JP5267014B2 - 画像形成装置、画像形成方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Description
、これらの機能を複合して有するデジタル複合機等の画像形成装置、前記画像形成装置で
実行される画像形成方法、この画像形成方法をコンピュータで実行するためのコンピュー
タプログラムに関する。
の低融点化が進んでいる。しかし、トナーをある程度以上低融点化すると、トナー凝集に
よる現像不良、現像ローラ上でのトナー固着など、様々な問題が発生する。
が現像ローラにトナーフィルミングを発生させるという問題が従来から知られており、そ
の対処法として現像スリーブの表面層の材質を離型性の良い材料に変更するもの(特許文
献1)、また、現像剤担持体に現像バイアスをかけて現像スリーブにフィルミングしつつ
あるトナーを潜像担持体上に移動させるもの(特許文献2)などがすでに知られている。
複数の樹脂層を同心円状に積層して構成される現像ローラにおいて、前記樹脂層のうち少
なくとも表面層の主成分が、ポリオール、イソシアネートさらに必要に応じて鎖伸長剤を
反応させて得たポリウレタン系樹脂であり、前記ポリオールと前記鎖伸長剤との一方又は
双方にポリシロキサン骨格を含み、前記ポリオールがポリカーボネートポリオールを含み
、前記表面層にナイロン系粒子又はウレタン系粒子が含有され、前記表面層の100%モ
ジュラスが8×106Pa〜20×106Paであり、ローラの表面粗さが3μm以上15
μm以下であることを特徴とする発明が記載されている。
供給されるトナーにより現像する現像装置を備えた画像形成装置において、現像剤担持体
上のトナーを潜像担持体上に移動させることにより現像剤担持体上のトナーを除去するフ
レッシュ動作を実施する機能を備え、上記フレッシュ動作を実施することにより、潜像担
持体上から除去され、潜像担持体上に移動したトナーを現像装置に戻すトナーリサイクル
機構を有することを特徴とする発明が記載されている。
課題であり、例えば特許文献2に開示されたような方式は採用しにくい。それは、高速機
においては、画像形成プロセス中に少なくとも現像スリーブ1周分に相当する回転時間分
、バイアスを印加するための時間が余分に必要となるからである。すなわち、このような
余分の時間が必要となり、コピー時間が長くなるなど、コピー速度に影響が出てしまうこ
と、あるいは、クリーニング手段により潜像担持体上における転写後の排トナーを現像装
置に回収する排トナーリサイクル機能を有する機械では、排トナー比率を上げてしまうお
それがあるからである。
現像スリーブに固着したトナーは、摩擦によって現像バイアスと同電位に帯電するため、実際に現像バイアスを印加していない状態でも像担持体上での現像バイアスが高いのと同様の現象を生じてしまうため、感光体に帯電電位が印加されていない状態では、感光体へトナーが現像されてしまう問題がある。 また、現像バイアスを印加している状態では、現像スリーブに印加した現像バイアスよりも実効的に高い電圧値となるために、感光体電位と現像担持体印加電圧の差が小さくなってしまい、カブリ画像が発生する問題がある。
ーブ上に形成される磁気ブラシが潜像担持体と摺擦する部分で発生する接触部内で押圧さ
れながら通過する際に狭い空隙で生じるストレスにより
1.トナーが力学的に軟化する。
2.トナーが熱的に軟化し、溶融する。
3.トナー内に含有されたワックスが力学的に染み出る。
等の現象が発生する。さらにこのような状態において、現像スリーブ表面の現像剤搬送力
が弱いと、現像ニップを通過できない高密度の現像剤は、スリーブ表面で滑ることにより
スリーブ表面での摩擦熱でトナーが溶融し、固着してしまう。その際、軟化、溶融したト
ナーに他のトナー又はキャリア等が凝集し始め、この部分が核となって固着部が成長する
。固着開始は、ほぼ1個所から始まり周方向に次第に広がる場合と、複数個所発生して成
長する場合とがある。
高いカラー剤使用時など、装置内のトナー濃度が高くなり、流動性が低下し、あるいは現
像剤の経時劣化や放置低下により帯電量の落ちた浮遊トナーが増加して流動性が低下して
いるとき等にトナーの固着が発生し易い。また経時的にスリーブ表面粗さが小さくなって
現像剤の搬送性が低下するとき、高温環境や連続コピーでスリーブ温度が上昇するとき(
渦電流)、さらにはスリーブ汚れが多いとき等にも特にトナーの固着が発生し易い。いず
れの場合も、現像スリーブとキャリアやトナーの間で相対的速度差が大きいほど摩擦熱が
発生し、固着を誘発する。
いる。例えば、現像スリーブへのトナー固着の対処法として、特許文献3では、所定のタ
イミングで現像装置の軸方向の両端部のベタ黒画像を取る方法が開示されている。 両端
部にベタ黒画像を取るのは、一般的な印刷画像の両端の印字率が低いことで、現像スリー
ブへのトナー固着が悪化しているためである。
剤として流出開始温度が105度以下である低融点トナーとキャリアからなる乾式2成分
現像剤を用いた現像装置を具備する画像形成装置において、地肌ポテンシャル(像担持体
の帯電電位−現像バイアス)が絶対値で400V以上であることを特徴とし、非画像領域
が連続して現像スリーブ上にトナー固着が発生しても、十分な地肌ポテンシャルを取るこ
とによって、画像上に地汚れムラを発生させないようにしたことを特徴とする発明である
。
いるが、まだ不十分であり、現状では、現像スリーブへのトナー固着を完全に回避する技
術は提案されていない。
位置において、潜像担持体上に帯電電位が印加されていないことにより表面電位がのって
いない状態では、通常、現像バイアスも印加しない。しかしながら、潜像担持体の露光部
分にトナーを付着させるネガ/ポジプロセスの場合、現像スリーブにトナー固着している
と、固着したトナーが現像バイアスと同電位に帯電するため、現像バイアスを印加してい
ない状態でも、現像スリーブの表面は現像バイアスがかかっている状態になり、潜像担持
体への現像を行ってしまうものである。これは、作像開始前の帯電電位・現像バイアスの
出力前や作像終了後の帯電電位・現像バイアスの出力後に潜像担持体が回転している状況
で必ず発生する。
置により回収されてしまうため、トナーの浪費が問題となる。また、トナーリサイクルを
行っている装置では、リサイクルトナー比率を上げてしまい、リサイクルトナーによるトナー飛散や地汚れ等の画像劣化を発生させる。 あるいは前述したとおりスリーブ固着を加速させてしまうことになる。
る現像担持体電位上昇により、潜像担持体へトナーが現像されてしまうのを防ぐことにあ
る。
装置はモノクロ画像形成用のもので、本体100と、この本体100の上部に設置された
書き込みユニット118と、この書き込みユニット118上に設置された画像読取装置1
06と、さらにその上に設置された自動原稿送り装置(以下、「ADF」と称する)10
1とから基本的に構成されている。
なるように原稿束が置かれ、操作部(図示しない)上のスタートキーが押下されると、一
番下の原稿が給送ローラ103、給送ベルト104によってコンタクトガラスからなる原
稿台105上の所定の位置に給送される。ADF101は一枚の原稿の給送完了毎に原稿
枚数をカウントアップするカウント機能を有する。コンタクトガラス105上の原稿は、
画像入力手段としての画像読取装置(スキャナ部)106によって画像情報が読み取られ
た後に、給送ベルト104、排送ローラ107によって排紙台108上に排出される。
は、同様に原稿台102上の一番下の原稿が給紙ローラ103、給送ベルト104によっ
てコンタクトガラス105上の所定の位置に給送される。これら給送ローラ103、給送
ベルト104及び排送ローラ107は搬送モータ(図示しない)によって駆動される。
つのランプ128で照射しながら原稿の画像情報を副走査方向にライン走査し、その反射
光を画像データとして第1ミラー129、第2ミラー130、第3ミラー131により所
定の方向に反射させ、画像を縮小結像させるレンズユニット132を介して、光電変換装
置であるCCDイメージセンサ133等から構成される。
処理手段を介して書き込み手段としての書き込みユニット118によって原稿画像に対応
した光書き込みを行い、感光体ドラム117に静電潜像を形成する。書き込みユニット1
18は、レーザ発光装置134、fθレンズ135、反射ミラー136等で構成されてい
る。なお、露光光源としてはレーザ光としているがこれに限ったものではなく、例えばL
EDアレイ等でも良い。
ト122、第1〜第3給紙装置110〜112、縦搬送ユニット116等から構成されて
いる。感光体ドラム117は、図示しない帯電器により一様に帯電された後に書き込みユ
ニット118からの光情報で露光されて静電潜像が形成される。この感光体ドラム117
上の静電潜像は現像装置12により現像されてトナー像となる。なお、感光体ドラム11
7、現像装置12に加えて帯電装置、搬送ベルト(転写装置)120、クリーニング装置
及び除電装置によって作像ユニット119が構成され、縦搬送路116、反転ユニット1
25、第1給紙装置110、第2給紙装置111、第3給紙装置112等の給紙要素全体
によって給紙部140が構成されている。
20は、記録媒体である用紙の搬送手段及び転写手段を兼ねており、電源(図示しない)
から転写バイアスが印加され、縦搬送ユニット116からの用紙を感光体ドラム117と
等速で搬送しながら、感光体ドラム117上のトナー像を用紙に転写させる。用紙上のト
ナー像は定着部121により定着され、排紙ユニット122により排紙トレイ123に排
出される。感光体ドラム117はトナー像転写後に図示しないクリーニング装置によりク
リーニングされる。ここに、感光体ドラム117、帯電器、書き込みユニット(装置)1
18、現像装置12、転写手段は画像データにより画像を用紙上に形成する画像形成手段
を構成している。感光体ドラム117は、メインモータ58により一定速度で回転駆動さ
れる。
2の途中から搬送ローラ対124により送り込まれる反転ユニット125と、反転ユニッ
ト125で反転した用紙を再度縦搬送ユニット116側に搬送する画像形成側搬送路12
6と、反転した用紙を再度排紙ユニット122側に戻す排紙搬送路127とが配置されて
いる。この両面搬送路により用紙の両面に画像を形成し、あるいは画像が形成された面を
下にして排紙トレイ123に排紙することができる。
選択されたときに各々第1トレイ113、第2トレイ114、第3トレイ115に積載さ
れた用紙を給紙し、用紙は縦搬送ユニット116によって感光体117に当接する位置ま
で搬送される。
ータが書き込みユニット118に入力されて、画像形成手段により用紙上に画像が形成さ
れる。また、ファクシミリモードでは、上記画像読取装置106からの画像データが図示
しないファクシミリ送受信部により相手に送信され、相手からの画像データがファクシミ
リ送受信部で受信されて画像処理手段からの画像データの代りに書き込みユニット118
に入力されることにより、画像形成手段により用紙上に画像が形成される。
いて、ADF101、書き込みユニット118、作像ユニット119、定着ユニット(装
置)121、給紙部140、スキャナ部106の制御を制御回路CONが司り、また、操
作表示部1a、画像処理部1b、画像メモリ1c、不揮発メモリ1d、パターンセンサS
P、各種センサ100bがそれぞれ制御回路CONに接続されている。
し、スキャナ部106で読み取った画像データを一旦画像メモリ1cに格納した上で、所
定のあるいはユーザが所望する画像処理を画像処理部1bで実行する。画像処理部1bで
処理された画像データは書き込みユニット118に出力され、作像ユニット119で作像
され、顕像化される。顕像化された画像は、給紙部140から給紙された記録媒体に転写
され、定着ユニット121で定着された後、排紙され、あるいは反転ユニット125側に
搬出される。
路CONに格納されたCPUがROMから読み出し、図示しないRAMに展開し、当該R
AMをワークエリアとして使用しながら前記プログラムを実行することにより、実行する
。なお、後述のフローチャートに示された制御手順も前記CPUによって実行される。
トの構成を示す図である。機能上、図1に示した従来から実施されている画像形成装置に
使用されるものと同等であり、制御構成も図2に示したものである。
ける感光体ドラム117に対応)の回りには、ローラ状の帯電装置11から感光体ドラム
10の矢印Aで示す回転方向に順に、現像装置12、転写装置13、用紙分離装置14、
クリーニング装置15が配置されている。そして、コピーを取るときは、前述の通りコン
タクトガラス105上に原稿をセットしてから、操作表示部1aのコピースイッチを押し
、スキャナ部106で原稿の画像を読み取ると同時に、感光体ドラム10と転写装置13
間に用紙(転写材)Pを送り込む。
グパッド16で清掃する帯電装置11で表面を一様に帯電し、その表面に書き込みユニッ
ト118からレーザ光Lを照射して光書き込みを行い、感光体ドラム10上に前記読み取
った原稿画像の静電潜像を形成する。続いて、前記静電潜像が現像装置12に対向する位
置を通過するときトナーが静電潜像に付着(移行)し、当該静電潜像は逐次可視像化され
る。そして、この可視像化されたトナー画像を、感光体ドラム10と転写装置13間に搬
送した用紙P上に転写装置13(図1では、転写機能を有する搬送ベルト120としてい
る。)によって転写する。
転写後、用紙Pは用紙分離装置14で放電し、静電的に付着する感光体ドラム10から
分離され、定着ユニット121へ搬送される。定着装置では、転写されたトナー画像が加
熱及び加圧により用紙P上に定着され、排紙ユニット122から排紙トレイ123へと排
出される。なお、用紙分離装置14に代えて分離爪を設け、感光体ドラム10から機械的
に分離するようにしても良い。
他方、画像転写後の感光体ドラム10では、表面に残った残留トナーがクリーニング装
置15に設けられたクリーニングブレード17によって掻き落とされ、感光体ドラム10
の表面が清掃された後、不図示の除電ランプを点灯することにより除電して表面電位を初
期化する。
装置12、及びクリーニング装置15を1つのカートリッジケース19内に収納し、プロ
セスカートリッジ20を構成している。このプロセスカートリッジ20は、図4に示すよ
うに画像形成装置本体18の所定の位置に本体18の正面側から矢示方向に挿抜すること
により着脱自在となっている。
このようなプロセスカートリッジ20において、前記現像装置12は、図3に示すよう
に、下部側に現像剤収容部21を、上部側に現像剤担持部22をそれぞれ備えている。現
像剤収容部21には、キャリアとトナーとよりなる乾式2成分現像剤が収容され、その現
像剤を撹拌しながら搬送する撹拌部材23が設けられている。また、図示しないが、現像
剤収容部21にはトナー濃度センサが設けられ、現像剤中のトナーとキャリアとの混合比
を検知する。
、内部に磁石を有する現像スリーブ(現像剤担持体)28が設けられている。また、現像
スリーブ28と対向する位置に、感光体ドラム10への現像剤の供給量を制御する現像ド
クタ(現像剤規制部材)29が配設されている。
内に、図5に示すようにクリーニングブレード17で掻き落した残留トナーを掻き上げる
回収羽根30と、その回収羽根30により掻き上げた残留トナーを感光体ドラム10の軸
方向に搬送するコイル状のトナー搬送部材31とを備えている。さらに、プロセスカート
リッジ20には、クリーニング装置15で回収したトナーを、パイプ等で形成した搬送通
路を通してスクリュ、コイル、ベルト等の搬送部材を用い、あるいは重力を利用して現像
装置12の現像剤収容部21へと戻すトナーリサイクル装置32が設けられている。
である。同図において、現像装置12では、コピー時、不図示の駆動モータを駆動し、そ
の駆動を伝達して現像スリーブ28を回転させるとともに、撹拌部材23を回転させて現
像剤を撹拌し(図3参照)、トナーとキャリアを摩擦帯電しながら現像スリーブ28へ搬
送する。一方、現像スリーブ28には所定バイアスを印加して現像剤中のトナーを感光体
ドラム10の表面に静電的に付着させ、その表面上の潜像を可視像化する。
他方、クリーニング装置15では、感光体ドラム10の回転を、ギヤを介してトナー搬
送部材30に伝達し、トナー搬送部材30を回転駆動する。そして、感光体ドラム10か
ら除去した残留トナーをトナー搬送部材30によって搬送し、クリーニングケース部19
a内の手前側に集め、トナーリサイクル装置32で現像装置12に戻し、再使用する。
により基準パターンPNを形成し、基準パターンPNの濃度に基づいてプロセス制御を行
っている。このプロセス制御は前記制御回路CONのCPUが実行する。また、基準パタ
ーンPNの作像条件も前記制御回路CONのCPUが設定する。本実施形態で用いられる
基準パターン像PNは一辺が約20mmの正方形であって、感光体ドラム10の帯電後に
静電潜像を作成し、これをトナー現像することにより形成される。図7はこの基準パター
ン像PNが感光体ドラム10上に作像された状態を示す図である。
リーニング装置前段位置(すなわち、現像、転写後の位置)において、感光体ドラム10
に対向させている。パターンセンサSPは発光側LEDと受光側フォトトランジスタとか
らなり、感光体ドラム10上に形成された現像後の基準パターン(像)PNの反射濃度を
光学的に検出し、電気信号に変換して出力する。すなわち、パターンセンサSPは、基準
パターンPNに対し、パターンセンサSPの発光側LEDをONし、LED光が現像して
もトナーが感光体ドラム10上にのっていない地肌部と、現像された基準パターンPNに
照射されるようにする。そして、パターンセンサSPの受光部は、感光体ドラム10の移
動により地肌部と基準パターンPNかの反射光をそれぞれ検出し、その検出電圧に基づい
て前記制御回路CONのCPUがプロセス制御を実行することになる。
、基準濃度のパターン潜像(パッチ潜像)がレーザ光Lによって書き込まれ、パッチの現
像バイアスが印加され、その現像バイアスで基準濃度トナー像(基準パターン)PNが現
像される。そして、基準濃度トナー像(基準パターン)PNの反射濃度を反射濃度センサ
(パターンセンサ)SPによって検知する。制御回路CONは、その反射濃度が一定範囲
になるように図示しないトナーホッパー中のトナーをトナー補給のための搬送手段上に補
給する。これにより、2成分現像剤のトナー濃度は常に最適な比率に保たれる。また、パ
ターンセンサSPは地肌部の汚れ(かぶり)を検知し、制御回路CONは、パターンセン
サSPから得られた反射濃度に応じて帯電電位の制御も行い、地肌汚れのない最適な地肌
ポテンシャル(帯電電位−現像バイアス)を保持する。
悪化している現象を表す図である。図8において、地肌汚れのレベルが規格を下回ったと
き(図示「規格OK」より下の部分)のトナー物性を調べると、流動性の悪化や帯電性の
悪化が顕著であることが判明した。これにより、トナーの帯電量分布は弱帯電トナーや、
逆帯電(プラス帯電)のトナーが非常に多いことが分かった。このような状態は、リサイ
クルトナーの比率が非常に多くなっている状態を示している。
とが分かった。これは、現像スリーブ28へトナーが固着していることを示している。
図10は現像スリーブ28に現像バイアスを印加していない状態での表面電位を測定した
ものである。同図から、通紙枚数に応じて負極性の電位(図10におけるスリーブ表面電
位(−))が増加(負の方向に増加)していることが分かる。
この装置の現像バイアスは−560Vである。また、この装置で使用しているトナーの
帯電極性は負極性であり、現像スリーブ28に固着したトナーは現像バイアスと同極性に
帯電してしまい、現像バイアスを印加していない状態でも現像スリーブ28の表面に現像
バイアスがかかっている状態となっていることも分かった。そして、現像スリーブ28へ
のトナー固着量が増えるに従い、現像スリーブ28表面電位も上昇することも判明した。
イミングと帯電と現像の各電圧を測定した図である。同図(a)が固着有りの場合、同図
(b)が固着無しの場合である。帯電電圧、現像バイアスともに印加していない状態での
現像バイアスが、トナー固着「有り」の場合と「無し」の場合で異なっていることが分か
る。この装置の帯電電位は−1500V印加したときに、感光体ドラム10上の表面電位
は−800Vとなる。
「トナー固着無し」の場合、メインモータと帯電電位がONしてから、現像バイアスが
ONするまでの、「帯電・現像間距離」は、感光体表面電位約0V(印加無し)、現像バ
イアス約0V(印加無し)であり、多少の地肌汚れ程度のトナーが感光体に付着する状態
であることが確認できた。
を印加していないが、実際には固着トナーの帯電により、約−200Vの電位がかかって
いることが分かり、これにより大量のトナーが感光体ドラム10に移行し、現像されてし
まうことが確認できた。このトナーは、クリーニングブレード17によって掻き取られ、
全てリサイクルトナーになってしまうものである。
像スリーブ28へのトナー固着により、リサイクルトナーが増加し、流動性、帯電性の低
いトナーが地汚れとなっていることが分かった。
電0V)、現像バイアス印加無し(現像0V)の領域を作り、その領域をパターンセンサ
(フォトセンサ)SPで検知したときの読み取り結果を示したものである。同図では、パ
ターンセンサSPのLEDをONし、回転体ドラム10を回転させたときの地肌部の反射
光の検知出力V1、基準パターンPSの反射光の検知出力V2、帯電電圧印加無し(帯電
0V)、現像バイアス印加無し(現像0V)の領域の検知出力Vsが示されている。
V1<Vs<V2
となることが分かる。
)を横軸に、反射濃度を縦軸にとったときの特性を示すグラフである。なお、縦軸は正方
向が、反射濃度が薄いことを示す。同図から、感光体ドラム10へのトナー付着量が多い
ほど反射濃度は低くなり、そのときの電圧Vsが小さくなるということが分かる。
圧印加無し、現像バイアス印加無し領域を含んだ基準パターンPNを感光体ドラム10上
に作成し(ステップS101)、パターンセンサSPで読み込んだ結果の検出電圧値Vs
から(ステップS102)、変更する現像バイアスのテーブル(図15)を参照し(ステ
ップS103)、帯電電圧印加無し、現像バイアス印加無しの領域での現像バイアスに、
感光体ドラム10へのトナー付着量が少なくなるような現像バイアスの値を決定し(ステ
ップS104)、次に来る帯電電圧0V、現像バイアス0Vのタイミングにこの制御を実
施した。その結果の一例を図16に示す。
電位を持っている。 パターン制御により、帯電電圧0V、現像バイアス0V領域での現
像バイアスに、+200Vを印加することにより、実際の現像スリーブ28表面の電位は
約0Vとなり、帯電・現像間距離での感光体へのトナー現像を少なくすることができる。
離での感光体ドラム10へのトナー現像を防ぐことによってリサイクルトナーの比率が急
激に増えることを防止することができ、地肌汚れが規格NGとなるのを防ぐことが可能と
なった。
明しているが、帯電電圧印加無し、現像バイアス印加無しで感光体ドラム10を駆動して
いる全ての条件で、同様に+200Vの現像バイアスを印加する制御を行っている。
ている。印字率が高いとスリーブ固着は少なく、印字率が低いとスリーブ固着が多くなる
。ここで、前記パターンセンサSPを感光体ドラム10の軸方向に3個取り付け、その中
で最も、帯電・現像間距離での感光体ドラム10へのトナー現像量が多い値に合わせて、
正極性の現像バイアスの値を設定する制御を行ったところ、さらに精度良い制御すること
ができる。なお、ここでは、3個のパターンセンサSPを使用した例について説明してい
るが、パターンセンサSPは多い程、精度が高くなるのは言うまでもない。
に固着するトナー量が多いことが分かっている。そこで、感光体ドラム10の端部にパタ
ーンセンサSPを取り付けると、最もスリーブ固着の悪い位置での制御が可能となるので
、感光体ドラム10へのトナー付着を防ぐことができる。
ることは有効であるが、コストがかけられない装置ではパターンセンサSPを持たないも
のが多い。一方、図10に示すように、通紙枚数に応じてスリーブ固着によってスリーブ
表面電位が上昇していくことは分かっており、その傾向も機体差やチャート差などはある
が、ある範囲に入ることが確認できている。そこで、図17に示すように、通紙枚数に応
じて現像バイアスを補正するテーブルを予め作成し、正極性の現像バイアスを制御した。
ーブルでは、通紙枚数(K枚=1000枚)が0枚以上、40K枚までは、現像バイアス
は+0V、40K枚以上、60K枚までは+25V、・・・120K枚以上、140K枚
までは+200V、140K枚から150K枚までは+250Vというように設定される
。
が増えても帯電・現像間距離での感光体ドラム10へのトナー現像を少なくし、地肌汚れ
が規格NGとなるのを防ぐことができる。なお、ここでは通紙枚数をパラメータとしてい
るが、通紙枚数は実質的には感光体ドラム10上に作像した作像時間に対応する。そこで
、前記パラメータを通紙枚数に代えて、作像時間、あるいは感光体ドラム10の回転数、
回転に伴う表面の走行距離などとすることもできる。
同じトナー固着量でも、環境条件によってトナーの帯電量が変わるためであり、図18に
示すように低温環境では、スリーブ電位はさらに高くなり、高温環境ではスリーブ電位は
低くなる。
個所の雰囲気温度、あるいは機内の雰囲気温度によって、図19に示すように正極性の現
像バイアスを補正制御することもできる。この制御は、上記の経時(画像形成枚数)によ
る制御と合わせて行うことによって、パターンセンサSPを持たない画像形成装置におい
ても、環境の変動による帯電・現像間距離での感光体ドラム10へのトナー現像を少なく
し、地肌汚れが規格NGとなるのを防ぐことができる。
の温度を測定する方法も適用できる。例えば転写ローラ等のゴムローラの抵抗値を検出し
、環境を判断することも可能である。また、温度だけでなく設置個所の湿度(雰囲気湿度
)にも同じような傾向が見られるため、設置個所や機内の湿度を湿度センサによって検出
し、その検出結果に基づいた制御も可能である。また、温度と湿度の両方で制御すること
によりさらに精度の高い制御も可能になる。
いない感光体ドラム10表面が存在する場合、当該感光体ドラム10へのトナー付着が少
なくなるように現像バイアスを印加するので、現像スリーブ28に固着したトナーの帯電
による現像スリーブ28の電位上昇に起因する感光体ドラム10上へのトナー移行(現像
−以下、同様)を防ぐことができる。
(VB)=0(V)の領域を作成し、その領域の反射濃度信号を検知して現像バイアスを
制御するので、感光体ドラム10上へのトナー移行を防ぐことができる。
ナーが現像されてしまう現象が、経時的に増加したり、印字する画像パターンによって変
動したり、様々な要因で変動してしまうが、前記領域を作成して常に状態を感光体ドラム
10表面の濃度を検知するので、感光体ドラム10上へのトナー移行を防ぐことができる
。
するので、現像スリーブ28のトナー固着による電位上昇の悪い現像スリーブ28の端部
からの感光体ドラム10へのトナー移行を最小限に抑えることができる。
行うので、感光体ドラム10の軸方向でのムラを検知し、感光体ドラム10へのトナー移
行を最小限に抑えることができる。
制御するので、光学センサ(パターンセンサSP)を備えていない安価な装置においても
、現像スリーブ28に固着したトナーの帯電による電位上昇に起因する経時的な感光体ド
ラム10へのトナー移行を抑制することができる。
サ(パターンセンサSP)を備えていない安価な装置においても、現像スリーブ28に固
着したトナーの帯電による電位上昇に起因する感光体ドラム10上のトナー移行の環境変
化による増減をなくすことができる。
着したトナーの帯電による電位上昇に起因する感光体ドラム10上へのトナー移行を防ぐ
ことができる。
技術思想に含まれる技術的事項全てに及ぶことは言うまでもない。
12 現像装置
13 カートリッジ
20 プロセスカートリッジ
28 現像スリーブ(現像剤担持体)
32 トナーリサイクル装置
100 画像形成装置本体
118 書き込みユニット
119 作像ユニット
CON 制御回路
PS 基準パターン
SP パターンセンサ
Claims (10)
- 回転駆動される潜像担持体上の静電潜像を、現像剤担持体から供給されるトナーにより現像する現像手段を有する画像形成装置において、
前記潜像担持体上に作像プロセスの制御の基準となる帯電電圧印加無し、現像バイアス印加無し領域を含む基準濃度パターンを形成するパターン形成手段と、
前記基準濃度パターンの反射濃度を検出する光学センサと、
前記潜像担持体が回転している状態で、前記現像剤担持体と前記潜像担持体とが対向する現像領域に帯電電位の印加されていない潜像担持体表面が存在する場合、前記潜像担持体へのトナー付着が少なくなるように現像バイアスを印加する制御手段と、
を備え、
前記光学センサは、前記基準パターンの帯電電圧出力と現像バイアスが0(V)の領域の反射濃度を検知し、
前記制御手段は、前記光学センサによって検出された前記領域の反射濃度出力に応じて前記印加する現像バイアスの値を可変制御することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置において、
前記光学センサは、前記潜像担持体の軸方向の端部に配置されていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置において、
前記光学センサは、前記潜像担持体の軸方向の複数個所に配置されることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
前記制御手段は、通紙枚数に応じて前記現像バイアスの値を可変制御することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
前記制御手段は、作像時間に応じて前記現像バイアスの値を可変制御することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
前記制御手段は、装置設置個所の雰囲気温度に応じて前記現像バイアスの値を可変制御することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
前記制御手段は、装置設置個所の雰囲気湿度に応じて前記現像バイアスの値を可変制御することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
前記現像手段がトナーリサイクル手段を備えていることを特徴とする画像形成装置。 - 回転駆動される潜像担持体上の静電潜像を、現像剤担持体から供給されるトナーにより現像して画像を形成する画像形成方法において、
前記潜像担持体上に作像プロセスの制御の基準となる帯電電圧印加無し、現像バイアス印加無し領域を含む基準濃度パターンを形成する工程と、
前記基準濃度パターンの反射濃度を光学センサにより検出する工程と、
前記潜像担持体が回転している状態で、前記現像剤担持体と前記潜像担持体とが対向する現像領域に帯電電位の印加されていない潜像担持体表面が存在する場合、前記潜像担持体へのトナー付着が少なくなるように現像バイアスを印加する工程と、
を備え、
前記検出する工程では、前記基準パターンの帯電電圧出力と現像バイアスが0(V)の領域の反射濃度を検知し、
前記印加する工程では、前記光学センサによって検出された前記領域の反射濃度出力に応じて前記印加する現像バイアスの値を可変制御することを特徴とする画像形成方法。 - 回転駆動される潜像担持体上の静電潜像を、現像剤担持体から供給されるトナーにより現像する現像装置を有する画像形成装置に対してコンピュータにより画像を形成させるコンピュータプログラムにおいて、
前記潜像担持体上に作像プロセスの制御の基準となる帯電電圧印加無し、現像バイアス印加無し領域を含む基準濃度パターンを形成させる手順と、
前記基準濃度パターンの反射濃度を光学センサにより検出させる手順と、
前記潜像担持体が回転している状態で、前記現像剤担持体と前記潜像担持体とが対向する現像領域に帯電電位の印加されていない潜像担持体表面が存在する場合、前記潜像担持体へのトナー付着が少なくなるように現像バイアスを印加する手順と、
を備え、
前記検出する手順では、前記基準パターンの帯電電圧出力と現像バイアスが0(V)の領域の反射濃度を検知し、
前記印加する手順では、前記光学センサによって検出された前記領域の反射濃度出力に応じて前記印加する現像バイアスの値を可変制御することを特徴とするコンピュータプログラム。
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