JP5201866B2 - 現像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式を利用した複写機、プリンタなどの画像形成装置において、現像剤像担持体の表面に形成された静電潜像を現像する現像装置に関する。
従来、電子写真方式を利用した複写機、プリンタなどの画像形成装置においては、像担持体の表面上に形成された静電潜像にトナー剤等の現像剤を供給し、像担持体上の静電潜像をトナー像として可視化するための現像装置が備えられている。
このような現像装置を用いて像担持体の表面に現像剤を供給する方法のひとつとして、接触現像方式による現像剤の供給方法が提案されている。
接触現像方式は、現像剤を担持する現像剤担持体と、現像剤担持体の表面に現像剤を供給するための供給部材を用いて像担持体上に現像剤を供給する方法である。像担持体の表面に現像剤を供給する場合は、供給部材によって現像剤担持体の表面に現像剤を供給し、さらに現像剤が供給された現像剤担持体の表面を像担持体の表面に接触させることで、像担持体の表面に現像剤を供給する構成である。
このような接触現像方式に用いられる現像剤担持体の表面には、現像剤と摺擦して、より多く、より確実に現像剤を担持、搬送するために、凸部が形成される。表面に凸部を設けることで現像剤を確実に捕獲することができるので、現像剤担持体の搬送性を向上させることが可能になる。
また、現像剤担持体の表面に凸部を形成する方法としては、予め現像剤担持体の表面に微粒子を分散させる方法が知られている。微粒子を現像剤担持体の表面に分散させることで、現像剤担持体の表面に凸部を形成することが可能になる。
さらに、効率的に現像剤を搬送するには、現像剤担持体の表面の中心線平均粗さRa(μm)が、3.0μm<Ra<15.0μmの範囲内になるように凸部を形成すればよいことが知られている(特許文献1参照)。
特開平11−160998号公報
一方、近年では、現像剤担持体のフィルミング防止が課題として挙げられている。フィルミングとは、現像剤担持体の表面上に次第に現像剤が融着し、こびりついて膜状となる現象であり、かぶり等の画像弊害の原因となるものである。
そこで、フィルミングの発生の防止策として、現像剤担持体表面の凸部を出来る限り小さくする試みがなされている。この方法によれば、かぶり等の画像弊害を減少させることが可能になる。
具体的には、現像剤担持体の表面に微粒子を分散させないことで、現像剤担持体の表面に凸部が極力形成されないようにする。このように、現像剤担持体の表面に凸部が形成されないようにして、現像剤担持体の表面の中心線平均粗さRa(μm)をRa<0.3μmとすると、フィルミングの発生を効果的に防止できることが知られている。
しかしながら、現像剤担持体の表面の中心線平均粗さRa(μm)をRa<0.3μmとした場合は、フィルミングの発生を防止することが可能になる一方で、凸部によって現像剤を捕獲することが困難になるので、現像剤担持体の搬送性が低下する。
すなわち、現像剤担持体の表面の中心線平均粗さRa(μm)が3.0μm<Ra<15.0μmの範囲内にあれば効率的に搬送することが可能であった現像剤も、Ra(μm)<0.3μmでは搬送することが困難になる。そして、搬送性が低下した現像剤担持体を用いる場合は、縦スジ状の画像不良が発生する。またこの画像不良は、低温低湿環境であるほど顕著に発生する。
ここで、表面に微粒子を分散させた「粗し粒子有り現像剤担持体」を用いた場合と、表面に微粒子を分散させず表面の中心線平均粗さRa(μm)<0.3とした「粗し粒子無し現像剤担持体」を用いた場合を比較して、縦スジ状の画像不良の発生過程を説明する。
同じ環境下では、図5に示すように、「粗し粒子有り現像剤担持体」を用いた場合は縦スジ状の画像不良は発生せず、「粗し粒子無し現像剤担持体」を用いた場合は縦スジ状の画像不良が発生した。すなわち、縦スジ状の画像不良は、現像剤担持体の表面の粗し粒子の有無、つまり、現像剤担持体の表面の中心線平均粗さの値に依存することがわかった。
「粗し粒子無し現像剤担持体」を用いる場合に縦スジ状の画像不良が発生する現象を観察すると、画像不良発生時、画像不良発生箇所の現像剤の層厚にはムラが生じていることが観察された。
すなわち「粗し粒子無し現像剤担持体」は、現像剤担持体の搬送性が低いために、現像剤担持体の表面上に供給された現像剤の大半が、供給された現像剤の層厚を規制する規制部材と現像剤担持体表面との当接ニップを通過できない。そして当接ニップを通過できない現像剤は、当接ニップの上流側近傍で滞留し、規制部材に付着する。
そして、一度規制部材に現像剤が付着すると、現像剤が付着した部分では現像剤の層厚を規制することが困難になる。その結果、現像剤担持体の表面で現像剤の層厚が不足してしまい、縦スジ状の画像不良を生じてしまう。
一方「粗し粒子有り現像剤担持体」を用いる場合は、規制部材と現像剤担持体との当接ニップ上流側近傍で現像剤が滞留することがあっても、現像剤担持体の表面に形成された凸部が、搬送してきた現像剤と共に押し流す。よって規制部材に現像剤が付着することもないので、縦スジ状の画像不良はほとんど発生しない。
以上のように、「粗し粒子無し現像剤担持体」(Ra(μm)<0.3μm)を用いる場合は、フィルミングの発生を防止することが出来るが、現像剤の搬送性が低いので規制部材に現像剤が付着して縦スジ状の画像不良を生じてしまった。
すなわち、フィルミングの発生の防止、及び縦スジ状の画像不良の発生の防止の両方を達成することは困難であった。
本発明は、上記現状を鑑みてなされたものであり、現像剤担持体の表面の中心線平均粗さRa(μm)をRa<0.3μmとしてフィルミングの発生を防止しつつ、画像不良を引き起こさない現像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明にあっては、現像剤を担持する回転自在な現像剤担持体と、前記現像剤担持体に当接し、前記現像剤担持体の表面上に前記現像剤を供給する回転自在な供給部材と、前記現像剤担持体および前記供給部材に電圧を印加する電圧印加部材と、を備え、前記供給部材と前記現像剤担持体の間に生じた電位差を利用して、前記供給部材側から前記現像剤担持体の表面上へ前記現像剤を供給する現像装置において、前記現像剤担持体の表面の中心線平均粗さRa(μm)が、Ra<0.3であるとともに、前記現像剤担持体の表面上に前記現像剤を供給する場合は、前記供給部材に電圧を印加すると同時もしくは印加した後であって、前記現像剤担持体回転を開始する前に、前記現像剤担持体へ電圧を印加し、前記供給部材回転を開始すると同時もしくは開始した後に、前記現像剤担持体回転を開始するように、前記現像剤担持体、および前記供給部材の電圧印加タイミング、および回転開始タイミングを制御する制御手段を備えることを特徴とする。
本発明によれば、現像剤担持体の表面の中心線平均粗さRa(μm)をRa<0.3μmとしてフィルミングの発生を防止しつつ、画像不良を引き起こさない現像装置を提供することが可能になる。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態を、例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
[画像形成装置の全体構成]
図1を参照して、本実施の形態に係る画像形成装置の全体構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る画像形成装置として、フルカラーレーザプリンタ100の断面の概略構成を示すものである。
画像形成装置の下部には、シート材Pを積載する給送部16が備えられ、複数のシート材Pが給送カセット17に収容されている。そして画像形成開始の信号が入力されると、給送部16に積載されるシート材Pが給送される。
給送部16からシート材Pが給送される際は、給送カセット17に積載されるシート材Pのうち、最上位に位置するシート材Pから順次給送される。最上位のシート材Pには給送ローラ18が当接し、給送ローラ18の回転に伴ってシート材Pをレジストローラ対19のニップへ順次給送される。
一方、転写部5に備えられる転写ベルト11に対向する位置には、シート材Pに転写する画像を担持する像担持体としての感光ドラム1a〜1dが設けられる。これらの感光ドラム1a〜1dに対して、露光手段としてのスキャナユニット3a〜3dが画像情報に基づきレーザー光を感光ドラム1a〜1dの表面上に照射することで、それぞれの感光ドラム1a〜1dの表面には静電潜像が形成される。
そして静電潜像が形成された感光ドラム1a〜1dに対して、トナー剤(現像剤)が収容される現像装置4a〜4dからトナー剤が供給され、感光ドラム1a〜1dの表面上にトナー像を形成する。なお、本実施の形態に係るそれぞれの現像装置4a〜4dは、感光ドラム1a〜1dと共にプロセスカートリッジ7a〜7dにそれぞれ収容されており、さらにそれぞれのプロセスカートリッジ7a〜7dが装置本体から着脱自在に構成されてい
る。プロセスカートリッジ7a〜7dの構成については、後に説明する。
トナー像が形成された感光ドラム1a〜1dは、転写部5においてシート材Pと当接することで、給送部16から搬送されたシート材Pに画像を転写する。そして画像が転写されたシート材Pは定着部20へ搬送され、シート材P上に画像が永久定着され、排出部24に排出される。
[給送部]
複数のシート材Pを積載する給送部16には、シート材Pを収容する給送カセット17が備えられる。画像形成時には、半月状の給送ローラ18とレジストローラ対19が画像形成動作に応じて駆動回転し、給送カセット17に収容されるシート材Pを給送ローラ18が給送する。
給送されたシート材Pの先端は、レジストローラ対19のニップに突き当たり、一旦停止する。しかしながら給送ローラ18は駆動状態にあるので、先端がレジストローラ対19のニップに突き当てられた状態のシート材Pには、ループが形成される。
そしてループが形成されることでシート材Pが1枚ずつに分離され、分離されたシート材Pは、転写ベルト11の回転と画像書き出し位置の同期をとって、レジストローラ対19から転写ベルト11へ順次給送される。
[スキャナユニット]
スキャナユニット3a〜3dは、感光ドラム1a〜1dの表面上にレーザー光を照射して静電潜像を形成する為のものである。静電潜像を形成する際は、画像情報に基づきレーザーダイオード(不図示)からレーザー光が射出され、射出されたレーザー光がスキャナモーター(不図示)によって高速回転されるポリゴンミラー9a〜9dに照射される。
そしてポリゴンミラー9a〜9dで反射されたレーザー光は、結像レンズ10a〜10dを介して、既に表面が帯電された感光ドラム1a〜1dに照射され、感光ドラム1a〜1dの表面上に静電潜像を形成する。
[プロセスカートリッジ]
図2、図3を参照して、プロセスカートリッジ7a〜7dの構成について説明する。図2は、図1に示す画像形成装置のプロセスカートリッジ7を拡大した概略断面図である。図3は現像装置4を拡大したものである。
プロセスカートリッジ7は、感光ドラム1の表面上に形成された静電潜像にトナー剤(現像剤)を供給して、静電潜像をトナー像として現像するための現像手段として設けられるものである。
また、プロセスカートリッジ7は、(感光ドラム1)、(帯電ローラ2)、(クリーニング部材6)、(現像装置4)を備える。これらがカートリッジ化されて一体に構成されており、ユーザーは装置本体からプロセスカートリッジ7a〜7dを簡易な操作で着脱することが可能である。
(感光ドラム)
本実施の形態における感光ドラム1は、直径30mmのアルミ素管の外周面上に有機光導電層を塗布したものであって、不図示の駆動手段によって図2における反時計回りに回転する。
(帯電ローラ)
感光ドラム1の外周上には、感光ドラム1の表面に当接して感光ドラム1の表面上を帯電させる接触帯電方式を利用する帯電ローラ2が備えられる。帯電ローラ2を感光ドラム1に当接させ、電圧印加部材102が帯電バイアスを印加することにより、感光ドラム1の表面上を一様に帯電させることが可能になる。
そして表面上を一様に帯電された感光ドラム1に対して、上記で説明したスキャナユニット3からレーザー光が照射され、感光ドラム1の表面上には静電潜像が形成される。
(クリーニング部材)
クリーニング部材6は、感光ドラム1からシート材Pにトナー像を転写した後に、転写されずに感光ドラム1の表面上に残った残トナー剤を除去するためのものである。
クリーニング部材6は、図2に示すようにSUS板金の先端にゴムチップを圧着させ、感光ドラム1に対して所定の角度と侵入量で当接されている。また、ゴムチップの先端には潤滑油が塗布されており、良好なクリーニング性能が持続可能な構成となっている。
(現像装置)
現像装置4は、感光ドラム1の表面にトナー剤(現像剤)を供給し、静電潜像をトナー像として現像するためのものであり、枠体として現像容器45を有する。
また、現像容器45内には、トナー剤容器44が設けられている。そしてイエロー、マゼンダ、シアン、ブラックの4色のトナー剤(現像剤)が、それぞれトナー剤容器44a〜44dに収容される。すなわち、現像装置4a〜4dはこれら各色の現像に対応するものであって、現像装置4aはイエローのトナー剤を現像するものであり、同様に現像装置4bはマゼンダ、現像装置4cはシアン、現像装置4dはブラックに対応する。
また、トナー剤容器44内には、感光ドラム1に当接して、トナー剤(現像剤)を担持する回転自在の現像剤担持体として、現像ローラ41が備えられる。さらに現像ローラ41に当接し、現像ローラ41にトナー剤(現像剤)を供給する回転自在な供給部材として、トナー剤供給ローラ43が備えられる。
現像ローラ(現像剤担持体)41は、SUSの芯金の外周に導電性のウレタンスポンジが巻かれたもので、本実施の形態では直径が16mmとなるように設定されている。また、本実施の形態に用いられるウレタンスポンジとしては、体積抵抗が10〜10Ω、硬度はAskerC硬度で50°、MD1硬度で40°となるものを用いた。
また、本実施の形態における現像ローラ(現像剤担持体)41は、表面に微粒子の分散を行わず、表面の中心線平均粗さRa(μm)がRa(μm)<0.3μmを満たすものを用いる。上記で説明したように、Ra(μm)の値をこの値に設定することで、フィルミングを防止することが可能になる。
なお、本実施の形態で用いられる中心線平均粗さRa(μm)の測定方法は、JIS B0601に準ずる。具体的には、現像ローラ(現像剤担持体)41の表面の粗さ曲線のうち、中心線方向に2.5mmの部分を抜き取り、この抜き取り部分の中心線をX軸、縦倍率の方向をY軸とした。そして、この粗さ曲線をY=f(X)で表すとき、次式によって求められるものをRa(μm)とした。なお、次式におけるaは、中心線平均粗さの測定距離とする。
Figure 0005201866
このように構成される現像ローラ(現像剤担持体)41a〜41dは、それぞれが感光ドラム1a〜1dの表面に対し、50μm侵入するように配置され、芯金の両端部を現像容器45a〜45dに回転可能に支持される。芯金の一端は不図示の駆動ギアを介して駆動源に接続され、現像時には周速235mm/secで回転する。また、電圧印加部材102によって芯金の端部から所定の電圧を印加することが可能で、本実施の形態においては現像ローラ41の表面に−300vの電圧が印加される。なお、電圧の大きさ、印加タイミングは、制御手段としてのCPU(不図示)によって制御される。
一方、トナー剤供給ローラ(供給部材)43は、表面層が弾性部材から構成される弾性ローラであって、本実施の形態においては直径16mmのウレタンスポンジローラが用いられる。このウレタンスポンジローラの体積抵抗は10Ω程度であって、現像ローラ(現像剤担持体)41に対して90%の周速で現像ローラ41と同一方向へ回転している。また、電圧印加部材102によって−800vに印加され、その印加タイミング、大きさは装置本体内部に設けられた不図示のCPU(制御手段)101によって制御される。
また、現像ローラ(現像剤担持体)41の外周に圧接し、現像ローラ41の表面上に供給されたトナー剤(現像剤)の層厚を規制する規制部材として、現像ブレード42が設けられる。現像ブレード42は、トナー剤の層厚を規制するとともに、電圧印加部材102に接続され、現像ローラ41の表面上に供給されたトナー剤を帯電させる役割も担う。
現像ブレード42は、弾性を有するものであって、本実施の形態においてはSUSの支持板金に支持された厚さ60μmのSUSブレードが用いられている。そして自由端側の先端から1mm内側の部分で現像ローラ(現像剤担持体)41の表面と当接するように設けられる。
この際、現像ブレード42は、現像ブレード42の自由端側が、現像ローラ41の回転方向上流側を向くように設置される。
また、本実施の形態では、現像ブレード42には、電圧印加部材102によって−500vの電圧が印加されており、現像ブレード42がトナー剤(現像剤)と摺擦することで、トナー剤を帯電させる構成である。さらに、現像ブレード42を、現像ローラ(現像剤担持体)41の表面に対し9.8〜58.8N/mの圧力で当接させることで、供給されるトナー剤の層厚を均一に規制し、均一なトナーコートを形成することが可能になる。
上記の構成で、感光体1の表面上に形成された静電潜像に、供給部材側からトナー剤(現像剤)を供給する場合の動作について説明する。
現像開始の信号が入力されると、トナー剤容器44内のトナー剤はトナー剤搬送攪拌機構(不図示)によって、トナー剤供給ローラ(供給部材)43側へ送り込まれる。
そして、トナー剤供給ローラ(供給部材)43、現像ローラ(現像剤担持体)41に電圧印加部材102によって電圧が印加される。トナー剤供給ローラ(供給部材)43、現像ローラ(現像剤担持体)41に電圧が印加されると、トナー剤供給ローラ43と現像ローラ41の間に電位差が生じる。なお、上記で説明したように本実施の形態では、トナー
剤供給ローラ43を−800vに、現像ローラ41を−300vに印加する構成としたが、印加される電圧値はこれに限定されるわけではない。
この電位差を利用して、トナー剤(現像剤)がトナー剤供給ローラ(供給部材)43から現像ローラ(現像剤担持体)41の表面へ供給される。なお、本実施の形態では、トナー剤(現像剤)粒子は負電荷に帯電しているものとする。しかしながら、正電荷に帯電したトナー剤粒子を用いる場合であっても良く、その場合はトナー剤供給ローラ43、現像ローラ41、現像ブレード42等の印加電圧を上記で説明した値とは逆の符号の値とすればよい。
そして現像ブレード42によって均一な層厚に規制された後、感光体1へトナー剤が供給され、感光ドラム1上の静電潜像がトナー像として現像される。
なお、現像ローラ(現像剤担持体)41、トナー剤供給ローラ(供給部材)43を回転させるタイミング、電圧が印加されるタイミングは、装置本体内部に設けられた不図示のCPU(制御手段)によって制御される。この制御手段の構成については後で説明する。
[転写部]
図1を参照して転写部5の構成についてより詳細に説明する。
転写部5は、それぞれの現像装置4a〜4dによって感光ドラム1a〜1dに現像されたトナー像をシート材Pに転写するものである。転写部5には、感光ドラム1a〜1dに接しつつ循環移動する転写ベルト11と、転写ベルト11の内側に配置され、それぞれの感光ドラム1a〜1dに対向して配置される転写ローラ12a〜12dが設けられる(図1参照)。
転写ベルト11は高抵抗のフィルム状部材で構成され、外周面にシート材Pを静電吸着させて感光ドラム1a〜1dに順次接触させるために循環移動する。これにより、シート材Pは転写位置まで搬送され、それぞれの転写位置において感光ドラム1から画像が転写される。
転写ローラ12a〜12dは、高抵抗のスポンジローラから構成される。転写ローラ12a〜12dから正極性の電荷が静電転写ベルト11を介してシート材Pに印加され、これによって感光ドラム1a〜1d上のトナー剤がシート材Pに転写される。
[定着部]
図1に示す定着部20は、シート材Pに転写された画像をシート材Pに定着させるものである。
定着部20は、回転してシート材Pに熱を付与する加熱ローラ21aと、これに圧接してシート材Pに圧力を付与する加圧ローラ21bとを備える。
転写部5において画像が転写されたシート材Pは、加熱ローラ21aと加圧ローラ21bのニップを通過する際に、加熱ローラ21aと加圧ローラ21bによって加熱、加圧されることで、シート材P上に画像が永久定着される。
[制御手段の構成]
図4,6を参照して制御手段の構成について説明する。図4は現像ローラ41の回転開始タイミングと、トナー剤供給ローラ43の電圧印加タイミングを示すものである。図6は、回転開始タイミング、電圧印加タイミングを変えて画像不良の有無を調べた際の検討
結果である。
本実施の形態に係る画像形成装置は、現像ローラ(現像剤担持体)41及びトナー剤供給ローラ(供給部材)43に電圧を印加する際の電圧印加タイミング、回転を開始する際の回転開始タイミングを制御する制御手段として、不図示のCPUを備える。なお、制御手段としてのCPU(不図示)は、現像ローラ41、トナー剤供給ローラ43以外の各駆動部の駆動を制御する構成であってもよい。
上記で説明したように、感光ドラム1の表面にトナー像を現像する際には、まずトナー剤容器44に収容されるトナー剤(現像剤)を、トナー剤供給ローラ(供給部材)43が現像ローラ(現像剤担持体)41の表面に供給する。そして現像ブレード42によってトナー剤の層厚が規制された後、感光ドラム1の表面に形成された静電潜像にトナー剤が供給され、トナー像が現像される。
この際、現像ローラ(現像剤担持体)41及びトナー剤供給ローラ(供給部材)43に電圧印加部材102によって電圧が印加されることで、現像ローラ41とトナー剤供給ローラ43の間には電界が形成される。
そして、形成される電界においてトナー剤(現像剤)が静電気力を受け、トナー剤供給ローラ(供給部材)43側から現像ローラ(現像剤担持体)41の表面にトナー剤が供給される。トナー剤が供給された現像ローラ41は、回転して像担持体としての感光ドラム1の表面へトナーを供給する。
しかし、本実施の形態のように現像ローラ41の搬送性が低い場合は、現像ブレード42と現像ローラ41のニップをトナー剤(現像剤)が通過できず、通過できないトナー剤が現像ブレード42の近傍で滞留し、現像ブレード42の表面に付着する。その結果、縦スジ状の画像不良が発生する。
しかし、現像ローラ(現像剤担持体)41の搬送性が低い場合でも、十分量のトナー剤(現像剤)を現像ローラ41の表面に供給すると、現像ブレード42の近傍で滞留するトナー剤を押し流す。よって、現像ブレード42にはトナー剤が付着しにくくなり、縦スジ状の画像不良を生じる可能性が低くなることが確認されている。
すなわち、本実施の形態においては、制御手段によってトナー剤供給ローラ(供給部材)43と現像ローラ(現像剤担持体)41の電圧印加タイミング、回転開始タイミングを制御することで、現像ローラ41に十分量のトナー剤を供給することを可能にする。
十分量のトナー剤(現像剤)を供給するために、本実施の形態における制御手段は、トナー剤供給ローラ(供給部材)43に電圧を印加した後に、現像ローラ(現像剤担持体)41に電圧を印加する構成とした。
仮にトナー剤供給ローラ(供給部材)43よりも先に現像ローラ(現像剤担持体)41に電圧を印加すると、現像ローラ41とトナー剤供給ローラ43の間で現像ローラ41からトナー剤(現像剤)を剥ぎ取る方向に電界が形成されてしまう。
これによって現像ローラ(現像剤担持体)41からトナー剤(現像剤)が剥ぎ取られるので、現像ローラ41の表面に十分量のトナー剤を供給することが困難になる。
よって、本実施の形態における制御手段は、トナー剤供給ローラ(供給部材)43に電圧を印加した後に、現像ローラ(現像剤担持体)41に電圧を印加することで、現像ロー
ラ41の表面により多くのトナー剤(現像剤)が供給されることを可能にした。なお、トナー剤供給ローラ(供給部材)43の電圧印加タイミングと現像ローラ(現像剤担持体)41の電圧印加タイミングを同時に行う制御構成であってもよい。この構成であっても、トナー剤供給ローラ43と現像ローラ41の間に、現像ローラ41からトナー剤を剥ぎ取る向きの電界を生じることはないので、現像ローラ41の表面により多くのトナー剤(現像剤)を供給することが可能である。
さらに、本実施の形態における制御手段は、トナー剤供給ローラ(供給部材)43と、現像ローラ(現像剤担持体)41が同時に回転を開始するように、各々の回転開始タイミングを制御する構成とした。さらに、現像ローラ41の電圧印加タイミングは、現像ローラ41の回転開始タイミングよりも前になるように制御する構成とした。
いったん現像ブレード(規制部材)42にトナー剤(現像剤)が付着すると、その後に現像ローラ(現像剤担持体)41へのトナー剤供給量を増加させても、縦スジ状の画像不良が発生してしまうことが確認されている(図6)。
仮にトナー剤供給ローラ(供給部材)43よりも先に現像ローラ(現像剤担持体)41を回転させると、トナー剤供給ローラ43によってトナー剤(現像剤)が十分に供給されない状態で、現像ローラ41が回転することになる。その結果、現像ブレード42にトナーが付着し、画像不良が発生する。
同様に、仮に現像ローラ(現像剤担持体)41に電圧を印加する前に現像ローラ41が回転すると、トナー剤(現像剤)が十分に供給されない状態で、現像ローラ41が回転することになる。その結果、現像ブレード42にトナーが付着し、画像不良が発生する。
以上より、本実施の形態における制御手段は、トナー剤供給ローラ(供給部材)43と、現像ローラ(現像剤担持体)41が同時に回転を開始するように、各々の回転開始タイミングを制御する構成とした。さらに、現像ローラ41の電圧印加タイミングは、現像ローラ41の回転開始タイミングよりも前になるように制御する構成とした。
この構成によれば、現像ローラ(現像剤担持体)41の表面に十分量のトナー剤(現像剤)を供給した状態で現像ローラ41を回転させることが可能になる。よって、現像ブレード(規制部材)42にトナー剤(現像剤)が付着する可能性が低くなり、縦スジ状の画像不良が発生する可能性が低くなる。なお、本実施の形態では、トナー剤供給ローラ(供給部材)43と、現像ローラ41の回転開始タイミングを同時に制御する構成としたが、トナー剤供給ローラ43を先に回転させた後に、現像ローラ41を回転させる構成であってもよい。
トナー剤供給部材(供給部材)43および現像ローラ41(現像剤担持体)の回転開始タイミング、電圧印加タイミングを上記のように制御することで、搬送性能の低い現像ローラ41を用いる場合であっても、画像不良を生じる可能性が低くなる。
また、上記で説明した制御の構成によれば、少なくともトナー剤供給ローラ(供給部材)43に印加した後に、現像ローラ(現像剤担持体)41を回転開始することになる(図4参照)。このような制御構成とした場合の画像不良の有無についての検討結果を図6に示す。
さらに、上記制御構成に加え、トナー剤供給ローラ(供給部材)43に印加する電圧の電圧値を制御して、トナー剤供給ローラ43と現像ローラ41の間の電位差を大きくすることで、現像ローラ41の表面に十分量のトナー剤を供給してもよい。
本実施の形態では、トナー剤供給ローラ(供給部材)43を−800vに印加する構成とした。しかしながら、電圧印加部材102、制御手段101によってトナー剤供給ローラ43に印加する電圧値を変えることで、より多くのトナー剤(現像剤)を現像ローラ41に供給することが可能になる。
以上より、本発明によれば、現像剤担持体の表面の中心線平均粗さRa(μm)をRa<0.3μmとしてフィルミングの発生を防止しつつ、画像不良を引き起こさない現像装置を提供することが可能になる。
本実施の形態に係る画像形成装置の概略構成図 本実施の形態におけるプロセスカートリッジの概略構成図 本実施の形態における現像装置の概略構成図 本実施の形態における制御手段の制御構成を示す図 現像剤担持体の表面の粗し粒子の有無と画像不良の有無の関係 電圧印加タイミングと回転開始タイミングの前後と画像不良の有無の関係
符号の説明
1 感光ドラム
4 現像部
5 転写部
6 クリーニング部材
7 プロセスカートリッジ
11 静電転写ベルト
12 転写ローラ
16 給送部
17 給送カセット
18 給送ローラ
24 排出部
41 現像ローラ(現像剤担持体)
42 現像ブレード
43 トナー剤供給ローラ(供給部材)
44 トナー剤容器
45 現像容器
102 電圧印加部材
P シート材

Claims (1)

  1. 現像剤を担持する回転自在な現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体に当接し、前記現像剤担持体の表面上に前記現像剤を供給する回転自在な供給部材と、
    前記現像剤担持体および前記供給部材に電圧を印加する電圧印加部材と、
    を備え、
    前記供給部材と前記現像剤担持体の間に生じた電位差を利用して、前記供給部材側から前記現像剤担持体の表面上へ前記現像剤を供給する現像装置において、
    前記現像剤担持体の表面の中心線平均粗さRa(μm)が、Ra<0.3であるとともに、
    前記現像剤担持体の表面上に前記現像剤を供給する場合は、
    前記供給部材に電圧を印加すると同時もしくは印加した後であって、前記現像剤担持体回転を開始する前に、前記現像剤担持体へ電圧を印加し、
    前記供給部材回転を開始すると同時もしくは開始した後に、前記現像剤担持体回転を開始するように、
    前記現像剤担持体、および前記供給部材の電圧印加タイミング、および回転開始タイミングを制御する制御手段を備えることを特徴とする現像装置。
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