JP4649991B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4649991B2
JP4649991B2 JP2005001368A JP2005001368A JP4649991B2 JP 4649991 B2 JP4649991 B2 JP 4649991B2 JP 2005001368 A JP2005001368 A JP 2005001368A JP 2005001368 A JP2005001368 A JP 2005001368A JP 4649991 B2 JP4649991 B2 JP 4649991B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
roll
image forming
belt
speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005001368A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006189614A (ja
Inventor
知一 栗田
寛司 渡辺
和宏 吉原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd, Fujifilm Business Innovation Corp filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2005001368A priority Critical patent/JP4649991B2/ja
Publication of JP2006189614A publication Critical patent/JP2006189614A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4649991B2 publication Critical patent/JP4649991B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、電子写真複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に係り、より詳しくは、像担持体に形成された画像を中間転写体あるいは搬送体によって搬送される記録材に転写するタイプの画像形成装置に関する。
従来における画像形成装置として、トナー像を形成担持する感光体ドラムと、感光体ドラムに対向して接触配置される中間転写ベルトと、感光体ドラム上のトナー像を中間転写ベルトに転写する一次転写装置と、中間転写ベルト上のトナー像を用紙に転写する二次転写装置とを備えたものが知られている。ここで、感光体ドラムとしては、例えばアルミニウムやステンレス等からなる円筒状の基材と、この基材の外周面に設けられる感光層とを備えたものが用いられる。また、一次転写装置としては、例えば中間転写ベルトを介して感光体ドラムに圧接配置される一次転写ロールと、この一次転写ロールに所定の一次転写バイアスを印加する電源とを備えたものが用いられる。この画像形成装置では、感光体ドラムおよび中間転写ベルトを対向部において同方向に回転させ、且つ、一次転写ロールと感光体ドラムとの間に一次転写バイアスを印加することで、トナー像を一次転写している。
このような画像形成装置では、無駄に消費されるトナーの量を低減する観点から、転写における効率(転写効率)を高めることが要請されている。そこで、例えば一次転写においては、感光体ドラムに向けて一次転写ロールを所定の圧力(ニップ圧)で押圧し、感光体ドラムと中間転写ベルトとの密着性を高めている(特許文献1参照。)。
また、このような画像形成装置では、感光体ドラムと中間転写ベルトとの接触域(転写ニップ域)において、感光体ドラムから中間転写ベルトに転移するトナー像が潰れてしまうことがある。また、感光体ドラムに形成されたトナー像の中心部が中間転写ベルトに転移できずに抜けてしまう、所謂中抜けといった事態が生じることがある。そこで、所謂タンデム型、中間転写型の画像形成装置において、感光体ドラムの移動速度(ドラム速度)と中間転写ベルトの移動速度(ベルト速度)とに差を設けることで、両者の間に相対的な滑りを生じさせ、上述したトナー像の潰れや中抜けを防止する技術が提案されている(特許文献2参照。)。
特開2000−242152号公報(第5−6頁、図2) 特開2004−118076号公報(第8−9頁)
ところで、感光体ドラムに設けられた感光層は、感光体ドラムの回転数やプリント枚数など、使用時間の増加に伴って摩耗していく。このため、一般的な画像形成装置において、感光体ドラムは、例えばプリント枚数が予め決められた枚数となった後に交換される。
しかしながら、上記特許文献2のように、感光体ドラムと中間転写ベルトとに速度差を設けた場合には、確かに、トナー像の潰れや中抜けといった転写不良を抑えることは可能であるものの、感光体ドラムがさらに擦られることになってしまう。すると、感光体ドラムに設けられた感光層の摩耗が進みやすくなり、感光体ドラムの寿命が短くなってしまう。感光体ドラムの寿命が短くなると、感光体ドラムの交換頻度が高くなるため、画像形成が行えない期間が増加することによって生産性が低下する他、感光体ドラムの交換にかかるコストも嵩んでしまうことになる。
かかる問題に対し、上記特許文献2に記載の技術では、画像領域よりも上流側の中間転写ベルト上に付加画像としてトナー像を形成することで、感光体ドラムと中間転写ベルトとの間に働く摩擦力の変動を抑える技術が開示されている。しかしながら、特許文献2に記載の技術では、感光層の摩耗を抑制することは困難であり、また、付加画像を形成しなければならない分、無駄に消費されるトナー量が増大するという新たな問題も生じてしまう。
本発明は、かかる技術的課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、転写不良の発生を抑制しながら、感光体に設けられた感光層の摩耗を低減することにある。
かかる目的のもと、本発明が適用される画像形成装置は、トナー像が担持される感光層を有し回動可能に配設される感光体と、感光体に対向して回動可能に配設され、搬送される記録材に感光体上のトナー像を転写する転写部材と、感光体の回動速度と転写部材の回動速度とを異ならせる第1の速度モードまたは感光体の回動速度と転写部材の回動速度とを略同一とする第2の速度モードを設定する速度設定手段とを含んでいる。
ここで、転写部材は、感光体に対向して回動可能に配設される搬送体と、搬送体を介して感光体に圧接配置され、転写バイアスの印加により搬送体もしくは搬送体にて搬送される記録材に感光体上のトナー像を転写する転写バイアス印加部材とを備えることを特徴とすることができる。また、速度設定手段は、第1の速度モードでの転写部材の回動速度を感光体の回動速度よりも高速に設定することを特徴とすることができる。さらに、感光体には、転写用のトナー像が担持される画像領域と転写用のトナー像が担持されない非画像領域とが形成され、速度設定手段は、感光体と転写部材との対向部位を画像領域が通過する際には第1の速度モードを設定し、対向部位を非画像領域が通過する際には第2の速度モードを設定することを特徴とすることができる。さらにまた、速度設定手段は、画像形成動作開始前のサイクルアップ期間中および/または画像形成動作終了後のサイクルダウン期間中に、第2の速度モードを設定することを特徴とすることができる。
また、他の観点から捉えると、本発明が適用される画像形成装置は、トナー像が担持される感光層を有し回動可能に配設される感光体と、感光体に対向して回動可能に配設され、搬送される記録材に感光体上のトナー像を転写する転写部材と、感光体に向けて転写部材を付勢する付勢手段と、付勢手段による付勢力を設定する付勢力設定手段とを含み、感光体は、転写用のトナー像が担持される画像領域と転写用のトナー像が担持されない非画像領域とを有し、付勢力設定手段は、感光体と転写部材との対向部位を画像領域が通過する際には付勢手段に第1の付勢力を設定し、対向部位を非画像領域が通過する際には付勢手段に第1の付勢力よりも小さい第2の付勢力を設定することを特徴としている。
さらに、他の観点から捉えると、本発明が適用される画像形成装置は、トナー像が担持される感光層を有し回動可能に配設される感光体と、感光体に対向して回動可能に配設され、搬送される記録材に感光体上のトナー像を転写する転写部材と、感光体に向けて転写部材を付勢する付勢手段と、付勢手段による付勢力を設定する付勢力設定手段とを含み、付勢力設定手段は、画像形成動作期間中には付勢手段に第1の付勢力を設定し、画像形成動作開始前のサイクルアップ期間中および/または画像形成動作終了後のサイクルダウン期間中には付勢手段に第1の付勢力よりも小さい第2の付勢力を設定することを特徴としている。
ここで、付勢力設定手段は、画像形成動作開始前のサイクルアップ期間中および/または画像形成動作終了後のサイクルダウン期間中に、付勢手段による付勢力を解除することを特徴とすることができる。また、付勢力設定手段によって付勢手段による付勢力が解除された際に、感光体の回動速度が低減されることを特徴とすることができる。
また、他の観点から捉えると、本発明が適用される画像形成装置は、トナー像が担持される感光層を有し回動可能に配設される感光体と、感光体に対向して回動可能に配設され、搬送される記録材に感光体上のトナー像を転写する転写部材と、感光体に向けて転写部材を付勢する付勢手段と、付勢手段による付勢力を設定する付勢力設定手段とを含み、付勢力設定手段は、感光体の使用時間の増加に対応して付勢手段による付勢力を低減することを特徴としている。
さらに、他の観点から捉えると、本発明が適用される画像形成装置は、トナー像が担持される感光層を有し回動可能に配設される感光体と、感光体に対向して回動可能に配設され、搬送される記録材に感光体上のトナー像を転写する転写部材と、感光体に向けて転写部材を付勢する付勢手段と、付勢手段による付勢力を設定する付勢力設定手段とを含み、付勢力設定手段は、低画質モードにて感光体上にトナー像が形成される場合に、高画質モードにて感光体上にトナー像が形成される場合よりも付勢手段による付勢力を低減することを特徴としている。
本発明によれば、例えば感光体および搬送体の速度差を適宜設定することにより、転写不良の発生を抑制しながら、感光体に設けられた感光層の摩耗を低減することができる。
また、本発明によれば、転写部材に対する付勢力を適宜設定することにより、転写不良の発生を抑制しながら、感光体に設けられた感光層の摩耗を低減することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施の形態という)について詳細に説明する。
―実施の形態1―
図1は本実施の形態が適用される画像形成装置の概要を示す図である。この画像形成装置は、本体内に、例えば電子写真方式にて各色成分トナー像が形成される複数(本実施の形態では四つ)の画像形成ユニット10(具体的には10K,10Y,10M,10C)、各画像形成ユニット10で形成された各色成分トナー像を順次転写(一次転写)保持させる搬送体としての中間転写ベルト20を備えている。また、画像形成装置は、中間転写ベルト20に転写された重ね画像を用紙Pに一括転写(二次転写)させる二次転写装置30、二次転写された画像を用紙P上に定着させる定着装置50を備えている。さらに、画像形成装置は、画像形成動作全体を制御する制御部60を有している。
ここで、各色成分の画像形成ユニット10は、矢印A方向に回転する感光体ドラム11、この感光体ドラム11を所定の電位に帯電する帯電装置12を備えている。また画像形成ユニット10は、帯電された感光体ドラム11に静電潜像を書き込むレーザ露光装置13、各色成分トナーが収容されて感光体ドラム11上の静電潜像を現像する現像装置14を有している。さらに、画像形成ユニット10は、感光体ドラム11上に担持されたトナー像を搬送体としての中間転写ベルト20に転写する転写バイアス印加部材としての一次転写ロール15、一次転写後の感光体ドラム11上の残留物を除去するドラムクリーナ16を具備している。ここで、感光体ドラム11の外周面には、有機系の感光層11aが形成されている。なお、本実施の形態では、これら一次転写ロール15および中間転写ベルト20によって、転写部材が構成されている。
また、一次転写ロール15には、例えばソレノイド等からなり、中間転写ベルト20に対する付勢力を調整可能な付勢手段としてのロール付勢機構17が取り付けられている。また、感光体ドラム11を駆動するためのドラム駆動モータ18が設けられている。このドラム駆動モータ18は、高い精度で回転速度を調整することのできるステッピングモータ等にて構成される。
中間転写ベルト20は、複数(本実施の形態では六つ)の支持ロール21〜26に掛け渡されている。ここで、支持ロール21は中間転写ベルト20の駆動ロールである。支持ロール22、23、26は従動ロールとして用いられる。支持ロール24は中間転写ベルト20の搬送方向に略直交する方向の蛇行を規制する補正ロール(ステアリングロール:軸方向一端部を支点として傾動自在に配設される)である。支持ロール25は後述する二次転写装置30のバックアップロールである。そして、駆動ロール21を挟んだ中間転写ベルト20には、二次転写後の中間転写ベルト20上の残留物を除去するベルトクリーナ27が配設されている。中間転写ベルト20は、ポリイミド、ポリアミド、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂または各種ゴムにカーボンブラック等の導電剤を適当量含有させたものから構成される。また、駆動ロール21を駆動するためのベルト駆動モータ28が設けられている。このベルト駆動モータ28も、上述したドラム駆動モータ18と同様に、高い精度で回転速度を調整することのできるステッピングモータ等にて構成される。
二次転写装置30は、中間転写ベルト20のトナー像担持面側に圧接配置される二次転写ロール31と、中間転写ベルト20の裏面側に配置されて二次転写ロール31の対向電極をなすバックアップロール25とを備えている。さらに、二次転写装置30は、バックアップロール25にトナーの帯電極性と同極性の二次転写バイアスを印加する給電ロール32が当接配置されている。
また、用紙搬送系は、シートとしての用紙Pを収容する用紙トレイ40、この用紙トレイ40に集積された用紙Pを所定のタイミングで取り出して搬送経路に搬送するピックアップロール41、ピックアップロール41にて繰り出された用紙Pを搬送する搬送ロール42を備えている。また、搬送ロール42の用紙搬送方向下流側には、所定のタイミングで二次転写装置30に用紙Pを送り込むためのレジストレーションロール(レジロール)43が配設されている。また、二次転写装置30よりも用紙搬送方向下流側には、二次転写後の用紙Pを定着装置50まで搬送するための搬送ベルト44が設けられている。さらに、定着装置50よりも用紙搬送方向下流側には、図示しない排出トレイに排出するための排出ロール45が取り付けられている。
さらに、定着装置50は、内部に加熱源を有し、回転可能に配設される加熱ロール51を備えている。また、定着装置50は、加熱ロール51に圧接配置され、加熱ロール51に従動回転する加圧ロール52を備えている。ここで、加熱ロール51は図示しない温度調整部によって所定の温度範囲となるように制御されている。
次に、本実施の形態に係る画像形成装置の基本的な作像プロセスについて説明する。図示しない画像読取装置(IIT)や図示しないパーソナルコンピュータ(PC)等から出力される画像データは、図1に示すような画像形成装置に入力される。画像形成装置では、図示しない画像処理装置(IPS)にて所定の画像処理が施された後、画像形成ユニット10等によって作像作業が実行される。画像処理装置(IPS)では、入力された反射率データに対して、シェーディング補正、位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ補正、枠消しや色編集、移動編集等の各種画像編集等の所定の画像処理が施される。画像処理が施された画像データは、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の4色の色材階調データに変換され、レーザ露光装置13に出力される。
レーザ露光装置13では、入力された色材階調データに応じて、例えば半導体レーザから出射された露光ビームを画像形成ユニット10K,10Y,10M,10Cの各々の感光体ドラム11に照射している。画像形成ユニット10K,10Y,10M,10Cの感光体ドラム11では、帯電装置12によって表面が帯電された後、このレーザ露光装置13によって表面が走査露光され、静電潜像が形成される。形成された静電潜像は、各々の画像形成ユニット10K,10Y,10M,10Cの現像装置14にて、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色のトナー像として現像される。
画像形成ユニット10K,10Y,10M,10Cの感光体ドラム11上に形成されたトナー像は、各感光体ドラム11と中間転写ベルト20とが当接する一次転写部にて、中間転写ベルト20上に転写される。より具体的には、一次転写部において、一次転写ロール15にて中間転写ベルト20の基材に対しトナーの帯電極性と逆極性の電圧を付加され、未定着トナー像が中間転写ベルト20の表面に順次重ね合わせられて一次転写が行われる。このようにして一次転写された未定着トナー像は、中間転写ベルト20の回転に伴って二次転写装置30に搬送される。
一方、用紙搬送系では、画像形成のタイミングに合わせてピックアップロール41が回転し、用紙トレイ40から用紙Pが供給される。ピックアップロール41により供給された用紙Pは、搬送ロール42により搬送され、二次転写装置30に到達する。二次転写装置30に到達する前に、用紙Pはレジロール43によって一旦停止され、前述のようにしてトナー像が担持された中間転写ベルト20の移動タイミングに合わせてレジロール43が回転することで、用紙Pの位置とトナー像の位置との位置合わせがなされる。
二次転写装置30では、中間転写ベルト20を介して、二次転写ロール31がバックアップロール25に押圧される。このとき、タイミングを合わせて搬送された用紙Pは、中間転写ベルト20と二次転写ロール31との間に挟み込まれる。このとき、給電ロール32にトナーの帯電極性と同極性の電圧(本実施の形態では負極性)が印加されると、二次転写ロール31を対向電極とする転写電界が形成される。そして、中間転写ベルト20上に担持された未定着トナー像は、二次転写ロール31とバックアップロール25とによって押圧される二次転写位置にて、用紙Pに静電転写される。
その後、トナー像が静電転写された用紙Pは、中間転写ベルト20から剥離された後、搬送ベルト44によって定着装置50まで搬送される。定着装置50に搬送された用紙P上の未定着トナー像は、定着装置50によって熱および圧力で定着処理を受けることで用紙P上に定着される。その後、定着画像が形成された用紙Pは排出ロール45によって図示しない排出トレイに排出される。一方、用紙Pへの転写が終了した後、中間転写ベルト20上に残った残留トナーは、中間転写ベルト20の回動に伴ってベルトクリーナ27との対向部まで搬送され、ベルトクリーナ27によって中間転写ベルト20上から除去される。
ここで、上述した画像形成動作における一次転写動作について詳細に説明する。図2は、速度設定手段あるいは付勢力設定手段としての制御部60の機能ブロック図を示している。但し、図2には、一次転写動作に関連する機能ブロックのみを示している。制御部60のCPU61は、ROM62に記憶されたプログラムに従い、RAM63との間で適宜データのやりとりを行いながら処理を実行する。また、この制御部60には、入出力インタフェース64を介して、UI(ユーザインタフェース)71からの画像形成情報(画像形成開始、終了等の指示)、各画像形成ユニット10の感光体ドラム11にそれぞれ取り付けられたサイクルカウンタ72からのサイクルカウント情報(感光体ドラム11のドラムサイクル数(合計回転数))が入力される。また、制御部60は、入出力インタフェース64を介して、各一次転写ロール15に対応して設けられたロール付勢機構17(具体的には17K,17Y,17M,17C)、各感光体ドラム11に対応して設けられたドラム駆動モータ18(具体的には18K,18Y,18M,18C)、ベルト駆動モータ28を制御する。
次に、画像形成動作における一次転写動作(具体的には、感光体ドラム11、一次転写ロール15、および中間転写ベルト20の動作)を、図3〜図5に示すタイミングチャートを参照しながら説明する。ここで、図3は、待機状態においてUI71より画像形成開始の指示が出されてから実際に画像形成が開始されるまでの間(サイクルアップ期間)における動作を示している。また、図4は、サイクルアップが終了し画像形成の開始から終了までの間(画像形成期間)における動作を示している。さらに、図5は、画像形成が終了してから待機状態となるまでの間(サイクルダウン期間)における動作を示している。
(1)サイクルアップ期間(図3):
待機状態(待機期間)において、各ドラム駆動モータ18は駆動を停止しており、各感光体ドラム11(具体的にはK色感光体ドラム、Y色感光体ドラム、M色感光体ドラム、C色感光体ドラム)も回転を停止(OFF)している。また、ベルト駆動モータ28も駆動を停止しており、中間転写ベルト20も回動を停止している。さらに、各ロール付勢機構17はOFF状態にあり、各一次転写ロール15(具体的にはK色一次転写ロール、Y色一次転写ロール、M色一次転写ロール、C色一次転写ロール)は、中間転写ベルト20から離間(OFF)している。
そして、時刻t0において、例えばUI71から画像形成開始の指示を受け付けると、サイクルアップ期間が開始される。このサイクルアップ期間では、例えば感光体ドラム11や中間転写ベルト20の空回転動作が行われると共に、待機状態では画像形成動作時の設定温度よりも低温に設定されていた定着装置50(加熱ロール51)における温度調整動作(加熱動作)が行われる。
時刻t0において、各ドラム駆動モータ18は駆動を開始し、各感光体ドラム11は周速度Vd=Vd1で回転する。なお、以下の説明では、感光体ドラム11の周速度Vdをドラム速度と呼ぶ。ここで、ドラム速度Vd=Vd1は、実際の画像形成において使用される速度と同一である。また、時刻t0において、ベルト駆動モータ28も駆動を開始し、中間転写ベルト20は周速度Vb=Vb1で回動する。なお、以下の説明では、中間転写ベルト20の周速度Vbをベルト速度と呼ぶ。ここで、ベルト速度Vb=Vb1は、実際の画像形成において使用される速度よりも低く、上述したドラム速度Vd=Vd1と同一である。つまり、サイクルアップ期間において、各感光体ドラム11および中間転写ベルト20は、同一速度で回転することになる。ここで、ベルト速度Vb1=ドラム速度Vd1となる状態が第2の速度モードである。なお、実際には、ベルト速度Vb=Vb1とドラム速度Vd=Vd1との速度差が、±0.1%の範囲内で許容されている。さらに、時刻t0において、各ロール付勢機構17はON状態となり、各一次転写ロール15は、ニップ圧P1で中間転写ベルト20に当接する。ここで、ニップ圧P1は、実際の画像形成において使用されるニップ圧よりも低く設定されており、本実施の形態では例えば5(gf)以下となっている。
その後、定着装置50の加熱ロール51が所定の温度まで上昇すると、時刻t1においてサイクルアップ期間が終了する。
(2)画像形成期間(図4):
時刻t1においてサイクルアップ期間が終了すると、各画像形成ユニット10の感光体ドラム11には、それぞれレーザ露光装置13によって静電潜像が形成され、現像装置14にて各色成分トナーで現像されることによりトナー像が形成される。そして、中間転写ベルト20の移動方向上流側から、黒、イエロー、マゼンタ、シアンの順に、タイミングをずらしながら中間転写ベルト20の同一領域(画像領域、詳しくは後述する)に一次転写されていく。
黒の画像形成ユニット10Kにおける一次転写部(黒の感光体ドラム11と中間転写ベルト20との対向部)に中間転写ベルト20上の画像領域の先端が突入する直前のタイミングで、ベルト駆動モータ28が中間転写ベルト20をベルト速度Vb=Vb2で回動させる。ここで、ベルト速度Vb=Vb2は、実際の画像形成において使用される速度であり、上述したドラム速度Vd=Vd1よりも0.3〜0.5%程度高速に設定される。ここで、ベルト速度Vb2>ドラム速度Vd1となる状態が第1の速度モードである。なお、画像形成期間においてドラム速度Vd<ベルト速度Vb(Vd1<Vb2)としているのは、一次転写時にトナー像が潰れたり、あるいは、一次転写されるトナー像に中抜けが生じたりするのを防止するためである。
黒の画像形成ユニット10Kでは、中間転写ベルト20上の画像領域の先端が一次転写部に到達する直前のタイミングで、黒のロール付勢機構17Kにより黒の一次転写ロール15を付勢する圧力がニップ圧P1(第2の付勢力)からニップ圧P2(第1の付勢力)に変更される。ここで、ニップ圧P2はニップ圧P1よりも高く、実際の画像形成において使用されるものであって、本実施の形態では、例えば10〜30(gf)の範囲より適宜設定される。そして、一次転写ロール15と感光体ドラム11との間に印加される一次転写バイアスにより、黒のトナー像は中間転写ベルト20に一次転写される。
その直後、イエローの画像形成ユニット10Yでは、画像領域の先端が一次転写部に到達する直前のタイミングで、イエローのロール付勢機構17Yによりイエローの一次転写ロール15を付勢する圧力がニップ圧P1からニップ圧P2に変更される。そして、一次転写ロール15と感光体ドラム11との間に印加される一次転写バイアスにより、イエローのトナー像は中間転写ベルト20上の黒のトナー像に重ね合わされるように一次転写される。
また、その直後、マゼンタの画像形成ユニット10Mでは、画像領域の先端が一次転写部に到達する直前のタイミングで、マゼンタのロール付勢機構17Mによりマゼンタの一次転写ロール15を付勢する圧力がニップ圧P1からニップ圧P2に変更される。そして、一次転写ロール15と感光体ドラム11との間に印加される一次転写バイアスにより、マゼンタのトナー像は中間転写ベルト20上の黒およびイエローのトナー像に重ね合わされるように一次転写される。
さらに、その直後、シアンの画像形成ユニット10Cでは、画像領域の先端が一次転写部に到達する直前のタイミングで、シアンのロール付勢機構17Cによりシアンの一次転写ロール15を付勢する圧力がニップ圧P1からニップ圧P2に変更される。そして、一次転写ロール15と感光体ドラム11との間に印加される一次転写バイアスにより、シアンのトナー像は中間転写ベルト20上の黒、イエローおよびマゼンタのトナー像に重ね合わされるように一次転写される。
一方、黒の画像形成ユニット10Kでは、中間転写ベルト20上の画像領域の後端が一次転写部を通過した直後のタイミングで、黒のロール付勢機構17Kにより黒の一次転写ロール15を付勢する圧力がニップ圧P2からニップ圧P1に再び変更される。その直後、イエローの画像形成ユニット10Yでは、イエローの画像領域の後端が一次転写部を通過した直後のタイミングで、イエローのロール付勢機構17Yによりイエローの一次転写ロール15を付勢する圧力がニップ圧P2からニップ圧P1に変更される。また、その直後、マゼンタの画像形成ユニット10Mでは、マゼンタの画像領域の後端が一次転写部を通過した直後のタイミングで、マゼンタのロール付勢機構17Mによりマゼンタの一次転写ロール15を付勢する圧力がニップ圧P2からニップ圧P1に変更される。さらに、その直後、シアンの画像形成ユニット10Cでは、シアンの画像領域の後端が一次転写部を通過した直後のタイミングで、シアンのロール付勢機構17Cによりシアンの一次転写ロール15を付勢する圧力がニップ圧P2からニップ圧P1に変更される。
そして、中間転写ベルト20上の画像領域の後端がシアンの画像形成ユニット10Cの一次転写部を通過し、且つ、中間転写ベルト20上の次の画像領域の先端が黒の画像形成ユニット10Kの一次転写部に到達する前の期間T1において、ベルト駆動モータ28は、中間転写ベルト20のベルト速度Vb=Vb2をVb1(感光体ドラム11のドラム速度Vd1と同一)に変更し、第2の速度モードに戻る。その後、中間転写ベルト20上の次の画像領域の先端が黒の画像形成ユニット10Kの一次転写部に到達する直前のタイミングで、ベルト駆動モータ28は、中間転写ベルト20のベルト速度Vb=Vb1を再びVb2に変更し、再び第1の速度モードに戻る。
以後、画像形成が行われている間は、上述した動作すなわち第1の速度モードおよび第2の速度モードが順次繰り返される。なお、図4は、用紙P3枚分の画像形成が行われる例を示している。
また、最後の一枚の用紙Pに対する画像形成動作が行われると、時刻t2において画像形成期間が終了する。このとき、各ドラム駆動モータ18は駆動を維持し、各感光体ドラム11はドラム速度Vd=Vd1で回転を続ける。また、ベルト駆動モータ28も駆動を維持し、中間転写ベルト20は感光体ドラムのドラム速度Vd=Vd1と同じベルト速度Vb=Vb1で回動を続ける。
(3)サイクルダウン期間(図5):
時刻t2において画像形成期間が終了すると、サイクルダウン期間が開始される。このサイクルダウン期間では、例えば感光体ドラム11や中間転写ベルト20の空回転動作が行われると共に、中間転写ベルト20に付着したトナーのベルトクリーナ27による除去動作、トナー像が定着された用紙Pの排出動作等が行われる。
サイクルダウン期間において、各ドラム駆動モータ18は、各感光体ドラム11をドラム速度Vd=Vd1で回転させ、ベルト駆動モータ28は、中間転写ベルト20をベルト速度Vb=Vb1で回動させる。つまり、サイクルダウン期間において、各感光体ドラム11および中間転写ベルト20は、同一速度で回転することになる。
その後、トナーの除去動作や用紙Pの排出等が終了すると、時刻t3においてサイクルダウン期間が終了する。
時刻t3においてサイクルダウン期間が終了すると、各ドラム駆動モータ18は駆動を停止し、各感光体ドラム11も回転を停止する。また、ベルト駆動モータ28も駆動を停止し、中間転写ベルト20も回動を停止する。さらに、各ロール付勢機構17もOFF状態となり、各一次転写ロール15は、中間転写ベルト20から離間する。
次に、図6を参照しながら、画像領域および非画像領域について詳細に説明する。なお、ここでは、A4SEF(Short End Feed)の画像が連続形成される場合を例としている。
本実施の形態では、感光体ドラム11の直径がφ30となっており、その周長Sは約94.2mmである。また、A4SEFの場合、用紙Pの搬送方向長さは297mmである。したがって、A4SEF1枚分の画像を形成するために、感光体ドラム11は、3回転強(約3.15回転)する必要がある。ここで、本実施の形態では、複数の用紙Pに対して同一の画像を形成した場合に用紙P毎に画像の色味が変化するという事態を防止する目的で、1枚分の画像形成を行うために使用する使用領域Zを感光体ドラム11の周長Sの整数倍(A4SEFの場合は4倍)としている。このため、使用領域Z中には、副走査方向に、用紙Pの搬送方向長さに対応する画像領域Xと、画像形成が行われない非画像領域Yとが存在することになる。なお、A4SEFの場合、使用領域Z(4S≒377mm)中において、画像領域Xは297mmあるのに対し、非画像領域Yは4S−X≒377−297=80mmあることになる。つまり、使用領域Zにおいて、画像領域Xは約79%を、非画像領域Yは約21%(5分の1強)をそれぞれ占めることになる。
ここで、本実施の形態では、上述したように、非画像領域Yが各画像形成ユニット10の一次転写部を通過する際に、対応するロール付勢機構17による付勢力(ニップ圧)をP1に低減している。このため、その分だけ感光体ドラム11に設けられた感光層11aの摩耗を抑えることができ、感光層11aすなわち感光体ドラム11の長寿命化を図ることができる。なお、非画像領域Yでは当然のことながらトナー像の一次転写が行われないため、ニップ圧を低減したとしても一次転写には何ら影響を及ぼさない。
また、本実施の形態では、上述したように、非画像領域Yが全画像形成ユニット10の一次転写部に跨っている期間T1において、中間転写ベルト20のベルト速度Vbをドラム速度Vd=Vd1と同じVb1に減速している。このため、その分だけ感光体ドラム11に設けられた感光層11aの摩耗を抑えることができ、感光層11aすなわち感光体ドラム11の長寿命化を図ることができる。なお、非画像領域Yが全画像形成ユニット10の一次転写部に跨っている間は、当然のことながら、ベルト速度Vbを変動させても一次転写には何ら影響を及ぼさない。
そして、本実施の形態では、上述したような手法を用いて感光体ドラム11の長寿命化を図っているため、トナー像を一次転写するときに感光体ドラム11および中間転写ベルト20に速度差を設けた場合にも、感光体ドラム11の交換頻度を低減することができる。
ここで、本実施の形態では、感光体ドラム11の直径が小さく、その周長Sが用紙搬送方向長さすなわち画像領域Xよりも短いために、一枚分の画像を形成するのに感光体ドラム11を複数回回転させる必要がある。つまり、このような状況下では、もともと感光体ドラム11の感光層11aが摩耗しやすい環境にあるといえる。本実施の形態では、画像形成に無関係な状況下では、ニップ圧を低減したり中間転写ベルト20のベルト速度Vbを低減したりすることにより、感光層11aの摩耗を抑制することができる。
特に、本実施の形態のように、1枚の画像を形成するための使用領域Zを感光体ドラム11の周長Sの整数倍に設定するような場合には、最大で感光体ドラム11の周長Sに近い長さの非画像領域Yが設定される可能性がある。上述した手法は、このような場合に特に有効であるといえる。例えば上述したA4SEFの場合には、使用領域Zの約21%が非画像領域Yとなることから、A4SEFの画像を連続形成する場合には、上述したニップ圧の低減やベルト速度Vbの低減を行うことにより、感光体ドラム11の寿命を約20%程度伸ばすことができる。
また、本実施の形態では、各ロール付勢機構17による画像形成時のニップ圧P2を10〜30(gf)の範囲より適宜設定するとしていたが、その設定手法としては、次にあげるものがある。
例えば、これから作成する画像の画質、例えば静電潜像の形成で用いられるスクリーン線(lpi:line per inch)数の多さによってニップ圧P2の大きさを設定することが考えられる。ここで、スクリーン線数は、例えば図2に示すUI71より入力される画質モードに応じて設定される。一般に、スクリーン線数が多いほど、網点は密になり解像度は高くなる。すなわち、高画質モードの場合には使用されるスクリーン線数が多くなり、低画質モードの場合には使用されるスクリーン線数が少なくなる。つまり、スクリーン線数が多い場合はニップ圧P2を大きくすることで高解像度の画像を得るようにし、スクリーン線数が少ない場合はニップ圧P2を小さくすることである程度の解像度を確保しながら感光体ドラム11に設けられた感光層11aの摩耗を防ぐのである。ここで、スクリーン線数と設定されるニップ圧P2との関係を表1に示す。
Figure 0004649991
このように、スクリーン線数とニップ圧P2とを対応付けることにより、スクリーン線数(解像度)に応じたニップ圧P2を設定することができ、解像度に応じた画像を得ることができる。そして、スクリーン線数が少ない(低解像度)の場合には、感光体ドラム11の感光層11aの摩耗を抑制することができ、感光体ドラム11の長寿命化を図ることができる。
また、例えば感光体ドラム11の使用状況に応じてニップ圧P2の大きさを設定する手法がある。感光体ドラム11の感光層11aは、例えば帯電装置12による帯電動作によって経時的に徐々に劣化していき、脆くなっていく。そこで、感光層11aにかかる負荷を低減する目的で、経時的にニップ圧P2を小さくしていくのである。なお、感光体ドラム11の使用状況は、例えば図2に示すサイクルカウンタ72から入力されてくる各画像形成ユニット10の感光体11のドラムサイクル数(cycle)によって把握することができる。ここで、ドラムサイクル数と設定されるニップ圧P2との関係を表2に示す。
Figure 0004649991
このように、ドラムサイクル数とニップ圧P2とを対応付けることにより、徐々に劣化していく感光体ドラム11の感光層11aにかかる負荷を低減させていくことができ、感光層11aの摩耗を抑えることが可能になる。その結果、大きな負荷によって感光層11aが破壊されるといった事態を防止することができ、感光体ドラム11の長寿命化を図ることができる。
なお、本実施の形態では、ベルト速度Vb2をドラム速度Vd1と同一に設定していたが、少なくともベルト速度Vb1よりも低速であれば、感光層11aの摩耗を抑制することが可能であることから、同一には限定されない。
―実施の形態2―
本実施の形態は、実施の形態1と略同様であるが、画像形成前のサイクルアップ期間および画像形成後のサイクルダウン期間における各一次転写ロール15の制御が異なっている。なお、本実施の形態において、実施の形態1と同様のものについては、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。また、画像形成期間における動作は実施の形態1(図4参照)と同一である。
図7は、サイクルアップ期間における感光体ドラム11、一次転写ロール15、および中間転写ベルト20の動作を示すタイミングチャートである。本実施の形態では、サイクルアップ期間中において、各ロール付勢機構17はOFF状態を継続しており、各一次転写ロール15(具体的にはK色一次転写ロール、Y色一次転写ロール、M色一次転写ロール、C色一次転写ロール)は、中間転写ベルト20から離間(OFF)している。また、サイクルアップ期間においては、各ドラム駆動モータ18により、各感光体ドラム11がドラム速度Vd=Vd2で回転する。ここで、ドラム速度Vd2は、画像形成時のドラム速度Vd1よりも低速であり、例えば1/4〜1/3に設定される。そして、サイクルアップ期間が終了し画像形成期間が開始する時刻t1において、各ロール付勢機構17はON状態となり、各一次転写ロール15は、ニップ圧P1で中間転写ベルト20に当接する。また、各ドラム駆動モータ18により、各感光体ドラム11がドラム速度Vd=Vd1で回転する。
また、図8は、サイクルダウン期間における感光体ドラム11、一次転写ロール15、および中間転写ベルト20の動作を示すタイミングチャートである。本実施の形態では、サイクルダウン期間中においても、各ロール付勢機構17がOFF状態とされ、各一次転写ロール15(具体的にはK色一次転写ロール、Y色一次転写ロール、M色一次転写ロール、C色一次転写ロール)は、中間転写ベルト20から離間(OFF)している。また、サイクルダウン期間においては、各ドラム駆動モータ18により、各感光体ドラム11がドラム速度Vd=Vd1からVd2に変更される。
本実施の形態では、サイクルアップ期間中およびサイクルダウン期間中において各一次転写ロール15を中間転写ベルト20から離間させるようにした。これにより、実施の形態1と比較して、サイクルアップ期間中およびサイクルダウン期間中において各感光体ドラム11にかかる負荷を低減させることができ、また、感光体ドラム11に設けられた感光層11aの摩耗をさらに抑えることができる。また、サイクルアップ期間中およびサイクルダウン期間中は、各感光体ドラム11のドラム速度Vdが減速されるので、その分、ドラムクリーナ16による摺擦を少なくすることができ、感光層11aの摩耗を低減することが可能になる。
なお、実施の形態1,2では、感光体ドラム11上に形成されたトナー像を、一旦、中間転写ベルト20に一次転写し、その後中間転写ベルト20上のトナー像を用紙Pに転写するタイプの画像形成装置について説明を行ったが、他のタイプにも適用することができる。例えば、感光体ドラムに対向して用紙を担持搬送する用紙搬送ベルトを配設すると共に、この用紙搬送ベルトの内側に転写ロールを設け、用紙搬送ベルト上を搬送される用紙に感光体ドラムから直接トナー像を転写するタイプの画像形成装置に適用することが可能である。また、実施の形態1,2では、所謂タンデム型の画像形成装置について説明を行ったが、これに限られるものではなく、同一の感光体ドラム上に順次各色トナー像を形成しながら中間転写ベルト上に転写して重ね合わせていくタイプの画像形成装置にも適用することができる。
本実施の形態が適用される画像形成装置の概要を示す図である。 制御部の機能ブロック図である。 実施の形態1における各感光体ドラム、中間転写ベルト、各一次転写ロールの動作(サイクルアップ期間)を説明するタイミングチャートである。 実施の形態1における各感光体ドラム、中間転写ベルト、各一次転写ロールの動作(画像形成期間)を説明するタイミングチャートである。 実施の形態1における各感光体ドラム、中間転写ベルト、各一次転写ロールの動作(サイクルダウン期間)を説明するタイミングチャートである。 画像領域および非画像領域を説明するための図である。 実施の形態2における各感光体ドラム、中間転写ベルト、各一次転写ロールの動作(サイクルアップ期間)を説明するタイミングチャートである。 実施の形態2における各感光体ドラム、中間転写ベルト、各一次転写ロールの動作(サイクルダウン期間)を説明するタイミングチャートである。
符号の説明
10(10K,10Y,10M,10C)…画像形成ユニット、11…感光体ドラム、11a…感光層、12…帯電装置、13…レーザ露光装置、14…現像装置、15…一次転写ロール、16…ドラムクリーナ、17(17K,17Y,17M,17C)…ロール付勢機構、18(18K,18Y,18M,18C)…ドラム駆動モータ、20…中間転写ベルト、28…ベルト駆動モータ、30…二次転写装置、40…用紙トレイ、50…定着装置、60…制御部、71…UI、72…サイクルカウンタ、P…用紙、S…感光体ドラムの周長、Vd…ドラム速度、Vb…ベルト速度、X…画像領域、Y…非画像領域、Z…使用領域

Claims (2)

  1. トナー像が担持される感光層を有し回動可能に配設される感光体と、
    前記感光体との対向部位を循環移動可能に配設される無端状のベルト部材と、当該ベルト部材を挟んで当該感光体に対向し且つ回動可能に配設されるロール部材とを有し、循環移動する当該ベルト部材当該ロール部材を用いて前記感光体上のトナー像を転写する転写部材と、
    前記ロール部材を介し、前記感光体に向けて前記ベルト部材を付勢する付勢手段と、
    前記付勢手段による付勢力を設定する付勢力設定手段とを含み、
    前記感光体は、当該感光体、前記ベルト部材および前記ロール部材を回動させ且つ当該感光体に担持された転写用のトナー像を当該ロール部材にて当該ベルト部材へと転写する画像形成期間において、記録材1枚分のトナー像を形成するために当該感光体で使用される使用領域の長さが当該感光体の周長の整数倍に設定されることにより、転写用のトナー像が担持される画像領域と転写用のトナー像が担持されない非画像領域とを有し、
    前記付勢力設定手段は、前記画像形成期間において前記感光体と前記ベルト部材との対向部位を前記画像領域が通過する際には、当該感光体と当該ベルト部材とが接触するように前記付勢手段に第1の付勢力を設定し、当該画像形成期間において当該対向部位を前記非画像領域が通過する際には、当該感光体と当該ベルト部材とが接触した状態を維持するように当該付勢手段に当該第1の付勢力よりも小さい第2の付勢力を設定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記画像形成期間において前記感光体と前記ベルト部材との対向部位を前記画像領域が通過する際には、当該感光体の回動速度と当該ベルト部材の回動速度とを異ならせる第1の速度モードに設定し、当該画像形成期間において当該対向部位を前記非画像領域が通過する際には、当該感光体の回動速度と当該ベルト部材の回動速度とを略同一とする第2の速度モードを設定する速度設定手段をさらに含むことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
JP2005001368A 2005-01-06 2005-01-06 画像形成装置 Expired - Fee Related JP4649991B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005001368A JP4649991B2 (ja) 2005-01-06 2005-01-06 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005001368A JP4649991B2 (ja) 2005-01-06 2005-01-06 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006189614A JP2006189614A (ja) 2006-07-20
JP4649991B2 true JP4649991B2 (ja) 2011-03-16

Family

ID=36796893

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005001368A Expired - Fee Related JP4649991B2 (ja) 2005-01-06 2005-01-06 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4649991B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5309493B2 (ja) * 2007-08-07 2013-10-09 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
JP6021412B2 (ja) 2012-04-27 2016-11-09 キヤノン株式会社 画像形成装置

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05188799A (ja) * 1991-02-15 1993-07-30 Ricoh Co Ltd 画像形成装置の転写ローラ制御装置と転写ローラの制御方法
JPH0962114A (ja) * 1995-08-25 1997-03-07 Ricoh Co Ltd 転写装置
JPH1124452A (ja) * 1997-06-30 1999-01-29 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2001296760A (ja) * 2000-04-14 2001-10-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd カラー画像形成装置
JP2003114564A (ja) * 2001-10-03 2003-04-18 Canon Inc 画像形成装置
JP2004191440A (ja) * 2002-12-09 2004-07-08 Ricoh Co Ltd カラー画像形成装置
JP2004326394A (ja) * 2003-04-24 2004-11-18 Ricoh Co Ltd 画像形成システム

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05188799A (ja) * 1991-02-15 1993-07-30 Ricoh Co Ltd 画像形成装置の転写ローラ制御装置と転写ローラの制御方法
JPH0962114A (ja) * 1995-08-25 1997-03-07 Ricoh Co Ltd 転写装置
JPH1124452A (ja) * 1997-06-30 1999-01-29 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2001296760A (ja) * 2000-04-14 2001-10-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd カラー画像形成装置
JP2003114564A (ja) * 2001-10-03 2003-04-18 Canon Inc 画像形成装置
JP2004191440A (ja) * 2002-12-09 2004-07-08 Ricoh Co Ltd カラー画像形成装置
JP2004326394A (ja) * 2003-04-24 2004-11-18 Ricoh Co Ltd 画像形成システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006189614A (ja) 2006-07-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6052091B2 (ja) 画像形成装置
JP7262510B2 (ja) 画像形成システムおよび画像形成方法
JP5358558B2 (ja) 画像形成装置
JP5578144B2 (ja) 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及び画像形成装置の制御プログラム
JP4788214B2 (ja) 画像形成装置
US7317890B2 (en) Apparatus for and method of printing a mono-color image using a single-pass color printer
JP5822460B2 (ja) 画像形成装置
JP6642248B2 (ja) 画像形成装置、画像形成システムおよび報知方法
JP2007304502A (ja) 画像形成装置
JP4649991B2 (ja) 画像形成装置
JP2010132403A (ja) 不要部除去装置、媒体搬送装置及び画像形成装置
JP2007248547A (ja) 画像形成装置
JP4298623B2 (ja) 画像形成装置
JP4515340B2 (ja) 画像形成装置
JP2009025348A (ja) 画像形成装置
JP4852995B2 (ja) 画像形成装置
US20240085847A1 (en) Image forming apparatus
US20230096743A1 (en) Image forming apparatus
JP5690755B2 (ja) 画像形成装置
US10209660B2 (en) Image formation device with toner increase mode
JP2022067854A (ja) 画像形成装置および滑剤供給制御方法
JP2022151914A (ja) 画像形成装置
JP2021043317A (ja) 画像形成装置
JP5017994B2 (ja) 画像形成装置
JP2019164256A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071219

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100513

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100518

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100708

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100817

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101014

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101116

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101129

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4649991

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131224

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees