JPH06186898A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH06186898A
JPH06186898A JP4354728A JP35472892A JPH06186898A JP H06186898 A JPH06186898 A JP H06186898A JP 4354728 A JP4354728 A JP 4354728A JP 35472892 A JP35472892 A JP 35472892A JP H06186898 A JPH06186898 A JP H06186898A
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image
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photosensitive drum
forming apparatus
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吉宏 高田
Yoshihiro Murasawa
芳博 村澤
Koji Amamiya
幸司 雨宮
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クリーニングブレードの端部から現像剤が飛
散することを低減した画像形成装置を提供すること。 【構成】 像担持体と、前記像担持体に作用して被記録
材に画像形成を行う複数の画像形成部を有する画像形成
装置において、前記画像形成部は、像担持体に残留する
現像剤を除去するクリーニングブレードを有するクリー
ニング手段を有し、前記クリーニングブレードの長さ
を、像担持体周囲に設けた全ての帯電器の帯電器幅より
長くした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は静電複写機,静電プリン
タ等、静電記録プロセスを利用する画像形成装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】
(1)従来、像担持体に異なる色のトナー像を形成し、
該トナー像を同一転写材に順次重ねて転写する画像形成
装置、所謂カラー画像形成装置が種々提案されている
が、その中で多用されているのが多色電子写真方式によ
るカラー複写装置がある。このようなカラー電子写真複
写装置には、装置内に複数の画像形成部を有するもの
や、複数回の画像形成プロセスを繰り返すことにより、
カラー画像を形成するもの等、幾つかの方式によるもの
が提案され、実用化されているが、基本的には図23に示
すようにな電子写真記録プロセスにより記録がおこなわ
れている。
【0003】即ち、カラー電子写真複写装置の装置本体
内には,専用の像担持体である電子写真感光ドラム10
1を装備し、その周囲に潜像形成のための一次帯電器1
02、レーザービームスキャナー103、潜像を可視像
化するための現像器104、感光ドラム101上に残留
するトナー105を除去するためのクリーニング装置1
06、感光ドラム101の表面電位を除電するための前
露光光源107等が配置されている。
【0004】上記構成において、感光ドラム101上に
原稿画像におけるある成分色(例えばマゼンタ)の画像
を記録する際の記録動作を説明すると、先ず矢印A方向
に回転駆動する感光ドラム101の表面が前露光光源1
07によって均一に除電された後、一次帯電器102に
よってドラム表面が一様に帯電され、その後原稿画像の
マゼンタ成分色に対応する信号でレーザービームスキャ
ナー103が駆動され、感光ドラム101上にマゼンタ
成分色に応じた静電潜像が形成される。そして、この静
電潜像は現像器104中のマゼンタトナーを有する現像
剤により可視像化され、転写ベルト108上に吸着搬送
された転写材109に転写された後、図示しない定着部
により画像定着が行われる。一方、画像転写が終了した
感光ドラム101は、クリーニング装置106によって
残留トナーが除去されて、引続き行われる次の潜像形成
に備える。
【0005】上記クリーニング装置106においては、
感光ドラム101上に残留するトナーを確実且つ安全に
除去するために、ウレタンゴムからなるクリーニングブ
レード106aをドラム表面に当接させる構成が多数採
用されており、該クリーニングブレード106aによっ
て除去された残留トナー110は、クリーニング装置1
06に設けられた廃トナー搬送スクリュー106bによ
って速やかにクリーニング装置106外へ排出するよう
に構成されている。
【0006】ところで、上記クリーニングブレード10
6aによってドラム表面より除去された残留トナー11
0は、感光ドラム101表面から離間したと同時にクリ
ーニング装置106の下部に堆積することはなく、しば
らくの間クリーニング装置106内を浮遊した後、装置
下部に堆積する。その際に矢印A方向に回転する感光ド
ラム101によって引き起こされる風等の影響により、
浮遊している残留トナー110がクリーニングブレード
106aの両端部から吹き出して飛散するおそれがあっ
た。この飛散した残留トナー110は、一次帯電器10
2や転写帯電器111を汚染してしまい、帯電不良や画
像品位を低下させる一因となっている。
【0007】そこで、従来は図24に示すように、クリー
ニングブレード106aの両端部に発泡スポンジ等の材
質からなるクリーナー端部シールをクリーニングブレー
ド両端部に接触させて設けることにより、残留トナー1
10の飛散を防止している。上記感光ドラム幅W1 、一
次帯電器幅W2 、画像形成幅W3 、現像幅W4 、転写帯
電器幅W5 、転写ベルト幅W6 、クリーニングブレード
幅W7 、クリーナー端部シール幅W8 とすると、これら
の間には以下に述べる関係が成り立っている。 W2 =W7 +W8 ,W1 =W6 、W3 <W4 <W7 <W
5 <W2 <W6
【0008】(2)従来、複数の画像形成部を備え、各
画像形成部にて夫々色の異なるトナー像を形成し、該ト
ナー像を同一転写材に順次重ねて転写するカラー画像形
成装置が種々提案されているが、その中で多用されてい
るのが多色電子写真方式によるカラー複写装置である。
【0009】上記カラー複写装置の一例を図25を参照し
て説明すると、カラー電子写真複写装置の装置本体内に
は、第1〜第4画像形成部Pa ,Pb ,Pc ,Pd が並
設され、夫々専用の像担持体である感光ドラム201
a,201b,201c,201dを装備している。上
記感光ドラム201a,201b,201c,201d
の周囲には、一次帯電器202a,202b,202
c,202d、現像器203a,203b,203c,
203d、及びクリーニング装置204a,204b,
204c,204dが配置されている。また各画像形成
部Pa ,Pb ,Pc ,Pd には、無端ベルト状の転写ベ
ルト205が配置されており、その内部には転写帯電器
206a,206b,206c,206dが配置されて
いる。更に各画像形成部Pa ,Pb ,Pc ,Pd の下部
には、レーザービームスキャナー207a,207b,
207c,207dが設けられており、画像情報に応じ
て変調されたレーザー光を各ドラム面に照射して潜像を
形成する。
【0010】上記構成において、先ず第1画像形成部P
a の感光ドラム201aは、一次帯電器202aによっ
て均一に帯電されており、レーザービームスキャナー2
07aにより原稿画像におけるブラック成分の潜像が形
成される(露光)。該潜像は現像器203aによってブ
ラックトナーが供給されて可視像化される。一方カセッ
ト208よりピックアップローラ209によって給送さ
れ、レジストローラ210を経て転写ベルト205によ
って搬送された被記録材211は、転写部において転写
帯電器206aによってブラックトナー像が転写され
る。
【0011】続いて、上記ブラックトナー像が被記録材
211に転写されている間に、第2画像形成部Pb では
マゼンタ成分色の潜像が形成されており、次いで現像器
203bによってマゼンタトナーが供給されて形成され
たマゼンタトナー像は、第1画像形成部Pa における転
写が終了した被記録材211が転写部に搬送されたとき
転写される。以下同様にして第3,第4画像形成部
c ,Pd によってイエロー色,シアン色の画像形成が
行われ、上記被記録材211にイエロートナー像,シア
ントナー像が夫々転写される。
【0012】上記画像形成プロセスが終了すると、被記
録材211は定着器212で転写画像の画像定着が行わ
れる。また画像転写後、各感光ドラム201a,201
b,201c,201dに残留したトナーは、クリーニ
ング装置204a,204b,204c,204dによ
って夫々除去され、次の画像形成に備える。
【0013】(3)従来、電子写真方式を採用する画像
形成装置は、白黒複写機,レーザービームプリンタ、カ
ラー複写機等種々の装置に応用されている。この電子写
真方式とは、感光ドラム上に帯電プロセス、露光プロセ
スにより静電潜像を形成し、この潜像を現像プロセスに
より着色トナーを供給して可視像化し、その後転写プロ
セスによりトナー像を記録紙に転写し、定着して画像を
得る方法である。画像転写後に感光体に残留したトナー
は、クリーニングプロセスによって感光ドラム上から除
去される。
【0014】上記クリーニングプロセスにおいては、弾
性部材よりなるエッジを感光ドラムに当接させて残留す
るトナーを除去するブレードクリーニング方式が装置簡
素化等の利点から採用されている。
【0015】
【発明が解決しようとしている課題】
(1)しかしながら、上記従来技術(1)に示すカラー
電子写真複写装置においては、より高画質な記録画像を
実現するために現像トナーを平均粒径8μm以下という
ように小粒径化する必要があり、従って長期に渡って使
用していると、クリーニングブレード106aによって
感光ドラム101表面から除去された残留トナー110
は、ドラム表面から離間した後、クリーニング装置10
6内を浮遊した後、クリーニングブレード106aとク
リーナー端部シールとの隙間から吹き出して飛散してし
まい、一次帯電器102や転写帯電器111を汚染して
しまい、帯電不良や画像品位の低下を引き起こすおそれ
があった。
【0016】(2)更に、上記従来技術(2)に示すカ
ラー電子写真複写装置においては、カセット208内に
収納された被記録材211上に堆積・付着した異物や、
被記録材211を搬送するためにピックアップローラ2
09やレジストローラ210で被記録材211の表面を
摺擦した際に発生した紙粉等が第1画像形成部Pa の感
光ドラム201aの表面上に特に多く付着し易い。これ
によって、感光ドラム201aに当接しドラム表面に残
留しているトナーを掻き落とすために設けられているク
リーニングブレード213aと感光ドラム201aとの
間に紙粉等が入り込んでしまい、残留トナーがクリーニ
ングブレード213aで除去できずに通過してしまうお
それがある。この結果、図26に示すように、感光ドラム
201a上に線状或いは帯状の残留トナー214が残存
し、被記録材211に線状或いは帯状の欠陥画像215
が記録されるおそれがあった。
【0017】(3)また、上記従来技術(3)に示す画
像形成装置のブレードクリーニング方式においては、ク
リーニング能力は、クリーニングブレードのエッジの精
度、当接条件、感光ドラム上の残留トナーの状態(例え
ば電荷量,凝集度等)、感光ドラムの表面とブレードエ
ッジの接触状態等、多くの因子が関与している。
【0018】上記因子の中で、感光ドラムの表面とブレ
ードエッジの接触状態は特に重要な因子である。この接
触状態が十分に保証されないと、例えば接触状態が弱い
時にはトナーがクリーニングブレードをすり抜けてしま
い感光ドラム上に残留し、接触状態が強い時は、クリー
ニングブレードと感光ドラムの摩擦が大きくなりブレー
ドがめくれてしまうおそれがある。従って、感光ドラム
の表面とクリーニングブレードとの接触が不均一になる
と、クリーニング不良、ブレードのめくれが発生するお
それがあった。
【0019】(1)本発明の目的は、上記従来技術の課
題(1)を解決し、クリーニングブレードの端部から現
像剤が飛散することを低減した画像形成装置を提供する
ことにある。
【0020】(2)本発明の目的は、上記従来技術の課
題(2)を解決し、画像形成部におけるクリーニング不
良を防止した画像形成装置を提供することにある。
【0021】(3)本発明の目的は、上記従来技術の課
題(3)を解決し、画像形成部におけるクリーニング不
良やブレードめくれを防止した画像形成装置を提供する
ことにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の課題
(1)を解決し、以下に述べる実施例に適用される代表
的な手段は、像担持体と、前記像担持体に作用して被記
録材に画像形成を行う複数の画像形成部を有する画像形
成装置において、前記画像形成部は、像担持体に残留す
る現像剤を除去するクリーニングブレードを有するクリ
ーニング手段を有し、前記クリーニングブレードの長さ
を、像担持体周囲に設けた全ての帯電器の帯電器幅より
長いことを特徴とする。
【0023】上記従来技術の課題(2)を解決し、以下
に述べる実施例に適用される代表的な手段は、像担持体
と、前記像担持体に作用して被記録材に画像形成を行う
複数の画像形成部を有する画像形成装置において、前記
画像形成部は、像担持体に残留する現像剤を除去するク
リーニング手段を有し、該クリーニング手段の構成を被
記録材の給送部からの距離に応じて異ならしめたことを
特徴とする。
【0024】上記従来技術の課題(3)を解決し、以下
に述べる実施例に適用される代表的な手段は、像担持体
と、前記像担持体に作用して被記録材に画像形成を行う
画像形成部を有する画像形成装置において、前記画像形
成部は、前記像担持体を摺擦して残留する現像剤を除去
するクリーニング手段と、前記像担持体の軸方向の電位
むらを検知することにより前記クリーニング手段と像担
持体との摩擦力を検知する摩擦力検知手段と、を有する
ことを特徴とする。
【0025】
【作用】上記手段(1)によれば、クリーニングブレー
ドの長さを、像担持体周囲に設けた全ての帯電器の帯電
器幅より長くしたことにより、クリーニングブレードの
両端より現像剤が飛散するのを低減することができる。
【0026】上記手段(2)によれば、クリーニング手
段の構成を被記録材の給送部からの距離に応じて異なら
しめる、例えばクリーニングブレードのレシプロ移動条
件を異ならしめることにより、クリーニング手段のクリ
ーニング不良を防止することができる。
【0027】上記手段(3)によれば、摩擦力検知手段
によって、像担持体の軸方向の電位むらを検知すること
により、クリーニング手段と像担持体との摩擦力を検知
し、この検知結果に基づいて前記クリーニング手段の像
担持体への接触状態を適正に改善する。
【0028】
【実施例】
〔第1実施例〕次に前記手段(1)を適用した本発明の
一実施例に係る画像形成装置について説明する。本実施
例は、複数の像担持体を有し、複数の画像形成部を装備
したカラー電子写真複写装置を用いて説明する。図1は
複写装置の全体構成を示す断面説明図、図2はプロセス
ユニットの各部の幅を示す説明図である。
【0029】先ず図1を参照してカラー電子写真複写装
置の概略構成について説明すると、装置本体1の内部に
は、プロセス手段を内蔵する画像形成部Pa 、Pb 、P
c 、Pd が横方向に配置されており、各画像形成部
a 、Pb 、Pc 、Pd の下部にはベルト駆動ローラ2
a,2bに無端状の転写ベルト3が掛けわたされてい
る。上記転写ベルト3は、図示しない駆動モーターによ
りベルト駆動ローラ2a,2bを矢印B方向に回転させ
ることにより矢印C方向に回転する。4a,4bはカセ
ットであって、被記録材である記録シート5を収納して
おり、上記カセット4a,4b内に収納された記録シー
ト5は、最上側よりピックアップローラ6によって給送
される。そしてレジストローラ対7によって斜行が補正
されると共に、前記画像形成部Pa 、Pb 、Pc 、Pd
と同期どりを行って転写ベルト3上に搬送する。8は上
記記録シート5をレジストローラ対7より転写ベルト3
に導くための搬送ガイドである。
【0030】次に上記画像形成部Pa 、Pb 、Pc 、P
d の構成を説明すると、像担持体である感光ドラム9
a,9b,9c,9dを有し、その周囲にプロセス手段
を構成する一次帯電器10a,10b,10c,10d、現像器
11a,11b,11c,11d、転写帯電器12a,12b,12
c,12d、クリーニング装置13a,13b,13c,13d、
前露光光源14a,14b,14c,14dが夫々設けられてい
る。また上記感光ドラム9a,9b,9c,9dの上方
には、レーザービームスキャナー15a,15b,15c,15
dが設けられている。
【0031】上記一次帯電器10a,10b,10c,10d
は、感光ドラム9a,9b,9c,9dを露光するに先
立って、ドラム表面を均一に帯電するものであり、現像
器11a,11b,11c,11dは、露光されてドラム表面に
形成された静電潜像にブラック,マゼンタ,イエロー,
シアンの各色トナーを付着させて可視像化するものであ
る。また転写帯電器12a,12b,12c,12dは、感光ド
ラム9a,9b,9c,9dに形成されたトナー像を記
録シート5に転写させるものであり、クリーニング装置
13a,13b,13c,13dは画像転写後にドラム面に付着
している残留トナーを除去するものである。前露光光源
14a,14b,14c,14dは感光ドラム9a,9b,9
c,9dの表面電位を除電するものであり、レーザービ
ームスキャナー15a,15b,15c,15dは半導体レーザ
ー,ポリゴンミラー,fθレンズ等を有し、電気デジタ
ル画像信号の入力を受けてその信号に対応して変調され
たレーザービームを感光ドラム9a,9b,9c,9d
の母線方向に照射して露光するものである。
【0032】16は、転写ベルト3上を搬送されてきた記
録シート5を分離するための分離帯電器であり、17は記
録シート5に転写された転写画像を定着させるための定
着器であって、内部にヒータ等の加熱手段を有する定着
ローラ17aとこれに圧接する加圧ローラ17bを有してい
る。18は装置外に排出された記録シート5を積載するた
めの排出トレイである。
【0033】次に画像形成動作について説明すると、画
像形成作業開始信号が装置本体1に入力されると、感光
ドラム9aは矢印A方向に回転し始め、一次帯電器10a
によって一様に帯電され、レーザービームスキャナー15
aによって原稿画像のブラック成分に対応する画像信号
によって変調されたレーザー光がドラム面に照射されて
静電潜像が形成される(露光)。次に現像器11aによっ
てブラック色のトナーが供給されて前記潜像を可視像化
したトナー像が形成される。
【0034】一方、カセット4a,4bに収納された記
録シート5は、ピックアップローラ6によって給送さ
れ、一時的に停止しているレジストローラ対7によって
斜行が補正された後、前記感光ドラム9aに形成された
トナー像とのタイミングをとって、転写ベルト3上に搬
送される。上記転写ベルト3に送り込まれた記録シート
5は、画像形成部Pa の転写部で転写帯電器12aによっ
て転写帯電が行われて、トナー像が記録シート5に転写
される。上記工程が画像形成部Pb 、Pc 、Pd におい
ても同様に行われ、マゼンタ色トナー像,イエロー色ト
ナー像,シアン色トナー像が順次記録シート5に転写さ
れる。
【0035】画像転写が終了した記録シート5は、転写
ベルト3の左端部で分離帯電器16によってAC除電を受
けながら転写ベルト3より分離され定着器17に搬送され
る。そして、上記定着器17によって画像定着が行われた
記録シート5は、装置外の排出トレイ18に排出される。
【0036】尚、上記転写ベルト3の一部にはベルトク
リーニング手段としてファーブラシ19が当接しており、
該ファーブラシ19を高速回転させることで、転写ベルト
3上に堆積したトナーをベルト上から除去するように構
成されている。
【0037】ところで、前記画像形成部Pa 、Pb 、P
c 、Pd のクリーニング装置13a,13b,13c,13dに
は転写されずに感光ドラム9a,9b,9c,9dの表
面に残った残留トナーを掻き落とすために、クリーニン
グブレード20a,20b,20c,20dがドラム表面に当接
するように配置されている。前述したようにカラー電子
写真複写装置においては、より高画質な記録画像を得る
ために現像トナーを平均粒径8μm以下に小粒径化する
必要があり、このような小粒径の残留トナーはクリーニ
ング装置13a,13b,13c,13d内を浮遊してクリーニ
ングブレード20a,20b,20c,20dとクリーナー端部
シール(図示せず)との隙間から飛散しやすく、該飛散
した残留トナーによって一次帯電器10a,10b,10c,
10dや転写帯電器12a,12b,12c,12dを汚染して帯
電不良を生じたり画像品位が低下するおそれがあった。
【0038】そこで、本実施例はクリーニング装置13
a,13b,13c,13dのクリーニングブレード20a,20
b,20c,20dによって掻き落とされた残留トナーが飛
散しないように、クリーニングブレード20a,20b,20
c,20dの長さを、感光ドラム9a,9b,9c,9d
の周囲に設けた全ての帯電器の帯電幅より長くなるよう
に構成している。
【0039】具体的には、図2に示すように、円筒状の
感光ドラム9a,9b,9c,9dの母線方向の幅をW
1 、一次帯電器10a,10b,10c,10dの帯電幅を
2 、画像形成幅をW3 、現像器11a,11b,11c,11
dによるトナーの現像幅をW4 、転写帯電器12a,12
b,12c,12dによる帯電幅をW5 、転写ベルト3の幅
をW6 、クリーニングブレード20a,20b,20c,20d
の幅をW71、クリーナー端部シールの幅をW8 とする
と、上記クリーニングブレードの幅W71を、一次帯電器
の帯電幅W2 や転写帯電器の帯電幅W5 よりも長くする
ことにより(W2 <W71,W5 <W71)、クリーニング
ブレード20a,20b,20c,20dの両端から飛散した残
留トナーによる一次帯電器、転写帯電器の汚染を低減で
きる。よって、一次帯電器10a,10b,10c,10dや転
写帯電器12a,12b,12c,12dの汚染を防止して帯電
不良や画像品位の低下を防止することができる。
【0040】尚、本実施例においては、感光ドラムの周
囲に設ける帯電器としては、一次帯電器と転写帯電器を
示したが、例えば図示しないクリーニング補助帯電器等
を設けた場合にもこれらの帯電幅よりクリーニングブレ
ードの長さが長い場合には本発明は有効である。
【0041】〔第2実施例〕次に前記画像形成装置の他
例について図3を参照して説明する。画像形成装置の概
略構成は前記第1実施例と同様であるので、同一部材に
は同一番号を付して説明を省略する。
【0042】本実施例はクリーニングブレード20a,20
b,20c,20dの長さW72を、一次帯電器10a,10b,
10c,10dの帯電幅W2 や転写帯電器12a,12b,12
c,12dの帯電幅W5 に加えて転写ベルト3の幅W6
りも長く構成したものである(W3 <W4 <W2 <W6
≦W72,W3 <W4 <W5 <W6 ≦W72)。即ち、転写
ベルト3は、ベルト上の記録シート5の吸着を確実に
し、さらに感光ドラム9a,9b,9c,9dに形成さ
れたトナー像を記録シート5への効率良い転写を達成す
るためにポリエチレンテレフタレート(PET)やPV
DF、ポリカーボネイト、ポリウレタン等の高分子樹脂
による薄層フィルムシートで構成されている。この薄層
フィルムシートよりなる転写ベルト3上に飛散トナーが
付着し、堆積が進行すると、転写ベルト3に当接させて
設けたファーブラシ19によっても前記付着・堆積したト
ナーが除去できなくなり、転写ベルトフィルムの変形,
破損,転写不良を生ずるおそれがあった。
【0043】本実施例においては、クリーニングブレー
ドの長さW72を転写ベルトの幅W6より長くすることに
より、クリーニング装置からのトナーの飛散を低減する
と共に、飛散トナーが転写ベルト3上に付着・堆積する
のを防止することができる。
【0044】〔第3実施例〕次に前記画像形成装置の他
例について図4を参照して説明する。画像形成装置の概
略構成は前記第1実施例と同様であるので、同一部材に
は同一番号を付して説明を省略する。
【0045】本実施例は、クリーニングブレード20a,
20b,20c,20dの長さW73を、一次帯電器10a,10
b,10c,10dの帯電幅W2 や転写帯電器12a,12b,
12c,12dの帯電幅W5 や転写ベルト3の幅W6 に加え
て感光ドラム9a,9b,9c,9dの母線方向の幅W
1 よりも長く構成したものである。即ち、クリーニング
ブレード20a,20b,20c,20dの長さW73が感光ドラ
ム9a,9b,9c,9dの幅W1 より短い場合、上記
クリーニングブレードの端部から飛散したトナーは、感
光ドラム表面上のクリーニングブレード端部近傍にも付
着するが、この感光ドラム上に付着している飛散トナー
も長期使用を経ると、装置内の空気流等の影響によりク
リーニングブレード端部近傍より内側に飛散し始め、特
にドラム回転方向下流側に位置する一次帯電器の端部を
汚染してしまい帯電不良を引き起こすおそれがある。
【0046】従って、クリーニングブレード20a,20
b,20c,20dの長さW73を感光ドラム9a,9b,9
c,9dの幅W1 より長くすることによって、飛散トナ
ーが感光ドラム表面上に残留するのを防止して、長期使
用しても各種帯電器,転写ベルト3の汚染を防止して、
帯電不良や画像不良のない信頼性の高い画像形成装置を
提供することが可能となる。
【0047】尚、図4において、21は感光ドラム9a,
9b,9c,9dの両側に圧入され、該感光ドラム9
a,9b,9c,9dを回転駆動するためのギヤ22を有
するドラムフランジであり、23はドラム軸、24はクリー
ナー端部シールである。
【0048】〔第4実施例〕次に前記手段(2)を適用
した本発明の一実施例に係る画像形成装置について説明
する。本実施例は、複数の像担持体を有し、複数の画像
形成部を装備したカラー電子写真複写装置を用いて説明
する。図5は複写装置の全体構成を示す断面説明図、図
6は画像形成部Pa の構成を示す説明図、図7はクリー
ニング装置の構成を示す説明図である。
【0049】先ず図5を参照してカラー電子写真複写装
置の概略構成について説明すると、装置本体41の内部に
は、プロセス手段を内蔵する画像形成部Pa 、Pb 、P
c 、Pd が横方向に配置されており、各画像形成部
a 、Pb 、Pc 、Pd の下部にはベルト駆動ローラ42
a,42bに無端状の転写ベルト43が掛けわたされてい
る。上記転写ベルト43は、図示しない駆動モーターによ
りベルト駆動ローラ42a,42bを矢印B方向に回転させ
ることにより矢印C方向に回転する。44a,44bはカセ
ットであって、被記録材である記録シート45を収納して
おり、上記カセット44a,44b内に収納された記録シー
ト45は、最上側よりピックアップローラ46によって給送
される。そしてレジストローラ対47によって斜行が補正
されると共に、前記画像形成部Pa 、Pb 、Pc 、Pd
と同期どりを行って転写ベルト43上に搬送する。48は上
記記録シート45をレジストローラ対47より転写ベルト43
に導くための搬送ガイドである。
【0050】次に上記画像形成部Pa 、Pb 、Pc 、P
d の構成を説明すると、像担持体である感光ドラム49
a,49b,49c,49dを有し、その周囲にプロセス手段
を構成する一次帯電器50a,50b,50c,50d、現像器
51a,51b,51c,51d、転写帯電器52a,52b,52
c,52d、クリーニング装置53a,53b,53c,53d、
前露光光源54a,54b,54c,54dが夫々設けられてい
る。また上記感光ドラム49a,49b,49c,49dの上方
には、レーザービームスキャナー55a,55b,55c,55
dが設けられている。
【0051】上記一次帯電器50a,50b,50c,50d
は、感光ドラム49a,49b,49c,49dを露光するに先
立って、ドラム表面を均一に帯電するものであり、現像
器51a,51b,51c,51dは、露光されてドラム表面に
形成された静電潜像にブラック,マゼンタ,イエロー,
シアンの各色トナーを付着させて可視像化するものであ
る。また転写帯電器52a,52b,52c,52dは、感光ド
ラム49a,49b,49c,49dに形成されたトナー像を記
録シート45に転写させるものであり、クリーニング装置
53a,53b,53c,53dは画像転写後にドラム面に付着
している残留トナーを除去するものである。前露光光源
54a,54b,54c,54dは感光ドラム49a,49b,49
c,49dの表面電位を除電するものであり、レーザービ
ームスキャナー55a,55b,55c,55dは半導体レーザ
ー,ポリゴンミラー,fθレンズ等を有し、電気デジタ
ル画像信号の入力を受けてその信号に対応して変調され
たレーザービームを感光ドラム49a,49b,49c,49d
の母線方向に照射して露光するものである。
【0052】56は、転写ベルト43上を搬送されてきた記
録シート45を分離するための分離帯電器であり、57は記
録シート45に転写された転写画像を定着させるための定
着器であって、内部にヒータ等の加熱手段を有する定着
ローラ57aとこれに圧接する加圧ローラ57bを有してい
る。58は装置外に排出された記録シート45を積載するた
めの排出トレイである。
【0053】次に画像形成動作について説明すると、画
像形成作業開始信号が装置本体41に入力されると、感光
ドラム49aは矢印A方向に回転し始め、一次帯電器50a
によって一様に帯電され、レーザービームスキャナー55
aによって原稿画像のブラック成分に対応する画像信号
によって変調されたレーザー光がドラム面に照射されて
静電潜像が形成される(露光)。次に現像器51aによっ
てブラック色のトナーが供給されて前記潜像を可視像化
したトナー像が形成される。
【0054】一方、カセット44a,44bに収納された記
録シート45は、ピックアップローラ46によって給送さ
れ、一時的に停止しているレジストローラ対47によって
斜行が補正された後、前記感光ドラム49aに形成された
トナー像とのタイミングをとって、転写ベルト43上に搬
送される。上記転写ベルト43に送り込まれた記録シート
45は、画像形成部Pa の転写部で転写帯電器52aによっ
て転写帯電が行われて、トナー像が記録シート45に転写
される。上記工程が画像形成部Pb 、Pc 、Pd におい
ても同様に行われ、マゼンタ色トナー像,イエロー色ト
ナー像,シアン色トナー像が順次記録シート45に転写さ
れる。
【0055】画像転写が終了した記録シート45は、転写
ベルト43の左端部で分離帯電器56によってAC除電を受
けながら転写ベルト43より分離され定着器57に搬送され
る。そして、上記定着器57によって画像定着が行われた
記録シート45は、装置外の排出トレイ58に排出される。
【0056】尚、上記転写ベルト53の一部にはベルトク
リーニング手段としてファーブラシ59が当接しており、
該ファーブラシ59を高速回転させることで、転写ベルト
53上に堆積したトナーをベルト上から除去するように構
成されている。
【0057】ところで、前記画像形成部Pa 、Pb 、P
c 、Pd のクリーニング装置53a,53b,53c,53dに
は転写されずに感光ドラム49a,49b,49c,49dの表
面に残った残留トナーを掻き落とすために、クリーニン
グブレード60a,60b,60c,60dがドラム表面に当接
するように配置されている。前述したように、給送部に
距離的に一番近い画像形成部Pa の感光ドラム49aの表
面には、カセット44a,44bに収納された記録シート45
上に堆積・付着した異物や、記録シート45を搬送する際
にピックアップローラ46やレジストローラ対47によって
シート表面を摺擦した際に発生する紙粉等が付着し易
く、これらの異物がクリーニングブレード60aと感光ド
ラム49aとの間に入り込むとクリーニング不良を発生し
易い。
【0058】また本実施例に示すようなシアン,マゼン
タ,イエロー,ブラックといった複数色のカラートナー
で画像を形成する場合、各画像形成部の各現像器中に
は、各現像器中のカラートナーによる再現性の劣化を防
止するため、潤滑剤として例えばステアリン酸亜鉛や酸
化セリウム,チタン酸ストロンチウム等の外添剤の添加
が制限されているため、感光ドラム49a上に付着した残
留トナー及び紙粉等の異物をクリーニングブレード60a
による除去がより困難になる場合がある。
【0059】そこで本実施例においては、給送部に距離
的に一番近い画像形成部Pa のクリーニング装置53a
に、クリーニングブレード60aを感光ドラム49aに当接
させた状態で図5の紙面に垂直方向に往復移動させるレ
シプロ動作機構を設けている。
【0060】即ち、給送部に距離的に一番近い画像形成
部Pa の感光ドラム49aの表面上には紙粉等の繊維状の
異物が一番多く付着し易いことから、画像形成部Pa
おいてこれらの異物がクリーニングブレード60aと感光
ドラム49aとの間に入り込んでしまった場合でも、図示
しない駆動モータによりクリーニングブレードホルダー
61をレシプロ軸62aに沿って紙面に垂直方向に往復移動
させて、クリーニングブレード60aを感光ドラム49aの
表面に当接させた状態で紙面垂直方向に機械的に往復移
動させることにより、上記クリーニングブレード60aと
感光ドラム49aとの間に入り込んだ異物を積極的に除去
することができ、クリーニング不良等の画像不良を正常
状態に回復させることが可能となり、信頼性の高い画像
形成装置を得ることができる。
【0061】以下、図6及び図7を参照して給送部に距
離的に一番近い画像形成部Pa 及びクリーニング装置53
aの構成について説明する。図6に示すように画像形成
部Pa に装備されたクリーニング装置53aは、板金より
なるクリーニングブレードホルダー61に接着されたウレ
タンゴムからなるクリーニングブレード60aを有してお
り、該クリーニングブレード60aは感光ドラム49aに当
接している。上記クリーニングブレードホルダー61は図
7に示すように固定部材63によりレシプロ軸62aに固定
されており、このレシプロ軸62aの一端(図面右側)に
はバネ64が嵌合するように設けられている。また上記レ
シプロ軸62aの他端(図面左側)は台形ギヤ65の傾斜側
面に当接している。この台形ギヤ65は図示しない駆動モ
ータによって回転駆動するギヤ66より回転駆動され、レ
シプロ軸62aを図の矢印F,R方向へ台形ギヤ65のギヤ
幅の差に相当する距離Lだけ往復移動するように構成さ
れている。更に67はクリーニング装置53aの内部から廃
トナーの飛散を防止するために感光ドラム49aに当接す
るように設けたクリーナー端部シールである。
【0062】上記構成に基づいて本発明者が行った実験
によると、シアン,マゼンタ,イエロー,ブラックの4
色分の画像形成部Pa ,Pb ,Pc ,Pd を有し、感光
ドラムとしてOPC感光ドラムと2成分現像装置を装備
した複写装置において、給送部に距離的に一番近い画像
形成部Pa のクリーニング装置53aにおいて、クリーニ
ングブレード60aを10mm/secの速度でL=5mm
だけ往復移動させるレシプロ移動機構を設けたところ、
画像形成部Pa におけるクリーニング不良の発生を大幅
に削減することができた。
【0063】上記構成によれば、給送部に距離的に一番
近い画像形成部のクリーニング装置に、クリーニングブ
レードを感光ドラムに当接させたまま往復移動させるレ
シプロ動作機構を設けることにより、クリーニング不良
を防止することができ、信頼性の高い画像形成装置を得
ることができる。
【0064】〔第5実施例〕次に前記第4実施例に示す
画像形成装置の他例について図8乃至図10を参照して説
明する。尚、本実施例に係るカラー電子写真複写装置の
概略構成は前記第4実施例とほぼ同様であるので、同一
部材には同一番号を付して説明を省略する。
【0065】本実施例は、シアン,マゼンタ,イエロ
ー,ブラックの4色分の画像形成部Pa ,Pb ,Pc
d が装備する全てのクリーニング装置53a,53b,53
c,53dにレシプロ動作機構を設けたものである。即
ち、図8に示すように、各画像形成部の感光ドラム49
a,49b,49c,49dに付着している残留トナーや紙粉
等の繊維状の異物をドラム表面から除去するためにドラ
ム面に当接させて配置するクリーニングブレート60a,
60b,60c,60dを設ける際に、該クリーニングブレー
ト60a,60b,60c,60dを前記第4実施例と同様な構
成によりレシプロ軸62a,62b,62c,62dに沿って紙
面に垂直方向に往復移動させるように構成したものであ
る。
【0066】また上記各画像形成部のうち、給送部に距
離的に一番近い画像形成部Pa に装備されたクリーニン
グ装置53aのクリーニングブレード60aのレシプロ移動
スピードを、他の画像形成部Pb ,Pc ,Pd に装備さ
れるクリーニング装置53b,53c,53dのクリーニング
ブレード60b,60c,60dのレシプロ移動スピードより
速くなるように構成されている。これは図9に示すよう
に、給送部に距離的に一番近い画像形成部Pa の感光ド
ラム49aの表面には、カセット44a,44b内に収納され
た記録シート45上に堆積・付着した異物や、記録シート
45を搬送する際にピックアップローラ46やレジストロー
ラ対47によってシート表面を摺擦した際に発生する紙粉
等が付着し易く、給送部から離れた画像形成部になるほ
ど、感光ドラムに紙粉等の付着の程度が低くなることか
ら(Na >Nb ≧Nc ≧Nd )、給送部に距離的に近い
画像形成部ほど感光ドラム表面からの紙粉等の異物除去
能力を高くする必要があるためである。
【0067】また図10に示すように、本発明者の実験に
よれば、感光ドラムへ当接した状態でクリーニングブレ
ードをレシプロ移動させるレシプロスピードを速くすれ
ばするほどクリーニングブレードによるドラム表面から
の紙粉除去能力が向上することが判明した。そこで本実
施例では、感光ドラムへの紙粉等の異物の付着量の多い
給送部に近い画像形成部Pa ほど、クリーニングブレー
ドのレシプロ移動スピードを速くし(va >vb ≧vc
≧vd )、感光ドラムに付着した異物除去能力が高くな
るように構成している。
【0068】前記画像形成部Pa ,Pb ,Pc ,Pd
おけるクリーニングブレード60a,60b,60c,60dの
レシプロ移動スピードを変えるための構成としては、前
記第4実施例の図7に示す構成において、駆動モータの
回転スピードを各画像形成部毎に変えたり、ギヤ66の歯
数を変えること等により容易に実現することができる。
【0069】上記構成によれば、給送部からの距離に応
じて各画像形成部のクリーニングブレードのレシプロ移
動スピードの設定条件を変えて、給送部に近い画像形成
部ほどクリーニングブレードのレシプロ移動スピードを
速くすることにより、各画像形成部における感光ドラム
に付着した異物除去効率を向上させることができる。ま
た、給送部から離れた画像形成部においては高速レシプ
ロ移動動作時に必要なトナー飛散防止対策としてのクリ
ーナー端部シールの構成を簡略化することができる。
【0070】〔第6実施例〕次に前記第4実施例に示す
画像形成装置の他例について図11を参照して説明する。
尚、本実施例に係るカラー電子写真複写装置の概略構成
は前記第4実施例とほぼ同様であるので、同一部材には
同一番号を付して説明を省略する。
【0071】本実施例は、給送部に距離的に一番近い画
像形成部Pa に装備されるクリーニング装置53aのクリ
ーニングブレード60aのレシプロ移動距離Lを他の画像
形成部Pb ,Pc ,Pd に装備されるクリーニング装置
53b,53c,53dのクリーニングブレード60b,60c,
60dのレシプロ移動距離Lより長くなるように構成した
ものである。即ち、図11に示すように、本発明者の実験
によれば、クリーニングブレードを感光ドラムに付着し
た状態でレシプロ移動させる移動距離Lを長くすればす
るほど、クリーニングブレードによる感光ドラムからの
紙粉除去能力が向上することが判明した。そこで本実施
例においては、感光ドラムへの紙粉等の異物の付着量の
多い給送部に距離的に近い画像形成部ほどクリーニング
ブレードのレシプロ移動距離を長くし(La >Lb ≧L
c ≧Ld )、感光ドラムに付着した異物の除去能力が高
くなるように構成している。
【0072】前記画像形成部Pa ,Pb ,Pc ,Pd
おけるクリーニングブレード60a,60b,60c,60dの
レシプロ移動距離を変えるための構成としては、前記第
4実施例の図7に示す構成において、クリーニングブレ
ードを移動させる台形ギヤ65の寸法Lを変えるだけで実
現することができ、全ての画像形成部にクリーニングブ
レードのレシプロ移動機構を設ける場合にも画像形成装
置の構成を簡略化することができる。
【0073】上記構成によれば、給送部からの距離に応
じて各画像形成部のクリーニングブレードのレシプロ移
動の設定条件を変えて、給送部に近い画像形成部ほどク
リーニングブレードのレシプロ移動距離を長くすること
により、各画像形成部における感光ドラムに付着した異
物除去効率を向上させることができる。
【0074】〔第7実施例〕次に前記手段(3)を適用
した本発明の一実施例に係る画像形成装置について説明
する。本実施例は、画像形成装置として電子写真複写装
置を用いて説明する。図12は複写装置の全体構成を示す
断面説明図、図13はプロセスユニットの動作シーケンス
を示す説明図、図14はクリーニングブレードの感光ドラ
ムに対する線圧と感光ドラムの電位との関係を示すグラ
フ、図15はプリント枚数と摩擦帯電電位との関係を示す
グラフ、図16は摩擦力測定モードにおけるプロセスユニ
ットの動作シーケンスを示す説明図、図17は摩擦力測定
モードにおける摩擦力測定動作を示すフローチャートで
ある。
【0075】先ず図12を参照して複写装置の概略構成に
ついて説明すると、71は像担持体である感光ドラムであ
って、例えばセレン,アモルファスSi,有機感光体等
の感光ドラムが用いられる。72は感光ドラム71を一様に
帯電するコロナ放電を利用した一次帯電器であって、こ
の一次帯電器72を含む一次帯電ユニットは、シールドに
より囲まれた放電ワイヤー、開口にグリッドを設けたス
コロトロン帯電器を有しており、上記放電ワイヤーへの
高電圧印加のための定電流高圧電源ユニット73及びグリ
ッドへの高電圧印加のための定電圧高圧電源ユニット74
に接続されている。
【0076】75はレーザー光を感光ドラム71の母線方向
に走査して静電潜像を形成するためのレーザービームス
キャナーである。76は上記感光ドラム71に形成された静
電潜像を可視像化する現像器であり、例えば1成分磁性
トナーを用い、現像スリーブ上にトナー薄層を形成し、
これと感光ドラム71を非接触に近接対向させて感光ドラ
ム71と現像スリーブ間に交番する現像バイアス(AC+
DC)を印加して潜像を現像する所謂ジャンピング現像
方式や、高抵抗キャリアとトナーからなる2成分現像剤
を用いて現像スリーブ上にトナー薄層を形成し、これと
感光ドラム71を非接触に近接対向させて感光ドラム71と
現像スリーブ間に交番する現像バイアス(AC+DC)
を印加する2成分磁気ブラシ方式を用いた現像器が用い
られる。
【0077】77は前記感光ドラム71上のトナー像を記録
シートに転写する転写帯電器であり、前述した一次帯電
器72と同様に放電ワイヤーへの高電圧印加のための定電
流高圧電源ユニット78に接続されている。79は転写工程
後に感光ドラム71上に残留するトナーを除去するクリー
ニング装置であって、例えばウレタン等の弾性体よりな
るクリーニングブレード79aを感光ドラム71にカウンタ
方向に当接させて機械的な掻き取り力によってドラム表
面を清掃するブレードクリーニング方式が採用されてい
る。80は前記感光ドラム71を一次帯電に先立って電位均
一化させる前露光光源、81は被記録材に転写されたトナ
ー像を定着させるための定着器である。85は前記定電流
高圧電源ユニット73,78、定電圧高圧電源ユニット74に
印加する電圧を制御するCPUである。
【0078】次に図13に画像形成時のプロセスユニット
の動作シーケンスを示す。感光ドラム71は一次帯電器72
により均一に帯電され、レーザービームスキャナー75に
よって露光されて静電潜像が形成され、この静電潜像は
現像器76によってトナーが供給されて可視像化される。
一方、カセット82より給送された記録シート83は一次的
に停止しているレジストローラ対84によって斜行が補正
されると共に、前記トナー像と同期取りして搬送され、
上記感光ドラム71上のトナー像は転写帯電器77によって
記録シート83上に転写される。画像転写後の記録シート
83は、定着器81によって転写画像が定着されて装置外に
排出される。
【0079】次に図14はクリーニングブレードの感光ド
ラムに対する線圧と感光ドラムの電位の関係を示したグ
ラフである。クリーニングブレード79aの線圧は、クリ
ーニング装置79の設定を代表する値である。例えばクリ
ーニングブレード79aの線圧が高ければクリーニングブ
レード79aと感光ドラム71の摩擦が増加し、高すぎると
ブレードめくれが生ずる。また線圧が低ければ感光ドラ
ム71上の残留トナーの掻き取り力が不足し、低すぎれば
クリーニング不良が発生する。よって、クリーニングブ
レード79aの線圧は適正な値に設定する必要がある。
【0080】実際に使用される線圧はクリーニングされ
るトナーの種類に大きく依存する。即ち、トナーの粒径
の小さいものはトナーの帯電電荷が大きく、感光ドラム
71への付着力が大きいため、大きな線圧が必要となる。
例えば、平均粒径8μmのトナーは、帯電電荷が20〜40
μC/g程度あり、ブレード線圧として10〜30g/cm
が必要とされている。トナー中に潤滑剤等をいれて感光
ドラムとの摩擦力を低減することも行われているが、ト
ナーがカラートナーの場合等に色再現性が低下してしま
う弊害がある。
【0081】上記感光ドラム71の表面とクリーニングブ
レード79aの摩擦により、感光ドラム71の表面は帯電
し、その結果、該感光ドラム71とクリーニングブレード
79aとの摩擦力は変化する。この関係を利用すれば、感
光ドラム71の表面電位を測定することにより、感光ドラ
ム71とクリーニングブレード79aの摩擦力を推定するこ
とができる。実際の摩擦力は、感光ドラム71を回転させ
る駆動トルク等より測定することができる。
【0082】上記測定方法によって、種々の条件で摩擦
力の大きさを測定した。この結果摩擦力は、設定条件、
例えばブレード圧等の条件で決定され、クリーニングブ
レード79aと感光ドラム71との接触状態の変化によって
変化する。図15は耐久使用による摩擦帯電電位を示した
ものである。曲線Aはトナーが常に供給される位置での
摩擦帯電電位、曲線Bはトナーが供給されない位置での
電位である。トナーの有無によってクリーニングブレー
ド79aの摩擦帯電状況が異なってくることが推察され
る。この摩擦帯電状況の変化により、トナーが供給され
ない位置での感光ドラム71とクリーニングブレード79a
との摩擦力が増大し、ある一定値以上になるとブレード
めくれが発生してしまう。これに対しドラム面にトナー
を供給することによって、上記摩擦力を減少させること
ができることも推測できる。
【0083】本発明は、上記結果に鑑みてなされたもの
であり、感光ドラム71を均一に除電した後、クリーニン
グブレード79aにより感光ドラム71を摩擦帯電させ、そ
の電位の軸方向の分布を測定することにより、クリーニ
ングブレード79aの摩擦力を測定する。その後、摩擦力
低減手段としてレーザービームスキャナー75によって感
光ドラム71を露光してドラム面上に帯状の静電潜像を形
成させ、これを現像器76により現像してトナーをクリー
ニング装置79に供給させて感光ドラム71とクリーニング
ブレード79aとの摩擦力を減少させる。
【0084】上記摩擦力測定動作を図16に示す電子写真
プロセスの動作シーケンスを参照して説明する。先ず、
摩擦力測定モードが指示されると、感光ドラム71を駆動
させて一次帯電器72と前露光光源80によって上記感光ド
ラム71を均一に除電しておく。次に均一に除電された感
光ドラム面をクリーニングブレード79aによって摺擦す
ることにより摩擦帯電させ、このときのドラム面の電位
分布を測定する。上記感光ドラム71の帯電電位は回転数
により変化するので、同じ回転数のドラム面で測定しな
ければならない。
【0085】本実施例では、上記感光ドラム71の長手方
向の電位分布状況を検出する手段として表面電位計88
(図12参照)を設け、該表面電位計88を上記感光ドラム
71の長手方向に移動させる移動手段によって電位を測定
して、感光ドラム71の長手方向の電位むらを測定するこ
とができる。上記感光ドラム71とクリーニングブレード
79aとの摩擦帯電電位は、一般に幅が広く、通常の表面
電位計88の見込み角5〜10mm程度の分解能で十分に検
知可能である。上記表面電位計88の移動ステップは、上
記見込み角の半分程度が好ましい。
【0086】また摩擦力測定後、前露光光源80によって
帯電電荷を除電し、感光ドラム71の回転を停止させて摩
擦力測定動作を終了する。
【0087】次に上記摩擦力測定モードにおける摩擦力
測定動作について、図17に示すフローチャートを参照し
て説明する。先ずステップS1において図示しない操作
部よりクリーニング装置79の摩擦力測定モードが指定さ
れることにより、測定動作が開始される。次にステップ
S2に進行して前述したように感光ドラム71を回転させ
て表面電位計88を該感光ドラム71の長手方向に移動させ
て表面電位を測定して、測定された電位分布より摩擦帯
電電位の最大値Vmax を算出する。
【0088】次にステップS3進行して摩擦帯電電位の
最大値Vmax が一定値VO より大きい場合には、ステッ
プS4に進行して前述した摩擦力低減手段を実行する。
即ち、ステップS4においては、レーザービームスキャ
ナー75によって感光ドラム71を露光してドラム面上に帯
状の静電潜像を形成させ、これを現像器76により現像し
てトナーを感光ドラム71とクリーニングブレード79a間
に供給する(トナー塗布モード)。上記静電潜像の幅は
装置内の汚れを防止するためにできるだけ狭く設定する
ことが望ましく、上記摩擦帯電電位の最大値Vmax に応
じて潜像の幅を最適に設定することができる。そして、
ステップS5に進行して再度表面電位計88を上記感光ド
ラム71の長手方向に移動させて表面電位を測定して、測
定された電位分布より摩擦帯電電位を最大値Vmax を算
出する。
【0089】次にステップS6進行して摩擦帯電電位の
最大値Vmax が一定値VO より大きい場合には、ステッ
プS7に進行して操作部の図示しない表示部にクリーニ
ングブレード79aの交換を指示する旨を表示する。
【0090】上記構成によれば、クリーニングブレード
79aが感光ドラム71に摺擦して生ずる該感光ドラム71の
摩擦帯電電位を検知することにより、上記クリーニング
ブレード79aと感光ドラム71の摩擦力を低減させること
によって、クリーニング不良やブレードめくれの生じな
い安定したクリーニング動作を長期に渡って維持するこ
とができる。
【0091】〔第8実施例〕次に前記第7実施例の画像
形成装置の他例について図18乃至図20を参照して説明す
る。尚、電子写真複写装置の概略構成は前記第7実施例
と同様であるので、同一部材には同一番号を付して説明
を省略する。図18において、本実施例はクリーニングブ
レード79aの摺擦によって摩擦帯電した感光ドラム71の
電位分布を、現像器76によってトナーを供給して可視像
化し、該可視像を光学的検知手段であるトナー付着セン
サー86によって検知するものである。上記検知手段86を
感光ドラム71の長手方向に走査することによって、トナ
ー付着量のむらや電位むらを検知することができる。
【0092】上記トナー付着センサー86の具体的な構成
について図19を参照して説明する。上記トナー付着セン
サー86の内部には、発光素子86aが装備されており、例
えば波長960 nmの両面発光LED(検出面を小さくす
るため集光性のものが望ましい)と、光学的透明窓86
b、及び上記発光素子86aより照射されトナーの付着量
に応じて反射される光量を検知する受光素子86cを装備
している。
【0093】次に図20を参照して本実施例の摩擦力測定
動作を電子写真プロセスの動作シーケンスを参照して説
明する。先ず、摩擦力測定モードが指示されると、感光
ドラム71を駆動させて一次帯電器72と前露光光源80によ
って上記感光ドラム71を均一に除電しておく。次に均一
に除電された感光ドラム面をクリーニングブレード79a
によって摺擦することにより摩擦帯電させ、このとき現
像器76に帯電したドラム面にトナーを付着させこのトナ
ー付着量を前記トナー付着センサー86によって検知す
る。
【0094】上記構成によれば、感光ドラム71の電位む
らをトナー付着量に置き換えて検知するため、トナー付
着段階で感光ドラム71の電位むらを増幅することができ
る。即ち、感光ドラム71の表面電位に対するトナー付着
量の特性における、傾きが大きな電位に現像バイアスを
設定することにより、電位むらをトナーの付着量に置き
換えるときに増幅することができる。このように摩擦力
をトナー量として捕らえることによってもクリーニング
ブレード79aと感光ドラム71との摩擦力を検知して、前
述した摩擦力低減手段を実行することができる。
【0095】〔第9実施例〕次に前記第7実施例の画像
形成装置の他例について図21及び図22を参照して説明す
る。尚、電子写真複写装置の概略構成は前記第7実施例
と同様であるので、同一部材には同一番号を付して説明
を省略する。
【0096】本実施例は、クリーニング方式として図21
に示すようにファーブラシ87を感光ドラムに回転接触さ
せて画像転写後にドラム面に付着している残留トナーを
除去するファーブラシクリーニング方式を採用したもの
である。図21において、矢印方向に移動する感光ドラム
71に対して、ファーブラシ87が接触して逆方向に回転す
ることにより残留トナーを除去するものである。このク
リーニング性能は、ファーブラシ87の材質,回転数,感
光ドラム71に対する侵入量等で決定される。このクリー
ニング性能と、ファーブラシ87と感光ドラム71の摩擦に
より該感光ドラム71が摩擦帯電する電位の大きさとの間
に相関関係があることが判明している。即ち、クリーニ
ング性能が弱い場合には、クリーニング不良が発生し、
クリーニング性能が高すぎる場合には感光ドラム71の削
れ、ファーブラシ87の劣化を生ずる。一般に、最適なク
リーニング性能を有していても、ファーブラシ87は使用
によりクリーニング性能が徐々に低下する。本実施例は
上記クリーニング性能を感光ドラム71とファーブラシ87
の摩擦帯電による感光ドラム71の電位により検知して、
クリーニング装置79のクリーニング性能を向上させるよ
うに回復処理を行うものである。
【0097】次に上記摩擦力測定モードにおける摩擦帯
電量測定動作について、図22に示すフローチャートを参
照して説明する。先ずステップS11において図示しない
操作部よりクリーニング装置79の摩擦力測定モードが指
定されることにより、測定動作が開始される。次にステ
ップS12に進行して前記第7実施例と同様に感光ドラム
71を回転させて表面電位計88を該感光ドラム71の長手方
向に移動させて表面電位を測定して、測定された電位分
布より摩擦帯電電位の最小値Vmin を算出する。
【0098】次にステップS13進行して最小値Vmin
一定値V1 より小さい場合には、ステップS14に進行し
て前述したクリーニング回復処理を実行する。即ち、ス
テップS14においては、ファーブラシ87の回転数を向上
させた後、ステップS15に進行して再度表面電位計88を
上記感光ドラム71の長手方向に移動させて表面電位を測
定して、測定された電位分布より摩擦帯電電位の最小値
min を算出する。
【0099】次にステップS16進行して最大値Vmin
一定値V1 より小さい場合には、ステップS17に進行し
て操作部の図示しない表示部にファーブラシ87の交換を
指示する旨を表示する。
【0100】上記構成によれば、ファーブラシ87による
クリーニング性能を該ファーブラシ87と感光ドラム71の
摩擦帯電による感光ドラム71の帯電電位により検知する
ことにより、クリーニング装置の回復処理を行うことが
でき、クリーニング不良を生じない安定したクリーニン
グ動作を長期に渡って維持することができる。
【0101】
【発明の効果】
(1)本発明は前述したように、クリーニングブレード
の長さを、像担持体周囲に設けた全ての帯電器の帯電器
幅より長くしたことにより、クリーニングブレードの両
端より現像剤が飛散するのを低減することができ、従っ
て長期使用しても帯電不良や画像品位の低下が生じ難い
安定した画像形成装置を提供することができる。
【0102】(2)本発明は前述したように、クリーニ
ング手段の構成を被記録材の給送部からの距離に応じて
異ならしめる、例えばクリーニングブレードのレシプロ
移動条件を異ならしめることにより、クリーニング不良
を防止することができ、信頼性の高い画像形成装置を得
ることができる。
【0103】(3)本発明は前述したように、クリーニ
ングブレードが像担持体に摺擦して生ずる該像担持体の
摩擦帯電電位を検知することにより、上記クリーニング
ブレードと像担持体の摩擦力を低減させることによっ
て、クリーニング不良やブレードめくれの生じない安定
したクリーニング動作を長期に渡って維持することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は複写装置の全体構成を示す断面説明図で
ある。
【図2】プロセスユニットの各部の幅を示す説明図であ
る。
【図3】他例に係るプロセスユニットの各部の幅を示す
説明図である。
【図4】他例に係るプロセスユニットの各部の幅を示す
説明図である。
【図5】第4実施例に係る複写装置の全体構成を示す断
面説明図である。
【図6】画像形成部Pa の構成を示す説明図である。
【図7】クリーニング装置の構成を示す説明図である。
【図8】第4実施例の他例に係る複写装置の全体構成を
示す断面説明図である。
【図9】各画像形成部に対する紙粉付着量を示すグラフ
である。
【図10】クリーニングブレードのレシプロ移動速度に
対するドラム面からの紙粉除去量の関係を示すグラフで
ある。
【図11】クリーニングブレードのレシプロ移動距離に
対するドラム面からの紙粉除去量の関係を示すグラフで
ある。
【図12】第7実施例に係る複写装置の全体構成を示す
断面説明図である。
【図13】プロセスユニットの動作シーケンスを示す説
明図である。
【図14】クリーニングブレードの感光ドラムに対する
線圧と感光ドラムの電位との関係を示すグラフである。
【図15】プリント枚数と摩擦帯電電位との関係を示す
グラフである。
【図16】摩擦力測定モードにおけるプロセスユニット
の動作シーケンスを示す説明図である。
【図17】摩擦力測定モードにおける摩擦力測定動作を
示すフローチャートである。
【図18】第7実施例の他例に係る複写装置の全体構成
を示す断面説明図である。
【図19】トナー付着量検知センサーの構成を示す説明
図である。
【図20】摩擦力測定モードにおけるプロセスユニット
の動作シーケンスを示す説明図である。
【図21】ファーブラシのクリーニング動作を示す説明
図である。
【図22】摩擦力測定モードにおける摩擦帯電電位測定
動作を示すフローチャートである。
【図23】従来の複写装置の説明図である。
【図24】従来のプロセスユニットの各部の幅を示す説
明図である。
【図25】従来の複写装置の説明図である。
【図26】従来の記録画像の説明図である。
【符号の説明】
a ,Pb ,Pc ,Pd …画像形成部 1,41…装置本体 2a,2b,42a,42b…ベルト駆動ローラ 3,43…転写ベルト 4a,4b,44a,44b,82…カセット 5,45,83…記録シート 6,46…ピックアップローラ 7,47,84…レジストローラ対 8,48…搬送ガイド 9a,9b,9c,9d,49a,49b,49c,49d,71
…感光ドラム 10a,10b,10c,10d,50a,50b,50c,50d,72
…一次帯電器 11a,11b,11c,11d,51a,51b,51c,51d,76
…現像器 12a,12b,12c,12d,52a,52b,52c,52d,77
…転写帯電器 13a,13b,13c,13d,53a,53b,53c,53d,79
…クリーニング装置 14a,14b,14c,14d,54a,54b,54c,54d,80
…前露光光源 15a,15b,15c,15d,55a,55b,55c,55d,75
…レーザービームスキャナー 16,56…分離帯電器 17,57,81…定着器 17a,57a…定着ローラ 17b,57b…加圧ローラ 18,58…排出トレイ 19,59,87…ファーブラシ 20a,20b,20c,20d,60a,60b,60c,60d,79
a…クリーニングブレード 21…ドラムフランジ 22,66…ギヤ 23…ドラム軸 24,67…クリーナー端部シール 61…クリーニングブレードホルダー 62…レシプロ軸 63…固定部材 64…バネ 65…台形ギヤ 73,78…定電流高圧電源ユニット 74…定電圧高圧電源ユニット 85…CPU 86…トナー付着センサー 88…表面電位計

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体と、前記像担持体に作用して被
    記録材に画像形成を行う複数の画像形成部を有する画像
    形成装置において、 前記画像形成部は、像担持体に残留する現像剤を除去す
    るクリーニングブレードを有するクリーニング手段を有
    し、前記クリーニングブレードの長さを、像担持体周囲
    に設けた全ての帯電器の帯電器幅より長いことを特徴と
    する画像形成装置。
  2. 【請求項2】 像担持体と、前記像担持体に作用して被
    記録材に画像形成を行う複数の画像形成部を有する画像
    形成装置において、 前記画像形成部は、像担持体に残留する現像剤を除去す
    るクリーニングブレードを有するクリーニング手段を有
    し、前記クリーニングブレードの長さを、像担持体周囲
    に設けた転写ベルトの幅より長いことを特徴とする画像
    形成装置。
  3. 【請求項3】 像担持体と、前記像担持体に作用して被
    記録材に画像形成を行う複数の画像形成部を有する画像
    形成装置において、 前記画像形成部は、像担持体に残留する現像剤を除去す
    るクリーニングブレードを有するクリーニング手段を有
    し、前記クリーニングブレードの長さを、像担持体の母
    線方向の幅より長いことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 像担持体と、前記像担持体に作用して被
    記録材に画像形成を行う複数の画像形成部を有する画像
    形成装置において、 前記画像形成部は、像担持体に残留する現像剤を除去す
    るクリーニング手段を有し、該クリーニング手段の構成
    を被記録材の給送部からの距離に応じて異ならしめたこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記クリーニング手段の構成は、クリー
    ニングブレードのレシプロ移動条件によって異ならしめ
    たことを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記クリーニング手段は、被記録材の給
    送部からの距離が一番近いクリーニング手段にのみクリ
    ーニングブレードのレシプロ移動機構を有することを特
    徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記クリーニング手段は、被記録材の給
    送部からの距離が一番近いクリーニング手段ほどクリー
    ニングブレードのレシプロ移動速度を速くなるように構
    成したことを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記クリーニング手段は、被記録材の給
    送部からの距離が一番近いクリーニング手段ほどクリー
    ニングブレードのレシプロ移動距離を長くなるように構
    成したことを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 像担持体と、前記像担持体に作用して被
    記録材に画像形成を行う画像形成部を有する画像形成装
    置において、 前記画像形成部は、前記像担持体を摺擦して残留する現
    像剤を除去するクリーニング手段と、 前記像担持体の軸方向の電位むらを検知することにより
    前記クリーニング手段と像担持体との摩擦力を検知する
    摩擦力検知手段と、を有することを特徴とする画像形成
    装置。
  10. 【請求項10】 前記摩擦力検知手段による検知結果に
    基づいて、前記クリーニング手段の像担持体に対する接
    触状態を改善することを特徴とする請求項9記載の画像
    形成装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006163252A (ja) * 2004-12-10 2006-06-22 Sharp Corp 画像形成装置のクリーニング装置
JP2006251401A (ja) * 2005-03-10 2006-09-21 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
US7292797B2 (en) 2004-03-02 2007-11-06 Seiko Epson Corporation Toner quantity measuring device, method of measuring toner quantity and image forming apparatus
JP2009008800A (ja) * 2007-06-27 2009-01-15 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2012194302A (ja) * 2011-03-16 2012-10-11 Brother Ind Ltd 画像形成装置
JP2016024451A (ja) * 2014-07-25 2016-02-08 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置

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