JP2003167480A - 現像装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

現像装置及びこれを備えた画像形成装置

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JP2003167480A
JP2003167480A JP2001369246A JP2001369246A JP2003167480A JP 2003167480 A JP2003167480 A JP 2003167480A JP 2001369246 A JP2001369246 A JP 2001369246A JP 2001369246 A JP2001369246 A JP 2001369246A JP 2003167480 A JP2003167480 A JP 2003167480A
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Fumitake Hirobe
文武 廣部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境による現像剤面高さの変化を防ぐことの
できる現像装置及びこれを備えた画像形成装置を提供す
る。 【解決手段】 像担持体100上に形成された静電潜像
を現像する現像剤tを現像容器2に収納すると共に、こ
の現像容器2の像担持体100に対向する位置に現像剤
担持体10を回転自在に設け、この現像剤担持体10に
より現像剤tを像担持体100との間に形成される現像
部Pに搬送する。さらに、現像容器2に現像剤搬送部材
4,6を設け、この現像剤搬送部材4,6により現像剤
tを循環、攪拌する。そして、現像容器2内の温湿度を
温湿度検知手段40により検出し、この温湿度検知手段
40により検知された温湿度に応じて制御手段41は、
現像剤搬送部材4,6の回転速度を制御し、現像剤剤面
高さを所定の高さに保つようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、現像装置及びこれ
を備えた画像形成装置に関し、特に像担持体上に形成さ
れた静電潜像を2成分現像剤を用いて現像するようにし
たものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の複写機、プリンタ、ファクシミリ
等の画像形成装置においては、例えば像担持体上に静電
潜像を形成し、この静電潜像を現像装置により現像して
可視像化した後、この可視像を転写材に転写して転写材
上に画像を形成するようにしている。ここで、このよう
な現像装置としては、磁性キャリアと非磁気トナーとに
より構成される2成分現像剤を用いて現像を行うものが
ある。
【0003】図4は、このような従来の現像装置の構成
を示すものであり、この現像装置は、2成分現像剤tを
収容すると共に像担持体としての感光ドラム100と対
向した位置に開口部2Aが設けられた現像容器2と、現
像容器2の開口部2Aに所定の間隔を開けて回転自在に
設けられた現像剤担持体である現像スリーブ10とを備
えている。
【0004】ここで、この現像スリーブ10は非磁性材
料の円筒体からなり、矢印a方向に回転する感光ドラム
100に対し、対向部が同方向に移動する向きである矢
印b方向に回転するものである。
【0005】なお、この現像スリーブ10の内側には5
つの磁極S1、N1、S2、N2、N3を有している磁
界発生手段であるマグネット11が固定配置されてい
る。即ち、現像スリーブ10は固定されたマグネット1
1の外周に沿って回転するようになっている。また、現
像スリーブ10の上方にはマグネット11の略鉛直方向
最高点に位置した磁極S2の近傍に向けて現像剤規制ブ
レード20が取り付けられている。
【0006】一方、現像容器2の下部にはスクリュー
(以下、スクリューという)4,6が設置されており、
現像容器2内に収容された2成分現像剤tは、このスク
リュー4,6の攪拌、搬送により現像容器2内を循環さ
れながら現像スリーブ10に供給されるようになってい
る。
【0007】そして、現像スリーブ10に供給された現
像剤は、マグネット11の磁極N2(汲み上げ極)によ
り現像スリーブ10に汲み上げられた後、現像スリーブ
10の回転に伴い磁極S2から磁極N1へと搬送され、
やがて現像スリーブ10と感光ドラム100とが対向し
た現像部Pに至る。なお、この搬送途中で現像剤tは、
現像剤規制ブレード20と磁極S2との協働により磁気
的に層厚が規制されるようになっており、これにより現
像スリーブ10上に現像剤の薄層が形成される。
【0008】ここで、この現像部Pに位置された磁極S
1は現像主極であり、現像部Pに搬送された現像剤t
は、磁極S1によって穂立ちして感光ドラム100の表
面に接触し、感光ドラム100の表面に形成された静電
潜像を現像する。そして、このように静電潜像を現像し
た残りの現像剤tは、この後、現像スリーブ10の回転
に伴い現像部Pを通過し、現像容器2内に戻され、磁極
N2、N3の反発磁界により現像スリーブ10から除去
され、回収される。
【0009】ところで、このような従来の現像装置にお
いて、現像剤規制ブレード20による規制で現像スリー
ブ10から排除され、余った現像剤は、マグネット11
のS2極とN3極の2極により発生する磁力により、同
図に示す現像剤規制ブレード20の現像スリーブ10の
回転方向上流側付近に保持され、大量に溜まる。
【0010】そして、このように現像剤規制ブレード2
0付近に一旦現像剤tが溜まると、この溜った現像剤t
1に対して現像スリーブ10によって次々に現像剤tが
搬送されてくるので、この溜った現像剤t1には大きな
圧力がかかるようになる。この結果、現像剤tを構成す
る磁性キャリアと非磁気トナーとが加圧され、非磁気ト
ナーに外添した酸化チタン等の微粒子が非磁気トナー中
に埋め込まれると言った現象を生じる。
【0011】さらに非磁気トナーと磁性キャリアとの間
に摩擦が生じ、この摩擦によりトナー自体の粒子形状も
角がとれて丸みを帯びてくる。また、長時間使用する
と、磁性キャリアの表面にトナーが付着して取れなくな
る、いわゆるスペント現象が生じる。
【0012】ここで、このような現像剤の劣化が生じる
と、トナーの摩擦帯電量(いわゆるトリボ)が使用時間
とともに変化し、トナーの現像性が変わって画像濃度が
変化したり、磁性キャリアや感光ドラムに対するトナー
の機械的付着力が増大し、電界に対応した現像や転写が
行われにくくなって、トナーの部分的欠落(ムラ)が発
生してしまい、初期画像と比べると画質が低下するよう
になる。
【0013】ところで、本発明者らの検討により、現像
剤規制ブレード部近傍に留まる現像剤量の量が増えるに
連れて現像駆動トルクがアップする事が明らかになっ
た。即ち、現像駆動トルクアップは現像剤規制ブレード
部近傍に留まる現像剤量に起因している事が明らかにな
った。
【0014】そこで、現像駆動トルクの軽減化を図るた
め、図5に示すように現像剤規制ブレード20を反発極
の片側の汲み上げ極(N2)に対向させ、汲み上げと同
時に現像剤tの層厚規制をおこなう軽負荷現像装置が提
案されている。
【0015】ここで、このように構成された現像装置に
おいては、現像剤規制ブレード20の現像スリーブ回転
方向上流側面の先端で規制され、排除された現像剤t1
は、現像剤規制ブレード20の上流側面に沿って流れる
と共に、余った現像剤は落下するので、現像剤規制ブレ
ード20の上流側に大量の現像剤t1が溜まることはな
く、現像剤t1が大きな圧力を受けることはない。この
結果、現像駆動トルクが、従来例に比べると1/4に低
減することができ、その結果現像剤の劣化を大幅に減少
することができる。
【0016】ところで、従来の現像装置においては、現
像スリーブ10に向けて現像剤tを搬送するスクリュー
4は、パドリングすることにより汲み上げ極(N2)に
現像剤tを跳ね上げ、現像スリーブ10へ供給している
が、このような供給方法の場合、スクリュー位相により
供給ムラを生じてしまう。そして、図5に示す構成の現
像装置では、上述した現像剤溜り部となる領域が非常に
少ないため、この供給ムラが現像剤tの層厚ムラとして
現われ、画像欠陥を生じやすい。
【0017】ここで、この層厚ムラと現像剤tの剤面高
さには密接な関係がある。具体的には、現像剤tの剤面
高さがスクリュー4の高さの90%以下に下がってしま
うと層厚ムラが発生する。
【0018】ここで、この現像剤tの剤面高さの低下は
現像剤そのものの、かさ密度が変わってしまった場合に
発生するが、これは現像剤のトナー帯電量の変化に起因
する。即ち、トナー帯電量が大きく変動すると、現像剤
間の反発力の変化量が大きくなり、また現像剤間の反発
力はトナー帯電量が大きいほど大きくなるため、トナー
帯電量が大きくなると、反発力が大きくなって現像剤間
が広がり、この結果、現像剤のかさ密度が減少してしま
う。
【0019】ところで、このような現像剤のトナー帯電
量の変化に影響を与えるもののひとつとして温湿度の変
化がある。即ち、低温、低湿下では現像剤自体が含む水
分量が減り、非磁気トナーと磁気キャリアとの接触によ
るトナー帯電電荷が増加するため、現像剤間の反発が大
きくなり現像剤のかさ密度が減少する。
【0020】また逆に高温、高湿下では現像剤自体が含
む水分量が増加し、トナーとキャリアとの接触によるト
ナー帯電電荷が増加しづらくなるため、現像剤間の反発
が小さくなり、現像剤のかさ密度が増加する。
【0021】なお、上記のようなかさ密度変化による現
像剤剤面高さ変動は、低温低湿〜高温高湿間でのトナー
帯電量差(約15mC/g)を有すると、およそ20%
程変動することがわかった。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】そこで、従来の現像装
置及びこれを備えた画像形成装置においては、各環境で
の現像剤剤面変化を予め想定し、設計を行ってきた。具
体的には一番発生しやすい環境である高温高湿環境下で
の下限剤面高さを規定してきた。
【0023】ところが、このように高温高湿環境下での
下限剤面高さを規定した場合、低温低湿環境下では想定
以上に現像剤剤面が上昇してしまう。そして、このよう
に現像剤剤面が上昇し、スクリュー高さ以上になると、
トナー攪拌不良によるカブリ現象が発生してしまう事が
あった。このため、上記のような現像装置では層厚ムラ
(スクリュー跡)の発生を防ぐことのできる現像剤剤面
の設定範囲が非常に狭くなるといった問題があった。
【0024】つまり、このように環境(特に、温湿度
差)により現像剤面高さに変化が生じると、現像スリー
ブへの現像剤供給量が変化するため層厚ムラ(スクリュ
ー跡)が発生しやすいという問題があった。
【0025】そこで、本発明はこのような現状に鑑みて
なされたものであり、環境による現像剤面高さの変化を
防ぐことのできる現像装置及びこれを備えた画像形成装
置を提供することを目的とするものである。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明は、像担持体上に
形成された静電潜像を現像剤により現像する現像装置に
おいて、前記現像剤を収納する現像容器と、前記現像容
器の前記像担持体に対向する位置に回転自在に設けら
れ、前記現像剤を前記像担持体との間に形成される現像
部に搬送する現像剤担持体と、前記現像容器に回転自在
に設けられ、前記現像剤を循環、攪拌しながら該現像剤
を前記現像剤担持体に供給する現像剤搬送部材と、前記
現像容器内の温湿度を検出する温湿度検知手段と、前記
温湿度検知手段により検知された温湿度に応じて前記現
像容器内の現像剤剤面高さを所定の高さに保つよう前記
現像剤搬送部材の回転速度を制御する制御手段と、を備
えたことを特徴とするものである。
【0027】また本発明は、前記温湿度検知手段を前記
現像容器内に配したことを特徴とするものである。
【0028】また本発明は、前記制御手段は前記温湿度
検知手段が検出した温湿度に基づいて絶対水分量を算出
し、前記絶対水分量に応じて前記現像剤搬送部材の回転
速度を制御することを特徴とするものである。
【0029】また本発明は、前記制御手段は前記現像剤
担持体と前記現像剤搬送部材とをそれぞれ独立して駆動
制御することを特徴とするものである。
【0030】また本発明は、前記現像剤は非磁性トナー
及び磁性キャリアを含む2成分現像剤であることを特徴
とするものである。
【0031】また本発明は、像担持体と、像担持体上に
形成された静電潜像を現像する現像装置とを備えた画像
形成部を有する画像形成装置において、前記現像装置は
上記のいずれかに記載のものであることを特徴とするも
のである。
【0032】また本発明は、複数の像担持体と、前記複
数の像担持体上にそれぞれ形成された静電潜像を現像す
る複数の現像装置とを備えた画像形成部を有する画像形
成装置において、前記現像装置は上記のいずれかに記載
のものであることを特徴とするものである。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて詳細に説明する。
【0034】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る
画像形成装置の画像形成部の概略構成を示す図である。
【0035】同図において、100は像担持体である感
光ドラム、21は感光ドラム100の外周表面上に配置
され、感光ドラム表面を一様に帯電する一次帯電器、1
は不図示のレーザ露光器による露光Lにより形成された
感光ドラム表面上の静電潜像を現像する現像装置であ
る。また、23は感光ドラム100と共に転写部を形成
する転写ローラ、25は定着器である。
【0036】次に、このように構成された画像形成装置
の画像形成動作について説明する。
【0037】画像形成動作が開始されると、まず矢印a
方向に回転する感光ドラム100の表面が一次帯電器2
1によって一様に帯電され、次にレーザ露光器により画
像露光が行われることにより、感光ドラム100の表面
には静電潜像が形成される。
【0038】次に、この静電潜像は、現像装置1により
磁性キャリアと非磁性トナーとを含む2成分現像剤を用
いて現像され、可視化される。そして、このようにして
得られたトナー像は、転写ローラ23により、転写部に
搬送された転写材24に転写される。次に、このように
してトナー像が転写された転写材24は定着器25に搬
送されてトナー像が定着された後、排出される。なお、
トナー像が転写された後、感光ドラム100は、表面に
付着している転写残りトナーがクリーナ26によって除
去され、次の画像形成に供される。
【0039】ところで、静電潜像を現像する現像装置1
は、図2に示すように2成分現像剤tを収容した現像容
器2と、現像容器2の感光ドラム100に対向した位置
に矢印b方向に回転自在に設けられると共に、SUSな
どの非磁性材料にて作製された現像剤担持体である現像
スリーブ10とを備えている。
【0040】なお、この現像スリーブ10内には、5つ
の磁極、即ち感光ドラム100に対向配置された現像主
極、本実施の形態では磁極S1と、現像スリーブ10の
回転方向に順にN3、N2、S2、N1の各磁極を有す
る磁界発生手段であるマグネット11が非回転に設けら
れている。
【0041】ところで、この現像容器2は、隔壁5によ
り第1室2aと第2室2bとに区画され、第1室2aと
第2室2bにはそれぞれ現像剤搬送部材であるスクリュ
ー4,6が配置されている。
【0042】又、第1室2aの上方には現像剤規制手段
である規制ブレード30が、現像スリーブ10の回転方
向において、N2極の5°下流側に現像スリーブ10と
400μmの間隔を開けて最近接点が位置するように配
置されている。なお、この規制ブレード30は、非磁性
材料にて作製されたブレード30aと、その先端部下面
に接着されると共に厚み0.3mmの磁性材料にて作製
された磁性板30bとから構成されている。
【0043】そして、画像形成の際、現像容器2内の現
像剤tはスクリュー4により撹拌されながら奥側から手
前側に搬送されるが、このとき一部の現像剤tがマグネ
ット11のN2極により汲み上げられる。ここで、この
N2極の現像スリーブ表面の最大磁束密度は600ガウ
ス、磁束密度の半値幅は30°であり、汲み上げられた
現像剤tは、規制ブレード30の磁性板30bとN2極
との間で、約30mg/cmの層厚に規制される。
【0044】なお、発明者の実験によると、N2極の半
値幅をX°としたとき規制ブレード30は、N2極の最
大磁束密度位置対向位置から、現像スリーブ10の回転
方向下流側にX°/2の間の位置に配置されることが好
ましい。
【0045】次に、このように層厚が規制された現像剤
tは、更に現像スリーブ10の回転に伴ってS2からN
1極と搬送され、現像極であるS1極近傍において穂立
ちして感光ドラム100の表面に接触し、感光ドラム1
00の表面に形成された静電潜像を現像する。
【0046】一方、この現像部を通過した後、この現像
剤はN3極(磁束密度は例えば500〜600ガウス)
へと搬送され、N3極(第1の磁極)とN2極(第2の
磁極)の間の現像スリーブ10上の垂直方向の磁束密度
Brが50ガウス以下、且つ水平方向の磁束密度Bθが
50ガウス以下の領域で、現像スリーブ10から落下す
る。
【0047】そして、このように落下した現像剤は、現
像スリーブ10の下方に設けられた搬送スクリュー4に
よって奥側に搬送され、隔壁5に設けられた不図示の開
口を通じて搬送スクリュー6に受け渡される。なお、上
記垂直及び水平磁束密度は0ガウス以上で、第1、第2
の極と逆極でなければよい。
【0048】ところで、本実施の形態によれば、2つの
同極の磁極N2、N3のうち、現像スリーブ10の回転
方向下流側に位置するN2極の対向位置近傍で規制ブレ
ード30によって現像剤tを規制することにより、現像
スリーブ10上に塗布されずに余った現像剤tのうちN
2極で保持できない現像剤tは速やかに搬送スクリュー
4上へと落下する。このため、規制ブレード30の現像
スリーブ10の回転方向上流側の近傍に現像剤tの大き
な溜りが発生することはなく、現像剤tの劣化を1/4
まで低減する事ができた。
【0049】一方、既述したように本実施の形態のよう
な軽圧縮現像装置においては、スクリュー4側の現像剤
剤面高さが低い場合には、スクリュー跡が発生しやす
い。特に、高温高湿環境下ではかさ密度が増加するた
め、低温低湿環境における現像剤剤面に比べ20%程低
くなってしまいスクリュー跡が発生する。
【0050】そこで、本実施の形態では、スクリュー跡
の原因である現像剤剤面変化を防止するため、図2に示
すように現像容器2内の温湿度を検知し、間接的に現像
材の温湿度を検知する温湿度検知手段40を、例えば隔
壁5に設け、この温湿度検知手段40からの温湿度情報
に応じて制御手段41はスクリュー4の回転速度を制御
するようにしている。
【0051】具体的には、現像容器2内が高温高湿環境
下であれば、現像剤中のトナー帯電量が低下してかさ密
度が増加し、結果として現像剤面が下がるため、スクリ
ュー速度を標準速度より増速させる。一方低温低湿環境
下であれば、現像剤中のトナー帯電量が増加してかさ密
度が低下し、結果として現像剤面が上がるためスクリュ
ー速度を標準速度より減速させる。これにより、常に現
像剤面を同一高さに保つことができる。
【0052】例えば、温度23℃、湿度50%環境下で
はスクリュー速度を500rpmに設定して現像剤面高
さをスクリュー4の高さの95%に調整した現像装置を
用い、各環境下で現像剤剤面をスクリュー高さ95%に
調整できるスクリュー速度を確認したところ、温度30
℃、湿度80%環境下では600rpm、温度23℃、
湿度5%では450rpmで現像剤剤面が同一になっ
た。なお、この値は、使用するトナー特性や、現像剤流
動性に応じて変化するものである。
【0053】このように、現像容器2内の温湿度を検知
し、この温湿度に対応してスクリュー4の回転速度を制
御することにより、現像剤中の温湿度が変化した場合で
も現像剤剤面を一定に保つ事できる。
【0054】これにより、現像スリーブ10へ安定して
現像剤を供給できるようになり、この結果、環境差によ
るスクリュー跡の発生を防ぐことのできる現像剤剤面高
さの設定範囲を広げることができ、高品質の画像形成が
可能となる。また、現像剤の長寿命化を達成することが
できる。
【0055】なお、本実施の形態においては、温湿度検
知手段40を隔壁5に設けたが、本発明はこれに限ら
ず、現像容器2内の温湿度を正確に検知することができ
るならば、設置位置はどこであっても良い。また、本実
施の形態においては、図2に示すように温湿度検知手段
40の温度検知用の針40aを現像剤tの中まで差し込
んでいるが、現像剤tの中に差し込まなくても温湿度を
検出することは可能であるので、温度検知用の針40a
は現像剤tの上方に位置させても良い。
【0056】ところで、通常の画像形成装置において
は、スクリュー4の駆動は現像スリーブ10から不図示
のギアを介して伝達されるためスクリュー速度を変化さ
せると、現像スリーブ10の速度まで変化するようにな
る。その結果、常温常湿下での現像スリーブ速度を1と
すると、高温高湿下では1.2倍、低温低湿下では0.
9倍に変化してしまうため、新たな画像弊害が発生して
しまう。
【0057】具体的には高温高湿下では通常、トナー帯
電量が低く現像性が高いにもかかわらず、現像スリーブ
速度が常温常湿下に比べ高速に回転するため更に現像性
が上昇してしまったり、掃き寄せと呼ばれる画像後端部
のエッジ強調画像が発生する。一方、低温低湿下では逆
に現像性が更に低下する。
【0058】そこで、本実施の形態では現像スリーブ1
0とスクリュー4を独立して駆動させることで、スクリ
ュー速度を変化させた場合でも現像スリーブ速度を一
定、具体的には感光ドラム速度(Vd)と現像スリーブ
速度(Vsl)との比(Vsl/Vd)を1.75倍に
保つように制御するようにしている。この結果、スクリ
ュー速度が変化した場合でも現像スリーブ速度が変化し
ないため、大きな現像特性変化も現われず、良好な画像
を得ることができる。
【0059】さらに、現像剤周囲の環境変化によるトナ
ー帯電量変化は、トナーや外添剤等の水分吸着特性によ
り大きく違う為、その測定時点での温湿度値からだけで
は、正確にトナー帯電量を予測する事ができない場合が
ある。
【0060】そこで、この場合には、制御手段41は温
湿度検知手段40からの温湿度情報に応じて現像剤中の
トナー帯電量と相関関係にある絶対水分量(g/m
を算出し、この絶対水分量に応じてスクリュー4の回転
速度を制御するようにする。
【0061】これにより、現像剤中の温湿度が変化した
場合でも現像剤剤面を一定に保つ事できる。なお、絶対
水分量の算出に併せて履歴を記録、格納し、トナー帯電
量変化を予測することでスクリュー速度制御を行うよう
にすれば、さらに精度よく現像剤剤面高さを安定化させ
ることができる。
【0062】ところで、これまでの説明においては、単
一の感光ドラム100に形成された静電潜像を現像する
場合について述べてきたが、本発明は、これに限らず、
例えば図3に示すような4ドラムフルカラー画像形成装
置においても適用することができる。なお、同図におい
て、図1と同一符号は、同一又は相当部分を示してい
る。
【0063】ここで、この4ドラムフルカラー画像形成
装置は、像担持体である感光ドラム100(100Y,
100M,100C,100Bk)と、感光ドラム10
0の外周表面上に配置され、それぞれ感光ドラム表面を
一様に帯電する1次帯電器21と、不図示のレーザ露光
器による露光Lにより形成された感光ドラム表面上の各
色の静電潜像を、対応する色のイエロー、マゼンタ、シ
アン、ブラックのトナーを用いて現像する現像装置1
(1Y,1M,1C,1Bk)と、転写材を搬送する搬
送ベルト31とを備えている。
【0064】さらに、感光ドラム100と共に搬送ベル
ト31を挟持する位置には、感光ドラム100と共に1
次転写部を形成する転写ローラ23が対向設置されてい
る。なお、搬送ベルト31は、駆動ローラ50及びテン
ションローラ51に張架されている。
【0065】次に、このように構成された4ドラムフル
カラー画像形成装置の画像形成動作について説明する。
【0066】画像形成動作が開始されると、例えばまず
イエローの感光ドラム100Yの表面が一次帯電器21
によって一様に帯電され、次にレーザ露光器により画像
露光が行われることにより、感光ドラム100Yの表面
には原稿のイエロー画像成分と対応した静電潜像が形成
される。
【0067】次に、この静電潜像は、現像装置1により
イエロートナーを用いて現像され、イエロートナー像と
して可視化される。そして、このようにして得られたイ
エロートナー像は、転写ローラ23により、搬送ベルト
31により搬送された不図示の転写材に転写される。な
お、トナー像が転写された後、感光ドラム100Yは、
表面に付着している転写残りトナーがクリーナ26によ
って除去され、次の画像形成に供される。
【0068】そして、このようなトナー画像形成動作
を、他の各感光ドラム100M,100C,100Bk
において所定のタイミングを持って行った後、各感光ド
ラム100上に形成された各色トナー像をそれぞれ転写
ローラ23により転写材上に順次重ねて転写する。次
に、このようにしてトナー像が転写された転写材は定着
器25に搬送されてトナー像が定着された後、排出され
る。
【0069】ところで、このように感光ドラム100を
並列に並べたカラー画像形成装置において、ブラックの
トナー像が形成される感光ドラム100Bkは定着器2
5に最も近く、イエローのトナー像が形成される感光ド
ラム100Yは定着器25から最も離れている。
【0070】このため、感光ドラム100Bkの現像装
置1Bkの現像容器中の現像剤温度と、感光ドラム10
0Yの現像装置1Yの現像容器中の現像剤温度との差が
大きくなり、このように温湿度差が生じる場合には、各
現像装置1における現像剤剤面制御をそれぞれ独立して
行う必要がある。
【0071】そこで、本実施の形態においては、各現像
装置1の現像容器内に既述した図2に示すように温湿度
検知手段40をそれぞれ設け、これら各温湿度検知手段
40によって各現像装置内の温湿度を正確に検出するこ
とにより、各現像装置1におけるスクリュー速度制御を
独立して行うことができるようにしている。そして、こ
のように各現像装置内のトナーの帯電特性に応じてスク
リュー速度制御を独立して行うことでスクリュー跡の発
生を防ぐことのできる現像剤剤面高さの設定範囲を広げ
ることができる。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、現
像容器内の温湿度を検出し、検知された温湿度に応じて
現像剤搬送部材の回転速度を制御して現像剤剤面高さを
所定の高さに保つようにすることにより、環境による現
像剤面高さの変化を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置
の画像形成部の概略構成を示す図。
【図2】上記画像形成装置の現像装置の構成を示す図。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置
の一例である4ドラムフルカラー画像形成装置の画像形
成部の構成を示す図。
【図4】従来の現像装置の構成を示す図。
【図5】従来の他の現像装置の構成を示す図。
【符号の説明】
1 現像装置 2 現像容器 4,6 スクリュー 10 現像スリーブ 11 マグネット 20 現像剤規制ブレード 24 転写材 30 規制ブレード 40 温湿度検知手段 41 制御手段 100 感光ドラム t 現像剤
フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA11 DA14 DE01 DE07 DE09 EA04 EC06 EC09 ED08 EE03 EE04 2H030 AB02 AD01 AD16 AD18 BB22 BB33 BB43 BB71 2H077 AA12 AB02 AB14 AB15 AB18 AC02 AD02 AD06 BA02 BA03 DA18 DA35 DA51 DB14 DB25 EA01 GA02 GA13

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体上に形成された静電潜像を現像
    剤により現像する現像装置において、 前記現像剤を収納する現像容器と、 前記現像容器の前記像担持体に対向する位置に回転自在
    に設けられ、前記現像剤を前記像担持体との間に形成さ
    れる現像部に搬送する現像剤担持体と、 前記現像容器に回転自在に設けられ、前記現像剤を循
    環、攪拌しながら該現像剤を前記現像剤担持体に供給す
    る現像剤搬送部材と、 前記現像容器内の温湿度を検出する温湿度検知手段と、 前記温湿度検知手段により検知された温湿度に応じて前
    記現像容器内の現像剤剤面高さを所定の高さに保つよう
    前記現像剤搬送部材の回転速度を制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 前記温湿度検知手段を前記現像容器内に
    配したことを特徴とする請求項1記載の現像装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は前記温湿度検知手段が検
    出した温湿度に基づいて絶対水分量を算出し、前記絶対
    水分量に応じて前記現像剤搬送部材の回転速度を制御す
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の現像装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は前記現像剤担持体と前記
    現像剤搬送部材とをそれぞれ独立して駆動制御すること
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の現
    像装置。
  5. 【請求項5】 前記現像剤は非磁性トナー及び磁性キャ
    リアを含む2成分現像剤であることを特徴とする請求項
    1乃至4のいずれか1項に記載の現像装置。
  6. 【請求項6】 像担持体と、像担持体上に形成された静
    電潜像を現像する現像装置とを備えた画像形成部を有す
    る画像形成装置において、 前記現像装置は前記請求項1乃至5のいずれか1項に記
    載の現像装置であることを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 複数の像担持体と、前記複数の像担持体
    上にそれぞれ形成された静電潜像を現像する複数の現像
    装置とを備えた画像形成部を有する画像形成装置におい
    て、 前記現像装置は前記請求項1乃至5のいずれか1項に記
    載の現像装置であることを特徴とする画像形成装置。
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