JP2005257818A - 現像装置及びこれを用いた画像形成装置並びに現像剤層規制部材 - Google Patents

現像装置及びこれを用いた画像形成装置並びに現像剤層規制部材 Download PDF

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朋幸 吉井
Yasuhiro Funayama
康弘 舩山
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Abstract

【課題】 現像剤担持体上に形成された現像剤層のトナー量及びトナー帯電量を均一化し、更に、長期に亘って安定した現像特性を備えた現像装置及びこれを用いた画像形成装置並びに現像剤層規制部材を提供する。
【解決手段】 静電潜像を担持する像担持体1に対向し回転可能で表面に現像剤Tを担持する現像剤担持体2と、この現像剤担持体2に対向して配設され現像剤担持体2上の現像剤層を規制する現像剤層規制部材3とを備えた現像装置において、現像剤層規制部材3は、現像剤担持体2に接触して回転する回転体3aにて構成され、この回転体3aには少なくとも前記現像剤担持体2上の現像剤Tを層規制する領域が現像剤担持体2の形状に沿って変形可能な可撓性外周面部3bを具備する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複写機やプリンタ等の画像形成装置で用いられる現像装置に係り、特に、一成分現像剤を用いた現像装置等に使用する現像剤層規制部材及びこれを用いた現像装置並びに画像形成装置の改良に関する。
従来における電子写真方式等の画像形成装置で用いられる現像装置としては、トナーのみからなる一成分現像剤を用いた一成分現像方式と、トナーとキャリアからなる二成分現像剤を用いる二成分現像方式とが知られている。中でも、一成分現像方式の現像装置は、キャリアとの混合、撹拌、トナー濃度の制御が不要であるため、装置の小型化、低コスト化が可能であり、更に、現像剤の交換作業などが不要なため、主としてメンテナンスフリーが要望されるプリンタにおいて使用されることが多くなってきている。
特開昭62−291678号公報(構成の欄、第1図) 特開平7−64394号公報(実施例の欄、図8) 特開平10−133474号公報(発明の実施の形態の欄、図1) 特開2001−83799号公報(発明の実施の形態の欄、図1)
一成分現像剤(トナー)を用いた一般的な現像装置は、図9に示すように、静電潜像を担持する感光体61に対向して接触又は近接配設されトナーを担持搬送する現像ロール62と、この現像ロール62に対して接触又は近接配設され現像ロール62上のトナー層厚を規制する層規制部材63と、現像ロール62に接触又は近接配設され現像ロール62にトナーを供給するトナー供給ロール64とで構成されている。更に、トナー供給ロール64の背後には、トナーを収容するトナーホッパ65を設け、このトナーホッパ65内でトナーはアジテータ66によって撹拌されるようになっている。
よって、アジテータ66で撹拌されたトナーは、トナー供給ロール64に供給され、更に、現像ロール62に搬送担持される。現像ロール62上に担持されたトナーは、層規制部材63によってトナーの層厚が規制されると共にトナーが所定の帯電量に帯電され、現像ロール62上にトナー薄層が形成される。そして、感光体61との現像によって、感光体61上の静電潜像を顕像化した後、現像ロール62上の現像で消費されなかったトナーは、現像ロール62とトナー供給ロール64との対向部位でトナー供給ロール64によって剥離される。このとき、一方では新たなトナーが現像ロール62に供給されることとなる。
ここで、層規制部材63としては、図9に示すような板状のブレードを使い現像ロール62に押し当てた構成のものがよく知られているが、他にも、例えば、図10に示すような回転体の層規制ロール67を現像ロール62に接触させて使用することも提示されている(例えば特許文献1参照)。
このような層規制ロール67を使用する方式にあっては、通常、この層規制ロール67の表面上のトナーを剥離する掻き取りブレード68を備えている。この場合、現像ロール62と層規制ロール67との対向部位を通過しなかったトナーは、トナー供給ロール64側に戻されたり、あるいは層規制ロール67上に付着するようになる。そして、層規制ロール67に付着したトナーは、掻き取りブレード68で掻き取られトナー供給ロール64又はトナーホッパ65に戻される。
このように、板状又は回転体状の層規制部材を使用するに際しては、現像ロール上のトナーを摩擦によって十分帯電を付与することが必要なため、現像ロールと一定のニップ幅を確保することが必要であり、層規制部材あるいは現像ロールの少なくともどちらか一方を弾性体で構成することが多い。
しかるに、近年、特にカラー画像形成用の画像形成装置に使用される現像装置にあっては、カラー画像を形成するために、シアン、マゼンタ、イエロ、ブラック等多数のトナーを完全に溶融することによって発色させることが必須であるため、トナーのバインダ樹脂としてより低温でも熱溶融するような樹脂が選択されている。
そのため、上述した板状のブレードによる層規制部材にあっては、現像ロールとのニップ域でトナーが溶融し、ブレード表面に固着し、結果的にこの固着物により現像ロール上の(均一な)トナー層が形成されずに画像上での白スジ等を生じるという問題がある。
また、回転体の層規制部材にあっては、板状のブレードの場合と異なり、層規制部材と現像ロールとの接触箇所が常時変化することから、ブレードに比べトナー固着が生じ難い。しかしながら、この場合においても、回転体の軸方向に均一な圧力で、また均一なニップ幅で押し当てる必要があり、長期に亘って使用して行くと回転体表面へのトナー固着を生じる懸念がある。更に、回転体同士を接触させることから、夫々の回転体(この場合は現像ロールと層規制部材を示す)の軸方向のたわみによって、その両端部で特に圧力が大きくなることが想定される。よって、長期に亘って使用して行くと、両端部近傍からのトナー固着が起こり易くなる。更にまた、この軸方向のたわみは、軸方向での、例えば中央部と両端部での接触圧やニップ幅の相違をもたらし、均一な現像特性を損ない、結果的に濃度むらやかぶり等の画像ディフェクトをもたらすようになる。
このたわみの問題を解決するために、図11に示すように、回転体の層規制ロール67の両端部67a,67cの径を中央部67bの径より小さくするようにした方式(所謂クラウン形状)も提案されている(例えば特許文献2参照)。
しかしながら、この方式では、軸方向の圧力を均一化できたとしても、両端部67a,67cと中央部67bの径が異なるため現像ロールとの接触部位で軸方向の速度差が生じるようになる。よって、現像ロール上に形成されたトナー層のトナー量や帯電量が不均一になるという問題は解消されずに残ることとなる。
このように、層規制部材として剛体や弾性体を用い、現像ロールに押し当てる構成のものでは、上述したように圧接力やニップ幅の不均一があり、また、層規制部材へのトナー固着という問題が解消されない。
そのために、図12及び図13に示すように、層規制部材として可撓性を備えた薄いシート状部材71を押し当てる方式が各種提示されている(例えば特許文献3,4参照)。
これらの方式にあっては、可撓性のあるシート状部材71を現像ロール62に押し当てることで、その表面に沿った形状に層規制部材としてのシート状部材71を変形させることができる。そのため、ニップ幅を大きく取れることが可能になり、現像ロール62上のトナー層の均一化が図れるかもしれない。しかし、シート状部材71の同一箇所が現像ロール62と接触する構成のため、このシート状部材71と現像ロール62との間に入り込んだトナーがその場で堆積し、長期的な現像ロール62上でのトナー層形成にとっては、安定性を欠くという問題がある。尚、図中符号61は感光体であり、符号64はトナー供給ロールである。
本発明は、以上の技術的課題を解決するためになされたものであって、現像剤担持体上に形成された現像剤層のトナー量及びトナー帯電量を均一化し、更に、長期に亘って安定した現像特性を備えた現像装置及びこれを用いた画像形成装置並びに現像剤層規制部材を提供するものである。
すなわち、本発明は、図1に示すように、静電潜像を担持する像担持体1に対向し回転可能で表面に現像剤Tを担持する現像剤担持体2と、この現像剤担持体2に対向して配設され現像剤担持体2上の現像剤層を規制する現像剤層規制部材3とを備えた現像装置において、現像剤層規制部材3は、現像剤担持体2に接触して回転する回転体3aにて構成され、この回転体3aには少なくとも前記現像剤担持体2上の現像剤Tを層規制する領域が現像剤担持体2の形状に沿って変形可能な可撓性外周面部3bを具備することを特徴とするものである。尚、同図において、符号4は現像剤担持体2へ現像剤Tを供給する現像剤供給部材であり、符号5は現像剤層規制部材3上の現像剤Tを掻き取る掻き取り部材である。
このような技術的手段において、本願に係る現像装置は、一成分現像剤(現像剤)を使用するものであり、現像剤Tとしては、絶縁性トナーであれば磁性又は非磁性のいずれであっても差し支えない。
本態様における現像剤担持体2は現像剤Tを担持できるものであればよく、ドラム状、ベルト状を含む。また、効果的に現像を行う観点からは、現像剤担持体2が像担持体1と接触配置される態様が好ましいが、非接触であっても差し支えない。更に、現像剤担持体2としては弾性体であっても剛体であっても差し支えない。
そして、現像剤層規制部材3は、回転体3aにて構成され、かつ、可撓性外周面部3bを備えていればよく、また、現像剤層規制部材3の回転は、現像剤層規制部材3自らが回転する原動駆動方式であっても、例えば現像剤担持体2の回転に伴い従動回転する態様であっても差し支えない。更に、その回転方向は、現像剤担持体2との対向部位において同一方向に回転してもよいし、互いに異なる方向に回転させることも可能である。
更にまた、可撓性外周面部3bは、単一の層で構成されていてもよいし、複数の層で構成されていてもよい。
本態様における現像剤層規制部材3は、中空状回転体で構成されていることが、現像剤担持体2との対向部位における可撓性外周面部3bの変形を均一にする観点から好ましく、また、この中空状回転体を、現像剤担持体2上の現像剤Tの層規制を行うため、現像剤担持体2と像担持体1との対向部位より現像剤搬送方向上流側に設けることが好ましい。
更に、中空状回転体の形状は特に限定されず、円筒形であってもそれ以外の形状であっても差し支えない。また、中空状回転体の回転は中心軸を有して回転する態様であってもよいし、複数の回転軸を有した例えばベルト状の態様であっても差し支えない。
更にまた、可撓性外周面部3bが導電層を備え、バイアス印加可能な構成が現像剤Tの層規制を効果的にする観点から好ましく、導電層としてはバイアス印加可能な構成であればよく、例えば金属スリーブ等の単層構造であっても、また、絶縁層と導電層との積層構造等であってもよい。そして、印加するバイアスは直流電界でも差し支えないが、直流電界を重畳した交流電界とすることが、現像剤Tの層規制を向上させる観点から一層好ましい。尚、バイアス印加の場合は、現像剤層規制部材3の回転方向はいずれでもよく、また、従動及び駆動のいずれであってもよいが、従動の場合にはバイアス印加が必要となる。
また、本実施の形態において、現像剤層規制部材3は、中空状回転体内部に押し当て部材を備え、この押し当て部材によって可撓性外周面部3bの一部を前記現像剤担持体2に押し当てるように構成することが、現像剤層規制部材3の現像剤担持体2に対する圧接力やニップ幅が一層均一化される観点から好ましい。このとき、押し当て部材としては、例えばスポンジゴム等からなる弾性体で構成されることが、圧接力やニップ幅をコントロールする観点から好ましく、更に、この押し当て部材を可撓性外周面部3bの軸方向圧力が均一になるように配設することで、軸方向の圧力が均一になり、現像剤Tの層規制が効果的になる。また、押し当て部材を可撓性外周面部3bの回転方向圧力が均一になるように配設することで、回転方向の圧力が均一になり、現像剤Tの層規制が効果的になる。
また、本発明による現像剤層規制部材3の態様としては、回転可能に配設され現像剤Tを担持搬送する現像剤担持体2に接触配置され、この現像剤担持体2上の現像剤Tの層規制を行う現像剤層規制部材3であって、現像剤担持体2に接触して回転する回転体3aにて構成され、この回転体3aには少なくとも前記現像剤担持体2上の現像剤Tを層規制する領域が現像剤担持体2の形状に沿って変形可能な可撓性外周面部3bを具備することを特徴とするものである。
更に、本発明による画像形成装置の態様としては、静電潜像を担持する像担持体1と、この像担持体1上の静電潜像を現像する現像装置として、上述の現像装置を備えたことを特徴とするものである。
本発明に係る現像装置によれば、現像剤担持体上の現像剤の層規制を行う現像剤層規制部材として、回転体構成で、現像剤担持体の形状に沿った変形可能な可撓性外周面部を備えた構成を採ったので、現像剤担持体と現像剤層規制部材との圧接力が小さく且つ広いニップ幅を確保することができ、現像剤担持体上の現像剤の量及び帯電量が一層均一化されると共に、長期的に安定した現像特性を得ることができる。
また、本発明に係る現像剤層規制部材によれば、上述した現像性能の良好な現像装置を容易に構築することができる。
更に、これらの現像装置を用いることで、長期的に安定した画像形成が可能な画像形成装置を容易に構築できる。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
◎実施の形態1
図2は、本発明が適用された実施の形態1の画像形成装置を示す。
同図において、符号21は、矢印方向に回転する有機感光体からなる静電潜像を担持する感光体であり、この感光体21はスコロトロンなどの帯電装置22によって帯電され、レーザ書込装置やLEDアレイを有する露光装置23によって静電潜像が書き込まれる。この静電潜像は、光の当たった感光体21表面電位が低下し、光の当たっていない高電位部分とのコントラストによる電位画像として形成される。
また、現像装置24は、現像ハウジング31内に非磁性一成分現像剤であるトナーを収容し、現像剤担持体としての現像ロール32にトナーを担持させ、この現像ロール32にバイアス電源25からの現像バイアスを印加することで、現像ロール32を静電潜像の高電位部と低電位部との中間電位に保持し、静電潜像の画像部を帯電されたトナーにて現像するようにしたものである。
更に、転写装置26は、例えば感光体21に接触配置される転写ロールにて構成され、バイアス電源27によって感光体21上のトナー像が引き付けられる方向の転写バイアスを印加することで、感光体21上のトナー像を記録材28に転写させるようにしたものである。
また、感光体21上に残留したトナーは、例えばドクターブレード式のクリーニング装置29によって除去される。
また、本実施の形態において、感光体21上のトナー像を転写された記録材28は、定着装置50に搬送され、この定着装置50によりトナー像は、記録材28に定着される。
定着装置50は、例えばヒートロール方式で、加熱ロール51と加圧ロール52とを有し、この加熱ロール51と加圧ロール52との間に記録材28を通過させることによりトナー像を記録材28に定着するようになっている。
ここで、本件発明の特徴点である現像装置24について、図3に基づいて詳細に説明する。同図において、現像装置24は、感光体21に向かって開口する現像ハウジング31(図2参照)を有し、この現像ハウジング31の開口に面し且つ感光体21と対向して接触する位置に、現像ロール32を回動自在に収容している。この現像ロール32にはバイアス電源25が接続され、所定の現像バイアスが印加されるようになっている。
本実施の形態では、この現像ロール32は、例えばアルミニウムやステンレス等からなる金属ロールの外周部に、ウレタンゴム又はシリコーンゴム等からなる半導電性ゴムで被覆した構成を採っているが、金属ロールであっても差し支えない。また、現像ロール32と感光体21とは接触した構成を採っているが、非接触であっても差し支えない。
この現像ロール32の背後には、現像ロール32と接触して、現像ロール32にトナーを供給する弾性発泡体からなるトナー供給ロール33が配設され、バイアス電源36が接続されている。本実施の形態では、このトナー供給ロール33は、例えばアルミニウムやステンレスの金属ロールに半導電性発泡ウレタン樹脂を被覆したものを使用したが、例えば表面を粗くした金属ロール等であっても差し支えない。
尚、トナー供給ロール33としては、現像ロール32にトナーを供給できるものであればよく、ロール状、ベルト状、ブラシ状いずれであってもよい。更に、トナーを現像ロール32に供給できるものであれば、回転しない構成であっても差し支えない。
また、このトナー供給ロール33の背後には、トナーを収容するトナーホッパ34が設けられ、アジテータ35によってトナーが撹拌されるようになっている。尚、アジテータ35は、そのシャフトが樹脂製であり、トナーを撹拌する部分がPETシート等の樹脂シートで構成され、トナーホッパ34内のトナーを撹拌すると共に、トナー供給ロール33側にトナーを供給するようになっている。
そして、特に、現像ロール32に圧接して、本件の特徴点である現像ロール32上のトナーの層厚を規制し帯電する可撓性規制ロール37が、現像ロール32との対抗部位で所定の食い込み量(本実施の形態では約0.5mm)をもって互いに反対方向に回転するように設けられている。
本実施の形態における可撓性規制ロール37は、図3及び図4に示すように、ニッケル電鋳からなる可撓性スリーブ41の両端に一対の剛性フランジ42(具体的には42a,42b)を嵌挿し、可撓性スリーブ41と接着剤等で固着すると共に、剛性フランジ42にシャフト43を固着している。そして、この可撓性スリーブ41の可撓性部分(具体的には剛性フランジ42の部分を除いた部分を指す)のみが現像ロール32と当接するようになっている。
本実施の形態では、可撓性スリーブ41として、ニッケル電鋳のスリーブを使用したが、ステンレス等の薄板状金属スリーブであってもよく、また、金属スリーブ上に樹脂チューブ等で被覆した構成であってもよい。更に、絶縁性樹脂に導電性フィラーを添加した導電性樹脂等のスリーブであってもよく、イオン導電性樹脂等で構成されても差し支えない。
尚、可撓性スリーブ41の厚さは、回転体としての構造安定性や寿命の観点から、通常、金属スリーブの場合は20〜100μmが好ましく、一方樹脂スリーブの場合は50〜200μmが好ましい。また、可撓性スリーブ41が現像ロール32に沿って変形するようにするため、その食い込み量はスリーブ厚さより大きいことが好ましい。
また、本実施の形態では、可撓性規制ロール37にはバイアス電源38が接続され、直流電界が重畳された交流電界が加えられるようになっている。
更に、図3に示すように、可撓性規制ロール37には、この可撓性規制ロール37上のトナーを掻き落とすスクレーパ39が可撓性規制ロール37に対してドクター方向に接触するように配置されている。本実施の形態におけるスクレーパ39としては、例えば薄板状のウレタンゴムやPETシート等が使用できる。
次に、本実施の形態に係る、特に現像装置24の作動について、図3を基に説明する。
同図において、トナーホッパ34内でアジテータ35によって撹拌されたトナー(本実施の形態では負帯電トナーを使用している)は、バイアス電源36によりトナー供給ロール33上に供給担持される。トナー供給ロール33上に担持されたトナーは、トナー供給ロール33の回転に伴い搬送され、現像ロール32との対向部位に到達する。このとき、この対向部位での現像ロール32とトナー供給ロール33との機械的な摺擦力や現像ロール32のバイアス電源25とトナー供給ロール33のバイアス電源36との電位差により、トナー供給ロール33上のトナーは現像ロール32側へ供給される。
現像ロール32へ供給されたトナーは、可撓性規制ロール37との対向部位に達すると、現像ロール32上のトナーの層厚が規制されると共に摩擦帯電される。そして、所定のトナー量且つ所定の帯電量を有したトナー層が形成される。
このとき、現像ロール32と可撓性規制ロール37との対向部位では、図5に示すように、現像ロール32と可撓性規制ロール37との接触ニップ域A領域において、可撓性スリーブ41が現像ロール32の形状に沿って変形し、広い接触ニップ域を形成している。このため、効果的なトナーの層厚及び帯電量が確保できる。
また、本実施の形態では、このとき、可撓性規制ロール37にバイアス電源38(図3参照)にて直流電界を重畳した交流電界を印加していることから、A領域の接触ニップ域では、トナーが現像ロール32の径方向にも移動し易くなり、一層層規制の効果を向上させている。尚、本実施の形態におけるバイアス電源38による直流電界は、使用しているトナーが負帯電トナーのため、トナーを現像ロール32方向に吸引する方向(現像ロール32側をプラスにする方向)の電界を加える方が、トナーの層規制をし易くする観点から一層好ましい。すなわち、負帯電トナーを現像ロール32側に吸引する方向に電界を印加することによって形成されたトナー層において、負電界トナーは現像ロール32側に、逆帯電(正帯電)トナーは可撓性規制ロール37側に吸引されるために、形成されたトナー層において効率的に負帯電にすることができ、逆帯電トナーの比率を下げることが可能となる。
更に、このバイアス印加により、現像ロール32上のトナー層厚が一層均一化されるようになり、ゴーストの発生を一層抑止することができる。
そして、接触ニップ域を通過したトナーは、図3に示すように、感光体21と現像ロール32との対向部位の現像ニップ域に達し、バイアス電源25からの現像バイアスにより現像が行われ、感光体21上の静電潜像は顕像化される。そして、現像ロール32上の残留トナーは現像ロール32上を更に搬送され、トナー供給ロール33との対向部位に到達し、ここでトナー供給ロール33側に回収される。
一方、可撓性規制ロール37上のトナーは、スクレーパ39によって掻き落とされ、トナー供給ロール33あるいはトナーホッパ34に戻される。
本実施の形態においては、可撓性規制ロール37には、図4に示すように、剛性フランジ42を使用したが、この剛性フランジ42に代えて、例えば弾性体からなるフランジを使用することも可能である。但し、弾性体の硬度が小さすぎると可撓性規制ロール37の回転を損なうことが懸念されるため、ある程度の硬度が必要であり、このとき、フランジ部を現像ロール32上に配置することが可能となり、装置の小型化が図れる。
また、可撓性規制ロール37にバイアスを印加する構成を採ったが、バイアスを印加しない構成であっても十分な層規制が可能である。
更に、本実施の形態では、可撓性規制ロール37が現像ロール32と対向部位で異なる方向に回転する方式を採ったが、例えば、可撓性規制ロール37が現像ロール32との対向部位で同方向に回転する駆動方式であってもよいし、現像ロール32によって従動回転する方式であっても、現像ロール32と可撓性スリーブ41とで十分なニップ幅を確保できることから、現像ロール32上のトナーの効果的な層規制が可能である。
更にまた、本実施の形態では、現像装置24を一つ備えた画像形成装置を示したが、これに限らず、この現像装置を複数備え、所謂ロータリ型画像形成装置とすることも、また、所謂タンデム型画像形成装置とすることも可能である。
◎実施の形態2
図6は、本発明が適用された実施の形態2に係る現像装置の要部を示す。同図において、本実施の形態は、実施の形態1における現像装置24と略同様に構成されるが、可撓性規制ロール37の内部に弾性部材44を備えている点が実施の形態1と異なる。尚、実施の形態1と同様な構成要素には同様の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
同図において、本実施の形態における可撓性規制ロール37は、回転可能な可撓性スリーブ41の内部に弾性部材44を固定的に設けている。また、弾性部材44の現像ロール32に面する側は、現像ロール32の形状に沿った凹部44aを有し、更に、この凹部44aの両端部44bは、弾性部材44によって可撓性スリーブ41の回転が損なわれないような曲面を有している。
この可撓性規制ロール37は、図7に示すような断面構造をしており、可撓性スリーブ41に嵌挿された一対の剛性フランジ45(具体的には45a,45b)を備えており、
この剛性フランジ45a,45bは、夫々回転軸を一体化したもので、夫々の剛性フランジ45a,45bが共に回転するようになっている。
更に、この剛性フランジ45a,45b内にはベアリング46(具体的には46a,46b)の外輪が固定配置され、これらのベアリング46a,46bの内輪には回転自在なシャフト47が設けられ、剛性フランジ45aを貫通して外部にでている。
そして、弾性部材44はシャフト47に面する側が図示外の付勢部材を介してシャフト47に固定されている。
そのため、シャフト47を固定した状態で、一対の剛性フランジ45a,45bを回転させるようにすることで、可撓性スリーブ41は回転するが、内部に設けた弾性部材44は同じ位置に留まるようにすることができる。
また、本実施の形態では、弾性部材44の現像ロール32に面する側に設けた凹部44aによって、可撓性規制ロール37と現像ロール32との接触ニップ域を一層安定した形状で確保することができる。尚、本実施の形態では、弾性部材44はシャフト47と離した構成を採ったが、これに限らず、シャフト47に固着する形で設けてもよく、可撓性スリーブ41内部に可撓性スリーブ41の変形を許容できる空間が備わっていればよい。
本実施の形態においては、かかる構成を採っているため、可撓性規制ロール37と現像ロール32との接触ニップ域において、圧接力やニップ幅を精度よくコントロールすることが可能になる。そのため、この接触ニップ域でのトナーの層規制がより一層安定するようになり、よって、可撓性規制ロール37によるトナー量及びトナー帯電量の安定性が一層向上し、現像特性が安定した長寿命の現像装置が可能になる。
◎実施例1
本実施例は、実施の形態1と同様の可撓性規制ロールを使用した構成で耐用評価を行ったもので、比較例として従来のブレードや金属ロール(アルミ丸棒を使用)での評価も行った。尚、本実施例では、可撓性規制ロールへのバイアス印加は行っていない。
結果は、図8に示すように、可撓性規制ロール(可撓性スリーブをニッケル電鋳スリーブとした構成)を使用した場合、50000枚プリント後もトナー固着が確認されなかったが、ブレードの場合は5000枚で既にトナー固着が発生し、アルミ丸棒では26000枚でトナー固着が発生した。このことより、可撓性規制ロールを使用すると、他のブレードや金属ロールの場合と異なり、現像ロールへの圧接力を小さくできることから、従来に比べ大幅な改善効果が確認された。
◎実施例2
本実施例は、実施例1の構成で、可撓性規制ロールの可撓性スリーブ(ニッケル電鋳スリーブ)に、直流重畳の交流電界を印加して実施例1と同様の耐用評価を行った。
このときの電界条件は以下のようにした。
現像ロールには現像バイアスとして−430Vを印加し、可撓性スリーブには層規制バイアスとして直流分−730V、交流分の周波数10kHz、Vpp500Vを印加した。
結果は、このバイアス印加により、現像ロール上のトナー層が一層均一なトナー量やトナー帯電量になり、実施例1より一層画面内濃度均一性が向上し、かぶりの少ない画像が得られるようになった。また、本実施例にあっても、50000枚のプリント後もトナー固着が確認されなかった。
本発明に係る現像装置の概要を示す説明図である。 本発明が適用された画像形成装置の実施の形態1を示す説明図である。 実施の形態1の現像装置を示す説明図である。 実施の形態1の可撓性規制ロールの断面図である。 実施の形態1の現像装置の要部拡大図である。 実施の形態2に係る現像装置の要部拡大図である。 実施の形態2の可撓性規制ロールの断面図である。 実施例1の結果を示す説明図である。 従来例としてブレードによる層規制を行う現像装置を示す説明図である。 従来例として層規制ロールを備えた現像装置を示す説明図である。 従来例としてクラウン形状をした層規制ロールを示す説明図である。 従来例としてフィルムシートを当てて規制する方式の現像装置を示す説明図である。 従来例として中空フィルムを当てて規制する方式の現像装置を示す説明図である。
符号の説明
1…像担持体,2…現像剤担持体,3…現像剤層規制部材,3a…回転体,3b…可撓性外周面部,4…現像剤供給部材,5…掻き取り部材,T…現像剤

Claims (10)

  1. 静電潜像を担持する像担持体に対向し回転可能で表面に現像剤を担持する現像剤担持体と、
    この現像剤担持体に対向して配設され現像剤担持体上の現像剤層を規制する現像剤層規制部材とを備えた現像装置において、
    現像剤層規制部材は、現像剤担持体に接触して回転する回転体にて構成され、この回転体には少なくとも前記現像剤担持体上の現像剤を層規制する領域が現像剤担持体の形状に沿って変形可能な可撓性外周面部を具備することを特徴とする現像装置。
  2. 請求項1記載の現像装置において、
    現像剤層規制部材は、中空状回転体にて構成されていることを特徴とする現像装置。
  3. 請求項1記載の現像装置において、
    現像剤層規制部材の可撓性外周面部には、現像剤担持体との間にバイアス印加を可能にする導電層を設けていることを特徴とする現像装置。
  4. 請求項3記載の現像装置において、
    前記導電層にバイアスを印加するバイアス印加手段を備えたことを特徴とする現像装置。
  5. 請求項2記載の現像装置において、
    現像剤層規制部材は、中空状回転体内部に押し当て部材を備え、この押し当て部材によって可撓性外周面部の一部を前記現像剤担持体に押し当てるように配設されていることを特徴とする現像装置。
  6. 請求項5記載の現像装置において、
    押し当て部材は、現像剤担持体側に押し当てる可撓性外周面部の軸方向圧力が均一になるように配設されていることを特徴とする現像装置。
  7. 請求項5記載の現像装置において、
    押し当て部材は、更に、現像剤担持体側に押し当てる可撓性外周面部の回転方向圧力が均一になるように配設されていることを特徴とする現像装置。
  8. 請求項5記載の現像装置において、
    押し当て部材は、弾性体からなることを特徴とする現像装置。
  9. 回転可能に配設され且つ現像剤を担持搬送する現像剤担持体に接触配置され、この現像剤担持体上の現像剤の層規制を行う現像剤層規制部材であって、
    現像剤担持体に接触して回転する回転体にて構成され、この回転体には回転可能で且つ少なくとも前記現像剤担持体上の現像剤を層規制する領域が現像剤担持体の形状に沿って変形可能な可撓性外周面部を具備することを特徴とする現像剤層規制部材。
  10. 静電潜像を担持する像担持体と、
    この像担持体上の静電潜像を現像する請求項1乃至8のいずれかに記載の現像装置とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008076891A (ja) * 2006-09-22 2008-04-03 Samsung Electronics Co Ltd 現像装置および画像形成装置
JP2011059723A (ja) * 2010-12-22 2011-03-24 Seiko Epson Corp 現像剤担持ローラ、現像装置、画像形成装置、及び、画像形成システム

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