JPH0822169A - コロナ放電装置 - Google Patents

コロナ放電装置

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JPH0822169A
JPH0822169A JP15439094A JP15439094A JPH0822169A JP H0822169 A JPH0822169 A JP H0822169A JP 15439094 A JP15439094 A JP 15439094A JP 15439094 A JP15439094 A JP 15439094A JP H0822169 A JPH0822169 A JP H0822169A
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JP
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charging
humidity
voltage
copying machine
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JP15439094A
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English (en)
Inventor
Koji Sakai
孝司 酒井
Haruo Nishiyama
晴雄 西山
Kazuhiro Matsuyama
和弘 松山
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Original Assignee
Sharp Corp
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】常に感光体表面を均一でしかも所定の帯電電位
で帯電させることができるコロナ放電装置を提供する。 【構成】安定化抵抗の通電時間、温度、および、湿度を
カウンタ16、温度検出部17、湿度検出部18で検出
する。この検出値に基づいて、帯電出力電流制御部19
が、放電電極3から放電される帯電出力電流を制御し、
感光体20の帯電電位を所定の電位に安定させる。ま
た、シールドケース12やグリッド電極13に印加され
ている電圧を制御して感光体20の帯電電位を所定の電
位に安定させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複写機やプリンタ等
の画像形成装置に用いられ、感光体表面を帯電させるコ
ロナ放電装置に関し、特に針状の電極を複数個配列して
構成したコロナ放電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図17は、複写機の構成を示す図であ
る。複写機は、感光体51と、前記感光体51を帯電さ
せるコロナ放電装置52と、感光体51に形成された静
電潜像をトナーによってトナー像として顕像化する現像
ユニット53と、感光体51の外周面に顕像化されたト
ナー像を用紙に転写する転写チャージャ54と、感光体
51の外周面に顕像化されたトナー像を用紙に転写した
後感光体51の表面に残留するトナーを回収するクリー
ナユニット55と、感光体51の外周面に顕像化された
トナー像を用紙に転写した後感光体51に残留する電荷
を除電する除電ランプ56と、用紙に転写されたトナー
像を定着させる定着ユニット57と、原稿を照射するコ
ピーランプ58とを備えている。
【0003】感光体51は、アルミニウム等の導電性材
料を素材としたドラム状の基体を回転自在に軸支し、基
体表面にOPC等からなる光導電層を形成したものであ
る。以上の構成で、複写機はコロナ放電装置52が放電
を行って、感光体51の表面を均一に帯電させる。コピ
ーランプ58が図外の原稿を照射し、この原稿からの反
射光が帯電された感光体51の表面を露光する。これに
より、原稿の画像が感光体51の外周面に静電潜像とし
て形成される。そして、現像ユニット53では、トナー
の地肌カブリを防止するために感光体51の帯電電位と
同極性の電圧を印加しながら、形成された静電潜像をト
ナー像として顕像化する。転写チャージャ54で、この
トナー像を用紙に転写し、定着ユニット57がトナー像
が転写された用紙にトナーを定着させる。感光体51
は、用紙へのトナー像の転写後、外周面に残留するトナ
ーがクリーナユニット55で回収されたのち、外周面に
残留する電荷が除電ランプ56によって除電される。そ
して、感光体51は再びコロナ放電装置52により均一
に帯電させられる。この処理が繰り返されて、原稿の複
写が繰り返し行われる。
【0004】ここで、針状の電極を複数個配列したもの
を使用する従来のコロナ放電装置は、複数の放電電極6
1を所定の間隔で絶縁基盤62上に配置し単一の電源6
3に接続していた(図18参照)。このようなコロナ放
電装置においては、各放電電極61の形状のばらつき、
破損、汚染等の影響により、各放電電極61からの帯電
出力電流にばらつきが生じ、感光体51を均一に帯電さ
せるためには、帯電出力電流を必要以上に流さなければ
ならなかった。このため、オゾン等の気体生成物の発生
量が多く、人体や環境に対して悪影響を与える等の問題
があった。
【0005】このため、絶縁基盤72上に配置した各放
電電極71毎に安定化抵抗体74を介して単一の電源7
3に接続したコロナ放電装置が提案されている(図19
参照)。このコロナ放電装置では、絶縁性の基盤72上
にコモン電極75が形成され、放電電極71が所定の間
隔で配置されている。放電電極71は、それぞれ安定化
抵抗74を介して電源73に接続されている。通常、安
定化抵抗体74にはカーボン等が含有された高分子有機
材料等で構成されたフィルム状の抵抗体が使用される。
図20(A)にこのコロナ放電装置52のモデル図と、
図20(B)に放電特性を示す。
【0006】コロナ放電装置52は、放電電極71の電
圧が一定の電圧値Vthを越えると放電を開始する。帯電
出力電流は、放電電極に印加されている電圧に比例す
る。ここで、電源73の電圧をV、安定化抵抗74の抵
抗値をR、帯電出力電流をIとすると、放電電極71の
電圧Va は、Va =V−R*I となる。ここで、放電
電極71の汚れ等の影響により帯電出力電流が低下する
と、放電電極71の電圧Va は増加し、帯電出力電流を
増加させる制御が働く。よって、上記したように各放電
電極71の形状のばらつき、破損、汚染等の影響による
帯電出力電流のばらつきを自動的に補正し、必要以上の
帯電出力電流を流すことなく感光体を均一に帯電させる
ことができる。
【0007】このようにすることで、各放電電極71の
形状のばらつき、破損、汚染等の影響による帯電出力電
流のばらつきを自動的に補正することができる。よっ
て、オゾン等の気体生成物の発生量を減少させ、人体や
環境に対して悪影響を与える等の問題を解消していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ここで、コロナ放電装
置52で使用される安定化抵抗74は、例えば、ポリエ
チレン、ポリウレタン、ナイロン、ポリアミド、ポリイ
ミド、ポリカーボネート等の有機材料からなる素材にカ
ーボンブラックや金属粉からなり廉価な抵抗体を形成す
る無機材料、あるいは酸化亜鉛、酸化ルヒテニウム等の
高抵抗体を形成する金属酸化物、あるいはハロゲン酸素
酸塩、過ハロゲン酸素酸塩、過塩素酸リチウム等の局部
的には抵抗値のばらつきの小さい均一な抵抗体を形成す
るイオン伝導を示すアルカリ金属塩等の添加物が混練さ
れた材料からなる。安定化抵抗74は、樹脂抵抗体の製
法上、カーボンの分散が不均一な状態になっていたりす
ると、樹脂内部の構造変化により抵抗値が通電により上
昇しやすい。また通電時の発熱により樹脂抵抗体の熱膨
張が生じ、抵抗値が上昇する。また、温度変化により樹
脂抵抗内部において熱膨張や熱収縮を生じカーボンの均
一性等に影響を与え、電気的に不安定となり抵抗値が変
動する。さらに、湿度の変化により抵抗自体がフィルム
抵抗体であるために水分の吸湿性の影響を受けやすく、
高湿時には吸湿性による構造変化により抵抗値が変動す
る。
【0009】ここで、図20(A)に示したモデル図の
等価回路を図21に示す。帯電出力電流Iは、I=(V
−Vth)/(R+Rg )となる。また、図22(A)は
コピー枚数に対する安定化抵抗の抵抗値の変化を示し、
図22(B)はこの時の感光体の帯電電位を示す。コピ
ー枚数が増加するにつれて安定化抵抗74の抵抗値Rが
大きくなる。ここで、帯電出力電流Iが低下することで
感光体に流れる電流が低下し、感光体の帯電電位が低下
する。また、図23(A)は温度に対する安定化抵抗の
抵抗値の変化を示し、図23(B)はこの時の感光体の
帯電電位を示す。温度が上昇するにつれて安定化抵抗7
4の抵抗値Rが大きくなる。ここで、帯電出力電流Iが
低下することで感光体に流れる電流が低下し、感光体の
帯電電位が低下する。さらに、図24(A)は湿度に対
する安定化抵抗の抵抗値の変化を示し、図24(B)は
この時の感光体の帯電電位を示す。湿度が上昇するにつ
れて安定化抵抗74の抵抗値Rが大きくなる。ここで、
帯電出力電流Iが低下することで感光体に流れる電流も
低下し、感光体の帯電電位が低下する。
【0010】以上のように、複写機等の画像形成装置で
は、安定化抵抗74の抵抗値Rの変化により感光体に流
れる電流が変化する。このため、感光体の帯電電位が安
定せず、常に均一で良好な画像を用紙に形成することが
できない欠点があった。
【0011】この発明の目的は、常に感光体を均一に帯
電させるとともに、感光体の帯電電位を安定させること
ができるコロナ放電装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、複数の放電
電極と、前記各放電電極に接続された抵抗体と、前記抵
抗体を介して前記放電電極に接続された電源と、を備
え、前記放電電極から放電を行い、感光体に電流を流す
ことで感光体表面を帯電させるコロナ放電装置におい
て、前記抵抗体の抵抗値の変化量に比例する値を検出す
る検出手段と、前記検出手段で検出した値に基づいて感
光体に流れる電流を補正する電流補正手段と、を備えた
ことを特徴とする。
【0013】また、前記検出手段は、感光体表面を帯電
させた時間を検出する手段であることを特徴とする。
【0014】さらに、前記検出手段は、前記放電電極近
傍の温度や湿度等の環境を検出する手段であることを特
徴とする。
【0015】
【作用】この発明のコロナ放電装置においては、抵抗体
が放電電極の帯電出力電流を補正し、各放電電極の帯電
出力電流を均一にする。このため、必要以上に帯電出力
電流を流すことなく感光体を均一に帯電させることがで
きる。さらに、検出手段で前記抵抗体の抵抗値の変化に
比例する値を検出し、この値に基づいて電流補正手段で
感光体に流れる電流を補正する。これにより、常に感光
体の帯電電位を安定させることができる。このコロナ放
電装置を複写機等の画像形成装置に用いることにより常
に均一で良好な画像を用紙に形成することができる。
【0016】また、前記検出手段は、感光体表面を帯電
させた時間を検出する。したがって、前記抵抗体が通電
により抵抗値が変化しても、感光体の帯電電位を安定さ
せることができる。
【0017】さらに、前記検出手段は、温度や湿度等の
環境を検出する。したがって、環境の変化により抵抗体
の抵抗値が変化しても、感光体の帯電電位を安定させる
ことができる。
【0018】
【実施例】ここでは、この発明の実施例であるコロナ放
電装置を複写機に適用して説明する。
【0019】〔第1の実施例〕図1は、この発明の第1
の実施例であるコロナ放電装置の構成を示す図である。
コロナ放電装置1は、絶縁基盤2上に配置した各放電電
極3毎に安定化抵抗体4を備えた帯電ユニット10と
(図1(A)参照)、前記帯電ユニット10の接続され
た帯電用出力電源11と、前記帯電ユニット10に設け
られた複数の放電電極3の放電を安定させるシールドケ
ース12と、感光体20の帯電を均一化させるグリット
電極13と、シールドケース12に電圧を印加するケー
ス電源14と、グリット電極13に電圧を印加するグリ
ッド電源15と、コピー枚数をカウントするカウンタ1
6と、複写機内部の温度を検出する温度検出部17と、
複写機内部の湿度を検出する湿度検出部18と、帯電用
出力電源11の出力電圧を変化させて放電電極3から放
電される帯電出力電流を制御する帯電出力電流制御部1
9とを備えている。
【0020】温度検出部17は、例えば10℃、20
℃、30℃を臨界温度とする3種類のCTR等の急変サ
ーミスタを用い、複写機内部の温度が10℃以下、10
℃〜20℃、20℃〜30℃、30℃以上のどの範囲に
あるかを検出する。この温度センサは、例えば複写機内
部で放電電極3の近傍に設けられている。また、湿度検
出部18は、例えば20%、50%、80%で抵抗値が
急変する湿度センサを用い、複写機内部の湿度が20%
以下、20%〜50%、50%〜80%、80%以上の
どの範囲であるかを検出する。湿度センサも例えば温度
センサと同様に複写機内部で放電電極3の近傍に設けら
れている。
【0021】以上の構成で、コロナ放電装置1は、カウ
ンタ16で原稿を複写したコピー枚数をカウントする。
すなわち、コピー枚数をカウントすることで感光体表面
を帯電させた時間(安定化抵抗4に通電した時間)を検
出することができる。上述したように、感光体表面を帯
電させた時間に略比例して安定化抵抗4の抵抗値は上昇
する。ここで、感光体20の帯電電位の設定値を−60
0vとすると、感光体に流れる電流を増加させること
で、安定して感光体20を設定値である−600vで帯
電させることができる。
【0022】帯電出力電流制御部19は、このカウント
したコピー枚数に応じて帯電用出力電源11の出力電圧
を制御し、図2(A)に示すように放電電極3から放電
される帯電出力電流を変化させる。ここで、帯電出力電
流Iは、 I=Id +Ic +Ig (但し、Id :感光体ドラムに流れる電流 Ic :シールドケースに流れる電流 Ig :グリッド電極に流れる電流)である。 すなわち、放電電極3から放電される帯電出力電流を増
加させることで、感光体20に流れる電流を増加させる
ことができる。このため、感光体20の帯電電位を図2
(B)に示すように補正することができる。したがっ
て、コピー枚数の増加(感光体表面を帯電させた時間の
増加)により、安定化抵抗4の抵抗値が大きくなって
も、安定して感光体20を初期設定値である−600v
に帯電させることができる。
【0023】また、コロナ放電装置1は、帯電出力電流
制御部19で温度検出部17で検出した複写機内部の温
度に応じて帯電用出力電源11が出力する電圧を制御す
る。上述したように、複写機内部の温度変化により、安
定化抵抗4の抵抗値が変化するとともに、感光体の帯電
特性も変化する。このとき、帯電電流出力制御部19は
図3(A)に示すように温度変化に応じて放電電極3か
ら放電される帯電出力電流を変化させる。したがって、
感光体20に流れる電流を変化させることになる。この
ため、感光体20の帯電電位を図3(B)に示すように
補正することができる。よって、複写機内部の温度変化
の影響を除去して感光体20を安定して初期設定値の−
600vに帯電させることができる。
【0024】さらに、コロナ放電装置1は、帯電出力電
流制御部19で湿度検出部18で検出した複写機内部の
湿度に応じて帯電用出力電源11が出力する電圧を制御
する。上述したように、複写機内部の湿度変化により、
安定化抵抗4の抵抗値が変化する。このとき、帯電電流
出力制御部19は図4(A)に示すように湿度変化に応
じて放電電極3から放電される帯電出力電流を変化させ
る。すなわち、感光体20に流れる電流を変化させるこ
とになる。このため、感光体20の帯電電位を図4
(B)に示すように補正することができる。よって、複
写機内部の湿度変化の影響を除去して、感光体20を安
定して初期設定値の−600vに帯電させることができ
る。
【0025】以上のように、この実施例のコロナ放電装
置は、コピー枚数、複写機内部の温度や湿度に応じて帯
電出力電源の出力電圧を制御する。したがって、感光体
を帯電させた時間(安定化抵抗4に通電した時間)、複
写機内部の温度や湿度(環境)により、安定化抵抗4の
抵抗値が変化しても、これらの影響を除去して感光体2
0の帯電電位を常に安定させることができる。よって、
常に均一で良好なコピー画像を得ることができる。
【0026】〔第2の実施例〕この実施例では第1の実
施例と同じ部分については同一符号を付して説明を行
う。図5は、この実施例のコロナ放電装置の構成を示す
図である。第1の実施例との違いは、帯電用出力電源1
1の出力電圧を制御する帯電出力電圧制御部19を備え
ていないことと、グリッド電極13に電圧を印加するグ
リッド電源15の出力電圧を制御するグリッド電圧制御
部21を備えている点である。
【0027】以上の構成で、この実施例のコロナ放電装
置1は、グリッド電圧制御部20でカウンタ16でカウ
ントしたコピー枚数に応じてグリッド電源15が出力す
る電圧を制御する。第1の実施例で説明したように、帯
電出力電流Iは、 I=Id +Ic +Ig (但し、Id :感光体ドラムに流れる電流 Ic :シールドケースに流れる電流 Ig :グリッド電極に流れる電流 )である。
【0028】この式から明らかなように、グリッド電極
13に流れる電流を低下させると、感光体に流れる電流
が増加する。グリッド電極13に流れる電流を低下せる
ためには、グリッド電極13に印加されている電圧を増
加することにより実現できる。グリッド電圧制御部20
は、グリッド電源15の出力電圧を図6(A)に示すよ
うに変化させる。これによって、感光体20の帯電電位
は、図6(B)に示すように変化する。したがって、感
光体20の帯電電位をコピー枚数の増加による安定化抵
抗4の抵抗値が大きくなっても初期設定値の−600v
に安定させることができる。
【0029】また、コロナ放電装置1は、グリッド電圧
制御部20が温度検出部17で検出した複写機内部の温
度に応じてグリッド電源15の出力電圧を図7(A)に
示すように変化させる。したがって、感光体20に流れ
る電流が変化し、感光体20の帯電電位は、図7(B)
に示すように変化する。よって、感光体20の帯電電位
を複写機内部の温度変化により、安定化抵抗4の抵抗値
が変化しても初期設定値の−600vに安定させるこが
できる。
【0030】さらに、また、コロナ放電装置1は、グリ
ッド電源制御部20で湿度検出部18で検出した複写機
内部の湿度に応じてグリッド電源15の出力する電圧を
図8(A)に示すように変化させる。したがって、感光
体20に流れる電流が変化し、感光体20の帯電電位を
図8(B)に示すように安定させることができる。よっ
て、感光体20の帯電電位を複写機内部の湿度変化によ
り、安定化抵抗4の抵抗値が変化しても初期設定値の−
600vに安定させるこができる。
【0031】以上のように、この実施例のコロナ放電装
置は、コピー枚数、複写機内部の温度や湿度に応じてグ
リッド電源15の出力電圧を制御することで、感光体2
0に流れる電流を変化させる。したがって、感光体20
を帯電させた時間(安定化抵抗4に通電した時間)、複
写機内部の温度や湿度により、安定化抵抗4の抵抗値が
変化しても、これらの影響を除去して感光体20の帯電
電位を常に安定させることができる。よって、常に均一
で良好なコピー画像を得ることができる。
【0032】〔第3の実施例〕この実施例でも第1の実
施例と同じ部分については同一符号を付し、説明を行
う。図9は、この実施例のコロナ放電装置の構成を示す
図である。第1の実施例との違いは、帯電用出力電源1
1の出力電圧を制御する帯電出力電圧制御部19を備え
ていないことと、シールドケース12に電圧を印加する
ケース電源14の出力電圧を制御するケース電圧制御部
22を備えている点である。
【0033】以上の構成で、コロナ放電装置1は、ケー
ス電圧制御部22でカウンタ16でカウントしたコピー
枚数に応じてケース電源14が出力する電圧を制御す
る。第1の実施例で説明したように、帯電出力電流I
は、 I=Id +Ic +Ig (但し、Id :感光体ドラムに流れる電流 Ic :シールドケースに流れる電流 Ig :グリッド電極に流れる電流 )である。
【0034】この式から明らかなように、シールドケー
ス12に流れる電流を低下させることにより、感光体2
0に流れる電流を増加させることができる。シールドケ
ース12に流れる電流を低下せるためには、シールドケ
ースド12に印加されている電圧を増加することにより
実現できる。ケース電圧制御部22は、カウンタ16で
カウントしたコピー枚数に対してケース電源14の出力
電圧を図10(A)に示すように変化させる。これによ
って、感光体20の帯電電位は、図10(B)に示すよ
うに変化する。したがって、感光体20の帯電電位をコ
ピー枚数の増加によって安定化抵抗4の抵抗値が大きく
なっても初期設定値の−600vに安定させることがで
きる。
【0035】また、コロナ放電装置1は、ケース電圧制
御部22が温度検出部17で検出した複写機内部の温度
に応じてケース電源14の出力電圧を図11(A)に示
すように変化させる。したがって、上記と同様に感光体
20に流れる電流を変化させることができる。このた
め、感光体20の帯電電位は、図11(B)に示すよう
に変化する。よって、感光体20の帯電電位を複写機内
部の温度変化によって安定か抵抗4の抵抗値が変化して
も初期設定値の−600vに安定させることができる。
【0036】さらに、また、コロナ放電装置1は、ケー
ス電源制御部22で湿度検出部18で検出した装置複写
機内部の湿度に応じてケース電源14の出力する電圧を
図12(A)に示すように変化させる。したがって、感
光体20に流れる電流を変化させることができる。この
ため、感光体20の帯電電位は、図12(B)に示すよ
うに変化する。よって、感光体20の帯電電位を複写機
内部の湿度変化によって安定か抵抗4の抵抗値が変化し
ても初期設定値の−600vに安定させることができ
る。
【0037】以上のように、この実施例のコロナ放電装
置は、コピー枚数、複写機内部の温度や湿度に応じてケ
ース電源14の出力電圧を制御することで感光体20に
流れる電流を補正する。したがって、感光体20を帯電
させた時間(安定化抵抗4に通電した時間)、複写機内
部の温度や湿度により、安定化抵抗4の抵抗値が変化し
ても、これらの影響を除去して感光体20の帯電電位を
常に安定させることができる。よって、常に均一で良好
なコピー画像を得ることができる。
【0038】〔第4の実施例〕この実施例では、コロナ
放電装置1での感光体20の帯電電位を安定させる代わ
りに現像部30を制御することで良好な複写を行う複写
機を説明する(図13参照)。この実施例の複写機は、
コピー枚数をカウントするカウンタ31と、複写機内部
の温度を検出する温度検出部32と、複写機内部の湿度
を検出する湿度検出部33と、現像部30の現像バイア
ス電圧を制御する現像バイアス制御部34とを備えてい
る。現像部30では、トナーの地肌カブリを防止するた
めに感光体20の帯電電圧と同極性の電圧が現像バイア
ス電圧として印加されている。ここで、この実施例の複
写機においては、感光体20の表面の帯電電位が−60
0v、現像バイアス電圧が−250vの時に良好なコピ
ー画像が得られるものとする。
【0039】現像部30での感光体20の電位は、−6
00v−(−250v)=−350vとなる。すなわ
ち、現像部30での感光体20の電位が−350vであ
る時に、トナーの地肌カブリを防止して、良好なコピー
画像を得ることができる。したがって、安定化抵抗4の
抵抗値変化によって感光体20の帯電電位が変化しても
現像バイアス電圧を変化させて現像部30での感光体2
0の帯電電位を−350vに保つことで良好なコピー画
像を得ることができる。例えば、感光体の帯電電位が、
−600vから−580vに低下した場合には、現像バ
イアス電圧を−230vに設定することにより、現像部
での感光体の帯電電位を−350vに保つことができ
る。したがって、良好なコピー画像を得ることができ
る。
【0040】上述したようにコピー枚数、複写機内部の
温度、湿度の影響により、感光体20の帯電電位が低下
する。このため、現像バイアス制御部34はカウンタ3
1でカウントしたコピー枚数に応じて現像バイアス電圧
を図14(A)に示す用に変化させる。また、温度検出
部32で検出した複写機内部の温度に応じて現像バイア
ス電圧を図14(B)に示す用に変化させる。さらに、
湿度検出部33で検出した複写機内部の湿度に応じて現
像バイアス電圧を図14(C)に示す用に変化させる。
以上のようにして、コピー枚数、複写機内部の温度およ
び湿度に応じて現像バイアス電圧を制御する。したがっ
て、感光体を帯電させた時間(安定化抵抗4に通電した
時間)、複写機内部の温度や湿度(環境)により、安定
化抵抗4の抵抗値が変化し、感光体20の帯電電位が低
下しても、現像部30での感光体20の電位を常に一定
に保つことができる。したがって、常に均一で良好なコ
ピー画像を得ることができる。
【0041】〔第5の実施例〕また、コロナ放電装置で
の感光体の帯電電位を安定させる代わりにコピーランプ
40の電圧を制御する複写機について説明する(図15
参照)。この実施例の複写機は、コピー枚数をカウント
するカウンタ41と、複写機内部の温度を検出する温度
検出部42と、複写機内部の湿度を検出する湿度検出部
43と、コピーランプ40に印加されている電圧を制御
するコピーランプ制御部44とを備えている。複写機で
は感光体20の帯電電位が低下すると、用紙へのトナー
の付着が悪くなり、薄い画像となる。ここで複写機の明
るさの設定レベルを暗めに設定すると、用紙に複写され
るコピー画像を良好な画像とすることができる。ここ
で、コピーランプ40の明るさを暗めにする(コピーラ
ンプに印加している電圧を低下させる)ことで複写機の
明るさの設定レベルを暗めに設定できる。
【0042】上述したようにコピー枚数、複写機内部の
温度、湿度の影響により、感光体20の帯電電位が低下
する。このため、コピーランプ制御部44はカウンタ4
1でカウントしたコピー枚数に応じてコピーランプに印
加している電圧を図16(A)に示す用に変化させる。
また、温度検出部42で検出した複写機内部の温度に応
じてコピーランプ40に印加している電圧を図16
(B)に示す用に変化させる。さらに、湿度検出部43
で検出した複写機内部の湿度に応じてコピーランプ40
に印加している電圧を図16(C)に示す用に変化させ
る。以上のようにして、コピー枚数、複写機内部の温度
および湿度に応じてコピーランプ40に印加している電
圧を制御する。したがって、感光体を帯電させた時間
(安定化抵抗4に通電した時間)、複写機内部の温度や
湿度(環境)により、安定化抵抗4の抵抗値が変化し、
感光体20の帯電電位が低下しても、常に均一で良好な
コピー画像を得ることができる。
【0043】なお、上記第1〜第3の実施例では、この
発明のコロナ放電装置を複写機に適用して説明を行った
が、その他の画像形成装置にも適用することもできる。
また、上記第1〜第5の実施例での、温度および湿度に
対して、グリッド電圧、ケース電圧、現像バイアス電
圧、コピーランプ印加電圧の設定値は、カウンタでカウ
ントしたコピー枚数が10000枚以下の時のものであ
る。カウンタでカウントしたコピー枚数がこの範囲外の
ときの、グリッド電圧、ケース電圧、現像バイアス電
圧、コピーランプ印加電圧の設定値は別に設定されてい
る。
【0044】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、感光
体を帯電させた時間や周囲の温度、湿度等の環境によっ
て抵抗体の抵抗値が変化しても、感光体の帯電電位を安
定させることができる。よって、複写機等の画像形成装
置に用いることにより、感光体を帯電させた時間や周囲
の温度、湿度等の環境に影響されずに、感光体の帯電電
位安定させることができる。したがって、常に均一で良
好な画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例であるコロナ放電装置の構成
を示す図である。
【図2】同実施例におけるコピー枚数に対する帯電出力
電流および感光体の帯電電位の変化を示す図である。
【図3】同実施例における温度に対する帯電出力電流お
よび感光体の帯電電位の変化を示す図である。
【図4】同実施例における湿度に対する帯電出力電流お
よび感光体の帯電電位の変化を示す図である。
【図5】この発明の他の実施例であるコロナ放電装置の
構成を示す図である。
【図6】同実施例におけるコピー枚数に対するグリッド
電圧および感光体の帯電電位の変化を示す図である。
【図7】同実施例における温度に対するグリッド電圧お
よび感光体の帯電電位の変化を示す図である。
【図8】同実施例における湿度に対するグリッド電圧お
よび感光体の帯電電位の変化を示す図である。
【図9】この発明の他の実施例であるコロナ放電装置の
構成を示す図である。
【図10】同実施例におけるコピー枚数に対するケース
電圧および感光体の帯電電位の変化を示す図である。
【図11】同実施例における温度に対するケース電圧お
よび感光体の帯電電位の変化を示す図である。
【図12】同実施例における湿度に対するグリッド電圧
および感光体の帯電電位の変化を示す図である。
【図13】この発明の他の実施例である複写機の構成を
示す図である。
【図14】同実施例におけるコピー枚数、温度、およ
び、湿度に対する現像バイアス電圧の変化を示す図であ
る。
【図15】この発明の他の実施例である複写機の構成を
示す図である。
【図16】同実施例におけるコピー枚数、温度、およ
び、湿度に対するコピーランプに印加されている電圧の
変化を示す図である。
【図17】複写機の構成を示す図である。
【図18】従来のコロナ放電装置の構成を示す図であ
る。
【図19】従来のコロナ放電装置の構成を示す図であ
る。
【図20】従来のコロナ放電装置のモデル図および放電
特性を示す図である。
【図21】従来のコロナ放電装置の等価回路図を示す図
である。
【図22】コピー枚数に対する安定化抵抗の抵抗値の変
化および感光体の帯電電位の変化を示す図である。
【図23】温度に対する安定化抵抗の抵抗値の変化およ
び感光体の帯電電位の変化を示す図である。
【図24】湿度に対する安定化抵抗の抵抗値の変化およ
び感光体の帯電電位の変化を示す図である。
【符号の説明】
1−コロナ放電装置 2−絶縁基盤 3−放電電極 4−安定化抵抗 11−帯電用出力電源 16−カウンタ 17−温度検出部 18−湿度検出部 19−帯電出力電流制御部 20−感光体 21−グリッド電圧制御部 22−ケース電圧制御部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の放電電極と、前記各放電電極に接
    続された抵抗体と、前記抵抗体を介して前記放電電極に
    接続された電源と、を備え、 前記放電電極から放電を行い、感光体に電流を流すこと
    で感光体表面を帯電させるコロナ放電装置において、 前記抵抗体の抵抗値の変化量に比例する値を検出する検
    出手段と、前記検出手段で検出した値に基づいて感光体
    に流れる電流を補正する電流補正手段と、を備えたこと
    を特徴とするコロナ放電装置。
  2. 【請求項2】 前記検出手段は、感光体表面を帯電させ
    た時間を検出する手段であることを特徴とする請求項1
    記載のコロナ放電装置。
  3. 【請求項3】 前記検出手段は、前記放電電極近傍の温
    度や湿度等の環境を検出する手段であることを特徴とす
    る請求項1記載のコロナ放電装置。
JP15439094A 1994-07-06 1994-07-06 コロナ放電装置 Pending JPH0822169A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015197505A (ja) * 2014-03-31 2015-11-09 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
JP2018156831A (ja) * 2017-03-17 2018-10-04 株式会社デンソー イオン生成装置

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JP2015197505A (ja) * 2014-03-31 2015-11-09 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
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