JP2010164748A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】2成分現像剤を用いた現像装置の環境、経時に対応して、常に所定レベル以上の現像画像を得ることができる画像形成装置及び画像形成方法を提供する。
【解決手段】画像形成部103で得られる現像画像を所定レベルに制御する画像形成装置100であって、現像バイアス印加装置244の出力値と画像濃度測定手段216の測定値の近似式を求めて、前記近似式より画像濃度測定手段216の測定値が0に対応する現像バイアス印加装置244の出力値を算出する現像バイアス算出手段231と、現像バイアス算出手段231の算出結果に基づき実効現像電位を算出する実効現像電位算出手段232と、実効現像電位算出手段232より求めた実効現像電位と予め設定された基準となる実効現像電位範囲とを比較し、その比較結果に応じて画像形成部103のプロセス形成条件を制御する制御手段95を備えることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、2成分現像剤を用いた現像画像の画像レベルを所定以上に保つように画像形成プロセス条件、特に画像濃度制御を行う電子写真方式の画像形成装置及び画像形成方法に関する。
従来の電子写真方式の画像形成装置では、一般的に、潜像担持体(例えば、感光体ドラム)の表面を帯電させ、その帯電域に画像露光して静電潜像を形成し、この静電潜像を現像装置によりトナー像として可視像化(現像)し、該可視像化されたトナー像を記録用紙等の記録材に静電的に転写した後、該記録材に転写されたトナー像を定着装置により該記録材に固着する。
この種の画像形成装置において、トナーと、トナーに電荷を付与するための磁性粒子、キャリアと、を含む2成分現像剤を用いて現像を行う場合には、現像剤中のトナー及びキャリアのうちトナーのみを潜像担持体に付着させて消費させる方式が採用されている。このため、画像形成装置では、現像剤のトナー濃度を検出するトナー濃度センサの測定結果に基づき、該現像剤のトナー濃度を一定に保つようにトナー濃度制御がなされるのが一般的である。
また、装置の環境、経時に対応して、帯電電位、露光量、現像電位等のプロセス条件を調整して、常に一定の画像が得られるようにしている。これは一般的にプロセスコントロールと呼ばれている。
このプロセスコントロールとして、感光体ドラムの表面電位を計測し、画像データに基づき感光体ドラムに付着するトナー付着量を予測し、実際に感光体ドラムに付着した付着トナー量を計測して、それらの比較結果より像形成条件の一つである帯電量、現像バイアス、露光量、トナー濃度などの少なくとも一つを変更する画像形成装置に関する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、基準トナー画像(以下、「トナーパッチ」と称する。)の画像濃度の測定値の所定目標値からの偏差と、その測定値が基準濃度領域内か、該領域より低い低濃度領域内か、該領域より高い高濃度領域内にあるかに対応して設定されている変換係数とに基づいて、現像剤のトナー濃度を制御する画像形成.装置に関する技術が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平5−2306号公報 特開2002−196552号公報
しかしながら、例えば、同じ現像電位が確保された現像条件であっても、現像特性により現像剤のトナー濃度が大きく異なる。すなわち、現像能力が高い(現像γカーブ(センシトカーブ)の傾きが急である)場合には、トナー像が、かぶりやすく、逆に現像能力が低い(現像γカーブの傾きが緩やかである)場合には、トナー像のがさつきが目立ちやすくなる傾向がある。
現像γカーブとは、画像濃度と露光量の関係をグラフにしたもので、特性曲線ともいう。つまり、γの値は濃度の変化の割合に対する露光量の変化の割合を示す。特性曲線において、γの値が大きくなると、すなわち特性曲線の傾斜が急になると、その画像のコントラストは大きくなり、γの値が小さくなると、すなわち特性曲線の傾斜が緩やかになると、画像のコントラストは小さくなる。
また、特許文献1では、単にトナー濃度を制御することにより、トナー画像濃度が変化することは記載されているが、そのときの表面電位や露光量との関連までは含めておらず、現像γカーブに依存する現像画質までは考慮されていない。
また、特許文献1では、表面電位を測定する電位計が必要となるため、省スペース化を図りにくく、またコストアップを引き起こすことになる。
また、特許文献2では、トナーパッチの画像濃度だけの結果をもとに、トナー濃度を制御しているため、そのときの表面電位は不明であり、単に現像濃度を確保するものにとどまり、特許文献1と同様、現像γカーブに依存する現像画質までは考慮されていない。
よって、画像レベルを安定させるため、画像形成装置の環境、経時を考慮しつつ、所定の現像電位が確保された状態を維持し、所定の濃度の現像画像を得ることができることが望まれている。
そこで、本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、2成分現像剤を用いた現像装置において、該現像装置の環境、経時に対応して、常に所定レベル以上の現像画像を得ることができる画像形成装置及び画像形成方法を提供することを目的とする。
斯かる実情に鑑み、本発明は、トナーを含む2成分現像剤が収容されるとともに潜像担持体にトナーを供給する現像剤担持体を備えた現像装置と、前記潜像担持体の表面を帯電する帯電手段と、前記潜像担持体の表面に光を照射する露光手段と、前記現像装置の現像バイアスを制御する現像バイアス手段と、前記現像装置内の2成分現像剤のトナー濃度を検出するトナー濃度センサと、前記現像バイアス手段の出力値を制御することにより、前記潜像担持体上にトナー画像を形成するトナー画像形成手段と、前記潜像担持体上に形成されたトナー画像の画像濃度を検出するトナー画像濃度センサと、前記潜像担持体上に形成されたトナー画像の画像濃度を前記トナー画像濃度センサにて測定する画像濃度測定手段とを具備して、前記潜像担持体の表面を帯電させ、その帯電域に画像露光して静電潜像を形成し、2成分現像剤を担持した前記現像剤担持体によって該潜像担持体上に形成された静電潜像をトナー像として現像する画像形成部を備え、前記画像形成部で得られる現像画像を所定レベルに制御する画像形成装置であって、さらに、前記現像バイアス手段の出力値と前記画像濃度測定手段の測定値の近似式を求めて、前記近似式より前記画像濃度測定手段の測定値が0に対応する前記現像バイアス手段の出力値を算出する現像バイアス算出手段と、前記現像バイアス算出手段の算出結果に基づき実効現像電位を算出する実効現像電位算出手段と、前記実効現像電位算出手段より求めた実効現像電位と予め設定された基準となる実効現像電位範囲とを比較し、その比較結果に応じて前記画像形成部のプロセス形成条件を制御する制御手段と、を備えることを特徴とするものである。
また、本発明は、前記現像バイアス算出手段が、前記現像バイアス手段の出力値と前記画像濃度測定手段の測定値の近似式から直線近似して、前記画像濃度測定手段の測定値が0に対応する前記現像バイアス手段の出力値を求めることを特徴とする。
また、本発明は、前記制御手段が、前記実効現像電位が予め設定された実効現像電位範囲内にあるか否かを判定する判定手段と、前記実効現像電位が予め設定された実効現像電位範囲内にない場合に前記現像剤のトナー濃度を制御するトナー濃度制御手段と、前記実効現像電位が予め設定された実効現像電位範囲内にある場合に前記露光手段の露光量を制御する露光量制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明は、前記制御手段が、前記実効現像電位が予め設定された実効現像電位範囲から一定以上外れた場合には、前記現像装置における強制トナー排出とトナー補給を行った後、再度、前記現像バイアス手段の出力値を求めることを特徴とする。
また、本発明は、前記トナー濃度制御手段が、前記トナー濃度センサの制御値を補正することを特徴とする。
また、本発明は、周囲環境の状態を検出する環境状態検出手段を備え、前記画像濃度測定手段は、前記環境状態検出手段の検出結果に基づく環境状態の変化に応じて、前記トナー画像濃度センサによる測定感度を変更することを特徴とする。
また、本発明は、トナーを含む2成分現像剤が収容されるとともに潜像担持体にトナーを供給する現像剤担持体を備えた現像装置と、前記潜像担持体の表面を帯電する帯電手段と、前記潜像担持体の表面に光を照射する露光手段と、前記現像装置の現像バイアスを制御する現像バイアス手段と、前記現像装置内の2成分現像剤のトナー濃度を検出するトナー濃度センサと、前記現像バイアス手段の出力値を制御することにより、前記潜像担持体上にトナー画像を形成するトナー画像形成手段と、前記潜像担持体上に形成されたトナー画像の画像濃度を検出するトナー画像濃度センサと、前記潜像担持体上に形成されたトナー画像の画像濃度を前記トナー画像濃度センサにて測定する画像濃度測定手段とを具備して、前記潜像担持体の表面を帯電させ、その帯電域に画像露光して静電潜像を形成し、2成分現像剤を担持した前記現像剤担持体によって該潜像担持体上に形成された静電潜像をトナー像として現像する画像形成部を備え、前記画像形成部で得られる現像画像を所定レベルに制御する画像形成装置における画像形成方法であって、前記トナー濃度センサと前記トナー画像濃度センサとを用いて、前記現像バイアス手段の出力値を制御することにより、前記潜像担持体上に基準トナー画像(例えば、トナーパッチ)を形成する基準トナー画像形成ステップと、前記潜像担持体上に形成された前記基準トナー画像の画像濃度を前記トナー画像濃度センサにて測定する画像濃度測定ステップと、前記現像バイアス手段の出力値と前記画像濃度測定手段の測定値との近似式を求めて、前記近似式より前記画像濃度測定手段の測定値が0に対応する前記現像バイアス手段の出力値を算出する現像バイアス算出ステップと、前記現像バイアス算出ステップの算出結果に基づき実効現像電位を算出する実効現像電位算出ステップと、前記実効電位算出ステップより求めた実効現像電位と予め設定された基準となる実効現像電位範囲とを比較し、その結果に応じて前記画像形成部のプロセス形成条件を制御する制御ステップと、を備えることを特徴とするものである。
また、本発明は、前記現像バイアス算出ステップにおいて、前記現像バイアス手段の出力値と前記画像濃度測定手段の測定値の近似式から直線近似して、前記画像濃度測定手段の測定値が0に対応する前記現像バイアス手段の出力値を求めることを特徴とする。
また、本発明は、前記制御ステップにおいて、前記実効現像電位が予め設定された実効現像電位範囲内にあるか否かを判定する判定ステップと、前記実効現像電位が予め設定された実効現像電位範囲内にない場合に前記現像剤のトナー濃度を制御するトナー濃度制御ステップと、前記実効現像電位が予め設定された実効現像電位範囲内である場合に前記露光手段の露光量を制御する露光量制御ステップと、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、トナーを含む2成分現像剤が収容されるとともに潜像担持体にトナーを供給する現像剤担持体を備えた現像装置と、前記潜像担持体の表面を帯電する帯電手段と、前記潜像担持体の表面に光を照射する露光手段と、前記現像装置の現像バイアスを制御する現像バイアス手段と、前記現像装置内の2成分現像剤のトナー濃度を検出するトナー濃度センサと、前記現像バイアス手段の出力値を制御することにより、前記潜像担持体上にトナー画像を形成するトナー画像形成手段と、前記潜像担持体上に形成されたトナー画像の画像濃度を検出するトナー画像濃度センサと、前記潜像担持体上に形成されたトナー画像の画像濃度を前記トナー画像濃度センサにて測定する画像濃度測定手段とを具備して、前記潜像担持体の表面を帯電させ、その帯電域に画像露光して静電潜像を形成し、2成分現像剤を担持した前記現像剤担持体によって該潜像担持体上に形成された静電潜像をトナー像として現像する画像形成部を備え、前記画像形成部で得られる現像画像を所定レベルに制御する画像形成装置であって、さらに、前記現像バイアス手段の出力値と前記画像濃度測定手段の測定値の近似式を求めて、前記近似式より前記画像濃度測定手段の測定値が0に対応する前記現像バイアス手段の出力値を算出する現像バイアス算出手段と、前記現像バイアス算出手段の算出結果に基づき実効現像電位を算出する実効現像電位算出手段と、前記実効現像電位算出手段より求めた実効現像電位と予め設定された基準となる実効現像電位範囲とを比較し、その比較結果に応じて前記画像形成部のプロセス形成条件を制御する制御手段と、を備えることで、2成分現像剤を用いた現像装置における現像条件に起因する変化か、潜像担持体に起因する変化かを見極めることができ、前記画像形成部におけるプロセス形成条件を適切に制御することができる。これにより、表面電位計等を用いることなく、該現像装置の環境、経時に対応して常に所定レベル以上の画像濃度および画像コントラストも確保された現像画像を得ることができる画像形成装置を実現できる。
また、本発明によれば、前記現像バイアス算出手段が、前記現像バイアス手段の出力値と前記画像濃度測定手段の測定値の近似式から直線近似して、前記画像濃度測定手段の測定値が0に対応する前記現像バイアス手段の出力値を求めることで、簡単に潜像担持体の表面電位を想定することができる。
また、本発明によれば、前記制御手段が、前記実効現像電位が予め設定された実効現像電位範囲内にあるか否かを判定する判定手段と、前記実効現像電位が予め設定された実効現像電位範囲内にない場合に前記現像剤のトナー濃度を制御するトナー濃度制御手段と、前記実効現像電位が予め設定された実効現像電位範囲内にある場合に前記露光手段の露光量を制御する露光量制御手段と、を備えることで、画像形成部のプロセス形成条件に適切に対応した制御を行うことができる。
また、本発明によれば、前記制御手段が、前記実効現像電位が予め設定された実効現像電位範囲から一定以上外れた場合には、前記現像装置における強制トナー排出とトナー補給を行った後、再度、前記現像バイアス手段の出力値を求めることで、画像形成部のプロセス形成条件に適切に対応した制御を行うことができる。
また、本発明によれば、前記トナー濃度制御手段が、前記トナー濃度センサの制御値を補正することで、極端なトナー濃度の変化を抑えることができる。
また、本発明によれば、周囲環境の状態を検出する環境状態検出手段を備え、前記画像濃度測定手段は、前記環境状態検出手段の検出結果に基づく環境状態の変化に応じて、前記トナー画像濃度センサによる測定感度を変更することで、周囲環境の影響を補正し、正確にトナー像の画像濃度を検出できる。尚、この場合、前記周囲環境として、温度及び/または湿度を例示できる。
また、本発明によれば、トナーを含む2成分現像剤が収容されるとともに潜像担持体にトナーを供給する現像剤担持体を備えた現像装置と、前記潜像担持体の表面を帯電する帯電手段と、前記潜像担持体の表面に光を照射する露光手段と、前記現像装置の現像バイアスを制御する現像バイアス手段と、前記現像装置内の2成分現像剤のトナー濃度を検出するトナー濃度センサと、前記現像バイアス手段の出力値を制御することにより、前記潜像担持体上にトナー画像を形成するトナー画像形成手段と、前記潜像担持体上に形成されたトナー画像の画像濃度を検出するトナー画像濃度センサと、前記潜像担持体上に形成されたトナー画像の画像濃度を前記トナー画像濃度センサにて測定する画像濃度測定手段とを具備して、前記潜像担持体の表面を帯電させ、その帯電域に画像露光して静電潜像を形成し、2成分現像剤を担持した前記現像剤担持体によって該潜像担持体上に形成された静電潜像をトナー像として現像する画像形成部を備え、前記画像形成部で得られる現像画像を所定レベルに制御する画像形成装置における画像形成方法であって、前記トナー濃度センサと前記トナー画像濃度センサとを用いて、前記現像バイアス手段の出力値を制御することにより、前記潜像担持体上に基準トナー画像(例えば、トナーパッチ)を形成する基準トナー画像形成ステップと、前記潜像担持体上に形成された前記基準トナー画像の画像濃度を前記トナー画像濃度センサにて測定する画像濃度測定ステップと、前記現像バイアス手段の出力値と前記画像濃度測定手段の測定値との近似式を求めて、前記近似式より前記画像濃度測定手段の測定値が0に対応する前記現像バイアス手段の出力値を算出する現像バイアス算出ステップと、前記現像バイアス算出ステップの算出結果に基づき実効現像電位を算出する実効現像電位算出ステップと、前記実効電位算出ステップより求めた実効現像電位と予め設定された基準となる実効現像電位範囲とを比較し、その比較結果に応じて前記画像形成部のプロセス形成条件を制御する制御ステップと、を備えることで、2成分現像剤を用いた現像装置における現像条件に起因する変化か、潜像担持体に起因する変化かを見極めることができ、前記画像形成部におけるプロセス形成条件を適切に制御することができる。これにより、表面電位計を用いることなく、該現像装置の環境、経時に対応して常に所定レベル以上の画像濃度および画像コントラストも確保された現像画像を得ることができる画像形成方法を実現できる。
また、本発明によれば、前記現像バイアス算出ステップにおいて、前記現像バイアス手段の出力値と前記画像濃度測定手段の測定値の近似式から直線近似して、前記画像濃度測定手段の測定値が0に対応する前記現像バイアス手段の出力値を求めることで、簡単に潜像担持体の表面電位を想定することができる。
また、本発明によれば、前記制御ステップにおいて、前記実効現像電位が予め設定された実効現像電位範囲内にあるか否かを判定する判定ステップと、前記実効現像電位が予め設定された実効現像電位範囲内にない場合に前記現像剤のトナー濃度を制御するトナー濃度制御ステップと、前記実効現像電位が予め設定された実効現像電位範囲内である場合に前記露光手段の露光量を制御する露光量制御ステップと、を備えることで、画像形成部のプロセス形成条件に適切に対応した制御を行うことができる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示す概略図である。 前記画像形成装置の制御部を中心に示す制御系の概略ブロック図である。 前記制御部の電気的構成を示す概略ブロック図である。 前記画像形成装置における現像バイアス電位とトナー付着量との関係を示すグラフである。 前記画像形成装置におけるプロセス形成条件の制御の流れを示すフローチャートである。 前記画像形成装置における画像反射濃度とトナー付着量との関係を示すグラフである。 前記画像形成装置における実効現像電位の変化量に対するトナー濃度センサの補正量を示すグラフである。 前記画像形成装置の感光体ドラムのγ特性を維持するための初期ディザ値を示す図である。
以下、本発明に係る一実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示す概略図である。
本実施形態に係る画像形成装置100は、図1に示すように、電子写真方式の画像形成プロセスによって画像を形成するものであり、画像形成部103には、感光体ドラム(潜像担持体)21と、感光体ドラム21表面を帯電させるための帯電装置(帯電手段)22と、感光体ドラム21上に静電潜像を形成するための光書込みユニット(露光装置)23と、感光体ドラム21を現像剤によって現像して感光体ドラム21上にトナー像を形成するための現像装置24と、感光体ドラム21上のトナー像を記録用紙等の転写シートに転写するための転写ユニット(転写装置)25と、シート上の転写画像を該シートに定着するための定着ユニット(定着装置)27と、転写ユニット25によって転写されずに感光体ドラム21表面に残った残留トナーを除去するためのクリーニングユニット(クリーニング装置)26と、感光体ドラム21表面に残った残留電荷を除電するための除電装置(図示省略)とを備えている。
詳しくは、この画像形成装置100は、原稿から読取られた画像データを取得したり、或いは、外部から受信した画像データを取得し、この画像データによって示されるモノクロ画像をシート上に形成するものであり、その構成を大別すると、原稿搬送部(ADF、Automatic Document Feeder)101、画像読取り部102、画像形成部103、シート搬送部104及び給紙部105からなっている。
原稿搬送部101は、少なくとも1枚の原稿が原稿セットトレイ11にセットされると、原稿を1枚ずつ原稿セットトレイ11から引き出して搬送し、該原稿を画像読取り部102に導いて通過させ、該原稿を排紙トレイ12に排出するようになっている。
画像読取り部102は、原稿搬送部101からの原稿画像を読取り、該原稿画像に対応する画像データを、マイクロコンピュータ等を含む制御部200へ送信するようになっている。
画像読取り部102から制御部200へ送信された画像データは、該制御部200で各種の画像処理を施してから、画像形成部103に出力されるようになっている。
以下、画像形成部103について、詳細に説明する。
画像形成部103は、画像データに基づく原稿画像をシート上に記録するものであって、既述の感光体ドラム21、帯電装置22、光書込みユニット23、現像装置24、転写ユニット25、クリーニングユニット26、定着ユニット27及び除電装置を備えている。
感光体ドラム21は、表面が所定方向に移動し(図中矢印A方向に回転し)、その表面がクリーニングユニット26によりクリーニングされ、該クリーニングされた表面を帯電装置22により均一に帯電される。本実施形態では、高速画像形成処理を実現するために、感光体ドラム21の周速度は、540mm/secとしている。
帯電装置22は、本実施形態では、グリッド電極を有するスコロトロン型帯電器としている。詳しくは、帯電装置22は、チャージャー型のものであって、コロナワイヤと感光体ドラム21との間にグリッド電極が設けられており、制御部200の指示の下、グリッド電圧を調整して感光体ドラム21上の表面電位を調整できるようになっている。
露光装置として作用する光書込みユニット23は、レーザー光源であるレーザー照射部28、及びミラー群29を備えるレーザースキャニングユニット(LSU)である。この光書込みユニット23は、制御部200からの画像データを入力して、この画像データに応じたレーザー光をレーザー照射部28から出射し、このレーザー光を、ミラー群29を介して感光体ドラム21に照射して、均一に帯電された感光体ドラム21表面を露光し、感光体ドラム21表面に静電潜像を形成するようになっている。尚、レーザー照射部28は、制御部200の指示の下、感光体ドラム21上の表面へのレーザー光の光量及び照射径を調整できるようになっている。
現像装置24は、トナーが収容される現像槽242と、現像槽242内に収容されたトナーを感光体ドラム21に供給する現像ローラ241とを備え、該現像ローラ241によりトナーを感光体ドラム21表面に供給して、感光体ドラム21上に形成された静電潜像を可視像化(現像)するものである。
転写ユニット25は、感光体ドラム21表面に形成されたトナー像をシート搬送部104により搬送されてきたシートに転写するようになっている。
詳しくは、転写ユニット25は、弾性導電性ローラ34を有している。弾性導電性ローラ34は、シート搬送部104から搬送されてくるシートを感光体ドラム21表面に押し付けるようになっている。また、弾性導電性ローラ34には、感光体ドラム21表面のトナー像の電荷とは逆極性の電界が印加され、この逆極性の電界により感光体ドラム21表面のトナー像がシート上に転写される。例えば、トナー像が(−)極性の電荷を有する場合は、弾性導電性ローラ34に印加さる電界の極性が(+)極性にされる。
クリーニングユニット26は、現像、転写後に感光体ドラム21の表面に残留したトナーを除去して回収するようになっている。
定着ユニット27は、転写ユニット25にてトナー像が転写されたシートを加熱及び加圧して、該シート上のトナー像を定着させるようになっている。
詳しくは、定着ユニット27は、一対の定着ローラ(ここでは加熱ローラ35及び加圧ローラ36)を備えている。加熱ローラ35内部には、該加熱ローラ35表面を所定温度(定着温度:概ね160〜200℃)に設定するための熱源(図示せず)が設けられている。また、加熱ローラ35に対して加圧ローラ36が所定圧で圧接されるように、加圧ローラ36の両端に加圧部材(図示せず)が配置されている。かかる構成を備えた定着ユニット27は、加熱ローラ35と加圧ローラ36間の圧接部(定着ニップ部と称される)にシートが搬送されてくると、各ローラ35,36によりシートが搬送されつつ、シート上の未定着トナー像が加熱溶融、及び加圧されて、トナー像がシート上に定着されるようになっている。
シート搬送部104は、給紙部105からのシートを搬送するための複数対の搬送ローラ41、一対のレジストローラ42、搬送経路43を備えている。
給紙部105は、複数の給紙トレイ51を備えている。各給紙トレイ51は、シートを蓄積しておくためのものであり、画像形成装置100の下方に設けられている。また、各給紙トレイ51は、シートを一枚ずつ引き出すためのピックアップローラを備えており、該ピックアップローラにて引き出したシートをシート搬送部104の搬送経路43へと送り出すようになっている。画像形成装置100は、高速画像形成処理を目的としているため、各給紙トレイ51には、定型サイズのシートを500〜1500枚収納可能な容積を確保している。
搬送経路43は、給紙部105から受け取ったシートを、レジストローラ42により、回転する感光体ドラム21上のトナー像と同期をとって、転写ユニット25へ搬送し、さらに定着ユニット27へと搬送するようになっている。また、定着ユニット27にて定着されたシートは、シート搬送部104により排紙トレイ47へとさらに搬送されて排出されるようになっている。
次に、本実施形態の特徴的な制御部200の構成について説明する。
図2は本実施形態の画像形成装置の制御部を中心に示す制御系の概略ブロック図、図3は前記制御部の電気的構成を示す概略ブロック図である。
制御部200は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)201と、記憶部202とを備えている。
記憶部202は、各種制御プログラムや必要な関数を記憶しており、読み出し専用メモリ、ROM(Read Only Memory)、及びデータの読み書きを行なうことのできるメモリ、RAM(Random Access Memory)を含んでいる。
制御部200は、CPU201によって、各種制御プログラムを記憶部202から読み出し、該読み出した制御プログラムを実行することで、画像形成プロセス制御を行うように構成されている。
トナー濃度センサ243は、センサ出力値が制御部200へ送信されるように制御部200の入力系に電気的に接続されている。また、トナー補給装置30は、作動信号が制御部200から受信されるように制御部200の出力系に電気的に接続されている。
画像形成装置100は、前記の構成に加えて、トナー画像濃度センサ50を備えている。トナー画像濃度センサ50は、感光体ドラム21上に形成されたトナー像の画像濃度を検出するものである。トナー画像濃度センサ50は、感光体ドラム21周囲の何れの位置に配設されていてもよい。トナー画像濃度センサ50は、図1に示すように、感光体ドラム21の回転方向Aにおいて、現像装置24よりも下流側且つ転写ユニット25よりも上流側に配設されている。トナー画像濃度センサ50は、センサ出力値が制御部200へ送信されるように制御部200の入力系に電気的に接続されている。
尚、トナー画像濃度センサ50は、何れも従来の画像形成装置に使用されているものと同様のものを用いることができる。従って、これら部材のさらに詳しい構成については説明を省略する。
帯電装置22は、グリッド電圧調整用の作動信号が制御部200から受信されるように制御部200の出力系に電気的に接続されている。現像バイアス印加装置(現像バイアス手段)244は、直流電圧に交流電圧を重畳させた現像バイアス電圧を調整する作動信号が制御部200から受信されるように制御部200の出力系に電気的に接続されている。また、レーザー照射部28は、レーザー光の光量調整用の作動信号及び照射径調整用の作動信号が制御部200から受信されるように制御部200の出力系に電気的に接続されている。
本実施形態に係る画像形成装置100は、制御部200によって、2成分現像剤のトナー濃度を制御するため、トナー濃度センサ243の測定結果に基づき定期的に現像剤のトナー濃度制御を行うトナー濃度制御装置90を有する。尚、従来の画像形成装置では予め設定されていた現像剤のトナー濃度センサ243の制御値まで補正を行うことはない。
即ち、制御部200は、図3に示すように、帯電手段211、基準トナー画像形成手段215、画像濃度測定手段216、現像バイアス算出手段231、実効現像電位算出手段232及び制御手段95を含む処理手段を機能させるためのものである。
帯電手段211は、トナー濃度制御を行うにあたり、表面がクリーニングされると共に除電された感光体ドラム21の該表面を帯電するようになっている。詳しくは、帯電手段211は、帯電装置22により感光体ドラム21の表面を一様に帯電するようになっている。
基準トナー画像形成手段215は、感光体ドラム21上に現像バイアスを変更することにより、複数の基準トナー画像(以下、「トナーパッチ」という。)Pを所定の時間(例えば、0.1秒)ごとに形成するようになっている。即ち、基準トナー画像形成手段215は、感光体ドラム21上に所定強度の光を照射してトナーパッチ用静電潜像を形成する潜像形成手段215aと、トナーパッチ用静電潜像を異なる現像バイアスで現像して複数のトナーパッチPを形成する潜像現像手段215bとを含んでいる。尚、このトナーパッチPは、ここでは全面濃度画像(いわゆる、ベタ画像)である。
画像濃度測定手段216は、感光体ドラム21上に形成された複数のトナーパッチPの画像濃度をトナー画像濃度センサ50にて測定するようになっている。
詳しくは、画像濃度測定手段216は、潜像現像手段215bにて感光体ドラム21上に形成された複数のトナーパッチPの画像濃度をトナー画像濃度センサ50にて測定し、その測定結果を制御部200に送信するようになっている。
現像バイアス算出手段231は、現像バイアス印加装置244の出力値と画像濃度測定手段216の測定値の近似式を求めて、前記近似式より画像濃度測定手段216の測定値が0に対応する現像バイアス印加装置244の出力値を算出する。
実効現像電位算出手段232は、現像バイアス算出手段231の算出結果に基づき実効現像電位を算出するものである。本実施形態では、現像バイアス電位に対するトナー画像濃度センサ50による測定結果(光学反射濃度)をプロットし、そのグラフより一次近似直線を用いた近似式から直線近似して、所望のトナー付着量(mg/cm)に必要な現像バイアス(絶対値)を算出する。
ここで、本実施形態において所望のトナー付着量(mg/cm)に必要な現像バイアス(絶対値)の算出について図を参照して説明する。
図4は本実施形態の画像形成装置における現像バイアス電位とトナー付着量との関係を示すグラフである。
本実施形態では、図4に示すように、トナー付着量0.45mg/cmに必要な現像バイアス400Vが算出される。また、その近似直線を延長することで、トナー付着量がゼロになる点の現像バイアスを求める。そうすると、その値は、おおよそ感光体ドラム21の明部電位VLに相当することになる。そこで、|現像バイアス電位―VL|を計算することにより、実効現像電位を算出することができる。
尚、本実施形態では、図4に示すように、多数のポイントを測定しているが、数ポイントを抽出すれば、一次近似直線を得ることができる。
制御手段95は、実効現像電位算出手段232により算出された値(実効現像電位)が予め設定された実効現像電位範囲、すなわち、基準範囲内にあるか否かを判定する機能を備え、その判定結果に基づき、現像剤のトナー濃度を補正するトナー濃度制御手段95aと、光学系の光量を補正する露光量制御手段95bを備えている。
例えば、制御手段95は、算出された実効現像電位が基準範囲から±20V以上ずれている場合は、トナー濃度制御手段95aによりトナー濃度の補正制御を行い、一方、ずれ量が±20V未満である場合は、露光量制御手段95bにより光学系の光量補正を行うようになっている。
トナー濃度制御手段95aは、制御手段95の結果に基づき、現像剤のトナー濃度の制御値を補正する。尚、制御値の補正テーブルは、記憶部202に予め記憶されている。
露光量制御手段95bは、制御手段95の結果に基づき、光学系の露光量を補正する。
このように、本実施形態に係る画像形成装置100によれば、画像形成部103のプロセス形成条件は、感光体ドラム21上に形成された複数のトナーパッチPの画像濃度をトナー画像濃度センサ50にて測定し、トナー画像濃度センサ50による測定結果に基づく実効現像電位をベースとして、その値が基準の範囲内にあるかないかで処理が異なるものである。
すなわち、制御手段95は、トナー画像濃度センサ50による測定結果に基づく実効現像電位が基準範囲内にあると判断した場合には、現像剤のトナー濃度の制御は行なわず、光学系の露光量補正を行う。また、基準の範囲外にあると判断した場合には、その基準とのズレに応じて、基本的にトナー濃度センサ243の制御値の補正を行う。
次に、本実施形態の画像形成部装置100におけるプロセス形成条件を制御するための処理の流れを説明する。
図5は本実施形態の画像形成装置におけるプロセス形成条件の制御の流れを示すフローチャート、図6は前記画像形成装置における画像反射濃度とトナー付着量との関係を示すグラフである。
この処理では、図5に示すように、先ず、帯電装置22にて感光体ドラム21の表面を一様に帯電した後、感光体ドラム21の表面に複数のトナーパッチを作成する(ステップS1)。次に、そのトナーパッチの濃度をトナー画像濃度センサ50で測定する(ステップS2)。そして、その画像濃度を現像バイアスに対応すてプロットする(ステップS3)。
この場合、画像反射濃度とトナー付着量(mg/cm)との関係は、図6に示すように、ほぼ直線関係にあるため、現像バイアスとトナー付着量との関係も、図4に示すように、ほぼ直線となる。
図4に示すプロットより、必要な現像バイアスを抽出し(ステップS4)、前記プロットより求められる一次近似直線を延長して、明部電位(VL)、すなわち、実効現像電位を算出する(ステップS5)。そして、その実効現像電位が予め設定された実効現像電位範囲内にあるか否かを判定する(実効現像電位と基準範囲とのズレを比較する)(ステップS6)。
ステップS6において、実効現像電位が予め設定された実効現像電位範囲内にない(実効現像電位と基準値とのズレがある)と判定された場合は、トナー濃度センサ243への制御電圧の入力値(指数、0〜255)を変更する(ステップS7)。例えば、トナー濃度を下げる制御を行う場合には、入力値(指数)を上げるようにする。
一方、実効現像電位が予め設定された実効現像電位範囲内にある(実効現像電位と基準値とのズレが殆どない)と判定された場合は、光学系の露光量(レーザーパワー)もしくはハーフトーンのディザ値を調整する(ステップS8)。この場合は、画像濃度が大きく変化していないため、感光体ドラム21の感度特性(γ特性)を調整することになる。従って、現像剤ではなく感光体ドラム21の劣化状況に対応する補正を行う。
このように、本実施形態によれば、画像形成装置100において、実効現像電位(現像バイアス電位より明部電位VLよりを差し引いた現像電位コントラスト)に対するトナー画像濃度(トナー付着量)をプロットすることで、より実際の画像特性に基づく補正を行うことができる。
ここで、本実施形態の画像形成装置100における特徴的なプロセス形成条件の制御について図を参照して具体的に説明する。
図7は本実施形態の画像形成装置における実効現像電位の変化量に対するトナー濃度センサの補正量を示すグラフである。
本実施形態では、図7に示すように、実効現像電位の変化量(V)のズレ程度により、トナー濃度センサ243の補正量を示したもので、補正量としてトナー濃度センサ243の制御カウント値を用いる。
画像形成装置100において、図7に示すように、実効現像電位が基準範囲(0〜±20V)から外れている場合は、そのズレ量に応じて制御カウント値を補正する。
例えば、実効現像電位の変化量が20V以上40V未満の場合には、制御カウント値を2とし、40V以上60V未満のズレ量であれば、制御カウント値を4とし、60V以上80V未満の場合には、制御カウント値を6として補正するようにする。
また、実効現像電位の変化量が−40V以上−20V未満の場合には、制御カウント値を−1とし、−60V以上−40V未満のズレ量であれば、制御カウント値を−4とし、−80V以上−60V未満の場合には、制御カウント値を−6として補正するようにする。
トナー濃度センサ243は、制御カウント値を大きくすれば、トナー濃度センサ243の出力値が大きくなり、その結果トナー濃度はアンダートナーの方向に動くようになっている。
また、ズレ量が80V以上の場合、及びズレ量が−80Vに満たない場合には、通常の画像形成プロセスでは想定できない突発的な現象が発生したと考えられるため、一旦現像装置にある現像剤中のトナーを一定量排出(強制トナー吐き)し、同量のトナーを新たに補給し、現像剤をリフレッシュしたのち、再度現像バイアス手段の出力値を抽出するようにする。
次に、実効現像電位のズレ量が20V未満(0〜±20V)である場合に使用する露光量制御手段95bについて図を参照して説明する。
図8は本実施形態の画像形成装置の感光体ドラムのγ特性を維持するための初期ディザ値を示す図である。
中間調(ハーフトーン)パッチの画像濃度の補正には、種々の方法が考えられるが、本実施形態では、図8に示すように、薄い階調の値1から濃い階調の値255までの17個のハーフトーンパッチ(出力パッチ)のディザ値を変更するようにしている。ディザ値Kは、薄い階調の値1から濃い階調の値255までの薄い濃度から濃い濃度に渡り、34から951の範囲で17個の数値が設定されている。
例えば、ディザ値(K)max960に対する指数が予め設定されているため、露光量調整時にそのγ特性に近づくようにディザ値を微小修正する。
また、本実施形態では、画像形成装置100は、周囲環境の状態を検出する環境状態検出装置60,70を備えている。環境状態検出装置60,70は、ここでは温度を検出する温度センサ及び湿度を検出する湿度センサである。温度センサ60及び湿度センサ70は、図1に示すように、ここではトナー画像濃度センサ50の近傍に配設されている。
尚、温度センサ60及び湿度センサ70は、画像形成装置100内の何れの位置に配設されていてもよい。
また、温度センサ60及び湿度センサ70は、図2に示すように、センサ出力値が制御部200へ送信されるように制御部200の入力系に電気的に接続されている。
詳しくは、画像形成装置100は、温度センサ60及び/又は湿度センサ70にて周囲の温度及び/又は湿度を測定する測定手段と、該測定手段の測定結果に基づく温度及び/又は湿度(ここでは温度及び湿度)の変化に応じてトナー画像濃度センサ50のセンサ出力値の中心値を変更する変更手段とを備える。
具体的には、画像形成装置100の周囲環境が変化することで、現像剤のかさ密度が変化するため、例えば、常温常湿(N/Nで示す)でトナー画像濃度センサ50のセンサ出力値の中心値を2.10V(トナー付着量0.525mg/cm)とした場合、高温高湿(H/Hで示す)では、センサ出力値の中心値を2.20V(トナー付着量0.550mg/cm)としている。
一方、低温低湿(L/Lで示す)では、センサ出力値の中心値を2.00V(トナー付着量0.500mg/cm)としている。
尚、本実施形態では、トナー画像濃度センサ50は、拡散反射型光ダイオードGP2TC1J000F(シャープ株式会社製)を用いている。
画像形成装置100の周辺環境として、温度においては、低温は5℃〜10℃程度、常温は20℃〜25℃程度、高温は30℃〜35℃程度を例示できる。また、湿度においては、低湿は20%〜40%程度、常湿は50%〜65%程度、高湿は70%〜90%程度を例示できる。
また、本実施形態では、画像形成装置100は、図2に示すように、現像剤の寿命度合いを計測する寿命計測装置80を備えている。この寿命計測装置80は、画像形成回数をカウントする計数装置としての機能を備えている。
詳しくは、画像形成装置100は、寿命計測装置80にて現像剤の寿命度合いを測定する測定手段と、該測定手段の測定結果に基づく寿命度合い(ここではカウント数)に応じて、トナー画像濃度センサ50のセンサ出力値の中心値を変更する変更手段とを備える。
具体的には、現像剤の寿命度合いが変化することで、現像剤のかさ密度や流動性が変化するため、例えば、初期でトナー画像濃度センサ50のセンサ出力値の中心値を2.20V(トナー付着量0.550mg/cm)とした場合、5万カウントでセンサ出力値の中心値を2.10V(トナー付着量0.525mg/cm)とし、10万カウントでセンサ出力値の中心値を2.0V(トナー付着量0.500mg/cm)としている。
以上のように構成したので、本実施形態によれば、画像形成装置100における画像濃度の変化が、2成分現像剤を用いた現像装置24における現像条件に起因する変化か、感光体ドラム21に起因する変化かを見極めることができ、画像形成部103におけるプロセス形成条件を適切に制御することができる。これにより、表面電位計を用いることなく、該現像装置24の環境、経時に対応して常に所定レベル以上の画像濃度および画像コントラストも確保された現像画像を得ることができる。
また、本実施形態では、温度センサ60及び/又は湿度センサ70を設けているので、画像濃度測定手段216は、温度センサ60及び/又は湿度センサ70の検出結果に基づく環境状態の変化に応じて、トナー画像濃度センサ50による測定感度を変更することで、周囲環境の影響を補正し、正確にトナー像の画像濃度を検出できる。
尚、本実施形態においては、現像剤のトナー濃度制御を終了するための制御を、モノクロ画像形成を行う画像形成装置100に適用しているが、本発明は画像形成装置の構成を限定するものではなく、カラー画像形成を行う画像形成装置にも同様に適用することができる。
また、本発明の画像形成装置及び画像形成方法は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
21 感光体ドラム(潜像担持体)
22 帯電装置
23 光書込みユニット(露光装置)
24 現像装置
50 トナー画像濃度センサ
60 温度センサ(環境状態検出手段)
70 湿度センサ(環境状態検出手段)
80 寿命計測装置(計数装置)
90 トナー濃度制御装置
95 制御手段
95a トナー濃度制御手段
95b 露光量制御手段
100 画像形成装置
103 画像形成部
200 制御部
211 帯電手段
215 基準トナー画像形成手段
215a 潜像形成手段
215b 潜像現像手段
216 画像濃度測定手段
231 現像バイアス算出手段
232 実効現像電位算出手段
243 トナー濃度センサ
244 現像バイアス印加装置
K ディザ値
P トナーパッチ

Claims (9)

  1. トナーを含む2成分現像剤が収容されるとともに潜像担持体にトナーを供給する現像剤担持体を備えた現像装置と、前記潜像担持体の表面を帯電する帯電手段と、前記潜像担持体の表面に光を照射する露光手段と、前記現像装置の現像バイアスを制御する現像バイアス手段と、前記現像装置内の2成分現像剤のトナー濃度を検出するトナー濃度センサと、前記現像バイアス手段の出力値を制御することにより、前記潜像担持体上にトナー画像を形成するトナー画像形成手段と、前記潜像担持体上に形成されたトナー画像の画像濃度を検出するトナー画像濃度センサと、前記潜像担持体上に形成されたトナー画像の画像濃度を前記トナー画像濃度センサにて測定する画像濃度測定手段とを具備して、前記潜像担持体の表面を帯電させ、その帯電域に画像露光して静電潜像を形成し、2成分現像剤を担持した前記現像剤担持体によって該潜像担持体上に形成された静電潜像をトナー像として現像する画像形成部を備え、前記画像形成部で得られる現像画像を所定レベルに制御する画像形成装置であって、
    さらに、前記現像バイアス手段の出力値と前記画像濃度測定手段の測定値の近似式を求めて、前記近似式より前記画像濃度測定手段の測定値が0に対応する前記現像バイアス手段の出力値を算出する現像バイアス算出手段と、
    前記現像バイアス算出手段の算出結果に基づき実効現像電位を算出する実効現像電位算出手段と、
    前記実効現像電位算出手段より求めた実効現像電位と予め設定された基準となる実効現像電位範囲とを比較し、その比較結果に応じて前記画像形成部のプロセス形成条件を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記現像バイアス算出手段は、前記現像バイアス手段の出力値と前記画像濃度測定手段の測定値の近似式から直線近似して、前記画像濃度測定手段の測定値が0に対応する前記現像バイアス手段の出力値を求めることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記実効現像電位が予め設定された実効現像電位範囲内にあるか否かを判定する判定手段と、前記実効現像電位が予め設定された実効現像電位範囲内にない場合に前記現像剤のトナー濃度を制御するトナー濃度制御手段と、前記実効現像電位が予め設定された実効現像電位範囲内にある場合に前記露光手段の露光量を制御する露光量制御手段と、を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記実効現像電位が予め設定された実効現像電位範囲から一定以上外れた場合には、前記現像装置における強制トナー排出とトナー補給を行った後、再度、前記現像バイアス手段の出力値を求めることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記トナー濃度制御手段は、前記トナー濃度センサの制御値を補正することを特徴とする請求項3または4に記載の画像形成装置。
  6. 周囲環境の状態を検出する環境状態検出手段を備え、
    前記画像濃度測定手段は、前記環境状態検出手段の検出結果に基づく環境状態の変化に応じて、前記トナー画像濃度センサによる測定感度を変更することを特徴とする請求項1乃至5のうちの何れか一項に記載の画像形成装置。
  7. トナーを含む2成分現像剤が収容されるとともに潜像担持体にトナーを供給する現像剤担持体を備えた現像装置と、前記潜像担持体の表面を帯電する帯電手段と、前記潜像担持体の表面に光を照射する露光手段と、前記現像装置の現像バイアスを制御する現像バイアス手段と、前記現像装置内の2成分現像剤のトナー濃度を検出するトナー濃度センサと、前記現像バイアス手段の出力値を制御することにより、前記潜像担持体上にトナー画像を形成するトナー画像形成手段と、前記潜像担持体上に形成されたトナー画像の画像濃度を検出するトナー画像濃度センサと、前記潜像担持体上に形成されたトナー画像の画像濃度を前記トナー画像濃度センサにて測定する画像濃度測定手段とを具備して、前記潜像担持体の表面を帯電させ、その帯電域に画像露光して静電潜像を形成し、2成分現像剤を担持した前記現像剤担持体によって該潜像担持体上に形成された静電潜像をトナー像として現像する画像形成部を備え、前記画像形成部で得られる現像画像を所定レベルに制御する画像形成装置における画像形成方法であって、
    前記トナー濃度センサと前記トナー画像濃度センサとを用いて、前記現像バイアス手段の出力値を制御することにより、前記潜像担持体上に基準トナー画像を形成する基準トナー画像形成ステップと、
    前記潜像担持体上に形成された前記基準トナー画像の画像濃度を前記トナー画像濃度センサにて測定する画像濃度測定ステップと、
    前記現像バイアス手段の出力値と前記画像濃度測定手段の測定値との近似式を求めて、前記近似式より前記画像濃度測定手段の測定値が0に対応する前記現像バイアス手段の出力値を算出する現像バイアス算出ステップと、
    前記現像バイアス算出ステップの算出結果に基づき実効現像電位を算出する実効現像電位算出ステップと、
    前記実効電位算出ステップより求めた実効現像電位と予め設定された基準となる実効現像電位範囲とを比較し、その結果に応じて前記画像形成部のプロセス形成条件を制御する制御ステップと、
    を備えることを特徴とする画像形成方法。
  8. 前記現像バイアス算出ステップは、前記現像バイアス手段の出力値と前記画像濃度測定手段の測定値の近似式から直線近似して、前記画像濃度測定手段の測定値が0に対応する前記現像バイアス手段の出力値を求めることを特徴とする請求項7に記載の画像形成方法。
  9. 前記制御ステップは、前記実効現像電位が予め設定された実効現像電位範囲内にあるか否かを判定する判定ステップと、前記実効現像電位が予め設定された実効現像電位範囲内にない場合に前記現像剤のトナー濃度を制御するトナー濃度制御ステップと、前記実効現像電位が予め設定された実効現像電位範囲内である場合に前記露光手段の露光量を制御する露光量制御ステップと、を備えることを特徴とする請求項7に記載の画像形成方法。
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