JP2009180853A - 現像装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成によって、現像剤の嵩密度の変動に影響されにくい正確なトナー濃度検出を実現する現像装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】トナー及びキャリアを含む現像剤を現像槽内の搬送路で搬送しながら攪拌する攪拌部材と、攪拌部材に隣接配置されて、攪拌・搬送された現像剤を静電潜像担持体へ供給する現像剤担持体と、搬送路から分岐されるとともに、分岐される搬送路の下方に延在して、流出口側の断面積が流入口側の断面積よりも小さく構成されている分岐路と、分岐路に対向配置されたトナー濃度検出センサと、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、トナーとキャリアとからなる二成分現像剤を感光体上の静電潜像に供給して現像する二成分現像方式の画像形成装置に用いられる現像装置、及び当該現像装置を用いた画像形成装置に関する。本発明は、好適には、劣化した現像剤を少しずつ排出するとともに新規の現像剤を少しずつ供給するというトリクル方式の現像装置、及び当該現像装置を用いた画像形成装置に関する。
トナー及びキャリアを用いた二成分現像方式は、キャリアとトナーとの間で生じる摩擦帯電によりトナーに電荷を付与し、電荷が付与されたトナーを潜像に対して静電的に付着させることによって画像を形成する方法である。
画像形成装置において、現像剤に含まれるトナーは現像によって消費されるので現像装置内のトナー濃度が次第に低下する。そして、現像装置内のトナー濃度が所定値以下になったとトナー濃度検出センサにより検出されるとトナーの補給動作が行われるので、現像装置内のトナー濃度が一定に保たれている。
トナー濃度検出センサとして、現像剤中に含まれる磁性体すなわちキャリアの量を検出する磁気式センサと、現像剤中に含まれるトナーからの反射光の光量を検出する光学式センサと、が主として用いられている。
光学式センサを用いた場合、反射光の光量検出は検出窓を透過する光によって行われるので、検出窓の表面にトナーが付着すると、透過光が遮られるために反射光の正確な光量検出が妨げられるという問題がある。
磁気式センサを用いた場合、トナー濃度以外に、現像剤の攪拌状態や画像形成装置の周囲環境等の変動により、現像剤の嵩密度が変化することの影響を受けやすいという問題がある。
そこで、現像装置内のトナー濃度検出に係る上記問題を解消するため、特許文献1には、お互いの検出原理が異なっている、トナー濃度に対応する第一センサと、二成分現像剤の密度に対応する第二センサと、が設置された画像形成装置が開示されている。
また、特許文献2には、現像剤循環経路において、現像剤に対して圧力が比較的印加されやすい場所、すなわち現像剤が高密度で充填されやすい場所に、磁気式のトナー濃度検出センサが配置された現像装置が開示されている。
特開平05−341654号公報 特開平10−260580号公報
しかしながら、特許文献1に開示された画像形成装置は、お互いの検出原理が異なる第一センサ及び第二センサという二種類のセンサを設置する必要があるので、装置の小型化が困難であること、部品点数の増加によるコスト上昇、二つのセンサの検出原理が異なるのでセンサの制御方法が複雑になること、等の問題を有している。
また、特許文献2に開示された現像装置は、現像剤が常に動的に循環している現像剤環経路の中にトナー濃度検出センサが配置されているので、トナー濃度検出センサにより得られた検出値がばらつきやすいという問題を有している。
さらにまた、劣化した現像剤を少しずつ排出するとともに新規の現像剤を少しずつ供給することによりキャリアの帯電性能を大略一定に保つというトリクル方式の二成分現像装置においては、一旦上昇したトナー濃度が所定値に下がるまでは新規現像剤の補給がなされないために、現像装置に存する現像剤の量が動作中に大きく変動する。そのために、トリクル方式の二成分現像装置は、たとえトナー濃度が同じであっても、現像装置内に存する現像剤の量の大小に依存して現像剤の嵩密度が変化するので、トナー濃度検出の誤差が出やすいという特有の問題を有している。
したがって、本発明の解決すべき技術的課題は、簡単な構成によって、現像剤の嵩密度の変動に影響されにくい正確なトナー濃度検出を実現する現像装置及び画像形成装置を提供することである。
課題を解決するための手段および作用・効果
前記技術的課題を解決するために、本発明によれば、
トナー及びキャリアを含む現像剤を現像槽内の搬送路で搬送しながら攪拌する攪拌部材と、
前記攪拌部材に隣接配置されて、攪拌・搬送された現像剤を静電潜像担持体へ供給する現像剤担持体と、
前記搬送路の下方に延在して、搬送路に対して流入口から分岐され流出口で合流する分岐路であって、流出口側の断面積が流入口側の断面積よりも小さく構成されている分岐路と、
前記分岐路に対向配置されたトナー濃度検出センサと、を備えることを特徴とする現像装置が提供される。
上記現像装置によれば、現像槽内の搬送路の下方に分岐された分岐路が、流出口側の断面積が流入口側の断面積よりも小さく構成されているので、流出口を介して分岐路に導かれた現像剤は、搬送路に沿って攪拌搬送される現像剤と比較して、圧密化(高密度化)されている。その結果、現像剤の嵩密度が安定している。分岐路において圧密化(高密度化)されて嵩密度の安定した現像剤に対してトナー濃度検出センサでトナー濃度を検出するので、トナー濃度検出センサにより得られた検出値のばらつきを抑制することができる。
このような分岐路は現像装置において様々な態様で実現することができる。例えば、分岐路は、現像槽の内側に設けられる内側分岐路であって、現像剤の搬送方向の上流側に位置する流入口と、現像剤の搬送方向の下流側に位置する流出口と、大略水平方向に延在する現像槽の底壁と、流入口側から流出口側に向けて底壁に対して下向きに傾斜した傾斜部材と、により形成されている。分岐路を内側分岐路とすることにより、分岐路を含む現像槽の大型化を防止することができる。
あるいは、分岐路は、現像槽の外側に付設される外側経路であって、現像剤の搬送方向の上流側に位置する現像槽の底壁の一部が切り欠かれることにより形成された流入口と、現像剤の搬送方向の下流側に位置する現像槽の底壁の一部が切り欠かれることにより形成された流出口と、大略水平方向に延在する現像槽の底壁と、流入口側から流出口側に向けて底壁に対して上向きに傾斜しているとともに少なくとも流入口から流出口までの領域を密閉状態で覆い被さる傾斜底壁と、により形成されている。分岐路を外側経路とすることにより、攪拌部材等の現像槽の内部構成要素を変更することが不要になる。
トナー濃度検出センサとして光学式センサを用いたとしても嵩密度の変動の影響を避けることができないが、現像剤の単位体積当たりのキャリアの含有率を検出している磁気センサはとりわけ嵩密度の変動の影響を受けやすい。したがって、トナー濃度検出センサとして、現像剤中に含まれるキャリアの透磁率を検出する磁気センサを用いた場合には、本願発明の格別な効果をより顕著に得ることができる。
磁気センサからは検出用の磁束が出ているが、検出用磁束が分岐路からはみ出るような位置に磁気センサを配置すると、搬送路に存する現像剤の影響を受けてしまい、検出値が誤差を含んでしまう。そこで、磁気センサは、分岐路の流出口側であってセンサの検出用磁束が分岐路の外に出ない位置に配置されている。
トナー及びキャリアを含有する補給用現像剤を現像槽へ補給する現像剤補給タンクと、搬送路に沿って搬送される現像剤の量が所定量を上回ったときに、上回った現像剤を現像槽の外に排出する排出機構と、をさらに備えるいわゆるトリクル方式の二成分現像装置は、現像装置内に存する現像剤の量の大小により現像剤の嵩密度が変化するので、本願発明の格別な効果をより顕著に得ることができる。
上述した現像装置は、周面に静電潜像を担持する回転可能な静電潜像担持体をさらに備える画像形成装置に組み込んで使用される。
以下に、添付図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。なお、以下の説明では、特定の方向を意味する用語(例えば、「上」、「下」、「左」、「右」、およびそれらを含む他の用語、「時計回り方向」、「反時計回り方向」)を使用するが、それらの使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明は限定的に解釈されるべきものでない。また、以下に説明する画像形成装置1及び現像装置34では、同一又は類似の構成部分には同一の符号を用いている。
図1乃至5を参照しながら、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1及び当該装置に使用される現像装置34について説明する。なお、本発明の一実施形態として、いわゆるトリクル方式の二成分現像装置について説明するが、トリクル機構を有しない他の二成分現像装置に対しても本願発明が適用することができることは言うまでもない。
〔画像形成装置〕
図1は、本発明に係る電子写真式画像形成装置1の画像形成に関連する部分を示す。画像形成装置1は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、およびそれらの機能を複合的に備えた複合機のいずれであってもよい。画像形成装置1は、静電潜像坦持体である感光体12を有する。実施形態において、感光体12は円筒体で構成されているが、本発明はそのような形態に限定されるものでなく、代わりに無端ベルト式の感光体も使用可能である。感光体12は、図示しないモータに駆動連結されており、モータの駆動に基づいて矢印方向に回転するようにしてある。感光体12の周囲には、感光体12の回転方向に沿って、帯電装置26、露光装置28、現像装置34、転写装置36、およびクリーニング装置40がそれぞれ配置されている。
帯電装置26は、感光体12の外周面である感光体層を所定の電位に帯電する。実施形態では、帯電装置26は円筒形状のローラとして表されているが、これに代えて他の形態の帯電装置(例えば、回転型又は固定型のブラシ式帯電装置、ワイヤ放電式帯電装置)も使用できる。感光体12の近傍又は感光体12から離れた場所に配置された露光装置28は、帯電された感光体12の外周面に向けて、画像光30を出射する。露光装置28を通過した感光体12の外周面には、画像光30が投射されて電位の減衰した部分とほぼ帯電電位を維持する部分とからなる静電潜像が形成される。実施形態では、電位の減衰した部分が静電潜像画像部、ほぼ帯電電位を維持する部分が静電潜像非画像部である。現像装置34は、後述する現像剤3を用いて静電潜像を可視像化する。現像装置34の詳細は後に説明する。転写装置36は、感光体12の外周面に形成された可視像を紙やフィルムなどの用紙38に転写する。図1に示した実施形態では、転写装置36は円筒形状のローラとして図示されているが、他の形態の転写装置(例えば、ワイヤ放電式転写装置)も使用できる。クリーニング装置40は、転写装置36で用紙38に転写されることなく感光体12の外周面に残留する未転写トナーを感光体12の外周面から回収する。実施形態では、クリーニング装置40は板状のブレードとして図示されているが、代わりに他の形態のクリーニング装置(例えば、回転型又は固定型のブラシ式クリーニング装置)も使用できる。
このような構成を備えた画像形成装置1が画像を形成するとき、感光体12はモータ(図示せず)の駆動に基づいて例えば反時計周り方向に回転する。このとき、帯電装置26を通過する感光体12の外周部分は、帯電装置26で所定の電位に帯電される。帯電された感光体12の外周部分は、露光装置28で画像光30が露光されて静電潜像が形成される。静電潜像は、感光体12の回転と共に現像装置34のところまで搬送され、現像装置34によって可視像化される。可視像化されたトナー像は、感光体12の回転と共に転写装置36のところまで搬送され、転写装置36により用紙38に転写される。トナー像が転写された用紙38は定着装置20のところまで搬送され、用紙38にトナー像が固定される。転写装置36を通過した感光体12の外周部分はクリーニング装置40のところまで搬送され、用紙38に転写されることなく感光体12の外周面に残存するトナーが感光体12から掻き取られる。
〔現像装置〕
現像装置34は、非磁性トナー(以下、単にトナーという。)及び磁性キャリア(以下、単にキャリアという。)を含む2成分現像剤と、種々の部材を収容する現像槽66と、を備えている。現像槽66は感光体12に向けて開放された開口部を備えており、この開口部の近傍に形成された空間に現像ローラ48が設けられている。現像剤担持体としての現像ローラ48は、円筒状の部材であり、感光体12と平行に且つ感光体12の外周面と所定の現像ギャップを介して、回転可能に枢支されている。
現像ローラ48は、回転不能に固定された磁石体48aと、磁石体48aの周囲を回転可能に支持された円筒状のスリーブ48b(第一の回転円筒体)と、を有するいわゆるマグネットローラである。現像ローラ48のスリーブ48bの上方には、現像槽66に固定され、現像ローラ48のスリーブ48bの中心軸と平行に延在する規制板62が、所定の規制ギャップを介して対向配置されている。現像ローラ48の内側にある磁石体48aは、スリーブ48bの回転方向に沿って、N1、S2、N3、N2、S1という5個の磁極を有する。これらの磁極のうち、主磁極N1は、感光体12と対向するように配置されている。スリーブ48bの上の現像剤を剥離させるための反発磁界を発生させる同極のN2及びN3は、現像槽66の内部に対向配置されている。現像ローラ48のスリーブ48bは、感光体1の回転方向と逆向きに(カウンター方向に)回転する。
図2は、現像装置34を上から見た模式的断面図である。図2に示すように、現像ローラ48の背後には、現像剤攪拌搬送室67が形成されている。現像剤攪拌搬送室67は、現像ローラ48の近傍に形成された第二搬送路70と現像ローラ48から離れた第一搬送路68と、第一搬送路68及び第二搬送路70を間仕切る隔壁76と、を有する。第一搬送路68の搬送方向の上流側の上方には、現像剤補給タンク80が配設されていて、補給口82を介して第一搬送路68と連通している。現像剤補給タンク80には、トナーを主成分としてキャリアを含有する補給用現像剤2が充填されている。補給用現像剤2のキャリア比は、好ましくは5乃至40重量%であり、より好ましくは10乃至30重量%である。また、第二搬送路70の搬送方向の下流側の下方には、現像剤回収タンク90が配設されていて、回収口92を通じて第二搬送路70と連通している。
現像剤補給タンク80の底部には、制御部100によって駆動制御される現像剤供給ローラが配置されている。現像剤供給ローラが回転駆動されることによって、その駆動時間に応じた量の新規の補給用現像剤2が、流下して現像槽66の第一搬送路68に供給される。
第一搬送路68には、現像剤3を攪拌しながら搬送する攪拌部材である第一スクリュー72が回転可能に枢支されている。第二搬送路70には、第一搬送路68からの現像剤3を攪拌しながら現像ローラ48に搬送する第二スクリュー74が回転可能に枢支されている。この場合、第一搬送路68及び第二搬送路70の各端部に位置する隔壁76の上部がそれぞれ切り欠かれることによって左右二つの連絡通路が形成されている。第一搬送路68の搬送方向の下流側端部に到達した現像剤3が左側の連絡通路を介して第二搬送路70へ送り込まれ、第二搬送路70の搬送方向の下流側端部に到達した現像剤3が右側の連絡通路を介して第一搬送路68に送り込まれる。その結果、現像剤3は、図2の矢印方向に従って現像剤攪拌搬送室内を循環する。
図4に示すように、第一搬送路68の下流側であって左側の連絡通路の手前場所には、高密度形成体86が、現像槽66の底壁93の上に設置されている。当該設置場所は、他の場所と比較して、現像剤3が充填されやすい場所である。高密度形成体86は、流入口97から流出口98に向けて下向きに傾斜した傾斜部材87と、傾斜部材87を支えるように底壁93の上に固定的に立設した左右二つの支持体88と、大略水平方向に延在する現像槽66の底壁93と、から構成されている。したがって、左側の支持体88は、右側の支持体88よりも高くなるように寸法構成されている。このような高密度形成体86により、現像剤3の搬送方向の上流側に位置する流入口97と、現像剤9の搬送方向の下流側に位置する流出口98と、を備えて、流出口98の断面積が流入口97の断面積よりも小さく構成されている分岐路96が形成されている。このように先細に構成された分岐路96において、流入口97から入った現像剤3は、圧縮されながら流出口98の方に搬送されるので、流出口98に近づくに従って現像剤の嵩密度が大きくなる。なお、図4及び5に示した分岐路96は、現像槽の内側に設けられているので、内側分岐路と呼ぶことができる。
先細の分岐路96において、現像剤3が過度に圧縮されて現像剤3の充填度合いが大きくなり過ぎると、現像剤3が分岐路96内で滞留してしまうので、トナー濃度の変動に対する応答性が悪くなってしまう。逆に、現像剤3があまり圧縮されないで、現像剤3の充填度合いが第一搬送路68における現像剤3の充填度合いと大差がなければ、本願発明の効果が得られない。分岐路96において、現像剤3が滞留するまでは至らないが、現像剤3が適度に圧縮されて充填されることが、検出誤差なくトナー濃度を検出するために必要である。現像剤3の流動特性によっても異なるが、流出口98の断面積は、流入口97の断面積に対して、約40〜80%であることが好ましく、約50〜70%であることがより好ましい。
第一スクリュー72及び第二スクリュー74は、それぞれ、シャフトに所定のピッチで螺旋状の羽根が固定されたスパイラルスクリューである。図4は、現像装置34の一部分を横から見た模式的断面図であり、図2に示した高密度形成体86及びその周辺部を示している。
図4に示すように、第一スクリュー72は、第一搬送路68に沿って延在するシャフト72aと、大径スクリュー部72bと、小径スクリュー部72cと、を有する。小径スクリュー部72cは、大径スクリュー部72bよりも小さくて、小径スクリュー部72cが、現像槽の底壁93の上に設けられた高密度形成体86の傾斜部材87と干渉しない(すなわち衝突しない)ように寸法構成されている。高密度形成体86の傾斜部材87の傾斜に対応して上流側から下流側に向けて小径スクリュー部72cの外径が徐々に大きくなるようにしたり、高密度形成体86の傾斜部材87の流入口側部分に対応して小径スクリュー部72cの外径が揃っている(すなわち小径スクリュー部72c外径が同じ寸法である)ようにしたりすることができる。
図4及び5に示すように、第一搬送路68の高密度形成体86の直下には、現像剤攪拌搬送室67内でのトナー濃度を検出するためのトナー濃度検出センサ78が設けられている。トナー濃度検出センサ78は、現像槽66の底壁93に対して外接して取り付けられている。トナー濃度検出センサ78は、底壁93の真下に設置したり、底壁93の真下位置よりも斜め側面に(例えば、底壁93の真下位置に対して大略30度より小さい角度で側面に)設置したりすることができる。
トナー濃度検出センサ78は、例えば、コイルのインダクタンスの変化から、現像剤攪拌搬送室67内を搬送される現像剤3の透磁率を検出する磁気センサである。トナー濃度検出センサ78により検出された透磁率から、磁性体であるキャリアの量が検出されて、間接的に、現像剤3に対するトナーの比率、すなわちトナー濃度が求められる。例えば、現像剤3に含まれるキャリア量が少ない場合は、トナー比率が高いと検出される。一方、現像剤3に含まれるキャリア量が多い場合は、トナー比率が低いと検出される。そして、このトナー濃度検出センサ78から出力された電圧信号は、制御部100に入力され、この検出信号に基づいて、必要な補給量が算出されるとともに、現像剤補給タンク80の現像剤補給ローラが駆動され、所定量の補給用現像剤2が現像槽66内に補給される。なお、トナー濃度検出センサ78としての磁気センサは、分岐路96の流出口98の側であってセンサの検出用磁束が分岐路96の外に出ない位置に配置されている。
ここで、本願発明の一実施形態として説明している現像装置34は、いわゆるトリクル方式を採用したものであるから、余剰の現像剤3を流出させるための流出部75を有している。すなわち、第二搬送路70の搬送方向の下流側端部(右端部)に位置する側壁の上部が部分的に切り欠かれた切欠75を設けることによって、流出部75が形成されている。第二スクリュー74によって搬送される現像剤3は、通常の状態では逆スクリュー部によってせき止められることにより、第二搬送路70から第一搬送路68へと搬送される。現像槽66内における現像剤3が増加して現像槽66内の液面が上昇すると、逆スクリュー部のせき止め作用に抗して側壁の上部に設けられた流出部75を現像剤3が乗り越えて、隣接する現像剤溜まり部79に溢出する。現像剤溜まり部79は、第二搬送路70から排出された溜まり部内現像剤を一時的に蓄えることができるように、その内容積が比較的大容量に構成されている。現像剤溜まり部79に溢出した余剰の現像剤3は、回収口92まで搬送され、回収口92を通じて現像剤回収タンク90に回収(廃棄)される。
なお、回収口92の穴径が大きすぎると、溜まり部内現像剤を一時的に蓄えることなく現像剤回収タンク90に向けて一気に排出してしまう。逆に、回収口92の穴径が小さすぎると、目詰まりを起こしてしまう。そこで、水平状態においては、適量の溜まり部内現像剤が現像剤回収タンク90に排出されるように、言い換えれば溜まり部内現像剤がチョロチョロと排出されるように、回収口92の穴径が寸法構成されている。
現像装置34において、印字動作により、循環している現像剤3のトナー濃度が低下すると、トナーと少量のキャリアとを含有する補給用現像剤2が現像剤補給タンク80から補給される。補給された補給用現像剤2は、すでに存在する現像剤3と混合・攪拌されながら、上記現像剤攪拌搬送室67の第一搬送路68及び第二搬送路70に沿って搬送される。基本的には、トナーは感光体12で消費されるのに対して、キャリアは現像装置34内に蓄積されるが、キャリアの帯電性能は次第に低下する。補給用現像剤2にはトナーよりも嵩高いキャリアが少量含まれているので、補給用現像剤2の補給に伴って、現像装置34内での現像剤3の量が徐々に増加する。そして、嵩の増えた現像剤3が現像剤攪拌搬送室67を循環する。現像剤攪拌搬送室67を循環しきれない余剰の現像剤3は、逆スクリュー部を乗り越えて、第二搬送路70の搬送方向の下流側端部(右端部)に設けられた流出部75から流出して、回収口92を通じて現像剤回収タンク90に回収される。
補給用現像剤2の補給量は、トナー濃度検出センサ78によって検出された現像剤3のトナー濃度と、画像形成時の画像情報(ドットカウンタ)と、現像剤補給タンク80内での補給用現像剤2に対するキャリア比と、に基づいて決定される。現像剤補給タンク80内での補給用現像剤2に対するキャリア比は、現像装置34内でのキャリアの劣化を抑制するとともに、コストアップを招かない程度に調整される。トナーの補給動作に伴って、キャリアが少しずつ供給される。
図3は、画像形成装置1の現像装置34に係る制御ブロック図を示している。
制御手段としての制御部100は、CPU(Central Processing Unit)102、ROM(Read Only Memory)104、RAM(Random Access Memory)106等から構成される。ROM104内に格納されている各種処理プログラムやテーブルに従って、CPU102は画像形成装置1での各種動作を集中的に制御する。ROM104には、例えば、トナー濃度検出センサ78で検出された電圧から現像剤3のトナー濃度に変換・算出するためのトナー濃度算出テーブルや、現実の現像剤3のトナー濃度と基準トナー濃度との間の差異から補給すべき現像剤量を算出するための現像剤補給用テーブル等が格納されている。RAM106は、制御部100により実行される各種プログラム及びこれらプログラムに係るデータを一時的に記憶するワークエリアを形成している。
CPU102には、現像装置34や現像剤補給タンク80やカウンタ108が接続されている。現像装置34を構成する現像剤攪拌部材72,74、トナー濃度検出センサ78、及び現像ローラ48の各動作が、制御部100のCPU102によって制御される。そして、トナー濃度検出センサ78で検出された現像剤3のトナー濃度や、画像形成時の画像情報や、現像剤補給タンク80内での補給用現像剤2に対するキャリア比等は、RAM106に一時的に記憶されている。
〔現像剤〕
2成分現像剤は、トナーと、トナーを帯電させるためのキャリアと、を含んでいる。本発明においては、画像形成装置1において従来から一般的に使用されている公知のトナーが使用可能である。トナーの粒径は、例えば約3乃至15μmである。バインダー樹脂中に着色剤を含有させたトナーや、荷電制御剤や離型剤を含有するトナーや、表面に添加剤を保持するトナーも使用可能である。
トナーは、例えば、粉砕法、乳化重合法、懸濁重合法等の公知の方法で製造される。
トナーに使用されるバインダー樹脂は、限定的ではないが、例えば、スチレン系樹脂(スチレンまたはスチレン置換体を含む単重合体または共重合体)、ポリエステル樹脂、エポキシ系樹脂、塩化ビニル樹脂、フェノール樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、またはそれらの樹脂を任意に混ぜ合わせたものである。バインダー樹脂は、軟化温度が約80乃至160℃の範囲であり、ガラス転移点が約50乃至75℃の範囲であることが好ましい。
着色剤は、公知の材料、例えば、カーボンブラック、アニリンブラック、活性炭、マグネタイト、ベンジンイエロー、パーマネントイエロー、ナフトールイエロー、フタロシアニンブルー、ファーストスカイブルー、ウルトラマリンブルー、ローズベンガル、レーキーレッド等を用いることができる。着色剤の添加量は、一般に、バインダー樹脂100重量部に対して、2乃至20重量部であることが好ましい。
荷電制御剤は、従来から荷電制御剤として知られている材料が使用できる。具体的に、正極性に帯電するトナーには、例えばニグロシン系染料、4級アンモニウム塩系化合物、トリフェニルメタン系化合物、イミダゾール系化合物、ポリアミン樹脂が荷電制御剤として使用できる。負極性に帯電するトナーには、Cr、Co、Al、Fe等の金属含有アゾ系染料、サリチル酸金属化合物、アルキルサリチル酸金属化合物、カーリックスアレーン化合物が荷電制御剤として使用できる。荷電制御剤は、バインダー樹脂100重量部に対して、0.1乃至10重量部の割合で用いることが好ましい。
離型剤は、従来から離型剤として使用されている公知のものを使用できる。離型剤の材料には、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、カルナバワックス、サゾールワックス、又はそれらを適宜組み合わせた混合物が用いられる。離型剤は、バインダー樹脂100重量部に対して、0.1乃至10重量部の割合で用いることが好ましい。
さらに、現像剤の流動化を促進する流動化剤を添加してもよい。流動化剤には、例えば、シリカ、酸化チタン、酸化アルミニウム等の無機微粒子や、アクリル樹脂、スチレン樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂等の樹脂微粒子が使用できる。特にシランカップリング剤、チタンカップリング剤、およびシリコンオイル等で疎水化した材料を用いるのが好ましい。流動化剤は、トナー100重量部に対して、0.1乃至5重量部の割合で添加することが好ましい。これら添加剤の個数平均一次粒径は、9乃至100nmであることが好ましい。
キャリアは、従来から一般に使用されている公知のキャリアを使用できる。バインダー型キャリアやコート型キャリアのいずれを用いてもよい。キャリア粒径は、限定的ではないが、約15乃至100μmであることが好ましい。
バインダー型キャリアは、磁性体微粒子をバインダー樹脂中に分散させたものであり、表面に正極性または負極性に帯電する微粒子又はコーティング層を有するものが使用できる。バインダー型キャリアの極性等の帯電特性は、バインダー樹脂の材質、帯電性微粒子、表面コーティング層の種類によって制御できる。
バインダー型キャリアに用いられるバインダー樹脂としては、ポリスチレン系樹脂に代表されるビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ナイロン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂などの熱可塑性樹脂、フェノール樹脂等の硬化性樹脂が例示される。
バインダー型キャリアの磁性体微粒子としては、マグネタイト、ガンマ酸化鉄等のスピネルフェライト、鉄以外の金属(Mn、Ni、Mg、Cu等)を一種または二種以上含有するスピネルフェライト、バリウムフェライト等のマグネトプランバイト型フェライト、表面に酸化層を有する鉄や合金の粒子を用いることができる。キャリアの形状は、粒状、球状、針状のいずれであってもよい。特に高磁化を要する場合には、鉄系の強磁性微粒子を用いることが好ましい。化学的な安定性を考慮すると、マグネタイト、ガンマ酸化鉄を含むスピネルフェライトやバリウムフェライト等のマグネトプランバイト型フェライトの強磁性微粒子を用いることが好ましい。強磁性微粒子の種類及び含有量を適宜選択することにより、所望の磁化を有する磁性樹脂キャリアを得ることができる。磁性体微粒子は磁性樹脂キャリア中に50乃至90重量%の量で添加することが適切である。
バインダー型キャリアの表面コート材としては、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、フッ素系樹脂等が用いられる。これらの樹脂をキャリア表面にコートし硬化させてコート層を形成することにより、キャリアの電荷付与能力を向上できる。
バインダー型キャリアの表面への帯電性微粒子あるいは導電性微粒子の固着は、例えば、磁性樹脂キャリアと微粒子とを均一混合し、磁性樹脂キャリアの表面にこれら微粒子を付着させた後、機械的・熱的な衝撃力を与えることにより微粒子を磁性樹脂キャリア中に打ち込むことで行われる。この場合、微粒子は、磁性樹脂キャリア中に完全に埋設されるのではなく、その一部が磁性樹脂キャリア表面から突出するように固定される。帯電性微粒子には、有機、無機の絶縁性材料が用いられる。具体的に、有機系の絶縁性材料としては、ポリスチレン、スチレン系共重合物、アクリル樹脂、各種アクリル共重合物、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレン、フッ素樹脂およびこれらの架橋物などの有機絶縁性微粒子がある。電荷付与能力および帯電極性は、帯電性微粒子の素材、重合触媒、表面処理等に調整できる。無機系の絶縁性材料としては、シリカ、二酸化チタン等の負極性に帯電する無機微粒子や、チタン酸ストロンチウム、アルミナ等の正極性に帯電する無機微粒子が用いられる。
コート型キャリアは、磁性体からなるキャリアコア粒子を樹脂で被覆したキャリアであり、バインダー型キャリア同様に、キャリア表面に正極性または負極性に帯電する帯電性微粒子を固着することができる。コート型キャリアの極性等の帯電特性は、表面コーティング層の種類や帯電性微粒子の選択により調整できる。コーティング樹脂は、バインダー型キャリアのバインダー樹脂と同様の樹脂が使用可能である。
現像剤3のトナー及びキャリアの混合比は、所望のトナー帯電量が得られるように調整される。現像剤3のトナー比は、トナー及びキャリアの合計量に対して、好ましくは3乃至20重量%であり、より好ましくは4乃至15重量%である。また、現像剤補給タンク80に充填されている補給用現像剤2は、トナー及び少量のキャリアを含有したものであり、補給用現像剤2のキャリア比は、好ましくは1乃至50重量%であり、より好ましくは5乃至30重量%である。
このように構成された現像装置34の動作を説明する。
画像形成時、図示しないモータの駆動に基づいて、現像ローラ48のスリーブ48bは矢印方向(反時計回り)に回転する。第一スクリュー72の回転及び第二スクリュー74の回転により、現像剤攪拌搬送室67に存する現像剤3は、第一搬送路68と第二搬送路70とを循環搬送されながら、攪拌される。その結果、現像剤に含まれるトナーとキャリアとが摩擦接触し、互いに逆の極性に帯電される。実施形態では、キャリアは正極性、トナーは負極性に帯電されるものとする。本発明に用いるトナー及びキャリアの帯電性は、このような組み合わせに限定されるものでない。キャリアの外形寸法は、トナーに比べて相当大きい。そのため、正極性に帯電したキャリアの周囲に、負極性に帯電したトナーが、主として両者の電気的な吸引力に基づいて付着している。
帯電された現像剤3は、第二スクリュー74によって第二搬送路70に搬送される過程で現像ローラ48に供給される。この現像剤は、現像ローラ48内部の磁石体48aの磁力によってスリーブ48bの表面側に保持され、スリーブ48bと共に反時計周り方向に回転移動して、現像ローラ48に対向して設けられた規制板62で通過量を規制された後、感光体12と対向する現像領域へと搬送される。そして、現像領域において、磁石体48aの主磁極N1の磁力によって穂立ち(磁気ブラシ)が形成される。現像領域では、感光体12上の静電潜像と現像バイアスの印加された現像ローラ48との間に形成された電界(直流に交流が重畳された電界)がトナーに与える力により、トナーが感光体12上の静電潜像側へと移動して、この静電潜像が顕像へと現像される。現像領域でトナーを消費した現像剤は、現像槽66に向けて搬送され、現像槽66の第二搬送路70に対向して設けられた磁石体48aのN3,N2の反発磁界によって現像ローラ48上から剥離され、現像槽66内へと回収される。回収された現像剤は、第二搬送路70を搬送されている現像剤3と混合される。
このような画像形成によって現像剤3の中からトナーが強制消費されると、消費された量に見合う量のトナーが現像剤3に補給されることが好ましい。そのために、現像装置34は、上述したように、現像剤攪拌搬送室67に存する現像剤3のトナー濃度を正確に検出するための高密度形成体86を備えている。
図4及び5に図示したように、現像槽66の内側に設けられた分岐路96の場合、第一搬送路68に沿って搬送される現像剤3の一部(底壁93に沿って搬送される現像剤3の下層部分)が、流入口97を介して分岐路96に流入し、分岐路96に沿って搬送されたあと、流出口98を介して第一搬送路68と合流する。分岐路96に流入した現像剤3は、高密度形成体86内の分岐路96に沿って搬送されるが、高密度形成体86の内部が先細構造になっているので、現像剤3は次第に圧縮されて圧密状態になる(高密度化される)。流出口98の手前に設けられたトナー濃度検出センサ78によって、圧密状態の(高密度化された)現像剤3のトナー濃度が検出される。分岐路96において圧密化(高密度化)されて嵩密度の安定した現像剤3に対してトナー濃度検出センサ78でトナー濃度を検出するので、トナー濃度検出センサ78により得られた検出値のばらつきを抑制することができる。
本発明の効果を確認するために、トリクル方式の二成分現像装置において、現像槽66内に存する現像剤3の量を変化させたときに、トナー濃度検出センサ78により得られた検出値のばらつきがどのようになるかを調べ、その結果を図6に示した。実験条件として、現像槽66内のトナー濃度を6重量%に共通にして、現像剤攪拌搬送室67に含まれる現像剤3の量を150g〜240gに変化させた。
図6において、横軸が現像槽66中に存する現像剤3の量(g)であり、縦軸がトナー濃度の検出誤差(%)であり、〇印は、本発明に係る、現像槽66内に上記高密度形成体86を設けた場合であり、●印は、比較例に係る、現像槽66内に高密度形成体86を設けていない場合である。
図6から明らかなように、現像槽66内に上記高密度形成体86を設けた場合、現像槽66中の現像剤3の量が変動しても、トナー濃度の検出誤差が最大で0.1%未満であり、検出誤差が非常に小さいことを確認することができた。それに対して、現像槽66内に上記高密度形成体86を設けていない場合、現像槽66中の現像剤3の量が変動すると、トナー濃度の検出誤差が最大で1.5%程度であり、検出誤差が非常に大きかった。したがって、本発明のように、現像槽66内に高密度形成体86を設けることにより、分岐路96において圧密化(高密度化)されて嵩密度の安定した現像剤3に対してトナー濃度検出センサ78でトナー濃度が検出されるので、トナー濃度検出センサ78により得られた検出値のばらつきを抑制することができる。
次に、他の実施形態に係る現像装置34及びその動作を、図7を参照しながら説明するが、上記実施形態に係る現像装置34との相違点を中心に説明し、重複する部分の説明については省略する。
図7は、本発明の他の実施形態に係る現像装置34の特徴部分を模式的に説明する図である。
図7に示すように、第一搬送路68の下流側であって左側の連絡通路の手前場所には、高密度形成体86が、現像槽66の底壁93の下方に設置されている。高密度形成体86は、底壁93を部分的に切り欠くことによって形成された流入口97及び流出口98を含んで大略水平方向に延在する誘導部材89としての底壁93と、流入口97から流出口98に向けて上向きに傾斜しているとともに少なくとも流入口97から流出口98までの領域を密閉状態で覆い被さる傾斜底壁94と、から構成されている。このような高密度形成体86により、現像剤3の搬送方向の上流側に位置する現像槽66の底壁93の一部が切り欠かれることにより形成された流入口97と、現像剤3の搬送方向の下流側に位置する現像槽66の底壁93の一部が切り欠かれることにより形成された流出口98と、を備えて、流出口98の断面積が流入口97の断面積よりも小さく構成されている分岐路96が形成されている。このように先細に構成された分岐路96において、流入口97から入った現像剤3は、圧縮されながら流出口98の方に搬送されるので、流出口98に近づくに従って現像剤3の嵩密度が大きくなる。なお、図7に示した分岐路96は、現像槽66から独立して現像槽66の外側に設けられているので、外側分岐路と呼ぶことができる。
先細の分岐路96において、現像剤3が過度に圧縮されて現像剤3の充填度合いが大きくなり過ぎると、現像剤3が分岐路96内で滞留してしまうので、トナー濃度の変動に対する応答性が悪くなってしまう。逆に、現像剤3があまり圧縮されないで、現像剤3の充填度合いが第一搬送路68における現像剤3の充填度合いと大差がなければ、本願発明の効果が得られない。分岐路96において、現像剤3が滞留するまでは至らないが、現像剤3が適度に圧縮されて充填されることが、検出誤差なくトナー濃度を検出するために必要である。現像剤3の流動特性によっても異なるが、流出口98の断面積は、流入口97の断面積に対して、約40〜80%であることが好ましく、約50〜70%であることがより好ましい。
図7に示すように、第一スクリュー72は、第一搬送路68に沿って延在するシャフト72aと、大径スクリュー部72bと、を有する。高密度形成体86が現像槽66の外側に設けられているので、図4及び5に示した実施形態のように小径スクリュー部72cを設ける必要が無い。第一スクリュー72のスクリュー部が大径スクリュー部72bだけであるので、第一スクリュー72の製造が容易である。
図7に示すように、高密度形成体86の直下には、現像剤攪拌搬送室67内でのトナー濃度を検出するためのトナー濃度検出センサ78が設けられている。トナー濃度検出センサ78は、高密度形成体86の傾斜底壁94に対して外接して取り付けられている。トナー濃度検出センサ78は、傾斜底壁94の真下に設置したり、傾斜底壁94の真下位置よりも斜め側面に(例えば、傾斜底壁94の真下位置に対して大略30度より小さい角度で側面に)設置したりすることができる。
トナー濃度検出センサ78は、例えば、コイルのインダクタンスの変化から、現像剤攪拌搬送室67内を搬送される現像剤3の透磁率を検出する磁気センサである。トナー濃度検出センサ78により検出された透磁率から、磁性体であるキャリアの量が検出されて、間接的に、現像剤3に対するトナーの比率、すなわちトナー濃度が求められる。例えば、現像剤3に含まれるキャリア量が少ない場合は、トナー比率が高いと検出される。一方、現像剤3に含まれるキャリア量が多い場合は、トナー比率が低いと検出される。そして、このトナー濃度検出センサ78から出力された電圧信号は、制御部100に入力され、この検出信号に基づいて、必要な補給量が算出されるとともに、現像剤補給タンク80の現像剤補給ローラが駆動され、所定量の補給用現像剤2が現像槽66内に補給される。
図7に図示したように、現像槽66の外側に設けられた分岐路96の場合、第一搬送路68に沿って搬送される現像剤3の一部(底壁93に沿って搬送される現像剤3の下層部分)が、流入口97を介して分岐路96に流入する。分岐路96に流入した現像剤3は、高密度形成体86内の分岐路96に沿って搬送されるが、高密度形成体86の内部が先細構造になっているので、現像剤3は次第に圧縮されて圧密状態になる(高密度化される)。流出口98の手前に設けられたトナー濃度検出センサ78によって、圧密状態の(高密度化された)現像剤3のトナー濃度が検出される。分岐路96において圧密化(高密度化)されて嵩密度の安定した現像剤3に対してトナー濃度検出センサ78でトナー濃度を検出するので、トナー濃度検出センサ78により得られた検出値のばらつきを抑制することができる。
本発明の効果を確認するために、上述したのと同様に、トリクル方式の二成分現像装置において、現像槽66内のトナー濃度を6重量%に共通にして、現像槽66内に存する現像剤3の量を150g〜240gの範囲内で変化させたときに、トナー濃度検出センサ78により得られた検出値のばらつきがどのようになるかを調べた。
その結果、図6に示したのと同様に、現像槽66内に上記高密度形成体86を設けた場合、現像槽66中の現像剤3の量が変動しても、トナー濃度の検出誤差が最大で0.1%未満であり、検出誤差が非常に小さいことを確認することができた。それに対して、現像槽66内に上記高密度形成体86を設けていない場合、現像槽66中の現像剤3の量が変動すると、トナー濃度の検出誤差が最大で1.5%程度であり、検出誤差が非常に大きかった。したがって、本発明のように、現像槽66内に高密度形成体86を設けることにより、分岐路96において圧密化(高密度化)されて嵩密度の安定した現像剤3に対してトナー濃度検出センサ78でトナー濃度が検出されるので、トナー濃度検出センサ78により得られた検出値のばらつきを抑制することができる。
なお、上記実施形態において、トナー濃度検出センサ78として磁気センサを用いて説明したのは、磁気センサは、嵩密度変動の影響を非常に受けやすいために本願発明による顕著な効果が得られるからである。現像剤3のトナーからの反射光量を検出する光学式センサであっても嵩密度変動の影響を受けるために本願発明による効果が得られるので、トナー濃度検出センサ78として光学式センサを用いることも可能である。
また、上記実施形態において、高密度形成体86は、その内部構造が流入口側から流出口側に向けて径方向に先細になる径方向先細構造になっているが、その内部構造が流入口側から流出口側に向けて径直交方向に先細になる径直交方向先細構造とすることもできる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。 図1に示した画像形成装置の現像装置を上から見た模式的断面図である。 図2に示した画像形成装置の現像装置に係るブロック図である。 図2に示した画像形成装置の現像装置の特徴分を紙面の上側から下側に見た模式的断面図である。 図2に示した画像形成装置の現像装置の特徴部分を紙面の左側から右側に見た模式的断面図である。 トナー濃度の検出結果を示すグラフである。 本発明の他の実施形態に係る現像装置の特徴部分を模式的に説明する図である。
符号の説明
1:画像形成装置
2:補給用現像剤
3:現像剤
12:感光体
20:定着装置
22:定着ローラ
26:帯電装置
28:露光装置
30:画像光
34:現像装置
36:転写装置
38:用紙
40:クリーニング装置
48:現像ローラ(現像剤担持体)
48a:磁石体
48b:スリーブ
62:規制板
66:現像槽
67:現像剤攪拌搬送室
68:第一搬送路
70:第二搬送路
72:第一スクリュー(攪拌部材)
72a:シャフト
72b:大径スクリュー部
72c:小径スクリュー部
74:第二スクリュー(攪拌部材)
75:切欠(流出部)
76:隔壁
78:トナー濃度検出センサ
79:現像剤溜まり部
80:現像剤補給タンク
82:補給口
86:高密度形成体
87:傾斜部材
88:支持体
89:誘導部材
90:現像剤回収タンク
92:回収口
93:底壁
94:傾斜底壁
96:分岐路
97:流入口
98:流出口
100:制御部
102:中央演算処理装置(CPU)
104:読み出し専用メモリ(ROM)
106:読み書き可能メモリ(RAM)
108:カウンタ

Claims (12)

  1. トナー及びキャリアを含む現像剤を現像槽内の搬送路で搬送しながら攪拌する攪拌部材と、
    前記攪拌部材に隣接配置されて、攪拌・搬送された現像剤を静電潜像担持体へ供給する現像剤担持体と、
    前記搬送路の下方に延在して、搬送路に対して流入口から分岐され流出口で合流する分岐路であって、流出口側の断面積が流入口側の断面積よりも小さく構成されている分岐路と、
    前記分岐路に対向配置されたトナー濃度検出センサと、を備えることを特徴とする現像装置。
  2. 前記分岐路は、現像槽の内側に設けられる内側分岐路であって、現像剤の搬送方向の上流側に位置する流入口と、現像剤の搬送方向の下流側に位置する流出口と、大略水平方向に延在する現像槽の底壁と、流入口側から流出口側に向けて底壁に対して下向きに傾斜した傾斜部材と、により形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記分岐路は、現像槽の外側に付設される外側経路であって、現像剤の搬送方向の上流側に位置する現像槽の底壁の一部が切り欠かれることにより形成された流入口と、現像剤の搬送方向の下流側に位置する現像槽の底壁の一部が切り欠かれることにより形成された流出口と、大略水平方向に延在する現像槽の底壁と、流入口側から流出口側に向けて底壁に対して上向きに傾斜しているとともに少なくとも流入口から流出口までの領域を密閉状態で覆い被さる傾斜底壁と、により形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の現像装置。
  4. 前記トナー濃度検出センサは、透磁率を検出する磁気センサであることを特徴とする、請求項1に記載の現像装置。
  5. 前記磁気センサは、分岐路の流出口側であってセンサの検出用磁束が分岐路の外に出ない位置に配置されていることを特徴とする、請求項4に記載の現像装置。
  6. トナー及びキャリアを含有する補給用現像剤を現像槽へ補給する現像剤補給タンクと、
    搬送路に沿って搬送される現像剤の量が所定量を上回ったときに、上回った現像剤を現像槽の外に排出する排出機構と、をさらに備えることを特徴とする、請求項1乃至5のいずれかに記載の現像装置。
  7. 周面に静電潜像を担持する回転可能な静電潜像担持体と、
    トナー及びキャリアを含む現像剤を現像槽内の搬送路で搬送しながら攪拌する攪拌部材と、
    前記攪拌部材に隣接配置されて、攪拌・搬送された現像剤を静電潜像担持体へ供給する現像剤担持体と、
    前記搬送路の下方に延在して、搬送路に対して流入口から分岐され流出口で合流する分岐路であって、流出口側の断面積が流入口側の断面積よりも小さく構成されている分岐路と、
    前記分岐路に対向配置されたトナー濃度検出センサと、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  8. 前記分岐路は、現像槽の内側に設けられる内側分岐路であって、現像剤の搬送方向の上流側に位置する流入口と、現像剤の搬送方向の下流側に位置する流出口と、大略水平方向に延在する現像槽の底壁と、流入口側から流出口側に向けて底壁に対して下向きに傾斜した傾斜部材と、により形成されていることを特徴とする、請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記分岐路は、現像槽の外側に付設される外側経路であって、現像剤の搬送方向の上流側に位置する現像槽の底壁の一部が切り欠かれることにより形成された流入口と、現像剤の搬送方向の下流側に位置する現像槽の底壁の一部が切り欠かれることにより形成された流出口と、大略水平方向に延在する現像槽の底壁と、流入口側から流出口側に向けて底壁に対して上向きに傾斜しているとともに少なくとも流入口から流出口までの領域を密閉状態で覆い被さる傾斜底壁と、により形成されていることを特徴とする、請求項7に記載の画像形成装置。
  10. 前記トナー濃度検出センサは、透磁率を検出する磁気センサであることを特徴とする、請求項7に記載の画像形成装置。
  11. 前記トナー濃度検出センサは、分岐路の流出口側であってセンサの検出用磁束が分岐路の外に出ない位置に配置されていることを特徴とする、請求項10に記載の画像形成装置。
  12. トナー及びキャリアを含有する補給用現像剤を現像槽へ補給する現像剤補給タンクと、
    搬送路に沿って搬送される現像剤の量が所定量を上回ったときに、上回った現像剤を現像槽の外に排出する排出機構と、をさらに備えることを特徴とする、請求項7乃至11のいずれかに記載の画像形成装置。
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