JP2008122690A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】通常の画像形成速度よりも遅い画像形成速度で画像形成を行う第2画像形成モード設定中の所定のタイミングで、感光体、現像ローラ、供給ローラの共通の駆動源たる駆動モータを、第2画像形成モードで画像形成を行うときの駆動速度よりも速い駆動速度で所定時間、駆動させる解し制御を行う。
【選択図】図7
Description
また、レーザー光学装置による画素密度を細かくして高品位な画像を得たい場合に低速画像形成モードを設定して実行する。
一方、低速画像形成モードにおいては、供給ローラは、感光体や現像ローラと共通の駆動モータを用いているため、供給ローラの回転速度も遅くなる。その結果、供給ローラの回転による供給ローラ上のトナーを循環・攪拌させる効果が低下し、装置休止時に自重で締まったトナーを解す効果が低下する。また、供給ローラの回転による供給ローラ上のトナーを循環させる効果が低下するため、収容室内のある領域にトナーが滞留してしまう。そして、この滞留が発生した領域に供給ローラの回転によって搬送されてきた現像剤が次々と流れ込んで、滞留したトナーを押し込んでいく。その結果、滞留したトナーが凝集する。このようにして低速で画像形成中に凝集したトナーが、供給ローラと圧接してトルクを上昇させて、駆動ノイズが発生してしまう問題があった。また、画像濃度ムラを引き起こしたり、供給ローラを著しく摩耗させ、破損させたりする問題もあった。
また、請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、前記制御手段は、前記第2画像形成速度の連続駆動時間が所定時間を超えるタイミングで、解し制御を開始することを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1または2の画像形成装置において、前記制御手段は、前記第2画像形成モード設定直後のタイミングで、解し制御を開始することを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項3の画像形成装置において、装置の電源ON後、最初に設定される画像形成モードが、第2画像形成モードであるときにおける第2画像形成モード設定直後のタイミングで、開始される解し制御における第1駆動速度で駆動源を駆動する時間を、通常時の第2画像形成モード設定直後のタイミングで、開始される解し制御における第1駆動速度で駆動源を駆動する時間よりも長くすることを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項3または4の画像形成装置において、装置の休止時間を検知する休止時間検知手段を有し、前記制御手段は、装置の休止時間が所定の値を超えた後、第2画像形成モードが設定されたときにおける第2画像形成モード設定直後のタイミングで、開始される解し制御における第1駆動速度で駆動源を駆動する時間を、通常時の第2画像形成モード設定直後のタイミングで、開始される解し制御における第1駆動速度で駆動源を駆動する時間よりも長くすることを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項3乃至5いずれかの画像形成装置において、現像手段の温湿度を検知する温湿度検知手段を備え、前記制御手段は、第2画像形成モードを設定する際の前記温湿度検知手段で検知した温湿度値が所定値以下のときにおける第2画像形成モード設定直後のタイミングで、開始される解し制御における第1駆動速度で駆動源を駆動する時間を、通常時の第2画像形成モード設定直後のタイミングで、開始される解し制御における第1駆動速度で駆動源を駆動する時間よりも長くすることを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項1乃至5いずれかの画像形成装置において、現像手段の温湿度を検知する温湿度検知手段を備え、前記画像形成モード設定手段は、温湿度検知手段の温湿度値が所定値以下のとき、第1画像形成モードに設定することを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項1乃至7いずれかの画像形成装置において、前記制御手段は、第2画像形成速度での画像形成が終了してから前記第2画像形成モードが解除されるまでのタイミングで、解し制御を開始することを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項1乃至8いずれかの画像形成装置において、前記現像剤供給部材のトルクを検知するトルク検知手段を備え、前記制御手段は、前記トルク検知手段で検知したトルク値が、所定値を超えるタイミングで、解し制御を開始することを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項1乃至9いずれかの画像形成装置において、前記現像手段は、装置本体から着脱可能に構成されたものであって、前記現像手段が新品か否かを検知する新品検知手段を備え、前記制御手段は、前記新品検知手段が、装置に装着された現像手段が新品であることを検知したとき、解し制御を行うことを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、請求項1乃至10いずれかの画像形成装置において、前記画像形成モード設定手段は、画像を形成する記録材の熱容量が所定値以上とき、第2画像形成モードに設定することを特徴とするものである。
また、請求項12の発明は、請求項1乃至11いずれかの画像形成装置において、前記定着手段の温度を検知する温度検知手段を備え、前記画像形成モード設定手段は、前記定着手段の温度が、所定値以下のときは、第2画像形成モードに設定することを特徴とするものである。
また、請求項13の発明は、請求項1乃至12いずれかの画像形成装置において、前記第2画像形成モードで画像形成を行うとき、前記現像剤供給部材に、前記現像剤担持体から現像剤を回収する方向のバイアスを印加することを特徴とするものである。
また、請求項14の発明は、請求項1乃至13いずれかの画像形成装置において、前記現像剤として、ワックス成分を含んだ非磁性1成分トナーを用いたことを特徴とするものである。
また、第2画像形成モード設定中の所定のタイミングで、第2画像形成モードで画像形成を行うときの駆動速度よりも速い駆動速度で所定時間、駆動源を駆動させる解し制御を開始することで、次の効果を得ることができる。すなわち、解し制御を行うことで、この解し制御中は、駆動源によって駆動される現像剤供給部材の回転速度が、第2画像形成速度で画像形成を行うときの回転速度よりも速まる。このように、現像剤供給部材の回転を速めることで、現像剤供給部材上の現像剤を循環・攪拌する力が増加する。これにより、第1収容室内のトナーを解すことができ、第2画像形成速度で画像形成中にトナーが凝集するのを抑制することができる。その結果、現像剤供給部材のトルクアップ、濃度ムラ、現像剤供給部材の破損を抑えることができる。
まず、本プリンタの基本的な構成について説明する。図1は、本プリンタを示す概略構成図である。同図において、このプリンタは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック(以下、Y、M、C、Kと記す)のトナー像を形成するための4つのプロセスユニット1Y,M,C,Kを備えている。これらは、現像剤として、互いに異なる色のY,M,C,Kトナーを用いるが、それ以外は同様の構成になっており、寿命到達時に交換される。Kトナー像を形成するためのプロセスユニット1Kを例にすると、図2に示すように、潜像担持体たるドラム状の感光体2K、ドラムクリーニング装置3K、除電装置(不図示)、帯電ローラ4K、現像装置5K等を備えている。プロセスユニット1Kは、プリンタ本体に脱着可能であり、一度に消耗部品を交換できるようになっている。
また、現像装置5K内部には、現像装置内の温湿度を検知する温湿度検知手段たる温湿度センサ110が設けられている。
また、定着ローラ34aと対向する位置には、温度検知手段たるサーミスタ34cを配置し、定着ローラ34aの表面温度を検知している。
図に示すように、駆動源たる駆動源モータ101の軸に固定されている駆動ギヤ101aは、感光軸に固定された感光体ギヤ104と噛合っている。感光体ギヤ104は、現像ローラ11の軸に取り付けられた従動ギヤ102と噛合っている。現像ローラ11の軸には、第1ギヤ103が固定されており、供給ローラ10の軸に固定された第2ギヤ105と噛合っている。駆動モータ101が駆動すると、駆動ギヤ101aから感光体ギヤ104を介して、駆動モータ101の駆動力が伝達され、感光体2が所定の速度で回転する。また、駆動モータ101の駆動力は、感光体ギヤ104から従動ギヤ102に伝達され、現像ローラ11が所定の速度で回転する。さらに、従動ギヤ102に伝達された駆動モータ101の駆動力は、第1ギヤ103から第2ギヤ105に伝達されて、供給ローラ10が所定の速度で回転する。このように、本実施形態においては、感光体2、現像ローラ11、供給ローラ10が、一つの駆動モータ101によって、回転駆動せしめられている。駆動モータ101は、制御部200からの制御信号により、駆動モータ101の駆動速度や駆動時間が制御されている。
また、駆動モータ101に流れる電流値を電流計106で測定し、制御部200は、その電流計106で測定した値に基づいて、供給ローラ10のトルクを検知している。すなわち、制御部200および電流計106が、トルク検知手段としての機能を有している。
制御部200は、駆動モータ101の駆動を制御する制御手段としての機能を有している。また、制御部200内には、図示しない時計部を有しており、駆動モータ101が停止してからの時間を計測することで、現像装置の休止時間を検知する休止時間検知手段としての機能を有している。
操作表示部107は、図示しないテンキーやディスプレイ等で構成されており、画像を形成する記録紙の情報などを入力したり、装置の設定などを表示したりする。
例えば、画像を形成する記録紙が、OHP、坪量70g以上の厚紙、葉書など、熱容量が大きな記録材に画像を形成する場合、制御部200は、第2画像形成モードに設定して第2画像形成速度で画像形成を開始する。そして、要求された枚数分、熱容量の大きな記録紙に画像を形成し終えたら、制御部200は、第2画像形成モードの設定を解除する。画像を形成する記録紙が、熱容量の多い記録材であるか否かの判断は、例えば、次のようにして行う。すなわち、ユーザーが画像形成を行う記録紙の種類を操作表示部107で設定することで、制御部200は、画像を形成する記録紙の種類を検知することができる。
先の図1に示すように、一直線上に並べた複数のプロセスユニット1Y,C,M,Kによってそれぞれトナー像を形成して重ね合わせる方式は、タンデム方式と呼ばれている。タンデム方式のプリンタでは、装置全体の大きさがプロセスユニットの並び方向に大きくなりがちである。そこで、本プリンタにおいては、プロセスユニットの中でも、特に大きなスペースをとるホッパ部をユニット並び方向と直交する方向に長く延びる形状にすることで、ユニット並び方向へのスペース拡大を抑えている。但し、このようにすると、ホッパ部内のトナーを自重によって供給部に落とし込む構成を採用せざるを得なくなる。そして、かかる構成では、供給ローラ10上のトナーが凝集し易くなってしまう。このように供給ローラ上にトナーが凝集すると、供給ローラのトルクが上昇したり、画像濃度ムラを悪化させたり、供給ローラの摩耗を引き起こしたりしていた。特に、比較的軟らかく、且つ粒子間の付着力が比較的大きいワックスを含有させたトナーを用いた場合は、凝集を形成し易く、これらの問題が発生し易い。
また、供給ローラ10の回転数が減少して供給ローラ10のトナーを搬送する力が弱まる結果、図中Bの領域に堆積したトナーが供給ローラ10の回転によって攪拌されずに滞留する。その結果、トナー自重により、このBの領域のトナーが凝集していき、この凝集したトナーが供給ローラ10に圧接することで、供給ローラ10のトルクを上昇させてしまう。
図に示すように、供給ローラ10を10分以上回転させると、供給ローラ10のトルクが急激に上昇して、供給ローラ10が破損してしまった。これは、図2中のAの領域などで、トナーが凝集していき、その凝集したトナーが徐徐に成長して、供給ローラを圧接する。そして、その凝集したトナーは、供給ローラ10の回転でさらに成長していき、供給ローラ10の圧力をさらに高める。このような現象によって、供給ローラ10のトルクが急激に増加したと考えられる。
図6は、供給ローラ10を各回転数で20分間連続回転させたときにおける、各回転数における供給ローラ10の最大トルクを示した図である。図に示すように、第2画像形成モード(低速モード)における供給ローラ10の回転数である150〜250rpmのときにおいては、供給ローラ10の最大トルクが破損のおそれのある0.02[N・m]以上となっているが、通常の第1画像形成モードのときにおける供給ローラ10の回転数である300〜400rpmでは、供給ローラ10の最大トルクは、約0.01[N・m]であった。
図7は、実施例1のシーケンス図である。図に示すように、実施例1は、第2画像形成モードの画像形成速度(第2画像形成速度)で駆動している時間が所定時間を超えたら、第1駆動速度で所定時間駆動する解し制御を開始するものである。図7に示すように、制御部200は、第2画像形成速度で駆動している時間が300sec経過したら、第1駆動速度で10sec間駆動モータ101を駆動させる解し制御を開始する。なお、実施例1においては、第1駆動速度は、第1画像形成モードにおける駆動モータ101の駆動速度としている。このように、10秒間、第1画像形成モードにおける駆動速度で駆動モータ101を駆動させる(供給ローラ10の回転数を300〜400rpmとなるように駆動モータ101を駆動させる)ことで、供給ローラ10のトナー搬送力を高めることができる。よって、図2中のAの領域や、Bの領域に滞留したトナーを循環・攪拌することができ、図中A、Bの領域にトナー凝集が生じるのを抑制することができる。これにより、第2画像形成モード時における現像装置内の部品の破損や、供給ローラ10のトルクアップを抑えることができる。
なお、実施例1では、第2画像形成速度で駆動している時間が300sec続いたら、第1駆動速度で10sec駆動モータ101を駆動させているが、これに限定されない。先の図5に示すように、第2画像形成速度が10分を超えると、供給ローラが破損するおそれがあるので、解し制御を開始するタイミングは、第2画像形成速度で駆動を始めてから10分以下の範囲で適宜設定することができる。また、解し制御を開始するタイミングによって、駆動モータ101を第1駆動速度で駆動させる時間も適宜設定すればよい。また、実施例1においては、第1駆動速度を、第1画像形成モードにおける駆動速度としているが、これに限られず、解し制御を開始するタイミング、駆動モータ101を第1駆動速度で駆動させる時間などによって適宜設定すればよい。なお、制御部200は、第2画像形成速度の連続駆動時間は、プリント枚数に基づいて判断している。すなわち、第2画像形成速度で記録紙Pに画像形成するのにかかる所要時間を、予め記憶手段に記憶しておき、プリント枚数にこの所要時間を乗算することで、第2画像形成速度連続駆動時間を算出することができる。
図8は、実施例2のシーケンス図である。実施例2は、第2画像形成モード設定直後に、第1駆動速度で所定時間駆動する解し制御を行うようにしたものである。プリント動作が終了すると駆動モータ101が停止して、現像装置内の供給ローラ10が停止した状態となるため、供給部7内のトナーが自重などによって締まった状態となっており、凝集が生じやすい。このため、第2画像形成モード設定直後に、解し制御を行って、供給ローラ10周囲のトナーを循環・攪拌することで、供給ローラ10周囲のトナーを解すことができる。このように、供給部内のトナーが十分解されているので、供給ローラの回転によるトナー搬送力が低下していても、滞留することなく、循環させることができ、第2画像形成速度で画像形成中にトナーの滞留が発生するのを抑制することができる。また、滞留が発生しても、その発生時期を遅らせることができ、第2画像形成速度で画像形成中にその滞留したトナーが凝集するのを抑えることができる。
なお、実施例2においては、第1駆動速度で駆動ローラ101を2秒間駆動させているが、装置休止時間などによって、供給部内のトナーの締まり度合いは異なる。すなわち、休止時間が短い場合は、2秒間第1駆動速度で駆動ローラ101を駆動させれば、供給ローラ10周囲のトナーを解すことができるが、休止時間が長くなると、2秒間第1駆動速度で駆動ローラ101を駆動させただけでは、供給ローラ10周囲のトナーを十分解すことができない場合がある。
図に示すように、休止時間50時間を超えたあたりから、供給ローラ10の最大トルクが上昇しているのがわかる。この結果から、例えば、100時間休止後に、第2画像形成モード設定直後に2秒間だけ第1駆動速度で駆動するだけでは、十分に供給ローラ10周囲のトナーを解すことができない。このため、第2画像形成速度で画像形成中に滞留したトナーが凝集して、供給ローラのトルクアップなどの不具合が生じるおそれがある。
そこで、制御部200は、装置の休止時間を計測して、第2画像形成モードが設定されたら、計測した時間を調べて休止時間が10時間を越えているか否かをチェックする。休止時間が、10時間を越えていたら、制御部200は、第2画像形成モード設定直後に開始する解し制御における第1駆動速度の駆動時間を10秒にして、通常時よりも駆動する時間を増やすようにする。これにより、長期間休止した状態直後に、第2画像形成速度で画像形成を行っても、トナー滞留によるトナー凝集を抑えることができる。
なお、上述では、安全をみて、休止時間が10時間越えたら、第2画像形成モード設定直後に開始する解し制御における第1駆動速度の駆動時間を、通常時よりも増やすようにしているがこれに限られない。図9に示すように、休止時間50時間までは、供給ローラ10のトルクは、ほぼ同じであるので、この範囲内で適宜設定すればよい。また、10秒間第1駆動速度で駆動モータ101を駆動させているが、装置、現像剤の仕様により適宜設定すればよい。しかし、少なくとも、10秒間第1駆動速度で駆動モータ101を駆動させることで、供給ローラ10によって、供給ローラ10の周りの自重で締まったトナーを確実に解すことができる。
図10は、各環境下で、第2画像形成モードにおける駆動速度で10分間駆動させたときの供給ローラ10の最大トルクを調べたものである。図に示すように、10度/15%の低温低湿環境下においては、供給ローラ10の最大トルクが高くなっているのがわかる。
よって制御部200は、第2画像形成モードが実行されたら、図2に示すように現像装置5内の設けられた温湿度センサ110の検知結果を取得する。そして、その検知結果が10℃/15%以下であった場合は、第1駆動速度で駆動する時間を10秒にして、供給ローラ10周囲のトナーを十分解してから、第2画像形成を開始する。これにより、低温・低湿環境で、第2画像形成モードで画像形成を行っても、トナーの滞留を抑制できる。また、トナーの滞留が発生したとしても、その発生時期を遅らせることができ、トナーが凝集して供給ローラ10の急激なトルクの上昇を抑えることができる。
図10は、実施例3のシーケンス図である。
図に示すように、実施例3は、第1駆動速度で所定時間駆動ローラ101を駆動する解し制御を行ってから、第2画像形成モードの設定を解除するものである。第2画像形成モード設定解除後は、図2のAの領域やBの領域にトナーが滞留しており、他の領域よりもトナーが詰まっている。そのため、装置休止中に他の領域に比べて、Aの領域やBの領域のトナーは凝集しやすい。
そこで、第1駆動速度で所定時間駆動ローラ101を駆動させてから、第2画像形成モードの設定を解除することで、図2のA領域やBの領域に滞留したトナーを解すことができる。よって、第2画像形成モード設定解除後における、供給部内にトナーが詰まった領域が存在するのを抑制ことができる。本プリンタにおいては、4秒間第1駆動速度で駆動させることで、図2のA領域やBの領域に滞留したトナーを解すことができる。もちろん、第1駆動速度で駆動させる時間は、4秒に限らず、装置の仕様、トナーの材質などによって適宜設定されるものである。
次に、実施例4について説明する。
実施例4は、供給ローラ10のトルクを検知し、トルクの値が所定値を超えたら、第1駆動速度で所定時間、駆動モータ101を駆動する解し制御を行うようにしたものである。
制御部200は、第2画像形成モード設定中は、先の図3に示すように駆動モータ101の電流計の計測値を監視する。供給ローラ10のトルクが上昇すると、駆動モータ101に流れる電流値が上昇する。すなわち、駆動モータ101に流れる電流値と供給ローラ10のトルクとは、比例関係にある。よって、この電流値から供給ローラ10のトルクを予測し、電流値が所定値を超えたら、制御部200は、第1駆動速度で所定時間駆動する解し制御を行い、供給部7内の所定の領域に滞留したトナーを循環・攪拌させる。これにより、供給部7の所定領域にトナー凝集が生じるのを抑制することができる。よって、第2画像形成速度で画像形成中における現像装置内の部品の破損や、供給ローラ10のトルクアップを抑えることができる。供給ローラ10のトルクの閾値は、先の図5に示すように、0.02[n・m]を越えると、上述の不具合が生じるので、0.02[n・m]未満の範囲で、適宜設定する。また、第1駆動速度で駆動する時間も、設定した閾値や装置の仕様などによって、適宜設定すればよい。
次に、実施例5について説明する。
実施例5は、新品のプロセスユニット1が装置に装着されたときに、所定時間第1駆動速度で駆動する解し制御を行うようにしたものである。
新品のプロセスユニット1に内包されている現像装置内のトナーは、プロセスユニットを運搬するときの振動などにより、凝集している場合がある。このため、新品のプロセスユニット1が交換された場合は、所定時間第1駆動速度で駆動する解し制御を行うことで、運搬中に凝集した現像装置内のトナーを解すことができる。
制御部200は、先の図2に示すように、プロセスユニット1が、装置本体に取り付けられたとき、このIDチップ111と通信を行って、IDチップ111に記憶されている識別情報が、以前通信を行った識別情報と一致しているか否かをチェックする。一致していない場合、制御部200は、新たなプロセスユニット1が装着された判断して、所定時間第1駆動速度で駆動モータ101を駆動する。これにより、供給ローラが、300〜400rpmの回転数で所定時間回転し、現像装置内の凝集したトナーを解すことができる。
なお、現像装置が単体で装置本体から着脱可能な構成であってもよい。この場合は、現像装置が新品と交換されたときに、解し制御を行う。
2Y,C,M,K:感光体(潜像担持体)
5K:現像装置
6K:ホッパ部(第2収容室)
7K:供給部(第1収容室)
9K:連通口
10K:供給ローラ(現像剤供給体)
11K:現像ローラ(現像剤担持体)
Claims (14)
- 潜像担持体と、
自らの表面に担持した現像剤により、前記潜像担持体に担持される潜像を現像する現像剤担持体と、該現像剤担持体に供給するための現像剤を収容する第1収容室と、該第1収容室内で自らの周面に担持した現像剤を回転に伴って該現像剤担持体に供給する現像剤供給部材と、該第1収容室の上方に配設され且つ該第1収容室に補充するための現像剤を収容する第2収容室と、該第2収容室内の現像剤を該第1収容室内の前記現像剤供給部材へ落とし込むために両室間に設けられた供給口とを備えた現像手段と、
潜像担持体上に形成されたトナー像を記録材に転写するか、又はトナー像を中間転写体へ転写した後に中間転写体上のトナー像を記録材に転写する転写手段と、
記録材に転写されたトナー像を熱により前記記録材に定着させる定着手段と、
を備えた画像形成装置において、
第1画像形成速度で画像形成を行う第1画像形成モード、または、第1画像形成速度よりも遅い第2画像形成速度で画像形成を行う第2画像形成モードに設定する画像形成モード設定手段と、
前記潜像担持体と前記現像剤担持体と前記現像剤供給部材とを共通の駆動源で回転駆動させる駆動手段と、
前記駆動源の駆動を制御する制御手段とを有し、
前記制御手段は、前記画像形成モード設定手段で前記第2画像形成モードが設定されてから該設定が解除されるまでの間の所定のタイミングで、前記第2画像形成モードで画像形成するときの駆動速度よりも速い第1駆動速度で所定時間、前記駆動源を駆動させる解し制御を開始することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1の画像形成装置において、
前記制御手段は、前記第2画像形成速度の連続駆動時間が所定時間を超えるタイミングで、解し制御を開始することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1または2の画像形成装置において、
前記制御手段は、前記第2画像形成モード設定直後のタイミングで、解し制御を開始することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項3の画像形成装置において、
装置の電源ON後、最初に設定される画像形成モードが、第2画像形成モードであるときにおける第2画像形成モード設定直後のタイミングで、開始される解し制御における第1駆動速度で駆動源を駆動する時間を、通常時の第2画像形成モード設定直後のタイミングで、開始される解し制御における第1駆動速度で駆動源を駆動する時間よりも長くすることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項3または4の画像形成装置において、
装置の休止時間を検知する休止時間検知手段を有し、
前記制御手段は、装置の休止時間が所定の値を超えた後、第2画像形成モードが設定されたときにおける第2画像形成モード設定直後のタイミングで、開始される解し制御における第1駆動速度で駆動源を駆動する時間を、通常時の第2画像形成モード設定直後のタイミングで、開始される解し制御における第1駆動速度で駆動源を駆動する時間よりも長くすることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項3乃至5いずれかの画像形成装置において、
現像手段の温湿度を検知する温湿度検知手段を備え、
前記制御手段は、第2画像形成モードを設定する際の前記温湿度検知手段で検知した温湿度値が所定値以下のときにおける第2画像形成モード設定直後のタイミングで、開始される解し制御における第1駆動速度で駆動源を駆動する時間を、通常時の第2画像形成モード設定直後のタイミングで、開始される解し制御における第1駆動速度で駆動源を駆動する時間よりも長くすることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至5いずれかの画像形成装置において、
現像手段の温湿度を検知する温湿度検知手段を備え、
前記画像形成モード設定手段は、温湿度検知手段の温湿度値が所定値以下のとき、第1画像形成モードに設定することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至7いずれかの画像形成装置において、
前記制御手段は、前記第2画像形成モードが解除される直前のタイミングで、解し制御を開始することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至8いずれかの画像形成装置において、
前記現像剤供給部材のトルクを検知するトルク検知手段を備え、
前記制御手段は、前記トルク検知手段で検知したトルク値が、所定値を超えるタイミングで、解し制御を開始することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至9いずれかの画像形成装置において、
前記現像手段は、装置本体から着脱可能に構成されたものであって、
前記現像手段が新品か否かを検知する新品検知手段を備え、
前記制御手段は、前記新品検知手段が、装置に装着された現像手段が新品であることを検知したとき、解し制御を行うことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至10いずれかの画像形成装置において、
前記画像形成モード設定手段は、画像を形成する記録材の熱容量が所定値以上とき、第2画像形成モードに設定することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至11いずれかの画像形成装置において、
前記定着手段の温度を検知する温度検知手段を備え、
前記画像形成モード設定手段は、前記定着手段の温度が、所定値以下のときは、第2画像形成モードに設定することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至12いずれかの画像形成装置において、
前記第2画像形成モードで画像形成を行うとき、前記現像剤供給部材に、前記現像剤担持体から現像剤を回収する方向のバイアスを印加することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至13いずれかの画像形成装置において、
前記現像剤として、ワックス成分を含んだ非磁性1成分トナーを用いたことを特徴とする画像形成装置。
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