JP2009198895A - 潤滑剤塗布量制御装置、潤滑剤塗布量制御方法及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】像担持体にトナーを付着させてトナーを強制消費させるモードを備えた画像形成装置に用いられ、かかるモードをも見越して像担持体に付着している潤滑剤の量を制御する潤滑剤制御装置、潤滑剤制御方法及びこれらを用いるかかる画像形成装置の提供。
【解決手段】判定手段91によってトナー強制消費モードを実行する所定の条件を満たす可能性があると判定された場合に、トナー強制消費モードの実行前に、潤滑剤塗布手段15によって像担持体1に塗布する潤滑剤15cの量を増加させるように調整する潤滑剤塗布量制御手段91を用いる。または、トナー強制消費モードにおけるトナーの強制消費量を算出する強制消費量算出手段91が算出した強制消費量に基づいて、潤滑剤塗布手段15によって像担持体1に塗布する潤滑剤15cの量の調整を行う潤滑剤塗布量制御手段91を用いる。
【選択図】図3
【解決手段】判定手段91によってトナー強制消費モードを実行する所定の条件を満たす可能性があると判定された場合に、トナー強制消費モードの実行前に、潤滑剤塗布手段15によって像担持体1に塗布する潤滑剤15cの量を増加させるように調整する潤滑剤塗布量制御手段91を用いる。または、トナー強制消費モードにおけるトナーの強制消費量を算出する強制消費量算出手段91が算出した強制消費量に基づいて、潤滑剤塗布手段15によって像担持体1に塗布する潤滑剤15cの量の調整を行う潤滑剤塗布量制御手段91を用いる。
【選択図】図3
Description
本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置、特に、少なくともトナーを含む現像剤を用いて画像形成を行う画像形成装置であって像担持体にトナーを付着させてトナーを強制消費させるモードを備えた画像形成装置に用いられ、像担持体に付着している潤滑剤の量を制御する潤滑剤制御装置、潤滑剤制御方法及びこれらを用いるかかる画像形成装置に関する。
感光体等の像担持体を備え、少なくともトナーを含む現像剤を用いて画像形成を行う、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置において、たとえば〔特許文献1〕、〔特許文献2〕等に記載されているように、低画像面積率の画像形成が連続して行われることなどに起因する経時的なトナー劣化への対策として、トナーを強制的に消費させるモードを備えた画像形成装置が提案されている。
一方、かかる画像形成装置において、像担持体を保護したり、像担持体からのトナー像の転写効率を高めたりすることを目的として、像担持体に潤滑剤を塗布する機構を備えた画像形成装置が提案されている。
しかし、このような画像形成装置では、像担持体に付着している潤滑剤の量が不均一となると、像担持体のトナーの付着量が不均一となり、画像品質が低下するという不具合がある。すなわち、像担持体の、潤滑剤の付着量が多い部分ではトナーの付着量が少なくなり、逆に、潤滑剤の付着量が少ない部分ではトナーの付着量が多くなるため、画像品質が低下する。特に低濃度のトナー像を形成する際の画像品質の低下が生じやすい。
そこで、たとえば〔特許文献3〕ないし〔特許文献6〕等に記載されているように、像担持体上の潤滑剤の量を安定させるための技術が種々提案されている。
ところが、そのような技術を用いても、上述したモードのようにトナーを強制的に消費させると、像担持体に付着している潤滑剤がトナーと共に剥ぎ取られることによって、上述のような不具合が生じてしまう。
本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置、特に、少なくともトナーを含む現像剤を用いて画像形成を行う画像形成装置であって像担持体にトナーを付着させてトナーを強制消費させるモードを備えた画像形成装置に用いられ、かかるモードをも見越して像担持体に付着している潤滑剤の量を制御する潤滑剤制御装置、潤滑剤制御方法及びこれらを用いるかかる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、少なくともトナーを含む現像剤を用いて画像形成を行う画像形成装置であって、所定の条件を満たすときに、像担持体にトナーを付着させてトナーを強制消費させるトナー強制消費モードを備えた画像形成装置に用いられ、潤滑剤を像担持体に塗布する潤滑剤塗布手段を有し、像担持体に付着している潤滑剤の量を制御する潤滑剤付着量制御装置であって、前記所定の条件を満たす可能性があるか否かを判定する判定手段と、この判定手段によって前記所定の条件を満たす可能性があると判定された場合に、前記トナー強制消費モードの実行前に、前記潤滑剤塗布手段によって像担持体に塗布する潤滑剤の量を増加させるように調整する潤滑剤塗布量制御手段とを有する潤滑剤付着量制御装置にある。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の潤滑剤付着量制御装置において、前記トナー強制消費モードにおけるトナーの強制消費量を算出する強制消費量算出手段を有することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の潤滑剤付着量制御装置において、前記判定手段は、前記強制消費量算出手段が算出した前記強制消費量に基づいて、前記所定の条件を満たす可能性があるか否かを判定することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項2又は3記載の潤滑剤付着量制御装置において、前記潤滑剤塗布量制御手段は、前記強制消費量算出手段が算出した前記強制消費量に基づいて、前記潤滑剤塗布手段によって像担持体に塗布する潤滑剤の量の増加の度合いを調整することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、少なくともトナーを含む現像剤を用いて画像形成を行う画像形成装置であって、所定の条件を満たすときに、像担持体にトナーを付着させてトナーを強制消費させるトナー強制消費モードを備えた画像形成装置に用いられ、潤滑剤を像担持体に塗布する潤滑剤塗布手段を有し、像担持体に付着している潤滑剤の量を制御する潤滑剤付着量制御装置であって、前記トナー強制消費モードにおけるトナーの強制消費量を算出する強制消費量算出手段と、この強制消費量算出手段が算出した前記強制消費量に基づいて、前記潤滑剤塗布手段によって像担持体に塗布する潤滑剤の量の調整を行う潤滑剤塗布量制御手段とを有する潤滑剤付着量制御装置にある。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の潤滑剤付着量制御装置において、前記強制消費量算出手段が算出した前記強制消費量に基づいて、前記所定の条件を満たす可能性があるか否かを判定する判定手段を有し、前記潤滑剤塗布量制御手段は、前記判定手段によって前記所定の条件を満たす可能性があると判定された場合に、前記トナー強制消費モードの実行前に、前記潤滑剤塗布手段によって像担持体に塗布する潤滑剤の量を増加させることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1ないし6の何れか1つに記載の潤滑剤付着量制御装置において、前記潤滑剤塗布量制御手段は、前記強制消費量算出手段が算出した前記強制消費量に基づいて、前記潤滑剤塗布手段によって像担持体に塗布する潤滑剤の量を調整するタイミングを設定することを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項7記載の潤滑剤付着量制御装置において、前記潤滑剤塗布量制御手段は、前記強制消費量算出手段が算出した前記強制消費量が多い所定の量であるときは、前記タイミングを、前記所定の条件が満たされた後で前記トナー強制消費モードの実行前とした潤滑剤塗布モードを行うことを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項1ないし8の何れか1つに記載の潤滑剤付着量制御装置において、前記潤滑剤塗布量制御手段は、前記潤滑剤塗布手段の作動時間を調整することで前記潤滑剤塗布手段によって像担持体に塗布する潤滑剤の量を調整することを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項1ないし9の何れか1つに記載の潤滑剤付着量制御装置において、前記潤滑剤は、ステアリン酸金属塩からなることを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項1ないし10の何れか1つに記載の潤滑剤付着量制御装置を用い、像担持体に付着している潤滑剤の量を制御する潤滑剤付着量制御方法にある。
請求項12記載の発明は、請求項1ないし10の何れか1つに記載の潤滑剤付着量制御装置、又は、請求項11記載の潤滑剤付着量制御方法を用い、少なくともトナーを含む現像剤を用いて画像形成を行う画像形成装置であって、所定の条件を満たすときに、像担持体にトナーを付着させてトナーを強制消費させるトナー強制消費モードを備えた画像形成装置にある。
本発明は、少なくともトナーを含む現像剤を用いて画像形成を行う画像形成装置であって、所定の条件を満たすときに、像担持体にトナーを付着させてトナーを強制消費させるトナー強制消費モードを備えた画像形成装置に用いられ、潤滑剤を像担持体に塗布する潤滑剤塗布手段を有し、像担持体に付着している潤滑剤の量を制御する潤滑剤付着量制御装置であって、前記所定の条件を満たす可能性があるか否かを判定する判定手段と、この判定手段によって前記所定の条件を満たす可能性があると判定された場合に、前記トナー強制消費モードの実行前に、前記潤滑剤塗布手段によって像担持体に塗布する潤滑剤の量を増加させるように調整する潤滑剤塗布量制御手段とを有する潤滑剤付着量制御装置にあるので、トナー強制消費モードをも見越して像担持体に付着している潤滑剤の量を制御することができ、同モード実行後における像担持体上の潤滑剤付着量を適正化し、潤滑剤塗布の所期の目的を達成することができる潤滑剤付着量制御装置を提供することができる。
前記トナー強制消費モードにおけるトナーの強制消費量を算出する強制消費量算出手段を有することとすれば、トナー強制消費モードにおけるトナーの強制消費量をも見越して像担持体に付着している潤滑剤の量を制御することが可能となり、同モード実行後における像担持体上の潤滑剤付着量を適正化し、潤滑剤塗布の所期の目的を達成することができる潤滑剤付着量制御装置を提供することができる。
前記判定手段は、前記強制消費量算出手段が算出した前記強制消費量に基づいて、前記所定の条件を満たす可能性があるか否かを判定することとすれば、トナー強制消費モードにおけるトナーの強制消費量に基づいて同モード実行の可能性を予見することができるとともに、同強制消費量をも見越して像担持体に付着している潤滑剤の量を制御することが可能となり、同モード実行後における像担持体上の潤滑剤付着量を適正化し、潤滑剤塗布の所期の目的を達成することができる潤滑剤付着量制御装置を提供することができる。
前記潤滑剤塗布量制御手段は、前記強制消費量算出手段が算出した前記強制消費量に基づいて、前記潤滑剤塗布手段によって像担持体に塗布する潤滑剤の量の増加の度合いを調整することとすれば、トナー強制消費モードにおけるトナーの強制消費量をも見越して像担持体に付着している潤滑剤の量を調整する制御を行うことができ、同モード実行後における像担持体上の潤滑剤付着量をより良好に適正化し、潤滑剤塗布の所期の目的を達成することができる潤滑剤付着量制御装置を提供することができる。
本発明は、少なくともトナーを含む現像剤を用いて画像形成を行う画像形成装置であって、所定の条件を満たすときに、像担持体にトナーを付着させてトナーを強制消費させるトナー強制消費モードを備えた画像形成装置に用いられ、潤滑剤を像担持体に塗布する潤滑剤塗布手段を有し、像担持体に付着している潤滑剤の量を制御する潤滑剤付着量制御装置であって、前記トナー強制消費モードにおけるトナーの強制消費量を算出する強制消費量算出手段と、この強制消費量算出手段が算出した前記強制消費量に基づいて、前記潤滑剤塗布手段によって像担持体に塗布する潤滑剤の量の調整を行う潤滑剤塗布量制御手段とを有する潤滑剤付着量制御装置にあるので、トナー強制消費モードにおけるトナーの強制消費量をも見越して像担持体に付着している潤滑剤の量を制御することができ、同モード実行後における像担持体上の潤滑剤付着量を適正化し、潤滑剤塗布の所期の目的を達成することができる潤滑剤付着量制御装置を提供することができる。
前記強制消費量算出手段が算出した前記強制消費量に基づいて、前記所定の条件を満たす可能性があるか否かを判定する判定手段を有し、前記潤滑剤塗布量制御手段は、前記判定手段によって前記所定の条件を満たす可能性があると判定された場合に、前記トナー強制消費モードの実行前に、前記潤滑剤塗布手段によって像担持体に塗布する潤滑剤の量を増加させることとすれば、トナー強制消費モードにおけるトナーの強制消費量に基づいて同モード実行の可能性を予見することができるとともに、同強制消費量をも見越して像担持体に付着している潤滑剤の量を調整する制御を行うことができ、同モード実行後における像担持体上の潤滑剤付着量をより良好に適正化し、潤滑剤塗布の所期の目的を達成することができる潤滑剤付着量制御装置を提供することができる。
前記潤滑剤塗布量制御手段は、前記強制消費量算出手段が算出した前記強制消費量に基づいて、前記潤滑剤塗布手段によって像担持体に塗布する潤滑剤の量を調整するタイミングを設定することとすれば、トナー強制消費モードをも見越して適切なタイミングで予め潤滑剤の塗布量を調整することで像担持体に付着している潤滑剤の量を制御することができ、同モード実行後における像担持体上の潤滑剤付着量を適正化し、潤滑剤塗布の所期の目的を達成することができる潤滑剤付着量制御装置を提供することができる。
前記潤滑剤塗布量制御手段は、前記強制消費量算出手段が算出した前記強制消費量が多い所定の量であるときは、前記タイミングを、前記所定の条件が満たされた後で前記トナー強制消費モードの実行前とした潤滑剤塗布モードを行うこととすれば、強制消費量が多くそれに見合った量の潤滑剤の塗布に時間がかかる場合にも十分な時間を確保することができ、トナー強制消費モードをも見越して適切なタイミングで予め潤滑剤の塗布量を調整することで像担持体に付着している潤滑剤の量を制御することができ、同モード実行後における像担持体上の潤滑剤付着量を適正化し、潤滑剤塗布の所期の目的を達成することができる潤滑剤付着量制御装置を提供することができる。
前記潤滑剤塗布量制御手段は、前記潤滑剤塗布手段の作動時間を調整することで前記潤滑剤塗布手段によって像担持体に塗布する潤滑剤の量を調整することとすれば、トナー強制消費モードをも見越して像担持体に付着している潤滑剤の量を簡易な方法で制御することができ、構成の複雑化、高価格化を伴わずに同モード実行後における像担持体上の潤滑剤付着量を適正化し、潤滑剤塗布の所期の目的を達成することができる潤滑剤付着量制御装置を提供することができる。
前記潤滑剤は、ステアリン酸金属塩からなることとすれば、トナー強制消費モードをも見越して像担持体に付着している潤滑剤の量を制御することができ、同モード実行後における像担持体上の潤滑剤付着量を適正化し、また潤滑剤塗布の所期の目的を達成するのに最適な材質の潤滑剤を用いることで、潤滑剤塗布の所期の目的を良好に達成することができる潤滑剤付着量制御装置を提供することができる。
本発明は、かかる潤滑剤付着量制御装置を用い、像担持体に付着している潤滑剤の量を制御する潤滑剤付着量制御方法にあるので、トナー強制消費モードをも見越して像担持体に付着している潤滑剤の量を制御することができ、同モード実行後における像担持体上の潤滑剤付着量を適正化し、潤滑剤塗布の所期の目的を達成することができる潤滑剤付着量制御方法を提供することができる。
本発明は、かかる潤滑剤付着量制御装置、又は、かかる潤滑剤付着量制御方法を用い、少なくともトナーを含む現像剤を用いて画像形成を行う画像形成装置であって、所定の条件を満たすときに、像担持体にトナーを付着させてトナーを強制消費させるトナー強制消費モードを備えた画像形成装置にあるので、トナー強制消費モードをも見越して像担持体に付着している潤滑剤の量を制御することができ、同モード実行後における像担持体上の潤滑剤付着量を適正化し、潤滑剤塗布の所期の目的を達成することができるから、良好な画像形成を行うことが可能な画像形成装置を提供することができる。
図1に本発明を適用した画像形成装置の概略を示す。画像形成装置100は、レーザプリンタとファクシミリとのカラー複合機であってカラー画像形成装置として構成されているが、モノクロ機などの他のタイプの複写機、ファクシミリ、プリンタ、これらの複合機等、他の画像形成装置であっても良い。画像形成装置100は、外部から受信した画像情報に対応する画像信号に基づき画像形成処理を行なう。画像形成装置100は、一般にコピー等に用いられる普通紙の他、OHPシートや、カード、ハガキ等の厚紙や、封筒等の何れをもシート状の記録媒体として画像形成を行なうことが可能である。
画像形成装置100において、レーザ書き込みにより形成される静電潜像及び現像されたトナー像を担持する像担持体として備えられている感光体は、可撓性のベルト状像担持体としての感光体ベルト1として構成されている。感光体ベルト1は、回動ローラ2、31、32間に架設され、回動ローラ2の回転駆動により、図中の時計方向である矢印A方向に、線速150mm/秒で回動され、その表面が画像形成面となるように構成されている。感光体ベルト1は、円形をなす状態で径が40mmであり、よってその周長は略125.6mmとなっている。
画像形成装置100は、かかる感光体ベルト1、回動ローラ2、31、32の他、感光体ベルト1に静電潜像、トナー像を形成するための手段として、感光体ベルト1の表面を均一に帯電するための帯電チャージャ4と、レーザ書き込みユニット5と、現像手段としてのカラー現像装置6a,6b,6c,6dとを備えている。カラー現像装置6a,6b,6c,6dは、カラー構成色であるマゼンタ、シアン、イエロー、黒の、図2に示す現像ユニット30を構成している。現像ユニット30では、一成分系の現像剤であるトナーにより現像を行う。
画像形成装置100はまた、感光体ベルト1の画像を中間転写体を介して記録媒体としての転写紙Sに形成する方式によって画像形成を行うため、中間転写体として中間転写ベルト10を有している。中間転写ベルト10は、回動ローラ11、12等の間に架設され、回動ローラ11の回転駆動により、図中の反時計方向である矢印B方向に回動される。
感光体ベルト1と中間転写ベルト10とは、感光体ベルト1の回動ローラ32を設けた部分で接触している。この接触部の中間転写ベルト10側には、導電性を有するバイアスローラ13が中間転写ベルト10裏面に接触している。
画像形成装置100は他に、転写紙Sの処理に係わる構成要素として、給紙台である給紙カセット17、給紙ローラ18、搬送ローラ対19a,19b、レジストローラ対20a,20b、画像形成に用いる転写紙Sの大きさ及び向きを検出する図示しないサイズ検知手段、よりなる給紙部としての給紙ユニット28と、中間転写ベルト10からの画像を転写する2次転写ローラ26と、定着装置としての定着ユニット27と、排紙ローラ対81a,81bと、排紙スタック部82とを有している。
画像形成装置100の画像形成動作について説明する。感光体ベルト1は、回転駆動されながら、帯電チャージャ4により一様に帯電された後、レーザ書き込みユニット5から射出される書き込みビーム光Lによる走査露光を受け、表面に静電潜像が形成される。
感光体ベルト1を走査露光し、静電潜像を形成する一工程に用いる画像情報は、所望のフルカラー画像をマゼンタ、シアン、イエロー、及び黒の色情報に分解した単色の画像情報であり、この情報により、図2に示す半導体レーザ44の発光が制御される。レーザ書き込みユニット5において、半導体レーザ44の発光によって発生するレーザビームは、ポリゴンミラー43等によって構成される光学装置により走査、及び光路調整し、図1に示したように書き込みビーム光Lとして出力される。
単色の画像情報に基づいて形成された各色に対応した静電潜像は、カラー現像装置6a,6b,6c,6dにより対応するマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、及び黒(K)トナーで各々淡色現像され、感光体ベルト1上に各々の色画像が順次形成される。
図1中の矢印A方向に回転する感光体ベルト1上に形成されたM、C、Y、Kの各単色画像は、感光体ベルト1と同期して、同図中の矢印B方向に回転する中間転写ベルト10上に、バイアスローラ13に印加された所定の転写バイアスの作用により、順次重ね転写される。
中間転写ベルト10上に重ね合わされたM、C、Y、Kの画像は、給紙カセット17から給紙ローラ18、搬送ローラ対19a、19b、レジストローラ対20a、20bを経て、中間転写ベルト10と2次転写ローラ26との対向部である転写部へ搬送された転写紙S上に2次転写ローラ26により一括転写される。なお2次転写ローラ26はこの転写を行うときにのみ中間転写ベルト10に当接する。
転写終了後、転写紙Sは、定着ユニット27によりトナーによって構成された画像を定着され、これにより転写紙S上にフルカラー画像が完成し、フルカラー画像を定着された転写紙Sは、排紙ローラ対81a、81bを経て、排紙スタック部82にプリント画像として排出される。
画像形成の最終工程として感光体ベルト1上のトナーがクリーニングされる。そのために、感光体ベルト1に常時当接するクリーニングブレード15aを備えた、図3を参照して後に詳しく述べる感光体クリーニングユニット15が設けられている。
同様に、中間転写ベルト10にもクリーニング装置16が設けられている。クリーニング装置16は、画像形成動作中には中間転写ベルト10表面から離間した位置に保持され、形成像が転写紙S上に転写された後に、中間転写ベルト10表面に当接されるクリーニングブラシ16aを備えている。
感光体ベルト1、帯電チャージャ4、中間転写ベルト10、感光体クリーニングユニットド15、クリーニング装置16は、一体化され、プロセスカートリッジとして、本体に対して着脱可能に構成されている。
画像形成装置100の制御系について説明する。図2は、画像形成装置100の制御系の一例を示した概略ブロック図である。同図に示すように、画像形成装置100は、これまで説明したもの以外に、操作表示部21、メイン操作部22、画像メモリ部23、中間転写ユニット25、感光体ユニット29などを備えている。
操作表示部21は画像形成装置100の図示しない筐体に固定されたタッチパネル等からなり、ユーザに対して画像を表示する表示部と、ユーザから画像形成枚数等に関するキー入力を受ける操作部とを有している。そしてメイン制御部24から制御信号に基づいて画像を表示したり、操作部で受け付けた入力情報をメイン制御部24に出力したりする。
メイン制御部24は、図示しないROM、RAM、CPUなどで構成されており、画像形成装置100全体の制御を行う制御手段として機能するものである。中間転写ユニット25は、中間転写ベルト10、回動ローラ11、12、バイアスローラ13等によって構成されている。感光体ユニット29は、感光体ドラム1、各種駆動部45及びチャージ電源回路46を含む。現像ユニット30は、現像バイアス電源回路31、K,C,M,Yの各現像ローラ32〜35、K,C,M,Yの各電磁クラッチ36〜39、現像モータ駆動回路40及び現像モータ駆動回路40によって駆動され現像ローラ32〜35を駆動する現像モータとしての図3に示すモータ89で構成されている。
中間転写ユニット25、2次転写ローラ26、定着ユニット27、給紙ユニット28、操作表示部21は電気的に接続されている。更には画像メモリ部23、レーザ書き込みユニット5、感光体ユニット29、現像ユニット30なども電気的に接続されている。
図示しないパソコンやスキャナなどから送られてくるカラー画像情報は、メイン制御部24を介して画像メモリ部23に一時的に格納された後、各色毎に色分解画像データとしてレーザ書き込みユニット5の書込み制御回路41に送られる。書込み制御回路41は送られてきた色分解画像データに基づいてポリゴンモータ42を駆動してポリゴンミラー43を回転させながら、半導体レーザ44を駆動する。この駆動によって半導体レーザ44から発せられたレーザ光LDは、ポリゴンミラー43で反射されて主走査方向に変更せしめられながら、図示しない反射ミラーを経由して感光体ユニット29の感光体ベルト1を光走査する。
メイン制御部24は、各色の色分解画像データに基づいてそれぞれ書込み画素数を計算する。ここに、メイン制御部24は、感光体ベルト1にトナーを付着させるべき画素数を算出する印字画素カウント手段としての画像形成画素数算出手段(図3参照)として機能する。メイン制御部24は各色の現像装置6a,6b,6c,6dについて、それぞれの書込み画素数の計算値に基づいて、後述する所定の制御を行うようになっている。メイン制御部24はその他、サイズ検知手段から、画像形成に用いられ転写紙Sの大きさ及び向きに関するデータを入力され、これを認識する。
図3は、感光体クリーニングユニット15をその周辺構成とともに示す拡大構成図である。感光体クリーニングユニット15は、感光体ベルト1に当接してその表面から転写残トナーを掻き取るクリーニングブレード15a、固形潤滑剤15c、これから潤滑剤を掻き取って感光体ベルト1に塗布する潤滑剤塗布部材としての塗布ブラシ15b、モータ88、モータ89の駆動力によって塗布ブラシ15bを回転駆動するか否かを切り替えるブラシクラッチ88、ブラシクラッチ88の切り換えを行い潤滑剤塗布駆動制御手段として機能する潤滑剤付着量制御部91、固形潤滑剤15cを塗布ブラシ15bに向けて付勢する図示しない付勢手段等によって構成されている。よって感光体クリーニングユニット15は、感光体ベルト1上の転写残トナーをクリーニングするクリーニング装置としての機能と、感光体ベルト1表面に潤滑剤を供給し塗布する潤滑剤塗布手段としての潤滑剤供給装置の機能とを兼ね備えている。
塗布ブラシ15bは、感光体ベルト1の幅方向(図中奥行き方向)に延在する軸部材と、この軸部材の外周面に立設せしめられた複数の起毛とを有しており、例えば、複数の起毛が植設された図示しない基布が軸部材に巻き付け固定されることによって形成される。その長さは、少なくとも感光体ベルト1の幅方向全域に起毛を接触させ得るように調整されている。塗布ブラシ15bは常時感光体ベルト1に接触している。上記軸部材は、感光体クリーニングユニット15のケースの両側壁に設けられた図示しない2つの軸受けによって回動自在に支持されており、ブラシクラッチ88を介してモータ89の回転駆動力が伝達されるようになっている。
潤滑剤塗布駆動制御手段として機能する潤滑剤付着量制御部91によりブラシクラッチ88がONされると、モータ89からの回転駆動力の伝達によって図中時計回りの矢印方向に回転する。この回転により、固形潤滑剤15cが塗布ブラシ15bの起毛に掻き取られて付着した後、感光体ベルト1表面に塗布される。塗布ブラシ15bが感光体ベルト1との接触部でその表面をベルト移動方向とは反対に移動させる方向に回転するため、起毛に付着した潤滑剤15cが効率よく感光体ベルト1表面に塗布される。塗布ブラシ15bが回転駆動されると、感光体クリーニングユニット15が潤滑剤供給装置として駆動していることになる。
画像形成装置100では、感光体ベルト1表面に潤滑剤が塗布されるので、感光体ベルト1表面のトナーに対する摩擦係数が低下し、これによって感光体ベルト1表面に形成されたトナー像を中間転写ベルト10に転写するときの転写不良の発生が抑えられており、転写されたトナー像の画質が向上している。特に、文字画像中の一部が虫喰い状に欠ける文字部中抜け現象の発生が抑制され、その画質が向上している。また、感光体ベルト1表面におけるトナーフィルミングの防止ないし抑制や、感光体ベルト1表面層の削れが抑制されており、感光体ベルト1が長寿命化されている。
ただし、感光体ベルト1表面に潤滑剤を塗布すると、その表面のトナーに対する摩擦係数が低下するので、かりに、感光体ベルト1表面への潤滑剤の付着量が不均一になるとすると、その付着量むらによって、感光体ベルト1表面に形成されるトナー像のトナー付着量が不均一となり、トナー像に濃度むらが発生し、形成される画質が劣化することがある。すなわち、感光体ベルト1表面の潤滑剤の付着量が多い部分ではトナーの付着量が少なくなり、逆に潤滑剤の付着量の少ない部分ではトナーが多量に付着し、これによってトナー像に濃度むらが発生する。特に低濃度のトナー像に濃度むらが発生しやすい。
また、画像形成装置100のように、一成分接触現像方式を採用している場合、像担持体の静止摩擦係数が低くなりすぎると、像担持体上に形成した画像に画像抜けといわれるドット、文字、ライン等の一部が抜ける現象が生じるようになる。一成分接触現像では、現像ローラ上にトナー薄層を形成し、像担持体に接触させ、電界や像担持体表面への付着力により現像ローラ上トナーを像担持体表面に移動させているため、像担持体表面の静止摩擦係数をあまり低くしすぎると、像担持体上に形成されたトナー像が現像ローラによりかき落とされやすくなってしまうためである。
そこで、画像形成装置100では、潤滑剤供給装置として機能する感光体クリーニングユニット15において、潤滑剤塗布駆動制御手段として機能する潤滑剤付着量制御部91によりブラシクラッチ88を間欠的につないで、塗布ブラシ15bを間欠駆動し、潤滑剤を感光体ベルト1に塗布するようになっており、かかる間欠駆動の条件として、感光体ベルト1の同じ場所にのみ潤滑剤を塗布しないように、すなわち、塗布ブラシ15bの1回あたりの駆動によって潤滑剤が感光体ベルト1に塗布される感光体ベルト1上の長さの整数倍が、感光体ベルト1の周長とならないようになっている。
本形態では、間欠駆動が0.3秒周期で行われるように、潤滑剤塗布駆動制御手段として機能する潤滑剤付着量制御部91によりブラシクラッチ88を単位時間当たり50%の割合でつないで、塗布ブラシ15bを回転駆動し、潤滑剤を適量かつ均一に感光体ベルト1に塗布するようになっている。
これを図示すると図4に示すようになる。同図において、網掛けの領域は、感光体ベルト1上の潤滑剤付着量が、潤滑剤塗布の所期の目的を達成する最適範囲にある領域を示している。同図から明らかなように、塗布ブラシ15bの回転駆動を感光体ベルト1の回転時間において50%の割合で行うと、感光体ベルト1上の潤滑剤付着量が、最適範囲の中心付近で安定する。一方、塗布ブラシ15bの回転駆動を感光体ベルト1の回転時間において100%の割合で行うと、感光体ベルト1上の潤滑剤付着量は、徐々に増加していく。なお、同図は、画像面積率が3%の場合を示している。3%という値は、後述するように、トナーの経時劣化を計る基準値となる値として用いられるものである。
感光体ベルト1に塗布された潤滑剤は、これと接触するトナーが中間転写ベルト10に転写されるとき、あるいはクリーニング装置として機能する感光体クリーニングユニット15によってトナーがクリーニングされるときに、トナーと共に感光体ベルト1から剥ぎ取られる。
従ってたとえば、出力される画像が通常の文字やライン程度であれば、画像出力後の感光体ベルト1上の潤滑剤付着量が、潤滑剤塗布の所期の目的を果たすことができない程度に不足したりムラとなったりすることはないが、出力される画像が白ベタ部(白紙部)である場合と黒ベタ部(トナー付着部)である場合とでは画像出力後の感光体ベルト1上の潤滑剤付着量が異なる。
そのため、感光体ベルト1上の潤滑剤量を適正化することを目的として、潤滑剤がかかる態様で感光体ベルト1に継続的に供給される。なお、塗布ブラシ15bの回転駆動を感光体ベルト1の回転時間において100%の割合で行うときの感光体ベルト1上の潤滑剤付着量の増加の割合は、図4に示した画像面積率が3%の場合よりも、ユーザ指定により白ベタ部の画像出力を行った場合や、画像出力を行うことなく潤滑剤を塗布する後述の潤滑剤塗布モードの方が大きいこととなる。
本実施例においては固形潤滑剤15cとしてステアリン酸亜鉛を使用し最適化している。
また他の固形潤滑剤としては、例えば乾燥した固体疎水性潤滑剤からなる。その代表例としては、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸鉛、ステアリン酸鉄、ステアリン酸ニッケル、ステアリン酸コバルト、ステアリン酸銅、ステアリン酸ストロンチウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸カドミウム、ステアリン酸マグネシウム、オレイン酸亜鉛、オレイン酸マンガン、オレイン酸鉄、オレイン酸コバルト、オレイン酸鉛、オレイン酸マグネシウム、オレイン酸銅、パルチミン酸、亜鉛パルチミン酸コバルト、パルチミン酸銅、パルチミン酸マグネシウム、パルチミン酸アルミニウム、パルチミン酸カルシウム、カプリル酸鉛、カプロン酸鉛、リノレン酸亜鉛、リノレン酸コバルト、リノレン酸カルシウム、及びリコリノレン酸カドミウムの如き比較的高次の脂肪酸などが挙げられる。また、カルナウバワックスのような天然ワックスであってもよい。固形潤滑剤15cとしては上述のようなステアリン酸金属塩を用いることが所期の目的を達するのに最も適している。
また他の固形潤滑剤としては、例えば乾燥した固体疎水性潤滑剤からなる。その代表例としては、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸鉛、ステアリン酸鉄、ステアリン酸ニッケル、ステアリン酸コバルト、ステアリン酸銅、ステアリン酸ストロンチウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸カドミウム、ステアリン酸マグネシウム、オレイン酸亜鉛、オレイン酸マンガン、オレイン酸鉄、オレイン酸コバルト、オレイン酸鉛、オレイン酸マグネシウム、オレイン酸銅、パルチミン酸、亜鉛パルチミン酸コバルト、パルチミン酸銅、パルチミン酸マグネシウム、パルチミン酸アルミニウム、パルチミン酸カルシウム、カプリル酸鉛、カプロン酸鉛、リノレン酸亜鉛、リノレン酸コバルト、リノレン酸カルシウム、及びリコリノレン酸カドミウムの如き比較的高次の脂肪酸などが挙げられる。また、カルナウバワックスのような天然ワックスであってもよい。固形潤滑剤15cとしては上述のようなステアリン酸金属塩を用いることが所期の目的を達するのに最も適している。
画像形成装置100は、低画像面積率の画像形成が行われることに起因するトナー劣化への対策として、後述する所定の条件を満たすときに、ユーザの指示による画像形成とは別に、感光体ベルト1にトナーを付着させてトナーを強制的に消費させるトナー強制消費モードを備えている。なお、同モードでは、バイアスローラ13の変位動作により、中間転写ベルト10が感光体ベルト1から離間し、感光体ベルト1上のトナーが中間転写ベルト10に転写されることはない。
同モードでは、クリーニング装置として機能する感光体クリーニングユニット15によって、感光体ベルト1に担持されたトナーが除去されるようになっている。このとき、現像されたトナーは全てクリーニングブレード15aによって回収される為、クリーニングブレード15aが感光体ベルト1に対向しているクリーニング部にはしばらく大量のトナーが存在し、ユーザ指定の画像形成時である通紙時より多くの潤滑剤が感光体ベルト1から剥ぎ取られる。すなわち、クリーニング部や塗布ブラシ15bが感光体ベルト1に対向しているニップ部には、しばらく多くのトナーが存在するため潤滑剤が感光体ベルト1から剥ぎ取られる。
従って、かりに、感光体ベルト1に対する潤滑剤の塗布条件を、同モードを行った場合と同モードを行っていない場合とで同じにすると、同モードの実行後において、感光体ベルト1上に塗布された潤滑剤の付着量が極端に低下していたり、付着量ムラになったりして、潤滑剤塗布の所期の目的が達成されず、画像品質低下等の問題が発生し得る。
なお、感光体クリーニングユニット15のように、潤滑剤供給装置がクリーニング装置と一体化されている構成では、同モードにおいて感光体クリーニングユニット15がクリーニング装置として機能しているときには潤滑剤供給装置の機能が低下し、潤滑剤の塗布量が減少しているため、特に、同モードの実行直後の感光体ベルト1上の潤滑剤付着量が上昇しにくく、感光体ベルト1上の潤滑剤付着量が最適領域に安定するまで時間がかかる。
そこで、画像形成装置100では、同モードを行った後でも、潤滑剤供給装置として機能する感光体クリーニングユニット15によって感光体ベルト1上に塗布されて付着している潤滑剤の量が適量となるように、潤滑剤供給装置として機能する感光体クリーニングユニット15と、潤滑剤付着量制御部91とが、感光体ベルト1に付着している潤滑剤の量を制御する潤滑剤付着量制御装置90を構成している。潤滑剤付着量制御部91は、メイン制御部24の機能の一部として実現されているものである。潤滑剤付着量制御部91は、特に説明しない場合でも、メイン制御部24の機能を適宜取り入れて動作するものとする。
ここで、図5に、トナー強制消費モード終了後の感光体ベルト1上の潤滑剤付着量と、トナーの強制消費量との相関を概念的に示す。同図において、実線、破線はそれぞれ、同モード開始時における感光体ベルト1上の潤滑剤付着量がa、bの場合を示している。同図において、網掛けの領域は、感光体ベルト1上の潤滑剤付着量が、潤滑剤塗布の所期の目的を達成する最適範囲にある領域を示している。
同図から明らかなように、同モードの実行によるトナーの強制消費量が多いと、感光体ベルト1上の潤滑剤付着量の低下が大きくなる。同モードの実行によるトナーの強制消費量が多いと、感光体ベルト1から掻き取られる潤滑剤量が多くなるためである。そして、たとえば、同モード開始時における感光体ベルト1上の潤滑剤付着量がbの場合には、同モードの実行によるトナーの強制消費量が多いときには、トナー強制消費モード終了後の感光体ベルト1上の潤滑剤付着量が、最適範囲を下回る可能性がある。
よって、同モードの実行によるトナーの強制消費量が多い場合には、同モード開始時における感光体ベルト1上の潤滑剤付着量を多くする必要がある。その一方で、同モードの実行によるトナーの強制消費量が少ない場合には、同モード開始時における感光体ベルト1上の潤滑剤付着量は少なくてもよい。
そのため、潤滑剤付着量制御装置90においては、潤滑剤塗布量制御部91が、トナー強制消費モードを実行する可能性があるか否か言い換えるとトナー強制消費モードを実行する所定の条件を満たす可能性があるか否かを判定する判定手段として機能するとともに、この判定手段によって所定の条件を満たす可能性があると判定された場合に、同モードの実行前に、感光体ベルト1に塗布する潤滑剤の量を増加させるように塗布ブラシ15bの駆動を調整する潤滑剤塗布量制御手段として機能するようになっている。これにより、同モード開始前に感光体ベルト1上の潤滑剤付着量が増加した状態となり、同モード中及び同モード後に上述の最適範囲を下回ることがなく、潤滑剤塗布の所期の目的が達成され、画像品質低下等の問題が防止ないし抑制される。
上述したように、トナー強制消費モードは、低画像面積率の画像形成が行われることに起因するトナー劣化への対策として行うものであるため、所定の条件は、画像形成画素数算出手段として機能するメイン制御部24によって現像装置6a,6b,6c,6dについてそれぞれ計算された、感光体ベルト1にトナーを付着させるべき画素数に基づいて、後に詳しく述べるように定められているとともに、同モードにおいて強制消費させるトナーの量も同画素数に基づいて後に詳しく述べるように定められる。この量は、潤滑剤塗布量制御部91によって算出するようになっている。ここに、潤滑剤塗布量制御部91は、トナー強制消費モードにおけるトナーの強制消費量を算出する強制消費量算出手段として機能する。
また、潤滑剤塗布量制御部91は、判定手段として機能するにあたり、強制消費量算出手段として機能する潤滑剤塗布量制御部91によって算出されたトナーの強制消費量に基づいて、トナー強制消費モードを実行する所定の条件を満たす可能性があるか否かを判定する。
さらに、潤滑剤塗布量制御部91は、潤滑剤塗布量制御手段として機能するにあたり、強制消費量算出手段として機能する潤滑剤塗布量制御部91によって算出されたトナーの強制消費量に基づいて、感光体ベルト1に塗布する潤滑剤の量の増加の度合いを調整する。具体的には、図5に示した相関から、トナーの強制消費量が多いほど、感光体ベルト1に塗布する潤滑剤の量の増加の度合いを大きくする。感光体ベルト1に塗布する潤滑剤の量の増加の度合いを大きくすることは、図4に示した相関から、塗布ブラシ15bの回転駆動を感光体ベルト1の回転時間において100%の割合で行う時間を増加させることによって行う。
このように、潤滑剤付着量制御装置90においては、トナー強制消費モード終了後の感光体ベルト1上の潤滑剤付着量を狙いの値に近づけるにあたって、塗布ブラシ15bの回転駆動の時間の割合を増加させることで、感光体ベルト1に塗布する潤滑剤の量の増加の度合いを調整するが、塗布ブラシ15bの回転速度が可変であれば、塗布ブラシ15bの回転速度の上昇の度合い増加させることで、感光体ベルト1に塗布する潤滑剤の量の増加の度合いを調整してもよい。なおこれは潤滑剤塗布駆動制御手段としての機能により潤滑剤塗布量制御部91によって行う。
トナー強制消費モードを実行するか否かを判断するための所定の条件について説明する。
概略的には、画像面積率すなわち画像形成の画素数の割合が所定の割合を下回る場合のその差分に相当する量の画素数を累積し、所定回の画像形成ジョブ終了後に、累積画素数が所定の画素数を上回っているときに、トナー強制消費モードを実行する。
概略的には、画像面積率すなわち画像形成の画素数の割合が所定の割合を下回る場合のその差分に相当する量の画素数を累積し、所定回の画像形成ジョブ終了後に、累積画素数が所定の画素数を上回っているときに、トナー強制消費モードを実行する。
具体的には、基準となる画像の大きさをA4サイズ用紙への画像形成とし、また基準となる画像の向きを横向きとして、画像面積率、画素数、画像形成回数等を算出する。たとえば、解像度が600dpiの場合、その画素数は、A4横の1枚通紙による画像形成の場合には、有効画像面積が295×210=61950mm2であることから、61950/25.42×6002=34568167となる。
画像形成回数については、A4横(LEF:long edge feed)に換算した通紙枚数の累積を累積画像形成単位枚数Yとすると、A4横の長さは210mmであり、これを単位長さとするため、用紙長をLmmとしたとき、Y=Y+X(X:画像形成単位枚数=L/210)となる。なお、A4横サイズでは、画像形成単位枚数X=1であり、A3縦(SEF:short edge feed)サイズでは、画像形成単位枚数X=2である。Yの算出は、サイズ検知手段によって検知されメイン制御部24を構成する潤滑剤塗布量制御部91によって認識されたサイズを用いて行われる。ここに、潤滑剤塗布量制御部91は、累積画像形成単位枚数算出手段、画像形成単位枚数算出手段として機能する。
画素数については、メイン制御部24を構成する潤滑剤塗布量制御部91が画像形成画素数算出手段として機能し、これによって検知された画像形成画素数Aを1枚の画像形成ごとに累積し、累積画素カウント数としての累積画像形成画素数BをB=B+Aによって算出する。ここに、潤滑剤塗布量制御部91は、累積画像形成画素数算出手段として機能する。
トナーの経時劣化が生じる画像面積率の基準値Zとして、本形態では3%という値を用い、この値Zを下回る画像形成を行うと、トナーの経時劣化が起こるものとして扱うこととしている。よって、A4の画素数として上述の34568167画素を用いると、この3%である1037045画素が基準の画素数となる。
そして、トナーの強制消費量を画素数で規定し、この強制消費量Cを、強制消費量算出手段として機能する潤滑剤塗布量制御部91が、C=34568167×Z×Y−Bとして算出する。
トナー強制消費モードは、ユーザ指定の画像形成において1枚の転写紙Sに対する画像形成を行うごとに行い得ることとしてもよいが、ユーザの待ち時間等の生産性を考慮して、本形態では、Y≧10であるときのジョブ終了時にC>0となっていることを、同モード実行の条件としている。同タイミングでC≦のときは同モードを実行しない。よって、上述の所定の条件は、Y≧10かつC>0で表わせる。なお、所定の条件としては、C>0のみであってもよい。また画像形成単位枚数X、基準値Z等は適宜決められる値である。
既に述べたように、潤滑剤付着量制御装置90においては、図5に示した相関から、トナーの強制消費量が多いときには感光体ベルト1に塗布する潤滑剤の量の増加の度合いも大きくする。トナーの強制消費量と感光体ベルト1に塗布する潤滑剤の量の増加の度合いとは比例関係としてもよいが、本形態では、表1に示すように、かかる強制消費量Cを上述の34568167画素で除した値Dに複数のしきい値を持たせ、このしきい値によって区切られた領域Eに応じて、段階的に、感光体ベルト1に塗布する潤滑剤の量の増加の度合いを調整するようになっている。
値Dは潤滑剤塗布量制御部91によって算出され、ここに、潤滑剤塗布量制御部91は、強制消費率算出手段として機能する。また、判定手段として機能する潤滑剤塗布量制御部91は、Y≧10かつC>0を満たす可能性があるか否かを、値Dに関するしきい値である0.2に基づいて判定する。
潤滑剤塗布量制御部91は、一枚の画像形成ごとに、領域Eが1から4の何れであるかを判断し、領域Eが継続して1であるときには、判定手段としての機能によってY≧10かつC>0を満たす可能性がないと判定し、塗布ブラシ15bの回転駆動を感光体ベルト1の回転時間において50%の割合で行い、通常の潤滑剤塗布動作を行う。
一方、潤滑剤塗布量制御部91は、一枚の画像形成ごとに、領域Eが1から4の何れであるかを判断したとき、領域Eが1から2へ、あるいは2から3へ変化したときには、このタイミングでN秒間、塗布ブラシ15bの回転駆動を感光体ベルト1の回転時間において100%の割合で行う。このN秒は、感光体ベルト1の周長、線速等の種々の条件に応じて設定されるが、本形態では、感光体ベルト1の周長の2倍の長さ分、かかる連続塗布を行うことが最適であるとし、感光体ベルト1の周長125.6mm、線速150mm/秒を用い、N=1.68秒とした。
また、領域Eが4に達したときには、塗布すべき潤滑剤の量が多くなり、塗布ブラシ15bの回転駆動を感光体ベルト1の回転時間において100%の割合で行う時間を3N秒間とすることが最適であることが判明したが、この連続塗布をユーザ指定の画像形成動作と並行して行っていたのでは、潤滑剤塗布動作がユーザ指定の画像形成動作中に完了しないことが考えられる。
よって、上述のN秒間の連続塗布は、連続塗布をユーザ指定の画像形成動作と並行して行うが、この3N秒間の連続塗布は、ユーザ指定の画像形成ジョブ完了後、トナー強制消費モードの実行開始前に、ユーザ指定の画像形成動作と独立した潤滑剤塗布モードとして行うこととした。
このように、潤滑剤塗布量制御部91は、強制消費率算出手段としての機能によって算出したトナーの強制消費量に基づいて、感光体ベルト1に塗布する潤滑剤の量を調整するタイミングを設定するようになっており、特に、かかるトナーの強制消費量が領域Eで4となる程多い量である場合には、かかるタイミングを、Y≧10かつC>0が満たされた後で、トナー強制消費モードの実行前の潤滑剤塗布モードで行うようになっている。このように、潤滑剤塗布量制御部91は、潤滑剤の塗布タイミングを設定する潤滑剤塗布タイミング設定手段として機能する。
また、潤滑剤塗布量制御部91は、潤滑剤供給装置として機能する感光体クリーニングユニット15の作動時間を調整することで、同ユニット15によって感光体ベルト1に塗布する潤滑剤の量を調整する。
ユーザ指定の画像形成ジョブ完了時にY≧10かつC>0を満たしている場合に行う、トナー強制消費モードにて形成する画像のパターンとしては、ドット、ライン、ベタが挙げられるが、本形態では、ユーザ指定の次のジョブ開始までの待ち時間等の生産性を考慮すると、トナーの強制消費率が高い高画像面積率のパターンが望ましいことから、面積率100%のベタ画像にてトナー強制消費モードを行う。
図6を参照して、潤滑剤供給装置として機能する感光体クリーニングユニット15の動作を中心として、画像形成装置100の動作を説明する。なお、図6を参照して説明する動作は、現像装置6a,6b,6c,6dによる現像動作のそれぞれについて行われるが、適宜これらについて区別することなく説明する。
ユーザが操作表示部21により画像形成枚数を入力し画像形成開始を指示すると、感光体ベルト1、現像ローラ32〜35の駆動が開始されるとともに、塗布ブラシ15bの上述の間欠回転が開始され(図6(S1))、上述の画像形成装置100の画像形成動作による画像形成工程が開始される(図6(S2))。
この画像形成工程と並行して、潤滑剤塗布量制御部91は、上述のようにして画像形成単位枚数Xを算出し(図6(S3))、これに基づいて累積画像形成単位枚数Yを算出し(図6(S4))、また画像形成画素数Aを検知し(図6(S5))、これに基づいて累積画像形成画素数Bを算出する(図6(S6))。
潤滑剤塗布量制御部91は、強制消費量Cを算出し(図6(S7))、これに基づいて強制消費率Dを算出し(図6(S8))、さらに強制消費率Dに基づいて強制消費領域Eを判定する(図6(S9))。潤滑剤塗布量制御部91は、判定された強制消費領域Eが、前回判定された強制消費領域Eとの関係で、1から2、あるいは2から3に上昇しているかどうかを判断し(図6(S10))、1から2、あるいは2から3に上昇している場合には、塗布ブラシ15bをN秒連続回転させて潤滑剤の塗布量を増加させ、感光体ベルト1に付着している潤滑剤の量を増加させる。よって強制消費量Cが多くなるにつれて感光体ベルト1に付着している潤滑剤の量が増加するようになっている。なおこの連続塗布が終了すると、塗布ブラシ15bの間欠回転が再開される。
この連続塗布、あるいは、ステップS9で判定された強制消費領域Eが、前回判定された強制消費領域Eとの関係で、1から2、あるいは2から3に上昇していないとのステップS10における判断は、ステップS2のタイミングで開始された画像形成工程が終了するまで(図6(S12))に完了する。
ステップS12のタイミングで画像形成工程が終了すると、メイン制御部24により、ユーザ指定のジョブが終了したか、すなわちユーザ指定による枚数の画像形成が終了したかどうかが判断され(図6(S13))、終了していない場合には、終了するまでステップS2からステップS12が繰り返される。
ステップS13において、ユーザ指定のジョブが終了したと判断されると、直前のステップS4で算出された累積画像形成単位枚数Yが10以上であるかどうかが判断され(図6(S14))、同累積画像形成単位枚数Yが10以上である場合には、直前のステップS7で算出された強制消費量Cが正であるかどうかが判断される(図6(S15))。
ステップS15において強制消費量Cが正であると判断された場合は、トナー強制消費モードを行うための所定の条件が満たされたこととなるが、潤滑剤塗布量制御部91は、同モードの実行前に、直前のステップS9で判定された強制消費領域Eが4であるかどうかを判断し(図6(S16))、同強制消費領域Eが4である場合には、塗布ブラシ15bを3N秒連続回転させて潤滑剤塗布モードを実施して潤滑剤の塗布量を増加させ、感光体ベルト1に付着している潤滑剤の量を増加させる(図6(S17))。なおこの連続塗布が終了すると、塗布ブラシ15bの間欠回転が再開される。
この連続塗布が終了すると、あるいは、ステップS16で強制消費領域Eが4でないとの判断されると、直前のステップS7で算出された強制消費量Cに対応する画素数のベタ画像形成によるトナー強制消費モードが実施されるとともに(図6(S18))、クリーニング装置として機能する感光体クリーニングユニット15によって、感光体ベルト1に担持されたトナーが除去され、感光体ベルト1のクリーニングが実施される(図6(S19))。なお、ステップS18のトナー強制消費モードは、ステップS19のクリーニングを含めたものであってもよい。
ステップS19のクリーニング動作が終了すると、あるいは、ステップS15で強制消費量Cが正でないと判断されると、累積画像形成単位枚数Y、累積画像形成画素数B、強制消費領域Eをそれぞれ0、0、1に置数して、これらを初期化し(図6(S19))、塗布ブラシ15bの回転を終了して(図6(S21))、画像形成装置100の動作が終了する。
一方、ステップS14において累積画像形成単位枚数Yが10を下回っていると判断されると、累積画像形成単位枚数Y、累積画像形成画素数B、強制消費領域Eのぞれぞれの値をそれぞれ保持してから(図6(S22))、塗布ブラシ15bの回転を終了して(図6(S21))、画像形成装置100の動作が終了する。
このような潤滑剤付着量制御方法を実現するプログラム及びコンピュータ読取可能な記録媒体について説明すると、かかるプログラムは、メイン制御部24のROMに記憶され、メイン制御部24のCPUで実行されるものであり、かかるROMがコンピュータ読取可能な記録媒体に相当する。ただし、かかるプログラムを記憶するコンピュータ読取可能な記録媒体は、半導体媒体(たとえば、ROM、不揮発性メモリ等)、光媒体(たとえば、DVD、MO、MD、CD−R等)、磁気媒体(たとえば、ハードディスク、磁気テープ、フレキシブルディスク等)の何れでも良い。かかる記録媒体には、かかるプログラムを記憶したサーバコンピュータのハードディスク等の記憶装置も、インターネット、LAN等のネットワークで接続された利用者のコンピュータ等を通じてかかるプログラムをダウンロードして配布する場合等においては、これに含まれる。プログラムの実行の態様には、ロードしたプログラムの指示に基づき、オペレーティングシステム等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述の方法が実現される場合が含まれる。
以上本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定していない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
たとえば、潤滑剤付着量制御装置90は、上述の所定の条件を満たす可能性があるか否かを判定することなく、上述のように強制消費量算出手段として機能する潤滑剤塗布量制御部91が算出した強制消費量Cに基づいて、感光体ベルト1に塗布する潤滑剤の量の調整を行って、トナー強制消費モードが行われた場合でも、同モード後の感光体ベルト1上の潤滑剤付着量を制御するようにしてもよく、この場合には、かかる調整の態様は、潤滑剤塗布量を通常よりも減少させるものであっても良い。
潤滑剤の塗布量の調整は、すでに述べたように、塗布ブラシ15bのような潤滑剤塗布部材の駆動時間の調整でなく、回転速度等の駆動速度の調整によって行っても良い。像担持体への潤滑剤の供給は、塗布でなく、液体潤滑剤を浸潤方式で供給するなど、他の態様によって行ってもよい。潤滑剤の塗布対象である像担持体は、潜像を形成される感光体等の像担持体でなく、潜像を形成される像担持体上のトナー像を転写される中間転写体であっても良い。
また、以上述べた形態においては、1成分現像剤を用いているが、現像剤は、少なくともトナーを含んでいれば良く、トナーの他にキャリアを含んでいる2成分現像剤であってもよい。本発明にかかる画像形成装置は、感光体等の像担持体を中間転写体に対して並設したタンデム方式の画像形成装置であってもよく、また、カラー画像形成装置でなく、モノクロ画像形成装置にも本発明を適用することができる。いずれのタイプの画像形成装置でも、中間転写体を用いず、トナー像を転写紙等に直接転写しても良い。
本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
1 像担持体
15 潤滑剤塗布手段
15c 潤滑剤
90 潤滑剤付着量制御装置
91 判定手段、潤滑剤塗布量制御手段、強制消費量算出手段
100 画像形成装置
15 潤滑剤塗布手段
15c 潤滑剤
90 潤滑剤付着量制御装置
91 判定手段、潤滑剤塗布量制御手段、強制消費量算出手段
100 画像形成装置
Claims (12)
- 少なくともトナーを含む現像剤を用いて画像形成を行う画像形成装置であって、所定の条件を満たすときに、像担持体にトナーを付着させてトナーを強制消費させるトナー強制消費モードを備えた画像形成装置に用いられ、
潤滑剤を像担持体に塗布する潤滑剤塗布手段を有し、像担持体に付着している潤滑剤の量を制御する潤滑剤付着量制御装置であって、
前記所定の条件を満たす可能性があるか否かを判定する判定手段と、
この判定手段によって前記所定の条件を満たす可能性があると判定された場合に、前記トナー強制消費モードの実行前に、前記潤滑剤塗布手段によって像担持体に塗布する潤滑剤の量を増加させるように調整する潤滑剤塗布量制御手段とを有する潤滑剤付着量制御装置。 - 請求項1記載の潤滑剤付着量制御装置において、
前記トナー強制消費モードにおけるトナーの強制消費量を算出する強制消費量算出手段を有することを特徴とする潤滑剤付着量制御装置。 - 請求項2記載の潤滑剤付着量制御装置において、
前記判定手段は、前記強制消費量算出手段が算出した前記強制消費量に基づいて、前記所定の条件を満たす可能性があるか否かを判定することを特徴とする潤滑剤付着量制御装置。 - 請求項2又は3記載の潤滑剤付着量制御装置において、
前記潤滑剤塗布量制御手段は、前記強制消費量算出手段が算出した前記強制消費量に基づいて、前記潤滑剤塗布手段によって像担持体に塗布する潤滑剤の量の増加の度合いを調整することを特徴とする潤滑剤付着量制御装置。 - 少なくともトナーを含む現像剤を用いて画像形成を行う画像形成装置であって、所定の条件を満たすときに、像担持体にトナーを付着させてトナーを強制消費させるトナー強制消費モードを備えた画像形成装置に用いられ、
潤滑剤を像担持体に塗布する潤滑剤塗布手段を有し、像担持体に付着している潤滑剤の量を制御する潤滑剤付着量制御装置であって、
前記トナー強制消費モードにおけるトナーの強制消費量を算出する強制消費量算出手段と、
この強制消費量算出手段が算出した前記強制消費量に基づいて、前記潤滑剤塗布手段によって像担持体に塗布する潤滑剤の量の調整を行う潤滑剤塗布量制御手段とを有する潤滑剤付着量制御装置。 - 請求項5記載の潤滑剤付着量制御装置において、
前記強制消費量算出手段が算出した前記強制消費量に基づいて、前記所定の条件を満たす可能性があるか否かを判定する判定手段を有し、
前記潤滑剤塗布量制御手段は、前記判定手段によって前記所定の条件を満たす可能性があると判定された場合に、前記トナー強制消費モードの実行前に、前記潤滑剤塗布手段によって像担持体に塗布する潤滑剤の量を増加させることを特徴とする潤滑剤付着量制御装置。 - 請求項1ないし6の何れか1つに記載の潤滑剤付着量制御装置において、
前記潤滑剤塗布量制御手段は、前記強制消費量算出手段が算出した前記強制消費量に基づいて、前記潤滑剤塗布手段によって像担持体に塗布する潤滑剤の量を調整するタイミングを設定することを特徴とする潤滑剤付着量制御装置。 - 請求項7記載の潤滑剤付着量制御装置において、
前記潤滑剤塗布量制御手段は、前記強制消費量算出手段が算出した前記強制消費量が多い所定の量であるときは、前記タイミングを、前記所定の条件が満たされた後で前記トナー強制消費モードの実行前とした潤滑剤塗布モードを行うことを特徴とする潤滑剤付着量制御装置。 - 請求項1ないし8の何れか1つに記載の潤滑剤付着量制御装置において、
前記潤滑剤塗布量制御手段は、前記潤滑剤塗布手段の作動時間を調整することで前記潤滑剤塗布手段によって像担持体に塗布する潤滑剤の量を調整することを特徴とする潤滑剤付着量制御装置。 - 請求項1ないし9の何れか1つに記載の潤滑剤付着量制御装置において、
前記潤滑剤は、ステアリン酸金属塩からなることを特徴とする潤滑剤付着量制御装置。 - 請求項1ないし10の何れか1つに記載の潤滑剤付着量制御装置を用い、像担持体に付着している潤滑剤の量を制御する潤滑剤付着量制御方法。
- 請求項1ないし10の何れか1つに記載の潤滑剤付着量制御装置、又は、請求項11記載の潤滑剤付着量制御方法を用い、少なくともトナーを含む現像剤を用いて画像形成を行う画像形成装置であって、所定の条件を満たすときに、像担持体にトナーを付着させてトナーを強制消費させるトナー強制消費モードを備えた画像形成装置。
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JP2008041681A JP2009198895A (ja) | 2008-02-22 | 2008-02-22 | 潤滑剤塗布量制御装置、潤滑剤塗布量制御方法及び画像形成装置 |
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---|---|---|---|---|
JP2011059546A (ja) * | 2009-09-14 | 2011-03-24 | Ricoh Co Ltd | 作像装置及び画像形成装置 |
JP2021096394A (ja) * | 2019-12-18 | 2021-06-24 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置 |
-
2008
- 2008-02-22 JP JP2008041681A patent/JP2009198895A/ja active Pending
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