JP2006220852A - 現像装置および画像形成装置 - Google Patents

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康弘 織田
Akihisa Maruyama
彰久 丸山
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美穂 池田
Koichiro Yuasa
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Abstract

【課題】 現像装置から排出される廃棄物の量を減少させると共に、長期にわたって安定した現像性能を確保する。
【解決手段】 現像器14の現像ハウジングを構成する下部ハウジング70aには、キャリアおよびトナーを含む現像剤を感光体ドラムとの対向部に供給する現像ロール71、現像器14内で現像剤を攪拌搬送する第1のスクリューオーガ72、第2のスクリューオーガ73が設けられる。そして、現像ロール71の下流側にドラムクリーナから回収されたトナーが供給される回収トナー搬入口81、回収トナー搬入口81の下流側に現像器14内で余剰となった現像剤を外部に排出する現像剤排出口82、現像剤排出口82の下流側であって現像ロール71よりも上流側に現像器14内に新たな現像剤を供給する現像剤搬入口83、をそれぞれ設ける。
【選択図】 図6

Description

本発明は、感光体等の潜像担持体上に形成された静電潜像を可視像化する現像装置等に係り、より詳しくは、キャリアおよびトナーを含む現像剤を用いた現像装置等に関する。
従来における画像形成装置として、一様に帯電された感光体ドラムの表面を露光して静電潜像を形成し、形成された静電潜像を現像装置によりトナーで現像して可視化し、現像された現像像を用紙等の記録材に転写し、転写後に感光体ドラムに残留する残トナーをクリーナで回収するようにしたものが広く用いられている。このような現像装置で用いられる現像方式として、磁性体粒子であるキャリアおよび着色剤粒子であるトナーを混合してなる現像剤(二成分現像剤)を用いた二成分現像方式が知られている。
二成分現像方式の現像装置では、例えば、潜像担持体に対向して現像用開口が開設された現像ハウジング内にキャリアおよびトナーを含む現像剤が収容される。また、この現像ハウジングの現像用開口に面した箇所には現像ロールが配設され、現像ハウジングの内部には現像ハウジング内の現像剤を攪拌しながら現像ロールへと搬送するオーガが配設される。オーガとしては、現像ロールと略平行に搬送方向を逆向きとした一対のスクリューオーガが一般に用いられる。そして、これら一対のスクリューオーガを用いて、現像ハウジング内の現像剤を攪拌しながら循環搬送しつつ、現像剤を構成するキャリアおよびトナーを互いに摩擦させることで、トナーを帯電させている。この現像装置では、現像動作によってトナーは順次消費されていく一方で、キャリアは消費されずに現像装置内に残る。したがって、現像装置内でトナーと共に攪拌されるキャリアは、攪拌頻度が多くなるにつれて劣化してしまう。キャリアが劣化すると、例えばトナーの絶対的な帯電量が低下し、現像不良およびこれに伴う画像不良を招いてしまうことになる。
そこで、現像装置内でのキャリアの劣化を抑制するために、所謂トリクル現像方式と呼ばれる現像剤の交換手法が既に採用されている。このトリクル現像方式では、現像装置に現像動作により消費されるトナーを補給する際に、新しいキャリアの補給すなわち現像剤の補給を行う。そして、新たな現像剤の補給により過剰となった現像装置内の現像剤を排出する。トリクル現像方式では、このような現像剤の補給・排出動作を逐次繰り返すことによって、現像剤中の劣化したトナーを含む一部の現像剤を新たに供給される現像剤(トナーおよびキャリア)で置換していき、現像装置内における現像剤の現像特性を一定に維持している。また、現像装置内の現像剤全体を交換する必要がなくなるため、サービス業務としての現像剤交換作業が不要となり、メンテナンスフリー化、低コスト化を図ることも可能となる。
また、最近では、上述したメンテナンスフリー化、低コスト化に加え、地球環境保全という要請があり、画像形成装置から排出される廃棄物の絶対量を低減することが要求されてきている。そこで、転写後にクリーナによって回収された回収トナーを現像装置に戻して再利用する回収トナーリサイクル方式と、上述したトリクル現像方式とを組み合わせることが提案されている(例えば、特許文献1、2参照。)。
特開2001−194908号公報(第3−4頁、図1) 特開2004−109739号公報(第5−6頁、図4)
ところで、クリーナによって回収された回収トナーは、もともと現像装置内にあるトナーと比べて、現像特性が劣化しているおそれがある。特に、クリーナとしてブレード部材を用いた場合には、感光体とブレード部材との圧接部で、トナーが圧力および摩擦によるストレスを受け、現像特性が劣化する。このようにストレスを受けたトナーは、凝集してしまうことがあり、その場合にはトナーが大きな塊となって現像装置内に戻ることになる。そして、このような凝集したトナーが現像によって感光体ドラムに転移した場合には、この凝集したトナーが記録材に転写されず、結果として画質欠陥が生じてしまう。
しかしながら、上記特許文献1では、回収トナーの供給位置を新たな現像剤の補給位置よりも下流側に設け、これらよりも上流側に現像剤の排出位置を設けていた。すなわち、上記特許文献1では、新たに供給される現像剤中に、現像特性が劣化しているおそれのある回収トナーが紛れてしまうため、現像剤(キャリア)の排出を行う際に、特に現像特性に問題のないトナーが排出される確率が高まってしまう。このため、現像ロールに回収トナーが供給される確率が高まり、上述した画質欠陥が生じる危険性が高くなっていた。
一方、上記特許文献2では、使用する潜像担持体(感光体ドラム)の構成材料や現像剤(キャリアおよびトナー)の粒径等を規定することで、上述した画像欠陥の発生を防止できると共に、長期にわたるメンテナンスフリー化を達成できるとされている。
しかしながら、上記特許文献2では、印字比率10%の画像を連続形成して効果を確認しているが、これは、通常のテキスト画像での印字比率5%と比べて著しく大きい。印字比率が高いと、クリーナで受けるトナーのストレスが低くなるため、上述したようなトナーの凝集は起こりにくく、そもそも画像欠陥が生じにくい。そして、印字比率を低下させた場合には、このような画質欠陥の問題を防止することが困難であった。
本発明は、かかる技術的課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、現像装置から排出される廃棄物の量を減少させると共に、長期にわたって安定した現像性能を確保することにある。
また、他の目的は、現像装置内における現像剤の交換と回収トナーの再利用とを組み合わせた場合において、長期にわたって安定した現像性能を確保し、且つ、潜像担持体の長寿命化を図ることにある。
かかる目的のもと、本発明が適用される現像装置は、トナーおよびキャリアを含む現像剤を担持し、潜像担持体上の静電潜像を現像手段にてトナーで現像し、現像手段による現像を終了した現像剤に、潜像担持体に転移した後に回収された回収トナーを回収トナー供給手段で供給し、回収トナー供給手段により供給された回収トナーを含む現像剤の中から、廃棄対象となる現像剤を現像剤排出手段で排出し、現像剤排出手段により廃棄対象となる現像剤が排出された現像剤に、キャリアを含む新たな現像剤を新現像剤供給手段で供給する。
ここで、現像剤におけるトナーの濃度をトナー濃度検知手段で測定し、新現像剤供給手段は、トナー濃度検知手段によりトナーの濃度が所定の値以下であることが検知されたときに、新たな現像剤を供給することを特徴とすることができる。この場合に、トナー濃度検知手段は、新現像剤供給手段により供給された新たな現像剤を含む現像剤におけるトナーの濃度を検知することを特徴とすることができる。また、現像剤は、潜像担持体の摩耗を抑制するための助剤をさらに含み、助剤は、トナーとは逆極性の帯電極性を有していることを特徴とすることができる。
また、他の観点から捉えると、本発明が適用される現像装置は、像担持体との対向部に像担持体の軸方向に沿って現像用開口が形成され且つ内部にはトナーおよびキャリアを含む現像剤が収容される現像ハウジングと、現像ハウジングの現像用開口に面した箇所に配設され且つ現像ハウジング内に収容される現像剤を担持搬送する現像剤担持体と、現像ハウジングの内部に配設され且つ現像ハウジング内で現像剤を攪拌しながら循環搬送し、現像剤担持体に現像剤を供給する攪拌搬送部材と、現像剤担持体よりも攪拌搬送部材による現像剤搬送方向上流側に設けられ、現像ハウジング内にキャリアを含む新たな現像剤が搬入される新現像剤搬入部と、現像剤担持体よりも攪拌搬送部材による現像剤搬送方向下流側に設けられ、像担持体に転移した後に回収されたトナーが搬入される回収トナー搬入部と、回収トナー搬入部よりも攪拌搬送部材による現像剤搬送方向下流側であって新現像剤搬入部よりも攪拌搬送部材による現像剤搬送方向上流側に設けられ、現像ハウジング内で余剰となった現像剤が排出される余剰現像剤排出部とを含んでいる。
ここで、現像剤は、潜像担持体の摩耗を抑制するための助剤をさらに含み、助剤は、トナーとは逆極性の帯電極性を有していることを特徴とすることができる。また、トナーの形状係数が、100以上140以下であることを特徴とすることができる。そして、現像ハウジング内の現像剤におけるトナーの濃度を測定するトナー濃度検知センサをさらに含み、新現像剤搬入部には、トナー濃度検知センサによりトナーの濃度が所定の値以下であることが検知されたときに、新たな現像剤が搬入されることを特徴とすることができる。
さらに、他の観点から捉えると、本発明が適用される画像形成装置は、潜像担持体に静電潜像を形成する潜像形成部と、潜像形成部によって潜像担持体に形成された静電潜像をトナーで現像する現像部と、現像部によって潜像担持体に現像されたトナーを記録材に転写する転写部と、転写部による転写の後に潜像担持体に残存するトナーを回収するクリーニング部とを備え、現像部は、トナーおよびキャリアを含む現像剤を担持し、潜像担持体上の静電潜像を現像手段にてトナーで現像し、現像手段による現像を終了した現像剤に、クリーニング部にて回収された回収トナーを回収トナー供給手段で供給し、回収トナー供給手段により供給された回収トナーを含む現像剤の中から、余剰となった現像剤を現像剤排出手段で排出し、現像剤排出手段により余剰となった現像剤が排出された現像剤に、キャリアを含む新たな現像剤を新現像剤供給手段で供給する。
ここで、クリーニング部は、潜像担持体に圧接配置されるブレード部材を備えることを特徴とすることができる。また、現像剤は、クリーニング部による潜像担持体のクリーニングを補助するクリーニング助剤をさらに含み、クリーニング助剤は、トナーとは逆極性の帯電極性を有していることを特徴とすることができる。さらに、現像剤におけるトナーの濃度をトナー濃度検知手段で測定し、新現像剤供給手段は、トナー濃度検知手段によりトナーの濃度が所定の値以下であることが検知されたときに、新たな現像剤を供給することを特徴とすることができる。さらにまた、トナーの形状係数が、100以上140以下であることを特徴とすることができる。
本発明によれば、現像装置から排出される廃棄物の量を減少させると共に、長期にわたって安定した現像性能を確保することができる。
また、本発明によれば、現像装置内における現像剤の交換と回収トナーの再利用とを組み合わせた場合において、長期にわたって安定した現像性能を確保し、且つ、潜像担持体の長寿命化を図ることができる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施の形態という)について詳細に説明する。
<実施の形態1>
図1は、本実施の形態が適用される画像形成装置としてのプリンタ1の全体構成を示した図である。プリンタ1は、各色の階調データに対応して画像形成を行う画像プロセス系10、記録用紙P(シート)を搬送するシート搬送系40、例えばパーソナルコンピュータや画像読み取り装置等に接続され、受信された画像データに対して所定の画像処理を施す画像処理系であるIPS(Image Processing System)50を備えている。
画像プロセス系10は、水平方向に一定の間隔を置いて並列に配置される、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の四つの画像形成ユニット11Y,11M,11C,11K、これら画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kの感光体ドラム12に形成された各色のトナー像を中間転写ベルト21上に多重転写させる転写ユニット20、画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kに対してレーザ光を照射する光学系ユニットであるROS(Raster Output Scanner)30を備えている。また、プリンタ1は、転写ユニット20によって二次転写された記録用紙P上のトナー像を、熱および圧力を用いて記録用紙Pに定着させる定着器29を備えている。さらに、転写ユニット20の上部には、画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kに対して各色に対応する現像剤が収容される現像剤ボトル17Y,17M,17C,17Kが設けられている。これら現像剤ボトル17Y,17M,17C,17Kは、プリンタ1に対して着脱自在に設けられており、例えばユーザによる交換も可能となっている。そして、各現像剤ボトル17Y,17M,17C,17Kには、後述する各色の現像器14(図2参照)に対して、新たな現像剤を搬送するための供給パイプ18Y,18M,18C,18Kが取り付けられている。
転写ユニット20は、中間転写ベルト21を駆動するドライブロール22、中間転写ベルト21に一定のテンションを付与するテンションロール23、重畳された各色のトナー像を記録用紙Pに二次転写するためのバックアップロール24、中間転写ベルト21上に存在する残留トナー等を除去するベルトクリーナ25を備えている。中間転写ベルト21は、このドライブロール22とテンションロール23およびバックアップロール24との間に一定のテンションで掛け渡されており、定速性に優れた専用のモータ(図示せず)によって回転駆動されるドライブロール22により、矢印方向に所定の速度で循環駆動されるようになっている。この中間転写ベルト21は、例えば、チャージアップを起こさないベルト素材(ゴムまたは樹脂)にて抵抗調整されたものが使用されている。ベルトクリーナ25は、中間転写ベルト21に接触配置されるクリーニングブラシ25aおよびクリーニングブレード25bを備えており、トナー像の二次転写工程が終了した後の中間転写ベルト21の表面から残留トナー等を除去して、次の画像形成プロセスに備えるように構成されている。ベルトクリーナ25の内部下側には、これらクリーニングブラシ25aおよびクリーニングブレード25bによって除去された残留トナー等を、中間転写ベルト21の搬送方向に直交する方向に沿ってベルトクリーナ25の外部へと搬送する排出用オーガ25cが設けられている。
ROS30は、図示しないレーザダイオード、変調器の他、レーザダイオードから出射されたレーザ光(LB-Y,LB-M,LB-C,LB-K)を偏向走査するポリゴンミラー31を備えている。図2に示す例では、ROS30は、画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kの下側に備えられることから、トナー等の落下による汚損の危険性を有している。そこで、ROS30は、各構成部材を密閉するための直方体状のフレーム32を設け、また、レーザ光(LB-Y,LB-M,LB-C,LB-K)が通過するガラス製のウィンドウ33をこのフレーム32の上方に装着し、走査露光と共にシールド効果を高めるように構成されている。
シート搬送系40は、画像が記録される記録用紙Pを積載して供給する給紙装置41、給紙装置41から記録用紙Pを取り上げて供給するナジャーロール42、ナジャーロール42から供給された記録用紙Pを一枚ずつ分離して搬送するフィードロール43、フィードロール43により一枚ずつに分離された記録用紙Pを二次転写位置に向けて搬送する搬送路44を備えている。また、搬送路44を搬送される記録用紙Pに対し、二次転写位置に向けてタイミングを合わせて搬送するレジストロール45、二次転写位置に設けられ記録用紙Pを介してバックアップロール24に圧接して記録用紙P上に画像を二次転写する二次転写ロール46を備えている。さらに、定着器29によって画像が定着された記録用紙Pをプリンタ1の機外に排出する排出ロール47、排出ロール47によって排出された記録用紙Pを積載する排出トレイ48を有する。また、定着器29によって画像が定着された記録用紙Pを反転させて両面記録を可能とする両面用搬送ユニット49を備えている。
さらに、プリンタ1において、画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kよりも図中手前側には、図中破線で示す回収ボトル60が取り付けられている。この回収ボトル60には、後述する廃棄現像剤が回収され、収容される。
次に、画像プロセス系10における画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kについて詳述する。図2は、画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kの構成を説明するための図であり、ここでは、イエロー(Y)の画像形成ユニット11Yと、マゼンタ(M)の画像形成ユニット11Mとが示されている。他の画像形成ユニット11C,11Kについても略同様に構成されている。
画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kは、回転可能に配設される潜像担持体としての感光体ドラム12、帯電ロール13aを用いて感光体ドラム12を帯電させる帯電器13を備えている。また、画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kは、帯電器13によって帯電され、ROS30からのレーザ光(LB-Y,LB-M,LB-C,LB-K)によって感光体ドラム12上に形成された静電潜像をトナーを用いて現像する現像部(現像装置)としての現像器14を備えている。さらに、画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kは、中間転写ベルト21を挟んで感光体ドラム12に対向して設けられ、感光体ドラム12上に現像されたトナー像を中間転写ベルト21上に転写する転写部としての一次転写ロール15、一次転写後に感光体ドラム12上に残った残留トナーを除去するクリーニング部としてのドラムクリーナ16を備えている。なお、本実施の形態では、帯電器13およびROS30によって潜像形成部が構成されている。
本実施の形態において、感光体ドラム12は、金属製の薄肉の円筒形ドラムの表面に有機感光層を形成したものからなり、有機感光層は負の帯電極性を有する材料で構成されている。また、帯電器13は、帯電ロール13aに負極性のバイアスを印加することで、感光体ドラム12の有機感光層を負極性に帯電させている。そして、現像器14による現像は反転現像方式にて行われる。したがって、現像器14で使用されるトナーは負極性帯電タイプのものである。なお、本実施の形態では、現像器14においてトナーおよびキャリアを含む現像剤を用いた二成分現像方式が採用されているが、その詳細については後述する。また、一次転写ロール15には、トナーの帯電極性とは逆極性(正極性)の一次転写バイアスが印加されるようになっており、感光体ドラム12上のトナー像を中間転写ベルト21に転移させている。さらに、ドラムクリーナ16は、感光体ドラム12の回転方向に対してカウンタ方向に圧接配置されるブレード部材としてのクリーニングブレード16aを有しており、感光体ドラム12に付着する残留トナーを掻き取っている。そして、ドラムクリーナ16の内部には、クリーニングブレード16aによって掻き取られた残留トナーを、感光体ドラム12の軸方向に沿ってドラムクリーナ16の外側へと搬送する排出用オーガ16bが設けられている。
次に、図3を参照しながら、本実施の形態で用いられる現像剤Dについて詳細に説明する。現像剤Dは、磁性を有するキャリアCと、イエロー、マゼンタ、シアン、あるいは黒に着色されたトナーTとを含んでいる。また、現像剤Dには、感光体ドラム12とクリーニングブレード16aとの間に働く摩擦力を低減し、感光体ドラム12に設けられた感光層の摩耗を抑制するクリーニング助剤(助剤)Aも含まれている。さらに、現像剤Dには、図示しない外添剤が適宜量添加されている。
現像剤Dにおいて、キャリアCとしては、平均粒径が約35μmのフェライトビーズが用いられる。
また、クリーニング助剤Aとしては、略無色透明であり、平均粒径が後述するトナーTと略同程度に設定されたステアリン酸亜鉛が用いられている。このステアリン酸亜鉛は、トナーとは逆極性の帯電極性(本実施の形態では正極性)を有している。なお、現像剤D中におけるクリーニング助剤A(ステアリン酸亜鉛)の含有量は、約0.5%程度である。
さらに、外添剤としては、平均粒径5〜200nmのシリカおよびチタニア等の無機微粒子が用いられる。
トナーTは、上述したように負極性に帯電する極性を有するものであって、懸濁重合法、乳化凝集合一法、溶解懸濁法等により、ポリエステルやスチレンアクリルなどのバインダ樹脂に着色剤、ワックスを内添してなる微粒子である。粒径は、コールターカウンター(コールター社製)による測定結果で体積平均粒径が約5μmであり、粒度分布指標(GSD)は1.23であった。トナー形状(球形の度合)は形状係数で表し、光学顕微鏡(ミクロフォトFXA:ニコン社製)で得たトナーの拡大写真を、イメージアナライザLuzex3(ニレコ社製)により画像解析を行い、次の式で算出した。
Figure 2006220852
この式は、トナーTの投影面積と、それに外接する円の面積との比で表しており、真球の場合に100となり、形状が球形から離れるにつれて数字が大きくなっていく。形状係数が小さければ、転写の際に転写されずに残る残留トナーの量が減少していくため、トナーTの形状係数は100〜140程度であることが望ましく、本実施の形態では、トナーTの形状係数は129〜134の範囲であった。なお、トナーTの体積平均粒径は、良好な画像を形成するという観点からすれば、3〜10μmの範囲内であることが好ましい。
図4は、プリンタ1における現像剤Dの供給から廃棄までの流れを説明する図である。
本実施の形態に係るプリンタ1では、各画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kの現像器14Y,14M,14C,14Kに対し、所定のタイミングで新たな現像剤Dを新たに供給し、その結果内部で余剰となった現像剤Dを廃現像剤として外部に排出するトリクル方式を採用している。このようなトリクル方式を採用することで、各現像器14Y,14M,14C,14Kでは、現像によって減少したトナーTの補給と、長期間の使用に伴って劣化したキャリアCの除去とを同時に行っている。
具体的には、各現像剤ボトル17Y,17M,17C,17Kから各供給パイプ18Y,18M,18C,18Kを介して各現像器14Y,14M,14C,14Kに各色の新しい現像剤Dが供給される。また、各現像器14Y,14M,14C,14Kから、各廃棄パイプ61Y,61M,61C,61Kを介して回収ボトル60に廃現像剤が排出される。また、各現像器14Y,14M,14C,14Kには、内部に収容される現像剤D中のトナー濃度を検知するトナー濃度検知センサ77が取り付けられており、各供給パイプ18Y,18M,18C,18Kには、それぞれシャッタ19Y,19M,19C,19Kが取り付けられている。そして、各シャッタ19Y,19M,19C,19Kは、通常は閉鎖状態に設定されている。各現像器14Y,14M,14C,14Kに設けられたトナー濃度検知手段としてのトナー濃度検知センサ77Y,77M,77C,77Kによりトナー濃度の低下が検知されると、図示しない制御部により各シャッタ19Y,19M,19C,19Kが開放状態に設定され、対応する現像器14に新たな現像剤Dが供給される。なお、各現像器14Y,14M,14C,14Kへの現像剤Dの供給は、それぞれ独立して制御されている。また、本実施の形態では、各現像剤ボトル17Y,17M,17C,17K、各供給パイプ18Y,18M,18C,18Kおよびシャッタ19Y,19M,19C,19Kで新現像剤供給手段が構成されている。さらに、本実施の形態では、各廃棄パイプ61Y,61M,61C,61Kが、現像剤排出手段として機能している。
他方、このプリンタ1では、各画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kに設けられた各ドラムクリーナ16Y,16M,16C,16Kにて回収され、排出用オーガ16b(図2参照)により排出された各色成分の回収トナーを、各搬送パイプ62Y,62M,62C,62Kを介して同色の現像器14Y,14M,14C,14Kに戻している。また、このプリンタ1では、図1に示す中間転写ベルト21に設けられたベルトクリーナ25にて回収され、排出用オーガ25cにより排出された回収トナーのすべてもしくは一部を、搬送パイプ63を介して黒の現像器14Kに戻している。なお、ベルトクリーナ25にて回収され、黒の現像器14Kに戻されない残りの回収トナーは、回収ボトル60に排出される。そして、これら搬送パイプ62Y,62M,62C,62Kおよび搬送パイプ63の内部には、図示しない搬送用オーガが取り付けられており、これら搬送用オーガを回転させることで、回収されたトナーを各現像器14Y,14M,14C,14Kまで搬送している。なお、プリンタ1において、ベルトクリーナ25からは、イエロー、マゼンタ、シアン、黒の各色成分トナーを含む回収トナーが排出されることになるが、この回収トナーは、黒の現像器14Kに戻されることで多量の黒色のトナー中に紛れてしまうため、特に問題が生じることはない。なお、本実施の形態では、各ドラムクリーナ16Y,16M,16C,16Kおよび各搬送パイプ62Y,62M,62C,62Kが、回収トナー供給手段として機能している。
次に、現像器14について詳細に説明する。図5は、現像器14の側部断面図を示しており、図6は図5をVI方向から見た現像器14の上面図を示している。ただし、図6は、現像器14から後述する上部ハウジング70b、現像ロール71、層規制ロール75等を取り外した状態を示している。
現像器14は、感光体ドラム12に対向する開口部(現像用開口)を有し且つ内部にはトナーおよびキャリアを含む現像剤D(図示せず)が収容される現像ハウジング70と、この現像ハウジング70の開口部に面した箇所に配設される現像手段あるいは現像剤担持体としての現像ロール71とを備えている。ここで、現像ハウジング70は、下部側に設けられる下部ハウジング70aと、下部ハウジング70aの上部側に下部ハウジング70aに対して着脱自在に設けられる上部ハウジング70bとで構成されている。また、現像ハウジング70内であって、感光体ドラム12からみて現像ロール71の背面下側には、感光体ドラム12の軸方向と略平行に配設される攪拌搬送部材としての一対のスクリューオーガ72,73が設けられている。なお、以下の説明では、現像ロール71から遠い側にあるスクリューオーガ72を第1のスクリューオーガ、現像ロール71に近い側にあるスクリューオーガ73を第2のスクリューオーガと呼ぶ。また、第1のスクリューオーガ72と、第2のスクリューオーガ73の間には、これら第1のスクリューオーガ72、第2のスクリューオーガ73を仕切る仕切り壁74が設けられている。この仕切り壁74は、下部ハウジング70aと一体的に形成されている。また、現像ロール71の下側には、回転可能に現像ロール71と所定距離をもって配設され、現像ロール71上の現像剤層厚さを規制する層規制ロール75が設けられている。
ここで、現像ロール71は、回転可能に配設される現像スリーブ71aと、現像スリーブ71aの内側に固定的に配設されると共に、内部には複数の磁極が配列される磁石ロール71bとを有している。現像スリーブ71aは、図示しないモータにより矢印方向に回転駆動されるようになっており、感光体ドラム12と対向する現像位置において感光体ドラム12と同方向に回転するようになっている。また、現像スリーブ71aは、例えばSUS等の金属にて構成されており、交流を重畳した直流バイアスからなる現像バイアスを印加する現像バイアス電源80が接続されている。なお、上述した層規制ロール75は、現像スリーブ71aと対向する層規制位置において現像スリーブ71aとは逆方向に回転するようになっている。
磁石ロール71bには、その外周面に沿って7極の磁極N1〜N4およびS1〜S3が形成されている。ここで、磁極N1(ピックアップ極)は、第2のスクリューオーガ73によって攪拌搬送される現像剤D(図示せず)を現像スリーブ71a上に吸着する機能を有している。磁極S1(トリミング極)は、対向配置される層規制ロール75との間に形成される間隙によって所定量の現像剤層を形成する機能を有している。また、磁極N2およびN3,S3(搬送極)は、現像スリーブ71a上に吸着された現像剤Dを現像スリーブ71aの回転に伴って搬送する。さらに、磁極S2(現像極)は、現像スリーブ71a上に吸着される現像剤Dを搬送すると共に、感光体ドラム12と対向する現像領域における現像剤Dの穂立ちを形成する機能を有している。そして、磁極N4(ピックオフ極)は、隣接する磁極N1(ピックアップ極)と共に反発磁界を形成し、現像スリーブ71a上に吸着された現像剤Dを現像スリーブ71aから剥離させる機能を有している。
また、第1のスクリューオーガ72は、図6に示すように、回転軸72aとその外周に螺旋状に取り付けられる羽根72bとを有しており、図中右側に向けて現像剤D(図示せず)を搬送するようになっている。一方、第2のスクリューオーガ73も、回転軸73aとその外周に螺旋状に取り付けられる羽根73bとを有しており、図中左側に向けて現像剤D(図示せず)を搬送するようになっている。なお、第1のスクリューオーガ72の回転軸72aおよび第2のスクリューオーガ72bの回転軸73aは、下部ハウジング70aに回転可能に支持されており、一方の端部は下部ハウジング70aよりも外部に突出して配置されている。そして、図示しない駆動機構によってこれら第1のスクリューオーガ72および第2のスクリューオーガ73が回転駆動されている。
さらに、下部ハウジング70a軸方向両端側には、仕切り壁74が存在しないことにより、第1のスクリューオーガ72と第2のスクリューオーガ73との間で現像剤D(図示せず)を受け渡すための連通口76(具体的には76a,76b)が設けられている。ここで、第1のスクリューオーガ72の現像剤搬送方向下流側すなわち連通口76a側には、羽根72bよりもピッチが短く且つ羽根72bとは逆向きの羽根72cが形成されており、第1のスクリューオーガ72によって搬送されてきた現像剤Dを連通口76aに向けて送り込めるようになっている。一方、第2のスクリューオーガ73の現像剤搬送方向下流側すなわち連通口76b側には、羽根73bよりもピッチが短く且つ羽根73bとは逆向きの羽根73cが形成されており、第2のスクリューオーガ73によって搬送されてきた現像剤Dを連通口76bに向けて送り込めるようになっている。なお、これら連通口76a,76bは、現像ロール71の軸方向両端部よりも外側に位置している。
また、現像ロール71との対向部よりも現像剤搬送方向下流側には、ドラムクリーナ16から送り込まれた回収トナーを現像器14内に搬入するための回収トナー搬入口(回収トナー搬入部)81が形成されている。本実施の形態では、回収トナー搬入口81が、第2のスクリューオーガ73の上部に設けられている。なお、黒の現像器14Kでは、黒のドラムクリーナ16Kから搬送される回収トナーの他、ベルトクリーナ25から搬送される回収トナーも、回収トナー搬入口81より搬入されることとなる。
さらに、回収トナー搬入口81よりも現像剤搬送方向下流側には、現像器14内で余剰となった現像剤Dを現像器14の外部に排出するための現像剤排出口(余剰現像剤排出部)82が形成されている。本実施の形態では、現像剤排出口82が、連通口76bの上部に設けられている。
そして、現像剤排出口82よりも現像剤搬送方向下流側であって、現像ロール71との対向部よりも現像剤搬送方向上流側には、現像剤ボトル17から供給される新たな現像剤Dを現像器14内に搬入するための現像剤搬入口(新現像剤搬入部)83が形成されている。
なお、これら回収トナー搬入口81、現像剤排出口82、現像剤搬入口83は、上部ハウジング70b(図5参照)に設けられている。
また、現像剤搬入口83よりも現像剤搬送方向下流側の下部ハウジング70aの壁面には、現像器14内における現像剤Dのトナー濃度を検知するトナー濃度検知センサ77が取り付けられている。トナー濃度検知センサ77としては、例えば透磁率センサ等を用いることができる。
次に、本実施の形態に係るプリンタ1の動作について説明する。図示しない原稿読み取り装置によって読み取られた原稿の色材反射光像や、図示しないパーソナルコンピュータ等にて形成された色材画像データは、例えばR(赤)、G(緑)、B(青)の各8ビットの反射率データとしてIPS50に入力される。IPS50では、入力された反射率データに対して、シェーディング補正、位置ズレ補正、明度/色空間補正、ガンマ補正、枠消しや色編集、移動編集等の各種画像編集等の画像処理が施される。画像処理が施された画像データは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の四色の色材階調データに変換され、ROS30に出力される。
ROS30では、入力された色材階調データに応じて、レーザダイオード(図示せず)から出射されたレーザ光(LB-Y,LB-M,LB-C,LB-K)を、f-θレンズ(図示せず)を介してポリゴンミラー31に出射している。ポリゴンミラー31では、入射されたレーザ光を各色の階調データに応じて変調し、偏向走査して、図示しない結像レンズおよび複数枚のミラーを介して画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kの感光体ドラム12に照射している。画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kの感光体ドラム12では、帯電器13によって例えば−550Vに帯電された表面が走査露光され、例えば−50Vの電位を有する静電潜像が形成される。形成された静電潜像は、各々の画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kの現像器14にて、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナー像として現像される。
画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kの感光体ドラム12上に形成されたトナー像は、一次転写ロール15により中間転写ベルト21上に順次転写される。このとき、黒のトナー像を形成する黒の画像形成ユニット11Kは、中間転写ベルト21の移動方向の最下流側に設けられ、黒のトナー像は、中間転写ベルト21に対して最後に転写される。
一方、シート搬送系40では、画像形成のタイミングに合わせてナジャーロール42が回転し、給紙装置41から所定サイズの記録用紙Pが供給される。フィードロール43により一枚ずつ分離された記録用紙Pは、搬送路44を経てレジストロール45に移送され、一旦、停止される。その後、トナー像が形成された中間転写ベルト21の移動タイミングに合わせてレジストロール45が回転し、記録用紙Pは、バックアップロール24および二次転写ロール46によって形成される二次転写位置に搬送される。二次転写位置にて下方から上方に向けて搬送される記録用紙Pには、圧接力および所定の電界を用いて、四色が重ね転写されたトナー像が副走査方向に順次、二次転写される。そして、トナー像が二次転写された記録用紙Pは、定着器29によって熱および圧力で定着処理を受けた後、排出ロール47によってプリンタ1の上部に設けられた排出トレイ48に排出される。なお、排出トレイ48にそのまま排出せずに、図示しない切り替えゲートによって記録用紙Pを両面用搬送ユニット49によって反転させることもできる。この反転された記録用紙Pをレジストロール45に搬送した後、前述と同様な流れによって、印刷されていない他の面について画像を形成することで、記録用紙Pの両面に画像を形成することが可能となる。
次に、現像器14の基本的な動作について説明する。
現像剤Dは、回転駆動される第1のスクリューオーガ72および第2のスクリューオーガ73により、現像ハウジング70内を攪拌されながら循環搬送される。この攪拌動作により、現像剤Dを構成するキャリアCおよびトナーTは互いに摩擦され、トナーTは摩擦により負極性に帯電する。また、クリーニング助剤Aは摩擦により正極性に帯電する。そして、攪拌搬送される現像剤Dが現像ロール71との対向部に搬送されると、磁石ロール71bに設けられた磁極N1の磁力により、現像剤Dの一部が現像ロール71側に転移し、現像スリーブ71a上に現像剤Dによる現像剤層が形成される。そして、この現像剤層は、回転駆動される現像スリーブ71aの回転に伴って搬送されていく。現像スリーブ71aにより搬送される現像剤層が層規制ロール75との対向部を通過する際、現像剤層の厚さは所定厚さに規制され、所定の搬送量となって感光体ドラム12と対向する現像ハウジング70の開口部に運ばれる。なお、層規制ロール75との対向部を通過できなかった現像剤Dは、重力および層規制ロール75の回転力によって現像ハウジング70内に戻される。現像スリーブ71aには、現像バイアス電源80により所定の現像バイアス(例えば直流−350Vにピークトゥピークが1kVの交流を重畳したもの)が印加されている。これにより、感光体ドラム12と最近接する現像領域において、現像スリーブ71a上の現像剤層より感光体ドラム12上の潜像形成領域(ROS30による書き込みが行われた領域)にトナーTが転移し、静電潜像を現像して可視像化する。また、トナーTと逆極性に帯電しているクリーニング助剤Aは、感光体ドラム12上の非潜像形成領域(ROS30による書き込みが行われなかった領域)に転移する。その後、現像ハウジング70の開口部を通過し現像を終了した現像剤層は現像スリーブ71a上に担持された状態でさらに搬送される。そして、現像スリーブ71a上の現像剤層は、磁極N4、N1間に形成される反発磁界によって現像ロール71から離脱して現像ハウジング70内に落下し、再び第1のスクリューオーガ72および第2のスクリューオーガ73によって攪拌搬送され、次の現像を待つこととなる。
次に、図7を参照しながら、現像器14内における現像剤Dの流れを説明する。なお、図7では、第1のスクリューオーガ72および第2のスクリューオーガ73の記載を省略し、現像剤Dの流れを矢印で示している。
トナー濃度検知センサ77で検知されるトナー濃度(現像剤DにおけるトナーTの濃度)が所定のレベル以下であると、対応する現像剤ボトル17(図1参照)から新たな現像剤Dが供給される。そして、現像剤搬入口83から新たな現像剤Dが搬入される。新たに搬入された現像剤Dは、既に現像ハウジング70内にあった現像剤Dと共に攪拌搬送されていく。
攪拌搬送される現像剤Dが現像ロール71との対向部に到達すると、現像剤Dの一部が現像ロール71に転移する。そして、感光体ドラム12(図5参照)との対向部を通過し、現像動作を終えた現像剤Dは現像ロール71から離脱する。現像ロール71に転移する現像剤Dと現像ロール71から離脱した現像剤Dとを比較すると、現像ロール71から離脱した現像剤Dでは、一部のトナーTが現像動作によって感光体ドラム12側に転移している分、現像剤DにおけるトナーTの濃度(トナー濃度)は低下している。したがって、現像ロール71との対向部を通過した直後の現像剤Dは、現像ロール71との対向部を通過する直前の現像剤よりも、トナー濃度が低下した状態となっている。
現像ロール71との対向部を通過した現像剤Dは、次に、回収トナー搬入口81の下部を通過する。回収トナー搬入口81からは、各色に対応したドラムクリーナ16にて回収された回収トナーが搬入される。なお、黒の現像器14Kの場合には、ベルトクリーナ25にて回収された回収トナーも搬入される。このような回収トナーが供給されることにより、トナー濃度は若干上昇する。
さらに、回収トナー搬入口81の下部を通過した現像剤Dは、次に、現像剤排出口82の下部を通過する。現像剤排出口82からは、現像剤搬入口83から新たな現像剤Dが供給されることにより余剰となった現像剤Dが排出される。ここで、余剰となった現像剤Dには、長期の使用に伴って劣化したキャリアCや、ドラムクリーナ16やベルトクリーナ25(黒の現像器14Kのみ)から搬送された回収トナー等が含まれる。
そして、現像剤排出口82の下部を通過した現像剤Dは、再び、現像剤搬入口83の下部に到達し、以後、上述した順序で、新たな現像剤Dの供給、現像、回収トナーの供給、余剰となった現像剤Dの排出、が行われていく。
ここで、回収トナー搬入口81より供給される回収トナーについて説明する。
本実施の形態に係るプリンタ1では、ドラムクリーナ16においてクリーニングブレード16aを使用している。この場合、感光体ドラム12とクリーニングブレード16aとの圧接部に、トナーTが堆積するトナーダムが形成されることになる。ここで、本実施の形態では、トナーTとして所謂球形トナーを使用しているため一次転写における高い転写効率を得ることができる。これは逆の観点からみれば、一次転写後に感光体ドラム12上に残る転写残トナーTの絶対量が非常に少ないことを意味する。転写残トナーTが少ないと、上述したトナーダムを形成するトナーTが交換されず、同じトナーTが長期間トナーダムとなって存在することになる。すると、トナーダムを形成するトナーTは、長期間にわたって圧力および摩擦による熱による影響を受けることになってしまい、トナーTの特性が劣化し、また、トナー同士が凝集する現象が生じてしまう。
また、本実施の形態で用いられる現像剤Dは、上述したように、キャリアC、トナーTおよびクリーニング助剤Aを含んでいる。そして、現像時において、負極性に帯電するトナーTは感光体ドラム12の潜像形成領域に転移し、正極性に帯電するクリーニング助剤Aは非潜像形成領域へと転移する。また、一次転写では、一次転写バイアスによりトナーTのほとんどは中間転写ベルト21に転写されるが、クリーニング助剤Aのほとんどは中間転写ベルト21に転写されない。したがって、一次転写後に感光体ドラム12上には、わずかの転写残トナーTおよびクリーニング助剤Aが残っていることになる。このクリーニング助剤Aは、感光体ドラム12とドラムクリーナ16に設けられたクリーニングブレード16aとの圧接部に到達し、クリーニング動作を補助する。また、感光体ドラム12とドラムクリーナ16との間で潤滑剤として機能し、感光体ドラム12の摩耗を抑制することで、感光体ドラム12を長寿命化するという効果がある。ただし、このような機能に寄与しないクリーニング助剤Aも少なからず存在し、転写残トナーTと共にドラムクリーナ16で回収されるものもある。したがって、ドラムクリーナ16で回収された回収トナー中には、通常よりも高濃度のクリーニング助剤Aが含まれていることになる。
なお、中間転写ベルト21には、上述したようにクリーニング助剤Aがほとんど転写されないため、ベルトクリーナ25から黒の現像器14Kに供給される回収トナーにおいて、クリーニング助剤Aが高濃度となることはほとんどない。ただし、ベルトクリーナ25でもクリーニングブレード25bが用いられているため、ベルトクリーナ25から黒の現像器14Kに供給される回収トナーにおいて、トナーTの凝集が生じ得る。
本実施の形態では、基本的に、ドラムクリーナ16やベルトクリーナ25からの回収トナーを現像器14において再利用することで、プリンタ1からの廃棄物の減少させている。ただし、現像器14内に存在する回収トナーの割合が増加すると、凝集したトナーTが存在する確率が高くなり、このような凝集したトナーTは転写時に中間転写ベルト21に転写されにくくなるために、画質欠陥を招くおそれがある。また、現像器14内に存在する回収トナーの割合が増加すると、現像剤Dにおけるクリーニング助剤Aの濃度が高くなり過ぎるために、現像特性の低下を招くおそれもある。
そこで、本実施の形態では、上述したように、現像ロール71との対向部を通過した現像後の現像剤Dにクリーニング助剤Aを多く含む回収トナーを供給した後、現像器14内に新たな現像剤Dが供給される前に、余剰となった現像剤Dを排出できるように構成している。そして、現像器14内に新たな現像剤Dを供給した後、現像に供することができるように構成している。このような構成を採用することで、廃棄する現像剤Dにおける回収トナーの割合を多くすることが可能になる。廃棄する現像剤Dにおける回収トナーの割合を多くすることにより、現像ロール71に転移し、実際に現像に供される現像剤Dにおける回収トナーの割合を低くすることができる。つまり、実際に現像に供される現像剤Dにおいて、凝集したトナーTや熱や圧力によりストレスを受けたトナーTが存在する確率を低くすることができる。また、実際に現像に供される現像剤D中におけるクリーンニング助剤Aの濃度が高くなるのを抑制することができる。
これにより、本実施の形態では、回収トナーを現像に再利用する構成を採用した場合においても、現像器14内の現像剤Dの劣化を抑制することができ、長期にわたって安定した現像性能を確保することができる。また、トリクル現像方式を採用しているため、長期の使用に伴って劣化したキャリアCを順次廃棄し、新たな現像剤Dの供給に伴ってフレッシュなキャリアCを導入することができるため、長期にわたって安定した現像性能を確保することができる。さらに、本実施の形態では、基本的には回収トナーを現像に再利用しているために、トータルでみたプリンタ1からの廃棄物(廃現像剤)の絶対量を少なくすることができ、回収ボトル60の交換周期を長期化させることができる。さらにまた、現像剤D中にクリーンニング助剤Aを含有させることにより、感光体ドラム12の摩耗を抑えることができ、感光体ドラム12の長寿命化を図ることができる。したがって、例えばサービスマンによるメンテナンス作業が必要となるメンテナンスインターバルを長期化することができる。
また、本実施の形態では、新たな現像剤Dが供給され、攪拌搬送されている状態であって、現像ロール71に供給される状態の現像剤Dにおけるトナー濃度の測定を行うようにした。したがって、現像時と略同じトナー濃度を測定すること可能となり、現像剤ボトル17からのトナー供給制御を的確に行うことができるため、現像器14内のトナー濃度を適正な範囲に設定することができる。
なお、本発明者は、上述したプリンタ1において、クリーニング助剤Aの濃度を通常の0.5%よりも高い1%に設定した現像剤Dを用い、印字比率5%の画像を10万枚連続してプリントアウトする実験を行った。この現像剤Dでは、通常よりも感光体ドラム12に転移するクリーニング助剤Aの量が多くなるため、回収トナーには多くのクリーニング助剤Aが混入している。また、クリーニングブレード16aを用いてクリーニングを行っているため、回収トナーが凝集する可能性もある。しかし、結果は、回収トナーの凝集に伴う画質欠陥の発生も抑制でき、また、クリーニング助剤Aであるステアリン酸亜鉛の蓄積に伴うかぶりなどの画質欠陥の発生もなかった。さらに、感光体ドラム12における感光層の摩耗を抑制できることを確認した。
<実施の形態2>
本実施の形態は、実施の形態1と略同様であるが、実施の形態1とは現像器14の構成が異なっている。なお、本実施の形態において、実施の形態1と同様のものについては、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
図8は、本実施の形態で用いられる現像器14の上面図である。なお、この現像器14の断面は、実施の形態1と同様、図5に示すものである。
本実施の形態では、現像ロール71との対向部よりも現像剤搬送方向下流側に、ドラムクリーナ16から送り込まれた回収トナーを現像器14内に搬入するための回収トナー搬入口81が形成されている。回収トナー搬入口81は、第2のスクリューオーガ73の上部に設けられている。なお、黒の現像器14Kでは、実施の形態1と同様に、黒のドラムクリーナ16Kから搬送される回収トナーの他、ベルトクリーナ25から搬送される回収トナーも、回収トナー搬入口81より搬入されることとなる。
また、回収トナー搬入口81よりも現像剤搬送方向下流側には、現像器14内で余剰となった現像剤Dを現像器14の外部に排出するための現像剤排出口82が形成されている。本実施の形態では、現像剤排出口82が、第2のスクリューオーガ73における現像剤搬送方向最下流側の上部であって連通口76bよりも手前側に設けられている。
さらに、本実施の形態では、現像ハウジング70を構成する下部ハウジング70aの第1のスクリューオーガ72側且つ連通口76b側の軸方向端部に、現像ハウジング70に連通接続されるサブハウジング78が形成されている。なお、現像ハウジング70とサブハウジング78との連通接続部は、現像ロール71との対向部よりも現像剤搬送方向上流側に設けられている。このサブハウジング78の上部には、現像剤ボトル17から供給される新たな現像剤Dを現像器14内に搬入するための現像剤搬入口83が形成されている。また、サブハウジング78には、第1のスクリューオーガ72が貫通配設されており、サブハウジング78内の第1のスクリューオーガ72の回転軸72aには、供給される新たな現像剤Dを現像ハウジング70内に搬送するための補助羽根72dが形成されている。
次に、図9を参照しながら、現像器14内における現像剤Dの流れを説明する。
トナー濃度検知センサ77で検知されるトナー濃度が所定のレベル以下であると、対応する現像剤ボトル17から新たな現像剤Dが供給される。そして、現像剤搬入口83から新たな現像剤Dが供給される。新たに供給された現像剤Dは、サブハウジング78から現像ハウジング70内に搬送され、既に現像ハウジング70内にあった現像剤Dと共に攪拌搬送されていく。
攪拌搬送される現像剤Dが現像ロール71との対向部に到達すると、現像剤Dの一部が現像ロール71に転移する。そして、感光体ドラム12(図5参照)との対向部を通過し、現像動作を終えた現像剤Dは現像ロール71から離脱する。現像ロール71に転移する現像剤Dと現像ロール71から離脱した現像剤Dとを比較すると、現像ロール71から離脱した現像剤Dでは、一部のトナーTが現像動作によって感光体ドラム12側に転移している分、現像剤DにおけるトナーTの濃度(トナー濃度)は低下している。したがって、現像ロール71との対向部を通過した直後の現像剤Dは、現像ロール71との対向部を通過する直前の現像剤Dよりも、トナー濃度が低下した状態となっている。
現像ロール71との対向部を通過した現像剤Dは、次に、回収トナー搬入口81の下部を通過する。回収トナー搬入口81からは、各色に対応したドラムクリーナ16にて回収された回収トナーが搬入される。なお、黒の現像器14Kの場合には、ベルトクリーナ25にて回収された回収トナーも搬入される。このような回収トナーが供給されることにより、トナー濃度は若干上昇する。
さらに、回収トナー搬入口81の下部を通過した現像剤Dは、次に、現像剤排出口82の下部を通過する。現像剤排出口82からは、現像剤搬入口83から新たな現像剤Dが供給されることにより余剰となった現像剤Dが排出される。
そして、現像剤排出口82の下部を通過した現像剤Dは、再び、現像ハウジング70とサブハウジング78との連通位置すなわち新たな現像剤Dの供給位置に到達し、以後、上述した順序で、新たな現像剤Dの供給、現像、回収トナーの供給、余剰となった現像剤Dの排出、が行われていく。
本実施の形態では、現像器14の現像ハウジング70の外部に設けられたサブハウジング78より新たな現像剤Dを供給するように構成した。ここで、新たな現像剤Dの供給は、現像器14内に回収トナーが供給され、且つ、現像器14内で余剰となった現像剤Dが排出された後とした。
このため、本実施の形態においても、実施の形態1と同様に、回収トナーを現像に再利用する構成を採用した場合においても、現像器14内の現像剤Dの劣化を抑制することができ、長期にわたって安定した現像性能を確保することができる。また、その他の効果についても同様である。
<実施の形態3>
本実施の形態は、実施の形態1と同様であるが、実施の形態1とは現像器14の構成が異なっている。なお、本実施の形態において、実施の形態1と同様のものについては、実施の形態1と同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
図10は、本実施の形態で用いられる現像器14の上面図である。なお、この現像器14の断面は、実施の形態1と同様、図5に示すものである。
本実施の形態では、現像ロール71との対向部よりも現像剤搬送方向下流側に、ドラムクリーナ16から送り込まれた回収トナーを現像器14内に搬入するための回収トナー搬入口81が形成されている。回収トナー搬入口81は、第2のスクリューオーガ73の上部に設けられている。なお、黒の現像器14Kでは、実施の形態1と同様に、黒のドラムクリーナ16Kから搬送される回収トナーの他、ベルトクリーナ25から搬送される回収トナーも、回収トナー搬入口81より搬入されることとなる。
また、本実施の形態では、現像ハウジング70の第1のスクリューオーガ72側且つ連通口76b側の軸方向と直交する方向の端部に、現像ハウジング70に連通接続されるサブハウジング79が形成されている。このサブハウジング79には、現像器14内で余剰となった現像剤Dを現像器14の外部に排出するための現像剤排出口82が形成されている。なお、本実施の形態では、現像ハウジング70とサブハウジング79との連通接続部に所定の高さの壁(図示せず)が設けられており、余剰となることでこの壁を乗り越えてきた現像剤Dが、現像剤排出口82より排出されるようになっている。
さらに、連通口76bおよび現像ハウジング70とサブハウジング79との連通接続部よりも現像剤搬送方向下流側であって、現像ロール71との対向部よりも現像剤搬送方向上流側には、現像剤ボトル17から供給される新たな現像剤Dを現像器14内に搬入するための現像剤搬入口83が形成されている。
次に、図11を参照しながら、現像器14内における現像剤Dの流れを説明する。
トナー濃度検知センサ77で検知されるトナー濃度が所定のレベル以下であると、対応する現像剤ボトル17から新たな現像剤Dが供給される。そして、現像剤搬入口83から新たな現像剤Dが供給される。新たに供給された現像剤Dは、サブハウジング78から現像ハウジング70内に搬送され、既に現像ハウジング70内にあった現像剤Dと共に攪拌搬送されていく。
攪拌搬送される現像剤Dが現像ロール71との対向部に到達すると、現像剤Dの一部が現像ロール71に転移する。そして、感光体ドラム12(図5参照)との対向部を通過し、現像動作を終えた現像剤Dは現像ロール71から離脱する。現像ロール71に転移する現像剤Dと現像ロール71から離脱した現像剤Dとを比較すると、現像ロール71から離脱した現像剤Dでは、一部のトナーTが現像動作によって感光体ドラム12側に転移している分、現像剤DにおけるトナーTの濃度(トナー濃度)は低下している。したがって、現像ロール71との対向部を通過した直後の現像剤Dは、現像ロール71との対向部を通過する直前の現像剤Dよりも、トナー濃度が低下した状態となっている。
現像ロール71との対向部を通過した現像剤Dは、次に、回収トナー搬入口81の下部を通過する。回収トナー搬入口81からは、各色に対応したドラムクリーナ16にて回収された回収トナーが搬入される。なお、黒の現像器14Kの場合には、ベルトクリーナ25にて回収された回収トナーも搬入される。このような回収トナーが供給されることにより、トナー濃度は若干上昇する。
さらに、回収トナー搬入口81の下部を通過した現像剤Dは、次に、現像ハウジング70とサブハウジング79との連通接続部近傍に到達する。このとき、新たな現像剤Dの供給により余剰となった現像剤Dは、この連通接続部に設けられた壁を乗り越えてサブハウジング79に搬入される。そして、サブハウジング79に搬入された現像剤Dは、現像剤排出口82から排出される。
一方、現像ハウジング70とサブハウジング79との連通接続部を通過し、現像ハウジング70内に残った現像剤Dは、再び、現像剤搬入口83の下部に到達し、以後、上述した順序で、新たな現像剤Dの供給、現像、回収トナーの供給、余剰となった現像剤Dの排出、が行われていく。
本実施の形態では、現像器14の現像ハウジング70の外部に設けられたサブハウジング79に現像器14内で余剰となった現像剤Dを供給するように構成した。ここで、余剰となった現像剤Dの排出は、現像器14内に回収トナーが供給された後であって、新たな現像剤Dが供給される前とした。
このため、本実施の形態においても、実施の形態1と同様に、回収トナーを現像に再利用する構成を採用した場合においても、現像器14内の現像剤Dの劣化を抑制することができ、長期にわたって安定した現像性能を確保することができる。また、その他の効果についても同様である。
なお、実施の形態1〜3では、タンデム型のカラー画像形成装置に適用する例について説明を行ったが、これに限られるものではなく、所謂4サイクル型のカラー画像形成装置や、モノクロ画像形成装置に適用することもできる。また、プリンタ1以外に、電子写真複写機やファクシミリ装置に適用することもできる。
本実施の形態が適用されるプリンタの概要を示す図である。 画像形成ユニットの構成を説明するための図である。 現像剤の構成を説明するための図である。 プリンタにおける現像剤の供給から廃棄までの流れを説明するための図である。 現像器の側部断面図である。 実施の形態1で用いられる現像器の上面図である。 実施の形態1で用いられる現像器内における現像剤の流れを説明するための図である。 実施の形態1で用いられる現像器の上面図である。 実施の形態1で用いられる現像器内における現像剤の流れを説明するための図である。 実施の形態1で用いられる現像器の上面図である。 実施の形態1で用いられる現像器内における現像剤の流れを説明するための図である。
符号の説明
1…プリンタ、10…画像プロセス系、11Y,11M,11C,11K…画像形成ユニット、12…感光体ドラム、13…帯電器、14…現像器、15…一次転写ロール、16…ドラムクリーナ、20…転写ユニット、25…ベルトクリーナ、60…回収ボトル、70…現像ハウジング、71…現像ロール、72…第1のスクリューオーガ、73…第2のスクリューオーガ、74…仕切り壁、75…層規制ロール、77…トナー濃度検知センサ、80…現像バイアス電源、81…回収トナー搬入口、82…現像剤排出口、83…現像剤搬入口、A…クリーニング助剤、C…キャリア、D…現像剤、T…トナー

Claims (13)

  1. トナーおよびキャリアを含む現像剤を担持し、潜像担持体上の静電潜像をトナーで現像する現像手段と、
    前記現像手段による現像を終了した現像剤に、前記潜像担持体に転移した後に回収された回収トナーを供給する回収トナー供給手段と、
    前記回収トナー供給手段により供給された前記回収トナーを含む現像剤の中から、廃棄対象となる現像剤を排出する現像剤排出手段と、
    前記現像剤排出手段により前記廃棄対象となる現像剤が排出された現像剤に、キャリアを含む新たな現像剤を供給する新現像剤供給手段と
    を含む現像装置。
  2. 現像剤におけるトナーの濃度を測定するトナー濃度検知手段をさらに含み、
    前記新現像剤供給手段は、前記トナー濃度検知手段によりトナーの濃度が所定の値以下であることが検知されたときに、新たな現像剤を供給することを特徴とする請求項1記載の現像装置。
  3. 前記トナー濃度検知手段は、前記新現像剤供給手段により供給された前記新たな現像剤を含む現像剤におけるトナーの濃度を検知することを特徴とする請求項1記載の現像装置。
  4. 前記現像剤は、前記潜像担持体の摩耗を抑制するための助剤をさらに含み、
    当該助剤は、前記トナーとは逆極性の帯電極性を有していることを特徴とする請求項1記載の現像装置。
  5. 像担持体との対向部に当該像担持体の軸方向に沿って現像用開口が形成され且つ内部にはトナーおよびキャリアを含む現像剤が収容される現像ハウジングと、
    前記現像ハウジングの前記現像用開口に面した箇所に配設され且つ当該現像ハウジング内に収容される現像剤を担持搬送する現像剤担持体と、
    前記現像ハウジングの内部に配設され且つ当該現像ハウジング内で現像剤を攪拌しながら循環搬送し、前記現像剤担持体に現像剤を供給する攪拌搬送部材と、
    前記現像剤担持体よりも前記攪拌搬送部材による現像剤搬送方向上流側に設けられ、前記現像ハウジング内にキャリアを含む新たな現像剤が搬入される新現像剤搬入部と、
    前記現像剤担持体よりも前記攪拌搬送部材による現像剤搬送方向下流側に設けられ、前記像担持体に転移した後に回収されたトナーが搬入される回収トナー搬入部と、
    前記回収トナー搬入部よりも前記攪拌搬送部材による現像剤搬送方向下流側であって前記新現像剤搬入部よりも前記攪拌搬送部材による現像剤搬送方向上流側に設けられ、前記現像ハウジング内で余剰となった現像剤が排出される余剰現像剤排出部と
    を含む現像装置。
  6. 前記現像剤は、前記潜像担持体の摩耗を抑制するための助剤をさらに含み、
    当該助剤は、前記トナーとは逆極性の帯電極性を有していることを特徴とする請求項5記載の現像装置。
  7. 前記トナーの形状係数が、100以上140以下であることを特徴とする請求項5記載の現像装置。
  8. 前記現像ハウジング内の現像剤におけるトナーの濃度を測定するトナー濃度検知センサをさらに含み、
    前記新現像剤搬入部には、前記トナー濃度検知センサによりトナーの濃度が所定の値以下であることが検知されたときに、新たな現像剤が搬入されることを特徴とする請求項5記載の現像装置。
  9. 潜像担持体に静電潜像を形成する潜像形成部と、
    前記潜像形成部によって前記潜像担持体に形成された静電潜像をトナーで現像する現像部と、
    前記現像部によって前記潜像担持体に現像されたトナーを記録材に転写する転写部と、
    前記転写部による転写の後に前記潜像担持体に残存するトナーを回収するクリーニング部とを備え、
    前記現像部は、
    トナーおよびキャリアを含む現像剤を担持し、前記潜像担持体上の静電潜像を当該トナーで現像する現像手段と、
    前記現像手段による現像を終了した現像剤に、前記クリーニング部にて回収された回収トナーを供給する回収トナー供給手段と、
    前記回収トナー供給手段により供給された前記回収トナーを含む現像剤の中から、余剰となった現像剤を排出する現像剤排出手段と、
    前記現像剤排出手段により前記余剰となった現像剤が排出された現像剤に、キャリアを含む新たな現像剤を供給する新現像剤供給手段と
    を含む画像形成装置。
  10. 前記クリーニング部は、前記潜像担持体に圧接配置されるブレード部材を備えることを特徴とする請求項9記載の画像形成装置。
  11. 前記現像剤は、前記クリーニング部による前記潜像担持体のクリーニングを補助するクリーニング助剤をさらに含み、
    当該クリーニング助剤は、前記トナーとは逆極性の帯電極性を有していることを特徴とする請求項9記載の画像形成装置。
  12. 現像剤におけるトナーの濃度を測定するトナー濃度検知手段をさらに含み、
    前記新現像剤供給手段は、前記トナー濃度検知手段によりトナーの濃度が所定の値以下であることが検知されたときに、新たな現像剤を供給することを特徴とする請求項9記載の画像形成装置。
  13. 前記トナーの形状係数が、100以上140以下であることを特徴とする請求項9記載の画像形成装置。
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