JP3862766B2 - 電子写真装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は現像装置により現像および感光体における転写残りトナーの回収をする電子写真装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の電子写真装置は、回転可能な負帯電有機材からなる無端状の感光体と、感光体の表面を帯電する帯電装置と、この帯電装置に対して感光体の回転方向下流側に位置し感光体の表面を露光して静電潜像を形成する露光装置と、この露光装置に対して感光体の回転方向下流側に位置し現像ローラに担持された二成分現像剤を感光体の表面に付着して静電潜像を現像してトナー像を形成する二成分現像式の現像装置と、この現像装置に対して感光体の回転方向下流側に位置し感光体のトナー像を記録紙に転写する非接触型の転写装置と、この転写装置に対して感光体の回転方向下流側に位置し固定ブレードを感光体の表面に接触させて転写後に感光体の表面に残留するトナーを攪乱する固定式の攪乱装置とを備えたものがある。
【0003】
この構成の電子写真装置では、画像記録時に感光体が回転され、感光体はその回転に伴い帯電装置により帯電され、次いで露光装置により静電潜像が形成される。次いで現像装置では感光体にトナーが付着され静電潜像が顕在化されてトナー像が形成され、次いで転写装置により感光体のトナー像が記録紙に転写される。この転写装置では感光体に付着しているトナーは全てが記録紙に転写されず、一部のトナーは感光体に残留する(転写残りトナー)。次いで、感光体に残留する転写残りトナーは固定式の攪乱装置により攪乱され、次いで帯電装置で再帯電された後に現像装置において現像ローラに吸収されて回収される。すなわち、現像装置において現像と転写残りトナー回収の両方の作用が行われる。
【0004】
ところが、この従来の電子写真装置において採用されている二成分現像方式は、トナーの濃度を制御する機構を設ける必要があるために現像装置が大型化および重量化する傾向にあり、また帯電装置および現像ローラの印加電圧の設定に制約があり、電位差が大きすぎると現像剤におけるトナーと逆極性のキャリアの飛翔を生じ、感光体の劣化や画質の低下を生じるという問題がある。
【0005】
このような問題を解決するために非接触一成分現像方式の現像装置を用いた電子写真装置が提案されている。この記録装置は前記二成分現像方式における問題の発生を回避できるが、しかし感光体と現像ローラとの電位差を大きくしなければならないために現像ローラにDC重量の交流電圧を印加する必要があり、使用する高圧電源の設備が高価になるという問題がある。
【0006】
また、この電子写真装置に用いる非接触一成分現像方式の現像装置は、AC電界によりトナーを現像ローラと感光体との間で飛翔させるためにトナーの帯電量を低く抑える必要がある。また、この記録装置において感光体における転写残りトナーを帯電装置により再帯電させた後に現像ローラに回収する場合、帯電装置でトナーを過剰帯電させてしまい現像ローラによりトナーを回収できないという問題が生じている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、このような問題を解決するために非磁性一成分接触現像方式を採用した現像装置を用いた電子写真装置が提案されている。この現像方式は、感光体ドラムに形成されている静電潜像に対し現像電極がトナーを介して近接して存在する形となり、静電潜像に忠実な現像を行うことができる。このため、感光体の転写残りトナーが帯電電位(白電位)上にあれば、この転写残りトナーが現像ローラにより円滑に回収される。
【0008】
しかし、この電子写真装置では、記録紙の搬送により発生する紙粉が感光体に付着する。そして、固定型のトナー撹乱部材ではこの紙粉を吸着するが保持できないためすぐに感光体上に吐き出してしまうので、この紙粉が現像ローラとトナー帯電装置間に入り込み、トナーの帯電を妨げて画像劣化を引き起こす。また、感光体に付着した紙粉が現像装置でトナーを回収する際に、トナーと一緒に現像装置の内部に入り込み画像を劣化させる。
【0009】
また、負帯電有機感光体を使用しているので、トナーを負に帯電させて使用している。前記の紙粉の中には紙中にある無機填料(タルク、炭酸カルシウム等)が含まれている。特にタルクは摩擦帯電性がよく、自らは負に帯電し、相手側を正に帯電させる性質を持っており、これが現像装置に入り込むと本来負にすべきトナーを正に帯電させてしまい画像かぶり等の画像劣化をひきおこす。
【0010】
さらに、従来の転写装置はコロトロンに代表される非接触型のものが使用されていた非接触型の転写装置の場合には、周囲環境によりトナーの転写効率が変動し転写残りトナーの量も変動する。このため、現像装置に対して下流側にあるトナー撹乱装置の電圧設定ができない問題点が生じる。これを改善するために、転写装置をスコロトロン型にして放電を安定する方法があるが、高価になるとともに、トナーによりグリッド面が汚れるという問題点が生じる。
【0011】
また、撹乱部材に常時トナーと逆極性の電圧(ブラシの放電開始電圧以上の電圧)を印加し、トナーの吸引と電荷注入による吐き出しを行う方法がある。吸引から電荷注入による吐き出しまでの時間差があるために、記録枚数がふえていくとブラシに保持されるトナー量が増えてくる。従って、ブラシから感光体へのトナー吐き出し量も多くなるので、現像ローラによりトナーの全てを回収することが困難であり、残留した感光体上のトナーがポジメモリとして画像に出てくるという問題がある。
【0012】
本発明は前記事情に基づいてなされたもので、正帯電有機感光体と非磁性一成分接触現像を用いて現像同時クリーニングを実現し、装置の小型および軽量化とやコストダウンを図り、さらには感光体の劣化を防止し長寿命化を図るとともに良好な画像形成ができる電子写真装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明の一つの形態に係る電子写真装置は、
正帯電有機材からなり画像記録時に回転される感光体と、
この感光体を帯電する帯電装置と、
この帯電装置に対して感光体回転方向下流側に位置し前記感光体を露光して静電潜像を形成する露光装置と、
この露光装置に対して感光体回転方向下流側に位置し、正極性の非磁性一成分トナーを前記感光体に回転接触する現像ローラが担持して前記感光体に付着させ、前記静電潜像を顕在化させてトナー像を形成する現像装置と、
この現像装置に対して感光体回転方向下流側に位置し前記感光体に接触するローラにより前記感光体のトナー像を記録紙に転写する接触式転写装置と、
前記転写装置に対して感光体回転方向下流側に位置し前記感光体に摺接して前記転写装置による転写の後に前記感光体に残留する転写残りトナーを撹乱するとともに、前記感光体に付着した前記記録紙の紙粉を除去する回転可能な導電性ローラ部材とを具備し、
前記感光体における画像記録領域が前記導電性ローラ部材を通過する時に、前記導電性ローラ部材に前記感光体の電位より低い電位の電圧を印加して前記感光体にある前記転写残りトナーを前記導電性ローラ部材に吸引し、
且つ前記感光体における非画像記録領域が前記導電性ローラ部材を通過する時に、前記導電性ローラ部材に前記感光体の電位より高い電位の電圧を印加して前記導電性ローラ部材が吸引した前記転写残りトナーを前記感光体に戻すことを特徴とする。
【0014】
【作用】
前述したように本発明の電子写真装置は、正帯電有機感光体と、非磁性1成分接触式現像装置と、接触式転写装置と、回転する導電性ローラ部材と、導電性ローラ部材に印加するバイアス電圧を記録領域中に非記録領域中で切り替える装置と用いることにより現像同時クリーニングを行う。
【0015】
まず、画像記録に際しては、導電性ローラ部材に対してこれに接触する感光体の表面電位より低い電圧を導電性ローラ部材に印加して、感光体における記録領域時の転写残りトナーを、感光体と導電性ローラ部材の電位差により一旦導電性ローラ部材に取り込む。非記録領域通過時には、導電性ローラ部材に対してこれに接触している感光体の表面電位より高い電圧を印加させることにより、導電性ローラ部材に取り込んだトナーを感光体側に戻す。感光体側に戻されたトナーは感光体帯電装置によって再帯電されて現像ローラにより回収される。
【0016】
このように感光体の記録領域では導電性ローラ部材によりトナーを感光体から除去し、非記録領域(記録の前後)では前記除去したトナーを感光体に戻し、現像ローラによって回収する。記録中において感光体の表面はクリーニングされた状態と同じであるためポジ・ネガメモリの発生はない。
【0017】
導電性ローラ部材から戻されたトナーは記録の前後で現像ローラによりすぐに回収されるので導電性ローラ部材に多量のトナーが蓄積されることもない。導電性ローラ部材へのトナーの蓄積も少ないので、感光体上にもどされるトナー量も少なく現像ローラによる回収不良も生じない、
また、紙粉はトナーほど感光体に密着されていないので、導電性ローラ部材の駆動力により感光体から取り去ることができる。多少取り残された紙粉が現像装置に混入してもトナーが正極性のため、トナーの帯電を妨げることにはならない。
【0018】
【実施例】
本発明の一実施例について図面を参照して説明する。
電子写真装置における画像記録プロセスの概略的構成について図1を参照して説明する。図中1は正帯電有機材で形成されたドラム形をなす感光体で、これは図示しない回転駆動装置により図示矢印方向に回転される。2はこの感光体1の表面を帯電するスコロトロン型の帯電装置、3はこの帯電装置2に対して感光体1の回転方向下流側に位置し、画像データに基づいて感光体1の表面を露光して静電潜像を形成する露光装置である。
【0019】
4は非磁性一成分接触式の現像装置で、これは露光装置3に対して感光体1の回転方向下流側に位置して設けられている。この現像装置4は非磁性一成分であるトナーを溜めるトナーホッパ(図示せず)と、トナーを担持するとともに感光体1に接触する現像ローラ5と、トナーホッパに溜められたトナーを現像ローラ5に供給する供給ローラ6と、現像ローラ5に担持されたトナーを薄層化するとともにトナーを摩擦帯電する現像ブレード7とを有している。現像ローラ5と供給ローラ6は図示しない回転駆動装置により図示矢印方向に回転される。
【0020】
8は接触型転写装置において感光体に接触する部材である転写ローラで、これは現像装置4に対して感光体1の回転方向下流側に位置して感光体1に接触して設けられている。この転写ローラ8は図示しない回転駆動装置により図示矢印方向に回転される。
【0021】
9は導電性ローラ部材の一例である導電性ブラシローラで、これは転写ローラに対して感光体1の回転方向下流側であって、且つ帯電装置2に対して回転方向上流側に位置して設けられている。この導電性ブラシローラ9は、回転自在に支持された軸10の周囲に導電性材料からなる多数の毛11を植設して構成され約106Ωの抵抗値を有しており、毛11の先端が感光体1の表面に接触している。この導電性ブラシローラ9は図示しない回転駆動装置により図示矢印方向に回転される。
【0022】
12は帯電装置2に+200μAの電流を供給する電源、18はこの帯電電位を規定するツェナーダイオードである。13は現像装置4の駆動ローラ5に+300Vのバイアス電圧を印加する電源、14は供給ローラ6に+400Vのバイアス電圧を印加する電源、15は転写ローラ8に−1000Vのバイアス電圧を印加する電源である。16は導電性ブラシローラ9にバイアス電圧を印加する電源であり、スイッチ17の切り替えにより感光体1における非記録領域が導電性ブラシローラ9を通過する時には+300Vのバイアス電圧を印加し、感光体1における記録領域が導電性ブラシローラ9を通過する時には0Vのバイアス電圧を印加する。
【0023】
本実施例の電子写真装置における画像記録プロセスの動作について図1に従って説明する。画像記録時には感光体1が回転される過程で次に述べる動作が行われる。
【0024】
まず、スコロトロン帯電装置2により感光体1の表面が600Vに帯電され、次いで露光装置3により画像データに応じて図示していない感光体1の表面に露光が行われて静電潜像が形成される。この場合、黒画像の所は150V、白画像の所は600Vの電位となる。現像装置4では現像ローラ5により感光体1の表面に静電潜像に従ってトナーが付着されてトナー像が形成され、次いでこの感光体1のトナー像は転写ローラ8により記録紙Pに転写される。この時、感光体1の全てのトナーTが記録紙Pに転写されるわけではなく、トナーの10〜20%は感光体1の表面に残される。
【0025】
また、転写工程では記録紙Pの紙粉Sが感光体1の表面に付着する。そして、感光体1の表面が導電性ブラシローラ9に到達する。導電性ブラシローラ9は回転駆動装置により強制回転されて毛11が感光体1の表面に摺接する。このため、導電性ブラシローラ9の毛11は感光体1の表面に付着している紙粉Sを取り去り保持する。これにより転写工程において感光体1の表面に付着した紙粉Sは導電性ブラシローラ9によって取り去られる。紙粉Sはトナーほど感光体1に密着されていないので、導電性ブラシローラ9の駆動力により感光体1から取り去ることができる。多少残された紙粉Sが現像ローラ5によって現像装置4に混入してもトナーTが正極性のため、トナーTの帯電を妨げることにはならない。従って、紙粉Sの存在を原因とする種々の不具合の発生を回避できる。
【0026】
次に転写後に感光体1に残留しているトナーが現像ローラ5に回収される過程を図2ないし図5を参照して説明する。
図2はプロセスの制御タイミングを示したチャートであり、感光体(ドラム)、現像ローラ、露光装置、帯電装置、転写ローラおよび導電性ブラシロールにおけるバイアス印加のタイミングを示している。このチャートには、導電性ブラシローラ9に対するバイアスを記録領域(0Vの印加バイアス)と非記録領域(30Vの印加バイアス)とで切り替えて制御を行っていることが示されている。
【0027】
図3は図2に示したプロセス制御で黒を印字した時の現像装置4付近と導電性ブラシローラ9付近の表面電位を示した図である。図3の表面電位波形に示すように記録領域時には転写ローラ8を通過した後にトナーTと紙粉Sは感光体電位として約70Vのところにある。なお、感光体電位が150Vから70Vに減衰したのは、転写ローラ5によりマイナス側に帯電されたためである。
【0028】
ここで、導電性ブラシローラ9には電源16により感光体1の電位より低い電圧である0Vが印加されている。このため、感光体1の表面が導電性ブラシローラ9と接触すると、感光体1の表面にある+(プラス)トナーTは、感光体1との電位差により導電性ブラシブラシ9側に吸引される。また、感光体1の表面にある−(マイナス)トナーTは導電性ブラシローラ9をそのまま通過する。
【0029】
図4は感光体1の記録領域時に存在する転写残りトナーTが感光体1の回転に伴い転写ローラ8から現像装置4まで移動する時の変化を示した図である。すなわち、転写ローラ通過後、導電性ブラシローラ接触時、導電性ブラシローラ通過後、帯電装置通過後および現像ローラ接触時の各時点における転写残りトナーの変化を示している。図4において丸で囲まれた+および−は+トナーおよび−トナーを示している。
【0030】
図4に示すように導電性ブラシローラ9をそのまま通過した転写残りの−トナーTは、帯電装置2により+に極性反転されて+600Vの電位上に引き上げられる。そして、現像装置4では電源13により300Vにバイアスされた現像ローラ5に吸引されて現像装置4のトナーホッパの内部へ回収される。この時、感光体1の表面には殆どトナーが存在していないので、このトナーが感光装置を妨害せずポジ・ネガメモリの発生はない。転写残りトナーは+トナーがほとんどである。
【0031】
また、感光体1における記録領域中の白電位の部分は、導電性ブラシローラ9を通過した時には200Vまで減衰する。これは感光体1が転写ローラ8により一側へ帯電されるためである。なお、導電性ブラシローラ9は電源16により0Vが印加されているので、導電性ブラシローラ9に蓄積されたトナーが感光体1の白電位部分に戻されることはない。
【0032】
次いで、感光体1における記録領域時に導電性ブラシローラ9に吸引された+トナーが非記録領域時に現像ローラ5に回収されていく過程について説明する。図2のタイミングチャートに示されるように、感光体1における非記録領域時には電源16により導電性ブラシローラ9に+300Vのバイアス電圧が印加される。図3の表面電位波形にあるように、記録前において感光体1が導電性ブラシローラ9を通過する時の表面電位は一側に、頁間と記録後では0V付近にある。
【0033】
そこで、導電性ブラシローラ9には前記の電位より高い電圧(300V)が印加される。図5は非記録領域時の感光体1のトナーTが感光体1の回転に伴い転写ローラ8から現像装置4まで移動する時の変化を示した図である。すなわち、転写ローラ通過後、導電性ブラシローラ接触時、導電性ブラシローラ通過後、帯電装置通過後および現像ローラ接触時の各時点における転写残りトナーの変化を示している。図5において丸で囲まれた+は+トナーを示している。この図5で示されているように転写ローラ8を通過した後の感光体1の表面はトナーが無い状態にある。これは感光体1の非記録領域では露光時の電位が白電位となっているので、現像装置4によるトナーの現像が無いという理由によるものである。
【0034】
感光体1が導電性ブラシローラ9を通過した時点では、導電性ブラシローラ9に吸引された記録領域中の+トナーが、導電性ブラシローラ9と感光体1との電位差によって感光体1に戻される。戻された+トナーは帯電装置2により再帯電されて電位が+600V上まで引上げられる。次いで、トナーは現像装置4において300Vにバイアスされた現像ローラ5に吸引されて現像装置4に回収される。
【0035】
ここで、本発明方法を実施して1枚間欠の通紙試験を18.5K枚(黒率5%記録)実施した。この試験おける全トナー消費量が504g、導電性ブラシローラ8へのトナー蓄積量が2gであり、ネガおよびポジメモリの発生はなかった。転写工程での転写効率80%とすると転写残りトナーは約100g程出たことになるが、その転写残りトナーのうち約98%は現像装置で回収されていることになる。このことからも本発明により現像装置4において現像とクリーニングとが同時且つ円滑に行われているといえる。
なお、本発明は前述した実施例に限定されずに種々変形して実施することができる。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の電子写真装置によれば、感光体における画像記録領域と非画像記録領域が導電性ローラ部材を通過する時に導電性ローラ部材に印加する電圧の電位を切換えて、感光体における画像記録領域が導電性ローラ部材を通過する時に、導電性ローラ部材に感光体の電位より低い電位の電圧を印加して感光体にある転写残りトナーを導電性ローラ部材に吸引し、且つ感光体における非画像記録領域が導電性ローラ部材を通過する時に、導電性ローラ部材に感光体の電位より高い電位の電圧を印加して導電性ローラ部材が吸引した転写残りトナーを感光体に戻すことにより、感光体における転写残りトナーの現像ローラへの回収を円滑に行うことができるので、次の画像形成工程の妨げにならない。また、転写残りトナーを撹乱する手段に導電性ローラ部材を用いたので、導電性ローラ部材と感光体との摺接力が高く感光体に付着した紙粉を取り除くことができる。
【0037】
そして、このことにより電子写真装置を小型化および軽量化してコストを低減できることに加えて、トナーを効率良く使え、且つ感光体の寿命も長くなるなど消耗品のコストも安価になるとともに、電子写真装置のメインテナンスも容易となる。
加えて、正帯電有機感光体および正極性のトナーを使用しているので、感光体に多少取り残された紙粉が現像装置に混入しても、トナーの帯電を妨げることにはならず、良好な画像形成が可能となる。
【0038】
さらに、正帯電有機感光体と転写ローラを使用したことにより、オゾンの発生も低減できユニット内の部材にも悪影響を与えずユニットの長寿命化にも寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における一実施例の電子写真装置のプロセス部を示す概略的構成図。
【図2】同実施例のプロセス制御を示すタイミングチャート。
【図3】同実施例において黒を印字した時の現像装置と導電性ブラシローラの表面電位波形を示す図。
【図4】同実施例において感光体の記録領域時の転写残りトナーの変化を示す図。
【図5】同実施例において感光体の非記録領域時のトナーの変化を示す図。
【符号の説明】
1…正帯電有機感光体、2…帯電装置、3…露光装置、4…現像装置、5…現像ローラ、8…接触式転写装置(転写ローラ)、9…導電性ローラ部材(導電性ブラシローラ)、T…トナー、P…記録紙、S…紙粉。

Claims (1)

  1. 正帯電有機材からなり画像記録時に回転される感光体と、
    この感光体を帯電する帯電装置と、
    この帯電装置に対して感光体回転方向下流側に位置し前記感光体を露光して静電潜像を形成する露光装置と、
    この露光装置に対して感光体回転方向下流側に位置し、正極性の非磁性一成分トナーを前記感光体に回転接触する現像ローラが担持して前記感光体に付着させ前記静電潜像を顕在化させてトナー像を形成する現像装置と、
    この現像装置に対して感光体回転方向下流側に位置し前記感光体に接触するローラにより前記感光体のトナー像を記録紙に転写する接触式転写装置と、
    前記転写装置に対して感光体回転方向下流側に位置し前記感光体に摺接して前記転写装置による転写の後に前記感光体に残留する転写残りトナーを撹乱するとともに、前記感光体に付着した前記記録紙の紙粉を除去する回転可能な導電性ローラ部材とを具備し、
    前記感光体における画像記録領域が前記導電性ローラ部材を通過する時に、前記導電性ローラ部材に前記感光体の電位より低い電位の電圧を印加して前記感光体にある前記転写残りトナーを前記導電性ローラ部材に吸引し、
    且つ前記感光体における非画像記録領域が前記導電性ローラ部材を通過する時に、前記導電性ローラ部材に前記感光体の電位より高い電位の電圧を印加して前記導電性ローラ部材が吸引した前記転写残りトナーを前記感光体に戻すことを特徴とする電子写真装置。
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