JP2006220974A - 転写装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】定電流制御によって転写部材に印加するプリント電圧を決定する転写装置において、紙間での転写メモリを防止すると同時に、画像先端部で発生する転写抜け、爆発飛び散り等の画像不良を防止すること。
【解決手段】潜像担持体に接触した転写部材に電圧発生手段により転写電圧を印加して、前記潜像担持体上に形成されたトナー像を前記潜像担持体と前記転写部材との間に通紙された転写材に転写する転写装置において、前記電圧発生手段に流れる転写電流を検出する電流検知手段を設置して、非通紙時に前記転写装置に定電流制御で電流を印加し、その時の発生電圧V0に応じて転写材先端に印加する転写電圧Vt1及びVt2( Vt2>Vt1) を決定し、転写材間には定電圧制御にてV0を印加し、転写材先端付近では定電圧制御にてVt1を印加した後に、Vt2を出力してから定電流制御に切り替える。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真プロセスを用いた画像形成で使用される転写装置及びこれを搭載した複写機、レーザビームプリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
従来、レーザビームプリンタ等の画像形成装置においては、レーザ光等によって描かれた潜像を現像せしめる現像装置と、現像されたトナー像を転写材に転写せしめる転写手段と、転写されたトナー像を転写材上に定着せしめる定着器とを備えたものが主流となっている。
図7はその代表例としての従来のレーザビームプリンタである。以下、図7のレーザビームプリンタの構成部品を説明する。
プリンタ本体(画像形成装置本体)内には、レーザスキャナ1、感光ドラム2と、一次帯電器3と現像ローラ4を含む印字プロセスユニット5、転写ローラ6、定着器7、搬送ローラ対8、給紙カセット9と給紙ローラ10等が設置されている。
給紙カセット9内に積載収納されたシート状の転写材Pは、反時計方向に回転する給紙ローラ10により給送され、搬送板金11に導かれて搬送ローラ対8のニップ部へ送られる。
次いで、転写材Pは搬送ローラ対8によって感光ドラム2と転写ローラ6の間に送られる。感光ドラム2は時計方向に回転しており、一次帯電器3で所望の電位に帯電されている。そして、その外周面には、レーザスキャナ1のレーザ光Lにより静電潜像が順次形成され、続いてその静電潜像が現像ローラ4で現像され、トナー像が形成される。感光ドラム2と転写ローラ6との間に送られた転写材Pには、感光ドラム2上のトナー像が転写ローラ6より順次転写される。転写時に感光ドラム2上に残ったトナーや紙紛等は、クリーニング部材12により取り除かれる。
このようにしてトナー像が転写された転写材Pは、定着器7へ送られ、ここで加熱及び加圧されてトナー像が転写材Pに定着する。
転写材に未定着トナー画像を定着させる定着手段としては、近年は、クイックスタート化・省電力化の見地から、熱ローラ方式の定着器に代わって、オンデマンドタイプの定着器が主流となりつつある。オンデマンドタイプの定着器としては、フィルム加熱方式の装置が知られており、加熱部材としてセラミックヒータ等の低熱容量の加熱体とポリイミド等の薄い伝熱フィルム材を用いて加熱部材の熱容量を小さくしたものである。より具体的には、加熱体としてのセラミックヒータと加圧部材としての加圧ローラとの間に耐熱性フィルムを挟んで定着ニップ部を形成し、定着ニップ部に転写材を導入して、セラミックヒータの熱を耐熱性フィルムを介して転写材に与えて加熱してトナー像を転写材に熱定着させるものである。
その後、転写材Pは定着排紙搬送ローラ対13により排紙ローラ14へ送られ、次いで排紙ローラ14によりプリンタ本体上面の排紙トレイ15上に排紙される。
そして、この従来のレーザビームプリンタでは、印字プロセスユニット(カートリッジ)5は、消耗部品であり、その製品のライフの中に数回の交換が必要である。
図8は従来の画像形成装置の転写部の側面図を示している。
図8において、2はアルミシリンダ表面に有機感光体(OPC)層を設けた感光ドラムである。感光ドラム2は、一次帯電器3により均一帯電された後、像露光されて潜像を形成し、現像ローラ4により反転現像を行うことでその表面にトナー像を形成する。トナー像は、転写ガイド16に沿って搬送されてきた転写材である紙Pに転写される。転写電源部は、電圧発生回路19と電流検出回路20とを有する回路から成る。転写は、金属製の芯金17上に導電性の弾性層18を有した転写ローラ6に電圧発生回路19よりトナー像の帯電極性と逆極性の電圧を印加することにより感光ドラム2と転写ローラ6で形成する転写ニップNで行われる。電圧発生回路19は、CPU21からのデジタルデータに比例して転写電圧を上下させて発生し、転写電圧を出力することができる。電流検出回路20は、電圧発生回路に流れる電流を検知した検知電流をデジタルデータとしてCPUに送る。この転写電源回路を用いて定電圧制御を行う場合には、電圧発生回路にCPUから一定のデータを与えれば良い。又、この電源回路で定電流制御を行うのであれば、CPUが電流検出回路の電流値を読んで、電流値が目標値より低ければ、その差分に応じて電圧発生回路に与えるデータを増やし、電流値が目標値より高ければ、その差分に応じて電圧発生回路に与えるデータを減らせば良い。
転写ローラに印加する電圧は、定電圧制御されるのが一般的である。しかしながら、NBRやエピクロルヒドリンゴムを主成分とするポリマー導電系の転写ローラやイオン導電剤により抵抗調整を行ったイオン導電系の転写ローラを用いた場合には、抵抗値の環境変動が大きい。このため、環境に関わらず常時安定した転写電圧を印加することは困難である。即ち、常温常湿環境(23℃/50%) で最適な転写電圧を設定すると、低温低湿環境(15℃/10%)では、転写ローラの抵抗値が大きくなっているために転写抜けや爆発飛び散りが発生する。
又、逆に高温高湿環境(32℃/80%)では、転写ローラの抵抗値が小さくなるので、過大な転写電圧が印加され、転写材が感光ドラムから離れる際に剥離放電(突き抜け)が発生し、画像が乱れる。又、感光ドラムに過剰な電流が流入して転写メモリが発生することがある。このような欠点をなくすために、転写ローラに印加するプリント電圧Vは、非通紙時のドラム電位が暗電位のときに転写ローラに流れる電流を測定し、所定の電流になるように転写電圧を制御して、このとき発生した電圧V0
を基に決定する。これをATVC(Active Transfer Voltage
Control )と呼び、転写ローラの抵抗値の個体差によるばらつきや環境変動、耐久変動に応じて適した転写電圧を印加することで、良好な画像を得ることが目的である。
ATVCが開始されると、始めに電圧発生回路19より転写ローラに所定の電圧を印加して、電流検出回路20で電流の計測を行い、その電流値に応じてCPU21で次の出力電圧を設定する。この制御を複数回繰り返して、転写ローラに所定の電流が流れるように調整を行い、V0
を決定する。このようにして、プリント前回転時にV0 を決定しておき、以後、プリント中で紙が転写ニップに存在しない領域では、転写ローラにV0
を印加し、紙が転写ニップに存在している領域では、V0に演算を施したプリント電圧Vを印加するという転写制御を行っている。ATVCの詳細については、先に出願された特許文献1に示されている。
しかし、ATVCは非通紙時に実施するため、転写材の抵抗値まで予測することはできない。又、連続プリントを行う場合、通紙中に定着器からの放熱で画像形成装置内が昇温して、徐々に転写ローラが温まり抵抗が小さくなることがある。通常、ATVCは、紙間では時間が十分確保できないため、プリント前回転時のみに実施して、プリント開始前にプリント電圧を決定し、連続プリントに伴う転写ローラの抵抗変化には対応できない。
これらの問題を解決するための手段としては、定電流制御を実施することが挙げられる。定電流制御を行えば、転写材や転写ローラの抵抗が変化しても、常時転写に必要な電荷量を確保することができる。
特開平2−264278号公報
しかしながら、上記従来例のように定電流制御を実施した場合でも以下のような欠点がある。
即ち、転写材先端が転写ニップに突入した瞬間から定電流制御を開始しても、高圧や転写材搬送のばらつき等により定電流制御開始タイミングがずれることがある。転写材先端が転写ニップ突入後に定電流制御が開始された場合、先端画像描き出し位置までに所望のプリント電圧に立ち上がることができず、先端部転写抜けや先端爆発飛び散りが発生する。
従って、定電流制御を行う場合には、図9に示したように、転写材先端が転写ニップに突入する前から、予めV0
よりも大きい転写電圧Vt1(以後、先端バイアスと呼ぶ)を定電圧制御で印加しておいて、転写材先端が完全に転写ニップに突入してから、定電流制御を開始する方法が実施されている。
図9では、転写材先端が転写ニップに突入する5mm手前(a=5mm)から、先端バイアスVt1を印加し、転写材先端が転写ニップに突入してから、印字領域となる紙内5mmの位置(b=5mm)で定電流制御を開始している。先端バイアスVt1は、非通紙時に大きな転写電圧を印加すると転写メモリが発生するため、転写メモリが発生しない程度の電圧値に設定されている。そのため、先端バイアスVt1は、定電流制御に移行してからのプリント電圧Vよりは小さい電圧値であるため、Vt1→Vに立ち上がるまでの間のcの領域で先端転写抜けや爆発飛び散りが発生することがある。特に、高抵抗紙や1面目印字時に定着器を通過させたことで水分が失われて紙の抵抗が高くなった2面目のプリントでは、プリント電圧Vは大きくなるため、Vt1→Vに立ち上がるまでに時間が掛かり、上記問題は顕著に発生する。
そこで、本発明の目的は、定電流制御によって転写部材に印加するプリント電圧を決定する転写装置及びこれを備えたが画像形成装置において、紙間での転写メモリを防止すると同時に、画像先端部で発生する転写抜け、爆発飛び散り等の画像不良を防止することである。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、潜像担持体に接触した転写部材に電圧発生手段により転写電圧を印加して、前記潜像担持体上に形成されたトナー像を前記潜像担持体と前記転写部材との間に通紙された転写材に転写する転写装置において、前記電圧発生手段に流れる転写電流を検出する電流検知手段を設置して、非通紙時に前記転写装置に定電流制御で電流を印加し、その時の発生電圧V0
に応じて転写材先端に印加する転写電圧Vt1及びVt2( Vt2>Vt1)
を決定し、転写材間には定電圧制御にてV0を印加し、転写材先端付近では定電圧制御にてVt1を印加した後に、Vt2を出力してから定電流制御に切り替えることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記転写電圧Vt2の印加タイミングは、転写材の先端が転写ニップに突入した後、該転写ニップに転写材の印字領域が到達する前であることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の転写装置を搭載して画像形成装置を構成したことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、メディア検知手段を有する画像形成装置において、該メディア検知手段で検知した転写材が低抵抗であると予想される場合は、転写材先端付近では定電圧制御にてVt1を印加した後に定電流制御に切り替え、前記メディア検知手段で検知した転写材が高抵抗であると予想される場合は、転写材先端付近では定電圧制御にてVt1を印加した後に、Vt2を出力してから定電流制御に切り替えることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、自動両面印字が可能な画像形成装置において、1面目をプリントする場合は、転写材先端付近では定電圧制御にてVt1を印加した後に定電流制御に切り替え、2面目をプリントする場合は、転写材先端付近では定電圧制御にてVt1加した後に、Vt2を出力してから定電流制御に切り替えることを特徴とする。
本発明によれば、定電流制御開始前に、紙先端に印加する電圧よりも大きい定電流開始電圧を印加することにより、迅速に所望のプリント電圧に収束するため、転写メモリの発生を防止すると同時に、紙先端印加電圧から定電流制御によるプリント電圧に立ち上がるまでに発生していた先端転写抜けや爆発飛び散り等の画像不良を防止することができるという効果が得られる。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
<実施の形態1>
本実施の形態の画像形成装置においては、転写ローラは、弾性層にNBRヒドリンゴムを主成分とした半導電性スポンジを用いており、外径φ14.5で、芯金径φ6である。又、23℃/50%の常温常湿環境下で2kV印加時の抵抗値は1.0〜3.0×10Ωであるが、32℃/80%の高温高湿環境においては抵抗値は0.5××10Ω程度、15℃/10%の低温低湿環境においては抵抗値は8.0×10Ω程度となる。
図1はプリント前回転時のATVCを示したものである。プリント1枚目の紙先端が転写ニップに到達する前までに、転写を流れる電流を測定し、平均して4.5μAになるように転写電圧を制御している。ATVCは、先ず0.5kVで出力を開始する。出力開始から250msecウエイトした後、200msec間電流計測して、次の出力電圧を決定する。この出力電圧から30msecウエイト後、20msec電流計測して、次の出力電圧を設定する制御を10回繰り返して調整を行う。合計11回の調整が終了した後、収束したATVC出力電圧をV0
とする。
ATVC時の次回の出力電圧値Pn+1 (kV)は、サンプリングされた電流の平均値Xn(μA)と、その時に設定されている出力電圧値Pn (kV)から決定される。目標値に比べて電流が流れていない場合は、Pn+1
=Pn +(4.5−Xn )/10、目標値より電流が流れ過ぎている場合は、Pn+1
=Pn −(Xn −4.5)/10により、次回の出力電圧値を決定している。ここで、P1
がATVC開始電圧であり、本制御を11回行った後のP11の値がV0 としてホールドされる。本実施の形態では、転写ローラ長手方向のゴム長は220mmで、プロセススピードを125mm/sec、定電流値を4.5μAとして測定すると、V0
の値は23℃/50%の環境下で1.0kV、32℃/80%の環境下で0.5kV、15℃/10%の環境下で2kVの出力値となる。
このようにして、プリント前回転時にV0を決定しておき、以後、図2に示したように、プリント中で紙が転写ニップに存在しない領域では、転写ローラにV0を印加し、紙先端部が転写ニップに突入する前後では、定電圧制御でV0に演算を施した転写電圧Vt=fn (V0)を印加し、その後は5μAの定電流制御を行うという転写制御を行っている。
図3に本実施例における紙先端部の転写制御を示す。本実施の形態では、転写電圧Vとして、先端バイアスVt1と定電流開始バイアスVt2を設けた。先端バイアスVt1は、紙先端部が転写ニップに突入する直前の非通紙時にも印加されるため、転写メモリが発生しない程度の大きさに設定されている。この先端バイアスVt1を紙先端が転写ニップに突入する5mm前から、紙先端が転写ニップに突入してから5mmの画像描き出し位置まで印加する。この後に、5μAの定電流制御に移行するが、本実施の形態では、定電流制御に移行する直前に、先端バイアスよりも大きい定電流開始バイアスVt2を出力する。図4にV0 に対する先端バイアスVt1と定電流開始バイアスVt2の関係を示す。
定電流開始バイアスVt2は、高抵抗紙を通紙しても、先端転写抜けや爆発飛び散りが発生しない大きさに設定されており、先端バイアスVt1よりも一律0.5kV大きくなっている。即ち、転写電圧がVt1よりも大きい領域では非通紙時に転写メモリが発生し、Vt2よりも小さい領域では画像上に転写抜けや爆発飛び散りが発生する。従来は、先端バイアスVt1から定電流制御に移行していたため、5μAの定電流制御を行うときのプリント電圧Vが、V>Vt1である場合(例えば、高抵抗紙の場合)には、Vt1がVに立ち上がるまでの間で、転写抜けや爆発飛び散りが発生していた。
又、紙先端転写ニップ突入前からVt2を印加した場合、非通紙時にVt2が印加されるため、転写メモリが発生してしまう。従って、本実施の形態のように、紙先端部にはVt1を印加して、画像描き出し直前にVt2に切り替え、その後定電流制御に移行すれば、転写メモリと先端転写抜け・爆発飛び散りを同時に防止することが可能である。
尚、本実施の形態が解決しようとしている転写抜けや爆発飛び散りは、高抵抗紙で顕著に発生するため、メディア検知手段を搭載している画像形成装置では、メディアの抵抗が大きいと予想される場合、自動両面印字が可能な画像形成装置では、紙の抵抗が高い2面目をプリントする時に限定して、本発明を適用しても良い。
又、先端バイアスや定電流開始バイアスの大きさ、印加タイミング、印加時間は、画像形成装置の構成に応じて適宜調整しても構わない。例えば、高圧や紙搬送タイミングばらつきが少ない画像形成装置においては、図5(a)に示したように、紙先端が転写ニップに突入すると同時にVt2を印加して定電流制御に移行すれば、印字領域までには完全にプリント電圧Vに収束するため、確実に先端転写抜けや爆発飛び散りを防止できる。
又、図5(b)に示したように、紙先端が転写ニップに突入すると同時にVt1を印加して、印字領域直前でVt2を印加して定電流制御に移行すれば、非通紙時は、V0よりも大きい転写電圧を印加することがなく、確実に転写メモリの発生を防止できる。
以上のように、定電流制御開始前に、紙先端部に印加する先端バイアスよりも大きい定電流開始バイアスを印加することにより、高抵抗紙であっても、迅速に所望のプリント電圧値に収束するため、転写メモリの発生を防止するとともに、従来、先端バイアスから定電流制御によるプリント電圧に立ち上がるまでに発生していた先端転写抜けや爆発飛び散りを防止することができる。
<実施の形態2>
次に、本発明の実施の形態2について説明する。尚、実施の形態1と同様である箇所については説明を省略する。
本実施の形態の画像形成装置においては、転写ローラは、弾性層にNBRヒドリンゴムを主成分とした半導電性スポンジを用いており、外径φ14.5で、芯金径φ6である。又、23℃/50%環境下で2kV印加時の抵抗値は1.0〜3.0×10Ωであるが、32℃/80%の高温高湿環境においては抵抗値は0.5×10Ω程度、15℃/10%の低温低湿環境においては抵抗値は3.0×10Ω程度となり、実施の形態1の転写ローラと比較すると、低温低湿環境における抵抗値が大きい。この場合、転写ローラ長手方向のゴム長は220mmで、プロセススピードを125mm//sec、定電流値を4.5μAとして測定すると、V0
の値は23℃/50%の環境下で1.0kV、32℃/80%の環境下で0.5kV、15℃/10%の環境下で2.5kVの出力値となる。
本実施の形態においては、図6に示すように先端バイアスVt1と定電流開始バイアスVt2を設定した。実施の形態1では、先端バイアスVt1と定電流開始バイアスVt2にVt2=Vt1+0.5(kV)という関係があったが、本実施の形態では、V0に演算を施すことで決定していることは同じであるが、先端バイアスと定電流開始バイアスに一定の関係はない。
例えば、プロセス印字ユニットに用いている感光ドラムの性能や画像形成時の帯電バイアスの設定によっては、感光ドラムが転写バイアスの影響を受け易く転写メモリが発生し易いことがある。転写メモリは、特に感光ドラムに電流が流れ易い高温高湿環境で顕著に発生する。このような場合には、先端バイアスは可成り小さ目に設定する必要がある一方で、転写抜けや爆発飛び散りは紙に付与する転写電流の大きさによって決まるので、定電流開始バイアスは小さくすることができない。
又、本実施の形態のように抵抗値の環境変動が低温低湿環境において大きくなるような特性を持つ転写ローラを用いた場合は、低温低湿環境でのプリント電圧Vは急激に大きくなるため、Vt1とVの差は大きくなってしまう。即ち、低温低湿環境では、Vt2を急激に大きくした設定にしなければならない。このように、Vt1とVt2は必ずしも一律の差がある訳ではなく、本実施の形態のように、それぞれ独立に設定するのが望ましい。
本実施の形態では、転写メモリが発生し易いV0<1.0の高温高湿環境付近では、先端バイアスVt1を低めに設定して、V0≧1.0の低温低湿環境付近では、実施の形態1と同様の設定にしている。又、転写抜けや爆発飛び散りが発生し易いV0≧1.0の低温低湿環境付近では、定電流開始バイアスVt2を実施の形態1よりも勾配が急になるように設定して、低温低湿になるに連れて転写ローラの抵抗が急激に大きくなっても転写抜けや爆発飛び散りが発生しないように、定電流開始バイアスが追従できるようにしている。そして、V0<1.0の高温高湿環境付近では実施の形態1と同様の設定にしている。
実施の形態1の設定でも転写メモリ、転写抜け、爆発飛び散りを概ね防止することができるが、本実施の形態の設定にすることで、これらの発生を完全に防止することが可能である。
尚、本実施の形態が解決しようとしている転写抜けや爆発飛び散りは、高抵抗紙で顕著に発生するため、メディア検知手段を搭載している画像形成装置では、メディアの抵抗が大きいと予想される場合、自動両面印字が可能な画像形成装置では、紙の抵抗が高い2面目をプリントする時に限定して、本発明を適用しても良い。又、先端バイアスや定電流開始バイアスの大きさ、印加タイミング、印加時間は、画像形成装置の構成に応じて適宜調整しても構わない。
以上のように、定電流制御開始前に、紙先端部に印加する先端バイアスよりも大きい定電流開始バイアスを印加することにより、高抵抗紙であっても、迅速に所望のプリント電圧値に収束するため、転写メモリの発生を防止するとともに、従来、先端バイアスから定電流制御によるプリント電圧に立ち上がるまでに発生していた先端転写抜けや爆発飛び散りを防止することができる。
又、感光ドラムの性能や転写ローラの特性によって、先端バイアスと定電流開始バイアスをそれぞれ独立に最適値に設定することで、より最適な転写制御を行うことができ、上記問題を完全に防止することが可能である。
以上の実施例では、何れも転写装置として転写ローラを用いたが、接触式の転写装置であれば、ベルト状、ブレード状等であっても差し支えない。
本発明の実施の形態1のATVCを示す図である。 本発明の実施の形態1の転写制御を示す図である。 本発明の実施の形態1の転写材先端部の転写制御を示す図である。 本発明の実施の形態1のV0に対するVt1とVt2の関係を示す図である。 本発明の実施の形態1のVt1とVt2の印加タイミングを変更した例を示す図である。 本発明の実施の形態2のV0に対するVt1とVt2の関係を示す図である。 従来の画像形成装置の断面図である。 従来の画像形成装置の転写部の断面図である。 従来の転写材先端部の転写制御を示す図である。
符号の説明
1 レーザスキャナ
2 感光ドラム
3 一次帯電器
4 現像ローラ
5 カートリッジ
6 転写ローラ
7 定着器
8 搬送ローラ対
9 給紙カセット
10 給紙ローラ
11 搬送板金
12 クリーニング部材
13 定着排紙搬送ローラ対
14 排紙ローラ
15 排紙トレイ
16 転写ガイド
17 転写ローラ芯金
18 転写ローラ弾性層
19 電圧発生回路
20 電流検出回路
21 CPU
L レーザ光
P 転写材
N 転写ニップ

Claims (5)

  1. 潜像担持体に接触した転写部材に電圧発生手段により転写電圧を印加して、前記潜像担持体上に形成されたトナー像を前記潜像担持体と前記転写部材との間に通紙された転写材に転写する転写装置において、
    前記電圧発生手段に流れる転写電流を検出する電流検知手段を設置して、非通紙時に前記転写装置に定電流制御で電流を印加し、その時の発生電圧V0
    に応じて転写材先端に印加する転写電圧Vt1及びVt2( Vt2>Vt1) を決定し、転写材間には定電圧制御にてV0を印加し、転写材先端付近では定電圧制御にてVt1を印加した後に、Vt2を出力してから定電流制御に切り替えることを特徴とする転写装置。
  2. 前記転写電圧Vt2の印加タイミングは、転写材の先端が転写ニップに突入した後、該転写ニップに転写材の印字領域が到達する前であることを特徴とする請求項1記載の転写装置。
  3. 請求項1又は2記載の転写装置を搭載して成ることを特徴とする画像形成装置。
  4. メディア検知手段を有する画像形成装置において、該メディア検知手段で検知した転写材が低抵抗であると予想される場合は、転写材先端付近では定電圧制御にてVt1を印加した後に定電流制御に切り替え、前記メディア検知手段で検知した転写材が高抵抗であると予想される場合は、転写材先端付近では定電圧制御にてVt1を印加した後に、Vt2を出力してから定電流制御に切り替えることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 自動両面印字が可能な画像形成装置において、1 面目をプリントする場合は、転写材先端付近では定電圧制御にてVt1を印加した後に定電流制御に切り替え、2面目をプリントする場合は、転写材先端付近では定電圧制御にてVt1を印加した後に、Vt2を出力してから定電流制御に切り替えることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
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