JPH11160925A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11160925A
JPH11160925A JP9328803A JP32880397A JPH11160925A JP H11160925 A JPH11160925 A JP H11160925A JP 9328803 A JP9328803 A JP 9328803A JP 32880397 A JP32880397 A JP 32880397A JP H11160925 A JPH11160925 A JP H11160925A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子写真感光体表面に付着した転写材から出
た紙粉とタルクを取り除いて、画像流れのない良好な画
像を得られるようにする。 【解決手段】 非画像形成時に、感光ドラム1と転写ロ
ーラ5とを異なる周速度で回転して、帯電ローラ2と露
光装置3をオフし、現像バイアス電源21から現像装置
4に印加する現像バイアスをオン/オフ制御して感光ド
ラム1上に形成されたトナー像を転写ローラ5に付着さ
せ、かつ感光ドラム1と転写ローラ5とを転写ニップ部
Nで同方向に相対差を持つスピードで回転するよう制御
装置24で制御することにより、転写ローラ5表面に付
着されたトナー像を感光ドラム1表面に摺擦させること
によって、像担持体表面に付着した転写材Pから出た紙
粉とタルクを取り除いて、画像流れのない良好な画像を
得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式によ
って画像形成を行う複写機、プリンタ等の画像形成装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、電子写真方式によって画像形
成を行う従来の画像形成装置の一例を示す概略構成図で
ある。
【0003】この図に示すように、ドラム型の電子写真
感光体(以下、感光ドラムという)100を矢印a方向
に所定のプロセススピードで回転駆動し、その表面を帯
電装置(帯電ローラ)101で均一に帯電した後、感光
ドラム100上に露光装置(不図示)によって入力され
る画像信号に応じた露光Lを行い、静電潜像を形成す
る。この静電潜像は、現像装置102内のトナーTによ
りトナー像として現像される。
【0004】そして、給紙カセット105内の転写材P
が、給紙ローラ106により1枚ずつ分離して取り出さ
れて、レジストローラ対107によりタイミングを合わ
せて感光ドラム100と転写装置(転写ローラ)104
間の転写ニップ部に搬送され、この転写材Pに感光ドラ
ム100上のトナー像が転写装置(転写ローラ)104
により転写される。トナー像が転写された転写材Pはそ
の自重や除電装置(不図示)で分離された後、定着入口
ガイド108を介して定着装置109に搬送される。ト
ナー像が転写された転写材Pは、定着装置109により
トナー像が加熱加圧されて固着画像として定着された後
に、外部に排出される。
【0005】また、上記転写工程終了後、感光ドラム1
00表面に付着した残留トナー(転写残トナー)等はク
リーニング装置110のゴムブレード110aにより除
去され、次の画像形成プロセスに入る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来の画像形成装置では転写材Pとして、填料としてタル
ク(化学組成はMg3 (Si410)(OH)2 )を多
く含む転写紙が使われる場合がある。このような転写材
(転写紙)を用いて上記画像形成装置により、高湿環境
下で画像形成を行うと、転写材の搬送方向に沿って画像
が流れる現象が発生する場合がある。
【0007】この画像の流れは、転写材Pが給紙カセッ
ト105から搬送される途中に各ローラ(レジストロー
ラや給紙ローラ等)に摺擦されて転写材P中のタルクが
離脱しやすくなって、転写ニップ部で転写材Pと感光ド
ラム100表面との接触により転写材Pから出る紙粉と
共にタルクが感光ドラム100表面に付着し、クリーニ
ング装置110のゴムブレード110aのエッジで擦ら
れて感光ドラム100表面に拡がる現象である。
【0008】また、上記タルクは吸湿しやすく、画像形
成装置内またはその近傍の空気中の水分を吸って感光ド
ラム100表面の抵抗が低下する。そのため、感光ドラ
ム100表面に静電潜像を形成した場合に、静電潜像に
対応した電荷が保持出来ずに静電潜像が乱れて、良好な
画像を形成できなくなる。以下、この現象を“画像流
れ”と記述する。
【0009】そこで本発明は、像担持体表面に付着され
る転写材から出る紙粉とタルクを取り除いて、“画像流
れ”のない良好な画像を得ることができる画像形成装置
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、静電潜像を担持する回転自在な電子写真
感光体と、該電子写真感光体表面を帯電する帯電手段
と、前記電子写真感光体表面に静電潜像を形成する露光
手段と、前記静電潜像をトナーにより現像してトナー像
を形成する現像手段と、該現像手段に現像バイアスを印
加する現像バイアス電源と、前記電子写真感光体に接触
して該電子写真感光体に形成されたトナー像を転写材に
転写する回転自在な接触転写手段と、該接触転写手段に
転写バイアスを印加する転写バイアス電源とを少なくと
も具備した画像形成装置において、前記電子写真感光体
表面をクリーニング制御する制御手段を備え、該制御手
段は、非画像形成時に、前記電子写真感光体を回転駆動
し、前記帯電手段及び前記露光手段をオフして、前記現
像バイアス電源から前記現像手段に印加する現像バイア
スをオン/オフ制御し、かつ前記電子写真感光体と前記
接触転写手段とを転写ニップ部で同方向に相対差を持つ
周速度で回転するよう制御する、ことを特徴としてい
る。
【0011】また、前記制御手段は、非画像形成時に、
前記現像バイアスのオン時の前記トナー像が転写ニップ
部に移動した際において、前記転写バイアス電源から前
記接触転写手段に前記トナーに印加されたバイアスと逆
極性の前記転写バイアスを印加、または前記転写バイア
スを印加しないよう制御する、ことを特徴としている。
【0012】また、前記制御手段は、非画像形成時に、
前記現像バイアスのオン時の前記トナー像が転写ニップ
部に移動した際において、前記転写バイアス電源から前
記接触転写手段に、前記トナーに印加されたバイアスと
逆極性の前記転写バイアスを印加または前記転写バイア
スを印加しないよう制御し、かつ前記現像バイアスのオ
ン時の前記トナー像が転写ニップ部に移動した際におい
て、前記転写バイアス電源から前記接触転写手段に、前
記トナーに印加されたバイアスと同極性の前記転写バイ
アスを少なくとも1回印加するよう制御する、ことを特
徴としている。
【0013】また、前記非画像形成時には、画像形成終
了の後回転動作時を含んでいる、ことを特徴としてい
る。
【0014】(作用)本発明の構成によれば、非画像形
成時に、電子写真感光体表面にトナー像を形成してこの
トナー像を異なる周速度で回転する接触転写手段に付着
させて、接触転写手段に付着させたトナー像を電子写真
感光体表面に摺擦させることにより、電子写真感光体表
面に付着している転写材(紙)の紙粉とタルクを取り除
くことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って本発明の形態
について説明する。
【0016】(実施の形態1)図1は、本実施の形態に
係る画像形成装置を示す概略構成図である。
【0017】この画像形成装置は、矢印a方向に回転す
る感光ドラム1を備え、その周囲に帯電ローラ2、露光
装置3、現像装置4、転写ローラ5、クリーニング装置
6が配設されている。また、画像が形成される転写材P
の搬送方向上流側から順に、給紙カセット7、給紙ロー
ラ8、レジストローラ対9、除電針10、定着ガイド1
1、定着装置12が配設されている。
【0018】感光ドラム1は、本実施の形態では外径3
0mmφの負帯電のOPC感光体であり、所定のプロセ
ススピード(本実施の形態では75mm/sec)で矢
印a方向に回転駆動される。
【0019】帯電ローラ2は、感光ドラム1表面に所定
の押圧力で接触し、帯電バイアス電源13から印加され
る帯電バイアス(本実施の形態では直流電圧に交流電圧
を重畳した帯電バイアス)によって、感光ドラム1を所
定の極性、電位に帯電する。
【0020】露光装置3は、レーザー光を発光するレー
ザーダイオード14、コリメータレンズ15、ポリゴン
ミラー16、fθレンズ17を有している。
【0021】露光装置3において、入力される画像情報
に応じてレーザーダイオード14から発光されたレーザ
ー光Lは、コリメータレンズ15により集光され、高速
回転するポリゴンミラー16上に投影された後、fθレ
ンズ17やポリゴンミラー16の面倒れを補正する光学
系(不図示)及び反射ミラー18を経て帯電ローラ2で
帯電された感光ドラム1上を、その回転方向とは直角な
方向に走査して露光する。この露光により、レーザー光
Lが走査された部分の電荷が除去され、感光ドラム1表
面に静電潜像が形成される。
【0022】レーザーダイオード14には、レーザー駆
動回路19とインターフェースコントローラ20が接続
されており、ホストコンピュータ(不図示)より送られ
てくる電気信号化された文字や画像情報は、インターフ
ェースコントローラ20に入力されて信号化され、この
出力によりレーザー駆動回路19でレーザーダイオード
14が適宜発光する。
【0023】現像装置4は、内部に固定されたマグネッ
トローラ(不図示)が設けられた回転自在の現像スリー
ブ4aを備えており、現像剤(トナー)を薄層に現像ス
リーブ4a上にコーティングし、現像位置にて感光ドラ
ム1表面に形成された静電潜像にトナーTを付着させて
トナー像として現像(可視像化)する。現像スリーブ4
aには、現像バイアス電源21から現像バイアス(本実
施の形態では直流電圧に交流電圧を重畳した現像バイア
ス)が印加される。
【0024】転写ローラ5は、転写時に感光ドラム1表
面に所定の押圧力で接触し、転写バイアス電源22から
印加される転写バイアスにより、感光ドラム1と転写ロ
ーラ5との間の転写ニップ部Nで感光ドラム1表面のト
ナー像を転写材Pに転写する。転写ローラ5の転写材P
搬送方向の下流側には除電針10が設けられており、ト
ナー像が転写された転写材Pを感光ドラム1表面から分
離する。除電針10には除電バイアス電源23が接続さ
れており、転写ローラ5とは逆極性の電荷が転写材Pの
裏面に付与され、転写時の電荷が中和される。その結
果、転写材Pの電荷が除去される。
【0025】定着装置12は、加熱ローラ12aと加圧
ローラ12bを有しており、加熱ローラ12aと加圧ロ
ーラ12b間に搬送されるトナー像が転写された転写材
Pを加熱、加圧して転写材P表面にトナー像を定着す
る。
【0026】また、本発明では、装置全体の制御、及び
非画像形成時に感光ドラム1表面をクリーニング制御す
る制御装置(CPU)24を備えており、感光ドラム1
表面に付着した転写材Pの紙粉やタルクを取り除くよう
制御する(詳細は後述する)。
【0027】次に、上記した画像形成装置の画像形成動
作について説明する。
【0028】画像形成時には、感光ドラム1は駆動手段
(不図示)により矢印a方向に回転駆動され、帯電ロー
ラ2によって所定の電位に帯電される。そして、露光装
置3から画像信号に対応したレーザー光Lが感光ドラム
1上に照射され、感光ドラム1上の電位はレーザー光L
が照射された部分の電位が低下し、静電潜像が形成され
る。そして、現像装置4によって静電潜像のレーザー光
Lが照射された部分に負極性のトナーTが反転現像さ
れ、トナー像が形成される。
【0029】そして、給紙カセット7から転写材Pが給
紙ローラ8によって1枚ずつ給紙され、所定のタイミン
グでレジストローラ対9によって感光ドラム1と転写ロ
ーラ5との間の転写ニップ部Nに給送される。この際、
転写ローラ5に転写バイアス電源22から転写バイアス
が印加され、感光ドラム1から転写材P上にトナー像が
転写される。
【0030】トナー像が転写された転写材Pは、除電電
源23から転写ローラ5とは逆極性の電荷が付与された
除電針10により除電され、転写材Pの自重により感光
ドラム1から分離される。感光ドラム8から分離され転
写材Pは、定着ガイド11を通して定着装置12へ搬送
され、定着装置12の加熱ローラ12aと加圧ローラ1
2bによる加熱、加圧により転写トナー像が転写材P上
に永久固着画像として定着されて排出される。
【0031】一方、トナー像転写後の感光ドラム1表面
は、その表面がクリーニング装置6のクリーニングブレ
ード6aによって残留トナー(転写残トナー)やその他
の付着物が除去されてクリーニングされ、次の画像形成
プロセスに入る。
【0032】ところで、前述したように転写材Pとし
て、填料としてタルク(化学組成はMg3 (Si4
10)(OH)2 )を10wt%程度含む転写紙Pが使
用される場合があり、このような転写材Pを用いて高湿
環境下で画像形成を行うと数千枚で上記した“画像流
れ”現象が発生する場合がある。
【0033】このため、本発明ではこのような“画像流
れ”現象が発生したとき、あるいは“画像流れ”現象が
発生する前に、ユーザーが感光ドラムクリーニングモー
ドスイッチ(不図示)を押すことにより、制御装置24
の制御によって感光ドラム1のクリーニングモードが実
行される。
【0034】以下、本実施の形態における感光ドラム1
のクリーニングモード時のシーケンスを図2を参照して
説明する。
【0035】まず、非画像形成時に、感光ドラム1を回
転駆動するメインモーター(不図示)を制御装置24で
制御して約10分間回転駆動する(本実施の形態では、
クリーニングモードのシーケンスを約10分間行う)。
この際、制御装置24により、感光ドラム1をプロセス
スピード75mm/secで矢印a方向に回転駆動し、
転写ローラ5を感光ドラム1より約3%速い周速で矢印
b方向に回転するよう制御する。これにより、感光ドラ
ム1と転写ローラ5は、転写ニップNで同方向に相対差
を持つ周速度で回転される。なお、逆に転写ローラ5の
方が感光ドラム1の周速(プロセススピード)よりも遅
い周速度で回転するよう制御してもよい。また、周速度
を零にしてもよい。もちろん、このクリーニングモード
中は転写材Pを搬送しない。
【0036】現像スリーブ4aには前記メインモーター
(不図示)のON後(メインモーター立ち上がり時間
0.5秒経過後)、現像バイアス電源21から現像バイ
アスが9分50秒間印加されるよう制御装置24で制御
する。なお、現像スリーブ4aには、上記画像形成時に
は現像バイアス電源21から現像バイアス(本実施の形
態では、−500Vの直流電圧にピーク間電圧1600
Vで周波数2200Hzの矩形波の交流電圧を重畳した
現像バイアス)が印加されるが、このクリーニングモー
ドのシーケンス時には、制御装置24の制御によってピ
ーク間電圧(Vp−p)800Vで周波数2200Hz
の矩形波の交流電圧が印加され、図3(a)に示すよう
に1msだけONすると、図のような波形のバイアスが
現像スリーブ4aに印加される。このバイアスは300
ms毎にON/OFFされる。なお、図2の現像バイア
スのONの部分は、図3(a)に対応している。
【0037】現像バイアスのON時には、帯電バイアス
と露光装置3による露光はOFFされている。
【0038】また、現像スリーブ4aと感光ドラム1間
のギャップは、本実施の形態では300μmであり、感
光ドラム1の表面電位が0Vであっても、ジャンピング
現像により対応する感光ドラム1上に約1mmの幅で薄
っすらとトナーの付着があった。このクリーニングモー
ドのシーケンスにより、転写材Pの進行方向に対して図
3(b)に示すように横縞のトナー像が形成された。な
お、現像バイアス時間をこれ以上短くしてもトナー像は
細くならなかった。すなわち、バイアス時間を短くして
も現像幅があるので、トナー像は細くならなかったと思
われる。
【0039】感光ドラム1上のトナー(図3(b)に示
したトナー像)は、転写ニップNで回転している転写ロ
ーラ5に付着する。そして、転写ローラ5に付着したト
ナーが転写ニップNで感光ドラム1と摺擦(転写ローラ
5と感光ドラム1は転写ニップNで同方向に相対差を持
つ周速度で接触)することによって感光ドラム1表面が
研磨され、感光ドラム1表面に付着した転写材Pの紙粉
とタルクが取り除かれる。このとき、転写バイアスの極
性がトナーTの極性と逆極性の場合は、転写ローラ5に
付着するトナーTがより多くなる。ここではトナーTの
極性はネガ(負極性)である。本実施の形態では、転写
ローラ5の材質として主にEPDMでカーボンや界面活
性剤等で抵抗を108 〜109 Ωまで低下させた発泡体
(アスカーC硬度30〜35度)やNBRのソリッドゴ
ム(アスカーC硬度65〜70度)を使用した。
【0040】また、転写ローラ5表面に付着できなかっ
たトナーは、クリーニング装置6のまで運ばれてクリー
ニングブレード6aで削り落とされる。その結果、感光
ドラム1表面に付着した紙粉やタルクが掻き落とされ
る。
【0041】そして、現像バイアスOFF後、0.4秒
経過後に帯電バイアスをON(11秒間)し、転写ロー
ラ5に転写バイアス電源22から転写バイアス(転写高
圧バイアス)を印加(本実施の形態では、転写バイアス
を2.5秒毎に−2KVと+5μAに切換えて印加)す
ることにより、転写ローラ5に付着しているトナー、及
び転写材Pの紙粉やタルクが感光ドラム1上に戻され、
クリーニング装置6のクリーニングブレード6aによっ
て回収される。
【0042】図4に示す本実施の形態のクリーニングモ
ードのシーケンスは、現像バイアスON時に、転写バイ
アス(転写高圧バイアス)印加を+5μAとした場合で
あり、トナーの極性がネガ(負極性)の場合に特に有効
である。
【0043】図5に示す本実施の形態のクリーニングモ
ードのシーケンスは、現像バイアスON時に、転写バイ
アス(転写高圧バイアス)印加を−2KVとした場合で
ある。この場合、トナーの極性がネガ(負極性)である
と、転写ローラ5表面にトナーが付着しにくく、上記し
た図2、図4の場合のクリーニングモードのシーケンス
に比べて効果が低下する。
【0044】図6に示す本実施の形態のクリーニングモ
ードのシーケンスは、現像バイアスON時に、転写バイ
アス(転写高圧バイアス)が+5μAのときに−2KV
の逆転写バイアスを印加し、転写ローラ5表面に付着し
たトナーを入れ替えて、新しいトナーにするようにして
もよい。
【0045】このように本実施の形態のクリーニングモ
ードのシーケンスを行うことにより、感光ドラム表面に
付着した転写材Pから出た紙粉とタルクを取り除いて、
“画像流れ”のない良好な画像を得ることができる。
【0046】(実施の形態2)図7は、本実施の形態に
係る画像形成装置を示す概略構成図である。
【0047】本実施の形態に係る画像形成装置は、実施
の形態1の画像形成装置のクリーニング装置をなくし、
帯電ローラ2または現像装置4で感光ドラム1上に残留
した転写残トナーを回収するクリーナレスシステムの画
像形成装置である。他の構成及び画像形成動作、クリー
ニングモードのシーケンスは実施の形態1の画像形成装
置と同様であり、実施の形態1と同一要素には同一符号
を付し、重複する説明は省略する。
【0048】本実施の形態のようにクリーニング装置の
ない画像形成装置では、上記した画像流れが発生しやす
くなるが、実施の形態1で述べたクリーニングモードの
シーケンス、即ち、現像装置4よりトナーを補給し、転
写ニップ部Nでトナーを転写ローラ5にまぶして感光ド
ラム1と転写ローラ5の周速に相対差を設けて摺擦する
ことによって、感光ドラム1表面に付着した転写材Pの
紙粉とタルクを取り除き、転写ローラ5のクリーニング
時、感光ドラム1に戻して帯電ローラ2または現像装置
4で回収される。
【0049】なお、転写ローラ5から感光ドラム1に転
写材Pの紙粉とタルクを戻すときには、タルクを含む紙
粉はある程度の厚みをもって感光ドラム1に付着するの
で、タルクが直接感光ドラム1に接触する量は非常に少
なく、問題になることはない。
【0050】このように本実施の形態においても、実施
の形態1と同様にクリーニングモードのシーケンスを行
うことにより、感光ドラム1表面に付着した転写材Pか
ら出た紙粉とタルクを取り除いて、画像流れのない良好
な画像を得ることができる。
【0051】(実施の形態3)図8は、本実施の形態に
係る画像形成装置を示す概略構成図である。
【0052】本実施の形態に係る画像形成装置は、実施
の形態1の画像形成装置で用いたクリーニング装置の代
わりに、帯電ローラ2の感光ドラム1の回転方向上流側
の感光ドラム1表面にゴム性の回転自在のローラ30を
接触させ、ローラ30にバイアス電源31を接続した構
成である。また、本実施の形態の画像形成装置も実施の
形態2と同様、帯電ローラ2または現像装置4で感光ド
ラム1上に残留した転写残トナーを回収するクリーナレ
スシステムの画像形成装置である。他の構成及び画像形
成動作、クリーニングモードのシーケンスは実施の形態
1の画像形成装置と同様であり、実施の形態1と同一要
素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0053】本実施の形態の画像形成装置では、バイア
ス電源31からローラ30にバイアスを印加し、感光ド
ラム1上に残留した転写残トナーの不揃いの極性を一定
の極性するようにした構成であり、上記したクリーニン
グモードのシーケンスによって、帯電ローラ2または現
像装置4で感光ドラム1上に付着した転写材Pの紙粉と
タルクを回収することができる。また、トナーに球状重
合トナーを使用することによって転写効率が非常によく
なり、感光ドラム1上に残留する転写残トナーを大幅に
少なくすることができる。
【0054】このように本実施の形態においても、実施
の形態1と同様にクリーニングモードのシーケンスを行
うことにより、感光ドラム1表面に付着した転写材Pか
ら出た紙粉とタルクを取り除いて、画像流れのない良好
な画像を得ることができる。
【0055】(実施の形態4)図9は、本実施の形態に
おける感光ドラムクリーニングモードのシーケンスであ
り、装置の構成及び画像形成動作は図1に示した実施の
形態1の画像形成装置と同様である。
【0056】図9に示す本実施の形態におけるシーケン
スは、カット紙である転写材を2枚連続して画像形成す
る場合であり、上記した一連の画像形成終了直後(後回
転時)の感光ドラムが回転している間に、現像バイアス
を実施の形態1のように短時間の間にON/OFFを繰
り返し、かつ+5μAの転写バイアス(転写高圧バイア
ス)を印加するよう制御した。
【0057】このシーケンスにより、上記した各実施の
形態のように現像装置よりトナーを補給し、転写ニップ
部でトナーを転写ローラにまぶして感光ドラムと転写ロ
ーラの周速に相対差を設けて摺擦することによって、感
光ドラム表面に付着した転写材の紙粉とタルクを取り除
くことができる。
【0058】このように本実施の形態においても、感光
ドラム1表面に付着した転写材Pから出た紙粉とタルク
を取り除いて、画像流れのない良好な画像を得ることが
できる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
非画像形成時に、電子写真感光体を回転し、帯電手段及
び露光手段をオフして、現像バイアス電源から現像手段
に印加する現像バイアスをオン/オフ制御し、かつ電子
写真感光体と接触転写手段とを転写ニップ部で同方向に
相対差を持つスピードで回転するよう制御手段で制御す
ることにより、電子写真感光体表面にトナー像を形成し
てこのトナー像を異なる周速度で回転する接触転写手段
に付着させ、接触転写手段に付着させたトナー像を電子
写真感光体表面に摺擦させることによって、電子写真感
光体表面に付着した転写材から出た紙粉とタルクが取り
除かれて、画像流れのない良好な画像を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る画像形成装置を示
す概略構成図。
【図2】実施の形態1における感光ドラムクリーニング
モードのシーケンスの一例を示す図。
【図3】(a)は、実施の形態1における現像バイアス
の印加波形を示す図。(b)は、実施の形態1における
現像バイアス印加時の感光ドラム上のトナーの付着を示
す図。
【図4】実施の形態1における感光ドラムクリーニング
モードのシーケンスの一例を示す図。
【図5】実施の形態1における感光ドラムクリーニング
モードのシーケンスの一例を示す図。
【図6】実施の形態1における感光ドラムクリーニング
モードのシーケンスの一例を示す図。
【図7】本発明の実施の形態2に係る画像形成装置を示
す概略構成図。
【図8】本発明の実施の形態3に係る画像形成装置を示
す概略構成図。
【図9】実施の形態1における感光ドラムクリーニング
モードのシーケンスの一例を示す図。
【図10】従来例における画像形成装置を示す概略構成
図。
【符号の説明】
1 感光ドラム(電子写真感光体) 2 帯電ローラ(帯電手段) 3 露光装置(露光手段) 4 現像装置(現像手段) 5 転写ローラ(接触転写手段) 6 クリーニング装置 12 定着装置 13 帯電バイアス電源 21 現像バイアス電源 22 転写バイアス電源 24 制御装置(制御手段)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電潜像を担持する回転自在な電子写真
    感光体と、該電子写真感光体表面を帯電する帯電手段
    と、前記電子写真感光体表面に静電潜像を形成する露光
    手段と、前記静電潜像をトナーにより現像してトナー像
    を形成する現像手段と、該現像手段に現像バイアスを印
    加する現像バイアス電源と、前記電子写真感光体に接触
    して該電子写真感光体に形成されたトナー像を転写材に
    転写する回転自在な接触転写手段と、該接触転写手段に
    転写バイアスを印加する転写バイアス電源とを少なくと
    も具備した画像形成装置において、 前記電子写真感光体表面をクリーニング制御する制御手
    段を備え、 該制御手段は、非画像形成時に、前記電子写真感光体を
    回転駆動し、前記帯電手段及び前記露光手段をオフし
    て、前記現像バイアス電源から前記現像手段に印加する
    現像バイアスをオン/オフ制御し、かつ前記電子写真感
    光体と前記接触転写手段とを転写ニップ部で同方向に相
    対差を持つ周速度で回転するよう制御する、 ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、非画像形成時に、前記
    現像バイアスのオン時の前記トナー像が転写ニップ部に
    移動した際において、前記転写バイアス電源から前記接
    触転写手段に前記トナーに印加されたバイアスと逆極性
    の前記転写バイアスを印加、または前記転写バイアスを
    印加しないよう制御する、 請求項1の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、非画像形成時に、前記
    現像バイアスのオン時の前記トナー像が転写ニップ部に
    移動した際において、前記転写バイアス電源から前記接
    触転写手段に、前記トナーに印加されたバイアスと逆極
    性の前記転写バイアスを印加または前記転写バイアスを
    印加しないよう制御し、かつ前記現像バイアスのオン時
    の前記トナー像が転写ニップ部に移動した際において、
    前記転写バイアス電源から前記接触転写手段に、前記ト
    ナーに印加されたバイアスと同極性の前記転写バイアス
    を少なくとも1回印加するよう制御する、 請求項1の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記非画像形成時には、画像形成終了の
    後回転動作時を含んでいる、 請求項1、2、または3のいずれか1項記載の画像形成
    装置。
  5. 【請求項5】 前記接触転写手段が転写ローラである、 請求項1の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記電子写真感光体表面に接触して該電
    子写真感光体表面に残留した残留物をクリーニングする
    クリーニング手段を有する、 請求項1の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記帯電手段が前記電子写真感光体表面
    に接触して該電子写真感光体を帯電する接触帯電手段で
    あり、該接触帯電手段または前記現像手段が前記電子写
    真感光体表面に残留した残留物を回収するクリーニング
    手段も兼ねる、 請求項1の画像形成装置。
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