JP2010039168A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】転写ローラを用いた簡単な構成により、感光体ドラムの除電制御を行い、帯電性を確保する。
【解決手段】転写電圧制御ユニット250は、マイナス極性のトナーを通常転写するときに使用する正規バイアス電源(+極性)252と、感光体ドラム21のトラップ電荷を消滅させるために正規バイアス電源(+極性)252の出力電圧値を可変することができる印加電圧制御手段255と、から構成し、転写電圧制御ユニット250の印加電圧制御手段255は、通常の記録媒体へのトナー転写が終了した後(非転写時)の感光体ドラム回転中に、通常転写の転写電圧よりも大きな値を感光体ドラム21に印加し、感光体ドラム21の感光層中に形成されたトラップ電荷を消滅させて、感光体ドラム21の表面電位が低下することを防止するように動作する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真方式を利用する複写機、プリンタなどの画像形成装置、特に転写ローラを採用する画像形成装置に関するものである。
近年、電子写真法を画像形成装置では、感光体ドラムに有機感光体が採用されている。これは、例えば、銅や酸化チタン等を中心骨格に含有するフタロシアン系の有機感光体が露光光線の長波長側にも高い感度を備えていることから、レーザプリンタ等の露光光源であるレーザ光の特性に適合し、さらに、分子構造を変えることによる感度波長域の設計変更が比較的容易であることから、ハロゲンランプや蛍光灯を光源とするアナログ複写機にも用いることができるからである。
ところが、有機感光体は、通常電荷発生物資と電荷輸送物質とバインダ樹脂から構成されるが、感光体感度を高める上で、電荷輸送物質にはホール型のものが使用されている。その理由は、電荷輸送物質のうちホール(正孔)移動度が電子(エレクトロン)移動度より2桁近く早いからである。したがって、電荷発生層、電荷輸送層を有する積層型感光体においては、マイナス帯電型のものが一般的である。また、感光体特性として感光層中にエレクトロントラップが形成され易いという欠点を有する。このエレクトロントラップは、正極性の電荷の移動を妨げるものであり、各材料そのものに存在するとともに、光疲労などにより材料中に蓄積される。感光層中にエレクトロントラップが形成されると、感光層に帯電電圧が印加された(電界が付与された)場合に、その電界によりトラップされたエレクトロンが飛び出し、感光体ドラム基板側に付与されたプラス電荷をキャンセルするように働くため、それに対向する感光層表面の帯電用のマイナス電荷が少なくなることから、感光体ドラムの表面電位が低下する。
また、感光体の特性の経時変化によって感光体の1回転目の表面電位自体が変化するという問題点や、感光体の個体差によって感光体の1回転目の表面電位自体が異なるという問題点もある。
そこで、特許文献1では、感光体表面温度および感光体の積算回転数等の条件に基づいて、画像形成プロセスの開始時に感光体ドラム1の表面において帯電チャージャ2に対向している部分が除電ランプ7に達するまで除電ランプ7の駆動を停止する除電制御、および、感光体ドラム1の1回転目と2回転目以降とで帯電チャージャ2の印加電圧を切り換える帯電制御を選択的に実行することにより、感光体ドラム中のエレクトロントラップ電荷による1回転目の表面電位の低下を防ぎ、感光体ドラムの帯電性を確保する技術が開示されている。
特開平8−220956号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、感光体ドラムの帯電性を効率良く確保することが実行することができるものの帯電制御及び除電制御の2つの制御を行う必要があり、複雑な処理を必要とする。
そこで、本発明は、斯かる実情に鑑みてなされたものであって、転写ローラを用いた簡単な構成で、感光体ドラムの除電制御を行い、帯電性を確保する画像形成装置を提供するものである。
上記のような問題点を解決するために、本発明に係る画像形成装置は、以下のような構成とし、特徴を有する。
本発明に係る画像形成装置は、トナー像を担持して回転する感光体ドラムと、該感光体ドラムに圧接して回転して転写時に前記感光体ドラムと、該感光体ドラムとともに挾持搬送する記録媒体に前記感光体ドラム上のトナー像を静電的に転写し、表面に付着した微量のトナーを除去するトナー除去手段を備える転写ローラと、を備えた画像形成装置であって、前記転写ローラに対し、トナー像の転写時における転写電圧よりも大きい同極性の転写電圧を印加するように制御する印加電圧制御手段を備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る画像形成装置において、前記印加電圧制御手段は、トナー像の転写トナー像の転写終了動作後に、前記転写ローラに対し、前記転写電圧を印加するように制御することを特徴とする。
また、本発明に係る画像形成装置において、前記印加電圧制御手段は、前記感光体ドラムの1回転以上の時間、前記転写電圧を前記転写ローラに印加するように制御することを特徴とする。
また、本発明に係る画像形成装置において、前記画像形成装置は、装置の周囲温度を測定する温度測定手段を備え、前記印加電圧制御手段は、前記温度測定手段により測定した周囲温度に応じて、前記トナー像の転写時における転写電圧よりも大きい同極性の転写電圧に対して補正した転写電圧を印加するように制御することを特徴とする。
また、本発明に係る画像形成装置は、さらに、前記感光体ドラムの表面電位を測定する表面電位測定手段を備え、前記印加電圧制御手段は、前記感光体ドラムを帯電した際の前記表面電位測定手段により測定した表面電位と所定値とを比較し、該表面電位が該所定値より小さい場合に、前記補正した転写電圧に対して、さらに該表面電位に応じて補正し、該補正した転写電圧を印加するように制御することを特徴とする。
本発明の画像形成装置によれば、以下に示す優れた効果を奏し得る。
本発明に係る画像形成装置によれば、トナー像の非転写時において、前記転写ローラに対し、トナー像の転写時における転写電圧よりも大きな同極性の転写電圧を印加する制御手段を備えることで、感光体ドラムにある電荷(エレクトロン)トラップを消滅できるため、転写ローラおよび感光体の寿命をアップすることができる。また、感光体ドラム1回転目から画像形成できるため、ファースト印刷までの時間を短縮できる。
さらに、本発明に係る画像形成装置によれば、画像形成動作の動作後に行うことで、感光体ドラム1回転目から画像形成できるため、ファースト印刷までの時間に影響を及ぼすことがない。
さらに、本発明に係る画像形成装置によれば、トナー像の非転写時における転写電圧を感光体ドラムの1回転以上の時間印加することで、確実に感光体ドラム全周分の電荷を消滅させることができる。
さらに、本発明に係る画像形成装置によれば、周囲の温度環境に応じて、前記非転写時の転写電圧を補正することで、感光体ドラムに過度の電界を印加することによる弊害、例えばピンホールなどの発生を抑えることができる。
さらに、本発明に係る画像形成装置によれば、前記表面電位測定手段の測定結果に応じて、前記非転写時の転写電圧を補正することで、感光体ドラムの使用状況に対応した転写電圧となるため、感光体ドラムの劣化を抑えることができる。
さらに、本発明に係る画像形成装置によれば、周囲の温度環境に応じて、前記非転写時の転写電圧をさらに補正することで、そのときの感光体ドラムに適した電界を印加して、感光体ドラムの劣化を抑えることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図5は発明を実施形態の一例であって、図中、図と同一の符号を付した部分は同一物を表わしている。
<画像形成装置の全体構成及び概略動作の説明>
まず、本実施形態に係る画像形成装置100の全体構成及び各部の構成、並びに概略動作について図1を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態である画像形成装置の概略を示す構成図である。
画像形成装置100は、原稿から読取って画像データを取得し、或いは、外部から受信して画像データを取得し、この画像データによって示されるモノクロ画像をシート上に形成するものであり、その構成を大別すると、図1の如く、原稿搬送部(ADF:Automatic Document Feeder)101、画像読取り部102、画像形成部103、シート搬送部104及び給紙部105から構成されている。
原稿搬送部101は、少なくとも1枚の原稿が原稿セットトレイ11にセットされると、原稿を1枚ずつ原稿セットトレイ11から引き出して搬送し、該原稿は、画像読取り部102に導かれて通過し、排紙トレイ12から排出されるようになっている。
画像読取り部102は、原稿搬送部101からの原稿画像を読取り、該原稿画像に対応する画像データを、マイクロコンピュータ等を含む画像形成制御部200へ送信するようになっている。そして、画像読取り部102から画像形成制御部200へ送信された画像データは、該画像形成制御部200で各種の画像処理を施されてから、画像形成部103に出力されるように構成されている。
画像形成部103は、感光体ドラム21と、帯電装置22と、光書込みユニット23と、現像装置24と、トナー補給装置30と、感光体ドラム21上のトナー像を記録媒体等の転写シートに転写するための転写ユニット25と、シート上の転写画像を該シートに定着するための定着ユニット(定着装置)27と、転写ユニット25によって転写されずに感光体ドラム21表面に残った残留トナーを除去するためのクリーニングユニット26と、感光体ドラム21表面に残った残留電荷を除電するための除電装置(不図示)と、を備えて構成されている。
感光体ドラム21は、円筒形状を呈し、その表面が所定方向(本実施形態では図中矢印A方向)に回転してクリーニングユニット26によりクリーニングされ、該クリーニングされた表面を帯電装置22により均一に帯電される。本実施形態では、高速画像形成処理を実現するために、感光体ドラム21の周速度は、例えば、540mm/secとする。
帯電装置22は、例えば、本実施形態では、グリッド電極を有するスコロトロン型帯電器を用いるものとする。詳しくは、帯電装置22は、チャージャ型のものであって、コロナワイヤと感光体ドラム21との間にグリッド電極が設けられており、画像形成制御部200の指示の下、グリッド電圧を調整して感光体ドラム21上の表面電位(帯電電位)を調整できるようになっている。
露光装置として機能する光書込みユニット23は、レーザ光源であるレーザ照射部28、及びミラー群29を備えるレーザスキャニングユニット(LSU)である。この光書込みユニット23は、画像形成制御部200からの画像データを入力として、この画像データに応じたレーザ光をレーザ照射部28から出射し、このレーザ光を、ミラー群29を介して感光体ドラム21に照射して、均一に帯電された感光体ドラム21の表面を露光し、感光体ドラム21の表面に静電潜像を形成するようになっている。なお、レーザ照射部28は、画像形成制御部200の指示の下、感光体ドラム21上の表面へのレーザ光の光量及び照射径を調整できるようになっている。
現像装置24は、トナーを感光体ドラム21表面に供給して、感光体ドラム21上に形成された静電潜像をトナー像として可視像化(現像)するものである。
転写ユニット25は、弾性導電性ローラ(以下、転写ローラと記す)34を有しており、この転写ローラ34は、シート搬送部104から搬送されてくるシートを感光体ドラム21表面に押し付けるように構成されている。これにより、転写ユニット25は、感光体ドラム21表面に形成されたトナー像をシート搬送部104から搬送されてきたシートに転写するようになっている。
また、転写ローラ34には、感光体ドラム21表面のトナー像の電荷とは逆極性の電界が印加され、この逆極性の電界により感光体ドラム21表面のトナー像がシート上に転写される。例えば、トナー像が(−)極性の電荷を有する場合は、弾性導電性ローラ34に印加される電界の極性を(+)極性にする。
クリーニングユニット26は、現像、転写後に感光体ドラム21の表面に残留したトナーを除去して回収するようになっている。
定着ユニット27は、一対の定着ローラ(本実施形態では加熱ローラ35及び加圧ローラ36)を備えている。加熱ローラ35内部には、該加熱ローラ35表面を所定温度(定着温度:概ね160〜200℃)に設定するための熱源(不図示)が設けられている。また、加熱ローラ35に対して加圧ローラ36が所定圧で圧接されるように、加圧ローラ36の両端に加圧部材(不図示)が配置されている。
かかる構成を備えた定着ユニット27は、転写ユニット25にてトナー像が転写されたシートを加熱及び加圧して、該シート上のトナー像を定着させる。すなわち、加熱ローラ35と加圧ローラ36間の圧接部(定着ニップ部と称される)にシートが搬送されてくると、加熱ローラ35及び加圧ローラ36によりシートが搬送されつつ、シート上の未定着トナー像が加熱溶融及び加圧されてシート上に定着されるようになっている。
シート搬送部104は、給紙部105からのシートを搬送するための複数対の搬送ローラ41、一対のレジストローラ42、搬送経路43を備えている。
給紙部105は、複数の給紙トレイ51を備えている。各給紙トレイ51は、シートを蓄積しておくためのものであり、画像形成装置100の下方に設けられている。また、各給紙トレイ51は、シートを一枚ずつ引き出すためのピックアップローラ(図示省略)を備えており、該ピックアップローラにて引き出したシートをシート搬送部104の搬送経路43へと送り出すようになっている。画像形成装置100は、例えば、高速画像形成処理を目的としている場合、各給紙トレイ51に、定型サイズのシートを500〜1500枚収納可能な容積を確保している。
搬送経路43は、給紙部105から受け取ったシートを、レジストローラ42により、回転する感光体ドラム21上のトナー像と同期をとって、転写ユニット25へ搬送し、さらに定着ユニット27へと搬送するようになっている。また、定着ユニット27にて定着されたシートは、シート搬送部104により排紙トレイ47へとさらに搬送されて排出されるようになっている。
また、画像形成装置100には、上述した構成に加えて、感光体ドラム21上の表面電位を検出する表面電位測定手段(以下、表面電位センサという)50が設けられている。この表面電位センサ50は、感光体ドラム21周囲の何れの位置に配設されていてもよい。本実施形態では、表面電位センサ50は、図1に示すように、感光体ドラム21の回転方向(矢印A方向)において、現像装置24よりも上流側に配設されている。なお、表面電位センサ50は、従来の画像形成装置に使用されているものと同様のものを用いることができる。従って、これら部材のさらに詳しい構成については説明を省略する。
さらに、画像形成装置100には、周囲環境の状態を検出する環境状態検出手段として、温度を検出する周囲温度測定手段(以下、温度センサという)70が設けられている。
温度センサ70は、画像形成装置100内の何れの位置に配設されていてもよい。本実施形態では、図1に示すように、温度センサ70は、現像装置24の下部に配設されている。
<転写ユニット25の詳細な構成と動作の説明>
次に、本発明の特徴部分である転写ユニット25の詳細な動作を説明する前に、図2を参照しながら、概略構成及び動作概念について説明する。
図2は、本実施形態に係る転写ユニットの概略構成示す構成図である。
図2に示すように、転写ユニット25は、大別して、転写ローラ34と、転写電圧制御ユニット(転写電圧制御手段)250とから構成されている。
転写電圧制御ユニット250は、マイナス極性のトナーを通常転写するときに使用する正規バイアス電源(+極性)252と、感光体ドラム21のトラップ電荷を消滅させるために正規バイアス電源(+極性)252の出力電圧値を可変することができる印加電圧制御手段255と、から構成される。
なお、転写ローラ34には、トナーをかきとる板状のトナー除去手段(スクレーパ)260が備えられており、これにより、転写ローラに付着したトナーが感光体ドラムに移ることもなく、常に転写ローラ34の表面はきれいな状態に保たれる。
ここで、上記のように構成される転写ユニット25の基本的な動作概念について説明する。
上記転写電圧制御ユニット250の印加電圧制御手段255は、通常の記録媒体へのトナー転写が終了した後(非転写時)の感光体ドラム回転中に、通常転写の転写電圧よりも大きな値(補正量を加算した転写電圧)を感光体ドラム21に印加し、感光体ドラム21の電荷発生層中に形成されたトラップ電荷を消滅させて、感光体ドラム21の表面電位が低下することを防止するように動作する。
ここで、劣化状態の異なる(電荷のトラップレベルが異なる)感光体ドラムを用いて、記録媒体に正常に転写するときの1回転目の通常の感光体ドラムへの印加電圧としてどの位の印加電圧が必要であるかについて試験を行った結果(試験結果例1−6)を以下に示す。
<試験結果例1>
図1に示す画像形成装置において、初期の感光体ドラム(基準の感光体ドラムとする)を用い周囲温度30℃とした場合、帯電電圧として−650Vを帯電装置22により印加したときの表面電位センサ50によって測定した表面電位(感光体ドラム2回転目の表面電位)は、−605Vとなり、そのときのベタ画像を記録媒体にきれいに転写するときの通常の転写ローラへの印加電圧は、+1.9kV必要であった。この状態で非転写時に印加する転写ローラへの印加電圧を通常の転写ローラへの印加電圧と同等の電圧である+1.9kVとした場合、感光体ドラム1回転目の表面電位は、−595Vと低かった。そこで、印加電圧制御手段255により印加電圧を調整し、2.10kVの印加電圧を転写ローラに印加すれば、感光体ドラム1回転目から−605Vの表面電位が得られることがわかった。
<試験結果例2>
感光体ドラム2回転目の表面電位が−610Vとなる感光体ドラムに対して、1回転目から表面電位−605V得るためには、+2.05kV(ベースに比べ50V少ない)の印加電圧を転写ローラに印加すればよいことがわかった。
<試験結果例3>
感光体ドラム2回転目の表面電位が−600Vとなる感光体ドラムに対して、1回転目から表面電位−605V得るためには、2.15kV(ベースに比べ50V多い)の印加電圧を転写ローラに印加すればよいことがわかった。
<試験結果例4>
感光体ドラム2回転目の表面電位が−590Vとなる感光体ドラムに対して、1回転目から表面電位−605V得るためには、2.20kV(ベースに比べ100V多い)の印加電圧を転写ローラに印加すればよいことがわかった。
<試験結果例5>
感光体ドラム2回転目の表面電位が−580Vとなる感光体ドラムに対して、1回転目から表面電位−605V得るためには、2.30kV(ベースに比べ200V多い)の印加電圧を転写ローラに印加すればよいことがわかった。
<試験結果例6>
感光体ドラム2回転目の表面電位が−570Vとなる感光体ドラムに対して、1回転目から表面電位−605V得るためには、2.50kV(ベースに比べ400V多い)の印加電圧を転写ローラに印加すればよいことがわかった。
以上の試験結果をまとめたものを図3に示すが、図3は、各試験における所定の帯電電圧を印加した時の感光ドラム2回転目の表面電位に対する転写ローラへの印加電圧及び基準値(試験結果1の値を基準値とした)との差分値(補正値)をテーブル化した図である。
なお、周囲温度は30℃に固定とし、温度補正係数(詳細は、下記に記載する)は1.00とした。
続いて、転写電圧制御ユニット250による感光体ドラム21の感光層中に形成されたトラップ電荷を消滅させて、感光体ドラム21の表面電位が低下することを防止する動作について、図3を用いて説明する。
転写電圧制御ユニット250は、画像形成動作終了後の非転写時に、印字動作時における帯電時に測定した表面電位と図3に示す試験1の表面電位(所定値)と比較して、小さいと判断した場合、感光体ドラム中の電荷トラップが増加して、表面電位V0が所定値に設定されないことを意味することから、画像形成動作終了後の非転写時に転写ローラ34への印加電圧を高くするように印加電圧制御手段255を制御し、この電圧を転写ローラ34に印加する。この印加電圧は、現在の表面電位に対応する転写ローラ34への印加電圧を図3に示すテーブルから求める(テーブル間の補正量の算出は線形補間して求めるようにしても良い)。
また、トナー像の非転写時における印加電圧を感光体ドラムの1回転以上の時間、印加することにより、確実に感光体ドラム全周分の電荷を消滅するようにしてもよい。
このように、感光体ドラム1回転目より所望の表面電位を得ることができるようになる。従って、感光体ドラム21のトラップ電荷の増加を抑えるため、感光体の寿命をアップさせることができ、また、ファースト印刷までの時間を短縮できる。
また、試験1〜6では周囲温度を30℃と固定したが、周囲温度の変化に応じて、感光体ドラムの状態に適した上記印加電圧を補正する必要がある(周囲温度が上がれば、補正量(補正係数)を下げ、周囲温度が下がれば、補正量(補正係数)を上げる)。図4は、周囲温度に対する補正係数値を示す図である。これにより、感光体ドラムに過度の電界を印加することによる劣化を抑えることができる。
<転写ユニット25の具体的な動作フローの説明>
次に、上記制御動作を図5に示すフロー図を用いて説明する。
まず、画像形成動作(印字ジョブ)が終了したか否かを判断し(ステップS1)、画像形成動作が終了したと判断した場合には(ステップS1;yes)、ステップS2の処理に移行し、終了していないと判断した場合には(ステップS1;no)、ステップS1自身に処理を戻す。
ステップS2の処理では、装置の周囲温度がどの範囲にあるかを決定する。次に、その決定した温度範囲の温度係数を引き出して、補正量1を算出する(ステップS3)。
ここで、例えば、周囲温度が37℃であれば、図4のテーブルに示すように補正係数0.95が抽出し、ベースとなる転写ローラへの印加電圧に対してその補正係数を掛けた感光体ドラム用の転写電圧を決定する。
次に、表面電位センサ50により画像形成動作において測定した表面電位V0が所定値より小さいか否かを判定する(ステップS4)。その表面電位V0が所定値より小さい場合(ステップS4;yes)、転写電圧の補正量2を算出する(ステップS5)。その後、補正量1と補正量2を基に転写電圧を決定する(ステップS6)。その決定した転写電圧を感光体ドラムに印加し(ステップS7)、本処理を終了する。
また、図6は、感光体ドラムの表面電位が低下することを防止する制御動作を示す他のフロー図である。図6に示す制御動作のフローは、図5に示す制御動作のフローからステップS4の処理を除いたものであり、他の処理は同じである。本フローは、例えば、感光体ドラムの使用状況に応じて帯電性に及ぼす影響を抑えるよりはむしろ、初期の感光体ドラムでは、周囲温度状態によっては、基準値以上の過度の印加電圧を印加することになる場合を避け、例えば、ピンホールなどの発生を抑えるための処理フローとなっている。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと解される。
本発明の一実施形態である画像形成装置の概略を示す構成図である。 本実施形態に係る転写ユニットの概略構成示す構成図である。 所定の帯電電圧を印加した時の感光ドラム2回転目の表面電位に対する転写ローラへの印加電圧と基準値との差の値(補正値)をテーブル化した図である。 周囲温度に対する補正係数値を示す図である。 感光体ドラムの表面電位が低下することを防止する制御動作を示すフロー図である。 感光体ドラムの表面電位が低下することを防止する制御動作を示す他のフロー図である。
符号の説明
21 感光体ドラム(潜像担持体)
22 帯電装置(帯電手段)
23 光書込みユニット(露光装置)
24 現像装置
25 転写ユニット
28 レーザ照射部
30 トナー補給装置
34 転写ローラ
50 表面電位センサ
70 温度センサ(周囲温度測定手段)
100 画像形成装置
101 原稿搬送部
102 原稿読取り部
103 画像形成部
104 シート搬送部
105 給紙部
200 画像形成制御部
250 転写電圧制御ユニット
252 正規バイアス電源
255 転写電圧補正手段
260 トナー除去手段

Claims (5)

  1. トナー像を担持して回転する感光体ドラムと、該感光体ドラムに圧接して回転して転写時に前記感光体ドラムと、該感光体ドラムとともに挾持搬送する記録媒体に前記感光体ドラム上のトナー像を静電的に転写し、表面に付着した微量のトナーを除去するトナー除去手段を備える転写ローラと、を備えた画像形成装置であって、
    前記転写ローラに対し、トナー像の転写時における転写電圧よりも大きい同極性の転写電圧を印加するように制御する印加電圧制御手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記印加電圧制御手段は、トナー像の転写トナー像の転写終了動作後に、前記転写ローラに対し、前記転写電圧を印加するように制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記印加電圧制御手段は、前記感光体ドラムの1回転以上の時間、前記転写電圧を前記転写ローラに印加するように制御することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記画像形成装置は、装置の周囲温度を測定する温度測定手段を備え、
    前記印加電圧制御手段は、前記温度測定手段により測定した周囲温度に応じて、前記トナー像の転写時における転写電圧よりも大きい同極性の転写電圧に対して補正した転写電圧を印加するように制御することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記画像形成装置は、さらに、前記感光体ドラムの表面電位を測定する表面電位測定手段を備え、
    前記印加電圧制御手段は、前記感光体ドラムを帯電した際の前記表面電位測定手段により測定した表面電位と所定値とを比較し、該表面電位が該所定値より小さい場合に、前記補正した転写電圧に対して、さらに該表面電位に応じて補正し、該補正した転写電圧を印加するように制御することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
JP2008201633A 2008-08-05 2008-08-05 画像形成装置 Pending JP2010039168A (ja)

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