JP4980643B2 - 現像装置、プロセスユニット、画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

現像装置、プロセスユニット、画像形成装置及び画像形成方法 Download PDF

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本発明は、現像剤供給体から供給された現像剤を担持する現像剤担持体により、潜像担持体上の潜像を現像する現像装置、並びに、かかる現像装置を採用したプロセスユニット、画像形成装置及び画像形成方法に関するものである。
この種の現像装置においては、供給ローラ等の現像剤供給体の上に、現像剤としての多量のトナーを堆積させてしまうと、その自重による圧力でトナーの凝集を助長して、画質劣化などといった種々の不具合を引き起こしてしまう。このため、現像剤供給体やトナーを収容する第1収容室とは別に、多量のトナーを収容する第2収容室を第1収容室の側方に設け、第2収容室内から第1収容室内に適量のトナーを徐々に供給することで、現像剤供給体の周囲でのトナーの凝集を抑えるようにするのが一般的であった。なお、多量の現像剤を収容する第2収容室内では、アジテーター等の撹拌回転部材によってトナーを撹拌することで、トナーを空気と混合せしめてトナーの凝集を抑えている。
一方、近年、画像形成装置においては、装置の小型化を図ることが望まれている。現像装置として、特許文献1に記載のような縦長のものを用いれば、装置の大型化を抑えることができる。具体的には、この現像装置は、トナーと現像剤供給体たる供給ローラとを内包する第1収容室の上に、第2収容室たるホッパ部を有している。そして、ホッパ部内のトナーを、ホッパ部と第1収容室との間に設けられた連通口に通して、第1収容室内に落とし込む。第1収容室内では、周面にトナーを担持している供給ローラを回転させて、供給ローラ上のトナーを現像剤担持体たる現像ローラに供給する。かかる構成では、現像装置の中でも特に大きなスペースをとる第2収容室を第1収容室の上に設け、これによって現像装置全体を水平方向よりも鉛直方向にスペースをとる縦長の形状にしたことで、水平方向へのスペース拡大を抑えることができる。
特開2001−194883号公報
ところが、かかる構成の現像装置では、ホッパ部内から第1収容室内に落とし込んだトナーを供給ローラの上に多量に堆積させることになる。そして、そのトナーを自重による圧力で凝集させて、供給ローラのトルクを上昇させたり、画像濃度ムラを引き起こしたり、供給ローラを著しく摩耗させたりすることがあった。
本発明者らの実験によれば、縦長の現像装置内におけるトナーの凝集は、第1収容室の複数の側壁のうち、供給ローラの周面に対して比較的小さな間隙を介して対面する対面側壁と、供給ローラとの間で顕著に生じていた。具体的には、特許文献1に記載の現像装置のように縦長の構成のものでは、供給ローラの上に堆積させたトナーを供給ローラの表面に担持させた後、その回転に伴って現像ローラとの接触部又は対向部である供給位置まで搬送する。供給位置では、表面に担持したトナーを現像ローラの表面に供給する共に、その回転に伴って表面で現像ローラの表面の未現像の残トナーを回収する。供給位置を通過した供給ローラの表面は、その回転に伴って再び堆積トナーとの接触位置に進入する。供給位置から接触位置に至るまでの供給ローラ領域の周囲のスペースでは、トナーが自重によって重力方向に移動したり横に広がったりすると、供給ローラに良好に接触することができずにいつまでもそこに留まってしまう。このため、前述のスペースを確保してしまうと、現像に使用されない無駄なトナーの量を増やしてしまう。そこで、縦長の現像装置においては、前述の供給位置を通過してから接触位置に至るまでの供給ローラ領域に対し、第1収容室の対面側壁を相当に近づけて、できるだけ無駄なトナーを発生させないようにすることが望ましい。特許文献1に記載の現像装置や、本発明者らが実験に使用した縦長の現像装置も、このような構成になっていた。かかる構成において、ホッパ部内から第1収容室内に落とし込まれて供給ローラ上に堆積したトナーが、堆積量の増加によって圧を高めたり、ホッパ部内のトナーに加圧されたりすると、供給ローラと、第1収容室の対面側壁との間の間隙に入り込むことがある。入り込んだトナーは、その小さな空間の中で動きが拘束されるため、間隙から抜け出すことが困難になる。この一方で、供給ローラの上に堆積しているトナーは、その間隙に容易に入り込んでいくため、間隙内におけるトナーの圧が徐々に高まっていき、やがて凝集塊となる。この凝集塊が供給ローラに圧接することで、供給ローラのトルクを高めたり、画像濃度ムラを悪化させたり、供給ローラの摩耗を引き起こしたりしていた。
トナーとして、オイルレス定着や低温定着を実現する目的で、粒子中にワックスを含有させたものを用いることが多くなっている近年においては、これらの問題が発生し易くなっている。かかるトナーは、比較的軟らかく、且つ粒子間の付着力が比較的大きいために、凝集塊を形成し易いからである。
そこで、本発明者らは、特願2006−037745号にて、連通口を通して第1収容室内に落とし込まれてくる現像剤が、供給ローラと第1収容室の対面側壁との間の間隙への進入することを阻害する進入阻害体を、間隙の真上に設けた現像装置を提案している。この現像装置では、供給ローラと第1収容室の対面側壁との間に形成される間隙の真上に設けた進入阻害体により、供給ローラ上に堆積したトナーの上記間隙への進入を阻害する。これにより、間隙内の現像剤の増圧を抑えることで、トナー凝集塊を形成し難くする。よって、間隙内にトナー凝集塊が形成されることによる供給ローラのトルクアップ、画像濃度ムラ、及び供給ローラの摩耗を抑えることができる。また、第2収容室を第1収容室の上に配設したことで、現像装置全体を縦長の形状にして大型化を抑えることができる。
ところが、この現像装置においても、低温低湿環境などで、時折、上記間隙内でトナー凝集塊が形成され、トナー詰まりが生じてしまうという課題が残存していた。低温低湿環境下では、トナーの帯電性が上昇してトナー間の付着力が大きくなるため、現像ローラの付着量が上昇する。上述のように、供給ローラは、供給位置にて表面に担持したトナーを現像ローラの表面に供給するとともに、その回転に伴って表面で現像ローラの表面の未現像の残トナーを回収するので、低温低湿環境下では画像パターンに従い、供給ローラにより回収される未現像の残トナー量も多くなる。このため、供給ローラで回収される未現像のトナー量が局所的に多くなり、供給ローラと第1収容室の対面側壁との間の間隙内でトナーの局所的な過充填が生じてしまい、この部分で凝集塊が形成されてしまうためである。そこで、低環境下においても、上記間隙内で凝集塊がより確実に形成されないように、余裕度をアップすることが望まれる。
本発明は、以上の背景に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、装置の大型化を抑えた現像装置、プロセスユニット、画像形成装置及び画像形成方法において、現像剤供給体と第1収容室の対面側壁との間の間隙に現像剤の凝集塊が形成されることによる現像剤供給体のトルクアップ、画像濃度ムラ、及び現像剤供給体の摩耗を抑えることができる現像装置、プロセスユニット、画像形成装置及び画像形成方法を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、表面に担持した現像剤により潜像担持体に担持される潜像を現像する現像剤担持体と、該現像剤担持体に供給するための現像剤を収容する第1収容室と、該第1収容室内の現像剤を表面に担持して回転に伴って該現像剤担持体に供給する現像剤供給体と、該第1収容室の上方に配設され且つ該第1収容室に補充するための現像剤を収容する第2収容室と、該第2収容室内の現像剤を該第1収容室内に落とし込むために両室間に設けられた連通口とを備え、現像剤を該現像剤担持体に供給する位置から、該連通口を通して該第1収容室内に落とし込まれてくる現像剤を担持する位置に移動するまでの該現像剤供給体の周面領域のうち、少なくとも現像剤を担持する位置に進入する直前の領域に所定の間隙を介して対面する対面側壁を該第1収容室に有する現像装置において上記対面側壁に片持ち支持された剛体部材からなり、上記連通口を通して上記第1収容室内に落とし込まれてくる現像剤の上記間隙への進入を阻害する進入阻害体を該間隙の真上に設けるとともに、該剛体部材からなる進入阻害体の先端エッジ部の形状を、該対面側壁から該剛体部材先端エッジ部までの距離が該剛体部材長手方向で異なる形状に構成し、
上記供給する位置から上記対面側壁に対面する領域を通過して上記担持する位置まで搬送されてきた上記現像剤供給体上の現像剤を、上記剛体部材先端エッジ部の形状及び該現像剤供給体の回転によって形成した現像剤の流れにより、上記進入阻害体と該現像剤供給体との間で該現像剤供給体の長手方向に移動させるように、上記現像剤供給体、及び上記進入阻害体を設けたことを特徴とするものである
求項の発明は、請求項の現像装置において、供給する位置から上記対面側壁に対面する領域を通過して上記担持する位置まで搬送されてきた上記現像剤供給体上の現像剤を、上記進入阻害体と該現像剤供給体との間で該現像剤供給体の長手方向に移動させるように、、上記進入阻害体の上方に現像剤を長手方向に移動させる現像剤搬送部材を付加したことを特徴とするものである。
請求項の発明は、請求項1または2の現像装置において、上記現像剤供給体の鉛直方向における現像剤供給体投影面に対して、上記進入阻害体の鉛直方向における進入阻害体投影面が該現像剤供給体投影面の半分未満の領域と重なるように構成したことを特徴とするものである。
請求項の発明は、請求項の現像装置において、上記現像剤供給体と上記剛体部材との最接近距離を0[mm]よりも大きく且つ5[mm]よりも小さくしたことを特徴とするものである。
請求項の発明は、請求項1、2、3または4の現像装置において、上記現像剤としてワックス成分を含んだ非磁性1成分トナーを用いたことを特徴とするものである。
請求項の発明は、請求項の現像装置において、上記トナーとして最大引張力が0.55[N]未満であるものを用いることを特徴とするものである。
請求項の発明は、請求項1、2、3、4、5または6の現像装置において、上記現像剤供給体として表面が弾性発泡体からなるローラ部材を用いたことを特徴とするものである。
請求項の発明は、潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体上の潜像を現像する現像手段とを備える画像形成装置における少なくとも該潜像担持体と該現像手段とを1つのユニットとして供給の保持体に保持させて画像形成装置本体に対して着脱可能にしたプロセスユニットにおいて、上記現像手段として、請求項1乃至の何れか一の現像装置を用いたことを特徴とするものである。
請求項の発明は、潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体上の潜像を現像する現像手段とを備える画像形成装置において、上記現像手段として、請求項1乃至の何れか一の現像装置を用いたことを特徴とするものである。
請求項1の発明は、潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体上の潜像を現像する現像手段とを備える画像形成装置において、請求項のプロセスユニットを脱着可能に備えることを特徴とするものである。
請求項11の発明は、潜像担持体に潜像を形成する潜像形成工程と、該潜像担持体上の潜像を現像する現像工程とを実施して可視像を形成し、現像剤担持体に現像剤を供給するための現像剤を収容する第1収容室内で現像剤供給体を回転させて、該現像剤供給体から該現像剤担持体に現像剤を供給する工程と、該現像剤担持体の表面に担持された現像剤により、潜像担持体に担持される潜像を現像する工程と、該第1収容室の上方に配設された第2収容室内に収容される現像剤を、該第2収容室と該第1収容室との間の連通口を介して該第1収容室内に向けて落とし込んで該第1収容室内に現像剤を補充する工程とを、該現像工程で実施し、且つ、該第1収容室として、現像剤を該現像剤担持体に供給する位置から、該連通口を通して該第1収容室内に落とし込まれてくる現像剤を担持する位置に移動するまでの該現像剤供給体の周面領域のうち、少なくとも現像剤を担持する位置に進入する直前の領域に所定の間隙を介して対面する対面側壁を設けたものを用いる画像形成方法において、上記対面側壁に片持ち支持された剛体部材からなり、先端エッジ部の形状を、該対面側壁から該剛体部材先端エッジ部までの距離が該剛体部材長手方向で異なる形状に構成し、且つ、上記間隙の真上に設けた進入阻害体により、上記連通口から上記現像剤供給体に向けて落下してくる現像剤の該間隙への進入を阻害する工程と、上記供給する位置から上記対面側壁に対面する領域を通過して上記担持する位置まで搬送されてきた上記現像剤供給体上の現像剤を、上記剛体部材先端エッジ部の形状及び該現像剤供給体の回転によって形成した現像剤の流れにより、上記進入阻害体と該現像剤供給体との間で該現像剤供給体長手方向に移動させるような現像剤長手方向移動工程とを上記現像工程で実施することを特徴とするものである。
請求項請求項12の発明は、表面に担持した現像剤により潜像担持体に担持される潜像を現像する現像剤担持体と、該現像剤担持体に供給するための現像剤を収容する第1収容室と、該第1収容室内の現像剤を表面に担持して回転に伴って該現像剤担持体に供給する現像剤供給体と、該第1収容室の上方に配設され且つ該第1収容室に補充するための現像剤を収容する第2収容室と、該第2収容室内の現像剤を該第1収容室内に落とし込むために両室間に設けられた連通口と、を備え、現像剤を該現像剤担持体に供給する位置から、該連通口を通して該第1収容室内に落とし込まれてくる現像剤を担持する位置に移動するまでの該現像剤供給体の周面領域のうち、少なくとも現像剤を担持する位置に進入する直前の領域に所定の間隙を介して対面する対面側壁を該第1収容室に有する現像装置において、上記対面側壁に片持ち支持された剛体部材からなり、上記連通口を通して上記第1収容室内に落とし込まれてくる現像剤の上記間隙への進入を阻害する進入阻害体を該間隙の真上に設けるとともに、該進入阻害体の上方に現像剤を長手方向に移動させる現像剤搬送部材を設け、上記供給する位置から上記対面側壁に対面する領域を通過して上記担持する位置まで搬送されてきた上記現像剤供給体上の現像剤を、上記現像剤搬送部材及び該現像剤供給体の回転によって形成した現像剤の流れにより、上記進入阻害体と該現像剤供給体との間で該現像剤供給体の長手方向に移動させるように、上記現像剤搬送部材、上記現像剤供給体、及び上記進入阻害体を設けたことを特徴とするものである。
請求項13の発明は、潜像担持体に潜像を形成する潜像形成工程と、該潜像担持体上の潜像を現像する現像工程とを実施して可視像を形成し、現像剤担持体に現像剤を供給するための現像剤を収容する第1収容室内で現像剤供給体を回転させて、該現像剤供給体から該現像剤担持体に現像剤を供給する工程と、該現像剤担持体の表面に担持された現像剤により、潜像担持体に担持される潜像を現像する工程と、該第1収容室の上方に配設された第2収容室内に収容される現像剤を、該第2収容室と該第1収容室との間の連通口を介して該第1収容室内に向けて落とし込んで該第1収容室内に現像剤を補充する工程とを、該現像工程で実施し、且つ、該第1収容室として、現像剤を該現像剤担持体に供給する位置から、該連通口を通して該第1収容室内に落とし込まれてくる現像剤を担持する位置に移動するまでの該現像剤供給体の周面領域のうち、少なくとも現像剤を担持する位置に進入する直前の領域に所定の間隙を介して対面する対面側壁を設けたものを用いる画像形成方法において、上記対面側壁に片持ち支持された剛体部材からなり上記間隙の真上に設けた進入阻害体により、上記連通口から上記現像剤供給体に向けて落下してくる現像剤の該間隙への進入を阻害する工程と、上記供給する位置から上記対面側壁に対面する領域を通過して上記担持する位置まで搬送されてきた上記現像剤供給体上の現像剤を、上記進入阻害体の上方に設けた現像剤を長手方向に移動させる現像剤搬送部材及び該現像剤供給体の回転によって形成した現像剤の流れにより、上記進入阻害体と該現像剤供給体との間で該現像剤供給体長手方向に移動させるような現像剤長手方向移動工程とを上記現像工程で実施することを特徴とするものである。
これらの発明においては、現像剤長手方向移動手段により進入阻害体と現像剤供給体との間で、現像剤供給体長手方向に現像剤を移動させて、現像剤担持体に供給する位置から搬送されてくる現像剤供給体上の未現像剤の量の偏りを長手方向で分散させる。これにより、長手方向における局所的な現像剤の過充填を防止して、現像剤供給部材と対面側壁との間隙での局所的な現像剤の増圧を抑えることで、現像剤の凝集塊をより確実に形成し難くする。
請求項1乃至15の発明によれば、装置の大型化を抑えた現像装置、プロセスユニット、画像形成装置及び画像形成方法において、現像剤供給体と第1収容室の対面側壁との間の間隙に現像剤の凝集塊が形成されることによる現像剤供給体のトルクアップ、画像濃度ムラ、及び現像剤供給体の摩耗を抑えることができるという優れた効果がある。
以下、本発明を適用した画像形成装置として、電子写真方式のプリンタ(以下、単にプリンタという)の一実施形態について説明する。
まず、本プリンタの基本的な構成について説明する。図1は、本プリンタを示す概略構成図である。同図において、このプリンタは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック(以下、Y、M、C、Kと記す)のトナー像を形成するための4つのプロセスユニット1Y,M,C,Kを備えている。これらは、現像剤として、互いに異なる色のY,M,C,Kトナーを用いるが、それ以外は同様の構成になっており、寿命到達時に交換される。Kトナー像を形成するためのプロセスユニット1Kを例にすると、図2に示すように、潜像担持体たるドラム状の感光体2K、ドラムクリーニング装置3K、除電装置(不図示)、帯電ローラ4K、現像装置5K等を備えている。プロセスユニット1Kは、プリンタ本体に脱着可能であり、一度に消耗部品を交換できるようになっている。
感光体2Kは、図示しない駆動手段により、図中時計回り方向に150[mm/sec]の線速で回転駆動される。帯電ローラ4Kには、図示しない高圧電源回路によって高電圧が印加されている。回転する感光体2Kと帯電ローラ4Kとの対向部では、帯電ローラ4Kから感光体2Kに向けて放電が行われる。この放電により、感光体2Kの表面は−500[V]に一様帯電せしめられる。そして、光ビームLによって露光走査されてK用の静電潜像を担持する。
このK用の静電潜像は、図示しないKトナーを用いる現像装置5KによってYトナー像に現像される。そして、後述する中間転写ベルト16上に中間転写される。ドラムクリーニング装置3Kは、クリーニングブラシやクリーニングブレードを感光体2Kの表面に摺擦させることで、中間転写工程を経た後の感光体2K表面に付着している転写残トナーを除去する。
上記除電装置は、クリーニング後の感光体2Kの残留電荷を除電する。この除電により、感光体2Kの表面が初期化されて次の画像形成に備えられる。他色のプロセスユニット(1Y,M,C)においても、同様にして感光体(2Y,M,C)上に(Y,M,C)トナー像が形成されて、後述する中間転写ベルト16上に中間転写される。
上記現像装置5Kは、図示しないKトナーを収容する縦長のホッパ部6Kと、これの下方に配設された供給部7Kとを有している。第2収容室たるホッパ部6Kは、図示しない駆動手段によって回転駆動されるアジテーター8Kや、第1収容室たる供給部7K内に補充するためのトナーを内包している。
ホッパ部6Kと、これの下方に配設された供給部7Kとは、連通口9Kを通じて連通している。ホッパ部6内でアジテーター8Kによって撹拌されるトナーは、空気と混合されて流動性が高められながら、この連通口9Kを通して供給部7K内に落とし込まれる。これにより、ホッパ部6K内から供給部7K内にトナーが補充される。
供給部7K内は、現像剤供給体たる供給ローラ10Kや、トナーを内包している。ホッパ部6内から供給部7K内に落とし込まれたトナーは、供給ローラ10Kの上に堆積する。供給ローラ10Kは、図示しない駆動手段によって図中反時計回り方向に回転駆動される。
供給ローラ10Kの下方には、現像剤担持体たる現像ローラ11Kが配設されている。この現像ローラ11Kは、供給ローラ10Kと、感光体2Kとに当接しながら、図示しない駆動手段によって図中反時計回り方向に回転駆動せしめられる。
現像ローラ11Kには、図示しない電源回路によって後述する現像バイアスが印加されている。一方、供給ローラ10Kには、図示しない電源回路によって供給バイアスが印加されている。現像バイアスと供給バイアスとの関係は、マイナス帯電性のトナーを供給ローラ10K側から現像ローラ11K側に向けて静電移動させることができる電界を形成する関係になっている。但し、電界の向きは、これに限られるものではなく、トナーの種類によっては、逆向きでもよいし、ローラ間でのトナーを静電移動させないゼロ方向でもよい。
供給ローラ10Kの上に堆積したトナーは、供給ローラ10Kの表面に担持される。そして、供給ローラ10Kの回転に伴って、供給ローラ10Kと現像ローラ11Kとの当接部まで搬送されて、上述の電界や当接部での圧力の影響によって、現像ローラ11Kの表面に転位する。この転位によって現像ローラ11Kの表面に担持されたトナーは、現像ローラ11Kの回転に伴って移動して、現像ローラ11Kと薄層化ブレード12Kとの当接部を通過する。
薄層化ブレード12Kには、図示しない電源回路によって帯電助長バイアスが印加されている。この帯電助長バイアスと、上述の現像バイアスとの関係は、マイナス帯電性のトナーをブレード側から現像ローラ11K側に向けて静電移動させることができる電界を形成する関係になっている。現像ローラ11Kと薄層化ブレード12Kとの当接部に進入したトナーは、この電界によって現像ローラ11Kに向けて押し付けられながら、ローラの回転に伴って薄層化ブレード12Kに摺擦することで、摩擦帯電が助長される。同時に、現像ローラ11K上での層厚が規制される。
現像ローラ11Kと薄層化ブレード12Kとの当接部を通過したトナーは、現像ローラ11Kの回転に伴って、現像ローラ11Kと感光体2Kとが当接する現像ニップに搬送される。感光体2Kの静電潜像の電位と、感光体2Kの地肌部の電位(一様帯電電位)と、現像バイアスとは、次のような関係になっている。即ち、現像ニップ内で静電潜像と現像ローラ11Kとの間に存在するトナーを現像ローラ11K側から静電潜像側に向けて静電移動させる一方で、地肌部と現像ローラ11Kとの間に存在するトナーを地肌部側から現像ローラ11K側に向けて静電移動させることができる電界を形成する関係である。このような関係により、現像ニップ内では、現像ローラ11Kの表面上のトナーが感光体2Kの静電潜像に選択的に転位する。この転位により、静電潜像がKトナー像に現像される。
供給ローラ10Kの表面は、空孔(セル)構造を有し、且つ電気抵抗値が103〜1014[Ω]に調整された発泡材料からなっており、空孔内にトナーを取り込むことでトナーの搬送効率を高める。また、この空孔は、現像ローラ11Kとの当接部での圧力集中によるトナー劣化を抑える機能も発揮する。
現像ローラ11Kの表面には、トナーと逆極性の摩擦帯電特性を発揮する弾性ゴムからなる表面層が形成されている。この表面層は、JIS−A硬度が50[°]以下に調整され、且つ表面粗さRaが0.2〜2.0[μm]に調整されている。このような特性の表面層により、現像ローラ11Kの表面には、均一な厚みのトナー像が形成される。
薄層化ブレード12Kは、SUS304CSP、SUS301CSP、リン青銅などの金属からなる薄厚ブレードであって、10〜100[N/m]の押圧力で現像ローラ11Kに向けて押圧されている。
供給部7Kのケーシングは、封止フィルム13Kを片持ち支持しており、この封止フィルム13Kの自由端側は現像ローラ11Kに当接している。この封止フィルム13Kや、上述した薄層化ブレード12Kにより、現像ローラ11Kが収容される空間と、供給部7Kとが仕切られており、供給部7Kからのトナーの漏洩が防止される。
図2を用いてK用のプロセスユニットについて説明したが、Y,M,C用のプロセスユニット1Y,M,Cにおいても、同様のプロセスにより、感光体2Y,M,C表面にY,M,Cトナー像が形成される。
先に示した図1において、プロセスユニット1Y,M,C,Kの鉛直方向上方には、光書込ユニット70が配設されている。潜像書込装置たる光書込ユニット70は、画像情報に基づいてレーザーダイオードあるいはLEDダイオードから発した光ビームLにより、プロセスユニット1Y,M,C,Kにおける感光体2Y,M,C,Kを光走査する。この光走査により、感光体2Y,M,C,K上にY,M,C,K用の静電潜像が形成される。なお、光書込ユニット70は、光源から発した光ビーム(L)を、図示しないポリゴンモータによって回転駆動したポリゴンミラーで主走査方向に偏光せしめながら、複数の光学レンズやミラーを介して感光体に照射するものである。
プロセスユニット1Y,M,C,Kの鉛直方向下方には、無端状の中間転写ベルト16を張架しながら図中反時計回り方向に無端移動せしめる転写ユニット15が配設されている。転写手段たる転写ユニット15は、中間転写ベルト16の他に、駆動ローラ17、従動ローラ18、4つの1次転写ローラ19Y,M,C,K、2次転写ローラ20、ベルトクリーニング装置21、クリーニングバックアップローラ22などを備えている。
中間転写ベルト16は、そのループ内側に配設された駆動ローラ17、従動ローラ18、クリーニングバックアップローラ22及び4つの1次転写ローラ19Y,M,C,Kによって張架されている。そして、図示しない駆動手段によって図中反時計回り方向に回転駆動される駆動ローラ17の回転力により、同方向に無端移動せしめられる。
4つの1次転写ローラ19Y,M,C,Kは、このように無端移動せしめられる中間転写ベルト16を感光体2Y,M,C,Kとの間に挟み込んでいる。この挟み込みにより、中間転写ベルト16のおもて面と、感光体2Y,M,C,Kとが当接するY,M,C,K用の1次転写ニップが形成されている。
1次転写ローラ19Y,M,C,Kには、図示しない転写バイアス電源によってそれぞれ1次転写バイアスが印加されており、これにより、感光体2Y,M,C,Kの静電潜像と、1次転写ローラ19Y,M,C,Kとの間に転写電界が形成される。なお、1次転写ローラ19Y,M,C,Kに代えて、転写チャージャーや転写ブラシなどを採用してもよい。
Y用のプロセスユニット1Yの感光体2Y表面に形成されたYトナーは、感光体2Yの回転に伴って上述のY用の1次転写ニップに進入すると、転写電界やニップ圧の作用により、感光体2Y上から中間転写ベルト16上に1次転写される。このようにしてYトナー像が1次転写せしめられた中間転写ベルト16は、その無端移動に伴ってM,C,K用の1次転写ニップを通過する際に、感光体2M,C,K上のM,C,Kトナー像が、Yトナー像上に順次重ね合わせて1次転写される。この重ね合わせの1次転写により、中間転写ベルト16上には4色トナー像が形成される。
転写ユニット15の2次転写ローラ20は、中間転写ベルト16のループ外側に配設されながら、ループ内側の従動ローラ18との間に中間転写ベルト16を挟み込んでいる。この挟み込みにより、中間転写ベルト16のおもて面と、2次転写ローラ20とが当接する2次転写ニップが形成されている。2次転写ローラ20には、図示しない転写バイアス電源によって2次転写バイアスが印加される。この印加により、2次転写ローラ20と、アース接続されている従動ローラとの間には、2次転写電界が形成される。
転写ユニット15の鉛直方向下方には、記録紙Pを複数枚重ねた紙束の状態で収容している給紙カセット30がプリンタの筐体に対してスライド着脱可能に配設されている。この給紙カセット30は、紙束の一番上の記録紙Pに給紙ローラ30aを当接させており、これを所定のタイミングで図中反時計回り方向に回転させることで、その記録紙Pを給紙路31に向けて送り出す。
給紙路31の末端付近には、レジストローラ対32が配設されている。このレジストローラ対32は、給紙カセット30から送り出された記録紙Pをローラ間に挟み込むとすぐに両ローラの回転を停止させる。そして、挟み込んだ記録紙Pを上述の2次転写ニップ内で中間転写ベルト16上の4色トナー像に同期させ得るタイミングで回転駆動を再開して、記録紙Pを2次転写ニップに向けて送り出す。
2次転写ニップで記録紙Pに密着せしめられた中間転写ベルト16上の4色トナー像は、2次転写電界やニップ圧の影響を受けて記録紙P上に一括2次転写され、記録紙Pの白色と相まって、フルカラートナー像となる。このようにして表面にフルカラートナー像が形成された記録紙Pは、2次転写ニップを通過すると、2次転写ローラ20や中間転写ベルト16から曲率分離する。そして、転写後搬送路33を経由して、後述する定着装置34に送り込まれる。
2次転写ニップを通過した後の中間転写ベルト16には、記録紙Pに転写されなかった転写残トナーが付着している。これは、中間転写ベルト16のおもて面に当接しているベルトクリーニング装置21によってベルト表面からクリーニングされる。中間転写ベルト16のループ内側に配設されたクリーニングバックアップローラ22は、ベルトクリーニング装置21によるベルトのクリーニングをループ内側からバックアップする。
定着装置34は、図示しないハロゲンランプ等の発熱源を内包する定着ローラ34aと、これに所定の圧力で当接しながら回転する加圧ローラ34bとによって定着ニップを形成している。定着装置34内に送り込まれた記録紙Pは、その未定着トナー像担持面を定着ローラ34aに密着させるようにして、定着ニップに挟まれる。そして、加熱や加圧の影響によってトナー像中のトナーが軟化さしめられて、フルカラー画像が定着せしめられる。
定着装置34内から排出された記録紙Pは、定着後搬送路35を経由した後、排紙路36と反転前搬送路41との分岐点にさしかかる。定着後搬送路35の側方には、回動軸42aを中心にして回動駆動される切替爪42が配設されており、その回動によって定着後搬送路35の末端付近を閉鎖したり開放したりする。定着装置34から記録紙Pが送り出されるタイミングでは、切替爪42が図中実線で示す回動位置で停止して、定着後搬送路35の末端付近を開放している。よって、記録紙Pが定着後搬送路35から排紙路36内に進入して、排紙ローラ対37のローラ間に挟み込まれる。
図示しないテンキー等からなる操作部に対する入力操作や、図示しないパーソナルコンピュータ等から送られてくる制御信号などにより、片面プリントモードが設定されている場合には、排紙ローラ対37に挟み込まれた記録紙Pがそのまま機外へと排出される。そして、筐体の上カバー50の上面であるスタック部にスタックされる。
一方、両面プリントモードに設定されている場合には、先端側を排紙ローラ対37に挟み込まれながら排紙路36内を搬送される記録紙Pの後端側が定着後搬送路35を通り抜けると、切替爪42が図中一点鎖線の位置まで回動して、定着後搬送路35の末端付近が閉鎖される。これとほぼ同時に、排紙ローラ対37が逆回転を開始する。すると、記録紙Pは、今度は後端側を先頭に向けながら搬送されて、反転前搬送路41内に進入する。
図1は、本プリンタを正面側から示している。図紙面に直交する方向の手前側がプリンタの前面であり、奥側が後面である。また、本プリンタの図中右側が右側面、左側が左側面である。本プリンタの右端部は、回動軸40aを中心に回動することで筐体本体に対して開閉可能な反転ユニット40になっている。排紙ローラ対37が逆回転すると記録紙Pがこの反転ユニット40の反転前搬送路41内に進入して、鉛直方向上側から下側に向けて搬送される。そして、反転搬送ローラ対43のローラ間を経由した後、半円状に湾曲している反転搬送路44内に進入する。更に、その湾曲形状に沿って搬送されるのに伴って上下面が反転せしめられながら、鉛直方向上側から下側に向けての進行方向も反転して、鉛直方向下側から上側に向けて搬送される。その後、上述した給紙路31内を経て、2次転写ニップに再進入する。そして、もう一方の面にもフルカラー画像が一括2次転写された後、転写後搬送路33、定着装置34、定着後搬送路35、排紙路36、排紙ローラ対37を順次経由して、機外へと排出される。
上述の反転ユニット40は、外部カバー45と揺動体46とを有している。具体的には、反転ユニット40の外部カバー45は、プリンタ本体の筺体に設けられた回動軸40aを中心にして回動するように支持されている。この回動により、外部カバー45は、その内部に保持している揺動体46とともに筺体に対して開閉する。図中点線で示すように、外部カバー45がその内部の揺動体46とともに開かれると、反転ユニット40とプリンタ本体側との間に形成されていた給紙路31、2次転写ニップ、転写後搬送路33、定着ニップ、定着後搬送路35、排紙路36が縦に2分されて、外部に露出する。これにより、給紙路31、2次転写ニップ、転写後搬送路33、定着ニップ、定着後搬送路35、排紙路36内のジャム紙を容易に取り除くことができる。
また、揺動体46は、外部カバー45が開かれた状態で、外部カバー45に設けられた図示しない揺動軸を中心にして回動するように外部カバー45に支持されている。この回動により、揺動体46が外部カバー45に対して開かれると、反転前搬送路41や反転搬送路44が縦に2分されて外部に露出する。これにより、反転前搬送路41内や反転搬送路44内のジャム紙を容易に取り除くことができる。
プリンタの筺体の上カバー50は、図中矢印で示すように、回動軸51を中心にして回動自在に支持されており、図中反時計回り方向に回転することで、筺体に対して開いた状態になる。そして、筺体の上部開口を外部に向けて大きく露出させる。これにより、光書込ユニット71が露出する。
本プリンタのように、一直線上に並べた複数のプロセスユニット1Y,C,M,Kによってそれぞれトナー像を形成して重ね合わせる方式は、タンデム方式と呼ばれている。タンデム方式のプリンタでは、装置全体の大きさがプロセスユニットの並び方向に大きくなりがちである。そこで、本プリンタにおいては、プロセスユニットの中でも、特に大きなスペースをとるホッパ部をユニット並び方向と直交する方向に長く延びる形状にすることで、ユニット並び方向へのスペース拡大を抑えている。但し、このようにすると、ホッパ部内のトナーを自重によって供給部に落とし込む構成を採用せざるを得なくなる。そして、かかる構成では、例えば図2に示す供給ローラ10Kと、これに対面する対面側壁14Kとの間の間隙にトナーを進入させて、トナーの凝集塊を形成し易くなってしまう。
次に、本プリンタの特徴的な構成について説明する。
図2において、供給部7Kは、供給ローラ10Kの周面と所定の間隙を介して対面するこの対面側壁14Kが進入阻害体としての剛体部材からなる庇状部材70Kを片持ち支持している。庇状部材70Kは、供給ローラ10Kと対面側壁14Kとの間の間隙の真上に位置しており、連通口9Kを通して供給部7K内に落とし込まれて供給ローラ10Kの上に堆積するトナーの間隙への進入を効率よく阻害する。これにより、間隙内でのトナーの増圧を抑えることで、トナーの凝集塊を形成し難くする。
さらに、庇状部材70Kは、対面側壁14Kから先端エッジ部の距離が長手方向で異なり、供給ローラ10Kを覆っている部分が長手方向で異なるようにしている。図3は、上方から庇状部材70Kと供給ローラ10Kをみた上面図である。図3(a)では、庇状部材70Kの対面側壁14Kとの接合部70Kaから先端エッジ部70Kbまでの距離dは、中央部距離d1<端部距離d2の関係を満たしている。このような庇状部材70Kを用いることにより、供給ローラ10Kの回転にて生じるトナーの流れを供給ローラ10Kの長手方向中央部では下から上の流れを強くし、端部では現像ローラ11K側への流れを強くする。これにより、供給ローラ10Kの長手方向でトナーの流れ方に差を作り出し、トナーが滞留せずに長手方向に移動することができる。また、図3(b)では、庇状部材70Kは、庇状部材70Kの対面側壁14Kとの接合部70Kaから先端エッジ部70Kbまでの距離dは、長手方向の幾つかの部分で異なるようにしている。このような庇状部材70Kを用いることにより、長手方向の幾つかの部分でトナーの流れに差をつけるようにして、トナーが長手方向で移動するようにしてもよい。これにより、局所的なトナー量の偏りを長手方向で分散させて、供給ローラと対面側壁14Kとの間隙での局所的なトナーの過充填を防止する。これより、間隙内での局所的なトナーの増圧を抑えることで、トナーの凝集塊をさらに形成し難くする。そして、間隙にトナーの凝集塊が形成されることによる供給ローラ10Kのトルクアップ、画像濃度ムラ、及び供給ローラ10Kの摩耗を抑える。
さらに、庇状部材70Kの上方に、後述する図5に示すような現像剤搬送部材を設けてもよい。現像剤搬送部材により長手方向にトナーを動かして供給ローラ10K近傍でのトナーの流れを作り出し、このトナーの動きにより、庇状部材70Kと供給ローラ10Kとの間のトナーの移動をさらに促進することができる。
また、進入阻害体たる庇状部材70Kを対面側壁14Kに片持ち支持させる構成にしたことにより、庇状部材70Kと供給部7Kとの一体成型を可能にして、低コスト化を実現している。
庇状部材70Kと供給ローラ10Kとの最接近距離については、0[mm]よりも大きく且つ5[mm]よりも小さく設定している。これは次に説明する理由による。庇状部材70Kと供給ローラ10Kとが接触していると(最接近距離=0mm)、供給ローラ10Kと対面側壁14Kとの間隙に滞留していたトナーが供給ローラ10Kの表面に担持されてローラ回転に伴って間隙から出ようとしても、庇状部材70Kによって掻き取られてしまう。このため、供給ローラ10Kの回転に伴う前述の間隙からのトナー排出がなされずに、間隙内のトナー圧が徐々に高まってトナー凝集を引き起こしてしまう。また、本発明者らの実験の結果、上記最接近距離を5[mm]以上に設定してしまうと、供給ローラ10K上のトナーが重力移動により、庇状部材70kと供給ローラ10Kとの間から前述の間隙に向けて積極的に進入してしまい、トナー凝集を引き起こしてしまうことがわかった。最接近距離を5[mm]未満にすることで、間隙内におけるトナー凝集の発生をより確実に抑えることができる。
庇状部材70Kは、図2に示したように、供給ローラ10Kとの対向側に、供給ローラ10Kの周面に沿った曲率の曲面を有している。かかる構成の庇状部材70Kを用いることで、供給ローラ10Kと庇状部材70Kとの間に形成されてしまう無駄なスペースを小さくすることができる。
本発明者らは、庇状部材70Kとして互いに大きさの異なる複数のものを用意し、それらを順に交換することで、供給ローラ10Kの鉛直方向における投影面に対する庇状部材70Kの鉛直方向における投影面の重ね合わせ率である投影重ね合わせ率を変化させた。そして、それぞれの投影重ね合わせ率で現像装置を駆動して、薄層化ブレード12Kとの接触位置を通過した直後の現像ローラ11K表面上の単位面積あたりにおけるトナー量を測定した。この結果、現像濃度不足の発生を抑えるには、供給ローラ10Kの鉛直方向における投影面の半分未満の領域に対して、庇状部材70Kの鉛直方向における投影面を重ねるようにする必要があることがわかった。
そこで、本プリンタにおいては、供給ローラ10Kの鉛直方向における投影面の半分未満の領域に対して、庇状部材70Kの鉛直方向における投影面を重ねている。かかる構成では、連通口9Kを通じて供給部7K内に落とし込まれてくるトナーの十分量を供給ローラ10Kに接触させて、十分な濃度の画像を得ることができる。
現像装置5では、さらに、庇状部材70Kと供給ローラ10Kとの間でのトナーの長手方向の動きを作り出すために、供給ローラ10Kの両端部と対向するトナー供給室7Kのハウジング側壁75Kとの間に隙間を設ける。図4は、供給ローラ10Kの軸と水平方向の断面図である。図4に示すように、供給ローラ10Kの両端側面に対向するトナー供給室10Kのハウジング側壁75Kとの間に、1[mm]以上3[mm]以下の隙間を設けることで、庇状部材70Kと供給ローラ10Kとの間隙端部でトナーが滞留し難くなり、庇状部材Kと供給ローラ10Kとの間でトナーを長手方向に移動させることができる。一般的に画像端部では画像パターンが少ないため、端部で未現像のトナー量が多くなり、端部で局所的なトナーの過充填が起こりやすい。このような隙間を設けることで、供給ローラと対面側壁14Kとの間隙端部での局所的なトナーの過充填を防止して、間隙内での局所的なトナーの増圧を抑えることで、トナーの凝集塊をさらに形成し難くする。これにより、間隙にトナーの凝集塊が形成されることによる供給ローラ10Kのトルクアップ、画像濃度ムラ、及び供給ローラ10Kの摩耗を抑えるように、装置の余裕度をさらに向上させることができる。
図5は、実施形態に係るプリンタにおけるプロセスユニット1Kの第1変形例装置を示す拡大構成図である。この第1変形例装置の現像装置5Kでは、対面側壁14Kの上方に進入阻害体としての進入阻害部材71Kを設けている。この場合も、進入阻害部材71Kと供給ローラ10Kとの最近接距離は、0mmより大きく5mmよりも小さいことが望ましい。進入阻害部材71Kは、供給ローラ10Kと対面側壁14Kとの間の間隙の上方に位置しており、連通口9Kを通して供給部7K内に落とし込まれて供給ローラ10Kの上に堆積するトナーの間隙への進入を阻害する。これにより、間隙内でのトナーの増圧を抑えることで、トナーの凝集塊を形成し難くする。さらに、進入阻害部材71Kの上方には、現像剤長手方向移動手段としての現像剤搬送部材80Kが設けられ、長手方向にトナーを動かして供給ローラ10K近傍でのトナーの流れを作り出す。このトナーの動きにより、進入阻害体71Kと供給ローラ10Kとの間においても、トナーが滞留しにくく長手方向に移動しやすくさせることができる。これにより、長手方向の局所的なトナー量の偏りを分散させて、供給ローラと対面側壁14Kとの間隙での局所的なトナーの過充填を防止する。現像剤搬送部材80Kとしては、スクリューなどが適している。このように、間隙内での局所的なトナーの増圧を抑えることで、トナーの凝集塊をさらに形成し難くする。そして、間隙にトナーの凝集塊が形成されることによる供給ローラ10Kのトルクアップ、画像濃度ムラ、及び供給ローラ10Kの摩耗を抑える。なお、第1変形例装置においても、図4に示すように、供給ローラ10Kの両端側面と対向するトナー供給室7Kのハウジング側壁75Kとの間に1[mm]以上3[mm]以下の隙間を設ける。これにより、端部の現像剤長手方向の移動を促進させ、さらにトナーの凝集塊形成防止に対する余裕度を向上させることができる。
また、本プリンタにおいては、次のような特性のトナーがホッパ部6K内に収容されている。
即ち、ワックスを含有する複数のトナー粒子からなり、それらトナー粒子の体積平均粒径が6〜10[μm]であり、且つ、ホソカワミクロン社製のアグロボットによる最大引張力の測定結果が0.55[N]未満の非磁性トナーである。トナーとして、ワックスを含有するトナー粒子からなるものを用いることで、オイルレスで且つ低温加熱の定着を実現することができる。また、本発明者らは、トナーの最大引張力の測定結果が0.55[N]以上になると、上記間隙内でのトナー凝集が急激に形成され易くなり始めることを実験によって見出した。よって、最大引張力の測定結果が0.55[N]未満であるトナーを用いることで、上記間隙内でのトナーの凝集塊の形成をより確実に抑えることができる。
なお、図2を用いてK用の現像装置5Kの構成について説明したが、Y,C,M用の現像装置も同様の構成になっている。
これまで、複数のプロセスユニットによって他色トナー像を形成するプリンタについて説明したが、感光体を1つしか備えていない画像形成装置にも、本発明の適用が可能である。
以上、実施形態に係るプリンタにおいては、現像剤長手方向移動手段により進入阻害体と供給ローラ10Kとの間で長手方向にトナーを移動させて、供給ローラ10により搬送されてくる未現像のトナー量の偏りを長手方向で分散させ、局所的なトナーの過充填を防止する。これにより、供給ローラ10Kと対面側壁14Kとの間隙での局所的なトナーの増圧をさらに抑えることで、トナーの凝集塊をさらに形成し難くする。
また、実施形態に係るプリンタでは、進入阻害体としての庇状部材70Kを間隙の真上に設けたことにより、連通口9Kを通して供給部7K内に落とし込まれて供給ローラ10Kの上に堆積するトナーの間隙への進入を効率よく阻害することができる。
また、実施形態に係るプリンタでは、進入阻害体が庇状部材70Kであり、現像剤長手方向移動手段として、対面側壁14Kとの接合部70Kaから庇状部材の先端エッジ部70Kbまでの距離が長手方向で異なるようにする。このような庇状部材70Kを用いることにより、供給ローラ10Kの回転にて生じるトナーの流れを供給ローラ10Kの距離が短いところでは強くし、距離が長いところでは現像ローラ11K側への流れを強くする。これにより、供給ローラ10Kの長手方向でトナーの流れ方に差を作り出し、トナーが滞留せずに長手方向に移動させることができる
た、第1変形例装置に係るプリンタでは、現像剤長手方向移動手段として、進入阻害体71Kの上方に現像剤搬送部材80Kを設ける。これにより、長手方向にトナーを動かして供給ローラ10K近傍でのトナーの流れを作り出し、このトナーの動きにより、進入阻害体71Kと供給ローラ10Kとの間においても、トナーが滞留しにくく長手方向に移動しやすくさせることができる。
また、実施形態に係るプリンタでは、現像剤長手方向移動手段としの庇状部材70Kまたは供給ローラ10Kの両端部とハウジング側壁75Kとの間に隙間を設け、さらに庇状部材70Kの上方に現像剤搬送部材80Kを設ける。これにより、供給ローラ10K近傍でのトナーの流れを作り出し、このトナーの動きにより、進入阻害体71Kと供給ローラ10Kとの間におけるトナーの長手方向への移動をさらに促進することができる。
また、実施形態に係るプリンタでは、供給ローラ10Kの鉛直方向における投影面の半分未満の領域に対して、庇状部材70Kの鉛直方向における投影面を重ねるようにしているので、連通口9Kを通じて供給部7K内に落とし込まれてくるトナーの十分量を供給ローラ10Kに接触させて、十分な濃度の画像を得ることができる。
また、供給ローラ10Kと庇状部材70Kとの最接近距離を、0[mm]よりも大きく且つ5[mm]よりも小さくしているので、上述したように、供給ローラ10Kと庇状部材70Kとの間隙からのトナー排出を阻止してしまうことによるトナー凝集の発生を回避しつつ、供給ローラ10Kと庇状部材70Kとの間を経由させたトナーを前述の間隙内に進入させてしまうことによるトナー凝集の発生をより確実に抑えることができる。
また、トナーとして粒子中にワックスを含有させたものは、上記間隙内でのトナー凝集が急激に形成され易い。そこで、実施形態に係るプリンタでは、凝集塊の形成を有効に防止することができる。
また、実施形態に係るプリンタでは、トナーの最大引張力の測定結果が0.55[N]以上になると、上記間隙内でのトナー凝集が急激に形成され易くなる。そこで、実施形態に係るプリンタでは、凝集塊の形成を有効に防止することができる。
また、実施形態に係るプリンタでは、供給ローラ10Kとして表面が弾性発泡体からなるローラ部材を用いる。これにより、現像ローラ11Kへのトナー供給を効率的に行なうことが可能となると共に、現像されなかったトナーをリセットすることを効果的に行なうことが可能となり、残像の無い良好な画像を得ることができる。
また、実施形態に係るプリンタでは、感光体と現像装置5Kとを1つのユニットとして供給の保持体に保持させてプリンタ本体に対して着脱可能にしたプロセスユニットにすることで、ユーザーメンテナンス性を向上させることができる。
実施形態に係るプリンタを示す概略構成図。 同プリンタにおけるK用のプロセスユニットを示す拡大構成図。 (a),(b)上方から庇状部材と供給ローラとをみた上面図。 供給ローラの軸と水平方向の断面図。 同プロセスユニットの第1変形例装置を示す拡大構成図。
符号の説明
1Y,C,M,K:プロセスユニット
2Y,C,M,K:感光体(潜像担持体)
5K:現像装置
6K:ホッパ部(第2収容室)
7K:供給部(第1収容室)
9K:連通口
10K:供給ローラ(現像剤供給体)
10Ka:供給ローラ芯金
11K:現像ローラ(現像剤担持体)
14K:対面側壁
70K:庇状部材(進入阻害体)
70Ka:庇状部材の対面側壁との接合部
70Kb:庇状部材の先端エッジ部
71K:進入阻害体
75K:ハウジング側壁

Claims (13)

  1. 表面に担持した現像剤により潜像担持体に担持される潜像を現像する現像剤担持体と、
    該現像剤担持体に供給するための現像剤を収容する第1収容室と、
    該第1収容室内の現像剤を表面に担持して回転に伴って該現像剤担持体に供給する現像剤供給体と、
    該第1収容室の上方に配設され且つ該第1収容室に補充するための現像剤を収容する第2収容室と、
    該第2収容室内の現像剤を該第1収容室内に落とし込むために両室間に設けられた連通口と、を備え、
    現像剤を該現像剤担持体に供給する位置から、該連通口を通して該第1収容室内に落とし込まれてくる現像剤を担持する位置に移動するまでの該現像剤供給体の周面領域のうち、少なくとも現像剤を担持する位置に進入する直前の領域に所定の間隙を介して対面する対面側壁を該第1収容室に有する現像装置において、
    記対面側壁に片持ち支持された剛体部材からなり上記連通口を通して上記第1収容室内に落とし込まれてくる現像剤の上記間隙への進入を阻害する進入阻害体を該間隙の真上に設けるとともに、該剛体部材からなる進入阻害体の先端エッジ部の形状を、該対面側壁から該剛体部材先端エッジ部までの距離が該剛体部材長手方向で異なる形状に構成し、
    上記供給する位置から上記対面側壁に対面する領域を通過して上記担持する位置まで搬送されてきた上記現像剤供給体上の現像剤を、上記剛体部材先端エッジ部の形状及び該現像剤供給体の回転によって形成した現像剤の流れにより、上記進入阻害体と該現像剤供給体との間で該現像剤供給体の長手方向に移動させるように、上記現像剤供給体、及び上記進入阻害体を設けたことを特徴とする現像装置
  2. 求項の現像装置において、上記供給する位置から上記対面側壁に対面する領域を通過して上記担持する位置まで搬送されてきた上記現像剤供給体上の現像剤を、上記進入阻害体と該現像剤供給体との間で該現像剤供給体の長手方向に移動させるように、上記進入阻害体の上方に現像剤を長手方向に移動させる現像剤搬送部材を付加したことを特徴とする現像装置。
  3. 請求項1または2の現像装置において、上記現像剤供給体の鉛直方向における現像剤供給体投影面に対して、上記進入阻害体の鉛直方向における進入阻害体投影面が該現像剤供給体投影面の半分未満の領域と重なるように構成したことを特徴とする現像装置。
  4. 請求項の現像装置において、上記現像剤供給体と上記剛体部材との最接近距離を0[mm]よりも大きく且つ5[mm]よりも小さくしたことを特徴とする現像装置。
  5. 請求項1、2、3または4の現像装置において、上記現像剤としてワックス成分を含んだ非磁性1成分トナーを用いたことを特徴とする現像装置。
  6. 請求項の現像装置において、上記トナーとして最大引張力が0.55[N]未満であるものを用いることを特徴とする現像装置。
  7. 請求項1、2、3、4、5または6の現像装置において、上記現像剤供給体として表面が弾性発泡体からなるローラ部材を用いたことを特徴とする現像装置。
  8. 潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体上の潜像を現像する現像手段とを備える画像形成装置における少なくとも該潜像担持体と該現像手段とを1つのユニットとして供給の保持体に保持させて画像形成装置本体に対して着脱可能にしたプロセスユニットにおいて、
    上記現像手段として、請求項1乃至の何れか一の現像装置を用いたことを特徴とするプロセスユニット。
  9. 潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体上の潜像を現像する現像手段とを備える画像形成装置において、
    上記現像手段として、請求項1乃至の何れか一の現像装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  10. 潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体上の潜像を現像する現像手段とを備える画像形成装置において、
    請求項のプロセスユニットを脱着可能に備えることを特徴とする画像形成装置。
  11. 潜像担持体に潜像を形成する潜像形成工程と、
    該潜像担持体上の潜像を現像する現像工程とを実施して可視像を形成し、現像剤担持体に現像剤を供給するための現像剤を収容する第1収容室内で現像剤供給体を回転させて、該現像剤供給体から該現像剤担持体に現像剤を供給する工程と、
    該現像剤担持体の表面に担持された現像剤により、潜像担持体に担持される潜像を現像する工程と、
    該第1収容室の上方に配設された第2収容室内に収容される現像剤を、該第2収容室と該第1収容室との間の連通口を介して該第1収容室内に向けて落とし込んで該第1収容室内に現像剤を補充する工程とを、該現像工程で実施し、且つ、
    該第1収容室として、現像剤を該現像剤担持体に供給する位置から、該連通口を通して該第1収容室内に落とし込まれてくる現像剤を担持する位置に移動するまでの該現像剤供給体の周面領域のうち、少なくとも現像剤を担持する位置に進入する直前の領域に所定の間隙を介して対面する対面側壁を設けたものを用いる画像形成方法において、
    上記対面側壁に片持ち支持された剛体部材からなり、先端エッジ部の形状を、該対面側壁から該剛体部材先端エッジ部までの距離が該剛体部材長手方向で異なる形状に構成し、且つ、上記間隙の真上に設けた進入阻害体により、上記連通口から上記現像剤供給体に向けて落下してくる現像剤の該間隙への進入を阻害する工程と、
    上記供給する位置から上記対面側壁に対面する領域を通過して上記担持する位置まで搬送されてきた上記現像剤供給体上の現像剤を、上記剛体部材先端エッジ部の形状及び該現像剤供給体の回転によって形成した現像剤の流れにより、上記進入阻害体と該現像剤供給体との間で該現像剤供給体長手方向に移動させるような現像剤長手方向移動工程とを上記現像工程で実施することを特徴とする画像形成方法。
  12. 表面に担持した現像剤により潜像担持体に担持される潜像を現像する現像剤担持体と、
    該現像剤担持体に供給するための現像剤を収容する第1収容室と、
    該第1収容室内の現像剤を表面に担持して回転に伴って該現像剤担持体に供給する現像剤供給体と、
    該第1収容室の上方に配設され且つ該第1収容室に補充するための現像剤を収容する第2収容室と、
    該第2収容室内の現像剤を該第1収容室内に落とし込むために両室間に設けられた連通口と、を備え、
    現像剤を該現像剤担持体に供給する位置から、該連通口を通して該第1収容室内に落とし込まれてくる現像剤を担持する位置に移動するまでの該現像剤供給体の周面領域のうち、少なくとも現像剤を担持する位置に進入する直前の領域に所定の間隙を介して対面する対面側壁を該第1収容室に有する現像装置において、
    上記対面側壁に片持ち支持された剛体部材からなり、上記連通口を通して上記第1収容室内に落とし込まれてくる現像剤の上記間隙への進入を阻害する進入阻害体を該間隙の真上に設けるとともに、該進入阻害体の上方に現像剤を長手方向に移動させる現像剤搬送部材を設け、
    上記供給する位置から上記対面側壁に対面する領域を通過して上記担持する位置まで搬送されてきた上記現像剤供給体上の現像剤を、上記現像剤搬送部材及び該現像剤供給体の回転によって形成した現像剤の流れにより、上記進入阻害体と該現像剤供給体との間で該現像剤供給体の長手方向に移動させるように、上記現像剤搬送部材、上記現像剤供給体、及び上記進入阻害体を設けたことを特徴とする現像装置。
  13. 潜像担持体に潜像を形成する潜像形成工程と、
    該潜像担持体上の潜像を現像する現像工程とを実施して可視像を形成し、現像剤担持体に現像剤を供給するための現像剤を収容する第1収容室内で現像剤供給体を回転させて、該現像剤供給体から該現像剤担持体に現像剤を供給する工程と、
    該現像剤担持体の表面に担持された現像剤により、潜像担持体に担持される潜像を現像する工程と、
    該第1収容室の上方に配設された第2収容室内に収容される現像剤を、該第2収容室と該第1収容室との間の連通口を介して該第1収容室内に向けて落とし込んで該第1収容室内に現像剤を補充する工程とを、該現像工程で実施し、且つ、
    該第1収容室として、現像剤を該現像剤担持体に供給する位置から、該連通口を通して該第1収容室内に落とし込まれてくる現像剤を担持する位置に移動するまでの該現像剤供給体の周面領域のうち、少なくとも現像剤を担持する位置に進入する直前の領域に所定の間隙を介して対面する対面側壁を設けたものを用いる画像形成方法において、
    上記対面側壁に片持ち支持された剛体部材からなり上記間隙の真上に設けた進入阻害体により、上記連通口から上記現像剤供給体に向けて落下してくる現像剤の該間隙への進入を阻害する工程と、
    上記供給する位置から上記対面側壁に対面する領域を通過して上記担持する位置まで搬送されてきた上記現像剤供給体上の現像剤を、上記進入阻害体の上方に設けた現像剤を長手方向に移動させる現像剤搬送部材及び該現像剤供給体の回転によって形成した現像剤の流れにより、上記進入阻害体と該現像剤供給体との間で該現像剤供給体長手方向に移動させるような現像剤長手方向移動工程とを上記現像工程で実施することを特徴とする画像形成方法。
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