JP4897278B2 - 現像装置、作像カートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

現像装置、作像カートリッジ及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、複写機やプリンタ、プロッタ、ファクシミリ、印刷機、あるいはこれらの複合機等に応用される電子写真方式の画像形成装置に係り、特にトナーとキャリアからなる2成分現像剤を用いて像担持体上に形成された静電潜像をトナー像に可視像化する現像装置と、その現像装置を用いた作像カートリッジ及び画像形成装置に関する。
電子写真方式を利用した複写機やプリンタ等の画像形成装置に用いられる現像装置では、トナーとキャリアからなる2成分現像剤を用いるものが多用されている。2成分現像剤を用いる画像形成装置では、トナー像形成時にトナーのみが消費される。そのため、良好な画像を形成し続けるためには、消費されたトナーの分だけ新しいトナーを補給し、現像装置に収容されている現像剤のトナー濃度を常に適正に保つ必要がある。現像剤はスクリュー等の攪拌搬送部材によって、トナーカートリッジから補給されたトナーと撹拌混合されながら現像剤担持体である現像ローラ上に搬送され、現像ローラ上に保持されながら現像剤量規制部材であるドクターブレード等によって現像剤量や層厚が規制された後、像担持体と対向する現像領域に搬送される。現像領域に搬送されるまでの撹拌・混合や層厚規制によってトナーはキャリアと接触及び摺擦して摩擦帯電し、所定の帯電量を確保するので、現像領域における現像電界中にて像担持体(例えば感光体)への移動(現像)が可能となる。
現像剤は撹拌・混合や搬送、層厚規制等によってストレスを受けるが、長期の使用でこのストレスが継続されると現像剤の帯電能力や流動性が変化し、画質が劣化したり、不安定になる。すなわち、現像剤にストレスがかかると、トナーの添加剤離脱、トナー添加剤埋没、キャリアコート層の膜削れ、スペント等が生じ、トナー帯電量が不安定な状態となると共に現像剤の耐久性も低下する。
2成分現像剤を用いて磁気ブラシ現像を行う画像形成装置においては、使用するトナーには特にシリカ、酸化チタン等の無機微粒子を外添剤として添加することが行われている。このような外添剤により、トナーの流動性が良くなり、補給されたトナーの分散性、帯電立ち上がり性が向上し、トナー飛散の低減、良好な画像品質の維持に効果を発揮する。
このように画像品質を良好に維持できるようにするためにトナーに添加されるシリカや酸化チタン等の無機微粒子はメカ的ストレスや熱ストレスに弱い。このため、現像装置内での攪拌・混合によって外添剤がトナー内部に埋没したりトナー表面から離脱したりする現象が発生しやすい。このような外添剤を用いた場合のトナー帯電量の安定性及び耐久性を維持するためにも、現像剤にかかるストレスを低減することが望まれている。また、シリカや酸化チタン等の無機微粒子を外添剤に用いていない場合でも、ある程度同様の現象が発生することから現像剤にかかるストレスを低減することが望まれる。
ここで、特許文献1(特開平5−035067号公報)に記載の従来技術では、現像領域へ供給される現像剤の層厚を規制するために設けた規制部材(ドクターブレード)の直上流に、現像スリーブと常に一定な間隔を保ちながら定常的に回転する円柱形状の現像剤搬送部材を設置している。そして、この構成により、ドクタブレードによる現像剤規制部に現像剤が詰まったり、ドクターブレード手前部で滞留する現像剤を無くし、濃度むらのない画像形成を安定して行うことができるようにしている。
しかしながら、このような構成は、プレドクタ的にドクターブレードが2枚設置されている公知の構成と同様に、ドクターブレードと現像剤担持体としての現像ローラとの間に現像剤が詰まる領域が存在している。従って、環境変動や経時における現像剤の流動性変化等により、ドクターブレードと現像ローラとの間に現像剤が詰まり滞留が発生する。従って、この構成では滞留する現像剤を完全に無くすことはできず、また、構成が複雑化してしまうという課題がある。
そこで、特許文献2(特開2004−302250号公報)に記載の従来技術では、磁気ブラシ現像を行う画像形成装置において、現像剤層厚規制部材(ドクターブレード)に対して現像剤担持体による現像剤搬送方向の上流側近傍に生じる現像剤滞留層において現像剤にかかるストレスを軽減し、トナー帯電量の安定性と現像剤の耐久性を向上させることができるようにすることを目的として、ドクターブレードの手前部に滞留する現像剤の存在範囲を、現像スリーブとの相対的な位置で規定することで、現像剤にかかるストレスを低減し、結果として現像剤の耐久性を向上できるようにしている。
しかしながら、この特許文献1に記載の従来技術では、ドクターブレードの手前での部材の硬軟性を規定していない。従って、ドクターブレード手前における部材表面が硬質である場合には、現像剤に局所的にかかるストレスを吸収もしくは逃がすことができず、ストレスの低減作用としては不十分であるという課題がある。
特開平5−035067号公報 特開2004−302250号公報
現像装置の現像剤担持体と現像剤量規制部材(ドクターブレード)とが近接する間隙(ドクターギャップと言う)へ現像剤が進入する位置に空間が存在している場合、そこに現像剤が滞留する場合がある。その様に滞留した現像剤は、現像に寄与することができなく、現像剤全体としての劣化を早めてしまう。この課題への対策として、ドクターブレードの現像剤進入部に、現像剤が滞留しないようにするために、その空間を部材で埋める方法がある。
しかしながら、その部材が硬質である場合には、現像剤の動きを抑制する方向へ作用してしまうため、現像剤へかかるストレスを往々にして上昇させてしまう。そして、そのように現像剤がストレスを受けると、添加剤の遊離や、キャリアのコート層の削れ等の現像剤劣化が発生し、画像品質に悪影響を及ぼす。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、ドクターギャップへの進入部で現像剤の滞留部を作ること無く、同時に現像剤へのストレスを低減させることで、現像剤の劣化を遅らせ、それにより画像品質を経時的に維持することができる構成の現像装置と、その現像装置を用いた作像カートリッジ及び画像形成装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明では以下のような技術的手段を採っている。
本発明の第1の手段は、トナーとキャリアからなる2成分現像剤を用い、像担持体上に形成された静電潜像を、前記現像剤のトナーで現像して可視像化する現像装置において、前記現像剤を担持して搬送する現像剤担持体と、該現像剤担持体と所定の間隙(以下、ギャップと言う)を隔てて設置された現像剤量規制部材を有し、前記現像剤量規制部材は、前記現像剤担持体により汲み上げられてくる現像剤の量を規制する機能を有し、前記現像剤担持体と前記現像剤量規制部材の近接部のギャップに対して前記現像剤が進入する側に、かつ該現像担持体と対向する弾性部材を設置し、該弾性部材の前記現像剤担持体に対向する壁面が前記現像剤担持体との現像剤搬出方向に向かって前記ギャップが徐々に狭くなるように傾斜していることを特徴とする(請求項1)。
本発明の第2の手段は、第1の手段の現像装置において、前記現像剤担持体は、表層を構成する筒状の現像スリーブと、該現像スリーブの内部に固定配置された複数の磁極を有する磁石体あるいは複数個の磁石とからなる現像ローラであり、前記現像剤量規制部材は、前記現像ローラの前記現像スリーブにより汲み上げられてくる現像剤の量を規制するドクターブレードであり、前記現像スリーブと前記ドクターブレードの近接部のギャップに対して前記現像剤が進入する側に、かつ該現像担持体と対向する前記弾性部材を設置し、該弾性部材の前記現像剤担持体に対向する壁面が前記現像剤担持体との現像剤搬出方向に向かって前記ギャップが徐々に狭くなるように傾斜していることを特徴とする(請求項2)。
本発明の第3の手段は、第1または第2の手段の現像装置において、前記弾性部材の前記壁面が、前記現像担持体に対向するくぼみを持った形状となっていることを特徴とする(請求項3)。
また、本発明の第4の手段は、第3の手段の現像装置において、前記弾性部材の前記くぼみの位置は、前記現像スリーブの内部に存在する複数の磁極あるいは複数個の磁石の磁力のうち、弾性部材に近接する磁力のピーク位置と一致させることを特徴とする(請求項4)。
本発明の第5の手段は、画像形成装置に装着される作像カートリッジであって、少なくとも像担持体と、第1〜第4のいずれか一つの手段の現像装置とを内蔵し、画像形成装置本体に対して着脱自在に設けられたことを特徴とする(請求項5)。
本発明の第6の手段は、像担持体と、該像担持体上に形成された静電潜像を現像剤で現像して可視像化する現像装置とを備えた画像形成装置において、前記現像装置として、第1〜第4のいずれか一つの手段の現像装置を備えたことを特徴とする(請求項6)。
また、本発明の第7の手段は、像担持体と、該像担持体上に形成された静電潜像を現像剤で現像して可視像化する現像装置とを備えた画像形成装置において、第5の手段の作像カートリッジを備えたことを特徴とする(請求項7)。
本発明の現像装置においては、弾性部材を、現像剤担持体(現像ローラ)と現像剤量規制部材(ドクターブレード)の近接部のギャップに対して現像剤が進入する側、すなわち、ドクターブレードの手前に存在する空間部分に設置しているので、ドクターブレードの手前位置に滞留してしまう現像剤を発生させないようにすることができる。これにより、現像剤全てを、現像に寄与させることができる。
また、本発明の現像装置においては、ドクターブレードの手前に設置された部材が弾性材料であるので、現像剤に対して局所的に発生する圧力(ストレス)を効率よく吸収もしくは分散させることができるので、これにより現像剤にかかるストレスを低減でき、ストレスにより発生する添加剤の遊離やキャリアコート層の削れ等の、現像剤の劣化を低減し、経時的に良好な画像品質を維持することができる。
さらに本発明では、前記弾性部材が、くぼみを持った形状とし、そのくぼみの位置は、現像スリーブの内部に存在する複数の磁極あるいは複数個の磁石の磁力のうち、弾性部材に近接する磁力のピーク位置と一致させることにより、より磁力が強く、現像剤がストレスを受けやすい位置で、現像剤の循環が滑らかに進む空間を生み出すことができ、現像剤の滞留やストレスをより防止することができる。
本発明の作像カートリッジは、少なくとも像担持体と、第1〜第4のいずれか一つの手段の現像装置とを内蔵し、画像形成装置本体に対して着脱自在に設けられたことにより、メンテンスや故障時の交換等が容易になり、作業性を大幅に向上することができる。
本発明の画像形成装置は、現像装置として、第1〜第4のいずれか一つの手段の現像装置を備えたことにより、経時的に良好な画像品質を維持することができる。
また、本発明の画像形成装置は、前記作像カートリッジを備えることにより、経時的に良好な画像品質を維持することができるとともに、作像部のメンテンスや交換等が容易である。
以下、本発明の構成、動作及び作用効果を、図面を参照して詳細に説明する。
まず、図1は本発明に係る現像装置を備えた画像形成装置の一実施形態を示す概略構成図であり、画像形成部(プリンタ部)の構成例のみを図示してある。なお、画像形成装置20が複写機やファクシミリ、あるいは複合機等の場合には、本体上部に原稿画像を読取る原稿読取装置(スキャナ)が付加される。
図1において、符号1は像担持体であるドラム状の感光体であり、帯電装置2による帯電と、光書込み装置3による画像情報に応じた光書込みによって感光体1の表面に静電潜像が形成される。現像装置4はトナーとキャリアからなる2成分現像剤を用いた現像装置であり、現像剤担持体である現像ローラ41で現像剤を担持搬送し、感光体1上に形成された静電潜像をトナーによって現像して可視像を形成する。画像形成装置20には、帯電装置2、光書込み装置3の他、感光体1上のトナー像を記録紙等の転写材Pに転写する転写装置5、転写後の感光体表面をクリーニングするクリーニング装置6、感光体表面の残留電荷を除去する除電装置7、さらには記録紙等の転写材Pに転写後の画像を定着する定着装置8、定着後の転写材Pを排紙する排紙ローラ15、排紙された転写材Pがストックされる排紙トレイ16等が含まれる。また、この画像形成装置20には、記録紙等の転写材Pを収納した多段の給紙カセット9−1,9−2と、各給紙カセット9−1,9−2から1枚づつ転写材Pを給紙するための給紙ローラ10と分離ローラ対11と、多段の給紙カセット9−1,9−2のうちの一つから選択的に給紙された転写材Pを搬送する搬送ローラ12,13と、画像形成にタイミングを合わせて転写材Pを感光体1と転写装置5の間の転写部に送り出すレジストローラ14が設けられている。
現像装置4を構成するケーシング40の内部には、現像ローラ41と、装置内の現像剤を現像ローラ41へ搬送する現像剤搬送部材である螺旋状のフィンを持った搬送スクリュー44,45が設けられており、この搬送スクリュー44,45は、図中の矢印方向にそれぞれ回転しており、この部分にはトナーとキャリアを混合した現像剤が入っている。搬送スクリュー44,45によって、図中の仕切り板46の右側では現像剤が例えば図中奥側から手前に搬送され、仕切り板46の左側では現像剤が手前側から奥側に搬送される。奥側と手前側には中央の仕切り板46の無い部分が設けられており、現像剤は搬送スクリュー44,45によって循環しながら攪拌・混合される構成となっている。
現像ローラ41は、非磁性体を円筒形に形成した現像スリーブ42と、複数の磁極が着磁された磁石体(マグネットローラ)43(あるいは複数個の磁石)からなり、現像スリーブ42の内側にマグネットローラ43(あるいは複数個の磁石)が固定配置されている。前記搬送スクリュー44,45によって循環しながら攪拌・混合されている現像剤は、現像ローラ41内のマグネットローラ43(あるいは複数個の磁石)の磁力により磁気的に吸着され、現像スリーブ42の図中矢印方向への回転に伴い、現像スリーブ表面に設けられた図示しない凹凸により担持搬送される。現像スリーブ42で担持搬送された現像剤は、現像剤量規制部材であるドクターブレード47で現像材量と層厚を規制された後、感光体1と対向する現像領域に搬送され、感光体1上の静電潜像を現像剤中のトナーで現像する。
ここで、感光体1上の静電潜像に付着するのはトナーのみであり、現像されなかったトナー及びトナーを搬送してきたキャリアは現像スリーブ42の回転に伴い、再び現像装置内の攪拌搬送部へ運ばれ、放出される。
また、現像装置内を循環する現像剤中のトナー量を一定に保つために、現像に使用された量のトナーが、トナーカートリッジ49からトナー補給装置(図示せず)により補給される。
図中の符号48はトナー濃度センサであり、現像装置4内部の現像剤の透磁率を測定することにより現像剤中のトナーの濃度を検知するセンサである。画像形成装置の制御部(図示せず)は、このトナー濃度センサ48の検出出力の変動によりトナー濃度を検知し、現像装置4内部の現像剤中のトナー濃度を一定に保つようにトナー補給装置を制御し、トナー補給装置によりトナーが補給される。ただし、2成分現像剤の透磁率は、環境変化や現像剤の嵩密度変化などによって変動するため、トナー濃度センサ48の出力目標値は適宜補正される。具体的には、画像形成装置の制御部(図示せず)は、感光体1上に形成した基準トナー像の画像濃度を、光源(発光ダイオード等)と受光素子(フォトダイオード等)からなる光学式の画像濃度センサ(図示せず)を用いて測定し、その画像濃度センサの出力結果に応じてトナー濃度センサ48の出力目標値を補正する。
感光体1上に現像されたトナー像は、多段の給紙カセット9−1,9−2のうちの一つから選択的に給紙・搬送されレジストローラ14により感光体1と転写装置5の間の転写部に送り込まれた転写材Pの上面に転写装置5により転写され、転写後の転写材P上の未定着トナー像は、定着装置8の加熱ローラ8aや加圧ローラ8b等によって定着され、定着後の転写材Pは、排紙ローラ15によって排紙トレイ16上にストックされる。また、画像転写後の感光体表面の残留トナーはクリーニング装置6で除去され、感光体表面の残留電荷は除電装置7で除去される。
トナーカートリッジ49内にはトナーが収納されており、トナー濃度センサ48によりトナー補給信号が入ったときのみトナー補給装置が作動し、トナーカートリッジ49内のトナーをケーシング40内の現像剤上(搬送スクリュ44上)に補給する。
以上が、本発明に係る現像装置4と、それを備えた画像形成装置20の構成及び動作の一例を示すものであるが、本発明に係る画像形成装置では、少なくとも像担持体である感光体1と現像装置4とを内蔵した作像カートリッジ(プロセスカートリッジとも言う)30を用いている。例えば図1の例では、感光体1、帯電装置2、現像装置4、クリーニング装置6、除電装置7を一つの作像カートリッジ30に内蔵し、この作像カートリッジ30を画像形成装置本体20の作像部に着脱自在に設けている。このように作像部の構成部材を作像カートリッジ30に内蔵して、画像形成装置本体20の作像部に着脱自在に装着することにより、メンテンスや故障時の交換等が容易になり、作業性を大幅に向上することができる。すなわち、作像部の構成部材に故障や不具合が発生した場合に、サービスマンが現場で修理することは困難な場合が多く、画像形成装置が使用できない状態となる。しかし、上記の作像カートリッジ30を用いることにより、故障や不具合が発生した場合には、作像カートリッジを新しい作像カートリッジに交換するだけで済み、画像形成装置をすぐに使用することができる。また、予備の作像カートリッジを保管しておくことで、サービスマンを呼ばなくてもユーザーが交換作業を容易に行うことができる。また、使用後の作像カートリッジは、工場に戻してメンテンスすることにより、再利用することができ、リサイクル性に優れている。
以上説明したように、本発明は、二成分現像方式の現像装置4を用いた電子写真方式の画像形成装置に関するものであるが、この現像装置4には以下のような課題がある。
図2に現像装置の一部の概略図を示す。静電潜像を担持する像担持体である感光体1に対し、適当な空隙を隔てて、現像剤担持体である現像ローラ41の現像スリーブ42が配置されている。現像スリーブ42の内部には、複数の磁極が着磁された磁石体(マグネットローラ)あるいは複数個の磁石が固定配置されており、その磁力によりトナーとキャリアの混合物である現像剤50を現像スリーブ42の表面に吸着している。現像スリーブ42は、図2に示す破線矢印の方向へ回転し、現像剤50を、感光体1と現像スリーブ42の空隙によって形成される現像ギャップへと搬送し、現像が行われる。この現像スリーブ42による搬送過程において、現像剤50は、現像剤量規制部材であるドクターブレード47によって、適当量に規制され、現像ギャップへと搬送される。
このような構成の現像装置4では、現像剤50はドクターブレード47の手前で滞留し、その一部が現像スリーブ42とドクターブレード47との間の間隙(ドクターギャップ)を通過する。そのために、図2の破線の楕円で示したような、滞留してしまう滞留現像剤51が必然的に発生してしまうという問題があった。そして、このように滞留している滞留現像剤51は、結果的に現像に寄与できず、その機能を失ってしまう。
そこで本発明では、以上のような構成の現像装置を改良し、ドクターギャップへの進入部で現像剤の滞留部を作ること無く、同時に現像剤へのストレスを低減させることで、現像剤の劣化を遅らせ、それにより画像品質を経時的に維持することができるようにするものである。以下、本発明に係る現像装置の具体的な実施例を説明する。
図3は本発明の一実施例を示す現像装置の要部概略図である。本実施例では、図3に示すように、現像ローラ41の現像スリーブ42と、ドクターブレード47の近接部のドクターギャップに対して現像剤50が進入する側、すなわち、ドクターブレード47の手前の空間部分に、弾性部材52を設置した。より具体的には、ドクターブレード47の手前の現像剤が滞留しやすい空間部分を埋めるように、弾性部材52を接着等によりドクターブレード47に固定した。
これにより、図2に示したような滞留する滞留現像剤51を生み出すこと無く、全ての現像剤50を現像に寄与させることができる。また、上記の空間部分に設置する部材を、弾性部材52としたことで、現像剤50にかかるストレスを低減でき、ストレスにより発生する添加剤の遊離やキャリアコート層の削れ等の、現像剤の劣化を低減することができる。
次に図4は本発明の別の実施例を示す現像装置の要部概略図である。本実施例では、図3に示した弾性部材52を改良したものであり、上記の空間部に設置する弾性部材52に、図4に示すようなくぼみを持たせたものである。このくぼみの位置は、現像スリーブ42の内部に存在する複数の磁極あるいは複数個の磁石の磁力のうち、弾性部材52に近接する磁力のピーク位置と一致させている。このようにくぼみの位置を弾性部材に近接する磁力のピーク位置と一致させることにより、より磁力が強く、現像剤50がストレスを受けやすい位置で、現像剤50の循環が滑らかに進む空間を生み出すことができ、現像剤50の滞留やストレスをより防止することができる。
以上の構成により、現像剤50が現像スリーブ42によって搬送される途中で、ドクターブレード47の手前で滞留してしまう現像剤を生み出すこと無く、且つ、ストレスを上昇させること無く、現像領域に搬送することができるので、現像剤50にかかるストレスを低減でき、ストレスにより発生する添加剤の遊離やキャリアコート層の削れ等の、現像剤の劣化を低減し、経時的に良好な画像品質を維持することができる。
また、本発明の画像形成装置では、現像装置として、図3または図4に示す構成の現像装置を備えたことにより、経時的に良好な画像品質を維持することができる。
本発明に係る現像装置を備えた画像形成装置の一実施形態を示す概略構成図である。 本発明に係る現像装置の課題を説明するための要部概略図である。 本発明の一実施例を示す現像装置の要部概略図である。 本発明の別の実施例を示す現像装置の要部概略図である。
符号の説明
1:感光体(像担持体)
2:帯電装置
3:光書込み装置
4:現像装置
5:転写装置
6:クリーニング装置
7:除電装置
8:定着装置
9−1,9−2:給紙カセット
10:給紙ローラ
11:分離ローラ対
12,13:搬送ローラ
14:レジストローラ
15:排紙ローラ
16:排紙トレイ
20:画像形成装置
30:作像カートリッジ(プロセスカートリッジ)
40:ケーシング
41:現像ローラ(現像剤担持体)
42:現像スリーブ
43:マグネットローラ
44,45:搬送スクリュウ
46:仕切り板
47:ドクターブレード(現像剤量規制部材)
48:トナー濃度センサ
49:トナーカートリッジ
50:現像剤
51:滞留現像剤
52:弾性部材

Claims (7)

  1. トナーとキャリアからなる2成分現像剤を用い、像担持体上に形成された静電潜像を、前記現像剤のトナーで現像して可視像化する現像装置において、
    前記現像剤を担持して搬送する現像剤担持体と、該現像剤担持体と所定の間隙(以下、ギャップと言う)を隔てて設置された現像剤量規制部材を有し、
    前記現像剤量規制部材は、前記現像剤担持体により汲み上げられてくる現像剤の量を規制する機能を有し、
    前記現像剤担持体と前記現像剤量規制部材の近接部のギャップに対して前記現像剤が進入する側に、かつ該現像担持体と対向する弾性部材を設置し、該弾性部材の前記現像剤担持体に対向する壁面が前記現像剤担持体との現像剤搬出方向に向かって前記ギャップが徐々に狭くなるように傾斜していることを特徴とする現像装置。
  2. 請求項1記載の現像装置において、
    前記現像剤担持体は、表層を構成する筒状の現像スリーブと、該現像スリーブの内部に固定配置された複数の磁極を有する磁石体あるいは複数個の磁石とからなる現像ローラであり、
    前記現像剤量規制部材は、前記現像ローラの前記現像スリーブにより汲み上げられてくる現像剤の量を規制するドクターブレードであり、
    前記現像スリーブと前記ドクターブレードの近接部のギャップに対して前記現像剤が進入する側に、かつ該現像担持体と対向する前記弾性部材を設置し、該弾性部材の前記現像剤担持体に対向する壁面が前記現像剤担持体との現像剤搬出方向に向かって前記ギャップが徐々に狭くなるように傾斜していることを特徴とする現像装置。
  3. 請求項1または2記載の現像装置において、
    前記弾性部材の前記壁面が、前記現像担持体に対向するくぼみを持った形状となっていることを特徴とする現像装置。
  4. 請求項3記載の現像装置において、
    前記弾性部材の前記くぼみの位置は、前記現像スリーブの内部に存在する複数の磁極あるいは複数個の磁石の磁力のうち、弾性部材に近接する磁力のピーク位置と一致させることを特徴とする現像装置。
  5. 画像形成装置に装着される作像カートリッジであって、
    少なくとも像担持体と、請求項1〜4のいずれか一つに記載の現像装置とを内蔵し、画像形成装置本体に対して着脱自在に設けられたことを特徴とする作像カートリッジ。
  6. 像担持体と、該像担持体上に形成された静電潜像を現像剤で現像して可視像化する現像装置とを備えた画像形成装置において、
    前記現像装置として、請求項1〜4のいずれか一つに記載の現像装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  7. 像担持体と、該像担持体上に形成された静電潜像を現像剤で現像して可視像化する現像装置とを備えた画像形成装置において、
    請求項5記載の作像カートリッジを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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