JP2019164256A - 画像形成装置 - Google Patents

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篤哉 坂本
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朋士 原
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Abstract

【課題】画像調整用の調整画像として使用する現像剤の量を変化させない場合に比べて、効率よく劣化した現像剤を排出すること。【解決手段】連続媒体(S)に画像を形成する作像手段(UY,UM,UC,UK)と、連続媒体(S)の非画像領域に画像補整用の画像(2)を形成させる調整画像の形成手段(C6)であって、画像の形成時の現像剤の消費量に基づいて、画像補整用の画像(2)として使用する現像剤の量を変化させる調整画像の形成手段(C6)と、調整画像を読み取る読取手段と、読取手段で調整画像を読み取った結果に基づいて、画像の調整を行う画像調整手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置(U)。【選択図】図3

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
画像形成装置の画像の濃度や位置の調整を行うために画質調整用の画像を形成する技術に関して、以下の特許文献1,2に記載の技術が知られている。
特許文献1としての特開2015−168216号公報には、連続するラベルシール(12)を使用する画像形成装置において、画質の補正用の補正パターン(P)をラベルシール(12)上に形成して補正する技術が記載されている。特許文献1では、ラベルシール(12)上の画像形成領域(12a)にラベル領域(12b)が5列3行配置され、ラベル領域(12b)以外の部分が最終的に製品とならず廃棄されるカス上げ領域(12c)に補正パターン(P)を形成する技術が記載されている。
特許文献2としての特開2015−55673号公報には、トナー排出量が少なくトナーが劣化した場合に、連続紙(P)の幅方向の両端部の画像領域以外の領域に、画像パターン(50)を形成して現像剤を排出する技術が記載されている。特許文献2には、トナー排出量に相当するエリアカバレッジに応じて、画像パターン(50)の幅や長さ、画像濃度等を変更することも記載されている。
特開2015−168216号公報(「0030」〜「0034」、図2) 特開2015−55673号公報(「0045」〜「0052」)
連続紙を使用する画像形成装置では、低濃度の画像形成が継続すると、現像装置内の現像剤が劣化して画質が低下するが、現像剤を強制的に排出する専用の画像を形成する場合、カット紙と異なり、連続紙に強制排出専用の画像が形成されるため、画像を形成する時期や位置が制限される問題がある。
本願は、画像調整用の調整画像として使用する現像剤の量を変化させない場合に比べて、効率よく劣化した現像剤を排出することを技術的課題とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項1に記載の発明の画像形成装置は、
連続媒体に画像を形成する作像手段と、
前記連続媒体の非画像領域に画像調整用の調整画像を形成させる調整画像の形成手段であって、前記画像の形成時の現像剤の消費量に基づいて、前記調整画像として使用する現像剤の量を変化させる前記調整画像の形成手段と、
前記調整画像を読み取る読取手段と、
前記読取手段で調整画像を読み取った結果に基づいて、画像の調整を行う画像調整手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記画像調整用の画像の大きさを大きくすることで現像剤の量を増やす前記調整画像の形成手段、
を備えたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置において、
前記画像調整用の画像が、複数の画像濃度からなる画像を有し、画像濃度が濃い画像の大きさを大きくすることで現像剤の量を変化させる前記調整画像の形成手段、
を備えたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記画像調整用の画像の濃度を高くすることで現像剤の量を増やす前記調整画像の形成手段、
を備えたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の画像形成装置において、
前記画像調整用の画像が、複数の画像濃度からなる画像を有し、画像濃度が濃い画像の濃度を高くすることで現像剤の量を変化させる前記調整画像の形成手段、
を備えたことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記画像調整用の画像の形成頻度を多くすることで現像剤の消費量を増やす前記調整画像の形成手段、
を備えたことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載の画像形成装置において、
画像形成を行う色毎に設けられた前記作像手段と、
前記作像手段のそれぞれにおける現像剤の消費量に基づいて、前記画像調整用の画像を形成させる前記調整画像の形成手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の画像形成装置において、
現像剤の消費量の少ない作像手段から順番に前記画像調整用の画像を形成させる前記調整画像の形成手段、
を備えたことを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項7に記載の画像形成装置において、
連続媒体の幅方向の一端側と他端側の非画像領域の大きさを検出する検出手段と、
非画像領域の大きさが大きい方に、前記現像剤の消費量が少ない色の画像調整用の画像を形成させる前記調整画像の形成手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項1ないし9のいずれかに記載の画像形成装置において、
複数の印刷対象の画像が割り付けられた場合に、前記印刷対象画像どうしの隙間の非画像領域に、前記画像調整用の画像を形成させる前記調整画像の形成手段、
を備えたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、画像調整用の調整画像として使用する現像剤の量を変化させない場合に比べて、効率よく劣化した現像剤を排出することができる。
請求項2に記載の発明によれば、画像の大きさを大きくして劣化した現像剤を効率よく消費することができる。
請求項3に記載の発明によれば、高濃度の画像を大きくすることで、さらに効率的に現像剤を消費することができる。
請求項4,5に記載の発明によれば、高濃度の画像で劣化した現像剤を効率よく消費することができる。
請求項6に記載の発明によれば、高頻度に画像を形成して劣化した現像剤を効率よく消費することができる。
請求項7に記載の発明によれば、色毎の現像剤の消費量に応じた画像を形成しない場合に比べて、過剰または過少な現像剤の消費を低減できる。
請求項8に記載の発明によれば、劣化した現像剤の多い作像手段から優先的に劣化した現像剤を消費することができ、現像剤の劣化に伴う画質低下を抑制できる。
請求項9に記載の発明によれば、非画像領域の大きさに応じた大きさの画像調整用の画像を形成でき、非画像領域を効率的に利用することができる。
請求項10に記載の発明によれば、画像どうしの隙間の非画像領域を利用しない場合に比べて、劣化した現像剤をより速やかに消費することができる。
図1は実施例1の画像形成装置の全体説明図である。 図2は実施例1の画像形成装置の制御部が備えている各機能をブロック図で示した図である。 図3は実施例1の調整画像の一例の説明図であり、図3Aは標準設定の場合の説明図、図3BはY色の調整画像のサイズが大きい場合の説明図、図3CはC色の調整画像が先に形成される場合の説明図である。 図4は実施例1のパッチ画像の形成処理のフローチャートの説明図である。 図5は実施例2の制御部の説明図であり、実施例1の図2に対応する図である。 図6は実施例2のトナーパッチの説明図であり、図6Aは標準のパッチ画像の説明図、図6Bは高濃度のパッチ画像の説明図、図6Cは実施例2の変更例1の説明図、図6Dは実施例2の変更例2の説明図である。 図7は実施例2のパッチ画像の形成処理のフローチャートの説明図であり、実施例1の図4に対応する図である。 図8は実施例3の制御部の説明図であり、実施例1の図2に対応する図である。 図9は実施例3のトナーパッチの説明図であり、図9Aは標準のパッチ画像の説明図、図9Bは幅の広い余白領域に大サイズのパッチ画像を形成する場合の説明図、図9Cは幅の狭い余白領域にも大サイズのパッチ画像を形成する場合の説明図である。 図10は実施例3のパッチ画像の形成処理のフローチャートの説明図であり、実施例1の図4に対応する図である。 図11は実施例4の制御部の説明図であり、実施例1の図2に対応する図である。 図12は実施例4のトナーパッチの説明図である。 図13は実施例4のパッチ画像の形成処理のフローチャートの説明図であり、実施例3の図10に対応する図である。 図14は変更例の説明図であり、図14AはY色のパッチ画像を繰り返し形成した場合の説明図、図14Bは高濃度のパッチ画像を複数形成する場合の説明図である。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(以下、実施例と記載する)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図1は実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
図1において、本発明の実施例1の画像形成装置Uは、画像形成部の一例であって、記録部の一例としてのプリンタ部U1を有する。プリンタ部U1の上部左側には、入力部の一例としての操作部UIが支持されている。前記操作部UIは、操作者が入力をして、画像形成装置Uの操作が可能である。
また、プリンタ部U1には、画像情報の送信装置の一例としてのパーソナルコンピュータPCから送信された画像情報が入力可能に構成されている。
画像形成装置Uの制御部Cは、パーソナルコンピュータPCから入力された画像情報を、潜像形成用の画像情報に変換する。
前記プリンタ部U1は、像保持体の一例としてY:イエロー、M:マゼンタ、C:シアン、K:黒の各色用の感光体Py,Pm,Pc,Pkを有する。
図1において、黒色の感光体Pkの周囲には、感光体Pkの回転方向に沿って、帯電器CCk、潜像の形成装置の一例としての露光機ROSk、現像器Gk、1次転写器の一例としての1次転写ロールT1k、像保持体用の清掃器の一例としての感光体クリーナCLkが配置されている。
他の感光体Py,Pm,Pcの周囲にも同様に、帯電器CCy,CCm,CCc、露光機ROSy,ROSm,ROSc、現像器Gy,Gm,Gc、1次転写ロールT1y,T1m,T1c、感光体クリーナCLy,CLm,CLcが配置されている。
プリンタ部U1の上部には、収容容器の一例として、現像器Gy〜Gkに補給される現像剤が収容されたトナーカートリッジKy,Km,Kc,Kkが着脱可能に支持されている。
前記感光体Pk、帯電器CCk、露光機ROSk、現像器Gk等により、作像手段の一例として、K色の画像を形成する作像手段UKが構成されている。同様に、感光体Py〜Pc、帯電器CCy〜CCc、露光機ROSy〜ROSc、現像器Gy〜Gc等により、作像手段の一例として、Y,M,Cの各色の作像手段UY,UM,UCが構成されている。
各感光体Py〜Pkの下方には、中間転写体の一例であって、像保持体の一例としての中間転写ベルトBが配置されており、中間転写ベルトBは、感光体Py〜Pkと1次転写ロールT1y〜T1kとの間に挟まれる。中間転写ベルトBの裏面は、駆動部材の一例としてのドライブロールRdと、張力付与部材の一例としてのテンションロールRtと、蛇行防止部材の一例としてのウォーキングロールRwと、従動部材の一例としての複数のアイドラロールRfと、2次転写用の対向部材の一例としてのバックアップロールT2aと、前記1次転写ロールT1y〜T1kにより支持されている。
中間転写ベルトBの表面には、ドライブロールRdの近傍に、中間転写体の清掃器の一例としてのベルトクリーナCLBが配置されている。
バックアップロールT2aには、中間転写ベルトBを挟んで、転写部材の一例であって、2次転写部材の一例としての2次転写ロールT2bが対向して配置されている。なお、実施例1の2次転写ロールT2bは、付勢部材の一例としての図示しないバネによりバックアップロールT2aに向けて押し当てられている。
また、バックアップロールT2aには、バックアップロールT2aに現像剤の帯電極性とは逆極性の電圧を印加するために、接触部材の一例としてのコンタクトロールT2cが接触している。
前記バックアップロールT2a、2次転写ロールT2b、コンタクトロールT2cにより、実施例1の2次転写器T2が構成されており、1次転写ロールT1y〜T1k、中間転写ベルトB、2次転写器T2等により、実施例1の転写装置T1,B,T2が構成されている。
プリンタ部U1の左側下部には、媒体の供給装置の一例としての給紙装置U2が配置されている。給紙装置U2は、巻取体の一例としての供給ロールU2aを有する。実施例1の供給ロールU2aは、回転軸を中心として回転可能に構成されている。供給ロールU2aには、連続媒体の一例としての連続紙Sが、巻かれた状態で支持されている。実施例1の連続紙Sは、基層の一例としての剥離紙に対して、粘着層を介して、画像形成層の一例としてのラベル用紙が剥離可能に貼り付けられたものを使用している。
供給ロールU2aの右方には、案内部材の一例としてのガイドロールU2bが配置されている。また、ガイドロールU2bの右方には、連続紙Sの搬送方向に沿って、媒体の搬送部材の一例としての搬送ロールRa,Rbが配置されている。連続紙Sの搬送方向に対して、搬送ロールRbの下流側には、中間転写ベルトBと2次転写ロールT2bとが対向する2次転写領域Q4が配置されている。
また、連続紙Sの搬送方向に対して、2次転写領域Q4の下流側には、定着装置Fが配置されている。定着装置Fは、加熱用の定着部材の一例としての加熱ロールFhと、加圧用の定着部材の一例としての加圧ロールFpとを有する。加熱ロールFhと加圧ロールFpとの接触領域により定着領域Q5が構成されている。
連続紙Sの搬送方向に対して、定着装置Fの下流側には、読取手段の一例としてのインラインセンサScが配置されている。インラインセンサScは、連続紙Sの表面の画像を撮像可能である。
プリンタ部U1の右側下部には、媒体の巻取り装置U3が配置されている。巻取り装置U3は、巻取体の一例として、画像形成後の連続紙Sが巻き取られる巻取りロールU3aを有する。巻取りロールU3aの回転軸は、巻取モータM3で駆動される。
(プリンタ部の機能の説明)
前記画像形成装置Uでは、パーソナルコンピュータPCから送信された画像情報を受信すると、画像形成動作であるジョブが開始される。ジョブが開始されると、感光体Py〜Pkや中間転写ベルトB等が回転する。
感光体Py〜Pkは、図示しない駆動源により回転駆動される。
帯電器CCy〜CCkは、予め設定された電圧が印加されて、感光体Py〜Pkの表面を帯電させる。
露光機ROSy〜ROSkは、制御部Cからの制御信号に応じて、潜像を書き込む光の一例としてのレーザー光Ly,Lm,Lc,Lkを出力して、感光体Py〜Pkの帯電された表面に静電潜像を書き込む。
現像器Gy〜Gkは、感光体Py〜Pkの表面の静電潜像を可視像に現像する。
1次転写ロールT1y〜T1kは、現像剤の帯電極性とは逆極性の1次転写電圧が印加され、感光体Py〜Pkの表面の可視像を中間転写ベルトBの表面に転写する。
感光体クリーナCLy〜CLkは、1次転写後に感光体Py〜Pkの表面に残留した現像剤を除去して清掃する。
中間転写ベルトBは、感光体Py〜Pkに対向する1次転写領域を通過する際に、Y,M,C,Kの順に、画像が転写されて積層され、2次転写器T2に対向する2次転写領域Q4を通過する。なお、単色画像の場合は、1色のみの画像が転写されて2次転写領域Q4に送られる。
搬送ロールRaは、供給ロールU2aから延びる連続紙Sを下流側に搬送する。搬送ロールRbは、連続紙Sを2次転写領域Q4に案内する。
2次転写器T2は、コンタクトロールT2cを介してバックアップロールT2aに予め設定された現像剤の帯電極性と同極性の2次転写電圧が印加され、連続紙Sに中間転写ベルトBの画像を転写する。
定着装置Fは、加熱ロールFhと加圧ロールFpとが接触する定着領域Q5を通過する連続紙Sを加圧しながら加熱して、連続紙Sの表面の未定着画像を定着する。
インラインセンサScは、連続紙Sの表面の画像を撮像する。なお、実施例1のインラインセンサScは、連続紙Sの幅方向の全域を撮像可能に構成されている。
巻取りロールU3aは、画像が定着後の連続紙Sを巻き取る。
(実施例1の制御部の説明)
図2は実施例1の画像形成装置の制御部が備えている各機能をブロック図で示した図である。
図2において、画像形成装置Uの制御部Cは、外部との信号の入出力等を行う入出力インターフェースI/Oを有する。また、制御部Cは、必要な処理を行うためのプログラムおよび情報等が記憶されたROM:リードオンリーメモリを有する。また、制御部Cは、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM:ランダムアクセスメモリを有する。また、制御部Cは、ROM等に記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU:中央演算処理装置を有する。したがって、実施例1の制御部Cは、小型の情報処理装置、いわゆるマイクロコンピュータにより構成されている。よって、制御部Cは、ROM等に記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
(制御部Cに接続された信号出力要素)
制御部Cは、操作部UIや、インラインセンサSc等の信号出力要素からの出力信号が入力されている。
操作部UIは、入力部材の一例として、矢印やテンキー等の入力を行う入力ボタンUIaを有する。また、操作部UIは、告知部材の一例としての表示部UIb等を備えている。
インラインセンサScは、連続紙Sの表面の画像を読み取る。
(制御部Cに接続された被制御要素)
制御部Cは、主駆動源の駆動回路D1や電源回路E、その他の図示しない制御要素に接続されている。制御部Cは、各回路D1,E等へ、それらの制御信号を出力している。
D1:主駆動源の駆動回路
主駆動源の駆動回路D1は、主駆動源の一例としてのメインモータM1を介して、感光体Py〜Pkや中間転写ベルトB等を回転駆動する。
E:電源回路
前記電源回路Eは、現像用の電源回路Ea、帯電用の電源回路Eb、転写用の電源回路Ec、定着用の電源回路Ed等を有している。
Ea:現像用の電源回路
現像用の電源回路Eaは、現像器Gy〜Gkの現像ロールに現像電圧を印加する。
Eb:帯電用の電源回路
帯電用の電源回路Ebは、帯電器CCy〜CCkそれぞれに感光体Py〜Pk表面を帯電させるための帯電電圧を印加する。
Ec:転写用の電源回路
転写用の電源回路Ecは、1次転写ロールT1y〜T1kやバックアップロールT2aに転写電圧を印加する。
Ed:定着用の電源回路
定着用の電源回路Edは、定着装置Fの加熱ロールFhのヒータに電力を供給する。
(制御部Cの機能)
制御部Cは、前記信号出力要素からの入力信号に応じた処理を実行して、前記各制御要素に制御信号を出力する機能を有している。すなわち、制御部Cは次の機能を有している。
C1:画像形成の制御手段
画像形成の制御手段C1は、パーソナルコンピュータPCから入力された画像情報に応じて、画像形成装置Uの各部材の駆動や各電圧の印加時期等を制御して、画像形成動作であるジョブの実行や終了、中断を制御する。
C2:駆動源の制御手段
駆動源の制御手段C2は、主駆動源の駆動回路D1を介して、メインモータM1の駆動を制御し、感光体Py〜Pk等の駆動を制御する。
C3:電源回路の制御手段
電源回路の制御手段C3は、各電源回路Ea〜Edを制御して、各部材へ印加される電圧や、各部材へ供給される電力を制御する。
C4:消費量の計算手段
消費量の計算手段C4は、現像器Gy〜Gkで消費された現像剤の消費量を計算する。消費量の計算手段C4は、画素数の取得手段C4Aと、画像密度の計算手段C4Bと、平均画像密度の記憶手段C4Cと、平均画像密度の更新手段C4Dと、を有する。実施例1の消費量の計算手段C4は、露光機ROSy〜ROSkで書き込まれた画素数の画像密度に基づいて現像剤の消費量を、Y,M,C,Kの色毎に演算する。なお、現像剤の消費量の演算は、画像密度に基づく場合に限定されず、現像剤の重量やトナー濃度をセンサ(検出手段)で検出して消費量の演算を行う構成とすることも可能である。
C4A:画素数の取得手段
画素数の取得手段C4Aは、印刷情報に基づいて露光機ROSy〜ROSkで書き込まれる画素数P1と、画像領域の総画素数P2を取得する。実施例1の画素数の取得手段C4Aは、一例として、連続紙SにおいてA4サイズ1ページ分に相当する領域における画素数P1と総画素数P2を取得する。
C4B:画像密度の計算手段
画像密度の計算手段C4Bは、露光機ROSy〜ROSkで書き込まれる画像密度を計算する。実施例1の画像密度の計算手段C4Bは、画素数P1と総画素数P2から、画像密度Pa=P1/P2を計算する。
C4C:平均画像密度の記憶手段
平均画像密度の記憶手段C4Cは、平均画像密度Pbを記憶する。実施例1の平均画像密度の記憶手段C4Cは、前回の画像調整が行われてからの平均画像密度Pbを記憶する。
C4D:平均画像密度の更新手段
平均画像密度の更新手段C4Dは、平均画像密度Pbを更新する。すなわち、平均画像密度Pbのページ相当数Nbに対して、(Pb×Nb+Pa)/(Nb+1)を計算することで新たな平均画像密度Pbを計算し、平均画像密度Pbおよびページ相当数Nbを更新する。
C5:形成時期の判別手段
形成時期の判別手段C5は、画像の濃度調整や画像の位置調整を含む画像調整を行う時期になったか否かを判別する。実施例1の形成時期の判別手段C5は、一例として、100ページ相当分印刷する度に、調整画像の一例としてのパッチ画像を形成して画像調整を行う時期になったと判別する。なお、時期は、100ページ相当分に限定されず、設計や仕様等に応じて任意に変更可能である。また、電源投入時やジョブが開始される際やジョブが終了する度に画像調整を行うように構成することも可能である。
図3は実施例1の調整画像の一例の説明図であり、図3Aは標準設定の場合の説明図、図3BはY色の調整画像のサイズが大きい場合の説明図、図3CはC色の調整画像が先に形成される場合の説明図である。
C6:調整画像の形成手段
調整画像の形成手段C6は、画像補正用の画像の一例としてのパッチ画像(調整画像)2を形成する。実施例1の調整画像の形成手段C6は、形成順の設定手段C6Aと、基準値の記憶手段C6Bと、平均密度の判別手段C6Cと、調整画像の設定手段C6Dとを有する。図3において、実施例1の調整画像の形成手段C6は、画像領域1の幅方向の両側の余白領域(非画像領域)に、調整画像の一例としてのパッチ画像2を形成する。実施例1では、パッチ画像2は、Y,M,C,Kの各色で形成され、濃度が10%、20%、…、100%と10%刻みで形成される。そして、実施例1の調整画像の形成手段C6は、画像の形成時の現像剤の消費量に基づいて、パッチ画像2の大きさを変更することで、パッチ画像2として使用する現像剤の量を変化させる。すなわち、パッチ画像2として使用する現像剤の量を標準よりも多くする場合には、パッチ画像2を標準よりも大きくする。
C6A:形成順の設定手段
形成順の設定手段C6Aは、Y,M,C,Kの各色のパッチ画像2を形成する順番を設定する。実施例1の形成順の設定手段C6Aは、各色の平均画像密度Pbの中で、平均画像密度Pbが低い色から優先してパッチ画像2を形成するようにパッチ画像2の形成順を設定する。すなわち、標準の場合は、Y,M,C,Kの順に設定されており、図3Aに示すように、YとMのパッチ画像2を先に形成して、そのあとでCとKのパッチ画像2を形成するように設定されている。図3Cにおいて、一例として、平均画像密度Pbが、C色<M色<Y色<K色の場合、結果として、Y色よりもC色のパッチ画像2を先に形成するように形成順、すなわち、パッチ画像2が形成される位置が設定される。
C6B:基準値の記憶手段
基準値の記憶手段C6Bは、パッチ画像2の大きさを変更するか否かを判別する基準値を記憶する。実施例1では、一例として、平均画像密度と対比する基準値として5%が記憶されているが、設計や仕様等に応じて任意に変更可能である。
C6C:平均密度の判別手段
平均密度の判別手段C6Cは、平均画像密度Pbが基準値に達するか否かを判別する。
C6D:調整画像の設定手段
調整画像の設定手段C6Dは、パッチ画像2として使用する現像剤の量を設定する。実施例1の調整画像の設定手段C6Dは、各色の平均画像密度Pbにおいて、平均画像密度Pbが基準値に達する場合には、あらかじめ定められた大きさのパッチ画像2a、すなわち、標準サイズのパッチ画像2aとする。また、平均画像密度Pbが基準値に達しない場合は、大サイズのパッチ画像2bに設定する。なお、実施例1では、標準サイズのパッチ画像2aと大サイズのパッチ画像2bの2段階を例示したがこれに限定されない。平均画像密度Pbが低ければ低いほど、パッチ画像2のサイズが大きくなるように、3段階以上で変化させたり、連続的(無段階)に変化させるように構成することも可能である。
C7:画像調整手段
画像調整手段C7は、インラインセンサScで読み取ったパッチ画像2に基づいて、画像の調整を行う。実施例1の画像調整手段C7は、パッチ画像2として書き込んだ設定された濃度と、インラインセンサScが読み取った実際の濃度との差に基づいて、画像の濃度の調整を行う。また、パッチ画像2を書き込む目標の位置と、インラインセンサScで読み取られた実際に書き込まれた位置との差に基づいて、画像を形成する位置の調整を行う。
(実施例1の流れ図の説明)
次に、実施例1の画像形成装置Uにおける制御の流れを流れ図、いわゆるフローチャートを使用して説明する。
(パッチ画像の形成処理のフローチャートの説明)
図4は実施例1のパッチ画像の形成処理のフローチャートの説明図である。
図4のフローチャートの各ステップSTの処理は、画像形成装置Uの制御部Cに記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は画像形成装置Uの他の各種処理と並行して実行される。
図4に示すフローチャートは画像形成装置Uの電源投入により開始される。
図4のST1において、ジョブが開始されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST2に進み、ノー(N)の場合はST1を繰り返す。
ST2において、次の処理(1)〜(3)を順に実行して、ST3に進む。
(1)画像情報から各色の画素数P1および総画素数P2を取得する。
(2)画像密度Paを色ごとに計算する。
(3)各色の平均画像密度Pbを計算し、更新する。
ST3において、トナーパッチ(パッチ画像)2を形成する時期になったか否かを判別する。ノー(N)の場合はST4に進み、イエス(Y)の場合はST5にすすむ。
ST4において、ジョブが終了したか否かを判別する。ノー(N)の場合はST2に戻り、イエス(Y)の場合はST1に戻る。
ST5において、各色の平均画像密度Pbの中から小さい順にパッチ画像2の形成順(1番〜4番)を設定する。そして、ST6に進む。
ST6において、判別対象N=1を設定する。そして、ST7に進む。
ST7において、パッチ形成順がN番の色の平均画像密度Pbが基準値以下であるか否かを判別する。ノー(N)の場合はST8にすすみ、イエス(Y)の場合はST9に進む。
ST8において、パッチ画像2のサイズを標準サイズ2aに設定する。そして、ST10に進む。
ST9において、パッチ画像2のサイズを大サイズ2bに設定する。そして、ST10に進む。
ST10において、形成順Nが4であるか否か、すなわち、全ての色のパッチ画像2のサイズを設定し終えたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST11に進み、イエス(Y)の場合はST12に進む。
ST11において、形成順Nを1加算する。すなわち、N=N+1とする。そして、ST7に戻る。
ST12において、パッチ画像2を形成する。そして、ST3に戻る。
(実施例1の画像形成装置の作用)
前記構成を備えた実施例1の画像形成装置Uでは、連続紙Sの余白部分に形成されたパッチ画像2をインラインセンサScで読み取って、目的の濃度と実際に形成されたパッチ画像2の濃度との濃度差に基づいて、画質を調整することが可能である。なお、実際に形成されたパッチ画像2の位置に基づいて、位置ずれの調整も可能である。
また、実施例1では、平均画像密度Pbが低い場合、すなわち、低画像密度の画像形成が繰り返されて、現像器Gy〜Gk内の現像剤の消費量が少なく、劣化した現像剤が多くなっている可能性が高い場合、大サイズのパッチ画像2bが形成される。したがって、画像調整時に、劣化した現像剤が多く排出、消費される。よって、現像器Gy〜Gk内の劣化した現像剤が強制的に排出されて、トナーカートリッジKy〜Kkから新たな現像剤が補給されて、現像器Gy〜Gkの現像剤が新しいものに交換される。よって、現像剤の劣化に伴う画質劣化が低減される。
特に、実施例1では、画質調整用のパッチ画像2を利用して現像剤を排出している。よって、現像剤を強制的に消費する専用の画像を使用する場合に比べて、効率よく劣化した現像剤を排出することが可能である。特許文献1に記載のパッチを様々な場所に形成するだけの技術では、現像剤が劣化した場合に改めて現像剤を排出する動作を行う必要があり、劣化した現像剤の排出が間に合わない恐れがある。また、特許文献2に記載の技術のように、現像剤を排出するためのパッチを形成する技術では、濃度調整を行う場合は、改めて濃度調整用のパッチを形成する必要があり、濃度調整の間隔、頻度や劣化した現像剤の排出の間隔、頻度が長くなる。これらに対して、実施例1では、劣化した現像剤を排出しながら画質を調整することが可能である。したがって、個別に行う場合に比べて、画質の調整や劣化現像剤の排出の間隔、頻度が長くなりすぎることを抑制可能である。
また、実施例1では、平均画像密度Pbが低い色について、パッチ画像2の形成順が優先される。よって、現像剤の劣化がより進んでいる色の現像器Gy〜Gkから優先的に現像剤が排出される。したがって、劣化が進んでいる色のパッチ画像2の形成順が優先されない場合に比べて、劣化の進んでいる現像器Gy〜Gkの現像剤が、より速やかに入れ替えられる。
図5は実施例2の制御部の説明図であり、実施例1の図2に対応する図である。
図6は実施例2のトナーパッチの説明図であり、図6Aは標準のパッチ画像の説明図、図6Bは高濃度のパッチ画像の説明図、図6Cは実施例2の変更例1の説明図、図6Dは実施例2の変更例2の説明図である。
次に本発明の実施例2の説明をするが、この実施例2の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
この実施例2は下記の点で、前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成される。
図5において、実施例2の画像形成装置Uの制御部では、実施例1の調整画像の設定手段C6Dに替えて、調整画像の設定手段C6D′を有する。
実施例2の調整画像の設定手段C6D′は、各色の平均画像密度Pbにおいて、平均画像密度Pbが基準値に達する場合には、図6Aに示すように、あらかじめ定められた濃度のパッチ画像12a、すなわち、標準のパッチ画像12aとする。また、平均画像密度Pbが基準値に達しない場合は、図6Bに示すように、高濃度のパッチ画像12bに設定する。図6Cに示すように、高濃度のパッチ画像12bとして、一律に各濃度を10%ずつ上昇させた構成とすることも可能である。その上で、低画像密度のパッチ画像12bがなくなると、低画像密度における濃度調整に悪影響が出る場合がある。したがって、実施例2では、10%〜30%の低画像密度のパッチ画像は濃度を上昇させず、中画像密度〜高画像密度の領域のパッチ画像の濃度を上昇させるように設定されている。
なお、実施例2では、標準のパッチ画像12aと高濃度のパッチ画像12bの2段階を例示したがこれに限定されない。平均画像密度Pbに応じてパッチ画像2の濃度を小刻みに変化させたり、連続的(無段階)に変化させるように構成することも可能である。
(実施例2の流れ図の説明)
図7は実施例2のパッチ画像の形成処理のフローチャートの説明図であり、実施例1の図4に対応する図である。
次に、実施例2の画像形成装置Uにおける制御の流れを流れ図、いわゆるフローチャートを使用して説明する。
図7において、実施例1の各処理と同様の処理については同一のST番号を付して詳細な説明は省略する。図7において、実施例2のパッチ画像の形成処理では、実施例1のST8、ST9に替えて、ST8′、ST9′を実行する。
ST8′において、パッチ画像12として標準のパッチ画像12aを設定する。そして、ST10に進む。
ST9′において、パッチ画像12として高濃度のパッチ画像12bを設定する。そして、ST10に進む。
(実施例2の作用)
前記構成を備えた実施例2の画像形成装置Uでは、平均画像密度Pbが低い場合には、パッチ画像12の濃度を高くして、劣化した現像剤を多く排出、消費する。したがって、実施例1と同様に、画像調整をしながら劣化した現像剤を速やかに排出することが可能である。
なお、実施例2の平均画像密度Pbに応じて濃度を変化させる際に、実施例1のサイズを変化させる構成も組み合わせることが可能である。例えば、図6Dに示すように、現像剤の排出量が多い高濃度のパッチ画像2を大サイズにすることも可能であり、低濃度〜高濃度の1組のパッチ画像2のそれぞれを大サイズにすることも可能である。このように、平均画像密度Pbが低い場合には、パッチ画像のサイズを大きくし且つ高濃度とすることで、より速やかに現像剤を排出することも可能である。
図8は実施例3の制御部の説明図であり、実施例1の図2に対応する図である。
図9は実施例3のトナーパッチの説明図であり、図9Aは標準のパッチ画像の説明図、図9Bは幅の広い余白領域に大サイズのパッチ画像を形成する場合の説明図、図9Cは幅の狭い余白領域にも大サイズのパッチ画像を形成する場合の説明図である。
次に本発明の実施例3の説明をするが、この実施例3の説明において、前記実施例1,2の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
この実施例3は下記の点で、前記実施例1,2と相違しているが、他の点では前記実施例1,2と同様に構成される。
図8において、実施例3の画像形成装置Uの制御部では、実施例1の調整画像の設定手段C6Dに替えて、調整画像の設定手段C6D″と、余白領域の取得手段C6Eとを有する。
余白領域の検出手段の一例としての余白領域の取得手段C6Eは、連続紙Sの非画像形成領域である余白領域の幅X1,X2を取得する。図9において、実施例1の余白領域の幅X1,X2は、画像領域1の大きさと位置(右寄せ、中央寄せ、左寄せ)と、連続紙Sの用紙幅との関係から導出することも可能であるし、インラインセンサScで撮像した画像から導出することも可能である。
実施例3の調整画像の設定手段C6D″は、各色の平均画像密度Pbにおいて、平均画像密度Pbが基準値に達する場合には、図9Aに示すように、あらかじめ定められた大きさのパッチ画像2a、すなわち、標準のパッチ画像2aとする。また、平均画像密度Pbが基準値に達しない場合は、図9Bに示すように、余白領域の幅X1,X2の広い側に、余白領域の幅に対応するパッチ画像22b、すなわち、大サイズのパッチ画像22bに設定する。余白領域の幅X1、X2の狭い側にも現像剤を多く消費するパッチ画像が必要な場合(平均画像密度Pbが基準値以下で値が2番目、4番目に低い場合)、図9Cに示すように、連続紙Sの送り方向に長い大サイズのパッチ画像22cを形成する。
なお、実施例3では、標準のパッチ画像2aと大サイズのパッチ画像22b,22cを例示したがこれに限定されない。平均画像密度Pbに応じてパッチ画像2の面積を3段階以上で変化させたり、連続的(無段階)に変化させるように構成することも可能である。
(実施例3の流れ図の説明)
図10は実施例3のパッチ画像の形成処理のフローチャートの説明図であり、実施例1の図4に対応する図である。
次に、実施例3の画像形成装置Uにおける制御の流れを流れ図、いわゆるフローチャートを使用して説明する。
図10において、実施例1の各処理と同様の処理については同一のST番号を付して詳細な説明は省略する。図10において、実施例3のパッチ画像の形成処理では、実施例1のST5に替えてST21、ST22を実行するとともに、ST9に替えてST23を実行する。
ST21において、余白領域の幅X1,X2および余白の位置を取得する。そして、ST22に進む。
ST22において、平均画像密度の小さい順にパッチ形成順および形成位置を設定する。そして、ST6に進む。
ST23において、平均画像密度および余白領域の幅X1,X2に応じてパッチ画像2のサイズを設定する。そして、ST10に進む。
(実施例3の作用)
前記構成を備えた実施例3の画像形成装置Uでは、平均画像密度Pbが低い場合には、余白領域の幅X1,X2が広い側にサイズの大きなパッチ画像22bを形成して、劣化した現像剤を排出、消費する。したがって、実施例1と同様に、画像調整をしながら劣化した現像剤を速やかに排出することが可能である。
特に、余白領域の幅X1,X2が広い側を使用してパッチ画像22bのサイズを大きくした場合、連続紙Sの送り方向のパッチ画像22bの長さを短くすることが可能であり、送り方向の長さが長いパッチ画像22cを使用する場合に比べて、後続の濃度のパッチ画像2や次の色のパッチ画像2をより早期に形成することが可能であり、現像剤をより早期に排出可能である。
なお、実施例3において、平均画像密度Pbが低い場合に、パッチ画像2の幅方向と送り方向の両方の長さを大きくしてより広い面積のパッチ画像とすることも可能である。
また、実施例3と実施例2の濃度を変更する技術とを組み合わせることも可能である。
図11は実施例4の制御部の説明図であり、実施例1の図2に対応する図である。
図12は実施例4のトナーパッチの説明図である。
次に本発明の実施例4の説明をするが、この実施例4の説明において、前記実施例1〜3の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
この実施例4は下記の点で、前記実施例1〜3と相違しているが、他の点では前記実施例1〜3と同様に構成される。
図11において、実施例4の画像形成装置Uの制御部では、実施例3の調整画像の設定手段C6D″に替えて、非画像領域の取得手段の一例としてのカス上げ領域の取得手段C6Fと、調整画像の設定手段C6Gと、を有する。
カス上げ領域の取得手段C6Fは、図12に示すように、連続紙Sに複数の印刷対象の画像領域1が割り付けられた場合に、画像1どうしの隙間の非画像領域31、いわゆるカス上げ領域31を取得する。カス上げ領域31は、印刷物を製本等する際に、最終的に画像領域1と切り離されて廃棄される領域である。
実施例4の調整画像の設定手段C6Gは、各色の平均画像密度Pbにおいて、平均画像密度Pbが基準値に達する場合には、あらかじめ定められた大きさのパッチ画像2a、すなわち、標準のパッチ画像2aとする。また、平均画像密度Pbが基準値に達しない場合は、実施例3と同様に、余白領域の幅X1,X2の広い側にパッチ画像22bを形成しつつ、カス上げ領域31にもパッチ画像22dを形成する。実施例4では、例えば、カス上げ領域31に形成するパッチ画像22dは、余白領域に形成するパッチ画像22bとは異なる色の画像とすることも可能であるし、余白領域のパッチ画像22bだけでは現像剤の排出量が不足する場合には、余白領域のパッチ画像22bとカス上げ領域のパッチ画像22dを同じ色の画像として、排出量を確保する構成とすることも可能である。
(実施例4の流れ図の説明)
図13は実施例4のパッチ画像の形成処理のフローチャートの説明図であり、実施例3の図10に対応する図である。
次に、実施例4の画像形成装置Uにおける制御の流れを流れ図、いわゆるフローチャートを使用して説明する。
図13において、実施例1,3の各処理と同様の処理については同一のST番号を付して詳細な説明は省略する。図13において、実施例4のパッチ画像の形成処理では、実施例3のST21、23に替えてST21′、ST23′を実行する。
ST21′において、余白領域の幅X1,X2および余白の位置と、カス上げ領域31の位置および大きさを取得する。そして、ST22に進む。
ST23′において、平均画像密度および余白領域の幅X1,X2、カス上げ領域31の位置および広さに応じてパッチ画像2のサイズや位置を設定する。そして、ST10に進む。
(実施例4の作用)
前記構成を備えた実施例4の画像形成装置Uでは、平均画像密度Pbが低い場合には、余白領域の幅X1,X2が広い側にサイズの大きなパッチ画像22bを形成するとともに、カス上げ領域31を利用してパッチ画像22dを形成する。したがって、カス上げ領域31を利用しない場合に比べて、劣化した現像剤を排出、消費することが可能である。したがって、実施例1と同様に、画像調整をしながら劣化した現像剤を速やかに排出することが可能である。
なお、実施例4と実施例1,2の技術とを組み合わせることも可能である。
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H04)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、画像形成装置の一例としてのプリンタを例示したが、これに限定されず、複写機、FAX、あるいはこれら複数の機能を備えた複合機等に適用可能である。また、Y,M,C,Kの4色の画像形成装置を提示したが、これに限定されず、単色の画像形成装置や3色以下または5色以上の画像形成装置とすることも可能である。また、タンデム型の画像形成装置を例示したが、ローターリ式の画像形成装置にも適用可能である。
(H02)前記実施例において、画像領域1の幅方向の両側に余白領域がある場合において、両側にパッチ画像2を形成する場合を例示して説明したがこれに限定されない。例えば、パッチ画像2を連続紙Sの幅方向の片側にのみ形成する構成とすることも可能である。この場合、幅方向の全域を撮像可能なインラインセンサScを使用しなくても、幅方向の特定の位置の濃度を検知する濃度センサで濃度を検知する構成とすることも可能である。
図14は変更例の説明図であり、図14AはY色のパッチ画像を繰り返し形成した場合の説明図、図14Bは高濃度のパッチ画像を複数形成する場合の説明図である。
(H03)前記実施例において、画質の調整を行う場合に、Y,M,C,Kのパッチを1組ずつ形成する構成を例示したがこれに限定されない。例えば、Y色の現像剤の劣化が著しくて1組のパッチ画像2の形成だけでは劣化した現像剤を排出しきれない場合は、図14Aに示すように、Y,M,C,Kの4色のパッチ画像を形成した後に、もう一度Y色のパッチ画像を形成する構成とすることも可能である。他にも、図14Bに示すように、目的の消費量になるように1組のパッチ画像に続けて現像剤の排出量が多い高濃度(100%濃度)のパッチ画像2を複数形成するように設定することも可能である。また、現像剤の濃度として、設定上120%濃度等、100%を超える濃度設定とすることも可能である。
(H04)前記実施例において、画質の調整を行う場合にY,M,C,Kのパッチを1組ずつ形成する構成を例示したがこれに限定されない。Y,M,C,Kの各色でパッチ画像を形成する時期を別個にすることも可能である。このとき、Y,M,C,Kの中で画像密度が低い色は、パッチ画像2を形成する頻度を高くして、頻繁に劣化した現像剤を排出するようにすることも可能である。すなわち、形成時期の判別手段C5で、例えば、画像密度が高い場合は100枚ごとにパッチ画像2を形成し、画像密度が低い場合は50枚ごとにパッチ画像2を形成するように構成することも可能である。
2,2a,2b,12,12a,12b,22b,22c,22d…画像補整用の画像、
31…隙間の非画像領域、
C6…調整画像の形成手段、
C6E…検出手段、
C7…画像調整手段、
S…連続媒体、
Sc…読取手段、
U…画像形成装置、
UY,UM,UC,UK…作像手段。

Claims (10)

  1. 連続媒体に画像を形成する作像手段と、
    前記連続媒体の非画像領域に画像調整用の調整画像を形成させる調整画像の形成手段であって、前記画像の形成時の現像剤の消費量に基づいて、前記調整画像として使用する現像剤の量を変化させる前記調整画像の形成手段と、
    前記調整画像を読み取る読取手段と、
    前記読取手段で調整画像を読み取った結果に基づいて、画像の調整を行う画像調整手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記画像調整用の画像の大きさを大きくすることで現像剤の量を増やす前記調整画像の形成手段、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記画像調整用の画像が、複数の画像濃度からなる画像を有し、画像濃度が濃い画像の大きさを大きくすることで現像剤の量を変化させる前記調整画像の形成手段、
    を備えたことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記画像調整用の画像の濃度を高くすることで現像剤の量を増やす前記調整画像の形成手段、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記画像調整用の画像が、複数の画像濃度からなる画像を有し、画像濃度が濃い画像の濃度を高くすることで現像剤の量を変化させる前記調整画像の形成手段、
    を備えたことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記画像調整用の画像の形成頻度を多くすることで現像剤の消費量を増やす前記調整画像の形成手段、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 画像形成を行う色毎に設けられた前記作像手段と、
    前記作像手段のそれぞれにおける現像剤の消費量に基づいて、前記画像調整用の画像を形成させる前記調整画像の形成手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 現像剤の消費量の少ない作像手段から順番に前記画像調整用の画像を形成させる前記調整画像の形成手段、
    を備えたことを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 連続媒体の幅方向の一端側と他端側の非画像領域の大きさを検出する検出手段と、
    非画像領域の大きさが大きい方に、前記現像剤の消費量が少ない色の画像調整用の画像を形成させる前記調整画像の形成手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  10. 複数の印刷対象の画像が割り付けられた場合に、前記印刷対象画像どうしの隙間の非画像領域に、前記画像調整用の画像を形成させる前記調整画像の形成手段、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の画像形成装置。
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