JP2012058589A - クリーニング装置、プロセスユニット及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】クリーニングブレードの永久歪を抑制し、長期に亘って安定したクリーニング能力を発揮できるクリーニング装置を提供する。
【解決手段】像担持体2の表面に当接して当該表面をクリーニングするクリーニングブレード50と、クリーニングブレード50を支持する支持部材52とを備えたクリーニング装置である。支持部材52にクリーニングブレード50を補強する補強部材53を設けた。補強部材53はクリーニングブレード50の像担持体2と当接する面とは反対側の背面50cに対向する補強面53cを有する。補強面53cを、クリーニングブレード50が像担持体2に当接しない状態では、クリーニングブレード50の背面50cに接触せず、クリーニングブレード50が像担持体2に当接した状態では、クリーニングブレード50の背面50cに接触するように配設した。
【選択図】図2
【解決手段】像担持体2の表面に当接して当該表面をクリーニングするクリーニングブレード50と、クリーニングブレード50を支持する支持部材52とを備えたクリーニング装置である。支持部材52にクリーニングブレード50を補強する補強部材53を設けた。補強部材53はクリーニングブレード50の像担持体2と当接する面とは反対側の背面50cに対向する補強面53cを有する。補強面53cを、クリーニングブレード50が像担持体2に当接しない状態では、クリーニングブレード50の背面50cに接触せず、クリーニングブレード50が像担持体2に当接した状態では、クリーニングブレード50の背面50cに接触するように配設した。
【選択図】図2
Description
本発明は、像担持体の表面をクリーニングするクリーニング装置、そのクリーニング装置を備えたプロセスユニット及び画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等の画像形成装置において、紙やOHP等の記録媒体に文字、記号等の画像を記録する方式として種々の方式が採用されている。中でも、電子写真方式は、高精細な画像を高速で形成することができることから広く使用されている。電子写真方式の画像形成装置における画像形成工程は、潜像担持体としての感光体の表面を帯電装置によって均一に帯電させる帯電工程と、感光体の帯電面にレーザ光を照射して静電潜像を形成する露光工程と、感光体上の静電潜像に現像装置からトナーを供給してトナー像を形成する現像工程と、感光体上のトナー像を紙等の記録媒体に転写する転写工程と、転写した画像を記録媒体に定着させる定着工程などから成る。また、転写工程において記録媒体上に転写されずに感光体上に残留したトナーは、クリーニング手段によって感光体上から除去される。
上記感光体をクリーニングするクリーニング手段としては、ウレタンゴム等から成る平板状のクリーニングブレードが多用されている。クリーニングブレードは、その先端が感光体の表面に所定の圧力をもって当接されることによってニップ部を形成し、感光体が回転するのに伴ってニップ部において感光体上の残留トナーや異物が除去される。また、クリーニングブレードの基端は、板金等から成る支持部材に貼り付けられて支持されている。
クリーニングブレードによるクリーニング方式は、感光体上のトナーを電気的な手段を用いずに機械的な掻き取りによって除去することができるため、極めてシンプルな構成にすることができ、装置の小型化や低コスト化を図れる利点がある。
しかし、感光体に対するクリーニングブレードの当接圧が、感光体の長手方向(軸方向)に渡って均一に維持することができなくなると、当接圧の低い箇所において感光体上のトナーや異物がクリーニングブレードのニップ部を通過して、クリーニング不良が生じることがある。そして、クリーニングブレードによって除去されなかったトナーやトナーから遊離した添加剤が帯電ローラの表面を汚染すると、感光体上の帯電状態が不均一になり、その結果、形成される静電潜像が乱れて、濃度不良やスジ状の画像抜けなどの品質面において重大な問題が生じる。
このようなクリーニング不良の問題を解決すべく、従来では、クリーニングブレードをさらに大きく弾性変形させることでその復元力を増大させたり、クリーニングブレードの剛性を高くしたりして、クリーニングブレードのニップ部におけるトナーや異物の通過阻止力を向上させるようにしていた。
ところが、クリーニングブレードを大きく弾性変形させると、クリーニングブレードの支持部材への接合部境界で局所的に急激な曲げ変形が発生し、そこに荷重が集中するため、長期に亘る使用の結果、クリーニングブレードに復元不可能な永久歪(へたり)が生じる。このような永久歪が生じてしまうと、クリーニングブレードのトナー等の通過阻止力が低下し、クリーニング不良が発生してしまう。
そのため、特許文献1では、曲げ応力が集中しやすいクリーニングブレードと支持部材との接合部境界に、新たに弾性体を設けることによって、クリーニングブレードの圧力を受ける支点が面となるようにして、曲げ応力によるクリーニングブレードの永久歪を抑制する方法が提案されている。これにより、クリーニングブレードに生じる応力が緩和され、従来よりも永久歪が発生しにくくなる。
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、クリーニングブレードを感光体に当接させて弾性変形させた場合、弾性体の端部においてクリーニングブレードに局部的な変形が生じ、その箇所において応力集中が生じる問題が新たに発生する。従って、この場合も、クリーニングブレードの当接圧を上昇させるにつれて、長期に亘る使用により、永久歪が生じる虞が高まる。また、昨今使用されている重合法による円形度の高いトナーや小径のトナーをクリーニングするためには、クリーニングブレードの当接圧を従来よりも大きく設定する必要があるため、今まで以上にクリーニングブレードの永久歪による影響を考慮しなければならない。例えば、システム全体が長寿命化した場合は、永久歪が生じてクリーニングブレードの使用が困難になることも予想される。
また、従来の構成において、クリーニングブレードの剛性を高くするなどして、感光体に対するクリーニングブレードの当接圧を大きくした場合、クリーニングブレードの支持部材への取付精度やその他の設定条件の誤差、あるいは部品公差などによって、当接圧が大きく変動するため、狙いの当接圧を安定して得ることが困難であった。
本発明は、斯かる事情に鑑み、クリーニングブレードの永久歪を抑制し、長期に亘って安定したクリーニング能力を発揮できるクリーニング装置、そのクリーニング装置を備えたプロセスユニット及び画像形成装置を提供しようとするものである。
請求項1の発明は、像担持体の表面に当接して当該表面をクリーニングするクリーニングブレードと、前記クリーニングブレードを支持する支持部材とを備えたクリーニング装置において、前記支持部材に前記クリーニングブレードを補強する補強部材を設け、当該補強部材は前記クリーニングブレードの前記像担持体と当接する面とは反対側の背面に対向する補強面を有し、当該補強面を、前記クリーニングブレードが前記像担持体に当接しない状態では、当該クリーニングブレードの背面に接触せず、前記クリーニングブレードが前記像担持体に当接した状態では、当該クリーニングブレードの背面に接触するように配設したものである。
この場合、クリーニングブレードを像担持体に当接させた際、クリーニングブレードが変形を開始することによって初めて、クリーニングブレードの背面が補強部材の補強面に接触し、その接触によってクリーニングブレードが補強される。これにより、像担持体に対する適度な当接圧を確保しつつ、クリーニングブレードの急激な曲げ変形を抑制することができる。そして、クリーニングブレードの急激な曲げ変形が抑制されることにより、クリーニングブレードに生じる応力集中が緩和されるので、クリーニングブレードを長期に亘って使用しても永久歪の発生を抑制できるようになる。
請求項2の発明は、請求項1に記載のクリーニング装置において、前記クリーニングブレードが前記像担持体に当接しない状態で、前記補強面と前記クリーニングブレードの背面との間隔を、前記クリーニングブレードの前記像担持体と当接する先端側に向かって大きくなるように構成したものである。
これにより、補強部材は、クリーニングブレードの像担持体への当接による変形量に応じて適度な支持力を発揮することができると共に、クリーニングブレードの急激な曲げ変形をより効果的に抑制することが可能となる。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載のクリーニング装置において、前記補強面を平坦面状に形成し、当該補強面と前記クリーニングブレードの背面との間の角度を、前記像担持体上の前記クリーニングブレードとの当接部での接線と、当該当接部近傍の前記クリーニングブレードの前記像担持体側の面における接線との間に形成される角度と同じ大きさに設定したものである。
このように設定することにより、クリーニングブレードの急激な曲げ変形をより効果的に抑制することが可能となる。
請求項4の発明は、請求項1又は2に記載のクリーニング装置において、前記補強面を、前記クリーニングブレードの前記像担持体と当接する先端側に向かって凸曲面状に形成したものである。
補強面を凸曲面状に形成することにより、クリーニングブレードが補強面に対してより接触しやすくなる。これにより、クリーニングブレードに発生する内部応力の分散化がより効果的に図られ、永久歪による変形量を抑制することができるようになる。
請求項5の発明は、請求項4に記載のクリーニング装置において、前記凸曲面状の補強面における前記クリーニングブレードの基端側の曲面開始点での接線と前記クリーニングブレードの背面との間に形成される角度を、前記像担持体上の前記クリーニングブレードとの当接部での接線と、当該当接部近傍の前記クリーニングブレードの前記像担持体側の面における接線との間に形成される角度と同じ大きさに設定したものである。
このように設定することにより、クリーニングブレードの急激な曲げ変形をより効果的に抑制することが可能となる。
請求項6の発明は、請求項1から5のいずれか1項に記載のクリーニング装置において、前記補強部材を、前記クリーニングブレードの前記像担持体と当接する先端よりも基端寄りに配設したものである。
補強部材をクリーニングブレードの先端よりも基端寄りに配設することで、クリーニングブレードが像担持体に当接した際に、補強部材が像担持体の表面に接触するのを回避することができる。
請求項7の発明は、像担持体の表面に当接して当該表面をクリーニングするクリーニングブレードと、前記クリーニングブレードを支持する支持部材とを備えたクリーニング装置において、前記クリーニングブレードの前記像担持体と当接する面とは反対側の背面に、当該クリーニングブレードを補強する補強部材を設け、当該補強部材は前記支持部材に対向する補強面を有し、当該補強面を、前記クリーニングブレードが前記像担持体に当接しない状態では、前記支持部材に接触せず、前記クリーニングブレードが前記像担持体に当接した状態では、前記支持部材に接触するように配設したものである。
この場合、クリーニングブレードを像担持体に当接させた際、クリーニングブレードが変形を開始することによって初めて、補強部材の補強面が支持部材に接触し、その接触によってクリーニングブレードが補強される。これにより、像担持体に対する適度な当接圧を確保しつつ、クリーニングブレードの急激な曲げ変形を抑制することができる。そして、クリーニングブレードの急激な曲げ変形が抑制されることにより、クリーニングブレードに生じる応力集中が緩和されるので、クリーニングブレードを長期に亘って使用しても永久歪の発生を抑制できるようになる。
請求項8の発明は、請求項7に記載のクリーニング装置において、前記クリーニングブレードが前記像担持体に当接しない状態で、前記補強面とそれに対向する前記支持部材の対向面との間隔を、前記クリーニング部材の背面から離間する方向に向かって大きくなるように構成したものである。
これにより、補強部材はクリーニングブレードの像担持体への当接による変形量に応じて適度な支持力を発揮することができると共に、クリーニングブレードの急激な曲げ変形をより効果的に抑制することが可能となる。
請求項9の発明は、請求項7又は8に記載のクリーニング装置において、前記補強面を平坦面状に形成し、当該補強面とそれに対向する前記支持部材の対向面との間の角度を、前記像担持体上の前記クリーニングブレードとの当接部での接線と、当該当接部近傍の前記クリーニングブレードの前記像担持体側の面における接線との間に形成される角度と同じ大きさに設定したものである。
このように設定することにより、クリーニングブレードの急激な曲げ変形をより効果的に抑制することが可能となる。
請求項10の発明は、請求項7又は8に記載のクリーニング装置において、前記補強面を、前記クリーニングブレードの背面から離間する方向に向かって凸曲面状に形成したものである。
補強面を凸曲面状に形成することにより、補強面が支持部材に対してより接触しやすくなる。これにより、クリーニングブレードに発生する内部応力の分散化がより効果的に図られ、永久歪による変形量を抑制することができるようになる。
請求項11の発明は、請求項10に記載のクリーニング装置において、前記凸曲面状の補強面における前記クリーニングブレード側の曲面開始点での接線と、前記補強面と対向する前記支持部材の対向面との間に形成される角度を、前記像担持体上の前記クリーニングブレードとの当接部での接線と、当該当接部近傍の前記クリーニングブレードの前記像担持体側の面における接線との間に形成される角度と同じ大きさに設定したものである。
このように設定することにより、クリーニングブレードの急激な曲げ変形をより効果的に抑制することが可能となる。
請求項12の発明は、請求項1から11のいずれか1項に記載のクリーニング装置において、前記補強部材を前記クリーニングブレードよりもヤング率の高い弾性材料で構成したものである。
補強部材をクリーニングブレードよりもヤング率の高い弾性材料で構成することにより、補強部材の強度及び剛性が得られるため、補強部材の不要な変形を抑制することができる。
請求項13の発明は、請求項1から11のいずれか1項に記載のクリーニング装置において、前記補強部材を樹脂材料で構成したものである。
補強部材を樹脂材料で構成することも可能である。
請求項14の発明は、請求項1から6のいずれか1項に記載のクリーニング装置において、前記補強部材を金属材料で構成したものである。
補強部材を金属材料で構成することも可能である。
請求項15の発明は、像担持体としての感光体と、当該感光体の表面をクリーニングするクリーニング装置とを少なくとも備えたプロセスユニットにおいて、前記クリーニング装置として請求項1から14のいずれか1項に記載のクリーニング装置を備えたものである。
プロセスユニットが、請求項1から14のいずれか1項に記載のクリーニング装置を備えているので、これらのクリーニング装置による上記効果が得られる。
請求項16の発明は、請求項1から14のいずれか1項に記載のクリーニング装置を備えた画像形成装置である。
画像形成装置が、請求項1から14のいずれか1項に記載のクリーニング装置を備えているので、これらのクリーニング装置による上記効果が得られる。
本発明によれば、クリーニングブレードの急激な曲げ変形を抑制することができるので、クリーニングブレードに生じる内部応力を分散させて応力集中を緩和できる。これにより、クリーニングブレードの永久歪を抑制することができ、長期に亘って安定したクリーニング能力を発揮することが可能となる。また、本発明によれば、クリーニングブレードの当接圧を大きくしても、クリーニングブレードの支持部材への取付精度やその他の設定条件の誤差、あるいは部品公差などによる当接圧の変動を低減することができる。このため、像担持体に対する所望の当接圧を安定して得ることが可能となる。
以下、添付の図面に基づき、本発明について説明する。なお、本発明を説明するための各図面において、同一の機能もしくは形状を有する部材や構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
図1は、本発明に係るカラー画像形成装置の概略構成図である。
図1に示す画像形成装置は、画像形成ユニットとしての4つのプロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkを並べて配設したタンデム型の画像形成部を備える。各プロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkは、画像形成装置本体100に着脱可能に構成されており、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の異なる色のトナーを収容している以外は同様の構成となっている。
図1に示す画像形成装置は、画像形成ユニットとしての4つのプロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkを並べて配設したタンデム型の画像形成部を備える。各プロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkは、画像形成装置本体100に着脱可能に構成されており、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の異なる色のトナーを収容している以外は同様の構成となっている。
具体的には、各プロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkは、潜像担持体としてのドラム状の感光体2と、感光体2の表面を帯電させる帯電手段としての帯電ローラ3と、感光体2の表面にトナー像を形成する現像手段としての現像装置4と、感光体2の表面を清掃するクリーニング手段としてのクリーニング装置5を備えている。なお、図1では、イエローのプロセスユニット1Yが備える感光体2、帯電ローラ3、現像装置4、クリーニング装置5のみに符号を付しており、その他のプロセスユニット1M,1C,1Bkにおいては符号を省略している。
現像装置4は、例えば、表面に現像剤を担持する現像剤担持体としての現像ローラ40と、現像ローラ40に現像剤を供給する現像剤供給部材としての供給ローラ41と、現像ローラ40上で現像剤量を規制する規制部材としての図示しない規制ブレード等を備える。また、本実施形態では、現像剤として、非磁性トナーから成る一成分現像剤を使用しているが、磁性キャリアと非磁性トナーとから成る二成分現像剤を用いることも可能である。クリーニング装置5は、感光体2上のトナーや異物を除去するクリーニング部材としてのクリーニングブレード50と、クリーニングブレード50によって除去されたトナー等を所定の回収容器へ搬送する回収スクリュー51等を備えている。
図1において、各プロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkの上方には、感光体2の表面を露光する露光手段としての露光装置6が配設されている。露光装置6は、光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を有し、画像データに基づいて各感光体2の表面へレーザ光を照射するようになっている。
また、各プロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkの下方には、転写装置7が配設されている。転写装置7は、転写体としての無端状のベルトから構成される中間転写ベルト8を有する。中間転写ベルト8は、支持部材としての駆動ローラ9及び従動ローラ10に張架され、図の矢印の方向に周回走行(回転)可能に構成されている。
4つの感光体2に対向した位置に、一次転写手段としての4つの一次転写ローラ11が配設されている。各一次転写ローラ11はそれぞれの位置で中間転写ベルト8の内周面を押圧しており、中間転写ベルト8の押圧された部分と各感光体2とが接触する箇所に一次転写ニップが形成されている。各一次転写ローラ11は、図示しない電源に接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が一次転写ローラ11に印加されるようになっている。
また、中間転写ベルト8を張架する駆動ローラ9に対向した位置に、二次転写手段としての二次転写ローラ12が配設されている。この二次転写ローラ12は中間転写ベルト8の外周面を押圧しており、二次転写ローラ12と中間転写ベルト8とが接触する箇所に二次転写ニップが形成されている。二次転写ローラ12は、一次転写ローラ11と同様に、図示しない電源に接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が二次転写ローラ12に印加されるようになっている。
また、中間転写ベルト8の図の右端側の外周面には、中間転写ベルト8の表面をクリーニングするベルトクリーニング装置13が配設されている。このベルトクリーニング装置13から伸びた図示しない廃トナー移送ホースは、転写装置7の下方に配設された廃トナー収容器14の入り口部に接続されている。
画像形成装置本体100の下部には、紙やOHP等のシート状の記録媒体Pを収容した給紙カセット15が配設されている。給紙カセット15には、収容されている記録媒体Pを送り出す給紙ローラ16が設けてある。また、画像形成装置本体100の上部には、記録媒体Pを外部へ排出するための一対の排紙ローラ17と、排出された記録媒体Pをストックするための排紙トレイ18とが配設されている。
画像形成装置本体100内には、記録媒体Pを給紙カセット15から二次転写ニップを通って排紙トレイ18へ搬送するための搬送路Rが配設されている。搬送路Rにおいて、二次転写ローラ12の位置よりも記録媒体搬送方向上流側にはレジストローラ19が配設されている。また、二次転写ローラ12から排紙ローラ17に至る途中に、記録媒体P上の画像を定着させるための定着装置20を配設している。定着装置20は、例えば、内部にヒータを有する定着部材としての定着ローラ21と、定着ローラ21を加圧する加圧部材としての加圧ローラ22を備える。定着ローラ21と加圧ローラ22とが接触した箇所には、定着ニップが形成されている。
以下、図1を参照して上記画像形成装置の基本的動作について説明する。
作像動作が開始されると、各プロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkの感光体2が図の反時計回りに回転駆動され、帯電ローラ3によって各感光体2の表面が所定の極性に一様に帯電される。図示しない読取装置によって読み取られた原稿の画像情報に基づいて、露光装置6から帯電された各感光体2の表面にレーザ光が照射されて、各感光体2の表面に静電潜像が形成される。このとき、各感光体2に露光する画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。このように感光体2上に形成された静電潜像に、各現像装置4によってトナーが供給される。詳しくは、現像装置4内に収容されたトナーが供給ローラ41によって現像ローラ40上に供給され、図示しない規制ブレードによって現像ローラ40上のトナー量が規制されトナーが薄層化される。そして、現像ローラ40と感光体2が対向する位置で、現像ローラ40上のトナーが感光体2上の静電潜像に静電的に転移して静電潜像がトナー像として顕像化(可視像化)される。
作像動作が開始されると、各プロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkの感光体2が図の反時計回りに回転駆動され、帯電ローラ3によって各感光体2の表面が所定の極性に一様に帯電される。図示しない読取装置によって読み取られた原稿の画像情報に基づいて、露光装置6から帯電された各感光体2の表面にレーザ光が照射されて、各感光体2の表面に静電潜像が形成される。このとき、各感光体2に露光する画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。このように感光体2上に形成された静電潜像に、各現像装置4によってトナーが供給される。詳しくは、現像装置4内に収容されたトナーが供給ローラ41によって現像ローラ40上に供給され、図示しない規制ブレードによって現像ローラ40上のトナー量が規制されトナーが薄層化される。そして、現像ローラ40と感光体2が対向する位置で、現像ローラ40上のトナーが感光体2上の静電潜像に静電的に転移して静電潜像がトナー像として顕像化(可視像化)される。
駆動ローラ9が図の反時計回りに回転駆動されることにより、中間転写ベルト8が図の矢印で示す方向に走行駆動される。また、各一次転写ローラ11に、トナーの帯電極性と逆極性の定電圧又は定電流制御された電圧が印加されることによって、各一次転写ローラ11と各感光体2との間の一次転写ニップにおいて転写電界が形成される。そして、各感光体2に形成された各色のトナー画像が、上記一次転写ニップにおいて形成された転写電界によって、中間転写ベルト8上に順次重ね合わせて転写される。かくして中間転写ベルト8はその表面にフルカラーのトナー画像を担持する。
また、トナー画像が転写された後、各感光体2の表面に残留するトナーは、クリーニングブレード50によって除去され、回収スクリュー51によって所定の回収容器へ搬送される。次いで、各感光体2の表面は図示していない除電装置によって除電され、その表面電位が初期化されて次の画像形成に備えられる。
また、作像動作が開始されると、給紙ローラ16が回転し、給紙カセット15から記録媒体Pが搬出される。搬出された記録媒体Pは、レジストローラ19によってタイミングを計られて、二次転写ローラ12と中間転写ベルト8との間の二次転写ニップに送られる。このとき二次転写ローラ12には、中間転写ベルト8上のトナー画像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加されており、これにより、二次転写ニップに転写電界が形成されている。そして、二次転写ニップに形成された転写電界によって、中間転写ベルト8上のトナー画像が記録媒体P上に一括して転写される。また、転写後、中間転写ベルト8上に残留するトナーは、ベルトクリーニング装置13によって除去され、除去されたトナーは、廃トナー収容器14へ搬送され回収される。
その後、記録媒体Pは定着装置8に送り込まれ、定着ローラ21と加圧ローラ22によって記録媒体Pが加圧及び加熱されてトナー画像が記録媒体P上に定着される。そして、記録媒体Pは一対の排出ローラ17によって排紙トレイ18に排出される。
以上の説明は、記録媒体にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、4つのプロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkのいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2つ又は3つのプロセスユニットを使用して、2色又は3色の画像を形成したりすることも可能である。
以下、本発明のクリーニング装置について説明する。
図2は、上記クリーニング装置5の第1実施形態の構成を示す概略断面図である。
図2に示すように、クリーニングブレード50は、クリーニング装置5の筐体に固定された支持部材52によって支持されている。詳しくは、クリーニングブレード50は、ウレタンを基材とした平板状の弾性体で構成されており、その基端50b側の片面が板金を曲げて形成した支持部材52に接着されることにより支持されている。また、図2に示すように、感光体2とクリーニング装置5とを組み付けた状態では、クリーニングブレード50の支持部材52との接着箇所から所定の自由長を持って配設された先端50aのエッジ部が、弾性変形を伴って感光体2の表面に対して所定の角度と圧力で当接している。また、クリーニングブレード50の先端50aは、感光体2の回転方向Aに対して反対方向(カウンタ方向)を向くように配設されている。
図2は、上記クリーニング装置5の第1実施形態の構成を示す概略断面図である。
図2に示すように、クリーニングブレード50は、クリーニング装置5の筐体に固定された支持部材52によって支持されている。詳しくは、クリーニングブレード50は、ウレタンを基材とした平板状の弾性体で構成されており、その基端50b側の片面が板金を曲げて形成した支持部材52に接着されることにより支持されている。また、図2に示すように、感光体2とクリーニング装置5とを組み付けた状態では、クリーニングブレード50の支持部材52との接着箇所から所定の自由長を持って配設された先端50aのエッジ部が、弾性変形を伴って感光体2の表面に対して所定の角度と圧力で当接している。また、クリーニングブレード50の先端50aは、感光体2の回転方向Aに対して反対方向(カウンタ方向)を向くように配設されている。
支持部材52の先端(クリーニングブレード50を接着した側の端部)には、クリーニングブレード50を補強する補強部材53が接着剤あるいはホットメルトなどによって接着されている。補強部材53は、クリーニングブレード50の感光体2との当接面とは反対側の背面50cに対向する補強面53cを有している。本実施形態では、補強面53cは平坦面状に形成されている。
図3は、補強部材53の斜視図である。
補強部材53は、補強面53cが形成されたテーパ状の厚肉部530と、その厚肉部530に一体成形された薄肉部531とから構成される。補強部材53が上記支持部材52に接着された状態では、支持部材52の先端面が厚肉部530の段差面53dに密着し、支持部材52のクリーニングブレード50との接着面とは反対側の面が薄肉部531に密着する。
補強部材53は、補強面53cが形成されたテーパ状の厚肉部530と、その厚肉部530に一体成形された薄肉部531とから構成される。補強部材53が上記支持部材52に接着された状態では、支持部材52の先端面が厚肉部530の段差面53dに密着し、支持部材52のクリーニングブレード50との接着面とは反対側の面が薄肉部531に密着する。
図4は、感光体2に当接していない状態のクリーニングブレード50、支持部材52、補強部材53の概略断面図である。
図4に示すように、この状態では、クリーニング部材50の背面50c(感光体2との当接面とは反対側の面)と補強部材53の補強面53cとの間に隙間が形成されており、互いに接触しない状態になっている。また、補強面53cとクリーニングブレード50の背面50cとの間隔(隙間)は、クリーニングブレード50の先端50a側に向かって大きくなるように構成されている。図4において、当該補強面53cとクリーニングブレード50の背面50cとの間の角度をαとすると、その角度αは、図2において感光体2上のクリーニングブレード50との当接部での接線B1と、当該当接部近傍(詳しくは、当接部よりもクリーニングブレード50の基端寄りの近傍)のクリーニングブレード50の感光体2側の面における接線B2との間に形成される角度θと同じ大きさに設定されている。
図4に示すように、この状態では、クリーニング部材50の背面50c(感光体2との当接面とは反対側の面)と補強部材53の補強面53cとの間に隙間が形成されており、互いに接触しない状態になっている。また、補強面53cとクリーニングブレード50の背面50cとの間隔(隙間)は、クリーニングブレード50の先端50a側に向かって大きくなるように構成されている。図4において、当該補強面53cとクリーニングブレード50の背面50cとの間の角度をαとすると、その角度αは、図2において感光体2上のクリーニングブレード50との当接部での接線B1と、当該当接部近傍(詳しくは、当接部よりもクリーニングブレード50の基端寄りの近傍)のクリーニングブレード50の感光体2側の面における接線B2との間に形成される角度θと同じ大きさに設定されている。
一方、図2に示すように、クリーニングブレード50が感光体2に当接して弾性変形した状態となると、クリーニングブレード50は補強部材53に接近し、クリーニングブレード50の背面50cは補強面53cに接触する。このように、補強部材53は、上記クリーニングブレード50が感光体2と当接していない状態(図4に示す状態)では、クリーニングブレード50の背面50cに接触しないが、クリーニングブレード50が感光体2との当接により弾性変形すると、補強部材53の補強面53cがクリーニングブレード50の背面50cに接触してクリーニングブレード50を支持する。
従来、クリーニングブレードは感光体に当接していない状態でも、支持部材やそれに設けられた弾性体と接触していたため、クリーニングブレードが感光体に接触して弾性変形すると、支持部材や弾性体との接合部境界でクリーニングブレードに急激な曲げ変形が生じていた。これに対し、本発明では、図4に示すように、クリーニングブレード50が感光体2に当接していない状態では、クリーニングブレード50は補強部材53の補強面53cに接触しておらず、図2に示すように、クリーニングブレード50が感光体2に当接して弾性変形することによって初めて、クリーニングブレード50の背面50cが補強部材53の補強面53cに接触し、その接触によってクリーニングブレード50の先端50a側が補強される。これにより、クリーニングブレード50の感光体2に対する適度な当接圧を確保しつつ、クリーニングブレード50の急激な曲げ変形を抑制することができる。そして、クリーニングブレード50の急激な曲げ変形が抑制されることにより、クリーニングブレード50に生じる応力集中が緩和されるので、クリーニングブレード50を(弾性変形させた状態で)長期に亘って使用しても永久歪の発生を抑制することができるようになる。
また、上述のように、本実施形態では、補強部材53は先端に向かってテーパ状に形成され、クリーニング部材50が感光体2に当接していない状態で、補強面53cとクリーニングブレード50の背面50cとの間隔(隙間)が、クリーニングブレード50の先端50a側に向かって大きくなるように構成されているので、補強部材53はクリーニングブレード50の感光体2への当接による変形量(先端50a側に向かって大きくなる変形量)に応じて適度な支持力を発揮できると共に、クリーニングブレード50の急激な曲げ変形をより効果的に抑制することが可能となる。
さらに、図4に示す補強面53cとクリーニングブレード50の背面50cとの間の角度αを、図2に示すクリーニングブレード50と感光体2との当接部における角度θと同じ大きさに設定しているので、クリーニングブレード50の急激な曲げ変形をより効果的に抑制することができる。
また、本実施形態では、クリーニングブレード50が感光体2に当接した場合に、補強部材53が感光体2の表面に接触することがないように、補強部材53(その先端)をクリーニングブレード50の先端50aよりも基端50b寄りに配設している(図4参照)。
また、補強部材53を、クリーニングブレード50よりもヤング率の高い弾性材料で構成した場合は、補強部材53の強度及び剛性が得られるため、クリーニングブレード50との接触時における補強部材53の不要な変形を抑制することができる。補強部材53の材料としては、例えば、ABSやPS等のプラスチック樹脂、あるいは鉄やアルミニウムを主材料とする金属材料を適用可能である。
図5〜図7に、本発明の第2実施形態の構成を示す。図5は、クリーニング装置5の第2実施形態の構成を示す概略断面図、図6は、補強部材53の斜視図、図7は、感光体2に当接していない状態のクリーニングブレード50、支持部材52、補強部材53の概略断面図である。
本実施形態では、補強部材53の補強面53cを、クリーニングブレード50の基端側50bから先端側50aに向かって円弧等の凸曲面状に形成している。それ以外の構成は、上記第1実施形態と同様である。図6に示すように、補強部材53は、凸曲面状に形成された補強面53cを有する厚肉部530と、その厚肉部530に一体成形された薄肉部531とから構成される。この場合も、上記と同様に、補強部材53が上記支持部材52に接着された状態で、支持部材52の先端面が厚肉部530の段差面53dに密着し、支持部材52のクリーニングブレード50との接着面とは反対側の面が薄肉部531に密着する。
また、図7に示すように、クリーニング部材50が感光体2に当接していない状態では、補強面53cとクリーニングブレード50の背面50cとの間隔(隙間)が、クリーニングブレード50の先端50a側に向かって大きくなるように構成されている。また、図7において、補強面53cにおけるクリーニングブレード50の基端50b側の曲面開始点での接線Cとクリーニングブレード50の背面50cとの間に形成される角度をβとすると、その角度βは、図5に示す角度θ(図2に示す角度θと同じ角度)と同じ大きさに設定されている。
上記のように、本実施形態においても、図7に示すように、クリーニングブレード50が感光体2に当接していない状態では、補強面53cはクリーニングブレード50の背面50cに対して接触しないが、図5に示すように、クリーニングブレード50が感光体2に当接して弾性変形した状態となると、補強面53cはクリーニングブレード50の背面50cに接触するようになっている。これにより、上記第1実施形態と同様に、クリーニングブレード50に急激な曲げ変形が生じるのを抑制することが可能である。
さらに、本実施形態では、補強面53cを凸曲面状に形成しているので、クリーニングブレード50の背面50cが補強面53cに対してより接触しやすくなる。これにより、クリーニングブレード50に発生する内部応力の分散化がより効果的に図られ、永久歪による変形量を抑制することができる。
また、クリーニング部材50が感光体2に当接していない状態で、補強面53cとクリーニングブレード50の背面50cとの間隔(隙間)が、クリーニングブレード50の先端50a側に向かって大きくなるように構成されているので、上記第1実施形態と同様に、補強部材53はクリーニングブレード50の感光体2への当接による変形量に応じて適度な支持力を発揮できると共に、クリーニングブレード50の急激な曲げ変形をより効果的に抑制することが可能となる。
また、図7に示す補強面53cとクリーニングブレード50の背面50cとの間の角度βを、図5に示すクリーニングブレード50と感光体2との当接部における角度θと同じ大きさに設定しているので、クリーニングブレード50の急激な曲げ変形をより効果的に抑制することが可能である。
図8及び図9に、本発明の第3実施形態の構成を示す。図8は、第3実施形態のクリーニング装置5の構成を示す概略断面図であり、(a)はその全体図、(b)はその要部拡大図である。また、図9は、感光体2に当接していない状態のクリーニングブレード50、支持部材52、補強部材53の概略断面図であり、(a)はその全体図、(b)はその要部拡大図である。
本実施形態では、上記第1、第2実施形態と異なり、補強部材53をクリーニングブレード50の背面50cに設けている。この場合、補強部材53は、断面が四角形に形成された棒状の部材であり、クリーニングブレード50の長手方向に渡ってその背面50cに接着されている。
図9に示すように、クリーニングブレード50が感光体2に当接していない状態で、支持部材52の先端面52aに対向する補強部材53の補強面53cは、支持部材52の先端面52aに対して接触しない状態に配設されている。本実施形態では、補強面53cは平坦面状に形成されており、補強部材53は、ブレード50の背面50cから離間する方向に向かって細くなるテーパ状に形成されている。従って、図9(b)に示すように、補強面53cとそれに対向する支持部材52の先端面52a(対向面)との間隔(隙間)は、クリーニングブレード50の背面50cから離間する方向に向かって大きくなっている。また、図9において、補強面53cと支持部材52の先端面52a(対向面)との間の角度をγとすると、その角度γは、図8に示す角度θ(図2に示す角度θと同じ角度)と同じ大きさに設定されている。
上記のように構成された第3実施形態において、図8に示すように、クリーニングブレード50を感光体2に当接させた際、クリーニングブレード50が弾性変形を開始することによって初めて、補強部材53の補強面53cが支持部材52の先端面52aに接触し、その接触によってクリーニングブレード50が補強される。これにより、本実施形態では、感光体2に対する適度な当接圧を確保しつつ、クリーニングブレード50の急激な曲げ変形を抑制することができる。そして、クリーニングブレード50の急激な曲げ変形が抑制されることにより、クリーニングブレード50に生じる応力集中が緩和されるので、クリーニングブレード50を長期に亘って使用しても永久歪の発生を抑制することが可能となる。
また、本実施形態では、補強部材53はテーパ状に形成され、クリーニング部材50が感光体2に当接していない状態で、補強面53cと支持部材52の先端面52aとの間隔(隙間)が、クリーニングブレード50の背面50cから離間する方向に向かって大きくなるように構成されているので、補強部材53はクリーニングブレード50の感光体2への当接による変形量(先端50a側に向かって大きくなる変形量)に応じて適度な支持力を発揮できると共に、クリーニングブレード50の急激な曲げ変形をより効果的に抑制することが可能となる。
さらに、図9に示す補強面53cと支持部材52の先端面52aとの間の角度γを、図8に示すクリーニングブレード50と感光体2との当接部における角度θと同じ大きさに設定しているので、クリーニングブレード50の急激な曲げ変形をより効果的に抑制することが可能である。
なお、本実施形態において上記説明した構成以外は、上記第1実施形態の構成と同様になっている。また、上記と同様に、補強部材53を、クリーニングブレード50よりもヤング率の高い弾性材料で構成した場合は、補強部材53の強度及び剛性が得られるため、クリーニングブレード50が感光体2に当接して弾性変形した際に、補強部材53に不要な変形が生じるのを抑制することができる。補強部材53の材料としては、例えば、ABSやPS等のプラスチック樹脂を適用可能である。
図10及び図11に、本発明の第4実施形態の構成を示す。図10は、第4実施形態のクリーニング装置5の構成を示す概略断面図であり、(a)はその全体図、(b)はその要部拡大図である。また、図11は、感光体2に当接していない状態のクリーニングブレード50、支持部材52、補強部材53の概略断面図であり、(a)はその全体図、(b)はその要部拡大図である。
本実施形態では、補強部材53の補強面53cを、クリーニングブレード50の背面50cから離間する方向に向かって円弧等の凸曲面状に形成している。それ以外の構成は、図8及び図9に示す第3実施形態と同様である。
また、図11(b)に示すように、クリーニング部材50が感光体2に当接していない状態では、補強面53cと支持部材52の先端面52aとの間隔(隙間)は、クリーニングブレード50の背面50cから離間する方向に向かって大きくなっている。また、図11において、補強面53cにおけるクリーニングブレード50の背面50c側の曲面開始点での接線Dと支持部材52の先端面52a(対向面)との間に形成される角度をδとすると、その角度δは、図10に示す角度θ(図2に示す角度θと同じ角度)と同じ大きさに設定されている。
上記のように、本実施形態においても、補強面53cは、クリーニングブレード50が感光体2に当接していない状態では支持部材52の先端面52aに対して接触しないが、図10に示すように、クリーニングブレード50が感光体2に当接して弾性変形した状態となると、補強面53cは支持部材52の先端面52aに接触するようになっている。これにより、上記第3実施形態と同様に、クリーニングブレード50に急激な曲げ変形が生じるのを抑制することが可能である。
さらに、本実施形態では、補強面53cを凸曲面状に形成しているので、補強面53cは支持部材52の先端面52aに対してより接触しやすくなる。これにより、クリーニングブレード50に発生する内部応力の分散化がより効果的に図られ、永久歪による変形量を抑制することができる。
また、クリーニング部材50が感光体2に当接していない状態で、補強面53c支持部材52の先端面52との間隔(隙間)が、クリーニングブレード50の背面50から離間する方向に向かって大きくなるように構成されているので、上記第3実施形態と同様に、補強部材53はクリーニングブレード50の感光体2への当接による変形量に応じて適度な支持力を発揮できると共に、クリーニングブレード50の急激な曲げ変形をより効果的に抑制することが可能となる。
また、図11に示す補強面53cと支持部材52の先端面52aとの間の角度δを、図10に示すクリーニングブレード50と感光体2との当接部における角度θと同じ大きさに設定しているので、クリーニングブレード50の急激な曲げ変形をより効果的に抑制することが可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。上述の実施形態は、感光体のクリーニング装置に本発明の構成を適用した例であるが、本発明の構成を像担持体としての中間転写体(例えば図1の中間転写ベルト8)をクリーニングするクリーニング装置(例えば図1のベルトクリーニング装置13)にも適用可能である。また、本発明に係る画像形成装置は、図1に示すカラー画像形成装置に限らず、モノクロ画像形成装置や、その他の複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等であってもよい。
以上のように、本発明によれば、クリーニングブレードの急激な曲げ変形を抑制することができるので、クリーニングブレードに生じる内部応力を分散させて応力集中を緩和できる。これにより、クリーニングブレードの永久歪を抑制することができるので、長期に亘って安定したクリーニング能力を発揮することが可能となる。また、本発明によれば、クリーニングブレードの当接圧を大きくしても、クリーニングブレードの支持部材への取付精度やその他の設定条件の誤差、あるいは部品公差などによる当接圧の変動を低減することができる。このため、像担持体に対する所望の当接圧を安定して得ることが可能となる。
2 感光体(像担持体)
5 クリーニング装置
50 クリーニングブレード
50a 先端
50b 基端
50c 背面
52 支持部材
52a 先端面(対向面)
53 補強部材
53c 補強面
5 クリーニング装置
50 クリーニングブレード
50a 先端
50b 基端
50c 背面
52 支持部材
52a 先端面(対向面)
53 補強部材
53c 補強面
Claims (16)
- 像担持体の表面に当接して当該表面をクリーニングするクリーニングブレードと、前記クリーニングブレードを支持する支持部材とを備えたクリーニング装置において、
前記支持部材に前記クリーニングブレードを補強する補強部材を設け、当該補強部材は前記クリーニングブレードの前記像担持体と当接する面とは反対側の背面に対向する補強面を有し、当該補強面を、前記クリーニングブレードが前記像担持体に当接しない状態では、当該クリーニングブレードの背面に接触せず、前記クリーニングブレードが前記像担持体に当接した状態では、当該クリーニングブレードの背面に接触するように配設したことを特徴とするクリーニング装置。 - 前記クリーニングブレードが前記像担持体に当接しない状態で、前記補強面と前記クリーニングブレードの背面との間隔を、前記クリーニングブレードの前記像担持体と当接する先端側に向かって大きくなるように構成した請求項1に記載のクリーニング装置。
- 前記補強面を平坦面状に形成し、当該補強面と前記クリーニングブレードの背面との間の角度を、前記像担持体上の前記クリーニングブレードとの当接部での接線と、当該当接部近傍の前記クリーニングブレードの前記像担持体側の面における接線との間に形成される角度と同じ大きさに設定した請求項1又は2に記載のクリーニング装置。
- 前記補強面を、前記クリーニングブレードの前記像担持体と当接する先端側に向かって凸曲面状に形成した請求項1又は2に記載のクリーニング装置。
- 前記凸曲面状の補強面における前記クリーニングブレードの基端側の曲面開始点での接線と前記クリーニングブレードの背面との間に形成される角度を、前記像担持体上の前記クリーニングブレードとの当接部での接線と、当該当接部近傍の前記クリーニングブレードの前記像担持体側の面における接線との間に形成される角度と同じ大きさに設定した請求項4に記載のクリーニング装置。
- 前記補強部材を、前記クリーニングブレードの前記像担持体と当接する先端よりも基端寄りに配設した請求項1から5のいずれか1項に記載のクリーニング装置。
- 像担持体の表面に当接して当該表面をクリーニングするクリーニングブレードと、前記クリーニングブレードを支持する支持部材とを備えたクリーニング装置において、
前記クリーニングブレードの前記像担持体と当接する面とは反対側の背面に、当該クリーニングブレードを補強する補強部材を設け、当該補強部材は前記支持部材に対向する補強面を有し、当該補強面を、前記クリーニングブレードが前記像担持体に当接しない状態では、前記支持部材に接触せず、前記クリーニングブレードが前記像担持体に当接した状態では、前記支持部材に接触するように配設したことを特徴とするクリーニング装置。 - 前記クリーニングブレードが前記像担持体に当接しない状態で、前記補強面とそれに対向する前記支持部材の対向面との間隔を、前記クリーニング部材の背面から離間する方向に向かって大きくなるように構成した請求項7に記載のクリーニング装置。
- 前記補強面を平坦面状に形成し、当該補強面とそれに対向する前記支持部材の対向面との間の角度を、前記像担持体上の前記クリーニングブレードとの当接部での接線と、当該当接部近傍の前記クリーニングブレードの前記像担持体側の面における接線との間に形成される角度と同じ大きさに設定した請求項7又は8に記載のクリーニング装置。
- 前記補強面を、前記クリーニングブレードの背面から離間する方向に向かって凸曲面状に形成した請求項7又は8に記載のクリーニング装置。
- 前記凸曲面状の補強面における前記クリーニングブレードの背面側の曲面開始点での接線と、前記補強面と対向する前記支持部材の対向面との間に形成される角度を、前記像担持体上の前記クリーニングブレードとの当接部での接線と、当該当接部近傍の前記クリーニングブレードの前記像担持体側の面における接線との間に形成される角度と同じ大きさに設定した請求項10に記載のクリーニング装置。
- 前記補強部材を前記クリーニングブレードよりもヤング率の高い弾性材料で構成した請求項1から11のいずれか1項に記載のクリーニング装置。
- 前記補強部材を樹脂材料で構成した請求項1から11のいずれか1項に記載のクリーニング装置。
- 前記補強部材を金属材料で構成した請求項1から6のいずれか1項に記載のクリーニング装置。
- 像担持体としての感光体と、当該感光体の表面をクリーニングするクリーニング装置とを少なくとも備えたプロセスユニットにおいて、
前記クリーニング装置として請求項1から14のいずれか1項に記載のクリーニング装置を備えたことを特徴とするプロセスユニット。 - 請求項1から14のいずれか1項に記載のクリーニング装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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WO2016103828A1 (ja) * | 2014-12-22 | 2016-06-30 | 住友理工株式会社 | クリーニングブレード |
JP2016180958A (ja) * | 2015-03-25 | 2016-10-13 | コニカミノルタ株式会社 | クリーニング装置及び画像形成装置 |
-
2010
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