JPH09258622A - 電子写真装置 - Google Patents

電子写真装置

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JPH09258622A
JPH09258622A JP8061292A JP6129296A JPH09258622A JP H09258622 A JPH09258622 A JP H09258622A JP 8061292 A JP8061292 A JP 8061292A JP 6129296 A JP6129296 A JP 6129296A JP H09258622 A JPH09258622 A JP H09258622A
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浩一郎 佐藤
Takahiro Kojima
隆宏 小島
Kenji Kanari
健二 金成
Hisayoshi Saegusa
久芳 三枝
Osamu Tsuchiya
修 土屋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は現像同時クリーニングを実現し、装置
の小型化とコストダウンを図り、感光体の劣化を防止し
た良好な画像形成ができる電子写真装置を提供すること
を課題とする。 【解決手段】正帯電性の感光体1と、帯電装置2と、露
光装置3と、一成分接触現像型の現像装置4と、転写装
置に対して感光体回転方向下流側に位置し感光体に摺擦
する回転可能な導電性ローラ部材11とを具備し、感光
体における画像記録領域が導電性ローラ部材を通過する
時に、導電性ローラ部材に感光体の電位より低い電位の
電圧を印加し、且つ感光体における非画像記録領域が導
電性ローラ部材を通過する時に、導電性ローラ部材に感
光体の電位より高い電位の電圧を印加し、さらに感光体
と導電性ローラ部材とはすべり接触することを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は現像装置により現像
および感光体における転写残りトナーの回収をする電子
写真装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電子写真装置は、次に述
べる構成をなすものがある。すなわち、回転転可能な負
帯電有機材からなる感光体と、感光体の表面を帯電する
帯電装置と、この帯電装置に対して感光体の回転方向下
流側に位置し感光体の表面を露光して静電潜像を形成す
る露光装置とを備えている。
【0003】また、この露光装置に対して感光体の回転
方向下流側に位置し現像ローラに担持された二成分現像
剤を感光体の表面に付着して静電潜像を現像してトナー
像を形成する二成分現像式の現像装置と、この現像装置
に対して感光体の回転方向下流側に位置し感光体のトナ
ー像を記録紙に転写する非接触型の転写装置と、この転
写装置に対して感光体の回転方向下流側に位置し固定ブ
レードを感光体の表面に接触させて転写後に感光体の表
面に残留するトナーを攪乱する固定式の攪乱装置とを備
えている。
【0004】この構成の電子写真装置では、画像記録時
に感光体を回転し、その回転に伴い帯電装置により感光
体を帯電し、次いで露光装置により感光体に静電潜像を
形成する。次いで。現像装置では感光体にトナーを付着
して静電潜像を顕在化してトナー像を形成する。
【0005】次いで転写装置により感光体のトナー像を
記録紙に転写する。この転写装置では感光体に付着して
いるトナーは全てが記録紙に転写されず、一部のトナー
は感光体に残留する(転写残りトナー)。次いで、固定
式の攪乱装置により感光体に残留する転写残りトナーを
攪乱し、次いで帯電装置で転写残りトナーを再帯電した
後に現像装置において現像ローラにより転写残りトナー
を吸収して回収する。すなわち、現像装置にて現像と転
写残りトナー回収の両方の動作を行う。
【0006】ところが、この従来の電子写真装置におい
て採用されている二成分現像方式は、トナーの濃度を制
御する機構を設ける必要があるために現像装置が大型化
および重量化する傾向にある。また、帯電装置および現
像ローラの印加電圧の設定に制約があり、電位差が大き
すぎると現像剤におけるトナーと逆極性のキャリアの飛
翔を生じ、感光体の劣化や画質の低下を生じるという問
題がある。
【0007】このような問題を解決するために非接触一
成分現像方式の現像装置を用いた電子写真装置が提案さ
れている。この記録装置は前記二成分現像方式における
問題の発生を回避できるが、しかし感光体と現像ローラ
との電位差を大きくしなければならないために現像ロー
ラに直流重畳の交流電圧を印加する必要があり、使用す
る高圧電源の設備が高価になるという問題がある。
【0008】また、この電子写真装置に用いる非接触一
成分現像方式の現像装置は、交流電界によりトナーを現
像ローラと感光体との間で飛翔させるためにトナーの帯
電量を低く抑える必要がある。また、この記録装置にお
いて感光体における転写残りトナーを帯電装置により再
帯電させた後に現像ローラに回収する場合、帯電装置で
トナーを過剰帯電させてしまい現像ローラによりトナー
を回収できないという問題が生じている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そこで、このような問
題を解決するために非磁性一成分接触現像方式を採用し
た現像装置を用いた電子写真装置が提案されている。こ
の現像方式は、感光体ドラムに形成されている静電潜像
に対し現像電極がトナーを介して近接して存在する形と
なり、静電潜像に忠実な現像を行うことができる。この
ため、感光体の転写残りトナーが帯電電位(白電位)上
にあれば、この転写残りトナーが現像ローラにより円滑
に回収される。
【0010】しかし、この電子写真装置では、記録紙の
搬送により発生する紙粉が感光体に付着する。そして、
固定型のトナー撹乱部材ではこの紙粉を吸着するが保持
できないためすぐに感光体上に吐き出してしまうので、
この紙粉が現像ローラとトナー帯電装置間に入り込み、
トナーの帯電を妨げて画像劣化を引き起こす。また、感
光体に付着した紙粉が現像装置でトナーを回収する際
に、トナーと一緒に現像装置の内部に入り込み画像を劣
化させる。
【0011】また、負帯電有機感光体を使用しているの
で、トナーを負に帯電させて使用している。前記の紙粉
の中には紙中にある無機填料(タルク、炭酸カルシウム
等)が含まれている。特にタルクは摩擦帯電性がよく、
自らは負に帯電し、相手側を正に帯電させる性質を持っ
ており、これが現像装置に入り込むと本来負にすべきト
ナーを正に帯電させてしまい画像かぶり等の画像劣化を
引き起こす。
【0012】さらに、従来の転写装置はコロトロンに代
表される非接触型のものが使用されていた非接触型の転
写装置の場合には、周囲環境によりトナーの転写効率が
変動し転写残りトナーの量も変動する。このため、現像
装置に対してに対して下流側にあるトナー撹乱装置の電
圧設定ができない問題点が生じる。これを改善するため
に、転写装置をスコロトロン型にして放電を安定する方
法があるが、高価になるとともに、トナーによりグリッ
ド面が汚れるという問題点が生じる。
【0013】また、撹乱部材に常時トナーと逆極性の電
圧(ブラシの放電開始電圧以上の電圧)を印加し、トナ
ーの吸引と電荷注入による吐き出しを行う方法がある。
吸引から電荷注入による吐き出しまでの時間差があるた
めに、記録枚数が増えてゆくとブラシに保持されるトナ
ー量が増えてくる。
【0014】従って、ブラシから感光体へのトナー吐き
出し量も多くなるので、現像ローラによりトナーの全て
を回収することが困難であであり、残留した感光体上の
トナーがポジメモリとして画像に出てくるという問題点
が生じる。
【0015】本発明は前記事情に基づいてなされたもの
で、正帯電有機感光体と非磁性一成分接触現像と導電性
ローラ部材を用いて現像同時クリーニングを実現し、装
置の小型および軽量化とやコストダウンを図り、さらに
は感光体の劣化を防止し長寿命化を図るとともに良好な
画像形成ができ、特に導電性ローラ部材の動作によりに
より現像同時クリーニングの効果を高めた電子写真装置
を提供することを課題とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の電子写
真装置は、正帯電有機材からなり画像記録時に回転され
る感光体と、この感光体を帯電する帯電装置と、この帯
電装置に対して感光体回転方向下流側に位置し前記感光
体を露光して静電潜像を形成する露光装置と、この露光
装置に対して感光体回転方向下流側に位置し前記感光体
に回転接触する現像ローラで非磁性一成分現像剤を担持
して前記感光体に付着させ前記静電潜像を顕在化してト
ナー像を形成する現像装置と、この現像装置に対して感
光体回転方向下流側に位置し前記感光体に接触するロー
ラにより前記感光体のトナー像を前記記録紙に転写する
接触式転写装置と、前記転写装置に対して感光体回転方
向下流側に位置し前記感光体に接して前記転写装置によ
る転写の後に前記感光体に残留する転写残りトナーを吸
引、吐き出しする回転可能な導電性ローラ部材とを具備
し、前記感光体における画像記録領域が前記導電性ロー
ラ部材を通過する時に、前記導電性ローラ部材に前記感
光体の電位より低い電位の電圧を印加し、且つ前記感光
体における非画像記録領域が前記導電性ローラ部材を通
過する時に、前記導電性ローラ部材に前記感光体の電位
より高い電位の電圧を印加し、さらに前記感光体と前記
導電性ローラ部材とは接触位置においてすべり接触する
ことを特徴とする。
【0017】この発明の構成によれば次に述べる作用を
得る。
【0018】この電子写真装置は、正帯電有機感光体
と、非磁性一成分接触式現像装置と、接触式転写装置
と、回転する導電性ローラ部材と、導電性ローラ部材に
印加するバイアス電圧を記録領域中に非記録領域中で切
り替える装置と用いることにより現像同時クリーニング
を行う。
【0019】まず、画像記録に際しては、導電性ローラ
部材に対してこれに接触する感光体の表面電位より低い
電圧を導電性ローラ部材に印加して、感光体における記
録領域時の転写残りトナーを、感光体と導電性ローラ部
材の電位差により一旦導電性ローラ部材に吸引して取り
込む。
【0020】非記録領域通過時には、導電性ローラ部材
に対してこれに接触している感光体の表面電位より高い
電圧を印加させることにより、導電性ローラ部材に取り
込んだトナーを吐き出して感光体側に戻す。感光体側に
戻したトナーは感光体帯電装置によって再帯電して現像
ローラにより回収する。
【0021】このように感光体の記録領域では導電性ロ
ーラ部材によりトナーを感光体から除去し、非記録領域
(記録の前後、頁間)では前記除去したトナーを感光体
に戻し、現像ローラによって回収する。記録中において
感光体の表面はクリーニングされた状態と同じであるた
めポジ・ネガメモリの発生はない。
【0022】導電性ローラ部材から戻されたトナーは記
録の前後で現像ローラによりすぐに回収されるので導電
性ローラ部材に多量のトナーが蓄積されることもない。
導電性ローラ部材へのトナーの蓄積も少ないので、感光
体表面に戻されるトナー量も少なく現像ローラによる回
収不良も生じない、また、紙粉はトナーほど感光体に密
着されていないので、導電性ローラ部材の駆動力により
感光体から取り去ることができる。さらに、多少取り残
された紙粉が現像装置に混入してもトナーが正極性のた
め、トナーの帯電を妨げることにはならない。
【0023】さらに、導電性ローラ部材と感光体とはす
べり接触するので両者が相対的に摺接する状態となる。
このため、導電性ローラ部材が感光体の画像領域からト
ナーを吸引する時に、感光体と導電性ローラ部材との接
触位置において導電性ローラ部材が感光体表面に有るト
ナーを掻き取るため動作を効果的に行える。従って、導
電性ローラ部材は感光体表面から多くのトナーを掻き取
ることができて優れたトナー吸引能力を有している。
【0024】これにより導電性ローラ部材は、電気的剥
離力に加えて、充分な機械的剥離力によって感光体表面
の画像領域に残留するトナーを充分に剥離して除去する
ことができる。このため、導電性ローラ部材を通過して
感光体表面にまだトナーが残留して、次の画像記録時に
記録画像上にノイズとして発生するという事態の発生を
防止できる。
【0025】従って、本発明は導電性ローラ部材に優れ
たトナー吸収能力を持たせ、現像同時クリーニングの効
果を高めて良好な画像記録を行うことができる。
【0026】請求項2の発明の電子写真装置は、正帯電
有機材からなり画像記録時に回転される感光体と、この
感光体を帯電する帯電装置と、この帯電装置に対して感
光体回転方向下流側に位置し前記感光体を露光して静電
潜像を形成する露光装置と、この露光装置に対して感光
体回転方向下流側に位置し前記感光体に回転接触する現
像ローラで非磁性一成分現像剤を担持して前記感光体に
付着させ前記静電潜像を顕在化してトナー像を形成する
現像装置と、この現像装置に対して感光体回転方向下流
側に位置し前記感光体に接触するローラにより前記感光
体のトナー像を前記記録紙に転写する接触式転写装置
と、前記転写装置に対して感光体回転方向下流側に位置
し前記感光体に接して前記転写装置による転写の後に前
記感光体に残留する転写残りトナーを吸引、吐き出しす
る回転可能な導電性ローラ部材とを具備し、前記感光体
における画像記録領域が前記導電性ローラ部材を通過す
る時に、前記導電性ローラ部材に前記感光体の電位より
低い電位の電圧を印加し、且つ前記感光体における非画
像記録領域が前記導電性ローラ部材を通過する時に、前
記導電性ローラ部材に前記感光体の電位より高い電位の
電圧を印加し、さらに前記導電性ローラ部材は前記感光
体とは逆方向に回転し、且つ前記導電性ローラ部材と前
記感光体との接触位置における前記導電性ローラ部材の
周速が前記感光体の周速に対して同じ、または速いこと
を特徴とする。
【0027】この発明の構成によれば、前記請求項1の
発明と同様にトナーの吸引および吐き出しの作用を行
う。また、導電性ローラ部材は感光体とは逆方向に回転
し、且つ感光体の周速に対して同じ、または速い周速で
感光体の表面に摺接するため、導電性ローラ部材が感光
体表面に摺接して感光体表面にあるトナーを掻き取る動
作がより強まる。
【0028】従って、導電性ローラ部材が感光体からト
ナーを吸引する時に、導電性ローラ部材がより確実に感
光体における画像領域にあるトナーを掻き取ることがで
きる。これにより導電性ローラ部材が感光体表面からよ
り多くのトナーを掻き取ることができてトナー吸引能力
が向上する。
【0029】さらに、導電性ローラ部材の周速が感光体
の周速に比して速い場合には、導電性ローラ部材が感光
体における非画像領域へトナーを吐き出す時に、導電性
ローラ部材の周面が感光体の表面(周面)に接触する距
離を大きくとることができる。このため、導電性ローラ
部材が保持していたトナーを大量に吐き出すことがで
き、トナーの吐き出しが有利になる。
【0030】従って、本発明は導電性ローラ部材に優れ
たトナー吸収能力を持たせ、現像同時クリーニングの効
果を高めて良好な画像記録を行うことができる。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態について図
面を参照して説明する。電子写真装置における画像記録
プロセスの概略的構成について図1を参照して説明す
る。この電子写真装置は、反転現像およびクリーナレス
の方式を採用している。
【0032】感光体1は正帯電有機材で形成されたドラ
ム形をなすもので、これは図示しない回転駆動装置によ
り図示矢印方向に回転させる。スコロトロン型の帯電装
置2はこの感光体1の表面を帯電するものであり、露光
装置3はこの帯電装置2に対して感光体1の回転方向下
流側に位置し画データに基づいて感光体1の表面を露光
して静電潜像を形成するものである。
【0033】非磁性一成分接触式の現像装置4は、露光
装置3に対して感光体1の回転方向下流側に位置して設
けている。この現像装置4は非磁性一成分であるトナー
Tを溜めるトナーホッパ5と、トナーTを担持するとと
もに感光体1野表面(外周面)に接触する現像ローラ6
を有している。
【0034】また、トナーホッパ5に溜めたトナーTを
現像ローラ5に供給する供給ローラ7と、現像ローラ6
で担持したトナーTを薄層化するとともにトナーTを摩
擦帯電する現像ブレード8を有している。現像ローラ6
と供給ローラ7は図示しない回転駆動装置により図示矢
印方向に回転させる。撹拌機9はトナーTを撹拌するも
のである。
【0035】転写ローラ10は接触型転写装置において
感光体1の表面に接触する部材の一例であり、これは現
像装置4に対して感光体1の回転方向下流側に位置して
感光体1の表面(外周面)に接触して設けている。この
転写ローラ10は図示しない回転駆動装置により図示矢
印方向に回転させる。
【0036】導電性ブラシローラ11は導電性ローラ部
材の一例であり、これは転写ローラ10に対して感光体
1の回転方向下流側であって、且つ帯電装置2に対して
回転方向上流側に位置して設けてある。
【0037】この導電性ブラシローラ11は軸12の周
囲に導電性材料からなる多数の毛13を植設して構成さ
れて約106 Ωの抵抗値を有している。導電性ブラシロ
ーラ11は感光体1に対して平行に配置し、軸12を電
子写真装置を装備する図示しないフレームに回転自在に
支持して、毛13の先端を感光体1の表面に接触させて
いる。この導電性ブラシローラ9の軸12は図示しない
回転駆動装置により図示矢印方向に回転させる。
【0038】なお、導電性ローラ部材としては、導電性
ブラシローラ11の他にスポンジローラなどが挙げるこ
とができ、その機能を有するものであれば種々のものを
採用することができる。
【0039】除電装置14は転写ローラ10と導電性ブ
ラシローラ11との間に設けてあり、これは感光体1の
表面の電位を低下させるものである。
【0040】なお、記録紙カセット31は記録紙Pを積
層して収容するものであり、ピックアップローラ32は
記録紙カセット31から記録紙Pを繰り出すものであ
る。記録紙カセット31と感光体1との間には、記録紙
搬送方向に沿って搬送ローラ33、記録紙センサ34、
レジストローラ35を設けている。感光体1に対して記
録紙搬送方向下流側には熱定着ローラ36を設け、さら
に下流側には排出ローラ37を設けている。これら各ロ
ーラは回転駆動装置により記録紙搬送方向に向けて回転
させるものとする。
【0041】電源21は帯電装置2に+(プラス)20
0μAの電流を供給するものであり、ツェナーダイオー
ド22はこの帯電電位を規定するものであり、電源23
は現像装置4の現像ローラ6に+300Vのバイアス電
圧を印加するものである。電源24は供給ローラ7に+
400Vのバイアス電圧を印加するものであり、電源2
5は転写ローラ10に−(マイナス)1000Vのバイ
アス電圧を印加するものである。
【0042】電源26は導電性ブラシローラ11にバイ
アス電圧を印加するものである。これはスイッチ27の
切り替えにより感光体1における非記録領域が導電性ブ
ラシローラ11を通過する時には+300Vのバイアス
電圧を印加するとともに、感光体1における記録領域が
導電性ブラシローラ11を通過する時には0Vのバイア
ス電圧を印加する。
【0043】この実施の形態の電子写真装置における画
像記録プロセスの動作について図1に従って説明する。
画像記録時には感光体1が回転される過程で次に述べる
動作を行う。画像記録は、ネガ潜像を形成して反転現像
を行い、感光体1は正帯電させて、トナーTも正帯電さ
せる。
【0044】感光体1を回転駆動装置により図示矢印方
向に回転させる。感光体1が回転する過程で以下に述べ
るプロセスにより画像形成が行われる。
【0045】まず、スコロトロン帯電装置2により正帯
電である感光体1の表面を+600Vに帯電し、次いで
露光装置3により画像データに応じて感光体1の表面に
露光を行い静電潜像を形成する。この場合、黒画像の所
は+150V、白画像の所は+600Vの電位となる。
【0046】現像装置4では、電源23により現像ロー
ラ6に+300Vのバイアス電圧を印加し、電源24に
より供給ローラ7に+400Vのバイアス電圧を印加す
るとともにこれらローラ23、24を回転する。供給ロ
ーラ24の回転によりトナーホッパ5に溜められている
トナーTを現像ローラ6に供給する。
【0047】現像ローラ6は感光体1の表面に接触して
回転し、トナーTを担持して感光体1の表面に付与す
る。この場合、ブレード8はトナー薄層を形成する。こ
のようにして正帯電のトナーTを感光体1の表面に静電
潜像に従って付着して感光体1表面にトナー像を形成す
る。
【0048】ここで、ピックアップローラ32の回転に
より記録紙カセット31に積層された記録紙Pを順次送
り出し、送り出した記録紙Pを搬送ローラ33によりレ
ジストローラ35まで搬送する。レジストローラ35は
回転を停止して記録紙Pを受けて記録紙Pの姿勢を制御
し、その後現像ローラ6の回転に同期をとって回転して
記録紙Pを相互に接触する感光体1と転写ローラ10と
の間に搬送する。
【0049】転写ローラ10には電源25により−10
00Vのバイアス電圧を印加し、感光体1の表面のトナ
ー像を記録紙1に転写する。なお、転写行程において感
光体1の全てのトナーTが記録紙Pに転写されるわけで
はなく、トナーの10〜20%は感光体1の表面に残さ
れる。
【0050】次いで、除電装置14により感光体1の表
面の電位を低減させる。
【0051】その後、感光体1の表面に接触する導電性
ブラシローラ11を回転駆動装置により回転する。この
時、感光体1における画像記録領域が導電性ブラシロー
ラ11を通過する時に、導電性ブラシローラ11に感光
体1の電位より低い電位の電圧を印加して、感光体1に
残留しているトナーTを導電性ブラシローラ11に吸引
して保持する。
【0052】また、感光体1における非画像記録領域が
導電性ブラシローラ11を通過する時に、導電性ブラシ
ローラ11に感光体1の電位より高い電位の電圧を印加
し、導電性ブラシローラ11が吸引、保持しているトナ
ーTを感光体1の表面に吐き出す。
【0053】さらに、導電性ブラシローラ11の回転を
制御して導電性ブラシローラ11と感光体1とをすべり
接触、すなわち摺接させて、導電性ブラシローラ11が
感光体1の残留トナーTを吸引する時に電気的力ととも
に機械的力を加える。これにより感光体1の表面に付着
している残留トナーTを確実に掻き取り吸引を効果的に
行う。
【0054】そして、吐き出したトナーTを帯電装置2
により再帯電して電位を引上げる。次いで、現像装置4
において300Vにバイアスされた現像ローラ6により
トナーTを吸引して現像装置4のトナーボックス4に回
収する。
【0055】次に転写後に感光体1に残留しているトナ
ーを現像ローラ5に回収する過程を図2ないし図5を参
照して説明する。
【0056】図2はプロセスの制御タイミングを示した
チャートであり、感光体(ドラム)、現像ローラ6、露
光装置3、帯電装置2、転写ローラ10および導電性ブ
ラシロール11におけるバイアス印加のタイミングを示
している。このチャートには、導電性ブラシローラ11
に対するバイアスを記録領域(0Vの印加バイアス)と
非記録領域(+30Vの印加バイアス)とで切り替えて
制御を行っていることを示している。
【0057】図3は図2に示したプロセス制御で黒を印
字した時の現像装置4付近と導電性ブラシローラ11付
近の表面電位を示した図である。図3の表面電位波形に
示すように記録領域時には転写ローラ10を通過した後
にトナーTと紙粉Sは感光体電位として約70Vのとこ
ろにある。なお、感光体電位が150Vから70Vに減
衰したのは、転写ローラ5によりマイナス側に帯電され
たためである。
【0058】ここで、導電性ブラシローラ11には電源
16により感光体1の電位より低い電圧である0Vを印
加する。このため、感光体1の表面にある+(プラス)
トナーTは、感光体1の表面が導電性ブラシローラ11
と接触すると、感光体1と導電性ブラシローラ11の電
位差により導電性ブラシローラ11側に吸引される。ま
た、感光体1の表面にある−(マイナス)トナーTは導
電性ブラシローラ11をそのまま通過する。
【0059】図4は感光体1の記録領域時に存在する転
写残りトナーTが感光体1の回転に伴い転写ローラ10
から現像装置4まで移動する時の変化を示した図であ
る。すなわち、転写ローラ通過後、導電性ブラシローラ
接触時、導電性ブラシローラ通過後、帯電装置通過後お
よび現像ローラ接触時の各時点における転写残りトナー
の変化を示している。図4において丸で囲まれた+およ
び−は+トナーおよび−トナーを示している。
【0060】図4に示すように導電性ブラシローラ11
をそのまま通過した転写残りの−トナーTは、帯電装置
2により+に極性反転されて+600Vの電位上に引き
上げられる。そして、現像装置4では電源23により3
00Vにバイアスされた現像ローラ6に吸引されて現像
装置4のトナーホッパ5の内部へ回収される。この時、
感光体1の表面には殆どトナーが存在していないので、
このトナーが感光装置を妨害せずポジ・ネガメモリの発
生はない。転写残りトナーTは+トナーがほとんどであ
る。
【0061】また、感光体1における記録領域中の白電
位の部分は、導電性ブラシローラ11を通過した時には
200Vまで減衰する。これは感光体1が転写ローラ8
により一側へ帯電されるためである。なお、導電性ブラ
シローラ11は電源25により0Vが印加されているの
で、導電性ブラシローラ11に蓄積されたトナーが感光
体1の白電位部分に戻されることはない。
【0062】次いで、感光体1における記録領域時に導
電性ブラシローラ11に吸引された+トナーが、非記録
領域時に現像ローラ6に回収されていく過程について説
明する。
【0063】まず、図2のタイミングチャートに示され
るように、感光体1における非記録領域時には電源26
により導電性ブラシローラ11に+300Vのバイアス
電圧を印加する。図3に示す表面電位波形にあるよう
に、記録前において感光体1が導電性ブラシローラ11
を通過する時の表面電位は一側に、頁間(非常記録領
域)と記録後では0V付近にある。
【0064】そこで、導電性ブラシローラ11には前記
の電位より高い伝電圧(300V)を印加する。図5は
この時の非記録領域時の感光体1のトナーTが感光体1
の回転に伴い転写ローラ10から現像装置4まで移動す
る時の変化を示した図である。すなわち、転写ローラ通
過後、導電性ブラシローラ接触時、導電性ブラシローラ
通過後、帯電装置通過後および現像ローラ接触時の各時
点における転写残りトナーTの変化を示している。図5
において丸で囲まれた+は+トナーTを示している。
【0065】この図5で示されているように感光体ドラ
ム1の転写ローラ5を通過した後の感光体1の表面はト
ナーが無い状態にある。これは感光体1の非記録領域で
は露光時の電位が白電位となっているので、現像装置4
によるトナーの現像が無いという理由によるものであ
る。
【0066】感光体1が導電性ブラシローラ11を通過
した時点では、導電性ブラシローラ11に吸引された記
録領域中の+トナーを、導電性ブラシローラ11と感光
体1との電位差によって感光体1の表面に戻す。戻した
+トナーTを帯電装置2により再帯電して電位が+60
0V上まで引上げる。次いで、現像装置4において30
0Vにバイアスされた現像ローラ6によりトナーTを吸
引して現像装置4に回収する。
【0067】ここで、本発明を実施して1枚間欠の通紙
試験を18.5K枚(黒率5%記録)実施した。この試
験おける全トナー消費量が504g、導電性ブラシロー
ラ8へのトナー蓄積量が2gであり、ネガおよびポジメ
モリの発生はなかった。転写工程での転写効率80%と
すると転写残りトナーは約100g程出たことになる
が、その転写残りトナーのうち約98%は現像装置で回
収されていることになる。このことからも本願発明によ
り現像装置4において現像とクリーニングとが同時且つ
円滑に行われているといえる。
【0068】一方、転写工程では記録紙Pの紙粉Sが感
光体1の表面に付着する。そして、感光体1の表面が導
電性ブラシローラ11に到達する。導電性ブラシローラ
11は回転駆動装置により強制回転されて毛13が感光
体1の表面に摺接する。このため、導電性ブラシローラ
11の毛13は感光体1の表面に付着している紙粉Sを
取り去り保持する。
【0069】これにより転写工程において感光体1の表
面に付着した紙粉Sは導電性ブラシローラ11によって
取り去る。紙粉SはトナーTほど感光体に密着されてい
ないので、導電性ブラシローラ11の駆動力により感光
体1から取り去ることができる。多少取り残された紙粉
Sが現像ローラ6によって現像装置4に混入してもトナ
ーTが正極性のため、トナーTの帯電を妨げることには
ならない。従って、紙粉Sの存在を原因とする種々の不
具合の発生を回避できる。
【0070】次に、導電性ブラシローラ11の回転を制
御して導電性ブラシローラ11と感光体1とをすべり接
触、すなわち摺接させて、導電性ブラシローラ11が感
光体1の残留トナーTを吸引する時に電気的力とともに
機械的力を加えて残留トナーTの吸引を行う点について
説明する。
【0071】導電性ブラシローラ11と感光体1とをす
べり接触させるためには、導電性ブラシローラ11と感
光体1とを互いに逆方向で回転させて、導電性ブラシロ
ーラ11と感光体1との接触部において導電性ブラシロ
ーラ11の周速を感光体1の周速と同じ、またはそれよ
り速くすることが挙げられる。あるいは導電性ブラシロ
ーラ11と感光体1とを同じ方向に異なる回転速度で回
転させて両者の接触部において相対的に周速差を持たせ
ることが挙げられる。
【0072】以下にこの点について図6に示す線図を参
照して説明する。図6に示す線図は、4種類の導電性ロ
ーラ部材について、その回転条件を変えた場合における
(導電性ローラ部材通過後の感光体に残留するトナー量
/転写後の感光体に残留するトナー量)を示したもので
ある。図6に示す線図において、横軸は感光体1の周速
に対する導電性ローラ部材の周速比(速度比)を示し、
縦軸は導電性ローラ部材通過後の感光体に残留するトナ
ー量/転写後の感光体に残留するトナー量を示してい
る。
【0073】横軸は、(VK −VC )/VC の式で表さ
れる。
【0074】ただし、VC :感光体1の周速、 VK :導電性ブラシローラ11の周速、 (ただし、感光体1との接触位置において導電性ローラ
部材の回転方向と感光体1の回転方向が逆である場合に
は負とする。) 横軸の数値は以下の条件を示す。横軸「0」は、導電性
ローラ部材が感光体1と同じ回転方向で同じ周速である
場合である。横軸「−1」は、導電性ローラ部材が回転
停止している場合である。横軸「−2」は、導電性ロー
ラ部材が感光体1と逆の回転方向で同じ周速である場合
である。
【0075】縦軸は、「べた黒」の記録を行った場合に
おける転写ローラ10を通過した後の感光体1表面の残
留トナーと、導電性ローラ部材を通過した後の感光体1
表面の残留トナーを夫々、メンディングテープで採取し
たものを色彩色差計手測定した値の比である。
【0076】なお、この時導電性ローラ部材はトナー吸
引モード(トナーTと逆極性の電圧を印加)としてい
る。すなわち、縦軸の数値が小さいほど導電性ローラ部
材が転写後の残留トナーを吸引していることを示してい
る。
【0077】また、評価対象導電性ローラ部材として
は、 (a):回転ブラシローラ(イニシアル)、 (b):(a)の回転ブラシローラ(12K ランニング
後)、 (c):スポンジローラA(イニシアル)、 (d):スポンジローラB(イニシアル)の4種類とし
た。
【0078】そして、図6の線図から次に述べることが
いえる。
【0079】導電性ローラ部材と感光体1との接触位置
において、導電性ローラ部材が感光体1と同じ回転方向
で等速度で回転している場合には、トナーの吸収率は最
も悪い。導電性ローラ部材の回転方向にかかわらず導電
性ローラ部材の感光体1に対する周速比を高めると、ト
ナー吸収率は向上する。
【0080】ただし、導電性ローラ部材と感光体1との
接触位置において、導電性ローラ部材が感光体1と同じ
回転方向に回転している場合には、導電性ローラ部材が
帯電装置2方向にトナーTおよび紙粉Sを飛散して帯電
装置2に設けたワイヤに付着して帯電不良が発生するこ
とがある。このため、導電性ローラ部材の回転方向とし
ては、感光体1の回転方向と逆方向に回転させることが
好ましい。
【0081】導電性ローラ部材の回転方向が感光体1の
回転方向と逆方向であると、同じ方向である場合に比較
して、トナーの吸収率は良好である。また、導電性ロー
ラ部材の回転方向が感光体1の回転方向と逆方向である
場合には、導電性ローラ部材の周速が感光体1の周速と
同じ、あるいはそれ以上であれば、高いトナーの吸収率
で飽和する。従って、ブラシローラ11より感光体1表
面のトナーをさらに効果的に剥離することができる。
【0082】このように導電性ローラ部材、前述した実
施の形態では導電性ブラシローラ11と感光体1とはす
べり接触するので、感光体1と導電性ブラシローラ11
との接触位置において相対的に摺接する状態となる。
【0083】このため、導電性ブラシローラ11が感光
体1の画像領域からトナーを吸引する時に、感光体1と
導電性ブラシローラ11との接触位置において導電性ブ
ラシローラ11が感光体1表面に有るトナーを掻き取る
ための大きな機械力が得られる。従って、導電性ブラシ
ローラ11は感光体1表面から多くのトナーを掻き取る
ことができて優れたトナー吸引能力を有する。
【0084】これにより導電性ブラシローラ11は、電
気的剥離力に加えて、充分な機械的剥離力によって感光
体1表面の画像領域に残留するトナーを充分に剥離して
除去することができる。
【0085】このため、導電性ブラシローラ11を通過
して感光体1表面にまだトナーTが残留して、次の画像
記録時に記録画像上にノイズとして発生するという事態
の発生を防止することができる。
【0086】特に前述したように導電性ブラシローラ1
1を感光体1とは逆方向に回転し、且つ導電性ブラシロ
ーラ11と感光体1との接触位置において導電性ブラシ
ローラ11の周速を感光体1の周速に対して同じ、また
は速くすることにより、導電性ブラシローラ11が感光
体1表面に摺接して感光体1表面にあるトナーTを掻き
取る動作がより強まる。
【0087】このため、導電性ブラシローラ11は感光
体1からトナーTを吸引する時に、感光体1と導電性ブ
ラシローラ11との接触位置において導電性ブラシロー
ラ11がより確実に感光体1における画像領域にあるト
ナーを掻き取ることができる。従って、導電性ブラシロ
ーラ11は感光体1表面から一層多くのトナー掻き取る
ことができてトナー吸引能力が向上する。
【0088】なお、吐き出し時においても導電性ブラシ
ローラ11と感光体1とが摺接することにより吐き出し
の動作を良好に行える。
【0089】また、導電性ブラシローラ11の周速が感
光体1の周速に比して速い場合には、導電性ブラシロー
ラ11が感光体1における非画像領域へトナーを吐き出
す時に、導電性ブラシローラ11の周面が感光体1の表
面(周面)に接触する距離を大きくとることができる。
このため、導電性ブラシローラ11が保持していたトナ
ーを大量に吐き出すことができ、トナーTの吐き出しが
有利になる。
【0090】なお、本発明は前述した実施の形態に限定
されずに種々変形して実施することができる。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明の電
子写真装置によれば、導電性ローラ部材と感光体とは接
触位置においてすべり接触するので、導電性ローラ部材
が感光体の画像領域からトナーを吸引する時に、導電性
ローラ部材は感光体表面に有るトナーを掻き取るため動
作を効果的に行える。従って、導電性ローラ部材は感光
体表面から多くのトナーを掻き取ることができて優れた
トナー吸引能力を有する。また、導電性ローラ部材が感
光体の非画像領域にトナーを吐き出す時にも、同様に効
果的に吐き出しを行える。
【0092】これにより導電性ローラ部材は、電気的剥
離力に加えて、充分な機械的剥離力によって感光体表面
の画像領域に残留するトナーを充分に剥離して除去する
ことができる。このため、導電性ローラ部材を通過して
感光体表面にまだトナーが残留して、次の画像記録時に
記録画像上にノイズとして発生するという事態の発生を
防止できる。
【0093】従って、本発明は導電性ローラ部材に優れ
たトナー吸引能力を持たせて、現像同時クリーニングを
効果的に実現して良好な画像記録を行うことができる。
【0094】請求項2の発明の電子写真装置によれば、
導電性ローラ部材の周速が感光体の周速に比して速い場
合には、導電性ローラ部材が感光体における非画像領域
へトナーを吐き出す時に、導電性ローラ部材の周面が感
光体の表面に接触する距離を大きくとることができる。
このため、導電性ローラ部材が保持していたトナーを大
量に吐き出すことができ、トナーの吐き出しが有利にな
る。
【0095】従って、本発明は導電性ローラ部材に優れ
たトナー吸引能力を持たせて、現像同時クリーニングを
効果的に実現して良好な画像記録を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における一実施の形態の電子写真装置の
プロセス部を示す概略的構成図。
【図2】同実施の形態のプロセス制御を示すタイミング
チャート。
【図3】同実施の形態において黒を印字した時の現像装
置と導電性ブラシローラの表面電位波形を示す図。
【図4】同実施の形態において感光体の記録領域時の転
写残りトナーの変化を示す図。
【図5】同実施例の形態において感光体の非記録領域時
のトナーの変化を示す図。
【図6】導電性ブラシローラにおけるトナー吸引試験の
結果を示す線図。
【符号の説明】
1…正帯電有機感光体、 2…帯電装置、 3…露光装置、 4…現像装置、 6…現像ローラ、 7…供給ローラ、 10…転写ローラ、 11…導電性ブラシローラ、 12…軸、 13…毛、 14…除電装置、 21…電源、 22…電源、 23…電源、 24…電源、 25…電源。 26…電源。 31…カセット、 35…レジストローラ、 P…記録紙、 T…トナー、 S…紙粉。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三枝 久芳 静岡県三島市南町6番78号 株式会社テッ ク技術研究所内 (72)発明者 土屋 修 静岡県三島市南町6番78号 株式会社テッ ク技術研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正帯電有機材からなり画像記録時に回転
    される感光体と、 この感光体を帯電する帯電装置と、 この帯電装置に対して感光体回転方向下流側に位置し前
    記感光体を露光して静電潜像を形成する露光装置と、 この露光装置に対して感光体回転方向下流側に位置し前
    記感光体に回転接触する現像ローラで非磁性一成分現像
    剤を担持して前記感光体に付着させ前記静電潜像を顕在
    化してトナー像を形成する現像装置と、 この現像装置に対して感光体回転方向下流側に位置し前
    記感光体に接触するローラにより前記感光体のトナー像
    を前記記録紙に転写する接触式転写装置と、 前記転写装置に対して感光体回転方向下流側に位置し前
    記感光体に接して前記転写装置による転写の後に前記感
    光体に残留する転写残りトナーを吸引、吐き出しする回
    転可能な導電性ローラ部材とを具備し、 前記感光体における画像記録領域が前記導電性ローラ部
    材を通過する時に、前記導電性ローラ部材に前記感光体
    の電位より低い電位の電圧を印加し、且つ前記感光体に
    おける非画像記録領域が前記導電性ローラ部材を通過す
    る時に、前記導電性ローラ部材に前記感光体の電位より
    高い電位の電圧を印加し、 さらに前記感光体と前記導電性ローラ部材とがすべり接
    触することを特徴とする電子写真装置。
  2. 【請求項2】 正帯電有機材からなり画像記録時に回転
    される感光体と、 この感光体を帯電する帯電装置と、 この帯電装置に対して感光体回転方向下流側に位置し前
    記感光体を露光して静電潜像を形成する露光装置と、 この露光装置に対して感光体回転方向下流側に位置し前
    記感光体に回転接触する現像ローラで非磁性一成分現像
    剤を担持して前記感光体に付着させ前記静電潜像を顕在
    化してトナー像を形成する現像装置と、 この現像装置に対して感光体回転方向下流側に位置し前
    記感光体に接触するローラにより前記感光体のトナー像
    を前記記録紙に転写する接触式転写装置と、 前記転写装置に対して感光体回転方向下流側に位置し前
    記感光体に接して前記転写装置による転写の後に前記感
    光体に残留する転写残りトナーを吸引、吐き出しする回
    転可能な導電性ローラ部材とを具備し、 前記感光体における画像記録領域が前記導電性ローラ部
    材を通過する時に、前記導電性ローラ部材に前記感光体
    の電位より低い電位の電圧を印加し、且つ前記感光体に
    おける非画像記録領域が前記導電性ローラ部材を通過す
    る時に、前記導電性ローラ部材に前記感光体の電位より
    高い電位の電圧を印加し、 さらに前記導電性ローラ部材は前記感光体とは逆方向に
    回転し、且つ前記導電性ローラ部材と前記感光体との接
    触位置における前記導電性ローラ部材の周速が前記感光
    体の周速に対して同じ、または速いことを特徴とする電
    子写真装置。
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