JP2002311695A - 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置

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JP2002311695A
JP2002311695A JP2001121728A JP2001121728A JP2002311695A JP 2002311695 A JP2002311695 A JP 2002311695A JP 2001121728 A JP2001121728 A JP 2001121728A JP 2001121728 A JP2001121728 A JP 2001121728A JP 2002311695 A JP2002311695 A JP 2002311695A
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developing roller
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JP2001121728A
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English (en)
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Shinji Uehara
慎司 上原
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Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】現像剤帯電部材の通電による抵抗上昇を軽減さ
せることにより、長期にわたって、現像剤担持体上の現
像剤に安定して電荷付与を行う。 【解決手段】静電潜像を担持する像担持体1に接触又は
近接し、静電潜像に現像剤を搬送し可視化する現像剤担
持体11と、現像剤担持体11の回転方向に対して現像
領域上流側に設けられた現像剤帯電部材17とを有し、
現像時の現像剤担持体と現像剤帯電部材の電位差が、放
電を開始する電位差よりも大きく、かつ、非現像時の現
像材担持体と現像剤帯電部材との電位差よりも大きくな
るように印加することで、現像時における現像剤への安
定した帯電付与を行いつつ、非現像時における通電によ
る抵抗上昇を軽減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電子写真複
写機、電子写真プリンタ等の画像形成装置の現像装置及
び少なくとも現像装置からなるプロセスカートリッジに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真法としては光導電性物質
を利用し、種々の方法により感光体上に電気的潜像を形
成し、次いで潜像をトナーで現像し可視像とし、必要に
応じて紙などの転写材にトナー画像を転写した後、熱や
圧力等により定着させ、複写物を得ていた。
【0003】しかるに画像の解像力、鮮明度等の向上が
求められている現在、トナーの薄層形成方法及びその装
置に関する開発は必須となっており、またこれに対して
いくつかの方策が提案されている。
【0004】例えば、近年、半導電性の現像ローラ、又
は表面に誘電層を形成した現像ローラ上のトナーに対
し、トナー帯電ローラにおける放電による電荷付与を行
い、その後、トナーを感光体表面層に接触させて現像を
行う、非磁性一成分DC接触現像方法が提案されてい
る。
【0005】ここで、図8にトナー帯電ローラを用いた
非磁性一成分DC接触現像方式を示す。この方式は、感
光体1と現像ローラ81が当接しそれぞれ矢印A、Bの
方向に回転している。トナー帯電ローラ2によって感光
体1が帯電し、露光ユニット5からのレーザー光により
感光体1上に潜像が形成される。
【0006】そして、現像装置80によって潜像が可視
化される。その後、感光体1に現像された現像ローラ8
1上のトナー84は、転写ローラ6により転写材9に転
写され、定着装置7で定着される。
【0007】また、転写されずに感光体1上に残存した
トナー84は、クリーニングブレード3によってはぎ取
られ、廃トナー容器4に収容される。
【0008】この現像装置80は、一成分現像剤として
トナー84を収容した現像容器86を有する。該現像容
器86内には、弾性ローラ82が、弾性ブレード83と
現像ローラ81が当接する位置よりも現像ローラ81の
回転方向上流側の位置で圧接するよう配置されている。
そのため、弾性ローラ82が矢印Dの方向に回転するこ
とにより、現像ローラ81上にトナー84を供給するこ
とが可能となる。
【0009】この現像ローラ81上に供給されたトナー
84は、現像ローラ81の回転に伴い搬送され、弾性ブ
レード83と現像ローラ81の当接部で摩擦により電荷
を付与され、薄層化される。
【0010】そして、トナー層に対し放電開始電圧以上
(ここで、「以上」とは、絶対値が大きいことを意味す
る。以下特に断りがなければ同じ。)の電圧が印加され
たトナー帯電ローラ85によって、薄層化されたトナー
84は電荷が付与され、均一に帯電される。
【0011】均一な帯電電荷量に揃えられたトナー84
は、現像ローラ81によって搬送され、感光体1との当
接部で静電潜像を現像化するために供給される。
【0012】その後、感光体1と現像ローラ81の当接
部で現像されず残存したトナー84は、弾性ローラ82
に剥ぎ取られる。また、上述したように、弾性ローラ8
2により新たなトナー84が現像ローラ81に供給さ
れ、上述作用を繰り返す。
【0013】本現像方式により、ライン画像とソリッド
画像のトナー高さを同等にできるトナーの帯電電荷量が
適正範囲に制御できることとなり、飛び散りのないシャ
ープなライン、ドットが再現可能になる。また、ライン
画像において必要最小限なトナー高さに制御できるた
め、トナー消費量を低減し、現像装置の高寿命かつ低ラ
ンニングコスト対応を可能とする等のメリットがあげら
れる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来技術の場合には、下記のような問題が生じて
いた。
【0015】すなわち画像形成を繰り返すことにより、
トナー帯電ローラの抵抗が上昇し、現像ローラ上のトナ
ーヘ安定して電荷付与が十分行えなくなる問題があっ
た。
【0016】本発明は上記の従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところ、トナー
帯電ローラの抵抗の上昇を軽減させることによって現像
ローラ上のトナーへ長期に安定して電荷を付与すること
が可能な現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成
装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形
成装置にあっては、静電潜像を担持する像担持体に接触
又は近接し、前記静電潜像に現像剤を搬送し可視化する
現像剤担持体と、前記現像剤担持体の回転方向に対して
現像領域上流側に、現像剤を介して前記現像剤担持体に
圧接するよう設けられた規制部材と、前記現像剤担持体
の回転方向に対して現像領域上流側に、かつ、前記現像
剤担持体と前記規制部材の圧接部下流側に、前記現像剤
に近接又は接触するよう設けられた現像剤帯電部材と、
を有し、現像時の前記現像剤担持体の電位をVD1、前記
現像剤帯電部材の電位をVC1、非現像時の前記現像剤担
持体の電位をVD2、前記現像剤帯電部材の電位をVC2
前記現像剤担持体と前記現像剤帯電部材との間で放電が
開始する電位差をVとすると、VC1−VD1の極性が前記
現像剤の帯電極性と同極性であり、|VC1−VD1|>|
V|の関係を満たし、かつ、 |VC1−VD1|>|VC2−VD2| であることを特徴とする。
【0018】前記電圧VC1、VC2は、|VC1|>|VC2
|の関係を満たすことが好適である。
【0019】前記電位VC2は、|V|>|VC2−VD2
の関係を満たすことをが好適である。
【0020】前記現像装置を有する、画像形成装置に着
脱自在としたプロセスカートリッジが好適である。
【0021】前記現像装置を有する画像形成装置が好適
である。
【0022】前記プロセスカートリッジを有する画像形
成装置が好適である。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣
旨のものではない。
【0024】(第1の実施の形態)図1、図2を参照し
て、第1の実施の形態に係る現像装置、プロセスカート
リッジ及び画像形成装置について説明する。
【0025】図1は、第1の実施の形態に係る画像形成
装置の断面図である。図1において、潜像担持体として
の感光体ドラム1(φ30mm)は、矢印A方向に60
rpm(1rps)で回転する。感光体ドラム1は直流
電圧−1300Vに印加された帯電ローラ2によって一
様に暗部電位−700Vに帯電され、感光体ドラム1に
静電潜像を書き込む露光ユニット5からのレーザー光に
より、その表面に静電潜像が形成される。レーザー光が
全面露光した場合−150Vになるようレーザーパワー
は調整されている。
【0026】この静電潜像を感光体ドラム1に対して近
接配置された現像装置10により現像し、トナー像とし
て可視化する。本実施の形態では感光体ドラム1、現像
装置10はプロセスカートリッジとして構成され、画像
形成装置に対し着脱可能である。なお、本実施の形態で
は露光部にトナー像を形成する、いわゆる反転現像を行
っている。
【0027】可視化された感光体ドラム1上のトナー像
は、転写ローラ6によって記録媒体である紙9に転写さ
れ、転写されずに感光体ドラム1上に残存した転写残ト
ナーはクリーニングブレード3によりかきとられ、廃ト
ナー容器4に収納される。
【0028】クリーニングされた感光体ドラム1は、再
び帯電が行われ上記作用を繰り返す。一方トナー像が転
写された紙9は、定着装置7により定着処理され、装置
外に排紙されプリント動作が終了する。
【0029】図2は、第1の実施の形態に係る現像装置
の断面図である。
【0030】図2において、現像装置10は、一成分現
像剤として非磁性トナー14を収容した現像容器16
と、現像容器16内の長手方向に延在する開口部に位置
し感光体ドラム1と対向設置された直径16mmの現像
ローラ11と、を備えている。感光体ドラム1上の静電
潜像は、感光体ドラム1と現像ローラ11の対向部であ
る現像領域において現像され、トナー像として可視化さ
れる。この時、現像ローラ11は感光体ドラム1と当接
幅を持って矢印B方向に回転し接触している。
【0031】上記現像装置10において、弾性ローラ1
2は、上記弾性ブレード13と現像ローラ11表面との
当接部に対し、現像ローラ11の回転方向に対して上流
側に当接され、かつ回転可能に支持されている。この構
造としては、発泡骨格状スポンジ構造や芯金上にレーヨ
ン、ナイロン等の繊維を植毛したファーブラシ構造のも
のが、現像ローラ11に対するトナー14の供給及び未
現像トナーの剥ぎ取りの点から好ましい。
【0032】本実施の形態においては、弾性ローラ12
は、芯金上にポリウレタンフォームを設け直径16mm
のローラが用いられている。この弾性ローラ12の現像
ローラ11に対する当接幅としては、1〜6mmが有効
であり、また、弾性ローラ12は現像ローラ11に対し
てその当接部において相対速度をもたせることが好まし
く、本実施の形態においては、当接幅を4mmに設定
し、弾性ローラ12の周速として現像動作時に80mm
/sとなるように、不図示の駆動手段により所定タイミ
ングで矢印D方向に回転駆動させている。
【0033】かかる相対速度を持たせることで、より効
率よくトナーを現像ローラに供給し、また未現像トナー
を現像ローラから剥ぎ取ることが可能となる。
【0034】弾性ブレード13は、ブレード支持板金に
支持され、自由端側の先端近傍を現像ローラ11の外周
面に面接触にて当接されるよう弾性ローラ12の下流側
に設けられている。弾性ブレード13の構造は、シリコ
ン、ウレタン等のゴム材料か、バネ弾性を有するSU
S、リン青銅等の金属薄板を基体とし、現像ローラ11
への当接面側にゴム材料を接着したもの等からなってい
る。
【0035】また、当接方向としては、当接部に対して
先端側が現像ローラ11の回転方向上流側に位置するい
わゆるカウンター方向になっている。
【0036】本実施の形態において弾性ブレードは、厚
さ1.0mmの板状のウレタンゴムをブレード支持板金
に接着した構成になっている。また、現像ローラ11に
対する当接圧は、0.245〜0.343N/cm(2
5〜35gF/cm)(線圧の測定は、摩擦係数が既知
の金属薄板を3枚当接部に挿入し、中央の一枚をばねば
かりで引き抜いた値から換算した。)に設定した。
【0037】また、前記現像ローラ11は、上記開口部
にて右略半周面を現像容器16内に突入し、左略半周面
を現像容器16外に露出して横設されている。この現像
容器16外へ露出した面は、現像装置10の左方に位置
する感光体ドラム1に接触して対向している。
【0038】現像ローラ11は矢印B方向に回転駆動さ
れ、その表面は、トナー14との摺擦確率を高くし、か
つ、トナー14の搬送を良好に行うための適度な凹凸を
有している。
【0039】本実施の形態においては、直径16mm、
長さ240mm、肉厚4mmのシリコンゴム層上にアク
リル・ウレタン系をコートした現像ローラ11を用い、
ローラの抵抗を104〜106Ω、表面粗さRzを5〜9
μm、硬度はアスカーC硬度で45°(加重9.8N)
とした。
【0040】また、感光体ドラム1と圧接し、現像ロー
ラ11の対感光体ドラムの侵入量は70μmとし、現像
ローラ11の周速は、感光体ドラム1の周速94.2m
m/sに対して、周速170mm/sである。
【0041】ここで抵抗値の測定は、直径φ30mmの
アルミローラと現像ローラを当接荷重4.9N(500
gF)で長手全域当接させ、アルミ素管を30rpm
(0.5rps)で回転させる。次に現像ローラに40
0Vの直流電圧を印加する。アース側に10kΩの抵抗
を配置し、その両端の電圧を測定し、電流を算出し、現
像ローラ11の抵抗を算出する。
【0042】本実施の形態では、トナー14は負極性の
非磁性一成分現像剤を用いているが、もちろん正極性の
トナーを用いてもよい。また、トナーとしては球形であ
り、かつ表面が平滑であるものを用いている。かかるト
ナーは球形であるため、感光体ドラム1との付着力が従
来の非球形トナーと比較して小さく、紙等の転写材に対
する転写性に優れている。
【0043】また、転写されずに感光体ドラム1上に残
存した転写残トナーを、ブレード、ファーブラシ等のク
リーニング手段によってクリーニングする際にも、潤滑
性が高いことから感光体ドラム1の摩耗が少ない等の利
点を有する。
【0044】以上のような現像装置10において、現像
動作時に、現像容器16内のトナー14は、撹拌部材1
5の矢印C方向の回転に伴い弾性ローラ12方向に送ら
れる。次にこのトナー14は、弾性ローラ12が矢印D
方向に回転することにより現像ローラ11近傍に運ば
れ、現像ローラ11と弾性ローラ12との当接部におい
て摺擦されることによって、摩擦帯電をうけ現像ローラ
11上に付着する。その後、トナー14は、現像ローラ
11の矢印B方向の回転に伴い弾性ブレード13の圧接
下に送られ、現像ローラ11上に薄層形成される。
【0045】本実施の形態においては、良好な帯電電荷
量として−60〜−20μC/g、良好なトナーコート
量として0.4〜1.0mg/cm2、トナー層厚とし
て10〜20μmの範囲の値が得られるように設定して
いる。
【0046】上述したトナー14の帯電電荷量を安定化
するために、トナー帯電ローラ17は、現像ローラ11
の長手方向において少なくとも画像形成領域全域に当接
し、放電によりトナーを帯電する。また、トナー帯電ロ
ーラ17は、直径7mmのゴムローラであり、NBR
(ニトリルブタジエンゴム)からなる基層と、トナー付
着を低減化するためのフッ素樹脂からなる表層の2層で
構成されている。
【0047】トナー帯電ローラの抵抗は、トナーに対し
て放電可能な、トナー帯電ローラ17とトナーコート部
間の電圧を得るために107Ω以上が必要であり、本実
施の形態では107Ω〜108Ωの抵抗をもつトナー帯電
ローラ17を用いた。
【0048】抵抗測定法は以下の通りである。直径30
mmのアルミローラとトナー帯電ローラを当接荷重0.
98N(100gF)で長手全域当接させ、直径30m
mのアルミローラを30rpm(0.5rps)で回転
させる。
【0049】次にトナー帯電ローラに−400Vの直流
電圧を印加する。アース側に100kΩの抵抗を配置
し、その両端の電圧を測定し、電流を算出し、トナー帯
電ローラのローラ抵抗を算出する。なお、本実施の形態
におけるトナー帯電ローラ長手方向の長さを220mm
とした。
【0050】上記トナー帯電ローラ17は、不図示の押
圧部材により現像ローラ11に0.98N(100g
F)で当接荷重される。ここで、トナー帯電ローラ17
と弾性ブレード13との長手位置関係は、トナー帯電ロ
ーラ17が、現像ローラ11上に搬送され規制部材であ
る弾性ブレード13の規制により薄層形成された全域を
確実に覆うことができるよう配置されるのが好ましい。
これにより、薄層形成されたトナー14に対し、もれな
く電荷付与を与えることが可能となる。
【0051】図3は、本実施の形態におけるトナー帯電
ローラ17への印加バイアスと現像ローラ11上のトナ
ー帯電電荷量の関係を示した図である。
【0052】弾性ブレード13を通過したトナー14の
帯電電荷量が−30μC/gの場合、トナー帯電ローラ
17への印加バイアスが−1200V以上であればトナ
ー帯電電荷量は−60μC/gの値で飽和する。また、
弾性ブレード13を通過したトナー14のトナーの帯電
電荷量が−60μC/gの場合、印加バイアスに関係な
くトナーの飽和帯電電荷量は−60μC/gで一定であ
る。
【0053】従って、トナー帯電ローラ17の使用によ
り、高温高湿下や低温低湿下において弾性ブレード13
通過時のトナーの帯電電荷量が異なるような場合におい
ても、現像領域におけるトナー帯電電荷量を安定化する
ことができる。
【0054】現像ローラ11とトナー帯電ローラ17の
電位差を1200Vとすると、現像ローラ11には電源
S1より現像コントラストを確保するため−300Vの
電圧が印加され、トナー帯電ローラ17には電源S2か
ら−1500Vの電圧が印加されることになる。本条件
下においてトナー帯電ローラ17により帯電されたトナ
ー14の帯電電荷量は−60μC/gに揃えられ、一様
に感光体ドラム1との対向部である現像領域へ搬送され
る。
【0055】感光体ドラム1と現像ローラ11との当接
部において、現像ローラ11上に薄層形成されたトナー
14は、電源S1から現像ローラ11へ印加された−3
00Vの直流電圧によって感光体ドラム1上の静電潜像
にトナー像として現像される。
【0056】現像領域において消費されなかった未現像
トナーは、現像ローラ11の回転と共に現像ローラ11
の下部より回収される。この回収された現像ローラ11
上の未現像トナーは、弾性ローラ12と現像ローラ11
との当接部において、現像ローラ11表面から剥ぎ取ら
れる。この剥ぎ取られたトナーの大部分は、弾性ローラ
12の回転に伴い搬送され現像容器16内のトナー14
と混ざりあい、トナー14の帯電電荷が分散される。同
時に弾性ローラ12の回転により現像ローラ11上に新
たなトナーが供給され、前述の作用を繰り返す。
【0057】ここで、上記動作を繰り返し、A4サイズ
で5000ページプリントを行い、トナー帯電電荷量の
変化を測定した。図4は、画像形成装置への通紙枚数と
トナー帯電電荷量との関係を示したグラフである。従来
と同様に現像時と同様に非現像時においてもトナー帯電
ローラ17に−1500Vの電圧を印加した場合は図4
の破線に示すようにトナーの帯電電荷量の低下が認めら
れた。
【0058】この現象は図5に示すように通紙枚数の増
加に伴い、抵抗が上昇したために放電開始電圧がシフト
したためと考えられる。ここで、抵抗の上昇の理由を考
えてみると、図6は、トナー帯電ローラと現像ローラ間
の電位差と、トナー帯電ローラに流れる電流の関係を示
したものである。
【0059】電流値の測定は、トナーコートした現像ロ
ーラを200rpmで回転させ、0.98N(100g
F)で現像ローラに押圧荷重されたトナー帯電ローラに
直流電圧を印加し、現像ローラとアース間に配置した1
0kΩ抵抗の両端の電圧を測定することで電流値を算出
した。
【0060】図6に示すように、電流値は、電位差が6
00Vを越えたあたりから、放電現象により電位差に比
例して増大しており、放電開始が開始する電位差は略6
00Vであることがわかる。なお、600V未満におい
て微弱な電流が流れているのは、トナーコート域の外側
におけるトナー帯電ローラと現像ローラ間にニップ電流
が流れているためである。
【0061】従って、トナー帯電ローラ17と現像ロー
ラ11との電位差が小さければトナー帯電ローラへの通
電による抵抗上昇が抑えられることになる。すなわち現
像時の電位差よりも非現像時の電位差を小さくすること
で、非現像時においても現像時と同じ電位差を保つ場合
に比較して、トナー帯電ローラへ流れる電流が少なくな
るため、抵抗上昇が抑えられることになる。
【0062】本実施の形態では、現像時にはトナー帯電
ローラ17に−1500Vの電圧を印加することで、ト
ナーの帯電電荷量がどの環境でも安定して−60μC/
g程度に揃えることができると同時に、非現像時には現
像時よりトナー帯電ローラ17と現像ローラ11との電
位差を小さくすることで、トナー帯電ローラ17へ流れ
る電流が少なくなるため、抵抗上昇が軽減されることに
なる。
【0063】また、本実施の形態では、非現像時に電位
差を小さくする手段として、トナー帯電ローラ17に印
加する電圧の絶対値を現像時に印加する電圧の絶対値よ
りも小さくすることとしているが、もちろん非現像時に
現像ローラ11に印加する電圧を変更することで非現像
時の電位差を小さくしてもよく、あるいは非現像時に現
像ローラ11及びトナー帯電ローラ17に印加する電圧
を共に変更することで非現像時の電位差を小さくしても
よい。
【0064】さらに好適には、電位差が放電開始電圧以
下であれば、図6に示すように流れる電流は微弱なた
め、トナー帯電ローラ17の抵抗上昇は、電位差が放電
が開始する電位差以上である場合と比較して、軽減され
ることになる。
【0065】従って、現像ローラ11の非現像時の現像
バイアスが−300Vである場合、電位差が放電が開始
する電位差600V未満となるよう、トナー帯電ローラ
17に印加される電圧が−900V未満であればよい。
その結果、図6に示すように、トナー帯電ローラへ流れ
る電流は微弱なものとなるため、抵抗上昇を軽減するこ
とが可能となる。
【0066】本実施の形態では、現像ローラ11に印加
された現像バイアスが−300Vであるのに対し、非現
像時にトナー帯電ローラ17に印加される電圧を−40
0Vに設定した。その結果、トナー帯電ローラ17と現
像ローラ11との電位差は100Vになるため、トナー
帯電ローラへ流れる電流は微弱なものとなり、抵抗上昇
を軽減することが可能となる。
【0067】図7は、本実施の形態に係る画像形成装置
のシーケンスチャートを示した図であり、トナー帯電ロ
ーラ17に印加する電圧を、制御手段18により制御す
るタイミングを示した図である。
【0068】本実施の形態では、感光体ドラム1は、現
像動作前の前回転時から回転駆動され、帯電ローラ2に
−1200V印加することにより、感光体ドラム表面上
は一様に帯電される。しかし、帯電ローラ2に帯電バイ
アスを印加すると同時に現像ローラ11にも通常の現像
バイアスである−300Vを印加すると、いわゆるかぶ
りが発生する。
【0069】これは、帯電ローラ2に帯電バイアスを印
加した時点では、帯電ローラ2と現像ローラ11の間の
未帯電部分においては略0Vとなっているため、その後
感光体ドラムの回転により未帯電部分が現像領域に到達
した時点において、現像ローラ11に現像バイアスとし
て−300Vの電圧が印加されていると、負極性のトナ
ーが感光体ドラム1上に付着することでかぶりが発生
し、白地部を汚すことになる。
【0070】そこで、感光体ドラム1上における帯電ロ
ーラ2から現像ローラ11の未帯電部分への上記カブリ
を防止するために、現像ローラ11へ、+100Vの逆
バイアスを、帯電が開始された感光体ドラム上の位置が
現像地点に移動するまでの時間T1(感光体ドラム1表
面における帯電ローラ2と現像ローラ11間の距離/感
光体ドラム1のプロセススピード)の間印加し、その後
通常の現像バイアス−300Vが印加される。その結
果、非帯電部分へのかぶりの発生を押さえることができ
る。
【0071】また、本実施の形態では、前回転時にトナ
ー残量の検出を不図示の光透過式検知手段を用いて行っ
ており、残量検出終了後に現像動作に移行する。
【0072】この間、トナー帯電ローラ17に印加され
る電圧は−400Vであり、現像動作開始と共に−15
00Vの電圧が印加される。そして、紙間時に再度−4
00Vが印加され、次の現像時に−1500Vが再び印
加されるという具合に繰り返される。
【0073】これにより、非現像時である紙間時では、
トナー帯電ローラ17と現像ローラ11との電位差は略
100Vであるため図6に示されるように微弱な電流し
か流れない。
【0074】そのため、図5の実線が示すように非現像
時のトナー帯電ローラ電圧が−1500Vの場合、通紙
枚数の増加に伴う抵抗の上昇は軽減され、図4の実線に
示すように、A4サイズで5000ページプリントを行
った際も、初期と同様のトナー帯電電荷量が得られた。
【0075】以上説明したように、本実施の形態におい
て、トナー帯電ローラ17と現像ローラ11間の電位差
を現像動作時以外では現像動作時よりも小さくすること
により、トナー帯電ローラに流れる電流を少なくするこ
とができ、トナー帯電ローラ17への通電による抵抗上
昇が軽減される。その結果、通紙枚数が増加してもトナ
ー14の帯電電荷量が安定化することで、反転かぶりを
低滅しトナーの使用効率を大幅にアップすることにな
る。また、ライン、ドットの鮮明な画質を得ることがで
きる。
【0076】(第2の実施の形態)第1の実施の形態で
は、画像形成装置本体に着脱可能な現像装置及びプロセ
スカートリッジとして用いたが、画像形成装置本体内に
固定され、トナーのみ補充するような構成の現像装置と
して用いてもよく、また、現像装置と感光体ドラム、ク
リーニングブレード、廃トナー収容容器、帯電装置を一
体で形成し画像形成装置本体に対し着脱可能なプロセス
カートリッジとして用いてもよい。これにより、ユーザ
ーフレンドリーで取り扱いに優れた構成となる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の現像装
置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置は、現像剤
帯電部材の抵抗上昇を軽減し、長期的に現像剤に対し安
定した電荷付与を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る現像装置を用いた画像
形成装置の概略断面図である。
【図2】第1の実施の形態に係る現像装置の概略断面図
である。
【図3】第1の実施の形態におけるトナー帯電ローラの
印加バイアスと帯電電荷量の関係を示したグラフであ
る。
【図4】実施の形態に係る画像形成装置への通紙枚数と
トナー帯電電荷量との関係を示したグラフである。
【図5】実施の形態に係る画像形成装置への通紙枚数と
トナー帯電ローラ抵抗との関係を示したグラフである。
【図6】実施の形態に係る現像装置におけるトナー帯電
ローラと現像ローラ間の電位差及びトナー帯電ローラに
流れる電流の関係を示したグラフである。
【図7】実施の形態に係る画像形成装置のシーケンスチ
ャートを示した図である。
【図8】従来例の現像装置を用いた画像形成装置の槻略
断面図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 帯電ローラ 3 クリーニングブレード 4 廃トナー容器 5 露光ユニット 6 転写ローラ 7 定着装置 9 紙(転写材) 10、80 現像装置 11、81 現像ローラ 12、82 弾性ローラ 13、83弾性ブレード 14、84 トナー 15 撹拌部材 16、86 現像容器 17、85トナー帯電ローラ 18 制御手段 S1、S2 電源
フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA01 DD08 EA04 EA05 ED08 ED09 EE02 EF09 EF15 2H073 AA02 BA02 BA09 BA12 BA13 BA21 BA41 BA45 2H077 AD02 AD06 AD13 AD17 AD23 AD35 AE10 BA09 DB08 DB18 DB21 DB22 DB25 EA15 EA16 GA03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】静電潜像を担持する像担持体に接触又は近
    接し、前記静電潜像に現像剤を搬送し可視化する現像剤
    担持体と、 前記現像剤担持体の回転方向に対して現像領域上流側
    に、現像剤を介して前記現像剤担持体に圧接するよう設
    けられた規制部材と、 前記現像剤担持体の回転方向に対して現像領域上流側
    に、かつ、前記現像剤担持体と前記規制部材の圧接部下
    流側に、前記現像剤に近接又は接触するよう設けられた
    現像剤帯電部材と、を有し、 現像時の前記現像剤担持体の電位をVD1、前記現像剤帯
    電部材の電位をVC1、非現像時の前記現像剤担持体の電
    位をVD2、前記現像剤帯電部材の電位をVC2、前記現像
    剤担持体と前記現像剤帯電部材との間で放電が開始する
    電位差をVとすると、VC1−VD1の極性が前記現像剤の
    帯電極性と同極性であり、|VC1−VD1|>|V|の関
    係を満たし、かつ、 |VC1−VD1|>|VC2−VD2| であることを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】前記電位VC1、VC2は、|VC1|>|VC2
    |の関係を満たすことを特徴とする請求項1に記載の現
    像装置。
  3. 【請求項3】前記電位VC2は、|V|>|VC2−VD2
    の関係を満たすことを特徴とする請求項1又は2に記載
    の現像装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3いずれか1項に記載の現像
    装置を有する、画像形成装置に着脱自在としたことを特
    徴とするプロセスカートリッジ。
  5. 【請求項5】請求項1乃至3いずれか1項に記載の現像
    装置を有することを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】請求項4に記載のプロセスカートリッジを
    有することを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4500631B2 (ja) * 2004-09-06 2010-07-14 キヤノン株式会社 現像装置及び画像形成装置

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