JP2008076891A - 現像装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型でかつトナー供給能力を有する供給部材を備えた現像装置を提供する。
【解決手段】本発明の現像装置100は、周面にトナーを担持して移送する現像ローラ110と、現像ローラ110下部側のトナー供給領域Cに、現像ローラ110に近接または接触して配置された筒状フィルム部材171と、筒状フィルム部材171に内挿され、筒状フィルム部材171を回転自在に支持する支持軸173とを備える。支持軸173を回動不能に固定し、現像ローラ110と支持軸173との間に筒状フィルム部材171を現像ローラ110に静電吸着させる向きの電界が形成されるように、支持軸173に電圧が印加される。これにより、筒状フィルム部材173は、現像ローラ110の回転に伴って回転するようになる。
【選択図】図1

Description

本発明は、現像装置に関し、より詳細には、電子写真方式の画像形成装置に用いられる現像装置に関する。
攪拌部材を備える従来の現像装置1は、図5に示すように、トナーを担持して移送する現像ローラ10と、現像ローラ10上のトナーの層規制を行うドクターブレード20と、現像ローラ10にトナーを供給し、また現像ローラ10上の残トナーを剥離するRS(Remove and Supply)ローラ30と、トナーを攪拌する攪拌部材40とから構成される。
かかる現像装置1では、トナー容器(図示せず。)から供給されたトナーは、トナー受け50の上方に設けられた攪拌部材40により攪拌されて、基台60に固定されたドクターブレード20と現像ローラ10との間(トナー供給領域C)に供給される。供給されたトナーは、ドクターブレードによって帯電および薄層に形成され、現像ローラ10に付着する。現像ローラ10に担持されたトナーは静電潜像ローラ5と対向する位置で、潜像に応じて現像される。現像ローラ10上に残像したトナーは、例えばスポンジ等の発泡体31からなるRSローラ30により機械的に剥離される。
特開平11−167254号公報
しかし、図5に示す現像装置1は、現像ローラ10へのトナー供給能力が低い。例えば、図6に示す現像装置1’は、現像ローラ10と、ドクターブレード20と、RSローラ30とから構成されるが、現像ローラ10およびRSローラ30を反時計回りに回転させることにより、現像ローラ10とRSローラ30との接触部上方にトナー溜まりが形成される。このため、現像ローラ10とドクターブレード20とにより形成される微小隙間に十分な量のトナーが供給される。これに対して、図5の現像装置1では、攪拌部材40による圧力でドクターブレード20と現像ローラ10との当接部にトナーが押し込まれるだけであり、現像ローラ10とRSローラ30とが接触して直接トナーを微小隙間に供給する場合と比較して、トナー供給能力が低い。
このような問題に対して、例えばトナー供給領域Cに滞留するトナーを、現像ローラ10とドクターブレード20との間に積極的に供給するために、RSローラ30と同様のローラをトナー供給領域Cに備えることが考えられる。しかし、発泡体層31によりトナーの供給および剥離を行うためには発泡体層31の厚さが最低でも約3mm必要であり、中心軸径も考慮すると、直径が約10mmのローラとなってしまう。このため、ローラの配置の制約やコストの問題から望ましくない。
また、上記のようなローラを設けない場合には、トナー供給領域Cにトナーが滞留してしまい、現像ローラ10とドクターブレード20との間へのトナー供給量が変動しやすい。このため、現像ローラ10上のトナー層の厚さが変動し、画質の劣化が生じてしまう。したがって、トナー供給領域Cにローラを設けることが望ましいが、上述したようにトナー供給能力のあるローラの配置は難しく、どうしても必要な場合には、攪拌機能のみを有した軸が設けられる。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、小型でかつトナー供給能力を有する供給部材を備えた、新規かつ改良された現像装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、周面に現像剤を担持して移送する現像剤担持体と、現像剤担持体下部側の現像剤供給領域に、現像剤担持体に近接または接触して配置された筒状フィルム部材と、筒状フィルム部材に内挿され、筒状フィルム部材を回転自在に支持する支持軸と、を備える現像装置が提供される。
本発明によれば、現像剤が滞留し易い現像剤供給領域に、筒状フィルム部材と支持軸とからなるトナー移送部材が設けられる。筒状フィルム部材は有軟性を有する材質から形成され、支持軸の外周面と筒状フィルム部材との間には微小な隙間が設けられている。かかる構成により、筒状フィルム部材は支持軸の周りを回転することができ、現像剤担持体と筒状フィルム部材との間を通過する現像剤を積極的に移送することができる。
ここで、支持軸は、回動不能に固定される。このとき、現像剤担持体と支持軸との間に筒状フィルム部材を現像剤担持体に静電吸着させる向きの電界が形成されるように、支持軸に電圧が印加される。すなわち、本発明にかかる支持軸および現像剤担持体に電圧を印加して電界を形成することにより、筒状フィルム部材は静電吸着力によって現像剤担持体に吸着され、所定の幅のニップが形成される。また、筒状フィルム部材と支持軸との間には、わずかな隙間が設けられている。これにより、筒状フィルム部材は、現像剤担持体の回転に伴って回転するようになる。
また、現像剤担持体と支持軸との間に筒状フィルム部材を支持軸に静電吸着される向きの電界が形成されるように、支持軸に電圧が印加される。このとき、筒状フィルム部材の内周面が支持軸の外周面に接触する部分が多くなるため、筒状フィルム部材は、現像剤担持体の回転によっても回転しなくなる。すなわち、筒状フィルム部材は、現像剤担持体の回転に対して滑りを生じるようになる。このような状態で現像剤がニップを通過することにより、現像剤を層規制するとともに帯電させることができる。
また、支持軸は、回動可能に設けることもできる。このとき、現像剤担持体と支持軸との間に筒状フィルム部材を支持軸に静電吸着させる向きの電界が形成されるように、支持軸に電圧が印加される。このとき、支持軸と筒状フィルム部材は、一体に回転するようになる。これにより、非現像時には支持軸とともに筒状フィルムを回転させて、筒状フィルム部材の現像剤担持体との対向面を変えることができる。また、現像時には、支持軸を回転しないように固定して、現像剤を層規制するとともに帯電させることができる。
このような現像装置は、例えばプリンタ等の画像形成装置に用いることができる。
以上説明したように本発明によれば、小型でかつトナー供給能力を有する供給部材を備えた現像装置を提供することができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(第1の実施形態)
まず、図1および図2に基づいて、本発明の第1の実施形態にかかる現像装置100について説明する。なお、図1は、本実施形態にかかる現像装置100の概略構成を示す説明図である。図2は、本実施形態にかかるトナー移送部材170の作用を説明するための説明図である。
本実施形態にかかる現像装置100は、図1に示すように、現像剤であるトナーを担持して移送する現像ローラ110と、現像ローラ110上のトナーの層規制を行い、トナーを帯電させるための層規制帯電ブレード120と、現像ローラ110上の残トナーを回収するRSローラ130と、トナーを攪拌する攪拌部材140と、トナー供給領域に設けられるトナー移送部材170とを備える。
現像ローラ110は、その外周面に現像剤であるトナーを担持して移送する略円柱形状の現像剤担持体であり、図1紙面奥方向に延びるように配置される。現像ローラ110は、回転することによりトナーを移送して、静電潜像を現像するためのトナーを静電潜像ローラ105に供給する。現像ローラ110は、静電潜像ローラ105と近接して設けられており、静電潜像ローラ105との間に電界を形成するために電圧Vが印加される。例えば、現像ローラ110と静電潜像ローラ105との電位差が約400Vとなるように、現像ローラ110に電圧Vが印加される。
層規制帯電ブレード120は、トナーの層規制および帯電を行う機能部であり、例えば導電性材質からなる板状部材で形成される。層規制帯電ブレード120は、その一面が現像ローラ110の外周面と対向して設けられている。現像ローラ110の回転方向上流側には、現像ローラ110と層規制帯電ブレード120との間にトナーを導入するためのトナー供給領域が形成されている。また、現像ローラ110の回転方向下流側では、トナーの層規制を行いつつ帯電させるように、近接して設けられている。また、層規制帯電ブレードの一端は、基台160に支持されて固定されている。
RSローラ130は、静電潜像ローラ105に付着せずに現像ローラ110に残像したトナーを回収する回収部材として機能する。RSローラ130の外周部はスポンジ層131となっており、現像ローラ110に圧接して配置される。RSローラ130には、例えば現像ローラ110とほぼ等電位となるように電圧が印加される。なお、本実施形態では回収部材としてRSローラ130を用いたが、本発明はかかる例に限定されない。
攪拌部材140は、現像ローラ110に供給されるトナーを攪拌する部材である。攪拌部材140には、RSローラ130によって回収された現像ローラ110上の残トナーと新たに供給されるトナーとが供給され、時計回りに回転する攪拌部材140によって攪拌される。攪拌部材140は、図1に示すように、例えば回転軸に略等間隔に設けられた4つの羽状部材141を備える。攪拌部材140の回転軸を回転させて羽状部材141を回転することにより、トナー供給領域へ供給する。
トナー移送部材170は、トナーを移送する筒状フィルム部材171と、筒状フィルム部材171に内挿された支持軸173とからなる。筒状フィルム部材171は、中抵抗、望ましくは約10〜10Ω・cmの抵抗値(体積抵抗値もしくは表面抵抗値)の材質から形成される中抵抗層を少なくとも含む。中抵抗層は、例えばポリイミド、ポリカーボネイト、ポリアミド等を主とした高分子フィルムから形成される。筒状フィルム部材171の厚さは、約50〜500μmに形成される。
支持軸173は、筒状フィルム部材171を回転可能に支持する軸であり、支持軸173自体は回転不能に固定されている。支持軸173は、例えばアルミニウム等の金属から形成され、その直径は約4〜5mmに形成されている。また、支持軸173には電圧Vが印加され、接触より筒状フィルム部材171に電圧を供給する。現像ローラ110と支持軸173との電位差がない状態(初期状態)において、支持軸173の外周面と筒状フィルム部材171の内周面との間にはわずかな隙間が設けられている。このため、筒状フィルム部材171は支持軸173の周りを回転することができる。ここで、支持軸173の外周面と筒状フィルム部材171の内周面を摺動性のよい材質から形成することにより、筒状フィルム部材171の回転が容易になる。また、初期状態において、筒状フィルム部材171は、現像ローラ110の外周面と近接または接触するように設けられる。
また、本実施形態にかかる現像装置100は、現像装置100を構成する各部材に印加する電圧を制御する電圧制御部(図示せず。)を備える。電圧制御部は、現像ローラ110および支持軸173に印加する電圧を制御する。各部材の電圧を制御することにより、現像ローラ110と支持軸173との間に形成される電界の強さを制御することができる。
以上、本実施形態にかかる現像装置100の構成について説明した。本実施形態の現像装置100は、攪拌部材140から供給されるトナーを移送するトナー移送部材170を備えることを特徴とする。以下、本実施形態の現像装置100におけるトナーの循環、特にトナー移送部材170の作用について説明する。
本実施形態にかかる現像装置100では、まず、攪拌部材140により攪拌されたトナーがトナー供給領域に供給される。トナー供給領域は、現像ローラ110と層規制帯電ブレード120により形成される領域であり、かかる領域にはトナー移送部材170が設けられている。攪拌部材140により供給されるトナーは、トナー移送部材170によって層規制帯電ブレード120の現像ローラ回転方向下流側に向かって積極的に移送される。
より詳細に説明すると、トナー移送部材170によってトナーを移送するとき、支持軸173には所定の電圧Vが印加される。一方、現像ローラ110には、静電潜像ローラ105との間に電界を形成するために電圧Vが印加されているため、支持軸173と現像ローラ110との間には電界が形成される。電界は、筒状フィルム部材171を現像ローラ110の外周面に静電吸着させるような向きに形成される。これにより、筒状フィルム部材171は静電吸着力Nによって現像ローラ110に吸着され、現像ローラ110と接触して所定の幅、例えば約1〜2mmのニップを形成する。ここで、筒状フィルム部材171と支持軸173との間には微小な隙間が設けられている。このため、筒状フィルム部材171は現像ローラ110の回転に伴って、回動不能に固定された支持軸173の周りを回転する。
かかるトナー移送部材170は、上述したように、支持軸173の外周面および筒状フィルム部材171の内周面は摩擦係数が極力小さくなるように、摺動性のよい材質、例えばフッ素等がコーティングされている。この微小な摩擦係数と静電吸着力Nとの関係より、筒状フィルム部材171と支持軸173との間ですべりが生じる。したがって、筒状フィルム部材171は、支持軸173に大きな外力をかけることなく、固定された支持軸173の周りを安定して回転可能となる。また、筒状フィルム部材171は、現像ローラ110の回転に伴って回転するため、筒状フィルム部材171を回転させるための駆動機構も不要である。このように、非常に小径であり、かつトナー移送能力を有するローラが構成される。
なお、筒状フィルム部材171と支持軸173との間にもわずかに静電気的な吸着力が発生している。このため、筒状フィルム部材171は支持軸173に多少静電吸着するが、その巻付き角は小さく、支持軸173の外周面および筒状フィルム部材171の内周面の摩擦係数は微小であるため、筒状フィルム部材171に大きな力は働かない。したがって、筒状フィルム部材171は支持軸173の周りを回転することができる。
トナー移送部材170により層規制帯電ブレード120の現像ローラ回転方向下流側に移送されたトナーは、現像ローラ110と層規制帯電ブレード120との間を通過することにより、層規制されつつ帯電される。均一に層規制され、帯電したトナーは、現像ローラ110に付着して静電潜像ローラ105との対向部まで移送され、静電潜像に応じて現像ローラ110から静電潜像ローラ105に付着する。一方、現像ローラ110の残トナーは、RSローラ130により回収される。RSローラ130によって回収された残トナーは、攪拌部材140に供給されて、トナー容器(図示せず。)から供給される新しいトナーとともに攪拌される。そして、攪拌されたトナーは、トナー供給領域に供給される。
以上、第1の実施形態にかかる現像装置100について説明した。かかる現像装置100によれば、攪拌部材140から供給されるトナーを移送するトナー移送部材170を、トナーが滞留し易いトナー供給領域に設けられる。トナー移送部材170は、回動不能に固定された支持軸173と、支持軸173によって回動可能に支持された筒状フィルム部材171とからなり、支持軸173と現像ローラ110との間には、筒状フィルム部材171を現像ローラ110に静電吸着する向きの電界が形成される。これにより、現像ローラ110の回転に伴い、筒状フィルム部材171は安定して回転する。このように、筒状フィルム部材171を回転させる駆動機構も不要であり、小径でかつトナー移送能力を備えるローラを形成することができる。
(第2の実施形態)
次に、図3および図4に基づいて、本発明の第2の実施形態にかかる現像装置200について説明する。なお、図3は、本実施形態にかかる現像装置200の概略構成を示す説明図である。図4は、本実施形態にかかる筒状フィルム部材271の作用を説明するための説明図である。
本実施形態にかかる現像装置200は、図3に示すように、現像剤であるトナーを担持して移送する現像ローラ210と、現像ローラ210上の残トナーを剥離するRSローラ230と、トナーを攪拌する攪拌部材240と、トナー供給領域に設けられるトナー移送部材270とを備える。
これらの各部材は、第1の実施形態と同様に構成されている。本実施形態の現像装置200のトナー移送部材270は、第1の実施形態にかかる現像装置100と比較して、トナー移送能力に加え、トナーの層規制および帯電も可能である点で相違する。このため、現像装置200には、トナーの層規制および帯電を行うための層規制帯電ブレードを備えなくともよい。以下、本実施形態にかかるトナー移送部材270の作用について詳細に説明する。
トナー移送部材270は、第1の実施形態と同様、柔軟性を有する筒状フィルム部材271と、筒状フィルム部材271に内挿された支持軸273とからなる。支持軸273には電圧Vが印加され、接触より筒状フィルム部材271に電圧を供給する。現像ローラ210と支持軸273との電位差がない状態(初期状態)において、支持軸273の外周面と筒状フィルム部材271の内周面との間には、第1の実施形態と同様、わずかな隙間が設けられている。
本実施形態において、支持軸273に印加される電圧Vは第1の実施形態における電圧Vよりも大きく、支持軸273と現像ローラ210との間に、帯電したトナーが現像ローラ210に吸着する方向の電界が形成されるように設定される。かかる電界により、筒状フィルム部材271は静電吸着力Nによって現像ローラ210に静電吸着され、筒状フィルム部材271と現像ローラ210とによって所定の幅、例えば約1〜2mmのニップが形成される。このとき、筒状フィルム部材271の外周面の摩擦係数μと静電吸着力Nとの関係より、現像ローラ210と筒状フィルム部材271との間で力Fが生じる。
ここで、図4に示すように、筒状フィルム部材271と支持軸273との間にも静電気的な吸着力Nが発生している。しかしながら、筒状フィルム部材271の内周面と支持軸273の外周面との間には、微小な隙間しか存在しない。この筒状フィルム部材271の内周面と支持軸273の外周面との微小な隙間は、第1の実施形態の場合と比較して小さいことが望ましい。このため、筒状フィルム部材271が支持軸273に接触する領域は大きくなる。すなわち、筒状フィルム部材271と支持軸273とが吸着する角度(巻付け角)が大きくなり、結果として筒状フィルム部材271は支持軸273に静電吸着した状態となる。
このとき、筒状フィルム部材271の内周面の摩擦係数μと静電吸着力Nとの関係より、筒状フィルム部材271の内周面と支持軸273の外周面との間で力Fが生じる。したがって、筒状フィルム部材271は、現像ローラ210が回転しても力Fおよび力Fの働きによって支持軸273の周りを回転しないようになり、筒状フィルム部材271と現像ローラ210との間に滑りを生じさせる。
筒状フィルム部材271と現像ローラ210との間で滑りが生じた状態において、筒状フィルム部材271と現像ローラ210との間にトナーが導入されると、トナーは筒状フィルム部材271とのすべりによって摩擦帯電されるとともに(図4におけるグレーのトナー)、筒状フィルム部材271が現像ローラ210に吸着する力を受けて薄層に形成される。このように、トナー移送部材270をトナー供給領域に設けることにより、攪拌部材によって供給されたトナーが現像ローラ210と筒状フィルム部材271との間に取り込まれ易くなり、トナーの供給が潤滑に行われるようになる。また、筒状フィルム部材271を支持軸273に吸着させて回転しないようにし、現像ローラ210との間に滑りを生じさせることによってトナーの層規制を行いつつ帯電させることができる。
一方、非画像形成時に、筒状フィルム部材271と現像ローラ210との間に形成される電界をオフにすると、筒状フィルム部材271の支持軸への吸着力が若干弱まる。このため、筒状フィルム部材271は、現像ローラ210の回転に伴って若干回転される。これにより、筒状フィルム部材271の現像ローラ210に対向する部分を変えることができる。したがって、筒状フィルム部材271の現像ローラ110と対向する面を順次変えることにより、筒状フィルム部材271表面への逆帯電トナー等の付着、滞留を解消することができる。これにより、筒状フィルム部材271のトナーの帯電および層規制部の長寿命化を図ることができる。
以上、第2の実施形態にかかる現像装置200について説明した。かかる現像装置200によれば、攪拌部材240から供給されるトナーを移送するトナー移送部材270が、トナーが滞留し易いトナー供給領域に設けられる。トナー移送部材270は、回動不能に固定された支持軸273と、支持軸273によって回動可能に支持された筒状フィルム部材271とからなり、支持軸273と現像ローラ210との間には、筒状フィルム部材271を現像ローラ210に静電吸着する向きの電界が形成される。このとき、筒状フィルム部材271には現像ローラ210に吸着する向きの静電吸着力が働くとともに、支持軸273に吸着する向きの静電吸着力が強く働く。このため、筒状フィルム部材271は支持軸273に吸着し、現像ローラ210と滑りを生じる。これにより、トナーを現像ローラ210と筒状フィルム部材271との間に導入し易くなるとともに、トナーの層規制および帯電させることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、支持軸は回転不能に固定されたが、本発明はかかる例に限定されず、回転可能に設けてもよい。この場合、現像時には支持軸の回転を停止して、筒状フィルム部材と現像ローラ間でトナーの帯電および層規制を行う。一方、非画像形成時には、電界が形成されたままの状態で支持軸を少し回転させて、現像ローラとの対向面を変更する。電界が形成されたままの状態では、筒状フィルム部材は支持軸に静電吸着しているため、筒状フィルム部材と支持軸とが一体となって回転する。
また、上記第2の実施形態では、筒状フィルム部材271の内周面と支持軸273の外周面との隙間を小さくすることにより、筒状フィルム部材271と支持軸273との巻付け角を大きくしたが、本発明はかかる例に限定されず、例えば、筒状フィルム部材271の剛性を低くすることによっても、巻付け角を大きくすることができる。
本発明の第1の実施形態にかかる現像装置の概略構成を示す説明図である。 同実施形態にかかるトナー移送部材の作用を説明するための説明図である。 本発明の第2の実施形態にかかる現像装置の概略構成を示す説明図である。 同実施形態にかかるトナー移送部材の作用を説明するための説明図である。 従来の現像装置の概略構成を示す説明図である。 他の従来の現像装置の概略構成を示す説明図である。
符号の説明
100、200 現像装置
105、205 静電潜像ローラ
110、210 現像ローラ
120 層規制帯電ブレード
130、230 RSローラ
140、240 攪拌部材
170、270 トナー移送部材
171、271 筒状フィルム部材
173、273 支持軸

Claims (5)

  1. 周面に現像剤を担持して移送する現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体下部側の現像剤供給領域に、前記現像剤担持体に近接または接触して配置された筒状フィルム部材と、
    前記筒状フィルム部材に内挿され、前記筒状フィルム部材を回転自在に支持する支持軸と、を備えることを特徴とする、現像装置。
  2. 前記支持軸は、回動不能に固定され、
    前記現像剤担持体と前記支持軸との間に前記筒状フィルム部材を前記現像剤担持体に静電吸着させる向きの電界が形成されるように、前記支持軸に電圧が印加され、
    前記筒状フィルム部材は、前記現像剤担持体の回転に伴って回転することを特徴とする、請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記支持軸は、回転不能に固定され、
    前記現像剤担持体と前記支持軸との間に前記筒状フィルム部材を前記支持軸に静電吸着させる向きの電界が形成されるように、前記支持軸に電圧が印加され、
    前記筒状フィルム部材は、前記現像剤担持体の回転に対して滑りを生じることを特徴とする、請求項1に記載の現像装置。
  4. 前記支持軸は回動可能に設けられ、
    前記現像剤担持体と前記支持軸との間に前記筒状フィルム部材を前記支持軸に静電吸着させる向きの電界が形成されるように、前記支持軸に電圧が印加され、
    前記支持軸と前記筒状フィルム部材は、一体に回動することを特徴とする、請求項1に記載の現像装置。
  5. 少なくとも1つの現像装置を備える画像形成装置であって、
    前記現像装置は、
    周面に現像剤を担持して移送する現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体下部側の現像剤供給領域に、前記現像剤担持体に近接または接触して配置された筒状フィルム部材と、
    前記筒状フィルム部材に内挿され、前記筒状フィルム部材を回転自在に支持する支持軸と、を備えることを特徴とする、画像形成装置。
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