JP3426989B2 - 一成分トナーの現像装置 - Google Patents

一成分トナーの現像装置

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JP3426989B2 JP35122498A JP35122498A JP3426989B2 JP 3426989 B2 JP3426989 B2 JP 3426989B2 JP 35122498 A JP35122498 A JP 35122498A JP 35122498 A JP35122498 A JP 35122498A JP 3426989 B2 JP3426989 B2 JP 3426989B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電潜像担持体に
形成された静電潜像を着色剤であるトナーにて可視像化
してなる現像装置であって、特にトナーとして一成分構
成からなる現像剤を利用してなる現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタなどの電子写真方式を
採用してなる画像形成装置においては、潜像等の像担持
体である感光体表面に静電潜像を形成し、これを可視像
化するために着色剤であるトナー等の現像剤を感光体側
へと供給し、トナーを選択的に付着させるようにしてな
る現像装置が備えられている。
【0003】上記現像装置にて、上記感光体に形成され
た静電潜像を現像し、その現像されたトナー像は、転写
材であるシート等に転写される。そして、転写後、上記
感光体表面には、転写しきれなかった一部のトナーが残
留する。この残留する不要トナーは、次の画像形成を繰
り返し行うためにも感光体表面から除去される。そのた
め、転写後には感光体表面に残留するトナーを除去する
クリーニング装置が設けられており、該クリーニング装
置において除去された不要トナーがクリーニング装置内
の収容部に収容される。
【0004】そこで、上述したような現像装置を備える
画像形成装置は、その小型化に対応して、感光体の周囲
に画像を形成するためのプロセス手段の配置スペースも
狭められ、よって現像装置においても小型化が強く要望
されるようになった。
【0005】そのため、現像装置としては、トナー及び
磁性キャリアからなる二成分系の現像剤に代わって、一
成分系の現像剤、例えば非磁性トナーを用いる現像装置
が提案され、実施に供されるようになった。このよう
な、一成分トナーによる現像装置によれば、トナー及び
キャリアからなる現像剤を用いる現像装置に比べれば、
トナー濃度制御が不要となり、現像剤の攪拌機構も簡略
化でき、さらに現像ローラを小さく軽量化できる点で小
型化だけでなく、コストが安価になる点で非常に優れて
いる。
【0006】また、現像剤の濃度調整等を行う必要な
く、かつ消費されないキャリアが存在しないため、メン
テナンス等の簡易性についても優れている。つまり、劣
化したキャリアを新しいものと交換する必要がない分、
その交換のためのメンテナンスが不要となる。
【0007】また、トナーを補充するのみでよく、トナ
ー濃度検出を行う必要もなく、そのための制御も必要と
しなくなるため、制御も簡単になる。特に、一成分系の
トナーを用いる現像装置において、トナーを必要時に補
充するだけでよくなる。
【0008】例えば、図7に示すように、像担持体であ
る感光体1に対して、該感光体1に形成されている静電
潜像を可視像化する現像装置50が対向にて配置されて
いる。該現像装置50は、一成分系の現像剤であるトナ
ーを収容してなる現像槽内で、一部が開口部より露出す
るようにしてなる現像ローラ51を回転可能に設けてい
る。該現像ローラ51は、上記現像槽の開口部に一部が
露出し、感光体1に対して例えば接触するように配置さ
れている。この接触する領域が現像領域となる。また、
現像ローラ51は、感光体1より所定の間隔を隔てて配
置される場合もある。
【0009】現像ローラ51は、その表面に一成分のト
ナーを担持し、感光体1と対向する現像領域へと搬送す
る。そして現像後には、現像に寄与されなかったトナー
を現像槽内へと搬送し、回収する。回収されたトナー
は、一旦現像ローラ51表面から除去するために、現像
ローラ41と圧接するように供給ローラ52が設けられ
ており、現像ローラ51表面に担持されたトナーが掻き
取られる。そして、この供給ローラ52にて、新たにト
ナーが現像ローラ51表面に供給されるように構成され
ている。
【0010】一成分トナーは、供給ローラ52にて供給
されて現像ローラ51表面に吸着されるが、その吸着量
を規制するために現像ローラ51表面に圧接された規制
部材(ブレード)53が設けられている。該規制部材5
3を通過したトナーは、その量が一定量に規制され、上
述したように感光体1と対向接触する現像領域へと至
り、感光体1表面に形成されている静電潜像に応じて選
択的に付着し、現像が行われることになる。
【0011】また、現像を良好に行うためにも現像ロー
ラ51には、通常現像バイアス電圧(Va)が、電源回
路54から供給されている。この現像バイアス電圧は、
静電潜像にトナーが付着し、感光体のバックグランド領
域(画像以外の背景部分)にトナーが付着しないような
電圧値に設定されている。
【0012】以上の構成により一成分系の現像剤、つま
りトナーを現像ローラ51に吸着させて現像領域へと搬
送することで、感光体上の静電潜像にトナーが付着し、
よって潜像以外のバックグランドへのトナーの付着を阻
止し、正常な現像を行えるようにしている。
【0013】ここで、現像後の現像に寄与されないトナ
ーは、先に説明したように現像ローラ51の回転により
回収される。この時、現像ローラ51に残留するトナー
は、上述した供給ローラ52にて掻き取られ、現像ロー
ラ51に新たなに供給ローラ52によりトナーが供給さ
れる。しかし、現像後の現像に寄与されないトナーは現
像装置側に回収される時に、トナー飛散が生じることが
考えられる。このトナー飛散を防止するために、従来で
は、図7に示すように現像ローラ51に当接させてトナ
ー飛散防止のためのシール部材55を設けている。
【0014】このようなシール部材を設ける点は、特開
平8−254896号公報等に開示されている。この図
7に示す、シール部材55は、例えば弾性シールであ
り、例えばフッ素系フィルムにて構成されている。そし
て、このシール部材55は、トナーの帯電極性と反対極
性に帯電されるようにしている。
【0015】これにより、現像ローラ51の下方に蓄積
したトナーの漏れや、吹き出しを防止し、トナー飛散に
よる画像の乱れを防止するようにしている。
【0016】また、特開平10−39631号公報に
は、上記シール部材55をトナー回収部材として利用
し、これを導電性の金属板で構成し、回収されるトナー
の帯電電位の上昇を防止するようにしている。
【0017】したがって、回収されるトナーの帯電量の
上昇を防止し、画像のばらつきを低減させている。この
場合にも、シール部材、つまりトナー回収部材が、シー
ル効果を果たし、トナー飛散等を合わせて行うことが期
待できる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上述したように図7に
示す構造の現像装置によれば、現像ローラの下部に蓄積
するトナーの吹き出しによるトナー飛散を防止すること
ができる。しかし、現像ローラがシール部材55等に当
接し、回収され位置での内部圧力が増加した時に回収
トナーの一部が漏れ出し、トナー飛散することがある。
この点、図7に示す現像装置の構造であれば、その防止
対策が全く施されていない。
【0019】つまり、現像後の現像ローラ51は、回転
されており該現像ローラ51に当接しているシール部材
55と圧接し現像装置の現像槽内に回収される。この回
転による徐々に現像槽内の内部圧力が上昇してくる。そ
の上昇した圧力がシール部材55と現像ローラ51を介
して漏れ、それに合わせて回収トナーが吹き出し、トナ
ー飛散が生じる。このようなトナー飛散については、図
7に示す構造のシール部材55では防止する術がなく、
飛散トナーにて感光体1上の形成された可視画像を乱す
ことになる。
【0020】本発明は、上述の問題に鑑み、一成分トナ
ーを用いる現像装置において、現像後の現像剤ローラに
残留するトナーを回収する時に、回収トナーが吹き出し
てトナー飛散するのを効果的に防止し、これによる画像
の乱れを防止できるようにした一成分トナーの現像装置
を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明による上述した目
的を達成するための請求項1記載の一成分トナーによる
現像装置は、一成分トナーを担持し静電潜像担持体と対
向する現像領域へと搬送する現像ローラと、該現像ロー
ラにトナーを供給する供給ローラとを備えた現像装置に
おいて、現像ローラに担持される現像後のトナーを現像
槽内に回収するために、該現像ローラの回転方向におけ
る上記現像領域の下流側で、かつ上記供給ローラと現像
ローラとが対向する上流側に、絶縁性の第1のシール部
材と、該第1のシール部材より下流側に導電性の第2の
シール部材とを設け、それぞれの第1及び第2のシー
ル部材の先端部分を上記現像ローラに当接させるように
設けたことを特徴とする。
【0022】このような構成によれば、導電性の第2の
シール部材に現像槽内に回収されるトナーを効率よく回
収し、現像ローラより分離することができる。この時、
トナーの回収により現像槽の内部圧力が上昇しても、そ
の圧力が上流側に設けられた絶縁性の第1のシール部材
の変形等にて吸収され、回収トナーの吹き出しによる
防止できる。このように第1のシール部材と第2の
シール部材とでその機能を分離して効果的に発揮でき
る。これにより、現像後の可視像が乱されることなく、
良好なる現像を行える。
【0023】上述した構成を特徴とする一成分トナーの
現像装置において、請求項2記載の発明によれば、上記
第1及び第2のシール部材は、現像ローラと当接する部
分を所定の間隔が生じるように現像槽の一部に取り付け
られ、第1のシール部材の取り付け角度θ1を、第2の
シール部材の取り付け角度θ2に対して、θ1<θ2の
関係にする。このような関係とすれば、第1及び第2の
シール部材の間に空隙が形成される。その状態を図2に
示すように第1及び第2のシール部材(44,45)の
間に空隙(スペース)Gが形成され、その空隙にて圧力
上昇による吹き出しを阻止、つまり上昇圧が吸収され、
吹き出し状態を効率よく阻止できる。
【0024】また、上述した構成を特徴とする一成分ト
ナーの現像装置において、請求項3記載の発明によれ
ば、上記第2のシール部材の現像ローラへの当接圧力
を、上記第1のシール部材の現像ローラへの当接圧力よ
り大きくしている。このようなく構成とすれば、第2の
シール部材を通過したトナーの漏れを抑制し、第1のシ
ール部材によるトナーのストレスを軽減し、トナー融着
といった現象を抑制できる。
【0025】また、上述した構成を特徴とする一成分ト
ナーの現像装置において、請求項4記載の発明によれ
ば、上記第2のシール部材に現像ローラに供給される現
像バイアス電圧と同等のバイアス電圧を供給するように
したことを特徴とする。特に第2のシール部材に供給す
るバイアス電圧値としては、現像ローラに供給される現
像バイアス電圧とう同等の電位とすれば、回収効率を高
めることができる。また、トナーの除電を目的とするに
は、上記バイアス電圧(直流)に適度の正負を交互に反
転する交番電圧(交流電圧)を重畳させるようにすれ
ば、回収効率を促進できると同時に、回収トナーの除電
効果が高まる。
【0026】上述した構成を特徴とする一成分トナーの
現像装置において、請求項5記載の発明によれば、上記
第2のシール部材は、現像ローラと当接する近傍に、複
数の小孔を形成するようにしておけば、過度の圧力上昇
を逃がすことができ、トナーや現像ローラに与えるスト
レスを軽減し、トナーの流動性を乱すことが防止でき
る。またトナーの回収効率を上げることができると同時
に、現像ローラの回転トルクの増大を抑制できる。
【0027】また、上述した構成を特徴とする一成分ト
ナーの現像装置において、請求項6記載の発明によれ
ば、上記第2のシール部材は、現像ローラと当接する部
分が線接触する形状にように形成すれば、その圧接力が
第1のシール部材の圧接力よりも大きくとも、現像ロー
ラを回転させる駆動トナーの増大を抑制できる。また、
現像ローラ及びトナーに与えるストレスを小さくでき、
トナーの流動状態を乱すことなく、トナーをスムースを
通過させ、その回収効率を高めることができる。この場
合、図6に示すように第2のシール部材(45)の現像
ローラ(41)の当接部先端の形状としては、種々考え
られる。
【0028】また、上述した構成を特徴とする一成分ト
ナーの現像装置において、請求項7記載の発明によれ
ば、上記第2のシール部材は、現像ローラとの当接する
面を、この現像ローラの表面の粗さより粗面にすること
で、現像ローラ上のトナーに与える負荷が軽減され、第
2のシール部材にトナーが融着されるのを防止でき、よ
ってトナーの部分的な融着により生じる不具合、特にト
ナーの流動性を乱し、トナーの吹き出しを促進すること
を効果的に防止できる。
【0029】
【0030】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態について
図面に従って詳細に説明する。本発明の現像装置におけ
る一実施形態については、図1乃至図3を参照して説明
する。図1は画像形成装置の特に潜像の担持体である感
光体に対向配置された本発明による現像装置を示す図で
あり、図2は図1における現像ローラに付着する現像後
のトナーの回収、除去等を説明するための図である。ま
た、図3は図1に示す本発明の現像装置を備える画像形
成装置の構造の概略を説明するための構成図である。
【0031】まず図3を参照して画像形成装置の概略構
成を説明する。符号1は画像形成装置本体のほぼ中央部
に配置され、画像形成動作時に矢印方向(S1)に一定
速度で回転駆動されるドラム形状に形成された静電潜像
を担持する像担持体を構成する感光体である。この感光
体1の周囲に対向するように各種の画像形成プロセス手
段が配置されている。
【0032】上記画像形成プロセスを構成する手段(装
置)は、感光体1表面を均一に帯電する帯電器2、図示
しない画像に応じた光による像3を照射する光学系、該
光学系により露光されることで感光体1表面に形成され
た静電潜像を可視像化するための本発明にかかる現像装
置4、現像された像10(トナー像)を適宜搬送されて
くるシート状の用紙Pに転写する転写器5、転写後に感
光体1表面に転写されなかった残留現像剤(トナー)を
除去するクリーニング装置6、及び感光体1表面に残る
帯電電荷を除去する除電器7等が、この順序で感光体1
の回転方向に配置されている。
【0033】シートPは、例えばトレイ又はカセットに
多量に収容されており、該収容された用紙が給送手段に
て1枚給紙され、上述した転写器5が配置された感光体
1と対向する転写領域へと、感光体1表面に形成された
トナー像の先端と一致するように送り込まれる。この転
写後のシートPは、感光体1より例えば上記転写器6と
並設された剥離器9の作用により、シートP背面の電荷
が除去され剥離され、定着装置8へと送り込まれる。
【0034】定着装置8は、シート上に転写された未定
着のトナー像を永久像として定着させるものであって、
トナー像と対向する面が、トナーを溶融し、定着させる
温度に加熱されたヒートローラからなり、該ヒートロー
ラに対して加圧されシートPをヒートローラ側へと密着
させる加圧ローラ等を設けて構成している。この定着装
置8を通過したシートPは、画像形成装置外へと排出ロ
ーラを介して図示しない排出トレイ上に排出処理され
る。
【0035】上記図示しない光学系は、画像形成装置が
複写機であれば、コピー原稿を光照射し、原稿からの反
射光を光像3として照射する。あるいは、画像形成装置
がプリンタやデジタル複写機であれば、光学系は半導体
レーザを画像データに応じてON−OFF駆動した光像
を照射する。特にデジタル複写機においては、コピー原
稿からの反射光を画像読取センサ(CCD素子等)にて
読取った画像データを上記半導体レーザを含む光学系へ
と入力し、画像データに応じた光像を出力するようにし
ている。また、プリンタにおいては、他の処理装置、例
えばワードプロセッサやパーソナルコンピュータ等から
の画像データに応じた光像に変換し、これを照射するよ
うにしている。この光像への変換は、半導体レーザだけ
でなく、LED素子、液晶シャッタ等が利用される。
【0036】以上のようにして、画像形成装置における
画像形成動作を開始すれば、感光体1が矢印方向に回転
駆動され、帯電器2にて感光体1表面が特定極性の電位
に均一帯電される。この帯電後に、上述した図示しない
光学系により光像3が照射され、その光像に応じた静電
潜像が感光体1表面に形成される。この静電潜像を可視
化するために現像装置4を構成する現像ローラ41にて
現像される。この現像は、本発明においては一成分トナ
ーによる現像であって、該トナーが感光体1表面に形成
された静電潜像に例えば静電気力により選択的に吸引さ
れ、現像が行われる。ここで、図3において破線に囲っ
た部分が現像領域46に対応する。
【0037】このようにして現像された感光体1表面の
トナー像は、適宜感光体1の回転に同期して搬送されて
くるシートPに、転写領域に配置された転写器5にて静
電転写される。この転写は、トナーの帯電極性と逆の極
性にて転写器5がシートP背面を帯電させることで、ト
ナー像をシートP側へと転移させている。
【0038】転写後、感光体1表面には転写されなかっ
たトナー像の一部が残留し、この残留トナーが、クリー
ニング装置6にて感光体1表面から除去され、感光体1
を再利用するために除電器7にて感光体1表面が均一電
位、例えばほぼ0電位に除電する。
【0039】一方、転写後のシートPは、感光体1より
剥離器9の作用にて剥離され、定着装置8へと搬送され
る。この定着装置8にて、シートP上のトナー像は、溶
融されシートPにローラ間の加圧力により圧着され融着
される。この定着装置8を通過するシートは、画像形成
済みシートPとして画像形成装置の外部に設けられてい
る排出トレイ等に排出処理される。
【0040】(本発明の現像装置の一実施形態)次に図
1を参照して本発明の現像装置の構造について説明す
る。つまり、本発明の一成分トナーによる現像装置の一
構成例について詳細に説明する。
【0041】まず、図1を参照して一成分トナーによる
現像を行う現像装置の構造について説明すれば、現像装
置4は、一成分トナー、例えば非磁性の一成分トナーを
収容した現像槽内に回転可能に現像ローラ41、一成分
トナーを現像ローラ41側へと供給する供給ローラ42
を備えている。
【0042】現像槽内に設けられている現像ローラ41
は、一部が現像槽の開口部より露出し、上述した感光体
1と対向する現像領域46へとトナーを搬送するために
図において感光体1と対向する現像領域において同一方
向に回転されるように設けられている。この現像ローラ
41には、上述した供給ローラ42が、現像領域とは反
対側に位置で圧接されている。
【0043】現像ローラ41は、その構造として例えば
金属ローラ(回転軸を含む)の表面をスポンジ等の多孔
質の弾性体でコーティングして構成されている。スポン
ジ等の弾性体としては、高分子発砲ポリウレタン等にカ
ーボンを分散したもの、あるいはイオン導電性のソリッ
ドゴム等を用いるようにすれば、トナーの融着等が生じ
ない所定の抵抗値を維持でき、後に記述するように現像
バイアス電圧を供給する時に有効に作用する。
【0044】この現像ローラ41は、図示しない駆動モ
ータが連結されており、図において矢印方向に、回転駆
動される。一成分の非磁性トナーは、回転する現像ロー
ラ41表面に吸着され、感光体1表面と対向する現像領
域46へと搬送される。そして、現像ローラ41が感光
体1表面に圧接されているため、その圧接された領域が
現像領域46となって、一成分トナーが感光体1表面の
静電潜像に吸引され現像されることになる。
【0045】上記一成分トナーは、非磁性一成分系のト
ナーであり、例えばスチレンーアクリル共重合体80〜
90重量部、カーボンブラック5〜10重量部、また帯
電制御剤0〜5重量部の組成からなる材料を混合、混練
し、粉砕、分級することで平均粒径5〜10μm程度の
負帯電トナーを得ることができる。このトナーに対し
て、流動性を良好にするために内添又は外添されるシリ
カ(SiO2)が0.5〜1.5重量部添加され、非磁
性の一成分トナーを得ている。
【0046】トナーとしては、負帯電に限らず、正帯電
トナーを得ることもできる。これは、主成分の結着樹
脂、帯電制御剤等を適宜選択することで簡単に得ること
できる。また、トナーはモノクロ複写機、プリンタ用と
しての黒トナーに被らず、カラー複写機やプリンタ用の
カラートナーにも応用可能である。
【0047】また、非磁性一成分トナーは、上述した組
成材料に限定されることはなく、以下に示す組成であっ
ても本発明の現像装置に用いることができる。
【0048】主成分である結着樹脂である熱可塑性樹脂
としては、スチレンーアクリル共重合体以外に、ポリス
チレン、ポリエチレン、ポリエステル、低分子量ポリプ
ロピレン、エポキシ、ポリアミド、ポリビニルブチラー
ル等であってもよい。
【0049】また着色剤としては、黒トナーの場合には
上述したカーボンブラックを用いる他に、ファーネスブ
ラック、ニグロシン系染料、含金属染料等がある。そし
てカラートナー用としては、黄色用のベンジジン系黄色
顔料、フォノンイエロー、アセト酢酸アニリド系不溶性
アゾ顔料、モノアゾ顔料、アゾメチン系色素等、マゼン
タ用のキサンテン系マゼンタ染料、リンタングステンモ
リブデン酸レーキ顔料、アントラキノン系染料、キサン
テン系染料と有機カルボン酸から成る色材、チオインデ
ィゴ、ナフトール系不溶性アゾ顔料等、シアン用の銅フ
タロシアニン系顔料等がある。
【0050】さらに、トナーの流動化材として用いられ
る例えば外添剤のシリカ以外に、コロイダルシリカ、酸
化チタン、アルミナ、ステアリン酸亜鉛、ポリフッ化ビ
ニリデンやそれらの混合物であってもよい。
【0051】さらにまた、帯電制御剤としては、負帯電
トナー用として、アゾ系含金染料、有機酸金属錯塩、塩
素化パラフィン等を用いることができる。そして、正帯
電トナー用としては、ニグロシン系染料、脂肪酸金属
塩、アミン、4級アンモニウム塩等を用いることができ
る。
【0052】上述した構成による一成分トナーを用いて
現像を行う現像ローラ41には、現像バイアス電源回路
11から現像バイアス電圧Vaが供給されている。この
現像バイアス電圧Vaは、感光体1に形成された静電潜
像にトナー付着させ、それ以外の領域、つまり非画像領
域にトナーを付着させないような極性及び電圧値に設定
されている。
【0053】この現像ローラ41の一具体例を示せば、
現像ローラ41は、例えば金属等のステンレス製の18
mmの軸41aに、例えばカーボンブラックなどの導電
化剤が添加された体積低効率約106Ωcm、JIS−
A硬度60〜70度の導電性ウレタンゴムを被覆して直
径34mmの導電性ローラ構成となっている。またロー
ラ41の表面粗さRzは、Rz=3〜6μm(JISB
−0601に準じる)としている。そして、現像ローラ
41は感光体1に対して接触深さ0.1mm〜0.3m
mでトナー層を介して圧接され、矢印方向に図示しない
駆動モータを介して周速度285mm/secにて回転
駆動される。
【0054】上記現像ローラ41は、その軸41aに現
像バイアス電源11の現像バイアス電圧Va、一成分ト
ナーの帯電特性が負極性の場合、例えば−450Vの現
像バイアス電圧が供給される。
【0055】また現像ローラ41にトナーを供給する供
給ローラ42は、その回転方向としては、現像ローラ2
1の対向(圧接領域)部分で現像ローラ41の回転方向
と同一方向になるように図3に示す方向に回転駆動され
ている。この供給ローラ42は、現像ローラ41と同様
な素材を用いており、電気的抵抗の調整も現像ローラ4
1と同様の抵抗調整材料で可能である。また、供給ロー
ラ42の弾性をさらに大きくするために、発泡された素
材を用いており、発泡剤の量を現像ローラよりも多くし
たものを用いている。
【0056】上記供給ローラ42の構造の一例を示せ
ば、多孔質の発泡体として、体積低効率105Ωcm、
多孔質のセル密度として80〜140個/inch、ア
スカF硬度60〜アスカC硬度30度の導電性ウレタン
フォームからなる。このポリウレタンフォームは、該フ
ォーム100重量部に対して5重量部以上15重量部以
下、場合によっては70重量部程度のカーボンブラック
が混合されている。ポリウレタンフォームやカーボンブ
ラックは、現像ローラ41に用いられるものと同じもの
が使用される。
【0057】上述したセル密度を形成する発砲体を得る
には、例えばポリウレタンフォームとカーボンブラック
とを混合し、泡立て機で撹拌し、泡立てた後、加熱ブロ
ー形成によって金属製(現像ローラ41と同一構成)の
直径8mmの回転軸の周囲に被覆し、直径20mmの供
給ローラ42を作成することができる。
【0058】供給ローラ42は、現像ローラ41に対し
て、接触深さ0.5mm〜1mm程度に圧接され、矢印
方向に図示しない駆動モータを介して周速度170mm
で回転駆動される。そして、供給ローラ42は、ステン
レス製の軸に図示しないバイアス電源回路にて電圧Vc
として例えば−550Vが供給される。
【0059】この供給ローラ42にて供給されたトナー
は、現像ローラ41表面に付着され、感光体1表面と対
向する現像領域へと搬送される前に、該現像ローラ41
に適度に圧接されたトナー付着量を規制する部材である
規制ローラ43にて、トナー付着量を規制し一定のトナ
ー層厚に規制している。
【0060】規制ローラ43は、現像ローラ41に適度
の圧力にて圧接されている。この規制ローラ43は、金
属材料や硬質性の樹脂材料等の硬質ローラ部材で形成さ
れており、現像ローラ41との当接部において互いに逆
方向になるように、図に示すように反時計方向に回転駆
動されていう。そして、供給ローラ42にて、例えばト
ナーは、負に予備帯電され、このトナーは現像ローラ4
1に付着して、規制ローラ43に対向することで、その
付着量が一定に規制され、同時に所望の帯電量が付与さ
れる。
【0061】このような構成の規制ローラ43において
も、図示しないバイアス電源回路から所定のバイアス電
圧Vbが供給されている。このバイアス電圧Vbにおい
ても、規制ローラ43からトナーを現像ローラ41側へ
と押す方向、えば負極性トナーであればより負極性
側に大きな値が設定されている。また、規制ローラ43
に供給するバイアス電圧Vbは、現像ローラ41に供給
される現像バイアス電圧Vbと同電位に、またその絶対
値で大きい値に設定する場合もある。
【0062】一方、感光体1と対向する現像領域に搬送
されたトナーは、感光体1表面に形成された静電潜像に
応じて選択的に付着され、静電潜像をトナーの色、例え
ばブラック(黒)により顕像化する。そして、現像に寄
与されなかったトナーは、現像ローラ41の回転により
現像装置4の現像槽内に戻される。その戻される位置、
つまり感光体1と現像ローラ41が当接する現像領域よ
り現像ローラ41の回転方向下流側で、かつ上述した供
給ローラ42と現像ローラ41とが当接する位置よりも
上流側には、回収トナーの除電及びトナー漏れ等を防止
する絶縁性の第1のシール部材44と、導電性の第2の
シール部材45とを、その順序、特に現像ローラ41の
回転方向に沿って配置している。
【0063】上記第1のシール部材44は、その一端が
現像槽の底面の固定部47に固定されており、されてお
り、その自由端側が、現像ローラ41に、シール部材の
弾性力により適度の圧力にて当接される。また、第2の
シール部材45は、その一端が現像槽の底面の固定部4
7に固定されており、その自由端側が、現像ローラ41
に、シール部材の弾性力により適度の圧力にて当接され
る。
【0064】なお、感光体1は、金属もしくは樹脂の導
電性基体の表面にアンダーレイヤが塗布されており、そ
の上の層としてキャリア発生層(CGL)、さらに最外
層にポリカーボネイトを主成分としてキャリア移動層
(CTL)が塗布されて形成されたOPC感光体等が用
いられている。本発明においては、このような感光体に
限られるものではなく、静電潜像を担持する担持体であ
ればよい。
【0065】また、図1において符号48は、規制ロー
ラ43の下流側、つまり現像ローラ41に当接する規制
ローラ43の下流側で、現像領域の手前で現像ローラ4
1と当接するように設けられたトナー飛散等を防止する
シール部材である。
【0066】以上のようにして現像装置4は、トナーを
感光体1と対向する領域へと搬送し、感光体1表面の静
電潜像を可視像化する。この感光体1表面のトナー像は
上述したように転写領域にて適宜搬送されてくるシート
Pに転写器5の作用により転写され、該シートPが剥離
器9の作用にて除電されることで、感光体1表面より剥
離され、定着装置8を通過して画像形成装置外へと排出
される。
【0067】そこで、現像装置4側においては、現像後
に現像に寄与されなかった現像ローラ41にトナーが残
留し、該残留トナーは、供給ローラ42の位置に達する
前に第1のシール部材44を通過し、そして第2のシー
ル部材45を通過して現像槽内に回収される。この時、
第1のシール部材44にて、回収されたトナーを現像槽
外へと漏れ出すのを防止し、内側の第2のシール部材4
5にて現像ローラ41表面に付着した回収トナーの剥離
等を行うといったそれぞれの機能を分離して行うよう
できる。
【0068】また、第1のシール部材44に対して第2
のシール部材45を、所定の間隔を経て設けるようにし
ているため、両者の間には空隙(空間/スペース)Gが
形成される。そのため、第2のシール部材45にて回収
トナーを現像ローラ41より分離し、そのトナーが下部
に溜まり、その部分の圧力上昇が生じ第2のシール部材
45より漏れ出しても、第1のシール部材44との間の
空隙にて吸収され、それ以上の吹き出しを防止できる。
また、第1のシール部材44の変位や適度の変形により
吸収され、トナーが吹き出して飛散するといったことを
防止するようにしている。
【0069】ここで、導電性である第2のシール部材4
5においては、現像ローラ41に付着している現像後の
トナーを分離するためのものであり、そのトナーを現像
ローラ41より剥離するためにも、バイアス電源回路1
2より所定もバイアス電圧Vdを供給している。このバ
イアス電圧Vdは、例えば現像ローラ41に供給される
現像バイアス電圧Vaとほぼ同電位(上述した例では−
450V)としている。そのため、第2のシール部材4
5の先端、特に現像ローラ41と当接する部分でのトナ
ーの回収が促進される。
【0070】この場合、上記電源回路12にて、回収ト
ナーの除電を効率よく行うためには、上述した直流のバ
イアス電圧のみでなく、正負が交互に生じる交番、つま
り交流電圧を重畳してなるバイアス電圧を供給するよう
にすればよい。特に直流電圧としては、現像バイアス電
圧と同電位とし、これに適度の値の交流電圧を重畳す
る。これにより、トナーの回収効率を促進することに加
え、回収されたトナーを効率よく除電することができ、
再度現像ローラに供給されるときに逆極性トナーが生じ
るのを抑制でき、また帯電量の上昇をも合わせて防止で
きる。
【0071】(本発明の一実施形態による第1及び第2
のシール部材の関係)そこで、現像ローラ41の現像後
に残るトナーを回収すべく現像ローラ41に当接するよ
うに設けられている本発明にかかる第1のシール部材4
4は、例えばウレタンゴム、シリコンゴム、フッ素ゴム
等のゴム部材、PET(ポリエチレンテレフタレー
ト)、PP(ポリプロピレン)等の樹脂フィルム、PF
A,PTFE等のフッ素樹脂フィルム等からなる絶縁性
フィルム構成である。
【0072】また、第2のシール部材45は、厚さ0.
2mm〜0.4mm前後の電気抵抗1000Ω〜1MΩ
程度の導電性のポリエステルフィルム、アルミ蒸着シー
ト等や、SUS、アルミニウム、リン青銅等の金属製の
導電性薄板を素材として構成されている。
【0073】そして、第1及び第2のシート部材44,
45は、図2を参照して説明すれば、第1のシート部材
44の現像ローラ41との当接点(先端)から第2のシ
ート部材45と最接近する位置までの間隔dを約1.5
mmとしている。この間隔dは、第1のシート部材44
の当接先端から第2のシート部材45の面への垂直距離
である。また、第1及び第2のシート部材44,45
は、その固定端47での端部間の距離を上記dより長く
している。そのため、上述した第1及び第2のシート部
材44,45で形成される空隙Gは、下部に広がるよう
に形成される。
【0074】そのため、上記空隙Gにおいて、第2シー
ト部材45から圧力上昇を逃がし、効果的に吸収するこ
とができ、よってトナーが漏れだしても、その位置で収
容することができる。
【0075】ここで、第1及び第2のシール部材44,
45が現像ローラ41に当接する時の当接圧力の関係に
ついて説明する。現像ローラ41へと当接させる時の第
1のシール部材44の当接圧力は、第2のシール部材4
5の当接圧力よりも小さく設定している。
【0076】特に第1のシール部材44による現像ロー
ラ41へと当接する圧力は、線圧30g/cm以下にす
る。もし、この線圧が過大である場合には、現像ローラ
41表面のトナーへのストレスが大きくなり、第1のシ
ール部材44にトナー融着等が発生し、トナーの逆帯電
やトナー漏れ等を誘発する。これは、第1のシール部材
44にトナーが融着すれば、トナーとの摩擦によりトナ
ーが逆帯電されることがあり、また部分的な融着により
トナーの漏れが生じる。
【0077】これに対して、第2のシール部材45によ
る現像ローラ41への当接圧力は、線圧で30g/cm
〜40g/cm程度にする。もし、この第2のシール部
材45の線圧が低すぎる場合には、トナー漏れが発生し
やすくなり、線圧が高すぎる場合には、現像ローラ41
の表面に傷を付ける不具合が生じる。したがって、上述
した関係を維持することでトナーの漏れを防止でき、ま
たトナー融着等を抑制できる圧力でもって第1及び第2
のシール部材を当接さればよい。
【0078】そして、上述した空隙Gを形成するには、
図2に示すように第1及び第2のシート部材44,45
の取り付け角度θ1,θ2は、θ1<θ2の関係とな
る。この取り付け角度θは、シート部材を固定してなる
現像槽の底面(水平線)47と、各第1及び第2のシー
ト部材44,45とで作る角度である。例えば、上記角
度θ1は、約50゜前後、角度θ2は、約65゜前後に
設けている。
【0079】したがって、上述したようにシール部材4
4,45とで形成され、その当接位置の下側が広がるよ
うにする空隙Gを形成することができ、上述した関係、
つまり取り付け角度θ1<θ2の関係を維持でき、現像
後の現像ローラ41及びトナーに与える負荷を少なくで
きる。これは、上述した角度設定により、第1及び第2
のシール部材44,45との当接圧力が大きくなること
を抑制でき、これによりシール部材44等にトナーが融
着されることが抑制され、トナーを回収する時にトナー
の流動性を乱すことなく、効率よく回収できる。
【0080】この時、第1のシール部材44及び第2の
シール部材45の突出量は、両者においてほぼ同一とす
る。この突出量とは、第1及び第2のシール部材44,
45の固定端47から自由端の先端までの長さであり、
特に自由端の現像ローラ41との当接位置までの長さで
ある。図2に示すように、第1及び第2のシール部材4
4,45の突出量L1,L2は、L1≒L2の関係にし
ている。これにより、上述した条件と同様に、第1のシ
ール部材44等による回収される現像ローラ41に付着
しているトナーに与える負荷を少なくでき、トナー融着
等による不具合を防止することができる。
【0081】なお、上述した第2のシール部材45と現
像ローラ41との当接圧において、第1のシール部材4
4の当接圧力よりも大きくしてるため、現像ローラ4
1及びトナーに与える負荷が増すことが考えられる。そ
のため、第2のシール部材45の現像ローラ41との当
接部分の表面粗さを粗面にすることで、その抑制効果が
望める。特に第2のシール部材45の現像ローラ41と
の当接する面の粗さRzは、10μmRz〜100μm
Rz程度にしている。この粗さは、現像ローラ41の表
面粗さ3μmRz〜6μmRzに比べて非常に粗い。こ
れにより、トナーに与える負荷を抑制でき、トナーが第
2シール部材45に融着されるのを防止できる。
【0082】(本発明のその他の実施形態)次に本発明
にかかる上述した一実施形態において説明した第1及び
第2のシール部材44,45を現像槽の底面47に支持
固定する方法について以下に説明する。
【0083】図4を参照すれば、第1及び第2のシール
部材44,45の現像槽の底面の固定部47に可動支持
もしくは浮動支持部49を設けて上記第1及び第2のシ
ール部材44,45の一端を支持固定する。
【0084】このような構成とすることで、第1及び第
2のシール部材44,45が適度に現像ローラ41へと
圧接し、回収トナーを第2のシール部材45で現像ロー
ラ41より分離し、回収する。そして、現像ローラ41
の回転により現像槽内の内圧が上昇すれば、第2のシー
ル部材45及び第1のシール部材44を含めて、その支
持部49が変位可能となり、シール部材44,45の変
形を含めて、その上昇した圧力を吸収するように作用す
る。そのため、内圧の上昇が生じた時に回収トナーがシ
ール部材44より現像装置4の外部へと漏れ出すことを
効果的に抑制することができる。
【0085】また、図5に示すように、第2のシール部
材45を現像槽の底面の固定部47に固定する場合につ
いて説明する。まず、図5(a)において、第2のシー
ル部材45は、現像ローラ41と当接する自由端、特に
突出量(L2=1.5mm)以外の領域45bを両面テ
ープを用いて固定部47に貼り付け固着するようにして
いる。この時、第2のシール部材45の両端部分では、
一部で非接着領域45aを設けて接着固定しないように
している。
【0086】これは、第2のシール部材45と現像ロー
ラ41との接触による発生する力が、第2のシール部材
45と図1に示すシール部の固定端との接着面に作用す
る際に、第2のシール部材45の両端部が適度に変形可
能となる。これにより、過度の圧力上昇を吸収し、現像
ローラ41に残留するトナーに対するストレスを軽減す
るように作用する。
【0087】また図5(b)に示すものにおいては、第
2のシール部材45の突出部、特に現像ローラ41と当
接する自由端部分に、長手方向(現像ローラ41の回転
軸方向)に多数の小孔45cが形成されている。この小
孔45cの径を、例えば0.5mmにする。これは、第
2のシール部材45と現像ローラ41との当接による過
度の圧力上昇を小孔45cを介して逃がし、現像ローラ
41及びそれに担持されている回収トナーに対するスト
レスを軽減するようにしている。
【0088】さらに、図5(c)においては、上記小孔
45cを第2のシール部材45の全域に形成することな
く、中央部を除き両端部に形成するようにしている。こ
れは、第2のシール部材45の中央部より両端部分でト
ナー落ちやトナー漏れが発生し、この第2のシール部材
45の存在で両端部におけるトナーの流動状態が撹乱さ
れるものと考えられるので、この部分の圧力上昇を緩和
・調整する目的で、上記小孔45cを設けている。また
両端部のみ、小孔45cを設けているため、第2のシー
ル部材45自身の強度を極端に低下させることもない。
そのため、第2のシール部材45の選択の幅が広がり、
設計しやすい現像装置を得ることができる。
【0089】一方、上述した第2のシール部材45と現
像ローラ41との接触位置での第2シール部材45の接
触部の形状について説明する。特に第2のシール部材4
5は、第1のシール部材44よりも当接圧力を大きくし
ている。これによるトナーに与える負荷を軽減するため
のものである。
【0090】図6(a)に示すように、第2のシール部
材45の先端を現像ローラ41から離間するように屈曲
させ、その位置を現像ローラ41に当接させるようにし
ている。このようにすることで、第2のシール部材45
は現像ローラ41に線接触させることができる。そのた
め、トナーに対する負荷をより軽減させることができ
る。よって、現像ローラ41及びトナーに与えるストレ
スを軽減でき、トナーの流動状態を乱すことなく、スム
ースに現像槽内に回収でき、トナーの回収効率を上げる
ことができる。しかも、現像ローラ41の回転駆動トル
クの増大を防止できる。
【0091】また、図6(b)及び(c)は、現像ロー
ラ41と当接する第2のシール部材45の先端に円弧形
状の突起部45dを形成している。この突起部45d
は、中実又は中空状態にしている。このように円弧形状
の突起部45dとすることで、現像ローラ41との当接
部分を線接触させることができ、上述した図6(a)と
同様の効果を奏する。さらに、現像ローラ41等に突発
的な荷重変動が発生した場合でも、現像ローラ41との
接触点において、上記荷重変動を吸収でき、現像ローラ
41表面を傷付ける危険性もなくなる。よって信頼性の
高い導電性の第2のシール部材45を実現できる。
【0092】また、突起部45dが中空の場合、上述の
効果に加え、さらに現像ローラ41等に突発的な荷重変
動が発生しても、その荷重変動の吸収を中実の場合に比
べて、さらに効果的な吸収が望め、その信頼性も高ま
る。
【0093】
【発明の効果】本発明の一成分トナーによる現像装置に
よれば、現像を行う現像ローラに現像後に担持されるト
ナーを回収する場合、その回収トナーが現像ローラより
分離され、現像装置外部に吹き出されるのを効果的に防
止でき、よって吹き出された飛散トナー等にて現像後に
画像が乱されることを防止できる。
【0094】特に、回収トナーを第1及び第2のシール
部材にて回収させるようにし、第1及び第2のシール部
材によるそれぞれの機能を分離させるようにし、それぞ
れの機能を確実に発揮させることができる。また、第1
及び第2のシール部材間に形成される空隙を用いて、回
収された現像槽内部の圧力が上昇しても、その空隙にて
吸収でき、トナーの吹き出しを効果的に防止できる。
【0095】また、回収トナーは機能を分離された第2
のシール部材にて現像ローラより剥離でき、また第2の
シール部材に現像ローラと同等のバイアス電圧を供給す
ることで、トナーの現像ローラからの剥離を促進でき
る。
【0096】また、第2のシール部材の形状を考慮す
ることで、現像ローラに担持される回収トナー対する
ストレスや負荷を軽減でき、トナーの融着による不具合
をさらに抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる一実施形態を説明するための一
成分トナーを利用した現像装置を構成を示す図である。
【図2】図1に示す現像装置を構成する現像ローラと第
1及び第2のシール部材との関係の適正状態を説明する
ための図である。
【図3】図1に示す本発明の一成分トナーの現像装置を
備える画像形成装置の全体構造の概略を説明するための
構成図である。
【図4】本発明の他の実施形態にかかる第1及び第2の
シール部材の支持構造の一例を説明するための図であ
る。
【図5】本発明の導電性の第2のシール部材の構成を示
すもので、(a)は接着固定する状態を、(b)及び
(c)はトナーに対するストレスの軽減を行う事例を説
明するための図である。
【図6】本発明の導電性の第2のシール部材の現像ロー
ラとの接触位置での線接触させる形状を種々示す図であ
る。
【図7】従来の一成分トナーの現像装置の事例を示す図
である。
【符号の説明】
1 感光体(静電潜像担持体) 4 現像装置 11 現像ローラへの現像バイアス電圧Vaの供給用の
電源回路 12 第2のシール部材に供給するバイアス電圧用の電
源回路 41 現像ローラ 42 供給ローラ 43 規制ローラ 44 絶縁性の第1のシール部材 45 導電性の第1のシール部材 47 シール部材の固定部 49 支持部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木戸 栄一 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/08 505

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一成分トナーを担持し静電潜像担持体と
    対向する現像領域へと搬送する現像ローラと、該現像ロ
    ーラにトナーを供給する供給ローラとを備えた現像装置
    において、 現像ローラに担持される現像後のトナーを現像槽内に回
    収するために、該現像ローラの回転方向における上記現
    像領域の下流側で、かつ上記供給ローラと現像ローラと
    が対向する上流側に、絶縁性の第1のシール部材と、
    第1のシール部材より下流側に導電性の第2のシール部
    材とを設け、それぞれの第1及び第2のシール部材の
    先端部分を上記現像ローラに当接させるように設けたこ
    とを特徴とする一成分トナーの現像装置。
  2. 【請求項2】 上記第1及び第2のシール部材は、現像
    ローラと当接する部分を所定の間隔が生じるように現像
    槽の一部に取り付けられ、第1のシール部材の取り付け
    角度θ1を、第2のシール部材の取り付け角度θ2に対
    して、θ1<θ2の関係にしたことを特徴とする請求項
    1記載の一成分トナーの現像装置。
  3. 【請求項3】 上記第2のシール部材の現像ローラへの
    当接圧力を、上記第1のシール部材の現像ローラへの当
    接圧力より大きくしたことを特徴とする請求項1記載の
    一成分トナーの現像装置。
  4. 【請求項4】 上記第2のシール部材に現像ローラに供
    給される現像バイアスと同等のバイアス電圧を供給する
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載の一成分トナ
    ーの現像装置。
  5. 【請求項5】 上記第2のシール部材は、現像ローラと
    当接する近傍に、複数の小孔を形成されていることを特
    徴とする請求項3記載の一成分トナーの現像装置。
  6. 【請求項6】 上記第2のシール部材は、現像ローラと
    当接する部分が線接触する形状にように形成されている
    ことを特徴とする請求項3記載の一成分トナーの現像装
    置。
  7. 【請求項7】 上記第2のシール部材は、現像ローラと
    の当接する面を、該現像ローラの表面の粗さより粗面に
    したことを特徴とする請求項3記載の一成分トナーの現
    像装置。
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