JP3177326B2 - 帯電装置のクリーニング部材及びこれを備えたプロセスカートリッジ - Google Patents

帯電装置のクリーニング部材及びこれを備えたプロセスカートリッジ

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JP3177326B2 JP35930292A JP35930292A JP3177326B2 JP 3177326 B2 JP3177326 B2 JP 3177326B2 JP 35930292 A JP35930292 A JP 35930292A JP 35930292 A JP35930292 A JP 35930292A JP 3177326 B2 JP3177326 B2 JP 3177326B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真装置等の感光
体に接触してこれを帯電する接触型の帯電装置に係り、
詳しくは、帯電部材を清掃するためのクリーニング部材
及びこれを備えたプロセスカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真感光体を用いた電子写真
プロセスにおける帯電プロセスは、ほとんどの場合、金
属ワイヤに高電圧(DC5〜8kV)を印加し、このと
き発生するコロナ放電によって感光体表面の帯電を行っ
ている。しかし、この方法によると、コロナ放電に伴っ
てオゾンやNOX 等のコロナ生成物が発生し、感光体表
面を変質させて劣化や画質ぼけを進行させたり、金属ワ
イヤを汚して帯電不良に基づく画質の低下、いわゆる画
像白抜けや黒スジを発生させたりする等の問題があっ
た。さらに、電力的に見た場合にも、感光体を帯電する
のに有効に使用される電流は、全体の5%〜30%にす
ぎず、そのほとんどが金属ワイヤを囲繞しているシール
ド板に流れてしまい、帯電装置としてはひどく効率の悪
いものであった。
【0003】こうした欠点を補うために、被帯電部材と
しての感光体に帯電部材を接触させ、この帯電部材に外
部から電圧を印加して感光体の帯電を行う接触帯電方法
が研究され多数提案されている(例えば、特開昭57−
178267号公報、特開昭56−104351号公
報、特開昭58−40566号公報、特開昭58−13
9156号公報、特開昭58−150975号公報
等)。
【0004】これらの接触帯電方法に用いられる帯電部
材としては、感光体との接触が均一になるように、導電
性ゴム等の弾性体が使用されるのが一般的である。また
感光体にピンホール等があった場合の帯電不良防止のた
めに、帯電部材の体積抵抗は105 〜1010Ω・cm程度
に設定されている。
【0005】ところで、このような導電性ゴムは一般的
に抵抗の環境変動が大きいことが知られている。したが
って、例えば常温常湿の環境下においては正常な帯電を
行うことができる材料であっても、低温低湿の環境下に
おいては、体積抵抗が増大し帯電不良を引き起こすおそ
れが十分にある。
【0006】このような問題を解決するために帯電部材
に印加する電圧の制御方法として、交流成分を定電流制
御する方法が既に知られている。すなわち、環境による
帯電部材の抵抗変動を定電流制御を行うことによって相
殺し、常に一定の電圧が感光体に印加されるようにした
ものである。
【0007】しかしながら、このような制御方法を用い
た場合でも、なお、以下のような問題点が解決されずに
あった。
【0008】帯電部材の体積抵抗は、プリント枚数が多
くなるにつれて、徐々に増加する。したがって、初期状
態で全ての環境において問題がなかった帯電部材でも、
繰り返しプリントを行ううちに異常帯電や帯電不良が発
生する場合があり、これを避けるためには、繰り返しプ
リントによる抵抗増加を見込んで初期状態の体積抵抗値
を設定しなければならないため、使用可能な帯電部材の
抵抗値の範囲が狭くなり製造効率の悪いものとなってい
た。
【0009】このような抵抗増加の原因のひとつとし
て、繰り返しプリントによる帯電部材の汚れがあげられ
る。これはクリーナをすり抜けたトナーの微粉等が帯電
部材の表面、特に帯電部材製造時における軸方向のゴム
層の厚みムラによるゴム層の薄い部分、つまり感光体表
面から浮いたところに付着して、部分的に見かけ上の体
積抵抗を増大させるというものである。したがって、帯
電部材をクリーニングする機構を設けてやれば、帯電部
材の汚れを除去して、抵抗の増加を抑えることができ
る。実際、そのような機構も何点か考案されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ここで図4を用いて、
従来のクリーニング部材の問題点を説明する。
【0011】被帯電部材としての感光ドラム1に、帯電
ローラ(帯電部材)2が接触するように配設され、この
帯電ローラ2に対してクリーニング部材3が適度な押圧
力で当接している。帯電ローラ2は、芯金2aとこれを
囲繞する帯電部2bとを備えている。クリーニング部材
3は、ウレタン等のスポンジ部材によって形成され、ク
リーニングブレード5のブレードチップ5aを支持する
クリーナ板金5bに固定されている。帯電ローラ2は、
金属接点6を介して外部電源7によってバイアスが印加
されるとともに、感光ドラム1の矢印R1方向の回転に
伴って、矢印R2方向に従動回転する。これによって、
感光ドラム1は、所定の電位に帯電される。
【0012】帯電された感光ドラム1上には、露光手段
9による露光を受けて静電潜像が形成され、静電潜像は
現像装置の現像スリーブ10aによってトナーが付着さ
れてトナー像となる。感光ドラム1上のトナー像は、転
写ローラ11によって転写材P上に転写され、その後不
図示の定着装置によって永久像として定着される。
【0013】一方、転写によってトナー像のなくなった
感光ドラム1は、転写されずに感光ドラム1上に残った
残留トナーが、クリーニングブレード5によって除去さ
れ、次の画像形成に供される。
【0014】ここで、クリーニングブレード5をすり抜
けて、さらに定着ローラ2に付着したトナーは、クリー
ニング部材3によって帯電ローラ2表面から掻き落され
ることになる。しかしながら、このような、スポンジ状
のクリーニング部材3を帯電ローラ2に当接させてクリ
ーニングを行う方法では、プリント枚数が進むにつれ、
帯電ローラ2表面の周方向にスジ状のトナー固着が発生
する。
【0015】その様子を図5に示す。帯電ローラ2表面
に形成される環状のスジF1は、クリーニング部材3が
強く当接している部分に対応し、帯電ローラ2とクリー
ニング部材3との間に挟まれたトナーが帯電ローラ2の
表面に固着してできたものである。このスジF1の抵抗
は他の部分の抵抗よりも高くなるので、例えば低温低湿
環境などでハーフトーン画像をプリントした時、転写材
P上には、同図中F2で示す黒スジ状の帯電不良画像が
発生する場合がある。
【0016】また、このようなトナー固着が生じた帯電
ローラ2を再利用する場合にはトナー固着を完全に除去
しなければならず、リサイクルコストが高くなるという
欠点もある。
【0017】さらに、クリーニング部材3として、柔軟
なスポンジ状の部材を張り付けるため、位置制度がでに
くく、製造上の歩留まりを悪くするという問題もあっ
た。
【0018】上記の方法以外にも、例えばクリーニング
用の電極を設ける等の提案がなされているが、いずれも
コスト高になり実用上不向きであった。
【0019】また、図6に、クリーニング部材3を帯電
ローラ2の軸方向に精度よく均一に当接させるために、
従来のクリーニング部材(基体)3aの表面にナイロン
性のシート層3bを設けた例を示す。なお、同図中3
c、3dはそれぞれ、基体3aをクリーナ板金5bに固
定するための両面テープ、またシート層3bを基体3a
に固定するための両面テープである。
【0020】このような構成において、帯電ローラ2の
材料として天然ゴムを選択した場合、次のような問題が
発生した。帯電ローラ2とクリーニング部材3のシート
層3bとが摺擦すると、両者は摩擦帯電するが、このと
きの帯電極性は、帯電ローラ2がマイナスに、また、シ
ート層3bがプラスとなる。この結果、クリーニングブ
レード5をすり抜けてきたマイナス極性のトナーT1は
帯電ローラ2に付着した後、逆極性のシート層3bに容
易に付着し、T2で示すようなトナー溜りが発生する。
ついでそこから漏れ出たトナーT3が感光ドラム1上に
落下してこれに付着し、帯電のすぐ後の露光時に、レー
ザー光が感光ドラム1表面に到達するのを遮り、このた
め静電潜像が良好に形成されず、最終的な画像に異常が
発生した。
【0021】そこで、本発明は、シート層を、トナーと
同極性に摩擦帯電する部材によって形成することによ
り、トナーがシート層に付着するのを防止し、画像不良
を未然に防ぐようにした帯電装置のクリーニング部材及
びこれを備えたプロセスカートリッジを提供することを
目的とするものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みてなされたものであって、帯電部材の表面に付着して
いる帯電トナーを、前記帯電部材の表面に摺擦すること
により除去するシート層と、該シート層を支持するとと
もに該シート層を前記帯電部材の表面に弾性的に押圧す
る基体とを備えた帯電装置のクリーニング部材におい
て、前記帯電部材と前記シート層とが摺擦したときの該
シート層の摩擦帯電極性が前記帯電トナーと同極性にな
るような部材によって、該シート層を形成してなる、こ
とを特徴とする。
【0023】この場合、前記シート層は、前記帯電部材
に対して腹当たりする、または、その面積が、前記基体
において該シート層を取り付ける部分の面積と同等また
はこれよりも大きく設定する、または、前記帯電部材の
移動方向上流側に延長するとともに、該延長部を前記基
体が固定されている支持部材に固定するような構成とす
ると好ましい。
【0024】また、プロセスカートリッジは、感光体、
現像装置、クリーニング装置のうちの少なくとも1つ
と、前記帯電部材と、上述のいずれかのクリーニング部
材とをカートリッジ本体に一体的に収納するとともに、
画像形成装置本体に対して着脱自在に装着する、ことを
特徴とする。
【0025】
【作用】以上構成に基づき、帯電部材表面に摺擦するシ
ート層が、この摺擦によって帯電トナーと同極性に摩擦
帯電するので、電気的な斥力によってトナーがシート層
に付着するのを防止する。これにより、帯電部材上のト
ナーは、シート層によって均一な厚さにならされ、一定
の厚さを越えた場合には、少量ずつ感光ドラムに戻され
る。
【0026】
【実施例】以下、図面に沿って、本発明の実施例につい
て説明する。 〈実施例1〉図1に示す断面図は、感光体としての感光
ドラム1の一部、帯電部材としての帯電ローラ2、そし
て、第1の発明に係る帯電装置のクリーニング部材3の
縦断面図である。
【0027】感光ドラム1は、アルミニウムやステンレ
ス等の導電性部材によって形成された円筒状の基体1a
と、基体1aの表面を被覆する感光層1bとによって構
成されており、不図示の駆動手段によって矢印R1方向
に回転駆動される。
【0028】感光ドラム1を帯電する帯電ローラ2は、
中心に配置された金属製の芯金2aと、その周囲を覆う
ウレタン等の帯電部2bと、帯電部2bの表面をコート
するナイロン等の表層2cとによって構成されている。
帯電ローラ2は、回転自在に支持されるとともに、不図
示の付勢部材によって感光ドラム1表面に所定の押圧力
で当接している。したがって、帯電ローラ2は、感光ド
ラム1の矢印R1方向の回転に伴って、矢印R2方向に
従動回転する。また、帯電ローラ2は、従来の技術で述
べたように、外部電源によって所定のバイアスが印加さ
れ、これにより、感光ドラム1表面を所定の電圧に帯電
する。
【0029】クリーニング部材3は、帯電ローラ2に摺
接するように配置されている。クリーニング部材3は、
基体3aと、シート層3bとを備えている。基体3a
は、発泡ウレタン(商品名モルトプレン:イノアック
(株))等のスポンジ部材によって形成され、適度な弾
性を有する。基体3aを構成する部材としては、そのほ
かに、例えば発泡性ゴム、TPE(サーモプラスチック
エラストマー)、ゴム等を使用することができる。基体
3aは両面テープ3cによって、支持部材としてのクリ
ーナ板金5bに固定されている。シート層3bは、基体
3aの表面(同図においては下部)に、同じく両面テー
プ3dによって固着されている。シート層3bは、例え
ばポリエチレンテレフタレート(PET)等をシート状
に形成したものであって、可撓性を有するとともにトナ
ーが付着しにくくなっている。シート層3bを形成する
のに好適な材質としては、そのほかにポリエステル類や
ポリオレフィン類、セルロース誘導体、ビニル系樹脂、
ポリカーボネート、ポリイミド、ポリアミドイミド等の
プラスチックシートがあげられる。クリーニング部材3
は、帯電ローラ2に対して、適度な押圧力を持って当接
されている。すなわち、クリーニング部材3表面のシー
ト層3bは、基体3aの弾性力によって、帯電ローラ2
表面に適度な力で押し付けられており、したがって、シ
ート層3bは、帯電ローラ2が矢印R2方向に従動回転
することによって、帯電ローラ2表面により摺擦され
る。この摺擦によって、シート層3bは、感光ドラム1
表面のトナーT1と同極性に摩擦帯電する。本実施例に
おいては、感光ドラム1表面に形成された静電潜像を現
像するトナーの極性が負極性(−)に帯電するものが使
用されており、シート層3bもこれと同極性の負極性
(−)となる。つまり、帯電ローラ2の表層2cと、ク
リーニング部材3のシート層3bとを摺擦したときの、
シート層3bの摩擦帯電極性が負極性となるように、こ
のシート層3bの材質が選定されている。
【0030】次に、クリーニング部材3の動作について
説明する。なお、本実施例においては、負極性のトナー
を利用して正規現像を行う場合を説明する。よって、感
光ドラム1表面を正極性(+)に帯電するために帯電ロ
ーラ2には、(+)の帯電電圧が印加されている。
【0031】感光ドラム1表面に付着した不要なトナー
T1を除去するために、感光ドラム1表面に従来の技術
で述べたようなクリーニングブレードを当接させてい
る。このクリーニングブレードをすり抜けて、トナーT
1が帯電ローラ2に到達すると、負極性のトナーT1
は、正極性の帯電ローラ2の表面に付着する。このよう
に付着したトナーT1がクリーニング部材3に到達する
と、図7(a)に示すようにクリーニング部材3のシー
ト層3bが帯電ローラ2の表面によく密着するので、帯
電ローラ2表面の凹部に入り込んだトナーTを有効に取
り除くことができる。なお、図7(b)は、シート層3
bがない従来例を示しており、基体3aはスポンジ部材
によって形成されているので、帯電ローラ2表面のトナ
ーTに倣って変形してしまい、凹部に入り込んだトナー
Tを効果的に除去することができない。シート層3bを
設けることによって、従来、帯電ローラ2表面に生じが
ちであった傷を防止することもできる。
【0032】さらに、シート層3bによってトナーTを
除去できない場合であっても、図1に示すように、シー
ト層3bの極性がトナーT1と同じ負極性であるので、
トナーT1はシート層3bには付着せず、同図中、T2
で示すように、帯電ローラ2表面に厚さが均一なトナー
層を形成する。この結果、帯電ローラ2表面に従来発生
していたスジ状のトナー固着は発生せず、縦スジ状の帯
電不良は発生しなくなった。
【0033】ところで、このトナー層T2が一定の厚み
以上になると、トナーT4は少量ずつ感光ドラム1に戻
り、下流に流れる。したがって、トナーT4は、大きな
塊となることがないので、このトナーT4が感光ドラム
1表面に付着して露光時のレーザー光を遮ることがなく
なった。その結果異常画像も発生しなくなった。 〈試料1〉 図1に示すような帯電部材のクリーニング
部材3を作成した。その際使用した材料は下記の通りで
ある。
【0034】シート層(3b):ポリエチレンテレフタ
レートフィルム(東レ製、商品名:ルミラー、厚さ:3
6μm ) 基体(3a):発泡性ウレタン(INOAC製、商品
名:モルトプレンSM−55) このクリーニング装置を図3に示すような電子写真用の
プロセスカートリッジ(後述)にセットして、温度15
℃、湿度10%の環境下において繰り返し画出しを60
00枚行い、異常画像の発生の有無、画出し後の帯電ロ
ーラ2の表面状態を評価した。結果をまとめて表1に示
す。
【0035】また、帯電部材としては、導電性を付与し
たスチレン・ブタジエンゴム基層のうえに導電性カーボ
ンを分散させたN−メトキシメチル化ナイロン層3cを
設けた二層構成の帯電ローラ2を使用した。 〈試料2〉 シート材の厚さを14μm に変更した以外
は試料1と同様にして、画出し評価を行った。結果をま
とめて表1に示す。 〈試料3〉 実施例1と同様にシート層3bとして厚さ
188μm のポリエチレンテレフタレートフィルムを貼
り、図1に示すような構成のクリーニング部材を作成
し、試料1と同様な画出し評価を行った。結果をまとめ
て表1に示す。 〈試料4〉 帯電部材のクリーニング部材として基体3
aである発泡性ウレタン(INOAC製、商品名:モル
トプレンSM−50)のみを使用して、試料1と同様に
画出し評価を行った。結果をまとめて表1に示す。 〈試料5〉 帯電部材のクリーニング部材を使用せず
に、試料1と同様に画出し評価を行った。結果をまとめ
て表1に示す。
【0036】
【表1】 〈実施例2〉図2に、実施例2を示す。実施例1と同様
の部材については同じ符号を付してその説明を省略す
る。
【0037】本実施例では、実施例1のシート層3bに
代えて、発泡ウレタンの基体3aの表面にスキン層3e
を設けたものである。このスキン層3eは発泡ウレタン
生成時に同時に形成することができるので、後からこれ
を基体3aに両面テープ等で貼る作業が不要となり、作
業性が改善されると同時に、大幅なコストダウンが可能
となる。 〈実施例3〉実施例3は、図8に示すように、クリーニ
ング部材3のシート層3bが、帯電ローラ2表面に腹当
たりするようにしている。これが腹当たりでなく、図9
に示すようにシート層3bの全面が接したり、シート層
3bの幅が狭いために基体3aが直接帯電ローラ2表面
に接触するのは好ましくない。これはシート層3bを基
体3aに接着する粘着剤や接着剤が帯電ローラ2表面を
汚染する可能性が生じるためである。例えば、図9に示
すように、帯電ローラ2の静止時において、シート層3
b全面が帯電ローラ2に対し密着する構成となっている
場合、帯電ローラ2に駆動がかかると同図中M1にて示
すシート層3bの端面が帯電ローラ2側に引き込まれ、
接着面が帯電ローラ2表面に接してしまう。また、帯電
ローラ2とシート層3bとが接触状態を維持したままで
長期にわたって放置されると、接着剤や粘着剤が端部か
らしみ出し、帯電ローラ2表面を汚染するおそれがあ
る。
【0038】さらに、基体3aが発泡材等からなる場
合、発泡材が直接帯電ローラ2表面と摺擦すると、両者
の間に挟まったトナー等によって帯電ローラ2表面を傷
つけやすい。よって、本実施例においては、帯電ローラ
2の静止時において、図8に示すように、基体3aに支
持されたシート層3bの、帯電ローラ2の回転方向の長
さについて、この長さが帯電ローラ2とシート層3bと
の接触部分の長さよりも長くなくようにし、シート層3
bの両端部がローラ2表面から離れている、いわゆる腹
当り状態となるようにしている。
【0039】本実施例においては、図10に示すよう
に、基体3a全体をシート層3bで覆ってもよい。ただ
し、この場合は図11に示すように、基体3aの1面に
のみシート層3bを接着し、これをカットしてクリーニ
ング部材3を製造するものに比べて高コストとなる。し
たがって、基体3aの、帯電ローラ2に当接する面にの
みシート層3bを貼り、これを帯電ローラ2に腹当りさ
せる図8の構成が比較的低コストで、しかも目的とする
効果を得ることができる。
【0040】本実施例においては、図に示すように基体
3aは、柔軟性を有するものであれば、ブラシ状のもの
であってもよい。 〈実施例4〉図13を参照して実施例4を説明する。
【0041】本実施例においては、図13に図示するよ
うに、クリーニング部材3を、クリーナ板金5bから突
出させた突起5cに沿ってU字形に折り曲げられるよう
に接着、固定する。
【0042】実施例3においては基体3aを低硬度化し
た場合、シート層3bを帯電ローラ2表面に確実に腹当
りさせるためには、クリーニング部材3を幅広にする必
要が生じる。
【0043】しかし、本実施例に示すように、クリーニ
ング部材3を突起5cに沿って貼り付け、シート層3b
を突き出す状態で固定すれば、シート層3bが帯電ロー
ラ2に対し確実に腹当りし、かつ接触面積も小さくする
ことが可能となる。したがって、帯電ローラ2が回転す
るときの接触摩擦力が低減され、帯電ローラ2の駆動ト
ルクも抑えることが可能となる。 〈実施例5〉図14を参照して実施例5を説明する。
【0044】本実施例においては、上述の実施例4にて
クリーニング部材3を固定するために使用した突起5c
に代えて、弾力性のある弾性体5dをもといている。こ
うすれば、基材3aの接着面が固定式である実施例4に
比べ、帯電ローラ2に対してシート層3bを、より低圧
で接触させることが可能になる。 〈実施例6〉実施例6は、図15のように、基体3aに
両面テープ3dによってシート層3bを接着固定して形
成したクリーニング部材3において、両面テープ3dの
接着剤が漏れでて、これが帯電ローラ2表面を汚染し帯
電不良を引き起こすのを防止するようにした実施例であ
る。図21に、従来のクリーニング部材3を示す。両面
テープ3dの端部が、シート層3bからはみ出してい
る。
【0045】本実施例では、シート層3bと同じ幅の同
じ幅の両面テープ3dを用いている。これにより、両面
テープ3dがはみ出して帯帯電ローラ2を汚染すること
はない。また、図16のように、未切断の大きなシート
層3bにあらかじめ大きな両面テープを貼っておき、そ
の後必要な寸法に切断するという方法を用いれば、上記
のような、シート層3bの幅と両面テープ3dの幅とを
簡単に同じ幅とすることができ、このときは、両面テー
プ3dがシート層3bからはみ出すことのないクリーニ
ング装置3を容易に製造することができる。 〈実施例7〉図17は実施例6において、両面テープ3
dの幅をシート層3bの幅より狭くした場合である。
【0046】これにより両面テープ3dがシート幅3b
からはみ出さないように貼ることが一層容易になり、シ
ート層3bの位置決めも簡単である。 〈実施例8〉図18は、シート層3bの幅より狭い両面
テープ3dを、シート層3bと帯電ローラ2との接触位
置より、帯電ローラ2の回転方向(矢印R2方向)上流
側に、両面テープ3dがはみ出さないように貼ったもの
である。これにより、帯電ローラ2の汚染防止に加え、
シート層3dのシート剥がれに対しても強いクリーニン
グ部材3が得られる。また図19のように、通常寸法の
2倍の幅のシート層の中央に、その幅以下の両面テープ
を貼り、中央で切断するという方法を用いれば、上記の
ようなクリーニング部材3が容易に製造できる。 〈実施例9〉図20は、シート層3bを帯電ローラ2の
回転方向(矢印R2方向)の上流側において、基体3a
を固定しているのと同じクリーナ板金5bに両面テープ
3dによって直接接着し、帯電ローラ2との当接位置に
おいてシート層3bの裏面側裏から基材3aによってバ
ックアップしたものである。これにより、シート層3b
の接着位置は帯電ローラ2から大きく離れ、両面テープ
3dによる帯電ローラ2の表面汚染はなくなると同時
に、シート剥がれに対しても強い構成となる。
【0047】また、基材3aの役割がシート層3bのバ
ックアップのみとなるので、クリーニング部材3の位置
決めが比較的容易である。 〈実施例10〉図3に示す実施例10は、上述の実施例
1ないし実施例9のいずれかのクリーニング部材3をプ
ロセスカートリッジ12に適用したものである。同図
中、1は感光ドラム、2は帯電ローラ、3は本発明のク
リーニング部材、9はレーザー光等の露光手段、10a
は現像装置10の現像スリーブ、12aはカートリッジ
本体を示し、感光ドラム1と現像スリーブ10とはそれ
ぞれ矢印R1、R3方向に回転している。5は感光ドラ
ム1上の転写残トナーを清掃するためのクリーニングブ
レード、16は感光ドラムの保護するためのドラムシャ
ッターである。13は現像スリーブ10上のトナーを均
一な厚みにコートするための現像ブレードである。Tは
現像剤であるところのトナーである。15はクリーニン
グブレード5によって回収されたトナーを溜めるクリー
ナのトナー溜である。
【0048】さて、帯電された感光ドラム1は、変調さ
れたレーザー光で印字情報が書き込まれ、静電潜像が形
成される。ついでこの静電潜像は、現像スリーブ10で
トナーTが付着され現像されることにより可視像(トナ
ー像)となる。トナー像は、不図示の転写装置にて転写
材上に転写され、その後定着装置によって定着される。
【0049】またプロセスカートリッジ12に収納され
ているクリーニング部材3は摩擦帯電極性が、実施例
1、2で説明したように、トナーT及びシート層と等し
く、帯電ローラ2とは逆極性であるように材料を選択し
てあるので、帯電不良及び異常画像の発生はない。さら
に基体が柔軟なスポンジ部材で形成されていても、この
上にシート層を貼ることにより、帯電ローラ2表面に凹
凸がある場合においても、シート層は帯電ローラ2表面
に密着する。したがって、シート層がない場合には汚れ
がたまっていた帯電ローラ2表面の凹部分にもシート層
が密着して汚れがたまることを防ぐ。
【0050】また、スポンジ部材に比べて表面の凹凸が
極端に少ないシート層を帯電ローラ2に当接させるた
め、スジ状のトナー固着も発生することはない。
【0051】このように、従来例で発生していたスジ状
のトナー固着は発生せず、縦スジ状の帯電不良は発生し
なくなった。さらに帯電ローラ2表面のトナー層は一定
の厚み以上になると、トナーが少量ずつ感光ドラム1に
戻り、下流に流される。したがって、トナーは大きな塊
となることがないので、このトナーが感光ドラム1表面
に付着して露光を遮るようなことはなくなった。その結
果、異常画像のない、非常にコンパクトなプロセスカー
トリッジを供給することが可能になった。
【0052】なお、第1の発明は、帯電ローラ2に用い
られるばかりでなく、転写ローラ等の帯電部材にも使用
可能であることはいうまでもない。さらにトナーの極性
は、マイナスに限らずプラスでもよい。この場合は、シ
ート層を形成する部材として、帯電ローラ2に摺擦した
ときの摩擦帯電極性がプラスとなるようなものを選択す
ればよい。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
クリーニング部材のシート層を、帯電部材との間の摩擦
帯電極性が帯電トナーと同極性となるような部材によっ
て形成することにより、電気的な斥力によってシート層
にトナーが付着しにくくなるので、従来のように、シー
ト層と帯電部材との間にトナーが溜って塊となり、その
後この塊が感光ドラム上に落下付着して潜像形成時の露
光を遮り、潜像不良に基づく画像欠陥が発生する、とい
った不具合を未然に、有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のクリーニング部材の構成、動作を示
す縦断面図。
【図2】実施例2のクリーニング部材の構成、動作を示
す縦断面図。
【図3】実施例10のプロセスカートリッジの構成を示
す断面図。
【図4】従来のクリーニング部材、帯電ローラ等を示す
縦断面図。
【図5】同じく帯電ローラの表面、転写材の表面に現れ
る不良を示す説明図。
【図6】同じくクリーニング部材の構成、動作を示す断
面図。
【図7】(a)は、実施例1のクリーニング部材の動作
を示す縦断面図。(b)は、従来のクリーニング部材の
動作を示す縦断面図。
【図8】実施例3のクリーニング部材の構成、動作を示
す縦断面図。
【図9】従来のクリーニング部材の構成、動作を示す縦
断面図。
【図10】実施例3の他のクリーニング部材の構成、動
作を示す縦断面図。
【図11】図8に示すクリーニング部材の製造方法を示
す斜視図。
【図12】実施例3の別のクリーニング部材の構成、動
作を示す縦断面図。
【図13】実施例4のクリーニング部材の構成、動作を
示す縦断面図。
【図14】実施例5のクリーニング部材の構成、動作を
示す縦断面図。
【図15】実施例6のクリーニング部材の構成、動作を
示す縦断面図。
【図16】図15に示すクリーニング部材の製造方法を
示す斜視図。
【図17】実施例7のクリーニング部材の構成、動作を
示す縦断面図。
【図18】実施例8のクリーニング部材の構成、動作を
示す縦断面図。
【図19】図18に示すクリーニング部材の製造方法を
示す斜視図。
【図20】実施例9のクリーニング部材の構成、動作を
示す縦断面図。
【図21】従来のクリーニング部材の構成、動作を示す
縦断面図。
【符号の説明】
1 感光体(感光ドラム) 2 帯電部材(帯電ローラ) 3 クリーニング部材 3a 基体(スポンジ部材) 3b シート層 5 クリーニング装置(クリーニングブレー
ド) 5b 支持部材(クリーナ板金) 10 現像装置 12 プロセスカートリッジ 12a カートリッジ本体 T 帯電トナー(トナー)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅野 えりか 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 緒方 寛明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−194061(JP,A) 特開 平3−100676(JP,A) 特開 昭58−142368(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/08 - 15/08 103 G03G 21/10

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯電部材の表面に付着している帯電トナ
    ーを、前記帯電部材の表面に摺擦することにより除去す
    るシート層と、該シート層を支持するとともに該シート
    層を前記帯電部材の表面に弾性的に押圧する基体とを備
    えた帯電装置のクリーニング部材において、 前記帯電部材と前記シート層とが摺擦したときの該シー
    ト層の摩擦帯電極性が前記帯電トナーと同極性になるよ
    うな部材によって、該シート層を形成してなる、 ことを特徴とする帯電装置のクリーニング部材。
  2. 【請求項2】 前記シート層が、前記帯電部材に対して
    腹当たりする、 ことを特徴とする請求項1記載のクリーニング部材。
  3. 【請求項3】 前記シート層の面積を、前記基体におい
    て該シート層を取り付ける部分の面積と同等またはこれ
    よりも大きく設定する、 ことを特徴とする請求項1記載のクリーニング部材。
  4. 【請求項4】 前記シート層を、前記帯電部材の移動方
    向上流側に延長するとともに、該延長部を前記基体が固
    定されている支持部材に固定する、 ことを特徴とする請求項1記載のクリーニング部材。
  5. 【請求項5】 感光体、現像装置、クリーニング装置の
    うちの少なくとも1つと、前記帯電部材と、請求項1な
    いし請求項4のいずれか記載のクリーニング部材とをカ
    ートリッジ本体に一体的に収納するとともに、画像形成
    装置本体に対して着脱自在に装着する、 ことを特徴とするプロセスカートリッジ。
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