JPH1097117A - 帯電装置 - Google Patents

帯電装置

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JPH1097117A
JPH1097117A JP8247634A JP24763496A JPH1097117A JP H1097117 A JPH1097117 A JP H1097117A JP 8247634 A JP8247634 A JP 8247634A JP 24763496 A JP24763496 A JP 24763496A JP H1097117 A JPH1097117 A JP H1097117A
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JP
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charging
brushes
image
toner
charging brush
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JP8247634A
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Tamotsu Sakuraba
保 桜庭
Kenju Oka
建樹 岡
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クリーナレス型画像形成装置において、感光
体の帯電安定性及び帯電ブラシの清掃効果の向上を図
る。 【解決手段】 帯電装置21は、所定電圧が印加される
と共に、回転しながら感光体16に接触する2本の帯電
ブラシ18,19を備える。2本の帯電体18,19が
互いに接触し、かつ、2本の帯電ブラシ18,19の回
転方向L,Mが感光体16の移動方向Kに対して順方向
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
等の電子写真方式によるクリーナレス型画像形成装置に
使用される帯電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子写真方式の画像形成装置
には、前回の転写の際に転写材に転写されずに像担持体
表面に残留した現像剤(残留現像剤)を専用の清掃手段
によらず他の装置によって回収するようにしたクリーナ
レス型画像形成装置がある。
【0003】このクリーナレス型画像形成装置では、帯
電装置によって均一に帯電させた像担持体表面を露光し
て静電潜像を形成し、その後、現像清掃手段により静電
潜像を顕像化するのと同時に上記残留現像剤を回収す
る。具体的には、露光により減衰している像担持体表面
の画像部の電位と、現像清掃手段の現像剤担持体に印加
される現像バイアス電圧との電位差により画像部に現像
剤を供給する。また、これと同時に、像担持体の露光さ
れていない非画像部の電位と、上記現像バイアス電圧と
の電位差によって、非画像部に存在する現像剤を現像剤
担持体に静電的に吸着して回収する。
【0004】上記像担持体を帯電させる帯電装置には、
図11に示すように、像担持体である感光体1に接触す
ると共に、この接触部分での感光体1の移動方向(矢印
A方向)に対して順方向(矢印B方向)に回転する帯電
ブラシ2を設け、この帯電ブラシ2に電源3より電圧を
印加するようにしたものがある。
【0005】また、特開平4−371975号公報に
は、図12に示すように、感光体4に接触し、かつ、感
光体4の移動方向(矢印C方向)に対して逆方向(矢印
D方向)に回転する帯電ブラシ5と、同様に感光体4の
移動方向に対して逆方向(矢印E方向)に回転する撹乱
ブラシ6とを間隔を隔てて設け、これら帯電ブラシ5と
撹乱ブラシ6に電源7,8より電圧を印加する構成とし
た帯電装置が開示されている。
【0006】さらに、特開平4−32869号公報に開
示された帯電装置は、図13に示すように、電源10か
ら電圧が印加される帯電ブラシ11,12を備え、感光
体9の移動方向(矢印F方向)上流側の帯電ブラシ11
を、この感光体9の移動方向に対して逆方向(矢印G方
向)に回転させると共に、下流側の帯電ブラシ12を上
記感光体9の移動方向に対して順方向(矢印H方向)に
回転させるようにしている。また、上記帯電ブラシ1
1,12は近接して配置されており、互いに接触してい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記残留現像剤の中に
は、本来の極性(感光体と同極性)に帯電している現像
剤と、転写材への転写時に印加される電圧の影響等によ
り逆極性に帯電している現像剤とが混在する。この逆極
性に帯電している現像剤は帯電ブラシに静電的に吸着し
やすい。また、本来の極性に帯電している現像剤であっ
ても、逆極性の現像剤と共に帯電ブラシに機械的に掻き
取られて帯電ブラシに付着する場合がある。
【0008】そのため、上記図11に示す帯電装置を備
えるクリーナレス型画像形成装置で耐刷を行うと、帯電
ブラシ2に現像剤が徐々に蓄積し、感光体1が帯電不良
となる。そして、この帯電不良が原因となって、現像剤
が像担持体の表面に薄膜状に積層されるPCフィルミン
グ、画像の中間調部分にざらついた感じが現れるハーフ
トーンムラ、あるいは、残留現像剤が像担持体の回転に
より再び転写領域に運ばれて転写材に転写されることに
より画質が低下する地肌カブリ等の不都合が発生する。
【0009】一方、上記図12に示す特開平4−371
975号公報の帯電装置では、2本の帯電ブラシ5,6
を設けているため、印刷枚数が少ない間は、感光体4を
安定して均一に帯電させることができる。しかし、帯電
ブラシ5,6は互いに非接触であるため、耐刷を行った
場合には上記図11の帯電装置の場合と同様に各帯電ブ
ラシ5,6に現像剤が蓄積し、上記ハーフトーンムラ等
の不都合が発生する。
【0010】また、上記図13に示す特開平4−328
69号公報の帯電装置では、帯電ブラシ11,12が互
いに接触しているため、2本の帯電ブラシ11,12の
うちのいずれか一方に蓄積した現像剤は、接触部分13
において他方の帯電ブラシ11,12によって機械的に
掻き落とされる。しかし、図14に示すように、接触部
分13における帯電ブラシ11,12の移動方向が同方
向であるため、上記現像剤を掻き落とす効果が低く、印
刷枚数が増加すると各帯電ブラシ11,12に現像剤が
蓄積して上記不都合が発生する。また、一方の帯電ブラ
シ11は感光体9の移動方向(矢印F方向)に対して逆
方向(矢印G方向)に回転するため、この帯電ブラシ1
1より上流側の感光体9上に現像剤が滞留しやすいとい
う問題もある。
【0011】本発明は、かかる従来のクリーナレス型画
像形成装置に使用される帯電装置における問題を解決す
るためになされたものであり、帯電ブラシの清掃効果と
感光体の帯電安定性に優れた帯電装置を提供することを
課題としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、帯電された像担持体表面に露光して静電潜
像を形成し、その静電潜像を現像剤で顕像化すると同時
に、前回の転写後に像担持体表面に残留した現像剤を回
収するクリーナレス型画像形成装置に使用され、上記像
担持体表面を帯電させる帯電装置において、所定電圧が
印加されると共に、回転しながら像担持体表面に接触す
る2本の帯電ブラシを備え、該2本の帯電ブラシが互い
に接触し、かつ、2本の帯電ブラシの回転方向が像担持
体の移動方向に対して順方向であることを特徴としてい
る。この構成であれば、2本の帯電ブラシの接触部で
は、各帯電ブラシの移動方向が逆方向となる。そのた
め、各帯電ブラシに付着した現像剤は接触部において、
他方の帯電ブラシによって感光体表面に確実に掻き落と
される。
【0013】感光体の移動方向上流側に位置する帯電ブ
ラシに、所定のくい込み量をもってくい込む掻き落とし
部材を設けてもよい。この場合、上流側の帯電ブラシに
付着した現像剤は、下流側の帯電ブラシとの接触部と、
掻き落とし部材を配置した部分の2箇所で掻き落とされ
る。そのため、上流側の帯電ブラシに付着した現像剤
は、一層確実に感光体表面に掻き落とされる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施形態を説明する。図1は、本発明の第1実施形態
に係る帯電装置を備えるクリーナレス型のレーザビーム
プリンタを示している。このレーザビームプリンタの本
体15の略中央部には、像担持体として円筒体の外周面
に有機光導電材料(OPC)の薄膜層を形成してなる感
光体16が、回転自在に配設されている。この感光体1
6はモータ17(図2にのみ図示する。)により矢印K
方向に回転するようになっている。
【0015】感光体16の周囲には、その回転方向に沿
って、一対の帯電ブラシ18,19を含む帯電装置2
1、現像清掃装置22、転写チャージャ23が順次配設
されている。また、感光体16の斜め上方にはレーザ装
置24が配設されている。さらに、現像清掃装置22の
下方には給紙カセット26が設置され、この給紙カセッ
ト26に収容された用紙Pには給紙ローラ27が当接し
ている。また、給紙カセット26から、ガイド28a,
28bに沿って感光体16と転写チャージャ23に挟ま
れた転写領域29を通る通紙路が形成されており、用紙
Pは定着ローラ30を介して本体15に付設された排紙
トレイ31上に排出されるようになっている。さらに、
本体15の下部には電源32が配設されている。
【0016】帯電装置21は、図1及び図2に示すよう
に、感光体16に向けて開放するカバー34によって覆
われると共に、感光体16の軸方向に沿って配置される
2本の帯電ブラシ18,19を備えている。各帯電ブラ
シ18,19は、導電性を有する材料からなり回転軸を
構成するベース素管36に、レーヨンに導電性粒子であ
るカーボンを分散して形成した直毛状の繊維37を1
0,000〜300,000本/平方インチ程度の密度
で植設して構成されており、直径は10〜30mmであ
る。
【0017】また、各帯電ブラシ18,19は、感光体
16と帯電ブラシ18,19とが安定して接触し、か
つ、帯電ブラシ18,19が変形することがないよう
に、所定のくい込み量δ(例えば、1〜3mm程度)を
もって感光体16にくい込んだ状態で接触している。さ
らに、帯電ブラシ18,19は、所定のくい込み量δ’
をもって互いに接触している。
【0018】各帯電ブラシ18,19は、それぞれモー
タ38,39(図2にのみ図示する。)によって回転す
るようなっている。帯電ブラシ18,19は同一方向に
回転し、この回転方向は、矢印L,Mに示すように感光
体16の移動方向(矢印K方向)に対して順方向であ
る。そのため、図3に示すように、帯電ブラシ18,1
9の接触部41では、帯電ブラシ18,19は互いに逆
方向に移動する。すなわち、接触部41では、感光体1
6の移動方向上流側の帯電ブラシ18が感光体16に近
接する方向(矢印L方向)に移動する一方、感光体16
の移動方向下流側の帯電ブラシ19は感光体16から離
反する方向(矢印M方向)に移動する。なお、帯電ブラ
シ18,19の周速は、感光体16の周速の1〜5倍程
度である。
【0019】各帯電ブラシ18,19には、上記電源3
2から直流電圧をスイッチングした電圧、または、直流
電圧に交流成分を重畳した電圧が印加されるようになっ
ている。
【0020】上記レーザ装置24は、帯電装置21と現
像清掃装置22の間に位置する感光体16の表面に、画
像情報に応じてレーザビーム41を照射し、上記帯電装
置21によって均一に帯電した感光体16の表面に電位
減衰部を生じさせて静電潜像を形成する。
【0021】現像清掃装置22は、摩擦帯電性のトナー
Tを収容するケーシング42を有している。このケーシ
ング42は感光体16に向かって開口し、この開口部に
は、導電性材料からなり感光体16と同極性の電荷を有
するトナーTを感光体16に搬送する現像スリーブ43
が設けられている。この現像スリーブ43は、感光体1
6と面接触しながら回転する。また、現像スリーブ43
には電源32から現像バイアスが印加されている。さら
に、ケーシング42内には、上記現像スリーブ43と反
対方向に回転する撹拌羽根44が設けてある。
【0022】転写チャージャ23は、感光体16の回転
と同期して、給紙カセット26から転写領域29に送り
込まれる用紙Pに、その裏面からトナーTの帯電極性と
は逆極性の電圧を印加してトナーTを静電的に引き付
け、感光体16の表面のトナー画像を用紙Pに転写す
る。
【0023】次に、上記構成からなる帯電装置21及び
レーザビームプリンタの動作について説明する。なお、
以下の説明では、トナーTの本来の帯電極性はマイナス
とする。また、図4及び図5では、感光体16は説明の
便宜上平面的に示している。
【0024】図4に示す現像清掃装置22によりトナー
画像が形成される領域(画像形成領域)では、電源32
の切換スイッチを実線で示す位置に切り替えて直流電圧
に交流成分を重畳した電圧を上記帯電ブラシ18,19
に印加することにより、感光体16の表面を−600〜
−900Vに略均一に負に帯電させる。なお、この直流
電圧に交流成分を重畳した電圧に代えて直流電圧をスイ
ッチングした電圧を帯電ブラシ18,19に印加しても
よい。一方、上記現像スリーブ43には、−100〜−
500V(本実施形態では−300V)の現像バイアス
が印加される。
【0025】前回の転写時に用紙Pに転写されずに感光
体16上に残留したトナーT(残留トナー)には、本来
の帯電極性(−)に帯電しているトナーTのほかに、転
写チャージャ23により印加される正極性の電圧や帯電
ブラシ18,19と感光体16表面との摩擦の影響等に
よって逆極性(+)に帯電しているトナーTも混在して
いる。
【0026】感光体16が回転することによって、帯電
ブラシ18,19と感光体16の接触部に搬送された残
留トナーTは、帯電ブラシ18,19の先端部によって
判読不可能な状態にまで非パターン化され、露光の妨げ
にならない程度に感光体16上に分散する。また、帯電
ブラシ18,19は、この機械的作用に加えて、本来の
極性(−)の残留トナーTに対して反発作用を及ぼすと
共に、後に詳述するように逆極性(+)に帯電した残留
トナーTを一時的に静電吸着した後に、本来の極性
(−)に帯電させて再び戻す作用を及ぼし、これによっ
ても上記残留トナーTの非パターン化が促進される。な
お、帯電ブラシ18,19に印加される電圧は感光体1
6に対して放電を生じさせるのに十分な電圧であるた
め、転写後にわずかに残留する正または負の静電潜像も
除電、あるいは帯電されて電位差が除去され、実質的に
静電潜像が消去され、感光体16は略均一に帯電する。
【0027】上記のように帯電ブラシ18,19により
残留トナーTを非パターン化する際、上記逆極性(+)
に帯電した残留トナーTと帯電ブラシ18,19との間
では、反発力よりも静電吸着力が大きく作用する。その
ため、逆極性(+)に帯電した残留トナーTは、上流側
の帯電ブラシ18と感光体16との接触部分に搬送され
ると、この帯電ブラシ18に吸着する。
【0028】上流側の帯電ブラシ18に吸着した残留ト
ナーTは、帯電ブラシ18が矢印L方向に約90°回転
すると上記接触部41まで到達し、下流側の帯電ブラシ
19によって上流側の帯電ブラシ18から機械的に掻き
落とされ感光体16の表面に落下する。このとき、上記
図3に示すように、接触部41では上流側の帯電ブラシ
18の移動方向(矢印L方向)と下流側の帯電ブラシ1
9の移動方向(矢印M方向)とが逆方向であるため、上
記上流側の帯電ブラシ18に付着した残留トナーTは確
実に感光体16表面に掻き落とされる。
【0029】上記上流側の帯電ブラシ18から落下した
残留トナーT及び上流側の帯電ブラシ18を通過した残
留トナーTのうち、逆極性(+)の残留トナーTは、静
電吸着力によって下流側の帯電ブラシ19に吸着する。
この下流側の帯電ブラシ19に吸着した残留トナーT
は、帯電ブラシ19が矢印M方向に約270°回転する
と接触部41に到達し、上流側の帯電ブラシ18により
機械的に掻き落とされて感光体16の表面に落下する。
このときも、接触部41における帯電ブラシ18,19
の移動方向が逆方向であるため、下流側の帯電ブラシ1
9に付着した残留トナーTは確実に感光体16表面に掻
き落とされる。
【0030】上記下流側の帯電ブラシ19より落下した
残留トナーTのうち逆極性(+)の残留トナーTは、新
たに上流側の帯電ブラシ18を通過してきた残留トナー
T及び上流側の帯電ブラシ18から感光体16の表面に
落下した残留トナーTのうち電荷注入不足のものと共に
再び下流側の帯電ブラシ19に回収される。
【0031】以上のプロセスを繰り返すことによって、
帯電装置21に搬送されてきた当初は逆極性(+)に帯
電して不安定な状態にあった残留トナーTは、十分に再
帯電して本来の極性(−)で安定する。残留トナーTが
本来の極性(−)で安定すれば、静電反発力が吸着力よ
りも大きくなるため、帯電ブラシ18,19に吸着する
ことなく帯電装置21を通過する。
【0032】なお、残留トナーTは帯電ブラシ18,1
9のブラシ先端によって機械的に感光体16表面から掻
き取られる場合もある。この場合は帯電極性が逆極性
(+)の残留トナーTのみでなく、本来の極性(−)の
残留トナーTも、帯電ブラシ18,19に付着する。し
かし、本来の極性(−)の残留トナーTは、静電反発力
によって帯電ブラシ18,19から感光体16上に放出
され、帯電装置21を通過する。
【0033】帯電ブラシ18,19を通過して残留トナ
ーTが分散し、かつ均一帯電された感光体16の表面に
は、レーザ装置24から画像情報に応じてレーザビーム
41が照射される。このレーザビーム41が照射された
部分(画像部)の電位は、レーザ未照射部(非画像部)
に対して減衰し、これにより新たに静電潜像が形成され
る。
【0034】この新たに形成された静電潜像は、感光体
16が回転することにより現像スリーブ43との接触位
置に到達する。この際、減衰している画像部の電位と、
現像スリーブ43に印加される現像バイアス電圧との電
位差によって形成される電界により、現像スリーブ43
周面に保持されたトナーTが、画像部に静電的に付着し
て現像が行われる。また、現像スリーブ43に印加され
る現像バイアス電圧は、非画像部に対しては高電位であ
るため、上記非画像部に位置する本来の極性(−)に十
分に帯電した残留トナーTは、現像スリーブ43に静電
的に引き付けられて現像清掃装置22に確実に回収され
る。
【0035】以上のようにして感光されたトナー画像
は、感光体16の回転により転写領域29に移動する。
この転写領域29では、給紙カセット26から搬送され
てきた転写材の裏面から転写チャージャ23によって正
極性の電圧が印加される。これにより、負に帯電したト
ナーTが用紙Pに静電的に引き付けられ、感光体16か
ら用紙Pにトナー画像が転写される。用紙Pは定着ロー
ラ30によってトナー画像を定着させた後、排紙トレー
26上に排出される。
【0036】図5に示す画像形成前後の領域(非画像形
成領域)では、帯電ブラシ18,19に電源32より感
光体16を−600〜−900Vに帯電させる直流電圧
(例えば−1200V)が印加される。一方、現像スリ
ーブ43には、−100〜−500V、あるいは+50
〜+300Vの電圧が印加される。
【0037】感光体16表面の残留トナーTは、感光体
16が回転することにより帯電ブラシ18,19との接
触部に搬送され、上記画像領域の場合と同様のプロセス
によって、逆極性(+)の残留トナーTに対して電荷の
注入が行われる。上記したように帯電ブラシ18,19
には直流電圧が印加されているため、画像領域のように
帯電ブラシ18,19に波形状の電圧を印加する場合と
比較して、残留トナーTに対して安定して電荷注入を行
うことができ、残留トナーを本来の極性(−)に帯電さ
せる作用が大きい。そのため、帯電ブラシ18,19と
残留トナーTの間に作用する静電反発力が大きくなり、
帯電ブラシ18,19に付着する残留トナーTの量が格
段に少なくなる一方、本来の極性(−)に帯電して通過
する残留トナーTが多くなる。また、帯電ブラシ18,
19に回収された残留トナーTも上記接触部41におい
て確実に掻き落とされ、十分に負に帯電した後帯電ブラ
シ18,19を通過し、現像スリーブ43によって回収
される。このように、非画像形成領域では、画像領域よ
りも帯電ブラシ18,19の清掃を効率よく行うことが
できる。
【0038】図6は、帯電ブラシが2本である本発明の
第1実施形態と、上記図11に示す従来の帯電ブラシが
1本である帯電装置とで、帯電ブラシに蓄積されるトナ
ー付着量を単位面積当たりで比較したグラフである。こ
の図6に示すように、帯電ブラシが1本である場合に
は、耐刷するにつれてトナー付着量が大幅に増加するの
に対して、第1実施形態では耐刷してもトナー付着量は
僅かに増加するだけであり、帯電ブラシの清掃効果が高
いことが確認できる。
【0039】図7は、非画像形成領域におけるクリーニ
ング時に、帯電ブラシから放出されたトナーの単位面積
当たりの帯電量を第1実施形態(帯電ブラシが2本)
と、帯電ブラシが1本の従来の場合とで比較したグラフ
である。この図7に示すように、第1実施形態では、耐
刷を行ってもトナー帯電量は約40マイクロクーロンで
安定しており、トナーTが本来の帯電極性で、かつ現像
スリーブに吸収されるのに十分な帯電量となっている。
これに対して帯電ブラシが1本である場合には、印刷枚
数が2,000枚を越えると、トナーTが全く帯電され
ていない。これは、帯電ブラシに蓄積するトナーが増え
てくると帯電ブラシ内部で極性の異なるトナーが静電吸
着して凝集し、また、トナー同士がファンデルワールス
力や融着等によって吸着、凝集することにより、トナー
Tの塊が串状のダンゴのように帯電ブラシに付着するた
め、トナーへの電荷注入が阻害されることによるもので
ある。このような状況になると、直流電圧を印加しても
帯電ブラシからのトナーの放出を行うことができず、逆
極性に帯電するトナーや帯電不足のトナーが帯電ブラシ
に回収されずに通過しやすくなると共に、感光体の帯電
が不均一となるため、ハーフトーンムラや地肌カブリが
発しやすくなる。
【0040】下記の表1は、本発明の第1実施形態(帯
電ブラシが2本)と帯電ブラシが1本の従来の場合とで
耐刷を行ったときの画質を比較したものである。なお、
表1において、○は画質が良好であることを示し、△は
画質がやや劣ることを示し、また、×は画質が劣ること
を示している。この表1から明らかなように、第1実施
形態では、帯電ブラシ18,19に回収された残留トナ
ーTを確実に掻き落とすことができ、残留トナーTが帯
電ブラシ18,19に蓄積するのを防止することができ
るため、印刷枚数が増加しても画像を劣化させることな
く安定した画像を得ることができる。一方、帯電ブラシ
が1本の場合には、印刷枚数が2,000枚を越えると
画像が劣化することが確認できる。
【0041】
【表1】
【0042】図8は、本発明の第2実施形態を示してい
る。この第2実施形態では、帯電装置21のカバー34
の内側に掻き落とし部材50を突設している。この掻き
落とし部材50は、上流側の帯電ブラシ18の軸方向に
沿って延在する板状体であり、感光体16の移動方向上
流側、すなわち感光体16と帯電ブラシ18との接触部
よりも帯電ブラシ18の回転方向(矢印L方向)上流側
から所定のくい込み量(例えば、1〜3mm程度)をも
って帯電ブラシ18にくい込むように配置されている。
【0043】この第2実施形態では、図9に示す画像形
成領域と、図10に示す非画像形成領域のいずれにおい
ても、上流側の帯電ブラシ18に吸着した残留トナーT
が、上記接触部41において下流側の帯電ブラシ19に
掻き落とされなかった場合には、帯電ブラシ18が約1
80°矢印L方向に回転することにより、掻き落とし部
材50のくい込み位置に到達する。そして、残留トナー
Tは、掻き落とし部材50により帯電ブラシ18から機
械的に掻き落とされる。掻き落とされた残留トナーT
は、帯電ブラシ18よりも感光体16の移動方向(矢印
K方向)上流側の感光体16に落下し、感光体16の移
動によって新たに送られたきた残留トナーTと共に、上
流側の帯電ブラシ18との接触部に再度送られる。
【0044】このように第2実施形態では、上流側の帯
電ブラシ18に吸着した残留トナーTを帯電ブラシ1
8,19の接触部41と上記掻き落とし部材50のくい
込み位置との2箇所で掻き落とすようにしているため、
上流側の帯電ブラシ18に回収された残留トナーTを一
層確実に掻き落とすことができる。しかも、上記掻き落
とし部材50は、感光体16の移動方向上流側から帯電
ブラシ18にくい込んでおり、落下した残留トナーTが
再度上流側の帯電ブラシ18に供給されるようにしてい
るため、逆極性(−)の残留トナーTに確実に電荷を注
入することができる。よって、第2実施形態では、より
確実に帯電ブラシ18,19への残留トナーTの蓄積を
防止して耐刷時の画像劣化を防止することができる。
【0045】第2実施形態のその他の構成及び作用は上
記した第1実施形態と同様であるので、同一の要素には
同一の符号を付して詳細な説明は省略する。なお、掻き
落とし部材50は、上記のようにカバー34と一体に形
成することが部品点数の削減、コスト低減を図る上で好
ましいが、別部材として形成してカバー34等に取り付
けるようにしてもよい。
【0046】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る帯電装置では、像担持体表面に接触する2本の帯
電ブラシが互いに接触し、かつ、これらの回転方向を共
に感光体の移動方向に対して順方向としているため、帯
電ブラシの接触部では2本の帯電ブラシの移動方向は逆
方向となる。そのため、各帯電ブラシに付着した現像剤
を、接触部において他方の帯電ブラシによって確実に掻
き落とすことができ、残留現像剤が帯電ブラシに蓄積す
るのを確実に防止し、像担持体を安定して均一に帯電さ
せることができる。よって、本発明の帯電装置を備える
画像形成装置で耐刷を行えば、画質を劣化させることな
く、安定した画像を得ることができる。
【0047】また、感光体の移動方向上流側の帯電ブラ
シに掻き落とし部材をくい込ませた場合には、上流側の
帯電ブラシから一層確実に残留現像剤を掻き落とすこと
ができ、より確実に残留現像剤の帯電ブラシへの蓄積を
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る帯電装置を備え
るレーザビームプリンタの概略構成図である。
【図2】 本発明の第1実施形態に係る帯電装置を示す
概略構成図である。
【図3】 図2の要部拡大図である。
【図4】 第1実施形態における画像領域での残留トナ
ーの回収動作を説明するための概略図である。
【図5】 第1実施形態における非画像領域での残留ト
ナーの回収動作を説明するための概略図である。
【図6】 耐刷を行ったときの帯電ブラシへのトナーの
付着量の変化を本発明と帯電ブラシが1本の場合とで比
較したグラフである。
【図7】 耐刷を行ったときの帯電ブラシから放出され
るトナーの帯電量の変化を本発明と帯電ブラシが1本の
場合とで比較したグラフである。
【図8】 本発明の第2実施形態に係る帯電装置を示す
概略構成図である。
【図9】 第2実施形態における画像領域での残留トナ
ーの回収動作を説明するための概略図である。
【図10】 第2実施形態における非画像領域での残留
トナーの回収動作を説明するための概略図である。
【図11】 従来の帯電装置の一例を示す概略構成図で
ある。
【図12】 従来の帯電装置の他の一例を示す概略構成
図である。
【図13】 従来の帯電装置のもう一つの例を示す概略
構成図である。
【図14】 図13の要部拡大図である。
【符号の説明】
16 感光体 17,38,39 モータ 18,19 帯電ブラシ 23 転写チャージャ 24 レーザ装置 32 電源 34 カバー 43 現像スリーブ 50 掻き落とし部材 T トナー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯電された像担持体表面に露光して静電
    潜像を形成し、その静電潜像を現像剤で顕像化すると同
    時に、前回の転写後に像担持体表面に残留した現像剤を
    回収するクリーナレス型画像形成装置に使用され、上記
    像担持体表面を帯電させる帯電装置において、 所定電圧が印加されると共に、回転しながら像担持体表
    面に接触する2本の帯電ブラシを備え、該2本の帯電ブ
    ラシが互いに接触し、かつ、2本の帯電ブラシの回転方
    向が像担持体の移動方向に対して順方向であることを特
    徴とする帯電装置。
  2. 【請求項2】 感光体の移動方向上流側に位置する帯電
    ブラシに、所定のくい込み量をもってくい込む掻き落と
    し部材を設けたことを特徴とする請求項1に記載の帯電
    装置。
JP8247634A 1996-09-19 1996-09-19 帯電装置 Pending JPH1097117A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100307890B1 (ko) * 1998-12-22 2001-11-03 가네꼬 히사시 화상 형성 장치
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