JPH05289463A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JPH05289463A
JPH05289463A JP4118423A JP11842392A JPH05289463A JP H05289463 A JPH05289463 A JP H05289463A JP 4118423 A JP4118423 A JP 4118423A JP 11842392 A JP11842392 A JP 11842392A JP H05289463 A JPH05289463 A JP H05289463A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transfer
toner
image
image forming
transfer material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4118423A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Ito
政宏 伊藤
Akira Watanabe
顕 渡邊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP4118423A priority Critical patent/JPH05289463A/ja
Publication of JPH05289463A publication Critical patent/JPH05289463A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Developing For Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】転写材の湿気が急変したときでも、転写材に対
するトナー像の転写を最適に行う。 【構成】電荷トナーが現像器6Cから感光ドラム2に移
動すると現像電流が流れる。この現像電流を現像電流測
定回路102で測定するとともにパッチ検センサ100
でトナー像の濃度を測定し、これらからトナートリボを
算出する。このトナートリボによって転写電流を決定す
る。一方、電極ローラ35,36によって転写材Pの抵
抗を検出する。上記の転写電流と、転写材Pの抵抗との
積によって、転写電位を算出し、これに電位センサ50
が検出する感光ドラム2のトナー像の電位を加えて、転
写電界を算出する。そして、この転写電界が許容範囲内
になるようにコントローラ104によって、例えばポス
ト帯電器60をはじめとする、帯電装置3、露光手段、
現像装置等の画像形成条件を変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、レーザビーム
プリンタ等の画像形成装置に係り、詳しくは、現像剤で
あるトナーのトリボ量、転写材の抵抗値等に基づいて、
転写電界を制御する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機やレーザビームプリンタ等
の画像形成装置において、安定した高画質を得るため
に、温度・湿度等の外部環境の変化に対応させて画像形
成条件を変更することが行われている。
【0003】このような画像形成装置の一例として、図
16に回転式の現像装置を備えた4色フルカラーの画像
形成装置の概略を図示する。
【0004】このものは、装置本体1のほぼ中央に、感
光体としての感光ドラム2を備えている。
【0005】感光ドラム2は、表面に感光層を有する円
柱状の部材であり、装置本体1によって矢印R1方向に
回転自在に支持されている。感光ドラム2の周囲には、
その回転方向に沿って順に、帯電装置3、露光手段5、
現像装置6、転写手段7、クリーニング装置9等が配設
されている。
【0006】帯電装置3は、感光ドラム2を一様均一に
帯電する放電ワイヤ10を有し、露光手段5は、色分解
された光像またはこれに相当する光像を照射して感光ド
ラム2上に静電潜像を形成するレーザ露光装置11を有
する。
【0007】静電潜像を現像する現像装置6は、装置本
体1によって回転自在に支持されたゴンドラ6aに4色
分の現像器、すなわち、イエロー、マゼンタ、シアン、
ブラックの各色の現像器6Y,6M,6C,6BKを搭
載してなる。ゴンドラ6aが回転することにより、各現
像器6Y,6M,6C,6BKが次々と感光ドラム2と
対向する位置に移動し、感光ドラム2上のそれぞれの色
に対応する静電潜像にトナー(現像剤)を付着させて可
視画像、つまり4色分のトナー像を形成するようになっ
ている。
【0008】これらのトナー像は、転写手段7によって
転写材Pに次々と転写される。転写手段7は、円筒状の
転写ドラム12と、この転写ドラム12の内側の感光ド
ラム2に対向する位置に配置された転写放電器(転写装
置)13とを備えている。転写ドラム12は、図17に
示すように、左右両端のシリンダ12a,12bと、こ
れらを連結する連結部材12c、そして、シリンダ12
a,12bの外周に沿って両者を円筒状に連続的に連結
するシート状の転写材担持部材12dによって構成され
ている。したがって、転写ドラム12の外周の大部分
は、この転写材担持部材12dによって形成されること
になる。なお、連結部材12cは、転写材Pの先端を全
幅にわたって把持するグリッパ12eを有する。また、
転写材担持部材12dとしては、例えば、ポリエチレン
テレフタレートやポリふっ化ビニリデン樹脂フィルム等
の材質の誘導体シートが好適である。
【0009】転写ドラム12の内側の転写放電器13は
(図16参照)、放電ワイヤ15を有し、これに高圧を
印加することによって、感光ドラム2上のトナー像が転
写材Pに転写されるようになっている。
【0010】転写放電器13の隣には、これと同様の構
造の除電放電器16が配置され、この内側の除電放電器
16と対をなす除電放電器17が感光ドラム2の外側に
配設されている。
【0011】除電放電器17の上方のクリーニング装置
9は、転写材Pに転写されずに感光ドラム2上に残った
いわゆる残留トナーを除去するためのクリーニングブレ
ード19を有する。
【0012】以上の画像形成部に対し、以下に、転写材
Pの搬送系について簡単に説明する。
【0013】装置本体1の側面(図16の右側)には、
転写材Pを収納する給紙カセット20が、上下2段に装
着されている。各給紙カセット20の一方端の上方に
は、転写材Pを給紙する給紙ローラ21が配置され、こ
れらの下流には、第1のレジストローラ22、さらに、
転写材Pを一旦停止させて所定のタイミングでこれを転
写ドラム12に供給する第2のレジストローラ23が配
設されている。
【0014】一方、転写ドラム12の下流側には、トナ
ー像転写後の転写材Pを感光ドラム2から分離する分離
爪25、転写材Pを搬送する搬送ベルト26、トナー像
を転写材Pに定着する定着器27、そして、排紙ローラ
29によって排出された転写材Pを積載する排紙トレイ
30がこの順にほぼ直線的に配置されている。
【0015】このような構成の画像形成装置によるフル
カラー画像の形成工程を簡単に説明すると、以下のよう
になる。
【0016】感光ドラム2を帯電装置3によって均一に
帯電し、露光手段5にて画像情報に応じた光像を照射
し、感光ドラム2上に静電潜像を形成する。この静電潜
像は、現像装置6が供給するトナーによってトナー像と
して可視化される。なお、このトナーは、樹脂を基材と
して平均粒径8〜10μmの粒子であり、現像装置6に
よって電荷が付与されている。
【0017】一方、転写材Pはレジストローラ23によ
り画像と同期して転写ドラム12へ送られ、グリッパ1
2eによりその先端部を把持され、そして、転写ドラム
12にて図16中矢印R2方向に搬送される。
【0018】次いで、感光ドラム2と当接する領域にお
いて転写ドラム12の転写材担持部材12d、すなわち
誘電体シートの背面から転写放電器13によってトナー
と逆極性のコロナ放電を受けることにより感光ドラム2
上のトナー像が転写材P上に転写される。
【0019】転写材Pは、必要回数の転写工程(4色の
場合は4回)が行われた後、除電放電器16,17によ
り除電を受けうつつ分離爪25の作用によって転写ドラ
ム12から剥離され搬送ベルト26により定着器27に
搬送される。そして定着器27にて熱による定着を受け
た後、排紙トレイ30上に排出される。
【0020】他方、感光ドラム2は、表面の残留トナー
がクリーニング装置9で清掃された後、再度画像形成プ
ロセスに供される。
【0021】さらに、転写ドラム12の誘電体シート表
面も同様にファーブラシなどからなるクリーニング装置
31及びクリーニング補助手段32の作用により清掃さ
れた後、再度、画像形成プロセスに供せられる。
【0022】なお、上記従来例では、画像形成プロセス
に先立って、最適な画像を得るために、感光ドラム2近
傍に温湿度センサや感光ドラム2の表面電位を測定する
電位センサを配設し、各々の測定値に応じて、感光ドラ
ム2の表面電位や、露光手段5の像露光量、現像装置6
の現像バイアス、転写放電器13の転写電流等を制御し
ている。このような制御が必要なのは、特に温度・湿度
により、感光ドラム2の電位特性、現像剤中のトナーの
帯電特性、転写材Pに対する転写特性が大きく影響され
るためであり、これらの制御については、例えば特開昭
56−778号公報、同57−26858号公報、同5
7−35871号公報、同57−84463号公報、特
公平2−53790号公報、同2−53791号公報等
により各々提案されている。
【0023】また、他の従来技術として、転写材Pの電
気的な体積抵抗値(吸湿状態)を検知して、検知手段の
出力信号に基づき転写コロナの帯電量を制御することが
知られており、さらに特公昭54−34834号公報、
同62−782号公報等による提案もなされている。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例では、普通の意味での湿度の変化に対する各画像形成
条件の制御はかなり達成されているが、次に述べるよう
に、短時間のうちの外部環境の変化によって転写材Pの
吸湿の多寡が急変する場合には、転写特性が一致せず画
像濃度が低下したり、不均一画像となったりして画像が
乱れ最適画像が得られないといった欠点があった。 冬期など急に暖房が入って転写材Pが露結吸湿した場
合や、冷所に置かれていた転写材Pを暖かい室内で使用
し、吸湿した場合。 夏期など急に冷房が入って室内が低湿になったのに転
写材Pが吸湿状態のままの時。 高湿環境下における連続コピー時に、湿度の影響が大
きい給紙カセット上層の転写材Pとその影響がほとんど
ない給紙カセット下層の転写材Pとが順次使われた時。
【0025】本発明者は上述の問題点の原因を検討の結
果、次のような事項を見出した。
【0026】すなわち、感光ドラム表面電位、像露光
量、現像バイアス値等の制御係数は、湿度に対するテー
ブルにより一義的に決定できるが、転写条件に関して
は、転写ドラム12の誘電体シート12dの湿度特性及
び転写材Pの抵抗特性を考慮しなければ最適転写条件は
決められない。特に転写材Pが外部環境と一致した吸湿
状態でない場合や、外部環境にかかわらず異なった抵抗
値の転写材Pが使用される場合に対する考慮が必要であ
る。
【0027】殊に転写材Pが紙である場合には、環境条
件、とりわけ湿度に対して非常に敏感であり、吸湿によ
り体積抵抗が急激に低下する。
【0028】低湿から高湿環境において転写紙体積抵抗
は、例えば約1014Ωcmから1010Ωcm以下まで変化し
てしまい、転写条件が大きく変わってしまうために、転
写材Pに対する転写条件制御は最適画像を得る上で重要
である。図3に温度20℃、湿度60%RH(相対湿度)
での体積抵抗2×1013Ωcmの転写材Pの各環境下での
転写電流と転写効率(画像濃度)との関係を示す。ま
た、転写材Pは、吸湿に要する時間は短いが、吸湿した
水分が乾燥する工程には長い時間を要する。なお、同図
中L/Lは低温低湿、N/Nは常温常湿、H/Hは高温
高湿環境を示す。以下の図についても同様である。
【0029】さらに、上述のような画像形成装置に用い
られる転写材Pは一応各メーカ指定の紙を使用すること
が好ましいとされているが、実際には海外紙を含め使用
される紙は千差万別であり、同一温度・湿度下における
これらの紙の体積抵抗率を計測してみると、その値は一
定とはならない。したがって温湿度センサの出力値だけ
から転写材Pの吸湿状態、すなわち体積抵抗値を正確に
判断することは困難である。
【0030】一方、上述従来技術のように、転写材Pの
体積抵抗値を検出する手段では体積抵抗値を温湿度に関
する環境(以下、単に「環境」という)にかかわらず検
知することは可能であるが、そのデータに基づいて上記
従来例のような画像形成装置の転写条件等の画像形成条
件を制御する場合、転写条件等が環境によって大きく影
響されることを考慮すると、この場合もやはり、最適画
像は得られない。
【0031】図4は一定の体積抵抗を有する転写材Pを
用いて、各環境下において最大転写効率を与える転写電
流を実験的に求めたデータである。この図からわかるこ
とは、各環境で体積抵抗が一定であっても、最大転写効
率が得られる転写電流はそれぞれ異なるということであ
り、転写材Pの体積抵抗値を検出して、そのデータを基
に転写条件を制御したとしても、環境によっては転写電
界が強すぎたり、弱すぎたりして、画像濃度が変動した
り、不均一な画像となったり、トナーが飛び散ったりし
てしまう。また、同様にして転写ドラム12の誘電体シ
ート12dについても実験したが、同じく、温湿度検知
や、抵抗値検出のデータをもとに制御しても安定しなか
った。
【0032】ここで、さらにトナートリボの影響につい
て検討した結果を図5に示す。これは、転写効率と転写
電流との関係を、各環境下でトリボを変化させて求めた
データである。これにより以下の2つのことがわかる。 環境によらず最大転写効率を与える転写電流はトリボ
によって決定される。つまりトリボに基づいて転写電流
を制御すればよい。 同一トリボ、同一転写電流でも、環境によって最大転
写効率の絶対値が異なる。
【0033】では、さらに上述した項にあるように、
なぜ各環境における最大転写効率の絶対値に差が出てく
るかを、図6を用いて考察してみる。前述してきたこと
は、転写電流についてのみ考えてきたが、今度は転写電
界について着目する、一般に転写電界をVT とすると、
感光ドラム2のトナー像の電位VS (以下「ドラム電
位」という)と転写電界を受けて帯電した転写材P上の
電位VP (以下「転写材電位」という)との差分と考え
ることができる。 つまり VT =VP +VS ……(1) となる。 また、転写材電位VP は、転写材Pの体積抵抗RP と転
写電流ITRの積としても表現できる。 つまり VP =RP ×ITR ……(2) となる。 上述されたことを考慮して、同一トリボ、同一転写電流
にて環境が変化することを考えると、高温高湿H/Hの
場合は、一般には、転写材Pの体積抵抗RP が低下する
ことにより転写材電位VP が低下する。他方、ドラム電
位VS も低目に制御されてしまい(1) 式からわかるよう
に転写電界VT が小さくなり転写効率のピークが低下し
てしまう。また、逆に低温低湿L/Lの場合は、転写材
Pの体積抵抗RP が上昇するため転写材電位VP も上昇
し、かつ、ドラム電位VS も高目に制御され、転写電界
T が大きくなりすぎて放電等の弊害により、十分な転
写効率のピークが得られないと考えられる。
【0034】以上、述べてきた理由により、従来の温湿
度検知や、転写材Pの抵抗値検知による転写電流制御で
は、環境変化による最適転写条件の変動や転写効率のピ
ーク値の変化等、不安定な要素が存在して最適条件で安
定した画像形成ができないといった欠点を有していた。
【0035】したがって、環境変動における最適転写条
件は、直接、温湿度の測定結果や、転写材Pの低積抵抗
P の測定からのみ行うべきでない。すなわち、最大転
写効率が得られる転写電流ITRを、トリボを検知するこ
とにより求め、かつ、転写材Pの体積抵抗RP の変化に
よる転写電界VP の変化を相殺するようにドラム電位V
S を制御することにより、最大転写効率のピーク値変化
をなくすようにする。
【0036】本発明は、上述のようにして安定な最適画
像形成を行うようにした画像形成装置を提供することを
目的とするものである。
【0037】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みてなされたものであって、感光体を帯電する帯電装置
と、前記感光体を露光して静電潜像を形成する露光手段
と、前記感光体上の静電潜像に電荷トナーを付着させて
トナー像を形成する現像装置と、前記感光体上のトナー
像を転写材に転写する転写装置と、を備えた画像形成装
置において、前記現像装置から前記感光体に移動する現
像時の前記電荷トナーによって流れる現像電流を検出す
る電流検出手段と、前記感光体上のトナー像の濃度を検
出する濃度検出手段と、該濃度検出手段と前記電流検出
手段との出力を基に前記感光体上のトナー像のトナート
リボを算出するトリボ算出手段とを備え、さらに、該ト
リボ算出手段の算出結果に基づいて前記転写装置の転写
出力を決定する転写電流決定手段と、前記転写材の抵抗
を検出する抵抗検出手段と、前記感光体上のトナー像の
電位を検出する電位検出手段と、の出力に基づいて転写
電界を算出する電界算出手段と、前記転写電界が所定範
囲内に収まるように、画像形成条件を変更する制御装置
とを備える、ことを特徴とする。
【0038】この場合、前記制御装置が変更する画像形
成条件を、前記トナー像転写後の前記感光体を除電する
除電装置における画像形成条件とし、または、前記帯電
装置、露光手段、現像装置の画像形成条件のうちの少な
くとも1つとしてもよい。
【0039】
【作用】以上構成に基づき、現像装置から感光体に電荷
トナーが移動すると現像電流が流れる。この電流の大き
さを測定し積分することで感光体上のトナー像の全電荷
を知る。一方、感光体上のトナー像の濃度を検出するこ
とでトナーの重量を知る。これらトナー像の電荷と重量
とからトナーの重量比電荷いわゆるトナートリボを算出
し、この算出結果に基づいて、トナー像を感光体から転
写材に転写するときの転写電流を決定する。
【0040】さらに、転写材の抵抗を測定し、これと上
記の転写電流との積から転写電位を求める。転写材の抵
抗は湿度と密接な関係にあり、湿度が高いと小さく、一
方湿度が低いと大きい。さらに、湿度とトナー像の転写
状況との間に緊密な関係があり、したがって、転写材の
抵抗を知ることで、転写材に対するトナー像の転写状況
を知ることができる。
【0041】つづいて、転写電位と、前記感光体上のト
ナー像の電位との和から、トナー像を感光体から転写材
に転写するときの転写電界を決定することができる。こ
のようにして決定された転写電界には、湿度によって微
妙に変化するトナートリボ、及び転写材の抵抗、すなわ
ちトナー像の転写に大きく寄与する2つの要因が含まれ
ているから、反対に、制御装置によって画像形成条件を
変更して、この転写電界が所定値内に入るようにすれ
ば、トナー像の転写を最適に行うことができる。
【0042】なお、制御装置が変更する画像形成条件と
しては、例えば、トナー像転写後の感光体を除電する除
電装置の画像形成条件があるが、そのほかにも、帯電装
置、露光手段、現像装置等の画像形成条件であってもよ
い。
【0043】
【実施例】以下、図面に沿って、本発明に係る画像形成
装置を説明する。
【0044】以下の実施例に示す画像形成装置は、先に
図16に関連して説明した多色電子写真複写装置に具現
化されるものとし、本発明の要部のみを図示し、他の構
成部分は同一とされるので省略する。そして本発明に係
るトリボQT 検知、測定、それによる転写電流制御及び
転写材の抵抗RP の測定、それによる転写電界VT の制
御等に関して詳細に述べる。 〈第1実施例〉図1、図2は本発明に係る画像形成装置
の要部の概略構成を示すものであって、感光ドラム(感
光体)2の近傍には、画像形成順で上流側から1次帯電
器(帯電装置)3が1次帯電電源106へ接続されて配
設され、次に、露光手段5としてのレーザ露光装置11
がレーザ駆動回路105に接続されて配設され、さらに
回転式の現像装置6が内部に各色ごとの現像器6M,6
C,6Y,6BKを装着して配設されている(以降の説
明や図において、回転式の現像装置6を現像器6Cにて
代用する)。現像器6Cは現像電流測定回路(電流検出
手段)102を介して、現像バイアス電源103に接続
されている。さらに、現像器6Cの下流にはポスト帯電
器(除電装置)60がポスト帯電電源61に接続されて
配設され、感光ドラム2上、あるいは、現像されたトナ
ー像上の電位を測定するための電位センサ(電位検出手
段)50が、そして、現像されたトナー量を測定するた
めのドラム上の光反射式の濃度センサ(濃度検出手段、
以下「パッチ検センサ」という。)100が配設され、
その出力信号がトナー量測定回路(トリボ算出手段)1
01に送られ、トナー量が求められる。
【0045】上記パッチ検センサ100の下流側には、
転写ドラム12が配設され、転写ドラム12の表面に張
設されている誘電体シート12d内部の感光ドラム2と
接する転写位置には、従来技術の転写コロナ帯電器の代
わりに、誘電体シート12dに接触するとともに転写電
源107に接続されている接触電極である導電性ブラシ
(転写装置)33が配設されている。
【0046】また、転写材Pを給紙カセット20から転
写ドラム12へ給紙するために第1のレジストローラ2
2と第2のレジストローラ23とが配設され、第1、第
2のレジストローラ22,23の間でかつ第2のレジス
トローラ23の近傍には、転写材Pの抵抗を検出するた
めの抵抗検知手段である電極ローラ35,36が配設さ
れており、電極ローラ36は、転写材抵抗測定回路10
8を介して電源109に接続されている。他方、電極ロ
ーラ35は接地されている。また、各種センサ、すなわ
ち、現像電流測定回路102、トナー量測定回路101
及び転写材抵抗測定回路108の出力は、コントローラ
(制御装置)104へ入力され、それらの入力されたデ
ータに基づいて、ポスト帯電電源61が制御・駆動され
る。
【0047】上記構成において、本発明の特徴である画
像形成制御について説明する。まず、通常のプリントシ
ーケンスに入る前、例えば本体電源ON後の立ち上げ時
や、ある一定の稼動休止後や、連続稼動後などの休止時
間を利用して、感光ドラム2を回転させつつ、コントロ
ーラ104からの基準信号によって、1次帯電電源10
6が駆動されて、1次帯電器3にて感光ドラム2が均一
に帯電され、つづいて、レーザ駆動回路105が駆動さ
れて、レーザ露光装置11により、均一に帯電された感
光ドラム2に基準潜像が形成され、さらに、現像バイア
ス電源103が駆動されて、現像器6Cによって、上記
基準潜像に対して、感光ドラム2上にトナー像が現像さ
れる。このとき、現像器6Cには、現像バイアス電源1
03より、現像電流測定回路102を介して、現像バイ
アス電圧が印加されて、そのとき、トナーが現像器6C
から感光ドラム2へ移動するため、現像電流I が流
れ、これが、現像電流測定回路102によって測定さ
れ、その値がコントローラ104に入力される。その
後、感光ドラム2上の基準トナー像は、電位センサ50
にて、感光ドラム2上での表面電位V が求められ、
次に、パッチ検センサ100により、感光ドラム2上の
基準トナー像の反射濃度O が求められ、その信号が
トナー量測定回路101に入力されて、トナー量Mが算
出されこれら表面電位V 及びトナー量Mがコントロ
ーラ104へ入力される。ここで、本発明に係る現像電
流I と反射濃度O によりトリボ算出及びそのト
リボ値による転写出力制御について図7、図8を用いて
説明する。
【0048】まず、感光ドラム2上の基準潜像がトナー
現像されることにより、現像電流I が流れる。この
を現像時間で積分したものが、現像されたトナー
の総電荷量Q となる。
【0049】 Q (c)=I (A)/〔d(m)/P(m/sec)〕…(1) (1) 式でI は現像電流、dは基準トナー像の感
光ドラム回転方向の長さ、Pは感光ドラム2の回転移動
速度である。現像電流測定手段とては、高圧用の電流計
を利用したものでよいが、抵抗器を直列に挿入した両端
の電圧降下により簡単に求めることが可能であり、この
処理が、現像電流測定回路102によって行われる。
【0050】図7は、基準トナー像のトナー量を算出す
るために予め、トナー量測定回路101に記憶されてい
るパッチ検センサ出力対トナー量の関係を実験データを
もとに求めたテ−ブルである。このテーブルによりパッ
チ検センサ100による基準トナー像上の反射濃度O
からトナー量M(gr)を求めることができる。
【0051】現像電流測定回路102にて求められたト
ナーの総電荷量Q と、トナー量測定回路101にて
求められたトナー量Mが、各々、コントローラ104へ
入力され、ここでQ /Mが計算され、トリボが求め
られる。
【0052】基準トナー像上のトナー反射濃度O
測定するパッチ検センサ100は、例えば発光ダイオー
ド、フォトダイオード及び多色の場合は、色補整フィル
タ等によって構成する。
【0053】図8は、転写電源出力を制御するため予
め、コントローラ104に記憶されている最適転写電流
とトリボの関係を実験データをもとに求めたグラフであ
る。コントローラ104内部にて求められたトリボに応
じて、転写電源107の出力が決定される。
【0054】以上のようにして、プリントシーケンスの
直前に、トナートリボを求め、その値から転写の出力が
決定される。
【0055】次にプリントシーケンスが開始され、図
1、図2のように給紙カセット20に載置されている転
写材Pは、給紙ローラ21により、1枚だけ給紙され第
1のレジストローラ22により、電極ローラ35,36
を通って第2のレジストローラ23に送られ、転写材P
の先端が第2のレジストローラ23に到達した時点で一
時的に停止した後に、感光ドラム2上の画像と同期して
転写ドラム12へと送られグリップ12eによりその先
端部が把持され、該転写ドラム12にて図中矢印R2方
向に搬送される。次いで感光ドラム2と当接する領域に
おいて、誘電体シート12dの背面から転写用導電性ブ
ラシ33によって、コントローラ104からの信号に応
じた転写電源107からのトナーと逆極性の電界によ
り、誘電体シート12d、転写材Pのトナー層を介して
感光ドラム2へ転写充電電流ITRが付与されることに
より誘電体シート12dが帯電すると同時に、転写材P
が吸着され、感光ドラム2上のトナー像が転写される。
【0056】以上の工程中、転写材Pが第2のレジスト
ローラ23で一時的に停止した際に、電極ローラ35,
36により転写材Pを挟持した状態で電極ローラ35,
36間に電圧を印加して転写材Pを通して流れる定常電
流が転写材抵抗測定回路108にて測定され、転写材P
の抵抗R が求められて、コントローラ104へ入力
される。コントローラ104では、前述したように、ト
リボ値から画像形成時に必要な転写電流値ITRが求め
れており、この転写電流値ITRと転写材Pの抵抗値R
の積から、転写時における転写材Pの転写電位V
=ITR×R が求められる。
【0057】次に、この求められた転写電位V とト
リボ測定時に検出されたドラム上トナー層電位V
和、すなわち転写電界V =V +V が算出さ
れる。V が大きくなりすぎると画像の爆発状飛び散
りや、転写効率低下を招き、V が小さくなりすぎる
と、転写不良による画像ウスやムラとなるので、このV
が許容範囲内におさまるようにしなければならな
い。
【0058】ここで図6、図9、図10を用いて、転写
電界V の制御について説明する。一般的に、転写時
における電位の関係をモデル的に示すと、図6のように
なっている。感光ドラム2はマイナス極性に帯電され
て、レーザ露光されて電位の低下したところにマイナス
極性のトナーが反転現像されて付着しており、V
総じてマイナス極性となっている。一方、転写材Pはプ
ラス極性のコロナを受けてプラスに帯電しており、この
間の電位差V で転写が行われる。前述したように転
写材Pは、転写電流ITRと転写材Pの抵抗R の積
となっており、かつ、転写電流ITRはトナートリボQ
/Mで決まっている。このため、転写電位V
値は、転写電流ITR、つまりトリボQ /Mと、転
写材Pの抵抗R で決定され、それらによって値が左
右される。一方。ドラム上トナー層電位V もトリボ
/Mや、潜像形成の状態によって変化していく。
このように、V =V +V が変化する要因が
あるので、本発明においては、転写前にドラム上電位V
と、トリボQ /Mを制御することによってV
の変動を抑え込むことを特徴としており、このため、
現像後、転写前にポスト帯電器60によってこの変動を
吸収しようとするものである。
【0059】図9は、本実施例で用いたV 制御の一
手段であるポスト帯電器60の概略構成図と、同手段を
用いて、ポスト帯電器60の出力とドラム電位V
トリボQ /Mの関係を示したグラフである。図9か
らわかるように、ポスト帯電器60は、電荷供給手段と
してのコロナワイヤ601にはAC高圧が、そして、電
荷量制御手段としてのシールド602にはマイナス極性
のDC高圧がポスト帯電電源61により供給されおり、
ポスト帯電電源61はコントローラ104の信号によっ
て制御される。コントローラ104には、図10に示す
データが入力されており、前述したように算出されたV
がコントローラ104内に入力されている許容範囲
外となった場合、図10のデータに従ってポスト帯電電
源61を制御することにより、総合的に転写電界V
が許容範囲内に入るようにする。
【0060】以上、説明してきたように、プリントシー
ケンス直前にトリボ測定、転写電流決定を行い、プリン
トシーケンスと同時に、給紙ローラ21で給紙された転
写材Pの抵抗値R を測定し、それらの値から転写電
界V を計算してその転写電界が許容範囲内に入るよ
うに、ポスト帯電器60の出力を決定して画像形成を行
わせる。
【0061】本実施例のような多色画像形成装置におい
ては、必要回数の転写工程が転写材Pに対して行われる
が第2色目以降、順次転写電流出力を増加させる方法が
有効であるが、その際には、前述算出した転写電源出力
量を基準に制御することが重要である。
【0062】なお、図3〜図10におけるデータは、感
光ドラム2としては、マイナス極性の有機光導電層を有
したOPCドラムを用いて、これをプロセススピード1
60mm/secで回転駆動している。またトナーとし
ては、マイナス極性に帯電する体積平均粒径が略8〜1
0μmのポリエステルを主体とするトナーで、転写ドラ
ム12の誘電体シート12dとしては、150μm厚の
ポリフッ化ビニデリン(PVdF)シート、導電性ブラ
シ33としては、直径が約20〜30μmのレーヨン樹
脂繊維中にカーボンを混練分散した体積抵抗率が約10
Ωcmのもを使用して実験したデータであるが、使
用される材料が異なれば各種最適条件は異なるため、適
宜、実験により求めればよい。
【0063】転写材抵抗R 測定手段としての電極ロ
ーラ35,36の構成は、本実施例においては、図11
の如く、35a,36aは電極を兼ねる金属シャフトで
あり、電極ローラ35,36は導電部材からなり、使用
される転写材Pの幅より軸方向で短い構成となってい
る。導電部材は、金属又は導電性ゴム、導電性樹脂等が
使用できる。
【0064】図12は、本実施例に用いた接触電極であ
る導電性ブラシ33の構成を示す図であり、ブラシ材質
としては前記の通りである。導電性ブラシ33は、12
5μm厚のポリエチレンテレフタレート(PET)シー
ト等の誘電体弾性シートにより、誘電体シート12dに
押圧接触されており、導電性繊維ブラシ39の裏面に接
触する側には、転写領域上流側の電界を遮断するための
50μ厚さのmPETシート等の誘電体シートからなる
電界規制部材40が配設されており、導電性繊維ブラシ
39は転写電源107に接続されている。本構成の転写
電界形成手段は、コロナ放電器を使用した場合にシール
ドへ流れる電流のように転写に直接寄与しない電流はな
く、コントローラ104により制御された転写電源電流
が全て転写充電電流として寄与するため、本発明の意図
する制御をより正確に行うことができる。
【0065】以上説明した構成による画像形成装置を用
いて、各種環境下において、各種転写材Pに対して画像
出しをしたところ、高画質で高安定な最適画像が得られ
た。 〈第2実施例〉図13は、本発明の他の実施例を示す。
本実施例は、前記第1実施例が具現化された転写ドラム
12を備えた多色画像形成装置とは異なり、転写ベルト
41を用いた画像形成装置である。
【0066】本実施例によると、1次帯電器3によって
感光ドラム2は一様に帯電され、露光手段5の露光によ
って形成された潜像は、現像器6によりトナー像が形成
される。一方、転写ベルト41によって転写材Pは、転
写部に搬送されてコロナ放電器13によって感光ドラム
2上のトナー像は転写材Pへ転写され、転写材P上のト
ナーは、定着器27によって定着されることにより、画
像形成が行われる。
【0067】本実施例における、トリボ測定、ドラム上
トナー電位測定、転写出力電流制御、転写材P抵抗測
定、転写電界制御等の詳細な説明は、第1実施例と同様
なため省略するが、コロナ放電器13で感光ドラム方向
の最適転写電流を正確に制御するには、総放電電流を検
知するとともにコロナ放電器13のシールドを電気的に
絶縁し、シールドに流入する放電電流を検知する手段を
設け、総放電電流とシールド流入電流の差電流である感
光ドラム方向の転写電流を算出して制御する。
【0068】本実施例においても基準信号による潜像を
現像した時の現像電流及びトナー反射濃度より、トリボ
を求める。また同時にトナー層電位を検知記憶する。そ
してトリボから最適な転写電流を求め、他方、転写材P
の抵抗値を検出する手段を設け、転写電流と転写材Pの
抵抗値より、転写材Pの帯電電位を求め、この転写材P
の帯電電位と、感光ドラム2上トナー層電位の値が、許
容範囲内に入るようにポスト帯電器60の出力制御を行
う本実施例の画像形成装置を用いて画出ししたことろ、
あらゆる温湿度環境下、多様な転写材Pに対しても、前
述実施例同様、安定した最適画像が得られらた。 〈第3実施例〉図14は、本発明のさらに他の実施例を
示す。
【0069】本実施例は、前記第1、第2実施例とは異
なりシートやベルトを介さず、また、転写電界付与手段
としては、コロナ放電器や導電性ブラシではなく転写ロ
ーラ300を用いている。また、この画像形成装置は中
間トレイ200を有し、両面や、多重複写を可能として
いる。
【0070】本実施例によると、1次帯電器3によって
均一に帯電された感光ドラム2は、露光手段5によって
画像露光されることにより静電潜像が形成され、その潜
像が、現像器6にてトナー現像され、画像と同期して給
紙された転写材Pは、転写電源107に接続された転写
ローラ300により転写電流を付与されて感光ドラム2
からトナーが転写材Pへ転写される。トナーが転写され
た転写材Pは、一度、定着器27の作用により、トナー
が転写材Pへ定着された後、中間トレイ200を介し
て、再び給紙ローラ及び転写材Pの体積対抗手段である
金属ローラ35,36を経て、裏面(もしくは多重面)
の画像形成がなされる。
【0071】以上の工程中、前述の実施例同様に転写材
抵抗手段を転写材Pが通過するごとに、転写材抵抗検知
を行いポスト帯電出力にフィードバックすることによ
り、転写材Pがトナー転写されたり、定着作用を受け
て、その抵抗が変化しても、安定した画像が得られた。 〈第4実施例〉転写電界V を許容範囲に収めるため
に、第1実施例から第3実施例が、除電装置における画
像形成条件を変更するのに対し、この第4実施例におい
ては、1次帯電器3、露光手段5、現像装置6等の画像
形成条件を変更する例について説明する。
【0072】今、説明のためにV の許容範囲の上
限、下限をそれぞれA,Bとする。そして、以下の3通
りについて第15図を参照して説明する。 B<V <Aの場合(すなわち、許容範囲内)は、
の結果にかかわらず、通常の電位制御シーケンス
により、1次帯電量、レーザ露光量、現像バイアス値
が、決定され、画像形成される。 V <Bの場合(すなわち、転写電界V が小さ
すぎる)は、感光ドラム2上のトナー電位V を大き
くするように制御する。具体的には、1次帯電電源10
6の出力を大きくし、その帯電電位V において十分
な現像コントラスト電位VCONTと、地かぶり防止電
位VBACKがとれるように、レーザ駆動回路105、
現像バイアス電源103の出力をコントローラ104に
より制御する。 A<V の場合(すなわち、転写電界V が大き
すぎる)は、と逆に、感光ドラム2上のトナー電位V
を小さくするようにコントローラ104にて、1次
帯電電源106、レーザ駆動回路105、現像バイアス
電源107の出力を制御する。
【0073】以上説明したように、プリントシーケンス
直前にトリボ測定、転写電流測定を行い、プリントシー
ケンスと同時に給紙ローラ21で給紙された転写材Pを
測定し、画像形成に必要な1次帯電量、レーザ露光量、
現像バイアス値を決定して画像形成を行わせるものであ
る。
【0074】なお、第4実施例においても、第2,第3
実施例にそれぞれ対応させて、転写ドラム12を使用す
るに代えて転写ベルトを使用する、または、転写ドラム
や転写ベルトを使用しないようにしてもよいのはもちろ
んである。
【0075】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明による
と、電荷トナーによって感光体上の静電潜像を現像する
ときの現像電流と、現像された感光体上のトナー濃度か
ら現像されたトナーのトリボを求め、また、その時のト
ナー像の電位求める。このトリボの値から最適転写電流
を決定する。他方、トナー像の転写対象となる転写材の
抵抗を求め、この抵抗と最適転写電流との積から転写電
位を予想し、転写電位とトナー像の電位の和が適宜な許
容範囲内に抑えられるよう、例えば除電装置、帯電装
置、露光手段等の画像形成条件を変更する。これによ
り、トナートリボや転写材の抵抗、環境変動や、多重、
両面モード時の転写出力変化などに、極めて速やかに反
応し、常に最適な画像を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例の概略を示す縦断面
図。
【図2】第1実施例の構成を示すブロック図。
【図3】転写電流と転写効率の関係を示すグラフ。
【図4】一定の体積抵抗率の転写材おける環境と最適転
写電流との関係示した図。
【図5】トナートリボをパラメータにして、各環境下で
の転写効率と最適転写電流との関係を示す図。
【図6】転写電界を考える上での各種電位のモデル図。
【図7】パッチ検センサの出力とトナー量の関係を実験
的に求めた図。
【図8】トリボと最適転写電流の関係を求めた図。
【図9】ポスト帯電器の構成を示す概略図。
【図10】トナートリボ、シールドバイアス、トナー像
電位の関係を示す図。
【図11】転写材Pの抵抗測定手段の構成を示す斜視説
明図。
【図12】導電性ブラシの構成を示す断面図。
【図13】転写装置の他の実施例を示す断面図。
【図14】転写装置のされに別の実施例を示す断面図。
【図15】(a) 、(b) 、(c) は転写電界制
御の考え方を示すモデル電位図。
【図16】従来例の概略を示す縦断面図。
【図17】転写ドラムの構成を示す斜視説明図。
【符号の説明】
2 感光体(感光ドラム) 3 帯電装置(1次帯電器) 5 露光手段 6 現像装置 33 転写装置(導電性ブラシ) 35,36抵抗検出手段(電極ローラ) 50 電位検出手段(電位センサ) 60 除電装置(ポスト帯電器) 100 濃度検出手段(パッチ検センサ) 101 トリボ算出手段(トナー量測定回路) 102 電流検出手段(現像電流測定回路) 104 制御装置(コントローラ) 107 転写電流決定手段(転写電源) P 転写材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体を帯電する帯電装置と、前記感光
    体を露光して静電潜像を形成する露光手段と、前記感光
    体上の静電潜像に電荷トナーを付着させてトナー像を形
    成する現像装置と、前記感光体上のトナー像を転写材に
    転写する転写装置と、を備えた画像形成装置において、 前記現像装置から前記感光体に移動する現像時の前記電
    荷トナーによって流れる現像電流を検出する電流検出手
    段と、 前記感光体上のトナー像の濃度を検出する濃度検出手段
    と、 該濃度検出手段と前記電流検出手段との出力を基に前記
    感光体上のトナー像のトナートリボを算出するトリボ算
    出手段とを備え、 さらに、該トリボ算出手段の算出結果に基づいて前記転
    写装置の転写出力を決定する転写電流決定手段と、 前記転写材の抵抗を検出する抵抗検出手段と、 前記感光体上のトナー像の電位を検出する電位検出手段
    と、の出力に基づいて転写電界を算出する電界算出手段
    と、 前記転写電界が所定範囲内に収まるように、画像形成条
    件を変更する制御装置とを備える、 ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記制御装置が変更する画像形成条件
    が、前記トナー像転写後の前記感光体を除電する除電装
    置における画像形成条件である、 ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段が変更する画像形成条件
    が、前記帯電装置、露光手段、現像装置の画像形成条件
    のうちの少なくとも1つである、 ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
JP4118423A 1992-04-10 1992-04-10 画像形成装置 Pending JPH05289463A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4118423A JPH05289463A (ja) 1992-04-10 1992-04-10 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4118423A JPH05289463A (ja) 1992-04-10 1992-04-10 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05289463A true JPH05289463A (ja) 1993-11-05

Family

ID=14736278

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4118423A Pending JPH05289463A (ja) 1992-04-10 1992-04-10 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05289463A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5893661A (en) * 1997-04-26 1999-04-13 Minolta Co., Ltd. Image forming apparatus
US5937229A (en) * 1997-12-29 1999-08-10 Eastman Kodak Company Image forming apparatus and method with control of electrostatic transfer using constant current
US5983044A (en) * 1996-08-07 1999-11-09 Minolta Co., Ltd. Image forming apparatus with transfer efficiency control
JP2005189790A (ja) * 2003-12-03 2005-07-14 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
US7231157B2 (en) 2004-04-28 2007-06-12 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
JP2008268241A (ja) * 2007-04-16 2008-11-06 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及び画像形成方法
JP2009251057A (ja) * 2008-04-01 2009-10-29 Canon Inc 画像形成装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5983044A (en) * 1996-08-07 1999-11-09 Minolta Co., Ltd. Image forming apparatus with transfer efficiency control
US5893661A (en) * 1997-04-26 1999-04-13 Minolta Co., Ltd. Image forming apparatus
US5937229A (en) * 1997-12-29 1999-08-10 Eastman Kodak Company Image forming apparatus and method with control of electrostatic transfer using constant current
JP2005189790A (ja) * 2003-12-03 2005-07-14 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP4480066B2 (ja) * 2003-12-03 2010-06-16 株式会社リコー 画像形成装置
US7231157B2 (en) 2004-04-28 2007-06-12 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
JP2008268241A (ja) * 2007-04-16 2008-11-06 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及び画像形成方法
JP2009251057A (ja) * 2008-04-01 2009-10-29 Canon Inc 画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8831452B2 (en) Image forming apparatus with transfer voltage detection
US20130094870A1 (en) Image transfer device and image forming apparatus incorporating same
US8958708B2 (en) Image forming apparatus having variable potential setting
US8639142B2 (en) Image forming apparatus
US9235165B2 (en) Image forming apparatus with electrostatic cleaning members
US8532518B2 (en) Image forming apparatus
JP2004145294A (ja) 画像形成装置
US7848671B2 (en) Image forming apparatus with multiple image forming portions and image transfers
JP3907293B2 (ja) 画像形成装置
JP2004280069A (ja) 画像形成装置
JPH05289463A (ja) 画像形成装置
JPH09237019A (ja) 画像形成装置
US6347209B1 (en) Electric charge devices for an image forming apparatus
JP3346091B2 (ja) トナー像転写装置及びこれを用いた転写電圧制御方法
JP2003066742A (ja) 画像形成装置
US20230168617A1 (en) Image forming apparatus
JP3205274B2 (ja) 画像形成装置
JP2003015370A (ja) 画像形成装置
JPH08297420A (ja) 画像形成装置
JP3308800B2 (ja) 画像形成装置
JPH05100534A (ja) 画像形成装置
JP2003015371A (ja) 画像形成装置
JP3508078B2 (ja) 画像形成装置
US6487380B1 (en) Image forming apparatus having transfer member for carrying a recording medium
JPH06102777A (ja) 画像形成装置