JPH0934267A - 現像装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents

現像装置及びプロセスカートリッジ

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JPH0934267A
JPH0934267A JP7206804A JP20680495A JPH0934267A JP H0934267 A JPH0934267 A JP H0934267A JP 7206804 A JP7206804 A JP 7206804A JP 20680495 A JP20680495 A JP 20680495A JP H0934267 A JPH0934267 A JP H0934267A
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developer
magnetic
developing
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developing sleeve
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Application number
JP7206804A
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English (en)
Inventor
Kazumi Yamauchi
和美 山内
Takahiro Inoue
高広 井上
Keiji Okano
啓司 岡野
Seishi Yamaguchi
誠士 山口
Hideki Matsumoto
英樹 松本
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本出願に係る第1の発明の目的は、長期間使
用した時も上記のブロッチ、画像かぶり、濃度薄、ゴー
ストや飛び散り等が発生せず、良画像を安定して出力す
る現像装置を提供することである。 【構成】 弾性ブレード44よりも現像スリーブ42の
回転方向上流側の位置に、磁界発生手段47を設け、当
該位置において磁性粒子46からなる磁気ブラシ45を
形成して、該磁気ブラシ45を現像スリーブ42の表面
に当接させ、現像スリーブ42上の残トナーを除去す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ、複写
機、ファクシミリ等の電子写真式の画像形成装置の現像
装置、及び前記画像形成装置に着脱可能なプロセスカー
トリッジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリ等の画
像形成装置においては、電子写真感光体や静電記録誘導
体などからなる像担持体上に形成した潜像を、現像装置
により現像してトナー像として可視化することを行って
いる。
【0003】このような現像装置の一つとして、小型で
低コストな乾式一成分磁性現像装置が実用化されてい
る。これは、現像剤担持体たる現像スリーブの内部にマ
グネットローラ等を配設し、該現像スリーブ上に一成分
磁性現像剤を担持させる装置であるが、このような装置
においては、現像スリーブも単純な構造で低コストなも
のが望ましい。
【0004】しかし、アルミニウム等の金属を特に処理
を施さずに現像スリーブとして使用すると、トナーに与
える電荷が高くなり過ぎるため現像スリーブ上には強い
鏡映力を持つ高トリボトナーがコートされ、低湿環境下
においてトナーコートが不均一になる、いわゆるブロッ
チ現象が発生し、それが画像上に現れる場合がある。ま
た、このような現像スリーブ上の高トリボトナーは現像
スリーブの回転に伴ってさらにチャージアップし、現像
スリーブの表層により強固に付着し、その後供給される
新たなトナーはチャージアップしたトナーによって、現
像スリーブと接触することを妨げられ、十分なトリボを
持つことができない。その結果、低いトリボのトナーに
よるカブリや濃度低下の不具合を生じたり、前回形成し
た画像が現像スリーブ一周分の周期で再び形成されてし
まうゴースト現象も誘引してしまう。
【0005】その対策として現像スリーブ上にコートさ
れた高トリボトナーを機械的にスリーブから引き剥がす
剥ぎ取り手段として、剥ぎ取りローラを設置した現像装
置(特開平3−84570)が考案されている。
【0006】図12にその一例を示す。図12において
13はトナー17を収容する現像容器であり、該現像容
器13には感光ドラム1に対向する位置に開口部が設け
られている。この開口部にはトナーを担持しながら感光
ドラム1に向けて搬送する導電性の現像スリーブ16が
収容されており、その外周面の一部を開口部から外部に
突出させて配設されている。また、この現像スリーブ1
6は、感光ドラム1と50〜500μmの間隙をおいて
保持され、現像スリーブ16に担持されているトナーを
感光ドラム1に向けて供給するための現像領域が形成さ
れており、現像スリーブ16には、直流に交流を重畳し
た電圧が印加されている。さらに、現像スリーブ16の
上方には、現像剤規制部材たる弾性ブレード14が現像
容器13に取り付けられており、現像スリーブ16に担
持されているトナーの層厚を規制している。
【0007】そして、弾性ブレード14の当接部よりも
現像スリーブ回転方向上流側の位置には、剥ぎ取りロー
ラとして現像スリーブ16に当接して回転する連泡性ポ
リウレタンフォームローラ15が配設されている。この
ウレタンフォームローラ15は、現像スリーブ16上に
残っている高トリボの現像残トナーを接触部で剥ぎ取る
と同時に、新しくコートされるトナーへのトリボ付与を
行い、結果として、カブリやゴーストのない良好な画像
を提供できる。また、この剥ぎ取りローラはファーブラ
シ構造のものでも同様の効果がある。
【0008】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記の現像装置は数千枚のプリントを行った際、現像スリ
ーブへの摺動回数が増すにつれ、発泡体のセルのほつ
れ、ファーブラシのへたりが発生する場合があった。ま
た、ローラ内部、即ち、連泡の発泡体の場合は連通して
いる気泡に、また、ファーブラシの場合には各繊維の間
に、トナーが徐々に詰まっていくことで、ローラが硬質
化し、摺擦によって現像スリーブ表面に傷を付けること
があった。その結果、画像上では、トナーの剥ぎ取り不
足、剥ぎ取りムラが生じ、前述したようなブロッチ、画
像カブリ、濃度ムラ、濃度薄等が発生することがあっ
た。
【0009】さらに、現像スリーブへの当接圧が高いの
で、摺擦によりトナー劣化が起こり、トナーの帯電量が
低下することがあり、その結果、画像上では、トナーの
帯電量の低下により、濃度薄が発生することがあった。
【0010】また、ローラの硬質化により現像スリーブ
への当接圧が過大となり、現像スリーブの駆動トルクが
過剰に増大する現象が生じ、その結果、画像上では、現
像スリーブの駆動トルクが増大し、像担持体、転写材上
のトナー像に振動を与えることで、トナーが飛び散り、
画像品質が低下することがあった。
【0011】そこで、本出願に係る第1の発明の目的
は、長期間使用した時も上記のブロッチ、画像かぶり、
濃度薄、ゴーストや飛び散り等が発生せず、良画像を安
定して出力する現像装置を提供することである。
【0012】また、本出願に係る第2の発明の目的は、
上記第1の目的に加え、組み立て性の良化、装置の低コ
スト化を行い、良画像を安定して出力する安価な現像装
置を提供することである。
【0013】そして、本出願に係る第3の発明の目的
は、上記第1の目的に加え、画像形成装置の高耐久化、
高速化に対応した良画像を安定して出力する現像装置を
提供することである。
【0014】さらに、本出願に係る第4の発明の目的
は、上記目的を達成することのできるプロセスカートリ
ッジを提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本出願に係る第1の発明
によれば、上記目的は、一成分磁性現像剤を収容する現
像容器と、像担持体に対向した現像領域へ現像剤を搬送
する、周方向に複数の磁極を有するマグネットを内蔵し
た回転自在な現像剤担持体と、前記現像容器開口部に配
置され、前記現像剤担持体に当接して現像剤担持体上の
現像剤の量を規制する現像剤規制部材と、前記現像剤規
制部材の現像剤担持体当接部よりも現像剤担持体回転方
向上流側に配設されて、前記現像剤担持体上の現像剤の
除去を行う剥ぎ取り手段とを有する現像装置において、
前記剥ぎ取り手段は、磁性粒子と磁界発生部材によって
形成され、前記現像剤担持体内蔵のマグネットの極間部
で現像担持体表面に当接する磁気ブラシであることによ
り達成される。
【0016】また、本出願に係る第2の発明によれば、
上記目的は、一成分磁性現像剤を収容する現像容器と、
像担持体に対向した現像領域へ現像剤を搬送する、周方
向に複数の磁極を有するマグネットを内蔵した回転自在
な現像剤担持体と、前記現像容器開口部に配置され、前
記現像剤担持体に当接して現像剤担持体上の現像剤の量
を規制する現像剤規制部材と、前記現像剤規制部材の現
像剤担持体当接部よりも現像剤担持体回転方向上流側に
配設されて、前記現像剤担持体上の現像剤の除去を行う
剥ぎ取り手段とを有する現像装置において、前記剥ぎ取
り手段は、前記現像剤担持体内蔵のマグネットの極間部
に近接して配設された回転自在な磁界発生部材であるこ
とにより達成される。
【0017】さらに、本出願に係る第3の発明によれ
ば、上記目的は、上記第1の発明において、前記現像剤
担持体と前記磁界発生部材を等電圧に設定する電圧印加
手段を有することにより達成される。
【0018】また、本出願に係る第4の発明によれば、
上記目的は、像担持体または帯電装置もしくはクリーニ
ング装置のうち1つ以上のプロセス装置と、上記第1の
発明ないし第3の発明のいずれかの現像装置とが一体化
され、画像形成装置に対し着脱自在に形成されたプロセ
スカートリッジとすることにより達成される。
【0019】
【作用】本出願に係る第1の発明によれば、磁性粒子と
磁界発生部材によって形成され、前記現像剤担持体内蔵
のマグネットの極間部で現像担持体表面に当接する磁気
ブラシにより、現像剤担持体上の現像剤の除去を行うの
で、現像剤担持体への接触圧が軽減化され、現像剤担持
体、現像後の現像剤担持体上の残現像剤、磁気ブラシに
ダメージを与えることなく、残トナーの除去が行われ
る。
【0020】また、本出願に係る第2の発明によれば、
現像剤担持体内蔵のマグネットの極間部に近接して配設
された回転自在な磁界発生部材により、現像剤担持体上
の現像剤の除去を行うので、現像剤担持体への接触圧を
軽減しつつ、剥ぎ取り能力が高められる。
【0021】さらに、本出願に係る第3の発明によれ
ば、上記第1の発明において、電圧印加手段により、前
記現像剤担持体と前記磁界発生部材を等電圧に設定する
ので、帯電した磁性粒子が電気力により、現像剤担持体
表面に付着するのを防止する。
【0022】また、本出願に係る第4の発明によれば、
上記のような現像装置をプロセスカートリッジに用いる
ことにより、トナー補給時にトナーや磁性粒子が容器外
に飛散するのを防ぎ、トナーや磁性粒子により装置周辺
が汚れることや環境汚染を防止する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画質形成装置
の実施形態を図面に即して説明する。尚、次に説明する
実施形態では、図11に示されるような電子写真式画像
形成装置に具現化されるものとして説明するが、これに
限定されるものではない。まず、この電子写真式画像形
成法を説明する。
【0024】図11は画像形成装置の一例を表した図で
ある。同図において、11は画像形成装置本体である。
1は像担持体たる円筒状の感光ドラムであり、その軸を
中心に一方向に回転する。該感光ドラム1は帯電装置2
にその表面を一様に帯電された後、露光装置3により潜
像を形成される。また、現像装置40はトナー90の貯
蔵・保管を行うホッパーと、現像剤担持体たる現像スリ
ーブ42とを備えており、感光ドラム1上に形成した潜
像にトナー90を供給して可視化せしめる。なお、現像
スリーブ42の近傍には現像剤規制部材たる現像ブレー
ド44が配置されている。
【0025】このように、トナー90により可視化され
た感光ドラム1上の像は転写装置5により転写材8に転
写される。転写材8は給紙ローラ12で給紙され、レジ
ストローラ(図示せず)により感光ドラム1上の像と同
期が取られて転写装置5に送られる。そして転写材8に
転写されたトナー90による可視像は、転写材8ととも
に定着装置6に搬送され、熱もしくは圧力により定着さ
れ、記録画像になる。一方、転写後に転写されず感光ド
ラム1上に残った現像剤はクリーニングブレード7aを
有するクリーニング装置7により除去され、廃トナー容
器7b内に収納される。その後、感光ドラム1表面は再
び帯電装置2により帯電され上述の工程を繰り返す。
【0026】以上は通常の複写機等で利用されている電
子写真プロセスと基本的には同じなので詳細な説明は省
略する。
【0027】(第1の実施形態)図1は本発明による画
像形成装置における現像装置の第1の実施形態を示す概
略構成図である。図1において、現像装置40は、図中
矢印a方向に回転する像担持体である感光ドラム1に隣
接して現像容器43を有し、現像容器43には一成分現
像剤として磁性トナー90が収容されている。又、現像
容器43内に、感光ドラム1に対向して、内部に多極マ
グネット41を有する現像剤担持体としての現像スリー
ブ42を備え、感光ドラム1上の静電潜像を現像してト
ナー像として可視化するように構成されている。
【0028】現像装置40は長手方向に延在する開口部
を有し、その開口部に上述した現像スリーブ42が設け
られる。現像スリーブ42は、アルミニウム、SUS等
の非磁性材料からなり、感光ドラム1に対向するように
して、矢印bの方向に回転するように配設されている。
マグネット41は、現像スリーブ42内に固定支持さ
れ、現像スリーブ42が回転駆動された場合も、固定的
な磁界を発生する。また、上記現像容器43内には、現
像スリーブ42の上方位置に当接させて現像規制部材と
しての弾性ブレード44が設けられている。さらに、弾
性ブレード44よりも現像スリーブ42の回転方向上流
側の位置には磁界発生部材47が設けられており、当該
位置において磁性粒子46と共に磁気ブラシ45を形成
するようになっている。
【0029】図2は上記磁気ブラシ45の拡大図であ
り、これを用いて磁気ブラシ45の構成の詳細について
述べる。本実施形態に用いる磁気ブラシ45を形成する
磁界発生部材47には、二極マグネットを用いた。マグ
ネットの磁束密度は高すぎると現像容器内のトナーの循
環性を悪くし、低すぎると磁性粒子をマグネットに保持
することができない。したがって、500〜5000ガ
ウス程度が望ましい。
【0030】磁性粒子46としては、ポリスチレン樹脂
とマグネタイト微粒子を混練して粒子に成形したものを
用いた。この磁性粒子46の飽和磁気モーメントσsは
50ガウス以上のもので剥ぎ取り効果が高い。また、磁
性粒子46の飽和磁気モーメントσsがトナー90の飽
和磁気モーメントσsより小さい場合には、磁気ブラシ
の磁界発生部材47にトナー90の方が付着しやすくな
り、磁性粒子46が流失する。ここでは、トナー90は
飽和磁気モーメントσsが30ガウス程度のものを使用
したので磁性粒子46の飽和磁気モーメントσsは70
ガウス程度のものを用いた。また、磁性粒子の粒径は大
きすぎると均一に現像スリーブに接触しづらくなり、小
さすぎると、ファンデルワールス力が支配的になって粒
子同志が凝集し、剥ぎ取る力が弱くなるので、磁性粒子
の粒子径は10〜300μmが望ましい。
【0031】さらに、二極マグネットで形成された磁界
発生部材47の現像スリーブ対向部以外の表面はニッケ
ル、モリブデンの磁性合金である磁気シールド47’で
覆っている。これは、スリーブ対向部以外の磁気力を抑
えることによって現像容器内に収容されているトナーの
循環の悪化を防止している。
【0032】図3は磁気ブラシ45と現像スリーブ42
の位置関係を示した図である。ここで、現像スリーブ内
マグネット41は4極マグネットロールであり、図中L
は各角度における磁束密度の大きさを表している。磁気
ブラシの磁界発生部材47は現像スリーブ42上の現像
極を原点とした時に角度Pに位置する極間部Xに、現像
スリーブ42から0.5〜2.0mm程度の距離tで配
置した。そして、現像スリーブ42と磁気ブラシの磁界
発生部材47の間にスリーブ表面の接触幅Zが2mm以
上になるように磁性粒子46を介在させている。接触幅
Zはあまり狭いと剥ぎ取り能力が低下するが、広い場合
は現像スリーブ内マグネット41の磁極部に磁性粒子4
6が存在しない程度ならよい。このように、磁気ブラシ
45は現像スリーブ42内の極間部に対向させたので、
磁気粒子46に働く力としては、磁界発生部材47の磁
気力が支配的である。また、磁気粒子46は磁気力によ
り凝縮し、ナイロン等繊維状ブラシよりも高密度接触子
となっている。
【0033】次に、図1に戻って、一連の現像工程につ
いて述べる。現像装置40は、現像スリーブ42内のマ
グネット41の磁界作用により、磁性トナー90を現像
スリーブ42に供給し、弾性ブレード44と現像スリー
ブ42とが当接するニップ部において、磁性トナー90
が、弾性ブレード44及び現像スリーブ42と摺擦され
ることにより、十分摩擦帯電される。
【0034】そして、現像部において現像スリーブ42
と感光ドラム1との間に、直流に交流を重畳した現像バ
イアスが印加されることにより、現像スリーブ42上の
磁性トナー90が感光ドラム1の静電潜像に対応して転
移し、静電潜像に付着、現像してトナー像として可視化
する。
【0035】さらに、現像部において消費されずに現像
スリーブ42上に残存した磁性トナー91は、現像スリ
ーブ42内の固定マグネット41の極間部において、磁
気ブラシ45により、現像スリーブ42上から剥ぎ取ら
れ、現像スリーブ42の回転により現像スリーブ42の
下部より現像容器43内に回収される。そして、現像ス
リーブ42の回転にともない、残トナー91を剥ぎ取っ
た領域にも、新たなトナーが供給され、弾性ブレード4
4の当接部に搬送される。
【0036】以上のように現像後の高トリボの傾向にあ
る残トナーが剥ぎ取られ、現像容器に収容されているト
ナーが供給されるので、ブロッチ、画像かぶり、ゴース
トなどのない良質の現像像を得ることができる。
【0037】次に、本発明の剥ぎ取り工程の詳細を図4
を用いて説明する。現像後の残トナー91は静電気力A
と現像スリーブ42内のマグネット41による磁力Bで
現像スリーブ表面に付着している。現像スリーブ42の
回転にともない残トナー91はマグネット41の極間に
位置している剥ぎ取り領域Xに搬送される。この領域で
は、残トナー91に対する内蔵マグネット41の磁力B
は小さい。さらに、残トナーを現像スリーブ42から離
す方向に、磁界発生部材47による磁力Cと磁性粒子4
6による摺擦の力Dを受け、残トナー91は現像スリー
ブ42から剥ぎ取られ、磁性粒子46に付着、または現
像容器43内のトナーに混入する。このように、剥ぎ取
り動作は、繊維状ブラシ等のメカニカルな弾性力を利用
したものではなく、マグネットの磁気力と磁気力により
凝集した磁性粒子の摺擦によって成し得るものであるか
ら、現像スリーブ42に対する接触圧は軽減されてい
る。この後、剥ぎ取られた残トナー91は、現像容器4
3内のトナーと混ざり合い、トナーの帯電電荷が分散さ
れる。
【0038】このようにして、磁気ブラシ45を剥ぎ取
り手段にし、現像スリーブ42の極間部に配設したこと
で、現像スリーブ42への接触圧の軽減化がなされ、現
像スリーブ、現像後の現像スリーブ上の残トナー、磁気
ブラシにダメージを与えず、残トナーを除去することが
でき、現像スリーブの駆動トルクも小さくて済んだ。ま
た、磁気ブラシの接触子は高密度であり、摺擦力が大き
く剥ぎ取り効果が高められた。こうして、現像後の現像
スリーブ上の残トナーを効率的に、安定して剥ぎ取るこ
とができた。低湿環境化での6000枚の画出し耐久試
験を行ったときにも、ブロッチ、画像かぶり、濃度薄、
ゴーストは発生せず、初期と同等の画像を安定して出力
することができた。こうして、安定して良画像を出力で
きる現像装置を供給できた。
【0039】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態を図5とその拡大図である図6に基づいて説明
する。なお、第1の実施形態と同様の構成をするもの
は、同一の符号を付し説明する。本実施形態においては
直径15mmの現像スリーブ42に対して、磁界発生部
材として直径7.5mmの6極マグネットロール57を
現像スリーブ表面とマグネットロール表面の距離が0.
5〜2mmとなるように配設し、矢印cの方向に回転さ
せるように支持している。ここでは、現像スリーブ42
の周速度50〜200mm/secに対し、6極マグロ
ール57を同方向に100〜200mm/secの周速
度で回転させた。この6極マグネットロール57の各々
の磁極に対する磁束密度は500〜2000ガウス程度
に設定した。また、現像容器43のトナー56はスチレ
ン系の樹脂にマグネタイトを分散させた一成分磁性トナ
ーを用いた。この6極マグネットロール57の各々の磁
極に現像容器43内の磁性トナー56が付着して回転型
の磁気ブラシ55を構成している。
【0040】上記トナーは飽和磁化率σsが20〜50
ガウス程度であり、磁気力によるマグネットへの付勢が
弱いので、固定型磁気ブラシにしたときは摺擦力が比較
的弱くなってしまうが、回転型磁気ブラシの構成にする
ことより、現像スリーブ42に対する摺擦力を高め、剥
ぎ取り能力を維持することができた。また、このように
磁性粒子56を収容トナーで代替することで、専用の磁
性粒子がいらなくなること、それにともなって組立て性
が良化することでコスト的なメリットが生じた。さら
に、磁気ブラシ55を回転させることによりトナーの循
環性を高めることができ、現像スリーブ42に対するト
ナー56の供給の補助をし、安定して現像工程を行うこ
とができた。
【0041】このようにして、磁気ブラシの磁性粒子と
して収容トナー56を用い、多極ブラシ57を回転させ
ることにより剥ぎ取り能力が高められ、構成が簡単で安
価な剥ぎ取り手段を作ることができた。さらに、低湿環
境化での4000枚の画出し耐久試験を行ったときに
も、ブロッチ、画像かぶり、濃度薄、ゴーストは発生せ
ず、初期と同等の画像を安定して出力することができ
た。こうして、安定して良画像を出力できる安価な現像
装置を提供できた。
【0042】(第3の実施形態)次に、本発明の第3の
実施形態を図7ないし図9に基づいて説明する。尚、第
1の実施形態と同様の構成をするものは、同一の符号を
付し説明を省略する。第1の実施形態においても、耐久
試験後もカブリ等のない安定な現像装置を達成できた
が、近年画像形成装置の高耐久化、高速化が進むにとも
ない、連続して、多数の画像形成を行う機会が増えてい
る。
【0043】このような場合、現像装置に第1の実施形
態のような剥ぎ取り手段を用いると、磁気ブラシの磁性
粒子が徐々に現像スリーブ表面に流失する現象が生じる
事がある。この現象は”磁性粒子漏れ”と呼ばれ、図9
を用いて、この現象を説明する。
【0044】図9において、磁気ブラシ45は第1の実
施形態と同様の二極マグネット47と磁性粒子46の構
成であり、現像スリーブ42の周速度は378mm/s
ecに設定してある。磁性粒子46はトナー91や現像
スリーブ42との摺擦により弱い帯電をする。この電荷
は通常問題にならないほど小さく、プリンター使用時に
おいては休止時間等で現像容器43内のトナーに分散さ
れる。しかし、連続印刷をした場合、磁性粒子46の電
荷が分散されないまま、次回の現像工程に移行し、磁性
粒子46がチャージアップする場合がある。チャージア
ップした磁性粒子46は、磁気ブラシ45と現像スリー
ブ42との電位差により、現像スリーブ42に対し引力
Eを受ける。通常は磁気ブラシのマグネット47による
磁力Fにより保持されるが、磁性粒子47の帯電量が大
きい場合は、上記の引力Eと現像スリーブ42との摺擦
により一部の磁性粒子46が磁気ブラシの強磁界部Yか
ら離れ、スリーブ42に付着してしまう。こうして耐久
が進むにつれ、徐々に磁性粒子46が流失し、剥ぎ取り
不足によるブロッチ、画像かぶり等の問題が生じたり、
磁性粒子46が感光ドラムに付着する事による画像不良
が発生することがある。特に高速機の場合は磁性粒子4
6と現像スリーブ42との摺擦力が強くなりこの現象が
発生しやすい。
【0045】本実施形態はこの現象に対する解決手段で
あり、図7とその拡大図である図8を用いてその構成を
説明する。図に示すように本実施形態は第1の実施形態
と同様に二極マグネット67、ポリスチレン樹脂とマグ
タイト微粒子を混練して粒子に成形した磁性粒子66、
ニッケル、モリブデンの磁性合金である磁気シールド6
7’を有す。さらに、この構成に加え、二極マグネット
67の現像スリーブ対向面を、アルミニウム等を材料に
した金属板69bで覆い給電板とし、現像バイアス電源
69aを金属板69bと電極42’を介して現像スリー
ブ42に並列接続した。これにより、磁気ブラシの現像
スリーブ対向面に電圧が印加され、現像スリーブ42と
の電位差がなくなり、帯電した磁性粒子66が電気力に
より、現像スリーブ表面に付着するのを防止することが
できた。
【0046】このようにして、本発明における現像器6
0を用いることにより、低湿環境化での連続15000
枚の画出し耐久試験を行ったときにも、ブロッチ、画像
かぶり、濃度薄、ゴーストは発生せず、初期と同等の画
像を安定して出力することができた。こうして、高耐久
及び高速像形成装置にも対応した、安定して良画像の維
持できる現像装置を提供する事ができた。
【0047】(第4の実施形態)図10は本発明をプロ
セスカートリッジに応用した例である。尚、第1の実施
形態と同様の構成をするものは、同一の符号を付す。
【0048】1は感光ドラム、2は帯電ローラ、3はレ
ーザー光、42は現像スリーブ、現像スリーブ上のトナ
ーを均一にコートするためのドクターブレード44、7
5は本発明の剥ぎ取り手段であり、磁気粒子76と二極
マグネット77から構成される磁気ブラシである。48
はアジテーターである。
【0049】上記のように、本発明の剥ぎ取り手段をプ
ロセスカートリッジに用いることにより、トナー補給時
にトナーや磁性粒子が容器外に飛散するのを防ぎ、トナ
ーや磁性粒子により装置周辺が汚れることや環境汚染を
防止することができた。また、プロセスカートリッジ化
によりメンテナンスフリーにすることができた。こうし
て、小型・簡単かつ安価な構成のもと、本発明の効果を
有し、ユーザフレンドリーでエコロジカルなプロセスカ
ートリッジを提供することができた。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本出願に係る第1
の発明によれば、剥ぎ取り手段として、磁性粒子と磁界
発生部材によって形成された磁気ブラシを用い、かつ前
記磁気ブラシが前記現像剤担持体内蔵のマグネットの極
間部で現像担持体表面に当接するようにしたのて、剥ぎ
取り手段と現像スリーブの当接圧が軽減化され、剥ぎ取
り手段、現像スリーブ、現像後の現像スリーブ上の残ト
ナーにダメージを与えることなく、前記残トナーを効率
的に剥ぎ取れ、加えて、現像スリーブの駆動トルクが小
さいので、長期間使用した時もブロッチ、画像かぶり、
濃度薄、ゴースト等が発生せず、良画像を安定して出力
することができた。
【0051】また、本出願に係る第2の発明によれば、
剥ぎ取り手段として、前記現像剤担持体内蔵のマグネッ
トの極間部に近接して配設された回転自在な磁界発生部
材を用いるので、第1の発明の効果に加え、専用の磁性
粒子を前記トナーで代替することにより、組み立て性の
良化、装置の低コスト化が行われ、良画像を安定して出
力する安価な現像装置を提供することができた。
【0052】そして、本出願に係る第3の発明によれ
ば、現像剤担持体と磁界発生部材を等電圧に設定する電
圧印加手段を有するので、第1の発明の効果に加え画像
形成装置の高耐久化、高速化に対応した良画像を安定し
て出力する現像装置を提供することができた。
【0053】また、本出願に係る第4の発明によれば、
上記の剥ぎ取り手段をプロセスカートリッジに用いるこ
とにより、トナー補給時にトナーや磁性粒子が容器外に
飛散するのを防ぎ、トナーや磁性粒子により装置周辺が
汚れることや環境汚染を防止することができた。また、
プロセスカートリッジ化によりメンテナンスフリーにす
ることができた。さらに、小型・簡単かつ安価な構成に
より、本発明の効果を奏することができ、ユーザフレン
ドリーでエコロジカルなプロセスカートリッジを提供す
ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における現像装置の側
断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における現像装置の側
断面拡大図である。
【図3】本発明の第1の実施形態における現像装置の説
明図である。
【図4】本発明の第1の実施形態における現像装置の説
明図である。
【図5】本発明の第2の実施形態における現像装置の側
断面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態における現像装置の側
断面拡大図である。
【図7】本発明の第3の実施形態における現像装置の側
断面図である。
【図8】本発明の第3の実施形態における現像装置の側
断面拡大図である。
【図9】本発明の第3の実施形態における現像装置の説
明図である。
【図10】本発明の第4の実施形態におけるプロセスカ
ートリッジの側断面図である。
【図11】本発明を具体的に示した電子写真式画像形成
装置の概略構成図である。
【図12】従来例の現像装置の側断面図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム(像担持体) 2 帯電器(帯電装置) 7 クリーニング装置 40 現像装置 41 現像スリーブ内マグネット 42 現像スリーブ(現像剤担持体) 43 現像容器 44 弾性ブレード(現像剤規制部材) 45、55、65、75 磁気ブラシ(剥ぎ取り手段) 46、56、66、76 磁気ブラシを構成する磁性粒
子 47、57、67、76 磁気ブラシを構成する磁界発
生部材 69a、69b 電圧印加手段 90、91 トナー(一成分磁性現像剤)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 誠士 東京都大田区下丸子三丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 松本 英樹 東京都大田区下丸子三丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一成分磁性現像剤を収容する現像容器
    と、像担持体に対向した現像領域へ現像剤を搬送する、
    周方向に複数の磁極を有するマグネットを内蔵した回転
    自在な現像剤担持体と、前記現像容器開口部に配置さ
    れ、前記現像剤担持体に当接して現像剤担持体上の現像
    剤の量を規制する現像剤規制部材と、前記現像剤規制部
    材の現像剤担持体当接部よりも現像剤担持体回転方向上
    流側に配設されて、前記現像剤担持体上の現像剤の除去
    を行う剥ぎ取り手段とを有する現像装置において、前記
    剥ぎ取り手段は、磁性粒子と磁界発生部材によって形成
    され、前記現像剤担持体内蔵のマグネットの極間部で現
    像担持体表面に当接する磁気ブラシであることを特徴と
    する現像装置。
  2. 【請求項2】 一成分磁性現像剤を収容する現像容器
    と、像担持体に対向した現像領域へ現像剤を搬送する、
    周方向に複数の磁極を有するマグネットを内蔵した回転
    自在な現像剤担持体と、前記現像容器開口部に配置さ
    れ、前記現像剤担持体に当接して現像剤担持体上の現像
    剤の量を規制する現像剤規制部材と、前記現像剤規制部
    材の現像剤担持体当接部よりも現像剤担持体回転方向上
    流側に配設されて、前記現像剤担持体上の現像剤の除去
    を行う剥ぎ取り手段とを有する現像装置において、前記
    剥ぎ取り手段は、前記現像剤担持体内蔵のマグネットの
    極間部に近接して配設された回転自在な磁界発生部材で
    あることを特徴とする現像装置。
  3. 【請求項3】 現像剤担持体と磁界発生部材を等電圧に
    設定する電圧印加手段を有することとする請求項1に記
    載の現像装置。
  4. 【請求項4】 像担持体または帯電装置もしくはクリー
    ニング装置のうち一つ以上のプロセス装置と、請求項1
    ないし請求項3のいずれかに記載の現像装置とが一体化
    され、画像形成装置に対し着脱自在に形成されたことを
    特徴とするプロセスカートリッジ。
JP7206804A 1995-07-21 1995-07-21 現像装置及びプロセスカートリッジ Pending JPH0934267A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006145659A (ja) * 2004-11-17 2006-06-08 Kaneka Corp マグネットローラ
JP2010256600A (ja) * 2009-04-24 2010-11-11 Kyocera Mita Corp 現像装置及びそれを備えた画像形成装置
JP2012042552A (ja) * 2010-08-16 2012-03-01 Fuji Xerox Co Ltd 現像装置、画像形成装置
US8406661B2 (en) 2010-01-21 2013-03-26 Kyocera Mita Corporation Developing device and image forming apparatus provided therewith

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