JP2007322707A - 現像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】現像剤の現像ローラへの供給量の変動を抑えて適正な現像処理を行い得るようにする。
【解決手段】ハウジング21内には、現像剤を攪拌しつつ上方へ向かわせる第2スパイラルフィーダ32と、第2スパイラルフィーダ32と平行に配設されて第2スパイラルフィーダ32から供給された現像剤を感光体ドラム121に供給する第1現像ローラ41と、現像剤の層厚を所定厚みに規制する層厚規制部材50と、層厚規制部材50の第2スパイラルフィーダ32と対向する面に設けられ、かつ、第1現像ローラ41へ向かう現像剤に対し第2スパイラルフィーダ32との間の形成された現像剤圧縮隙間27を通過させることにより圧縮処理を施すトナー圧縮部材60とが備えられ、現像剤圧縮隙間27は、現像剤の移動方向の上流側であるトナー通過隙間621が狭く、現像剤の移動方向の下流側であるトナーガイド空間613が隙間として広い二段構造を備えている。
【選択図】図3

Description

本発明は、複写機やファクシミリ装置、さらにはプリンタ等の画像形成装置への適用が好適な現像装置に関するものである。
従来、特許文献1に記載されているような現像装置が知られている。この現像装置は、電子写真方式が適用された画像形成装置に適用されるものであり、画像情報に基づく静電潜像が形成された感光体ドラムの周面にトナー(現像剤の一構成要素)を供給して当該周面にトナー像を形成させるようになっている。このトナー像は、感光体ドラムに向けて送り込まれた用紙に転写され、転写処理後の用紙は、所定の定着処理が施されたのち外部に排出されるようになっている。
かかる現像装置は、軸心回りに回転することによりトナーを攪拌するスパイラルオーガ(攪拌部材)と、このスパイラルオーガに平行に配され、スパイラルオーガから送り込まれたトナーを軸心回りの回転で感光体ドラムの周面に供給する現像ローラ(マグネットローラ)と、先端縁部が現像ローラの周面に対向した現像ローラの軸心方向に延びる層厚規制部材とが所定のハウジングに内装されることによって構成されている。そして、スパイラルオーガから現像ローラの周面に送り込まれるトナーは、層厚規制部材と現像ローラの周面との間の細い隙間を通過することにより層厚が薄く一定になるように規制された状態で感光体ドラムの周面に向かわせられるようになっている。
そして、層厚規制部材におけるスパイラルオーガと対向した面には、全長に亘って詰め部材が取り付けられ、この詰め部材によりスパイラルオーガ、層厚規制部材および現像ローラとの間に形成された、層厚規制部材を介して現像ローラの周面に供給される直前のトナーが通過する空間(プレスペース)を狭くすることが行われている。こうすることによって現像ローラの周面へトナーを供給するために必要な圧力を確保するようにスパイラルオーガの回転でプレスペースに送り込まれたトナーの圧力を所定の値に確保することができる。従って、トナーが層厚規制部材を介して現像ローラの周面に均一に供給されるため、結果として感光体ドラムの周面に形成されるトナー像に濃淡が出るような不都合の発生がある程度防止される。
特開2005−92092号公報
しかしながら、特許文献1に記載の現像装置にあっては、詰め部材は、略長尺の直方体状に形成され、長手方向に延びる角部がスパイラルオーガの周面に対向されているだけであるため、詰め部材のスパイラルオーガと対抗した角部の面が狭く、プレスペースにおけるトナーに対して十分な圧縮を行うことができず、トナーに必要な圧力を与えることが困難になる。その結果、現像ローラに供給するトナー量が変動し、これによって感光体ドラム上にスパイラルオーガのスクリュー形状が反映した異常画像が発生するというという問題点を有している。
本発明は、かかる従来の問題点を解消するためになされたものであり、現像剤に常に必要な圧力を付与した上で当該現像剤を現像ローラの周面へ送り込むことを可能とし、これによって現像剤の現像ローラへの供給量の変動を抑えることが可能な現像装置を提供することを目的としている。
請求項1記載の発明は、筐体内に装填された現像剤を静電潜像が形成された像担持体に向けて供給することにより当該像担持体の表面に前記静電潜像に沿った現像剤像を形成させる現像装置であって、前記筐体内には、軸心回りに回転しながら前記現像剤を攪拌しつつ上方へ向かわせる攪拌部材と、前記攪拌部材の上方位置に当該攪拌部材と平行に配設されて軸心回りに回転することにより前記攪拌部材から供給された現像剤を前記像担持体に供給する現像ローラと、前記攪拌部材から前記現像ローラへ向かう前記現像剤の層厚を所定厚みに規制する層厚規制部材と、前記層厚規制部材の前記攪拌部材と対向する面に設けられ、かつ、現像ローラへ向かう現像剤に対し攪拌部材との間の形成された隙間を通過させることにより圧縮処理を施す圧縮部材とが備えられ、前記隙間は、現像剤の移動方向の上流側が所定長を備えた狭い上流側トナー導入隙間と、この上流側トナー導入隙間の下流端から現像剤を前記層厚規制部材へ向かわせるガイド面を備えた広い下流側トナー導入隙間との二段構造を備えていることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、攪拌部材を軸心回りに回転させることにより筐体内に装填された現像剤は、攪拌されつつ上方へ向かい、圧縮部材と攪拌部材との間の隙間(以下、現像剤圧縮隙間という)を通って圧縮され、その後、一旦開放されてから層厚規制部材と現像ローラとの間を通り、所定厚みに設定された状態で現像ローラの周面に供給され、この現像ローラの現像剤が像担持体へ供給されることになる。
そして、圧縮部材と攪拌部材との間に形成された現像剤圧縮隙間は、現像剤の移動方向の上流側が所定長を備えた狭い上流側トナー導入隙間と、下流側が現像剤を層厚規制部材へガイドするガイド面を備えた広い下流側トナー導入隙間との二段構造を備えているため、攪拌部材の軸心回りの回転によって1段目の所定長の上流側トナー導入隙間を圧縮状態で通過する現像剤は、その道中において圧縮状態が継続され、これによって十分な圧縮が施された状態になる。そして、上流側トナー導入隙間を通過した現像剤は、下流側トナー導入隙間においてガイド面にガイドされつつ層厚規制部材へ向けて圧縮状態が維持されたまま円滑に送り込まれるため、従来のように不十分な圧縮状態で層厚規制部材へ向かうような不都合が生じることがない。
従って、現像剤は、常に必要な圧力が確保された状態で層厚規制部材を介して現像ローラの周面に供給されるため、現像ローラ周面での現像剤を常に均一に維持することが可能になり、これによって像担持体における異常画像の発生が有効に防止される。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記圧縮部材は、その上流端と前記攪拌部材の軸心とを結ぶ直線と、その二段の上段側の下流端と前記攪拌部材の軸心とを結ぶ直線とにより形成される角度が20°以上でかつ80°以下であることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、圧縮部材の上流端と攪拌部材の軸心とを結ぶ直線と、圧縮部材の二段の上段側の下流端と攪拌部材の軸心とを結ぶ直線とにより形成される角度(以下、有効角度という)を20°以上でかつ80°以下に設定することにより、現像剤は、攪拌部材の回転に応じて圧縮部材と攪拌部材との間の現像剤圧縮隙間で適正に圧縮されて必要な圧力が付与されているため、適正な状態で現像ローラへ供給される。因みに、かかる知見は、多くの試験を行うことによって見出されたものである。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、前記現像ローラは、内部に磁極が形成された第1現像ローラであり、前記像担持体へは、この第1現像ローラの下流側に対向配置された第2現像ローラを介して現像剤が供給されることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、攪拌ローラから層厚規制部材を介して現像ローラの周面に供給された現像剤は、さらに内部に磁極が形成された第1現像ローラの周面から第2現像ローラの周面を介して像担持体へ供給されるため、現像剤は、これら第1および第2現像ローラによって層厚みのさらなる平準化が進み、良好な状態で像担持体に供給される。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明において、前記攪拌部材は、軸心回りに回転可能な軸回りにスパイラルフィンが同心で切れ目なく設けられたスパイラルフィーダであることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、攪拌部材の軸心回りの回転によって軸心方向に切れ目のないスパイラルフィンが筐体内の現像剤に対し均等に作用するため、現像剤が圧縮部材の長手方向で偏った状態で現像ローラに供給されてしまうような不都合の発生が有効に防止される。
請求項1記載の発明によれば、圧縮部材と攪拌部材との間に形成された現像剤圧縮隙間は、現像剤の移動方向の上流側が狭い所定長を有する上流側トナー導入隙間と、層厚規制部材へ向かうガイド面を備えた下流側トナー導入隙間との二段構造を備えているため、現像剤は、攪拌部材の軸心回りの回転によって1段目の上流側トナー導入隙間で十分な圧縮状態を確保することができる。また、上流側トナー導入隙間を通過した現像剤を、十分な圧縮状態が維持されたまま2段目の下流側トナー導入隙間のガイド面のガイドにより円滑に層厚規制部材へ向かわせることができる。
従って、現像剤は、常に必要な圧力が確保された状態で層厚規制部材を介して現像ローラの周面に供給されるため、現像ローラ周面での現像剤を常に均一に維持することが可能になり、これによって像担持体における異常画像の発生を有効に防止することができる。
請求項2記載の発明によれば、圧縮部材の上流端と攪拌部材の軸心とを結ぶ直線と、圧縮部材の下流端と攪拌部材の軸心とを結ぶ直線とにより形成される有効角度を20°以上でかつ80°以下に設定しているため、現像剤は、攪拌部材の回転に応じて圧縮部材と攪拌部材との間の現像剤圧縮隙間で適正に圧縮されて必要な圧力が付与され、これによって当該現像剤を適正な状態で現像ローラへ供給することができる。
請求項3記載の発明によれば、攪拌ローラから層厚規制部材を介して現像ローラの周面に供給された現像剤は、さらに内部に磁極が形成された第1現像ローラの周面から第2現像ローラの周面を介して像担持体へ供給されるため、現像剤は、これら第1および第2現像ローラによって層厚みのさらなる平準化が進み、これによって現像剤を良好な状態で像担持体に供給することができる。
請求項4記載の発明によれば、攪拌部材の軸心回りの回転によって軸心方向に切れ目のないスパイラルフィンが筐体内の現像剤に対し均等に作用するため、現像剤が圧縮部材の長手方向で偏った状態で現像ローラに供給されてしまうような不都合の発生を有効に防止することができる。
まず、本発明に係る現像装置が適用されたプリンタの内部構造の概要について図1を基に説明する。図1は、プリンタの内部構造の一実施形態を説明するための正面断面視の説明図である。図1に示すように、本実施形態に係るプリンタ(画像形成装置)10は、箱形を呈した装置本体11内にコンピュータ等の外部機器から伝送された画像情報に基づき画像を形成する画像形成部12と、この画像形成部12によって形成され、用紙Pに転写された画像に定着処理を施す定着部13と、転写用の用紙を貯留する用紙貯留部14とが内装されているとともに、当該装置本体11の上部に定着処理後の用紙Pが排出される用紙排出部15が形成されることによって基本構成されている。
前記装置本体11の上面適所には、用紙Pの出力条件等を入力操作するための図略の操作パネルが設けられている。この操作パネルには、図略の電源キーやスタートボタン、さらには出力条件を入力するための各種のキー等が設けられている。
前記画像形成部12は、用紙貯留部14から給紙された用紙Pにトナー画像を形成させるものであり、本実施形態では、上流側(図1における紙面の右側)から下流側へ向けて順次配設された、マゼンタ色の現像剤を用いるマゼンタ用ユニット12Mと、シアン色の現像剤を用いるシアン用ユニット12Cと、イエロー色の現像剤を用いるイエロー用ユニット12Yと、ブラック色の現像剤を用いるブラック用ユニット12Kとが備えられている。
そして、前記各ユニット12M,12C,12Y,12Kには、感光体ドラム(像担持体)121および現像装置20がそれぞれ備えられている。感光体ドラム121は、周面に静電潜像およびこの静電潜像に沿ったトナー像(可視像)を形成させるためのものであり、周面に強靱で耐摩耗性に優れた極めて平滑なアモルファスシリコン層が積層され、これによってこれらの像を形成させるのに適したものになっている。そして、各感光体ドラム121は、図1において反時計方向へ向けて回転しつつ対応した現像装置20から現像剤の供給を受けるようになっている。各現像装置20には、装置本体11の前面側(図1の紙面の表側)に配設された図略のトナーカートリッジから現像剤が補給されるようになっている。
なお、本実施形態においては、現像剤としてトナーとキャリアとからなる、いわゆる2成分系のものが採用されている。トナーは、着色剤、電荷制御剤およびワックス等の添加剤をバインダー樹脂中に分散させた粒径が6〜12μmの微粉体である。これに対してキャリアは、磁鉄鉱(Fe)等の粒径が60〜200μmの磁性粒子であり、トナーを帯電させるために使用される。そして、トナーは、図略のトナーカートリッジから現像装置20に適宜補給される消耗品であるのに対し、キャリアは、予め所定量が現像装置20内に装填されており、消耗することなく循環使用されるのが一般的である。
各感光体ドラム121の直下位置には帯電装置122がそれぞれ設けられているとともに、各帯電装置122のさらに下方位置には露光装置123が設けられている。そして、各感光体ドラム121は、前記帯電装置122によって周面が一様に帯電され、コンピュータ等から入力された画像データに基づく各色に対応したレーザー光が前記各露光装置123から帯電後の感光体ドラム121の周面に照射されることにより、各感光体ドラム121の周面に静電潜像が形成されるようになっている。かかる静電潜像に現像装置20から現像剤が供給されることにより、感光体ドラム121の周面にトナー像が形成されるようになっている。
感光体ドラム121の上方位置には、当該各感光体ドラム121に当接するように駆動ローラ124aおよび従動ローラ124b間に張設された転写ベルト124が設けられている。この転写ベルト124は、各感光体ドラム121に対応して設けられた転写ローラ125によって感光体ドラム121の周面に押し付けられた状態で各感光体ドラム121と同期しながら駆動ローラ124aと従動ローラ124bとの間を周回するようになっている。
従って、転写ベルト124が周回することによりその表面に対しマゼンタ用ユニット12Mの感光体ドラム121によるマゼンタトナーのトナー像の転写が行なわれ、ついで転写ベルト124の同一位置にシアン用ユニット12Cの感光体ドラム121によるシアントナーのトナー像の転写が重ね塗り状態で行なわれ、ついで転写ベルト124の同一位置にイエロー用ユニット12Yの感光体ドラム121によるイエロートナーのトナー像の転写が重ね塗り状態で行なわれ、最後のブラック用ユニット12Kの感光体ドラム121によるブラックトナーのトナー像の転写が重ね塗り状態で行なわれ、これによって転写ベルト124の表面にカラーのトナー像が形成される。この転写ベルト124の表面に形成されたカラーのトナー像が用紙貯留部14から搬送されてきた用紙Pに転写されることになる。
そして、各感光体ドラム121の図1における左方位置には当該感光体ドラム121の周面の残留トナーを除去して清浄化するクリーニング装置126が設けられている。クリーニング装置126によって清浄化処理された感光体ドラム121の周面は、新たな帯電処理のために帯電装置122へ向かうことになる。
クリーニング装置126で感光体ドラム121の周面から取り除かれた廃トナーは、所定の経路を通って図略のトナー回収ボトルに回収され、貯留されるようになっている。
画像形成部12の図1における左方位置には、上下方向に延びる用紙搬送路111が形成されている。この用紙搬送路111には、適所に搬送ローラ対112が設けられ、用紙貯留部14からの用紙がこの搬送ローラ対112の駆動で駆動ローラ124aに掛け回されている転写ベルト124へ向けて搬送されるようになっている。かかる用紙搬送路111には、駆動ローラ124aと対向した位置に転写ベルト124の表面と当接した第2転写ローラ113が設けられ、用紙搬送路111を搬送されつつある用紙Pが転写ベルト124と第2転写ローラ113とに押圧挟持されることによって転写ベルト124上のトナー像が当該用紙Pに転写されるようになっている。
前記定着部13は、画像形成部12で転写された用紙上のトナー像に対し定着処理を施すものであり、内部に加熱源である通電発熱体を備えた加熱ローラ131と、図1における左方でこの加熱ローラ131と対向配置された定着ローラ132と、この定着ローラ132および前記加熱ローラ131間に張設された定着ベルト133と、この定着ベルト133を介して前記定着ローラ132と対向配置された加圧ローラ134とを備えて構成されている。
そして、前記転写ベルト124と第2転写ローラ113との間のニップ部を通過することにより転写ベルト124のトナー像が転写された状態で定着部13へ供給された用紙Pは、加圧ローラ134と高温の定着ベルト133との間を通過しながら定着ベルト133からの熱を得て定着処理が施されるようになっている。
定着処理の完了したカラー画像付の用紙Pは、定着部13の上部から延設された排紙搬送路114を通って装置本体11の頂部に設けられた用紙排出部15の排紙トレイ151へ向けて排出されることになる。
前記用紙貯留部14は、装置本体11の図1における右側壁に開閉自在に設けられた手差しトレイ141と、装置本体11内における露光装置123より下方位置に挿脱可能に装着された用紙トレイ142とを備えて構成されている。用紙トレイ142には用紙束が貯留されるようになっている。
前記手差しトレイ141は、用紙Pを1枚ずつ手差し操作で画像形成部12へ向けて給紙するためのものであり、普段は装置本体11の右壁面に収納されているが、手差しで給紙するときのみ、図1に示すように、壁面から引き出されて手差し給紙に供されるようになっている。
前記用紙トレイ142は、上面が全面開口の箱体を備えて構成され、複数枚の用紙Pが積層されてなる用紙束P1が貯留可能になっている。かかる用紙トレイ142に貯留された用紙束P1の最上位の用紙Pは、下流端(図1における左端)の上面が用紙束P1からピックアップローラ143の駆動で用紙搬送路111へ向けて繰り出されるようになっており、1枚ずつ繰り出され用紙Pが搬送ローラ対112の駆動で用紙搬送路111を通って画像形成部12における第2転写ローラ113と転写ベルト124との間のニップ部へ向けて送り込まれるようになっている。
図2は、本発明に係る現像装置の一実施形態を示す斜視図であり、図3は、図2のA−A線断面図である。また、図4は、図2に示す現像装置の内部構造を説明するための斜視図である。なお、図2〜図4においてX−X方向を左右方向、Y−Y方向を前後方向といい、特に−X方向を左方、+X方向を右方、−Y方向を前方、+Y方向を後方という。
図2〜図4に示すように、第1実施形態の現像装置20は、前後方向に長尺のハウジング(筐体)21の中に現像剤を攪拌するトナー攪拌部30と、このトナー攪拌部30によって攪拌処理されたトナーを感光体ドラム121(図1)の周面に向けて供給するトナー供給部40と、このトナー供給部40と前記トナー攪拌部30との間に介設された層厚規制部材50と、この層厚規制部材50と前記トナー攪拌部30との間において層厚規制部材50に固定された、トナー攪拌部30からトナー供給部40へ向かう現像剤を圧縮して圧力を付与するトナー圧縮部材60とを備えている。
前記ハウジング21は、図2に示すように、前記トナー攪拌部30が装着される下部ハウジング22と、この下部ハウジング22の上部に設けられた、前記トナー供給部40が装着される上部ハウジング23とからなる2段構造で構成されている。かかるハウジング21の後端部には、図略の駆動モータから駆動力をトナー攪拌部30およびトナー供給部40に伝達するギヤ機構を収納するためのギヤ機構収納部24が形成されている。
前記下部ハウジング22は、前端部が上部ハウジング23の前端部より若干前方に向けて突設され、この前方に突設された部分の上面に図略のトナーカートリッジからの現像剤を受け入れるためのトナー受け入れ開口221が設けられているとともに、このトナー受け入れ開口221を開閉可能に閉止する開閉蓋222が設けられている。
前記開閉蓋222は、トナーカートリッジが装置本体11に装着される前は閉止されている一方、トナーカートリッジが装置本体11に装着されることによる所定の操作レバーの押圧で開放され、これによってトナーカートリッジからの現像剤がトナー受け入れ開口221を介して下部ハウジング22内に供給されるようになっている。
また、前記上部ハウジング23には、図3に示すように、左壁面に所定の上下寸法で前後方向に長尺に形成された、前記感光体ドラム121の周面と対向するトナー供給開口231が開口され、上部ハウジング23内に送り込まれた現像剤は、トナー供給部40の駆動によりトナー供給開口231を介し感光体ドラム121の周面へ供給されるようになっている。
前記トナー攪拌部30は、図3および図4に示すように、下部ハウジング22内の右方位置で前後方向に延びた第1フィーダ軸311回りに駆動回転する第1スパイラルフィーダ31と、下部ハウジング22内における第1スパイラルフィーダ31の左方位置で隔壁25を介して平行に配設され、第2フィーダ軸321回りに駆動回転する第2スパイラルフィーダ(攪拌部材)32とを備えている。第1フィーダ軸311の周面には、等周期で長手方向に延びる切れ目のない第1スパイラルフィン312が同心で設けられているとともに、第2フィーダ軸321の周面にも同様の第2スパイラルフィン322が設けられている。そして、前記トナー受け入れ開口221を介して下部ハウジング22内に供給された現像剤は、第1スパイラルフィーダ31の第1フィーダ軸311回りの駆動回転によって後方に向かって搬送されるようになっている。
一方、前記隔壁25には、その後端および前端に連絡開口251がそれぞれ設けられ、第1スパイラルフィーダ31の駆動で下部ハウジング22内の隔壁25の右側の空間を後方に向けて搬送された現像剤は、後方の連絡開口251を通って隔壁25の左側の空間に搬入される。ここで現像剤は、第2スパイラルフィーダ32の第2フィーダ軸321回りの時計方向に向かう駆動回転により前方に向けて搬送されつつ、一部が下部ハウジング22の隔壁25の左側と上部ハウジング23との間に形成された前後方向に長尺の汲み上げ空間26(図3)へ供給される。
そして、汲み上げ空間26へ供給された現像剤は、トナー圧縮部材60と第2スパイラルフィーダ32との間の現像剤圧縮隙間27、この現像剤圧縮隙間27の上部の現像剤に必要な圧力を保持させる圧力空間28および層厚規制部材50を介して上部ハウジング23内のトナー供給部40へ向けて汲み上げられる。一方、トナー供給部40へ汲み上げられなかった残部の現像剤は、前方の連絡開口251を通って隔壁25の右側の空間に戻され循環搬送されるようになっている。
前記トナー供給部40は、トナー攪拌部30の駆動で下部ハウジング22内から上部ハウジング23内へ汲み上げられた現像剤を感光体ドラム121へ供給するためのものである。かかるトナー供給部40は、上部ハウジング23の右方で前記第2スパイラルフィーダ32と対向配置された前後方向に延びる第1現像ローラ41と、この第1現像ローラ41の左斜め上方で当該第1現像ローラ41と平行に、かつ、周面同士が僅かな隙間を介して互いに対向するように配設された第2現像ローラ42とを備えている。
前記第1現像ローラ41は、上部ハウジング23の前後の壁を貫通した第1ローラ軸411回りに同心で一体回転可能に軸支されている一方、前記第2現像ローラ42は、後述する前後一対の軸受けアーム431(図4)の上端部間に架設された第2ローラ軸421回りに同心で回転可能に軸支されている。前記軸受けアーム431は、その下端部が回動可能に前記第1ローラ軸411に外嵌されている。
そして、第1現像ローラ41は、後述のスリーブ41aが図略の駆動モータの駆動でギヤ機構収納部24内の図略のギヤ機構を介して第1ローラ軸411へ伝達されることにより第1ローラ軸411回りに時計方向に向けて一体回転するとともに、前記第2現像ローラ42は、この第1現像ローラ41の回転に前記図略のギヤ機構を介して従動し、第2ローラ軸421回りに時計方向に向けて回転するようになっている。
前記第1現像ローラ41は、周面に形成された薄層で、かつ、非磁性の例えばアルミニウム等からなる筒状のスリーブ41aと、このスリーブ41aが外嵌される円筒状磁石体41bとからなっている。前記スリーブ41aは、第1ローラ軸411と同心で一体回転可能であるのに対し、円筒状磁石体41bは、ハウジング21に固定され、これによってスリーブ41aが回転しても回転しないようになっている。
かかる円筒状磁石体41bの各磁極のピークの位置を図3に示す。そして、円筒状磁石体41bには、第1ローラ軸411から第2現像ローラ42に向けて形成された第1N極N1と、第1ローラ軸411から略垂直に上方に向けて形成された第1S極S1と、この第1S極S1の直右方に第1ローラ軸411から上方に向かって右方に斜めに形成された第2N極N2と、第1ローラ軸411から略水平に右方に向けて形成された第2S極S2と、第1ローラ軸411から略垂直に下方に向けて形成された第3S極S3と、第2フレーム板411から下方に向かって左方へ斜めに形成された第3N極N3と、第1ローラ軸411から左方へ向けて略水平に形成された第4S極S4とがそれぞれ設定されている。
そして、前記スリーブ41aが第1ローラ軸411回りの時計方向に向かう回転により、第3S極S3の位置でスリーブ41aの周面へ汲み上げられた現像剤は、第3N極N3極の位置で圧力空間28へ搬送され、引き続き層厚規制部材50を通過して層厚が規制された状態になる。この層厚の規制された現像剤は、第4S極S4の位置を介して第2現像ローラ42と対向した第1N極N1の位置へ搬送され、ここで第1N極N1と対抗した第2現像ローラ42の対抗極に吸引され、これによって第2現像ローラ42の周面にトナー層が形成される。このトナー層は、第2現像ローラ42の第2ローラ軸421回りの回転により感光体ドラム121との対向位置まで運ばれ、ここで感光体ドラム121の周面に供給される。なお、本実施形態においては、第2現像ローラ42に磁極が形成されているが、特に磁極を形成させなくてもよい。
そして、第1N極N1の位置でスリーブ41aの周面から第2現像ローラ42の周面に吸着されなかったトナーを含む現像剤は、感光体ドラム121に供給されなかった第2現像ローラ42上のトナーを磁気ブラシで摺擦して回収しつつスリーブ41aの時計方向への回転により、第1S極S1、第2N極N2および第2S極S2の位置を通って下部ハウジング22の隔壁25の左側に回収される。この場合、本実施形態においては、第2S極S2と第3S極S3との間を広く確保し、これによって第2および第3S極S2,S3間に無磁極領域を形成させるようにしているため、第4S極S4を通過した現像剤は、磁力の影響を受けることなくスリーブ41aの周面から容易に剥がれ落ちる。
なお、第2および第3S極S2,S3間の距離を十分に広く確保し得ない場合であっても、第2および第3S極S2,S3間に位置した現像剤は、同極間に形成された反発磁界に誘導されてスリーブ41aの周面から容易に剥がれ落ちる。
そして、第2ローラ軸421の両端部には、第2現像ローラ42の両端部を覆ったシール部材422がそれぞれ相対回転可能に外嵌され、これによって第2現像ローラ42の周面に保持されている現像剤が当該周面から外方に向けて漏洩することを防止するようにしている。
ところで、本実施形態においては、現像装置20は、前方から装置本体11に対し挿脱可能になっている。従って、現像装置20を装置本体11に対して挿脱操作するに際し、前記シール部材422が感光体ドラム121の周面と干渉するのを防止するべく、第2現像ローラ42を感光体ドラム121に対して離接させるための離接機構43が設けられている。すなわち、この離接機構43は、現像装置20を装置本体11に対して着脱するに際し現像ローラ42を、図3に二点鎖線で示す離間位置S2に位置設定する一方、現像装置20が装置本体11に装着された状態で、図3に実線で示す近接位置S1に位置設定するようになされている。
かかる離接機構43は、第1ローラ軸411および現像ローラ軸421の双方にそれぞれ外嵌された前後方向一対の軸受けアーム431と、軸受けアーム431の下端部間に架設された架設杆432とを備え、この架設杆432を前後動させることによる軸受けアーム431の第1ローラ軸411回りの正逆回動によって第2現像ローラ42が近接位置S1と離間位置S2との間で姿勢変更し得るようになっている。そして、架設杆432の前後動は、ハウジング21の前端部に設けられた操作桿433(図2)を操作することにより行われるようになっている。
前記層厚規制部材50(図3)は、先端(右端)縁部が第1現像ローラ41の軸心に向いた状態で下部ハウジング22の左側板223と、上部ハウジング23の左側板232とに挟持されて固定されている。かかる層厚規制部材50の先端縁部と第1現像ローラ41の周面との間には層厚規制隙間51が形成されている。そして、圧力空間28内の現像剤は、第2スパイラルフィーダ32の第2フィーダ軸321回りの時計方向へ向かう回転および第1現像ローラ41の第1ローラ軸411回りの時計方向へ向かう回転に誘導されてこの層厚規制隙間51を通過し、第1現像ローラ41の周面に所定の層厚で付着して上部ハウジング23内に供給される。この第1現像ローラ41の周面に付着した現像剤は、第2ローラ軸421回りに時計方向に回転している第2現像ローラ42の周面を介して感光体ドラム121の周面に供給される。
図5は、トナー圧縮部材60の一実施形態を示す部分拡大図である。なお、図5におけるXおよびYによる方向表示は、図2の場合と同様(Xは左右方向(−X:左方、+X:右方)、Yは前後方向(−Y:前方、+Y:後方))である。トナー圧縮部材60は、汲み上げ空間26から現像剤圧縮隙間27を介して圧力空間28に供給される現像剤に必要な圧力を与えるものであり、図5に示すように、下部ハウジング22の左側板223を挟んで下部で前記層厚規制部材50と対向するように左側板223に固定されている。
かかるトナー圧縮部材60は、前後長が第1現像ローラ41の前後長と略同じ長さに設定され、端面視で逆台形状を呈した逆台形ブロック61と、この逆台形ブロック61の下面側に前記第2スパイラルフィーダ32と対向するように付設された端面視が略矩形状の付設ブロック62とを備えている。
前記逆台形ブロック61は、略右半分の部分の下面側に左右方向の略中央部から右方に向かって先上がりに設定されて層厚規制部材50の層厚規制隙間51へ向かうた前後方向の全長に亘って延びるガイド面611が形成され、このガイド面611によって圧力空間28に所要量の現像剤を収容し得るとともに、圧力空間28内の現像剤(特に現像剤圧縮隙間27内の現像剤)は、このガイド面611に誘導されることによって層厚規制隙間51へ向かい易くなっている。
前記付設ブロック62は、左右幅寸法が前記逆台形ブロック61の下面612の左右幅寸法と略同一に設定された上で当該下面612に固定されている。かかる付設ブロック62は、厚み寸法が第2スパイラルフィーダ32の第2スパイラルフィン322と干渉しないように設定され、これによって付設ブロック62の下面と第2スパイラルフィーダ32の周面との間に汲み上げ空間26内の現像剤を圧力空間28へ導くためのトナー通過隙間621が形成されている。
また、圧力空間28内における逆台形ブロック61のガイド面611と第2スパイラルフィーダ32の周面との間には、圧力空間28内の現像剤を層厚規制隙間51へガイドするトナーガイド空間613が形成されている。当然のことながら、現像剤が通過する隙間としてトナー通過隙間621の方がトナーガイド空間613より狭くなっている。
すなわち、本発明に係る前記現像剤圧縮隙間27は、狭い隙間で、かつ、所定長を有するトナー通過隙間621と、広い隙間であるトナーガイド空間613との二段構造になっている。かかる二段構造が採用されることにより、汲み上げ空間26内の現像剤は、第2スパイラルフィーダ32の軸心回りの時計方向に向かう回転によってまず汲み上げ空間26を通過させられ、引き続き所定長を有するトナーガイド空間613を通って層厚規制隙間51へ向かうことになる。そして、トナー通過隙間621を通過するときの現像剤は、圧縮状態が継続され、確実な圧縮状態が維持された状態でトナーガイド空間613に導かれるため、結果としてトナーガイド空間613内の現像剤は、長手方向の全長に亘って均等に層厚規制隙間51へ向かうに必要な圧力を保持した状態になる。しかも、トナーガイド空間613では、ガイド面611にガイドされつつ円滑に層厚規制隙間51へ向かうため、層厚規制部材50の長手方向で層厚規制隙間51を通過する現像剤の通過量がばらつくような不都合が生じず、結果として第2現像ローラ42上のトナー層が均一に形成され、トナーが感光体ドラム121へ適正に供給されることになる。
そして、トナー圧縮部材60は、当該トナー圧縮部材60の上流端C1(付設ブロック62の左端下部の角部)と第2スパイラルフィーダ32の軸心Oとを結ぶ直線L1と、トナー圧縮部材60の下流端C2(逆台形ブロック61の右端下部の角部)と第2スパイラルフィーダ32の軸心Oとを結ぶ直線L2とにより形成される角度である有効角αが、20°以上で、かつ、80°以下(20°<α<80°)になるように設定されている。有効角αをこのような範囲に設定したのは、有効角度が80°を超えると、現像剤の汲み上げ空間26内における対流(現像剤が攪拌部材の回転によって互いに混練されつつ循環するように流通すること)が阻害されたり、トナー通過隙間621の下流端から出た現像剤の層厚規制隙間51を介した上部ハウジング23内への汲み上げが阻害されたる一方、有効角度が20°未満であると、現像剤に十分な圧力を付与することができなくなるため、有効角度を20°以上で、かつ、80°未満に設定している。因みに、かかる知見は、多くの実地試験を行うことによって見出されたものである。
以上詳述したように、本発明に係る現像装置20は、ハウジング21内に装填された現像剤を静電潜像が形成された感光体ドラム121に向けて供給することにより当該感光体ドラム121の表面に静電潜像に沿ったトナー像を形成させるものである。
そして、ハウジング21内には、軸心回りに回転しながら現像剤を攪拌しつつ上方へ向かわせる第2スパイラルフィーダ32と、第2スパイラルフィーダ32の上方位置に当該第2スパイラルフィーダ32と平行に配設されて軸心回りに回転することにより第2スパイラルフィーダ32から供給された現像剤を感光体ドラム121に供給する第1現像ローラ41と、第2スパイラルフィーダ32から第1現像ローラ41へ向かう現像剤の層厚を所定厚みに規制する層厚規制部材50と、層厚規制部材50の第2スパイラルフィーダ32と対向する面に設けられ、かつ、第1現像ローラ41へ向かう現像剤に対し第2スパイラルフィーダ32との間の形成された現像剤圧縮隙間27を通過させることにより圧縮処理を施すトナー圧縮部材60とが備えられている。
かかる構成によれば、第2スパイラルフィーダ32を軸心回りに回転させることによりハウジング21内に装填された現像剤は、攪拌されつつ汲み上げ空間26から上方へ向かい、トナー圧縮部材60と第2スパイラルフィーダ32との間の現像剤圧縮隙間27を通って圧縮され、その後、圧力空間28一旦開放されてから層厚規制部材50と第1現像ローラ41との間を通り、所定厚みに設定された状態で第1現像ローラ41の周面に供給され、この第1現像ローラ41の現像剤が感光体ドラム121へ供給されることになる。
そして、トナー圧縮部材60と第2スパイラルフィーダ32との間に形成された現像剤圧縮隙間27は、現像剤の移動方向の上流側が所定長を備えた狭いトナー通過隙間621と、下流側が現像剤を層厚規制部材50へガイドするガイド面611を備えた広いトナーガイド空間613との二段構造を備えているため、第2スパイラルフィーダ32の軸心回りの回転によって1段目の所定長のトナー通過隙間621を圧縮状態で通過する現像剤は、その道中において圧縮状態が継続され、これによって十分な圧縮が施された状態になる。そして、トナー通過隙間621を通過した現像剤は、トナーガイド空間613においてガイド面611にガイドされつつ層厚規制部材50へ向けて圧縮状態が維持されたまま円滑に送り込まれるため、従来のように不十分な圧縮状態で、かつ、トナーガイド空間613で滞留しながら円滑に層厚規制部材50へ向かい得ないような不都合の発生を有効に防止することができる。
従って、現像剤は、常に必要な圧力が確保された状態で層厚規制部材50を介して第1現像ローラ41の周面に供給されるため、第1現像ローラ41周面での現像剤を常に均一に維持することが可能になり、これによって感光体ドラム121における異常画像の発生を有効に防止することができる。
また、トナー圧縮部材60の付設ブロック62の上流端と第2スパイラルフィーダ32の軸心とを結ぶ直線と、トナー圧縮部材60の逆台形ブロック61の下流端と第2スパイラルフィーダ32の軸心とを結ぶ直線とにより形成される有効角度を20°以上でかつ80°以下に設定しているため、現像剤は、第2スパイラルフィーダ32の回転に応じてトナー圧縮部材60と第2スパイラルフィーダ32との間のトナー圧縮隙間で適正に圧縮されて必要な圧力が付与され、これによって当該現像剤を適正な状態で第1現像ローラ41へ供給することができる。
また、第1現像ローラ41は、内部に磁極が形成されて周方向に向けてN極およびS極が所定の配列で設定されてなる、いわゆるマグネットローラが採用されているため、これら磁極の作用で現像剤の層厚みのさらなる平準化が進み、現像剤を、第2現像ローラ42を介して良好な状態で感光体ドラム121に供給することができる。
さらに、第2スパイラルフィーダ32には、軸心方向の全長に亘って切れ目のない状態で第2スパイラルフィン322設けられているため、かかる第2スパイラルフィン322は、下部ハウジング22内の現像剤に対し長手方向で均等に作用し、現像剤がトナー圧縮部材60の長手方向で偏った状態で第1現像ローラ41に供給されてしまうような不都合の発生を有効に防止することができる。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、以下の内容をも包含するものである。
(1)上記の実施形態においては、画像形成装置としてプリンタ10を例に挙げて説明したが、本発明は、画像形成装置がプリンタ10であることに限定されるものではなく、複写機やファクシミリ装置であってもよい。
(2)上記の実施形態においては、上部ハウジング23に第1現像ローラ41と第2現像ローラ42とが設けられているが、本発明は、上部ハウジング23内に第1および第2現像ローラ41,42を設けることに限定されるものではなく、両者の内の1つを省略してもよい。
本発明に係るトナー圧縮部材60の効果を確認するために、層厚規制部材50にトナー圧縮部材60を装着しない場合、層厚規制部材50にトナー圧縮部材60の内の逆台形ブロック61のみを装着した場合、および層厚規制部材50に逆台形ブロック61および付設ブロック62の双方を装着した場合の3ケースについて、現像装置20を用いて実際に現像処理を行い、感光体ドラム121に形成されたトナー像を用紙に転写した上で転写状態の良否を視認判定する試験を実施した。
現像剤としては、トナーとキャリアとからなる2成分系のものを採用し、トナー(Tg)のキャリア(Cg)に対する重量割合(T/C)を種々変えた複数種類の現像剤を調製した上で、各現像剤を現像装置20に装填して現像処理を行った。
試験の結果、層厚規制部材50にトナー圧縮部材60を装着しない場合には、T/Cの値を順次少なくしていくと、当該T/Cが10.0%になった時点で用紙へのトナーの転写画像に第2スパイラルフィン322のスパイラルに沿った濃淡(いわゆるスパイラル模様)が生じることが認められた。
ついで、層厚規制部材50にトナー圧縮部材60の内の逆台形ブロック61のみを装着した場合には、T/Cの値が8.1%になった時点で転写画像にスパイラル模様が見出された。これによって、層厚規制部材50に逆台形ブロック61を設けることによって、設けない場合より現像装置20の画像形成状態が改善されたことが判る。
ついで、層厚規制部材50に逆台形ブロック61および付設ブロック62の双方を装着した場合には、T/Cの値が5.0%になるまで転写画像にスパイラル模様が生じないことが確認された。
このことにより、トナー圧縮部材60として、第2スパイラルフィーダ32とトナー圧縮部材60との間の現像剤圧縮隙間27を、トナー通過隙間621とトナーガイド空間613との二段構造にすることにより、現像装置20内のトナーの消費が進んでT/Cの値が5.0%にまで低下しても、良好な現像処理が行われ、これによってトナーを無駄なく有効に消費し得ることを確認することができた。
プリンタの内部構造の一実施形態を説明するための正面断面視の説明図である。 本発明に係る現像装置の一実施形態を示す斜視図である。 図2のA−A線断面図である。 図1に示す現像装置の内部構造を説明するための斜視図である。 トナー圧縮部材の一実施形態を示す部分拡大図である。
符号の説明
10 プリンタ(画像形成装置)
11 装置本体 111 用紙搬送路
112 搬送ローラ対 113 第2転写ローラ
114 排紙搬送路 12 画像形成部
12M マゼンタ用ユニット 12C シアン用ユニット
12Y イエロー用ユニット 12K ブラック用ユニット
121 感光体ドラム(像担持体)
122 帯電装置 123 露光装置
124 転写ベルト 124a 駆動ローラ
124b 従動ローラ 125 転写ローラ
126 クリーニング装置 13 定着部
131 加熱ローラ 132 定着ローラ
133 定着ベルト 134 加圧ローラ
14 用紙貯留部 141 手差しトレイ
142 用紙トレイ 143 ピックアップローラ
15 用紙排出部 151 排紙トレイ
20 現像装置 21 ハウジング(筐体)
22 下部ハウジング 221 トナー受け入れ開口
222 開閉蓋 223 左側板
23 上部ハウジング 231 トナー供給開口
232 左側板 24 ギヤ機構収納部
25 隔壁 251 連絡開口
26 汲み上げ空間 27 現像剤圧縮隙間
28 圧力空間 30 トナー攪拌部
31 第1スパイラルフィーダ
311 フィーダ軸 312 スパイラルフィン
32 第2スパイラルフィーダ(攪拌部材)
321 フィーダ軸 322 スパイラルフィン
40 トナー供給部 41 現像ローラ
41a スリーブ 41b 円筒状磁石体
411 第1ローラ軸 42 現像ローラ
421 現像ローラ軸 422 シール部材
43 離接機構 431 軸受けアーム
432 架設杆 433 操作桿
50 層厚規制部材 51 層厚規制隙間
60 トナー圧縮部材 611 ガイド面
612 下面 613 トナーガイド空間(下流側トナー導入隙間)
62 付設ブロック 621 トナー通過隙間(上流側トナー導入隙間)
C1 直方体ブロックの上流端
C2 直方体ブロックの下流端
N1〜N3 第1〜第3N極 S1〜S4 第1〜第4S極
O 軸心 P 用紙
P1 用紙束 S1 近接位置
S2 離間位置 α 有効角

Claims (4)

  1. 筐体内に装填された現像剤を静電潜像が形成された像担持体に向けて供給することにより当該像担持体の表面に前記静電潜像に沿った現像剤像を形成させる現像装置であって、
    前記筐体内には、軸心回りに回転しながら前記現像剤を攪拌しつつ上方へ向かわせる攪拌部材と、
    前記攪拌部材の上方位置に当該攪拌部材と平行に配設されて軸心回りに回転することにより前記攪拌部材から供給された現像剤を前記像担持体に供給する現像ローラと、
    前記攪拌部材から前記現像ローラへ向かう前記現像剤の層厚を所定厚みに規制する層厚規制部材と、
    前記層厚規制部材の前記攪拌部材と対向する面に設けられ、かつ、現像ローラへ向かう現像剤に対し攪拌部材との間の形成された隙間を通過させることにより圧縮処理を施す圧縮部材とが備えられ、
    前記隙間は、現像剤の移動方向の上流側が所定長を備えた狭い上流側トナー導入隙間と、この上流側トナー導入隙間の下流端から現像剤を前記層厚規制部材へ向かわせるガイド面を備えた広い下流側トナー導入隙間との二段構造を備えていることを特徴とする現像装置。
  2. 前記圧縮部材は、その上流端と前記攪拌部材の軸心とを結ぶ直線と、その二段の上段側の下流端と前記攪拌部材の軸心とを結ぶ直線とにより形成される角度が20°以上でかつ80°以下であることを特徴とする請求項1記載の現像装置。
  3. 前記現像ローラは、内部に磁極が形成された第1現像ローラであり、前記像担持体へは、この第1現像ローラの下流側に対向配置された第2現像ローラを介して現像剤が供給されることを特徴とする請求項1または2記載の現像装置。
  4. 前記攪拌部材は、軸心回りに回転可能な軸回りにスパイラルフィンが同心で切れ目なく設けられたスパイラルフィーダであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の現像装置。
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