(K、C、M、Y)によって色ごとに現像される。これにより、感光体ベルト1上には、色ごとにトナー像が形成される。
感光体ベルト1と中間転写ベルト5との接触部においては、中間転写ベルト5にトナーと逆極性の電荷を印加することにより、感光体ベルト1上のトナー像が中間転写ベルト5上に転写される。このトナー像の形成及び転写動作を4回くり返すことにより、中間転写ベルト5上に4色重ねのカラートナー像が形成される。この中間転写ベルト5上のカラートナー像は、給紙カセット40又は手差しトレイ41から搬送ローラ対42によって送られてきた記録媒体としての転写紙Pに、転写装置としての紙転写ローラ43によって転写される。カラートナー像が転写された転写紙Pは、定着ローラ対44からなる定着装置に搬送され、該トナー像が溶融定着される。
次に、本実施形態の特長である現像装置4について図2及び図3を用いて説明する。現像装置4は、非磁性一成分トナーを用いた一成分現像方式の現像装置である。各現像装置4は、それぞれ感光体ベルト1に向けた開口部10aを有する現像容器10、現像剤担持体としての現像ローラ11、該現像ローラ11上にトナーの供給を行う現像剤供給ローラ12、現像容器10内の現像剤収容部18a,18b,18cに収容されているトナーを現像剤供給ローラ12側へ送り出す搬送パドル17a,17b,17c、そして、現像ローラ11上に当接して現像ローラ11に担持されたトナーの層厚を規制し所定の層厚のトナー層を形成するための現像剤規制ローラ14などを有している。
現像ローラ11は、現像容器10の開口部10aの近傍に配設され、トナーを担持搬送して感光体ベルト1の潜像を現像する。すなわち、現像ローラ11は、現像容器10の開口部10aから一部が露出して現像時には所定の線速で矢印反時計方向に回転可能に設置されており、トナーをローラ面に担持して感光体ベルト1との当接部である現像位置に搬送し、感光体ベルト1上に形成された潜像を現像する。
現像剤供給ローラ12は、現像ローラ11に所定の圧力で当接しており、その表面部は、発泡ポリウレタンで構成されている。また、現像剤供給ローラ12には、現像剤規制ブレード13が当接し、現像ローラ11に供給するトナーの量が規制されるようになっている。
各搬送パドル17a,17b,17cは、矢印反時計方向に回転可能に設置されており、この回転によりトナーを現像剤供給ローラ12側へ送り出す。各搬送パドルの形成素材としては、例えばポリプロピレン等の柔らかく弾性を有するものを用いることができる。そして、その弾性を利用して搬送パドル17a,17b,17cは現像容器10の内壁と密着させた状態で回転し、確実にトナーを搬送する。
そして、現像剤規制ローラ14は、現像ローラ11上のトナーを所定の層厚に規制するともに、トナーに対して摺接することによりトナーを摩擦帯電する。現像ローラ11上で帯電されたトナーは、感光体ベルト1上の静電潜像を現像する。本実施形態においては、現像剤規制ローラ14の表面部の形成素材として、樹脂コーティングを施したウレタンゴムを用いている。また、現像剤規制ローラ14には規制ローラクリーニングブレード15が当接しており、現像ローラ11との当接部を通過した現像剤規制ローラ14の表面がクリーニングされるようになっている。また、本実施形態においては、湿度等の環境変動による現像ローラ11及び現像剤規制ローラ14の外径の変化を吸収するために、現像剤規制ローラ14の付勢手段としてスプリング19が設けられ、このスプリング19は現像剤規制ローラ14を現像ローラ11に押圧している。
このような現像剤規制ローラ14は、現像時には、回転する現像ローラ11に対して停止した状態で接触させておくようにして設けられている。一方、非現像時には、現像ローラ11を現像時の回転方向に対して逆方向に回転(以下、逆回転という)させ、このときに現像剤規制ローラ14が現像ローラ11に連れ回るようにしている。現像ローラ11の逆回転のための現像ローラ逆回転駆動手段としては、モータ(図示せず)を逆回転させることによって行っている。このように非現像時のみに現像ローラ11に現像剤規制ローラ14を連れ回らせるようにすることは、ワンウェイクラッチ(図示せず)を用いることで容易に実現することができる。
各現像装置4の側端部(図2中左側)には、それぞれ独立して回転可能なカム50が当接しており、非現像時には感光体ベルト1から離間し、現像に先立って現像ローラ11が感光体ベルト1と所定の位置関係としての接触する現像位置まで移動するような接離動作を行うように構成されている。そして、感光体ベルト1上の静電潜像を現像するときは、例えば、ブラック(K)の静電潜像が感光体ベルト1に形成されたとき、現像装置4Kの後部に位置しているカムが図示しない駆動制御部で180度回転駆動され、現像装置4Kが感光体ベルト1側に押し出され、現像ローラ11が感光体ベルト1に接触する現像位置まで移動する。他の色の現像装置4(C,M,Y)についても同様である。
さらに、本実施形態の現像装置4の現像容器10の内部には、現像ローラ11の表面に先端が当接するように前記現像容器10に設けられ、現像容器10内のトナーが開口部10aから外部に流出するのを防止する第1シール部材16が設けられている。言い換えると、現像ローラ11と現像容器10との隙間からトナーが漏れ出すのを防止するために、現像ローラ11の表面に先端が当接するよう延在した第1シール部材16が設けられている。この第1シール部材16の形成素材は、PET(PolyethyleneTerephthalate)である。このようにPETを使用するのは、第1シール部材16は、現像容器10の内圧の影響を受けるため、現像ローラ11に対する十分な当接圧及びその真直性が必要であるためである。
このように現像容器10内の圧力が高まるのは、現像容器10がこの第1シール部材16により密閉状態となり、現像ローラ11や搬送パドル17a,17b,17c等の回転に伴う気流が発生することにより圧力が高まるためである。したがって、図3に示すように、第1シール部材16は、現像ローラ11に対して食い込む形で当接している。具体的には、本実施形態の第1シール部材16は、PET(t=0.1mm)を使用し、当接位置までの距離を6mm、現像ローラ11への食い込み量を0.4mmに設定している。また、第1シール部材16の表層には導電性が付与されている。これにより、第1シール部材16での電荷の蓄積がなくなり、第1シール部材16へのトナーの付着力を落とすことで、トナー凝集物の発生率を低下させることが可能になっている。
加えて、第1シール部材16よりも開口部10aの近傍に位置し、現像ローラ11の表面に当接するように現像容器10に設けられる第2シール部材20が設けられている。この第2シール部材20の形成素材は、PUR(PollyUrethane
Reactive)である。このようにPURを使用するのは、第2シール部材20は現像容器10の内圧の影響を受けないため、現像ローラ11に対して第1シール部材16より当接圧を大きくする必要はなく、むしろ第2シール部材20ではトナー凝集物の発生を抑えるため、第1シール部材16より当接圧を小さくする必要がある。すなわち、第2シール部材20は、当接圧が極力小さく、かつ、現像ローラ11への接触が確実である必要があるため、素材の曲げ応力が小さいPURを選択するようにしたものである。具体的には、本実施形態の第2シール部材20は、PUR(t=0.1mm)を使用し、現像ローラ11に対して面で接触するようにしてあり、当接位置までの距離を6mm、当接位置から先端までの距離を10mmに設定している。
ここに、第1シール部材16が現像ローラ11に対して食い込む形で当接している状態において、トナーの経時劣化や装置内湿度上昇による流動性の低下等によりトナーが凝集したトナー凝集物が発生し、このトナー凝集物が第1シール部材16と現像ローラ11との接触部に突発的に挟まった場合には、その影響で局所的に第1シール部材16の現像ローラ11に対する接触不良が発生し、その接触不良部から現像容器10内の圧力が開放されて現像容器10内のトナーが噴き出すことになるが、噴き出したトナーは第2シール部材20にてシールされる。これにより、噴き出したトナーが感光体ベルト1に付着することはなくなるので、トナー汚れのない画像を提供することが可能になる。
また、現像容器10における感光体ベルト1の最近傍にある開口部10aに第2シール部材20を設けることにより、現像ローラ11の回転に伴って発生する気流が現像容器10の内部(第1シール部材16の配設部分)に流れ込むのを防止すること可能になるので、乱流が発生することがなくなり、現像ローラ11上のトナーが飛散するのを防止することができる。
なお、前述したように本実施形態においては、現像剤規制ローラ14を駆動させるために定期的に現像ローラ11を逆回転させており、その現像ローラ11の逆回転により第1シール部材16の配設部分に挟まったトナー凝集物は第1シール部材16と現像ローラ11とのニップ部より破壊され、第1シール部材16と現像ローラ11とは本来の当接状態に戻るように考慮されている。
しかし、経時によりトナーの劣化や装置内湿度上昇による流動性の低下等によりトナーが凝集したトナー凝集物が増加し、このトナー凝集物が第1シール部材16と現像ローラ11との接触部に挟まることを完全に防止できていない。
なお、本実施形態においては、カラーレーザプリンタへの適用例として説明したが、電子写真プロセスを利用して画像を形成する画像形成装置であればよく、原稿の画像を読み取るためのスキャナを一体に備えるデジタル複写機(あるいは、複合機ないしはファクシミリ装置)にも適用可能である。また、カラー画像を形成する画像形成装置に限るものではなく、モノクロ画像のみを形成する画像形成装置であってもよい。
また、プリンタ、複写機等のいずれの場合であっても、現像装置4を他の装置とともに一体に収納したプロセスカートリッジをプリンタ(又は、複写機本体等)内に着脱自在とした構成の場合にも同様に適用することができる。
図4は、現像装置4を含むプロセスカートリッジCの概略構成を示している。図4に示すように、プロセスカートリッジCは、カートリッジケース51、カートリッジケース51内に回転可能に保持された像担持体であるドラム状の感光体52、カートリッジケース51内に保持されて感光体52の周囲に配置された帯電装置53、現像装置4、及びクリーニング装置54等により構成されている。このプロセスカートリッジCは、図示しないプリンタ本体に対して着脱自在に取り付けられるものである。なお、プロセスカートリッジCの構成例としては、図示例に限るものではなく、現像装置4及び感光体52が含まれていればよく、帯電装置53、クリーニング装置54等をカートリッジケース51内に一体に含むか否かは任意でよい。
現像装置4及び感光体52を含めてプロセスカートリッジCとしてカートリッジ化することは、メンテナンスの面で有利であり、現像装置4及び感光体52等の部品又は装置に起因した故障が発生した場合、プロセスカートリッジCを交換するだけで、早期に原状回復させることができるようになる。
次に本発明の現像装置の主要部について説明する。
本実施形態において、図5に示すように、第1シール部材16を取り付けるブラケット34と、現像容器10との間は、シール部材33で密閉されており、前述のように、現像動作時には現像ローラ11や現像剤供給ローラ12等の回転に伴う気流が発生することにより、現像容器内空間S1内の圧力が高まることとなる。
本実施形態では、ブラケット34に開口部34aが設けられ、該開口部34aに空気を通過させ、トナーの通過を阻止するよう構成された第1フィルタ30が設けられており、第1シール部材16より内側の現像容器内空間S1と、第2シール部材20と第1シール部材16とに挟まれた二重シール空間S2とが連通されている。これにより、現像容器内空間S1と、二重シール空間S2との気圧差が軽減され、例えばトナーの経時劣化や装置内湿度上昇による流動性の低下等によりトナーが凝集したトナー凝集物が発生し、このトナー凝集物が第1シール部材16と現像ローラ11との接触部に突発的に挟まった場合には、その影響で局所的に第1シール部材16の現像ローラ11に対する接触不良が発生したときにも、現像容器内空間S1から二重シール空間S2へ噴出されるトナーの量を抑制できる。
画像形成装置の高速化等により、二重シール空間S2の内圧が上昇し、二重シール空間S2と現像容器外空間S3との気圧差が生じると、第2シール部材20のある部分よりトナーが現像装置4の外に漏洩する恐れが高まる。
これを回避するために、図6に示す実施形態では、現像容器10の上面に開口部が形成され、該開口部に第2フィルタ31が設けられている。そして、この第2フィルタ31を介して二重シール空間S2と現像容器外空間S3との間を空気が通過する。そして、この第2フィルタ31によりトナーの通過が阻止される。これにより、二重シール空間S2と現像容器外空間S3との気圧差が軽減され、第2シール部材20のある部分から現像容器外空間S3にトナーが漏洩することを防止できる。
ここで、第1フィルタ30と第2フィルタ31との通気性を、第1フィルタ30 ≦ 第2フィルタ31とすると、現像容器内空間S1の内圧 ≧ 二重シール空間S2の内圧 ≧ 現像容器外空間S3の気圧 の関係が良好に得られ、各気圧差によるトナーの噴出し力を抑制できる上、気圧差が大きいことによるフィルタへのトナー付着、目詰まりを軽減でき、フィルタ部の面積を小さくでき、さらにフィルタ寿命の向上が図れる。
図1は、本発明の現像装置の一実施形態を含む画像形成装置を示す説明図である。 図2は、本発明の現像装置の一実施形態を示す説明図である。 図3は、図2の現像装置の要部を示す説明図である。 図4は、本発明の現像装置を備えたプロセスカートリッジを示す説明図である。 図5は、本発明の現像装置の一実施形態の主要部を示す説明図である。 図6は、図5の現像装置をさらに改良したものを示す説明図である。 図7は、従来の画像形成装置に備えられている現像装置を示す断面図である。 図8は、図7の現像装置の一部を拡大して示す断面図である。
符号の説明
1 感光体ベルト
2 帯電装置
3 光書込装置
4(K,C,M,Y) 現像装置
5 中間転写ベルト
6 感光体クリーニング装置
7 ポリンゴンミラー
8a f/θレンズ
8b 反射ミラー
10 現像容器
10a 開口部
11 現像ローラ
12 現像剤供給ローラ
13 現像剤規制ブレード
14 現像剤規制ローラ
15 規制ローラクリーニングブレード
16 第1シール部材
17a,17b,17c 搬送パドル
18a,18b,18c 現像剤収容部
19 スプリング
20 第2シール部材
30 第1フィルタ
31 第2フィルタ
33 シール部材
34 ブラケット
40 給紙カセット
41 手差しトレイ
42 搬送ローラ対
43 紙転写ローラ
44 定着ローラ対
50 カム
51 カートリッジケース
52 感光体
53 帯電装置
54 クリーニング装置
101 感光体ベルト
110 現像容器
110a 開口部
111 現像ローラ
112 現像剤供給ローラ
113 現像剤規制ブレード
114 現像剤規制ローラ
115 規制ローラクリーニングブレード
116 入口シール
117a、117b、117c 搬送パドル
118a、118b、118c 現像剤収容部
119 スプリング
150 カム
C プロセスカートリッジ
P 転写紙
S1 現像容器内空間
S2 二重シール空間
S3 現像容器外空間

Claims (6)

  1. 現像剤を収容し、かつ像担持体表面に向けて開口部を有する現像容器と、
    この現像容器の前記開口部近傍に配設され、前記現像剤を担持搬送して前記像担持体の潜像を現像する現像剤担持体と、
    この現像剤担持体の表面に先端が当接するように前記現像容器に設けられ、前記現像容器内の前記現像剤が前記開口部から外部に流出するのを防止する第1シール部材と、
    この第1シール部材よりも前記開口部近傍に位置し、前記現像剤担持体の表面に当接するように前記現像容器に設けられる第2シール部材と、
    を備える現像装置において、
    前記第1シール部材より内側の現像容器内部空間と、前記第2シール部材と前記第1シール部材とに挟まれた二重シール空間とが、前記現像剤の通過を阻止する第1フィルタを介して連通されている
    ことを特徴とする現像装置。
  2. 請求項1に記載の現像装置において、
    前記二重シール空間と、前記現像容器の外部の現像容器外空間とが、現像剤の通過を阻止する第2フィルタを介して連通されている
    ことを特徴とする現像装置。
  3. 請求項2に記載の現像装置において、
    前記第2フィルタの通気性が、前記第1フィルタの通気性以上とされている
    ことを特徴とする現像装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の現像装置と、該現像装置によりトナー像が形成される像担持体と、が一体的に組み込まれ、トナーカートリッジの交換によりトナーを補給する、画像形成装置本体に着脱可能に装着される
    ことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  5. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の現像装置を具備している
    ことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の現像装置が複数並列に設けられている
    ことを特徴するカラー画像形成装置。
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