JP3317510B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3317510B2
JP3317510B2 JP22039891A JP22039891A JP3317510B2 JP 3317510 B2 JP3317510 B2 JP 3317510B2 JP 22039891 A JP22039891 A JP 22039891A JP 22039891 A JP22039891 A JP 22039891A JP 3317510 B2 JP3317510 B2 JP 3317510B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光体等の像担持体に
静電潜像を形成し、この静電潜像を現像して、用紙等の
被転写材に記録する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の画像形成装置としては、
電子写真装置や静電プリンタなどが知られている。これ
らの画像形成装置では、感光体上に静電潜像を形成後、
該静電潜像に現像剤を静電的に付着させて現像剤像を形
成し、次いで、現像剤像を用紙に転写することにより画
像形成を行なっている。このような画像形成装置におい
て、転写後の感光体上には静電潜像および転写しきれな
い現像剤が残存しているので、この残存現像剤をクリー
ニング装置により除去し、続いて静電潜像を除電装置に
より除去している。
【0003】ところで近年、装置の小形化が要求されて
おり、例えば特開昭47−11538号公報には、現像
装置と清掃装置とを一つの装置で兼用することにより装
置を小型化する方法が開示されている。この方法は一つ
の現像装置において、感光体ドラムが1回目に現像装置
を通過する際に静電潜像を現像し、続いて2回目に通過
する際に、転写後の残留像を清掃するものである。
【0004】しかし、従来のこの方法では、感光体ドラ
ムが現像装置に対して2回目の通過の際にそこから残留
像が除去されるため、画像形成スピ−ドが半分になって
しまうとともに、感光体ドラムの周面全体の寸法以上の
画像面積が得られないという問題がある。のため、必然
的に感光体ドラムを大きな寸法にしなければならず、装
置の小型化が困難となる。
【0005】一方、米国特許第3,649,262号公
報には、静電潜像の一回目の通過の際に、静電潜像の現
像と、前回の転写後に残存する現像剤との清掃を同時に
行なう現像清掃装置を用いることにより、スピ−ドに関
する欠点を解決する方法が開示されている。
【0006】また、清掃を容易にし、残存メモリ−を低
減するために、転写残留トナ−を像担持体上で攪乱して
非パタ−ン化する補助工程を具備する画像形成装置が、
特開昭63−242587号等に開示され、実用化され
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の画像形成装置においては、時として不可解な画像不
良が生ずることがある。即ち、装置の使用時に、一枚目
のプリントに限って画像の白地に帯状の汚れが生ずるの
である。この帯状の汚れは常に発生するわけではなく、
連続プリント時には画像不良は生じないが、実際の使用
では一枚だけプリントする機会が最も多いことから、こ
れは解決すべき重大な問題である。
【0008】また、転写手段が接触式の、例えば転写ロ
−ラを用いた場合には、像担持体が紙を介さずに直接接
触することがあるため、転写ロ−ラを著しく汚染し、転
写ロ−ラの清掃装置の容器が短期間で満杯になるという
問題も引き起こしていることも判った。本発明はかかる
事情に鑑みてなされたもので、画像不良や転写ロ−ラの
異常な汚れを防止した小型の画像形成装置を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によると、像担持
体に静電潜像を形成する潜像形成手段と、弾性を有する
材質からなり、前記静電潜像と同極性に帯電された一成
分現像剤を担持し、前記像担持体に所定の周速度差をも
って押圧摺接することにより前記静電潜像にこの現像剤
を供給して現像を行うと同時に、前記像担持体上に残留
している現像剤を除去する現像清掃手段と、前記像担持
体上の現像剤像を被転写材に転写する転写手段と、前記
転写手段にて転写が行われた後に、前記像担持体上に残
留している現像剤を撹乱する撹乱手段と、前記現像清掃
手段および前記撹乱手段の両方に対して、90%立ち上
がりまたは立ち下がり時間が20ミリ秒以上のバイアス
電圧を印加する電圧印加手段とを備えたことを特徴とす
る画像形成装置が提供される。
【0010】更に本発明によると、像担持体に静電潜像
を形成する潜像形成手段と、弾性を有する材質からな
り、前記静電潜像と同極性に帯電された一成分現像剤を
担持し、前記像担持体に所定の周速度差をもって押圧摺
接することにより前記静電潜像にこの現像剤を供給して
現像を行うと同時に、前記像担持体上に残留している現
像剤を除去する現像清掃手段と、前記像担持体上の現像
剤像を被転写材に転写する転写手段と、前記転写手段に
て転写が行われた後に、前記像担持体上に残留している
現像剤を撹乱する撹乱手段と、前記現像清掃手段および
前記撹乱手段の両方に対して、90%立ち上がりまたは
立ち下がり時間が20ミリ秒以上のバイアス電圧を印加
する電圧印加手段とを具備し、前記現像清掃手段は、1
2〜108Ωcmの導電性を有し、前記像担持体に1.
2〜4倍の周速度差をもって押圧摺接することにより、
1〜4mmの接触幅を生じることを特徴とする画像形成
装置が提供される。
【0011】
【0012】
【作用】本発明の画像形成装置では、現像清掃装置に印
加されるバイアス電圧の立上り及び立下がり時間を20
msec以上とし、電圧が緩やかに入出力されるように
している。そのため、従来の、現像清掃バイアス電圧の
立上り及び立下がり時間が20msec未満の場合に現
像清掃装置に現像剤と同極性の電圧が誘起されて生ず
る、感光体ドラムへの現像剤の逆付着が防止され、画像
不良や転写ロ−ラの異常な汚れのない、より信頼性の高
い画質維持機能を発揮することが出来る。
【0013】また、転写残留トナ−攪乱ブラシに印加す
るブラシバイアス電圧についても、従来、攪乱ブラシか
ら感光体ドラムへの現像剤の逆付着が見られることか
ら、同様に立上り及び立下がり時間を20msec以上
とすることにより、更に信頼性の高い画像形成装置を得
ることが出来る。
【0014】
【実施例】以下、本発明を一実施例について、図面を参
照して説明する。
【0015】図1は、本発明の一実施例に係る画像形成
装置を示す断面図である。この記録装置の本体Hの略中
央部には、記録すべき像の面積よりも小さな記録面(す
なわち小さな径)を有する像担持体としての感光体ドラ
ム1が、矢印A方向に回転自在に設けられている。この
感光体ドラム1は、有機感光体(OPC)系の光導電材
料から構成されている。
【0016】感光体ドラム1の周囲には、その回転方向
に沿って順次、帯電チャ−ジャ−2、レ−ザ装置3、現
像清掃装置4、転写ローラ5、除電ランプ6、攪乱装置
7が配設されている。レ−ザ装置3は、記録すべき画像
情報に応じて感光体ドラム1の表面にレ−ザビ−ム8を
照射して得た帯電領域に静電潜像を形成する。
【0017】また、現像清掃装置4には、摩擦帯電性の
いわゆる一成分現像剤Tを収納するホッパ9が配置され
ている。このホッパ9内には、現像剤Tを感光体ドラム
1に対面する位置に向けて搬送し、感光体ドラム1の表
面を現像するとともに、感光体ドラム1に残留していた
現像剤Tを清掃回収してホッパ9内に戻す現像清掃ロー
ラ10が設けられている。
【0018】現像清掃ローラ10は、102 〜108 Ω
cmの電気抵抗を有する導電性表面層11と、この内部に
配置された弾性層12とから構成され、全体として弾力
性のあるロ−ラを構成している。現像清掃ローラ10の
表面層11の材質は、現像剤Tとの摩擦帯電を考慮し
て、また適度な弾性と摩擦性を考慮して選ぶ必要があ
る。即ち、現像清掃ローラー10の表面層11の材質と
しては、たとえば、ウレタン樹脂に導電性カーボンを1
0〜30重量パーセント混合したものを塗布して得たも
のとすることが出来る。また、現像清掃ローラー10の
弾性層12の材質としては、発泡ウレタン、シリコンゴ
ム、EPDM等を用いることが出来る。
【0019】現像清掃ローラ10には、現像剤Tを摩擦
帯電しつつ現像ローラ10の表面に薄層を形成するため
の、リン青銅やウレタン、シリコン樹脂、あるいはこれ
らの複合材料などからなる弾性ブレード13が押圧され
ており、この弾性ブレード13を通過する現像剤Tは、
感光体ドラム1と同極性の負の摩擦帯電を帯びて、1層
〜3層(6〜45ミクロン厚)の現像剤層を形成する。
なお、さらに、現像清掃ローラ10はバイアス電源14
と接続されており、これによって現像清掃ローラー10
には現像および清掃時に所定の現像バイアスが印加され
る。ホッパ9内には、スポンジ状現像剤搬送ローラ11
が設けられており、ホッパ9内の現像剤Tの凝集防止
と、搬送供給の役割を果たしている。
【0020】転写ローラ5は、実質的に感光体ドラム1
の下方において、用紙の搬送路16を介して、感光体ド
ラム1の周面に対面して設けられている。転写ローラ5
は、現像清掃ローラ10と同様な構造を有するが、表面
層の電気抵抗は105 〜109 Ωcmである。この転写ロ
ーラ5により、ここに搬送されてきた用紙の裏面にプラ
ス800〜2000ボルトの電圧を印加してトナーを静
電的に引付け、感光体ドラム1からトナー画像を用紙に
転写する。
【0021】このような接触式の転写手段では、多湿下
においても安定した転写性を発揮するため、転写残留現
像剤量を減少させて清掃の負担を軽減する効果があると
ともに、転写紙中の紙粉除去作用もあり、紙粉の現像剤
への混入を防止することが出来る。
【0022】感光体ドラム1の下方部には、用紙Pを搬
送路16に供給する給紙ユニット17が設けられてい
る。この給紙ユニット17には、画像を転写すべき用紙
Pが収容されている。給紙ユニット17の上方には、回
転により給紙ユニット17から用紙Pを搬送路16に供
給する給紙ロ−ラ18が設けられている。搬送路16に
は、転写後のトナ−画像を用紙Pに定着する定着器19
が設けられている。次に、以上説明した実施例に係る記
録装置の動作について説明する。
【0023】まず、感光体ドラム1を矢印A方向に回転
させ、感光体ドラム1の周面を、帯電チャ−ジャ−2に
より約−500〜800ボルトにコロナ帯電する。続い
て、この帯電領域に、レ−ザ装置3からレーザビーム8
を照射して露光し、感光体ドラム1の表面に静電潜像を
形成する。静電潜像は、次に現像清掃装置4と対面する
現像清掃位置に搬送される。現像清掃装置4における現
像清掃ローラ10からは現像剤(以下トナーと呼ぶ)T
が送り出される。現像清掃ローラ10は静電潜像に弾性
的にかつ、変形により所定のニップ幅をもって接触し、
トナーを付着させてトナー像を形成する。この場合、ト
ナーTは光の照射域に付着し、いわゆる反転現像され
る。トナーTは平均粒径8〜15μmのものが用いら
れ、ブレード13および現像ローラ10の表面層との摩
擦により、約−5〜30μc/g(マイクロクーロン/
グラム)に帯電されており、現像清掃ローラ10には約
−100〜450ボルトの電圧が印加される。
【0024】現像後のトナー像は、次に、転写ローラ5
と対面する転写領域に搬送される。一方、転写領域に
は、給紙ローラ18の回転により給紙ユニット17から
用紙Pが感光体ドラム1の回転に同期して送られてく
る。この用紙Pは転写ローラ5によりその裏面がプラス
の極性に帯電される。従って、感光体ドラム1の表面上
のトナー画像は静電気的に用紙Pに引き寄せられて転写
される。
【0025】転写ローラ5には、直流電源20から10
00〜2000ボルトの電圧が回転軸に与えられ、転写
ローラ5の両端部に設けられた導通部を介して、ローラ
表面の105 〜109 Ωcmの導電性表面部に電圧が印加
されるようになっている。なお、導通部は、シリコン樹
脂に導電性カーボンを30〜40重量パーセント混合し
たものである。また、転写ローラ5の表面は、付着する
現像剤や紙粉等の異物を清掃しやすくするため、表面の
平滑性と、低摩擦性をそなえた材質により構成されるの
が好ましく、本例では、導電性ポリフッ化樹脂、導電性
ポリエステルなどを用いており、クリーニングブレード
21により良好にクリーニングされる。転写ローラ5
は、全体のゴム硬度がJIS法の比較測定で25〜50
°の柔軟なものが、感光体ドラム1に対する押圧力の許
容度が広く良好であった。転写後の用紙Pは定着器19
に送られ、ここでトナーが用紙Pに溶融定着された後、
排出される。
【0026】転写後の感光体ドラム1の表面には、わず
かながら転写し切れずに残留したトナー像あるいは、ト
ナー転写後に残された正および負の静電潜像が残留して
いる。これらのトナー像あるいは静電潜像は、まず消去
ランプ6により負の静電潜像が消去され、残留トナ−は
わずかであり、必ずしも必要ないが、次に攪乱器7に搬
送されて攪乱、非パターン化される。攪乱器7では、1
3 〜109 Ωcmの電気抵抗を有する導電性繊維(商品
名トレカ、カイノールなど)からなる弾性ブラシ22を
静電潜像に接触させて機械的および静電的な力を及ぼ
し、判読不良な状態まで細かく、残留しているトナー像
と静電潜像とを乱す。この場合、ブラシ材料の摩擦帯電
性をトナ−と同極性として、トナ−との反発力を生じさ
せており、残留するトナ−を感光体ドラム1の表面から
吸着させないようにしている。即ち、弾性ブラシ22に
はトナ−の蓄積がないようにしている。
【0027】なお、ブラシ材料として導電性の材料を用
いている場合には、トナ−と異極性の300〜650ボ
ルトの電圧を加えることにより、まず最初に吸着力が生
じ、トナ−がブラシに吸着されるが、次の瞬間、弾性ブ
ラシ22から放電を受けたトナ−が極性を転じて同極性
となるため、反発力にかわり、弾性ブラシ22から次々
に放出される。これにより、弾性ブラシ22へのトナ−
の蓄積は防止される。このようにして、残像は攪乱され
て、ほとんどのトナ−は感光体ドラム1の表面上に散乱
してそこに付着するが、帯電攪乱器7内にはほとんど蓄
積しない。即ち、この帯電攪乱器2は清掃装置としての
機能を持つものではなく、あくまでも現像清掃装置4の
機能を助ける補助的な機能を持つものである。感光体ド
ラム1の表面上に散乱されたトナーTは十分に小さな霧
状あるいは飛沫状に分布しており、もはや文字または画
像としての情報は有していない。
【0028】攪乱された領域は、次に帯電チャ−ジャ−
2と対面する帯電位置に搬送されて、その上から重ねら
れてコロナ帯電される。帯電後、レ−ザ装置3により露
光されて静電潜像が形成され、再び(2回目)現像清掃
装置4に対面する現像清掃位置に到達する。この場合、
第2回目に形成された静電潜像において、残留トナ−
は、露光部(トナーが付着すべき画像部)および非露光
部(非画像部)においてもローラ転写により大幅に減少
してている上、あらかじめほぼ均一に且つ十分に薄く残
留トナーは散らされているから、レーザ光は十分感光体
に到達し、露光ムラが生じない。従って、第2回目の現
像においても、露光後の残留電位が均一となるため、均
一な現像結果が得られる。
【0029】現像清掃ローラ10は、JISゴム硬度測
定法で20〜60°の弾性を有するとともに、102
106 Ωcmの導電性を有するため、現像ローラ10に
線荷重として20〜150g/cmの荷重を加え、且つ感
光体ドラム1に1.2〜4倍の周速度差を持って押圧摺
接することにより、1〜4mmの接触幅(ニップ)を生
じ、このニップにおいて残留トナーと現像清掃ローラ1
0上のトナーTとが撹乱摺接されるため、残留像との間
に強い摩擦力が生じ、強く清掃能力が発揮される。しか
も、現像剤はキャリアを含有せず、トナーTだけで形成
されているため、スジやハキ目状の画質低下も生じな
い。さらに、非感光部では、現像清掃バイアスによる吸
引力が感光体ドラム1のそれより勝るため、付着してい
たトナーTは次々に現像清掃装置4に引き付けられて回
収される。すなわち、現像清掃素―ら10に、露光部の
残留電位と非露光部の電位との間の適切な値の現像バイ
アスを印加することにより、現像清掃ローラ10から露
光部に新たなトナーが付着するとともに、同時に非画像
領域(非画像部)に付着している残留トナーはここから
現像清掃ローラ10に引付けられて(すなわち清掃さ
れ)回収されるという重要かつ複雑な機能が進行され
る。この場合、残留トナーは、転写により少量化され、
かつ撹乱装置7においてあらかじめ小さな霧状に分散さ
れているから、現像清掃装置4は、残留トナーをより効
率よく回収することが出来る。
【0030】このようにして、感光体ドラム1を重複回
転させて重複使用し、一枚の記録像を得る。そして、現
像および清掃後、トナー画像は転写ローラ5と対面する
位置において用紙Pに転写される。以下、同様な工程が
繰返される。
【0031】しかし、既に述べたように、このような装
置において、時として不可解な画像不良が生ずることが
ある。即ち、装置の使用時に、一枚目のプリントに限っ
て画像の白地に帯状の汚れが生ずるのである。この帯状
の汚れは常に発生するわけではなく、連続プリント時に
は画像不良は生じないが、実際の使用では一枚だけプリ
ントする機会が最も多いことから、これは解決すべき重
大な問題である。
【0032】更に、この時、転写手段が接触式の、例え
ば転写ロ−ラを用いた場合には、像担持体が紙を介さず
に直接接触することがあるため、転写ロ−ラを著しく汚
染し、転写ロ−ラの清掃装置の容器が短期間で満杯にな
るという問題も引き起こしていることも判った。
【0033】これらの問題の原因を調べるため、現像と
清掃とを同時に行なう現像清掃ロ−ラ10に印加される
バイアス電圧について詳細な検討を行なったところ、次
のような現象が見出だされた。即ち、前述の記録装置H
によりプリント時に直流バイアス電源14がオンした直
後と、装置の作動終了時にオフするいずれの場合におい
ても、現像清掃ロ−ラ10に付着していたトナ−が一挙
に感光体ドラム1の表面に放出され、多量のトナ−が帯
状に感光体ドラム1に付着するのである。これは、次の
像形成工程でメモリ−を生じない程度に散らされ、かつ
清掃可能な量であれば問題を生じないが、その量がある
レベルを越えると、清掃不十分となって、次の画像に影
響を及ぼすことが判明した。
【0034】また、転写手段が転写ロ−ラの場合には、
このような現像剤の逆付着が感光体上の非転写領域で発
生するため、この転写ロ−ラが紙を介さず直接接触し
て、逆付着現像剤は転写ロ−ラ5に100%回収されて
しまう。そのため、異常な量のトナ−が転写ロ−ラ5の
清掃装置5aに回収され、短時間で満杯となってしまう
こともわかった。
【0035】これらの原因を更に詳細に追及した結果、
現像清掃ロ−ラ10に印加するバイアス電圧のスイッチ
オン時の立上り時間tON、又はオフ時の立下り時間t
OFF を変化させて感光体ドラム1への逆付着量(mg/
cm2 )を測定したところ、図3に示すように、スイッ
チオン時の90%立上り時間tON、又はオフ時の90%
立下り時間tOFF が約20ミリ秒(msec.)以下と
なると、現像剤の逆付着量が顕著に増加し、画像欠陥が
発生することがわかった。このことから、この現象は、
バイアス電源のスイッチの入り切りの度に現像清掃ロ−
ラ10の電気抵抗と静電容量に応じた起電力が現像清掃
ロ−ラ10の表面に誘起されることにより、トナ−と同
極性の反発電界が生じて、トナ−を反発放出し、感光体
ドラムに逆付着するものと判明した。
【0036】このような考察のもとで、現像清掃ロ−ラ
10に印加するバイアス電圧のスイッチオン時の立上り
時間tON、又はオフ時の立下り時間tOFF を約20ミリ
秒(msec.)以上、好ましくは50msec.程度
かけて緩やかにバイアス電圧Vb を入出力すればよいこ
とがわかる。従って、本発明者は、図2に示すように、
バイアス用直流電源14の出力Vを緩やかに鈍らせるた
めに、バイアス用直流電源14にコンデンサ−Cと抵抗
Rからなる鈍化回路が接続されたバイアス電源23を作
成した。この改良されたバイアス電源23は、図4に示
すように、立上り時間tON、立下り時間tOFF が約80
msecの電圧入出力時間特性を有しており、このバイアス
電源23を用いることにより、この現像剤の逆付着現象
は完全に解消されることが確認された。
【0037】この立上り時間tON、立下り時間tOFF
約80msecの、図2に示すバイアス電源23を接続した
現像転写ロ−ラ10を用いて、1万枚の断続プリントテ
ストを行なったところ、前述の清掃不良もメモリ−現象
も生じなかった。
【0038】また、転写ロ−ラの、転写紙を介さずに感
光体ドラムと接触する領域でも、逆付着トナ−は、カブ
リ程度のわずかな量であった。従って、長期使用後も転
写ロ−ラの清掃回収トナ−は、0.5グラム未満であ
り、交換を必要としないレベルに改善された。このよう
に、図2に示すバイアス電源23を用いることにより、
現像と清掃とが同時に行われる現像清掃装置に生ずる新
たな問題を解決し、より完全な機能を発揮させ得ること
が確認された。
【0039】なお、比較のため、現像清掃装置を、既存
の2成分磁気ブラシ現像器に置き換えて、かつ既存のバ
イアス電源14を用い、同様にトナ−の逆付着特性を調
査したところ、同様の問題が感光体ドラムに発生するこ
とが分かった。この場合にも、この立上り時間tON、立
下り時間tOFF を約50msec以上鈍らせた、図2に
示すバイアス電源を用いることにより、トナ−の逆付着
の問題が解決出来ることが出来た。
【0040】一方、このような見地から、感光体ドラム
1と接触する他の部材に着目し、攪乱装置7の弾性ブラ
シ22に印加しているブラシバイアス電源24について
も同様の問題がないかどうかを調査したところ、ブラシ
22に僅かに付着するトナ−が、ブラシバイアス電源2
4のオンオフ動作に伴って感光体ドラムに逆付着してい
ることが判明した。この現象も、現像清掃装置4の機能
が低下したような場合には、これが原因で画像不良を生
じることが当然予想される。従って、ブラシバイアス電
源24についても、現像清掃装置と同様に、立上り時間
20msec.以上の出力時間特性を有する改良ブラシ
バイアス電源25(立上り時間40msec)を用いる
ことにより、攪乱装置7の弾性ブラシ22からの感光体
ドラムへのトナ−の逆付着を大幅に軽減することが出来
た。
【0041】上記実施例では、最も小形化された好まし
い例として、非磁性一成分現像方式を用いた例を示した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、磁性一成
分ブラシ法などに用いても、同様に実現可能である。
【0042】また、クリ−ナレス方式で用いられる接触
転写手段としては、転写ロ−ラに限らず、非コロナ転写
方式の接触転写手段であるベルト状はブラシ状のもので
も、同様の問題を有しており、これらは、本発明により
改善可能である。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、現像
と清掃とを同時に行なう、いわゆるクリーナレス方式の
画像形成装置において、現像清掃装置に印加されるバイ
アス電圧の立上り及び立下がり時間を所定時間以上とし
ている。そのため、画像不良や転写ロ−ラの異常な汚れ
を防止し、より信頼性の高い画質維持機能を発揮するこ
とが出来る。本発明は、特に、機械的転写手段を有する
クリーナレス装置に有効に適用することが出来る。
【0044】また、転写残留トナ−攪乱ブラシに印加す
るブラシバイアス電圧についても同様に立上り及び立下
がり時間を所定時間以上とすることにより、更に信頼性
の高い画像形成装置を得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である画像形成装置を示す概
略的構成図。
【図2】図1に示す画像形成装置に用いられる現像清掃
バイアス電源を示す回路図。
【図3】現像清掃バイアス電圧のスイッチオン時の立上
り時間tON、又はオフ時の立下り時間tOFF の変化させ
た場合の感光体ドラムへの逆付着量(mg/cm2 )を
示すグラフ図。
【図4】本発明に係る改良された現像清掃バイアス電源
の立上り時間tON、立下り時間tOFF が約80msecであ
る電圧入出力時間特性を示すグラフ図。
【符号の説明】
1…感光体ドラム、2…帯電チャ−ジャ−、3…レ−ザ
装置、4…現像清掃装置、5…転写ローラ、6…除電ラ
ンプ、7…攪乱装置、T…トナー、10…現像清掃ロー
ラ、P…用紙、23…現像清掃バイアス電源。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−4276(JP,A) 特開 昭53−110840(JP,A) 特開 平2−39081(JP,A) 特開 平3−4235(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/06 101 G03G 15/08 G03G 21/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体に静電潜像を形成する潜像形成
    手段と、弾性を有する材質からなり、 前記静電潜像と同極性に帯
    電された一成分現像剤を担持し、前記像担持体に所定の
    周速度差をもって押圧摺接することにより前記静電潜像
    にこの現像剤を供給して現像を行うと同時に、前記像担
    持体上に残留している現像剤を除去する現像清掃手段
    と、 前記像担持体上の現像剤像を被転写材に転写する転写手
    段と、 前記転写手段にて転写が行われた後に、前記像担持体上
    に残留している現像剤を撹乱する撹乱手段と、 前記現像清掃手段および前記撹乱手段の両方に対して、
    90%立ち上がりまたは立ち下がり時間が20ミリ秒以
    上のバイアス電圧を印加する電圧印加手段とを備えたこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 像担持体に静電潜像を形成する潜像形成
    手段と、弾性を有する材質からなり、 前記静電潜像と同極性に帯
    電された一成分現像剤を担持し、前記像担持体に所定の
    周速度差をもって押圧摺接することにより前記静電潜像
    にこの現像剤を供給して現像を行うと同時に、前記像担
    持体上に残留している現像剤を除去する現像清掃手段
    と、 前記像担持体上の現像剤像を被転写材に転写する転写手
    段と、 前記転写手段にて転写が行われた後に、前記像担持体上
    に残留している現像剤を撹乱する撹乱手段と、 前記現像清掃手段および前記撹乱手段の両方に対して、
    90%立ち上がりまたは立ち下がり時間が20ミリ秒以
    上のバイアス電圧を印加する電圧印加手段とを具備し、 前記現像清掃手段は、102〜108Ωcmの導電性を有
    し、前記像担持体に1.2〜4倍の周速度差をもって押
    圧摺接することにより、1〜4mmの接触幅を生じるこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記撹乱手段は、103〜10Ωcm
    の電気抵抗を有する導電性繊維からなる弾性ブラシであ
    ることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
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