JP2002258612A - 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置

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JP2002258612A
JP2002258612A JP2001054643A JP2001054643A JP2002258612A JP 2002258612 A JP2002258612 A JP 2002258612A JP 2001054643 A JP2001054643 A JP 2001054643A JP 2001054643 A JP2001054643 A JP 2001054643A JP 2002258612 A JP2002258612 A JP 2002258612A
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JP2001054643A
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Shinji Uehara
慎司 上原
Yasuyuki Ishii
保之 石井
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】トナー帯電ローラから現像ローラへのリークを
防止する。 【解決手段】感光体に接触し現像を行う現像ローラ12
の回転方向に対して現像部上流に、現像ローラに当接し
てトナー帯電ローラ17が配置され、その最外層両端部
Eは現像ローラの最外層両端部Fの外側に位置するよう
設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電子写真複
写機、電子写真プリンター等の画像形成装置の現像装置
及び少なくとも現像装置からなるプロセスカートリッジ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真法としては光導電性物質
を利用し、種々の方法により感光体上に電気的潜像を形
成し、次いで潜像をトナーで現像し可視像とし、必要に
応じて紙などの転写材にトナー画像を転写した後、熱や
圧力等により定着させ、複写物を得ていた。
【0003】しかるに画像の解像力、鮮明度等の向上が
求められている現在、トナーの薄層形成方法及びその装
置に関する開発は必須となっており、またこれに対して
いくつかの方策が提案されている。
【0004】近年、半導電性の現像ローラ、又は表面に
誘電層を形成した現像ローラ上のトナーに対し、トナー
帯電ローラにおける放電による電荷付与を行い、その
後、トナーを感光体表面層に接触させて現像を行う、非
磁性一成分DC接触現像方法が提案されている。
【0005】ここで、図7にトナー帯電ローラを用いた
非磁性一成分DC接触現像方式を示す。この方式は、感
光体1と現像ローラ81が当接しそれぞれ矢印A、Bの
方向に回転している。帯電ローラ2によって感光体1が
帯電し、露光ユニット5からのレーザー光により感光体
1上に潜像が形成される。
【0006】そして、現像装置80によって潜像が可視
化される。その後、感光体1に現像された現像ローラ8
1上のトナー84は、転写ローラ6により転写材9に転
写され、定着装置7で定着される。
【0007】また、転写されずに感光体1上に残存した
トナー84は、クリーニングブレード3によってはぎ取
られ、クリーニング容器4に収容される。
【0008】この現像装置80は、一成分現像剤として
トナー84を収容した現像容器86を有する。該現像容
器86は、弾性ローラ82が、弾性ブレード83と現像
ローラ81が当接する位置よりも現像ローラ81の回転
方向上流側の位置で圧接するよう配置されている。その
ため、弾性ローラ82が矢印Dの方向に回転することに
より、現像ローラ81上にトナー84を供給することが
可能となる。
【0009】この現像ローラ81上に供給されたトナー
84は、現像ローラ81の回転に伴い搬送され、弾性ブ
レード83と現像ローラ81の当接部で摩擦により電荷
を付与され、薄層化される。
【0010】そして、薄層化されたトナー84は、ロー
ラ端部がトナーコート域の外側で現像ローラ81に当接
し、かつ、トナー層に対し、放電開始電圧以上(ここ
で、「以上」とは、絶対値が大きいことを意味する。以
下特に断りがなければ同じ。)の電圧が印加されたトナ
ー帯電ローラ85によって電荷付与され、均一に帯電さ
れる。
【0011】均一な帯電電荷量に揃えられたトナー84
は、現像ローラ81によって搬送され、感光体1との当
接部で静電潜像を現像化するために供給される。
【0012】その後、感光体1と現像ローラ81の当接
部で現像されず残存したトナー84は、弾性ローラ82
に剥ぎ取られる。また、上述したように、弾性ローラ8
2により新たなトナー84が現像ローラ81に供給さ
れ、上述作用を繰り返す。
【0013】本現像方式により、ライン画像とソリッド
画像のトナー高さを同等にできるトナーの帯電電荷量
が、適正範囲に制御できることによって、飛び散りのな
いシャープなライン、ドットが再現可能になる。また、
ライン画像において必要最小限なトナー高さに制御でき
るためトナー消費量を低減し、現像装置の高寿命かつ低
ランニングコスト対応を可能とする等のメリットがあげ
られる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ト
ナー帯電ローラは、製法時におけるローラ両端部の切断
によるはねや表層コート時の塗工むらなどにより、ロー
ラ部端部の形状が不安定になりやすく、図8に示すよう
にトナー帯電ローラ85の両端面Eから現像ローラ81
表面へのリークが起こり、その結果、現像バイアスを乱
し、画像を乱してしまうという問題があった。
【0015】そこで、本発明は上記の従来技術の課題を
解決するためになされたもので、その目的としては、ト
ナー帯電ローラから現像ローラヘのリークを防止するこ
とにより、画像を乱すことを防止する現像装置、プロセ
スカートリッジ及び画像形成装置を提供することにあ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の現像装置にあっては、静電潜像を担持す
る像担持体に接触または近接し、前記静電潜像に現像剤
を搬送し可視化する現像剤担持体と、前記現像剤担持体
の回転方向に対して現像領域上流側に、現像剤を介して
前記現像剤担持体に圧接するよう設けられた規制部材
と、前記現像剤担持体の回転方向に対して現像領域上流
側に、かつ、前記現像剤担持体と前記規制部材の圧接部
下流側に、前記現像剤に近接または接触するよう設けら
れた現像剤帯電部材と、を有し、前記現像剤帯電部材に
印加される電圧は、該印加電圧の絶対値が放電開始電圧
の絶対値以上であり、かつ、前記現像剤の帯電極性と同
極性であり、前記現像剤帯電部材の両端部は、前記現像
剤担持体の両端部より外側に位置することを特徴とす
る。
【0017】これにより、前記現像剤帯電部材の両端部
からの前記現像剤担持体へのリークを防止することで、
現像バイアスの乱れを防止し、かかる原因による画像の
乱れを防止することが可能となる。
【0018】また、前記現像装置にあっては、前記現像
剤帯電部材は複数の層から成る弾性ローラであることを
特徴とする。
【0019】これにより、より確実に前記現像剤帯電部
材から前記現像剤担持体へのリークを防止することが可
能となる。
【0020】また、前記現像装置にあっては、前記現像
剤の形状係数SF−1が100〜180、形状係数SF
−2が100〜140であることを特徴とし、より好適
には、前記現像剤の体積抵抗率が1012Ω・cm以上で
あることを特徴とする。
【0021】これにより、放電開始電圧が安定し、前記
現像剤帯電部材から前記現像剤担持体へのリークを防止
することが可能となる。
【0022】また、少なくとも前記現像装置を備え、画
像形成装置に着脱自在としたプロセスカートリッジであ
ることを特徴とする。
【0023】あるいは、前記現像装置を有する画像形成
装置又は前記プロセスカートリッジを有する画像形成装
置であることを特徴とする。
【0024】これにより、前記現像剤帯電部材から前記
現像剤担持体へのリークを防止する現像装置、あるいは
かかる現像装置を有するプロセスカートリッジを、ユー
ザーフレンドリーな取り扱いに優れた構成で提供するこ
とが可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣
旨のものではない。
【0026】(第1の実施の形態)図1、図2を参照し
て、第1の実施の形態に係る現像装置、プロセスカート
リッジ及び画像形成装置について説明する。
【0027】図1、図2は、第1の実施の形態にかかる
画像形成装置及び現像装置の断面図である。図1におい
て、潜像担持体としての感光ドラム1(φ30mm)
は、矢印A方向に60rpm(0.5rps)で回転す
る。感光ドラム1は直流電圧−1300Vに印加された
帯電ローラ2によって一様に暗部電位−700Vに帯電
され、感光ドラム1に静電潜像を書き込む露光ユニット
5からのレーザー光により、その表面に静電潜像が形成
される。レーザー光が全面露光した場合−150Vにな
るようレーザーパワーは調整されている。
【0028】この静電潜像を感光ドラム1に対して近接
配置された現像装置10により現像し、トナー像として
可視化する。本実施の形態では感光ドラム1、現像装置
10はプロセスカートリッジとして構成され、画像形成
装置に対し着脱可能である。なお、本実施の形態では露
光部にトナー像を形成する、いわゆる反転現像を行って
いる。可視化された感光ドラム1上のトナー像は、転写
ローラ6によって記録媒体である紙9に転写され、転写
されずに感光ドラム1上に残存した転写残トナーはクリ
ーニングブレード3によりかきとられ、廃トナー容器4
に収納される。
【0029】クリーニングされた感光ドラム1は、再び
帯電が行われ上記作用を繰り返す。一方トナー像が転写
された紙9は、定着装置7により定着処理され、装置外
に排紙されプリント動作が終了する。
【0030】次に、本実施の形態にかかる現像装置10
について図2に基づいてさらに説明する。図2におい
て、現像装置10は一成分現像剤として非磁性トナー1
4を収容した現像容器16と、現像容器16内の長手方
向に延在する開口部に位置し感光ドラム1と対向設置さ
れた直径16mmの現像ローラ11と、を備えている。
感光ドラム1上の静電潜像は、感光ドラム1と現像ロー
ラ11の対向部である現像領域において現像され、トナ
ー像として可視化される。この時、現像ローラ11は感
光ドラム1と当接幅を持って矢印B方向に回転し接触し
ている。
【0031】上記現像装置10において、弾性ローラ1
2は、上記弾性ブレード13と現像ローラ11表面との
当接部に対し、現像ローラ11の回転方向に対して上流
側に当接され、かつ回転可能に支持されている。この構
造としては、発泡骨格状スポンジ構造や芯金上にレーヨ
ン、ナイロン等の繊維を植毛したファーブラシ構造のも
のが、現像ローラ11に対するトナー14の供給及び未
現像トナーの剥ぎ取りの点から好ましい。
【0032】弾性ローラ12は、本実施の形態において
は、芯金上にポリウレタンフォームを設け直径16mm
のローラを用いた。この弾性ローラ12の現像ローラ1
1に対する当接幅としては、1〜6mmが有効であり、
また、弾性ローラ12は現像ローラ11に対してその当
接部において相対速度をもたせることが好ましく、本実
施の形態においては、当接幅を4mmに設定し、弾性ロ
ーラ12の周速として現像動作時に80mm/sとなる
ように、不図示の駆動手段により所定タイミングで矢印
D方向に回転駆動させている。
【0033】かかる相対速度を持たせることで、より効
率よくトナーを現像ローラに供給し、また未現像トナー
を現像ローラから剥ぎ取ることが可能となる。
【0034】弾性ブレード13は、ブレード支持板金に
支持され、自由端側の先端近傍を現像ローラ11の外周
面に面接触にて当接されるよう弾性ローラ12の下流側
に設けられている。弾性ブレード13の構造は、シリコ
ン、ウレタン等のゴム材料か、バネ弾性を有するSU
S、リン青銅等の金属薄板を基体とし、現像ローラ11
への当接面側にゴム材料を接着したもの等からなってい
る。
【0035】また、当接方向としては、当接部に対して
先端側が現像ローラ11の回転方向上流側に位置するい
わゆるカウンター方向になっている。
【0036】本実施の形態において弾性ブレードは、厚
さ1.0mmの板状のウレタンゴムをブレード支持板金
に接着した構成になっている。また、現像ローラ11に
対する当接圧は、0.245〜0.343N/cm(2
5〜35gF/cm)(線圧の測定は、摩擦係数が既知
の金属薄板を3枚当接部に挿入し、中央の一枚をばねば
かりで引き抜いた値から換算した。)に設定した。
【0037】また、前記現像ローラ11は、上記開口部
にて右略半周面を現像容器16内に突入し、左略半周面
を現像容器16外に露出して横設されている。この現像
容器16外へ露出した面は、現像装置10の左方に位置
する感光ドラム1に接触して対向している。
【0038】現像ローラ11は矢印B方向に回転駆動さ
れ、その表面は、トナー14との摺擦確率を高くし、か
つ、トナー14の搬送を良好に行うための適度な凹凸を
有している。
【0039】本実施の形態においては、直径16mm、
長さ240mm、肉厚4mmのシリコンゴム層上にアク
リル・ウレタン系をコートした現像ローラ11を用い、
ローラの抵抗を104〜106Ω、表面粗さRzを0.5
〜0.9μm、硬度はアスカーC硬度で45°(加重
9.8N)とした。
【0040】また、感光ドラム1と圧接し、現像ローラ
11の対感光ドラムの侵入量は70μmとし、現像ロー
ラ11の周速は、感光ドラム1の周速94.2mm/s
に対して、周速170mm/sである。
【0041】ここで抵抗値の測定は、直径φ30mmの
アルミローラと現像ローラを当接荷重4.9N(500
gF)で長手全域当接させ、アルミ素管を30rpm
(0.5rps)で回転させる。次に現像ローラに40
0Vの直流電圧を印加する。アース側に10kΩの抵抗
を配置し、その両端の電圧を測定し、電流を算出し、現
像ローラ11の抵抗を算出する。
【0042】本実施の形態では、トナー14は非磁性一
成分現像剤を用いている。トナーとしては球形であり、
かつ表面が平滑であるものが好ましい。かかるトナーは
球形であるため、感光体ドラム1との付着力が従来の非
球形トナーと比較して小さく、紙等の転写材に対する転
写性にすぐれている。
【0043】また、転写されずに感光ドラム1上に残存
した転写残トナーを、ブレード、ファーブラシ等のクリ
ーニング手段によってクリーニングする際にも、潤滑性
が高いことから感光ドラム1の摩耗が少ない等の利点を
有する。
【0044】本実施の形態おいては、トナー体積抵抗率
としては1012Ω・cm以上である。
【0045】かかるトナー体積抵抗率の測定条件は以下
の通りである。
【0046】測定電極板面積:φ6mm=0.283c
2、 圧力:1500gの錘を用い、96.1kPa(980
gF/cm2)の圧力、 測定時粉体層厚:0.5〜1.0mm、 400Vの直流電圧を印加微小電流計(YHP4140
pA METER/DCVOLTAGE SOUCE)
で電流量を測定し、抵抗値より体積抵抗率(比抵抗)を
算出する。
【0047】本実施の形態におけるトナーは、形状係数
として、SF−1が100〜180であり、SF−2が
100〜140であるものを用いている。
【0048】このSF−1、SF−2は、日立製作所F
E−SEM(S−800)を用いトナー像を無作為に1
00個サンプリングし、その画像情報をインターフェイ
スを介してニコレ社製画像解析装置(Luzex3)に
導入し解析を行い、下式の定義より算出されたものであ
る。
【0049】SF−1=(MXLNG)2/AREA×
(π/4)×100 SF−2=(PERI)2/AREA×(1/4π)×
100 (AREA:トナー投影面積、MXLNG:トナー粒子
の絶対最大長、PERI:トナー粒子の周長) このトナーの形状係数SF−1は球形度合を示し、10
0から大きくなるにつれて球形から徐々に不定形とな
る。また、SF−2はトナー表面の凹凸度合を示し、1
00から大きくなるにつれてトナー表面の凹凸が顕著に
なる。
【0050】トナーの製造方法としては、上記形状係数
の範囲内であれば、いわゆる粉砕方法による製造方法の
他に、特開昭36−10231号公報、特開昭59−5
3856号公報に述べられている懸濁重合方法を用いて
直接トナーを生成する方法、単量体には可溶で、得られ
る重合体が不溶な水系有機溶剤を用い直接トナーを生成
する分散重合方法、又は水溶性極性重合開始剤存在下で
直接重合しトナーを生成するソープフリー重合方法に代
表される乳化重合方法等を用いてトナーを製造すること
は可能である。
【0051】本実施の形態においては、トナーの形状係
数SF−1を100〜180に、SF−2を100〜1
40の範囲で容易にコントロールでき、比較的容易に粒
度分布がシャープで4〜8μm粒径の微粒子トナーが得
られる常圧下での、または加圧下での懸濁重合方法を用
い、モノマーとしてスチレンとn−ブチルアクリレー
ト、荷電制御剤としてサリチル酸金属化合物、極性レジ
ンとして飽和ポリエステル、さらに着色剤を加え、重量
平均粒径7μmの着色懸濁粒子を製造した。
【0052】そして、これに疎水性シリカを1.5wt
%外添することによって、前述したような転写性に優
れ、感光ドラム1のクリーニング時における磨耗の少な
い負極性のトナー14を製造した。
【0053】以上のような現像装置10において、現像
動作時に、現像容器16内のトナー14は、撹拌部材1
5の矢印C方向の回転に伴い弾性ローラ12方向に送ら
れる。次にこのトナー14は、弾性ローラ12が矢印D
方向に回転することにより現像ローラ11近傍に運ば
れ、現像ローラ11と弾性ローラ12との当接部におい
て摺擦されることによって、摩擦帯電をうけ現像ローラ
11上に付着する。その後、現像ローラ11の矢印B方
向の回転に伴い、弾性ブレード13の圧接下に送られ、
現像ローラ11上に薄層形成される。
【0054】本実施の形態においては、良好な帯電電荷
量として−60〜−20μC/g、良好なトナーコート
量として0.4〜1.0mg/cm2、トナー層厚とし
て10〜20μmの範囲の値が得られるように設定して
いる。上述したトナー14の帯電電荷量を安定化するた
めに、トナー帯電ローラ17は現像ローラ11に当接
し、放電によりトナーを帯電する。
【0055】トナー帯電ローラ17は、直径7mmのゴ
ムローラであり、NBR(ニトリルブタジエンゴム)か
らなる内層と、保護層でありトナー付着を低減化するた
めのフッ素樹脂からなる外層の2層で構成されている。
【0056】不図示の押圧部材による現像ローラ11上
の当接荷重は0.49〜1.96N(50〜200g
F)である。トナーは、トナー帯電ローラ17の当接に
より、細密充填され均一にコートされる。
【0057】次に電荷付与の方法について以下に述べ
る。
【0058】図3に示す通り、トナー帯電ローラ17の
ローラ抵抗が108Ωである場合、実線に示すような挙
動を示す。但し、トナー表面電位は印加電圧0Vにおい
ても−20V程度の表面電位を持つ。これは弾性ブレー
ド13で摩擦帯電を受けたためである。
【0059】この摩擦帯電による表面電位を除外する
と、図3の実線に示すように、トナー帯電ローラ17に
印加する電圧が−600V程度になった時点でトナーへ
の放電が開始されており、その後トナー表面電位はトナ
ー帯電ローラ17の印加電圧の変化に対し、傾きが約1
で立ち上がっており、感光体に対するDC放電帯電と同
様な挙動を示す。
【0060】ここで、放電が開始する時点における、現
像剤帯電部材であるトナー帯電ローラ17と現像剤であ
るトナー14の間の空隙間電圧Vgは、下記に示す式
(1)、(2)の交点で決まり、その時点でトナー帯電
ローラに印加されている電圧Vaを放電開始電圧とす
る。
【0061】但し、パッシェン則の近似式(1)は正の
電圧の場合しか想定していないため、式(2)において
はVa−Vcの絶対値のみを考えVgを求めている。従
って、本実施の形態では印加電圧が負である場合につい
て詳述しているが、もちろん正である場合であっても式
(1)、(2)より放電開始電圧を求めることができ
る。
【0062】 Vb=312+6.2g‥‥‥‥‥(1) Vg=g(│Va−Vc│)/{(Lt/Kt)+g}‥‥‥‥‥(2) 上式において、 g:空隙間距離 Vb:g>8μm時のパッシェン則の近似式 Vg:トナー帯電ローラ、トナー層表面の空隙間電圧 Va:トナー帯電ローラ印加電圧 Vc:トナー層表面電位 Lt:トナー層厚み Kt:トナー層比誘電率 である。
【0063】本実施の形態で使用しているトナー14は
粒度分布に優れ、形状が球形であるため、トナー層中の
トナーと空気の割合が一定であり、式(2)中のKtの
値が安定する。
【0064】その結果、安定な放電による電荷付与が行
われ、また、現像剤の局所的な体積抵抗率のばらつきが
押さえられることとなり、現像剤を介したトナー帯電ロ
ーラから現像ローラへのリークをより効果的に防止する
ことができる。
【0065】トナーの電荷付与には他の方法として注入
帯電がある。この場合、トナー帯電ローラ印加電圧とト
ナー表面電位は図4に示したような挙動になる。以上の
結果から、本実施の形態における電荷付与の方法は放電
を用いていると考えられる。
【0066】上記実験はトナー帯電ローラ17の長手全
域がトナーコート部に当接した場合である。
【0067】次にトナー帯電ローラ17がトナーに対し
放電可能なローラ抵抗の範囲を調べた。トナー帯電ロー
ラ17のローラ抵抗が107Ω以下の場合、トナーに対
し放電可能なトナー帯電ローラ17とトナーコート部間
の電圧が得られず、1012Ω以上の場合、現像バイアス
からトナー帯電ローラ17のバイアスを得る本実施の形
態のような構成では放電開始電圧が大きすぎ適当ではな
い。従って、トナー帯電ローラ17のローラ抵抗の適正
範囲は107〜1012Ωである。
【0068】抵抗測定法は以下の通りである。直径30
φmmのアルミローラとトナー帯電ローラを当接荷重
1.67N(170gF)で長手全域当接させ、直径3
0のアルミローラを30rpm(0.5rps)で回転
させる。
【0069】次にトナー帯電ローラに−400Vの直流
電圧を印加する。アース側に100kΩの抵抗を配置
し、その両端の電圧を測定し、電流を算出し、トナー帯
電ローラのローラ抵抗を算出する。また、長手方向の長
さを220mmとした。
【0070】トナー帯電ローラ17と現像ローラ11間
の電圧と現像ローラ11上のトナー帯電電荷量の関係を
図5に示す。
【0071】弾性ブレード13を通過したトナー14の
トナーの帯電電荷量が−30μC/gの場合、印加電圧
が−1200V以上で−60μC/gに飽和する。
【0072】また、弾性ブレード13を通過したトナー
14のトナーの帯電電荷量が−60μC/gの場合、印
加電圧に関係なくトナーの飽和帯電電荷量−60μC/
gで一定である。従って、トナー帯電ローラ17の使用
により、高温高湿下、低温低湿下のトナーの帯電電荷量
が異なるような場合においても帯電電荷量を安定化でき
る。
【0073】現像ローラ11とトナー帯電ローラ17の
電位差を1200Vとすると、現像ローラ11には電源
S1より現像コントラストを確保するため−300Vの
電圧が印加され、トナー帯電ローラ17には電源S2か
ら−1500Vの電圧が印加される。
【0074】本条件下において、トナーは、トナー帯電
ローラ17により−60μC/gに均一に帯電され、一
様に感光ドラム1との対向部である現像部へ搬送され
る。
【0075】当接部において、現像ローラ11上に薄層
形成されたトナー層は、電源S1から現像ローラ11へ
印加された−300Vの直流電圧によって感光ドラム1
上の静電潜像にトナー像として現像される。
【0076】現像部において消費されなかった未現像ト
ナーは、現像ローラ11の回転とともに現像ローラ11
の下部より回収される。この回収された現像ローラ11
上の未現像トナーは、弾性ローラ12と現像ローラ11
との当接部において、現像ローラ11表面から剥ぎ取ら
れる。
【0077】この剥ぎ取られたトナーの大部分は、弾性
ローラ12の回転に伴い搬送され現像容器16内のトナ
ー14と混ざりあい、トナー14の帯電電荷が分散され
る。同時に弾性ローラ12の回転により現像ローラ11
上に新たなトナーが供給され前述の作用を繰り返す。
【0078】しかしながら、トナー帯電ローラのゴム部
両端部は製法時における切断によるはねや、表層コート
時の塗りむらなどのため形状が不安定である。
【0079】そのため、図8に示したようにトナー帯電
ローラ85の両端部Eが現像ローラ81の両端部Fより
内側に位置する場合は、トナー帯電ローラ85のゴム部
端面と現像ローラ81が近接しているためリークが起こ
りやすく、現像電圧を乱してしまい、その結果画像が乱
れてしまう。
【0080】そこで、本実施の形態においては、図6に
示すようにトナー帯電ローラ17のゴム部両端部Eを現
像ローラ12の両端部Fの外側に配置する構成とするこ
とにより、トナー帯電ローラ17のゴム部端面と現像ロ
ーラ12が離れるためリークを抑制することができた。
【0081】その結果、現像電圧の乱れによる画像の乱
れを防止することが可能となると同時に、トナー14の
帯電電荷量が安定化することになる。トナー14の帯電
電荷量の安定化は極性の異なるトナーの発生に起因する
反転かぶりを低減し高画質を得ることができると同時
に、トナーの使用効率を大幅にアップさせることが可能
となり、コストの低減を達成することが可能となった。
【0082】また、トナー帯電ローラを複数の層からな
る構成とし、内層よりも高抵抗の外層を設けたことによ
り、確実に現像ローラヘのリークを抑制することが可能
となった。
【0083】さらに第1の実施の形態では、担持装置本
体に着脱可能な現像装置からなるプロセスカートリッジ
として用いたが、担持装置本体内に固定され、トナーの
みを補給するような構成の現像装置として用いてもよ
く、また現像装置と感光ドラム、クリーニングブレー
ド、廃トナー収容容器、帯電装置を一体で形成し担持装
着本体に対し着脱可能なプロセスカートリッジとして用
いても良い。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の現像装置
において、トナー帯電ローラのゴム部両端部の製法時に
おける切断によるはねや、表層コート時の塗りむらなど
のため形状が不安定であっても、トナー帯電ローラのゴ
ム部端部と現像ローラを離すことが可能となる。
【0085】これにより、前記現像剤帯電部材の両端部
からの前記現像剤担持体へのリークを防止することで、
現像バイアスの乱れを防止し、かかる原因による画像の
乱れを防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる現像装置を
用いた画像形成装置の概略断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態にかかる現像装置の
概略断面図である。
【図3】トナー帯電ローラのローラ抵抗が108Ωの場
合における、トナー帯電ローラ印加電圧とトナー表面電
位との関係を表したグラフである。
【図4】注入帯電の場合における、トナー帯電ローラ印
加電圧とトナー表面電位との関係を表したグラフであ
る。
【図5】本発明の第1の実施の形態にかかるトナー帯電
ローラの印加バイアスと帯電電荷量の関係である。
【図6】本発明の第1の実施の形態にかかるトナー帯電
ローラと現像ローラの長手位置関係を示した図である。
【図7】従来例の現像装置を用いた画像形成装置の概略
断面図である。
【図8】従来例のトナー帯電ローラと現像ローラの長手
位置関係を示した図である。
【符号の説明】
1、21 感光ドラム 2、22 帯電ローラ 3 クリーニングブレード 5 露光ユニット 6 転写ローラ 7 定着装置 9 紙(転写材) 10、80 現像装置 11、81 現像ローラ 12、82 弾性ローラ 13、83 弾性ブレード 14、84 トナー 15 撹拌部材 16、86 現像容器 17、85 トナー帯電ローラ S1、S2 電源
フロントページの続き Fターム(参考) 2H005 AA15 EA01 FA07 2H077 AB03 AB12 AB15 AC03 AC16 AD06 AD13 AD16 AD23 AD35 AE10 EA14 FA13 FA22 FA25 3J103 BA41 FA18 GA52 GA57 GA58 HA12

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】静電潜像を担持する像担持体に接触または
    近接し、前記静電潜像に現像剤を搬送し可視化する現像
    剤担持体と、 前記現像剤担持体の回転方向に対して現像領域上流側
    に、現像剤を介して前記現像剤担持体に圧接するよう設
    けられた規制部材と、 前記現像剤担持体の回転方向に対して現像領域上流側
    に、かつ、前記現像剤担持体と前記規制部材の圧接部下
    流側に、前記現像剤に近接または接触するよう設けられ
    た現像剤帯電部材と、を有し、 前記現像剤帯電部材に印加される電圧は、該印加電圧の
    絶対値が放電開始電圧の絶対値以上、かつ、前記現像剤
    の帯電極性と同極性であり、 前記現像剤帯電部材の両端部は、前記現像剤担持体の両
    端部より外側に位置することを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】前記現像剤帯電部材は複数の層から成る弾
    性ローラであることを特徴とする請求項1に記載の現像
    装置。
  3. 【請求項3】前記現像剤の形状係数SF−1が100〜
    180、形状係数SF−2が100〜140であること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の現像装置。
  4. 【請求項4】前記現像剤の体積抵抗率が1012Ω・cm
    以上であることを特徴とする請求項1乃至3に記載の現
    像装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜4いずれかの項記載の現像装置
    を有する、画像形成装置に着脱自在としたことを特徴と
    するプロセスカートリッジ。
  6. 【請求項6】請求項1〜4いずれかの項記載の現像装置
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】請求項5に記載のプロセスカートリッジを
    有することを特徴とする画像形成装置。
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