JP2005134734A - 現像装置および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】現像装置6Bを構成する現像槽6B1と現像剤担持体6B2とが互いに対向して現像剤担持体6B2に現像剤が汲み上げられた直後から現像剤の層厚規制部材6B4に至るまでの間で現像剤担持体6B2と現像槽6B1の内面6BAとの間の間隔を、汲み上げられた直後の層厚より薄くかつ層厚規制部材6B4により規制される層厚よりも厚くなる担持量が得られる間隔を設定し、現像剤担持体6B2内に配置されている磁極の一つ(S)をその間隔設定部6BAに対応させて配置したことを特徴とする。
【選択図】 図3
Description
可視像処理に際しては現像剤を供給可能な現像装置が用いられ、現像装置には、キャリアとトナーとを混合した二成分系現像zさいおよびキャリアを用いない一成分系現像剤が用いられる。
ドクターブレードは、現像スリーブに担持されて移動する現像剤が感光体に達する前の位置に配置されているが、その配置構成としては、現像スリーブの回転方向において、現像スリーブの上半周面側を移動して感光体に対向するように設定された回転方向の場合には、現像スリーブの上半周面を移動する現像剤を対象として層厚規制が行える位置に配置した構成がある。
この構成においては、現像スリーブの回転方向に沿って現像剤が汲み上げられ、上半周面を移動してその上半周面よりも下方に位置する感光体との対向位置、つまり現像領域において現像剤が感光体に供給される。しかし、この構成では、重力に逆らう状態で現像スリーブの上半周面に現像剤を汲み上げることになるので、現像剤が落下しやすい、このため、現像剤を一定量に保持することが難しい。
担持量が過剰な場合、ドクターブレードに当接した際に堰き止められると、現像スリーブの磁極からの磁力により堰き止められた現像剤に強い剪断力が作用する。このため、現像スリーブの回転に対しては現像スリーブに作用している剪断力が制動作用となって影響し、現像スリーブの駆動トルク増加による駆動負荷の増加という悪影響を及ぼす。
この構成においては、現像剤を汲み上げる際の高低差がなく、現像剤の汲み上げ開始位置からドクターブレードによる層厚規制位置までの移動領域も現像剤の溜まっている箇所であるので、現像剤を担持しやすくなる。このため、現像スリーブに吸着しようとする磁力の強さも小さくてすむ。この結果、上述した上半周面を移動させる場合と違って、ドクターブレードに堰き止められた際に発生する剪断力も小さくなり、駆動トルクを低減させる利点がある。
現像スリーブ内の磁極により汲み上げられてスリーブ周面に付着した現像剤は、ドクターブレードにより余剰分が掻き落とされることになるが、掻き落とされた現像剤は汲み上げ位置と層厚規制位置との間に溜まりやすくなる。つまり、層厚規制位置に比較的近い位置にある汲み上げ位置の内部に設けてある磁極からの磁力により掻き落とされた現像剤が汲み上げ位置の前の段階に位置に相当する攪拌混合位置に戻される前に汲み上げ磁極の磁力により吸引されると汲み上げ位置と層厚規制位置との間に溜まってしまうことになる。
溜まった現像剤は経時的に凝集体となりやすく、凝集体となった現像剤により次いで汲み上げられる現像剤の移動を阻害したり、現像剤中のトナーへの損傷あるいは帯電性能の悪化などを来す虞がある。
画像形成部1Aには、水平方向に展張面を有する中間転写ベルト2が配置されており、中間転写ベルト2の上位には、色分解色と補色関係にある色の画像を形成するための構成が設けられている。
各感光体3B、3Y、3C、3Mは、それぞれ同じ方向(図1では、反時計方向)に回転可能なドラムで構成されており、その周辺には、回転過程において画像形成処理を実行する帯電装置4,書き込み装置5,現像装置6,1次転写装置7,およびクリーニング装置8が配置されている(便宜上、感光体3Bを対象として、各装置の符号にBを付して示してある)。
給紙部1Bは、複数の給紙カセット1B1と、給紙カセット1B1から繰り出される記録シートの搬送路に配置された複数の搬送ローラ1B2と、2次転写位置前方に位置するレジストローラ1B3とを備えている。本実施例では、給紙部1Bには、給紙トレイ1B1から繰り出される記録シートの搬送路に加えて給紙カセット1B1内に収容されていない種類の記録シートを2次転写位置に向け給送できる構成が備えられており、この構成は、画像形成部1Aの壁面の一部を起倒可能に設けた手差しトレイ1A1と繰り出しコロ1A2とを備えている。
給紙カセット1B1からレジストローラ1B3に向けた記録シートの搬送路途中には、手差しトレイ1A1から繰り出された記録シートの搬送路が合流し、いずれの搬送路から給送される記録シートもレジストローラ1B3によってレジストタイミングが設定されるようになっている。
定着装置11を通過した記録シートは、定着装置11の後方に配置されている搬送路切り換え爪12によって搬送方向が切り換えられるようになっており、排紙トレイ13に向けた搬送路と、反転搬送路RPとに搬送方向が選択される。
図2において、中間転写ベルト2は、詳細を図示しないが、伸びの少ないフッ素系樹脂や伸びの大きいゴム材料に帆布等の伸びにくい材料で構成された基部からなるベース層と、このベース層の上面に設けられたフッ素系ゴムやアクリロニトリル−ブタジェン共重合ゴムなどが用いられる弾性体層とを備えている。弾性体層の表面にはフッ素系樹脂が被覆されて平滑性を向上させたコート層が設けられている。
支持ローラ2Aおよび2B間で展張される面、つまり曲率のない平面が各作像ユニットの感光体3B、3Y、3C、3Mに対向している。中間転写ベルト2を挟んで各感光体と対向する位置には、感光体上の可視像を静電転写するための転写ローラ2Dがそれぞれ配置されている。
駆動源は、中間転写ベルト2の移動方向における各作像ユニットに対する画像転写位置よりも上流側で曲率のない平面部に配置された駆動ローラ14および中間転写ベルト2を挟んで駆動ローラ14と対峙する対向ローラ15とを備えており、駆動ローラ14が駆動モータ16によって回転駆動されることにより中間転写ベルト2を駆動するようになっている。
ドクターブレード6B4は、感光体3Bに対して現像に必要な担持量に相当する現像剤の層厚を規定するために現像スリーブ6B3と対向する位置の間隔が次の条件に基づき規定されて配置されている。
この間隔の寸法は、画質設定に影響するトナーの粒径が最大となることを仮定し、高画質化を図る際に用いられる小粒径のトナーを対象とする場合には、小さくなる傾向となるが、ドクターブレード6B4により規定される現像剤の層厚よりも小さくならないようにしてある。これにより、ドクターブレード6B4によって規定される感光体3Bへの供給必要量が確保できると共に、汲み上げられた直後に汲み上げられた現像剤の層厚以下の担持量で現像スリーブ6B2とともに現像債が移動することになる。この結果、現像スリーブ6B2に汲み上げられた直後に担持される現像剤の量が少なくなることで汲み上げられて担持された現像剤を移動させるために回転する現像スリーブ6B2の回転トルクを汲み上げられたままの現像剤を担持した場合と違って軽減することができる。
図4に示す結果は、ドクタースリーブ6B3に現像剤が至る前の段階での現像スリーブ6B2と現像槽6B1との間の間隔を5mmの場合と10mmの場合とに設定し、それら各間隔での駆動トルクを計測したものである。
図4からも明らかなように、現像スリーブ6B2と現像槽6B1との間の間隔を5mmに設定した場合の方が、駆動トルクを軽減することができる。
図5は、現像スリーブ6B2の回転方向においてドクターブレード6B4の上流側に現像剤層厚補助部材100を設けた場合を対象としている。
現像剤規制補助部材100は、現像槽6B1における現像スリーブ6B2に対向する位置に設けられており、ドクターブレード6B4に至る現像剤の担持量を一定化するために用いられる部材である。
本実施例では、現像スリーブ6B2とこれに対向する現像剤層厚規制部材100との間の間隔を図3に示した場合と同じ条件で5mm以内に設定してあり、そして、この領域に対向する現像スリーブ6B2の内部に設けられている磁極の一つが図3に示した場合と同様に、現像剤層厚規制部材100と対向して現像剤の汲み上げ開始位置に配置されている。
本実施例は、ドクターブレードを用いて現像スリーブとの間の間隔を規定することを特徴としている。
図6において、現像スリーブ6B2の回転方向で感光体3Bと対向する位置の上流側に配置されているドクターブレード6B4は成形品で構成され、現像スリーブ6B2の回転中心を基準として、現像剤の汲み上げ位置から10°以上の範囲にわたって設けられており、感光体3Bへの現像剤の供給必要量を規定する層厚規定部分6B4Aと、この層厚規定部分6B4Aの上流側で現像スリーブ6B2との間の間隔を図3に示した構成と同じ条件で設定された間隔規定部分6B4Bとが形成されている。
図8に示す実施例は、現像剤がドクターブレード6B4に至る前の位置に回転部材101を設けた場合を対象としている。
回転部材101は、図3あるいは図4皿にはず5および図6に示した構成の場合と違って、現像スリーブ6B2に汲み上げられた現像剤が移動する過程で摺擦されるのを防ぐために設けられている。これにより、摺擦された場合に発生する摩擦によって現像剤の劣化やトナーの凝縮あるいは熱融着が防がれる。
本実施例においては、現像剤が移動する過程での摺擦抵抗が軽減されると共にドクターブレード6B4に至る前での担持量が汲み上げ時よりも低減されていることにより現像スリーブが現像剤を担持した状態で開店する際の回転トルクを軽減することができる。しかも、ドクターブレード6B4に達した現像剤は、その層厚がドクターブレード6B4による感光体3Bに対する必要供給料を十分含んでいるので、感光体3Bでの現像濃度に不足を来すようなことがない。
3B 感光体
6B 現像装置
6B1 現像槽
6B2 現像スリーブ
6B4,6B4’ ドクターブレード
6B4A 6B4A’ 層厚規制部
6B4B 6B4B’ 間隔規定部
6BA 現像槽における現像スリーブと対向する内面
100 現像剤層厚規制補助部材
101 回転部材
Claims (12)
- 潜像担持体に形成された静電潜像の可視像処理に用いられる現像装置において、
上記現像装置は、トナーとキャリアとを含む二成分系現像剤を収容可能な現像槽と、上記潜像担持体に対向して配置されて内部に複数の磁極を備えた回転自在の現像剤担持体と、該現像剤担持体上に担持された現像剤の層厚を規制する層厚規制部材とを備え、
上記層厚規制部材は、上記現像剤担持体の中心位置よりも下方に配置されて該現像剤担持体と所定間隔を持たせて配置され、
上記現像剤担持体の回転方向における上記層厚規制部材の手前側において上記現像剤担持体の表面とこれに対向する現像槽の内面との間の間隔として、上記現像剤担持体での現像剤担持量が、上記層厚規制部材により規定される層厚に対応する担持量よりも多く、かつ、現像槽から現像剤担持体に向けて汲み上げられた直後における現像剤の層厚に対応する量よりも少なくなる量を設定できる間隔に設定される構成とされていることを特徴とする現像装置。 - 請求項1記載の現像装置において、
上記現像剤担持体の移動方向における上記層厚規制部材の手前側において上記現像剤担持体の表面とこれに対向する現像槽の内面との間の間隔として、上記現像材担持体の駆動トルクが上記汲み上げ直後での層厚を有する担持量を対象とした回転トルクよりも小さくなる現像剤の担持量が設定できる間隔に設定されていることを特徴とする現像装置。 - 請求項1または2記載の現像装置において、
上記現像剤担持体の移動方向における上記層厚規制部材の手前側において上記現像剤担持体の表面とこれに対向する現像槽の内面との間の間隔を設定される領域には、上記現像剤担持体に内蔵されている磁極の一つが配置されていることを特徴とする現像装置。 - 請求項3記載の現像装置において、
上記現像剤担持体内の磁極の一つは、上記間隔を設定される領域を上記現像剤が移動し始める位置に対応させて配置されていることを特徴とする現像装置。 - 潜像担持体に形成された静電潜像の可視像処理に用いられる現像装置において、
上記現像装置は、トナーとキャリアとを含む二成分系現像剤を収容可能な現像槽と、上記潜像担持体に対向して配置されて内部に複数の磁極を備えた回転自在の現像剤担持体と、該現像剤担持体上に担持された現像剤の層厚を規制する層厚規制部材と、上記現像剤担持体の移動方向における上記層厚規制部材の手前側で該現像剤規制部材と一体的に設けられて上記現像剤担持体に対向している現像剤規制補助部材とを備え、
上記現像剤規制補助部材とこれに対向する現像剤担持体との間の間隔として、上記現像剤担持体での現像剤担持量が、上記層厚規制部材により規定される層厚に対応する担持量よりも多く、かつ、現像槽から現像剤担持体に向けて汲み上げられた直後における現像剤の層厚に対応する量よりも少なくなる量を設定できる間隔に設定される構成とされていることを特徴とする現像装置。 - 請求項5記載の現像装置において、
上記現像剤担持体の移動方向における上記層厚規制部材の手前側において上記現像剤担持体の表面とこれに対向する現像剤規制補助部材との間で間隔を設定される領域を対象として上記現像剤担持体に内蔵されている磁極の一つが配置されていることを特徴とする現像装置。 - 請求項6記載の現像装置において、
上記現像剤担持体内の磁極の一つは、上記間隔を設定される領域を上記現像剤が移動し始める位置に対応させて配置されていることを特徴とする現像装置。 - 潜像担持体に形成された静電潜像の可視像処理に用いられる現像装置において、
上記現像装置は、トナーとキャリアとを含む二成分系現像剤を収容可能な現像槽と、上記潜像担持体に対向して配置されて内部に複数の磁極を備えた回転自在の現像剤担持体と、該現像剤担持体上に担持された現像剤の層厚を規制する層厚規制部材とを備え、
上記層厚規制部材は、上記現像剤担持体の中心位置よりも下方に配置されるとともに、上記現像剤担持体の中心を基準として現像剤の汲み上げ位置から10°以上の範囲にわたって設けられ、
上記現像剤規制部材には、上記現像剤担持体の回転方向において現像剤の汲み上げ位置から所定の層厚を規定する部分の上流側に上記現像剤担持体との間の間隔が、所定の層厚を規定する部分よりも層厚が厚く、かつ汲み上げ直後での層厚よりも薄くなるように現像剤を担持できる間隔に設定された部分が設けられていることを特徴とする現像装置。 - 潜像担持体に形成された静電潜像の可視像処理に用いられる現像装置において、
上記現像装置は、トナーとキャリアとを含む二成分系現像剤を収容可能な現像槽と、上記潜像担持体に対向して配置されて内部に複数の磁極を備えた回転自在の現像剤担持体と、該現像剤担持体上に担持された現像剤の層厚を規制する層厚規制部材と、該層厚規制部材と隣接して配置されている回転部材とを備え、
上記回転部材は、上記層厚規制部材に対して上記現像剤担持体の回転方向上流側に位置し、現像剤担持体との間の間隔が、上記層厚規制部材により規定される層厚よりも厚く、汲み上げ直後での層厚よりも薄くなるように現像剤の担持量を規定できる間隔に設定されていることを特徴とする現像装置。 - 請求項9記載の現像装置において、
上記現像剤担持体の回転方向における上記回転部材と上記現像剤担持体との間の間隔を設定されている領域に対して上記現像剤担持体に内蔵されている磁極の一つが配置されていることを特徴とする現像装置。 - 請求項1乃至10のうちの一つに記載の現像装置において、
上記間隔は5mm以内に設定されていることを特徴とする現像装置。 - 請求項1乃至11のうちの一つに記載の現像装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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JP2003372333A JP2005134734A (ja) | 2003-10-31 | 2003-10-31 | 現像装置および画像形成装置 |
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JP2003372333A JP2005134734A (ja) | 2003-10-31 | 2003-10-31 | 現像装置および画像形成装置 |
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JP2011191680A (ja) * | 2010-03-16 | 2011-09-29 | Fuji Xerox Co Ltd | 現像装置、画像形成装置 |
JP2013092604A (ja) * | 2011-10-25 | 2013-05-16 | Fuji Xerox Co Ltd | 現像装置及び画像形成装置 |
JP2013134286A (ja) * | 2011-12-26 | 2013-07-08 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 現像装置、及びこれを備えた画像形成装置 |
KR20130118167A (ko) * | 2012-04-19 | 2013-10-29 | 삼성전자주식회사 | 현상기 및 이를 채용한 전자사진방식 화상형성장치 |
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2003
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KR20130118167A (ko) * | 2012-04-19 | 2013-10-29 | 삼성전자주식회사 | 현상기 및 이를 채용한 전자사진방식 화상형성장치 |
KR101896052B1 (ko) | 2012-04-19 | 2018-09-06 | 에이치피프린팅코리아 주식회사 | 현상기 및 이를 채용한 전자사진방식 화상형성장치 |
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