JP2004078088A - 画像形成装置 - Google Patents

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Hirotaka Kabashima
椛島 浩貴
Toru Yamaguchi
山口 徹
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Abstract

【課題】不要なトナーの消費を防止しつつ、露光部電位と現像バイアス電位との電位差及び現像バイアス電位と非露光部電位との電位差を一定に保ち、良好な画像を得ることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】予め前記感光体の周囲の環境温湿度毎に、感光体表面温度の変化に対応する露光した部分の電位である露光部電位に応じた現像バイアス電圧の補正値を求めておき、制御部は、温湿度検知手段によって検知した感光体の周囲の温湿度及び感光体表面温度検知手段によって検知した感光体の表面温度に応じた前記補正値に基づいて現像バイアス電圧値を制御するとともに、この現像バイアス電圧値に基づいて帯電出力値を制御する。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置に係り、特に感光体の周囲の環境温湿度及び感光体の表面温度に基づいて、帯電装置の出力値及び現像バイアス電圧値を制御する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、画像形成装置においては、感光体表面を帯電装置により一様に帯電させた後、露光装置により像露光を行って静電潜像を形成させ、この静電潜像に現像装置によりトナーを付着させてトナー像を形成させて、このトナー像を転写装置により記録紙に転写させたものを定着装置により定着させ、画像を形成するようにしていた。その後クリーニング装置により感光体表面の残留トナーのクリーニングをすることが行われている。また、静電潜像にトナーを付着させるには、トナーがトナー担持体から感光体へ向かう静電気力を受けるような電界を形成するように現像バイアス電圧を印加して、感光体表面にトナー層を形成させることが行われている。
【0003】
ところで、反転現像では、画像濃度を所定の濃度に保つためには、感光体の露光した部分の電位である露光部電位に対して、トナー層を形成するための現像バイアス電位を所定の電位差に保つ必要がある。また、現像工程において静電潜像の背景部にトナーが付着するいわゆるかぶり現象を防止するためには、現像バイアス電位に対して、感光体の露光していない部分の電位である非露光部電位を所定の電位差に保つ必要がある。一方、正規現像では、かぶり現象を防止するためには、露光部電位に対して現像バイアス電位を所定の電位差に保つ必要があり、画像濃度を所定の濃度に保つためには、現像バイアス電位に対して非露光部電位を所定の電位差に保つ必要がある。
【0004】
ところが、露光部電位及び非露光部電位は感光体の表面温度によって変化する。そこで、露光部電位及び非露光部電位を一定に保つようにした画像形成装置として、従来、感光体の表面温度が所定温度変化した場合に、感光体の表面電位を検知し、その検知結果に応じて感光体の帯電量及び露光量を補正する画像形成装置がある(特公平2−15070号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の画像形成装置では、前記帯電量及び露光量のうち、感光体の露光量を補正することにより露光部電位を一定に保つようにしているが、露光しても露光部に残留する残留電位がある場合には、露光部電位は残留電位で維持されるため、露光量を補正するのみでは露光部電位を一定に保つことができない。露光部電位が一定に保たれなければ、たとえ非露光部電位及び現像バイアス電位を一定に保ったとしても、露光部電位と現像バイアス電位との電位差が一定でないため、反転現像では適正な濃度が保たれず、正規現像ではかぶり現象が発生してしまう。
【0006】
また、従来の画像形成装置では、感光体の表面温度が所定温度変化した場合に感光体の帯電量、露光量を補正しているが、感光体の帯電能や感度、残留電位は感光体表面の温度だけでなく湿度によっても変化するため、温度の変化のみに基づいて補正をしても、安定した露光部電位及び非露光部電位を得ることができない。
【0007】
さらに、従来の画像形成装置では、感光体の表面電位を検知し、その検知結果に応じて感光体の帯電量、露光量を補正しているが、表面電位すなわち露光部電位及び非露光部電位を測定するためには、感光体を一様に帯電させ、電位測定用のパッチ像を露光する必要がある。これにより形成された静電潜像に付着させたトナーは、記録紙に転写されることなくクリーニングされるため、無駄になってしまう。また、このトナーをリサイクルするとしても、一旦現像、クリーニング処理が行われたトナーは、ストレスがかかっているため、特性が変わってしまい、かぶり現象や転写不良等の画像不良を発生させる原因となる。
【0008】
そこで、そこで本発明は、不要なトナーの消費を防止しつつ、露光部電位と現像バイアス電位との電位差及び現像バイアス電位と非露光部電位との電位差を一定に保ち、良好な画像を得ることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明による画像形成装置は、感光体表面を帯電装置により一様に帯電させた後に露光装置により静電潜像を形成させ、この静電潜像に現像装置によりトナーを付着させてトナー像を形成させ、このトナー像を記録紙に転写させる画像形成装置において、前記感光体の周囲の温湿度を検知する温湿度検知手段と、前記感光体の表面温度を検知する感光体表面温度検知手段と、前記帯電装置から出力される帯電出力値及び前記感光体と前記現像装置との間に印加される現像バイアス電圧値を制御する制御部とが設けられ、予め前記感光体の周囲の環境温湿度毎に、感光体表面温度の変化に対応する露光した部分の電位である露光部電位に応じた現像バイアス電圧の補正値を求めておき、前記制御部は、前記温湿度検知手段によって検知した前記感光体の周囲の温湿度及び前記感光体表面温度検知手段によって検知した前記感光体の表面温度に応じた前記補正値に基づいて現像バイアス電圧値を制御するとともに、この現像バイアス電圧値に基づいて帯電出力値を制御することを特徴とする。
【0010】
本発明によれば、予め求められている感光体表面温度の変化に対応する露光部露光部電位に応じた現像バイアス電圧の補正値を用いて現像バイアス電圧値を制御するとともに、この現像バイアス電圧値に基づいて帯電出力値を制御するため、残留電位により露光部電位が変化したとしても、露光部電位と現像バイアス電位との電位差及び現像バイアス電位と非露光部電位との電位差が一定に保たれる。
【0011】
また、温湿度検知手段によって検知した前記感光体の周囲の温湿度及び感光体表面温度検知手段によって検知した前記感光体の表面温度に基づいて、現像バイアス電圧の補正値を用いて現像バイアス電圧値を制御するとともに、この現像バイアス電圧値に基づいて帯電出力値を制御するため、露光部電位を直接測定する必要がない。しかも、露光部電位の変化は、予め感光体の周囲の環境温湿度毎に対応させてあるため、湿度の変化による露光部電位の変化にも現像バイアス電位及び非露光部電位を対応させることができる。
【0012】
請求項2に記載の画像形成装置は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記感光体の表面近傍に露光部電位を検知する電位検知手段が設けられ、前記制御部は、電源投入時、所定量現像時、及び所定時間経過時の少なくとも一の場合に、前記電位検知手段により検知した露光部電位に基づいて現像バイアス電圧値を決定し、この現像バイアス電圧値に基づいて帯電出力値を制御することを特徴とする。
【0013】
本発明によれば、電源投入時、所定量現像時、及び所定時間経過時の少なくとも一の場合に、直接検知した露光部電位に基づいて現像バイアス電圧値及び帯電出力値を制御するため、より正確に露光部電位と現像バイアス電位との電位差及び現像バイアス電位と非露光部電位との電位差が一定に保たれる。
【0014】
請求項3に記載の画像形成装置は、請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置において、前記制御部に記憶手段が設けられ、前記記憶手段に、前記感光体の周囲の環境温湿度毎に感光体表面温度の変化に対応させて現像バイアス電圧の補正値を定めた補正テーブルが格納され、前記制御部は、前記温湿度検知手段により検知した前記感光体の周囲の温湿度に基づいて補正テーブルを選択し、前記感光体表面温度検知手段により検知した前記感光体の表面温度に基づいて前記補正テーブル上の現像バイアス電圧の補正値を求めて現像バイアス電圧値を制御することを特徴とする。
【0015】
本発明によれば、感光体の周囲の温湿度及び感光体の表面温度に基づいて、補正テーブル上の現像バイアス電圧の補正値を求めて現像バイアス電圧値を制御するため、容易に現像バイアス電圧値を制御することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1から図5を参照して説明する。
【0017】
図1は、本発明による画像形成装置の一実施の形態の構成を示す図である。
【0018】
本実施の形態における画像形成装置は、円筒状の感光体ドラム1を有しており、この感光体ドラム1は、接地されて図1において時計方向に回転自在とされている。感光体ドラム1の表面には、金属等の導電性支持体にCu・Kα特性X線(波長1.541Å)に対するブラック角2θの27.2±0.2°に最大ピークを有するY型チタニルフタロシアニン顔料等の絶縁性光電導体を塗布してなる感光層が形成されている。また、感光体ドラム1の導電性支持体と感光層との間には、少なくとも酸化チタン粒子及びバインダー樹脂を含有する中間層が形成されている。
【0019】
感光体ドラム1の上部周面近傍には、例えばスコロトロン式のコロナ帯電器である帯電装置2が設けられており、この帯電装置2には、高圧電源21に接続され帯電電流を出力するコロナワイヤ21及び高圧電源21に接続されグリッド電圧を出力するグリッド電極22がそれぞれ設けられている。そして、コロナワイヤ21から帯電電流を出力させるとともに、グリッド電極22からグリッド電圧を出力させることにより、感光体ドラム1表面に対してコロナ放電を行い、感光体ドラム1表面を一様に帯電させる。
【0020】
感光体ドラム1の周囲であって帯電装置2より感光体ドラム1の回転方向下流側には、レーザダイオードを露光光源とした露光装置3が配設されており、露光装置3は、感光体ドラム1表面に対して、画像信号に基づいた像露光を行うことにより、露光した部分の感光体ドラム1表面の電荷を減衰、消滅させて静電潜像を形成させるようになっている。
【0021】
感光体ドラム1の周囲であって露光装置3より感光体ドラム1の回転方向下流側には、現像装置4が設けられている。この現像装置4には、静電潜像が形成された感光体ドラム1表面に感光体ドラム1と同極に帯電した着色粒子すなわちトナーを担持する現像ローラ42が設けられており、この現像ローラ42には、感光体ドラム1との間に、トナーが感光体ドラム1表面の静電潜像へ向かう静電気力を受けるような電界を形成するように現像バイアス電圧を印加するための現像バイアス電源41が接続されている。
【0022】
感光体ドラム1の周囲であって現像装置4より感光体ドラム1の回転方向下流側には、転写装置5が設けられており、この転写装置5と感光体ドラム1との間には、記録紙Pが搬送される搬送経路が設けられている。転写装置5には、記録紙Pを感光体ドラム1に対して圧接させた状態で帯電させることによりトナーを記録紙Pに吸着させてトナー像を転写させる転写電極51及び帯電した記録紙Pを除電させることにより記録紙Pを感光体ドラム1から分離させる分離電極52が設けられている。
【0023】
記録紙Pの搬送経路の下流側には、定着装置6が設けられており、この定着装置6には、記録紙Pに付着しているトナーを加熱する熱ローラ61と、記録紙Pを熱ローラ61に圧接させる圧接ローラ62とが設けられている。これにより、熱で溶融されたトナーが記録紙Pに固定され、トナー像が記録紙Pに定着される。
【0024】
感光体ドラム1の周囲であって転写装置5より感光体ドラム1の回転方向下流側には、クリーニング装置7が設けられており、このクリーニング装置7には、感光体ドラム1の表面に圧接されて残留トナーを除去・清掃するブレード71及びクリーニング補助ローラ72が設けられている。
【0025】
感光体ドラム1の周囲であってクリーニング装置7と帯電装置2との間には、発光ダイオード(LED)からなり、感光体ドラム1を除電する除電ランプ8が設けられている。
【0026】
また、本実施の形態においては、感光体ドラム1の周囲であって露光装置3と現像装置4との間には、電位検知手段であり感光体ドラム1表面の露光部電位及び非露光部電位を測定する電位センサ101が設けられている。
【0027】
感光体ドラム1の表面であって露光装置3と現像装置4との間には、感光体表面温度検知手段であり感光体ドラム1表面の温度を測定する感光体ドラム温度センサ102が設けられている。
【0028】
画像形成装置のケーシング(図示せず)内には、温湿度検知手段であり感光体ドラム1の周囲環境の温湿度を測定する温湿度センサ103が設けられている。
【0029】
画像形成装置のケーシング内には、マイクロコンピュータ等から構成される制御部100が設けられており、制御部100には、ROM(Read OnlyMemory)104及びRAM(Random Access Memory)105がそれぞれ設けられている。
【0030】
制御部100は、画像形成装置の電源投入時及び所定の枚数の画像を形成する毎に、露光部電位を測定するために、帯電装置2により感光体ドラム1を帯電させ、露光装置3により露光部電位測定用のパッチ像を露光させた後に、電位センサ101により感光体ドラム1の表面の露光部電位及び非露光部電位を測定させ、電位センサ101から入力した電位信号に基づいて、現像バイアス電源41からの現像バイアス電圧の出力及び高圧電源21からの帯電電流とグリッド電圧の出力を制御するようになっている。現像バイアス電圧の出力の制御は、測定した露光部電位を基準として、この露光部電位と現像バイアス電位とが所定の電位差になるように現像バイアス電圧値を変更することによって行われる。また、帯電電流及びグリッド電圧の出力の制御は、現像バイアス電圧を基準として所定の電位差となるように非露光部の目標電位を算出し、この目標電位に対して非露光部電位が一定の範囲内に入るように帯電電流及びグリッド電圧の出力値を変更することによって行われる。
【0031】
ここで、ROM104には、感光体ドラム1の周囲環境の温湿度毎に作成され、感光体ドラム1の表面温度の変化に対応する現像バイアス電圧の補正値を定めた補正テーブルが格納されている。制御部100は、画像形成装置の電源投入時に、温湿度センサ103に温湿度を測定させ、温湿度センサ103から入力した温湿度信号に基づいて対応する補正テーブルを選択するとともに、感光体ドラム温度センサ102に感光体ドラム1の表面温度T1を測定させ、この補正テーブル及び表面温度T1をRAM105に記憶しておくようになっている。
【0032】
補正テーブルは、以下のように作成される。現像バイアス電圧は、露光部電位を基準として、露光部電位と現像バイアス電位とが所定の電位差になるように定められるが、図2に示すように、露光部電位は感光体ドラム1の表面温度に依存する。そこで、まず、感光体ドラム1の表面温度の変化に対応する露光部電位の変化を測定し、それぞれの露光部電位に基づいて、露光部電位と現像バイアス電位とが所定の電位差となるように現像バイアス電圧の値を定めて、感光体ドラム1の表面温度の変化に対応して変化させるべき現像バイアス電圧値を表した現像バイアス電圧補正値曲線を作成する。また、露光部電位は周囲環境の温湿度にも依存するため、この現像バイアス電圧補正値曲線を周囲環境の温湿度毎に作成する。このようにして作成した現像バイアス電圧補正値曲線を図3に示す。なお、図3は、それぞれの周囲環境の温湿度においてとり得る感光体ドラム1の表面温度が最低であるときの現像バイアス電圧値を基準として、感光体ドラム1の表面温度の変化に対応して変化させるべき現像バイアス電圧値を表したものである。次に、この現像バイアス電圧補正値曲線に基づいて、感光体ドラム1の表面温度の変化に対応する現像バイアス電圧の補正値を定めた補正テーブルを、周囲環境の温湿度毎に作成する。この補正テーブルは、例えば、行方向に基準となる感光体ドラム1の表面温度、桁方向に現在の感光体ドラム1の表面温度をそれぞれとり、基準となる感光体ドラム1の表面温度と現在の感光体ドラム1の表面温度との交点に現像バイアス電圧の補正値が設定されているものである。
【0033】
制御部100は、画像形成装置の使用中においては、適宜感光体ドラム温度センサ102に感光体ドラム1の表面温度T2を測定させ、RAM105に記憶されている表面温度T1を基準として、T2に対応する補正テーブル上の現像バイアス電圧の補正値を求め、この補正値に基づいて現像バイアス電圧の出力値を補正するようになっている。さらに、制御部100は、補正された現像バイアス電圧によって生じる現像バイアス電位を基準として、この現像バイアス電位と非露光部電位とが所定の電位差となるように、帯電電流及びグリッド電圧の出力値を変更するようになっている。
【0034】
次に、本実施の形態の作用について図4及び図5を参照して説明する。
【0035】
図4は、画像形成装置の電源投入時における動作を示すフローチャートである。まず、温湿度センサ103により感光体ドラム1の周囲の環境温湿度が測定され、温湿度信号として出力される(S1)。この温湿度信号が制御部100に入力されると、制御部100は、これに基づいてROM104に記憶されている複数の補正テーブルの中から対応する補正テーブルを選択し、これをRAM105に記憶させる(S2)。次に、帯電装置2により感光体が一様に帯電させられた後に、露光装置3により露光部電位測定用のパッチ像が露光される(S3)。そして、この露光され部分の露光部電位が電位センサ101により測定され、露光部電位信号として制御部に出力される(S4)。この露光部電位信号が制御部100に入力されると、制御部100は、これに基づいて現像バイアス電圧を算出し、この算出結果を現像バイアス電圧の出力値として設定する(S5)。また、制御部100は、露光部電位に基づいて算出した現像バイアス電位を基準として目標非露光部電位を算出する(S6)。次に、電位センサ101により非露光部電位が測定され、非露光部電位信号として制御部に出力される(S7)。この非露光部電位信号が制御部100に入力されると、制御部100は、測定された非露光部電位が目標非露光部電位の一定範囲内にあるかを判断する(S8)。一定範囲内にないと判断した場合には、帯電電流及びグリッド電圧の出力値を変更し(S9)、再び電位センサ101が非露光部電位を測定し(S7)、制御部100はこの測定結果が目標非露光部電位の一定範囲内にあるかを判断する(S8)。一定範囲内にあると判断された場合には、感光体ドラム温度センサ102により感光体ドラム1の表面温度が測定され、制御部100はこの測定結果をT1としてRAM105に記憶させる(S10)。
【0036】
その後、画像を形成する際には、画像形成装置は、感光体ドラム1の表面を帯電装置2により一様に帯電させ、露光装置3により像露光を行って静電潜像を形成させ、この静電潜像に現像装置4によりトナーを付着させてトナー像を形成させて、このトナー像を転写装置5により記録紙に転写させたものを定着装置6により定着させて、画像を形成する。その後クリーニング装置7により感光体ドラム1表面の残留トナーのクリーニングをし、除電ランプ8により感光体ドラム1表面の除電をして、次の画像形成に備える。
【0037】
図5は、画像形成装置の使用中における動作を示すフローチャートである。感光体ドラム温度センサ102により、感光体ドラム1の表面温度T2が測定され、ドラム温度信号として出力される(S11)。このドラム温度信号が制御部100に入力されると、制御部100は、T2とRAM105に記憶されているT1とを比較して(S12)、T1=T2でない場合には、T1及びT2に基づいてRAM105に記憶されている補正テーブル上の補正値を求めて、現像バイアス電圧を補正する(S13)。また、制御部100は、補正した現像バイアス電圧に基づいて帯電電流及びグリッド電圧を算出して補正する(S14)。
【0038】
また、画像形成装置使用中においては、所定の枚数の画像を形成する毎に、図4のS2〜S10の動作をくり返して行うことにより現像バイアス電圧、帯電電流及びグリッド電圧の出力値を補正する。
【0039】
なお、本実施の形態では、補正テーブルを用いて現像バイアス電圧値を補正するようにしているが、補正テーブルを用いることなく、現像バイアス電圧補正値曲線に基づいて、制御部100が、感光体ドラム1の表面温度から現像バイアス電圧の補正値を演算するようにしてもよい。
【0040】
以上より、本発明の実施の形態によれば、感光体ドラム1の表面温度から補正テーブル上の現像バイアス電圧値の補正値を求めて現像バイアス電圧を補正するが、この補正テーブルは感光体ドラム1の表面温度の変化に対応した露光部電位の変化に基づいて作成されているため、現像バイアス電圧は感光体ドラム1の表面温度の変化から予測される露光部電位の変化に応じて補正されていることになる。そして、帯電電流とグリッド電圧の出力値は、この現像バイアス電圧値に基づいて算出されるため、帯電電流とグリッド電圧の出力値も、結局は露光部電位の変化に応じて補正されていることになる。したがって、露光部電位が残留電位により変化したとしても、露光部電位と現像バイアス電位との電位差及び現像バイアス電位と非露光部電位との電位差が一定に保たれるため、濃度が一定でかぶり現象のない良好な画像を得ることができる。
【0041】
しかも、補正テーブルは感光体ドラム1の周囲の環境温湿度毎に作成されているため、画像形成装置の電源投入時に測定した環境温湿度に基づいて対応する補正テーブルを選択し、この補正テーブルに従って現像バイアス電圧を補正することにより、湿度の変化による露光部電位の変化にも現像バイアス電位及び非露光部電位を対応させることができ、より良好な画像を得ることができる。
【0042】
さらに、画像形成装置の電源投入時及び所定枚数画像形成する毎に、直接測定した露光部電位に基づいて現像バイアス電圧値及び帯電電流とグリッド電圧の出力値を補正することにより、より正確に露光部電位と現像バイアス電位との電位差及び現像バイアス電位と非露光部電位との電位差が一定に保たれるため、より良好な画像を得ることができる。
【0043】
また、画像形成装置の電源投入時及び所定枚数画像形成した時以外は、パッチ像を用いて直接露光部電位を測定することなく、感光体ドラム1の表面温度から補正テーブル上の現像バイアス電圧値の補正値を求めて現像バイアス電圧及び帯電電流とグリッド電圧の出力値を補正するため、不要なトナーの消費を防止することができる。
【0044】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、予め求められている感光体表面温度の変化に対応する露光部露光部電位に応じた現像バイアス電圧の補正値を用いて現像バイアス電圧値を制御するとともに、この現像バイアス電圧値に基づいて帯電出力値を制御するため、残留電位により露光部電位が変化したとしても、露光部電位と現像バイアス電位との電位差及び現像バイアス電位と非露光部電位との電位差が一定に保たれる。したがって、濃度が一定でかぶり現象のない良好な画像を得ることができる。しかも、露光部電位の変化を予め感光体の周囲の環境温湿度にも対応させてあることにより、湿度の変化による露光部電位の変化にも現像バイアス電位及び非露光部電位を対応させることができるため、より良好な画像を得ることができる。また、露光部電位を直接測定することなく、感光体の表面温度に基づく補正値を用いて現像バイアス電圧値を制御するとともに帯電出力値を制御するため、不要なトナーの消費を防止することができる。
【0045】
請求項2に記載の発明によれば、所定の場合に、直接測定した露光部電位に基づいて現像バイアス電圧値及び帯電出力値を制御することにより、より正確に露光部電位と現像バイアス電位との電位差及び現像バイアス電位と非露光部電位との電位差が一定に保たれるため、より良好な画像を得ることができる。
【0046】
請求項3に記載の発明によれば、感光体の周囲の温湿度及び感光体の表面温度に基づいて、補正テーブル上の現像バイアス電圧の補正値を求めて現像バイアス電圧値を制御するため、容易に現像バイアス電圧値を制御することができる。
【0047】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像形成装置の一実施の形態の構成を示す図である。
【図2】感光体ドラムの表面温度の変化に対応する露光部電位の変化を表す図である。
【図3】感光体ドラムの表面温度の変化に対応する現像バイアス電圧の補正値を表す図である。
【図4】画像形成装置の電源投入時における動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明による画像形成装置の使用中における動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1   感光体ドラム
2   帯電装置
3   露光装置
4   現像装置
100 制御部
101 電位センサ
102 感光体ドラム温度センサ
103 温湿度センサ

Claims (3)

  1. 感光体表面を帯電装置により一様に帯電させた後に露光装置により静電潜像を形成させ、この静電潜像に現像装置によりトナーを付着させてトナー像を形成させ、このトナー像を記録紙に転写させる画像形成装置において、前記感光体の周囲の温湿度を検知する温湿度検知手段と、前記感光体の表面温度を検知する感光体表面温度検知手段と、前記帯電装置から出力される帯電出力値及び前記感光体と前記現像装置との間に印加される現像バイアス電圧値を制御する制御部とが設けられ、予め前記感光体の周囲の環境温湿度毎に、感光体表面温度の変化に対応する露光した部分の電位である露光部電位に応じた現像バイアス電圧の補正値を求めておき、前記制御部は、前記温湿度検知手段によって検知した前記感光体の周囲の温湿度及び前記感光体表面温度検知手段によって検知した前記感光体の表面温度に応じた前記補正値に基づいて現像バイアス電圧値を制御するとともに、この現像バイアス電圧値に基づいて帯電出力値を制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記感光体の表面近傍に露光部電位を検知する電位検知手段が設けられ、前記制御部は、電源投入時、所定量現像時、及び所定時間経過時の少なくとも一の場合に、前記電位検知手段により検知した露光部電位に基づいて現像バイアス電圧値を決定し、この現像バイアス電圧値に基づいて帯電出力値を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部に記憶手段が設けられ、前記記憶手段に、前記感光体の周囲の環境温湿度毎に感光体表面温度の変化に対応させて現像バイアス電圧の補正値を定めた補正テーブルが格納され、前記制御部は、前記温湿度検知手段により検知した前記感光体の周囲の温湿度に基づいて補正テーブルを選択し、前記感光体表面温度検知手段により検知した前記感光体の表面温度に基づいて前記補正テーブル上の現像バイアス電圧の補正値を求めて現像バイアス電圧値を制御することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
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