JPH09281801A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH09281801A
JPH09281801A JP8097910A JP9791096A JPH09281801A JP H09281801 A JPH09281801 A JP H09281801A JP 8097910 A JP8097910 A JP 8097910A JP 9791096 A JP9791096 A JP 9791096A JP H09281801 A JPH09281801 A JP H09281801A
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JP
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photoconductor
toner
developing
developing roller
roller
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JP8097910A
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English (en)
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Hisayoshi Saegusa
久芳 三枝
Takahiro Kojima
隆宏 小島
Takahito Kabai
隆人 樺井
Yoshiaki Okano
義明 岡野
Tetsuya Nakamura
鐵也 中村
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TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本願発明は現像同時クリーニング方式において
現像装置によるトナー回収する能力を向上させた画像形
成装置を提供することを課題とする。 【解決装置】 感光体と、帯電装置と、露光装置と、現
像装置と、転写装置と、転写工程後に感光体に残留する
残留トナーを電気的に制御する導電性を有するリサイク
ル部材と、トナー引き付け用の第1のリサイクル電圧供
給手段と、トナー放出用の第2のリサイクル電圧供給手
段とを備えた現像同時クリーニング方式の画像形成装置
において、現像剤像を感光体に形成する現像用電圧を現
像ローラへ供給する現像用電圧供給装置と、感光体にお
ける非画像形成領域が現像装置を通過している期間の少
なくとも一部の間に現像ローラと感光体との間に作用す
る静電力を強める清掃用電圧を現像ローラへ供給する清
掃用電圧供給装置とを具備することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真プロセスを
利用した画像形成装置に関し、特に感光体に残留する現
像剤を現像装置により回収する現像同時クリ−ニング方
式を採用した画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に電子写真プロセスを利用した画像
形成装置は、感光体である感光体の表面を帯電装置によ
り一様に帯電させ(帯電工程)、次いで光露光により感
光体の表面に所望の画像バターンの潜像を形成し(露光
工程)、次いでその潜像に応じた現像剤であるトナーを
感光体の表面に現像してトナー像を形成し(現像工程)
する。現像工程は、現像装置に設けた現像ローラに電圧
を印加して現像ローラから感光体へトナーを供給するも
のである。次いで、このトナー像を記録紙へ転写し(転
写工程)、次いで記録紙上のトナー像を熱もしくは圧力
などを用いて定着する(定着工程)。
【0003】この画像形成装置では、転写工程を終えた
感光体の表面に未転写のトナーが残留するので、感光体
の表面に残留する未転写トナーを除去(清掃工程)した
後に次の画像形成動作に移る必要がある。そうしなけれ
ば、未転写トナーにより形成された未転写トナー像を感
光体の表面に残したままの状態で次の画像形成を行うこ
ととなり、次に形成する画像の品質を著しく劣化させて
しまう。通常この未転写トナー像はメモリゴーストと呼
ばれている。
【0004】従来、未転写トナーの除去は、掻き落しブ
レードにより感光体の表面から未転写トナーを機械的に
掻き落とし、掻き落としたトナーをシートですくって回
収室に回収する方式のクリーニング装置を感光体の近傍
に設けることにより実施している。
【0005】一方、最近の画像作成装置には、現像装置
において感光体にトナーを供給して現像を行うとととも
に、感光体の表面に残留する未転写トナーを回収する現
像同時クリ−ニング方式を採用したものがある。すなわ
ち、この方式は、感光体と現像装置に設けて感光体に接
触してトナーを供給する現像ローラとの間に電界を形成
して、感光体と現像ローラとの間に感光体にある未転写
トナーを現像ローラ弐移動させるための静電力を発生さ
せて行うものである。
【0006】しかし、このような回収方法を採用する場
合には、クリーナを使用して機械的に掻き落とす場合に
比ぺて、どうしても感光体からの未転写トナーを回収す
る効率が低くなってしまう。これは未転写トナー粒子毎
の特性、例えば帯電量が異なるために、現像ローラと感
光体との間の静電力が全てのトナー粒子に対して均一に
働かないためである。
【0007】そこで、感光体におけるメモリゴーストの
発生を効率的に抑える方法として、特願平6−2097
93号が提案されている。図7および図8はこの提案の
内容例を示している。図7および図8では、回転するド
ラム形の感光体1の周囲に帯電装置2、現像装置3およ
び転写ローラ4を設け、さらに転写ローラ4に対して感
光体回転方向下流側であって帯電装置2より上流側に位
置してリサイクル部材とである回転する導電性ブラシロ
ーラ5を設けている。導電性ブラシローラ5にはトナー
引き付けのために電圧を印加する。なお、現像装置3は
トナーホッパ33、現像ローラ31および供給ローラ3
2を有している。
【0008】図7は転写工程後に感光体1における画像
形成予定領域が導電性ブラシローラ5に接触している場
合を示している。すなわち、感光体1の表面における画
像形成予定領域に残留する未転写トナーTを導電性ブラ
シローラ5に引き付けるために、導電性ブラシローラ5
に第1の電圧を印加して未転写トナーTを感光体1から
導電性ブラシローラ5へ吸い取る。感光体1に形成され
たトナーTの像は記録紙などの記録媒体Pに転写する。
【0009】図8は転写工程後に感光体1における非画
像形成予定領域が導電性ブラシローラ5に接触している
場合を示している。すなわち、導電性ブラシローラ5に
第2の電圧を印加することにより、感光体1における非
画像予定領域の任意の期間に先に導電性ブラシローラ5
が引き付けしたトナーTを感光体1の表面に放出する。
そして、放出したトナーTは帯電装置2で帯電でさせた
後、現像装置3の現像ローラ31で回収する。仮に感光
体1の表面に放出したトナーTの量が多くて現像ローラ
31を通過するトナーTが多過ぎて現像装置3で回収し
きれない場台でも、トナーTが感光体1の非画像領域に
あるために形成画像の画質に直接悪影響を与えない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した画像
形成装置には次に述べる問題がある。記録媒体Pの抵抗
値や表面性が変化し転写効率が極端に低下した場合に
は、転写工程後に感光体1に未転写のトナーTが多くな
る。この場合、前述した導電性ブラシローラ5が引き付
けるトナーTの量が増加するため、トナー引き付け後に
導電性ブラシローラ5から感光体1の表面に放出するト
ナーTの量が増加して感光体1の表面のトナーTが帯電
工程を妨害する。
【0011】そうすると、現像装置3でのトナー回収の
推進力である現像ローラ31と感光体1との間の静電力
が弱くなり、現像装置3におけるトナー回収能力を著し
く低下させる。現像装置3で回収しきれない導電性ブラ
シローラ5からの放出卜ナーTは、再度現像装置3によ
り回収する。このため、連続記録を行ったときに導電性
ブラシローラ5から放出されたトナーTを回収する機会
は、連続記録される記録媒体Pの間の距離によって制約
される。すなわち、感光体1における各画像形成領域の
間にある非画像形成領域の長さによって規定される。
【0012】そして、図9に示すように次の記録媒体P
が次の画像形成準備動作に入るために、導電性ブラシロ
ーラ5への印加電圧を変化させて感光体1の表面にある
未転写のトナーTを引き付けると、導電性ブラシローラ
5に再度未転写のトナーTが付看する。さらに、連続記
録の際には,前述したように導電性ブラシローラ5に付
着するトナーTの量が徐々に増加するために、画像形成
動作中に感光体1にある未転写のトナーTを導電性ブラ
シローラ5により回収することが困難になってしまうと
いう問題が発生する。
【0013】本願発明は前記事情に基づいてなされたも
ので、現像同時クリーニング方式において現像装置の現
像ローラによりトナーを回収する能力を向上させてリサ
イクル部材におるトナー付着量の増加を抑えることがで
きる画像形成装置を提供することを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための装置】請求項1の発明の画像形
成装置は、感光体と、この感光体の表面を帯電する帯電
装置と、帯電後に前記感光体の表面を露光して静電潜像
を形成する露光装置と、前記感光体に接触する現像ロー
ラを有し前記静電潜像と同極性に帯電した現像剤を前記
現像ローラにより前記感光体の静電潜像に接触させて反
転現像する現像装置と、前記感光体に形成した現像剤像
を記録紙に転写する転写装置と、前記静電潜像形成装置
より上流側であって前記転写装置の下流側である位置に
設けられ前記感光体に接触するリサイクル部材と、前記
静電潜像形成装置により前記静電潜像を形成する予定の
前記感光体における画像形成領域が前記リサイクル部材
を通過する前から前記画像形成領域が前記リサイクル部
材を通過する第1の期間に転写工程後に前記感光体に残
留する現像剤を前記リサイクル部材に引き付ける第1の
電圧を前記リサイクル部材へ供給する第1のリサイクル
電圧供給手段と、前記感光体における画像形成予定領域
とは異なる非画像形成領域が前記リサイクル部材を通過
する前から前記非画像形成領域が前記リサイクル部材を
通過する第2の期間の少なくとも一部の間に前記リサイ
クル部材に引き付けている前記現像剤を前記感光体に放
出する第2の電圧を前記リサイクル部材へ供給する第2
のリサイクル電圧供給手段とを備え、前記感光体におけ
る前記非画像形成領域が前記現像装置を通過している期
間に前記非画像形成領域へ放出した前記現像剤を前記現
像ローラと前記感光体との間に作用する静電力により前
記現像ローラへ移動させて回収する画像形成装置におい
て、前記感光体に現像剤像を形成する現像用電圧を前記
現像ローラへ供給する現像用電圧供給手段と、前記感光
体における前記非画像形成領域が前記現像装置を通過し
ている期間の少なくとも一部の間に前記現像ローラと前
記感光体との間に作用して前記感光体にある現像剤を前
記現像ローラへ移動させる静電力を強める清掃用電圧を
前記現像ローラへ供給する清掃用電圧供給手段とを具備
することを特徴とするものである。
【0015】この発明の作用について説明する。所望の
画像データに従って、感光体の表面に静電潜像を形成さ
せて画像形成を行っている時には、現像装置に通常の現
像電位の電圧を電圧印加手段により印加を行うことによ
り感光体の表面にトナー像を形成する。この時、リサイ
クル部材では、静電力を利用して未転写残留トナーの引
き付けを行っているので、現像装置に到達する転写残留
トナー量が微量となりメモリゴーストのない画像形成が
可能となる。また、画像形成動作の前工程や後工程、連
続画像形成時のページ間などの非画像形成動作時に、ト
ナー現像装置へ移動させる静電力を強くするように現像
装置への印加電圧を変化させると、現像装置のトナー回
収能力が向上する。このため、リサイクル部材から多量
のトナーが感光体の表面に放出しても画質劣化を防止す
ることができる。
【0016】すなわち、この発明の構成によれば、現像
装置が通常の画像形成を行う場合には、現像用電圧供給
手段により現像用電圧を現像装置の現像ローラに印加
し、現像ローラが現像剤を感光体に移動する。
【0017】現像装置がトナー回収を行う場合には、現
像ローラと感光体との間に電界を形成し、感光体にある
現像剤を前記現像ローラへ移動させる静電力を発生させ
る。これにより感光体にある現像剤を現像ローラへ移動
させて現像剤を現像ローラにより回収する。この発明で
は、現像装置がトナー回収を行う場合に、清掃用電圧供
給手段により清掃用電圧を現像装置の現像ローラに印加
し、現像ローラと感光体との間に形成した電界を強め
て、現像ローラと感光体との間に作用して感光体にある
現像剤を前記現像ローラへ移動させる静電力を従来に比
較して充分強める。このため、感光体の表面に残留する
未転写のトナーは強力な静電力により現像ローラへ移動
されて現像装置へ回収される。
【0018】これにより感光体の表面に残留する未転写
のトナーが現像装置へ充分に回収されず再度リサイクル
部材へ付着する事態の発生をできるだけ抑制して、再度
リサイクル部材へ付着するトナーの量を減少させる。
【0019】従って、現像同時クリーニング方式におい
て現像装置の現像ローラによりトナーを回収する能力を
向上させてリサイクル部材におるトナー付着量の増加を
抑えることができる。
【0020】また、清掃用電圧供給手段は、既存のもの
である現像用電圧を現像ローラへ供給する現像用電圧供
給手段と併用することにより経済的に得ることができ
る。
【0021】さらに、この発明では感光体と現像ローラ
とを接触させた接触現像方式を採用しており、この方式
では両者を離した方式に比較して感光体と現像ローラと
の間において強い電界を得ることができる。
【0022】請求項2の発明は、請求項1に記載の画像
形成装置において、前記清掃用電圧供給手段が前記現像
ローラへ供給する清掃用電圧は接地レベルであることを
特徴とするものである。
【0023】この発明の構成によれば清掃用電圧供給手
段として新たな電源を必要とすることがなく大変経済的
である。
【0024】請求項3の発明は、請求項1に記載の画像
形成装置において、前記清掃用電圧供給手段は、画像形
成動作起動時に前記帯電装置と前記現像装置の現像ロー
ラとの間に位置する前記感光体における未帯電領域が前
記現像ローラを通過する時に前記現像ローラに電圧を供
給する電圧供給手段と共用することを特徴とするもので
ある。
【0025】従来から画像形成動作起動時に帯電装置と
現像装置の現像ローラとの間に位置する感光体における
未帯電領域が現像ローラを通過する時に、現像ローラに
現像時に印加する電圧とは逆極性の電圧を印加して、感
光体の未帯電領域にトナーが付着することを防止してい
る。この発明の構成によれば、清掃用電圧供給手段を前
記の操作に用いる電圧供給手段と共用することにより、
両方の電圧供給手段を別個に設ける場合に比較して大変
経済的である。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態について図
面を参照して説明する。この実施の形態では、画像形成
装置として、電子写真感光体の帯電極性が正極である接
触型非磁性一成分反転現像方式で現像同時クリーニング
プロセス(クリーナレス方式)を用いたプリンタを対象
にしている。図1はプリンタの概略的構成を示す図であ
り、図2は画像形成プロセスを示す概念図である。図1
および図2において図7ないし図9と同じ部分は同じ符
号を付して示している。
【0027】感光体1は正帯電有機材で形成されたドラ
ム形をなすもので、これは図示しない回転駆動装置によ
り図示矢印方向に回転させる。この実施の形態では感光
体1を正帯電しているが、負帯電とすることもできる。
【0028】スコロトロン型の帯電装置2はこの感光体
1の表面を帯電するものであり、露光装置14はこの帯
電装置2に対して感光体1の回転方向下流側に位置し画
データに基づいて感光体1の表面を露光して静電潜像を
形成するものである。露光装置14はポリゴンモータ1
41を有している。
【0029】非磁性一成分接触式の現像装置3は、非磁
性一成分であるトナーTを溜めるトナーホッパ33と、
トナーTを担持するとともに感光体1の表面(外周面)
に接触する現像ローラ31を有している。
【0030】また、トナーホッパ33に溜めたトナーT
を現像ローラ31に供給する供給ローラ32と、現像ロ
ーラ31で担持したトナーTを薄層化するとともにトナ
ーTを摩擦帯電する現像ブレード34を有している。現
像ローラ31と供給ローラ32は図示しない回転駆動装
置により図示矢印方向に回転させる。トナーカートリッ
ジ35はトナーホッパ33へトナーTを供給するもので
ある。
【0031】転写ローラ4は接触型転写装置において感
光体1の表面に接触する部材の一例であり、これは現像
装置3に対して感光体1の回転方向下流側に位置して感
光体1の表面に接触して設けている。この転写ローラ4
は図示しない回転駆動装置により図示矢印方向に回転さ
せる。
【0032】導電性ブラシローラ5はリサイクル部材の
一例であり、これは転写ローラ4に対して感光体1の回
転方向下流側であって、且つ帯電装置2に対して回転方
向上流側に位置して設けてある。
【0033】この導電性ブラシローラ5は例えば軸の周
囲に導電性材料からなる多数の毛を植設して構成してい
る。導電性ブラシローラ5は感光体1に対して平行に配
置し、軸を電子写真装置を装備する図示しないフレーム
に回転自在に支持して、毛の先端を感光体1の表面に接
触させている。この導電性ブラシローラ5は図示しない
回転駆動装置によりさせる。
【0034】導電性ブラシローラ5は、例えば103
107 Ωcm、600デニール/100フイラメントの
ブラシロールを用いている。しかし、リサイクル部材と
しては、これに限定されず導電性弾性ローラや固定型導
電性ブラシを採用することができる。
【0035】なお、記録紙カセット12は記録紙Pを積
層して収容するものであり、記録紙カセット12と感光
体1との間にはレジストローラ13を設けている。感光
体1に対して記録紙搬送方向下流側には熱ローラ16と
加圧ローラ17を有する定着装置15を設け、さらに下
流側には排出ローラ18を設けている。そして、これら
各構成部品は装置本体11の内部に装備してある。
【0036】電圧供給手段V1は感光体1を正帯電する
ものであり、電圧供給手段V2は帯電装置2に+(プラ
ス)の電圧を印加するものである。電圧供給手段V4a
とV4bは転写ローラ10に対して+(プラス)の電圧
と−(マイナス)の電圧を印加するものである。
【0037】電圧供給手段V5aと電圧供給手段V5b
は導電性ブラシローラ11に電圧を印加するものであ
る。第1のリサイクル電圧供給手段V5aは、露光装置
14により静電潜像を形成する予定の感光体11におけ
る画像形成領域が導電性ブラシローラ5を通過する前か
ら画像形成領域がリサイクル部材5を通過する第1の期
間に転写工程後に感光体1に残留するトナーTを導電性
ブラシローラ5に引き付けるために第1の電圧を導電性
ブラシローラ5へ印加するものである。
【0038】第2のリサイクル電圧供給手段V5bは、
感光体1における画像形成予定領域とは異なる非画像形
成領域が導電性ブラシローラ5を通過する前から非画像
形成領域が導電性ブラシローラ5を通過する第2の期間
の少なくとも一部の間に導電性ブラシローラ5に引き付
けているトナーTを感光体11に放出するために第2の
電圧を導電性ブラシローラ5へ印加するものである。
【0039】電圧供給手段V31aと電圧供給手段V3
1bは現像装置3における現像ローラ31に対して電圧
を印加するものである。現像用電圧供給手段V31a
は、トナーTを感光体1に移動して感光体1の表面にト
ナー像を形成するために現像用電圧を現像ローラ31へ
印加するものである。すなわち、反転現像の場合には感
光体1の帯電と同じ極性の電圧(この実施の形態では正
極)を現像ローラ31に印加する。
【0040】清掃用電圧供給手段V31bは、感光体1
における非画像形成領域が現像装置3を通過している期
間の少なくとも一部の間に、現像ローラ31と感光体1
との間に作用して感光体1にあるトナーTを現像ローラ
31へ移動させる静電力を従来に比較して充分に強める
ために清掃用電圧を現像ローラ31へ印加するものであ
る。すなわち、導電性ブラシローラ5が感光体1に放出
したトナーTを回収する場合に、現像ローラ31と感光
体1との間に形成する電界を強める。具体的には、現像
用電圧供給手段V31aが印加する現像用電圧とは逆極
性の電圧、または接地レベルの電圧を現像ローラ31へ
印加する。また、電圧供給手段V32は供給ローラ32
に対して電圧を印加するものである。
【0041】この実施の形態の画像形成装置における画
像形成プロセスの動作について説明する。画像形成時に
は感光体1が回転される過程で次に述べる動作を行う。
画像形成は、ネガ潜像を形成して反転現像を行い、感光
体1は正帯電させて、トナーTも正帯電させる。感光体
1を回転駆動装置により図示矢印方向に回転させる。感
光体1が回転する過程で以下に述べるプロセスにより画
像形成を行う。
【0042】先ず、通常の画像形成プロセスについて説
明する。プリンタに接続された図示しない制御装置が画
像形成に関する命令と画像形成データを発信する。そう
すると、レーザー露光装置14内のポリゴンモータ14
1が所望の回転数で回転し、定着装置15の加熱ローラ
16がヒーターにより所望の温度になるように温度制御
を開始する。
【0043】次に紙搬送系統と現像装置3および感光体
1などを回転駆動させる回転駆動装置を駆動する。感光
体1が回転する前に電圧供給手段V2により帯電装置2
に電圧を印加し、帯電装置2が感光体1を帯電してその
表面電位を所定の電圧(絶対値で300〜I000V)
にする。
【0044】この画像形成動作起動時には帯電装置2と
現像ローラ31の間に位置する感光体1の表面を帯電さ
せることが物理的に不可能である。この場合、感光体1
の部分が現像ローラ31を通過する間だけ現像ローラ3
1の駆動を停止させて、感光体1へのトナーTが付着す
ることを防止する。または、現像ローラ31へ現像バイ
アスと逆極性の電位(絶対値で50〜400V)を印加
して感光体1へのトナーと付着を防止する。
【0045】転写ローラ4を回転駆動装置により感光体
1の表面に対して順方向に回転駆動させる。転写作業を
行う前に、電圧供給手段V4aによりトナーTと同極性
の電圧(絶対値で200V〜5000V)を転写ローラ
4に印加し、転写ローラ4に付着していたトナーTを感
光体1に移動させる。この感光体1に移動したトナーT
は現像ローラ31にて回収される。その後、感光体1の
表面電位が均一になり、現像装置3における現像ローラ
31の駆動を開始する。そして、用紙カセット12に積
層した記録紙Pの搬送を開始する。
【0046】次いで、制御装置から送信された画像デー
タに従って、露光装置14が感光体1の表面の電荷を消
滅させて表面電位の絶対値を低下させることにより、感
光体1の表面に静電潜像を形成する。現像用電圧供給手
段V31aにより現像ローラ31に対して帯電電位と感
光体1の露光電位との間の電位の電圧を印加する。これ
により現像ローラ31にあるトナーTを感光体1の表面
に移動し、感光体1の表面にトナー像を形成する。
【0047】さらに、電圧供給手段V4bにより転写ロ
ーラ4にトナーTと逆極性の電位(絶対値で200V〜
5000V)の電圧を静電潜像印加することにより、記
録紙Pにトナー像を転写する。その後、記録紙Pを定着
装置3へ搬送してトナー像を定着する。
【0048】一方、転写工程後には感光体1の表面に転
写しきれなかったトナーTが残留する。この実施の形態
における現像同時クリーニングプロセスでは感光体1の
表面に残留する未転写トナーTを現像ローラ31で回収
する。これは現像ローラ31に電圧を印加して現像ロー
ラ31と感光体1との間に電界を形成して、両者の間に
感光体1のトナーを現像ローラ31に移動させるための
静電力を作用させることにより行う。
【0049】しかし、転写残留トナー量が多い場合、現
像ローラ31では回収しきれなくなり、この結果クリー
ニング不良を引き起こす。そこで、未転写残留トナーT
はは現像されたトナー像に応じて付着しているので、電
圧印加した導電性ブラシローラ5により感光体1の表面
にある未転写残留トナーTを引き付けてクリーニング不
良を回避して良好な画像形成を保持する。
【0050】導電性ブラシローラ5は回転駆動装置によ
り回転する。導電性ブラシローラ5は感光体1に対して
周速差をもたせて回転させる(固定式導電性ブラシの場
合はこの限りではない)。この場合、感光体1からトナ
ーTを回収するために導電性ブラシローラ5と感光体1
との接触部における導電性ブラシローラ5と感光体1と
の電位との間にトナーTを感光体1へ移動させる静電力
を発生させる。これは前記接触部にあるトナーTが電荷
qを持っているので、導電性ブラシローラ5と感光体1
との接触部弐おける電界Eにより(1)式で示される静
電力Fが作用する。
【0051】F=q−E…(1) また、導電性ブラシローラ5は未転写トナーTとの接触
時に生じる物理力によってもトナーTを感光体1から導
電性ブラシローラ5へ移動させる。
【0052】次に図3に示すシーケンスを参照して画像
形成のシーケンスについて説明を加える。
【0053】まず、受け待ち状態において、画像形成実
行開始信号により回転駆動装置を駆動させて感光体1と
回転ブラシローラ5と転写ローラ4を回転させる。さら
に、電圧供給手段V5aにより導電性ブラシローラ5に
正極電圧(+300V)を印加する。この結果、導電性
ブラシローラ5は前回の記録時に引き付けした正電荷を
持ったトナーTを感光体1の表面に吐き出す。これと同
時に電圧供給手段V4aにより転写ローラ4にも正極電
圧を印加して、感光体1の表面の正極性に帯電したトナ
ーTが転写ローラに付着しないようにする。
【0054】ところで、画像形成動作起動時に帯電装置
2と現像ローラ31との間に位置する感光体1の部分は
帯電装置2により帯電することが物理的にできない。そ
こで、この感光体1の未帯電部が現像ローラ31を通過
した後に(T1)、現像ローラ31を駆動することによ
って現像ローラ31から感光体1へトナーTが付着する
ことを防止する。定着装置2の温度が設置温度になり、
露光装置14のポリゴンモータ141の回転数が規定値
に到達した時に(TI0)、導電性ブラシローラ5に印
加する電圧を電圧供給手段V5bにより負極性(ー30
0V)に変化させる。これにより導電性ブラシローラ5
は感光体1の表面のトナーTを引き付けして回収する。
【0055】導電性ブラシローラ5が感光体1の表面の
トナーTを回収した領域が露光装置14に到達した時に
(T3)、露光装置14がデータに従って感光体1に対
して露光を行う。この感光体1における露光領域が現像
装置3の現像ローラ31に達する前に(T4)、電圧供
給手段V31aにより現像ローラ31に現像用電圧であ
る正極電圧を印加して感光体1の表面にトナー像を現像
する。
【0056】次いで、トナー像が転写ローラ31に到着
する前に(T5)、電圧供給手段V4bにより転写ロー
ラ31の印加電圧極性を変化させる(−I000V)。
さらに、感光体1のトナー像が転写ローラ4に到達する
のに合わせて、記録紙Pを感光体1と転写ローラ4との
間に搬送する。正極性に帯電した感光体1のトナー像を
転写ローラ4によって記録紙Pに転写する。
【0057】次いで、電圧供給手段V5aにより導電性
ブラシローラ5への印加電圧の極性を変化させる(+3
00V)。これにより導電性ブラシローラ5に付着した
トナーTを感光体1の表面に吐き出す。
【0058】ここで、放出した卜ナーTが露光装置14
による露光領域に達するまで(T6)に露光装置14に
よる露光(T2)を終了するように、導電性ブラシロー
ラ5からのトナー放出夕イミングを設定する。放出卜ナ
ーTが現像ローラ31を通過する前(T7)に、現像ロ
ーラ31への電圧印加を電圧供給手段V31aから電圧
供給手段V31bに切り換える。例えば電圧供給手段V
31bにより接地レベルの電位の電圧を印加する。つま
り、現像ローラ31を接地電位にする。この他に電圧供
給手段V31aから印加する正極電圧とは逆極性の負極
電圧を印加する方法がある。これにより感光体1に放出
された卜ナーTは現像ローラ31によって強力に且つ効
率的に引き付けされて回収される。
【0059】すなわち、現像ローラ31と感光体1との
間に形成した電界を強めて、現像ローラ31と感光体1
との間に作用して感光体にあるトナーTを現像ローラ3
1へ移動させる静電力を従来に比較して充分強めてい
る。
【0060】さらに、感光体1に形成したトナー像が転
写ローラ4を通過した後に(T8)、電圧供給手段V4
aにより転写ローラ4への印加電位の極性を反転させて
(+1000V)、転写ローラ4へのトナー付着を防止
するとともに転写ローラ4に付着したトナーTを感光体
1へ放出する。以上の工程を繰り返すことにより記録紙
Pに順次連続して画像を形成する。
【0061】次に本願発明の画像形成装置における考え
方について説明を加える。
【0062】ところで、画像形成を繰り返し行っていく
と、徐々に導電性ブラシローラ5に付着するトナーTの
量が増加していき、導電性ブラシローラ5でのトナーの
引き付けおよび放出作用が正常に行われなくなる。そこ
で、導電性ブラシローラ5にトナーが多量に付着した状
態で、画像形成時の感光体1の表面のトナー量の観察を
行った.この結果、導電性ブラシローラ5へトナーTを
放出するように電圧を印加したところ多量のトナーTが
感光体1に放出されるが、この放出トナーが現像装置3
で充分回収できていないことが判明した。また、現像装
置3で回収できなかったトナーTは感光体1の表面に残
留し、また再び導電性ブラシローラ5に回収されること
がわかった。
【0063】現像装置3でトナーTを充分回収できない
理由として考えられることとしては、次に述べる点が挙
げられる。
【0064】(1)トナーTが帯電工程を妨害し、トナ
ーTの下側に位置する感光体1の電位が充分得られず、
このため現像装置3でトナー回収用の電界が充分に得ら
れないこと。
【0065】(2)リサイクル部材である導電性ブラシ
ローラ5に長時間トナーTが保持されることにより帯電
量が低くなる。また、帯電工程でも多量のトナーTが存
在するために、感光体1の表面層のみしか帯電が行われ
ない。このため、現像装置3でトナーTを充分な回収が
できない。
【0066】(3)リサイクル部材である導電性ブラシ
ローラ5からのトナーTの放出量が多いので、感光体1
表面におけるトナー層の層厚が厚くなり、現像ローラ3
1と感光体1との間の距離が大きくなる。この結果、現
像装置3での電界が弱くなり、トナーTを充分回収でき
ない。
【0067】本願発明の発明者は、これらの理由に基づ
いて現像装置3でトナーTを充分回収できるようにする
ための方法を考え、感光体1と現像装置3の現像ローラ
31との間の電界を強くすることにより、現像ローラ3
1と感光体1との間に作用して感光体1にある現像剤を
現像ローラ31へ移動させる静電力を強くするが効果的
であることを見出した。
【0068】そこで、図5および図6に示すように感光
体1と現像ローラ31との電界を変化させてトナー回収
状態を観察する実験を行った。
【0069】すなわち、導電性ブラシローラ5のトナー
付着重量がほぼ飽和するまで連続画像形成を行う。その
後、導電性ブラシローラ5からトナーTを感光体1へ放
出して、このトナーを現像ローラ31を通過させる。図
5に示すように、この時の現像ローラ31に対して前段
位置と後段位置で夫々感光体1表面のトナー濃度を透明
テープa,bで採取した。そして、図6に示すようにこ
れらテープa,bを未記録用紙に貼り、テープa,b上
から反射率(現像部前トナー反射率:ODI,現像部後
トナー反射率:OD2)を測定した。また、リフアレン
ス用にトナーを採取してないテーブcを未記録用紙に貼
り、リフアレンステーブcの反射率(ODref)との
差により感光体1の表面のトナー濃度として数値化を行
った。これは(2)式および(3)式によるものであ
る。ここで、数値が大きい方がトナー量が多いことを示
している。これはトナーが未記録用紙の反射を妨害して
いるためである。
【0070】 現像部材前トナー濃度=(ODI一ODref)・・・(2) 現像部材後トナー濃度=(OD2一ODref)・・・(3) そして、現像ローラ3への印加電圧を−220V,0
V,200Vに変化させて現像ローラ31でのトナー回
収状態を観察した。表1にその結果を示す。
【0071】
【表1】
【0072】表1によれば現像部上流側の感光体の表面
トナーによる反射率がほぼ等しいので、現像部通過トナ
ー量が夫々等しいと考えた時、現像ローラ31でのトナ
ー回収量は−220V,0Vの方が200Vより多いこ
とがわかった。
【0073】以上のことより、リサイクル部材である導
電性ブラシローラ5から感光体1へのトナーTの放出量
が多い場合、感光体1と現像ローラとの間の電界が大き
い方が、現像ローラ31が回収するトナーTの量が多い
ことが判明した。
【0074】表1により、本発明を適用することにより
リサイクル部材である導電性ブラシローラ5に付看する
トナー量を低減できることが判明した。
【0075】このように請求項1の発明では、現像装置
3がトナー回収を行う場合には、現像ローラ31と感光
体1との接触部に電界を形成し、感光体1にあるトナー
Tを現像ローラ31へ移動させる静電力を発生させる。
これにより感光体1にあるトナーTを現像ローラ31へ
移動させてトナーTを現像ローラ31により回収する。
ここで、現像装置3がトナー回収を行う場合に、清掃用
電圧供給手段V31bにより清掃用電圧を現像装置3の
現像ローラ31に印加し、現像ローラ31と感光体1と
の間に形成した電界を強めて、現像ローラ31と感光体
1との間に作用して感光体1にあるトナーTを現像ロー
ラ31へ移動させる静電力を従来に比較して充分強めて
いる。このため、感光体1の表面に残留する未転写のト
ナーTは強力な静電力により現像ローラ31へ移動され
て現像装置3へ回収される。
【0076】これにより感光体1の表面に残留する未転
写のトナーTが現像装置3へ充分に回収されず再度リサ
イクル部材へ付着する事態の発生をできるだけ抑制し
て、再度リサイクル部材へ付着するトナーTの量を減少
させることができる。
【0077】従って、この発明の画像形成装置は、現像
同時クリーニング方式において現像装置の現像ローラに
よりトナーを回収する能力を向上させてリサイクル部材
におるトナー付着量の増加を抑えることができる。
【0078】また、清掃用電圧供給装置は、既存のもの
である現像用電圧を現像ローラへ供給する現像用電圧供
給装置と併用することにより経済的に得ることができ
る。
【0079】さらに、この発明は感光体1と現像ローラ
31とを接触させた接触現像方式を採用しており、この
方式では両者を離した方式に比較して感光体1と現像ロ
ーラ31との間において強い電界を得ることができる。
【0080】さらに、請求項2の発明によれば、清掃用
電圧供給手段V31bが現像ローラ31へ供給する清掃
用電圧を接地レベルとするので、清掃用電圧供給手段と
してとして新たな電源を設ける必要がなく大変経済的で
ある。
【0081】また、請求項3の発明では、画像形成動作
起動時に帯電装置2と現像装置3の現像ローラ31との
間に位置する感光体1における未帯電領域が現像ローラ
31を通過する時に、感光体3の未帯電領域にトナーT
が付着することを防止するために、現像ローラ31に現
像時に印加する電圧とは逆極性の電圧を印加する手段を
清掃用電圧供給手段V31bと共用にしている。これに
より両方の電圧供給手段を別個に設ける場合に比較して
経済性を向上させている。
【0082】この点について説明を加える。画像形成動
作起動時に帯電装置2と現像装置3との間に位置する感
光体1の部分は物理的に帯電が不可能である。このた
め、接触現像方式の場合に感光体1の表面における未帯
電領域を現像してしまう。その対策として、現像ローラ
31と感光体1との間の電界を変化させることにより未
帯電領域の現像を防止することが良く知られている。
【0083】なお、その他の対策としては、少なくとも
未帯電領域が現像ローラを通過するまでの間、現像ロー
ラと感光体を非接触にしたり、現像ロ一ラを駆動させな
いという方法が挙げられる。
【0084】現像ローラ31と感光体1との間の電界を
変化させる方法について説明する。図4にトナーの現像
特性を示す。この線図は、縦軸にトナー現像量(濃度)
をとり、横軸に感光体電位と現像装置との電位差をとっ
て、その関係を示したものである。この線図における非
現像量域の条件にすることにより(本トナーの場合は現
像電位一感光体電位が約−100V以下)、感光体未帯
電領域へのトナー現像を防止する。
【0085】具体的には、現像ローラ31の印加電圧を
トナー極性とは反対側に変化させることである。この方
法では、トナーTが現像ローラ31に移動するような電
界条件を設定するための電源を持っている。
【0086】そこで、本発明ではこの電源を現像ローラ
31への清掃用電圧供給手段V31bと共有することに
より、表2からわかるように現像装置でのトナー回収能
力を向上させることができる。表2は、非画像形成領域
通過時の現像ローラ印加電圧(清掃電圧)を接地電位に
した本発明による制御で連続画像形成を行った場合と、
従来の方法により連続画像形成を行った場合における、
リサイクル部材のトナー付着量と画像形成記録紙枚数と
の関係を示している。
【0087】なお、従来例とは、図4に示したシーケン
スで画像形成起動時における感光体1の未帯電領域が現
像ローラ31を通過するまでの間現像ローラ31を接地
電位とし、その後は現像用現像電圧(+220V)を印
加したままのシーケンスで画像形成したものである。す
なわち、トナー回収時に現像ローラ31を接地電位とし
ていない。
【0088】
【表2】
【0089】表2からわかるとおり本発明では、連続画
像形成を行った場合でも従来に比較してリサイクル部材
におけるトナー付着量を少なく抑えることができること
がわかる。
【0090】
【発明の効果】請求項1の発明の画像形成装置によれ
ば、現像装置がトナー回収を行う場合に、清掃用電圧供
給手段により清掃用電圧を現像装置の現像ローラに印加
し、現像ローラと感光体との間に作用して感光体にある
トナーを現像ローラへ移動させる静電力を従来に比較し
て充分強めている。このため、感光体の表面に残留する
未転写のトナーを強力な静電力により現像ローラへ移動
して現像装置へ充分回収できてトナー回収能力を高め、
これにより感光体の表面に残留する未転写のトナーを現
像装置へ充分に回収されず再度リサイクル部材へ付着す
る事態の発生をできるだけ抑制して、再度リサイクル部
材へ付着するトナーの量を減少させることができる。
【0091】請求項2の発明によれば、清掃用電圧供給
手段が現像ローラへ供給する清掃用電圧を接地レベルと
するので、清掃用電圧供給手段としてとして新たな電源
を設ける必要がなく大変経済的である。
【0092】請求項3の発明によれば、画像形成動作起
動時に前記帯電装置と前記現像装置の現像ローラとの間
に位置する感光体の未帯電領域が現像ローラを通過する
時に、感光体の未帯電領域にトナーが付着することを防
止するために、現像ローラに現像時に印加する電圧とは
逆極性の電圧を印加する手段を、清掃用電圧供給手段と
兼用することにより、両方の電圧供給装置を別個に設け
る場合に比較して経済性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一実施の形態であるプ
リンタを示す概略的構成図。
【図2】同プリンタの画像形成プロセスを示す図。
【図3】同プリンタの画像形成動作のシーケンスを示す
図。
【図4】トナーの特性を示す線図。
【図5】同プリンタにおける感光体のトナー付着を測定
する方法を示す図。
【図6】同プリンタにおける感光体のトナー付着を測定
する方法を示す図。
【図7】従来のプリンタにおける画像形成動作を示す
図。
【図8】従来のプリンタにおける画像形成動作を示す
図。
【図9】従来のプリンタにおける画像形成動作を示す
図。
【符号の説明】
1…感光体、 2…帯電装置、 3…現像装置、 4…転写ローラ、 5…導電性ブラシローラ(リサイクル部材)、 11…装置本体、 12…給紙カセット、 14…露光装置、 31…現像ローラ、 32…供給ローラ、 33…トナーホッパ、 V1…電圧供給手段、 V2…電圧供給手段、 V4a…電圧供給手段、 V4b…電圧供給手段、 V5a…電圧供給手段、 V5b…電圧供給手段、 V31a…電圧供給手段、 V31b…電圧供給手段、 V32…電圧供給手段、 T…トナー、 P…記録紙。
フロントページの続き (72)発明者 岡野 義明 静岡県三島市南町6番78号 株式会社テッ ク技術研究所内 (72)発明者 中村 鐵也 静岡県三島市南町6番78号 株式会社テッ ク技術研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体と、 この感光体の表面を帯電する帯電装置と、 帯電後に前記感光体の表面を露光して静電潜像を形成す
    る露光装置と、 前記感光体に接触する現像ローラを有し前記静電潜像と
    同極性に帯電した現像剤を前記現像ローラにより前記感
    光体の静電潜像に接触させて反転現像する現像装置と、 前記感光体に形成した現像剤像を記録紙に転写する転写
    装置と、 前記帯電装置より上流側であって前記転写装置の下流側
    である位置に設けられ前記感光体に接触する導電性を有
    するリサイクル部材と、 前記露光装置により前記静電潜像を形成する予定の前記
    感光体における画像形成領域が前記リサイクル部材を通
    過する前から前記画像形成領域が前記リサイクル部材を
    通過する第1の期間に転写工程後に前記感光体に残留す
    る現像剤を前記リサイクル部材に引き付ける第1の電圧
    を前記リサイクル部材へ供給する第1のリサイクル電圧
    供給手段と、 前記感光体における画像形成予定領域とは異なる非画像
    形成領域が前記リサイクル部材を通過する前から前記非
    画像形成領域が前記リサイクル部材を通過する第2の期
    間の少なくとも一部の間に前記リサイクル部材に引き付
    けている前記現像剤を前記感光体に放出する第2の電圧
    を前記リサイクル部材へ供給する第2のリサイクル電圧
    供給手段とを備え、 前記感光体における前記非画像形成領域が前記現像装置
    を通過している期間に前記非画像形成領域へ放出した前
    記現像剤を前記現像ローラと前記感光体との間に作用す
    る静電力により前記現像ローラへ移動させて回収する画
    像形成装置において、 前記感光体に現像剤像を形成する現像用電圧を前記現像
    ローラへ供給する現像用電圧供給手段と、 前記感光体における前記非画像形成領域が前記現像装置
    を通過している期間の少なくとも一部の間に前記現像ロ
    ーラと前記感光体との間に作用して前記感光体にある現
    像剤を前記現像ローラへ移動させる静電力を強める清掃
    用電圧を前記現像ローラへ供給する清掃用電圧供給手段
    とを具備することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記清掃用電圧供給手段が前記現像ロー
    ラへ供給する清掃用電圧は接地レベルである請求項1に
    記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記清掃用電圧供給手段は、画像形成動
    作起動時に前記帯電装置と前記現像ローラとの間に位置
    する前記感光体における未帯電領域が前記現像ローラを
    通過する時に前記現像ローラに電圧を供給する電圧供給
    手段と共用することを特徴とする請求項1に記載の画像
    形成装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015094894A (ja) * 2013-11-13 2015-05-18 キヤノン株式会社 画像形成装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015094894A (ja) * 2013-11-13 2015-05-18 キヤノン株式会社 画像形成装置

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