JP2019020567A - 帯電装置およびプロセスカートリッジ、これらを備えた画像形成装置 - Google Patents

帯電装置およびプロセスカートリッジ、これらを備えた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】帯電クリーニング装置を有するカートリッジでも小型化が可能な帯電装置と、この帯電装置を備えたカートリッジおよび画像形成装置を提供すること。【解決手段】画像形成装置に用いられる帯電装置であって、画像形成装置に設けられた像担持体と接触し帯電させる帯電ローラと、帯電ローラを掃除するクリーニング装置と、を備え、クリーニング装置が、帯電ローラに当接するブラシ毛部分と、ブラシ毛支持部を有するブラシ部材と、ブラシ部材を支持する支持部と、ブラシ部材に電源から給電するブラシ電極板と、を有し、ブラシ毛支持部は、本体部と、帯電ローラの軸線方向における少なくとも片側の端部に設けられ本体部に対して折り返された折り返し部をさらに有しており、支持部が本体部と折り返し部との間に挟まれて配置され、ブラシ電極板は、支持部との間に折り返し部を挟んだ状態で折り返し部に接触し、折り返し部を介してブラシ部材へ給電する。【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真画像形成装置(以下、画像形成装置と称す)に用いられる像担持体である感光体としての感光ドラムの表面を帯電させる帯電装置及び、プロセスカートリッジ、これらを備えた画像形成装置に関するものである。
近年、電子写真装置や静電記録装置などの画像形成装置において、装置構成の簡略化や廃棄物を無くすという観点から、クリーナレスシステム(トナーリサイクルシステム)が提案されている。このクリーナレスシステムにおいては、感光ドラムの転写工程後の表面清掃手段であるクリーニングブレードを廃した構成となっている。そして、転写工程後の感光ドラム上の転写残トナーを、現像装置によって現像同時クリーニングで感光ドラム上から除去して、現像装置に回収し再利用する。この方法によれば、転写残トナーは現像装置に回収されて次工程以後に再利用されるため、廃トナーをなくし、メンテナンスに手を煩わせることも少なくすることができる。また、クリーニングブレードがない構成であることにより、スペース面での利点も大きく、画像形成装置を大幅に小型化できるようになる。
しかしながら、帯電ローラを感光ドラムに接触させて帯電する手法を用いた場合、感光体ドラム上に残っているトナーや外添剤等が帯電ローラに付着することで帯電不良が起こり、縦スジや画像濃度ムラが発生することがある。また、感光ドラム上を清掃するクリーニング部材がない場合、感光ドラム上の転写残トナーが帯電ローラを汚すことがある。そこで、このような感光ドラムや帯電ローラの表面の汚れを防止する清掃する手段が提案されている。例えば、特許文献1によると、ブラシ部材により感光ドラム表面を清掃する構成が示されている。特許文献2によると、ブラシ部材により帯電ローラを清掃する構成が示されている。
特開2006−276691号公報 特開2006−010768号公報
上述した構成は、ブラシ部材が清掃する際に導電性のブラシ部材にバイアスを印可し感光ドラムや帯電ローラ上のトナーを清掃する。このときブラシ部材への給電は、画像形成範囲外で電極を介して行われるため、電極を配置した分、帯電ローラの軸線方向にカートリッジが大きくなる可能性があった。
そこで本出願に係る発明の目的は、帯電クリーニング装置を有するプロセスカートリッジであっても小型化が可能な帯電装置およびこの帯電装置を備えたプロセスカートリッジおよび画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明における帯電装置は、
画像形成装置に用いられる帯電装置であって、
前記画像形成装置に設けられた像担持体と接触し、帯電させる帯電ローラと、
前記帯電ローラを清掃するクリーニング装置と、を備え、
前記クリーニング装置が、
前記帯電ローラに当接するブラシ毛部分、前記ブラシ毛部分を支持するブラシ毛支持部を有するブラシ部材と、
前記ブラシ部材を支持する支持部と、
前記ブラシ部材に電源から給電するブラシ電極板と、
を有する帯電装置において、
前記ブラシ毛支持部は、本体部と、前記帯電ローラの軸線方向における少なくとも片側の端部に設けられ、前記本体部に対して折り返された折り返し部をさらに有しており、前記支持部が前記本体部と前記折り返し部との間に挟まれて配置され、
前記ブラシ電極板は、前記支持部との間に前記折り返し部を挟んだ状態で前記折り返し部に接触し、前記折り返し部を介して前記ブラシ部材へ給電することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明におけるカートリッジは、
画像形成装置の装置本体に着脱可能なカートリッジであって、
回転可能な像担持体と、
上記に記載の帯電装置と、
を備えることを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明における画像形成装置は、
記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、
回転可能な像担持体と、
上記に記載の帯電装置と、
を有することを特徴とする。
本発明によれば、帯電クリーニング装置を有する帯電装置であっても、小型化が可能な帯電装置およびこの帯電装置を備えたプロセスカートリッジおよび画像形成装置を提供することができる。
実施例1に係る、帯電クリーニング装置を示す断面斜視図 実施例1に係る、画像形成装置の概略断面図 実施例1に係る、プロセスカートリッジの概略断面図 実施例1に係る、プロセスカートリッジの概略斜視図 実施例1に係る、現像ユニットを駆動側と非駆動側から見た斜視図 実施例1に係る、ドラムユニットを非駆動側から見た概略斜視図 実施例1に係る、ブラシ部材の概略図 実施例1に係る、帯電クリーニング装置の概略斜視図 実施例1に係る、帯電ローラまでを組み付けた状態の概略断面図 比較例を示す概略断面図 比較例を示す概略断面図 実施例2に係る、帯電ローラまでを組み付けた状態の概略断面図
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。すなわち、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
(実施例1)
本発明に係るプロセスカートリッジ、及び、画像形成装置を、図面に則して説明する。ここで、画像形成装置とは、電子写真方式を用いて記録媒体に画像を形成するものである
。そして、画像形成装置の例としては、電子写真複写機、電子写真プリンタ(例えば、レーザビームプリンタ、LEDプリンタ等)、ファクシミリ装置およびワードプロセッサ等が含まれる。
また、プロセスカートリッジとは像担持体である電子写真感光体と、プロセス手段としての帯電手段、現像手段、クリーニング手段の少なくとも一つとを一体的にカートリッジ化し、画像形成装置本体に対して着脱可能とするものである。
帯電装置とは、帯電ローラを有し、帯電ローラによって感光ドラムの表面を帯電させる装置である。
尚、本実施例では、先述した画像形成装置本体A1(以下、装置本体A1と称する)に着脱可能なプロセスカートリッジPを例に挙げて説明する。プロセスカートリッジPは、図3に示すように感光ドラム10を有するドラムユニットCと、現像剤担持体である現像ローラ13を有する現像ユニットB1とに大別され、各ユニットが一体的にカートリッジ化されているものである。
以下の説明において、ドラムユニットC、および、現像ユニットB1の長手方向とは、感光ドラム10の回転軸線L1、及び、現像ローラの回転軸線L9と略平行な方向である。(図4参照)また、感光ドラム10の回転軸線L1、及び、現像ローラ13の回転軸線L9は、記録媒体の搬送方向と交差する方向である(図5参照)。また、ドラムユニットC、および、現像ユニットB1の短手方向とは、感光ドラム10の回転軸線L1、及び、現像ローラ13の回転軸線L9と略直交する方向である。本実施例では、プロセスカートリッジPをレーザビームプリンタ本体へ着脱する方向は、プロセスカートリッジPの短手方向である。また、説明文中の符号は、図面を参照するためのものであって、構成を限定するものではない。
<画像形成装置の全体説明>
まず、図2を用いて、本発明の一実施例を適用した画像形成装置の全体構成について説明する。図2は、画像形成装置の概略断面図である。
図2に示す画像形成装置は、パーソナルコンピュータなどの外部機器から通信された画像情報に応じて、電子写真画像形成プロセスによって記録媒体2にトナーtによる画像を形成するものである。また、画像形成装置は、現像ユニットB1とドラムユニットCとが一体となったプロセスカートリッジPが、使用者によって装置本体A1に、取り付け、及び、取り外しが可能に設けられている。記録媒体2の一例として、記録紙、ラベル紙、OHPシート、布等が挙げられる。これらの記録媒体2は、後述の転写工程において被転写体として用いられる。また、現像ユニットB1は現像ローラ13等を有し、ドラムユニットCは感光ドラム10、帯電ローラ11等を有する。
感光ドラム10は、装置本体A1からの電圧印加によって、帯電ローラ11で感光ドラム10の表面を一様に帯電する。そして、光学手段1から画像情報に応じたレーザ光Lが、帯電した感光ドラム10に照射され、感光ドラム10に画像情報に応じた静電潜像が形成される。この静電潜像は、後述の現像手段によってトナーtで現像され、感光ドラム10表面に現像剤像が形成される。
一方、給紙トレイ4に収容された記録媒体2は、前記現像剤像の形成と同期して、給紙ローラ3aとこれに圧接する分離パット3bに規制され、一枚ずつ分離給送される。そして、記録媒体2は、搬送ガイド3dにより、転写手段としての転写ローラ6へと搬送される。転写ローラ6は、感光ドラム10表面に接触するように付勢されている。
次いで、記録媒体2は、感光ドラム10と転写ローラ6とで形成される転写ニップ部6aを通る。このとき、転写ローラ6に現像剤像と逆極性の電圧を印加することで、感光ドラム10表面上に形成された現像剤像が、被転写体としての記録媒体2に転写される。
現像剤像が転写された記録媒体2は、搬送ガイド3fに規制され定着手段5へ搬送され
る。定着手段5は、駆動ローラ5a、及び、ヒータ5bを内蔵した定着ローラ5cを備えている。そして、記録媒体2は、駆動ローラ5aと定着ローラ5cとで形成されるニップ部5dを通過する際に、熱、及び、圧力を印加され、記録媒体2に転写された現像剤像が記録媒体2に定着される。これによって、記録媒体2に画像が形成される。
その後、記録媒体2は、排出ローラ対3gによって搬送されて、排出部3hへ排出される。
<電子写真画像形成プロセスの説明>
次に、図3を用いて、本発明の一実施例を適用した電子写真画像形成プロセスについて説明する。図3は、プロセスカートリッジPの概略断面図である。
図3に示すように、現像ユニットB1は、現像枠体としての現像容器16に、現像手段としての現像ローラ13や現像ブレード15等を備えている。また、ドラムユニットCは、ドラム枠体21に、感光ドラム10や帯電ローラ11等を備えている。
現像容器16の現像剤収納部16aに収納されたトナーtは、現像容器16に回転可能に支持された現像剤搬送部材17が矢印X17方向に回転することによって、現像容器16の開口部16bから現像室16c内へ送り出される。現像容器16には、マグネットローラ12を内蔵した現像ローラ13が設けられている。具体的には、現像ローラ13は、軸部13eとゴム部13dから構成される。軸部13eは、アルミ等の導電性の細長い円筒状であり、その長手方向で中央部はゴム部13dで覆われている。ここで、ゴム部13dは、外形形状が軸部13eと同軸線上になるように軸部13eに被覆されている。現像ローラ13は、マグネットローラ12の磁力によって、現像室16cのトナーtを現像ローラ13の表面に引き寄せる。
また、現像ブレード15は、板金からなる支持部材15aとウレタンゴムやSUS(ステンレス鋼)板等からなる弾性部材15bから構成され、弾性部材15bが現像ローラ13に対して一定の接触圧をもって弾性的に接触するように設けられている。そして、現像ローラ13が回転方向X5に回転することで、現像ローラ13の表面に付着するトナーtの量を規定し、トナーtに摩擦帯電電荷を付与する。これにより、現像ローラ13表面にトナー層が形成される。そして、装置本体A1から電圧が印加された現像ローラ13を感光ドラム10と接触させた状態で、回転方向X5に回転させることにより、感光ドラム10の現像領域へトナーtを供給する。
感光ドラム10の外周面には、ドラム枠体21に回転可能に支持され感光ドラム10方向に付勢された帯電ローラ11が接触して設けられている。詳細構成については後述する。帯電ローラ11は、装置本体A1からの電圧印加によって、感光ドラム10の表面を一様に帯電する。帯電ローラ11に印加する電圧は、感光ドラム10の表面と帯電ローラ11との電位差が放電開始電圧以上となるような値に設定されており、具体的には帯電バイアスとして−1300Vの直流電圧を印加している。このとき、感光ドラム10の表面を帯電電位(暗部電位)−700Vに一様に接触帯電させている。そして、光学手段1のレーザ光Lにより、感光ドラム10の表面に静電潜像が形成される。その後、感光ドラム10の静電潜像に応じてトナーtを転移させて静電潜像を可視像化し、感光ドラム10に現像剤像を形成する。
<クリーナレスシステムの構成説明>
次に、以下に、本実施例でのクリーナレスシステムについて図3を用いて説明する。
本実施例では、転写されずに感光ドラム10上に残留した転写残トナーt2を感光ドラム10の表面から除去するクリーニング部材を設けない、いわゆるクリーナレスシステムの例を示している。
感光ドラム10は、図3に示すように、矢印C5方向に回転駆動されている。転写工程後に感光ドラム10の表面に残った転写残トナーt2は、帯電ローラ11と感光ドラム10との帯電ニップ部11aの上流側の空隙部である上流空隙部11bでの放電によって感光ドラム10と同様に負極性に帯電される。このとき、感光ドラム10の表面は、−700Vに帯電される。負極性に帯電した転写残トナーt2は、帯電ニップ部11aにおいて電位差の関係(感光ドラム10の表面電位=−700V、帯電ローラ11の電位=−1300V)で帯電ローラ11には付着せず通過することになる。
帯電ニップ部11aを通過した転写残トナーt2は、レーザ照射位置dに到達する。転写残トナーt2は光学手段のレーザ光Lを遮蔽するほど多くないため、感光ドラム10上の静電潜像を作像する工程に影響しない。
レーザ照射位置dを通過した転写残トナーt2とレーザ照射を受けていない感光ドラム10の表面の転写残トナーt2は、現像ローラ13と感光ドラム10の現像ニップ部13kにおいて、静電力によって現像ローラ13に回収される。一方、露光部(レーザ照射を受けた感光ドラム10の表面)の転写残トナーt2は、静電力的には回収されずにそのまま感光ドラム10上に存在し続ける。しかし一部の転写残トナーt2は、現像ローラ13と感光ドラム10の周速差による物理的な力で回収されることもある。
このように紙に転写されずに感光ドラム10上に残った転写残トナーt2は、概ね現像容器16に回収される。現像容器16に回収された転写残トナーt2は、現像容器16内に残っている現像剤tと混合され使用される。
また、本実施例では、転写残トナーt2を帯電ローラ11に付着させずに帯電ニップ部11aを通過させるために、以下の第一、第二の2つの構成を採用している。
第一の構成は、転写ローラ6と帯電ローラ11の間に光除電部材8を設けていることである。光除電部材8は、帯電ニップ部11aの感光ドラム10の回転方向(矢印C5)上流側に位置する。そして、上流空隙部11bで安定した放電を行なうために転写ニップ部6aを通過したあとの感光ドラム10の表面電位を光除電している。この光除電部材8によって、帯電前の感光ドラム10の電位を長手方向全域に−150V程度にしておくことで、帯電時に均一な放電ができ、転写残トナーt2を均一に負極性にすることが可能となる。これにより帯電ローラ11及び感光ドラム10との電位差により、帯電ローラ11の表面上の転写残トナーt2を感光ドラム10に戻すことができ、帯電ローラ11の表面の汚れを軽減することができる。
第二の構成は、帯電ローラ11を感光ドラム10と所定の周速差を設け駆動回転させていることである。上述のように放電によってほとんどのトナーが負極性になるものの、若干負極性になりきれなかった転写残トナーt2が残っており、この転写残トナーt2が帯電ニップ部11aで帯電ローラ11に付着することがある。帯電ローラ11と感光ドラム10とを所定の周速差を設けて駆動回転させることで、感光ドラム10と帯電ローラ11との摺擦によって、このような転写残トナーt2を負極性にさせることが可能となる。これによって帯電ローラ11への転写残トナーt2の付着を抑制する効果がある。本実施構成では、帯電ローラ11の長手方向一端部に帯電ローラギア69(図6(b)参照)が設けられており、帯電ローラギア69は感光ドラム10の同長手方向一端部に設けられた駆動側フランジ24から駆動を受ける。よって、感光ドラム10の回転駆動に伴って、帯電ローラ11も回転駆動する。帯電ローラ11の表面の周速は、感光ドラム10表面の周速に対して105〜120%程度になるように設定されている。
また、クリーナレスシステムにおいては、感光ドラム10のクリーニング部材がないために、紙に転写されずに感光ドラム10の表面上に残った転写残トナーt2は、全て帯電ローラ11に到達する。ほとんどの転写残トナーt2は、帯電ローラ11との摺擦に負極
性に帯電され、帯電ローラ11に付着することなく現像ローラ13に回収される。しかし、一部の転写残トナーt2は、帯電ローラ11の摺擦により転写残トナーt2を負極性にすることができず帯電ローラ11に付着してしまう。そこで、本実施例では帯電ローラ11に付着した転写残トナーt2を清掃する帯電クリーニング装置60を設けている(詳細については後述する)。その後帯電ローラ11と帯電クリーニング装置60に設けられたブラシ部材61との摺擦により負極性となり、転写残トナーt2は感光ドラム10に付着され現像ローラ13に回収される。
<プロセスカートリッジPの構成説明>
次に、図3、図4を用いて、本発明の一実施例を適用したプロセスカートリッジPの構成について説明する。なお、以下の説明において、長手方向に関して装置本体A1からプロセスカートリッジPに回転力が伝達される側(図4中の駆動側フランジ24側)を「駆動側」と称する。また、その反対側を「非駆動側」と称す。図4は、プロセスカートリッジPの概略斜視図である。
プロセスカートリッジPは、現像ユニットB1とドラムユニットCとに大別される。現像ユニットB1、および、ドラムユニットCは、長手両端に設けられた駆動側カートリッジカバー部材50、および、非駆動側カートリッジカバー部材49によって結合されている(図4参照)。また、現像ユニットB1に設けられた現像ローラ13とドラムユニットCに設けられた感光ドラム10とが互いに接触するようにカートリッジ化されている(図3参照)。
以下、順に、現像ユニットB1、および、ドラムユニットCについて、詳細を説明する。
<現像ユニットB1の構成説明>
現像ユニットB1の構成を図5(a)、(b)を用いて説明する。図5(a)は、現像ユニットB1の駆動側を分解して、駆動側からみた概略斜視図である。図5(b)は、現像ユニットB1の非駆動側を分解して、非駆動側からみた概略斜視図である。
図5(a)、(b)に示すように、現像ユニットB1は、現像ローラ13や現像ブレード15等を備えている。現像ブレード15は、支持部材15aの長手方向の駆動側端部15a1、非駆動側端部15a2が現像容器16に対してビス51、ビス52で固定されている。現像容器16の長手両端には、駆動側現像軸受36と非駆動側現像軸受46とがそれぞれ配置されている。現像ローラ13は、駆動側端部13aが駆動側現像軸受36の穴36aと嵌合し、また、非駆動側端部13cが非駆動側軸受46の支持部46fと嵌合することで、回転可能に支持されている。
また、現像ローラ13の駆動側端部13aで、駆動側現像軸受36よりも長手方向外側には、現像ローラギア29が現像ローラ13と同軸に配置され、現像ローラ13と現像ローラギア29とが一体的に回転できるように係合している。駆動側現像軸受36は、その長手方向外側で駆動入力ギア27を回転可能に支持している。駆動入力ギア27は現像ローラギア29と噛み合っている。また、駆動入力ギア27には、カップリング部27pが設けられている。
現像ユニットB1の駆動側最端部には、駆動入力ギア27等を長手外側から覆うように現像サイドカバー34が設けられている。現像サイドカバー34の穴34aを通して、駆動入力ギア27のカップリング部27pが長手方向外側に突出している。駆動入力ギア27のカップリング部27pは、装置本体A1に設けられた本体側駆動部材(不図示)と係合し、回転力が伝達される構成となっている。また、その回転力は現像ローラギア29を介して、回転部材としての現像ローラ13へ伝達される構成となっている。
具体的には、駆動入力ギア27には、駆動入力ギア27の回転軸線L3と同軸に、はす歯ギア、または、平歯ギアであるギア部27cが一体成形で設けられている。そして、ギア部27cが、現像ローラギア29のギア部29aと噛み合う。現像ローラギア29は現像ローラ13と一体的に回転するため、駆動入力ギア27の回転力が、現像ローラギア29を介して現像ローラ13に伝達される。そして、現像ローラ13は回転軸線L9周りに回転方向X5に回転する(図5(a)参照)。
<ドラムユニットCの構成説明>
次に、図6(a)、(b)を用いて、ドラムユニットCの構成について説明する。図6(a)は、ドラムユニットCを非駆動側から見た概略斜視図である。図6(b)は、ドラムユニットCを非駆動側から見た分解斜視図である。図6(a)、(b)に示すように、ドラムユニットCは、感光ドラム10や帯電ローラ11、帯電クリーニング装置60等を備えている。尚、帯電クリーニング装置60の構成については後述する。帯電ローラ11は、帯電ローラ軸受67a、67bによって回転可能に支持され、帯電ローラ加圧バネ68a、68bによって感光ドラム10に対して付勢される。
感光ドラム10の駆動側端部10aには、駆動側フランジ24が一体的に固定され、感光ドラム10の非駆動側端部10bには、非駆動側フランジ28が一体的に固定されている(図6(b))。駆動側フランジ24や非駆動側フランジ28は、カシメや接着等の手段で感光ドラム10と同軸に固定されている。ドラム枠体21の長手方向両端部には、駆動側端部に駆動側カートリッジカバー部材50が、非駆動側端部にドラム軸54が、非駆動側カートリッジカバー部材49にビスや接着、圧入等の手段で固定されている。感光ドラム10と一体的に固定された駆動側フランジ24は、駆動側カートリッジカバー部材50によって回転可能に支持される。また、非駆動側フランジ28は、ドラム軸54によって回転可能に支持される。
また、帯電ローラ11の長手方向一端部には帯電ローラギア69が設けられており、帯電ローラギア69は駆動側フランジ24のギア部24gと噛み合っている。ドラムフランジ24の駆動側端部24aは、装置本体A1側から回転力が伝達される構成となっている(不図示)。結果として、感光ドラム10が回転駆動するのに伴って、帯電ローラ11も回転駆動する。前述のように、帯電ローラ11の表面の周速は、感光ドラム10表面の周速に対して105〜120%程度になるように設定されている。すなわち、感光ドラム10よりも帯電ローラ11の方が周速をわずかに早めることにより、帯電ローラ11が感光ドラム10の表面を摺擦することができ、感光ドラム10の表面を帯電させている。
<ブラシ部材の構成説明>
次に図7(a)、(b)、(c)を用いてブラシ部材61の構成を説明する。
図7(a)は、ブラシ部材61を非駆動側から見た概略斜視図である。図7(b)は、長手方向と直交する方向から見た概略図である。図7(c)は、ブラシ部材61を長手方向の非駆動側から見た断面概略図である。
図7(a)に示すようにブラシ部材61は、ブラシ毛61a、基布61b、貼り付け層61cで構成される。ブラシ毛部分としてのブラシ毛61aは、ナイロン、レーヨン等の導電糸から成り、基布61bに植毛されている。基布61bは、ポリエステル等の糸を織り込み、カーボン、SBR(スチレンブタジエンゴム)などの樹脂を含浸し、ブラシ毛61aを固定している。貼り付け層61cは、両面テープや感圧接着剤などによって形成される。貼り付け層61cは、柔軟性を有し基布61bへの接着強度が十分に保たれるのであれば、他の材料でも良い。前述したように、ブラシ部材61は、帯電ローラ11表面に付着した転写残トナーt2を負極性化させるため導電性を有する構成が望ましい。
また、ブラシ毛61aの周り、すなわち基布61bのブラシ毛61aが植毛されていない領域には、溶着部61dが設けられている。溶着部61dは、ブラシ毛61aを熱で溶かすことで形成される。これは、製造工程でブラシ部材を切断する際に切断面のブラシ毛61aが帯電ローラ11との摺擦によって毛抜けしてしまうことを防いでいる。本実施例では、溶着部61dの溶け代は生産性を考慮して0.8mm程度としている。すなわち、本実施例におけるブラシ毛部分を支持するブラシ毛支持部は、前述のブラシ毛部分が植毛されている基布61bと、ブラシ毛部分が植毛されていない領域の溶着部と、の両方で構成されている。非駆動側端部には、ブラシ電極板63と接触し給電される溶着部61dからなる折り返し部61eを有している。すなわち、折り返し部61eは、溶着部61dの一部ともいえる。ブラシ毛支持部の折り返し部61e以外の部分は本体部61fである。ブラシ電極板63から折り返し部61eへの給電方法は後述する。また、図7(b)に示すように、ブラシ毛61aは長手方向において、根元から先端にかけて非駆動側から駆動側に向かってあらかじめ45°程度の斜毛角度で斜毛している。これは、帯電ローラ11の長手方向の位置決めを確実に行うためである。ここで、本実施例における「斜毛」の定義について説明する。本実施例では、基布61bの垂線に対し、ブラシ毛61aが斜めに倒れるように、すなわち、ブラシ毛61aの根元から先端までを結んでできる直線が所定の角度を有するように、ブラシ毛61aが基布61bに植毛されている状態のことを言う。ブラシ毛61aが基布61bの垂線に対してなす角度の設定は、ブラシ毛61aが帯電ローラ11に当接していない状態、すなわち、ブラシ部材61に外力が加えられていない状態においてなす角度として設定される。そして、外力が加えられていない状態においてブラシ毛61aが基布61bの垂線方向に対してどのくらい倒れているかを示す角度を「斜毛角度」とする。
前述したように帯電ローラ11は、感光ドラム10の回転に伴い帯電ローラギア69の駆動力を受け回転する(図6b)。帯電ローラギア69は、はす歯ギアであり回転に伴いスラスト力が非駆動側から駆動側の方向(図7(b)中の矢印Y)へ働き、これに伴い帯電ローラ11も駆動側に付勢される。また、ブラシ部材61はある一定の圧力で帯電ローラ11に加圧している。帯電ローラ11は回転すると、ブラシ毛61aは長手方向から見て非駆動側から駆動側へ斜毛しているため、帯電ローラ11は非駆動側から駆動側へ付勢されるY方向のスラスト力を受ける。帯電ローラ11は、帯電ローラギア69の回転と帯電ローラ11の回転によるスラスト力によって、帯電ローラ11の長手の位置を駆動側に付勢している。
しかし、ブラシ毛61aの斜毛方向によっては帯電ローラ11が駆動側へ付勢されず、帯電ローラギア69が帯電ローラ11から外れてしまったり、帯電ローラギア69と駆動側フランジ24の噛みあい率に変動が生じる。その結果、画像弊害となる可能性がある。よって、確実に帯電ローラ11を駆動側へ付勢するために前述のように斜毛方向を設定している。
さらに図7(c)に示すように、ブラシ毛61aは短手方向においても帯電ローラ11の回転方向Nの上流から下流に向かって45°程度の角度で斜毛している。帯電ローラ11とブラシ毛61aの摺擦部において、帯電ローラ11の回転方向上流側でブラシ毛61aの先端と帯電ローラ11が摺擦すると、ブラシ毛61aの先端で転写残トナーt2を掻き落としてしまう。掻き落とされた転写残トナーt2は現像ユニットB1や、装置本体A1内に飛散する可能性がある。よって、ブラシ毛61aを帯電ローラ11に対し積極的にブラシ毛61aの先端で当てないようにするため、斜毛方向を設定している。本実施例では、ブラシ毛61aの長手方向の斜毛方向を根元から先端にかけて非駆動側から駆動側としたがこの限りではない。帯電ローラ11を非駆動側へ付勢する場合は、斜毛方向を根元から先端にかけて駆動側から非駆動側とすればよい。また、斜毛角度も45°としたが、
帯電ローラ69の長手方向の付勢を妨げない角度であればよい。
<帯電クリーニング装置の構成説明>
帯電クリーニング装置60の構成を図1(a)、(b)、図8(a)、(b)を用いて説明する。図1(a)は、帯電クリーニング装置60の長手方向と直交する方向の分解断面斜視図である。図1(b)は、帯電クリーニング装置60の長手方向と直交する方向の断面斜視図である。図8(a)は、帯電クリーニング装置60の概略斜視図である。図8(b)は、帯電クリーニング装置60をブラシ加圧バネ64側から見た概略斜視図である。
プロセスカートリッジPは、装置本体A1の非駆動側に配置された給電部材(不図示)から給電を受けるため、帯電ローラ11や帯電クリーニング装置60の給電部を非駆動側に設けている。よって、帯電クリーニング装置60の構成については非駆動側を例に説明する。尚、装置本体A1の給電部が駆動側に配置されている場合でも同様の構成である。
帯電クリーニング装置60は、ブラシ部材61、支持板62、ブラシ電極板63、ブラシ加圧バネ64で構成される(図8(a)、(b)参照)。本実施例では支持板62(支持部)は、ポリアセタールやポリスチレンなどの樹脂としているが、SUS等の板金やアルミニウム等でもよい。また、ブラシ電極板63はSUS板金としているが導電性を有した樹脂や金属でもよい。付勢部材としてのブラシ加圧バネ64は長手方向に複数備えられており、本実施例では5個配置され、長手方向に均一に一定の圧力(付勢力)で帯電クリーニング装置60を帯電ローラ11に押圧する。ブラシ部材61は、支持板62の貼り付け面62aに駆動側の貼り付け基準62fを基準として貼り付けられる。図1(a)に示すように、ブラシ部材61の長手方向、すなわちブラシ毛部分を支持しているブラシ毛支持部の長さは支持板62の長手の長さよりも折り返し部61e分長く設定されている。よって、ブラシ部材61が貼り付けられたとき、ブラシ部材の非駆動側に設けられた折り返し部61eは、支持板62よりはみ出した状態となっている。そして、折り返し部61eを貼り付け面62aと反対方向(図1(a)中の矢印M)に折り返し、折り返し部貼り付け面62bに貼り付ける。
次にブラシ電極板63とブラシ加圧バネ64の取り付け方法を説明する。支持板62に設けられたバネ支持ボス62cにブラシ電極板63の貫通穴63aに嵌め、係合部63bを支持板62の被係合部62dに係合させる。そして、ブラシ加圧バネ64をバネ支持ボス62cに挿入し、支持板62とブラシ加圧バネ64でブラシ電極板63を挟み固定する(図1(b))。この時、ブラシ電極板63の先端部63cは、折り返し部61eに侵入した状態で保持される。すなわち、折り返し部61eを、支持板62とブラシ電極板63で挟んでいる構成になる。これは、折り返し部61eが貼り付け面62bから剥がれることを防止することと、ブラシ電極板63とブラシ部材61の導通をより確実に行うためである。尚、非駆動側端部のバネ支持ボス62c以外の4か所のバネ支持ボス62cにも、ブラシ加圧バネ64を挿入する(図8(b))。
尚、ブラシ部材61の長手方向の長さは支持板62の長手方向の長さよりも折り返し部61e分長く設定されているとしたがこの限りではない。短手方向の長さを支持板62より長くし折り返し部を設け、短手方向(図1(a)中の矢印Mと直交する方向)に折り返す構成にしても良い。
<帯電クリーニング装置のドラム枠体への組み付け状態>
帯電クリーニング装置60と帯電ローラ11をドラム枠体21に組み付けた状態を図9(a)、(b)、(c)を用いて説明する。
図9(a)は、帯電ローラ11までを組み付けた状態のドラムユニットCの概略斜視図
である。図9(b)は、長手方向駆動側における概略断面図である(図9(a)中E−E断面)。図9(c)は、帯電ローラ11の軸中心で帯電ローラ11の軸線方向と直交する断面における概略断面図である(図9(a)H−H断面)。尚図9(a)中F−F断面は、E−E断面と同形状のためE−E断面を用いて説明する。
帯電クリーニング装置60は、ドラム枠体21の駆動側と非駆動側に設けられた内壁21aと、支持板62の駆動側と非駆動側に設けられたリブ62eとで位置決めされる。そして、ドラム枠体21のバネ座面21bと支持板の間に縮設されたブラシ加圧バネ64によって、帯電クリーニング装置60は帯電ローラ11方向(図9(b)中の矢印k)に一定の圧力で加圧する(図9(b))。よって、帯電ローラ11が回転中に偏心していたとしてもブラシ加圧バネ64で付勢しているため確実に帯電ローラ11に追従し当接することができる。尚、帯電クリーニング装置60の加圧方向kは、帯電ローラ11の感光ドラム10に対する加圧方向(図9(c)中の矢印Q)と略同一である。これは、帯電クリーニング装置60が帯電ローラ11の加圧力を阻害しないためである。
また、ブラシ部材61は帯電ローラ11の回転方向Nの下流側に位置している。具体的にいうと、ブラシ部材の貼り付け面62aから帯電ローラ11の中心へ向かう垂線Uを中心として下流側に配置されている。これにより、前述したブラシ部材61のブラシ毛61の斜毛させることと、帯電ローラ11の回転方向Nの下流側に配置することで、転写残トナーt2を掻き落としてしまうことを防いでいる。
次に給電経路について図9(c)を用いて説明する。まず帯電ローラ11の給電経路を説明する。装置本体A1の非駆動側に配置された給電部材(不図示)と帯電電極70の給電部70aから給電される。そして、帯電電極70の帯電ローラ加圧バネ68bとブラシ加圧バネ64のバネ座面70b、帯電ローラ加圧バネ68b、導電樹脂からなる帯電ローラ軸受67bを経由し帯電ローラ11へ給電する。次にブラシ部材61への給電経路について説明する。帯電ローラ11への給電と同様に給電部70aから給電されバネ座面70b、ブラシ加圧バネ64、ブラシ電極板63を経由し、ブラシ部材61へ給電する。よって、帯電ローラ11とブラシ部材61は同電位となり、帯電ローラ11表面上の転写残トナーt2はブラシ部材61との摺擦により、負極性になり現像ローラ13に回収される。
本実施例との比較例として、ブラシ部材61を折り返さない場合について図10、図11を用いて説明する。図10は、本発明に対する比較例としてブラシ部材161を折り返さない場合のドラムユニットCを示す概略断面図である。尚、その他の部品、構成は上述の関係のままである。図11は、本発明に対する比較例でブラシ部材261を折り返さずブラシ電極板を配置した場合のドラムユニットCを示す概略断面図である。
図10に示すように、ブラシ部材161を折り返さない場合も同様に、支持部材162の駆動側の貼り付け基準62fから貼り付ける。このとき、ブラシ部材161の長手方向の長さは、支持部材162よりはみ出さないように、長手方向の部品誤差、貼り付け誤差を考慮し、長手方向の長さを短くなるように設定する。支持部材162よりはみ出した場合、非接着領域をきっかけに剥がれてしまい、帯電ローラ軸受67bと接触し帯電ローラ11と感光ドラム10の当接を阻害してしまう可能性があるからである。このようにブラシ部材161が貼り付けられた場合、部品誤差、貼り付け誤差、溶着部161dの分、帯電ローラ11とブラシ部材161に長手方向において非接触領域Rが発生してしまう(図10)。非接触領域Rがあると、この部分において帯電ローラ11上の転写残トナーt2は付着し続け、画像弊害を起こしてしまう。
これに対し本実施例は、折り返し部61eを設けブラシ部材61を支持板62に貼り付けている。よって、部品誤差、貼り付け誤差を考慮する必要がなく、また、長手方向にお
いてブラシ部材61の長さを、支持板62からはみ出さないように短くせずにすむので、ブラシ部材61と帯電ローラ11に非接触領域Rが発生しない。したがって、帯電ローラ11とブラシ部材61は長手方向全域で感光ドラム10を摺擦することができる。
次にブラシ部材261を折り返さず、帯電ローラ11とブラシ部材261が長手方向全域で接触している場合にブラシ電極板263を配置した一例について図11で説明する。ブラシ電極板263は、ブラシ部材261が折り返されていないため、帯電ローラ11側にある溶着部261dに接触させ給電させる。また、安定した給電をするため先端部263cを溶着部261dに侵入させている(図11)。このときブラシ部材261は溶着部261dにおいて、ブラシ電極板の先端部263cから、ブラシ加圧バネ64による帯電ローラ11への加圧方向kと逆向きの力を受ける。このような場合、ブラシ加圧バネ64の加圧力をブラシ電極板263が抑えてしまい、帯電ローラ11の端部においてブラシ部材261の当接圧が低くなる。よって、帯電ローラ11とブラシ部材261は所望の当接圧を満たせず帯電ローラ11上の転写残トナーt2を回収できずに画像弊害を起こす可能性がある。
また、ブラシ部材261を折り返さない場合、上述した非接触領域Rをなくすためブラシ部材261、支持板262の長手方向の長さを長くしなければならない。さらに、ブラシ電極板263を配置する空間を確保しなければならないため、図11中の幅S分(ブラシ部材261、支持板262の長さ、ブラシ電極板263の配置領域からなる)ドラム枠体21が大きくなってしまう。
これに対し、本実施例は図9(c)に示すように折り返し部61eでブラシ電極板63と接触しており、ブラシ電極板63は図9(c)において、ブラシ加圧バネ64と同方向の力で折り返し部61eを押圧している。そのため、ブラシ加圧バネ64による支持板62への帯電ローラ11に対する付勢力(加圧力)の付与を阻害しない。したがって、ブラシ部材61は帯電ローラ11の長手方向全域で一定の圧力で当接するため、帯電ローラ11上の転写残トナーt2を現像ローラ13へ回収することができる。また、折り返し部61eは、画像形成領域側にあるため、ドラム枠体21を小型化することができる。よって、プロセスカートリッジPも小型化することができる。
以上説明したように、帯電クリーニング装置60のブラシ部材61に折り返し部61eを設け、帯電ローラ11との当接面と反対側に折り返し、折り返し部61eでブラシ電極板63の先端63cを侵入させ給電する構成とした。また、ブラシ加圧バネ64の加圧方向kと帯電ローラ11の感光ドラム21への当接方向Qが略同一となるようにした。これにより、帯電クリーニング装置60は、ブラシ部材61の部品誤差、貼り付け誤差によらず帯電ローラ11と長手方向全域において当接することができる。また、ブラシ部材61の部品誤差、貼り付け誤差、ブラシ電極板63を配置する空間分プロセスカートリッジPを小型化することができる。さらに、帯電ローラ11の感光ドラム10の加圧力を阻害せずに帯電ローラ11に当接することができる。したがってプロセスカートリッジPの長手の長さを大きくすることなく帯電クリーニング装置60を有するプロセスカートリッジを提供することができる。
尚、本実施例では、組み立て性を考慮して給電側である非駆動側のみ、すなわちブラシ部材61の片側端部にのみ折り返し部61eを設けたがこの限りではない。駆動側も同様に折り返し部を設け帯電ローラ11との当接面と反対側に折り返し貼り付けることでさらなる小型化ができる。また、折り返し部61eは溶着部61dからなるとしたがこの限りではない。折り返し部61eはブラシ毛61aであったとしても、ブラシ電極板63の先端部63cが折り返し部61eに侵入していれば、安定して給電することができる。
(実施例2)
以下、本実施例にかかる別の実施例について図12を用いて説明する。尚、第1の実施例形態と同様の構成については省略する。
図12は、別の実施例におけるドラムユニットCの概略断面図である。
本実施例は以下のような構成でもよい。帯電電極370がブラシ電極板63と非駆動側端部のブラシ加圧バネ64を兼ねる機能を有する構成である。すなわち、実施例1におけるブラシ電極板63が、ブラシ加圧バネ64の役目を兼任しているともいえる。帯電電極370は、外部電源から給電される給電部370aと帯電ローラ加圧バネ68bの座面370b、バネ部370c、先端部370dを有している。バネ部370cは長手に複数設けられたブラシ加圧バネ64と同じ加圧力(付勢力)、同じ方向で折り返し部61eを介して、支持板362に付勢力を付与することにより、帯電クリーニング装置60を加圧(付勢)する。尚、バネ部370cの加圧方向(付勢方向)は実施例1と同様に帯電ローラ11方向である(図12中の矢印k方向)。そして、先端部370dをブラシ部材61の折り返し部61eに侵入させる。すなわち、折り返し部61eを、支持板362と帯電電極370の先端部370dで挟んでいる。これにより、実施例1と同様折り返し部61eの剥がれ防止とブラシ部材61と帯電電極370との導通を安定してとることができる。
帯電電極370のバネ部370cが、実施例1におけるブラシ加圧バネ64を兼任する構成となるため、ブラシ加圧バネ64の一つを削減することもできる。
尚、帯電電極370は非駆動側端部のブラシ加圧バネ64を兼ねるとしたがこの限りではない。バネ部370cを長手に一体的に複数設け、帯電クリーニング装置60を加圧するようにしてもよい。このとき折り返し部61eと少なくとも一つのバネ部370cで給電する構成にすれば、ブラシ加圧バネ64を削減することもできる。
10…感光ドラム(電子写真感光体)、11…帯電ローラ、60…帯電クリーニング装置、61、161、261…ブラシ部材61a…ブラシ毛、61e…折り返し部、61f…本体部、62、162、262…支持板、63、263…ブラシ電極板、70a、370a…給電部、A1…画像形成装置本体(装置本体)、M…折り返し方向

Claims (13)

  1. 画像形成装置に用いられる帯電装置であって、
    前記画像形成装置に設けられた像担持体と接触し、帯電させる帯電ローラと、
    前記帯電ローラを清掃するクリーニング装置と、を備え、
    前記クリーニング装置が、
    前記帯電ローラに当接するブラシ毛部分、前記ブラシ毛部分を支持するブラシ毛支持部を有するブラシ部材と、
    前記ブラシ部材を支持する支持部と、
    前記ブラシ部材に電源から給電するブラシ電極板と、
    を有する帯電装置において、
    前記ブラシ毛支持部は、本体部と、前記帯電ローラの軸線方向における少なくとも片側の端部に設けられ、前記本体部に対して折り返された折り返し部をさらに有しており、前記支持部が前記本体部と前記折り返し部との間に挟まれて配置され、
    前記ブラシ電極板は、前記支持部との間に前記折り返し部を挟んだ状態で前記折り返し部に接触し、前記折り返し部を介して前記ブラシ部材へ給電することを特徴とする帯電装置。
  2. 前記帯電装置は、前記ブラシ部材を前記帯電ローラが設けられている方向に向けて付勢する付勢力を前記支持部に付与する付勢部材を複数備え、
    複数の前記付勢部材の一部は、前記ブラシ電極板及び前記折り返し部を介して前記付勢力を前記支持部に付与していることを特徴とする請求項1に記載の帯電装置。
  3. 前記ブラシ電極板は、前記ブラシ部材を前記帯電ローラが設けられている方向に向けて付勢する付勢力を、前記折り返し部を介して前記支持部に付与するように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の帯電装置。
  4. 前記付勢力が付与される方向は、前記帯電ローラの前記像担持体への付勢方向と略同一であることを特徴とする請求項2又は3に記載の帯電装置。
  5. 前記帯電ローラと当接していない状態において、前記ブラシ毛部分は、前記ブラシ毛支持部から前記帯電ローラに向けて延びる垂線に対して、前記帯電ローラの回転方向上流から下流に向けて斜めに倒れていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の帯電装置。
  6. 前記帯電ローラと当接していない状態において、前記ブラシ毛部分は、前記垂線方向に対して、前記ブラシ毛部分の根元から先端までを結ぶ直線の倒れる角度が少なくとも45°であることを特徴とする請求項5に記載の帯電装置。
  7. 前記帯電ローラと当接していない状態において、前記ブラシ毛部分は、前記垂線方向に対して、前記帯電ローラの長手方向に向かって斜めに倒れていることを特徴とする請求項5又は6のいずれか1項に記載の帯電装置。
  8. 前記ブラシ毛支持部は、前記ブラシ毛部分が植毛されて溶着される基布と、前記基布において前記ブラシ毛部分が植毛されない領域に前記溶着により形成される溶着部と、を有し、前記溶着部の一部が前記折り返し部として折り返されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の帯電装置。
  9. 被転写体へ転写されずに前記像担持体に残留したトナーを、前記像担持体に形成された静電潜像を現像する現像装置によって回収する画像形成装置に用いられる帯電装置である
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の帯電装置。
  10. 前記ブラシ部材は、前記帯電ローラに付着したトナーと摺擦することで、前記トナーが前記帯電ローラから前記像担持体を介して前記現像装置に回収されるように、前記トナーの極性を変えるためのブラシ部材であることを特徴とする請求項9に記載の帯電装置。
  11. 前記ブラシ部材は、前記帯電ローラと同電位となるべく前記ブラシ電極板を介して給電されることを特徴とする請求項9又は10に記載の帯電装置。
  12. 画像形成装置の装置本体に着脱可能なカートリッジであって、
    回転可能な像担持体と、
    請求項1〜11のいずれか1項に記載の帯電装置と、
    を備えることを特徴とするカートリッジ。
  13. 記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、
    回転可能な像担持体と、
    請求項1〜11のいずれか1項に記載の帯電装置と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
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