JP2015094894A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】現像性を維持しつつ、カブリの発生を抑制する。【解決手段】トナー像を担持する感光体ドラム1と、トナーを担持して回転可能に設けられ、感光体ドラム1にトナーを供給することにより潜像を現像する現像ローラ14と、現像ローラ14に電圧を印加する電圧印加手段17、18と、を有する画像形成装置において、現像ローラ14は、導電性の基層と基層を覆う表面層とを備え、現像ローラ14の表面電荷密度がトナーの表面電荷密度以下であることを特徴とする。【選択図】図6

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式を利用した画像形成装置として、像担持体としての感光体ドラムと、現像剤担持体としての現像ローラとを有するものが知られている。この画像形成装置においては、感光体ドラム上に形成された潜像に対して、現像ローラに担持される現像剤としてのトナーを転移させることにより、潜像を顕在化させる現像工程が行われる。感光体ドラムと現像ローラが当接する当接領域(以下、現像ニップ部という)のうち、本来トナーを転移させたくない感光体ドラム上の領域(以下、非画像部という)では、感光体ドラムから現像ローラへと向かう力をトナーが受けるように電圧が印加されている。
ここで、本来トナーを転移させたくない感光体ドラム上の非画像部にも、トナーが転移してしまう非画像部汚れ(以下、カブリという)という問題が発生する場合がある。カブリは、感光体ドラムと現像ローラが接触する現像ニップ部で、トナーの電荷が減衰したり、トナーの極性が反転することにより発生する。特に、高湿環境下において、トナーに対する帯電付与性が低下することが知られている。トナーに対する帯電付与性が低下すると、トナーの電荷が減衰し、カブリ量が増加してしまう。
そこで、特許文献1においては、感光体ドラムの非画像部にトナーが転移してしまうカブリを抑制するため、現像ローラの体積抵抗を所定値以上に設定することが提案されている。
特公平7−31454号公報
しかしながら、カブリの発生は、現像ローラの周速や、現像ローラと感光体ドラムとが接触する現像ニップ部に印加される電圧等にも依存する。また、印字枚数が増加すると、トナーの劣化が進行し、トナーの電荷が著しく低下し、カブリ量が増加しやすい。これらの影響は非常に大きく、特許文献1に提案されている方法では、経時的に安定してカブリを抑制することが出来ないことが分かった。また、単に現像ローラの体積抵抗を大きくするだけでは、濃度薄が発生するなど現像性が悪化してしまう。
そこで、上記課題に鑑みて、本発明は、現像性を維持しつつ、カブリの発生を抑制することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置は、
表面に形成される潜像に現像剤が供給されることにより形成される現像剤像を担持可能な像担持体と、
現像剤を担持して回転可能に設けられ、前記像担持体に当接して現像剤を供給する現像剤担持体と、
前記現像剤担持体に担持される現像剤の層厚を規制する規制部材と、
前記現像剤担持体に電圧を印加する電圧印加手段と、
を有する画像形成装置において、
前記現像剤担持体は、導電性の基層と、前記基層を覆う表面層とを備え、
前記表面層の体積抵抗をρ、膜厚をd、比誘電率をεとし、
前記規制部材によって層厚が規制された前記現像剤担持体上の現像剤の表面電荷密度をq/s、比誘電率をε、層厚をdとし、
前記現像剤担持体との当接領域における前記像担持体の表面の電位をVとし、
前記現像剤担持体の回転により前記当接領域に進入した現像剤が、前記当接領域を通過するのに要する時間をTとした場合に、
Figure 2015094894
Figure 2015094894
を満たすことを特徴とする。
また、本発明に係る画像形成装置は、
表面に形成される潜像に現像剤が供給されることにより形成される現像剤像を担持可能な像担持体と、
前記像担持体の表面を帯電する帯電装置と、
帯電された前記像担持体の表面を露光することにより前記潜像を形成する露光装置と、
現像剤を担持して回転可能に設けられ、前記像担持体に当接して現像剤を供給する現像剤担持体と、
前記現像剤担持体に担持される現像剤の層厚を規制する規制部材と、
前記現像剤担持体に電圧を印加する電圧印加手段と、
を有する画像形成装置において、
前記現像剤担持体は、導電性の基層と、前記基層を覆う表面層とを備え、
前記表面層の体積抵抗をρ、膜厚をd、比誘電率をεとし、
前記規制部材によって層厚が規制された前記現像剤担持体上の現像剤の表面電荷密度をq/s、比誘電率をε、層厚をdとし、
前記帯電装置によって帯電された前記像担持体の表面のうち露光されない領域の表面電位と、前記現像剤担持体の表面電位との電位差をVbackとし、
前記現像剤担持体の回転により前記当接領域に進入した現像剤が、前記当接領域を通過するのに要する時間をTとした場合に、
Figure 2015094894
Figure 2015094894
を満たすことを特徴とする。
本発明によれば、現像性を維持しつつ、カブリの発生を抑制することができる。
本実施形態に係る画像形成装置の構成を示す概略断面図 実施形態1に係るカートリッジの構成を示す概略断面図 カブリとVbackとの関係について示すグラフ 実施形態2に係るカートリッジの構成を示す概略断面図 現像ニップ部通過前後のトナーの表面電荷密度を比較したグラフ トナーの電荷の減衰について説明するための模式図 q/s減衰について説明するためのグラフ q/s減衰について説明するためのグラフ q/s減衰について説明するためのグラフ 膜厚に対するベタ濃度の推移及び平均電荷量の推移を示す図 現像ニップ部通過前後のトナーの表面電荷密度を比較したグラフ トナー層に印加される実効電圧について説明する模式図 現像ローラ内部、現像ローラ表面の等価回路を示す模式図
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。すなわち、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
<<実施形態1>>
図1、図2を参照して、本発明の実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係る画像形成装置の構成を示す概略断面図である。図2は、実施形態1に係るカートリッジの構成を示す概略断面図である。図2(a)は、現像ローラと感光体ドラムとが当接した状態を示し、図2(b)は、現像ローラと感光体ドラムとが離間した状態を示している。
図1に示すように、画像形成装置は、露光装置としてのレーザ光学装置3、一次転写装置5、中間転写体6、二次転写装置7、定着装置10を有している。また、画像形成装置は、画像形成プロセスを行うプロセスカートリッジ(以下、単にカートリッジという)11を装置本体に着脱可能に有している。図2(a)、図2(b)に示すように、カートリッジ11は、潜像を担持可能な像担持体としての感光体ドラム1、帯電装置としての帯電ローラ2、現像装置4、クリーニングブレード9を有している。
感光体ドラム1は図2(a)、図2(b)中の矢印r方向に回転可能に設けられており、帯電ローラ2によって、感光体ドラム1表面は一様な表面電位Vに帯電される(帯電工程)。そして、レーザ光学装置3からレーザ光が照射されることにより、感光体ドラム1の表面に静電潜像が形成される(露光工程)。さらに、現像装置4から現像剤としてのトナーが供給されることにより、静電潜像は現像剤像としてのトナー像として可視化される(現像工程)。
可視化された感光体ドラム1上(像担持体上)のトナー像は、一次転写装置5によって中間転写体6上に転写された後、二次転写装置7によって記録メディアである紙8に転写される(転写工程)。ここで、転写工程時に転写されずに感光体ドラム1上に残存した転写残トナーは、クリーニングブレード9によって掻き取られる(クリーニング工程)。感光体ドラム1の表面のクリーニングが行われた後、さらに、上述の帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程が繰り返し行われる。一方、トナー像が転写された紙8は、定着装置10によってトナー像が定着された後、画像形成装置外に排出される。
実施形態1において、装置本体にはカートリッジ11の装着部が4つ設けられている。そして、中間転写体6の移動方向上流側から、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブ
ラックのトナーが充填されたカートリッジ11が装着され、それら各色のトナーが中間転写体6に順次転写されてカラー画像が形成される。
感光体ドラム1は、導電性基体であるAl(アルミニウム)シリンダ上に、正電荷注入防止層、電荷発生層、電荷輸送層を順に重ねて塗工された有機感光体が積層されて形成される。感光体ドラム1の電荷輸送層としてアリレートを用い、電荷輸送層の膜厚dは23μmに調整した。電荷輸送層は、電荷輸送材料を結着剤と共に溶剤に溶解させて形成される。有機の電荷輸送材料の例としては、アクリル樹脂、スチレン系樹脂、ポリエステル、ポリカーボネート樹脂、ポリアリレート、ポリサルホン、ポリフェニレンオキシド、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、アルキド樹脂、及び不飽和樹脂等が挙げられる。これらの電荷輸送材料は1種類を用いてもよいし、2種類以上組み合わせて用いてもよい。
帯電ローラ2は、導電性支持体である芯金に半導電性のゴム層が設けられて形成される。この帯電ローラ2の抵抗は、導電性の感光体ドラム1に対して200Vの電圧を印加したときに約10Ωの抵抗を示す。
図2(a)、図2(b)に示すように、現像装置4は、現像剤収容部である現像容器13と、トナーを担持可能な現像剤担持体としての現像ローラ14と、供給ローラ15と、規制部材である規制ブレード16を備える。現像容器13には、現像剤としてのトナー12が収容されている。現像ローラ14は、図2中の矢印R方向に回転可能に設けられている。供給ローラ15は、現像ローラ14にトナー12を供給する。規制ブレード16は、現像ローラ14上(現像剤担持体上)のトナーを規制する。また、供給ローラ15は現像ローラ14に当接して回転可能に設けられており、規制ブレード16はその一端が現像ローラ14に当接している。
供給ローラ15は、導電性支持体である外径φ5.5(mm)の芯金電極15aの周囲に、発泡ウレタン層15bが設けられて構成されている。発泡ウレタン層15bを含んだ供給ローラ15全体の外径はφ13(mm)である。供給ローラ15の現像ローラ14に対する侵入量は1.2mmである。供給ローラ15と現像ローラ14とは、その当接部において、お互いが逆方向の速度を持つような方向に回転する。発泡ウレタン層15bにはその周囲に存在するトナー12の粉圧が作用し、さらに供給ローラ15が回転することで、トナー12が発泡ウレタン層内に取り込まれる。トナー12を含んだ供給ローラ15は、現像ローラ14との当接部において現像ローラ14にトナー12を供給し、さらにトナー12と摺擦することでトナー12に予備的な摩擦帯電電荷を与える。一方、供給ローラ15は、感光体ドラム1と現像ローラ14との当接領域(以下、現像ニップ部という)Nにおいて、感光体ドラム1に供給されることなく現像ローラ14上に残留したトナーを引き剥がす役割も有する。
供給ローラ15から現像ローラ14へ供給されたトナー12は、現像ローラ14の回転により、規制ブレード16に達し、所望の帯電量と層厚に調整される。規制ブレード16は、厚さ80μmのSUS(ステンレス鋼)ブレードであり、現像ローラ14の回転に逆らう向き(カウンター方向)に配置されている。また、規制ブレード16には、現像ローラ14に対して電位差200Vとなるように電圧が印加される。この電位差は、トナー12のコートを安定化させるためのものである。規制ブレード16により現像ローラ14上に形成されたトナー層(現像剤層)は、現像ニップ部Nへ搬送され、現像ニップ部Nにおいて反転現像が行われる。
ここで、図2(a)、図2(b)に示すように、現像装置4は感光体ドラム1に対し、当接離間動作が可能となっている。すなわち、現像装置4は、感光体ドラム1に当接する当接位置A(図2(a)、及び図2(b)の破線で示す位置)と、感光体ドラム1と離間
する離間位置B(図2(b)の実線で示す位置)との間を移動可能(当接離間可能)に設けられている。感光体ドラム1との摺擦によるトナー12の劣化や感光体ドラム1の磨耗を防ぐために、非画像形成中に適宜、感光体ドラム1と離間するように調整した。
当接位置Aにおいて、現像ローラ14端部に設けられる不図示のコロによって、現像ローラ14の感光体ドラム1への侵入量は40μmに設定する。また、現像ローラ14は感光体ドラム1と当接する現像ニップ部Nにおいて、感光体ドラム1に対して117%の周速比を持って、感光体ドラム1の回転方向(r方向)と同方向(R方向)に回転する。すなわち、感光体ドラム1は、現像ニップ部Nにおける表面移動方向が現像ローラAと同方向となるよう回転可能に設けられ、現像ローラ14の方が感光体ドラム1よりも回転の速さが速い。このような周速差を設ける理由は、トナーにせん断力を与え、実質的な付着力を低減させて、電界による制御性を高める目的がある。この時の現像ニップ部Nの幅(現像ローラ14の回転方向における長さ)は1.1mmである。
また、図2(b)に示すように、画像形成装置は電圧印加手段17、18を備えており、電圧印加手段17、18から、現像ローラ14、供給ローラ15、規制ブレード16に電圧が印加される。
実施形態1の構成における具体的な電圧について説明する。帯電ローラ2へ−1050Vを印加することにより、感光体ドラム1表面を−500Vに均一に帯電することで、暗電位Vを形成する。画像が形成される画像部の電位(明電位V)は、レーザ光学装置3により、−100Vに調整する。このとき、現像ローラ14に−300Vの電圧を印加することで、ネガ極性のトナーを画像部(明電位Vの領域)へ転移することで反転現像を行う。また、|V−Vdc|をVbackと呼び、Vbackを200Vとした。
実施形態1においては、現像剤であるトナー12として一成分非磁性トナーを用いた。トナー12は、結着樹脂、電荷制御剤を含むように調整され、流動化剤などを外添剤として添加することでネガ極性を有するように作製した。また、トナー12は、重合法により作製され、平均粒径は約5μmに調整した。
さらに、現像装置4の現像容器13内に充填するトナー量は、画像比率5%換算画像を3000枚印字可能相当量とした。画像比率5%の横線の具体例としては、1ドットライン印字後、19ドットライン非印字を繰り返すような画像が挙げられる。
画像形成プロセスにおいて、感光体ドラム1は、240mm/secの回転速度(第1速度)で画像形成装置により図中矢印r方向へ回転駆動する第1モードの動作を行う。また、本実施形態の画像形成装置においては、厚い記録紙(厚紙)通紙時における定着のための熱量を確保するため、第1速度よりも遅い60mm/sec(第2速度)のプロセススピードの低速モード(第2モード)を有している。なお、本実施形態おいては、2種類のプロセスモード(大モード、第2モード)のみの動作であるが、記録紙の厚み等に応じて、複数のプロセスモードを有し、各プロセスモードに対応した制御を実行可能に構成されていてもよい。
<<実施形態2>>
次に、図4を参照して、実施形態2について説明する。図4は、実施形態2に係るカートリッジの構成を示す概略断面図である。実施形態2に係る画像形成装置は、転写式電子写真プロセス利用、トナーリサイクルプロセス(クリーナレスシステム)のレーザプリンタである。前述の実施形態1の画像形成装置と同様の点については再度の説明を省略し、異なる点についてのみ以下説明する。本発明の実施形態1と最も異なる点は、感光体ドラムをクリーニングするクリーニングブレード9を廃し、転写残トナーをリサイクルすると
ころにある。転写残トナーが帯電など他のプロセスに悪影響を及ぼさないように、転写残トナーを循環させて現像装置4に回収する。具体的には、実施形態1に対し以下の構成を変更した。
帯電について、帯電ローラ2は実施形態1と同様のものを用いているが、帯電ローラ2のトナー汚れを防止する目的から帯電ローラ当接部材20を備える。帯電ローラ当接部材20は、100μmのポリイミドのフィルムを使用し、線圧10(N/m)以下で帯電ローラ2に当接する。ポリイミドを用いたのは、トナーに対し負電荷を与える摩擦帯電特性を有しているためである。帯電ローラ2がその帯電極性と逆極性(プラス極性)のトナーで汚れた場合であっても、帯電ローラ当接部材20がトナーの電荷をプラスからマイナスへと帯電し、帯電ローラ2が速やかにトナーを吐き出し現像装置4に回収することが可能となる。
また、現像装置4でのトナー回収性を向上するため、暗電位Vの絶対値および、Vbackの値を大きく設定した。具体的には、帯電ローラ2への印加電圧を−1350Vとすることで、感光体ドラム1表面を一様な表面電位V=−800Vを設定した。さらに、現像バイアスを−300Vとすることで、Vback=500Vと設定した。
<現像ローラの作製>
以下、後述する実施例、比較例で用いた現像ローラ14(現像ローラA〜E)の作製方法等について説明する。なお、実施形態1の画像形成装置の構成に、現像ローラAを適用したものを実施例1、現像ローラBを適用したものを比較例1、現像ローラCを適用したものを比較例2、現像ローラEを適用したものを実施例2とする。また、実施形態2の画像形成装置の構成に、現像ローラAを適用したものを実施例3、現像ローラBを適用したものを比較例3、現像ローラCを適用したものを比較例4、現像ローラEを適用したものを実施例4とする。
(現像ローラAの作製)
実施例1、3で用いる現像ローラAは、以下のように作製した。導電性支持体である外径φ6(mm)の芯金電極14aの周囲に、導電剤が配合された導電性の基層としてのシリコンゴム層14bを設けた。シリコンゴム層14bの表層には粗し粒子と導電剤を分散させたウレタン樹脂を10μmコーティングし、現像ローラA全体の外径はφ11.5(mm)とした。さらに、表面層として、電子線蒸着によりAl(酸化アルミニウム)層を100nm設けた。現像ローラAの抵抗は、シリコンゴム層とウレタン樹脂とAl層を一体に切り出し、厚さ方向に200Vを印加した時に約10Ωcmであった。また、Al層(表面層)の体積抵抗ρは約1014Ωcmであった。
(現像ローラBの作製)
比較例1、3で用いる現像ローラBは、以下のように作製した。導電性支持体である外径φ6(mm)の芯金電極14aの周囲に、導電剤が配合された導電性のシリコンゴム層14bを設けた。シリコンゴム層14bの表層には、表面層として粗し粒子と導電剤を分散させたウレタン樹脂を10μmコーティングし、現像ローラB全体の外径はφ11.5(mm)とした。現像ローラBの抵抗は、シリコンゴム層とウレタン層を一体に切り出し、厚さ方向に200Vを印加した時に約10Ωcmであった。また、ウレタン層の体積抵抗ρは約10Ωcmであった。
(現像ローラCの作製)
比較例2、4で用いる現像ローラCは、現像ローラBに対して平均体積抵抗を大きくすることを目的に、以下のように作製した。現像ローラCは導電性支持体である外径φ6(mm)の芯金電極14aの周囲に、導電剤が配合された導電性のシリコンゴム層14bが
設けられている。シリコンゴム層14bの表層には、粗し粒子や導電剤を分散しないウレタン樹脂10μmを表面層としてコーティングしており、現像ローラC全体の外径はφ11.5(mm)とした。現像ローラCの抵抗は、シリコンゴム層とウレタン樹脂を一体に切り出し、厚さ方向に200Vを印加した時に約10Ωcmであった。また、ウレタンの体積抵抗ρは約1010Ωcmであった。
(現像ローラDの作製)
現像ローラDは、以下のように作製した。導電性支持体である外径φ6(mm)の芯金電極14aの周囲に、導電剤が配合された導電性のシリコンゴム層14bを設けた。シリコンゴム層14bの表層には粗し粒子と導電剤を分散させたウレタン樹脂を10μmコーティングし、現像ローラD全体の外径はφ11.5(mm)とした。さらに、表面層として、電子線蒸着によりAl膜を1μm設けた。現像ローラDの抵抗は、シリコンゴム層とウレタン樹脂とAl膜を一体に切り出し、厚さ方向に200Vを印加した時に約1010Ωcmであった。また、Al膜の体積抵抗ρは約1014Ωcmであった。現像ローラDは、実施例1、3で用いた現像ローラAのAl層の膜厚を大きくし、1μmとした例である。
(現像ローラEの作製)
実施例2、4で用いる現像ローラEは、以下のように作製した。導電性支持体である外径φ6(mm)の芯金電極14aの周囲に、導電剤が配合された導電性のシリコンゴム層14bを設けた。シリコンゴム層14bの表層には粗し粒子と導電剤を分散させたウレタン樹脂を10μmコーティングし、現像ローラE全体の外径はφ11.5(mm)とした。さらに表面層として、電子線蒸着によりAl膜を200nm設けた。さらに、150℃下で、30分加熱した。現像ローラEの抵抗は、シリコンゴム層とウレタン樹脂とAl膜を一体に切り出し、厚さ方向に200Vを印加した時に約1010Ωcmであった。また、Al膜の体積抵抗ρは約3.0×1014Ωcmであった。
なお、表面層とは、トナーと接触する現像ローラ14表面に形成された最表層のことである。最表層以外の内部の構造は、少なくとも1層以上で構成されていれば、本発明においては、同様の効果を得ることができる。なお、本実施例では、表面層として、酸化アルミニウムを使用したが、酸化アルミニウム以外のアルミナを用いて表面層を形成することもできる。アルミナとは、αアルミナやγアルミナ等の酸化アルミニウム、ベーマイトや擬ベーマイト等の酸化アルミニウム水和物、水酸アルミニウム、アルミニウムアルコキシドを加水分解、縮合反応により得られるアルミニウム化合物のことである。
<実施例1>
以下、実施形態1のカートリッジの構成に現像ローラAを用いた実施例1について詳細に説明する。発明者らは、鋭意検討を重ね以下の(式1)の関係を有する時、カブリ量を著しく抑制することを見出した。なお、カブリとは、感光体ドラム1と現像ローラAが接触する現像ニップ部Nで、トナーの電荷が減衰したり、トナーの極性が反転することにより、本来印字しない非画像部(未露光部)においてトナーがわずか現像され地汚れのように現れる画像不良のことである。カブリ量とは、カブリの発生によって、感光体ドラム1上に転移したトナーの量である。
Figure 2015094894
ここで、ρは現像ローラの表面層の体積抵抗、dは表面層の膜厚である。また、T
は、現像ローラAの回転によって現像ローラAと感光体ドラム1との当接部である現像ニップ部Nに進入したトナーが、現像ニップ部Nを通過するために要する時間である。実施例1に係る画像形成装置は、プロセススピードが240mm/sec(第1速度)と60mm/sec(第2速度)の2つのモード(第1モード、第2モード)を有している。上述の周速比と現像ニップ部Nの幅(1.1mm)を考慮すると、トナー通過時間Tは、各モードにおいて、それぞれ3.91msec、15.7msecとなる。また、Vは、感光体ドラム1と、トナーを担持する現像ローラが当接した状態で、現像ニップ部Nにおいける感光体ドラム1の表面電位である。すなわち、Vは、感光体ドラム1と現像ローラAがトナー12層を介して近接した時のトナー層に実質的に印加される実効電圧であり、詳細については後述する。
また、q/sは、現像ローラ上のトナー層と感光体ドラム1が当接する直前のトナー層を形成するトナーの平均表面電荷密度である。その測定は、ホソカワミクロン社製のE−spartアナライザを用いて、個々のトナー12の表面電荷密度を3000個測定し、その平均値を算出した。実施例1におけるトナーの平均表面電荷密度は、−32μC/mであった。トナーの平均表面電荷密度の測定は、試験環境30℃、80%RH、100枚印字終了後、24時間放置後に行った。なお、この印字テストは、画像比率5%の横線の記録画像を連続的に通紙して行った。ここでは、画像比率5%の横線の画像として、1ドットライン印字後19ドットライン非印字を繰り返す画像を用いた。
次に、(式1)の物理的意味について、図13を参照して説明する。図13は、現像ローラ内部、現像ローラ表面(現像ローラの表面層、現像ローラ表面のトナー層)の等価回路を示す模式図である。図13(a)は現像ローラの内部、現像ローラの表面の等価回路を示し、図13(b)は図13(a)に示す等価回路を近似的に置き換えた等価回路を示している。なお、ここで、現像ローラ表面とは、現像ローラの表面層と表面層上のトナー層であり、現像ローラの内部とは、現像ローラのうち表面層を除いた部分をいう。
現像ローラの内部、現像ローラの表面層、現像ローラ表面上のトナー層の模式的な等価回路と、そこに電圧を印加した時の応答について考える。現像ローラの内部は、抵抗とコンデンサの並列回路で表すことができ、現像ローラの内部が多層で形成される場合は、さらにそれらの直列回路で表すことができる。図13(a)においては、現像ローラの内部が二層で形成された場合を示している。
現像ローラの表面層も同様に現像ローラ内部と直列に接続された、抵抗とコンデンサの並列回路で表せる。トナー層はコンデンサを含むが、それに並列された抵抗に相当する成分は、複雑な挙動をし、単純な等価回路に表すことができない。それはトナーが空間電荷を持っており、その空間電荷が現像ローラ表面と電気的な相互作用をすることで、電流を流すような作用をする成分だからである。この相互作用は、トナーの単位表面積あたりの空間電荷と再結合するような空準位が、現像ローラ表面にどれだけの密度で形成されるかで決まると考えられる。つまり、トナーの電荷が減衰するという現象は、上記の等価回路を通じて、図13(a)の破線で囲われた現像ローラ表面にどれだけの電荷が流入するかで決まると考えられる。
問題を簡単にするために、上記の等価回路を図13(b)に示す近似的な等価回路に置き換える。まず、現像ローラ内部は導電性であるため、単純な抵抗で置き換えても問題はない。次に、トナー層は現像ローラ表面の電荷量に応じて電流を流すから、トナー層の抵抗に相当する成分はいったん除外し、単純なコンデンサとする。そして、トナー層のコンデンサと表面層のコンデンサに挟まれた現像ローラ表面に流れる電荷量を考え、トナーの電荷量と比較することで、トナー層の電流、すなわちトナーの電荷量の減衰を表現できると考えられる。現像ローラ表面の電荷量やトナーの電荷量は、単位面積当たりの表面電荷
密度で考えるのが良い。なぜならば、トナーは回転しないときは電流を流さないが、回転すると電流を流すなど、表面の空間電荷が接続された端子と直接接することで電荷をやり取りする性質を持つからである。
次に、図13(b)を参照して、電荷が表面層の抵抗側を通過する経路Aと、コンデンサ側を通過する経路Bについて考える。経路Bで流れる電荷は、表面層とトナー層に分担される電荷量を変化させるが、その総量である現像ローラ表面の電荷量は変化させない。したがって経路Bを通過する電荷はトナーの電荷を減衰させない。
現像ローラ表面の電荷量を変化させるのは、経路Aを流れる電荷である。経路Aを流れる電荷量は、表面層やトナー層のコンデンサの影響を受けるが、それが最大となるのは表面層のコンデンサを排除し、トナー層のコンデンサを短絡した場合である。このとき、現像ローラ内部の抵抗は小さいことを考慮すると、全体の電気伝導を支配するのは表面層の抵抗ということになる。
表面層の体積抵抗をρ、膜厚をdとすると、単位面積当たりの抵抗はρとなる。上記の経路Aを流れる電荷量が最大となるときの条件で考えると、表面層に全体の実効電圧Vがそのまま印加される。このときの電流密度はV/ρとなる。またコンデンサの充電による電流の低下を考えないから、経路Aを通じて現像ローラ表面に流入する電荷量は、電界が印加される時間をTとして、VT/ρとなる。
したがって、(式1)の左辺は現像ローラ表面に流入する電荷密度を示し、右辺はトナーの表面電荷密度を示している。すなわち、(式1)は、現像ローラ表面の電荷密度とトナーの表面電荷密度とを比較して、現像ローラ表面の電荷密度をトナーの表面電荷密度以下にするという条件を表現している。
表面電荷密度は、その値が大きいとき、トナー表面に存在する電荷量が大きいのはもちろん、電荷が密に形成されていることを意味する。逆に値が小さいときは、電荷量が小さいことはもちろん表面に形成された電荷同士が、疎であり距離が離れていることを意味する。
図6を参照して、(式1)の関係を満たす場合、トナー電荷の減衰を抑制できるメカニズムについて述べる。図6は、トナーの電荷の減衰について説明するための模式図である。図6(a)は、現像ローラ表面に誘起される電荷密度がトナーの表面電荷密度よりも大きい状態を示しており、図6(b)は、現像ローラ表面に誘起される電荷密度がトナーの表面電荷密度よりも小さい状態を示している。
図6(a)に示すように、現像ローラ表面に誘起される電荷密度がトナーの表面電荷密度よりも大きい場合、現像ニップ部Nにおいて、トナー表面の電荷(負極性)は現像ローラに誘起された逆極性の電荷(正極性)と接触し、再結合する確率が高い。すなわち、トナー表面に存在した電荷は0となり、トナーの電荷が減衰しやすい状態となる。
一方、図6(b)に示すように、現像ローラ表面に誘起される電荷密度がトナーの表面電荷密度よりも小さい場合、現像ニップ部Nにおいて、トナー表面の電荷は現像ローラ表面に誘起された逆極性の電荷と接触する確率は低いため、再結合しにくい。つまり、トナー電荷の減衰を著しく抑制することができる。
すなわち、現像ローラ14の表面電荷密度をトナー12の表面電荷密度以下にすると、トナー電荷の減衰が抑制されることが分かる。
次に、図12を用いて、トナー層に実効的に印加される実効電圧Vについて説明する。図12は、トナー層に印加される実効電圧について説明する模式図である。図12(a)は、現像ニップ部付近を示す概略図であって、図12(b)は、現像ローラと感光体ドラム表面に保持される電荷量Qについて説明するための模式図である。現像ローラと非接触時に感光体ドラム1表面に保持される電荷量Qは、感光体ドラム1のキャパシタンス(静電容量)C、感光体ドラム1の暗電位Vを用いて、下記の(式2)で表される。
Figure 2015094894
一方、現像ローラが感光体ドラム1と当接時の感光体ドラム1上の電位Vは、トナー層に実質的に印加される実効電圧Vと現像電圧Vdcを用いて下記の(式3)で表される。なお、この式からも分かるように、実効電圧Vは感光体ドラム1上の電位Vと現像ローラ14の表面電位Vdcとの電位差である。
Figure 2015094894
また、感光体ドラム1と現像ローラAが当接する前と当接後の電荷量は保持されるため、電荷量Qは、感光体ドラム1のキャパシタンス(静電容量)C、トナー層のキャパシタンス(静電容量)Cを用いて下記の(式4)で表される。
Figure 2015094894
そして、上述したように、Vback=V−Vdcの関係が成り立つため、(式2)〜(式4)を用いて、下記の(式5)の関係が成り立つ。
Figure 2015094894
これは、空間電荷を挟んだ誘電体の分圧を考えればよい。任意の面積をS、真空の誘電率をε0、電荷輸送層の比誘電率をε、膜厚をd、トナー層の比誘電率をε、層厚をdとして、Cは下記の(式6)で表され、Cは下記の(式7)で表される。厳密には表面層のキャパシタンスも考慮する必要があるが、トナーや感光体ドラムに比べ十分低抵抗であるため無視する。
Figure 2015094894
Figure 2015094894
各比誘電率は、Solartron社製の1260型インピーダンスアナライザ、1296型インピーダンスアナライザを用いて、インピーダンス測定から求めた。本実施例においてεは2、εは3であり、感光体ドラム1の膜厚dは23μm、トナー層厚dは10μmである。ここで、トナー層厚dは、レーザ顕微鏡により、トナーコートしている部分としていない部分の差を長手10点計測し、平均値をした。ここから、C/(C+C)=(ε/d)/(ε/d+ε/d)=0.40となり、実効電圧Vは、Vbackの約40%程度の値になった。
(式5)から、C/(C+C)は、1より大きい値になることはないため、実効電圧Vは、Vbackよりも小さい値となることを示している。感光体ドラム1は、印字枚数が増加すると削れが発生し、膜厚が小さくなると感光体ドラム1のキャパシタンスCは大きくなり、トナー層の影響が小さくなる。つまり、実効電圧Vは、Vbackに近い値となる。実効電圧Vを小さくするためには、感光体ドラム1の膜厚が大きいことが好ましい。一方、トナー層厚が変化しても実効電圧Vは、変化する。つまり、感光体ドラム1やトナー層電圧が変化しても実効電圧Vは、Vbackより大きくなることはないため、(式1)の実効電圧Vの代わりにVbackとして下記の(式8)を満たす時、経時的に安定してトナー電荷の減衰を抑制することができると考えられる。
Figure 2015094894
ここで、実施例1で用いた各値を表1に示す。
Figure 2015094894
さらに、トナーの電荷の減衰のしやすさと(式1)の関係を検証するため、平均抵抗を現像ローラBよりも大きくした現像ローラCを用いて検証を行った。まずは、カブリ量を測定した。カブリ量の評価方法は以下のように行った。
ベタ白画像の印字中に画像形成装置の画像形成動作を停止する。現像工程の終了後、かつ、転写工程前の感光体ドラム1上のトナーを一旦透明性のテープに転写し、トナーが付着したテープを記録紙などに貼り付ける。また同一の記録紙上に、トナー付着していないテープも同時に貼り付ける。その記録紙に貼り付けられたテープの上から、光学反射率測定機(東京電飾製TC−6DS)によりグリーンフィルタによる光学反射率を測定し、トナー付着していないテープの反射率から差し引いてカブリ分の反射率量を求めカブリ量として評価した。カブリ量はテープ上を3点以上測定しその平均値を求めた。
カブリ評価は、試験環境30℃、80%RH、100枚印字終了後、24時間放置後に行った。印字テストは、画像比率5%の横線の記録画像を連続的に通紙して行った。ここでは、画像比率5%の横線の画像として、1ドットライン印字後19ドットライン非印字を繰り返す画像を用いた。
ここで、図3を用いて、カブリ(%)とVbackの関係について説明する。図3は、Vbackと、現像ローラA、B及びCのカブリ量の関係について示すグラフである。ここで、Vback(=V−Vdc)の値は、現像ローラに印加する電圧Vdcを変更することで調整した。図3より、Vbackの値が大きくなるにつれて、現像ローラB、Cのカブリ量が大きくなることが分かる。
図5は、Vback=500V時の現像ローラCの現像ニップ部通過前後のトナーの表
面電荷密度q/sを比較したグラフである。図5の縦軸は、横軸に示す電荷密度の値をとるトナーの個数頻度を示している。本例では3000個のトナーを測定した。図5から分かるように、現像ローラ14上のトナー12の表面電荷密度q/sは、現像ニップ部Nを通過することで減衰していることを確認した。結果、カブリは促進される。
次に、上記(式1)とトナー電荷の減衰量を検証するため、現像ローラCを用いて、現像ローラの表面電荷密度とトナーの表面電荷密度の比と、トナーの表面電荷密度の減衰率(q/s減衰率)の関係を調べた。q/s減衰率とは現像ニップ部N通過前のq/sと現像ニップ部N通過後のq/sの差を現像ニップ部N通過前のq/sで除したものである。
Figure 2015094894
(式9)は1以下であれば、(1)式を満たし、1より大きければ(式1)の範囲外であることを示す。以下の検証において、変化させるパラメータ以外は、実効電圧V=200V、現像ニップ部N通過時間T=19.6msec(ただし、図8(b)に示すq/sの値の水準振り(q/s振り)については4.6msec)、表面層の膜厚d=10μmで固定した。
図7〜図9は、q/s減衰について説明するためのグラフである。図7〜図9において、縦軸はq/s減衰率(範囲:−0.1〜+0.6)であり、横軸は(式9)の値(範囲:1×10−1〜1×10)を示している。
まず、実効電圧Vを変化させた時について検証を行った。具体的には実効電圧Vを60V、80V、120V、160V、200Vに変化させたときの(式9)に対するq/sの減衰率を求め、結果を図7(a)に示す。この結果から、実効電圧Vの値が大きくなることで、(式9)の値が大きくなるとq/s減衰率が大きくなることが分かる。
また、同様に現像ニップ部N通過時間Tを4.6ms、9.2ms、13.9ms、19.6msとなるように、プロセススピード変えることにより現像ニップ部N通過時間変化に対するq/sの減衰率を求め、結果を図7(b)に示す。この結果から、現像ニップ部N通過時間Tの値が大きくなることで、(式9)の値が大きくなるとq/sの減衰率が大きくなることが分かる。
さらに、表面層の膜厚dを10μmと60μm変化させたときの結果を図8(a)に示す。図8(a)より表面層の膜厚dを大きくすることで、(式9)の値が大きくなるとq/sの減衰率が大きくなることが分かる。また、トナー電荷q/sを1.64×10−5C/m、2.56×10−5C/m、3.28×10−5C/mにそれぞれ変化させた結果を図8(b)に示す。この結果から、q/sの値を小さくすることで、(式9)の値が大きくなるとq/sの減衰率が大きくなることが分かる。なお、q/s振りはトナーの外添剤の添加量を変化させることで行った。
さらに、図7(a)、図7(b)、図8(a)、図8(b)の結果を同一グラフ上にまとめたものを図9に示す。図9に示すように、(式9)すなわち現像ローラの表面電荷密度とトナーの表面電荷密度の比の値と、トナーの表面電荷密度の減衰率には高い相関関係があることが分かった。
さらに、図9には、現像ローラAを用いた実施例1の(式9)の値を表記している。実施例1の条件下における(式9)の比は、1以下、すなわち、(式1)を満たしており、電荷量の減衰を著しく抑制できることが分かった。
図11は、現像ローラAを用い、現像ニップ部通過前後のトナーの表面電荷密度q/sを比較したグラフである。図11の縦軸は、横軸に示す電荷密度の値をとるトナーの個数頻度を示している。本例では3000個のトナーを測定した。図11によると、現像ニップ部通過後におけるq/s減衰が抑制されていることが分かる。つまり、(式1)を満たすことにより、トナーの電荷量の減衰を抑制することで、カブリ量を著しく抑制することができる。
また、感光体ドラム1と現像ローラ14に周速差が大きくなると、トナーの電荷の減衰量が大きくなることが分かった。これはトナー12が回転して現像ローラに接触するため、トナー表面の電荷が現像ローラ14表面に誘起された電荷と接触する確率が増加していることを示唆すると考えられる。このことからも、本件の電荷減衰メカニズムが正しいと考えられる。
次に、下記(式10)で表される本発明の条件について説明する。
Figure 2015094894
ここで、現像工程時にトナー層および現像ローラ表面層の各層に対して、誘電成分により分割された電圧がかかる。そのとき、誘起される電荷量Qは、下記の(式11)で表される。
Figure 2015094894
は表面層の容量、Vは表面層の分担電圧、Cはトナー層の容量、Vはトナー層の分担電圧である。トナー層の分担電圧Vより表面層の分担電圧Vが大きくなると、現像するための必要な電圧が得られなくなるため、現像できるトナー量が激減、すなわち、現像性が低下する。つまり、現像性の低下を抑制するためには、V/V>1満たす必要がある。すなわち、(式11)から、C/C>1を得ることができる。さらに、CεS/d、CεS/dの関係が成り立つことより、(式10)を得ることができる。ここで、εは現像ローラの表面層の比誘電率である。
d/εの形は、電気的に等価な厚さを示している。つまり、電気的に等価な表面層の厚さがトナー層より厚いと、現像特性が現像ローラに近づき、現像するのに高い電圧を必要とし、現像部と非現像部の電位差を十分確保できないため濃淡画像エッジ部での鮮明さが失われたりする傾向が顕著となる。
さらに、図10を参照して、表面層の膜厚に関して説明する。図10は、膜厚に対するベタ濃度の推移及び平均電荷量Q/M[uC/g]の推移を示している。Mはトナーの電荷の質量[g]である。図10(a)は膜厚に対する濃度の推移及び平均電荷量の推移を示すグラフであり、図10(b)は、膜厚(nm)が10、100、500、1000の場合の濃度、平均電荷量を示す表である。発明者らが鋭意検討を重ねた結果、上述の(式10)を満たしているにも関わらず、表面層の厚みが1um(1000nm)以上のときに濃度低下が生じる場合があることが分かった。
図10より、1um(1000nm)時に著しく電荷量が上昇するとともに、濃度が減少していることが分かる。この現象は、現像コントラス(|Vdc−V|)を埋めるために必要となる電荷量よりも、現像ローラ上に形成されたトナー層の電荷量が大きいために生じると考えられる。つまり、1um以上の表面層を形成する時は、トナーの電荷量が著しく大きくなるために、現像コントラスト分のトナー量が少なくなり、現像効率が低下すると考えられる。
上記現象のメカニズムは概ね以下のように考えられる。現像ローラAのAl表面層は、電子線加熱を用いた真空蒸着により、弾性層を有する現像ローラ表面に形成されている。一方、現像ローラAは、規制ブレード16や感光体ドラム1と当接するため、それら当接部で微小な変形を生じている。その動きに表面層が追従するために細かい粒塊を形成していると思われる。そのため、表面層が1um未満では、粒塊間の隙間により局所的に現像ローラ側へ、トナー電荷のリークが生じていると考えられる。またその時の電荷の移動はトンネル電流が支配的と考えられる。
一方、1umより大きいときは、表面層として、現像ローラ表層をほぼ完全に覆っているため、現像ローラ側への電荷のリークが生じないと考えられる。また、表面層の膜厚が大きくなると、表面層の変位が当接部より広い範囲において変形するが、表面層そのものの変形量は小さくなり、細かい粒塊が生じにくくなる。結果、リーク発生が生じにくくなり、トナー層の著しい電荷量の増加を生じ、濃度低下を引き起こすと考えられる。
つまり、本発明においては、(式10)を満たすことで、現像するための必要な電圧条件を満たして現像性を維持し、表面層の膜厚を1um未満にすることで、局所的なリークを生じさせて過度なトナー電荷の上昇を抑制している。結果、現像性を維持しつつ、カブリ量を著しく抑制することができる。
以下、表2に、実施形態1(実施例1、2、比較例1、2)におけるカブリ評価結果、表3に、実施形態2(実施例3、4、比較例3、4)におけるカブリ評価結果を示す。なお、カブリ評価の方法は上述した実施例1と同様である。評価結果については、以下の5段階に分けてランク付けをした。
××:カブリ量が5.0%以上である。
×:カブリ量が3.0%以上5.0%未満である。
△:カブリ量が1.0%以上3.0%未満である。
○:カブリ量が0.5%以上1.0%未満である。
◎:カブリ量が0.5%未満である。
なお、100枚印字後におけるカブリ評価を表中の「初期カブリ」に示し、3000枚印字後におけるカブリ評価を表中の「耐久カブリ」に示す。
表2、3に示すように、現像ローラBを用いた比較例1、3において、トナーの平均表面電荷密度は−24μC/mであった。また、現像ローラBよりも平均抵抗を大きくした現像ローラCを用いた比較例2、4において、トナーの表面電荷は−38μC/m
あった。
表面層の膜厚を0.2μm(200nm)、体積抵抗3.0×1014Ωcmとした現像ローラEを用いた実施例2、4において、トナーの表面電荷は−32μC/mであった。
Figure 2015094894
Figure 2015094894
<実施形態1におけるカブリ評価結果>
比較例1において、通常速モード時の初期においてカブリは良好である。この理由は、Vbackが小さく、現像ニップ部N通過時間Tが小さいため、現像ローラ側へのトナー電荷が逃げにくいためと考えられる。またトナー劣化も進行していないため、トナーの電荷量の絶対量が大きいため、トナー電荷が減衰しても、著しくカブリ量の増加を抑制できると考えられる。しかしながら、厚紙等を通紙時に実行される低速モード時においては、現像ニップ部N通過時間Tが増加し、トナー電荷が現像ローラ側へ逃げやすくなるため、カブリ量の増加が認められる。
また、比較例2において、現像ローラ側への逃げを抑制するため、現像ローラの抵抗を大きくした例であり、比較例1に比べ改善するものの、低速モード時にカブリ量が増加する。
一方、本発明の実施例1においては、通常速モード時および低速モード時とともにカブリを抑制し良好な画像を得ることができる。その理由は、トナーの表面電荷密度よりも現像ローラ表面に誘起される電荷が小さく、トナー上の電荷と現像ローラ上に誘起された電荷の接触する確率を低くしているため、トナー上の電荷の減衰が抑制されているからと考えられる。
また、表2の耐久カブリの欄で示されるように、通紙枚数が増加したときに、比較例1、2は、著しいカブリ量の増加が発生する。この理由としては、以下のようなことが考えられる。
まず、印字枚数が増加するとトナーの劣化が進行し、トナーの電荷量の減少が生じる。結果、カブリ量の増加を促進する。さらに、トナー層に印加される実効電圧Vは、V=C/(C+C)Vbackによって表される。感光体ドラム1の電荷輸送層の膜厚は
、クリーニングブレード9により削られると、Cは膜厚に反比例するため大きくなる。その結果、Cの影響が小さくなり、実効的電圧Vは、Vbackに近くなる。その結果、現像ニップ部N間において、トナー層にかかる実効電圧Vは大きくなり、トナー電荷の減衰及びカブリ量が著しく増加すると考えられる。
一方、本発明の実施例1においては、トナー表面の電荷密度より現像ローラに表面に誘起される電荷密度が小さいため、カブリ量を著しく抑制することができる。さらに、本発明の実施例2においては、実効電圧はVback以上にはならいことから、実効電圧がVbackの値であるときのトナー表面の電荷密度より現像ローラ表面に誘起される電荷が小さく設定されている。そのため、通紙枚数増加時においても著しくカブリ量を抑制することができる。
以上、述べたように、(式1)を満たすことにより、トナー電荷の減衰を抑制することでカブリ量を抑制することができる。また、(式10)を満たすことにより、現像するために現像ローラ14に必要な電圧を供給することができ現像性を維持することができる。また、現像ローラ14の表面層の膜厚dを1um未満にすることで、局所的なリークを生じさせて過度な電荷の上昇を抑制する。実施例1、2においては、これら条件を満たしており、カブリ量が増加しやすい低速モード時や、印字枚数増加時においても、安定してカブリ量を抑制でき、経時的に良好な画像形成を行うことができる。
<実施形態2における評価結果>
実施形態2に係る画像形成装置は、クリーニングブレード9を有しておらず、転写工程で転写されずに感光体ドラム1上に残留した転写残トナーが、帯電ローラ2通過時にネガ化され、現像ニップ部Nにおいて現像装置4に回収されるように構成した例である。また、現像ニップ部Nでの戻りトナーの回収性を向上するため、Vbackを500Vと大きく設定した例である(このときのVbackを以下、高Vbackという)。
このため、従来の現像ローラB、Cを用いた比較例3、4において、著しくカブリ量が増加する。また、経時変化時においても著しいカブリ量の増加を生じる。一方、本発明の実施例3及び実施例4は、現像ローラ表面に誘起される電荷密度をトナー表面の電荷密度以下に設定しているため、トナー電荷の減衰およびカブリ量を著しく抑制することができる。特に、実施例4においては、実効電圧VはVback以下であることから、実効電圧VがVbackの値であるときのトナー表面の電荷密度より現像ローラ表面に誘起される電荷を小さく設定している。そのため、通紙枚数増加時においても著しくカブリ量を抑制することができる。
特に、高Vbackでの使用に対して著しくカブリ量抑制出来るため、転写残トナーを現像装置4へ回収するためのトナー回収性が高い状態を維持しながら使用でき、より安定した画像を得ることができる。
以上、述べたように本発明の実施例3、4においては、カブリ量が増加しやすい低速モード時や印字枚数増加時に加えて、高Vback時に、高いトナー回収性を維持しつつ、安定してカブリ量を抑制でき、経時的に良好な画像形成を行うことができる。
1…感光体ドラム(像担持体)、14…現像ローラ(現像剤担持体)、17、18…電圧印加手段

Claims (10)

  1. 表面に形成される潜像に現像剤が供給されることにより形成される現像剤像を担持可能な像担持体と、
    現像剤を担持して回転可能に設けられ、前記像担持体に当接して現像剤を供給する現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体に担持される現像剤の層厚を規制する規制部材と、
    前記現像剤担持体に電圧を印加する電圧印加手段と、
    を有する画像形成装置において、
    前記現像剤担持体は、導電性の基層と、前記基層を覆う表面層とを備え、
    前記表面層の体積抵抗をρ、膜厚をd、比誘電率をεとし、
    前記規制部材によって層厚が規制された前記現像剤担持体上の現像剤の表面電荷密度をq/s、比誘電率をε、層厚をdとし、
    前記現像剤担持体との当接領域における前記像担持体の表面の電位をVとし、
    前記現像剤担持体の回転により前記当接領域に進入した現像剤が、前記当接領域を通過するのに要する時間をTとした場合に、
    Figure 2015094894
    Figure 2015094894
    を満たすことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記膜厚dは1μmよりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記像担持体の表面を帯電する帯電装置と、帯電された前記像担持体の表面を露光することにより前記潜像を形成する露光装置とを備える画像形成装置であって、
    前記像担持体の静電容量をCとし、
    前記規制部材によって層厚が規制された前記現像剤担持体上の現像剤の静電容量をCとし、
    前記帯電装置によって帯電された前記像担持体の表面のうち露光されない領域の表面電位と、前記現像剤担持体の表面電位との電位差をVback、とした場合に、
    Figure 2015094894
    を満たすことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 表面に形成される潜像に現像剤が供給されることにより形成される現像剤像を担持可能な像担持体と、
    前記像担持体の表面を帯電する帯電装置と、
    帯電された前記像担持体の表面を露光することにより前記潜像を形成する露光装置と、
    現像剤を担持して回転可能に設けられ、前記像担持体に当接して現像剤を供給する現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体に担持される現像剤の層厚を規制する規制部材と、
    前記現像剤担持体に電圧を印加する電圧印加手段と、
    を有する画像形成装置において、
    前記現像剤担持体は、導電性の基層と、前記基層を覆う表面層とを備え、
    前記表面層の体積抵抗をρ、膜厚をd、比誘電率をεとし、
    前記規制部材によって層厚が規制された前記現像剤担持体上の現像剤の表面電荷密度をq/s、比誘電率をε、層厚をdとし、
    前記帯電装置によって帯電された前記像担持体の表面のうち露光されない領域の表面電位と、前記現像剤担持体の表面電位との電位差をVbackとし、
    前記現像剤担持体の回転により前記当接領域に進入した現像剤が、前記当接領域を通過するのに要する時間をTとした場合に、
    Figure 2015094894
    Figure 2015094894
    を満たすことを特徴とする画像形成装置。
  5. 前記膜厚dは1μmよりも小さいことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記像担持体は、前記当接領域における表面移動方向が前記現像剤担持体と同方向となるよう回転可能に設けられ、
    前記現像剤担持体の方が前記像担持体よりも回転の速さが速いことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記現像剤担持体は、前記像担持体に対して当接離間可能に設けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記像担持体が第1速度で回転する第1モードと、前記第1速度よりも遅い第2速度で回転する第2モードとを有する請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記現像剤は一成分非磁性トナーであることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記表面層は、アルミナからなることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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