JP2007293110A - 現像装置および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】キャリアに対して摩擦帯電により付着したトナーを有する二成分系現像剤を貯留する現像剤貯留部から二成分系現像剤を潜像担持体に向け供給する現像ローラ126K1と、現像ローラ126K1に近い側から順に並置されている第1、第2の現像剤供給体126K2,126K3とを備え、第1,第2の現像剤供給体126K2,126K3により二成分系現像剤を攪拌しながら循環搬送して現像ローラ126K1に供給可能な構成を備えた現像装置126Kであって、第1の現像剤搬送体126K2および第2の現像剤搬送体126K3は、それぞれ独立して供給量を設定可能であることを特徴としている。
【選択図】図5
Description
二成分系現像剤はトナーとこれを担持するキャリアとで構成され、攪拌混合時に生起される摩擦帯電作用によりトナーを帯電させて感光体上の静電潜像に対して静電吸着できる状態とされる。
これとは逆に現像ローラから遠い位置に配置されているスクリューオーガにおいて現像剤が増加すると流動性が低下し画像の左右で濃度ムラが発生したり画像内での濃度偏差が大きくなることがある。
(1)キャリアおよびこれに対して摩擦帯電により付着したトナーを有する二成分系現像剤を貯留する現像剤貯留部から上記二成分系現像剤を潜像担持体に向け供給する現像ローラと、該現像ローラに近い側から順に並置されている第1、第2の現像剤供給体とを備え、上記第1,第2の現像剤供給体により上記二成分系現像剤を攪拌しながら循環搬送して上記現像ローラに供給可能な構成を備えた現像装置であって、
上記第1の現像剤搬送体および第2の現像剤搬送体は、それぞれ独立して供給量を設定可能であることを特徴とする現像装置。
(2)上記第1,第2の現像剤供給体は回転体で構成され、該回転体の回転速度を独立して調整することにより現像剤供給量を調整可能な第1,第2の供給量調整部が備えられていることを特徴とする(1)に記載の現像装置。
(3)上記現像剤供給体のうちで上記現像ローラから遠い側に位置する現像剤供給体の回転速度は、絶対速度が変更可能であることを特徴とする(1)または(2)に記載の現像装置。
(4)上記現像ローラおよびこれに近い側の現像剤供給体の速度を変化させることなく現像ローラから遠い側に位置する現像剤供給体の絶対速度のみを対象として変更可能であることを特徴とする(1)乃至(3)のいずれかに記載の現像装置。
(5)上記現像剤供給体として、回転することにより搬送しながら攪拌が可能なスクリューが用いられることを特徴とする(1)ないし(4)のいずれかに記載の現像装置。
(6)上記第1,第2の供給量調整部は、現像ローラにより形成される可視像濃度を検知する濃度検知手段を入力側に備えた制御部に接続され、該制御部は、任意のタイミングで供給量を変更可能であることを特徴とする(1)または(2)に記載の現像装置。
(7)上記制御部には、現像剤貯留部内の現像剤量を検知可能な現像剤量検知センサが入力側に接続されていることを特徴とする(6)に記載の現像装置。
(8)上記現像剤量検知センサは、上記第1,第2の現像剤供給体の延長方向中央および延長方向における中央以外の位置を対象として複数設けられていることを特徴とする(7)に記載の現像装置。
(9)上記現像剤量検知センサは、現像ローラの軸方向に平行する左右画像領域境界両端付近および現像ローラの軸方向中央に相当する左右画像領域中央にそれぞれ設けられていることを特徴とする(7)または(8)に記載の現像措置。
(10)上記制御部は、上記現像剤量検知センサからの検知結果に応じて上記第1,第2の供給量調整部の動作態位を設定することを特徴とする(6)乃至(9)のいずれかに記載の現像装置。
(11)(1)1乃至(10)のうちのいずれかに記載の現像装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
同図に示す画像形成装置は、タンデム方式を採用してフルカラー画像を形成可能なカラープリンタである。なお、本発明では、図1に示すプリンタに限らず、複写機、ファクシミリ装置あるいは印刷機なども画像形成装置として含んでいる。
図1において、画像形成装置120は、次に挙げる各装置を備えている。
原稿画像に応じた各色毎の画像を形成する作像装置121Y、121C、121M、121Kと、各作像装置121Y、121C、121M、121Kに対向して配置された転写装置122と、各作像装置121Y、121C、121M、121Kと転写装置122とが対向する転写領域に記録シートを供給するシート供給手段としての手差しトレイ(図示されず)および給紙装置124に装備されている給紙カセット124Aと、該手差しトレイあるいは給紙カセット124から搬送されてきた記録シートを作像装置121Y、121C、121M、121Kによる作像タイミングに合わせて供給するレジストローラ130と、転写領域において転写後のシート状媒体の定着を行う定着装置110である。
転写装置122には、転写ベルト122A上に重畳転写されたトナー像を記録シートに対して一括転写するための二次転写バイアス手段122Fが記録シートの搬送経路上に配置されている。
図2において作像装置121Kは、静電潜像担持体としての感光体ドラム125K、感光体ドラム125Kの回転方向に沿って順に配置されている帯電装置127K、現像装置126K、クリーニング装置128Kを有し、帯電装置127Kと現像装置126Mとの間で書き込み装置129(図1参照)からの書き込み光129Kにより色分解された色に対応する画像情報に応じた静電潜像を形成する構成が用いられる。なお、本実施例に示すクリーニング装置128Kは、周知のクリーニングブレードに加えて、異物除去効率を向上させるための潤滑剤の塗布機構128K1も備えている。
静電潜像担持体としては、ドラム状の他に、ベルト状とする場合もある。これら感光体ドラムの周囲に配置されている画像形成用、換言すれば、作像用機器は纏めて図2に示す筐体を備えたユニット構造からなるプロセスカートリッジ(便宜上、符号PCで示す)内に収納されている。
図1に示す画像形成装置120は、転写装置12に用いられている転写ベルト122Aが掛け回されているローラのうちで、一方のローラ(図1において符号122A1で示すローラ)の軸心を基点として各作像装置121Y、121C。121M、121Kに対面する転写ベルト122Aの展張面が移動する方向の下流側が上流側、つまり、一方のローラ122A1の位置よりも低い位置となるように傾斜させてある。これにより、縦横方向での転写装置122の占有スペースを小さくして画像形成装置の小型化が図られている。
画像形成時において感光体ドラム125Kは、図示されないメインモータにより回転駆動され、帯電装置127Kに印加されたACバイアス(DC成分はゼロ)により除電され、その表面電位が略−50Vの基準電位に設定される。
次に感光体ドラム125Kは、帯電装置127KにACバイアスを重畳したDCバイアスを印加されることによりほぼDC成分に等しい電位に均一に帯電されて、その表面電位がほぼ−500V〜−700V(目標帯電電位はプロセス制御部により決定される)に帯電される。
転写ベルト122Aは、各作像装置での感光体ドラムに対向する位置で転写装置122に装備されている転写バイアス手段122Y、122C、122M、122BKによるトナーと逆極性のバイアス印加によって感光体ドラムからトナー像を静電転写され、重畳転写されたトナー像が二次転写バイアス手段122Fにより記録シートに一括転写される。
図1に示した画像形成装置120では、定着後に排出される記録シートの片面への画像形成だけでなく両面への画像形成を行うことができるようになっており、両面への画像形成時には、定着後の記録シートが反転循環経路RPに搬送され、この循環路末端に位置して手差しトレイからのシート繰り出しを兼ねる繰り出しローラRP1によってレジストローラ130に向け繰り出されるようになっている。片面および両面への画像形成時での記録シートの搬送路の切り換えは、定着装置110の後方に配置されている搬送路切り換え爪(図示されず)によって行われる。
図4は、独立して駆動制御を行うための機構を示しており、同図において、現像ローラ126K1と第1のスクリュー126K2とは同一駆動源により駆動され、第2スクリュー126K3は、現像ローラ126K1および第1のスクリュー126K2側とは別の駆動源を用いて駆動する構成が用いられる。つまり、図4において現像ローラ126K1の回転軸に設けられている駆動側ギヤ126Kaはアイドルギヤ126Kbを介して第1のスクリュー126K2の回転軸126K2aに設けられている従動側ギヤ126K2bと連動する関係とされ、一方、第2のスクリュー126K3の回転軸126K3aに設けられているギヤ126K3bは、独立した駆動モータ(図示されず)によって駆動されるようになっている。
本実施例は以下の条件に基づいて実施される。
(A)感光体ドラムの線速度:180mm/sec
(B)感光体ドラムと現像ローラとの線速比:可変域0.5〜3.0
(C)現像ギャップ:可変域0.25〜0.50mm
(D)使用キャリア:質量平均粒径が35μmの鉄粉キャリア
(E)現像剤のトナー濃度:約7%重量比
(F)現像バイアス:DCバイアス
(実施例1)
図7は、実施例1の実験状態を示す図であり、同図(A)は、第2のスクリュー126K3の回転速度を変更する前の状態に相当しており、同図(B)は第2のスクリュー126K3の回転速度を変更した状態に相当している。
図7(A)、(B)において「閾値」と表示してある線図は、現像剤の供給分布を示しており、(A)では、第1のスクリュー126K2側の現像剤貯留部に貯留されている現像剤を第2のスクリュー126K3が位置する現像剤貯留部に偏倚させた状態を示している。この状態において画像領域全域を画像部とした全面ベタ画像(以下このときに形成されたベタ画像を画像Aとする)を形成する。この場合における画像領域左右方向での現像剤の偏倚はないものとしている(図6(A)において閾値を基準とする左右方向での現像剤量の偏倚が発生しない状態)。
次いで、第2のスクリュー126K3の回転速度を上昇させて第1のスクリュー126K2を対象として設けられている現像剤量検知センサ502〜504の全てが閾値を検知するまで現像剤の移送を継続し、このときに上記の場合と同様な全面ベタ画像(以下、この画像を画像Bとする)を形成する。
(実施例2)
図8は、実施例1の実験状態を示す図であり、同図(A)は、第2のスクリュー126K3の回転速度を変更する前の状態に相当しており、同図(B)は第2のスクリュー126K3の回転速度を変更した状態に相当している。なお、図7において「閾値」と表示してある線図は、図7と同様に現像剤の量を示している。
図8は、画像領域左右方向での現像剤量を偏倚させた場合を示しており、図8(A)は、図の右側を現像ローラ126Kの奥側とし、図の左側を手前側とした場合、奥側のID濃度が手前側よりも薄くなる状態に相当しており、この状態で図7に示した場合と同様な全面ベタ画像(以下、この画像を画像Cとする)を形成する。
両方の条件下において得られた画像C、Dの画像濃度を比較したところ、図8(B)に示すように、第2のスクリュー126K3での回転速度の低下により第2のスクリュー126K2での画像領域手前側から奥側に向かって移送量を偏倚させることで画像領域全域での現像剤の偏倚が解消され、画像CのID濃度が手前側で1.5、奥側で1.0という結果であったのが、画像DのID濃度は、手前側および奥側ともに1.5に向上した結果が得られた。これにより画像領域左右方向、つまり奥側、手前側での現像剤の量が均等化されて画像濃度の改善を得ることができた。図8(B)における線図での二点鎖線は、図7(A)における現像剤の量を示している。
125K 感光体ドラム
126K 現像装置
126K1 現像ローラ
126K2 第1のスクリュー
126K3 第2のスクリュー
500 制御部
501 濃度検知センサ
502〜504 現像剤量検知センサ
505,506 駆動部
Claims (11)
- キャリアおよびこれに対して摩擦帯電により付着したトナーを有する二成分系現像剤を貯留する現像剤貯留部から上記二成分系現像剤を潜像担持体に向け供給する現像ローラと、該現像ローラに近い側から順に並置されている第1、第2の現像剤供給体とを備え、上記第1,第2の現像剤供給体により上記二成分系現像剤を攪拌しながら循環搬送して上記現像ローラに供給可能な構成を備えた現像装置であって、
上記第1の現像剤搬送体および第2の現像剤搬送体は、それぞれ独立して供給量を設定可能であることを特徴とする現像装置。 - 上記第1,第2の現像剤供給体は回転体で構成され、該回転体の回転速度を独立して調整することにより現像剤供給量を調整可能な第1,第2の供給量調整部が備えられていることを特徴とする請求項1記載の現像装置。
- 上記現像剤供給体のうちで上記現像ローラから遠い側に位置する現像剤供給体の回転速度は、絶対速度が変更可能であることを特徴とする請求項1または2記載の現像装置。
- 上記現像ローラおよびこれに近い側の現像剤供給体の速度を変化させることなく現像ローラから遠い側に位置する現像剤供給体の絶対速度のみを対象として変更可能であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の現像装置。
- 上記現像剤供給体として、回転することにより搬送しながら攪拌が可能なスクリューが用いられることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の現像装置。
- 上記第1,第2の供給量調整部は、現像ローラにより形成される可視像濃度を検知する濃度検知手段を入力側に備えた制御部に接続され、該制御部は、任意のタイミングで供給量を変更可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の現像装置。
- 上記制御部には、現像剤貯留部内の現像剤量を検知可能な現像剤量検知センサが入力側に接続されていることを特徴とする請求項6記載の現像装置。
- 上記現像剤量検知センサは、上記第1,第2の現像剤供給体の延長方向中央および延長方向における中央以外の位置を対象として複数設けられていることを特徴とする請求項7記載の現像装置。
- 上記現像剤量検知センサは、現像ローラの軸方向に平行する左右画像領域境界両端付近および現像ローラの軸方向中央に相当する左右画像領域中央にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項7または8記載の現像措置。
- 上記制御部は、上記現像剤量検知センサからの検知結果に応じて上記第1,第2の供給量調整部の動作態位を設定することを特徴とする請求項6乃至9のいずれかに記載の現像装置。
- 請求項1乃至10のうちのいずれかに記載の現像装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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