JP2004205561A - 現像装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】トナー濃度センサやトナー補給機構を必要としない小型で低廉な要請を満たしながら、かぶりやトナークラウドの発生を抑制し、現像剤の寿命を延ばし、かつ、トナーブロッキングによる濃度低下や濃度ムラを有効に防止する。
【解決手段】内部に磁界発生手段を具備し且つトナーと磁性キャリアとが含まれる二成分現像剤Gを搬送担持する現像剤担持体1と、この現像剤担持体1に隣接して現像剤Gを収容する現像剤収容部2と、この現像剤収容部2との間にトナー補給路4を有し、現像剤収容部2を介して前記現像剤担持体1と連通して設けられ且つ現像剤収容部2に対しトナーTを供給可能に収容するトナー収容部3とを備え、前記トナー補給路4が少なくともトナー収容部3側から現像剤収容部2側に向かって下降配置されると共に、このトナー補給路4の下側若しくはトナー収容部3側の壁面が可動部5として構成される。
【選択図】 図1
【解決手段】内部に磁界発生手段を具備し且つトナーと磁性キャリアとが含まれる二成分現像剤Gを搬送担持する現像剤担持体1と、この現像剤担持体1に隣接して現像剤Gを収容する現像剤収容部2と、この現像剤収容部2との間にトナー補給路4を有し、現像剤収容部2を介して前記現像剤担持体1と連通して設けられ且つ現像剤収容部2に対しトナーTを供給可能に収容するトナー収容部3とを備え、前記トナー補給路4が少なくともトナー収容部3側から現像剤収容部2側に向かって下降配置されると共に、このトナー補給路4の下側若しくはトナー収容部3側の壁面が可動部5として構成される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、像担持体上に形勢される静電潜像を可視像化する現像装置に係り、特に、トナーとキャリアとが含まれる二成分現像剤を用い、かつ、トナー濃度検知手段を用いずにトナー濃度を自律的に制御可能な現像装置及びこれを用いた画像形成装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、電子写真方式等の画像形成装置で用いられる現像装置としては、感光体ドラム等の像担持体上に形成された静電潜像を現像剤にて可視像化するものが知られている。
この種の現像装置には、現像剤として、トナー及び磁性体粒子(キャリア)が含まれる二成分現像剤を用いる二成分現像方式と、トナーのみが含まれる一成分現像剤を用いる一成分現像方式とに大別される。
【0003】
ここで、一成分現像方式は、磁性粉を含有する磁性トナーを用いる磁性一成分現像方式と非磁性一成分現像方式とがあり、磁性トナーは磁性粉によって光を透過しないため主に黒トナーのみに用いられている。また、非磁性一成分現像方式はカラーに適するが、維持性が短いという問題があり、今のところ低速機を中心に用いられているに過ぎない。
これに対し、二成分現像方式は、磁性体粒子を媒介してトナーを取り扱うために磁気吸引力を用いることができ、非磁性トナーに関しても取り扱いが容易であると共に、特に維持性に優れていることから、フルカラー機や高速機を中心に広く用いられている。
【0004】
従来この種の二成分現像装置としては、図11に示すような装置が一般的に用いられている。
同図において、現像剤担持体212は内部に固定磁石ロール214を有すると共に外側に円筒形で回動自在なスリーブ213を有しており、その上にキャリアと呼ばれる磁性粒子とトナーと呼ばれる着色剤粒子とを混合攪拌した現像剤202を磁気吸引力により担持して搬送し、規制部材203によって量を規制して層を形成して潜像担持体201と対向させて着色剤粒子を潜像担持体201に現像させる。
現像が終了してトナーの一部を失った現像剤202は現像剤担持体212下部に搬送され、固定磁石ロール214の同極の固定磁石によってその中間に磁気吸引力の弱いまたはない部分を設け、重力の働きによって現像剤202を現像剤担持体212表面から落下させる。
【0005】
落下した現像剤202は搬送部材204によってスクリューオーガ205に運ばれ、スクリューオーガ205の回転軸方向に運ばれて図示しない受け渡し部でスクリューオーガ206に渡され、そこで、例えば図12に示すように、トナー送り機構220から新しいトナーが追加され、攪拌を受けながらスクリューオーガ205とは反対方向に送られて逆の受け渡し部でスクリューオーガ205に再び受け渡されて軸方向に運ばれると共に、徐々に搬送部材204によって現像剤担持体212付近に搬送され、磁気吸引力によって現像剤担持体212表面に付着し、再び搬送、層形成、現像される工程を繰り返す。
トナーの補給については、図12に示すように、現像剤202中のトナー濃度変化を検知するセンサ221によってトナー濃度を電気信号に換え、この信号が制御装置222に送られ、ここで上記電気信号を基準値と比較してトナー濃度が不足と判断されると、トナー補給用モータ224に駆動信号が送られてトナーボックス223内のトナーがトナー送り機構220によって現像容器210内に送られる。尚、図12中、符号215は現像バイアス電源である。
【0006】
この種の二成分現像方式におけるトナーとキャリアとの吸着原理は、トナーとキャリアとを混合攪拌する際の摩擦帯電によってトナーとキャリアとの表面がそれぞれ逆極性に帯電する結果、静電的に吸着し合うことを利用している。
そのため、上記のようにトナーを補給した現像剤を搬送しながら混合攪拌することが必要となる。
現像部においては、現像剤202が潜像担持体201に程よく接触しかつ詰まり等を起こさないように現像剤搬送量を一定範囲内に制御する必要があり、そのため、規制部材203を設けて現像剤層を形成する。
【0007】
また、現像部においては、潜像担持体201と現像剤担持体212及び現像剤202の間に形成される電界によってトナーが現像されるが、画像部にトナーを現像し非画像部に現像しないよう区分けするために、現像剤担持体212には一般的に少なくとも平均電圧が画像部と非画像部の中間電位となる現像バイアス電圧が印加される。その時に現像されるトナー量は画像濃度を決定するため、画質に関わる諸特性の中でも最も重要である。
現像トナー量は、上記現像部の電界をトナーの電荷によって中和することによって決定されるため、トナーの電荷を一定に保つことが非常に重要である。
二成分現像方式においては、図13に示すように、現像剤中のトナー濃度とトナー電荷量との間に反比例関係があるので、トナー消費量に合わせてトナー補給量を調節することによってトナー濃度を制御し、トナー電荷量を略一定にすることができる。
【0008】
このように、トナー消費量に合わせて補給量を調節するため、現像剤中のトナー濃度や現像トナー量を検知し、その検知信号に応じてトナー補給用モータを動かすことによりトナーを補給する方法においては、検知するためのセンサやトナ補給用モータなどのコストが二成分現像装置の中で比較的大きな割合を占めている。
特に、4色を用いるカラー機では、これらのコストが4倍になることもあってコストアップの原因となっている。
【0009】
そこで、このような不具合を解決する先行技術として、トナー濃度センサを用いずに、現像剤の動きによってトナーを取り込み、トナー濃度を自律的に制御するようにした現像装置が既に提供されている(例えば特許文献1〜3参照)。
これらの先行技術は、現像剤担持体に隣接して現像剤収容部(現像剤が収容)を設けると共に、この現像剤収容部にはトナー補給路を介してトナー収容部(トナーが収容)を連通させた構造になっている。
【0010】
【特許文献1】
特開昭61−80181号公報(実施例,第1図)
【特許文献2】
特開昭63−225266号公報(実施例,第1図)
【特許文献3】
特開2000−284595号公報(発明の実施の形態,図1)
【特許文献4】
特開平8−185052号公報(実施例,図1)
【特許文献5】
特開2000−66497号公報(発明の実施の形態,図1)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの特許文献1〜3所載の先行技術にあっては、トナーとキャリアとの攪拌機構を簡略化しているため、トナーの帯電が不十分になり易く、その分、逆極性トナーが多く、背景かぶりが発生し易い。
更に、トナークラウドも多いために、磁気的な力でトナークラウドを抑制できる磁性トナーにしか使用できず、カラーへの適用が困難であるという不具合を有していた。
【0012】
そこで、現像剤が滞留している現像剤収容部(現像剤滞留部)内に攪拌機構を配設した技術が提案されている(例えば特許文献4参照)。
ところが、この態様にあっては、狭い現像剤収容部に攪拌機構を配設しているため、現像剤の量を多く設定することができず、現像剤の寿命が短くなってしまう懸念がある。
このような不具合を解消し、現像剤の量を多くする確保するには、現像剤担持体の側方に現像剤収容部を設け、現像剤担持体と略同じ位置か、あるいは、低い位置に攪拌部材を設け、この攪拌部材の周囲にも現像剤を充填し、この攪拌部材により現像剤担持体と現像剤をやり取りする技術が提案されている(例えば特許文献5参照)。
【0013】
しかしながら、この先行技術にあっては、トナー補給が頻繁に行われている場合はよいが、トナー補給がしばらく行われないとトナー補給路にトナーがブロッキングしてしまう虞れがある。
このとき、トナー補給路のブロッキングに起因し、トナーが補給されなくなり、トナー濃度の低下、引き続き画像濃度低下が引き起こされる。
これは、特に粒径に小さいトナーで、しかも、高温多湿環境下でより起こりやすく、部分的に発生すると濃度ムラの原因にもなってしまう。
また、このような不具合は、トナー補給路が垂直方向に延びる態様であっても、しばらく補給がなければトナー補給路のブロッキングが起こり易い。
【0014】
本発明は、以上の技術的課題を解決するためになされたものであって、トナー濃度センサやトナー補給機構を必要としない小型で低廉な要請を満たしながら、かぶりやトナークラウドの発生を抑制し、現像剤の寿命を延ばし、かつ、トナーブロッキングによる濃度低下や濃度ムラを有効に防止するようにした現像装置及びこれを用いた画像形成装置を提供するものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、図1に示すように、内部に磁界発生手段を具備し且つトナーと磁性キャリアとが含まれる二成分現像剤Gを搬送担持する現像剤担持体1と、この現像剤担持体1に隣接して現像剤Gを収容する現像剤収容部2と、この現像剤収容部2との間にトナー補給路4を有し、現像剤収容部2を介して前記現像剤担持体1と連通して設けられ且つ現像剤収容部2に対しトナーTを供給可能に収容するトナー収容部3とを備え、前記トナー補給路4が少なくともトナー収容部3側から現像剤収容部2側に向かって下降配置されると共に、このトナー補給路4の下側若しくはトナー収容部3側の壁面が可動部5として構成されることを特徴とする。
【0016】
このような技術的手段において、現像剤担持体1は、内部に磁界発生手段を具備し、二成分現像剤Gを担持搬送するものであれば適宜選定して差し支えなく、代表的には、回転可能な非磁性スリーブと、このスリーブ内に固定的に配設される磁石部材とを具備した磁石ロール態様が多く用いられる。
また、この種の現像装置にあっては、現像剤担持体1上の現像剤量を規制することが必要であるが、規制部材6としては、ブレード、ロール等適宜選定して差し支えなく、そのレイアウトについても任意に選定することができる。
【0017】
更に、現像剤収容部2とトナー収容部3とは連通していればどのような位置関係にあってもよい。
但し、トナー収容部3は「トナーを供給可能」であることを要件としており、内部にトナー供給部材を設ける態様に限らず、例えばトナー収容部を現像剤収容部より上方に配置し、自重によりトナーを下方へ移動させる態様をも含む。
また、トナー収容部は内部にトナーのみを収容する態様に限られず、キャリアが一部含まれる高トナー濃度現像剤を収容してもよい。
【0018】
また、「現像剤収容部2を介して前記現像剤担持体1と連通して設けられ」とは、トナー収容部3は現像剤担持体1と隣接しておらず、両者間に現像剤収容部2が介在していることを意味する。
これにより、トナー収容部3のトナーが直接現像剤担持体1上のごく近傍の現像剤Gに接触せず、あくまで、現像剤収容部2内の現像剤Gを介して現像剤担持体1側に供給される。
【0019】
ここで、現像剤収容部2の好ましい態様としては、現像剤収容部2内に、現像剤担持体1に接触又は近接して回転し且つ現像剤収容部2内の現像剤Gに対し回転力を与えた状態でトナー収容部2からのトナーを現像剤収容部2に取り込む回転部材7が設けられる態様が好ましい。
ここで、回転部材7としては、近傍の現像剤Gを任意の回転方向に搬送するものであれば、ロール、ブラシ、パドル等適宜選定してよい。
本態様によれば、回転部材7の近傍の現像剤Gが回転搬送されると、この現像剤Gはトナー濃度に応じて流動挙動が変化し、この流動挙動の変化を利用して該現像剤Gと接触するトナーを取り込む。
【0020】
また、トナー補給路4は現像剤収容部2側に向かって下方配置されていればよく、ここでいう下方配置には、略鉛直方向に向かって配置された態様は勿論、斜め下方に向かって傾斜配置される態様も含まれる。
このとき、トナー補給路4が下方配置である点は、トナーの供給性を考慮したものであるが、同時に、トナー補給路4下部にトナーTが堆積し易く、ブロッキングが起こり易いという技術的課題につながるものである。
【0021】
また、可動部5としては、トナー補給路4の壁面が可動であれば、弾性体を備えた態様は勿論、ピエゾ素子などの電歪素子を付加するなど適宜選定して差し支えない。
更に、可動部5が、トナー補給路4の下側若しくはトナー収容部3側である点は、トナー補給路4の全体を動かせる上で必要である。
例えば現像剤収容部2側に可動部5を設けたとしても、トナー補給路4の現像剤収容部2側の一部しか動かせないから、好ましくない。
つまり、図1では、可動部5はトナー補給路4のトナー収容部3側壁面に設けた態様が示されているが、これに限られるものではなく、図1中仮想線で示すように、トナー補給路4の下側に設けられてもよいし、あるいは、両方に跨って設けられてもよい。
【0022】
また、本件において、トナー補給路4のレイアウトとしては、現像剤担持体1内の磁界発生手段に基づく直接的な磁界が作用する領域外に設けられることが好ましい。
このとき、磁界発生手段に基づく直接的な磁界が及ぶ範囲では、磁気的な力で現像剤が移動するため、トナーのブロッキングは発生し難いが、上述した態様は、磁気的な力が及ばないことから、ブロッキングが起こり易い態様と言え、その意味で、特に本発明が有効である。
尚、本発明にあっては、現像剤の磁性粉量が少ないか、あるいは、非磁性トナーを用いる場合であっても有効である。
【0023】
更に、トナー補給路4の好ましい態様としては、トナー収容部3側の補給口下端が現像剤収容部2側の補給口上端よりも上方にあるものが挙げられる。
本態様によれば、トナー補給路4において、現像剤収容部2側からの現像剤Gの逆流を防止することができる点で好ましい。
【0024】
更にまた、補給トナーの均質性を確保する上で好ましい態様としては、トナー補給路4は現像剤担持体1の軸方向略全域に亘って設けられていることが好ましい。
本態様によれば、トナー補給路4からのトナー補給が現像剤担持体1の軸方向に亘って均一に行われる。
尚、トナー補給路4を現像剤担持体1の軸方向の一部あるいは分散して設けても差し支えないが、このような場合には、補給トナーの均質性を確保するという現像剤担持体の軸方向に沿って攪拌する攪拌手段を設けることが好ましい。
【0025】
また、可動部5の代表的態様としては、トナー補給路4に面した可動部5が弾性体を備えている態様が挙げられ、この弾性体による弾性変形を利用し、可動部5による動きを与えるようにしたものである。
本態様においては、その弾性体の内壁面を保護部材で被覆するものが好ましい。
ここで、保護部材としては、劣化し難い樹脂製コート層や剛体からなる板材が用いられ、この保護部材により弾性体の劣化を防止することが可能である。
【0026】
また、弾性体からなる可動部5を可動させる代表的態様としては、トナー収容部3にはトナーを供給するための供給部材(図示せず)が設けられ、この供給部材が可動部5に摺擦する態様を挙げることができる。
【0027】
更に、本発明は、上述した現像装置に限られず、これを用いた画像形成装置にも適用可能である。
この場合、本発明は、図1に示すように、像担持体8と、この像担持体8上に形成された静電潜像Zをトナーにて可視像化する上述した現像装置9とを備えたものであればよい。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。
◎実施の形態1
図2及び図3は本発明が適用される画像形成装置の実施の形態1を示す説明図である。
同図において、画像形成装置は、例えば電子写真方式を採用したものであって、感光体ドラム20と、この感光体ドラム20上に形成された静電潜像を可視像化する現像装置30とを備えている。
【0029】
本実施の形態において、現像装置30は、図2及び図3に示すように、感光体ドラム20に向かって開口する現像ハウジング31を有し、この現像ハウジング31の開口に面して現像ロール32を配設し、現像ハウジング31の開口上縁には現像ロール32上の二成分現像剤Gの層厚が規制せしめられる規制部材33を設け、前記現像ハウジング31のうち、現像ロール32に隣接した部位には現像剤Gが収容される現像剤収容部34と、この現像剤収容部34を介して前記現像ロール32に連通し且つトナーが収容されるトナー収容部35とを形成したものである。
尚、本実施の形態では、現像剤Gのトナーは例えば非磁性トナーを用いるが、キャリアと磁気特性が異なるものであれば、磁性トナーを用いても差し支えない。
【0030】
本実施の形態において、現像ロール32は、図3に示すように、回転可能な非磁性スリーブ321と、このスリーブ321の内部に固定的に配設された磁極ロール322とを備えている。
そして、磁極ロール322にはロール本体の周囲に所定角度間隔で複数の磁極(本例では5極:S1(現像極),S2(搬送極),S3(ピックアップ極),N1(トリミング極),N2(搬送極))が配設されており、トナー及びキャリア(磁性粉)が含まれる二成分現像剤Gが現像ロール32の外周に磁気的に付着するようになっている。尚、磁極構成は任意であり、本例では、現像剤収容部34に対向する部位に反発磁極を設け、現像ロール32上の現像剤層を一旦剥離するようにしているが、これに限られるものではない。
更に、スリーブ321には所定の現像バイアスを印加するためのバイアス電源(図示せずが接続されている。
【0031】
更に、規制部材33は、例えばSUS304製の板材からなり、現像ロール32との間に現像剤Gの層厚規制用ギャップ(例えば100〜800μm)だけ離間配置されている。
そして、この規制部材33のレイアウトについては適宜選定して差し支えないが、本実施の形態では、規制部材33はトリミング極(本例ではN1)より僅かに下流側に配置されている。
【0032】
また、現像剤収容部34は現像剤Gが収容されるスペースを有し、現像剤収容部34内のうち現像ロール32に近接(又は接触)した部位に磁性ロール40が回転自在に配設されている。
そして、本実施の形態では、現像剤収容部34の底部形状は現像ロール32及び磁性ロール40に沿った湾曲形状を有しており、現像ロール32、磁性ロール40との間に所定間隔の現像剤搬送路を確保している。
【0033】
特に、本実施の形態では、磁性ロール40は軟磁性体(例えばSUM,SUS340等)を用いたロールからなり、その表面粗さを例えばRz3〜30μm程度に粗面化したものになっている。
そして、この磁性ロール40は、現像ロール32の現像極S1の略反対側に位置するピックアップ極S3に対向した部位に所定のギャップ(例えば0.5〜1.2mm)だけ離間して配設されており、この磁性ロール40の回転移動方向は、現像ロール32(正確にはスリーブ321)の対向部にて現像ロール32の回転移動方向と同一方向に設定されている。
尚、この磁性ロール40には、必要に応じて層厚規制部材を設けたり、あるいは、所定のバイアスを印加し、トナーを現像ロール32側に転移させるような電界を形成するようにしてもよい。
【0034】
更に、磁性ロール40には必要に応じて所定のバイアスを印加するためのバイアス電源(図示せず)が接続される。ここでいうバイアス電源とはトナーを現像ロール32側に転移させるような電界が形成されるようなバイアスを意味する。
【0035】
更に、トナー収容部35には収容トナーが攪拌搬送せしめられるアジテータ351を有しており、このアジテータ351は例えば回転体に弾性フィルムを付けたもので、トナー収容部35の底壁面に沿ってトナーを掃き出すようにしたものである。
そして、このトナー収容部35の底部形状はアジテータ351の移動回転軌跡に沿う湾曲形状を有しており、現像剤収容部34とトナー収容部35との間の連結部にはトナー補給路36が設けられて、このトナー補給路36は、現像ロール32の磁極ロール322に基づく直接的な磁界が作用する領域外に設けられている。
【0036】
特に、本実施の形態において、トナー補給路36は略延長下方に延びる形状を有しており、このトナー補給路36のトナー収容部35側の補給入口361下端がトナー補給路36の現像剤収容部34側の補給出口362上端より高い位置に配置されている。
すなわち、トナー補給路36の現像剤収容部34側を区画形成する区画部材は、前記補給入口361に対向する対向壁360を有しているが、この対向壁360は前記補給入口361の下端位置よりも下方のb位置まで延びている。
ここで、トナー補給路36を区画する区画部材としては、現像ハウジング31の一要素を用いてもよいし、別部材を取り付けるようにする等適宜選定して差し支えない。
このような対向壁360は、現像剤収容部34内に収容される現像剤Gが補給入口361に直接流れ込むことを阻止するように働くため、現像剤収容部34内の現像剤Gがトナー収容部35に逆流する事態は有効に回避される。
【0037】
更に、本実施の形態では、上記トナー補給路36のトナー収容部35側壁面が可動部50として構成されている。
本例では、可動部50は、例えば断面が略直角三角形状で且つトナー収容部35に面した壁面がアジテータ351の回転移動軌跡に沿った曲面状に形成された弾性体51を有し、この弾性体51の周面を保護コート膜52で覆うようにしたものである。
ここで、弾性体51としては、アジテータ351よりも弾性係数の高い(弾性変形し易い)ウレタンゴムなどの弾性材料であれば適宜選定して差し支えない。
また、保護コート膜52はトナーTや現像剤Gとの接触により弾性体51が劣化するのを防止するためのものであるから、必ずしも弾性体51の周面全体を被覆する必要はなく、少なくとも現像ハウジング31の内壁面に露呈する箇所、言い換えれば、トナーTや現像剤Gに接触する箇所に対して被覆するようにすればよい。
尚、弾性体51自体がトナーT等に対して劣化しない素材で構成されている場合には、必ずしも保護コート膜52を設ける必要はない。
この可動部50は、例えばアジテータ351の回転に伴ってアジテータ351が摺擦する際に弾性的に振動するようになっている。
【0038】
また、現像ロール32、磁性ロール40及びアジテータ351の駆動系については適宜選定して差し支えないが、例えば図4に示すように、現像ロール32及びアジテータ351は、第1の駆動モータ61及び駆動伝達系(伝達ベルト、プーリ、ギアなど)62にて連動駆動されており、一方、磁性ロール40は、第2の駆動モータ63及び駆動伝達系(伝達ベルト、プーリ、ギアなど)64にて駆動されている。
【0039】
次に、本実施の形態に係る画像形成装置の作動を現像装置を中心に説明する。
今、現像ロール32上の現像剤層のトナー濃度が充分に高い場合を想定すると、現像ロール32の回転に伴って現像剤Gが再び現像ハウジング31に戻った場合、現像剤収容部34中の現像剤Gはトナー濃度が高いから、透磁率が低くなる。
このとき、磁性ロール40は現像ロール32内の磁極ロール322による磁界にて磁化され、その表面に現像剤Gが磁気的に吸着し、磁性ロール40の回転方向に現像剤Gが搬送される。
このため、磁性ロール40の近傍に位置する現像剤Gが流動層として流動するが、その外側の多くの現像剤層が不動層として移動せず、現像剤溜まりが形成される。
それゆえ、トナー収容部35からのトナーは現像剤G中に取り込まれることなく、トナー補給路36の現像剤溜まりのところに滞留している。
【0040】
一方、トナーが急激に消費される場合を想定すると、現像ロール32上の現像剤層のトナー濃度が低くなるため、現像ロール32の回転に伴って現像剤Gが再び現像ハウジング31に戻った場合、現像剤収容部34中の現像剤Gはトナー濃度が低いから、透磁率が高くなる。
このとき、磁性ロール40は現像ロール32内の磁極ロール322による磁界にて磁化され、その表面に現像剤Gが磁気的に吸着し、磁性ロール40の回転方向に現像剤Gが搬送される。
このため、磁性ロール40から離れた部分までの多くの現像剤層が流動層として流動するため、その外側に不動層が形成されない。
それゆえ、磁性ロール40の周囲には現像剤Gに大きな回転搬送力が作用するため、トナー収容部35からのトナーは回転搬送挙動の現像剤G中に逐次取り込まれることになり、磁性ロール40の回転により搬送される現像剤G中のトナー濃度が直ちに上昇する。
また、同時にトナー濃度の低い現像剤Gの体積は小さくなり、トナー補給部36付近のトナーTがアジテータ351の圧力によってトナー収容部35から現像剤収容部34側にせり出してくるので、トナーTが現像剤Gの流動層に引き込まれやすい。
【0041】
このようにトナーが取り込まれた現像剤Gは磁性ロール40の回転に伴って強制的に移動せしめられるが、このような回転搬送挙動の現像剤Gの中にトナーTが順次拡散していき、キャリアチェーンの移動と共に充分に帯電され、現像ロール32側へと搬送される。
それゆえ、トナー収容部35から供給されたトナーTは直ちに現像ロール32側に搬送されるのではなく、充分に帯電されながら現像ロール32側に移動していく。
よって、現像ロール32上の現像剤層のトナー濃度は直ちに自律的に制御される。
【0042】
また、本実施の形態では、現像装置30のトナー補給路36が下方配置されているため、画像形成装置を暫く使用しない状況下にあっては、トナー補給路36部分ではトナーが滞留しているため、トナーブロッキングが起こり易い。
ところが、本実施の形態では、定期的若しくは不定期的にアジテータ351を回転動作させると、このアジテータ351が可動部50に摺擦するため、これに伴って、可動部50である弾性体51が振動し、トナー補給路36のトナー滞留部がほぐされ、トナーブロッキングが解消される。
このため、現像剤中のトナー濃度が低下すると、トナー収容部35内のトナーがトナー補給路36を通じて現像剤収容部34内に供給される。
このような可動部50の性能評価については後述する実施例にて裏付けられる。
【0043】
また、本実施の形態にあっては、トナー補給路36中には何も設けていないが、例えば図5に示すように、トナー補給路36中にパドルなどの攪拌部材70を設けるようにしても差し支えない。
このような攪拌部材70を設けた態様にあっても、攪拌部材70の上部でトナーブロッキングが起こり得るため、本実施の形態のような可動部50を設けることは必要である。
尚、攪拌部材70の設置個所としては、トナー補給路36の補給入口361にあまりに近いと、現像剤収容部34内の現像剤Gをトナー収容部35側に搬送してしまう懸念があるため、補給入口361からある程度離間して設置することが必要になる。このため、上述したように、攪拌部材70の上部でトナーブロッキングが発生する可能性があるのである。
【0044】
◎実施の形態2
図6は実施の形態2に係る現像装置の要部を示す。
同図において、現像装置の基本的構成は、実施の形態1と略同様であるが、実施の形態1と異なり、トナー補給路36が斜め下方に設けられており、このトナー補給路36の下側傾斜部に面した箇所に可動部50が設けられている。
本実施の形態において、可動部50は、略断面二等辺三角形状で且つトナー収容部35に面した壁面がアジテータ351の回転移動軌跡に沿った曲面状に形成された弾性体53(本例では、アジテータ351よりも弾性変形し易い素材で構成)を有し、この弾性体53の周面を保護コート膜54で覆うようにしたものである。
更に、本実施の形態では、トナー補給路36の補給入口361に対向した部位には、トナー補給路36の区画部材として現像ハウジング31部分に板状ブロック364(図中太点線で表示)が取付られ、トナー補給路36の補給出口362の上端が前記補給入口361の下端よりも下方に位置するようになっている。
【0045】
従って、本実施の形態においても、実施の形態1と略同様な作動を奏する。
例えば画像形成装置を暫く使用していない状況下では、トナー補給路36内にトナーが滞留し、トナーブロッキングが起こり得るが、定期的若しくは不定期的にアジテータ351を回転移動させることにより、可動部50である弾性体53を振動させ、トナー補給路36中のトナーブロッキングをほぐすことができる。
【0046】
◎実施の形態3
図7は実施の形態3に係る現像装置の要部を示す。
同図において、現像装置の基本的構成は、実施の形態2と略同様であるが、実施の形態2と異なる可動部50を備えている。
この可動部50は、実施の形態2と略同様な弾性体53と、保護コート膜54とを備えているが、トナー補給路36のトナー収容部35側壁面に面した弾性体53部分に凹部を設け、この凹部内に可動剛体板55を配設したものである。
【0047】
このように、本実施の形態では、可動部50は、一部に可動剛体板55を備えているが、アジテータ351の定期的若しくは不定期的な回転動作に伴って可動部50の弾性体53が振動し、この振動が前記可動剛体板55に伝達する。
このため、トナー補給路36でトナーブロッキングが発生したとしても、前記可動部50によりトナーブロッキングはほぐされ、トナー補給路36でのトナーの補給性は良好に保たれる。
【0048】
◎実施例1
本実施例は、実施の形態1に係る現像装置モデル(図3参照)を用いた。
ここで、トナーは、平均体積平均粒径約8.5μmのトナーA、体積平均粒径約7μmのトナーB、体積平均粒径約10μmのトナーCを用い、表面は酸化シリカ系および酸化チタン系の外添処理をしている。キャリアはいずれも50μmのフェライトキャリアで帯電調節のために表面をコーティングしている。
また、可動部50は、単発泡ウレタンフォームからなる弾性体51の周囲を100μm厚のPETからなる保護コート膜54で被覆したものである。
【0049】
そして、本実施例に係る現像装置を所定のプリンタに組み込み、高温高湿環境と低温低湿環境とでプリントテストを行った。
このプリントテストは、500枚の白紙プリント後カバレッジ40%の全面ハーフトーンを10枚プリントアウトする動作を2回繰り返し、1昼夜放置後再び同じテストを行った。
結果を図10に示す。
【0050】
◎実施例2
本実施例は、実施の形態3に係る現像装置モデルを基本構成としたものである。
本実施例において、現像剤の素材(トナー、キャリア)については実施例1と同様である。
また、可動部50は、例えば図8に示すように、弾性体53の一部に可動剛体板55を組み込んだものであるが、本例では、例えば可動剛体板55を現像ハウジング31の壁面から突出させるように長く構成し、現像ハウジング31の壁面に可動剛体板55よりも大きな孔を開設し、この孔と可動剛体板55との隙間をウレタンフォームからなる充填材56にて塞ぎ、可動剛体板55を図中D〜G(D:対向壁面方向,E:対向壁面逆方向,F,G:D,Eに夫々直角な方向)のいずれの方向にも移動可能とした。
本実施例のプリントテストは、500枚の白紙プリント後カバレッジ40%の全面ハーフトーンを10枚プリントアウトする動作を2回繰り返し、1昼夜放置後再び同じテストを行った。
このとき、可動剛体板55については、各方向D〜Gに夫々10プリント毎に1回、約1mm移動させて戻す動作を行い、上記のテストを行った。
尚、本実施例でも、アジテータ351は現像装置駆動中に常時回転しているが、本実施例では、アジテータ351による弾性体53の振動が可動剛体板55に直接伝達せず、可動剛体板55の移動によりトナー補給部36の壁面を可動としたものである。
結果を図10に示す。
【0051】
◎実施例3
本実施例は、実施の形態2に係る現像装置モデルであり、現像剤のトナーとしてトナーAを用い、高温高湿環境下において、実施例1と同様なプリントテストを行った。
結果を図10に示す。
【0052】
◎比較例1
比較例は、実施例1の可動部を非可動部としたものであり、実施例1と同様なプリントテストを行った。結果を図10に示す。
◎比較例2
本比較例は、実施例2の動部を非可動部としたものであり、実施例1と同様なプリントテストを行った。結果を図10に示す。
【0053】
◎比較例3
本比較例は、図9に示す現像装置モデルを使用したものである。
同図において、トナー補給路36は斜め下方に傾斜配置されており、このトナー補給路36の現像剤収容部34側の壁面に可動部50’(本例では、弾性体53’と可動剛体板55’とを具備)を設けたものである。
本比較例においては、可動剛体板55’については、実施例2と同様に移動自在に構成し、現像剤のトナーとしてトナーAを用い、高温高湿環境下において、実施例2と同様なプリントテストを行った。
結果を図10に示す。
【0054】
図10によれば、実施例1〜3では、濃淡ムラなどが全く見られず、極めて良好であった。
これに対し、比較例1〜3のいずれの場合にも、プリントテストの結果、一部に濃淡筋や全面に濃淡筋が見られた。
この結果、可動部50がトナー補給路36のトナー収容部35側又は下側であれば、動かし方などによらず、トナー補給路36の壁面を動かすことがトナーブロッキングを防止する効果を有することがわかる。
これは、壁面を動かすことによって、壁面上のトナーが周囲のトナーや現像剤を圧迫する反作用でブロックができかけても、崩されることによると考えられる。
【0055】
この点、比較例3に示すように、トナー補給路36の現像剤収容部34側の対向壁面を動かしても効果がないのは、トナー補給路36のトナー全体を動かすことができず、可動部50’近傍のトナーのみほぐすことによると考えられる。
すなわち、トナー補給路36のトナーの大部分を定期的又は不定期に動かす機構であれば、トナーブロッキングを防止することができることが理解される。
【0056】
また、実施例1において、対向壁360の長さは補給入口361下端より下に位置(b)するが、これを前記補給入口361下端よりも上に位置(a)する態様にすると、aの態様はトナー濃度が高くなって現像剤の体積が増加したときに、現像剤の一部がトナー収容部35側にこぼれてトナー濃度が安定せず、現像ロール32軸方向の濃度斑も発生するという現象が観察されたが、bの態様(実施例1)ではトナー濃度が安定し、軸方向濃度斑も発生しなかった。
【0057】
但し、aの態様の場合でもトナーのブロッキングによる不具合は発生しなかった。
これは、実施例2の場合におけるトナー補給路36の対向壁面(板状ブロック364)についても同様であるが、実施例2において、実線で示す部分だけで壁面を形成した場合には多少ブロッキングしていても濃淡筋などの問題は発生しなかったが、壁面を点線部のように延長した場合にはブロッキングによる濃淡筋が発生した。
しかし、実線で示す部分だけの場合にはトナー濃度が一定にならず、この現像装置の自律的にトナー濃度を一定化するという目的に合致しなかった。
このため、実施例2においても、板状ブロック364を設けることにより、例えば対向壁面を点線部まで延長することによって、自律的にトナー濃度が略一定となり、現像ロール32軸方向の濃度斑も発生しなかった。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る現像装置によれば、トナー濃度センサやトナー補給機構を用いずに、自律的に混合粉体の状態(トナー濃度などの割合)を一定にすることができる態様の現像装置を前提とし、トナー補給路がトナー補給路側から現像剤収容部側に向かって下方配置され、かつ、トナー補給路の下側若しくはトナー収容部側壁面が可動部として構成されるため、自律的にトナーを補給する態様において、磁界の影響が及ばないトナー補給路におけるトナーのブロッキングを防止することが可能になり、その分、トナーのブロッキングによる弊害防止に対する信頼性を向上できる。
その結果、現像剤量を多くできることから、長寿命化に寄与するほか、使用範囲を磁性トナーから非磁性トナーに広げることができる。
【0059】
また、このような現像装置を用いた画像形成装置にあっては、トナー補給路でのトナーブロッキングを有効に防止可能な現像装置を用いて作像することができるので、現像性能の極めて良好な画像形成装置を構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る現像装置及びこれを用いた画像形成装置の概要を示す説明図である。
【図2】本発明が適用された画像形成装置の実施の形態1を示す説明図である。
【図3】本実施の形態で用いられる現像装置のトナー補給路の周辺部を示す説明図である。
【図4】本実施の形態に係る現像装置の駆動系を示す説明図である。
【図5】本実施の形態に係る現像装置の変形形態を示す説明図である。
【図6】実施の形態2に係る現像装置の要部を示す説明図である。
【図7】実施の形態3に係る現像装置の要部を示す説明図である。
【図8】実施例2に係る現像装置の要部を示す説明図である。
【図9】比較例3に係る現像装置の要部を示す説明図である。
【図10】実施例1〜3及び比較例1〜3についての性能評価を示す説明図である。
【図11】従来における現像装置の一例を示す説明図である。
【図12】そのトナー補給システムの一例を示す説明図である。
【図13】トナー濃度とトナー電荷量との関係を示すグラフ図である。
【符号の説明】
1…現像剤担持体,2…現像剤収容部,3…トナー収容部,4…トナー補給路,5…可動部,6…規制部材,7…回転部材,8…像担持体,9…現像装置,G…現像剤,T…トナー,Z…静電潜像
【発明の属する技術分野】
本発明は、像担持体上に形勢される静電潜像を可視像化する現像装置に係り、特に、トナーとキャリアとが含まれる二成分現像剤を用い、かつ、トナー濃度検知手段を用いずにトナー濃度を自律的に制御可能な現像装置及びこれを用いた画像形成装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、電子写真方式等の画像形成装置で用いられる現像装置としては、感光体ドラム等の像担持体上に形成された静電潜像を現像剤にて可視像化するものが知られている。
この種の現像装置には、現像剤として、トナー及び磁性体粒子(キャリア)が含まれる二成分現像剤を用いる二成分現像方式と、トナーのみが含まれる一成分現像剤を用いる一成分現像方式とに大別される。
【0003】
ここで、一成分現像方式は、磁性粉を含有する磁性トナーを用いる磁性一成分現像方式と非磁性一成分現像方式とがあり、磁性トナーは磁性粉によって光を透過しないため主に黒トナーのみに用いられている。また、非磁性一成分現像方式はカラーに適するが、維持性が短いという問題があり、今のところ低速機を中心に用いられているに過ぎない。
これに対し、二成分現像方式は、磁性体粒子を媒介してトナーを取り扱うために磁気吸引力を用いることができ、非磁性トナーに関しても取り扱いが容易であると共に、特に維持性に優れていることから、フルカラー機や高速機を中心に広く用いられている。
【0004】
従来この種の二成分現像装置としては、図11に示すような装置が一般的に用いられている。
同図において、現像剤担持体212は内部に固定磁石ロール214を有すると共に外側に円筒形で回動自在なスリーブ213を有しており、その上にキャリアと呼ばれる磁性粒子とトナーと呼ばれる着色剤粒子とを混合攪拌した現像剤202を磁気吸引力により担持して搬送し、規制部材203によって量を規制して層を形成して潜像担持体201と対向させて着色剤粒子を潜像担持体201に現像させる。
現像が終了してトナーの一部を失った現像剤202は現像剤担持体212下部に搬送され、固定磁石ロール214の同極の固定磁石によってその中間に磁気吸引力の弱いまたはない部分を設け、重力の働きによって現像剤202を現像剤担持体212表面から落下させる。
【0005】
落下した現像剤202は搬送部材204によってスクリューオーガ205に運ばれ、スクリューオーガ205の回転軸方向に運ばれて図示しない受け渡し部でスクリューオーガ206に渡され、そこで、例えば図12に示すように、トナー送り機構220から新しいトナーが追加され、攪拌を受けながらスクリューオーガ205とは反対方向に送られて逆の受け渡し部でスクリューオーガ205に再び受け渡されて軸方向に運ばれると共に、徐々に搬送部材204によって現像剤担持体212付近に搬送され、磁気吸引力によって現像剤担持体212表面に付着し、再び搬送、層形成、現像される工程を繰り返す。
トナーの補給については、図12に示すように、現像剤202中のトナー濃度変化を検知するセンサ221によってトナー濃度を電気信号に換え、この信号が制御装置222に送られ、ここで上記電気信号を基準値と比較してトナー濃度が不足と判断されると、トナー補給用モータ224に駆動信号が送られてトナーボックス223内のトナーがトナー送り機構220によって現像容器210内に送られる。尚、図12中、符号215は現像バイアス電源である。
【0006】
この種の二成分現像方式におけるトナーとキャリアとの吸着原理は、トナーとキャリアとを混合攪拌する際の摩擦帯電によってトナーとキャリアとの表面がそれぞれ逆極性に帯電する結果、静電的に吸着し合うことを利用している。
そのため、上記のようにトナーを補給した現像剤を搬送しながら混合攪拌することが必要となる。
現像部においては、現像剤202が潜像担持体201に程よく接触しかつ詰まり等を起こさないように現像剤搬送量を一定範囲内に制御する必要があり、そのため、規制部材203を設けて現像剤層を形成する。
【0007】
また、現像部においては、潜像担持体201と現像剤担持体212及び現像剤202の間に形成される電界によってトナーが現像されるが、画像部にトナーを現像し非画像部に現像しないよう区分けするために、現像剤担持体212には一般的に少なくとも平均電圧が画像部と非画像部の中間電位となる現像バイアス電圧が印加される。その時に現像されるトナー量は画像濃度を決定するため、画質に関わる諸特性の中でも最も重要である。
現像トナー量は、上記現像部の電界をトナーの電荷によって中和することによって決定されるため、トナーの電荷を一定に保つことが非常に重要である。
二成分現像方式においては、図13に示すように、現像剤中のトナー濃度とトナー電荷量との間に反比例関係があるので、トナー消費量に合わせてトナー補給量を調節することによってトナー濃度を制御し、トナー電荷量を略一定にすることができる。
【0008】
このように、トナー消費量に合わせて補給量を調節するため、現像剤中のトナー濃度や現像トナー量を検知し、その検知信号に応じてトナー補給用モータを動かすことによりトナーを補給する方法においては、検知するためのセンサやトナ補給用モータなどのコストが二成分現像装置の中で比較的大きな割合を占めている。
特に、4色を用いるカラー機では、これらのコストが4倍になることもあってコストアップの原因となっている。
【0009】
そこで、このような不具合を解決する先行技術として、トナー濃度センサを用いずに、現像剤の動きによってトナーを取り込み、トナー濃度を自律的に制御するようにした現像装置が既に提供されている(例えば特許文献1〜3参照)。
これらの先行技術は、現像剤担持体に隣接して現像剤収容部(現像剤が収容)を設けると共に、この現像剤収容部にはトナー補給路を介してトナー収容部(トナーが収容)を連通させた構造になっている。
【0010】
【特許文献1】
特開昭61−80181号公報(実施例,第1図)
【特許文献2】
特開昭63−225266号公報(実施例,第1図)
【特許文献3】
特開2000−284595号公報(発明の実施の形態,図1)
【特許文献4】
特開平8−185052号公報(実施例,図1)
【特許文献5】
特開2000−66497号公報(発明の実施の形態,図1)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの特許文献1〜3所載の先行技術にあっては、トナーとキャリアとの攪拌機構を簡略化しているため、トナーの帯電が不十分になり易く、その分、逆極性トナーが多く、背景かぶりが発生し易い。
更に、トナークラウドも多いために、磁気的な力でトナークラウドを抑制できる磁性トナーにしか使用できず、カラーへの適用が困難であるという不具合を有していた。
【0012】
そこで、現像剤が滞留している現像剤収容部(現像剤滞留部)内に攪拌機構を配設した技術が提案されている(例えば特許文献4参照)。
ところが、この態様にあっては、狭い現像剤収容部に攪拌機構を配設しているため、現像剤の量を多く設定することができず、現像剤の寿命が短くなってしまう懸念がある。
このような不具合を解消し、現像剤の量を多くする確保するには、現像剤担持体の側方に現像剤収容部を設け、現像剤担持体と略同じ位置か、あるいは、低い位置に攪拌部材を設け、この攪拌部材の周囲にも現像剤を充填し、この攪拌部材により現像剤担持体と現像剤をやり取りする技術が提案されている(例えば特許文献5参照)。
【0013】
しかしながら、この先行技術にあっては、トナー補給が頻繁に行われている場合はよいが、トナー補給がしばらく行われないとトナー補給路にトナーがブロッキングしてしまう虞れがある。
このとき、トナー補給路のブロッキングに起因し、トナーが補給されなくなり、トナー濃度の低下、引き続き画像濃度低下が引き起こされる。
これは、特に粒径に小さいトナーで、しかも、高温多湿環境下でより起こりやすく、部分的に発生すると濃度ムラの原因にもなってしまう。
また、このような不具合は、トナー補給路が垂直方向に延びる態様であっても、しばらく補給がなければトナー補給路のブロッキングが起こり易い。
【0014】
本発明は、以上の技術的課題を解決するためになされたものであって、トナー濃度センサやトナー補給機構を必要としない小型で低廉な要請を満たしながら、かぶりやトナークラウドの発生を抑制し、現像剤の寿命を延ばし、かつ、トナーブロッキングによる濃度低下や濃度ムラを有効に防止するようにした現像装置及びこれを用いた画像形成装置を提供するものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、図1に示すように、内部に磁界発生手段を具備し且つトナーと磁性キャリアとが含まれる二成分現像剤Gを搬送担持する現像剤担持体1と、この現像剤担持体1に隣接して現像剤Gを収容する現像剤収容部2と、この現像剤収容部2との間にトナー補給路4を有し、現像剤収容部2を介して前記現像剤担持体1と連通して設けられ且つ現像剤収容部2に対しトナーTを供給可能に収容するトナー収容部3とを備え、前記トナー補給路4が少なくともトナー収容部3側から現像剤収容部2側に向かって下降配置されると共に、このトナー補給路4の下側若しくはトナー収容部3側の壁面が可動部5として構成されることを特徴とする。
【0016】
このような技術的手段において、現像剤担持体1は、内部に磁界発生手段を具備し、二成分現像剤Gを担持搬送するものであれば適宜選定して差し支えなく、代表的には、回転可能な非磁性スリーブと、このスリーブ内に固定的に配設される磁石部材とを具備した磁石ロール態様が多く用いられる。
また、この種の現像装置にあっては、現像剤担持体1上の現像剤量を規制することが必要であるが、規制部材6としては、ブレード、ロール等適宜選定して差し支えなく、そのレイアウトについても任意に選定することができる。
【0017】
更に、現像剤収容部2とトナー収容部3とは連通していればどのような位置関係にあってもよい。
但し、トナー収容部3は「トナーを供給可能」であることを要件としており、内部にトナー供給部材を設ける態様に限らず、例えばトナー収容部を現像剤収容部より上方に配置し、自重によりトナーを下方へ移動させる態様をも含む。
また、トナー収容部は内部にトナーのみを収容する態様に限られず、キャリアが一部含まれる高トナー濃度現像剤を収容してもよい。
【0018】
また、「現像剤収容部2を介して前記現像剤担持体1と連通して設けられ」とは、トナー収容部3は現像剤担持体1と隣接しておらず、両者間に現像剤収容部2が介在していることを意味する。
これにより、トナー収容部3のトナーが直接現像剤担持体1上のごく近傍の現像剤Gに接触せず、あくまで、現像剤収容部2内の現像剤Gを介して現像剤担持体1側に供給される。
【0019】
ここで、現像剤収容部2の好ましい態様としては、現像剤収容部2内に、現像剤担持体1に接触又は近接して回転し且つ現像剤収容部2内の現像剤Gに対し回転力を与えた状態でトナー収容部2からのトナーを現像剤収容部2に取り込む回転部材7が設けられる態様が好ましい。
ここで、回転部材7としては、近傍の現像剤Gを任意の回転方向に搬送するものであれば、ロール、ブラシ、パドル等適宜選定してよい。
本態様によれば、回転部材7の近傍の現像剤Gが回転搬送されると、この現像剤Gはトナー濃度に応じて流動挙動が変化し、この流動挙動の変化を利用して該現像剤Gと接触するトナーを取り込む。
【0020】
また、トナー補給路4は現像剤収容部2側に向かって下方配置されていればよく、ここでいう下方配置には、略鉛直方向に向かって配置された態様は勿論、斜め下方に向かって傾斜配置される態様も含まれる。
このとき、トナー補給路4が下方配置である点は、トナーの供給性を考慮したものであるが、同時に、トナー補給路4下部にトナーTが堆積し易く、ブロッキングが起こり易いという技術的課題につながるものである。
【0021】
また、可動部5としては、トナー補給路4の壁面が可動であれば、弾性体を備えた態様は勿論、ピエゾ素子などの電歪素子を付加するなど適宜選定して差し支えない。
更に、可動部5が、トナー補給路4の下側若しくはトナー収容部3側である点は、トナー補給路4の全体を動かせる上で必要である。
例えば現像剤収容部2側に可動部5を設けたとしても、トナー補給路4の現像剤収容部2側の一部しか動かせないから、好ましくない。
つまり、図1では、可動部5はトナー補給路4のトナー収容部3側壁面に設けた態様が示されているが、これに限られるものではなく、図1中仮想線で示すように、トナー補給路4の下側に設けられてもよいし、あるいは、両方に跨って設けられてもよい。
【0022】
また、本件において、トナー補給路4のレイアウトとしては、現像剤担持体1内の磁界発生手段に基づく直接的な磁界が作用する領域外に設けられることが好ましい。
このとき、磁界発生手段に基づく直接的な磁界が及ぶ範囲では、磁気的な力で現像剤が移動するため、トナーのブロッキングは発生し難いが、上述した態様は、磁気的な力が及ばないことから、ブロッキングが起こり易い態様と言え、その意味で、特に本発明が有効である。
尚、本発明にあっては、現像剤の磁性粉量が少ないか、あるいは、非磁性トナーを用いる場合であっても有効である。
【0023】
更に、トナー補給路4の好ましい態様としては、トナー収容部3側の補給口下端が現像剤収容部2側の補給口上端よりも上方にあるものが挙げられる。
本態様によれば、トナー補給路4において、現像剤収容部2側からの現像剤Gの逆流を防止することができる点で好ましい。
【0024】
更にまた、補給トナーの均質性を確保する上で好ましい態様としては、トナー補給路4は現像剤担持体1の軸方向略全域に亘って設けられていることが好ましい。
本態様によれば、トナー補給路4からのトナー補給が現像剤担持体1の軸方向に亘って均一に行われる。
尚、トナー補給路4を現像剤担持体1の軸方向の一部あるいは分散して設けても差し支えないが、このような場合には、補給トナーの均質性を確保するという現像剤担持体の軸方向に沿って攪拌する攪拌手段を設けることが好ましい。
【0025】
また、可動部5の代表的態様としては、トナー補給路4に面した可動部5が弾性体を備えている態様が挙げられ、この弾性体による弾性変形を利用し、可動部5による動きを与えるようにしたものである。
本態様においては、その弾性体の内壁面を保護部材で被覆するものが好ましい。
ここで、保護部材としては、劣化し難い樹脂製コート層や剛体からなる板材が用いられ、この保護部材により弾性体の劣化を防止することが可能である。
【0026】
また、弾性体からなる可動部5を可動させる代表的態様としては、トナー収容部3にはトナーを供給するための供給部材(図示せず)が設けられ、この供給部材が可動部5に摺擦する態様を挙げることができる。
【0027】
更に、本発明は、上述した現像装置に限られず、これを用いた画像形成装置にも適用可能である。
この場合、本発明は、図1に示すように、像担持体8と、この像担持体8上に形成された静電潜像Zをトナーにて可視像化する上述した現像装置9とを備えたものであればよい。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。
◎実施の形態1
図2及び図3は本発明が適用される画像形成装置の実施の形態1を示す説明図である。
同図において、画像形成装置は、例えば電子写真方式を採用したものであって、感光体ドラム20と、この感光体ドラム20上に形成された静電潜像を可視像化する現像装置30とを備えている。
【0029】
本実施の形態において、現像装置30は、図2及び図3に示すように、感光体ドラム20に向かって開口する現像ハウジング31を有し、この現像ハウジング31の開口に面して現像ロール32を配設し、現像ハウジング31の開口上縁には現像ロール32上の二成分現像剤Gの層厚が規制せしめられる規制部材33を設け、前記現像ハウジング31のうち、現像ロール32に隣接した部位には現像剤Gが収容される現像剤収容部34と、この現像剤収容部34を介して前記現像ロール32に連通し且つトナーが収容されるトナー収容部35とを形成したものである。
尚、本実施の形態では、現像剤Gのトナーは例えば非磁性トナーを用いるが、キャリアと磁気特性が異なるものであれば、磁性トナーを用いても差し支えない。
【0030】
本実施の形態において、現像ロール32は、図3に示すように、回転可能な非磁性スリーブ321と、このスリーブ321の内部に固定的に配設された磁極ロール322とを備えている。
そして、磁極ロール322にはロール本体の周囲に所定角度間隔で複数の磁極(本例では5極:S1(現像極),S2(搬送極),S3(ピックアップ極),N1(トリミング極),N2(搬送極))が配設されており、トナー及びキャリア(磁性粉)が含まれる二成分現像剤Gが現像ロール32の外周に磁気的に付着するようになっている。尚、磁極構成は任意であり、本例では、現像剤収容部34に対向する部位に反発磁極を設け、現像ロール32上の現像剤層を一旦剥離するようにしているが、これに限られるものではない。
更に、スリーブ321には所定の現像バイアスを印加するためのバイアス電源(図示せずが接続されている。
【0031】
更に、規制部材33は、例えばSUS304製の板材からなり、現像ロール32との間に現像剤Gの層厚規制用ギャップ(例えば100〜800μm)だけ離間配置されている。
そして、この規制部材33のレイアウトについては適宜選定して差し支えないが、本実施の形態では、規制部材33はトリミング極(本例ではN1)より僅かに下流側に配置されている。
【0032】
また、現像剤収容部34は現像剤Gが収容されるスペースを有し、現像剤収容部34内のうち現像ロール32に近接(又は接触)した部位に磁性ロール40が回転自在に配設されている。
そして、本実施の形態では、現像剤収容部34の底部形状は現像ロール32及び磁性ロール40に沿った湾曲形状を有しており、現像ロール32、磁性ロール40との間に所定間隔の現像剤搬送路を確保している。
【0033】
特に、本実施の形態では、磁性ロール40は軟磁性体(例えばSUM,SUS340等)を用いたロールからなり、その表面粗さを例えばRz3〜30μm程度に粗面化したものになっている。
そして、この磁性ロール40は、現像ロール32の現像極S1の略反対側に位置するピックアップ極S3に対向した部位に所定のギャップ(例えば0.5〜1.2mm)だけ離間して配設されており、この磁性ロール40の回転移動方向は、現像ロール32(正確にはスリーブ321)の対向部にて現像ロール32の回転移動方向と同一方向に設定されている。
尚、この磁性ロール40には、必要に応じて層厚規制部材を設けたり、あるいは、所定のバイアスを印加し、トナーを現像ロール32側に転移させるような電界を形成するようにしてもよい。
【0034】
更に、磁性ロール40には必要に応じて所定のバイアスを印加するためのバイアス電源(図示せず)が接続される。ここでいうバイアス電源とはトナーを現像ロール32側に転移させるような電界が形成されるようなバイアスを意味する。
【0035】
更に、トナー収容部35には収容トナーが攪拌搬送せしめられるアジテータ351を有しており、このアジテータ351は例えば回転体に弾性フィルムを付けたもので、トナー収容部35の底壁面に沿ってトナーを掃き出すようにしたものである。
そして、このトナー収容部35の底部形状はアジテータ351の移動回転軌跡に沿う湾曲形状を有しており、現像剤収容部34とトナー収容部35との間の連結部にはトナー補給路36が設けられて、このトナー補給路36は、現像ロール32の磁極ロール322に基づく直接的な磁界が作用する領域外に設けられている。
【0036】
特に、本実施の形態において、トナー補給路36は略延長下方に延びる形状を有しており、このトナー補給路36のトナー収容部35側の補給入口361下端がトナー補給路36の現像剤収容部34側の補給出口362上端より高い位置に配置されている。
すなわち、トナー補給路36の現像剤収容部34側を区画形成する区画部材は、前記補給入口361に対向する対向壁360を有しているが、この対向壁360は前記補給入口361の下端位置よりも下方のb位置まで延びている。
ここで、トナー補給路36を区画する区画部材としては、現像ハウジング31の一要素を用いてもよいし、別部材を取り付けるようにする等適宜選定して差し支えない。
このような対向壁360は、現像剤収容部34内に収容される現像剤Gが補給入口361に直接流れ込むことを阻止するように働くため、現像剤収容部34内の現像剤Gがトナー収容部35に逆流する事態は有効に回避される。
【0037】
更に、本実施の形態では、上記トナー補給路36のトナー収容部35側壁面が可動部50として構成されている。
本例では、可動部50は、例えば断面が略直角三角形状で且つトナー収容部35に面した壁面がアジテータ351の回転移動軌跡に沿った曲面状に形成された弾性体51を有し、この弾性体51の周面を保護コート膜52で覆うようにしたものである。
ここで、弾性体51としては、アジテータ351よりも弾性係数の高い(弾性変形し易い)ウレタンゴムなどの弾性材料であれば適宜選定して差し支えない。
また、保護コート膜52はトナーTや現像剤Gとの接触により弾性体51が劣化するのを防止するためのものであるから、必ずしも弾性体51の周面全体を被覆する必要はなく、少なくとも現像ハウジング31の内壁面に露呈する箇所、言い換えれば、トナーTや現像剤Gに接触する箇所に対して被覆するようにすればよい。
尚、弾性体51自体がトナーT等に対して劣化しない素材で構成されている場合には、必ずしも保護コート膜52を設ける必要はない。
この可動部50は、例えばアジテータ351の回転に伴ってアジテータ351が摺擦する際に弾性的に振動するようになっている。
【0038】
また、現像ロール32、磁性ロール40及びアジテータ351の駆動系については適宜選定して差し支えないが、例えば図4に示すように、現像ロール32及びアジテータ351は、第1の駆動モータ61及び駆動伝達系(伝達ベルト、プーリ、ギアなど)62にて連動駆動されており、一方、磁性ロール40は、第2の駆動モータ63及び駆動伝達系(伝達ベルト、プーリ、ギアなど)64にて駆動されている。
【0039】
次に、本実施の形態に係る画像形成装置の作動を現像装置を中心に説明する。
今、現像ロール32上の現像剤層のトナー濃度が充分に高い場合を想定すると、現像ロール32の回転に伴って現像剤Gが再び現像ハウジング31に戻った場合、現像剤収容部34中の現像剤Gはトナー濃度が高いから、透磁率が低くなる。
このとき、磁性ロール40は現像ロール32内の磁極ロール322による磁界にて磁化され、その表面に現像剤Gが磁気的に吸着し、磁性ロール40の回転方向に現像剤Gが搬送される。
このため、磁性ロール40の近傍に位置する現像剤Gが流動層として流動するが、その外側の多くの現像剤層が不動層として移動せず、現像剤溜まりが形成される。
それゆえ、トナー収容部35からのトナーは現像剤G中に取り込まれることなく、トナー補給路36の現像剤溜まりのところに滞留している。
【0040】
一方、トナーが急激に消費される場合を想定すると、現像ロール32上の現像剤層のトナー濃度が低くなるため、現像ロール32の回転に伴って現像剤Gが再び現像ハウジング31に戻った場合、現像剤収容部34中の現像剤Gはトナー濃度が低いから、透磁率が高くなる。
このとき、磁性ロール40は現像ロール32内の磁極ロール322による磁界にて磁化され、その表面に現像剤Gが磁気的に吸着し、磁性ロール40の回転方向に現像剤Gが搬送される。
このため、磁性ロール40から離れた部分までの多くの現像剤層が流動層として流動するため、その外側に不動層が形成されない。
それゆえ、磁性ロール40の周囲には現像剤Gに大きな回転搬送力が作用するため、トナー収容部35からのトナーは回転搬送挙動の現像剤G中に逐次取り込まれることになり、磁性ロール40の回転により搬送される現像剤G中のトナー濃度が直ちに上昇する。
また、同時にトナー濃度の低い現像剤Gの体積は小さくなり、トナー補給部36付近のトナーTがアジテータ351の圧力によってトナー収容部35から現像剤収容部34側にせり出してくるので、トナーTが現像剤Gの流動層に引き込まれやすい。
【0041】
このようにトナーが取り込まれた現像剤Gは磁性ロール40の回転に伴って強制的に移動せしめられるが、このような回転搬送挙動の現像剤Gの中にトナーTが順次拡散していき、キャリアチェーンの移動と共に充分に帯電され、現像ロール32側へと搬送される。
それゆえ、トナー収容部35から供給されたトナーTは直ちに現像ロール32側に搬送されるのではなく、充分に帯電されながら現像ロール32側に移動していく。
よって、現像ロール32上の現像剤層のトナー濃度は直ちに自律的に制御される。
【0042】
また、本実施の形態では、現像装置30のトナー補給路36が下方配置されているため、画像形成装置を暫く使用しない状況下にあっては、トナー補給路36部分ではトナーが滞留しているため、トナーブロッキングが起こり易い。
ところが、本実施の形態では、定期的若しくは不定期的にアジテータ351を回転動作させると、このアジテータ351が可動部50に摺擦するため、これに伴って、可動部50である弾性体51が振動し、トナー補給路36のトナー滞留部がほぐされ、トナーブロッキングが解消される。
このため、現像剤中のトナー濃度が低下すると、トナー収容部35内のトナーがトナー補給路36を通じて現像剤収容部34内に供給される。
このような可動部50の性能評価については後述する実施例にて裏付けられる。
【0043】
また、本実施の形態にあっては、トナー補給路36中には何も設けていないが、例えば図5に示すように、トナー補給路36中にパドルなどの攪拌部材70を設けるようにしても差し支えない。
このような攪拌部材70を設けた態様にあっても、攪拌部材70の上部でトナーブロッキングが起こり得るため、本実施の形態のような可動部50を設けることは必要である。
尚、攪拌部材70の設置個所としては、トナー補給路36の補給入口361にあまりに近いと、現像剤収容部34内の現像剤Gをトナー収容部35側に搬送してしまう懸念があるため、補給入口361からある程度離間して設置することが必要になる。このため、上述したように、攪拌部材70の上部でトナーブロッキングが発生する可能性があるのである。
【0044】
◎実施の形態2
図6は実施の形態2に係る現像装置の要部を示す。
同図において、現像装置の基本的構成は、実施の形態1と略同様であるが、実施の形態1と異なり、トナー補給路36が斜め下方に設けられており、このトナー補給路36の下側傾斜部に面した箇所に可動部50が設けられている。
本実施の形態において、可動部50は、略断面二等辺三角形状で且つトナー収容部35に面した壁面がアジテータ351の回転移動軌跡に沿った曲面状に形成された弾性体53(本例では、アジテータ351よりも弾性変形し易い素材で構成)を有し、この弾性体53の周面を保護コート膜54で覆うようにしたものである。
更に、本実施の形態では、トナー補給路36の補給入口361に対向した部位には、トナー補給路36の区画部材として現像ハウジング31部分に板状ブロック364(図中太点線で表示)が取付られ、トナー補給路36の補給出口362の上端が前記補給入口361の下端よりも下方に位置するようになっている。
【0045】
従って、本実施の形態においても、実施の形態1と略同様な作動を奏する。
例えば画像形成装置を暫く使用していない状況下では、トナー補給路36内にトナーが滞留し、トナーブロッキングが起こり得るが、定期的若しくは不定期的にアジテータ351を回転移動させることにより、可動部50である弾性体53を振動させ、トナー補給路36中のトナーブロッキングをほぐすことができる。
【0046】
◎実施の形態3
図7は実施の形態3に係る現像装置の要部を示す。
同図において、現像装置の基本的構成は、実施の形態2と略同様であるが、実施の形態2と異なる可動部50を備えている。
この可動部50は、実施の形態2と略同様な弾性体53と、保護コート膜54とを備えているが、トナー補給路36のトナー収容部35側壁面に面した弾性体53部分に凹部を設け、この凹部内に可動剛体板55を配設したものである。
【0047】
このように、本実施の形態では、可動部50は、一部に可動剛体板55を備えているが、アジテータ351の定期的若しくは不定期的な回転動作に伴って可動部50の弾性体53が振動し、この振動が前記可動剛体板55に伝達する。
このため、トナー補給路36でトナーブロッキングが発生したとしても、前記可動部50によりトナーブロッキングはほぐされ、トナー補給路36でのトナーの補給性は良好に保たれる。
【0048】
◎実施例1
本実施例は、実施の形態1に係る現像装置モデル(図3参照)を用いた。
ここで、トナーは、平均体積平均粒径約8.5μmのトナーA、体積平均粒径約7μmのトナーB、体積平均粒径約10μmのトナーCを用い、表面は酸化シリカ系および酸化チタン系の外添処理をしている。キャリアはいずれも50μmのフェライトキャリアで帯電調節のために表面をコーティングしている。
また、可動部50は、単発泡ウレタンフォームからなる弾性体51の周囲を100μm厚のPETからなる保護コート膜54で被覆したものである。
【0049】
そして、本実施例に係る現像装置を所定のプリンタに組み込み、高温高湿環境と低温低湿環境とでプリントテストを行った。
このプリントテストは、500枚の白紙プリント後カバレッジ40%の全面ハーフトーンを10枚プリントアウトする動作を2回繰り返し、1昼夜放置後再び同じテストを行った。
結果を図10に示す。
【0050】
◎実施例2
本実施例は、実施の形態3に係る現像装置モデルを基本構成としたものである。
本実施例において、現像剤の素材(トナー、キャリア)については実施例1と同様である。
また、可動部50は、例えば図8に示すように、弾性体53の一部に可動剛体板55を組み込んだものであるが、本例では、例えば可動剛体板55を現像ハウジング31の壁面から突出させるように長く構成し、現像ハウジング31の壁面に可動剛体板55よりも大きな孔を開設し、この孔と可動剛体板55との隙間をウレタンフォームからなる充填材56にて塞ぎ、可動剛体板55を図中D〜G(D:対向壁面方向,E:対向壁面逆方向,F,G:D,Eに夫々直角な方向)のいずれの方向にも移動可能とした。
本実施例のプリントテストは、500枚の白紙プリント後カバレッジ40%の全面ハーフトーンを10枚プリントアウトする動作を2回繰り返し、1昼夜放置後再び同じテストを行った。
このとき、可動剛体板55については、各方向D〜Gに夫々10プリント毎に1回、約1mm移動させて戻す動作を行い、上記のテストを行った。
尚、本実施例でも、アジテータ351は現像装置駆動中に常時回転しているが、本実施例では、アジテータ351による弾性体53の振動が可動剛体板55に直接伝達せず、可動剛体板55の移動によりトナー補給部36の壁面を可動としたものである。
結果を図10に示す。
【0051】
◎実施例3
本実施例は、実施の形態2に係る現像装置モデルであり、現像剤のトナーとしてトナーAを用い、高温高湿環境下において、実施例1と同様なプリントテストを行った。
結果を図10に示す。
【0052】
◎比較例1
比較例は、実施例1の可動部を非可動部としたものであり、実施例1と同様なプリントテストを行った。結果を図10に示す。
◎比較例2
本比較例は、実施例2の動部を非可動部としたものであり、実施例1と同様なプリントテストを行った。結果を図10に示す。
【0053】
◎比較例3
本比較例は、図9に示す現像装置モデルを使用したものである。
同図において、トナー補給路36は斜め下方に傾斜配置されており、このトナー補給路36の現像剤収容部34側の壁面に可動部50’(本例では、弾性体53’と可動剛体板55’とを具備)を設けたものである。
本比較例においては、可動剛体板55’については、実施例2と同様に移動自在に構成し、現像剤のトナーとしてトナーAを用い、高温高湿環境下において、実施例2と同様なプリントテストを行った。
結果を図10に示す。
【0054】
図10によれば、実施例1〜3では、濃淡ムラなどが全く見られず、極めて良好であった。
これに対し、比較例1〜3のいずれの場合にも、プリントテストの結果、一部に濃淡筋や全面に濃淡筋が見られた。
この結果、可動部50がトナー補給路36のトナー収容部35側又は下側であれば、動かし方などによらず、トナー補給路36の壁面を動かすことがトナーブロッキングを防止する効果を有することがわかる。
これは、壁面を動かすことによって、壁面上のトナーが周囲のトナーや現像剤を圧迫する反作用でブロックができかけても、崩されることによると考えられる。
【0055】
この点、比較例3に示すように、トナー補給路36の現像剤収容部34側の対向壁面を動かしても効果がないのは、トナー補給路36のトナー全体を動かすことができず、可動部50’近傍のトナーのみほぐすことによると考えられる。
すなわち、トナー補給路36のトナーの大部分を定期的又は不定期に動かす機構であれば、トナーブロッキングを防止することができることが理解される。
【0056】
また、実施例1において、対向壁360の長さは補給入口361下端より下に位置(b)するが、これを前記補給入口361下端よりも上に位置(a)する態様にすると、aの態様はトナー濃度が高くなって現像剤の体積が増加したときに、現像剤の一部がトナー収容部35側にこぼれてトナー濃度が安定せず、現像ロール32軸方向の濃度斑も発生するという現象が観察されたが、bの態様(実施例1)ではトナー濃度が安定し、軸方向濃度斑も発生しなかった。
【0057】
但し、aの態様の場合でもトナーのブロッキングによる不具合は発生しなかった。
これは、実施例2の場合におけるトナー補給路36の対向壁面(板状ブロック364)についても同様であるが、実施例2において、実線で示す部分だけで壁面を形成した場合には多少ブロッキングしていても濃淡筋などの問題は発生しなかったが、壁面を点線部のように延長した場合にはブロッキングによる濃淡筋が発生した。
しかし、実線で示す部分だけの場合にはトナー濃度が一定にならず、この現像装置の自律的にトナー濃度を一定化するという目的に合致しなかった。
このため、実施例2においても、板状ブロック364を設けることにより、例えば対向壁面を点線部まで延長することによって、自律的にトナー濃度が略一定となり、現像ロール32軸方向の濃度斑も発生しなかった。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る現像装置によれば、トナー濃度センサやトナー補給機構を用いずに、自律的に混合粉体の状態(トナー濃度などの割合)を一定にすることができる態様の現像装置を前提とし、トナー補給路がトナー補給路側から現像剤収容部側に向かって下方配置され、かつ、トナー補給路の下側若しくはトナー収容部側壁面が可動部として構成されるため、自律的にトナーを補給する態様において、磁界の影響が及ばないトナー補給路におけるトナーのブロッキングを防止することが可能になり、その分、トナーのブロッキングによる弊害防止に対する信頼性を向上できる。
その結果、現像剤量を多くできることから、長寿命化に寄与するほか、使用範囲を磁性トナーから非磁性トナーに広げることができる。
【0059】
また、このような現像装置を用いた画像形成装置にあっては、トナー補給路でのトナーブロッキングを有効に防止可能な現像装置を用いて作像することができるので、現像性能の極めて良好な画像形成装置を構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る現像装置及びこれを用いた画像形成装置の概要を示す説明図である。
【図2】本発明が適用された画像形成装置の実施の形態1を示す説明図である。
【図3】本実施の形態で用いられる現像装置のトナー補給路の周辺部を示す説明図である。
【図4】本実施の形態に係る現像装置の駆動系を示す説明図である。
【図5】本実施の形態に係る現像装置の変形形態を示す説明図である。
【図6】実施の形態2に係る現像装置の要部を示す説明図である。
【図7】実施の形態3に係る現像装置の要部を示す説明図である。
【図8】実施例2に係る現像装置の要部を示す説明図である。
【図9】比較例3に係る現像装置の要部を示す説明図である。
【図10】実施例1〜3及び比較例1〜3についての性能評価を示す説明図である。
【図11】従来における現像装置の一例を示す説明図である。
【図12】そのトナー補給システムの一例を示す説明図である。
【図13】トナー濃度とトナー電荷量との関係を示すグラフ図である。
【符号の説明】
1…現像剤担持体,2…現像剤収容部,3…トナー収容部,4…トナー補給路,5…可動部,6…規制部材,7…回転部材,8…像担持体,9…現像装置,G…現像剤,T…トナー,Z…静電潜像
Claims (9)
- 内部に磁界発生手段を具備し且つトナーと磁性キャリアとが含まれる二成分現像剤を搬送担持する現像剤担持体と、
この現像剤担持体に隣接して現像剤を収容する現像剤収容部と、
この現像剤収容部との間にトナー補給路を有し、現像剤収容部を介して前記現像剤担持体と連通して設けられ且つ現像剤収容部に対しトナーを供給可能に収容するトナー収容部とを備え、
前記トナー補給路が少なくともトナー収容部側から現像剤収容部側に向かって下降配置されると共に、このトナー補給路の下側若しくはトナー収容部側の壁面が可動部として構成されることを特徴とする現像装置。 - 請求項1記載の現像装置において、
トナー補給路は、現像剤担持体内の磁界発生手段に基づく直接的な磁界が作用する領域外に設けられていることを特徴とする現像装置。 - 請求項1記載の現像装置において、
トナー補給路は、トナー収容部側の補給口下端が現像剤収容部側の補給口上端よりも上方にあることを特徴とする現像装置。 - 請求項1記載の現像装置において、
トナー補給路は現像剤担持体の軸方向略全域に亘って設けられていることを特徴とする現像装置。 - 請求項1記載の現像装置において、
トナー補給路に面した可動部は弾性体を備えていることを特徴とする現像装置。 - 請求項5記載の現像装置において、
トナー補給路に面した可動部は弾性体を備え、その弾性体の内壁面を保護部材で被覆するものであることを特徴とする現像装置。 - 請求項5記載の現像装置において、
トナー収容部にはトナーを供給するための供給部材が設けられ、この供給部材が可動部に摺擦することを特徴とする現像装置。 - 請求項1記載の現像装置において、
更に、前記現像剤収容部内には、現像剤担持体に接触又は近接して回転し且つ現像剤収容部内の現像剤に対し回転力を与えた状態でトナー収容部からのトナーを現像剤収容部に取り込む回転部材が設けられることを特徴とする現像装置。 - 像担持体と、この像担持体上に形成された静電潜像をトナーにて可視像化する請求項1記載の現像装置とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002371157A JP2004205561A (ja) | 2002-12-20 | 2002-12-20 | 現像装置及びこれを用いた画像形成装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002371157A JP2004205561A (ja) | 2002-12-20 | 2002-12-20 | 現像装置及びこれを用いた画像形成装置 |
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JP2004205561A true JP2004205561A (ja) | 2004-07-22 |
Family
ID=32810097
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002371157A Pending JP2004205561A (ja) | 2002-12-20 | 2002-12-20 | 現像装置及びこれを用いた画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004205561A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007147915A (ja) * | 2005-11-25 | 2007-06-14 | Ricoh Co Ltd | 現像装置、作像カートリッジ及び画像形成装置 |
WO2016047810A1 (en) * | 2014-09-26 | 2016-03-31 | Canon Kabushiki Kaisha | Developing device, cartridge and image forming apparatus |
WO2016047809A1 (ja) * | 2014-09-26 | 2016-03-31 | キヤノン株式会社 | 現像装置、カートリッジ、画像形成装置 |
-
2002
- 2002-12-20 JP JP2002371157A patent/JP2004205561A/ja active Pending
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