JP2843651B2 - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JP2843651B2 JP2167298A JP16729890A JP2843651B2 JP 2843651 B2 JP2843651 B2 JP 2843651B2 JP 2167298 A JP2167298 A JP 2167298A JP 16729890 A JP16729890 A JP 16729890A JP 2843651 B2 JP2843651 B2 JP 2843651B2
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、複写装置、現像記録装置、プリンター、フ
ァクシミリ等の画像形成装置において、電子写真感光体
や静電記録誘電体などからなる像担持体上に形成した静
電潜像を現像して可視化するのに使用する現像装置に関
し、特にキャリアを含まない一成分現像剤を用いて現像
する現像装置に関する。
従来の技術 複写装置や画像記録装置、プリンター、ファクシミリ
等の画像形成装置においては、電子写真感光体や静電記
録誘電体などからなる像担持体上に形成した静電潜像
を、現像装置により現像してトナー像として可視化する
ことを行なっている。
このような現像装置の一つとして、乾式一成分現像装
置が種々提案され又実用化されている。しかし、いずれ
の現像装置でも、現像剤担持体上に一成分現像剤である
トナーの薄層を形成することは困難である。
然るに、画像の解像力、鮮明度などの向上が求められ
ている現在、トナーの薄層形成方法及びその装置に関す
る開発は必須となっており、又これに対していくつかの
方策が提案されている。
例えば特開昭54−43038号に示されるように、現像剤
担持体の現像スリーブにゴム又は金属製の弾性ブレード
を当接させ、その弾性ブレードと現像スリーブとの当接
部の間をトナーを通過させて規制することにより、現像
スリーブ上にトナーの薄層を形成し、且つ当接部での摩
擦でトナーに十分なトリボを付与させるものである。
この場合、上記の弾性ブレードにより非磁性トナーを
規制するときには、現像スリーブ上にトナーを供給する
トナー供給部材が別途必要となる。これは、磁性トナー
の場合には現像スリーブ内の磁石の磁力により現像スリ
ーブ上にトナーを供給することができるが、非磁性トナ
ーの場合には磁力によるトナーの供給が行なえないため
である。
そこで、本出願人は、特開昭58−116559号で第7図に
示す現像装置を提案した。
上記提案の従来の現像装置では、一成分現像剤として
非磁性トナー6を収容した現像容器2内に、弾性ブレー
ド4よりも現像スリーブ3の回転方向上流側の位置で現
像スリーブ3に当接するフォーブラシ構造の弾性ローラ
15を設置して、現像スリーブ3上の現像に消費されずに
残存したトナー6を弾性ローラ15により剥取ると共に、
現像スリーブ3上に新たなトナー6を供給するようにし
ている。
これによれば、現像スリーブ3上に非磁性トナー6の
薄層を良好に形成することができ、感光体1上の静電潜
像を良好に現像することができ、現像により高濃度、広
面積のベタ黒画像を忠実に再現して、常に安定した画像
を得ることが可能になった。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、最近の複写画像の高画質化に伴ない現
像剤の小粒径化が叫ばれているが、小粒径のトナーを上
記鉄案の現像装置に使用するようにした場合、必ずしも
十分に良好な画像を得ることができない。
これは、次の理由による。
即ち、小粒径のトナー(平均粒径約8μm以下)が通
常の粒径のトナー(平均粒径約10〜12μm)に比べて単
位体積あたりの表面積が大きいために現像スリーブ3と
の摩擦確率が高く、現像剤へ付与されるトリボが高くな
る傾向がある。そのために小粒径のトナーは、現像スリ
ーブ3との鏡映力による付着力が大きく、現像スリーブ
3上の現像に消費されずに残存したトナーの弾性ローラ
15による剥取りが不十分になり易く、剥取られずに現像
スリーブ上に残留するトナーが生じる。この現像スリー
ブ上に残留したトナーは、現像スリーブ上に新たに供給
されたトナーと混在して、弾性ブレードとの当接部に送
られ、そこで新たなトナーと共に摩擦帯電を受ける。こ
のとき、新たなトナーは帯電を受けて適正なトリボを付
与されるのに対し、残留したトナーは、元々適正なトリ
ボを有していた状態から再度摩擦帯電を受けるので、過
剰に帯電される。この過剰に帯電されたトナーは、適正
なトリボを付与されたトナーに比べて現像に使用されに
くく、現像により得られる画像に濃度ムラが生じる。特
に現像スリーブ3上のトナー薄層を感光体1に接触させ
ず、現像スリーブ3と感光体1との間に交互電界を形成
して現像を行なう非接触現像の場合、濃度ムラは顕著に
なる。
以上のような画像の濃度ムラ等の弊害を防止するため
には、現像スリーブ3上の残存したトナーに対する弾性
ローラ15の剥取り能力を高める必要がある。
前述したように、弾性ローラ15は現像スリーブ上のト
ナー6の剥取りだけでなく、現像スリーブ3上への現像
剤の供給をも行なう働きがある。この弾性ローラ15のト
ナー供給能力に関しては、特に小粒径のトナーを使用し
た際、小粒径のトナーが通常粒径のトナーに比べて流動
性が悪い点に十分留意しなければならない。
そこで、これらトナー6の剥取り及び供給能力の両者
を十分に発揮させて、現像スリーブ3上に良好なトナー
6の薄層を形成し、現像により濃度ムラ等のない良好な
画像を得るためには、弾性ローラ15のこれら両者に影響
を及ぼす因子を把握し、適切に規定することが望まれて
いる。
従って本発明の目的は、現像剤担持体上の現像に消費
されずに残存した一成分現像剤の剥取りと新たな現像剤
の供給とを確実に行なうことにより、現像剤担持体上に
適正な層厚で且つトリボが均一化した一成分現像剤の薄
層を形成して、現像剤を小粒径化した場合でも、現像に
より濃度ムラのない画像を容易に得ることを可能とした
現像装置を提供することである。
課題を解決するための手段 上記目的は本発明に係る現像装置にて達成される。要
約すれば本発明は、現像容器内に収容された一成分現像
剤を現像剤担持体上にこれとの当接部において逆方向に
回動する現像剤供給手段により供給して、担持させ、前
記現像剤担持体に当接された弾性規制部材により前記現
像剤を薄層に形成しながら、前記現像剤担持体により前
記現像剤を像担持体と対向した現像部へと搬送し、前記
像担持体上に形成された潜像を現像する現像装置におい
て、前記現像剤供給手段の前記現像剤担持体と当接する
表面に、前記現像剤供給手段の回動方向に沿った凹凸部
を、前記凹凸部の凸部表面総面積が前記表面総面積の10
〜40%となるようにして設けたことを特徴とする現像装
置である。本発明の一態様によれば、前記現像剤供給手
段が発泡骨格状スポンジ構造の弾性ローラとされる。
実施例 以下、本発明の実施例について詳細に説明する。
第1図は、本発明の現像装置の一実施例を示す概略構
成図である。
第1図において、2は一成分現像剤として非磁性トナ
ー6を収容した現像容器で、本現像装置は、現像容器2
内に現像剤担持体として、図中矢印a方向に回転する像
担持体の感光体1と対向設置した現像スリーブ3を備
え、感光体1上の静電潜像を現像してトナー像として可
視化するようになっている。
上記感光体1としては、例えばカールソンプロセスに
より静電潜像を形成する所謂ゼログラフ感光体、特開昭
42−23910号に記載のNPプロセスにより静電潜像を形成
する表面に絶縁層を有した感光体、静電記録法により静
電潜像を形成する絶縁体、転写法により静電潜像を形成
する絶縁体、その他適宜の方法により静電潜像(電位潜
像を含む)を形成する部材が使用される。
上記現像容器2は、現像装置の長手方向(紙面に直角
方向)に延在する開口部を有し、その開口部に上述した
現像スリーブ3が設けられる。
現像スリーブ3は、例えばアルミニウム、SUS等の材
料からなる。現像スリーブ3は、上記開口部の図で見て
右略半周面を現像容器2内に突入し、左略半周面を現像
容器2外へ露出して、感光体1に対向するようにして、
回転自在に横設されている。現像スリーブ3と感光体1
との間には僅かな微小間隙が設けられる。現像スリーブ
3は、感光体1の回転方向aに対し、矢印b方向に回転
駆動される。
尚、現像剤担持体は、上記現像スリーブ3のような円
筒体(スリーブ)に限られず、回転駆動される無端ベル
トの形態にしてもよい。又導電性のゴムローラーを用い
てもよい。
更に上記現像容器2内には、現像スリーブ3の上方位
置に弾性規制部材として弾性ブレード4が設けられ、又
弾性ブレード4よりも現像スリーブ3の回転方向上流側
の位置に弾性ローラ5が設けられる。
弾性ブレード4は、現像スリーブ3の回転方向上流側
に向けて下がる向きに傾斜して設けられ、現像スリーブ
3の上部外周面に回転方向に対向して、当接されてい
る。
弾性ローラ5は、現像スリーブ3の感光体1と反対側
の部分に当接され、且つ回転可能に支持されている。
現像装置は、上記構成にて、弾性ローラ5が矢印C方
向に回転し、弾性ローラ5の回転によりトナー6を担持
して現像スリーブ3の近傍に供給し、現像スリーブ3と
弾性ローラ5とが当接する当接部(ニップ部)におい
て、弾性ローラ5上のトナー6が現像スリーブ3と摺接
されることにより、現像スリーブ3上に付着する。
その後現像スリーブ3の回転に伴い、現像スリーブ3
上に付着したトナー6は、弾性ブレード4と現像スリー
ブ3との当接部でこれらの間に侵入し、ここを通過する
際に現像スリーブ3の表面と弾性ブレード4の両者によ
り摺擦されて、十分に摩擦帯電を受ける。
以上のようにして帯電されたトナー6は、上記の弾性
ブレード4と現像スリーブ3との当接部を抜け出して、
現像スリーブ3上にトナー6の薄層を形成し、感光体1
と微小間隙を開けて対向した現像部へと搬送される。そ
して現像部において現像スリーブ3と感光体1との間
に、現像バイアスとして直流に交流を重畳した交互電圧
を印加することにより、現像スリーブ3上のトナー6が
感光体1の静電潜像に対応して転移し、静電潜像に付
着、現像してトナー像として可視化する。
現像部において現像に消費されずに現像スリーブ3上
に残存したトナー6は、現像スリーブ3の回転と共に現
像スリーブ3の下部より現像容器2内に回収される。
この現像容器2のトナー回収部分にはシール部材7が
設けられる。シール部材7は、現像スリーブ3上に残存
したトナー6の現像容器2内への通過を許容すると共
に、現像容器2内のトナー6が容器2の下部から漏出す
るのを防止する。
上記の現像容器2内に回収されたトナー6は、弾性ロ
ーラ5によって現像スリーブ3との当接部で現像スリー
ブ3から剥取られる。同時に弾性ローラ5の回転により
現像スリーブ3上に新たなトナー6が供給され、新たな
トナー6は、再び現像スリーブ3の回転に伴ない、現像
スリーブ3と弾性ブレード4との当接部へ搬送される。
一方、上記の剥取られたトナー6の大部分は、弾性ロ
ーラ5の回転に伴ない現像容器2内のトナー6中に搬送
されて混ざり合い、剥取られたトナー6の帯電電荷が分
散される。
さて、上記の現像スリーブ3の表面には、適度な凹凸
粗面が形成されており、これにより現像スリーブ3の表
面とトナー6との摺擦確率を高くし、且つトナー6の搬
送性を向上させている。
この凹凸粗面は、表面粗さRzが1〜10μmとなるよう
に、現像スリーブ3の表面に不定形のアランダム砥粒に
よりサンドブラスト処理を施すか、定形のガラスビーズ
によるサンドブラスト処理を施すかによって得ている。
或いは、単独で凸部を形成し得る例えば金属酸化物の粒
子、グラファイト、カーボン等の導電性粒子を用いて、
現像スリーブ3の表面に凸部粗面を形成し、この凸部粗
面を形成する粒子をフェノール樹脂、フッ素樹脂等の結
着樹脂で結着して、結着樹脂表面が凹部を形成し、これ
により現像スリーブ3の表面に凹凸粗面を得るようにし
てもよい。
本実施例では、現像スリーブ3は、基体として直径16
mmのアルミニウムスリーブを用い、これの表面に定形の
ガラスビーズ(#600)によるブラスト処理を施して、
表面粗さRzが約4μmとしたものを用いた。
弾性ブレード4は、前述したように、現像スリーブ3
に圧接して当接されており、圧接下にこれらの間に侵入
したトナー6を現像スリーブ3上に塗布して、トナー6
の薄層を形成させる。
上記の弾性ブレード4は、例えばシリコーン、ウレタ
ン等のゴム部材(JISAに規定の硬度が40゜〜90゜)から
形成されており、弾性ブレード4の現像スリーブ3との
対向面の一部が面接触で当接して、現像スリーブ3を圧
接している。
本発明における弾性ブレード4の現像スリーブ3への
当接圧は、現像スリーブ3の母線方向の線圧で5〜200g
/cmが好ましく、本実施例では弾性ブレード4として硬
度65゜、厚み1.2mmのウレタンゴム製のブレードを使用
し、これを50g/cmの線圧で現像スリーブ3に当接した。
非磁性トーナ6は、非磁性一成分現像剤として使用さ
れるもので、スチレン樹脂やアクリル樹脂、ポリエチレ
ン樹脂等の各種熱可塑性樹脂中に、カーボン等の顔料を
分散してなっている。本実施例ではトナー6として、ス
チレン/アクリル樹脂とスチレン・ブタジエン樹脂の共
重合体及び顔料からなる平均粒径8μmのトナー粉体
に、コロイダルシリカ1.0%を外添したものを用いた。
次に、弾性ローラ5について詳細に説明する。
弾性ローラ5は、前述したように、現像スリーブ3上
の残存したトナー6の剥取り及び新たなトナー6の供給
の両方の働きを備えている。
この弾性ローラ5による現像スリーブ3上への新たな
トナー6の供給が不足した場合に、画像比率の高いベタ
黒画像を現像すると、現像スリーブ3の1回転目で現像
したときの画像よりも、2回転目以降で現像したときの
画像の方が濃度が濃くなる現象が生じる。これは、現像
スリーブ3の1回転目の現像により消費されたトナー量
よりも、弾性ローラ5により供給されたトナー量が少な
いことを意味している。
現像スリーブ3上の現像に消費されずに残存したトナ
ー6の弾性ローラ5による剥取りが不足した場合に生じ
る現像は、従来技術の箇所で説明した通りである。
即ち、現像部において現像に消費されずに現像スリー
ブ3上に残存したトナー6は、現像スリーブ3の回転に
伴い弾性ローラ5との当接部に送られ、弾性ローラ5に
よって剥取られる。弾性ローラ5による残存したトナー
6の剥取りが不足すると、剥取られずに現像スリーブ3
上に残留したトナー6が弾性ローラ5と現像スリーブ3
との当接部を通過して、該当接部で弾性ローラ5によっ
て供給された新たなトナー6と混在して、弾性ブレード
4と現像スリーブ3との当接部へ送られ、そこで新たな
トナー6と共に摩擦帯電を受ける。このとき、新たなト
ナー6は帯電を受けて適正なトリボを付与されるのに対
し、残留したトナー6は、元々適正なトリボを有してい
た状態から再度摩擦帯電を受けるので、過剰に帯電され
る。この過剰に帯電されたトナー6は、適正なトリボを
付与されたトナー6に比べて現像スリーブ3との鏡映力
が大きく、現像スリーブ3に強固に付着するため、現像
部において飛翔しにくく現像に使用されづらいので、そ
の結果、現像によって得られる現像は全体として濃度ム
ラを引き起こす。
本実施例では、弾性ローラ5として、第2図に示すよ
うに、金属の芯体51にポリウレンタンフォーム、ゴムス
ポンジ等のスポンジ体52を設けた発泡骨格状スポンジ構
造の弾性ローラを用いている。弾性ローラ5の現像スリ
ーブ3と当接する表面、即ち外周面を第3図に平面付で
示す。
第3図に示すように、弾性ローラ5のスポンジ体52
は、気泡部をスポンジの隔壁部で囲んだ組織をしてお
り、スポンジ体52の表面に気泡部は凹部52aとして、隔
壁部は凸部52bとして露出している。
このような弾性ローラ5によれば、回転に伴いスポン
ジ体52の凸部52bで現像スリーブ3を摺擦して、現像ス
リーブ3上の残存したトナー6の剥取りが行なわれる。
又回転に伴い新たなトナー6を凹部52a内及び凸部52b上
に保持して、搬送し、凸部52bで現像スリーブ3へ擦り
付けることにより、新たなトナー6の現像スリーブ3へ
の供給、付着が行なわれる。
本発明者の実験によると、弾性ローラ5による現像ス
リーブ3上の残存したトナー6の剥取り及び新たなトナ
ー6の供給を安定して行なわせるためには、スポンジ体
52の凸部52bの働きが重要であり、弾性ローラ5を凸部5
2bがない構成とした場合、例えば表層がウレタンゴムの
スキン層になっている構成の場合、使用初期は所定の性
能を発揮するものの、現像操作を繰り返すと現像スリー
ブ3上のトナー6を絞り付ける働きが強くなりすぎて、
現像スリーブ3上にトナー6の融着を引き起こし、好ま
しくなかった。又トナー6に対して作用する圧力が強す
ぎるため、トナー6自身の劣化を促進する結果も招く。
これに対し、本実施例のように、スポンジ体52に凸部
52bを有する弾性ローラ5を用いると、現像スリーブ3
上の残存したトナー6の剥取り及び新たなトナー6の供
給を安定して行なうことができる。
弾性ローラ5の回転方向は、現像スリーブ3との当接
部において、矢印b方向に回転する現像スリーブ3に対
し矢印c方向と逆方向であるのがよく、これを順方向に
すると弾性ローラ5によって現像スリーブ3上にトナー
6を十分に供給することができず、好ましくなかった。
さて、上記したように、弾性ローラ5のスポンジ体52
の凸部52bは、現像スリーブ3上の残存したトナー6の
剥取り及び新たなトナー6の供給に強い影響を及ぼす影
響因子となっている。
そこで、上記の影響因子の適性条件を見出すために、
弾性ローラ5のスポンジ体52表面の総面積に対する凸部
52b表面の総面積の比率、即ち第3図中の全面積のうち
斜線部分の占める面積の割合を複数段に変更して、画像
形成実験を行ない検討した。
弾性ローラ5は、外径5mmの金属製芯体51にスポンジ
体52としてポリウレタンフォーム(商品名 モルトフィ
ルター)をローラ状に被覆した、外径14mmのものを用い
た。
スポンジ体52の凸部52b表面の面積比率は、10、15、2
5、40、50%の5種とし、スポンジ体52としてのポリウ
レタンフォームを被覆した同一の5個の弾性ローラに、
ポリウレタンフォームの発泡の程度を異ならせて熱処理
を行なうことにより、スポンジ体52の凸部52b表面の面
積比率をそれぞれ上記の10、15、25、40、50%とした5
種の弾性ローラを得た。
第1図の現像装置の弾性ローラ5として上記5種の弾
性ローラを用い、現像装置をキヤノン(株)製複写機FC
5に組み込んで、弾性ローラにより現像スリーブ3上の
残存したトナー6の剥取り及び新たなトナー6の供給を
行なわせながら現像して、複写動作を行ない、得られた
画像の画質を調べた。又多数枚の連続複写による画質劣
化に関し、連続2000枚の複写動作を行ない、そのときの
画質劣化を調べた。
尚、上記の多数枚の連続複写による画質劣化の原因及
び現像は種々あるが、一般的に、弾性ローラ5のトナー
6の剥取り及び供給能力を高めすぎると発生するもので
ある。
トナー粒子が外力によるダメージを受けると、トナー
粒子の帯電能が低下して適正な摩擦帯電を受けることが
できず、このダメージを受けたトナー粒子が現像で消費
されずに、複写動作を繰り返すにつれて現像容器2内に
徐々に溜る。そして現像容器2内にダメージを受けたト
ナー粒子の割合が増すと、ダメージを受けたトナーと正
常なトナーとの摺擦確率が高まり、所望の極性と反対の
極性の反転極性のトナーが増加し、感光体上の非画像域
に付着すると言ったいわゆる反転カブリとなる。以上が
多数枚の連続複写による画質劣化の内容である。
実験条件は、感光体1上の静電潜像の表面電位を暗部
−600V、明部−150Vとし、感光体1と現像スリーブ3と
の間の間隙を250μmとし、感光体1と現像スリーブ3
との間に印加する現像バイアスを周波数1800Hz、ピーク
・ピーク電圧1200Vの交流電圧に−250Vの直流電圧を重
畳させたものとした。又感光体1の周速(プロセススピ
ード)の約50mm/秒に対し現像スリーブ3の周速を70mm/
秒とした。弾性ローラ5は、第2図に示す現像スリーブ
3への当接幅dを5mmとして当接し、当接部での回転方
向を上述したように現像スリーブ3と逆方向になるよう
にして、周速50mm/秒で回転した。
以上の条件で実験したところ、第1表に示す結果が得
られた。
弾性ローラ5のスポンジ体52の凸部面積比率を小さく
して行くと、弾性ローラ5による現像スリーブ3上の残
存したトナー6の剥取り不足及び新たなトナー6の供給
不足が生じ、第1表に示すように、画質の面では、凸部
面積比率が8%の場合、トナー6の供給不足によりベタ
黒画像の追従性が若干悪化し、又剥取り不足による画像
ムラも発生した。凸部面積比率が10%以上の場合には、
トナー6の供給不足によるベタ黒画像の追従性の悪化の
現像及び剥取り不足による画像ムラの現像は、共に発生
しなかった。
一方、多数枚の連続複写による画質劣化(第1表中、
耐久による画質劣化と表示した)に関しては、上述した
表層をウレタンゴムのスキン層とした構成の弾性ローラ
(即ち凸部面積比率が100%)では画質劣化が生じてい
たが、本実験においては凸部面積比率が50%でも画質劣
化が発生した。これが凸部面積比率40%以下になると、
多数枚の連続複写による画質劣化は発生しなかった。
以上から明らかなように、弾性ローラ5の凸部面積比
率は10〜40%とすることがよく、これにより現像スリー
ブ3上の残存したトナー6の剥取り及び新たなトナー6
の供給を安定して行なって、現像により画質劣化のない
良好な画像を得ることができる。
第4図は、本発明の現像装置の他の実施例における弾
性ローラを示す側面図である。本実施例では、金属製の
芯体71上に円筒状に接着し、被覆した発泡体からなる弾
性体層72を設け、弾性体層72上にウレタンゴム、シリコ
ーンゴム等のゴム材からなるゴムスキン層73を設けた構
成の弾性ローラ17を使用する点が特徴である。
上記弾性ローラ17のゴムスキン層73の表面には、図に
示したように、ローラ17の軸方向に延びる溝状の凹部73
aを設けることにより、周方向に凹凸部が形成されてお
り、凹部73aの幅を調整することにより、ゴムスキン層7
3表面の総面積に対する凸部73b表面の総面積の面積比率
を上述した10〜40%の範囲内にしている。
本実施例では、凹部73aの幅を1.5mm、凸部73bの幅を
0.8mmとして、凸部73bの面積比率を35%とした。
このような弾性ローラ17によっても、先の実施例のと
きと同様に、現像スリーブ3上の残存したトナー6の剥
取り及び新たなトナー6の供給を安定して行なえ、現像
により画質劣化のない良好な画像を得ることができる。
以上では、弾性ローラ17のゴムスキン層73にローラ17
の軸方向に述びる溝状の凹部73aを設けることにより、
ゴムスキン層73に周方向に凹凸部を形成したが、ゴムス
キン層73にローラ17の軸方向に対し傾斜した溝状凹部を
設けることによって、ゴムスキン層73に周方向に凹凸部
を形成してもよい。これを、周方向に、延びる環状の凹
部を設けて、ゴムスキン層73にローラ17の軸方向の凹凸
部を環状に形成したのでは、その環状の凹部に対応した
現像スリーブ3の箇所で、残存したトナー6の剥取り及
び新たなトナー6の供給が全く行なわれなくなるので、
採用することはできない。
第5図は、本発明の現像装置の更に他の実施例におけ
る弾性ローラを示す側面図、第6図は、第5図の弾性ロ
ーラに設けたメッシュ部材を示す平面図である。
本実施例では、第5図に示すように、金属製の芯体81
上に円筒状に接着、被覆した発泡体からなる弾性体層82
を設け、弾性体層82上にナイロン、テフロン、PTFE等の
メッシュ部材83を設けた構成の弾性ローラ18を使用する
点が特徴である。
上記メッシュ部材83は、第6図に示すように、格子状
に形成されており、矢印A方向に回転する弾性ローラ18
の軸に対し、メッシュ部材83の格子部83bが斜行配置と
なる姿勢で、弾性体層82上に設けられている。これによ
り弾性ローラ18の表面に、メッシュ部材83の空部83aを
凹部とし、格子部83bを凸部とした凹凸部が周方向に形
成されている。格子部83bからなる凸部表面の総面積の
ゴム弾性層82表面の総面積に対する面積比率は、上述し
た10〜40%の範囲内となっている。
以上のような弾性ローラ18によっても、先の実施例の
ときと同様に、現像スリーブ3上の残存したトナー6の
剥取り及び新たなトナー6の供給を安定して行なえ、現
像により画質劣化のない良好な画像を得ることができ
る。
更にメッシュ部材83を材質的に現像スリーブ3に対す
る摩擦係数の低いもので形成することにより、現像スリ
ーブ3等の駆動力を得る現像装置の駆動源のトルク低減
効果を得る利点もある。
以上の実施例では、いずれも、一成分現像剤のトナー
6として非磁性トナーを使用したが、現像スリーブ3内
にマグネットを設置することにより磁性トナーを使用し
てもよい。又弾性ローラにはバイアス電圧を印加するこ
とをしなかったが、弾性ローラを半導電性にして、現像
スリーブ3上のトナー6の剥取り等を目的としてバイア
ス電圧を印加してもよい。
発明の効果 以上説明したように、本発明の現像装置では、現像剤
担持体に当接する現像剤供給手段の前記現像剤担持体と
当接する表面に、現像剤供給手段の回転方向に沿った凹
凸部を、前記凹凸部の凸部表面総面積が前記表面総面積
の10〜40%となるようにして設けたので、現像剤担持体
上の現像に消費されずに残存した一成分現像剤の剥取り
と新たな現像剤の供給とを、現像剤供給手段により確実
に行なって、現像剤担持体上に適正な層厚で且つトリボ
が均一化した一成分現像剤の薄層を形成することもで
き、従って現像剤を小粒径化した場合でもゴーストを防
止して、現像により濃度ムラのない画像を容易に得るこ
とができ、高濃度、広面積のベタ黒画像を忠実に再現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の現像装置の一実施例を示す概略構成
図である。 第2図は、第1図の現像装置に設けられた弾性ローラの
一部を示す側面図である。 第3図は、同じく弾性ローラの一部を示す平面図であ
る。 第4図は、本発明の現像装置の他の実施例における弾性
ローラを示す側面図である。 第5図は、本発明の現像装置の更に他の実施例における
弾性ローラを示す側面図である。 第6図は、第5図の弾性ローラに設けられたメッシュ部
材を示す平面図である。 第7図は、従来の現像装置を示す概略構成図である。 1:感光体 2:現像容器 3:現像スリーブ 4:弾性ブレード 5、17、18:弾性ローラ 6:トナー 52b、73b:凸部 83b:格子部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−40864(JP,A) 特開 昭57−108869(JP,A) 特開 昭57−185052(JP,A) 特開 昭58−14166(JP,A) 特開 昭59−129880(JP,A) 特開 昭59−189374(JP,A) 特開 昭59−210463(JP,A) 特開 昭62−257185(JP,A) 特開 昭63−101878(JP,A) 特開 昭63−101879(JP,A) 特開 昭63−199382(JP,A) 特開 平1−102486(JP,A) 特開 平3−84570(JP,A) 特開 平4−109266(JP,A) 実開 昭58−36161(JP,U) 実開 昭62−53453(JP,U) 実開 昭62−118244(JP,U) 実開 平4−3445(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 15/08 - 15/095

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】現像容器内に収容された一成分現像剤を現
    像剤担持体上にこれとの当接部において逆方向に回動す
    る現像剤供給手段により供給して、担持させ、前記現像
    剤担持体に当接された弾性規制部材により前記現像剤を
    薄層に形成しながら、前記現像剤担持体により前記現像
    剤を像担持体と対向した現像部へと搬送し、前記像担持
    体上に形成された潜像を現像する現像装置において、前
    記現像剤供給手段の前記現像剤担持体と当接する表面
    に、前記現像剤供給手段の回動方向に沿った凹凸部を、
    前記凹凸部の凸部総面積が前記表面総面積の10〜40%と
    なるようにして設けたことを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】前記現像剤供給手段が発泡骨格状スポンジ
    構造の弾性ローラである請求項1記載の現像装置。
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