JP2017223793A - 定着装置、画像形成装置、画像形成システム、および、進入位置移動方法 - Google Patents

定着装置、画像形成装置、画像形成システム、および、進入位置移動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】静電オフセットの発生を抑えることが可能な定着装置、画像形成装置、画像形成システム及び進入位置移動方法を提供する。【解決手段】トナー像が形成された記録媒体の定着面側に配置される定着面側部材と、定着面側部材に圧接された状態において記録媒体を挟持して搬送する定着ニップを形成する裏面側支持部材と、定着面側部材の表面における位置であって、定着ニップより記録媒体の搬送方向の上流側の位置の表面電位を検出する表面電位検出部と、トナー像における搬送方向に対して平行に連続して出力される帯チャート画像の有無を検出する帯チャート画像検出部と、定着ニップより搬送方向の上流側の位置であって、記録媒体が定着ニップに進入する進入位置を移動する進入位置移動部と、表面電位及び帯チャート画像の有無の検出結果に基づいて、進入位置を定着面側部材側へ移動させるように進入位置移動部を制御する制御部と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、定着装置、画像形成装置、画像形成システム、および、進入位置移動方法に関する。
一般に、電子写真プロセス技術を利用した画像形成装置(プリンター、複写機、ファクシミリ等)は、帯電した感光体に対して、画像データに基づくレーザー光を照射(露光)することにより静電潜像を形成する。そして、静電潜像が形成された感光体ドラムへ現像装置よりトナーを供給することにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。さらに、このトナー像を直接又は間接的に用紙に転写させた後、定着ニップで加熱、加圧して定着させることにより用紙に画像を形成する。
上記画像形成装置においてトナー像を定着させる定着装置としては、定着ローラーや定着ベルト等の定着面側部材と、定着面側部材に圧接される加圧ローラーや加圧ベルト等の裏面側支持部材とによって形成された定着ニップで、トナー像が転写された用紙を通紙しながら、加熱および加圧する熱定着方式の定着装置がある。
ところで、用紙上の未定着トナーを定着する定着工程において、用紙の定着ニップ進入時の挙動、用紙の電気抵抗、用紙の表面性、トナー像の帯電量などを原因として、マイナス帯電の未定着トナーが定着ローラーと加圧ローラーとの電位差により用紙上から弾き飛ばされて、一旦、定着ローラーに電気的に付着し、定着ローラー回転の周期で用紙に付着して汚れとなる現象(以下、静電オフセットという。)が発生することがある。
なお、静電オフセットが発生しやすい画像パターンとしては、用紙搬送方向に対して平行に連続して出力される帯チャート画像が挙げられる。
また、定着装置として、例えば、特許文献1には、定着ニップに進入する前の用紙に対して定着ローラーの輻射熱を与えることで、定着温度などの定着条件を変更せずに所望の定着率を得ることができる技術が開示されている。
特開2003−316185号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された定着装置では、定着ニップに進入する前の用紙に対して定着ローラーの輻射熱を与えたとしても、例えば、上述する用紙の定着ニップ進入時の挙動や用紙の電気抵抗などの原因によって、静電オフセットが発生するおそれがあるという問題点があった。
本発明は、静電オフセットの発生を抑えることが可能な定着装置、画像形成装置、画像形成システム、および、進入位置移動方法を提供することである。
上記の目的を達成するため、本発明における定着装置は、
トナー像が形成された記録媒体の定着面側に配置される定着面側部材と、
前記定着面側部材に圧接された状態において前記記録媒体を挟持して搬送する定着ニップを形成する裏面側支持部材と、
前記定着面側部材の表面における位置であって、前記定着ニップより記録媒体の搬送方向の上流側の位置の表面電位を検出する表面電位検出部と、
前記トナー像における前記搬送方向に対して平行に連続して出力される帯チャート画像の有無を検出する帯チャート画像検出部と、
前記定着ニップより前記搬送方向の上流側の位置であって、前記記録媒体が前記定着ニップに進入する進入位置を移動する進入位置移動部と、
前記表面電位および前記帯チャート画像の有無の検出結果に基づいて、前記進入位置を前記定着面側部材側へ移動させるように進入位置移動部を制御する制御部と、
を備える。
また、本発明における画像形成装置は、定着装置を備える。
また、本発明における画像形成システムは、画像形成装置を含む複数のユニットで構成され、
トナー像が形成された記録媒体の定着面側に配置される定着面側部材と、
前記定着面側部材に圧接された状態において前記記録媒体を挟持して搬送する定着ニップを形成する裏面側支持部材と、
前記定着面側部材の表面における位置であって、前記定着ニップより記録媒体の搬送方向の上流側の位置の表面電位を検出する表面電位検出部と、
前記トナー像における前記搬送方向に対して平行に連続して出力される帯チャート画像の有無を検出する帯チャート画像検出部と、
前記定着ニップより前記搬送方向の上流側の位置であって、前記記録媒体が前記定着ニップに進入する進入位置を移動する進入位置移動部と、
前記表面電位および前記帯チャート画像の有無の検出結果に基づいて、前記進入位置を前記定着面側部材側へ移動させるように進入位置移動部を制御する制御部と、
を備える。
また、本発明における進入位置移動方法は、
トナー像が形成された記録媒体の定着面側に配置される定着面側部材と、当該定着面側部材に圧接された裏面側支持部材とにより、前記記録媒体を挟持して搬送する定着ニップを形成し、
前記定着面側部材の表面における位置であって、前記定着ニップより記録媒体の搬送方向の上流側の位置の表面電位を検出し、
前記トナー像における前記搬送方向に平行な帯チャート画像の有無を検出し、
前記定着ニップより前記搬送方向の上流側の位置であって、前記記録媒体が前記定着ニップに進入する進入位置を移動し、
前記表面電位および前記帯チャート画像の有無の検出結果に基づいて、前記進入位置を移動させる。
本発明によれば、静電オフセットの発生を抑えることができる。
本発明の実施の形態における画像形成装置の全体構成を概略的に示す図である。 本発明の実施の形態における画像形成装置の制御系の主要部を示す図である。 本発明の実施の形態における定着部の構成を示す図である。 画像形成装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態の変形例における定着部の構成を示す図である。 帯チャート画像を示す図である。 帯チャート画像を示す図である。 帯チャート画像を示す図である。 実施例および比較例における制御部が判断するところの判断条件等を示す図である。
以下、本実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置1の全体構成を概略的に示す図である。図2は、本実施の形態に係る画像形成装置1の制御系の主要部を示す。図1、2に示す画像形成装置1は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。すなわち、画像形成装置1は、感光体ドラム413上に形成されたY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色トナー像を中間転写ベルト421に一次転写し、中間転写ベルト421上で4色のトナー像を重ね合わせた後、用紙S(記録媒体)に二次転写することにより、画像を形成する。
また、画像形成装置1には、YMCKの4色に対応する感光体ドラム413を中間転写ベルト421の走行方向に直列配置し、中間転写ベルト421に一回の手順で各色トナー像を順次転写させるタンデム方式が採用されている。
図2に示すように、画像形成装置1は、画像読取部10、操作表示部20、画像処理部30、画像形成部40、用紙搬送部50、定着部60(本発明の「定着装置」に対応)及び制御部100を備える。
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103等を備える。CPU101は、ROM102から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM103に展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置1の各ブロックの動作を集中制御する。このとき、記憶部72に格納されている各種データが参照される。記憶部72は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブで構成される。
制御部100は、通信部71を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えばパーソナルコンピューター)との間で各種データの送受信を行う。制御部100は、例えば、外部の装置から送信された画像データを受信し、この画像データ(入力画像データ)に基づいて用紙Sに画像を形成させる。通信部71は、例えばLANカード等の通信制御カードで構成される。
画像読取部10は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙装置11及び原稿画像走査装置12(スキャナー)等を備えて構成される。
自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された原稿Dを搬送機構により搬送して原稿画像走査装置12へ送り出す。自動原稿給紙装置11により、原稿トレイに載置された多数枚の原稿Dの画像(両面を含む)を連続して一挙に読み取ることが可能となる。
原稿画像走査装置12は、自動原稿給紙装置11からコンタクトガラス上に搬送された原稿又はコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサー12aの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取る。画像読取部10は、原稿画像走査装置12による読取結果に基づいて入力画像データを生成する。この入力画像データには、画像処理部30において所定の画像処理が施される。
操作表示部20は、例えばタッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部21及び操作部22として機能する。表示部21は、制御部100から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態、各機能の動作状況等の表示を行う。操作部22は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部100に出力する。ユーザーは、操作部22を操作して、原稿設定、画質設定、倍率設定、応用設定、出力設定、片面/両面設定、及び用紙設定(用紙の坪量、サイズを含む)などの画像形成に関する設定を行うことができる。設定された情報は、例えば記憶部72に記憶される。
画像処理部30は、入力画像データに対して、初期設定又はユーザー設定に応じたデジタル画像処理を行う回路等を備える。例えば、画像処理部30は、制御部100の制御下で、階調補正データ(階調補正テーブル)に基づいて階調補正を行う。また、画像処理部30は、入力画像データに対して、階調補正の他、色補正、シェーディング補正等の各種補正処理や、圧縮処理等を施す。これらの処理が施された画像データに基づいて、画像形成部40が制御される。
画像形成部40は、入力画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、K成分の各有色トナーによる画像を形成するための画像形成ユニット41Y、41M、41C、41K、中間転写ユニット42等を備える。
Y成分、M成分、C成分、K成分用の画像形成ユニット41Y、41M、41C、41Kは、同様の構成を有する。図示及び説明の便宜上、共通する構成要素は同一の符号で示し、それぞれを区別する場合には符号にY、M、C、又はKを添えて示すこととする。図1では、Y成分用の画像形成ユニット41Yの構成要素についてのみ符号が付され、その他の画像形成ユニット41M、41C、41Kの構成要素については符号が省略されている。
画像形成ユニット41は、露光装置411、現像装置412、感光体ドラム413、帯電装置414、及びドラムクリーニング装置415等を備える。
感光体ドラム413は、例えばドラム径が80[mm]のアルミニウム製の導電性円筒体(アルミ素管)の周面に、アンダーコート層(UCL:Under Coat Layer)、電荷発生層(CGL:Charge Generation Layer)、電荷輸送層(CTL:Charge Transport Layer)を順次積層した負帯電型の有機感光体(OPC:Organic Photo-conductor)である。電荷発生層は、電荷発生材料(例えばフタロシアニン顔料)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネイト)に分散させた有機半導体からなり、露光装置411による露光により一対の正電荷と負電荷を発生する。電荷輸送層は、正孔輸送性材料(電子供与性含窒素化合物)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネイト樹脂)に分散させたものからなり、電荷発生層で発生した正電荷を電荷輸送層の表面まで輸送する。
制御部100は、感光体ドラム413を回転させる駆動モーター(図示略)に供給される駆動電流を制御することにより、感光体ドラム413を一定の周速度で回転させる。
帯電装置414は、コロナ放電を発生させることにより、光導電性を有する感光体ドラム413の表面を一様に負極性に帯電させる。
露光装置411は、例えば半導体レーザーで構成され、感光体ドラム413に対して各色成分の画像に対応するレーザー光を照射する。感光体ドラム413の電荷発生層で正電荷が発生し、電荷輸送層の表面まで輸送されることにより、感光体ドラム413の表面電荷(負電荷)が中和される。感光体ドラム413の表面には、周囲との電位差により各色成分の静電潜像が形成されることとなる。
現像装置412は、トナーとキャリアからなる現像剤を用いた二成分現像方式の現像装置であり、感光体ドラム413の表面に各色成分のトナーを付着させることにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。
ドラムクリーニング装置415は、感光体ドラム413の表面に摺接されるドラムクリーニングブレード等を有し、一次転写後に感光体ドラム413の表面に残存する転写残トナーを除去する。
中間転写ユニット42は、中間転写ベルト421、一次転写ローラー422、複数の支持ローラー423、二次転写ローラー424、及びベルトクリーニング装置426等を備える。
中間転写ベルト421は無端状ベルトで構成され、複数の支持ローラー423にループ状に張架される。複数の支持ローラー423のうちの少なくとも一つは駆動ローラーで構成され、その他は従動ローラーで構成される。例えば、K成分用の一次転写ローラー422よりもベルト走行方向下流側に配置されるローラー423Aが駆動ローラーであることが好ましい。これにより、一次転写部におけるベルトの走行速度を一定に保持しやすくなる。駆動ローラー423Aが回転することにより、中間転写ベルト421は矢印A方向に一定速度で走行する。
中間転写ベルト421は、導電性および弾性を有するベルトであり、表面に体積抵抗率が8〜11[logΩ・cm]である高抵抗層を有する。中間転写ベルト421は、制御部100からの制御信号によって回転駆動される。なお、中間転写ベルト421については、導電性および弾性を有するものであれば、材質、厚さおよび硬度を限定しない。
一次転写ローラー422は、各色成分の感光体ドラム413に対向して、中間転写ベルト421の内周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、一次転写ローラー422が感光体ドラム413に圧接されることにより、感光体ドラム413から中間転写ベルト421へトナー像を転写するための一次転写ニップが形成される。
二次転写ローラー424は、駆動ローラー423Aのベルト走行方向下流側に配置されるバックアップローラー423Bに対向して、中間転写ベルト421の外周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、二次転写ローラー424がバックアップローラー423Bに圧接されることにより、中間転写ベルト421から用紙Sへトナー像を転写するための二次転写ニップが形成される。
一次転写ニップを中間転写ベルト421が通過する際、感光体ドラム413上のトナー像が中間転写ベルト421に順次重ねて一次転写される。具体的には、一次転写ローラー422に一次転写バイアスを印加し、中間転写ベルト421の裏面側(一次転写ローラー422と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は中間転写ベルト421に静電的に転写される。
その後、用紙Sが二次転写ニップを通過する際、中間転写ベルト421上のトナー像が用紙Sに二次転写される。具体的には、二次転写ローラー424に二次転写バイアスを印加し、用紙Sの裏面側(二次転写ローラー424と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は用紙Sに静電的に転写される。トナー像が転写された用紙Sは定着部60に向けて搬送される。
ベルトクリーニング装置426は、二次転写後に中間転写ベルト421の表面に残留する転写残トナーを除去する。なお、二次転写ローラー424に代えて、二次転写ローラーを含む複数の支持ローラーに、二次転写ベルトがループ状に張架された構成(いわゆるベルト式の二次転写ユニット)を採用しても良い。
定着部60は、用紙Sの定着面(トナー像が形成されている面)側に配置される定着面側部材を有する上側定着部60A、用紙Sの裏面(定着面の反対の面)側に配置される裏面側支持部材を有する下側定着部60B、加熱源60C、表面電位検出部60D、帯チャート画像検出部、および、進入位置移動部60F等を備える。定着面側部材に裏面側支持部材が圧接されることにより、用紙Sを狭持して搬送する定着ニップが形成される。
定着部60は、トナー像が二次転写され、搬送されてきた用紙Sを定着ニップで加熱、加圧することにより、用紙Sにトナー像を定着させる。定着部60は、定着器F内にユニットとして配置される。また、定着器Fには、エアを吹き付けることにより、定着面側部材又は裏面側支持部材から用紙Sを分離させるエア分離ユニットが配置されていても良い。
用紙搬送部50は、給紙部51、排紙部52、及び搬送経路部53等を備える。給紙部51を構成する3つの給紙トレイユニット51a〜51cには、坪量やサイズ等に基づいて識別された用紙S(規格用紙、特殊用紙)が予め設定された種類毎に収容される。
給紙トレイユニット51a〜51cに収容されている用紙Sは、最上部から一枚ずつ送出され、搬送経路部53により画像形成部40に搬送される。このとき、レジストローラー対53aが配設されたレジストローラー部により、給紙された用紙Sの傾きが補正されるとともに搬送タイミングが調整される。そして、画像形成部40において、中間転写ベルト421のトナー像が用紙Sの一方の面に一括して二次転写され、定着部60において定着工程が施される。画像形成された用紙Sは、排紙ローラー52aを備えた排紙部52により機外に排紙される。
次に、図3を参照し、定着部60の構成について説明する。図3は、定着部60の構成を概略的に示す図である。
上側定着部60Aは、定着面側部材としての定着ローラー62cを有する。定着ローラー62cは、加熱源60C(ハロゲンヒーター)を内蔵している。加熱源60Cの温度は、制御部100によって制御される。加熱源60Cによって定着ローラー62cが加熱される。
定着ローラー62cは、トナー像が形成された用紙Sに接触して、当該トナー像を用紙Sに定着温度(例えば、160〜200[℃])で加熱定着する。ここで、定着温度とは、用紙S上のトナーを溶融するのに必要な熱量を供給しうる温度であり、画像形成される用紙Sの紙種等によって異なる。
定着ローラー62cは、70mmの直径を有し、例えば、金属芯金の表面にPTFEのコート層を有するハードローラーであり、表面コート層の粗さがRa0.5μm以下、WCM3.0μm以下、硬度90±5°(Asker C)であり、芯金が接地されているものである。
下側定着部60Bは、裏面側支持部材としての加圧ローラー62dおよび外周加熱ローラー62eを有する。加圧ローラー62dは、70mmの直径を有し、例えば、金属芯金の周囲にシリコーンゴム層を有するゴムローラーであり、表面粗さがRz3.0μm以下、表面硬度が65±5°であり、表面抵抗率1E7〜1E11Ωの導電性PFAチューブの樹脂層で被覆したものである。
加圧ローラー62dは、圧縮バネ(図示略)による付勢で定着ローラー62cに所定の定着荷重(例えば、1400[N])で押圧されて、従動回転される。このようにして、定着ローラー62cと加圧ローラー62dとの間には、用紙Sを狭持して搬送する定着ニップ(例えば、11mmのニップ幅)が形成される。定着時の用紙搬送速度(画像形成速度)が460mm/secの標準速度、290mm/secの低速度に設定されている。
加圧ローラー62dは、押圧カム(図示略)の押圧位置が切り替えられることにより、外周加熱ローラー62eへの押圧力が切り替えられる。
外周加熱ローラー62eは、30mmの直径を有し、中心に例えばハロゲンランプからなる熱源が設けられ、表面にPTFEのコート層を有し、所定の押圧力で加圧ローラー62dに圧接して、加圧ローラー62dを加熱する。
外周加熱ローラー62eにおける軸方向の中央部には、非接触式の温度センサ(図示略)が設けられている。制御部100は、温度センサの出力信号に基づいて外周加熱ローラー62eの温度を制御する。また、外周加熱ローラー62eにおける軸方向の端部の通紙領域外(通紙領域の外側)には、接触式の温度センサが設けられている。
前述したように、静電オフセットにおいては、定着ローラー62cと加圧ローラー62dとの電位差で未定着トナーが用紙S上から弾き飛ばされ、定着ローラー62cに付着する。
用紙S上の未定着トナーはマイナスに帯電されているため、定着ローラー62cの表面電位が閾値(例えば、−400V)以上の場合、用紙S上から弾き跳ばされたトナーが定着ローラー62cに付着しやすくなる結果、静電オフセットを発生させるおそれがある。一方で、定着ローラー62cの表面電位が閾値未満の場合、トナーが定着ローラー62cに付着しづらくなる結果、静電オフセットの発生が抑制される。
表面電位検出部60Dは、定着ローラー62cの表面電位を非接触で検出する。
表面電位検出部60Dは、定着ニップより用紙搬送方向の上流側の位置であって、定着ローラー62cの近傍位置で、かつ、搬送される用紙Sのうちの最小幅を有する用紙Sの幅方向の内側の位置に設けられる。表面電位検出部60Dは、具体的には、定着ローラー62c用の温度センサ(図示略)を取り付けるためのステイに設けられる。
進入位置移動部60Fは、下側ガイド部材63a、および、ソレノイド63b(図2参照)を有する。
下側ガイド部材63aは、定着ニップより用紙搬送方向の上流側の位置であって、用紙Sが定着ニップに進入する進入位置に用紙Sを案内する。
ソレノイド63bは、下側ガイド部材63aを上下方向に移動することにより、進入位置を移動する。ここで、進入位置は、下側ガイド部材63aの先端の定着ニップに対する高さ位置をいう。図3に、上方向に移動した下側ガイド部材63aの先端部を破線で示す。
制御部100は、入力画像データを解析し、用紙搬送方向の前半部に形成され、用紙搬送方向に対して平行に連続して出力され、互いに近接して並ぶ複数の帯チャート画像の有無を検出する帯チャート画像検出部として機能する。
制御部100は、表面電位検出部60Dの検出結果に基づいて、定着ローラー62cの表面電位が閾値(本発明の「第1閾値」に対応)以上であるか否かを判断し、また、帯チャート画像が有るか否かを判断し、表面電位が閾値以上で、かつ、帯チャート画像が有る場合、下側ガイド部材63aを移動させることで、進入位置を定着ローラー62c側(図3で上方向)に移動させるように進入位置移動部60Fを制御する。
次に、図4のフローチャートを参照し、画像形成装置1の動作について説明する。図4に示す各処理は、画像形成装置1が印刷ジョブの実行開始時に開始される。制御部100は、印刷ジョブの実行開始時に、入力画像データを受信する。
まず、制御部100は、表面電位検出部60Dの検出結果に基づいて、定着ローラー62cの表面電位が−400V以上であるか否かを判断する(ステップS100)。
定着ローラー62cの表面電位が−400V以上である場合(ステップS100:YES)、制御部100は、入力画像データに基づいて、用紙Sの前半部に複数の帯チャート画像が有るか否かを判断する(ステップS110)。
帯チャート画像が有る場合(ステップS110:YES)、制御部100は、下側ガイド部材63aを上方向に移動させることで、進入位置を標準位置から定着ローラー62c側に移動させるように進入位置移動部60Fを制御する(ステップS120)。
次に、制御部100は、プリントを開始させる(ステップS130)。
次に、制御部100は、プリントを終了させるか否かを判断する(ステップS140)。プリントを継続させる場合(ステップS140:NO)、その後、所定時間経過した時に、処理をステップS140に戻す。プリントを終了させる場合(ステップS140:YES)、処理をステップS150に進める。
次に、制御部100は、下側ガイド部材63aを下方向に移動させることで、進入位置を標準位置に移動させるように進入位置移動部60Fを制御する(ステップS150)。次に、処理を終了する。
定着ローラー62cの表面電位が−400V未満である場合(ステップS100:NO)、進入位置を移動する処理を行わず、処理を終了する。
同様に、帯チャート画像が無い場合(ステップS110:NO)、進入位置を移動する処理を行わず、処理を終了する。
上記実施の形態における画像形成装置1によれば、定着ローラー62cの表面電位が閾値以上で、かつ、帯チャート画像が有る場合、進入位置を定着ローラー62c側に移動させるように進入位置移動部60Fを制御する。これにより、表面電位がマイナスの高電圧である加圧ローラー62dから用紙Sが離れるため、用紙S上のマイナス帯電の未定着トナーが加圧ローラー62dの表面電位から受ける力(斥力)が小さくなる。この結果、帯チャート画像が有っても、用紙S上から未定着トナーが弾き飛ばされることがなく、定着ローラー62cに付着せず、静電オフセットの発生を抑えることができる。
上記実施の形態によれば、進入位置の移動量が一律であったが、本発明はこれに限らず、進入位置の移動量に複数の段階を設け、静電オフセットが発生する可能性の高さに応じて、進入位置の移動量を段階的に上げるようにしてもよい。
(変形例1)
次に、画像形成装置1の変形例1について説明する。
上記実施の形態における進入位置移動部60Fは、下側ガイド部材63aを移動することにより、進入位置を定着ローラー62c側(図3で上方向)に移動するものである。
これに対して、変形例1における進入位置移動部60Fは、定着ニップにおける用紙搬送速度を、定着ニップより用紙搬送方向の上流側における用紙搬送速度より遅らせることにより、進入位置を定着ローラー62c側に移動するように構成される。
制御部100は、定着ローラー62cの表面電位が閾値以上で、かつ、帯チャート画像が有る場合に、定着ニップにおける用紙搬送速度を例えば455mm/secにし、定着ニップより用紙搬送方向の上流における用紙搬送速度を例えば460mm/secにすることで、用紙Sを上方に湾曲させ、その結果、進入位置を定着ローラー62c側に移動するように用紙搬送部50を制御する。
上記変形例1における画像形成装置1によれば、下側ガイド部材63aを移動しなくても、用紙搬送速度を異ならせることで、進入位置を移動するように進入位置移動部60Fを構成したので、進入位置移動部60Fの構成が簡単となり、製造コストを低減することができる。
(変形例2)
次に、画像形成装置1の変形例2について図5を参照して説明する。図5は、変形例2における定着部60の構成を示す図である。
上記実施の形態では、進入位置移動部60Fを制御して、進入位置を定着ローラー62c側に移動させることで、用紙S上から未定着トナーが弾き飛ばされないようにして、静電オフセットの発生を抑制する。
これに対し、変形例2では、さらに、定着部60にクリーニング部60Gを備え、用紙S上の未定着トナーを定着する定着工程の中で、用紙Sに定着されずに、定着ローラー62cの表面に付着したトナーを除去し、これにより、静電オフセットの発生を抑制するものである。
クリーニング部60Gは、クリーニングウェブ64aと、元巻ローラー64bと、圧接ローラー64cと、巻取ローラー64dと、駆動モーター64eと、を有する。
クリーニングウェブ64aは、シリコーンオイルを含浸させたウェブシートであり、元巻ローラー64bに巻かれている。
元巻ローラー64bは、回転することにより、巻かれた未使用のクリーニングウェブ64aを圧接ローラー64c側へ送り出す。
圧接ローラー64cは、未使用のクリーニングウェブ64aを定着ローラー62cに圧接させて、定着ローラー62cの表面に付着したトナーを除去する。
巻取ローラー64dは、使用済みのクリーニングウェブ64aを圧接ローラー64c側から巻き取る。
駆動モーター64eは、巻取ローラー64dを回転させる。これにより、クリーニングウェブ64aが巻取ローラー64dに巻き取られ、巻き取られた分のクリーニングウェブ64aが元巻ローラー64bから送り出される。
本発明者は、静電オフセットが発生しやすい帯チャート画像において、定着ローラー62cの表面に付着するトナーの量と画像濃度との関係を調べるための実験を行い、実験結果から、付着トナーの量が中間濃度域で多く、高濃度域や低濃度域では少ない傾向にあることが分かった。
なお、画像濃度の測定には、例えば、特開2013−011703号公報に記載された反射濃度測定器などの公知の測定器が用いられる。
制御部100は、上記測定器の測定結果に基づいて、帯チャート画像の濃度が所定範囲(本発明の「第1範囲」に対応し、上述する中濃度域)内であるか否かを判断し、帯チャート画像の濃度が所定範囲内である場合に、駆動モーター64eへの通電時間を帯チャート画像の濃度が所定範囲外である場合に比べて長くすることで、クリーニングウェブ64aの送り量を多くするように、クリーニング部60Gを制御する。
上記変形例2における画像形成装置1によれば、クリーニング部60Gを設けたので、静電オフセットの発生を抑えるとともに、定着後の画質劣化を有効に防止することができる。また、帯チャート画像の濃度に応じて、クリーニングウェブ64aの送り量を変更する。これにより、クリーニングウェブ64aの消費量が抑えられ、コストを低減することができる。
(変形例3)
次に、画像形成装置1の変形例3について図5を参照して説明する。
用紙S上から移動するトナーの量は、トナー像の帯電量が高いと少なく、トナー像の帯電量が低いと多くなる。これは、トナー像の帯電量が低いと、トナー像の用紙Sに対する電気的な付着力が弱くなるため、移動トナーの量が多くなるものと推察される。
本変形例3では、定着部60に電流印加部60Hを備え、トナー像の帯電量が低くなるほど、下側ガイド部材63aがトナー像と逆極性となるように、下側ガイド部材63aに電流を印加して、トナー像を下側ガイド部材63a側(用紙S側)に引きつける力を増やして、移動トナーの量を少なくする。
電流印加部60Hは、電源65aおよびスイッチ65bを有する。電源65aは、スイッチ65bを介して下側ガイド部材63aに電気的に接続されている。制御部100は、トナー像の帯電量が低いと判断した場合、下側ガイド部材63aに電流を印加して、下側ガイド部材63aがトナー像と逆極性になるようにスイッチ65bを制御する。
制御部100は、トナーの使用環境(装置内部の湿度、現像剤の使用時間、現像剤の放置時間など)に基づいて、用紙S上のトナー像の帯電量を算出する。なお、トナー像の帯電量を、公知の測定装置を用いて測定してもよい。
トナーの使用環境において、例えば、装置内部の湿度が高くなるに応じてトナー像の帯電量が低くなることが知られている。また、現像剤の使用時間が長くなるに応じてトナーが劣化し、その結果、トナー像の帯電量が低くなることが知られている。また、現像装置412が停止状態で現像剤が長時間放置されると、トナー像の帯電量が低くなることが知られている。
制御部100は、湿度センサー(図示略)の検出結果に基づいて、装置内部の湿度が閾値(本発明の「第3閾値」に対応)より高い場合に、トナー像の帯電量が低いと判断する。
また、制御部100は、入力画像データにおける現像剤の使用履歴に基づいて現像剤の使用時間を算出し、現像剤の使用時間が閾値(本発明の「第4閾値)に対応)より長い場合に、トナー像の帯電量が低いと判断する。
また、制御部100は、入力画像データにおける現像剤の使用履歴に基づいて現像剤の放置時間を算出し、現像剤の放置時間が閾値(本発明の「第5閾値」に対応)より長い場合に、トナー像の帯電量が低いと判断する。
制御部100は、装置内部の湿度、現像剤の使用時間、および、現像剤の放置時間のうちの少なくとも一つから、トナー像の帯電量が低いと判断し、かつ、定着ローラー62cの表面電位が閾値以上であり、かつ、帯チャート画像が有る場合に、下側ガイド部材63aに電流を印加して、下側ガイド部材63aがトナー像と逆極性になるようにスイッチ65bを制御する。
上記変形例3における画像形成装置1によれば、用紙S上のトナー像の帯電量が低くなるほど、下側ガイド部材63aがトナー像と逆極性となるように、下側ガイド部材63aに電流を印加する。これにより、トナー像を下側ガイド部材63a側(用紙S側)に引きつける力が増え、移動トナーの量を少なくすることができ、静電オフセットの発生を抑えることができる。
(変形例4)
上記実施の形態および上記各変形例では、用紙S上のトナー像と、その周辺装置(定着ローラー62cや下側ガイド部材63a)との関係に着目して、静電オフセットが発生するおそれがある場合に、進入位置を定着ローラー62c側に移動させるなどの静電オフセットの発生を抑えるための動作を行うものである。
これに対して、変形例4では、用紙Sとトナー像との関係に着目して、静電オフセットが発生するおそれがある場合に、静電オフセットの発生を抑えるための動作を行うものである。
また、静電オフセットは、画像パターンや用紙の含水率等によっては、坪量が中間範囲にある用紙S(例えば、普通紙)だけではなく、坪量が比較的大きな用紙S(例えば、厚紙)や、坪量が比較的小さな用紙S(例えば、薄紙)でも、発生することがある。
制御部100は、用紙Sの坪量が所定範囲(本発明の「第2範囲)に対応)外である場合に、進入位置を定着ローラー62c側に移動させるように進入位置移動部60Fを制御する。
また、制御部100は、用紙Sの坪量が所定範囲外であり、かつ、定着ローラー62cの表面電位が閾値以上であり、かつ、帯チャート画像が有る場合に、下側ガイド部材63aに電流を印加して、下側ガイド部材63aがトナー像と逆極性になるように電流印加部60Hを制御する。
上記変形例4における画像形成装置1によれば、用紙Sの坪量に応じて、進入位置を移動させたり、また、下側ガイド部材63aに電流を印加したりする。これにより、用紙Sの坪量に起因する静電オフセットの発生を抑えることができる。
(変形例5)
上記変形例4では、用紙Sの坪量に起因する静電オフセットの発生を抑えるものである。
これに対し、変形例5では、用紙Sの表面抵抗に起因する静電オフセットの発生を抑えるものである。なお、用紙Sの表面抵抗の測定には、例えば、特開2009−069045号公報に記載された非接触表面抵抗計などの公知の測定装置が用いられる。
用紙Sの表面抵抗が低くなると、用紙Sに電流が流れ易く、用紙S上のマイナスに帯電されたトナーが動き易くなる。これにより、用紙S上からの移動トナーの量が多くなる傾向がある。
制御部100は、用紙Sの表面抵抗が閾値(本発明の「第2閾値」に対応)未満であり、かつ、定着ローラー62cの表面電位が閾値以上であり、かつ、帯チャート画像が有る場合に、下側ガイド部材63aがトナー像と逆極性になるように、下側ガイド部材63aに電流を印加するように電流印加部60Hを制御する。
上記変形例5における画像形成装置1によれば、用紙Sの表面抵抗に応じて、進入位置を移動させたり、また、下側ガイド部材63aに電流を印加したりする。これにより、用紙Sの表面抵抗に起因する静電オフセットの発生を抑えることができる。
その他、上記実施の形態は、何れも本発明の実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
[実施例]
最後に、本発明者が行った、上記実施の形態における有効性を確認する評価実験の結果について説明する。
[比較例および実施例に係る画像形成装置1の共通構成]
比較例および実施例に係る画像形成装置1の共通構成は、上記実施の形態で説明した構成と同様である。画像形成装置1として、「bizhub PRO 1100」(コニカミノルタ製)を改造して用いた。
定着ローラー62cの近傍に表面電位センサー(表面電位検出部)を取り付けた。
給紙トレイの給紙ローラー(導電性)に100Vを印加し、下側ガイド部材63aに印加される電流を電流計で検出した。これにより、用紙の表面抵抗を計測した。
また、本装置の使用環境を、高温(30℃)、高湿(80%rh)とした。
用紙を高湿高温の環境下におき、含水率を8.9%〜10.3%とした。使用する用紙の種類を、薄紙(Boise 60g/m(8.5×11S))、普通紙(Profi 80g/m(A4S))、厚紙(ユニーケント 158g/m(A4S))、封筒(角 100g/m)とした。
原稿パターンを、ベタ黒(網点100%)である6本並びの帯チャート画像(図6A参照)、ハーフトーン(網点50%)である6本並びの帯チャート画像(図6B参照像)、および、ハーフトーン(網点25%)である6本並びの帯チャート画像(図6C参照)とした。また、それぞれの帯チャート画像の長さを50mm、幅を0.12mmとした。
各実施例および各比較例におけるプリントモードを、片面で連続10枚とした。
また、排紙を、フェイスアップで排出した。
各実施例および各比較例において、制御部100は以下の条件を判断した。
定着ローラー62cの表面電位は−400V以上である(判断条件1)。
用紙における用紙搬送方向の前半部に原稿パターン(6本並びの帯チャート画像)がある(判断条件2)。
帯チャート画像の濃度(網点)は30%未満、もしくは、81%以上である(判断条件3)。
用紙の坪量は61〜163g/mの範囲内である(判断条件4)。
用紙の表面抵抗値は1.0E+9Ω以上である(判断条件5)。
装置内部の湿度は80%未満である(判断条件6)。
現像剤の使用時間は100時間未満である(判断条件7)。
現像剤の放置時間は8時間未満である(判断条件8)。
上記の条件に基づいて、制御部100が制御する対象および制御量を、次のようにした。
Figure 2017223793
表1に示すように、下側ガイド部材の中央部先端における定着ニップに対する高さは、標準で−0.9mmであり、高さ1で0mmであり、高さ2で1mmである。ここで、例えば、−0.9mmとは、下側ガイド部材の中央部先端が定着ニップの高さより0.9mm低いことを表す。0mmとは、下側ガイド部材の中央部先端が定着ニップの高さと同じであることを表す。1mmとは、下側ガイド部材の中央部先端が定着ニップの高さより1mm高いことを表す。
Figure 2017223793
表2に示すように、定着ニップにおける第1用紙搬送速度は460mm/secであり、第2用紙搬送速度は、第1用紙搬送速度より1%遅い455mm/secである。第1用紙搬送速度が標準速度である。なお、定着ニップより用紙搬送方向で上流側における用紙搬送速度は、第1用紙搬送速度と同じ460mm/secである。
Figure 2017223793
表3に示すように、クリーニングウェブの第1送り量は200mm/secであり、第2送り量は、第1送り量より50%増しの300mm/secである。第1送り量が標準の送り量である。
Figure 2017223793
表4に示すように、下側ガイド部材に印加される電流は、用紙の表面抵抗値が1.0E+9Ω未満で+100μAであり、用紙の表面抵抗値が1.0E+9Ω以上で、0μA(印加電流なし)である。なお、用紙の表面抵抗値の1.0E+9Ωが本発明の「第2閾値」に対応する。
Figure 2017223793
表5に示すように、下側ガイド部材に印加される電流は、装置内部の湿度が80%未満で、0μA(印加電流なし)であり、80%以上で、+100μAである。なお、湿度の80%が本発明の「第3閾値」に対応する。
Figure 2017223793
表6に示すように、下側ガイド部材に印加される電流は、現像剤の使用時間が100時間未満で、0μA(印加電流なし)であり、100時間以上で、+100μAである。なお、現像剤の使用時間の100時間が本発明の「第4閾値」に対応する。
Figure 2017223793
表7に示すように、下側ガイド部材に印加される電流は、現像剤の放置時間が8時間未満で、0μA(印加電流なし)であり、8時間以上で、+100μAである。なお、現像剤の放置時間の8時間が本発明の「第5閾値」に対応する。
Figure 2017223793
表8に示すように、下側ガイド部材に印加される電流は、用紙の坪量が61g/m未満で、+100μAであり、用紙の坪量が61〜163g/mで、0μA(印加電流なし)、用紙の坪量が164g/mで、+100μAである。なお、用紙の坪量の61〜163g/mが本発明の「第2範囲」に対応する。
以上の制御を行った後に、静電オフセットを目視で評価し、評価した結果をランクで表した。
(静電オフセットの発生状況)
ランク5:帯チャート画像が分からなかった。
ランク4:よく注意して見ればうっすらと帯チャート画像が分かった(極軽微)
ランク3:帯チャート画像がうっすらと分かった(軽微)
ランク2:帯チャート画像が分かった。
ランク1:帯チャート画像がすぐにはっきりと分かった。
以上から、静電オフセットの発生を抑制する上で、ランク4,5を良好であるとし、ランク1〜3を不良であるとした。
[実施例1]
実施例1に係る画像形成装置1の動作および条件は、以下の通りである。
図7に、制御部100の判断条件および制御を示す。図7では、制御部100が条件を満たしていると判断した場合を“YES”で示し、条件を満たしていないと判断した場合を“NO”で示す。
制御部100は、次の判断結果を出した。
定着ローラーの表面電位は−400V以上であった(判断条件1:YES)。
用紙における用紙搬送方向の前半部に原稿パターン(6本並びの帯チャート画像)があった(判断条件2:YES)。
帯チャート画像の濃度(網点)は30%未満、もしくは、81%以上であった(判断条件3:YES)。
用紙の坪量は61〜163g/mの範囲内であった(判断条件4:YES)。
用紙の表面抵抗値は1.0E+9Ω以上であった(判断条件5:YES)。
装置内部の湿度は80%未満であった(判断条件6:YES)。
現像剤の使用時間は100時間未満であった(判断条件7:YES)。
現像剤の放置時間は8時間未満であった(判断条件8:YES)。
制御部100は、以上の判断結果に基づいて、下側ガイド部材63aの中央部先端における定着ニップに対する高さを1mmにするように進入位置移動部60Fを制御した。下側ガイド部材63aの移動量を、表1に“高さ2”で示し、また、図7の下側ガイド部材の移動量の欄に“有/高さ2”で示す。
実施例1では、下側ガイド部材63aを定着ローラー62c側に移動することで、用紙を加圧ローラー62dから離しており、用紙上のマイナス帯電の未定着トナーが加圧ローラーの表面電位から受ける力が小さくなるため、用紙上の未定着トナーが弾き飛ばされず、定着ローラーに付着しないため、帯チャート画像が分からなかった(ランク5)。これにより、静電オフセットの発生を抑制することができた。
[比較例1]
比較例1に係る画像形成装置1の動作および条件は、以下の通りである。
制御部100は、上記の実施例1と同じ条件を判断し、同じ判断結果を出したが、下側ガイド部材63aを標準の位置から移動させなかった。下側ガイド部材63aの位置を、表1に”標準”で示し、また、図7の下側ガイド部材の移動量の欄に“無”で示す。
比較例1では、下側ガイド部材63aを定着ローラー62c側に移動しないで、用紙を加圧ローラー62dから離しておらず、用紙上のマイナス帯電の未定着トナーが加圧ローラーの表面電位から受ける力が大きく、用紙上の未定着トナーが弾き飛ばされて、定着ローラーに付着するため、帯チャート画像がうっすらと分かった(ランク3)。これにより、静電オフセットの発生を抑制することができなかった。
[実施例2]
実施例2に係る画像形成装置1の動作および条件は、以下の通りである。
制御部100は、上記の実施例1と同じ条件を判断し、同じ判断結果を出した。
制御部100は、定着ニップにおける用紙搬送速度を455mm/secにさせ、定着ニップより用紙搬送方向の上流側における用紙搬送速度を460mm/secにさせるように、用紙搬送部50を制御した。用紙搬送速度455mm/secを、表2に”第2用紙搬送速度”で示し、また、図7の定着ニップにおける用紙搬送速度(遅)の欄に“有”で示す。
実施例2では、定着ニップにおける用紙搬送速度を定着ニップより用紙搬送方向の上流側における用紙搬送速度より遅くすることで、用紙が上方に湾曲し、その結果、用紙を加圧ローラー62dから離しており、用紙上の未定着トナーが弾き飛ばされず、定着ローラーに付着しないため、帯チャート画像が分からなかった(ランク5)。これにより、静電オフセットの発生を抑制することができた。
[比較例2]
比較例2に係る画像形成装置1の動作および条件は、比較例1と同じであるため、説明を省略する。
比較例1では、下側ガイド部材63aを定着ローラー62c側に移動せず、また、定着ニップにおける用紙搬送速度を定着ニップより用紙搬送方向の上流側における用紙搬送速度より遅くしなかったため、帯チャート画像が分かった(ランク2)。これにより、静電オフセットの発生を抑制することができなかった。
[実施例3]
実施例3に係る画像形成装置1の動作および条件は、以下の通りである。
実施例3において、制御部100が判断する条件は実施例1と同じである。制御部100が、実施例1で、帯チャート画像の濃度(網点)が30%未満、もしくは、81%以上であった(判断条件3:YES)との判断結果を出したのに対し、実施例3で、帯チャート画像の濃度(網点)が30%〜80%であった(判断条件3:NO)との判断結果を出した点が異なる。
制御部100は、以上の判断結果に基づいて、下側ガイド部材63aの中央部先端における定着ニップに対する高さを1mm(表1に示す“高さ2”)にするように進入位置移動部60Fを制御した。また、制御部100は、クリーニングウェブ64aの送り量を200mm/sec(表3に示す“第1送り量”)から300mm/sec(表3に示す“第2送り量”)に増やすようにクリーニング部60Gを制御した。クリーニングウェブ64aの送り量を増やすことを、図7のクリーニングウェブの送り量(増)の欄に“有”で示す。
実施例3では、下側ガイド部材63aを定着ローラー62c側に移動することで、用紙を加圧ローラー62dから離し、用紙上の未定着トナーが弾き飛ばされず、定着ローラーに付着しないため、また、クリーニングウェブ64aの送り量を増やすことで、定着ローラー62cに付着したトナーを確実に除去したため、帯チャート画像が分からなかった(ランク5)。これにより、静電オフセットの発生を抑制することができた。
[比較例3]
比較例3に係る画像形成装置1の動作および条件は、以下の通りである。
制御部100は、上記の実施例3と同じ条件を判断し、同じ判断結果を出したが、下側ガイド部材63aを標準の位置(表1に示す”標準”)から移動させなかった。また、クリーニングウェブ64aの送り量を200mm/sec(表3に示す“第1送り量”)から増やさなかった。クリーニングウェブ64aの送り量を増やさないことを、図7のクリーニングウェブの送り量(増)の欄に“無”で示す。
比較例3では、下側ガイド部材63aを定着ローラー62c側に移動しないで、用紙を加圧ローラー62dから離しておらず、用紙上のマイナス帯電の未定着トナーが加圧ローラーの表面電位から受ける力が大きく、用紙上の未定着トナーが弾き飛ばされて、定着ローラーに付着するため、また、クリーニングウェブ64aの送り量も増やさず、定着ローラー62cに付着したトナーを十分に除去できなかったため、帯チャート画像が分かった(ランク2)。これにより、静電オフセットの発生を抑制することができなかった。
[実施例4]
実施例4に係る画像形成装置1の動作および条件は、以下の通りである。
実施例4において、制御部100が判断する条件および判断結果は実施例3と同じである。
制御部100は、以上の判断結果に基づいて、定着ニップにおける用紙搬送速度を455mm/secにさせ、定着ニップより用紙搬送方向の上流側における用紙搬送速度を460mm/secにさせるように、用紙搬送部50を制御した。また、制御部100は、クリーニングウェブ64aの送り量を標準の100mm/secから300mm/secに増やすようにクリーニング部60Gを制御した。
実施例4では、定着ニップにおける用紙搬送速度を定着ニップより用紙搬送方向の上流側における用紙搬送速度より遅くすることで、用紙が上方に湾曲し、その結果、用紙を加圧ローラー62dから離しており、用紙上の未定着トナーが弾き飛ばされず、定着ローラーに付着しないため、また、クリーニングウェブ64aの送り量を増やすことで、定着ローラー62cに付着したトナーを除去したため、よく注意して見ればうっすらと帯チャート画像が分かった(ランク4)。これにより、静電オフセットの発生を抑制することができた。
[比較例4]
比較例4に係る画像形成装置1の動作および条件は、以下の通りである。
制御部100は、上記の実施例4と同じ条件を判断し、同じ判断結果を出したが、定着ニップにおける用紙搬送速度を定着ニップより用紙搬送方向の上流側における用紙搬送速度より遅くしなかった。また、クリーニングウェブ64aの送り量も増やさなかった。
比較例4では、用紙を加圧ローラー62dから離しておらず、用紙上の未定着トナーが弾き飛ばされて、定着ローラーに付着するため、また、クリーニングウェブ64aの送り量も増やさず、定着ローラー62cに付着したトナーを十分に除去できなかったため、帯チャート画像がすぐにはっきりと分かった(ランク1)。これにより、静電オフセットの発生を抑制することができなかった。
[実施例5]
実施例5に係る画像形成装置1の動作および条件は、以下の通りである。
制御部100は、次の判断結果を出した。
定着ローラーの表面電位は−400V以上であった(判断条件1:YES)。
用紙における用紙搬送方向の前半部に原稿パターン(6本並びの帯チャート画像)があった(判断条件2:YES)。
帯チャート画像の濃度(網点)は30%〜80%であった(判断条件3:NO)。
用紙の坪量は61〜163g/mの範囲内であった(判断条件4:YES)。
用紙の表面抵抗値は1.0E+9Ω未満であった(判断条件5:NO)。
制御部100は、以上の判断結果に基づいて、下側ガイド部材63aの中央部先端における定着ニップに対する高さを1mm(表1に示す“高さ2”)にするように進入位置移動部60Fを制御した。また、制御部100は、クリーニングウェブ64aの送り量を標準の100mm/secから300mm/secに増やすようにクリーニング部60Gを制御した。また、制御部100は、用紙の表面抵抗値が1.0E+9Ω未満の場合に、下側ガイド部材63aに電流(表4に示す“+100μA”)を印加して、下側ガイド部材63aが用紙上のマイナス帯電の未定着トナーと逆極性になるように電流印加部Hを制御した。図7の下側ガイド部材に電流印加の欄に“有”で示す。
実施例5では、下側ガイド部材63aを定着ローラー62c側に移動することで、用紙を加圧ローラー62dから離し、用紙上の未定着トナーが弾き飛ばされず、定着ローラーに付着しないため、また、クリーニングウェブ64aの送り量を増やすことで、定着ローラー62cに付着したトナーを確実に除去したため、また、下側ガイド部材63aを未定着トナーと逆極性にすることで、未定着トナーを用紙上に留めて、未定着トナーが弾き飛ばされるのを抑えるため、帯チャート画像が分からなかった(ランク5)。これにより、静電オフセットの発生を抑制することができた。
[比較例5]
比較例5に係る画像形成装置1の動作および条件は、以下の通りである。
制御部100は、上記の実施例5と同じ条件を判断し、同じ判断結果を出したが、下側ガイド部材63aを標準の位置から移動させなかった。また、クリーニングウェブ64aの送り量も増やさなかった。また、下側ガイド部材63aに電流を印加しなかった。
比較例5では、用紙を加圧ローラー62dから離しておらず、用紙上の未定着トナーが弾き飛ばされて、定着ローラーに付着するため、また、クリーニングウェブ64aの送り量も増やさず、定着ローラー62cに付着したトナーを十分に除去できなかったため、また、クリーニングウェブ64aの送り量も増やさず、定着ローラーに付着したトナーを十分に除去しなかったため、帯チャート画像が分かった(ランク2)。これにより、静電オフセットの発生を抑制することができなかった。
[実施例6]
実施例6に係る画像形成装置1の動作および条件は、以下の通りである。
制御部100は、次の判断結果を出した。
定着ローラーの表面電位は−400V以上であった(判断条件1:YES)。
用紙における用紙搬送方向の前半部に原稿パターン(6本並びの帯チャート画像)があった(判断条件2:YES)。
帯チャート画像の濃度(網点)は30%〜80%であった(判断条件3:NO)。
用紙の坪量は61〜163g/mの範囲内であった(判断条件4:YES)。
用紙の表面抵抗値は1.0E+9Ω以上であった(判断条件5:YES)。
装置内部の湿度は80%以上であった(判断条件6:NO)。
制御部100は、以上の判断結果に基づいて、実施例5と同じように、進入位置移動部60Fおよびクリーニング部60Gを制御した。また、制御部100は、湿度が80%以上である場合に、下側ガイド部材に電流(表5に示す“+100μA”)を印加して、下側ガイド部材63aが用紙上のマイナス帯電の未定着トナーと逆極性になるように電流印加部60Hを制御した。
実施例6では、実施例5と同じ理由から、帯チャート画像が分からなかった(ランク5)。これにより、静電オフセットの発生を抑制することができた。
[比較例6]
比較例6に係る画像形成装置1の動作および条件は、以下の通りである。
制御部100は、上記の実施例6と同じ条件を判断し、同じ判断結果を出したが、実施例6のように進入位置移動部60F、クリーニング部60Gおよび電流印加部60Hを制御しなかった。
比較例6では、比較例5と同じ理由から、帯チャート画像がうっすらと分かった(ランク3)。これにより、静電オフセットの発生を抑制することができなかった。
[実施例7]
実施例7に係る画像形成装置1の動作および条件は、以下の通りである。
制御部100は、次の判断結果を出した。
定着ローラーの表面電位は−400V以上であった(判断条件1:YES)。
用紙における用紙搬送方向の前半部に原稿パターン(6本並びの帯チャート画像)があった(判断条件2:YES)。
帯チャート画像の濃度(網点)は30%〜80%であった(判断条件3:NO)。
用紙の坪量は61〜163g/mの範囲内であった(判断条件4:YES)。
用紙の表面抵抗値は1.0E+9Ω以上であった(判断条件5:YES)。
装置内部の湿度は80%未満であった(判断条件6:YES)。
現像剤の使用時間は100時間以上であった(判断条件7:NO)。
制御部100は、以上の判断結果に基づいて、実施例5,6と同じように、進入位置移動部60Fおよびクリーニング部60Gを制御した。また、制御部100は、現像剤の使用時間が100時間以上である場合、下側ガイド部材63aに電流(表6に示す“+100μA”)を印加して、下側ガイド部材63aが用紙上のマイナス帯電の未定着トナーと逆極性になるように電流印加部60Hを制御した。
実施例7では、実施例5,6と同じ理由から、帯チャート画像が分からなかった(ランク5)。これにより、静電オフセットの発生を抑制することができた。
[比較例7]
比較例7に係る画像形成装置1の動作および条件は、以下の通りである。
制御部100は、上記の実施例7と同じ条件を判断し、同じ判断結果を出したが、実施例7のように進入位置移動部60F、クリーニング部60Gおよび電流印加部60Hを制御しなかった。
比較例7では、比較例5,6と同じ理由から、帯チャート画像が分かった(ランク2)。これにより、静電オフセットの発生を抑制することができなかった。
[実施例8]
実施例8に係る画像形成装置1の動作および条件は、以下の通りである。
制御部100は、次の判断結果を出した。
定着ローラーの表面電位は−400V以上であった(判断条件1:YES)。
用紙における用紙搬送方向の前半部に原稿パターン(6本並びの帯チャート画像)があった(判断条件2:YES)。
帯チャート画像の濃度(網点)は30%〜80%であった(判断条件3:NO)。
用紙の坪量は61〜163g/mの範囲内であった(判断条件4:YES)。
用紙の表面抵抗値は1.0E+9Ω以上であった(判断条件5:YES)。
装置内部の湿度は80%未満であった(判断条件6:YES)。
現像剤の使用時間は100時間未満であった(判断条件7:YES)。
現像剤の放置時間は8時間以上であった(判断条件8:NO)。
制御部100は、以上の判断結果に基づいて、実施例5,6,7と同じように、進入位置移動部60Fおよびクリーニング部60Gを制御した。また、制御部100は、現像剤の放置時間が8時間以上である場合、下側ガイド部材63aに電流(表7に示す“+100μA”)を印加して、下側ガイド部材63aが用紙上のマイナス帯電の未定着トナーと逆極性になるように電流印加部60Hを制御した。
実施例7では、実施例5,6、7と同じ理由から、帯チャート画像が分からなかった(ランク5)。これにより、静電オフセットの発生を抑制することができた。
[比較例8]
比較例8に係る画像形成装置1の動作および条件は、以下の通りである。
制御部100は、上記の実施例8と同じ条件を判断し、同じ判断結果を出したが、実施例8のように進入位置移動部60F、クリーニング部60Gおよび電流印加部60Hを制御しなかった。
比較例8では、比較例5,6,7と同じ理由から、帯チャート画像が分かった(ランク2)。これにより、静電オフセットの発生を抑制することができなかった。
[実施例9]
実施例9に係る画像形成装置1の動作および条件は、以下の通りである。
制御部100は、次の判断結果を出した。
定着ローラーの表面電位は−400V以上であった(判断条件1:YES)。
用紙における用紙搬送方向の前半部に原稿パターン(6本並びの帯チャート画像)があった(判断条件2:YES)。
帯チャート画像の濃度(網点)は30%〜80%であった(判断条件3:NO)。
用紙の坪量は61〜163g/mの範囲外であった(判断条件4:NO)。
制御部100は、以上の判断結果に基づいて、実施例5,6,7,8と同じように、進入位置移動部60Fおよびクリーニング部60Gを制御した。ただし、実施例5等では、下側ガイド部材63aを定着ニップより1mm高い位置に移動したのに対し、本実施例9では、下側ガイド部材63aを定着ニップと同じ高さ位置に移動した。下側ガイド部材63aの移動量を、表1に“高さ1”で示し、また、図7の下側ガイド部材の移動量の欄に“有/高さ1”で示す。また、制御部100は、用紙の坪量が61〜163g/mの範囲外である場合、下側ガイド部材63aに電流(表8に示す“+100μA”)を印加して、下側ガイド部材63aが用紙上のマイナス帯電の未定着トナーと逆極性になるように電流印加部Hを制御した。
実施例7では、実施例5,6、7,8と同じ理由から、帯チャート画像が分からなかった(ランク5)。これにより、静電オフセットの発生を抑制することができた。
[比較例9(i)]
比較例9(i)に係る画像形成装置1の動作および条件は、以下の通りである。
制御部100は、上記の実施例9と同じ条件を判断し、同じ判断結果を出したが、実施例9のように進入位置移動部60F、クリーニング部60Gおよび電流印加部60Hを制御しなかった。
比較例9(i)では、比較例5,6,7,8と同じ理由から、帯チャート画像が分かった(ランク2)。これにより、静電オフセットの発生を抑制することができなかった。
[比較例9(ii)]
比較例9(ii)に係る画像形成装置1の動作および条件は、以下の通りである。
制御部100は、上記の実施例9と同じ条件を判断し、同じ判断結果を出したが、制御部100は、下側ガイド部材63aを定着ニップより1mm高い位置に移動させるように進入位置移動部60Fを制御し、それ以外の制御をしなかった。下側ガイド部材63aの移動量を、表1に“高さ2”で示し、また、図7の下側ガイド部材の移動量の欄に“有/高さ2”で示す。
比較例9(ii)では、下側ガイド部材63aを定着ローラー62c側に移動させたものの、坪量164g/m以上の厚紙や坪量61g/m未満の薄紙の両方で、紙詰まりが生じた。これから、厚紙や薄紙において、静電オフセットの発生を抑制するために、下側ガイド部材63aを定着ローラー62c側に移動する場合、下側ガイド部材63aを、定着ニップと同じ高さ位置(表1および図7に示す“高さ1”)まで移動できるが、定着ニップより1mm高い位置まで移動できないことが分かった。
また、比較例9(ii)では、過加熱によって、用紙S上の未定着トナーが分断して起こるホットオフセットが発生した。
[実施例10]
実施例10に係る画像形成装置1の動作および条件は、以下の通りである。
制御部100は、次の判断結果を出した。
定着ローラーの表面電位は−400V未満であった(判断条件1:NO)。
用紙における用紙搬送方向の前半部に原稿パターン(6本並びの帯チャート画像)があった(判断条件2:YES)。
用紙の表面抵抗値は1.0E+9Ω未満であった(判断条件5:NO)。
装置内部の湿度は80%以上であった(判断条件6:NO)。
現像剤の使用時間は100時間以上であった(判断条件7:NO)。
現像剤の放置時間は8時間以上であった(判断条件8:NO)。
制御部100は、以上の判断結果に基づいて、下側ガイド部材63aを定着ニップと同じ高さ位置に移動させるように進入位置移動部60Fを制御した。下側ガイド部材63aの移動量を、表1に“高さ1”で示し、また、図7の下側ガイド部材の移動量の欄に“有/高さ1”で示す。
実施例10では、定着ローラーの表面電位が−400V未満であるため、下側ガイド部材63aを定着ニップと同じ高さ位置に移動するだけで、用紙上の未定着トナーが弾き飛ばされず、定着ローラーに付着しないため、帯チャート画像が分からなかった(ランク5)。これにより、静電オフセットの発生を抑制することができた。
[比較例10]
比較例10に係る画像形成装置1の動作および条件は、以下の通りである。
制御部100は、上記の実施例10と同じ条件を判断し、同じ判断結果を出したが、実施例10のように進入位置移動部60Fを制御しなかった。
比較例10では、定着ローラーの表面電位が−400V未満であるが、下側ガイド部材63aを定着ローラー62c側に移動しないで、用紙を加圧ローラー62dから離しておらず、用紙上のマイナス帯電の未定着トナーが加圧ローラーの表面電位から受ける力が大きく、用紙上の未定着トナーが弾き飛ばされて、定着ローラーに付着するため、帯チャート画像がうっすら分かった(ランク3)。これにより、静電オフセットの発生を抑制することができなかった。
[実施例11]
実施例11に係る画像形成装置1の動作および条件は、以下の通りである。
制御部100は、次の判断結果を出した。
定着ローラーの表面電位は−400V未満であった(判断条件1:NO)。
用紙における用紙搬送方向の前半部に原稿パターン(6本並びの帯チャート画像)がなかった(判断条件2:NO)。
用紙の表面抵抗値は1.0E+9Ω以上であった(判断条件5:YES)。
装置内部の湿度は80%未満であった(判断条件6:YES)。
現像剤の使用時間は100時間未満であった(判断条件7:YES)。
現像剤の放置時間は8時間未満であった(判断条件8:YES)。
制御部100は、以上の判断結果に基づいて、進入位置移動部60F、クリーニング部60Gおよび電流印加部60Hを制御しなかった。
実施例11では、定着ローラーの表面電位が−400V未満であり、かつ、帯チャート画像が無いので、用紙上の未定着トナーが弾き飛ばされず、定着ローラーに付着しないため、帯チャート画像が分からなかった(ランク5)。これにより、静電オフセットの発生を抑制することができた。
[比較例11]
比較例11に係る画像形成装置1の動作および条件は、以下の通りである。
制御部100は、次の判断結果を出した。
定着ローラーの表面電位は−400V以上であった(判断条件1:YES)。
用紙における用紙搬送方向の前半部に原稿パターン(6本並びの帯チャート画像)があった(判断条件2:NO)。
制御部100は、以上の判断結果に基づいて、進入位置移動部60F、クリーニング部60Gおよび電流印加部60Hを制御しなかった。
比較例11では、定着ローラーの表面電位が−400V以上であっても、帯チャート画像が無いので、用紙上の未定着トナーが弾き飛ばされず、定着ローラーに付着しないため、帯チャート画像が分からなかった(ランク5)。これにより、静電オフセットの発生を抑制することができた。
本発明は、画像形成装置1を含む複数のユニットで構成される画像形成システムに適用できる。複数のユニットには、例えば、後処理装置、ネットワーク接続された制御装置等の外部装置が含まれる。
1 画像形成装置
10 画像読取部
20 操作表示部
21 表示部
22 操作部
30 画像処理部
40 画像形成部
50 用紙搬送部
60 定着部
60A 上側定着部
60B 下側定着部
60C 加熱源
60D 表面電位検出部
60F 進入位置移動部
60G クリーニング部
60H 電流印加部
62c 定着ローラー
62d 加圧ローラー
63a 下側ガイド部材
64a クリーニングウェブ
64e 駆動モーター
71 通信部
72 記憶部
100 制御部

Claims (19)

  1. トナー像が形成された記録媒体の定着面側に配置される定着面側部材と、
    前記定着面側部材に圧接された状態において前記記録媒体を挟持して搬送する定着ニップを形成する裏面側支持部材と、
    前記定着面側部材の表面における位置であって、前記定着ニップより記録媒体の搬送方向の上流側の位置の表面電位を検出する表面電位検出部と、
    前記トナー像における前記搬送方向に対して平行に連続して出力される帯チャート画像の有無を検出する帯チャート画像検出部と、
    前記定着ニップより前記搬送方向の上流側の位置であって、前記記録媒体が前記定着ニップに進入する進入位置を移動する進入位置移動部と、
    前記表面電位および前記帯チャート画像の有無の検出結果に基づいて、前記進入位置を前記定着面側部材側へ移動させるように進入位置移動部を制御する制御部と、
    を備える、定着装置。
  2. 前記制御部は、前記表面電位が第1閾値以上で、かつ、前記帯チャート画像が有る場合に、前記進入位置を前記定着面側部材側へ移動させるように進入位置移動部を制御する、請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記表面電位検出部は、前記定着面側部材の近傍位置で、かつ、搬送可能な記録媒体のうち最小幅を有する記録媒体の幅方向の内側の位置に設置される、請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記帯チャート画像検出部は、互いに近接して並ぶ複数の前記帯チャート画像の有無を検出する、請求項1から3のいずれか一項に記載の定着装置。
  5. 前記帯チャート画像検出部は、前記記録媒体における前記搬送方向の前半部に形成される前記帯チャート画像の有無の検出する、請求項1から3のいずれか一項に記載の定着装置。
  6. 前記進入位置移動部は、前記進入位置に前記記録媒体を案内するためのガイド部材を移動することにより、前記進入位置を移動する、請求項1から5のいずれか一項に記載の定着装置。
  7. 前記進入位置移動部は、前記定着ニップにおける前記記録媒体の搬送速度を、前記定着ニップより前記搬送方向の上流側における前記記録媒体の搬送速度より遅らせることにより、前記進入位置を移動する、請求項1から5のいずれか一項に記載の定着装置。
  8. クリーニングウェブを用いて前記定着面側部材の表面を清掃するクリーニング部をさらに備え、
    前記制御部は、前記帯チャート画像の濃度が第1範囲内である場合、前記クリーニングウェブの送り量を前記帯チャート画像の濃度が第1範囲外である場合より多くするように前記クリーニング部を制御する、請求項1から7のいずれか一項に記載の定着装置。
  9. 前記クリーニング部は、駆動モーターを有し、
    前記制御部は、駆動モーターへの通電時間を長くすることによって、前記クリーニングウェブの送り量を多くするように前記クリーニング部を制御する、請求項8に記載の定着装置。
  10. 前記制御部は、前記記録媒体の坪量が第2範囲外である場合に、前記記録媒体の坪量が第2範囲内である場合に比べて、前記進入位置の移動量を小さくするように前記進入位置移動部を制御する、請求項1から7のいずれか一項に記載の定着装置。
  11. 前記制御部は、前記記録媒体の坪量が第2範囲外である場合に、前記進入位置に前記記録媒体を案内するためのガイド部材が前記トナー像と逆極性になるように、前記ガイド部材に印加される印加電流を制御する、請求項1から10のいずれか一項に記載の定着装置。
  12. 前記制御部は、前記記録媒体の抵抗値が第2閾値未満である場合に、前記進入位置に前記記録媒体を案内するためのガイド部材が前記トナー像と逆極性になるように、前記ガイド部材に印加される印加電流を制御する、請求項1から10のいずれか一項に記載の定着装置。
  13. 前記制御部は、前記トナー像の帯電量が低いか否かについて判断し、前記トナー像の帯電量が低いと判断した場合に、前記進入位置に前記記録媒体を案内するためのガイド部材が前記トナー像と逆極性になるように、前記ガイド部材に印加される印加電流を制御する、請求項1から10のいずれか一項に記載の定着装置。
  14. 前記制御部は、装置内部の湿度が第3閾値より高い場合に、前記トナー像の帯電量が低いと判断する、請求項13に記載の定着装置。
  15. 前記記録媒体には、現像剤が使用されて、トナー像が形成され、
    前記制御部は、前記現像剤の使用時間が第4閾値よりも長い場合に、前記トナー像の帯電量が低いと判断する、請求項13または14に記載の定着装置。
  16. 前記記録媒体には、現像剤が使用されて、トナー像が形成され、
    前記制御部は、前記現像剤の放置時間が第5閾値よりも長い場合に、前記トナー像の帯電量が低いと判断する、請求項13または14に記載の定着装置。
  17. 請求項1から請求項16のいずれか一項に記載の定着装置を備える、画像形成装置。
  18. 画像形成装置を含む複数のユニットで構成される画像形成システムであって、
    トナー像が形成された記録媒体の定着面側に配置される定着面側部材と、
    前記定着面側部材に圧接された状態において前記記録媒体を挟持して搬送する定着ニップを形成する裏面側支持部材と、
    前記定着面側部材の表面における位置であって、前記定着ニップより記録媒体の搬送方向の上流側の位置の表面電位を検出する表面電位検出部と、
    前記トナー像における前記搬送方向に対して平行に連続して出力される帯チャート画像の有無を検出する帯チャート画像検出部と、
    前記定着ニップより前記搬送方向の上流側の位置であって、前記記録媒体が前記定着ニップに進入する進入位置を移動する進入位置移動部と、
    前記表面電位および前記帯チャート画像の有無の検出結果に基づいて、前記進入位置を前記定着面側部材側へ移動させるように進入位置移動部を制御する制御部と、
    を備える、画像形成システム。
  19. トナー像が形成された記録媒体の定着面側に配置される定着面側部材と、当該定着面側部材に圧接された裏面側支持部材とにより、前記記録媒体を挟持して搬送する定着ニップを形成し、
    前記定着面側部材の表面における位置であって、前記定着ニップより記録媒体の搬送方向の上流側の位置の表面電位を検出し、
    前記トナー像における前記搬送方向に平行な帯チャート画像の有無を検出し、
    前記定着ニップより前記搬送方向の上流側の位置であって、前記記録媒体が前記定着ニップに進入する進入位置を移動し、
    前記表面電位および前記帯チャート画像の有無の検出結果に基づいて、前記進入位置を移動させる、進入位置移動方法。
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