JP2667562B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2667562B2
JP2667562B2 JP2203132A JP20313290A JP2667562B2 JP 2667562 B2 JP2667562 B2 JP 2667562B2 JP 2203132 A JP2203132 A JP 2203132A JP 20313290 A JP20313290 A JP 20313290A JP 2667562 B2 JP2667562 B2 JP 2667562B2
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【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、感光体等の像担持体に静電潜像を形成し、
この静電潜像を現像して用紙等の被転写材に記録する記
録装置に関する。
(従来の技術) この種の記録装置としては、電子写真装置や静電プリ
ンタ等が知られている。これらの記録装置では、感光体
上に静電潜像を形成後、該静電潜像に現像剤を静電的に
付着させて現像剤像を形成し、続いて、現像剤像を用紙
に転写することにより記録を行う。
また、転写後の感光体上には静電潜像および転写しき
れない現像剤が残存しているので、この残存現像剤をク
リーニング装置により除去し、続いて、静電潜像を除電
装置により除去している。
ところで、近年、装置の小形化が要求されており、た
とえば、特開昭47−11538号公報には現像装置と清掃装
置とを一つの装置で兼用することにより装置を小形化す
る方法が開示されている。この方法は、一つの現像装置
において、感光ドラムが一回目にここを通過する際に静
電潜像を現像し、続いて、2回目に現像装置を通過させ
て転写後の残留像を清掃している。しかし、従来のこの
方法では、現像装置に対して感光ドラムが2回目の通過
に差掛かる際にそこから残留像が除去されるために、記
録スピードが半分になってしまうとともに、感光ドラム
の周面全体の寸法以上の記録面積が得られないという問
題があり、必然的に感光ドラムを比較的大きな寸法にし
なければならなくなり、装置を十分小さくすることがで
きない。
一方、米国特許番号364926号公報には、静電潜像の一
回目の通過の際に、静電潜像の現像と、前回転写後残存
している現像剤との清掃を同時にする現像装置を用いる
ことにより、スピードに関する欠点を解決する方法が開
示されている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、この従来の装置においては、転写後の
残留像を感光ドラム上に残したまま、その上から次の帯
電、静電潜像の形成、そして現像することになる。した
がって、帯電においては、残存している潜像およびトナ
ー像に重ねて帯電し、さらに、このトナー像の上から次
の像露光を行うために均一な帯電および潜像の形成が損
なわれてしまい、前記工程の残像が、いわゆるメモリ画
像として、次の画面に重なって現れるため、画像が不鮮
明になるという欠点がある。このような現像は、特に、
ソリッド部(現像剤が広い範囲にわたり付着する領域)
と前工程で形成された文字等の残留像とが遭遇した場合
に生じやすく、しばしば潜像のみならず現像剤も十分除
去できないために現像剤像も残像メモリとして残り、そ
のまま用紙に転写されてしまうこともある。
このように、従来の記録装置では十分な信頼性が得ら
れず、しばしば鮮明な画像が得られないという問題があ
った。
そこで、特許公開昭64−20587に示すように、ブラシ
等を当接することにより、転写残りトナーを非パタン化
する方法が考案されており、このブラシにはトナーの極
性とは逆極性のバイアスを印加すると効果的である。し
かし、連続的に印字を行っていくと、このブラシにトナ
ーが蓄積し、機内汚れやブラシの非パタン化能力の低下
が発生した。
この発明は、係る事情に鑑みてなさたもので、連続的
に印字を行っても、鮮明な画像を得ることができる記録
装置を提供することを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 前記目的を達成するために、本発明の画像形成装置
は、像担持体を特定の極性に帯電する帯電手段と、前記
帯電手段にて帯電された前記像担持体に露光して静電潜
像を形成する露光手段と、前記特定の極性と同極性に帯
電する1成分現像剤を担持する弾性現像ローラを具備
し、この弾性現像ローラを前記像担持体に対して押圧さ
せつつ摺接させることにより、前記露光手段にて形成さ
れた静電潜像に前記弾性現像ローラ上の現像剤を供給し
て反転現像を行うと同時に、前記像担持体上の残留現像
剤を除去する現像清掃手段と、前記像担持体表面に対面
して設けられ、前記現像清掃手段により現像剤像が形成
された像担持体に被転写材を押圧し、前記現像剤像を前
記像担持体から前記被転写材に転写させる転写ローラ
と、前記転写ローラに前記現像剤像を転写させるための
転写電圧を印加する第1の電圧印加手段と、前記転写ロ
ーラによる現像剤像の転写後に、前記像担持体上に残留
した残留現像剤を摺接撹乱するブラシ状の像撹乱手段
と、前記像撹乱手段に前記残留現像剤を撹乱するため
の、前記特定の極性と反対極性の直流電圧を印加する第
2の電圧印加手段と、前記像撹乱手段に付着した前記残
留現像剤を前記像担持体上に吐出させるため、前記像攪
乱手段に、前記特定の極性と同極性で、前記帯電手段に
て帯電された像担持体の電位と100V以上の電位差を有す
る直流電圧と、周波数が300Hz〜4kHzの交流電圧とを印
加する第3の電圧印加手段とを具備することを特徴とす
る。
(作用) すなわち、本発明の画像形成装置によれば、接触式の
転写ローラを用いることにより、あらゆる環境下におい
て転写残留現像剤の発生を抑えることができ、現像剤像
転写後には、第2の印加手段によって現像剤と反対極性
の電圧を像撹乱手段に印加することにより、像担持体上
の転写残留現像剤の撹乱を充分行うことができ、さらに
像担持体に対して押圧させつつ摺接させて像担持体を清
掃する弾性現像ローラを用いているので、残留現像剤を
確実に除去することができ、質の高い画像を形成するこ
とが可能である。
また、像撹乱手段を清掃する際には、振動電界を形成
し得るもので、かつ現像剤が電界の変化に追従し得る範
囲の300Hz〜4kHzの周波数を有する交流電圧と、像担持
体の電位に対して100V以上の電位差を有する直流電圧と
からなる電圧を像撹乱手段に印加することにより、交流
成分によって振動電界を形成し像撹乱手段内の現像剤を
励振させることが可能であり、直流成分によって像撹乱
手段内の現像剤を像担持体上に確実に移動させることが
できる。これにより、像撹乱手段の奥にまで入り込んだ
現像剤を像担持体上に吐出させることが可能であり、こ
の吐出された現像剤は前述したように弾性現像ローラに
より確実に除去されるので、吐出された現像剤が転写ロ
ーラ等に付着するような恐れもない。
したがって、本発明の画像形成装置によれば、長期に
渡って質の高い画像を形成することができる。
(実施例) 以下、本発明を図面に示す一実施例を参照して説明す
る。
第1図はこの発明に係る記録装置を示すもので、その
本体Hの略中央部には、記録すべき像の面積よりも小さ
な記録面を(すなわち小さな径の)像担持体としての感
光体ドラム1が矢印A方向に回転自在に設けられてい
る。前記感光体ドラム1は、有機感光体(OPC)系の光
導電材料から形成されている。
前記記光体ドラム1の周囲には、転写残りトナー非パ
タン化手段2、除電手段7、スコロトロン帯電器3、レ
ーザ装置4、現像清掃装置5、転写ローラ6が配設され
ている。
上記転写残りトナー非パタン化手段2は、103〜109Ω
cmの電気抵抗を有する繊維(商品名トレカ、カイノール
等)で作られたブラシ2aを有し、上記感光体ドラム1に
摺接するよう配置されており、+200〜1200Vの電圧が印
加するようになっている。また、スコロトロン帯電器3
は、感光体ドラム1の表面を−450〜−800Vに略均一に
負に帯電させるようになっている。
前記レーザ装置4は、記録するべき画像情報に応じ
て、感光体ドラム1の表面にレーザビーム8を照射して
帯電領域に静電潜像を形成する。
また、上記現像剤清掃装置5は、摩擦帯電性のいわゆ
る一成分の現像剤Tを収納するホッパ9を有し、このホ
ッパ9内には現像剤Tを感光体ドラム1に対面する位置
に向けて搬送するとともに、感光体ドラム1に残留して
いる現像剤Tをホッパ9内に戻す現像ローラ10が設けら
れている。
前記現像ローラ10は、102〜108Ωcmの電気抵抗を有す
る導電性表面層11と、この内部には発泡ウレタンあるい
はシリコンゴム、EPDM等による弾性層12から構成され、
全体として弾力性のあるローラが構成される。
上記現像ローラ10には、現像剤Tを摩擦帯電しつつ、
薄層を形成するためのリン青銅やウレタン、あるいはシ
リコン樹脂等からなる弾性ブレード13が押圧されてお
り、ここを通過する現像剤Tは感光体ドラム1と同極性
の負の摩擦帯電を帯びて1層〜3層程度の現像剤層を形
成する。
なお、上記現像ローラ10の表面は現像剤Tとの摩擦帯
電を考慮して、また適度な弾性と摩擦性を考慮して選ぶ
必要がある。上記表面層11の材質としては、たとえば、
ウレタン樹脂に導電性カーボンを10〜30重量%混合した
ものを塗布して形成している。さらに、上記現像ローラ
10には、バイアス電源14が接続されており、上記表面層
11と導通している。これにより、現像および清掃時に所
定の現像バイアスが印加される。ホッパ9内にはスポン
ジ状現像剤搬送ローラ15が設けられており、ホッパ9内
の現像剤Tの凝集防止と、搬送供給の役割を果たしてい
る。
上記転写ローラ6は、実質的に上記感光体ドラム1の
下方において、用紙の搬送路16を介して、感光体ドラム
1の周面に対面して設けられている。上記転写ローラ6
は、現像ローラ10と同様な構造を有するが、表面層11の
電気抵抗は105〜1010Ωcmである。この転写ローラ6に
より、ここに搬送されてきた用紙Pの裏面に600〜2000V
の電圧を印加してトナーを静電的に引付けて、感光体ド
ラム1からトナー画像を用紙に転写する。
このような接触式の転写手段では、多湿下においても
安定した転写特性を発揮するため、転写残留現像剤量を
減少させて清掃の負担を軽減する効果があるとともに、
転写紙中の紙粉も除去し、現像剤への混入を防止する。
転写残りトナー非パタン化手段2の導電性ブラシ2a
は、感光体ドラム1の回転とともに摺接され、バイアス
電源23と接続して200〜1500Vの電圧が印加され、感光体
ドラム1上の転写残留現像剤を一時的に吸着する。転写
残りトナーの多くはマイナス極性であるため、転写残り
トナー非パタン化手段2に吸着するが、かぶりトナーの
転写残りトナーのなかには、プラスに帯電しているもの
もあり、これらのトナーは吸着さ4れずに通過するが、
微量であるため問題とはならない。一時的に、転写残り
トナー非パタン化手段2にトラップされた転写残りトナ
ーは、印加されたバイアスやブラシ2aの抵抗、トナーの
粒径、抵抗等の条件に応じた時間でプラスの電荷が注入
され、ブラシ2aと感光ドラム1とで形成される電界よ
り、感光体ドラム1へ戻される。
転写残りトナーが、転写残りトナー非パタン化手段2
にトラップされてから電荷注入を受け、再び感光体ドラ
ム1に戻されるまでの時間は、前述の通りトナーの粒
径、抵抗等によるため、ある程度幅をもった分布を持つ
ことになる。そのため、転写残りトナーは非パタン化さ
れる。また、転写残りトナーの非パタン化には、ブラシ
2aのメカニカルな掃き取り効果も寄与している。しか
し、全てのトナーが感光体ドラム1へ戻されるのではな
く、徐々にブラシ2aにトナーは蓄積していく。
第2図はブラシ2aの構成を示すものである。
感光体ドラ1に戻されたトナーは、正規の極性とは逆
極性のプラスの極性をもつが、スコロトロン帯電器3に
より感光体ドラム1が帯電される際、マイナスのコロナ
を浴びトナーもマイナス極性となり、現像清掃装置5に
おいてクリーニングされる。
次に、ブラシ2aの抵抗について述べる。ブラシ2aの抵
抗が大きすぎると、ブラシ2aの先端の電位の応答性が悪
くなり、トナーの吸着〜電荷注入し感光体ドラム1へ戻
す動作の時定数が大きくなり、高周波のライン画像の転
写残り画像の非パタン化が十分に行えなかったり、感光
体ドラム1へ十分にトナーを戻すことができず、トナー
蓄積が多くなるなどの問題が生じる。また、ブラシ2aの
抵抗が低すぎると、感光体ドラム1にバイアスがリーク
し感光体破壊を引起こしてしまう。そのため、ブラシ2a
の抵抗は、103〜109Ωであることが望ましい。さらに、
ブラシ2aにより感光体ドラム1もプラスに帯電される
が、このときの電位は、転写残りトナーの量等により変
わるため、帯電装置は本実施例のようにスコロトロン帯
電器3であることが望ましい。
このように、転写残りトナーのトラップ〜掃き出しが
短いサイクルで行われるためブラシ2aに残留するトナー
は微量である。しかし、連続的にプリントしているとト
ラップされているトナー量が徐々に蓄積していき、許容
量を越えると飛散したり、突如大量のトナーをブラシが
吐出し、画像欠陥となる等の問題が発生する。
そこで、転写残りトナー非パタン化手段2の配置位置
を感光体ドラム1に対して上方もしくは、上方より現像
装置側にすることにより、ブラシ2aに付着した現像剤T
が落下して機内に飛散するのを軽減できる。
上記感光体ドラム1の下方側には、用紙Pを搬送路16
に供給する給紙ユニット19が設けられている。この給紙
ユニット19には画像を転写すべき用紙Pが収納されてい
る。給紙ユニット19の上方には回転により給紙ユニット
19から用紙Pを搬送路16へ供給する給紙ローラ20が設け
られている。
搬送路16には用紙Pに転写後のトナー画像を定着する
定着器21が設けられており、用紙P上のトナー像を熱お
よび圧力で定着する。
次に、この実施例による電子複写装置の動作について
説明する。
感光体ドラム1を矢印A方向に回転させ、感光体ドラ
ム1の周面をスコロトロン帯電器3により約−450〜800
Vに帯電する。続いて、この帯電領域にレーザ装置4か
らレーザビーム8を照射して露光し、感光体ドラム1の
表面に静電潜像を形成する。前記静電潜像は次に現像清
掃装置5と対面する現像清掃位置に搬送される。現像清
掃装置5の現像ローラ11からは現像剤(トナー)Tが送
り出され、これが静電潜像に弾性的に、かつ、変形によ
りニップ幅をもって接触し、トナーTを付着させてトナ
ー像を形成する。この場合、トナーTは光の照射域に付
着し、いわゆる反転現像される。トナーTはブレード13
および現像ローラ10の表面層11との摩擦により、約−5
〜30μc/g(マイクロクーロン/グラム)に帯電されて
おり、現像ローラ10には約−150〜450Vの電圧が印加さ
れる。現像後のトナー像は、次に転写ローラ6と対面す
る転写領域に搬送される。一方、転写領域には、給紙ロ
ーラ20の回転により給紙ユニット19から用紙Pが感光体
ドラム1の回転に同期した送られてくる。
この用紙Pは転写ローラ6によりその裏面がプラスの
極性に帯電される。したがって、感光体ドラム1の表面
上のトナー画像は静電気的に用紙Pに引寄せられて転写
される。ここにおいて、転写ローラ6は直流電源23によ
り、600〜2000Vの電圧が回転軸に与えられ、転写ローラ
6の両端部に設けたシリコン樹脂に導電性カーボンを5
〜40重量%混合してなる導通部を介して、ローラ表面の
105〜109Ωcmの導電性表面部に電圧が印加されるように
なっている。なお、転写ローラ6の表面は付着する現像
剤や紙粉等の異物を清掃しやすくするため、表面の平滑
性と、低摩擦性を備えた材質が好ましく、本例では、導
電性ポリフッ化樹脂、導電性ポリエステル等を用いてお
り、クリーニングブレードにより良好にクリーニングさ
れる。
また、ローラ全体のゴム硬度としては、JIS法の比較
測定で25〜50゜の柔軟なものが、転写ローラ6の感光体
ドラム1に対する押圧力の許容度が広く良好であった。
転写ローラを用いた転写方式では、転写効率の環境
(特に湿度)依存性がない。コロナ転写では、多湿環境
において著しく転写効率が低下する。
このことは、本発明のような清掃装置を持たない記録
装置では、多湿下において、転写残留トナーが急増する
ことを意味し、従来の清掃装置を持たない、いわゆるク
リーナレス記録装置の清掃不良の最大原因となる。
以上のことから、ローラ転写方式は、クリーナレスプ
ロセスにおいて非常に有効である。
ところで、転写後の感光体ドラム1の表面にはわずか
ながら転写し切れずに残留したトナー像および静電潜像
が残留している。これらのトナー像や静電潜像は転写残
りトナー非パタン化手段2に搬送されて非パタン化され
る。転写残りトナー非パタン化手段2では、ブラシ2aを
トナー像および静電潜像に接触させて静電的および機械
的な力を及ぼして判読不良な状態まで細かく、前述の通
り、残留している像を乱す。
感光体ドラム1の表面上に散乱されたトナーTは十分
に小さな霧状に分布しており、もはや文字または画像と
しての情報は有していない。感光体ドラム1上に残存す
る静電潜像は、除電手段(赤色LED)により消去され、
帯電工程に戻る。
スコロトロン帯電器3により帯電された感光体ドラム
1は、帯電後、レーザ装置4により露光された静電潜像
が形成され、再び(2回目)現像清掃装置5に対面する
現像清掃位置に到達する。この場合、第2回目に形成さ
れた静電潜像において、露光部(トナーが付着すべき画
像部)および非露光部(非画像部)においてもローラ転
写により大幅に減少している上、予めほぼ均一に、か
つ、十分に薄く残留トナーは散らされているから、露光
ムラが生じない。したがって、第2回目の現像において
も、露光後残留電位が均一となるため均一なトナー画像
が得られる。
ここにおいて、前述したように、現像ローラ10はJIS
ゴム硬度測定法で30〜70゜の弾性を有するとともに112
〜108の導電性を有するため、現像ローラ10に線荷重と
して20〜150g/cmの荷重を加え、かつ、1.5〜4倍の速度
差を持って押圧摺接することにより、1〜4mmの接触幅
(ニップ)を生じ、このニップにおいて、残留トナーと
現像ローラ10上のトナーTとが、攪乱摺擦されるため、
強い摩擦力が生じ、清掃能力が増強される。しかも、ト
ナーTだけで現像剤が形成されているため、スジやハキ
メ状の画質低下も生じない。さらに、非露光部では、現
像バイアスによる吸引力が感光体ドラム1のそれより勝
るために付着していたトナーTは次々に現像清掃装置5
に引付けられて回収される。
すなわち、現像ローラ10には、露光部の残留電位と非
露光部の電位との間に適切な値の現像バイアス(実施例
では−150V〜−450V)を印加することにより、現像ロー
ラ10から露光部に新たなトナーが付着するとともに、同
時に非画像領域(非画像部)に付着している残留トナー
はここから現像ローラ10に引付けられて回収される。こ
の場合、残留トナーは少量で、かつ転写残りトナー非パ
タン化手段2において予め小さな霧状に分散しているか
ら、現像清掃装置5は残留トナーを効率よく回収するこ
とができ、回収不良を生じることがない。このようにし
て、感光体ドラム1を重複回転させて重複使用し、一枚
の記録像を得る。
なお、転写方式としては、実施例の通り転写ローラ6
を用いた方が望ましいのであるが、コロナ転写方式を用
いても十分実用上問題ないレベルである。
そして、現像および清掃後、トナー画像は転写ローラ
6と対面する位置において用紙Pが転写される。以下、
同様な工程が繰返される。
転写残りトナーを一時吸着し、電荷注入を行うため
に、実施例ではトナーとは逆極性の直流バイアスがブラ
シ2aに印加されている。ブラシ2aに一時吸着(トラッ
プ)された多くのトナーは、感光体ドラム1に再付着す
るが、一部再付着しきれず、徐々にブラシ2aに蓄積して
いくことが考えられる。そのため、実施例ではプリント
開始動作および/もしくは終了動作、マシン電源投入時
にブラシ2aに蓄積したトナーを吐出す動作(吐出しモー
ド)を行っている。吐出しモードにおいては、積極的に
蓄積したトナーを吐出すようバイアスを印加するとよ
い。たとえば、印字動作中通常モード)に印加している
バイアスとは逆極性の−200〜−800Vのバイアスを印加
したり、バイアスを小刻みにON/OFFしたりすることも効
果がある(直流掃出しモード)。しかし、そのような手
段を講じても、画像濃度が高い部分を多く含む印字を繰
返し行うと、ブラシ2aへトナーが蓄積し、トナー飛散が
発生する。
そこで、吐出しモードにおいて交流バイアスを印加す
ると、かなりブラシ2aの奥に入り込んだトナーも十分吐
出すことができ、トナーのブラシ2aへの蓄積が激減し
た。このときの印加バイアスは、交流に直流を重畳した
ものであってもよい。バイアスの直流成分と、吐出しモ
ード時の感光体電位に100V以上差があればトナーへ電荷
注入が注入され、かなりのトナーは吐出される。
しかし、ブラシに蓄積したトナーの多くは、ブラシよ
り電荷注入を受けていないマイナス極性を有しているの
で、吐出しモードでのブラシバイアスの直流成分より、
感光体表面電位の方が高い方が、より吐出し効率よく行
われる。実施例では、直流成分−650V、交流成分1400Vp
p、1kHzの重畳バイアスを印加している。この時のブラ
シ通過時の感光体電位は−550Vであり(転写バイアスは
オフ)、感光体電位が吐出しモード時のブラシバイアス
のDC成分より約100V高くなっており、その電位差とACバ
イアスの振動電界により、十分トナーが吐出される。吐
出されたトナーは、帯電チャージャにより、感光体ドラ
ム1とともにマイナスに帯電され、現像清掃装置4によ
り(この時、現像バイアスはオン)感光体より引離さ
れ、現像清掃装置4に回収される。蓄積されたトナーが
多いと、1サイクルのクリーニング動作では、十分クリ
ーニングされないので、吐出しモードは感光体ドラム1
が2周以上で行うことが望ましい(以上、交流吐出しモ
ード例)。
上記方式の場合、通常モードはプラスDCバイアス、吐
出しモードではマイナスDCとACを重畳したバイアスを印
加することとなり、バイアス電源が高価なものとなって
しまう。そこで、吐出しモードで転写バイアスをオン
し、感光体をプラスに帯電することにより、ブラシバイ
アスのDC成分がプラス極性でも蓄積トナーを吐出すこと
ができる。しかしながら、この方法では吐出したトナー
を1周で現像清掃装置で十分クリーニングしないと、転
写ローラ6がクリーニング残りトナーを吸着してしま
う。転写ローラ6がクリーニング手段を有していること
が望ましい。吐出しモードにおいて転写をオンする場合
は、転写方式は非接触タイプである方が(たとえば、コ
ロトロンチャージャやスコロトロンチャージャ)転写手
段のよごれが発生せず望ましい(以上、交流吐出しモー
ド例2)。
また、上記吐出しを紙間隔を行ってもよい。各プリン
ト毎に吐出し動作を行うことにより、トナーのブラシ2a
への蓄積が防止でき、トナー飛散が発生しなくなる。
画像面積率約12%の画像を連続印字を行い、ブラシ汚
れによるトナー飛散の発生状況をテストした。吐出し条
件として、吐出しモードなし(1)、プリント開始動作
並びに終了動作時に、直流吐出しモードを行った場合
(2)、交流吐出しモード例1を行った場合(3)、例
2を行った場合(4)、紙間隔で交流吐出しモード例2
を行った場合(5)の5つの条件でテストを行った。
第3図はこの結果を示すものであるが、同図に示され
るように、交流吐出しモードを採用すれば、2万枚のプ
リントを行ってもトナー飛散は発生しない。
なお、(2)〜(4)の条件では、プリント250枚
(1カセット分)毎に、プリントを中断し吐出しを行っ
た。
次に、バイアスの交流周波数について述べる。吐出し
を有効に行うためには、ある程度以上の振動をトナーに
与えなければならない。しかし、あまり周波数が高くな
ると、電界の変化にブラシに蓄積されたトナーが追従で
きず、吐出しが不十分となる。通常モードでのブラシバ
イアスDC+400V、吐出しモードでのバイアスDC+400V、
AC1400Vppの条件で、バイアス周波数を100Hz〜5kHzまで
変化させて、同様な印字テストを行った(交流吐出しモ
ード例2)。
第4図はその結果を示すものであるが、周波数300Hz
以上でないと、電界によるトナーの振動が不足し、吐出
し効果が不十分となり、ブラシ汚れ〜トナー飛散が発生
する。一方、4kHz以上の周波数でもブラシ汚れ〜トナー
飛散が発生した。以上の結果より、適正周波数は概ね30
0Hz〜4kHzであった。
実施例において、通常モードでのブラシバイアスは直
流の場合について説明したが、メモリ消去効果において
も、交流(もしくは交流と直流の重畳)バイアスは有効
であり、通常モードのバイアスが交流バイアスであって
もよい。
実施例では、転写ローラ6を用いて説明したが、コロ
ナ転写式の転写手段を用いても機能は同様であり、その
他、公知の転写手段を利用するこができる。
なお、上記実施例では、最も小形化される例として、
非磁性一成分現像方式を用いたが、これに限定されるも
のではなく、他に知られる磁性−成分ブラシ法、ファー
ブラシ法、カスケード法等に用いても実現可能であるこ
とはいうまでもない。
また、転写残りトナー非パタン化手段の例として、導
電性もしくは抵抗性ブラシを使用したものについて説明
したが、導電性もしくは抵抗性のローラ、スポンジ、ラ
バー、布状部材等を利用しても同様の効果が得られる。
[発明の効果] 本発明の画像形成装置によれば、像撹乱手段に直流と
交流とを重畳した電圧を印加することにより、直流成分
の電位差や交流成分の振動電界が及ぼす作用を利用し、
像撹乱手段に蓄積された現像剤を像担持体上に吐出さ
せ、吐出された現像剤を弾性現像ローラによって確実に
取り除くことができる。したがって、機内の汚損及び像
撹乱手段の非パタン化能力の低下を防止することがで
き、繰り返し印字を行っても鮮明な画像を得ることが可
能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例である記録装置を示す概略的
構成図、 第2図はブラシの構成例を示す図 第3図及び第4図は実験結果を示す図である。 1……感光体ドラム(像担持体) 2……転写残りトナー非パタン化手段 3……レーザ装置(像露光手段) 4……現像清掃装置(現像清掃手段) 5……転写ローラ(転写手段) 10……現像ローラ(弾性現像部材) T……トナー(現像剤) P……用紙(被転写材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−118878(JP,A) 特開 昭60−168184(JP,A) 特開 昭59−157661(JP,A) 特開 昭62−203182(JP,A) 特開 昭54−109842(JP,A) 特開 平4−83284(JP,A) 実開 平2−67372(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体を特定の極性に帯電する帯電手段
    と、 前記帯電手段にて帯電された前記像担持体に露光して静
    電潜像を形成する露光手段と、 前記特定の極性と同極性に帯電する1成分現像剤を担持
    する弾性現像ローラを具備し、この弾性現像ローラを前
    記像担持体に対して押圧させつつ摺接させることによ
    り、前記露光手段にて形成された静電潜像に前記弾性現
    像ローラ上の現像剤を供給して反転現像を行うと同時
    に、前記像担持体上の残留現像剤を除去する現像清掃手
    段と、 前記像担持体表面に対面して設けられ、前記現像清掃手
    段により現像剤像が形成された像担持体に被転写材を押
    圧し、前記現像剤像を前記像担持体から前記被転写材に
    転写させる転写ローラと、 前記転写ローラに前記現像剤像を転写させるための転写
    電圧を印加する第1の電圧印加手段と、 前記転写ローラによる現像剤像の転写後に、前記像担持
    体上に残留した残留現像剤を摺接撹乱するブラシ状の像
    撹乱手段と、 前記像撹乱手段に前記残留現像剤を撹乱するための、前
    記特定の極性と反対極性の直流電圧を印加する第2の電
    圧印加手段と、 前記像撹乱手段に付着した前記残留現像剤を前記像担持
    体上に吐出させるため、前記像撹乱手段に、前記特定の
    極性と同極性で、前記帯電手段にて帯電された像担持体
    の電位と100V以上の電位差を有する直流電圧と、周波数
    が300Hz〜4kHzの交流電圧とを印加する第3の電圧印加
    手段とを具備することを特徴とする画像形成装置。
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